JP2017223425A - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの快適性を確保することの可能なヒートポンプシステムを提供する。【解決手段】ヒートポンプシステム10は、ヒートポンプ装置20と、外気導入ファン50と、排気ファン40と、ECU80とを備える。ヒートポンプ装置20は、圧縮機21、第1熱交換器22、膨張弁23、及び第2熱交換器24を有する。外気導入ファン50は、室外の空気を第2熱交換器24に導入する。排気ファン40は、室内の空気を室外に排気する。制御部は、第2熱交換器24の着霜状態に基づいて、第2熱交換器24が着霜していることを検出した場合、排気ファン40の回転速度を増加させる。【選択図】図1

Description

本発明は、室内から室外に排出される空気の有する熱を熱源として利用するヒートポンプシステムに関する。
この種のヒートポンプシステムとしては、特許文献1に記載のシステムがある。特許文献1に記載のヒートポンプシステムは、第1熱交換器と、第2熱交換器と、送風ファン部と、排気ファン部とを備えている。送風ファン部は、外気吸込口から空気を吸い込む。第1熱交換器は、その内部を流れる冷媒と、送風ファン部により吸い込まれた空気との間で熱交換を行うことにより、空気を加熱する。第1熱交換器により加熱された空気は室内に導かれる。排気ファン部は、室内から吸い込んだ空気を室外に排出する。第2熱交換器は、その内部を流れる冷媒と、排気ファン部により室内から排出された空気との間で熱交換を行うことにより、空気の有する熱を冷媒に吸収させ、冷媒を蒸発させる。
特開2009−8317号公報
ところで、特許文献1に記載のヒートポンプシステムは、室内から室外に排出される空気のみを熱源としている。そのため、例えば室内の空気の温度が低下したような場合には、第2熱交換器において冷媒に吸収される熱量が低下するため、結果としてヒートポンプシステムの性能が低下するおそれがある。
これを解決するための方法としては、例えば室内から室外に排出される空気だけでなく、室外の空気を第2熱交換器に導くという方法が考えられる。これにより、室外の空気の有する熱により冷媒を加熱することができるため、ヒートポンプシステムの性能の低下を抑制することができる。
しかしながら、室外の空気は室内の空気よりも温度が低いため、冬期などは第2熱交換器の蒸発温度がゼロ度以下となり、空気中に含まれる水分が氷結し、第2熱交換器の表面に付着する(着霜する)恐れがある。このようにして第2熱交換器が着霜すると、第2熱交換器の通風抵抗が増加するため、室内の空気が室外に排気され難くなる。すなわち、室内から室外に排気される換気風量が低下する。これが、ユーザの快適性を損なう要因となっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの快適性を確保することの可能なヒートポンプシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、ヒートポンプシステム(10)は、ヒートポンプ装置(20)と、外気導入ファン(50)と、排気ファン(40)と、着霜状態検出部(82,83)と、制御部(80)とを備える。ヒートポンプ装置は、圧縮機(21)、第1熱交換部(22)、膨張部(23)、及び第2熱交換部(24)を有する。圧縮機は、冷媒を圧縮して吐出する。第1熱交換部は、圧縮機から吐出される冷媒と加熱対象との間で熱交換することにより加熱対象を加熱する。膨張部は、第1熱交換部から流出する冷媒を膨張させる。第2熱交換部は、膨張部により膨張させられた冷媒と室内から室外に排出される空気との間で熱交換することにより冷媒を蒸発させる。外気導入ファンは、室外の空気を第2熱交換部に導入する。排気ファンは、室内の空気を室外に排気する。着霜状態検出部は、第2熱交換部に付着した霜の状態を検出する。制御部は、排気ファン、ヒートポンプ装置、及び外気導入ファンを制御する。制御部は、着霜状態検出部により検出される第2熱交換部の着霜状態に基づいて、第2熱交換部が着霜していることを検出した場合、排気ファン及び外気導入ファンの少なくとも一方の回転速度を増加させる。
この構成によれば、第2熱交換部に霜が付着した場合には、排気ファン及び外気導入ファンの少なくとも一方の回転速度が増加する。したがって、着霜により第2熱交換部の通風抵抗が増加した場合でも、第2熱交換部を通過する空気の風量を確保することができる。すなわち、室内から室外に排気される換気の風量を確保することができる。よって、ユーザの快適性を確保することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、ユーザの快適性を確保することの可能なヒートポンプシステムを提供できる。
図1は、第1実施形態のヒートポンプシステムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態のヒートポンプシステムの電気的な構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態のECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図4は、第1実施形態のECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態のヒートポンプシステムで用いられる着霜量と回転速度補正値との関係を示すマップである。 図6(A),(B)は、第1実施形態のヒートポンプシステムにおける第2熱交換器の着霜量、及び排気ファンの回転速度のそれぞれの推移を示すタイミングチャートである。 図7は、第2実施形態のECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態のECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図9は、他の実施形態のヒートポンプシステムで用いられる着霜量と回転速度補正値との関係を示すマップである。 図10は、他の実施形態のヒートポンプシステムの概略構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、ヒートポンプシステムの一実施形態について説明する。はじめに、図1を参照して、本実施形態のヒートポンプシステム10の概略構成について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のヒートポンプシステム10は、住宅Hの外部の空気を加熱して住宅Hの内部を暖房する機能と、住宅Hの内部の空気を住宅Hの外部に排出することにより住宅Hの内部を換気する機能とを有している。本実施形態では、住宅Hの外部の空気が、室外の空気に相当する。また、住宅Hの内部の空気が室内の空気に相当する。
ヒートポンプシステム10は、ヒートポンプ装置20と、第1外気導入ファン30と、排気ファン40と、第2外気導入ファン50とを備えている。これらのうち、ヒートポンプ装置20、第1外気導入ファン30、及び第2外気導入ファン50は、ケース60の内部に収容されている。
ケース60は、住宅Hに隣接して配置されている。ケース60は、鉛直方向Z1,Z2に直立して配置される箱状の部材である。ケース60の内部は、2つの仕切板61,62により、鉛直方向Z1,Z2に3つの領域A1〜A3に区画されている。領域A1は圧縮機や図示されない電気部品が納まる機械室である。領域A2は室外の空気を取り込み、第1熱交換器と熱交換させる空間である。領域A3は室内からの排気と室外空気とを混ぜ、第2熱交換器と熱交換させる空間である。なお、鉛直方向Z1,Z2に対してこの順に設置されていなくても構わない。
ケース60において住宅Hに対向する一側面63とは反対側の他側面64には、領域A2に対応する位置に開口部65が形成されている。この開口部65を介して領域A2は住宅Hの外部と連通されている。また、ケース60の一側面63には、領域A2と住宅Hの内部とを連通させる連通管70が接続されている。図中に破線の矢印a1,a2で示されるように、室外の空気は、ケース60の開口部65、領域A2、連通管70を通じて住宅Hの内部に導入される。
ケース60の他側面64には、領域A3に対応する位置に開口部66が形成されている。この開口部66を介して領域A3は住宅Hの外部と連通されている。また、ケース60の一側面63には、領域A3と住宅Hの内部とを連通させる連通管71が接続されている。図中に破線の矢印b1,b2で示されるように、室内の空気は、連通管71、ケース60の領域A3、及び開口部66を通じて住宅Hの外部に排出される。この空気の流れを通じて住宅Hの内部の換気が行われる。
ケース60の一側面63には、領域A3に対応する位置に開口部67が形成されている。図中に破線の矢印cで示されるように、室外の空気は、この開口部67を通じてケース60の領域A3に導入される。
ヒートポンプ装置20は、圧縮機21と、第1熱交換器22と、膨張弁23と、第2熱交換器24とを有している。これらの要素21〜24は、冷媒循環回路25を介して環状に接続されている。すなわち、冷媒循環回路25内の冷媒は、圧縮機21、第1熱交換器22、膨張弁23、第2熱交換器24、圧縮機21、・・・の順で流れる。
圧縮機21は、ケース60の領域A1に配置されている。圧縮機21は、冷媒循環回路25を流れる冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機21から吐出された冷媒は、第1熱交換器22に流入する。
第1熱交換器22は、ケース60の領域A2に配置されている。第1熱交換器22は、圧縮機21から吐出された冷媒と、ケース60の領域A2内を流れる空気との間で熱交換することにより、冷媒の熱を空気に放熱して空気を加熱する、いわゆる放熱器として機能する。本実施形態では、第1熱交換器22が第1熱交換部に相当する。第1熱交換器22から流出した冷媒は、膨張弁23に流入する。
膨張弁23は、第1熱交換器22から流出した冷媒を膨張させて減圧させる。膨張弁23は、その弁の開度を変更することの可能な可変弁構造を有している。本実施形態では、膨張弁23が膨張部に相当する。膨張弁23を通じて減圧した冷媒は、第2熱交換器24に流入する。
第2熱交換器24は、ケース60の領域A3に配置されている。第2熱交換器24は、膨張弁23により膨張させられた冷媒と、ケース60の領域A3内を流れる空気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を蒸発させる。すなわち、第2熱交換器24は、蒸発器として機能する。本実施形態では、第2熱交換器24が第2熱交換部に相当する。第2熱交換器24を通じて蒸発した冷媒は、圧縮機21に流入する。
第1外気導入ファン30は、ケース60の領域A2における第1熱交換器22の空気流れ下流側に配置されている。第1外気導入ファン30は、室外の空気を開口部65を介して第1熱交換器22に導入するとともに、この空気をケース60の領域A2から連通管70を通じて住宅Hの内部に導入する。すなわち、第1外気導入ファン30は、図中の破線の矢印a1,a2で示される空気流を形成する。
排気ファン40は、連通管71の内部に配置されている。排気ファン40は、室内の空気を連通管71、ケース60の領域A3、及び開口部66から室外に排出する。すなわち、排気ファン40は、図中の破線の矢印b1,b2で示される空気流を形成する。
第2外気導入ファン50は、ケース60の領域A3における第2熱交換器24の空気流れ下流側に配置されている。第2外気導入ファン50は、室外の空気を開口部66を通じて第2熱交換器24に導入する。すなわち、第2外気導入ファン50は、図中の矢印cで示される空気流を形成する。
このヒートポンプシステム10では、第1外気導入ファン30の回転により、図中の矢印a1で示されるように、室外の空気がケース60の開口部65から領域A2に導入される。この領域A2に導入された空気は、第1熱交換器22の内部の冷媒と熱交換を行うことにより加熱される。第1熱交換器22において加熱された空気が、図中の矢印a2で示されるように、連通管70を通じて住宅Hの内部に導入されることにより、住宅Hの内部が暖房される。すなわち、図中の矢印a1,a2で示される空気の流れにより、住宅Hの内部が暖房される。このように、本実施形態のヒートポンプシステム10は、室外から室内に導入される空気を加熱対象としている。
一方、このヒートポンプシステム10では、排気ファン40の回転により、図中の矢印b1で示されるように、住宅Hの内部の空気が連通管70を通じてケース60の領域A3に導入される。また、第2外気導入ファン50の回転により、図中に矢印cで示されるように、室外の空気がケース60の開口部67から領域A3に導入される。これらの連通管70及びケース60の開口部67から領域A3に導入される空気と、第2熱交換器24の内部を流れる冷媒との間で熱交換が行われることにより、第2熱交換器24の内部を流れる冷媒が蒸発する。第2熱交換器24において熱交換を終えた空気は、図中の矢印b2で示されるように、ケース60の開口部66を介して住宅Hの外部に排出される。すなわち、図中の矢印b1,b2で示される空気の流れにより、住宅Hの換気が行われる。
次に、図2を参照して、ヒートポンプシステム10の電気的な構成について説明する。
図2に示されるように、ヒートポンプシステム10は、ECU(Electronic Control Unit)80と、室内温度センサ81と、差圧センサ82と、冷媒温度センサ83と、外気温センサ84と、操作部85と、駆動部86〜88とを備えている。
室内温度センサ81は、住宅Hの内部の温度である室内温度Tinを検出するとともに、検出された室内温度Tinに応じた検出信号をECU80に出力する。
差圧センサ82は、図1に示される第2熱交換器24の空気流れ上流側の位置における圧力P1と、第2熱交換器24の空気流れ下流側の位置における圧力P2との差圧ΔP(=P1−P2)を検出するとともに、検出された差圧ΔPに応じた検出信号をECU80に出力する。この差圧センサ82により検出される差圧ΔPに基づいて、第2熱交換器24に付着した霜の状態を検出することが可能である。
具体的には、第2熱交換器24に霜が付着した場合、第2熱交換器24の通風抵抗が増加するため、圧力P1よりも圧力P2の方が小さくなり、通風抵抗が増加するほどその差は大きくなる。すなわち、差圧ΔPが増加する。また、第2熱交換器24に付着した霜の量である着霜量が増加するほど、第2熱交換器24の通風抵抗が増加するため、差圧ΔPも増加する。このように、差圧ΔPと第2熱交換器24の着霜量とには相関関係があるため、差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量を推定することが可能である。本実施形態では、差圧センサ82が、第2熱交換器24に付着する霜の状態を検出する着霜状態検出部に相当する。
冷媒温度センサ83は、図1に示される冷媒循環回路25の部分P3における冷媒の温度、すなわち第2熱交換器24の出口部分の冷媒の温度を検出するとともに、検出された冷媒温度Trに応じた検出信号をECU80に出力する。
外気温センサ84は、住宅Hの外部の温度である外気温Toutを検出するとともに、検出された外気温Toutに応じた検出信号をECU80に出力する。
操作部85は、例えば住宅Hの内部に配置されている。操作部85は、ヒートポンプシステム10の各種操作を行うためにユーザにより操作される部分である。操作部85では、例えば住宅Hの内部の温度を設定することができる。操作部85は、ユーザにより行われた操作情報をECU80に送信する。
駆動部86〜88は、第1外気導入ファン30、排気ファン40、及び第2外気導入ファン50をそれぞれ回転させる部分である。駆動部86〜88は、モータ等により構成されている。
ECU80は、ヒートポンプシステム10を統括的に制御する部分である。本実施形態では、ECU80が制御部に相当する。ECU80は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、ヒートポンプシステム10の各種制御に係る演算処理を実行する。ROMには、ヒートポンプシステム10の各種制御に必要なプログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果等が一時的に記憶される。
例えば、ECU80は、室内温度センサ81及び冷媒温度センサ83のそれぞれの出力信号に基づいて、室内温度Tin及び冷媒温度Trの情報を取得する。また、ECU80は、差圧センサ82の出力信号に基づいて、差圧ΔPの情報を取得するとともに、検出された差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量Afを検出する。なお、差圧ΔPと着霜量Afとの関係は予め実験等により求められており、それらの関係がマップとしてECU80のROMに記憶されている。ECU80は、このROMに記憶されたマップに基づいて差圧ΔPから着霜量Afを演算する。
また、ECU80は、操作部85から送信される操作情報に基づいて、ユーザが操作部85に入力した入力情報を取得する。ECU80は、これらの情報に基づいて、圧縮機21、膨張弁23、及び駆動部86〜88を駆動させることによりヒートポンプシステム10を制御する。
例えば、ユーザが操作部85に対して住宅Hの内部の温度を設定すると、その設定温度Tin*の情報が操作部85からECU80に送信される。ECU80は、室内温度センサ81により検出される室内温度Tinを設定温度Tin*に追従させるべく、圧縮機21の回転速度を制御するとともに、駆動部88を介して第2外気導入ファン50の回転速度を制御する。以下では、この制御に基づいて設定される第2外気導入ファン50の回転速度を「基準回転速度R50」と称する。
また、ユーザが操作部85に対して換気量を設定すると、その設定換気量の情報が操作部85からECU80に伝達される。ECU80は、この設定換気量に基づいて、駆動部86及び87を介して第1外気導入ファン30及び排気ファン40の回転速度を制御する。以下では、この制御に基づいて設定される第1外気導入ファン30及び排気ファン40の回転速度をそれぞれ「基準回転速度R30,R40」と称する。
さらに、ECU80は、差圧センサ82により検出される差圧ΔPに基づいて第2熱交換器24の着霜状態を監視している。ECU80は、第2熱交換器24の着霜状態に基づいて、第2熱交換器24の霜を除去するための除霜運転等を実行する。
次に、図3及び図4を参照して、第2熱交換器24の着霜状態に基づいてECU80により実行される処理の手順について説明する。なお、ECU80は、図3及び図4に示される処理を所定の演算周期で繰り返し実行する。
図3に示されるように、ECU80は、まず、ステップS1として、第2熱交換器24に霜が付着しているか否かを判断する。具体的には、ECU80は、差圧センサ82により検出される差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量Afを検出し、検出された着霜量Afが第1閾値Af1以上である場合には、ステップS1で肯定判断する。また、ECU80は、着霜量Afが第1閾値Af1未満である場合には、ステップS1で否定判断する。なお、第1閾値Af1は、第2熱交換器24に霜が付着しているか否かを判断することができるように予め実験等により設定されており、ECU80のROMに記憶されている。
ECU80は、ステップS1で肯定判断した場合、すなわち第2熱交換器24に霜が付着していると判断できる場合には、ステップS2として、排気ファン40の回転速度を基準回転速度R40よりも増加させる。具体的には、ECU80のROMには、図5に示されるような着霜量Afと回転速度補正値ΔRとの関係を示すマップが予め記憶されている。ECU80は、このマップに基づいて着霜量Afから回転速度補正値ΔRを演算するとともに、排気ファン40の回転速度を、基準回転速度R40に回転速度補正値ΔRを加算した回転速度に設定する。
図3に示されるように、ECU80は、ステップS2を実行した場合、又はステップS1で否定判断した場合には、ステップS3として、ヒートポンプ装置20の運転を継続するか否かを判断する。具体的には、ECU80は、ヒートポンプ装置20の運転停止条件が成立した場合には、ステップS3で否定判断し、運転停止条件が非成立の場合には、ステップS3で肯定判断する。運転停止条件は、例えば室内温度Tinが設定温度Tin*に達するといった条件や、ヒートポンプ装置20を停止する操作が操作部85に対して行われるといった条件を採用することができる。
ECU80は、ステップS3で肯定判断した場合には、すなわちヒートポンプ装置20の運転を継続する場合には、ステップS4として、除霜運転を開始するか否かを判断する。除霜運転は、第2熱交換器24に付着した霜が除去されるようにヒートポンプ装置20を駆動させる運転モードである。具体的には、ECU80は、差圧センサ82により検出される差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量Afを推定し、推定された着霜量Afが第2閾値Af2に達している場合には、ステップS4で肯定判断し、着霜量Afが第2閾値Af2に達していない場合には、ステップS4で否定判断する。第2閾値Af2は、ステップS1で用いられる第1閾値Af1よりも大きい値である。第2閾値Af2は、除霜運転が必要か否かを判断することができるように予め実験等により設定されており、ECU80のROMに記憶されている。
ECU80は、ステップS4で否定判断した場合、すなわち除霜運転を開始する必要が無い場合には、ステップS1に戻る。
ECU80は、ステップS4で肯定判断した場合、すなわち除霜運転を開始する必要がある場合には、ステップS5として、除霜運転を開始する。具体的には、ECU80は、除霜運転として、第2熱交換器24を流れる冷媒の温度が高くなるようにヒートポンプ装置20を駆動させる。第2熱交換器24を流れる冷媒の温度を高める方法としては、例えば膨張弁23の開度を基準開度よりも大きくするといった方法や、圧縮機21の回転速度を増加させるといった方法がある。
ECU80は、ステップS5に続くステップS6として、第2外気導入ファン50を停止させる必要があるか否かを判定する。この判定処理は、以下のことを目的として設けられている。
ステップS5で除霜運転が開始される状況は、除霜運転を開始しなければならない程度に第2外気導入ファン50に霜が付着している状況である。このような状況では、例えば第2熱交換器24を流れる冷媒の温度が外気温Toutよりも高い場合や、外気温Toutが「0[℃]」付近まで低下しているような場合、室外の空気を第2熱交換器24に導入すると、室外の空気により第2熱交換器24が冷却されてしまう。そのため、除霜運転の霜除去効率が低下するため、除霜運転の実行時間が長くなる等の弊害が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態のECU80は、例えば冷媒温度Trが外気温Toutよりも高い場合や、外気温Toutが所定温度以下である場合には、第2外気導入ファン50を動作させると除霜運転による霜の除去効率が低下する可能性があると判断し、第2外気導入ファン50を停止させる必要があると判定する。すなわち、ECU80は、ステップS6で肯定判定する。なお、所定温度は、例えば「5[℃]」に設定される。ECU80は、ステップS6で肯定判定した場合、ステップS7として、第2外気導入ファン50を停止させる。
ECU80は、ステップS6で否定判断した場合、あるいはステップS7を実行した場合には、ステップS8として、差圧センサ82により検出される差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量Afを検出する。ECU80は、ステップS8に続くステップS9として、排気ファン40の回転速度を低下させる。具体的には、ECU80は、図5に示されるマップに基づいて着霜量Afから回転速度補正値ΔRを演算するとともに、排気ファン40の回転速度を、基準回転速度R40に回転速度補正値ΔRを加算した回転速度に設定する。これにより、除霜運転の実行により第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、回転速度補正値ΔRが小さくなるため、結果として排気ファン40の回転速度を低下させることができる。
ECU80は、ステップS9に続くステップS10として、除霜運転を終了するか否かを判断する。具体的には、ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1未満となった場合には、除霜運転を終了すると判断し、着霜量Afが第1閾値Af1以上である場合には、除霜運転を終了しないと判断する。
ECU80は、ステップS10で否定判断した場合、すなわち除霜運転を終了しないと判断した場合には、ステップS8に戻る。これにより、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1未満となるまで除霜運転が継続されるとともに、着霜量Afが減少するほど排気ファン40の回転速度が低下する。
その後、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1未満になると、ECU80は、ステップS10で肯定判断する。この場合、ECU80は、ステップS11として、ヒートポンプ装置20の運転を継続するか否かを判断する。このステップS11の処理は、ステップS3の処理と同様の処理である。ECU80は、ステップS11で肯定判断した場合、すなわちヒートポンプ装置20の運転を継続する場合には、ステップS12として、ステップS7で第2外気導入ファン50を停止させている場合には、第2外気導入ファン50の回転速度を基準回転速度R50に戻した後、ステップS1に戻る。
ECU80は、ステップS11で否定判断した場合には、ステップS13として、圧縮機21を停止させることにより、ヒートポンプ装置20を停止させる。この際、ECU80は、第1外気導入ファン30、及び第2外気導入ファン50も同様に停止させる。
ECU80は、ステップS3で否定判断した場合、すなわちヒートポンプ装置20を停止させる場合には、図4に示される処理を実行する。図4に示されるように、ECU80は、まず、ステップS14として、ヒートポンプ装置20を停止させる。ECU80は、ステップS14に続くステップS15として、第2外気導入ファン50を停止させる必要があるか否かを判定する。この判定処理は、以下のことを目的として設けられている。
ステップS14でヒートポンプ装置20を停止させた際、第2熱交換器24に霜が付着している状況が考えられる。このような状況でも、排気ファン40により室内の暖かい空気が第2熱交換器24に供給されることにより、第2熱交換器24に付着した霜を除去することが可能である。しかしながら、外気温Toutが「0[℃]」付近まで低下しているような場合には、室外の空気を第2熱交換器24に導入すると、室外の空気により第2熱交換器24が冷やされてしまう。そのため、第2熱交換器24の霜を除去するのに要する時間が長くなるといった弊害が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態のECU80は、例えば外気温Toutが所定温度以下である場合には、第2外気導入ファン50を動作させると霜の除去効率が低下する可能性があると判断し、第2外気導入ファン50を停止させる必要があると判定する。すなわち、ECU80は、ステップS15で肯定判定する。なお、所定温度は、例えば「5[℃]」に設定される。ECU80は、ステップS15で肯定判定した場合、ステップS16として、第2外気導入ファン50を停止させる。
ECU80は、ステップS15で否定判断した場合、あるいはステップS16を実行した場合には、ステップS17として、差圧センサ82により検出される差圧ΔPから第2熱交換器24の着霜量Afを検出する。ECU80は、ステップS17に続くステップS18として、排気ファン40の回転速度を低下させる。このステップS18の処理は、図5に示されるステップS9と同様の処理である。
ECU80は、ステップS18に続くステップS19として、第2熱交換器24に付着した霜が除去されたか否かを判断する。具体的には、ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1以下となった場合には、第2熱交換器24に付着した霜が除去されたと判断し、着霜量Afが第1閾値Af1を超えている場合には、第2熱交換器24に付着した霜が除去されていないと判断する。
ECU80は、ステップS19で否定判断した場合、すなわち第2熱交換器24に付着した霜が除去されていない場合には、ステップS17に戻る。これにより、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1以下となるまでは、着霜量Afが減少するほど排気ファン40の回転速度が低下する。
その後、第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1以下になると、ECU80は、ステップS19で肯定判断し、ステップS20として、排気ファン40の回転速度を基準回転速度R40に設定する。また、ECU80は、ステップS20に続くステップS21として、第1外気導入ファン30、及び第2外気導入ファン50を停止させる。
次に、本実施形態のヒートポンプシステム10の動作例について説明する。
図6(A)に示されるように、第2熱交換器24の着霜量Afが時刻t1から徐々に増加したとする。この場合、時刻t2で第2熱交換器24の着霜量Afが第1閾値Af1に達すると、図6(B)に示されるように、排気ファン40の回転速度が増加する。以降、着霜量Afが増加するほど、排気ファン40の回転速度が増加する。
その後、図6(A)に示されるように、時刻t3で第2熱交換器24の着霜量Afが第2閾値Af2に達すると、この時点でヒートポンプ装置20が除霜運転を開始する。そのため、時刻t3以降、第2熱交換器24の着霜量Afが減少する。以降、第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、排気ファン40の回転速度が低下する。
以上説明した第1実施形態のヒートポンプシステム10によれば、以下の(1)〜(7)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)第2熱交換器24に霜が付着した場合に排気ファン40の回転速度が増加する。したがって、着霜により第2熱交換器24の通風抵抗が増加した場合でも、第2熱交換器24を通過する空気の風量を確保することができる。すなわち、室内から室外に排気される換気の風量を確保することができる。よって、ユーザの快適性を確保することができる。
(2)ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが増加するほど、すなわち第2熱交換器24の通風抵抗が増加するほど、排気ファン40の回転速度を増加させる。これにより、より的確に換気風量を維持することができるため、ユーザの快適性を向上させることができる。
(3)ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、すなわち第2熱交換器24の通風抵抗が減少するほど、排気ファン40の回転速度を減少させる。これにより、より的確に換気風量を維持することができるため、ユーザの快適性を向上させることができる。
(4)ECU80は、除霜運転の実行の際に外気温Toutが所定温度以下である場合には、第2外気導入ファン50を停止させる。これにより、除霜運転による霜の除去効率の低下を抑制することができるため、除霜運転の実行時間の長期化を回避することができる。
(5)ECU80は、除霜運転の実行の際に外気温Toutが所定温度よりも高い場合には、第2外気導入ファン50の回転を継続する。そして、ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、第2外気導入ファン50の回転速度を減少させる。これにより、第2外気導入ファン50を回転させるために必要な消費電力を低減することができる。
(6)ECU80は、ヒートポンプ装置20を停止させた際に外気温Toutが所定温度以下である場合には、第2外気導入ファン50を停止させる。これにより、ヒートポンプ装置20を停止させた際に第2熱交換器24に霜が付着しているような状況で、室外の空気の導入により第2熱交換器24が冷却されるような状況を回避できるため、第2熱交換器24の霜を除去するのに要する時間が長時間化するような状況が発生し難くなる。
(7)ECU80は、ヒートポンプ装置20を停止させた際に外気温Toutが所定温度よりも高い場合には、第2外気導入ファン50の回転を継続する。そして、ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、第2外気導入ファン50の回転速度を低下させる。これにより、第2外気導入ファン50を回転させるために必要な消費電力を低減することができる。
<第2実施形態>
次に、ヒートポンプシステムの第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のヒートポンプシステム10との相違点を中心に説明する。
図7に示されるように、本実施形態のECU80は、ステップS1で肯定判断した場合、すなわち第2熱交換器24に霜が付着していると判断できる場合には、ステップS30として、第2外気導入ファン50の回転速度を増加させる。具体的には、ECU80は、図5に示されるマップと同一又は類似のマップに基づいて着霜量Afから回転速度補正値ΔRを演算する。そして、ECU80は、第2外気導入ファン50の回転速度を、基準回転速度R50に回転速度補正値ΔRを加算した回転速度に設定する。
また、図7に示されるように、ECU80は、ステップS8で第2熱交換器24の着霜量Afを検出した後、ステップS31として、第2外気導入ファン50の回転速度を低下させる。具体的には、ECU80は、図5に示されるマップと同一又は類似のマップに基づいて着霜量Afから回転速度補正値ΔRを演算するとともに、第2外気導入ファン50の回転速度を、基準回転速度R50に回転速度補正値ΔRを加算した回転速度に設定する。これにより、除霜運転の実行により第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、回転速度補正値ΔRが小さくなるため、結果として第2外気導入ファン50の回転速度を低下させることができる。
さらに、図8に示されるように、ECU80は、ステップS17で第2熱交換器24の着霜量Afを検出した後、ステップS32として、第2外気導入ファン50の回転速度を低下させる。このステップS32の処理は、図7に示されるステップS31と同様の処理である。
以上説明した第2実施形態のヒートポンプシステム10によれば、上記の(4)〜(7)に示される作用及び効果に加え、以下の(8)〜(10)に示される作用及び効果を得ることができる。
(8)第2熱交換器24に霜が付着した場合に第2外気導入ファン50の回転速度が増加する。したがって、着霜により第2熱交換器24の通風抵抗が増加した場合でも、第2熱交換器24を通過する空気の風量を確保することができる。すなわち、室内から室外に排気される換気の風量を確保することができる。よって、ユーザの快適性を確保することができる。
(9)ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが増加するほど、すなわち第2熱交換器24の通風抵抗が増加するほど、第2外気導入ファン50の回転速度を増加させる。これにより、より的確に換気風量を一定量に維持することができるため、ユーザの快適性を向上させることができる。
(10)ECU80は、第2熱交換器24の着霜量Afが減少するほど、すなわち第2熱交換器24の通風抵抗が減少するほど、第2外気導入ファン50の回転速度を低下させる。これにより、より的確に換気風量を一定量に維持することができるため、ユーザの快適性を向上させることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・排気ファン40の回転速度補正値ΔRと第2熱交換器24の着霜量Afとの関係を示すマップは、図5に示されるマップに限らず、適宜変更可能である。例えば図9に示されるように、排気ファン40の回転速度補正値ΔRが第2熱交換器24の着霜量Afの変化に対して階段状に変化するマップを用いてもよい。図9に示されるようなマップを用いれば、第1実施形態のヒートポンプシステム10では、図3のステップS2において、第2熱交換器24の着霜量Afの増加量に対して、排気ファン40の回転速度を階段状に増加させることができる。また、図3のステップS9、及び図4のステップS18において、第2熱交換器24の着霜量Afの減少量に対して、排気ファン40の回転速度を階段状に減少させることができる。なお、第2実施形態のヒートポンプシステム10でも、同様に、第2外気導入ファン50の回転速度補正値ΔRと第2熱交換器24の着霜量Afとの関係を示すマップを適宜変更してもよい。
・第1実施形態のヒートポンプシステム10では、図3のステップS2の処理を実行する際に、排気ファン40の回転速度だけでなく、第2外気導入ファン50の回転速度も増加させてもよい。また、図3のステップS9の処理、及び図4のステップS18の処理を実行する際に、排気ファン40の回転速度だけでなく、第2外気導入ファン50の回転速度も低下させてもよい。
・第1外気導入ファン30及び第2外気導入ファン50のそれぞれの基準回転速度R30,R50は、予め定められた一定の回転速度であってもよい。なお、第1外気導入ファン30の基準回転速度R30と、第2外気導入ファン50の基準回転速度R50は、同一の回転速度であってもよいし、異なる回転速度であってもよい。また、排気ファン40の基準回転速度R40も、予め定められた一定の回転速度であってもよい。
・第2熱交換器24の着霜量Afを推定する方法は、第2熱交換器24の前後差圧ΔPを用いる方法に限らず、適宜変更可能である。例えば、ECU80は、冷媒温度センサ83により検出される冷媒温度Trに基づいて、第2熱交換器24の着霜量Afを推定してもよい。
・各実施形態のヒートポンプシステム10の構成は、室外から室内に導入される空気を加熱対象とするものに限らず、任意の加熱対象を加熱するヒートポンプシステムに適用することが可能である。例えば図10に示されるように、ヒートポンプシステム10は、第1熱交換器22を流れる冷媒と、貯湯タンク90の内部に蓄えられる給湯水との間で熱交換を行うことにより、貯湯タンク90内の給湯水を加熱するものであってもよい。貯湯タンク90内の給湯水は、住宅Hの蛇口や浴槽等に供給される。この変形例では、ヒートポンプシステム10の加熱対象は貯湯タンク90内の給湯水である。
・ECU80が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶装置に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えばECU80がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:ヒートポンプシステム
20:ヒートポンプ装置
21:圧縮機
22:第1熱交換器(第1熱交換部)
23:膨張弁(膨張部)
24:第2熱交換器(第2熱交換部)
40:排気ファン
50:外気導入ファン
80:ECU(制御部)
82:差圧センサ(着霜状態検出部)
83:冷媒温度センサ(着霜状態検出部)
84:外気温センサ

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(21)、前記圧縮機から吐出される冷媒と加熱対象との間で熱交換することにより前記加熱対象を加熱する第1熱交換部(22)、前記第1熱交換部から流出する冷媒を膨張させる膨張部(23)、及び前記膨張部により膨張させられた冷媒と室内から室外に排出される空気との間で熱交換することにより前記冷媒を蒸発させる第2熱交換部(24)を有するヒートポンプ装置(20)と、
    前記室外の空気を前記第2熱交換部に導入する外気導入ファン(50)と、
    前記室内の空気を室外に排気する排気ファン(40)と、
    前記第2熱交換部に付着した霜の状態を検出する着霜状態検出部(82,83)と、
    前記排気ファン、前記ヒートポンプ装置、及び前記外気導入ファンを制御する制御部(80)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記着霜状態検出部により検出される前記第2熱交換部の着霜状態に基づいて、前記第2熱交換部が着霜していることを検出した場合、前記排気ファン及び前記外気導入ファンの少なくとも一方の回転速度を増加させる
    ヒートポンプシステム。
  2. 前記制御部は、
    前記第2熱交換部の着霜量が増加するほど、前記排気ファン及び前記外気導入ファンの少なくとも一方の回転速度を増加させる
    請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記制御部は、
    前記第2熱交換部の着霜量が減少するほど、前記排気ファン及び前記外気導入ファンの少なくとも一方の回転速度を減少させる
    請求項1又は2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記室外の温度である外気温を検出する外気温センサ(84)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第2熱交換部に付着する霜を除去する除霜運転を前記ヒートポンプ装置により実行するものであり、
    前記除霜運転の実行の際に前記外気温が所定温度以下である場合には、前記外気導入ファンを停止させる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記制御部は、
    前記除霜運転の実行の際に前記外気温が前記所定温度よりも高い場合には、前記外気導入ファンの回転を継続しつつ、前記着霜状態検出部により前記第2熱交換部の着霜量を検出し、前記第2熱交換部の着霜量が減少するほど、前記外気導入ファンの回転速度を低下させる
    請求項4に記載のヒートポンプシステム。
  6. 前記室外の温度である外気温を検出する外気温センサ(84)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記ヒートポンプ装置を停止させた際に前記外気温が所定温度以下である場合には、前記外気導入ファンを停止させる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒートポンプシステム。
  7. 前記制御部は、
    前記ヒートポンプ装置を停止させた際に前記外気温が前記所定温度よりも高い場合には、前記外気導入ファンの回転を継続しつつ、前記着霜状態検出部により前記第2熱交換部の着霜量を検出し、前記第2熱交換部の着霜量が減少するほど、前記外気導入ファンの回転速度を低下させる
    請求項6に記載のヒートポンプシステム。
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