JP5060336B2 - エア吸引式物品保持装置 - Google Patents

エア吸引式物品保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5060336B2
JP5060336B2 JP2008035399A JP2008035399A JP5060336B2 JP 5060336 B2 JP5060336 B2 JP 5060336B2 JP 2008035399 A JP2008035399 A JP 2008035399A JP 2008035399 A JP2008035399 A JP 2008035399A JP 5060336 B2 JP5060336 B2 JP 5060336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner bag
bag
air suction
outer bag
suction type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008035399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009190775A (ja
Inventor
忠 萩原
Original Assignee
洪 瑟芬
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 洪 瑟芬 filed Critical 洪 瑟芬
Priority to JP2008035399A priority Critical patent/JP5060336B2/ja
Publication of JP2009190775A publication Critical patent/JP2009190775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5060336B2 publication Critical patent/JP5060336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Description

この発明は、エア吸引式物品保持装置及びその包装方法に関する。
従来、電化製品や工業製品、食器やその他の物品を移送する際には、移送時の振動や衝撃から物品を保護するために、物品保持部が設けられた発泡又は非発泡合成樹脂製の緩衝材料からなる中敷きトレーを敷設した梱包容器を用いている。
しかしながら、この中敷きトレーだけでは移送時の振動や衝撃から物品を保護することができない場合が多い。特に、この種の梱包容器は多段に積層されて車両等に積み込まれるのであるが、移送時には梱包容器自体が揺れ動くことによって収容された物品が飛びはねたり、浮き上がったりして、物品が損傷する恐れがある。
このような場合には、梱包容器内の物品形状に成形した発泡合成樹脂成形品等を使用することが多い。しかしながら、前記成形品を用いる場合には各物品に応じて作成しなければならずコスト高となる。さらに、このような緩衝材料や成形品は使用後にどのように処理するか、あるいは不使用時の保管の問題がある。
以上のような従来技術の問題を解決するため、被包装物品が代わっても簡単に謙譲変化に対応することができ、しかも不使用時にはコンパクトにすることができるエアバッグ式あるいはエア吸引式の梱包材料が提案されている。
例えば、特開2001−163361号公報(特許文献1参照)には、複数の箱部材からなりこれらの箱部材を互いに相対移動させることにより内容積を可変できる梱包箱と、不通気性材料により形成され脱気口を有する袋体、この袋体内に収容され脱気されるにつれて互いに密着状態に集合して固化状態となる粒状体とから構成され、前記梱包箱に入れられた被梱包物の外面と梱包箱内壁との間に配置されるフィット体とからなり、箱部材を相対的に接近させて内容積を小さくすることにより前記袋体内の空気を脱気させて、このフィット体によって被梱包物を梱包箱内に固定的に保持することを特徴とする梱包装置が記載されている。
実公昭56−12217号公報(特許文献2参照)には、箱体の内部に柔軟可擁性と気密性とを有する材料にて比較的薄手の袋状に形成した保持体の複数個を適宜の間隔を隔てその間に被包装物品を介在させるように上下方向に重ねて収納し、これら各保持体の内部には小粒状を呈し、袋内の空気券排除され減圧状態となると互に密着固結する性能の粒状体の適当量を充填密封し、且つ各保持体の一側寄りの部分に空気抜き栓を一体に取付け、さらに各保持体に取付けた空気抜き栓を箱体1の一側面を貫通して箱体の外部より操作しうるように突出させて成る包装容器が記載されている。
特開平4−239472号公報(特許文献3参照)には、包装用パッケージが複数個の要素パッケージを連結して構成され、各要素パッケージは外殻体と、この外殻体の内面に設けられた袋体からなる。そして、この袋体と外殻体で形成される空気量に空気などの気体が供給されると、連結された要素パッケージ内に収容されている被包装体を袋体が固定支持するようにした包装用パッケージが記載されている。
特開2002−293377号公報(特許文献4参照)には、コンテナ本体の底部内面側に被包装物品を載置する内側エアバッグ本体が膨張可能に取り付けられていることを特徴とするエアバッグ付きコンテナが記載されている。
特開2001−163361号公報 実公昭56−12217号公報 特開平4−239472号公報 特開2002−293377号公報
しかしながら、前記のエアバッグ式の梱包材料(特許文献3,4参照)においては、エアバッグが膨張して被包装物品を押さえ込むものであるため、被包装物品に不必要な圧力が加えられて損傷を与えたり、被包装物品とエアバッグとの接触部分に加わる加圧力のためにエアバッグが破損することが頻発するといういう問題があった。
他方、前記のエア吸引式の梱包材料(特許文献1,2参照)においては、不通気性材料により形成された袋体内に、脱気されるにつれて互いに密着状態に集合して固化状態となる粒状体を収容したものであり、エアバッグ式における被包装物品への不必要な圧力や、エアバッグの破損の問題は存しない。
ところが、エア吸引式の梱包材料においては被包装物品を確実に包装するために、必要な部位に粒状体を集中させなければならないが、前記従来例の梱包材料では必要な部位に粒状体を集中させることが難しいという問題がある。
また、エアを吸引して粒状体を固化させる際に、脱気する通気栓に粒状体が吸い込まれて目詰まりを起こしやすく、充分に吸引することができなくなってしまうという問題があった。
この発明はこのような状況に鑑みて提案されたもので、移送時や取扱い時の振動や衝撃に対して物品を確実に保持することができ、しかもどのような物品についても側剤に対応することができ、併せて繰り返し使用ができる新規なエア吸引式物品保持装置を提供しようとするものである。
すなわち、請求項1のエア吸引式物品保持装置の発明は、通気性の内袋に粒状の充填材を充填するとともに、内袋を気密性のある外袋内に収納し、この外袋の適所に通気栓を取り付けて逆止弁を内蔵させ、前記通気栓から外袋内の空気を吸引して外袋内および内袋内を脱気することにより、内袋内の粒状の充填材を密集固化させるようにしたエア吸引式物品保持装置であって、
前記粒状の充填材を被包装物品に接触する位置に配置し、その上で被包装物品を所定位置に収納して、前記通気栓から外袋内の空気を吸引して外袋内および内袋内を脱気させ、かつ内袋内の粒状の充填材を密集固化させ、前記被包装物品を所定位置において保持するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記粒状の充填材を充填した内袋が、気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることをも特徴とするものである。
請求項3のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記粒状の充填材を充填した内袋が、断面筒状に形成され、かつ気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることをも特徴とするものである。
請求項4のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記粒状の充填材を充填した内袋が、異なる形態の複数の組合せで構成され、かつ気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることをも特徴とするものである。
請求項5のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記気密性のある外袋に設けた通気栓が、通気パイプを内装されており、通気栓からエアを吸引する際の通気栓の密閉を防止するようにしたことをも特徴とするものである。
請求項6のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記気密性のある外袋に設けた通気栓が、その内側端部に小径化した首部を形成されており、通気栓からエアを吸引する際の外袋の巻き込みを防止するようにしたことをも特徴とするものである。
請求項7のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記粒状の充填材を充填した内袋、および内袋を収納した気密性のある外袋を、硬質の枠内に収納したことをも特徴とするものである。
請求項8のエア吸引式物品保持装置の発明は、前記硬質の枠内に間仕切りを形成した上で、枠内に粒状の充填材を充填した内袋および内袋を収納した気密性のある外袋を収納したことをも特徴とするものである。
以上に説明したように、この発明によれば、移送時や取扱い時の振動や衝撃に対して物品を確実に保持することができ、しかもどのような物品についても即座に対応することができ、併せて繰り返し使用ができる新規なエア吸引式物品保持装置を提供することができるようになった。
また、この発明のエア吸引式物品保持装置はエアの吸引および吸引解除により、繰り返して使用ができるものであるから、資源保護及び廃棄物処理の観点からも極めて好ましいものである。
特に、この発明によれば、以下の効果を得られることが理解される。
1)この発明のエア吸引式物品保持装置においては、内袋を外袋内の任意の位置に配置させることができるので、被包装物品の形状や強度に応じて無理のない位置で保持することができ、また加わる衝撃や求められる保持強度に応じた緩衝作用を自由に調節することが可能となった。
2)この発明のエア吸引式物品保持装置においては、内袋を外袋内の任意の位置に配置させることができるので、緩衝性の必要な部位に内袋を配置するとともに、それ以外の部位には他の緩衝材料を組付けることができ、被包装物品の形態に応じた適宜の組合せとすることにより、自由度の高い包装システムとすることができる。
もちろん、前記他の緩衝材料として粒状の充填材を充填した気密性のある背袋を外袋に一体的に組付けることも可能である。
3)この発明のエア吸引式物品保持装置においては、外袋に設けた通気栓が目詰まりを起こしにくく、くり返し使用してもトラブルの発生しにくい装置を提供することが可能となった。
4)この発明のエア吸引式物品保持装置においては、外袋を硬質の枠内に収納して使用することができる。
しかも硬質の枠内に間仕切りを形成した上で、枠内に粒状の充填材を充填した内袋および内袋を収納した気密性のある外袋を収納することにより、複数の被包装物品を包装あるいは保持する場合でも、所定の決められた位置において、確実に被包装物品を保持することができる。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明のエア吸引式物品保持装置の一実施例を示す斜視図、図2はその平面図、図3(a)はその断面図、(b)は被包装物品を収納した状態の断面図、図4はこの発明のエア吸引式物品保持装置を梱包部材の中に収納する際の通気栓の処理の仕方を示す斜視図、図5は被包装物品を収納した状態の斜視図、図6は内袋に粒状の充填材を充填した状態の断面図、図7は外袋内に複数本並行に並べて配置した内袋の配列を示す概略図、図8は外袋内にほぼ四角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図、図9は外袋内にほぼ三角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図、図10は外袋内にほぼ五角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図、図11は内袋を前記リング状に配列し、さらに積層状に積み上げた状態を示す斜視図、図12はその概略断面図、図13はリング状に積層した内袋とシート状の内袋の組合せを示す概略断面図、図14は外袋に取り付けた通気栓の要部を示す部分拡大断面図、図15はこの発明をエア吸引式物品保持装置を硬質の枠内に収納した状態を示す平面図、図16この発明のエア吸引式物品保持装置の別の実施例を示す平面図、図17(a)はその断面図、(b)は被包装物品を収納した状態の断面図、図18はこのエア吸引式物品保持装置の別の実施例を示す平面図、図19はその使用状態の側面図である。
図1ないし図3に示したように、この発明に係るエア吸引式物品保持装置10は、通気性の内袋11に粒状の充填材12を充填するとともに、前記内袋11を気密性のある外袋13内に移動可能に収納したものである。またこの外袋13の適所には通気栓14が取り付けてあり、該通気栓14には逆止弁が付設してある。
そこで、前記通気栓14の先端の外付けパイプ15に吸引ポンプ(図示せず)の接続パイプを連結した上、外袋13内の空気を吸引ポンプで吸引すれば、外袋13内および内袋11内から空気が排出され、内袋11内の粒状の充填材12が凝集して固化するようになっている。
16は通気栓14の端部に取り付けた開閉バルブで、その頭部17には逆止弁が内蔵されており、基部にはネジで前記頭部17を進退可能に保持した連結筒18が取付けられている。19は連結筒18の側壁に開口した通気窓で、頭部17を回して緩めたときに通気栓14にこの通気窓19からエアを送り込んで外袋13の吸引を解除するようになっている。もちろん、前記頭部17は使用状態においては閉止されている。
したがって、図3(a)に示すように前記粒状の充填材12を被包装物品21に接触する位置に配置し、その上で(b)に示すように被包装物品21を所定位置に収納して、前記通気栓14から外袋13内の空気を吸引して外袋13内および内袋11内を脱気させ、かつ内袋11内の粒状の充填材12を凝集させて固化させることにより、前記被包装物品21が所定位置において確実に保持されるようになるのである。
図4および図5は、この発明のエア吸引式物品保持装置10を梱包部材の中に収納する際の通気栓14の処理の仕方を示すものであり、通気栓14を直接外袋13の溶着部位に取り付けるのではなく、前記溶着部位からやや引き出した上で通気栓14を取り付けるようにしている。こうすることによって通気栓14を外袋13の外縁に沿って折畳むことができ、通気栓14が収納時に邪魔になることがない。
前記内袋11は通気性のある素材であればその材質を問うものではないが、粒状の充填材12の大きさよりも小さい網目を有する網状体や多数の通気孔を形成した断面筒状のシートやフィルム等を用いることができる。もちろん、ナイロンストッキング等の通気性のある素材であっても良い。
前記粒状の充填材12としては例えば、すでに発泡させた発泡ビーズのみならず、発泡スチロール用ビーズを含む、プラスチックペレット(砂粒状、小球状、小円筒状その他の形状)等の軽量でつぶれにくい素材を使用することが望ましい。
前記外袋13としては柔軟に変形することができ、しかも引張強度や引裂き強度に優れた素材が望ましく、被包装物品の角に接触しても破断しにくいウレタンフィルムその他のフィルム素材が利用可能である。
前記粒状の充填材12を充填すると内袋11は図6に示すように棒状となり、かつ気密性のある外袋13内に移動可能に収納することにより、被包装物品21の形態に合わせて自由に棒状の内袋11を配置することができ、緩衝機能を所望の位置において充分発揮させることができ、しかも被包装物品21の設計変更等にも、内袋11の配置を代えるだけで迅速に対応することができる。
この発明のエア吸引式物品保持装置10において、前記粒状の充填材12を充填した棒状の内袋11の、異なる形態の複数の組合せを図7ないし図13に示す。
すなわち、図7の平面状の配列では棒状の内袋11を外袋13内に複数本平行にならべている。このようにすると、棒状の内袋11が別個独立に緩衝性を発揮するので、非常に緩衝作用に優れたエア吸引式物品保持装置を得ることができる。
図8ないし図10の配列では、棒状の内袋11を外袋13内にリング状にならべている。図8では四角形状の連結構造、図9では三角形状の連結構造、図10では五角形状の連結構造となっている。このようにすると、棒状の内袋11が被包装物品の必要な部位において緩衝性を発揮するので、非常に緩衝作用に優れたエア吸引式物品保持装置を得ることができる。
もちろん、リング形状は前記の例に限られるものではなく、六角以上の多角形でも、いびつに変形させたものであってもよい。
図11および図12の配列では、棒状の内袋11を外袋13内にリング状に並べ、さらにそれを積層構造としたものである。
このようにすると、被包装物品が厚みや深さのあるものであっても問題なく対応することができ、棒状の内袋11が被包装物品の必要な部位において緩衝性を発揮するので、非常に緩衝作用に優れたエア吸引式物品保持装置を得ることができる。
図13の配列では、棒状の内袋11を外袋13内にリング状に並べ、かつ積層構造としたものであり、さらにこれを外袋13内の底部に敷設したシート状の内袋112と組み合わせたものである。
このようにすると、被包装物品が厚みや深さのあるものであっても問題なく対応することができ、なおかつ底部にも緩衝機能を持たせることができる。
図14は、前記気密性のある外袋13に設けた通気栓14の詳細を示すものである。
すなわち、筒状に成形されたプラスチック等からなる通気栓14は、一端に蓋体31が取り付けられ、他端には外袋13が外装されている。
この通気栓14と外袋13との取り付けに際しては、例えば外袋13を構成するウレタンフィルムを直接プラスチック製通気栓14に溶着することは難しいので、あらかじめウレタンフィルムとプラスチック製通気栓14に溶着可能なフィルム131とを溶着しておき、その上でプラスチック製通気栓14に溶着可能なフィルム131を溶着して両者を連結することが望ましい。
32はシボ付け処理等によって内側に粗面化処理を施した耐熱性フィルム,例えばポリプロピレンフィルムで、これを溶着可能なフィルム131内に介装しておけば、プラスチック製通気栓14への溶着処理に際にフィルム131が溶着して通気孔を閉じてしまうことがない。図において132は溶着可能なフィルム131をプラスチック製通気栓14の外周に強固に保持させるための緊締フィルムである。なお、この緊締フィルム132に加えてプラスチック製通気栓14の表面に周溝状の凹凸を形成しておけば、溶着可能なフィルム131をプラスチック製通気栓14の外周により強固に保持させることができる。
なお、通気栓14には通気パイプ33が内装されており、その端部を外袋13内の所定位置にまで伸ばしてあるので、通気栓14からエアを吸引する際に通気栓14近傍で密閉され、エアが吸引できなくなるトラブルを防止することができるようになっている。
もちろんこの通気パイプ33は、前記外袋13と通気栓14との連結処理の後で取り付ける必要がある。
また、前記気密性のある外袋13に設けた通気栓14には、その内側端部に小径化した首部34が形成されている。このように通気栓14に小径化した首部34を形成しておけば、該通気栓14からエアを吸引する際に外袋13が巻き込まれて通気栓14を閉じてしまうという問題を回避することができ、エアの吸引や吸引解除を繰り返しても、何ら問題の発生しないエア吸引式物品保持装置を提供することができるのである。
前記通気栓14には前記開閉バルブ16を付設し、この開閉バルブ16に逆止弁を内蔵しておくことが望ましい。このような逆止弁の例としては、本発明者が先に提案した特許第3820489号公報に記載のものを利用することができる。
すなわちこの逆止弁は、吸引方向に圧力がかかると内部エアの移動を許容し、吸引を解除する方向に圧力がかかると閉じるようになっている。すなわちこの逆止弁は、ドーム状の頭部に切り込みが設けられた構造からなっており、吸引方向に圧力がかかると切り込みが開いて内部エアの移動を許容し、吸引を解除する方向に圧力がかかると切り込みが閉じて空気等の流入を防止するよう構成したものである。
もちろん、エアの吸引ポンプも同様の逆止弁を備えており、前記通気栓14の先端の外付けパイプ15に吸引ポンプ(図示せず)の接続パイプを連結した上、外袋13内の空気を吸引ポンプで吸引すれば、外袋13内および内袋11内から空気が排出され、内袋11内の粒状の充填材12が被包装物品の外周に沿って凝集し、固化するようになっている。
図15の例においては、この発明のエア吸引式物品保持装置を硬質の枠内に収納した状態を示している。
すなわち、容器状の硬質の外枠41を利用してこの発明のエア吸引式物品保持装置を収納し、外袋13の所定位置に内袋11を配置した後、被包装物品21をエア吸引式物品保持装置上に搭載する。
その上で吸引ポンプで外袋13内のエアを吸引して排気すれば、エアの吸引によって内袋11内の粒状の充填材12が被包装物品21の周囲に沿って凝集固化し、被包装物品21を保持するとともに、外枠41の内壁面にも保持されるのである。
なお、硬質の外枠41としては、前記容器状のみならず、種々の形態の枠形状を採用することができる。
なお、前記硬質の外枠41内に所定の間隔で間仕切り42を施し、該外枠41内に粒状の充填材12を充填した内袋11、および内袋11を収納した気密性のある外袋13を収納すれば、その後のエアの吸引によって前記間仕切り42にかみ合うようにして内袋11内の充填材12が凝集して固化する。したがって、前記充填材12の凝集固化によってこの発明のエア吸引式物品保持装置と外枠41の内側との間に隙間が発生しても、充填材12と間仕切り42とのかみ合いによってこの発明のエア吸引式物品保持装置が外枠41内でぐらつくことがない。
図16ないし図17は、この発明のエア吸引式物品保持装置の別の実施例を示すものである。
この実施例においては、内袋11と外袋13とをほぼ相似形に形成している。このように構成することによって、その全面に種々の被包装物品21を適宜の間隔で配置して収納保持することができ、非常に自由度が高く、かつ効率よく被包装物品21を収納することができる。
図18ないし図19は、この発明のエア吸引式物品保持装置のさらに別の実施例を示すものである。
この実施例においては、内袋11と外袋13との間に変形可能な補強シート51を介在させている。この補強シート51が存在することによって、凝集固化した粒状の充填材12が粒状の充填材12間のすべりによって変形しようとしてもその変形を妨げられるので、エア吸引式物品保持装置の形態保持能が大幅に向上する。
ちなみに、この発明のエア吸引式物品保持装置をシート状ないし帯状に形成し、これを腕や足の骨折部位に装着すれば、着脱を自由に行なうことができるギブスとしても利用可能である。
本発明者は先に、特許第3665879号公報において示されるような、横軸もしくは縦軸が互いに噛み合うように対向させた複数の網状物を外袋内に収納し、この外袋内の空気を脱気した際に上記横軸もしくは縦軸が互いに噛み合って固化するようにしたことを特徴とする特殊形状網の組合せによる真空固体板を提案している。
この実施例のエア吸引式物品保持装置は本発明者の前記先行技術をも改良したものとして理解することができる。
以上図示し説明したように、この発明のエア吸引式物品保持装置によれば、電化製品や工業製品、食器やその他の物品を移送するための梱包材料としてのみならず、被包装物品を確実に保持することができる機能に着目して、工業製品の組立や加工のための固定治具としても使用することができる。
例えば、工業製品に部品を組付けたり加工したりする際に工業製品やそのための部材をこの発明のエア吸引式物品保持装置で保持しておいて、部品を組付けたり加工したりすることができ、工業製品や部材が設計変更される度に高価な治具を新たに作成する必要がなくなる。
したがって、製造コストを大幅に低減させることができるばかりか、用済み後の治具を廃棄するための無駄なコストをも削減することができ、全体として製品コストを画期的に削減することが可能となる。
また、この発明のエア吸引式物品保持装置は工業製品等のみならず、MRI等における検査に際し、患者の移動を防止して保持する患者の搭載テーブルとしても利用することができる。
ちなみに、患者の移動を防止して保持する患者の搭載テーブルとして利用した場合、搭載する患者に余分な負荷をかけるおそれがなく、しかも患者の体形に応じて確実に保持できるので、検査中の患者の動きを無理なく制限することができ、検査ミスを大幅に低減して良好な検査結果を得ることができる。
この発明のエア吸引式物品保持装置の一実施例を示す平面図である。 その断面図である。 (a)はその断面図、(b)は被包装物品を収納した状態の断面図である。 この発明のエア吸引式物品保持装置を梱包部材の中に収納する際の通気栓の処理の仕方を示す斜視図である。 被包装物品を収納した状態の斜視図である。 内袋に粒状の充填材を充填した状態の断面図 外袋内に複数本並行に並べて配置した内袋の配列を示す概略図である。 外袋内にほぼ四角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図図である。 外袋内にほぼ三角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図である。 外袋内にほぼ五角形状に並べて配置した内袋の配列を示す概略図である。 内袋を前記リング状に配列し、さらに積層状に積み上げた状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 リング状に積層した内袋とシート状の内袋の組合せを示す概略断面図である。 外袋に取り付けた通気栓の要部を示す部分拡大断面図である。 この発明のエア吸引式物品保持装置を硬質の枠内に収納した状態を示す平面図である。 この発明のエア吸引式物品保持装置の別の実施例を示す平面図である。 (a)はその断面図、(b)は被包装物品を収納した状態の断面図である。 この発明のエア吸引式物品保持装置のさらに別の実施例を示す平面図である。 その使用状態の側面図である。
符号の説明
10 エア吸引式物品保持装置
11 内袋
12 粒状の充填材
13 外袋
14 通気栓
15 外付けパイプ
21 被包装物品
31 蓋体
32 耐熱性フィルム
33 通気パイプ
34 首部
41 外枠
42 間仕切り
51 補強シート
112 内袋
131 溶着可能なフィルム
132 緊締フィルム

Claims (8)

  1. 通気性の内袋に粒状の充填材を充填するとともに、内袋を気密性のある外袋内に収納し、この外袋の適所に通気栓を取り付けて逆止弁を内蔵させ、前記通気栓から外袋内の空気を吸引して外袋内および内袋内を脱気することにより、内袋内の粒状の充填材を密集固化させるようにしたエア吸引式物品保持装置であって、
    前記粒状の充填材を被包装物品に接触する位置に配置し、その上で被包装物品を所定位置に収納して、前記通気栓から外袋内の空気を吸引して外袋内および内袋内を脱気させ、かつ内袋内の粒状の充填材を密集固化させ、前記被包装物品を所定位置において保持するようにしたことを特徴とするエア吸引式物品保持装置。
  2. 前記粒状の充填材を充填した内袋が、気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることを特徴とする請求項1記載のエア吸引式物品保持装置。
  3. 前記粒状の充填材を充填した内袋が、断面筒状に形成され、かつ気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることを特徴とする請求項1記載のエア吸引式物品保持装置。
  4. 前記粒状の充填材を充填した内袋が、異なる形態の複数の組合せで構成され、かつ気密性のある外袋内に移動可能に収納されていることを特徴とする請求項1記載のエア吸引式物品保持装置。
  5. 前記気密性のある外袋に設けた通気栓が、通気パイプを内装されており、通気栓からエアを吸引する際の通気栓の密閉を防止するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエア吸引式物品保持装置。
  6. 前記気密性のある外袋に設けた通気栓が、その内側端部に小径化した首部を形成されており、通気栓からエアを吸引する際の外袋の巻き込みを防止するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエア吸引式物品保持装置。
  7. 前記粒状の充填材を充填した内袋および内袋を収納した気密性のある外袋を、硬質の枠内に収納したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエア吸引式物品保持装置。
  8. 前記硬質の枠内に間仕切りを形成した上で、枠内に粒状の充填材を充填した内袋および内袋を収納した気密性のある外袋を収納したことを特徴とする請求項5に記載のエア吸引式物品保持装置。
JP2008035399A 2008-02-17 2008-02-17 エア吸引式物品保持装置 Active JP5060336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008035399A JP5060336B2 (ja) 2008-02-17 2008-02-17 エア吸引式物品保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008035399A JP5060336B2 (ja) 2008-02-17 2008-02-17 エア吸引式物品保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009190775A JP2009190775A (ja) 2009-08-27
JP5060336B2 true JP5060336B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=41073154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008035399A Active JP5060336B2 (ja) 2008-02-17 2008-02-17 エア吸引式物品保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5060336B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5429660B2 (ja) * 2009-03-26 2014-02-26 ヤマト包装技術研究所株式会社 物品梱包ユニット
JP5424392B2 (ja) * 2009-10-05 2014-02-26 ヤマト包装技術研究所株式会社 梱包用マット
JP6015901B2 (ja) * 2012-04-23 2016-10-26 株式会社Ihi 荷物安定具および荷造り方法
JP6114248B2 (ja) * 2014-11-14 2017-04-12 帝人エンジニアリング株式会社 パレットおよび搬送システム
JP6456008B1 (ja) * 2018-05-18 2019-01-23 ハジー技研株式会社 逆止弁付き包材の充填口開閉機構
JP6649987B2 (ja) * 2018-05-18 2020-02-19 ハジー技研株式会社 逆止弁付き包材の真空吸引構造
KR102152469B1 (ko) * 2019-06-14 2020-09-07 한국기계연구원 소프트 그립유닛, 이를 포함하는 그립장치 및 그립장치의 구동방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612217Y2 (ja) * 1974-02-13 1981-03-19
JP2717107B2 (ja) * 1986-04-09 1998-02-18 レピノワ、ドミニック 袋状物品保持装置
US5351830A (en) * 1992-05-26 1994-10-04 Ambico, A Division Of Recoton, Corporation Package having a vacuum actuated conformal packing nest
JP3025268U (ja) * 1995-11-29 1996-06-11 萬歳工業株式会社 載荷袋
JP3056747U (ja) * 1997-06-03 1999-03-05 光明 小山内 袋真空止口用具
JP2001097460A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Sankyu Inc 物品の梱包具および梱包方法
JP2001163361A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Toshiba Tec Corp 梱包装置
JP2006069620A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Olympus Corp ボールレンズ輸送包装容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009190775A (ja) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5060336B2 (ja) エア吸引式物品保持装置
JP4827500B2 (ja) 梱包体
EP2014576B1 (en) Air packing bag for tightly holding an article and manufacture thereof
JP5429660B2 (ja) 物品梱包ユニット
KR100881808B1 (ko) 측면 완충 기능을 갖는 공기 밀봉체
JP4519777B2 (ja) 梱包用緩衝体および包装体
JP4871627B2 (ja) エアバッグ付のダンボール、紙製容器等の梱包容器
JP2779143B2 (ja) 半導体ウェーハ収納容器
JP2003034363A (ja) 梱包方法
JP2019006497A (ja) シリコン用包装袋、シリコン包装体、シリコン用梱包箱及びシリコンの梱包方法
JP2009292527A (ja) 液状物充填包装体の梱包方法
JP5209423B2 (ja) ペリクル梱包構造体
JP2008074451A (ja) 包装体及びその製造方法
JP2001171750A (ja) 物品搬送用包装体および光学レンズ
JP7042633B2 (ja) 物品保持用インナー
JPH10264970A (ja) 梱包箱
JP6110836B2 (ja) 梱包袋
JP2021091466A (ja) 包装箱施蓋装置
JP4592472B2 (ja) 梱包緩衝材
JP2001163361A (ja) 梱包装置
CN211686283U (zh) 一种治具及包装运输组件
JP2002337948A (ja) 梱包材
JP5948208B2 (ja) 包装資材の樹脂フィルム被覆方法
JP5542455B2 (ja) 梱包装置
JP2010132323A (ja) 宅配便用物品梱包袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5060336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250