JP2017223363A - ウエイト装置 - Google Patents

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Hirobumi Miyata
博文 宮田
永谷 修一
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修一 永谷
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Abstract

【課題】応答の迅速性、速比の変化範囲等の性能に優れたウェイト装置を実現する。【解決手段】ウエイト装置10は、2つの側板部11と、2つの側板部11を接続するように設けられた複数の軸12と、複数の軸12のうちの少なくとも2つにそれぞれ設けられた転動体13とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ウエイト装置に関する。
自動二輪車等において、エンジンの回転数に応じて変速が自動的に行われる自動変速装置が用いられている。自動変速装置は、固定シーブ及び可動シーブを有するプーリと、当該プーリに巻き掛けられたVベルトと、可動シーブの背面側に回転軸に固定された状態で取り付けられたランププレートと、ランププレートと可動シーブとの隙間にプーリの径方向に移動可能に配置されたウエイト装置とを備えている。
ウエイト装置の構成として、円筒状の重量調整部材と、その外周面等を覆う被覆部材とを有するものがある(例えば特許文献1)。
特開平03−24349号公報
本開示の目的は、応答の迅速性、速比の変化範囲等の性能に優れたウェイト装置を実現することである。
前記の目的を達成するために、本開示のウエイト装置は、2つの側板部と、2つの側板部を接続するように設けられた複数の軸と、複数の軸のうちの少なくとも2つにそれぞれ設けられた転動体とを備える。
本開示のウエイト装置によると、ベルト式自動変速装置に用いた際に迅速に可動シーブが応答することができる。
図1は、本開示の第1の実施形態にかかる例示的ウエイト装置を模式的に示す図である。 図2は、図1のII-II線における断面図である。 図3は、ベルト式自動変換装置の要部を模式的に示す図である。 図4は、図1のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が小さい状態を示す図である。 図5は、図1のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が大きい状態を示す図である。 図6は、比較例のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が小さい状態を示す図である。 図7は、比較例のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が大きい状態を示す図である。 図8は、図1のウエイト装置を2輪用変速ユニットに搭載した場合の可動シーブの応答性及びお車両の加速特性を示す図である。 図9は、比較例のウエイト装置を2輪用変速ユニットに搭載した場合の可動シーブの応答性及びお車両の加速特性を示す図である。 図10は、図1及び比較例のウエイト装置について、エンジンの回転数及び速比の関係を示す図である。 図11は、図10は、図1及び比較例のウエイト装置について、車速及び速比の関係を示す図である。 図12は、第2の実施形態の例示的ウエイト装置を模式的に示す図である。 図13は、図12のXIII-XIII線における断面を示す図である。 図14は、図12のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が小さい状態を示す図である。 図15は、図12のウエイト装置をベルト式自動変速装置に用いた場合の回転数が小さい状態を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本開示の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の例示的ウエイト装置10を模式的に示す図である。また、図2は、図1におけるII-II線による断面を示す図である。
図1及び図2に示すように、ウエイト装置10は、平行に設けられた2枚の側板部11と、当該側板部11同士を接続するように設けられた複数の軸12と、軸12に設けられた転動体13とを含む。軸12は4つ備えられて菱形状に配置され、側板部11は軸12の配置に対応して角の丸められた菱形の形状となっている。転動体13は、前記菱形の長い方の対角線上にある2つの軸(図1における左右の軸)のそれぞれに設けられていると共に、前記菱形の短い方の対角線上にある2つの軸の一方のみ(図1では上側の軸)に設けられている。尚、転動体13は、軸12に対して転がり軸受又は滑り軸受により回転可能となっている。
尚、ここでは4つの軸12を備える場合を説明したが、転動体13を備えない軸12については省略し、3つの軸12を備えるのであっても良い。また、4つの軸12が菱形状に配置されているとしたが、厳密に菱形となっている必要は無い。更に、側板部11の形状についても、可動シーブ、ランププレート等に干渉しない形状であれば、特に制約は無い。
また、転動体13の直径は例えば8mm、前記菱形の長い方の対角線上にある2つの軸の中心間の距離は例えば17mm、菱形の短い方の対角線上にある2つの軸の中心間の距離は例えば14mmである。更に、ウエイト装置10厚さ(軸12の長さ)は例えば12mmである。これら寸法は一例であり、使用する変速装置等に応じて設定すれば良い。
また、ウエイト装置10の構成部材の材料については種々考えられるが、例えば、側板部11はプレス鋼板又はステンレス、軸12は炭素鋼、転動体13はポリアミド樹脂からなっていても良い。
次に、ウエイト装置を用いたベルト式自動変速装置について説明する。図3は、ベルト式自動変速装置30の一部を模式的に示す断面図である。
ベルト式自動変速装置30は、回転軸32を軸として回転するプーリ35と、プーリ35のV字状溝に巻き掛けられたVベルト39と、ウエイト装置34と、ランププレート37とを備えている。プーリ35は、回転軸32に固定された固定シーブ31と、回転軸32の軸方向に移動自在となっている可動シーブ33とを備える。ここで、ウエイト装置34を単純な円により表しているが、これはウエイト装置の形状を限定せずにベルト式自動変速装置30を説明するために仮に円で示しているものである。
略円板状のランププレート37は、可動シーブ33の背面側にウエイト装置34を挟持できる隙間を空けて回転軸32に固定されている。可動シーブ33とランププレート37との間の隙間は、プーリ35の径方向外側に向かうにつれて狭くなっている。
このようなベルト式自動変速装置30において、回転軸32に連結されたエンジンの回転数が増加すると、遠心力によりウエイト装置34がプーリ35の径方向外側に移動する。これによりウエイト装置34に押された可動シーブ33は、プーリ35におけるV字状溝の幅が狭くなる方向に移動する。この結果、Vベルト39の巻き掛け半径が大きくなり、自動的に無段階の変速が行われる。尚、図3において、可動シーブ33、ウエイト装置34及びVベルト39についてエンジンの回転数が大きいときの状態を破線により示している。
次に、図4及び図5に、本実施形態(実施例)のウエイト装置10をベルト式自動変速装置に用いた状態を示す。図4及び図5では、可動シーブ33及びランププレート37と、これらの隙間に配置されたウエイト装置10とについて拡大して示している。また、図4は、エンジンの回転数が小さい状態であり、ウエイト装置10は軸に近い側(図では下方)に位置している。これに対し、図5はエンジンの回転数が大きい状態を示し、ウエイト装置10はプーリの径方向外側(図では上方)に移動していると共に、可動シーブ33がランププレート37から離れる方向に移動している。
また、図6及び図7には、比較例として、円筒状のウエイト装置20を同様にベルト式自動変速装置に用いた状態を示す。図6はエンジンの回転数が小さい状態、図7は回転数が大きい状態を示している。
図4に示す通り、実施例のウエイト装置10の場合、可動シーブ33及びランププレート37に対して異なる転動体13が接している。具体的には、転動体13aは可動シーブ33に接すると共に、転動体13b及び13cはランププレート37に接している。従って、エンジンの回転数が増加してウエイト装置10が径方向外側に移動する際、転動体13aが可動シーブ33上を転がると共に、転動体13b及び13cはランププレート37上を転がることができる。この結果、ウエイト装置10は小さな転がり抵抗で移動することができる。
これに対し、図6の比較例の場合、ウエイト装置20は単純な円筒状であって、可動シーブ33及びランププレート37の両方に接している。この結果、比較例のウエイト装置20は可動シーブ33及びランププレート37の一方に対しては転がることができるとしても、その際に他方に対しては逆に回転しながら滑って移動することになり、移動の抵抗が大きくなる。
以上のように、実施例のウエイト装置10によると、より小さな抵抗で移動することができ、可動シーブ33の応答が迅速になって加速・減速の応答が改善する。
また、実施例のウエイト装置10を用いる方が、可動シーブ33の移動範囲が大きくなる。これについて、図4〜図7を参照して説明する。
図4に示す通り、実施例のウエイト装置10を用い、エンジンの回転数が小さい状態では、可動シーブ33とランププレート37との所定箇所同士の距離Aは37mmであった。これに対し、回転数が大きい図5の場合、同じ箇所同士の距離Bは大きくなっており、51mmであった。つまり、可動シーブ33の軸長方向の移動距離は14mmである。同様の測定を比較例について行うと、図6の場合に距離Cは37mm、図7の場合に距離Dは49mmであった。つまり、可動シーブ33の軸長方向の移動距離は12mmである。
従って、実施例の方が比較例よりも可動シーブ33の移動距離は2mm大きくなっており、これはプーリの径の変化が大きくなること、ひいては速比が大きくなることを意味する。速比を大きくできれば、高速走行時にエンジンの回転数を低くし、燃費を向上させることができる。
尚、以上の数値は単に一例である。従来のウエイト装置20は円筒状であるから、図6及び7においてその形状を考える場合、変更できるのは径のみである。従って、可動シーブの移動距離はウエイト装置20の径のみによって決まることになる。更には、自動変速装置の形状、寸法等により、使用できるウエイト装置20の直径は制限されている。これに対し、本実施形態のウエイト装置10の場合、図4及び図5において、複数の転動体13の配置及び径を設定することができる。従って、同じ自動変速装置において用いる場合にも、従来のウエイト装置20に比べて設計の自由度が高く、可動シーブの移動距離をより大きくすることができる。
更に、従来のウエイト装置20は円筒状であるから、重心は必然的に中心となる。これに対し、側板部11の形状及び軸12の配置と、複数の転動体13の径の組合せにより、ウエイト装置10の重心の位置を設計することも可能である。
また、本実施形態のウエイト装置10は、既存のベルト式自動変速装置に使用されているウエイト装置(比較例のような従来の円筒状のウエイト装置等)と置き換えて使用することが可能である。つまり、可動シーブ33及びランププレート37について、ウエイト装置10を用いるための特別な構造(例えば、ウエイト装置10との接触部位を区別するためにランププレート37及び/又は可動シーブ33に溝を設ける等の特殊な構造)を要することない。単純に従来のウエイト装置に置き換えて用いることにより、応答性、燃費等の性能を向上することができる。
また、ベルト式自動変速装置の応答性等を改善するためには、ウエイト装置10が可動シーブ33を移動させる推力を大きくすることが望ましい。
これに関して、本実施形態のウエイト装置10の転動体13と、可動シーブ33及びランププレート37との接線が成す角の角度(くさび角度と呼ぶ)を考える。これはウエイト装置10の位置によって変化するが、例えばエンジンの回転数が小さい状態である図4では40°、回転数が大きい状態である図5では75.3°となっている。同様に、従来のウエイト装置20と、可動シーブ33及びランププレート37との接線が成す角の角度をくさび角度とする。エンジンの回転数が小さい状態である図6では40°、回転数が大きい状態である図7では85.8°となっている。
ベルト式自動変速装置の動作時において、ウエイト装置の遠心力が同じ(つまり、ウエイト装置の重量及び半径方向位置が同じ)であれば、くさび角度が小さい方が、可動シーブを移動させる推力は大きくなる。例えば、図4においてウエイト装置10が上向き(垂直方向)に移動しようとするとき、くさび角度が小さいほど、可動シーブ33に対して水平方向に加わる力は大きくなる。従って、くさび角度は小さくすることが望ましい。
エンジンの回転数が小さい図4及び図6の場合には、本実施形態のウエイト装置10及び従来のウエイト装置20のいずれについても、くさび角度は40°である。これに対し、エンジンの回転数が大きい図5及び図7の場合、本実施形態のウエイト装置10のくさび角度は75.3°であり、従来のウエイト装置20のくさび角度が85.8°であるのに対して小さい。これにより、特に回転数が大きい場合において、くさび角度を小さくして可動シーブに加わる推力を大きくすることができる。
尚、円筒形状である従来のウエイト装置20について、径を小さくすることにより、くさび角度を小さくして発生する推力を本実施形態のウエイト装置10と同等にすることはできる。しかし、この場合、可動シーブ33の移動量が小さくなり、速比が小さくなってしまう。
このように、円筒形状のウエイト装置20では径の値によってくさび角度及び速比が決まってしまう。これに対し、複数の転動体13を有する本実施形態のウエイト装置10では設計の自由度が高くなり、くさび角度及び及び速比のような複数の要素についていずれも望ましいように設定することができる。
次に、図8は、本実施形態(実施例)のウエイト装置10について、2輪用変速ユニットに搭載し、急加速・急減速を繰り返すキックダウン走行をさせた際の、可動シーブの応答性及び車両の加速特性を示す。また図9は、比較例のウエイト装置20について、同様の試験の結果を示す。いずれも、実線が駆動側の回転数(回転/分)、破線が駆動側(Dr)と従動側(Dn)との速比(Dr/Dn)を示す。
図8及び図9において、横向の両矢印は、十回目の急加速の可動シーブ33が応答するまでの時間を示す。この時間が、図9(比較例、ウエイト装置20)の場合は125秒程度であるのに対し、図8(実施例、ウエイト装置10)の場合は110秒程度であり、本実施形態の方が明らかに短い。つまり、本実施形態のウエイト装置10の方が、駆動側の回転数の変化に対してより迅速に可動シーブ33が応答し、短時間で急加減速サイクルを達成できる。これは、前記の通り、ウエイト装置10が移動する際の抵抗が小さいことによると考えられる。
また、加速時における駆動側の回転数のピーク同士を比較すると、図8の実施例では8000回転/分程度であり、図9の比較例における8200〜8300回転/分程度よりも小さい。更に、速比については、実施例の方が比較例よりも最大値が大きい。従って、実施例のウエイト装置10の方が、比較例のウエイト装置20に比べ、低い回転数において高い速比まで迅速に応答している。
次に、図10には、実施例及び比較例について、エンジンの回転数及び速比の関係を示す。実線が回転数、破線が速比であり、また、太線が実施例、細線が比較例である。図11には、実施例及び比較例について車速及び速比の関係を示す。実線が車速、破線が回転数であり、また、太線が実施例、細線が比較例である。車速とは、二輪車の走行速度を意味している。
図10から、比較例よりも実施例の方が、小さい回転数において大きな速比を達成しており、且つ、短い時間で応答することが示される。図11から、比較例よりも実施例の方が、短時間に加速を実現していることが示される。ここでは、7.8%の加速性向上が達成されている。
更に、高い速比まで可動シーブを移動させることができるので、エンジンの平均回転数を低減することが可能となり、走行燃費を向上させることができる。この具体例を表1に示す。表1に示す通り、燃料の噴射時間より推定した省燃費効果は、WMTC(The World-wide Motorcycle Test Cycle)モード値のクラス1において3.70%、クラス2−1において5.89%である。
Figure 2017223363
また、ベルト式自動変速装置にウエイト装置10が組み込まれ、遠心力が加わって動作する際には、3つの転動体13が可動シーブ33及びランププレート37に接した状態が安定して維持されることが望ましい。このためには、ウエイト装置10の重心の位置が重要である。そこで、ウエイト装置10において、側板部11の形状、軸12の配置等を設計することにより、ウエイト装置10の重心の位置を望ましい位置に設定することができる。
(第2の実施形態)
以下、本開示の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図12は、本実施形態の例示的ウエイト装置40を模式的に示す図である。また、図13は、図1におけるXIII-XIII線による断面を示す図である。
図12及び図13に示すように、ウエイト装置40は、平行に設けられた2枚の側板部41と、当該側板部41同士を接続するように設けられた複数の軸42と、軸42に設けられた転動体43とを含む。ここで、側板部は円形で且つ外径と同心円の穴が開けられた環状である。また、軸42は8本備えられ、側板部41の外径と同心円の円周上に均等に配置されている。更に、全ての軸42に転動体43が設けられている。軸42が配置される円の直径は例えば15mm、転動体の直径は例えば5mm、ウエイト装置40の厚さ(軸42の長さ)は例えば12.6mmである。これら寸法は一例であり、使用する変速装置等に応じて設定すれば良い。
側板部41、軸42及び転動体43について、材料は第1の実施形態のウエイト装置10と同様である。
次に、図14及び図15に、本実施形態のウエイト装置40をベルト式自動変速装置に用いた状態を示す。図14及び図15は第1の実施形態における図4及びお図5に対応し、エンジンの回転数が小さい状態及び大きい状態である。
ウエイト装置40についても、可動シーブ33及びランププレート37に対して異なる転動体43が接することができる。この結果、ウエイト装置40が自動変速装置の径方向外側に移動する(図14の位置から図15の位置に移動する)際に、可動シーブ33及びランププレート37に対していずれも転動体43が転がりながら移動することができる。従って、ウエイト装置40は小さな転がり抵抗により移動することができる。
尚、図14に示す回転数が小さい場合について、図4と同様に可動シーブ33とランププレート37との所定箇所同士の距離Eは37mmである。これに対し、回転数が大きい図15の場合、同じ箇所同士の寸法Fは51mmである。従って、可動シーブ33の軸長方向の移動距離は14mmである。これは、図6及び図7に示す比較例では移動距離が12mmであるのに対して、2mm大きくなっている。この結果、自動変速装置のプーリ径の変化、ひいては速比が大きくなり、高速走行時にエンジンの回転数を低くして燃費を向上させることができる。
また、多数(具体例として8本)の軸42を円周上に均等に配置した構造であるから、自動変速装置の取り付ける際に方向の制約が無く、容易に取り付けることができる。
尚、軸42(及び転動体43)の数は、実施例の8個には限らない。6個程度あれば前記のような取付の際に方向の制約が無いとの効果が実現される。上限は、ウエイト装置40、軸42及び転動体43の寸法にもよるが、実用的には12個程度である。
尚、本実施形態のウエイト装置40を用いた場合、エンジンの回転数が大きい際(図15)には「くさび角度」は従来のウエイト装置20(図7)よりも大きくなっている。従って可動シーブ33に加わる推力は小さくなるが、速比の向上の方が優先される用途も存在するので、このような構成とすることも考えられる。
本開示のウエイト装置は、応答の迅速性、速比の変化範囲等の性能に優れるので、自動変速装置に用いるウエイト装置として有用である。
10 ウエイト装置
11 側板部
12 軸
13 転動体
13a 転動体
13b 転動体
13c 転動体
20 ウエイト装置
30 ベルト式自動変速装置
31 固定シーブ
32 回転軸
33 可動シーブ
34 ウエイト装置
35 プーリ
37 ランププレート
39 Vベルト
40 ウエイト装置
41 側板部
42 軸
43 転動体

Claims (7)

  1. 2つの側板部と、
    前記2つの側板部を接続するように設けられた複数の軸と、
    前記複数の軸のうちの少なくとも2つにそれぞれ設けられた転動体とを備えることを特徴とするウエイト装置。
  2. 請求項1のウエイト装置において、
    前記転動体は、転がり軸受又は滑り軸受により回転可能とされていることを特徴とするウエイト装置。
  3. 請求項1又は2のウエイト装置において、
    前記転動体の少なくとも外周部分は、樹脂からなることを特徴とするウエイト装置。
  4. 請求項1〜3の少なくとも一つにおいて、
    前記ウエイト装置の重心は、前記ウエイト装置の中心軸とは異なる位置にあることを特徴とするウエイト装置。
  5. 請求項1〜4の少なくとも一つにおいて、
    菱形状に配置された四つの軸を備え、
    前記菱形の長い方の対角線上の二つの軸にはそれぞれ前記転動体を備えると共に、短い方の対角線上の二つの軸には一方のみに前記転動体を備えることを特徴とするウエイト装置。
  6. 請求項1〜3の少なくとも一つにおいて、
    同一円周上に均等に配置された複数の前記軸を備え、当該複数の軸のそれぞれに前記転動体が設けられていることを特徴とするウエイト装置。
  7. 請求項1〜6の少なくとも一つにおいて、
    固定シーブ、可動シーブ及びランププレートを有するベルト式自動変速装置に用いた際に、前記ランププレート及び前記可動シーブのうち、前記ランププレートのみに接触する前記転動体及び前記可動シーブのみに接触する転動体を含むことを特徴とするウエイト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3581828A4 (en) * 2017-06-09 2020-02-26 Bando Chemical Industries, Ltd. WEIGHT DEVICE

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