JP2017227010A - 重要物管理装置、重要物管理方法及びプログラム - Google Patents

重要物管理装置、重要物管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の鍵など複数の重要物が用いられる場合に、重要物を管理して不具合の可能性を低減させられるようにする。【解決手段】重要物管理装置が、装置本体と、重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、重要物管理装置、重要物管理方法及びプログラムに関する。
鍵などの重要物を保管し管理する重要物管理装置に関連して幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の鍵管理装置は、管理対象である複数の鍵と一対一で鍵を保持する鍵ホルダと、鍵ホルダを整列状態で着脱可能に保持する装置本体とを有している。
この鍵管理装置では、持出・返却モード、交換モード、新規登録モード、およびログ出力モードでの使用が可能となっており、モードの切り替えは、モード切替の許可有の担当者識別番号をIDカードから読み取らせて可能となる。
この鍵管理装置を利用する担当者(例えば、銀行の行員)は、所有しているIDカードを鍵管理装置のカード読取部に読み取らせた後、持出・返却モードに入り、持ち出し可能な鍵の中から、所望する1つまたは複数の鍵を取り出すことができる。返却時も同様に、持出・返却モードから持ち出した1つまたは複数の鍵を鍵管理装置に返却する。鍵管理装置を活用することにより、担当者の鍵の持出から返却までの行為を、担当者識別番号とホルダ位置とを含め、時系列に管理し履歴を記録するため、後での当該重要物の追跡が容易になる。
特開2014−091995号公報
金庫室の外扉用の鍵と内扉用の鍵など、複数の鍵がセットで用いられる場合がある。これら複数の鍵のうち一部が返却し忘れられると、セキュリティ上の不都合等が生じる可能性がある。
例えば、行員が外扉用の鍵と内扉用の鍵とを持ち出し、作業終了後に内扉用の鍵を施錠し忘れて金庫室内に残したまま外扉用の鍵で金庫室の外扉を施錠し、当該行員が手順ミスに気づかないまま、外扉用の鍵だけを返却する可能性がある。
この場合、内扉用の鍵が金庫室に残されたままの状態になり、外扉用の鍵の使用権限しか与えられていない行員が、金庫室の外扉を開けるだけで金庫室の内扉内に進入できるようになり、セキュリティ上の不都合等が生じる可能性がある。
本発明は、複数の鍵など複数の重要物が用いられる場合に、重要物を管理して不具合の可能性を低減させることができる重要物管理装置、重要物管理方法及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、重要物管理装置は、装置本体と、重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、前記第一重要物ホルダが前記装置本体に装着されている場合、前記第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しを前記ホルダロック部に抑制させるようにしてもよい。
前記重要物管理装置から前記重要物ホルダを取り外す操作者毎に、当該操作者が取り外し権限を有している重要物ホルダを記憶する権限記憶部と、操作者を特定する認証部とを更に備え、前記制御部は、前記認証部が特定した操作者が取り外し権限を有していない重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しを前記ホルダロック部に抑制させるようにしてもよい。
重要物ホルダ毎に前記装置本体からの当該重要物ホルダの取り外し操作を検出する取り外し操作検出部と、前記装置本体からの取り外しが抑制されている重要物ホルダの取り外し操作を前記取り外し操作検出部が検出した場合に警報を出力する取り外し時警報出力部と、を備えるようにしてもよい。
2つ以上の前記重要物ホルダが対応付けられた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、前記対応情報に基づく手順に反して前記重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられた場合に警報を出力する戻し入れ時警報出力部と、を備えるようにしてもよい。
前記対応情報記憶部は、2つ以上の前記重要物ホルダの前記重要物管理装置への戻し入れの順序を示す対応情報を記憶し、前記戻し入れ時警報出力部は、第三重要物ホルダを戻し入れた後に第四重要物ホルダを戻し入れると前記対応情報で定められており、かつ、前記第三重要物ホルダが前記装置本体から取り外されている状態で、前記第四重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられた場合に警報を出力するようにしてもよい。
前記戻し入れ時警報出力部は、第五重要物ホルダを戻し入れた後に第六重要物ホルダを戻し入れると前記対応情報で対応付けられている第五重要物ホルダ及び第六重要物ホルダのうち、前記第五重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられ、かつ、当該第五重要物ホルダの前記装置本体への戻し入れから所定時間が経過しても前記第六重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられていない場合に警報を出力するようにしてもよい。
前記重要物ホルダは、さらに、重要物を保持可能な重要物保持部、及び、前記重要物保持部からの重要物の取り外しを抑制する重要物ロック部を備えるようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、重要物管理方法は、装置本体と、重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、を備える重要物管理装置が、前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御ステップを含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、装置本体と、重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、を備える重要物管理装置を制御するコンピュータに、前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御ステップを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、複数の鍵など複数の重要物が用いられる場合に、重要物を管理して不具合の可能性を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る鍵管理装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置の装置本体を示す制御系ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置の鍵ホルダの着脱部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置の鍵ホルダの連結部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置の鍵、鍵ホルダおよび解除具を示す断面図であって、(a)は連結部材のロック状態を、(b)は連結部材のロック解除状態を示すものである。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置の連結部材を示すもので、(a)は図5のA−A断面図、(b)は図5のB−B断面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置における記憶部の記憶例である。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置における、(a)は持出状況データを、(b)は付替状況データの各例を示すものである。 本発明の一実施形態に係る鍵管理装置におけるログ出力データの例である。 本発明の一実施形態で、複数の鍵ホルダが取り出される場合の鍵管理装置の処理手順の例を示す図である。 本発明の一実施形態で、管理者の承認を促すメッセージの例を示す図である。 本発明の一実施形態で、複数の鍵ホルダが鍵管理装置に戻される場合の鍵管理装置の処理手順の例を示す図である。 本発明の一実施形態で、複数の鍵ホルダが鍵管理装置に戻される場合の鍵管理装置の処理手順の、もう1つの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る表示部が戻し入れ時警報にて表示するメッセージの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、図1〜図9を参照して重要物管理装置の例に該当する鍵管理装置による鍵ホルダのロック、及び、鍵ホルダによる鍵のロックについて説明する。鍵ホルダは重要物ホルダの例に該当し、鍵は重要物の例に該当する。
第1実施形態の鍵管理装置1は、銀行等の金融機関の店舗で使用されるもので、図1に示すように、鍵10と、一対一で鍵10を保持する鍵ホルダ11と、鍵ホルダ11を整列状態で着脱可能に保持する装置本体12とを有するものである。ここで、鍵10は、その用途が、金融機関に設置された金庫の扉の開閉用、現金処理機の扉の開閉用、現金処理機の扉内の現金収納庫の扉の開閉用、現金処理機の扉内の回収庫の扉の開閉用、現金処理機の主電源のオン・オフ切り換え用等となっている。
装置本体12は、装置主体部14と、この装置主体部14の上下方向中間部から下部に設けられた開閉部15を覆う開閉可能なカバー16とを有している。カバー16は、装置主体部14の側縁部に設けられたヒンジ17を介して一端側が装置主体部14に回動可能に連結されており、他端側の内面には、係合突起部18および検出突起部19が固定されている。
装置主体部14には、カバー16で閉塞されない上部に、担当者による暗証番号等の入力操作や文字の入力操作がなされる複数の操作キー21aを有する操作部21と、日時、操作状況、アラーム情報およびガイダンス等を表示する液晶ディスプレイからなる表示部22と、IDカード23が走査されると、このIDカード23からデータを読み取るカードリーダ24と、必要な情報を紙面に印字して鍵管理装置本体上面の排紙口25aから排紙するプリンタ部25と、報知音を発生させるブザー26とが設けられている。なお、IDカード23は、ICチップを有する電子カードや磁気カード等からなるもので、鍵管理装置1の使用が許可されたすべての担当者にそれぞれ個別に準備されて他との識別のための個別の担当者識別番号等が記憶されている。また、操作部21は、数字のほかに、アルファベット、ひらがなおよびカタカナのうちの少なくとも一種類の入力が可能となっている。必要により漢字変換を可能としても良い。
装置主体部14には、カバー16で閉塞されない側部に、主電源のオン・オフ操作が入力される電源スイッチ27と、外部電源用の電源ケーブルが接続される接続部28とが設けられている。
装置主体部14には、カバー16で閉塞される開閉部15に、それぞれが一対一で対応する鍵ホルダ11を取り外し不可となるようにロック状態で保持する多数の鍵保持部31が上下二段に整列状態で設けられている。また、開閉部15には、カバー16の閉時に係合突起部18が挿入される係合挿入穴32と、カバー16の閉時に検出突起部19が挿入される検出挿入穴33とが設けられている。さらに、開閉部15には、収納部34が設けられている。
係合挿入穴32の内側には、係合挿入穴32に挿入された係合突起部18をロックおよびロック解除する電磁駆動式の図2に示すカバーロック機構35が設けられており、検出挿入穴33の内側には、検出挿入穴33に挿入された検出突起部19の挿入・非挿入を検出することでカバー16が閉状態にあるか否かを検出する図2に示す閉検出センサ37が設けられている。カバーロック機構35は、カバー16が閉じられることで検出突起部19の挿入を閉検出センサ37が検出したことを条件に、係合突起部18を係合挿入穴32内でロックする。
鍵管理装置1は、装置主体部14の上部に設けられた取っ手38を介して持ち運び可能となっており、また背面に設けられた折り畳み収納式のスタンド39を用いることで机上等に傾斜状態で立設可能となっている。
鍵ホルダ11は、装置本体12の鍵保持部31に対し着脱可能であって装着状態でロックされる図3に示す着脱部材40と、この着脱部材40に鍵10を連結する図4に示す連結部材41とからなっている。
着脱部材40には、図3に示すように、厚さ方向に貫通する貫通穴42が形成されており、一対一で保持する鍵10を他の鍵10と識別するための個別の着脱部材識別番号が記憶されたICタグ43が側面に貼着されている。さらに、着脱部材40には、ICタグ43に記憶されたものと同じ個別の着脱部材識別番号が視認可能に表記された鍵識別表記部44が側面に設けられている。
図1に示すように、複数の鍵保持部31は、それぞれ、着脱部材40が挿入される個別の着脱部材装着穴45と、着脱部材装着穴45に着脱部材40が挿入されるとこれをロックしてロック状態で保持し、かつロック解除可能な個別の電磁駆動式の図2に示す鍵ロック機構46とを有している。
また、鍵保持部31は、それぞれが、同じ鍵保持部31を構成する鍵ロック機構46のロックを解除する際に押圧される操作ボタンであって点灯および点滅することで操作を案内可能な表示ランプ50が一体に設けられた操作ボタン51と、装着された着脱部材40の図3に示すICタグ43と通信可能であって通信状態から非通信状態への切り替えで鍵10の持ち出しを検出し非通信状態から通信状態への切り替えで鍵10の返却を検出する図2に示すICタグリーダ52とを有している。すべての鍵保持部31には、他の鍵保持部31と識別するための例えば「001」〜「030」のような個別の保持部識別番号が割り振られており、着脱部材装着穴45の上側には、保持部識別番号が視認用に記載される保持部識別表記部53が設けられている。
なお、上記では、鍵保持部31に対する着脱部材40の装着または取り外しの検出を、鍵保持部31側のICタグリーダ52と着脱部材40側のICタグ43との通信状態または非通信状態によって検出するようにしたが、これに限るものではない。鍵保持部31に着脱部材40の有無を検出する着脱センサを設け、着脱センサが着脱部材40を検出することで、鍵保持部31に着脱部材40が装着されていることを検出し、他方、着脱センサが着脱部材40を検出していないことで、鍵保持部31から着脱部材40が取り外されていることを検出するようにしても良い。
この場合、特に、鍵保持部31に着脱部材40が装着されていることを検出する際には、さらに、鍵ロック機構46のロック作動状態をも確認して、鍵保持部31に着脱部材40がロック状態で装着されていることを検出するようにしても良い。
図2に示すように、鍵管理装置1は、鍵保持部31毎に取り外し操作検出部47を備える。この取り外し操作検出部47は、鍵保持部31が保持している鍵ホルダ11を取り外す操作を検出する。例えば、取り外し操作検出部47は、鍵保持部31のうち鍵ホルダ11を保持している部分にかかる圧力を検出する圧力センサを備え、この部分にかかる圧力を検出することで、鍵保持部31から鍵ホルダ11を取り外す操作(例えば、鍵ホルダ11を引っ張る操作)を検出する。
特に、取り外し操作検出部47が、鍵ロック機構46が鍵ホルダ11をロックしている状態で、鍵ホルダ11を取り出す操作が行われたときに当該操作を検出することで、制御部115は、誤った操作が行われたときに表示部22及びブザー26を制御して警報を出力させることができる。
このように、制御部115は、装置本体12からの取り外しが抑制されている鍵ホルダ11の取り外し操作を取り外し操作検出部が検出した場合に、表示部22及びブザー26を制御して警報を出力させる。表示部22及びブザー26は、この警報を出力する点で、取り外し時警報出力部の例に該当する。
また、制御部115は、鍵管理装置1から取り出された鍵ホルダ11の戻し入れ順序が、予め定められている順序と異なる場合も、表示部22及びブザー26を制御して警報を出力させる。表示部22及びブザー26は、この警報を出力する点で、戻し入れ時警報出力部の例に該当する。
なお、以上では、取り外し操作検出部47として圧力センサを用い、鍵保持部31のうち鍵ホルダ11を保持している部分に掛かる圧力を検出することで、鍵保持部31から鍵ホルダ11を取り出す操作を直接検出する例を示したが、これに限るものではない。後に詳述するように、この鍵管理装置1においては、所望の鍵ホルダ11を取り出す際には、所望の鍵ホルダ11に対応し、表示ランプ50が点滅する操作ボタン51を押圧操作してから、この操作ボタン51が設けられた鍵保持部31の鍵ロック機構46を駆動しロックを解除させ、鍵10の付いた鍵ホルダ11を取り外し可能としている。このため、鍵ホルダ11に対応する操作ボタン51を押圧操作の有無を確認することで間接的に取り外し操作を検出することができる。
これに基づき、対応する表示ランプ50が点滅しておらず、且つ、鍵ロック機構46が鍵ホルダ11をロックしている状態で、鍵ホルダ11を取り出す操作、すなわち、操作ボタン51が押圧操作されたときに当該操作を検出することで、制御部115は、誤った操作が行われたとして表示部22及びブザー26を制御して警報を出力させることができる。操作ボタン51の押圧操作は、取り外し操作検出部の例に該当する。
図5に示すように、鍵10には、厚さ方向に貫通する貫通穴60が形成されており、着脱部材40とで鍵ホルダ11を構成する連結部材41は、着脱部材40の貫通穴42と鍵10の貫通穴60とに挿入可能な線状部材62と、線状部材62をその両端部を同時に収容した状態でロックする連結部材本体63とからなっている。
線状部材62は、線状のバネ鋼材等を塑性変形させることにより形成される可撓性の部材であり、半円より大きい円弧状の円弧状部65と、円弧状部65の一端および他端から径方向外側に互いに平行に延出する一対の延出部66,66と、一対の延出部66,66の円弧状部65とは反対側の端部から互いに反対向きに延出する一対の係合部67,67とからなっている。線状部材62を構成するこれら円弧状部65、一対の延出部66,66および一対の係合部67,67は同一平面に配置されており、線状部材62の両端部は一対の係合部67,67となっている。
連結部材本体63は、合成樹脂を主体として形成される外側のケース69と、合成樹脂で形成され線状部材62の両端部である一対の係合部67,67を保持しつつケース69内にスライド可能に設けられるスライド体70とを有している。連結部材本体63は、線状部材62の一対の係合部67,67をスライド体70で保持しつつ収容する。
ケース69は、合成樹脂製のケース本体71と、ケース本体71内に埋設されてスライド体70のケース69に対するスライドを規制および規制解除するスライド規制部72とからなっている。ケース本体71は筒状をなしており、その長さ方向一側の内周部にスライド規制部72が埋設され、その長さ方向他側の内周部がスライド体70のスライドをガイドするスライドガイド穴73となっている。スライドガイド穴73には、図6(a)にも示すように、スライドガイド穴73を横断するように変位規制部(近接方向移動規制部)74が形成されている。図5に示すスライドガイド穴73のスライド規制部72とは反対側において、スライド体70に線状部材62が着脱される。
スライド規制部72は、合成樹脂製の規制部本体76を有しており、規制部本体76には、スライドガイド穴73に繋がってスライドガイド穴73とともにスライド体70のスライドをガイドするスライドガイド穴77が形成されている。また、規制部本体76には、スライドガイド穴77内に一端が開口するように複数具体的には三カ所の収容穴78がスライドガイド穴77の延在方向に直交する姿勢でスライドガイド穴77の延在方向に並んで形成されている。三カ所の収容穴78には、それぞれ底部側に金属製のバネ82が開口部側に金属製のロック部材83が配置されている。
スライド体70は、スライドガイド穴73にスライド可能に収容される頭部85と、スライドガイド穴77にスライド可能に収容される胴部86とを有しており、スライドガイド穴73,77を結ぶ方向にスライドする。頭部85には、胴部86とは反対側からスライド体70のスライド方向に沿って挿入穴88が形成されている。この挿入穴88の対向する内壁面には、一対の係合穴90,90がスライド体70のスライド方向に直交するように形成されている。スライド体70には、挿入穴88および一対の係合穴90,90の両方に直交して案内穴87が形成されており、この案内穴87の内側に、ケース本体71の変位規制部74が配置されている。スライド体70は、案内穴87が変位規制部74で案内される。
一対の係合穴90,90には、線状部材62の一対の係合部67,67が嵌合される。
具体的に、線状部材62は、一対の係合部67,67を相互近接方向に移動させるように弾性変形させられた状態で、一対の係合部67,67および一対の延出部66,66が挿入穴88の内側に配置され、この状態で弾性変形が解除されると、一対の係合部67,67が一対の係合穴90,90に嵌合することになる。この状態では、線状部材62は、変形させられない限り移動不可となるようにスライド体70の頭部85に保持されることになる。
また、線状部材62は、この状態から一対の係合部67,67を相互近接方向に移動させるように弾性変形させられると、一対の係合穴90,90から一対の係合部67,67が抜けることになって、スライド体70の頭部85から取り外し可能となる。つまり、線状部材62は、両端の一対の係合部67,67が近接方向に移動させられることでスライド体70に対し着脱される。
スライド体70は、頭部85をスライド規制部72に近接させる図5(a)に示す所定のロック位置にあると、一対の係合穴90,90のスライド方向の位置を、案内穴87の内側にあるケース本体71の変位規制部74に重ね合わせることになる。よって、このとき、スライド体70の一対の係合穴90,90に一対の係合部67,67を嵌合させた状態にある線状部材62は、一対の延出部66,66の間および一対の係合部67,67の間にケース本体71の変位規制部74が位置することになる。これにより、線状部材62は、図6(a)にも示すように、変位規制部74に当接して一対の係合部67,67および一対の延出部66,66の相互近接方向への移動が規制されることになる。
よって、スライド体70が奥側のロック位置にあるとき、連結部材本体63はスライド体70に装着された線状部材62を着脱不可にロックすることになり、しかも、線状部材62の両端部を同時に収容した状態で着脱不可にロックする。その際に、ケース69の変位規制部74が、線状部材62の両端の一対の係合部67,67の間に配置されてこれら係合部67,67の近接方向移動を規制する。
スライド体70は、頭部85をスライド規制部72から離間させる図5(b)に示す所定のロック解除位置にあると、スライド方向における一対の係合穴90,90の位置をケース本体71の変位規制部74よりも外側にずらすことになる。よって、この状態では、図6(b)にも示すように、一対の係合部67,67が変位規制部74から離間して相互近接方向への移動が許容されることになり、図5(b)に示すスライド体70の一対の係合穴90,90から一対の係合部67,67を抜いて挿入穴88から線状部材62を抜くこと、並びに、挿入穴88に挿入された線状部材62の一対の係合部67,67をスライド体70の一対の係合穴90,90に嵌合させることが可能となる。
スライド体70の胴部86には、スライド方向に沿って鍵溝91が形成されており、スライド体70が図5(a)に示すロック位置にあるとき、三カ所の収容穴78のそれぞれと対向可能な位置に三カ所の保持穴92が形成されている。三カ所の保持穴92は、スライド体70のスライド方向に直交しており、それぞれの内部には、長さの異なる金属製の三つの駒95が移動可能に配置されている。スライド体70がロック位置にあるとき、三つの駒95はそれぞれバネ82の付勢力でロック部材83により押圧されて保持穴92の底部に当接している。このとき、スライド体70は、三つのロック部材83にスライド方向において当接してスライドが規制される。つまり、ロック部材83を含むスライド規制部72は、変位規制部74が線状部材62の両端部の近接方向移動を規制するロック位置でスライド体70のスライドを規制する。なお、図5(b)に示すように、三つのロック部材83がバネ82の付勢力に抗して移動して、それぞれのバネ82とは反対側の端部位置を、スライド体70の胴部86と規制部本体76との境界位置に一致させると、スライド体70のスライドが可能となる。
連結部材41には、一対一で保持する鍵10を他の鍵10と識別するための個別の連結部材識別番号が記憶された図4に示すICタグ100が上面に貼着されている。なお、ここでは、着脱部材40に対して割り当てられた着脱部材識別番号と、連結部材41に対して割り当てられた連結部材識別番号と、鍵保持部31に対して割り当てられた保持部識別番号とを共通の番号としている。以下の説明では、この共通の識別番号を鍵類識別番号とする。
図1に示す装置本体12の収納部34には、図5に示す連結部材本体63のスライド規制部72による線状部材62のロックを解除する解除具(ロック解除手段)101が収納されている。この解除具101は、収納部34の奥側に固定される基板部102と、基板部102から収納部34内に延出する延出板部103とを有しており、延出板部103には、所定の凹凸状の鍵山部104と、鍵山部104より基板部102側の押圧突起105とが形成されている。
収納部34には、連結部材本体63の線状部材62とは反対側が挿入される。すると、収納部34の内周面で案内される連結部材本体63は、そのスライド体70の鍵溝91が解除具101の延出板部103と位置を合わせることになり、鍵溝91に延出板部103を入り込ませる。スライド体70が解除具101の押圧突起105に当接する位置で、凹凸状の鍵山部104が三つの駒95を所定位置に移動させて、スライド規制部72の三つのロック部材83のそれぞれのバネ82とは反対側の端部位置を、図5(b)に示すようにスライド体70の胴部86と規制部本体76との境界位置に一致させることになる。
よって、この状態では、スライド体70が三つのロック部材83にスライド方向において当接することはなく、ケース69に対しスライド可能となる。このため、連結部材本体63をさらに収納部34の奥側まで挿入すると、図5(b)に示すように、解除具101に当接して停止させられているスライド体70に対してケース69が移動してスライド体70がケース69に対して所定のロック解除位置まで相対移動する。その結果、線状部材62が変位規制部74から離れてスライド体70から取り外し可能となる。このようにして、連結部材本体63から取り外された線状部材62に、着脱部材40が貫通穴42において保持されたり、鍵10が貫通穴60において保持されたり、着脱部材40が取り外されたり、鍵10が取り外されたりする。ここで、解除具101以外の部材が鍵溝91に挿入されても、スライド規制部72の三つのロック部材83のそれぞれのバネ82とは反対側の端部位置を、スライド体70の胴部86と規制部本体76との境界位置に一致させることは極めて困難であり、よって、不正なロック解除を規制する。
つまり、解除具101は、連結部材本体63のケース69に挿入されてスライド規制部72によるスライド体70のケース69に対するスライド規制を解除するとともにスライド体70を押圧してスライドさせることになり、その結果、スライド体70に装着された線状部材62の両端部を変位規制部74から離間させる。
また、この状態から、連結部材本体63を収納部34から引き抜くと、その初期は、スライド体70が解除具101の鍵山部104に嵌合する三つの駒95とともに留まり、ケース69が移動する。ケース69がスライド体70に対し、スライド規制部72の三カ所の収容穴78の位置を三つの駒95の位置に合わせるロック位置になると、三つの駒95の上下移動が可能となり、スライド体70が解除具101に対しスライド可能となって、解除具101から離れる。これにより、図5(a)に示すように三つの駒95が三カ所の保持穴92の底部に移動し、三つのロック部材83がスライド体70をケース69に対しロックする。その結果、スライド体70に保持された線状部材62の一対の係合部67,67の間に変位規制部74が配置されることになって、線状部材62が取り外し不可となる。
つまり、解除具101は、連結部材本体63のケース69から抜かれると、スライド体70に装着された線状部材62の両端部の間に変位規制部74を配置するとともに、スライド規制部72によりスライド体70のケース69に対するスライド規制を行わせることになる。
上述した鍵ホルダ11は、重要物ホルダの例に該当する。具体的には、鍵ホルダ11は、線状部材62と、連結部材本体63とを備えて、装置本体12に対し着脱可能である。
線状部材62は、重要物保持部の例に該当する。具体的には、線状部材62は、鍵10の穴に通されて鍵を保持する。
連結部材本体63は、重要物ロック部の例に該当する。具体的には、連結部材本体63は、線状部材62をロックして、線状部材62からの鍵10の取り外しを抑制する。
収納部34の天井面には、ICタグリーダ107が設けられており、このICタグリーダ107は、図5(b)に示すように収納部34内に挿入された連結部材41のICタグ100と通信可能でありICタグ100に記憶された鍵類識別番号を読み取る。
図1に示すように、収納部34には開閉扉110が設けられている。装置本体12には、開閉扉110を閉状態でロックおよびロック解除する電磁駆動式の図2に示す扉ロック機構111と、開閉扉110が閉状態にあるか否かを検出する閉検出センサ112と、扉ロック機構111のロックを解除する際に押圧されるものであって点灯および点滅可能な表示ランプ113が一体に設けられた操作ボタン114と、が設けられている。
装置本体12は、上記各部を制御する制御部115と、制御部115とデータのやり取りが可能なRAMやHDD等からなる記憶部116とを有している。
記憶部116は、権限記憶部141と、対応情報記憶部142とを備える。
権限記憶部141には、鍵管理装置1を使用可能な担当者識別番号および使用時に入力される暗証番号が記憶されており、また、それぞれの担当者識別番号について、モード切替(後述)の許可の有無および使用可能な鍵10およびこれを保持する鍵保持部31の鍵類識別番号が関連付けされて記憶されている。つまり、担当者の職務範囲や権限に応じてモード切替の許可の有無が決められるため、担当者毎にモード切替の許可の有無が記憶されている。また、担当者の職務範囲や権限に応じて使用可能な鍵10が異なるため、担当者毎に鍵10の持ち出しが可能な鍵保持部31が決められており、この関係が記憶されている。さらに、担当者の職務範囲や権限に応じて、鍵10の付け替えを行うことができる鍵ホルダ11が決められており、この関係が記憶されている。
対応情報記憶部142は、対応情報を記憶する。対応情報では、2つ以上の鍵ホルダ11が対応付けられている。対応情報で対応付けられている鍵ホルダ11は、関連して用いられる鍵を保持している。関連して用いられる鍵の例として、金庫室の外扉の鍵と、金庫室の内扉の鍵とが挙げられる。また、関連して用いられる鍵のもう1つの例として、現金処理機の前扉の鍵(またはユニット引出しの鍵)と、現金処理機内の収納扉の鍵(スタッカの鍵)とが挙げられる。
これらの鍵を使用する者は、金庫室からの保管物の取り出しなど所望の目的のために、対応情報で対応付けられている2つ以上の鍵を全て持ち出して使用する必要がある。対応情報では、管理のために対応する鍵に第一、第二、・・・との順番が付されている。この鍵の順番は、鍵を使用する順番と同じであっても良いし、異なっていても良い。鍵を使用する順番を対応情報での順番とすることで、鍵管理装置1から鍵の取り出し及び格納を行うユーザが、直感的に順番を把握することができる。
第一の鍵、第二の鍵、・・・を保持している鍵ホルダ11を、第一の鍵ホルダ11、第二の鍵ホルダ11、・・・と称する。第一の鍵ホルダ11は、第一重要物ホルダの例に該当する。第二の鍵ホルダ11は、第二重要物ホルダの例に該当する。
また、記憶部116には、各鍵保持部31の鍵類識別番号に一対一で対応して、保持する鍵10の用途情報(目的、適用箇所)が関連付けされて記憶されている。つまり、各鍵保持部31には保持する鍵10が一対一で決められており、鍵10にはそれぞれ、金庫の扉開閉用、現金処理機の扉開閉用、現金処理機の現金収納庫の扉開閉用、現金処理機の回収庫の扉開閉用、現金処理機の主電源のオン・オフ切換用等の用途(目的、使用する場所)が決められているため、複数の鍵保持部31それぞれについての、個別の保持部識別情報と、保持する鍵10の用途情報とが関連付けされて記憶されている。例えば、記憶部116には、図7に一例を示すように、鍵類識別番号の「001」とその用途情報としての「キンコ トビラ」とが関連付けされて記憶されており、鍵類識別番号の「002」とその用途情報としての「ATM1ゴウキ トビラ」とが関連付けされて記憶されており、鍵類識別番号の「003」とその用途情報としての「ATM1ゴウキ シュウノウコA カギ」とが関連付けされて記憶されており、鍵類識別番号の「004」とその用途情報としての「ATM1ゴウキ カイシュウコ カギ」とが関連付けされて記憶されている。
鍵管理装置1は、持出・返却モード、交換モード、新規登録モード、およびログ出力モードでの使用が可能となっており、これらのモードの切り替えは、モード切替の許可有の担当者識別番号をIDカード23から読み取った場合にのみ可能となる。モード切替の許可無の担当者識別番号をIDカード23から読み取った場合、制御部115は、以下の持出・返却モードを自動的に選択し、モード切替の許可有の担当者識別番号をIDカード23から読み取った場合、表示部22へモード選択画面を表示させる。この表示は、例えば「1.持出・返却モード 2.交換モード 3.新規登録モード 4.ログ出力モード」といった表示となり、この場合、操作者は、操作部21の操作キー21aの数字入力でモードを選択する。制御部115は、選択されたモードを実行する。
「持出・返却モード」
持出・返却モードについて説明する。カードリーダ24にIDカード23が走査された後、持出・返却モードが選択され、鍵10の管理許可のために設定された暗証番号が操作部21に入力される。すると、制御部115は、カードリーダ24で読み取ったIDカード23の担当者識別番号および操作部21に入力された暗証番号を権限記憶部141に記憶されたデータと照合することで担当者識別番号および暗証番号が持出・返却モードを実行するにあたって適正であるか否かを判定する。適正である場合に、制御部115は、カバーロック機構35を駆動してカバー16のロックを解除するとともに、この担当者識別番号に対して設定された鍵類識別番号を有する鍵保持部31をロック解除可能とするべく対応するすべての操作ボタン51の表示ランプ50を点滅させる。このように、操作部21、カードリーダ24および制御部115が、装置本体12の使用の認証を行う。なお、担当者識別番号および暗証番号が適正である場合に、すべての鍵保持部31をロック解除可能とする設定としても良い。
この認証は、制御部115の認証部131が実行する。従って、認証部131は鍵管理装置1の操作者(担当者)を特定する認証を行う。制御部115は、認証部131が特定した操作者が取り外し権限を有していない鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しを鍵ロック機構46に抑制させる。
担当者は、ロックが解除されたカバー16を開き、表示ランプ50が点滅している鍵保持部31の中から所望の鍵10の付いた鍵ホルダ11が保持された鍵保持部31の操作ボタン51を、保持部識別表記部53に表記された鍵類識別番号の識別を視認して押すことになる(一つでも良いし複数でも良い)。つまり、複数の鍵保持部31のそれぞれに設けられた操作ボタン51は、持出・返却モードが設定されている場合に、複数の鍵保持部31の中からいずれかを選択する選択指定を受け付ける。なお、各鍵保持部31にそれぞれ設けられた保持部識別表記部53を液晶素子とし、それぞれに対応する鍵類識別番号と用途情報とを表示させるようにしても良い。
そして、この表示ランプ50が点滅した、選択指定の受け付け可能な操作ボタン51の中から所望のものが担当者によって押圧操作されると、制御部115は、この表示ランプ50を点灯させるとともに、この操作ボタン51が設けられた鍵保持部31の鍵ロック機構46を駆動しロックを解除して、鍵10の付いた鍵ホルダ11を取り外し可能とする。
つまり、操作ボタン51が鍵保持部31の選択指定を受け付けると、制御部115は鍵ロック機構46でこの選択指定された鍵保持部31のロックを解除する。このように鍵保持部31のロック状態が解除され、表示ランプ50の点灯で持ち出し可能となったことが案内されている鍵保持部31から、担当者が鍵10の付いた鍵ホルダ11を持ち出すことになる。なお、操作部21への鍵類識別番号の入力でも、制御部115が、選択指定された鍵保持部31を認識して、その鍵ロック機構46を駆動しロックを解除するとともにその表示ランプ50を点滅から点灯に切り替えるようになっている。
すると、制御部115は、この鍵保持部31のICタグリーダ52が、鍵ホルダ11のICタグ43と通信不可となることでその持ち出しを検出する。制御部115は、持ち出しが検出された表示ランプ50を点滅状態に戻すとともに、この鍵ホルダ11の持ち出しに際して読み取ったIDカード23の担当者識別番号と、操作ボタン51が押圧された鍵保持部31の鍵類識別番号と、操作ボタン51が押された鍵保持部31からの鍵ホルダ11つまり鍵10の持出時刻と、返却時刻(この時点では未返却であるためデータは空欄とされる)とを含む図8(a)に示すような持出状況データを記憶部116に記憶させる。
上述した、鍵ロック機構46は、ホルダロック部の例に該当する。具体的には、鍵ロック機構46は、装置本体12の着脱部材装着穴45に着脱部材40を挿入された鍵ホルダ11をロックして、この鍵ホルダ11の装置本体12からの取り出しを抑制する。
また、表示ランプ50は、上記のように点滅によって装置本体12から取り外し可能な鍵ホルダ11を表示する。従って、表示ランプ50は表示部の例に該当する。
但し、装置本体12から取り外し可能な鍵ホルダ11の表示は、表示ランプ50による表示に限らない。例えば、表示部22が、装置本体12から取り外し可能な鍵ホルダ11の番号を表示するようにしても良い。
図8(a)に示す持出状況データの一例においては、「001」の鍵類識別番号の鍵保持部31から鍵10の付いた鍵ホルダ11を、「777」の担当者識別番号の担当者が、「10:10」の持出時刻で持ち出し、「10:20」の返却時刻で返却したことを表している。つまり、制御部115は、ICタグリーダ52の検出結果である持出時刻および返却時刻を、ICタグリーダ52の検出対象であるICタグ43に記憶された鍵類識別番号と関連付けて記憶部116に記憶させる。なお、当然のことながら、表示ランプ50が点滅した以外の操作ボタン51が操作されても、制御部115は、この操作ボタン51が設けられた鍵保持部31のロック状態を解除することはない。
そして、制御部115は、鍵10の付いた鍵ホルダ11が持ち出されるたびに、記憶部116に、上記した持出状況データを、持ち出し時間順に時系列的に並べて記憶させ、記憶用ログデータを作成する。
鍵10の付いた鍵ホルダ11の取り出し後(後述する返却後も同様)、担当者はカバー16を閉じることになる。すると、カバー16の係合突起部18が、装置主体部14の係合挿入穴32に進入するとともに、カバー16の検出突起部19が、装置主体部14の検出挿入穴33に進入することになり、この検出突起部19を閉検出センサ37が検出すると、制御部115は、カバーロック機構35でカバー16を閉状態にロックする。なお、検出突起部19を閉検出センサ37が検出した状態で、操作部21にロック操作が入力されると、カバーロック機構35がカバー16を閉状態でロックするようにしても良い。
次に、返却時について説明する。担当者は、ロックが解除されたカバー16を開き、表示ランプ50が点滅している鍵保持部31の中から、鍵10の付いた鍵ホルダ11の鍵識別表記部44に表記された鍵類識別番号と同じ鍵類識別番号が表記された保持部識別表記部53を有する鍵保持部31の着脱部材装着穴45に、鍵ホルダ11を挿入する(一つでも良いし複数でも良い)。すると、制御部115は、ICタグリーダ52でこの鍵ホルダ11のICタグ43から鍵類識別番号を読み出し、この鍵類識別番号がこの鍵保持部31の鍵類識別番号に一致しているか否かを確認する。これらの鍵類識別番号が一致している場合のみ、鍵10の付いた鍵ホルダ11の返却を検出して、鍵ロック機構46でこの鍵ホルダ11をロック状態とする。それとともに、制御部115は、記憶部116に記憶されているこの鍵類識別番号を有する最新の持出状況データの返却時刻に、この鍵10の付いた鍵ホルダ11を検出した時刻を書き込む。
他方、制御部115は、鍵保持部31および鍵10の鍵類識別番号が一致しない場合に鍵ロック機構46による鍵ホルダ11のロックをせず、この鍵保持部31の操作ボタン51の表示ランプ50を点灯させ、ブザー26による報知音および表示部22へのアラーム表示(正しい操作を誘導する表示を含む)等を発生させる。
「交換モード」
交換モードについて説明する。カードリーダ24にIDカード23が走査された後、交換モードが選択され、鍵10の管理許可のために設定された暗証番号が操作部21に入力される。すると、制御部115は、カードリーダ24で読み取ったIDカード23の担当者識別番号および操作部21に入力された暗証番号を権限記憶部141に記憶されたデータと照合することで担当者識別番号および暗証番号が交換モードを実行するにあたって適正であるか否かを判定する。適正である場合、つまり交換モードを実行する特定の権限を付与された担当者識別番号および暗証番号が入力された場合、制御部115は、カバーロック機構35を駆動してカバー16のロックを解除するとともに、表示部22に、交換する鍵保持部31の選択操作を促す画面を表示させるとともに、入力された担当者識別番号に対して登録済みで交換可能の鍵類識別番号を有する鍵保持部31に対して設けられた操作ボタン51の表示ランプ50を点滅させる。担当者は、カバー16を開き、表示ランプ50が点滅している操作ボタン51の中から、交換する所望の鍵保持部31の操作ボタン51を押す(一つでも良いし複数でも良い)。
すると、制御部115は、操作ボタン51が押された鍵保持部31の鍵類識別番号が選択指定されたことを認識することになり、この操作ボタン51が設けられた鍵保持部31の鍵ロック機構46を駆動しロックを解除して、鍵ホルダ11を取り外し可能とするとともに、この状態を案内するべく、この操作ボタン51の表示ランプ50を点滅から点灯に切り替える。このように鍵保持部31のロック状態が解除されることにより担当者が鍵保持部31から鍵ホルダ11を取り外すことになる。なお、操作部21への鍵類識別番号の入力でも、制御部115が、選択指定された鍵保持部31を認識して、その鍵ロック機構46を駆動しロックを解除するとともに表示ランプ50を点滅から点灯に切り替えるようになっている。操作ボタン51あるいは操作部21で指定された鍵保持部31に保持された鍵ホルダ11は、後述するように連結機構61による鍵10の連結状態を解除する対象であり、操作ボタン51の表示ランプ50は、点滅から点灯に切り替わることで、指定された鍵ホルダ11を案内する。
鍵保持部31から鍵ホルダ11が取り外されると、制御部115は、この鍵保持部31のICタグリーダ52が、鍵ホルダ11のICタグ43と通信不可となることでその取り外しを検出する。すると、制御部115は、この鍵ホルダ11の取り外しに際して読み取ったIDカード23の担当者識別番号と、操作ボタン51が押圧された鍵保持部31の鍵類識別番号と、操作ボタン51が押された鍵保持部31からの鍵ホルダ11の取外時刻と、この鍵ホルダ11の鍵10の付替時刻(この時点では付け替え前であるためデータは空欄とされる)と、操作ボタン51が押された鍵保持部31への再取付時刻(この時点では再取り付け前であるためデータは空欄とされる)と、を含む付替状況データを記憶部116に記憶させる。また、この付替状況データには、収納部34の解除具101の使用が開始された解除具使用開始時刻(この時点では使用前であるためデータは空欄とされる)と、解除具101の使用が終了した解除具使用終了時刻(この時点では使用前であるためデータは空欄とされる)とが含まれる。
図8(b)に示す付替状況データの一例においては、「021」の鍵類識別番号の鍵保持部31から鍵ホルダ11を、「711」の担当者識別番号の担当者が、「13:15」の取外時刻で取り外し、「13:21」の再取付時刻で適正に取り付けたこと、および、その間、「000」の識別番号の収納部34に対し、解除具101を、「711」の担当者識別番号の担当者が、「13:16」の解除具使用開始時刻で使用を開始し、「13:20」の解除具使用終了時刻で使用を終了したことを表している。つまり、制御部115は、ICタグリーダ52の検出結果である取外時刻および再取付時刻と、ICタグリーダ107の検出結果である付替時刻とを鍵類識別番号と関連付けて記憶部116に記憶させる。
そして、制御部115は、鍵10の付け替えが行われるたびに、記憶部116に、上記した付替状況データを、時系列的に並べて記憶させ、記憶用ログデータを作成する。
次に、制御部115は、表示部22に、鍵ホルダ11が取り外された鍵保持部31の交換後の鍵10の用途情報の入力を促す画面を表示させ、用途情報の入力を受け付ける状態となる。担当者は、操作部21の操作キー21aを用いたカナ入力および英字入力等で用途情報を入力し直す。例えば、図7に一例を示すように、鍵類識別番号の「001」に対する用途情報として、それまでとは変更して「キンコ トビラ」を入力したり、鍵類識別番号の「002」に対する用途情報として、それまでとは変更して「ATM1ゴウキ トビラ」を入力したり、鍵類識別番号の「003」に対する用途情報として、それまでとは変更して「ATM1ゴウキ シュウノウコA カギ」を入力したり、鍵類識別番号の「004」に対する用途情報として、それまでとは変更して「ATM1ゴウキ カイシュウコ
カギ」を入力したりする。このように入力が行われると、制御部115は、この入力時に選択指定された鍵類識別番号に対して、この用途情報を関連付けて記憶部116に記憶させる。つまり、制御部115は、操作ボタン51あるいは操作部21への鍵保持部31の選択指定を受け付けると、当該選択指定された鍵保持部31の鍵類識別番号と、当該選択指定に関連して操作部21によって入力された用途情報とを関連付けて記憶部116に記憶させる。
用途情報の入力が完了した旨の操作入力が操作部21に入力されると、制御部115は、鍵10の付け替えを促す画面を表示部22に表示させるとともに、収納部34に対して設けられた操作ボタン114の表示ランプ113を点滅させる。これを見て、担当者は、操作ボタン114を押圧操作することになる。すると、制御部115は、表示ランプ113を点滅から点灯に切り替えるとともに、扉ロック機構111を駆動して収納部34の開閉扉110のロックを解除する。その後、担当者は、収納部34の開閉扉110を開く。
このように、制御部115は、IDカード23の担当者識別番号および入力された暗証番号の認証結果に基づいて解除具101へのアクセスを許諾する。なお、開閉扉110を開くと、閉検出センサ112がこれを検出することになり、その時点で制御部115は、その時刻を、上記した付替状況データの解除具101の解除具使用開始時刻として記憶部116に記憶させる。
そして、担当者は、上記したように、収納部34に連結部材41の連結部材本体63を挿入し、解除具101を鍵溝91に進入させることで、スライド規制部72によるスライド体70の規制を解除した後、スライド体70をケース69に対し相対移動させて、ロック解除位置まで移動させる。そして、この状態を維持しながら、線状部材62を連結部材本体63から取り外して、線状部材62から、それまで取り付けられていた古い鍵10を外して新しい鍵10を取り付ける付け替えを行う。
なお、収納部34に連結部材本体63を挿入すると、連結部材本体63に設けられた図5(b)に示すICタグリーダ107が連結部材本体63のICタグ100から鍵類識別番号を読み取ることになり、制御部115は、この鍵類識別番号が、選択指定された鍵保持部31の鍵類識別番号と一致する場合、その時刻を、この鍵類識別番号における付替状況データの付替時刻として記憶部116に記憶させる。鍵類識別番号が一致しない場合は、ブザー26による報知音および表示部22へのアラーム表示(正しい操作を誘導する表示を含む)等のアラームを発生させ、鍵類識別番号が一致するまで待機する。
線状部材62の鍵10を付け替えると、担当者は、ロック解除位置にあるスライド体70に線状部材62を取り付けることになり、その後、連結部材本体63を収納部34から引き抜くと解除具101がスライド体70をケース69に対しロック位置まで移動させてロックした後、抜け出す。
そして、担当者は、鍵ホルダ11の着脱部材40の鍵識別表記部44と同じ表記の保持部識別表記部53を有する鍵保持部31の着脱部材装着穴45に、鍵10の付け替えが終わった鍵ホルダ11の着脱部材40を挿入することになる。すると、鍵保持部31は、ICタグリーダ52が着脱部材40のICタグ43と通信して鍵類識別番号を読み出すことになり、この鍵類識別番号と、この鍵類識別番号を検出したICタグリーダ52を有する鍵保持部31の鍵類識別番号とが一致していれば、鍵ロック機構46で鍵ホルダ11をロックするとともにこの鍵保持部31に対して設けられた操作ボタン51の表示ランプ50を点滅させる。鍵類識別番号が一致しない場合はロックせずに、ブザー26による報知音および表示部22へのアラーム表示(正しい操作を誘導する表示を含む)等を発生させ、鍵類識別番号が一致するまで待機する。なお、鍵類識別番号が一致すると、制御部115は、その時刻を、上記した付替状況データの再取付時刻として記憶部116に記憶させる。
このような、鍵保持部31の操作ボタン51の選択指定のステップ、用途情報の入力のステップ、選択指定された鍵保持部31の鍵類識別番号および用途情報の関連付け記憶のステップ、鍵ホルダ11の連結部材41のICタグ100からのICタグリーダ107による鍵類識別番号の検出および鍵類識別番号の一致確認のステップ、鍵ホルダ11の着脱部材40のICタグ43からのICタグリーダ52による鍵類識別番号の検出および鍵類識別番号の一致確認のステップを、鍵10の数分行う。その最中に、記憶部116に記憶された基準のステップデータと比較することにより、例えば、閉検出センサ112による開閉扉110の開検出のステップの前や、鍵ホルダ11の連結部材41のICタグ100からのICタグリーダ107による鍵類識別番号の検出のステップの前に、鍵ホルダ11の着脱部材40のICタグ43からのICタグリーダ52による鍵類識別番号の検出のステップが行われる等、ステップの順序に誤りがあると、制御部115は、ブザー26による報知音および表示部22へのアラーム表示(正しい操作を誘導する表示を含む)等を発生させる。
鍵10の付け替えが完了すると、担当者は、収納部34の開閉扉110を閉じる。すると、閉検出センサ112がこれを検出することになり、制御部115は、扉ロック機構111により開閉扉110を閉状態でロックするとともに、表示部22に、カバー16を閉じる操作を促す表示を行う。すると、担当者は、カバー16を閉じる。すると、カバー16の係合突起部18が、装置主体部14の係合挿入穴32に進入するとともに、カバー16の検出突起部19が、装置主体部14の検出挿入穴33に進入することになり、この検出突起部19を閉検出センサ37が検出すると、カバーロック機構35が自動的にカバー16を閉状態でロックして交換モードを終了する。この場合も、検出突起部19を閉検出センサ37が検出した状態で操作部21にロック操作が入力されるとカバーロック機構35がカバー16を閉状態でロックするようにしても良い。
なお、閉検出センサ112が開閉扉110の閉状態を検出すると、制御部115は、その時刻を、上記した付替状況データの解除具使用終了時刻として記憶部116に記憶させることになる。この場合も、記憶部116に記憶された基準のステップデータと比較することにより、例えば、閉検出センサ112による開閉扉110の開検出のステップの前や、鍵ホルダ11のICタグ100からのICタグリーダ107による鍵類識別番号の検出のステップの前、さらには鍵ホルダ11のICタグ43からのICタグリーダ52による鍵類識別番号の再検出のステップが行われる前に、閉検出センサ37が検出突起部19つまりカバー16の閉状態を検出する等、ステップの順序に誤りがあると、制御部115は、ブザー26による報知音および表示部22へのアラーム表示(正しい操作を誘導する表示を含む)等を発生させる。
以上により、制御部115は、操作ボタン51の表示ランプ50で案内した鍵保持部31に保持された鍵ホルダ11が装置本体12から取り外されるステップと、開閉扉110が開状態となり解除具101にアクセスされるステップと、当該取り外された鍵ホルダ11が装置本体12に再装着されるステップと、ICタグリーダ107がICタグ100から鍵類識別番号を読み取るステップとを確認する。そして、制御部115は、ステップの予め記憶部116に登録された所定の順序と、ステップの実際の操作の際に進行した順序との一致確認を行い、当該一致確認結果についての報知を行う。
なお、交換モードにて、交換可能な鍵類識別番号を有する鍵保持部31のロックを操作ボタン51で解除可能とする際に、収納部34の開閉扉110のロックを操作ボタン114で操作可能とするようにして、鍵10の付け替え後、対象となる鍵保持部31の着脱部材装着穴45に鍵ホルダ11を挿入しICタグリーダ52が鍵ホルダ11のICタグ43と通信して鍵類識別番号の一致を確認してから、この鍵類識別番号に対応する用途情報の操作部21への入力を行うようにしても良い。
「新規登録モード」
新規登録モードでは、制御部115が、新規登録モードを実行する特定の権限を付与された担当者識別番号および暗証番号が入力された場合に限り、カバーロック機構35を駆動してカバー16のロックを解除する以外は、交換モードとほぼ同様である。
「ログ出力モード」
ログ出力モードについて説明する。カードリーダ24にIDカード23が走査された後、ログ出力モードが選択され、鍵10の管理許可のために設定された暗証番号が操作部21に入力される。すると、制御部115は、カードリーダ24で読み取ったIDカード23の担当者識別番号および操作部21に入力された暗証番号を権限記憶部141に記憶されたデータと照合することで担当者識別番号および暗証番号がログ出力モードを実行するにあたって適正であるか否かを判定する。適正である場合、制御部115は、記憶部116に記憶されている上記した記憶用ログデータを読み出し、この記憶用ログデータを構成する各持出状況データおよび各付替状況データにある鍵類識別番号(つまり選択指定を受け付けた鍵保持部31の鍵類識別番号)のそれぞれについて、関連する用途情報を記憶部116から読み出して、各持出状況データおよび付替状況データの中にそれぞれ対応する用途情報を含ませる。
このようにして、それぞれが用途情報を含む持出状況データおよび付替状況データが時系列的に並べられた図9に示すような出力用ログデータ(用途情報を含むログ情報)を作成する。図9に示す出力用ログデータの一例においては、「2012/3/3」の日付の日に、「001」の鍵類識別番号の鍵保持部31から「キンコ トビラ」の鍵10を、「777」の担当者識別番号の担当者が、「10:10」の持出時刻で持ち出し、「10:20」の返却時刻で返却したこと、「002」の鍵類識別番号の鍵保持部31から「ATM1ゴウキ トビラ」の用途情報を有する鍵10を、「789」の担当者識別番号の担当者が、「10:15」の持出時刻で持ち出し、「10:25」の返却時刻で返却したこと、「003」の鍵類識別番号の鍵保持部31から「ATM1ゴウキ シュウノウコA カギ」の用途情報を有する鍵10を、「789」の担当者識別番号の担当者が、「10:16」の持出時刻で持ち出し、「10:26」の返却時刻で返却したこと、「004」の鍵類識別番号の鍵保持部31から「ATM1ゴウキ カイシュウコ カギ」の用途情報を有する鍵10を、「789」の担当者識別番号の担当者が、「10:17」の持出時刻で持ち出し、「10:27」の返却時刻で返却したことを表している。
加えて、図9に示す出力用ログデータの一例においては、「021」の鍵類識別番号の鍵保持部31から、鍵10の付いた鍵ホルダ11を、「711」の担当者識別番号の担当者が、「13:15」の取外時刻で取り外し、「13:21」の再取付時刻で適正に取り付けたこと、および、「キンコ トビラ」に用途を変更したことを表している。さらには、「000」の識別番号の収納部34に対し、解除具101を、「711」の担当者識別番号の担当者が、「13:16」の解除具使用開始時刻で使用を開始し、「13:20」の解除具使用終了時刻で使用を終了したことを表している。つまり、制御部115および記憶部116は、操作の際に進行したステップの順序の確認状況を履歴として残す。
その際に、間違えた手順についても履歴を残す。例えば、複数の鍵ホルダ11を指定して鍵10の付け替えを行った場合には、履歴から、何れの鍵ホルダ11から順番に鍵10の付け替えを行ったかについてもわかることになる。
ここで、出力用ログデータは、例えば、前回出力が行われた出力用ログデータに含まれる持出状況データおよび付替状況データよりも後に記憶された持出状況データおよび付替状況データからなるもの、出力する当日に記憶された持出状況データおよび付替状況データからなるもの、操作部21へ指定入力された日付あるいは期間の日に記憶された持出状況データおよび付替状況データからなるもの等である。
そして、制御部115は、このようにして作成した出力用ログデータをプリンタ部25で用紙に出力させる。なお、出力用ログデータをプリンタ部25で用紙に出力させるのではなく、別途のパーソナルコンピュータからなるデータ管理装置に出力して記憶させても良く、用紙への出力とデータ管理装置への記憶との両方を行っても良い。
なお、制御部115は、上記のように操作部21で出力操作を受け付けるとプリンタ部25で出力用ログデータを出力させるのではなく、主電源がオンされた基準時点から、予め設定された所定の時間が経過したか否かを判断し、この所定の時間が経過したと判断した場合に、出力用ログデータを用紙あるいは別途のデータ管理装置に出力するようにしても良い。あるいは、前回出力用ログデータを出力した基準時点から、予め設定された所定の時間(例えば一週間)が経過したか否かを判断し、この所定の時間が経過したと判断した場合に、出力用ログデータを用紙あるいは別途のデータ管理装置に出力するようにしても良い。あるいは、制御部115は、その時計機能を利用して、予め設定された所定の時刻となったか否かを判断し、所定の時刻になったと判断した場合に、出力用ログデータを用紙あるいは別途のデータ管理装置に出力するようにしても良い。さらには、これらを適宜組み合わせるようにしても良い。
なお、連結部材本体63が線状部材62をロックして線状部材62からの鍵10の取り外しを抑制する方法は、特定の方法に依存しない。従って、連結部材本体63が線状部材62をロックして線状部材62からの鍵10の取り外しを抑制する方法として上述した方法に限らずいろいろな方法を適用することができる。
次に、図10〜図13を参照して、複数の鍵ホルダ11の取り出しおよび返却の際の鍵管理装置1の動作について説明する。以下では、上述した持出・返却モードをさらに持出モードと返却モードとに細分化し、それぞれのモードについて説明する。
図10は、複数の鍵ホルダ11が取り出される場合の鍵管理装置1の処理手順の例を示す図である。
(シーケンスS101)
操作者(担当者)は、カードリーダ24にIDカードを通す。カードリーダ24は、通されたIDカードを読み取る。
(シーケンスS102)
操作部21は、操作者による暗証番号の入力を受け付ける。
このように、操作者は、IDカードによる認証と暗証番号による認証(パスワード認証)との両方の認証を受ける。但し、鍵管理装置1における操作者の認証は、IDカード及び暗証番号による方法に限らない。例えば、認証部131が、IDカードによる認証または暗証番号による認証のいずれか一方のみを行うようにしてもよい。あるいは、認証部131が、IDカードによる認証及び暗証番号による認証に加えて、あるいは代えて、顔認証など他の方法による認証を行うようにしてもよい。
(シーケンスS103)
操作部21がモード選択操作を受け付ける。図10の例では、持出モードが選択されている。
(シーケンスS104)
認証部131がユーザ認証を行う。具体的には、認証部131は、シーケンスS101でカードリーダ24が読み取ったIDカード、及び、シーケンスS102で操作部21が受け付けた暗証番号に基づいて操作者を特定する。そして、認証部131は、IDカードから得られた情報で特定された操作者と暗証番号とが整合し、且つ、特定された操作者がシーケンスS103で選択されたモードの権限を有している場合にユーザ認証成功と判定する。
図10の例では、認証部131はユーザ認証に成功している。
なお、認証部131がユーザ認証に失敗した場合、表示部22がユーザ認証に失敗した旨のメッセージを表示する。そして、鍵管理装置1は、シーケンスS101に戻ってカードリーダにIDカードが通されるのを待ち受ける。
(シーケンスS105)
制御部115は、扉ロック機構111を制御してカバー16のロックを解除する。そして、操作者がカバー16を開く。
(シーケンスS111)
制御部115は、対応情報記憶部142が記憶している対応情報を参照して、操作者が取り出す権限を有している第一鍵ホルダ候補を読み出す。そして、制御部115は、第一鍵ホルダ候補を保持している鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。第一鍵ホルダ候補は、認証された操作者が1つの鍵ホルダ11単独で取り出す権限を有している鍵ホルダ11、及び、複数の鍵ホルダ11の組み合わせで取り出す権限を有している鍵ホルダ11のうち、対応情報で1番目に取り出すよう設定されている鍵ホルダ11である。
(シーケンスS112)
制御部115は、操作者による操作ボタン51の押下を待ち受ける。
(シーケンスS113)
表示ランプ50が点滅している操作ボタン51が押下されている。この場合、制御部115は、操作ボタン51を押下された鍵保持部31が保持している鍵ホルダ11に対するロックを解除する。また、制御部115は、この表示ランプ50を点灯させる。
なお、表示ランプ50が点滅していない操作ボタン51が押下された場合、制御部115は、取り出し不可の鍵ホルダ11が選択された旨のエラーメッセージを表示部22に表示させ、表示ランプ50が点滅していない操作ボタン51の押下を待ち受ける。
(シーケンスS114)
ICタグリーダ52が、シーケンスS112で選択された鍵ホルダ11の取り出しを検出している。
なお、操作者が、シーケンスS112で選択した鍵ホルダ11以外の鍵ホルダ11を取り出そうとした場合、取り外し操作検出部47が取り出し操作を検出する。この鍵ホルダ11は、装置本体12からの取り外しが抑制されている鍵ホルダ11である。そして、制御部115は、表示部22及びブザー26を制御してエラー(取り出し時警報)を出力させる。例えば、制御部115は、ブザー26を制御して警報音を出力させる。そして、制御部115は、正しい操作を促すメッセージを表示部22に表示させる。
(シーケンスS121〜S124)
シーケンスS121〜S124では、シーケンスS111〜S114で第一鍵ホルダ候補及び第一鍵ホルダに対して行われた処理が、第二鍵ホルダ候補及び第二鍵ホルダに対して行われている。第二鍵ホルダ候補は、認証された操作者が、取り出した第一鍵ホルダの次に取り出すよう対応情報に設定されている鍵ホルダ11である。
なお、このシーケンスS121〜S124にあっては、今回の鍵取り出し後の操作において、第二鍵ホルダの使用を予定していない場合もあるため、このシーケンスS121〜S124をキャンセルして、シーケンスS131に進むこともできる。
(シーケンスS131)
制御部115は、他の第一鍵ホルダ候補を保持している鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。
なお、シーケンスS121〜S124で取り出された第二鍵ホルダの次に取り出すべき鍵ホルダがある場合は、制御部115は、この鍵ホルダの候補を保持している鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。
なお、この場合も、今回の鍵取り出し後の操作において、第二鍵ホルダの次に取り出すべき鍵ホルダの使用を予定していない場合には、この場合のシーケンスをキャンセルすることができる。
(シーケンスS141)
必要な鍵を鍵管理装置1から全て取り出した操作者が、カバー16を閉じている。そして、閉検出センサ112が、カバーが閉じたことを検出している。
(シーケンスS142)
制御部115は、全ての表示ランプ50を消灯させる。
(シーケンスS143)
制御部115は、ログ情報を更新して今回の処理を記録する。その後、図10の処理を終了する。
なお、操作ボタン51の押下で選択された鍵ホルダ11の取り出しに管理者(操作者以外の人)の承認が必要な場合、制御部115が表示部22を制御して管理者の承認を促すメッセージを表示させる。
図11は、管理者の承認を促すメッセージの例を示す図である。
図12は、複数の鍵ホルダ11が鍵管理装置1に戻される場合の鍵管理装置1の処理手順の例を示す図である。
(シーケンスS201〜S202)
シーケンスS201〜S202は、シーケンスS101〜S102と同様である。
(シーケンスS203)
操作部21がモード選択操作を受け付ける。図12の例では、返却モードが選択されている。
(シーケンスS204〜S205)
シーケンスS204〜S205は、シーケンスS104〜S105と同様である。
(シーケンスS211)
制御部115は、鍵ホルダ11の返却先となる鍵保持部31の候補の表示ランプ50を点滅させる。例えば、制御部115は、鍵ホルダ11の持ち出しの履歴を参照して、認証された操作者が持ち出した鍵ホルダ11を検出する。そして制御部115は、操作者が持ち出して鍵ホルダ11の返却先の鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。あるいは、制御部115が、認証された作業者が持ち出しの権限を有している鍵ホルダ11が持ち出されている全ての鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させるようにしてもよい。
対応情報で対応付けられている鍵が持ち出されている場合、制御部115は、対応情報で先に返却するよう設定されている鍵ホルダ11の返却先の鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。第三鍵ホルダ候補は、1つの鍵ホルダ11単独で返却される鍵ホルダ11、及び、対応情報で先の返却するよう設定されている鍵ホルダ11とである。
なお、鍵の取り出し操作において説明したように、対応情報で対応付けられている鍵であっても、後から取り出すべき鍵が取り出されていないこともあり得る。このような場合には、あくまでも、取り出された範囲の鍵であって、且つ、それらの中で、対応情報で先の返却を設定されている鍵ホルダ11が、ここで示すところの第三鍵ホルダ候補となる。
(シーケンスS212)
操作者は、鍵保持部31へ鍵を戻し入れる(返却する)。ICタグリーダ52が鍵の返却を検出する。
(シーケンスS213)
制御部115は、返却された鍵ホルダ11が適切か否かを判定する。特に制御部115は、第三鍵ホルダ候補(対応情報で先に返却するよう設定されている鍵ホルダ11)が返却される前に、第四鍵ホルダ候補(対応情報で第三鍵ホルダ候補が返却された後に返却される設定の鍵ホルダ11)が返却された場合を不適切な返却として検出する。
シーケンスS213では、制御部115は、鍵ホルダ11の返却が適切であると判定している。
(シーケンスS214)
制御部115は、鍵ロック機構46を制御して、シーケンスS212で返却された鍵ホルダ11をロックする。ロックにより、操作者がロックされた鍵ホルダ11を引っ張っても鍵保持部31から取り出せない状態になる。
(シーケンスS215)
制御部115は、シーケンスS214で返却されロックされた鍵ホルダ11を保持している鍵保持部31の表示ランプ50を消灯させる。
なお、制御部115が、シーケンスS214で返却されロックされた鍵ホルダ11を保持している鍵保持部31の表示ランプ50を、点灯させるようにしてもよい。この表示ランプ50の点灯により、返却された鍵ホルダ11が示される。従って、操作者は鍵ホルダ11の返却を確認することができる。
(シーケンスS221〜S225)
シーケンスS221〜S225では、シーケンスS211〜S215で第三鍵ホルダ候補及び第三鍵ホルダに対して行われた処理が、第四鍵ホルダ候補及び第四鍵ホルダに対して行われている。上記のように、第四鍵ホルダ候補は、操作者が第三鍵ホルダの次に返却するよう対応情報に設定されている鍵ホルダ11である。
(シーケンスS231)
制御部115は、他の第三鍵ホルダ候補の返却先の鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。
なお、シーケンスS221〜S225で返却された第四鍵ホルダの次に返却すべき鍵ホルダの候補がある場合は、制御部115は、この鍵ホルダの候補の返却先の鍵保持部31の表示ランプ50を点滅させる。
(シーケンスS241)
鍵管理装置1に返却する鍵を全て返却し終えた操作者が、カバー16を閉じている。そして、閉検出センサ112が、カバーが閉じたことを検出している。
(シーケンスS242〜S243)
シーケンスS242〜S243は、シーケンスS142〜S143と同様である。
シーケンスS243の後、図12の処理を終了する。
図13は、複数の鍵ホルダ11が鍵管理装置1に戻される場合の鍵管理装置1の処理手順の、もう1つの例を示す図である。図13では、不適切な鍵ホルダ11の返却が行われた場合の例について説明する。
(シーケンスS301〜S312)
シーケンスS301〜S312は、シーケンスS201〜S212と同様である。
(シーケンスS313)
シーケンスS313では、シーケンスS213の場合と同様、制御部115は、返却された鍵ホルダ11が適切か否かを判定する。但し、シーケンスS313では、シーケンスS213の場合と異なり、制御部115は、鍵ホルダ11の返却が不適切であると判定している。
(シーケンスS314)
制御部115は、表示部22及びブザー26を制御してエラー(戻し入れ時警報)を出力させる。例えば、制御部115は、ブザー26を制御して警報音を出力させる。そして、制御部115は、返却された鍵ホルダ11を取り出して正しい鍵ホルダ11を返却するよう促すメッセージを表示部22に表示させる。
図14は、表示部22が戻し入れ時警報にて表示するメッセージの例を示す図である。図14では、鍵ホルダNo.3が返却される前に鍵ホルダNo.2が返却された場合のメッセージの例を示している。表示部22は、図14のメッセージにて、鍵ホルダNo.3を先に返却すべきあることを示し、鍵ホルダNo.2を鍵保持部31から取り出すよう操作者に促している。
(シーケンスS315)
制御部115は、シーケンスS312で返却された鍵の取り出しを待ち受ける。その際、制御部115は、操作者による他の操作を禁止する。具体的には、制御部115は、シーケンスS312で返却された鍵の取り出し以外の操作を全てエラーとして扱い、正しい操作を促すメッセージを表示部22に表示させる。
(シーケンスS316〜S319)
シーケンスS316〜S319は、シーケンスS212〜S215と同様である。
このように、返却不適切と判定された鍵のシーケンスS315での取り出しが確認されると、制御部115は、その鍵が返却される前の状態に戻って引き続き処理を行う。
(シーケンスS321〜S343)
シーケンスS321〜S343は、シーケンスS221〜S243と同様である。
シーケンスS343の後、図13の処理を終了する。
なお、第4鍵以降の鍵が不適切であった場合も、制御部115は、シーケンスS314〜S315と同様に、返却された鍵の取り出しを待ち受ける。鍵が取り出されると、制御部115は、その鍵が返却される前の状態に戻って引き続き処理を行う。
このように、制御部115は、鍵ホルダ11毎に、鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しに対する鍵ロック機構46による抑制の有無を制御する。特に、制御部115は、第一の鍵ホルダ11の装置本体への装着の有無に基づいて、第二の鍵ホルダ11の装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する。第一の鍵ホルダ11は、第一重要物の例に該当する。第二の鍵ホルダ11は、第二重要物の例に該当する。また、第二の鍵ホルダ11は第一の鍵ホルダ11とは異なる鍵ホルダ11である。
また、制御部115は、第一の鍵ホルダ11が装置本体12に装着されている場合、第二の鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しを鍵ロック機構46に抑制させる。
なお、鍵ホルダ11の戻し入れの順序が対応情報での設定と前後した場合でも、対応付けられている全ての鍵ホルダ11の返却をICタグリーダ52が検出した場合は、制御部115がエラー処理を抑制するようにしてもよい。
例えば、図14を参照して、鍵ホルダNo.3、鍵ホルダNo.2の順に返却するよう対応情報に設定されているのに対して、鍵ホルダNo.3より先に鍵ホルダNo.2が返却されたために制御部115がエラー処理した例について説明した。このように、鍵ホルダ11の返却順序を決めておき、誤った順序での返却に対して警報を出力することで、操作者が複数の鍵ホルダ11のうち一部のみを返却して、残りの鍵ホルダ11を返却し忘れる可能性を低減させることができる。
一方、対応情報の設定と返却順序が異なっている場合でも、複数の鍵ホルダ11の全てが返却された場合は、鍵ホルダ11の返却し忘れを防止するという目的は達成されている。従って、制御部115がこの返却を正しい返却として処理するようにしても差し支えない。
そこで、制御部115は、対応情報の設定と異なる順序で鍵ホルダ11の返却が行われた場合、所定の時間(例えば10秒間)は、エラーとせずに他の鍵ホルダ11の返却を待ち受ける。
例えば、鍵ホルダNo.3、鍵ホルダNo.2の順に返却するよう対応情報に設定されているのに対して、鍵ホルダNo.3より先に鍵ホルダNo.2が返却された場合、制御部115は、鍵ホルダNo.2の返却から10秒間は、鍵ホルダNo.3の返却を待ち受ける。
10秒以内に鍵ホルダNo.3が返却された場合、制御部115は、鍵ホルダNo.2、No.3のいずれの返却も正しい返却として、鍵ホルダのロック及び表示ランプの消灯等の処理を行う。
一方、10秒以内に鍵ホルダNo.3が返却されなかった場合、制御部115は、図14を参照して説明したのと同様にエラー処理を行う。
このように、対応情報で対応付けられている全ての鍵ホルダ11の返却が確認された場合は、制御部115が正しい返却として扱うことで、返却に融通を持たせて操作者の利便性を向上させることができる。特に、操作者が、一旦鍵ホルダ11を取り出して正しい順序で返却し直す作業負荷を軽減させることができる。
なお、所定の緊急操作が行われた場合に、制御部115が、鍵ロック機構46を制御して全ての鍵ホルダ11の取り出しの抑制を解除させるようにしてもよい。さらに、緊急操作が行われた場合、制御部115が、警報の出力を抑制するようにしてもよい。
これにより、操作者は、災害など不測の事態の発生時に、必要な鍵を取り出して不測の事態に対応することができる。
以上のように、鍵ロック機構46は、鍵ホルダ11毎に装置本体12からの取り外しを抑制する。そして、制御部115は、鍵ホルダ11毎に、この鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しに対する鍵ロック機構46による抑制の有無を制御する。制御部115は、第一の鍵ホルダ11の装置本体12への装着の有無に基づいて、複数の鍵ホルダ11のうち第一の鍵ホルダとは異なる第二の鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しの抑制の有無を制御する。
このように、制御部115が複数の鍵ホルダ11を対応付けて管理することで、これら複数の鍵ホルダ11のうち一部の取り出し忘れ、又は戻し入れ忘れの可能性を低減させることができる。
例えば、制御部115は、第一の鍵ホルダ11が装置本体12に装着されている場合、第二の鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しを鍵ロック機構46に抑制させる。
これにより、操作者が、第二の鍵ホルダ11のみを取り出し、第二の鍵ホルダ11とセットで用いられる第一の鍵ホルダを取り出し忘れることを防止し得る。
また、権限記憶部141は、鍵管理装置1から鍵ホルダ11を取り外す操作者毎に、当該操作者が取り外し権限を有している鍵ホルダ11を記憶する。認証部131は、操作者を特定する。そして、制御部115は、認証部131が特定した操作者が取り外し権限を有していない鍵ホルダ11の装置本体12からの取り外しを鍵ロック機構46に抑制させる。
これにより、鍵管理装置1では、操作者毎に鍵ホルダ11の取り出しの権限を設定し、設定に従って鍵ホルダ11を管理する(鍵ホルダ11が保持している鍵を管理する)ことができる。
また、取り外し操作検出部47は、鍵ホルダ11毎に、装置本体12からの鍵ホルダ11の取り外し操作を検出する。そして、表示部22及びブザー26は、装置本体12からの取り外しが抑制されている鍵ホルダ11の取り外し操作を取り外し操作検出部47が検出した場合に警報を出力する。
これにより、鍵管理装置1は、正しい操作を行うよう操作者に促すことができ、複数の鍵ホルダ11のうち一部の戻し忘れの可能性、及び、鍵ホルダ11の不正な取り出しの可能性を低減させることができる。
また、対応情報記憶部142は、2つ以上の鍵ホルダ11が対応付けられた対応情報を記憶する。表示部22及びブザー26は、対応情報に基づく手順に反して鍵ホルダ11が装置本体12に戻し入れられた場合に警報を出力する。
これにより、鍵管理装置1は、正しい操作を行うよう操作者に促すことができ、複数の鍵ホルダ11のうち一部の戻し忘れの可能性を低減させることができる。
また、対応情報記憶部142は、2つ以上の鍵ホルダ11の鍵管理装置1への戻し入れの順序を示す対応情報を記憶する。そして、表示部22及びブザー26は、第三の鍵ホルダ11を戻し入れた後に第四の鍵ホルダ11を戻し入れると対応情報で定められており、かつ、第三の鍵ホルダ11が装置本体12から取り外されている状態で、第四の鍵ホルダが装置本体12に戻し入れられた場合に警報を出力する。
これにより、鍵管理装置1は、正しい操作を行うよう操作者に促すことができ、特に、第三の鍵ホルダ11の戻し忘れの可能性を低減させることができる。
また、表示部22及びブザー26は、対応情報で対応付けられている第五の鍵ホルダ11及び第六の鍵ホルダ11のうち、第五の鍵ホルダ11が装置本体12に戻し入れられ、かつ、第五の鍵ホルダの装置本体12への戻し入れから所定時間が経過しても第六の鍵ホルダ11が装置本体12に戻し入れられていない場合に警報を出力する。
このように、表示部22及びブザー26が、鍵ホルダ11の戻し入れから所定時間待った後に警報を出力することで、鍵管理装置1は、所定時間の間、他の鍵ホルダ11の戻し入れを待ち受けることができる。所定時間内に対応付けられた鍵ホルダ11が全て戻し入れられた場合に鍵管理装置1が正しい戻し入れとして受け入れることで、操作者が鍵ホルダ11を一旦取り出して戻し入れをやり直す作業負荷を軽減させることができる。
以上では、重要物管理装置について、鍵ホルダ11に鍵10を保持する鍵管理装置1を例に説明したが、重要物管理装置が保持する重要物は、鍵に限らずいろいろな物とすることができる。例えば、重要物管理装置が、社用車の鍵とETCカード(ETCは登録商標)とを対応付けて管理するなど、鍵に加えて、あるいは代えて、カードを保持し管理するようにしてもよい。例えば、カードに穴を設け、このカードに線状部材62を通すことで、鍵管理装置1がカードを保持するようにしてもよい。
なお、制御部115の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 鍵管理装置
10 鍵
11 鍵ホルダ
12 装置本体
21 操作部
22 表示部
24 カードリーダ
26 ブザー
31 鍵保持部
46 鍵ロック機構
47 取り外し操作検出部
50 表示ランプ
51 操作ボタン
52 ICタグリーダ
62 線状部材
63 連結部材本体
115 制御部
116 記憶部
131 認証部
141 権限記憶部
142 対応情報記憶部

Claims (10)

  1. 装置本体と、
    重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、
    前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、
    前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御部と、
    を備える重要物管理装置。
  2. 前記制御部は、前記第一重要物ホルダが前記装置本体に装着されている場合、前記第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しを前記ホルダロック部に抑制させる、請求項1に記載の重要物管理装置。
  3. 前記重要物管理装置から前記重要物ホルダを取り外す操作者毎に、当該操作者が取り外し権限を有している重要物ホルダを記憶する権限記憶部と、
    操作者を特定する認証部とを更に備え、
    前記制御部は、前記認証部が特定した操作者が取り外し権限を有していない重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しを前記ホルダロック部に抑制させる請求項1又は請求項2に記載の重要物管理装置。
  4. 重要物ホルダ毎に前記装置本体からの当該重要物ホルダの取り外し操作を検出する取り外し操作検出部と、
    前記装置本体からの取り外しが抑制されている重要物ホルダの取り外し操作を前記取り外し操作検出部が検出した場合に警報を出力する取り外し時警報出力部と、
    を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の重要物管理装置。
  5. 2つ以上の前記重要物ホルダが対応付けられた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、
    前記対応情報に基づく手順に反して前記重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられた場合に警報を出力する戻し入れ時警報出力部と、
    を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の重要物管理装置。
  6. 前記対応情報記憶部は、2つ以上の前記重要物ホルダの前記重要物管理装置への戻し入れの順序を示す対応情報を記憶し、
    前記戻し入れ時警報出力部は、第三重要物ホルダを戻し入れた後に第四重要物ホルダを戻し入れると前記対応情報で定められており、かつ、前記第三重要物ホルダが前記装置本体から取り外されている状態で、前記第四重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられた場合に警報を出力する、請求項5に記載の重要物管理装置。
  7. 前記戻し入れ時警報出力部は、第五重要物ホルダを戻し入れた後に第六重要物ホルダを戻し入れると前記対応情報で対応付けられている第五重要物ホルダ及び第六重要物ホルダのうち、前記第五重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられ、かつ、当該第五重要物ホルダの前記装置本体への戻し入れから所定時間が経過しても前記第六重要物ホルダが前記装置本体に戻し入れられていない場合に警報を出力する、請求項5又は請求項6に記載の重要物管理装置。
  8. 前記重要物ホルダは、さらに、重要物を保持可能な重要物保持部、及び、前記重要物保持部からの重要物の取り外しを抑制する重要物ロック部を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の重要物管理装置。
  9. 装置本体と、
    重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、
    前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、
    を備える重要物管理装置が、
    前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御ステップを含む重要物管理方法。
  10. 装置本体と、
    重要物を保持可能かつ前記装置本体に対し着脱可能な複数の重要物ホルダと、
    前記重要物ホルダ毎に前記装置本体からの取り外しを抑制するホルダロック部と、
    を備える重要物管理装置を制御するコンピュータに、
    前記重要物ホルダ毎に、当該重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しに対する前記ホルダロック部による抑制の有無を制御し、前記複数の重要物ホルダのうち第一重要物ホルダの前記装置本体への装着の有無に基づいて、前記複数の重要物ホルダのうち前記第一重要物ホルダとは異なる第二重要物ホルダの前記装置本体からの取り外しの抑制の有無を制御する制御ステップを実行させるためのプログラム。
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