JP2017502883A - 固体製品ブロックを含む製品包装 - Google Patents

Abstract

特にディスペンサーシステムのための固体製品ブロック（１２）を含む製品包装（１０）であって、上面（１４）、側面（１６）、及び底面（１８）を有する固体製品ブロック（１２）と、固体製品ブロック（１２）の上面（１４）に取り付けられたハンドリング手段（２０）と、固体製品ブロック（１２）及び／又はハンドリング手段（２０）を封入する包装手段（３４）とを含む、製品包装（１０）。したがって、物質を取り扱う人が物質に直接接触する危険性がなく、特に物質をディスペンサーに装填し又はディスペンサーから取り出す際の、固体製品ブロック（１２）の取扱いの安全性が強化される。【選択図】図１

Description

本発明は、特にディスペンサーシステムのための固体製品ブロックを含む製品包装に関する。

固体製品は、例えば水と共に吹き付け又は流すことによって固体製品ディスペンサー内に分配され、使用溶液を生ずる。いくつかの固体製品は苛性又は腐食性であり、固体製品に直接触れて取り扱うべきではない。これは工業的洗濯、ウェア洗浄、及びフロアケア製品に特にあてはまる。

固体製品を包装するため、例えば、蓋を有する熱成形されたブリスターパック及びパッケージが一般的に用いられている。しかしながら、この種のパッケージは、典型的に、ユーザがパッケージから蓋を除去して、固体製品をディスペンサーに入れることが必要である。この技術は、望ましくないことに固体製品に直接接触するようユーザを暴露し、取り出すことが必要であろう場合に、固体製品を取り扱う手段を何ら提供しない。

他の種類の固体製品の包装はシュリンクラップされた箔である。箔の小開口は、フィルムが縮小して固体製品の形状に適合するとき、小開口がなければ閉じ込められている空気を減圧することを可能にする。これらの小開口を通って雰囲気中の水分がパッケージに入ることがあり、固体製品を膨張させ、少なくとも部分的に溶解させることがある。これは、シュリンクラップされた箔を通って漏れた固体製品に、ユーザを直接接触させることがある。したがって、固体製品に触れることなくディスペンサー内に固体製品を装填することは困難である。また、この種の包装では、例えば詰まった場合にディスペンサーから固体製品を除去することは不可能であり、ユーザを固体製品に直接接触させることとなる。

したがって、本発明は、物質、好ましくは固体製品を保持する製品包装であって、製品を安全に取り扱うことができ、特に物質をディスペンサーに装填し又はディスペンサーから取り出すときに、人が物質を取り扱って物質と直接接触する危険性のない製品包装を提供することを目的とする。

この目的は、本発明の請求項１による製品包装によって解決される。本発明の上記製品包装の目的の、好ましい実施形態、更なる詳細、構成、特徴、及び利点は、下位請求項に開示する。

したがって、特にディスペンサーシステムのための固体製品ブロックを含む製品包装は、上面、側面、及び底面を有する固体製品ブロックと、固体製品ブロックの上面に取り付けられたハンドリング手段と、固体製品ブロック及び／又はハンドリング手段を封入する包装手段を含む。

例えばハンドリング手段に取り付けられ固体製品ブロックを囲むバンド又はストリップの手段によって、例えば固体製品ブロックの一部を封入すること又は取り囲むことによって、ハンドリング手段を固体製品ブロックの上面に取り付けられる位置に固定して、ハンドリング手段を固体製品ブロックの上面に直接取り付けてもよい。包装手段は、固体製品ブロックを封入する硬質又は可撓性材料、例えば箔、又は熱成形されたプラスチックであってよい。ハンドリング手段を固体製品ブロックの上面に取り付けてもよく、固体製品ブロックとハンドリング手段との間に包装手段を配置してもよい。これは、固体製品ブロックを取り扱うユーザがハンドリング手段を用いて固体製品ブロックを取り扱うときに、包装手段によって封入されている固体製品ブロックに直接接触しなくてもよいという利点を有する。包装手段は、ハンドリング手段及び固体製品ブロックの少なくとも一部を封入してもよい。この場合、包装手段はハンドリング手段の少なくとも一部を封入してもよく、このことは、ハンドリング手段と固体製品ブロックとの間に包装手段を有さずに、ハンドリング手段を固体製品ブロックの上面に直接取り付けてもよいという利点がある。したがって、ハンドリング手段は、包装手段によって固体製品の上面の位置に固定されてもよい。包装手段は固体製品ブロックを包むと同時にハンドリング手段を固体製品ブロック上に固定してもよいので、これは固体製品ブロックに直接接触することからユーザを保護することに加えて、製造コストが低下することがあるという利点を有する。したがって、本発明による製品包装は、特に、物質を取り扱う人が物質と直接接触する危険性がなく、物質をディスペンサーに装填し又はディスペンサーから取り出すときの製品の取扱いの安全性が強化されるという利点を有する。

本発明の好ましい実施形態によれば、ハンドリング手段は、固体製品ブロックへと形態固定的に接続された少なくとも１つの固定手段を含む。組み立てられて使用可能状態の固体製品ブロックを含む製品包装において、少なくとも１つの固定手段は、固体製品ブロックの内部に少なくとも部分的に配置されていてもよい。少なくとも１つの固定手段は、形態固定形状、例えばスクリュー状、スクリュー−ネジ又はフック状の形態固定形状を含んで、組立状態の製品包装における固定手段と固体製品ブロックとの間の形態固定的な接続を可能にしてもよい。固体製品ブロックを形成する前に、例えば固体製品ブロックの物質をその最終形状へと圧縮するときに、少なくとも１つの固定手段を固体製品ブロックの内部に少なくとも部分的に配置してもよい。これは、包装手段が除去され又は損傷を受けた場合であっても、固体製品ブロックを取り扱ってもよいという利点を有する。したがって、包装手段が適所に有るか無いかにかかわらず、ユーザは固体製品ブロックに直接接触せずに固体製品ブロックを取り扱ってもよく、使用された固体製品ブロックをディスペンサーから除去することを可能にする。

本発明の一実施形態によれば、固体製品ブロックの上面は、少なくとも第一の固定手段を受容するよう構成され配置された第一の開口部を少なくとも含む。固体製品ブロックの上面は、第一及び第二の固定手段を含むハンドリング手段の第二の固定手段を受容するよう構成され配置された第二の開口部を更に含んでもよい。固体製品ブロックの上面の第一及び／又は第二の開口部は、固体製品ブロックが例えばプレス又は押出しによって成形された後に、少なくとも１つの固定手段を含むハンドリング手段を、固体製品ブロックの特に上面に取り付けることを可能にする。少なくとも１つの固定手段は、例えば第一の開口部内に形態固定的に嵌めてもよく、又は少なくとも第一の開口部内に螺合してもよい。これは、ハンドリング手段を固体製品ブロックへと確実かつ効果的に接続することを可能にしつつ、固体製品ブロックを成形する間に固定手段を一体化するための高価な治具コストを回避することによって製造コストを低減する。

本発明の一実施形態によれば、ハンドリング手段は、固体製品ブロックの上面を少なくとも部分的に覆う保護プレートを含む。保護プレートは固体製品ブロックの上面に沿って少なくとも部分的に延在してもよく、保護プレートは固体製品ブロックの上面の形状に対応する外側形状を含んでもよい。製品包装の組立状態において、ハンドリング手段は、保護プレートによって固体製品ブロックから遮蔽されていてもよい。これは、特に固体製品ブロック又は特に部分的に溶解した固体製品ブロックをディスペンサーから除去するとき、ハンドリング手段を持つユーザの手が固体製品ブロックから遮蔽され、したがって、固体製品ブロックを安全に取り扱うことが可能であるという利点を有する。

本発明の一実施形態によれば、ハンドリング手段は、ハンドル又は可撓性ストリップの形態で設計される。ハンドリング手段がハンドルの形態で設計される場合、ハンドリング手段は、ハンドルの両端に配置され特に固体製品ブロック内に延在してもよい第一及び第二の固定手段を含んでもよい。ハンドルは、固体製品ブロックに取り付けられる固定手段を両端上に含むストリップの形態で設計されてもよい。これは、特に大きな及び／又は重い固体製品ブロックを安全に取扱うことを可能にする。可撓性ストリップの形態のハンドリング手段は、固体製品ブロック内部に形態固定的に配置されてもよい１つの固定手段を含んでもよい。可撓性ストリップの形態のハンドリング手段は、固体製品ブロックから離れて配置される末端上に、環状ループを含んでもよい。このループは、ユーザが例えばループに指を通して可撓性ストリップを持つように使用されてもよい。これは、ユーザが、特に小さな又は軽い固体製品ブロックを安全に取り扱うことを可能にする。可撓性ストリップは、輸送の間、固体製品ブロックの上面に並行に配置してもよく、輸送体積が著しく増加しないので、可撓性ストリップの形態のハンドリング手段は輸送の間の包装体積を低減することがあるという利点を有する。

本発明の一実施形態によれば、固体製品ブロックの底面は、製品包装、特に本発明による製品包装を積み重ねるときにハンドリング手段を受容するよう構成され配置されたキャビティを含む。固体製品ブロックの底面に配置されたキャビティは、本発明による製品包装を積み重ねるときに、固体製品ブロックの上面及び下面がハンドリング手段によって離れた状態に保たれることなく各々の隣に配置して、より安定かつ安全に積み重ねること、及び積み重ねられた固体製品ブロックの輸送体積を低減することを可能にしてもよいという利点を有する。

本発明の一実施形態によれば、包装手段は水溶性の箔である。箔は冷水及び／又は熱水に可溶性であってよく、このことは、ディスペンサーが作動し始めるまで固体製品ブロックが包装手段によって覆われているので、ユーザは固体製品ブロックに直接接触することなくディスペンサー内部に固体製品ブロックを置いてもよいという利点を有する。

本発明の一実施形態によれば、固体製品ブロックは、圧縮又は押出しによって形成され、特に少なくとも第一の開口部を含む。固体製品ブロックは、特に少なくとも１つの固定手段を含む形状へと圧縮してもよく、固定手段は、固体製品ブロックを圧縮する間又はその前に、固体製品ブロック内部に形態固定的に配置してもよい。押出し固体製品ブロックは、少なくとも１つの固定手段を受容するための第一の開口部を少なくとも含んでもよく、第一の開口部は固体製品ブロックの上面から底面まで延在してもよく、このことは固体製品ブロックを押出しにより効率的に製造することを可能にする。

本発明の更なる側面は、前述したような少なくとも１つの製品包装を含む可溶性固体製品ブロックを分配するためのディスペンサーシステムである。

前述の部品、並びに請求項にかかる部品、及び記載の実施形態における本発明によって使われる部品は、それらのサイズ、形状、材料選択、及び技術的な概念に関して、いかなる特別な例外にも影響されず、後発の分野で知られる選択基準を限定することなく適用することができる。

本発明の目的の更なる詳細、構成、特徴、及び利点は、下位請求項、図面、並びに本発明による容器及びコネクタ封鎖のいくつかの実施形態及び例を−例示的な様式で−示す以下のそれぞれの図及び例の記載において開示する。

図１は、分解状態の製品包装の模式的な斜視図である。

図２は、組立状態の製品包装の模式的な斜視図である。

図３は、可撓性ストリップの形態のハンドリング手段を有する製品包装の図である。

図４は、箔の形態の包装手段を有する製品包装の図である。

本発明はあらゆる固体製品とともに使用してもよい。固体製品という用語は、固体製品、実質的に固体の製品、半固体製品等を含むものと理解される。固体製品が成形された形態、例えばブロックである場合、固体製品は、キャスト法、押出、及び圧縮粉末を含む任意の所望の態様で成形されていてもよい。固体製品は、限定されないが、ウェア洗剤、ウェア洗浄用すすぎ補助剤、例えば洗車場の車両ケア洗剤、医療機器洗剤、定置洗浄洗剤、床洗剤等の様々な用途のために処方されてもよい。固体製品は、酸、塩基、硬化剤、封鎖剤、界面活性剤、ビルダー、酵素、染料、香料等を含む様々な異なる化学品を含んでもよい。

図１の図は、例えばディスペンサーシステムのための製品包装１０を示す。製品包装１０は、ピーナッツ形の形態に設計された固体製品ブロック１２を含む。固体製品ブロック１２は上面１４、及び固体製品ブロック１２の上面１４と底面１８とを接続する側面１６を含む。製品包装１０は分解状態で示されており、固体製品ブロック１２の上面１４の隣の、ハンドル２２の形態のハンドリング手段２０は、例えばハンドリング手段２０を固体製品ブロック１２に組み立てる前の位置で示されている。ハンドリング手段２０は、固体製品ブロック１２を取り扱うときにユーザの手を保護するための保護プレート２４を含み、保護プレート２４は平坦な形状を有する。保護プレート２４の形状は、固体製品ブロック１２の上面１４の形状に対応する。したがって、製品包装１０の組立状態において、保護プレート２４は固体製品ブロック１２の上面１４を完全に覆う。ハンドリング手段２０は、第一の固定手段２６及び第二の固定手段２８を更に含み、固定手段はハンドル２２の両端に配置され、組立状態の製品包装１０の固体製品ブロック１２の中に少なくとも部分的に延在する。固定手段２６及び２８は、固体製品ブロック１２へと形態固定的に接続される。ハンドリング手段２０を固体製品ブロック１２に取り付けるために、固体製品ブロック１２は、上面１４に配置された第一の開口部３０及び第二の開口部３２を含む。第一の開口部３０及び第二の開口部３２は、固体製品ブロック１２の上面１４から底面１８まで延在してもよい。組立状態の製品包装１２において、第一及び第二の固定手段２６及び２８は、第一及び第二の開口部３０及び３２の中に完全に挿入されて、固体製品ブロック１２へと形態固定的に接続することによってハンドリング手段２０を保持してもよい。

図２は組立状態の製品包装１０を示しており、保護プレート２４を有するハンドル２２の形態のハンドリング手段２０は、固体製品ブロック１２の上面１４に取り付けられている。固体製品ブロック１２は包装手段３４によって封入されており、製品包装１０の組立状態において、包装手段３４は、固体製品ブロック１２の上面１４と、ハンドリング手段２０の保護プレート２４及びハンドル２２との間に配置されている。固体製品ブロック１２の底面１８は、製品包装１０を積み重ねるとき本発明によるハンドリング手段２０を収容するためのキャビティ４２を含んでもよい。

図３は、可撓性ストリップ３６の形態のハンドリング手段２０を含む製品包装１０を示す。可撓性ストリップ３６は、固体製品ブロック１２の内部に形態固定的に配置された第一の固定手段２６を含み、例えばユーザが指をループ３８に挿入してハンドリング手段２０を取り扱うことができるように、可撓性ストリップ３６は第一の固定手段の反対の末端に環状のループ３８を含む。図３に示す第一の固定手段２６は、固体製品ブロック１２の圧縮及び成形の間に固体製品ブロック１２の内部に配置されてもよい。

図４は、包装を解く前の保存状態にある図３に示すような製品包装１０を示す。保存状態において、固体製品ブロック１２及び可撓性ストリップ３６の形態のハンドリング手段２０は、例えば収縮箔４０の形態の包装手段３４によって完全に封入されている。収縮箔４０は水溶性であってもよい。

上記の詳細な実施形態における部材及び構成の特定の組合は、単に例示的なものであり；これらの教示と、本願明細書及び参照によって取り入れられる特許／特許出願の他の教示とを交換及び置換することもまた明らかに考慮される。当業者が認識するように、本明細書において記載されているものの変形、変形、及び他の実装例は、請求項に係る本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で当業者に見いだされることがある。したがって先の説明は単なる例示であり、限定を意図するものではない。請求項において、用語「含む」は他の要素又は工程を除外するものではなく、不定冠詞「ａ」又は「ａｎ」は複数形を除外するものではない。相互に異なる従属クレームの中に特定の手段が単に記載されているという事実は、これらの手段の組合せを有効に使用することができないことを示すものではない。本発明の範囲は、以下の請求項及びその均等物において画定される。更に、記載及び請求項において使用する符号は、請求項に係る本発明の範囲を制限するものではない。

１０ 製品包装
１２ 固体製品ブロック
１４ 上面
１６ 側面
１８ 底面
２０ ハンドリング手段
２２ ハンドル
２４ 保護プレート
２６ 第一の固定手段
２８ 第二の固定手段
３０ 第一の開口部
３２ 第二の開口部
３４ 包装手段
３６ 可撓性ストリップ
３８ ループ
４０ 箔
４２ キャビティ

Claims (9)

1. 特にディスペンサーシステムのための固体製品ブロック（１２）を含む製品包装（１０）であって、上面（１４）、側面（１６）、及び底面（１８）を有する前記固体製品ブロック（１２）と、前記固体製品ブロック（１２）の前記上面（１４）に取り付けられたハンドリング手段（２０）と、前記固体製品ブロック（１２）及び／又は前記ハンドリング手段（２０）を封入する包装手段（３４）とを含む、製品包装。
2. 前記ハンドリング手段（２０）は、前記固体製品ブロック（１２）へと形態固定的に接続された少なくとも１つの固定手段（２６）を含む、請求項１に記載の製品包装。
3. 前記固体製品ブロック（１２）の前記上面（１４）は、少なくとも第一の固定手段（２６）を受容するよう構成され配置された第一の開口部（３０）を少なくとも含む、請求項１又は２に記載の製品包装。
4. 前記ハンドリング手段（２０）は、前記固体製品ブロック（１２）の前記上面（１４）を少なくとも部分的に覆う保護プレート（２４）を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の製品包装。
5. 前記ハンドリング手段（２０）は、ハンドル（２２）又は可撓性ストリップ（３６）の形態で設計された、請求項１〜４のいずれか一項に記載の製品包装。
6. 前記固体製品ブロック（１２）の前記底面（１８）は、前記製品包装（１０）を積み重ねるための前記ハンドリング手段（２０）を受容するよう構成され配置されたキャビティ（４２）を含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の製品包装。
7. 前記包装手段（３４）が水溶性の箔（４０）である、請求項１〜６のいずれか一項に記載の製品包装。
8. 前記固体製品ブロック（１０）が圧縮又は押出しによって形成され、特に少なくとも第一の開口部（３０）を含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の製品包装。
9. 請求項１〜８のいずれか一項に記載の少なくとも１つの製品包装（１０）を含む可溶性固体製品ブロック（１２）を分配するための、ディスペンサーシステム。

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