JP2017228968A - フィルタを設計する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタを設計する方法を提供する。【解決手段】一実施形態の方法では、軸方向に沿って互いに等しい複数のピッチを提供する巻線を有する基準コイル、及び、該基準コイルと並列接続されたコンデンサを有する分布定数型の基準フィルタの共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との間の差が大きい場合に、当該差を減少させるために基準コイルを直列接続された第1のコイル要素と第2のコイル要素に分割する該基準コイル中の分割位置、及び、第1のコイル要素と第2のコイル要素との間の分割距離が決定される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、フィルタを設計する方法に関するものである。
半導体デバイスといった電子デバイスの製造においてはプラズマ処理装置が用いられている。プラズマ処理装置は、一般的に、チャンバ本体、載置台、及び、高周波電源を備えている。チャンバ本体は、その内部空間をチャンバとして提供している。載置台は、チャンバに設けられており、下部電極及び静電チャックを有する。下部電極には、高周波電源が接続されている。プラズマ処理装置では、チャンバに供給された処理ガスが励起され、静電チャック上に載置された被加工物が処理される。
また、プラズマ処理装置は、被加工物の温度を調整するために、載置台内にヒータを内蔵し得る。ヒータには、電源(交流電源)を有するヒータコントローラが接続されている。このプラズマ処理装置では、載置台に供給された高周波がヒータコントローラに流れ込むことを防止するために、ヒータとヒータコントローラの間にはフィルタが設けられる。このようなフィルタとして、分布定数型のフィルタを用いる技術が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載されたフィルタは、コイル、コンデンサ、及び、筒状導体を有している。コイルは、軸方向において互いに等しい複数のピッチを提供する巻線を有している。即ち、コイルの巻線は等ピッチで巻かれている。このコイルは、コンデンサと並列接続されている。筒状導体は、コイルを囲むように設けられている。このフィルタの周波数−インピーダンス特性では、インピーダンスのピークが周波数方向において一定の間隔で現われる。即ち、このフィルタは、複数の共振周波数を有している。
特許文献2に記載されたフィルタは、特許文献1に記載されたフィルタと同様に、コイル、コンデンサ、及び、筒状導体を有している。特許文献2に記載されたフィルタでは、軸方向においてコイルの巻線によって提供される複数のピッチのうち一以上のピッチが他のピッチと異なっている。即ち、コイルの巻線は不等ピッチで巻かれている。かかる不等ピッチの巻線を有するコイルを用いることにより、特許文献2に記載されたフィルタは、複数の共振周波数のうち特定の共振周波数を所望の周波数に一致させるか、或いは、近づけている。
特開2011−135052号公報 特開2015−173027号公報
上述したように、等ピッチのコイルを不等ピッチのコイルに置き換えることにより、特定の共振周波数を変化させることができるが、等ピッチのコイルから不等ピッチのコイルへの置き換えによって実現可能な共振周波数の変化量の最大値には限界がある。したがって、共振周波数と所望の周波数との差が大きい場合には、不等ピッチのコイルを用いても、共振周波数と所望の周波数との間の差を小さくすることができないことがある。
一態様においては、コイルを設計する方法が提供される。この方法は、(i)軸方向に沿って互いに等しい複数のピッチを提供する巻線を有する基準コイル、及び、該基準コイルと並列接続されたコンデンサを有する分布定数型の基準フィルタの共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との間の第1の差を求める工程と、(ii)第1の差が所定値以下である場合に、該第1の差を減少させるために複数のピッチのうち長さを変更する一以上のピッチを決定する工程と、(iii)第1の差が所定値より大きい場合に、該第1の差を減少させるために基準コイルを直列接続された第1のコイル要素と第2のコイル要素に分割する該基準コイル中の分割位置、及び、第1のコイル要素と第2のコイル要素との間の分割距離を決定する工程と、を含む。
等ピッチの基準コイルの共振周波数は、直列接続された二つのコイル要素に基準コイルを置き換え、これら二つのコイル要素の間の距離を調整することによって変更することが可能である。等ピッチの基準コイルを二つのコイル要素に置き換えることによって実現可能な共振周波数の変化量は、等ピッチの基準コイルを不等ピッチのコイルに置き換えることによって実現可能な共振周波数の変化量よりも大きい。一態様に係る方法によれば、基準フィルタの共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との間の第1の差が所定値以下である場合には、当該第1の差を減少させるのに適した一以上のピッチが複数のピッチから決定される。これにより、不等ピッチのコイルを有するフィルタであって、等ピッチの基準コイルを有する基準フィルタに対して共振周波数が微調整されたフィルタが設計される。一方、第1の差が所定値以上である場合には、当該第1の差を減少させるのに適した基準コイル中の分割位置及び分割距離が決定される。これにより、等ピッチの基準コイルを有する基準フィルタに対して共振周波数が大きく調整されたコイルを有するフィルタが設計される。したがって、この方法によれば、共振周波数と所望の周波数との差が大きくても、当該差を小さくすること、或いは、無くすことが可能となる。
一実施形態においては、上記一以上のピッチは、複数のピッチの各々の変化に応じた基準フィルタの複数の共振周波数の変化量が登録されたテーブルを参照して、第1の差を最小化するように決定される。また、分割位置及び分割距離は、第1のコイル要素と第2のコイル要素とに分割される基準コイル中の位置、及び、第1のコイル要素と第2のコイル要素との間の距離に対する、直列接続された第1のコイル要素及び第2のコイル要素、並びに、該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素に対して並列接続されたコンデンサを含むフィルタの複数の共振周波数の予め準備された関係を用いて、第1の差を最小化するように決定される。
一実施形態において、方法は、直列接続された第1のコイル要素及び第2のコイル要素、並びに、該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素に対して並列接続されたコンデンサを含むフィルタの共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との間の第2の差を減少させるために、第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含むコイルの巻線によって提供される軸方向の複数のピッチのうち長さを変更する一以上の別のピッチを決定する工程を更に含む。この実施形態によれば、基準コイルを第1のコイル要素及び第2のコイル要素に置き換えたフィルタの共振周波数と所望の周波数との間に微差(即ち、第2の差)があっても、当該微差を小さくすること、或いは、無くすことが可能となる。一実施形態では、一以上の別のピッチは、上記テーブルを参照して第2の差を最小化するように決定され得る。
一実施形態において、高周波はプラズマ処理装置が備える載置台の下部電極に供給される高周波である。この実施形態において設計されるフィルタは、載置台内に設けられたヒータと該ヒータに接続された電源を含むヒータコントローラとの間において高周波を遮断するフィルタであり得る。
以上説明したように、フィルタの共振周波数と所望の周波数との差が大きくても、当該差を小さくすること、或いは、無くすことが可能となる。
一実施形態に係るフィルタを設計する方法を示すフローチャートである。 プラズマ処理装置の一例を概略的に示す図である。 図2に示すプラズマ処理装置の載置台の拡大断面図である。 一実施形態に係るフィルタ装置の外観を示す側面図である。 一実施形態に係るフィルタ装置に内蔵されたフィルタの回路を示す図である。 一実施形態に係るフィルタ装置の第1のコネクタを示す平面図である。 フィルタユニットの断面図である。 フィルタの周波数−インピーダンス特性を例示する図である。 基準フィルタを示す図である。 基準フィルタの基準コイルを示す図である。 コイル中の軸方向の位置と共振周波数の変化との関係の概念の説明のための図である。 テーブルを例示する図である。 第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含むコイルを示す図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係るフィルタを設計する方法を示すフローチャートである。図1に示す方法MTは、高周波を遮断するフィルタを設計する方法である。一例として、方法MTによって設計されるフィルタは、プラズマ処理装置に用いられるものであり、ヒータに給電ラインを介して接続されたヒータコントローラに侵入し得る高周波を遮断する用途で用いられる。
図2は、プラズマ処理装置の一例を概略的に示す図である。図2に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型プラズマ処理装置である。プラズマ処理装置10は、チャンバ本体12を備えている。チャンバ本体12は、略円筒形状を有しており、その内部空間をチャンバ12cとして提供している。チャンバ本体12は、例えばアルミニウム又はステンレス鋼製であり、接地されている。チャンバ本体12の側壁には、被加工物Wの搬入及び搬出のための開口が形成されている。被加工物Wは、例えば、シリコンといった素材から形成された円盤形状の板であり得る。チャンバ本体12の側壁には、当該開口を開閉するためのゲートバルブ26が取り付けられている。
チャンバ12cには、載置台PDが設けられている。載置台PD上には、被加工物Wが載置される。載置台PDは、支持部14によって支持されている。支持部14は、略円筒形状を有しており、チャンバ本体12の底壁12aから上方に延びている。この支持部14は、セラミックスといった誘電体から構成されている。載置台PDと支持部14は、チャンバ本体12内の空間の気密を確保するように結合されている。また、載置台PDの下面と支持部14の内壁は、チャンバ本体12の外部の大気空間に通じるスペースSPを画成している。
チャンバ本体12は、支持部16を提供している。この支持部16は、チャンバ本体12の底壁12aから支持部14の外周に沿って上方に延びている。支持部16とチャンバ本体12の内壁との間には、排気路18が形成されている。この排気路18には、排気管20が接続しており、当該排気管20には排気装置22が接続している。排気装置22は、チャンバ12cの排気及び減圧のための装置であり、圧力制御器、及び、ターボ分子ポンプといった真空ポンプを有している。
図3は、図2に示すプラズマ処理装置の載置台の拡大断面図である。図3においては、載置台PDと共に、フィルタ装置FD及びヒータコントローラHCが示されている。なお、図3においては、後述する冷媒用の流路は示されていない。以下、図2と共に図3を参照する。載置台PDは、背板28、下部電極30、及び、静電チャック32を有している。背板28は、略円盤形状を有しており、セラミックスといった絶縁体から形成されている。下部電極30は、背板28上に設けられている。下部電極30は、略円盤形状を有しており、アルミニウムといった導体から形成されている。また、静電チャック32は、被加工物Wを静電力によって吸着するための機構であり、下部電極30上に設けられている。
下部電極30には、第1の高周波電源34及び第2の高周波電源36が、マッチングユニット38及び給電棒40を介して接続されている。第1の高周波電源34は、主としてプラズマの生成に寄与する第1の高周波を出力する。第1の高周波の周波数は、例えば100MHzである。第2の高周波電源36は、主として被加工物Wに対するイオンの引き込みに寄与する第2の高周波を出力する。第2の高周波の周波数は、第1の高周波の周波数よりも低く、例えば13MHzである。マッチングユニット38は、第1の高周波電源34及び第2の高周波電源36のそれぞれとプラズマ負荷との間でインピーダンスの整合をとるための整合器を有している。
給電棒40は、円筒形又は円柱形の導体である。給電棒40の上端は下部電極30の下面中央に接続されており、給電棒40の下端はマッチングユニット38内の整合器に接続されている。この給電棒40の周囲には、円筒形の導体カバー42が設けられている。より詳細には、底壁12aには、給電棒40の直径よりも大きな直径を有する開口が形成されており、導体カバー42の上端部は、この開口を画成する底壁12aの縁に結合されている。また、導体カバー42は、整合器の接地(帰線)端子に接続されている。
下部電極30の内部には、流路30fが形成されている。流路30fには、チャンバ本体12の外部に設けられたチラーユニットから冷媒が供給されるようになっている。流路30fに供給された冷媒はチラーユニットに戻されるようになっている。なお、載置台PDには、被加工物Wと静電チャック32との間にHeガスといった伝熱ガスを供給するガスラインが設けられていてもよい。
下部電極30の上面側には、溝13が形成されている。溝13は、軸線Zに対して周方向に延在している。この軸線Zは、鉛直方向に延びる軸線であり、載置台PDの中心を含んでいる。また、軸線Zは、チャンバ本体12の中心軸線に略一致している。溝13は、軸線Z中心に延在する環状の溝であってもよい。或いは、溝13は、周方向において断続的に形成されていてもよい。溝13は、下部電極30の上部を、軸線Zを含む内側部分30aと、内側部分30aの外側で延在する外側部分30bとに分割する。内側部分30aは平面視では略円形の領域であり、外側部分30bは平面視では略環状の領域である。
下部電極30の内側部分30aは略円形の上面を提供している。内側部分30aの上面の上には静電チャック32が接着材9bを介して設けられている。静電チャック32は、略円盤形状を有しており、セラミックスといった絶縁体から形成された層を有している。静電チャック32は、絶縁体から形成された層の内層として、電極32aを更に有している。電極32aには、スイッチ46を介して電源45が接続されている。電源45からの電圧、例えば、直流電圧が電極32aに印加されると、静電チャック32は静電力を発生する。この静電力により、静電チャック32は被加工物Wを吸着する。
下部電極30の外側部分30bは、略環状の上面を提供している。外側部分30bの上面の上には、スペーサ部材7を介してフォーカスリング5が設けられている。スペーサ部材7は、環状の部材であり、下部電極30の外側部分30b上に、接着剤9aを介して設けられている。スペーサ部材7は、例えばセラミック等の絶縁体から形成されている。フォーカスリング5は、円環状の部材であり、実施されるプロセスに適した材料、例えば、石英又はシリコンから形成される。フォーカスリング5は、静電チャック32のエッジ及び被加工物Wのエッジを囲むように延在する。
載置台PDは、複数のヒータHT、即ち、抵抗発熱体を有している。複数のヒータHTは、静電チャック32内に設けられている。一例では、静電チャック32は、軸線Zに対して同心の複数の領域を有しており、当該複数の領域の各々には一以上のヒータが設けられている。また、複数のヒータHTのうち一部は、スペーサ部材7の内部に設けられていてもよい。複数のヒータHTはそれぞれ、複数のフィルタ装置FDのうち対応のフィルタ装置を介してヒータコントローラHCに接続されている。複数のフィルタ装置FD及びヒータコントローラHCはチャンバ本体12の外部に設けられている。また、複数のフィルタ装置FDは、チャンバ本体12の底壁12aに取り付けられていてもよい。
図2に示すように、チャンバ本体12の天井部には、シャワーヘッド64が設けられている。シャワーヘッド64は、支持部材65を介してチャンバ本体12の天井部に支持されている。このシャワーヘッド64は、上部電極を兼ねている。
シャワーヘッド64は、電極板66及び支持体68を有している。電極板66は、略円盤形状を有しており、例えば、Si又はSiCから構成されている。電極板66の下面は、チャンバ12cに面している。支持体68は、電極板66を当該電極板66の上方から支持している。支持体68は、例えば、アルミニウム材から形成されており、その表面にはアルマイト膜といった被膜が形成されている。支持体68の内部には、ガス室70が設けられている。このガス室70には、支持体68及び電極板66を貫通する複数のガス吐出孔72が接続している。また、ガス室70には、ガス供給管76が接続している。このガス供給管76は、処理ガスを供給するよう構成されたガス供給部74に接続されている。
また、プラズマ処理装置10は、制御部75を備えている。制御部75は、例えば、マイクロコンピュータを含む。プラズマ処理装置10の各部、例えば、排気装置22、第1の高周波電源34、第2の高周波電源36、スイッチ46、ヒータコントローラHC、チラーユニット、ガス供給部74等は、制御部75によって制御される。
このプラズマ処理装置10において、例えばエッチングを行うときには、まず、ゲートバルブ26が開かれ、被加工物Wがチャンバ12cに搬入されて、当該被加工物Wが静電チャック32上に載置される。そして、ガス供給部74からエッチング用のガスが所定の流量でチャンバ12cに供給される。また、排気装置22によってチャンバ12cの圧力が減圧される。さらに、第1の高周波電源34及び第2の高周波電源36から、第1の高周波及び第2の高周波がそれぞれ下部電極30に供給される。また、伝熱ガス供給部から、静電チャック32と被加工物Wとの間の接触界面に伝熱ガス(Heガス)が供給される。また、下部電極30内の流路30fに冷媒が供給される。また、複数のヒータHTにヒータコントローラHCからの交流出力が与えられ、載置台PD内の温度分布が設定された温度分布となるように調整される。そして、シャワーヘッド64から吐出されたガスが、チャンバ本体12内の高周波電界によって励起される。これにより発生した活性種によって被加工物Wの膜がエッチングされる。
複数のフィルタ装置FDの各々は、下部電極30に供給された高周波の一部が、対応のヒータHTとヒータコントローラHCとの間の給電ラインを介して、ヒータコントローラHCに侵入することを防止又は抑制するためのフィルタを内蔵している。これら複数のフィルタ装置FDは、略同様の構成を有する。以下、図3と共に、図4〜図6を参照して、一つのヒータHTと当該一つのヒータHTに接続される一つのフィルタ装置FDについて説明する。図4は、一実施形態に係るフィルタ装置の外観を示す側面図である。図5は、一実施形態に係るフィルタ装置に内蔵されたフィルタの回路を示す図である。図6は、一実施形態に係るフィルタ装置の第1のコネクタを示す平面図である。
図3に示すように、ヒータHTは、第1の端子ETa及び第2の端子ETbを有している。第1の端子ETaは、第1の給電ラインHLaを介して、ヒータコントローラHCの第1の出力端子に接続されている。第2の端子ETbは、第2の給電ラインHLbを介して、ヒータコントローラHCの第2の出力端子に接続されている。ヒータコントローラHCは、交流出力型の電源を含んでおり、例えば、ソリッドステートリレーを用いて商用周波数のスイッチング(ON/OFF)動作を行う電源を含んでいる。ヒータコントローラHCは、ヒータHTと閉ループの回路で接続されている。ヒータコントローラHCにより出力される電流は、正極性のサイクルでは、第1の給電ラインHLaを経由して、ヒータHTに流れる。これにより、ヒータHTはジュール熱を発生する。正極性のサイクルにおいてヒータHTに流された電流は、第2の給電ラインHLbを経由してヒータコントローラHCに帰還する。一方、負極性のサイクルでは、ヒータコントローラHCにより出力される電流は、第2の給電ラインHLbを経由して、ヒータHTに流れる。負極性のサイクルにおいてヒータHTに流された電流は、第1の給電ラインHLaを経由してヒータコントローラHCに帰還する。
図3及び図5に示すように、第1の給電ラインHLaは、導体51a、導体52a、フィルタ装置FDのコイル、及び、ケーブル56aを含んでいる。導体51aは載置台PD内に設けられており、導体52aはスペースSPを通っている。ヒータHTの第1の端子ETaは、導体51a及び導体52aを介してフィルタ装置FDの第1の端子FTaに接続されている。フィルタ装置FDの第1の端子FTaは、当該フィルタ装置FDのコイルを介してケーブル56aに接続されている。ケーブル56aは、ヒータコントローラHCの第1の出力端子に接続されている。
また、第2の給電ラインHLbは、導体51b、導体52b、フィルタ装置FDの別のコイル、及び、ケーブル56bを含んでいる。導体51bは載置台PD内に設けられており、導体52bはスペースSPを通っている。ヒータHTの第2の端子ETbは、導体51b及び導体52bを介してフィルタ装置FDの第2の端子FTbに接続されている。フィルタ装置FDの第2の端子FTbは、当該フィルタ装置FDの別のコイルを介してケーブル56bに接続されている。ケーブル56bは、ヒータコントローラHCの第2の出力端子に接続されている。
フィルタ装置FDは、一実施形態では、第1のフィルタユニットFUa及び第2のフィルタユニットFUbを有している。第1のフィルタユニットFUaは、第1の高周波を遮断するための第1のフィルタFC1a及び第2のフィルタFC2aを含んでいる。第1のフィルタFC1aは、第1の給電ラインHLaに設けられており、第2のフィルタFC2aは第2の給電ラインHLbに設けられている。
第1のフィルタFC1aは、コイル80Aa及びコンデンサ82Aaを含んでいる。コイル80Aaは、第1の給電ラインHLaの一部を構成している。コイル80Aaの一端は、第1の端子FTaに接続されている。コイル80Aaの他端は、コンデンサ82Aaの一端に接続されている。コンデンサ82Aaの他端は、グランドに接続されている。後述する方法MTによる設計の結果に依存するが、コイル80Aaは、第1のコイル要素84A及び第2のコイル要素86Aを含み得る。第1のコイル要素84A及び第2のコイル要素86Aは、第1の端子FTaとフィルタFC1bとの間で直列接続されており、コンデンサ82Aaと並列接続されている。
第2のフィルタFC2aは、コイル80Ba及びコンデンサ82Baを含んでいる。コイル80Baは、第2の給電ラインHLbの一部を構成している。コイル80Baの一端は、第2の端子FTbに接続されている。コイル80Baの他端は、コンデンサ82Baの一端に接続されている。コンデンサ82Baの他端は、グランドに接続されている。後述する方法MTによる設計の結果に依存するが、コイル80Baは、第1のコイル要素84B及び第2のコイル要素86Bを含み得る。第1のコイル要素84B及び第2のコイル要素86Bは、第2の端子FTbとフィルタFC2bとの間で直列接続されており、コンデンサ82Baと並列接続されている。
第2のフィルタユニットFUbは、第2の高周波を遮断するための第1のフィルタFC1b及び第2のフィルタFC2bを含んでいる。第1のフィルタFC1bは第1の給電ラインHLaに設けられており、第2のフィルタFC2bは第2の給電ラインHLbに設けられている。
第1のフィルタFC1bは、コイル80Ab及びコンデンサ82Abを含んでいる。コイル80Abは、第1の給電ラインHLaの一部を構成している。コイル80Abの一端は、コイル80Aaとコンデンサ82Aaとの間のノードに接続されている。コイル80Abの他端は、コンデンサ82Abの一端に接続されている。コンデンサ82Abの他端は、グランドに接続されている。また、コイル80Abの他端は、ヒータコントローラHCの第1の出力端子に接続されている。なお、後述する方法MTによる設計の結果に依存して、コイル80Abも、直列接続された第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含んでいてもよい。
第2のフィルタFC2bは、コイル80Bb及びコンデンサ82Bbを含んでいる。コイル80Bbは、第2の給電ラインHLbの一部を構成している。コイル80Bbの一端は、コイル80Baとコンデンサ82Baとの間のノードに接続されている。コイル80Bbの他端は、コンデンサ82Bbの一端に接続されている。コンデンサ82Bbの他端は、グランドに接続されている。また、コイル80Bbの他端は、ヒータコントローラHCの第2の出力端子に接続されている。なお、後述する方法MTによる設計の結果に依存して、コイル80Bbも、直列接続された第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含んでいてもよい。
図4に示すように、第1のフィルタユニットFUaは、フレームFHa及びコンデンサボックスCBaを含んでいる。フレームFHaは、導電性を有し、グランドに接続されている。フレームFHaは、その内部にコイル80Aa及びコイル80Baを収容している。コンデンサボックスCBaは、フレームFHaに結合されており、その内部にコンデンサ82Aa及びコンデンサ82Baを収容している。また、フレームFHaには、第1のコネクタCN1が結合されている。図6に示すように、第1のコネクタCN1は、第1の端子FTa及び第2の端子FTbを提供している。
また、第2のフィルタユニットFUbは、フレームFHb及びコンデンサボックスCBbを含んでいる。フレームFHbは、導電性を有し、グランドに接続されている。フレームFHbは、その内部にコイル80Ab及びコイル80Bbを収容している。コンデンサボックスCBbは、フレームFHbに結合されており、その内部にコンデンサ82Ab及びコンデンサ82Bbを収容している。
以下、第1のフィルタユニットFUa及び第2のフィルタユニットFUbの双方又は一方として採用され得るフィルタユニットFUの物理的構成について説明する。図7は、フィルタユニットの断面図である。図7に示すフィルタユニットFUは、コイル80A及びコイル80Bを有している。コイル80Aは、第1のフィルタユニットFUaのコイル80Aa及び第2のフィルタユニットFUbのコイル80Abに対応するコイルである。コイル80Bは、第1のフィルタユニットFUaのコイル80Ba及び第2のフィルタユニットFUbのコイル80Bbに対応するコイルである。
フィルタユニットFUは、フレームFH、コンデンサボックスCB、第1のコネクタCN1、及び、第2のコネクタCN2を更に有している。フレームFHは、第1のフィルタユニットFUaのフレームFHa及び第2のフィルタユニットFUbのフレームFHbに対応するフレームである。フレームFHは、導電性を有し、例えば、アルミニウムから形成されている。フレームFHは、例えば、略円筒形状を有している。フレームFHの中心軸線は、軸線AXに略一致している。このフレームFHは、コイル80A及びコイル80Bを収容している。
コイル80Aの一端及びコイル80Bの一端は、第1のコネクタCN1によって支持されている。コイル80Aの他端及びコイル80Bの他端は、第2のコネクタCN2によって支持されている。コイル80Aの一端は、第1のコネクタCN1によって提供される端子(第1のフィルタユニットFUaにおいては第1の端子FTa)に接続されている。コイル80Bの一端は、第1のコネクタCN1によって提供される別の端子(第1のフィルタユニットFUaにおいては第2の端子FTb)に接続されている。
コンデンサボックスCBは、第1のフィルタユニットFUaのコンデンサボックスCBa及び第2のフィルタユニットFUbのコンデンサボックスCBbに対応するコンデンサボックスである。コンデンサボックスCBは、フレームFHに結合されている。コンデンサボックスCB内には二つのコンデンサが収容されている。二つのコンデンサのうち一方は、第1のフィルタユニットFUaのコンデンサ82Aa及び第2のフィルタユニットFUbのコンデンサ82Abに対応するコンデンサであり、コイル80Aの他端とグランドとの間に接続されている。二つのコンデンサのうち他方は、第1のフィルタユニットFUaのコンデンサ82Ba及び第2のフィルタユニットFUbのコンデンサ82Bbに対応するコンデンサであり、コイル80Bの他端とグランドとの間に接続されている。
コイル80A及びコイル80Bの各々は、空芯コイルであり、巻線を有する。コイル80A及びコイル80Bの各々の巻線は、例えば平角形状、即ち、矩形の断面形状を有し得る。コイル80A及びコイル80Bの各々の巻線は、裸線であってもよく、或いは、巻線導体の表面を覆う絶縁性の皮膜を有していてもよい。
コイル80A及びコイル80Bは、軸線AXに対して同軸に設けられている。コイル80Aの巻線は、軸線AXの周りで螺旋状に巻かれており、軸方向(軸線AXが延びる方向)に沿って複数のターンを提供している。コイル80Aは、軸方向において巻線間(又はターン間)に複数のピッチを提供している。また、コイル80Bの巻線は、軸線AXの周りで螺旋状に、且つ、コイル80Aの巻線と交互に巻かれている。コイル80Bの巻線も、軸方向に沿って複数のターンを提供している。コイル80Bも、軸方向において巻線間(又はターン間)に複数のピッチを提供している。
コイル80A及びコイル80Bは、上述したように、フレームFHによって囲まれている。コイル80A及びコイル80Bの各々とフレームFHとは、分布定数線路を構成している。また、コイル80Aと上述した二つのコンデンサのうち一方は一つのフィルタを構成しており、コイル80Bと上述した二つのコンデンサのうち他方は別の一つのフィルタを構成している。即ち、フィルタユニットFUは、二つの分布定数型のフィルタを有している。フィルタユニットFUの二つのフィルタの各々は、複数の共振周波数を含む周波数−インピーダンス特性を有する。即ち、フィルタユニットFUの二つのフィルタの各々は、複数の共振周波数においてインピーダンスのピークを有している。
複数の共振周波数は、コイル(コイル80A又はコイル80B)の単位長さ当りのインダクタンス、及び、単位長さ当りの静電容量によって規定される。単位長さ当りの線間容量は、コイルに接続されたコンデンサの静電容量、フレームFHとコイルとの間の静電容量、及び、コイルの巻線間(又はターン間)の静電容量によって規定される。
図8は、フィルタの周波数−インピーダンス特性を例示する図である。コイルの複数のピッチが同一であれば、図8において実線で示すように、複数の共振周波数は、周波数方向において一定の間隔を有する。また、コイルの複数のピッチのうち一以上のピッチの長さが他のピッチの長さと異なる場合には、図8において破線で示すように、複数の共振周波数のうち特定の共振周波数が、周波数方向において一定の間隔を有する複数の共振周波数のうちの対応の共振周波数とは異なる周波数になる。また、コイルを直列接続された二つのコイル要素に分割し、これら二つのコイル要素の間に距離(分割距離)を設けた場合には、図8において二点鎖線で示すように、複数の共振周波数のうち特定の共振周波数が、周波数方向において一定の間隔を有する複数の共振周波数のうちの対応の共振周波数とは大きく異なる周波数になる。後述するように、方法MTは、特定の共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との差を減少させるために、コイルの複数のピッチのうち長さを変更する一以上のピッチ、及び/又は、コイルの分割位置と二つのコイル要素間の分割距離を決定するものである。
図7に示すように、フィルタユニットFUは、方法MTによって決定された複数のピッチ、及び/又は、分割位置と分割距離を有するコイル(コイル80A及びコイル80B)を構成するために、複数の櫛歯部材90を有している。図7に示す例では、フィルタユニットFUは、二つの櫛歯部材90を有している。櫛歯部材90は、絶縁体、例えばPEEK又はPCTFEといった樹脂から形成され得る。櫛歯部材90の各々は、柱状部90a及び複数の櫛歯90bを有している。柱状部90aは、軸線AXに略平行に延在している。柱状部90aの一端は第1のコネクタCN1に固定されており、柱状部90aの他端は第2のコネクタCN2に固定されている。櫛歯90bは、薄板形状を有しており、柱状部90aよりも軸線AXの側において、軸線AXに交差又は略直交する方向に延在している。櫛歯部材90は、軸方向において隣り合う櫛歯90bの間に、スロットを提供している。即ち、櫛歯部材90は、軸方向に沿って配列された複数のスロットを提供している。コイル80Aの巻線及びコイル80Bの巻線は、櫛歯部材90によって提供された複数のスロットに挿入されている。これにより、コイル80Aの複数のピッチ及びコイル80Bの複数のピッチ、並びに/又は、コイル80A及びコイル80Bの各々の分割位置と分割距離が規定される。
以下、再び図1を参照して、方法MTについて詳細に説明する。なお、フィルタユニットFUの二つのフィルタは略同一の構成を有するので、一つのフィルタに関する設計に関して方法MTについて説明する。
方法MTでは、まず、工程ST1において、基準フィルタFCrの設計が行われる。図9は、基準フィルタを示す図である。図10は、基準フィルタの基準コイルを示す図である。図9に示すように基準フィルタFCrは、LCフィルタであって、基準コイル80rと当該基準コイル80rに並列接続されたコンデンサ82を有する。図10に示すように、基準コイル80rは、軸線AXの周りで螺旋状に巻かれた巻線を有する。基準コイル80rの巻線によって軸方向(軸線AXが延びる方向)に提供される複数のピッチP(1),...,P(N)は、互いに同一の長さ(基準長さ)を有する。なお、Nは、複数のピッチの個数を示す1より大きい整数である。
工程ST1においては、遮断すべき高周波の周波数(以下、「使用周波数」という)に応じて基準フィルタFCrの設計が行われる。基準フィルタFCrは、LCフィルタであるので、基準フィルタFCrの静電容量が固定されれば、基準コイル80rのインダクタンスは、f=1/(2π√(LC))の関係から、使用周波数に応じて決定される。なお、fは、1次の共振周波数であり得る。また、Cは基準フィルタFCrの静電容量であり、Lは基準コイル80rのインダクタンスである。
また、方法MTによって設計されるフィルタがプラズマ処理装置10のフィルタユニットのフィルタとして用いられる場合には、工程ST1において、使用周波数、フィルタ装置FDの個数、及び、フィルタ装置FDを配置する空間のサイズに応じて、基準コイル80rが選定される。具体的には、使用周波数、フィルタ装置FDの個数、及び、フィルタ装置FDを配置する空間のサイズに応じて、基準コイル80rの直径、ターン数、及び、巻線間のギャップの軸方向の長さが決定される。なお、プラズマ処理装置10では、フィルタのコイルには高いVpp(ピーク・ツー・ピーク電圧)が印加される。したがって、巻線間のギャップの長さは、耐圧条件を満たすように決定される。
続く工程ST2では、基準フィルタFCrの特性が最適か否かが判定される。例えば、基準フィルタFCrが、使用周波数において必要な、即ち、仕様を満たすインピーダンスを有しているか否かが判定される。基準フィルタFCrの特性が最適であると判定される場合、例えば、基準フィルタFCrが使用周波数において必要なインピーダンスを有している場合には、方法MTは終了し、基準フィルタFCrと同じフィルタが、フィルタユニットFUの二つのフィルタとして採用される。一方、基準フィルタFCrの特性が最適でないと判定される場合には、方法MTは工程ST3に進む。
工程ST3では、基準フィルタFCrの特定の共振周波数と使用周波数との第1の差Dif1(絶対値)が求められる。続く工程ST4では、差Dif1が所定値Th以下であるか否かが判定される。工程ST4において、差Dif1が所定値Th以下であると判定されると、方法MTは工程ST5に進む。一方、差Dif1が所定値Thよりも大きければ、方法MTは工程ST6に進む。
工程ST5では、差Dif1を減少させるために、基準コイル80rの複数のピッチP(1),...,P(N)のうち長さを変更する一以上のピッチが決定される。一方、工程ST6では、基準コイル80rを直列接続された第1のコイル要素及び第2のコイル要素に分割する基準コイル80r中の位置(分割位置)、及び、第1のコイル要素と第2のコイル要素の間の距離(分割距離)が決定される。なお、一以上のピッチの長さの変更に応じて基準フィルタFCrの特定の共振周波数が変化する量(変化量ΔfP。図8を参照)は、大きくても5MHz程度である。一方、基準コイル80rの分割に応じて基準フィルタFCrの特定の共振周波数が変化する量(変化量ΔfD。図8を参照)は、より大きな量である。したがって、上述の所定値Thは、例えば5MHz程度に設定される。
ここで、コイル中の軸方向の位置と共振周波数の変化との関係について説明する。図11は、コイル中の軸方向の位置と共振周波数の変化との関係の概念の説明のための図である。図11では、複数の共振周波数のそれぞれの次数に対応付けて腹と節とを有する波形が示されている。図11において、各次数の波形の縦方向の長さはコイルの全長に対応している。図11に示す各次数の波形の腹に対応する位置においてコイルのピッチが広げられると、その次数の共振周波数は高周波側にシフトする。また、図11に示す各次数の波形の節に対応する位置においてコイルのピッチが広げられると、その次数の共振周波数は低周波側にシフトする。一方、図11に示す各次数の波形の腹に対応する位置においてコイルのピッチが狭められると、その次数の共振周波数は低周波側にシフトする。また、図11に示す各次数の波形の節に対応する位置においてコイルのピッチが狭められると、その次数の共振周波数は高周波側にシフトする。例えば、コイルの全長の中間位置においてコイルのピッチが広げられると、図8に示すように、2次の共振周波数は低周波側にシフトする。また、コイルの全長の中間位置においてコイルのピッチが広げられると、4次及び6次の共振周波数は低周波側にシフトし、1次、3次、5次、及び、7次の共振周波数は高周波側にシフトする。
同様に、図11に示す各次数の波形の腹に対応する位置においてコイルが二つのコイル要素に分割されると、その次数の共振周波数は高周波側にシフトする。また、図11に示す各次数の波形の節に対応する位置においてコイルが二つのコイル要素に分割されると、その次数の共振周波数は低周波側にシフトする。例えば、コイルの全長の中間位置においてコイルが二つのコイル要素に分割されると、図8に示すように、2次の共振周波数は低周波側にシフトする。また、コイルの全長の中間位置においてコイルが二つのコイル要素に分割されると、4次及び6次の共振周波数は低周波側にシフトし、1次、3次、5次、及び、7次の共振周波数は高周波側にシフトする。
図1に戻り、工程ST5では、図11を参照して説明した関係に基づいて、差Dif1を減少させるために、基準コイル80rの複数のピッチP(1),...,P(N)のうち長さを変更する一以上のピッチが決定される。一実施形態の工程ST5では、一以上のピッチは、テーブルを参照して決定される。図12は、テーブルを例示する図である。図12に示すテーブルTBは、複数のピッチP(1),...,P(N)のそれぞれの順番を特定するピッチ番号(ピッチNo.)に対応付けて、複数の共振周波数の変化量が登録されている。図12に示す例では、1次〜4次の共振周波数の変化量がテーブルTBに登録されている。
テーブルTBは、工程ST5の実行の前に予め準備されている。具体的に、テーブルTBの準備では、基準コイル80rの複数のピッチP(1),...,P(N)の長さを個別に基準長さから変更しつつ、ピッチの長さの変更前後の複数の共振周波数それぞれの変化量を求めて、当該変化量をテーブルTBに登録する。これにより、テーブルTBが準備される。なお、テーブルTBの個数は一つに限定されるものではなく、基準長さからのピッチの長さの変化量ごとにテーブルTBが準備されていてもよい。
一実施形態の工程ST5では、上述のように準備されたテーブルTBを参照して、差Dif1を最小化するよう、複数のピッチP(1),...,P(N)のうち長さが変更される一以上のピッチが決定される。また、基準長さからのピッチの長さの変化量ごとにテーブルTBが準備されている場合には、差Dif1を最小化するよう、複数のピッチP(1),...,P(N)のうち長さが変更される一以上のピッチ、及び、当該一以上のピッチの各々の長さの変化量が決定される。なお、複数のピッチP(1),...,P(N)のうち二以上のピッチの長さが変更される場合には、各次数の共振周波数の変化量は、変更された二以上のピッチをそれぞれ特定する番号にテーブルTBにおいて対応付けられている、その次数の共振周波数の変化量の加算値となる。
一実施形態において、一以上のピッチの変更後の長さは、下記の(1)式を満たすように決定される。(1)式において、φは基準コイル80rの直径であり、Lは一以上のピッチ各々の変更後の長さである。
φ≧4×L …(1)
(1)式に示す関係が満たされない場合には、一以上のピッチの変更前の一つの共振周波数が変更後には二つの共振周波数へと変化する事態が生じ得る。一方、(1)式に満たす関係を満たすことにより、安定した周波数−インピーダンス特性が得られる。
工程ST6では、図11を参照して説明した関係に基づいて、差Dif1を減少させるために、基準コイル80rを、直列接続された第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rに分割する基準コイル80r中の分割位置、及び、第1のコイル要素84rと前記第2のコイル要素86rとの間の分割距離が決定される。一実施形態においては、分割位置及び分割距離は、第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとに分割される基準コイル80r中の位置、及び、第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとの間の距離に対する、直列接続された第1のコイル要素84r及び第2のコイル要素86r、並びに、第1のコイル要素84r及び第2のコイル要素86rに対して並列接続されたコンデンサを含むフィルタの複数の共振周波数の予め準備された関係を用いて、差Dif1を最小化するように決定される。
一実施形態では、工程ST6で用いられる上述の関係は、予め準備された関数F(m,Z,L)として保持される。ここで、mは共振周波数の次数である。Zは、第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとに分割される基準コイル80r中の位置であり、Lは、第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとの間の軸方向の距離である(図13参照)。また、関数F(m,Z,L)の出力は、直列接続された第1のコイル要素84r及び第2のコイル要素86r、並びに、第1のコイル要素84r及び第2のコイル要素86rに対して並列接続されたコンデンサ82を含むフィルタ(分割フィルタ)の共振周波数であり、基準コイル80rが当該基準コイル80r中の位置Zにおいて第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとに分割され、第1のコイル要素84rと第2のコイル要素86rとの間の距離Lであるときの次数mの共振周波数である。
一実施形態では、関数F(m,Z,L)は、下記の(2)式に示すように、一次関数であり得る。
F(m,Z,L)=a(m,Z)×L+b(m,Z,L) …(2)
式(2)において、a(m,Z)は次数m及び位置Zに依存する一次関数の傾きを表す定数である。また、b(m,Z,L)は、次数m、位置Z、及び、距離Lに依存する一次関数の定数である。
工程ST6に続く工程ST7では、工程ST6において決定された分割位置及び分割距離に従って設定された第1のコイル要素84r、第2のコイル要素86r、及び、コンデンサ82を含む分割フィルタの特性が最適であるか否かが判定される。例えば、分割フィルタが、使用周波数において必要なインピーダンスを有しているか否かが判定される。分割フィルタの特性が最適であると判定される場合、例えば、分割フィルタが使用周波数において必要なインピーダンスを有している場合には、方法MTは終了し、当該分割フィルタと同様のフィルタが、フィルタユニットFUの二つのフィルタとして採用される。一方、分割フィルタの特性が最適でないと判定される場合には、方法MTは工程ST8に進む。
工程ST8では、分割フィルタの特定の共振周波数と使用周波数との間の第2の差を減少させるために、第1のコイル要素84r及び第2のコイル要素86rを含むコイル(分割コイル80D)の複数のピッチのうち長さを変更する一以上のピッチが決定される。分割コイル80Dにおいては、基準コイル80rの複数のピッチのうち分割位置のピッチ以外は維持されている。分割コイル80Dの複数のピッチのうち長さを変更する一以上のピッチの決定は、工程ST5と同様に行われる。また、一実施形態では、工程ST8においても、工程ST5と同様にテーブルTBが用いられる。この工程ST8の実行の後、方法MTは終了する。そして、工程ST8において設計された分割フィルタと同様のフィルタが、フィルタユニットFUの二つのフィルタとして採用される。
以上説明した方法MTによれば、基準フィルタFCrの共振周波数と使用周波数との間の差Dif1が所定値以下である場合には、差Dif1を減少させるのに適した一以上のピッチが基準コイル80rの複数のピッチから決定される。これにより、不等ピッチのコイルを有するフィルタであって、等ピッチの基準コイル80rを有する基準フィルタFCrに対して特定の共振周波数が微調整されたフィルタが設計される。一方、差Dif1が所定値以上である場合には、差Dif1を減少させるのに適した基準コイル80r中の分割位置及び分割距離が決定される。これにより、等ピッチの基準コイル80rを有する基準フィルタFCrに対して特定の共振周波数が大きく調整されたコイルを有する分割フィルタが設計される。したがって、かかる方法MTによれば、特定の共振周波数と所望の周波数(使用周波数)との差が大きくても、当該差を小さくすること、或いは、無くすことが可能となる。
また、方法MTによれば、分割フィルタの特定の共振周波数と使用周波数との間に微差があっても、分割フィルタに含まれる分割コイル80Dの複数のピッチのうち一以上のピッチの長さを変更することにより、当該微差を小さくすること、或いは、無くすことが可能となる。
10…プラズマ処理装置、12…チャンバ本体、PD…載置台、30…下部電極、32…静電チャック、34…第1の高周波電源、36…第2の高周波電源、HC…ヒータコントローラ、HT…ヒータ、FD…フィルタ装置、FUa…第1のフィルタユニット、FC1a…第1のフィルタ、80Aa…コイル、84A…第1のコイル要素、86A…第2のコイル要素、82Aa…コンデンサ、FHa…フレーム、FC2a…第2のフィルタ、80Ba…コイル、84B…第1のコイル要素、86B…第2のコイル要素、82Ba…コンデンサ、FUb…第2のフィルタユニット、FC1b…第1のフィルタ、80Ab…コイル、82Ab…コンデンサ、FC2b…第2のフィルタ、80Bb…コイル、82Bb…コンデンサ、FHb…フレーム、FU…フィルタユニット、80A…コイル、80B…コイル、90…櫛歯部材、FH…フレーム、FCr…基準フィルタ、80r…基準コイル、82…コンデンサ、84r…第1のコイル要素、86r…第2のコイル要素、AX…軸線。

Claims (5)

  1. フィルタを設計する方法であって、
    軸方向に沿って互いに等しい複数のピッチを提供する巻線を有する基準コイル、及び、該基準コイルと並列接続されたコンデンサを有する分布定数型の基準フィルタの共振周波数と遮断すべき高周波の周波数との間の第1の差を求める工程と、
    前記第1の差が所定値以下である場合に、該第1の差を減少させるために前記複数のピッチのうち長さを変更する一以上のピッチを決定する工程と、
    前記第1の差が前記所定値より大きい場合に、該第1の差を減少させるために前記基準コイルを直列接続された第1のコイル要素と第2のコイル要素に分割する該基準コイル中の分割位置、及び、前記第1のコイル要素と前記第2のコイル要素との間の分割距離を決定する工程と、
    を含む方法。
  2. 前記一以上のピッチは、前記複数のピッチの各々の変化に応じた前記基準フィルタの複数の共振周波数の変化量が登録されたテーブルを参照して、前記第1の差を最小化するように決定され、
    前記分割位置及び前記分割距離は、前記第1のコイル要素と前記第2のコイル要素とに分割される前記基準コイル中の位置、及び、前記第1のコイル要素と前記第2のコイル要素との間の距離に対する、直列接続された該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素、並びに、該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素に対して並列接続された前記コンデンサを含むフィルタの複数の共振周波数の予め準備された関係を用いて、前記第1の差を最小化するように決定される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 直列接続された前記第1のコイル要素及び前記第2のコイル要素、並びに、該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素に対して並列接続された前記コンデンサを含むフィルタの共振周波数と前記高周波の前記周波数との間の第2の差を減少させるために前記第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含むコイルの巻線によって提供される前記軸方向の複数のピッチのうち長さを変更する一以上の別のピッチを決定する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 直列接続された前記第1のコイル要素及び前記第2のコイル要素、並びに、該第1のコイル要素及び該第2のコイル要素に対して並列接続された前記コンデンサを含むフィルタの共振周波数と前記高周波の前記周波数との間の第2の差を減少させるために前記第1のコイル要素及び第2のコイル要素を含むコイルの巻線によって提供される前記軸方向の複数のピッチのうち長さを変更する一以上の別のピッチを決定する工程を更に含み、
    前記一以上の別のピッチは、前記テーブルを参照して前記第2の差を最小化するように決定される、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記高周波はプラズマ処理装置が備える載置台の下部電極に供給される高周波であり、
    該方法によって設計されるフィルタは、前記載置台内に設けられたヒータと該ヒータに接続された電源を含むヒータコントローラとの間において前記高周波を遮断するフィルタである、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
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