JP2017223066A - 杭施工管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】杭の建て込み前の貫入試験で孔底の支持強度が所定値に満たなかった場合に、その杭孔の再掘削及び再判定を行い、深度が増した杭孔に再掘削前の深度に対応する既製杭や鉄筋籠を利用して低コストで能率よく杭施工を行える杭施工管理方法を提供する。【解決手段】地盤Gに設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への杭の建て込み前に、縦筒状の外側ケーシング3内に、下方突出する貫入軸4を一体化したノッキングブロック51と、ドライブハンマー52と、ドライブハンマー52の吊上げ機構8とを備える貫入試験機M1,M2を用い、孔底Hb1に着底させた該貫入軸4が所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から支持強度を判定する。支持強度が所定値に満たない場合に杭孔H1を更に深く再掘削して支持強度を再判定し、所定値以上に達した場合に元の杭長さに対して深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を建て込む。【選択図】図6

Description

本発明は、プレボーリング工法、アースドリル工法、オールケーシング工法等により、地盤に穿設した杭孔内に既製杭や場所打ち杭を建て込む杭施工管理方法に関する。
従来より、プレボーリング工法による既製杭の施工では、三点式杭打機等のリーダに沿って昇降するオーガーマシンに取り付けたスクリューロッドを回転駆動しつつ下降させることにより、地盤を掘削して想定される地下深部の支持層に達する深さの杭孔を形成したのち、スクリューロッドを引き上げつつ、ソイルセメント等の根固め液を注入し、続いて孔周固定液を杭孔の上部まで注入し、該スクリューロッドを抜出したのち、オーガーマシンAに連結用ロッドを介してPHC杭やPRC杭の如き既製杭を連結し、この既製杭を杭孔に挿入して埋め込むのが一般的である。
一方、場所打ち杭の施工にはケリーバ式アースドリル工法が汎用されている。この工法では、アースドリル機のケリーバに連結した軸掘バケットによって地盤を掘削・排土し、その掘削孔にスタントパイプを圧入し、孔内にベントナイト液等の安定液を注入しつつ、交換した径小の軸掘バケットにて掘削・排土し、想定される地下深部の支持層に達する深さの杭孔を形成し、この杭孔に鉄筋籠及びトレミー管を挿入し、エアー導入によるスライムの排出後、コンクリートを打設し、トレミー管及びスタントパイプを引抜く、という手順で場所打ち杭を建て込む。なお、拡底杭施工として、杭孔の底部を拡底バケットで拡大した上で、場所打ち杭を建て込むことも多い。また、他の場所打ち杭工法として、ケーシングを反復回転させながら地盤に圧入したのち、内側の土砂をハンマーグラブで掘削し、孔内に鉄筋籠を挿入後、ケーシングを抜きながらコンクリートを打設するオールケーシング工法、掘削ビットを回転させて地盤を切削し、発生する土砂を孔内水とともに地上に排出することで削孔し、土砂から分離した水を孔内に循環させて孔壁を保護し、孔内に鉄筋籠を立て込んでコンクリートを打設するリバース工法等も知られる。
これら工法による建て込み完了後の杭の支持強度が充分であるか否かは一般的に載荷試験によって判定できるが、それによって支持強度不足が判明した場合は杭施工のやり直しに多大な労力と時間及びコストを費やすことになるため、掘削形成した杭孔について杭先端の支持力が充分であるか否かを杭建て込み前に判定できれば理想的である。従来、このような観点から、掘削部材の回転駆動用モータの電流値から掘削負荷の変化を捉え、この掘削負荷の増大によって杭孔が地盤深部の硬い支持層に達したことを確認する方法が提案されている(特許文献1〜3)。
しかしながら、回転駆動用モータの電流値から掘削負荷の変化を捉える方法では、掘孔が深くなるに伴い、掘削部材と孔壁との摩擦抵抗が大きくなることで、支持層に達していなくとも掘削負荷が著しく増大したり、掘削部位で滑りが発生することで、逆に支持層に達していても掘削負荷が減少したり、更には作業者の掘削作業の巧拙によっても掘削負荷は大きく変動するから、支持層への到達を確認する指標として信頼性に乏しい。従って、一般的には、専ら施工予定地での試験ボーリングにて得られた地質試料のデータに基づき、所定の深度まで掘孔することで支持層に届いたものとみなすのが普通であるが、施工予定地全体の地下深部が一様な層序で均質であるとは限らず、地歴によっては局所的に支持層の深さが異なったり、支持層自体の硬さの違いが大きかったりすることも多々あるため、個々の杭孔の底部が実際に充分な杭先端の支持力を有するとは言えない。
そこで、本発明者は先に、杭施工管理方法として、地盤に設定深度の杭孔を形成後、該杭孔内への杭の建て込み前に、杭孔内に貫入試験機を配置して貫入試験を行い、その結果から孔底の支持強度を判定し、その支持強度が所定値以上である場合に該杭孔に杭を建て込むようにすることを提案している(特許文献4)。その貫入試験機は、縦筒状のケーシング内に、該ケーシングの下端から下方突出する貫入軸を一体化したノッキングブロックと、該ノッキングブロックを自由落下によって打撃するドライブハンマーと、落下後のドライブハンマーを吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構とを備えており、着底させた貫入軸が孔底から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数(N値)から孔底の支持強度を判定するものであり、国際標準のN値での管理を行えるので測定値の高い信頼評価が得られる。また、本発明者は、このような貫入試験機として、クレーンのワイヤで吊下げて杭孔に出入させる吊下げ式のもの(特許文献5)、アースオーガのスクリューロッドやアースドリルのケリーバ等の掘削ロッドに、その杭孔を掘削後の掘削先部材に代えて連結する掘削ロッド連結式のもの(特許文献6)、アースオーガにおけるスクリューロッドの先端側中空ロッド内やアースドリルにおける軸堀りバケット又は拡底バケットの中空ロッド内に組み込んだ掘削部材の中空ロッド内蔵型のもの(特許文献7)を提案している。
特開平5−280031号公報 特開2000−245058号公報 特開2003−74045号公報 特許第5948435号公報 特願2016−071845号 特願2016−078302号 特許第5932178号公報
前記の杭施工管理方法において、杭の建て込み前の貫入試験機による判定で孔底の支持強度が所定値に満たなかった場合、場所を代えて新たに杭孔を形成するか、あるいは杭孔を更に深く掘削し、再度の貫入試験を行うことを、支持強度が所定値以上になるまで繰り返すことになる。しかるに、場所を代えて新たに杭孔を形成することは、建造物の設計変更を要したり、大幅な施工コスト増大や工期延長を招くことから、極めて困難である。従って、支持強度が所定値以上になるまで杭孔を更に深く掘削する方法が現実的であるが、施工現場に搬入されている既製杭や場所打ち杭用鉄筋籠は最初の設定した杭孔深度に対応する長さであるため、再掘削で深度が増した杭孔には適用できない。また、これら既製杭や鉄筋籠として予め長さの種々異なるものを用意することは、コスト面及び作業効率面より無駄が大き過ぎて到底無理である。
本発明は上述の事情に鑑みて、杭の建て込み前の貫入試験機による判定で孔底の支持強度が所定値に満たなかった場合に、その杭孔の再掘削及び再判定を行い、該支持強度が所定値以上になった段階で杭を建て込むが、深度が増した杭孔に対して再掘削前の深度に対応する既製杭や鉄筋籠を利用して低コストで能率よく杭施工を行うことを可能とする杭施工管理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る杭施工管理方法は、地盤Gに設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への杭の建て込み前に、
縦筒状のケーシング(外側ケーシング)3内に、該ケーシング3の下端から下方突出する貫入軸4を一体化したノッキングブロック51と、該ノッキングブロック51を自由落下によって打撃するドライブハンマー52と、落下後のドライブハンマー52を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構8とを備えてなる貫入試験機M1〜M3を用い、
杭孔H1内に配置させた貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させ、該貫入軸4が孔底Hb1から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から孔底Hb1の支持強度を判定し、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔Hを更に深く再掘削して、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3によって同様にして判定し、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むことを特徴としている。
請求項2の発明は、上記請求項1の杭施工管理方法において、建て込む杭が既製杭であり、設定深度の杭孔H1に対応する長さの杭本体P1に、再掘削による深度増加分に対応する短尺杭部材P2を継ぎ足し連結し、この連結した杭PAを再掘削後の杭孔H2に建て込むことを特徴としている。
請求項3の発明は、上記請求項2の杭施工管理方法において、杭本体P1がコンクリート杭であり、その下端に短尺杭部材P2としての鋼管杭P2A〜P2Cを継ぎ足し連結する構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1の杭施工管理方法において、建て込む杭が鉄筋籠を利用する場所打ち杭であり、設定深度の杭孔H1に対応する長さの鉄筋籠本体F1に、再掘削による深度増加分に対応する長さの籠延長部F2を継ぎ足し構築し、この延長した鉄筋籠FCを再掘削後の杭孔H2に挿入し、生コンクリートCを打設して場所打ち杭PBとすることを特徴としている。
請求項5の発明は、上記請求項1の杭施工管理方法において、籠延長部F2が一端側に主筋張出部r1aを有する短尺の鉄筋籠部材F20からなり、この鉄筋籠部材20の各主筋張出部r1aを鉄筋籠本体F1の主筋r1下部に重ねて繋ぎ止める構成としている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜5のいずれかの杭施工管理方法において、貫入試験機M1が吊下げ式であり、該貫入試験機M1をクレーンのワイヤWで吊下げて杭孔H1,H2に出入させる構成としている。
請求項7の発明は、上記請求項1〜5のいずれかの杭施工管理方法において、貫入試験機M2が掘削ロッド連結式であり、杭孔H1,H2を掘削後の掘削先部材(先端ロッド部材Rh,軸堀りバケットB1,拡底バケットB2)に代えて該貫入試験機M2を連結して杭孔H1,H2に出入させる構成としている。
請求項8の発明は、上記請求項1〜5のいずれかの杭施工管理方法において、貫入試験機M3が掘削部材の中空ロッド内蔵型であり、掘削後の杭孔H1,H2内に掘削先部材(先端ロッド部材Rh)を挿入した状態で該貫入試験機M3を作動させて貫入試験を行う構成としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る杭施工管理方法では、地盤Gに設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への杭の建て込み前に、杭孔H1内に配置させた特定の貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させて孔底Hb1の支持強度を判定するが、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔H1を更に深く再掘削し、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3で同様にして判定し、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むようにしている。従って、この杭施工管理方法によれば、掘削した設定深度の杭孔H1の孔底Hb1の支持強度が不足しても、場所を代えて新たに杭孔を形成する必要はなく、同じ杭孔H1の再掘削と再判定を行うことで対応できるから、建造物の設計変更、大幅な施工コスト増大や工期延長等を回避できる上、設定深度の杭孔H1用として予め準備している既製杭Pや場所打ち杭用の鉄筋籠Fを杭本体P1や鉄筋籠本体F1として長さ不足分だけ簡単に継ぎ足す形で利用できるから、資材コストが嵩まず、且つ能率よく杭の建て込み作業を行える。なお、再掘削と再判定は、所定値以上の支持強度が得られるまで繰り返し行える。
請求項2の発明によれば、既製杭の施工において、再掘削で深くなった杭孔H2に対し、元の設定深度の杭孔H1に対応する長さの杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足し連結した杭PAを建て込むから、再掘削の掘削深さを短尺杭部材P2の長さに対応させることにより、同じ寸法形状の短尺杭部材P2を利用して一律な杭施工管理を行える。
請求項3の発明によれば、請求項2の杭施工管理方法において、コンクリート杭からなる杭本体P1に対し、その下端に短尺杭部材P2としての鋼管杭20を継ぎ足し連結するから、その継ぎ足し連結の作業を容易に迅速に行える。また、該鋼管杭20の鋼管原材として長尺のものを用意しておけば、この鋼管原材から杭孔H1の再掘削による深度増加に対応する長さ分を切り取って該鋼管杭20に利用できる。
請求項4の発明によれば、場所打ち杭の施工において、再掘削で深くなった杭孔H2に対し、元の設定深度の杭孔H1に対応する長さの鉄筋籠本体F1に籠延長部F2を継ぎ足し構築して建て込むから、該再掘削による深度増加に容易に対応できる。
請求項5の発明によれば、籠延長部F2が一端側に主筋張出部r1aを有する短尺の鉄筋籠部材F20からなり、この鉄筋籠部材F20の各主筋張出部r1aを鉄筋籠本体F1の主筋r1下部に重ねて繋ぎ止めるから、再掘削後の杭孔H2に対応した長さの鉄筋籠を極めて容易に構築できる上、再掘削の掘削深さを短尺の鉄筋籠部材F20の長さに対応させることで、同じ寸法形状の鉄筋籠部材F20を利用して一律な杭施工管理を行える。
請求項6の発明によれば、貫入試験機M1が吊下げ式であるから、クレーンのワイヤWで吊下げて杭孔H1,H2に能率よく出入操作できると共に、該貫入試験機Mを容易に製作できるという利点がある。
請求項7の発明によれば、貫入試験機M2が掘削ロッド連結式であるから、杭孔H1,H2の掘削に用いたアースオーガAAのスクリューロッドRsやアースドリル機ADのケリーバK等を利用して、その掘削先部材(先端ロッド部材Rh,軸堀りバケットB1,拡底バケットB2)に代えて該貫入試験機M2を連結することで、杭孔H1,H2に能率よく出入操作できると共に、該貫入試験機M2を容易に製作できるという利点がある。
請求項8の構成によれば、貫入試験機M3が掘削部材の中空ロッド内蔵型であり、杭孔H1,H2を掘削した掘削部材、例えばアースオーガAAのスクリューロッドRs、アースドリル機ADのケリーバKに連結した軸堀りバケットB1や拡底バケットB2等を該杭孔H1,H2から抜出することなく、引き続いて貫入試験による孔底Hb1,Hb2の支持強度の判定を行えるから、杭施工の途中に貫入試験工程を挟むにも関わらず作業能率が非常に良好となる。
本発明の杭施工管理方法に用いる吊下げ式の貫入試験機の一例を示す全体の斜視図である。 同貫入試験機の内部を示し、(a)は縦断正面図、(b)は(a)のX−X線の矢視断面図である。 同貫入試験機におけるハンマーケーシングの内部を示し、(a)は落下位置にあるドライブハンマーを吊上げ機構のクランプ部でドライブハンマーを把持した状態、(b)は吊上げ機構によって上限位置へ持ち上げたドライブハンマーを開放した状態、のそれぞれ縦断正面図である。 同貫入試験機による貫入試験操作を示し、(a)貫入試験機を杭孔内に着底させた状態、(b)は貫入軸を孔底に貫入させた状態、のそれぞれ縦断正面図である。 同貫入試験機を用いたプレボーリング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値以上であった場合の工程を(a)〜(g)の順に示す概略縦断面図である。 同プレボーリング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値未満であった場合の貫入試験以降の工程を(a)〜(f)の順に示す概略縦断面図である。 同プレボーリング工法で用いるPHC杭を示し、(a)は下部の正面図、(b)は下部の縦断面図、(c)は底面図である。 同PHC杭に対する第一構成例の鋼管杭の継ぎ足し連結を示し、(a)は連結前の分解斜視図、(b)は連結後の正面図、(c)は連結部の縦断面図である。 同鋼管杭の下端部構造を示し、(a)は下端板が外嵌型である縦断面図、(b)は下端板が内嵌型である縦断面図である。 同PHC杭に対する第二構成例の鋼管杭の継ぎ足し連結を示し、(a)は連結前の分解斜視図、(b)は連結後の正面図である。 同PHC杭に対する第三構成例の鋼管杭の継ぎ足し連結を示し、(a)は連結前の分解斜視図、(b)は連結後の正面図、(c)は連結部の縦断面図である。 継ぎ足し用鋼管杭の変形例を示し、(a)は外周にスクリュー羽根を設けた鋼管、(b)は外周に一定間隔置きに環状羽根を設けた鋼管、のそれぞれ正面図である。 同貫入試験機を用いたケリーバ式アースドリル工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値以上であった場合の工程を(a)〜(k)の順に示す概略縦断面図である。 同アースドリル工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値未満であった場合の貫入試験以降の工程を(a)〜(e)の順に示す概略縦断面図である。 鉄筋籠本体に対する鉄筋籠部材の継ぎ足し連結を示し、(a)は連結前の正面図、(b)は主筋同士の繋ぎ留め状態を示す側面図である。 同貫入試験機を用いたオールケーシング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値以上であった場合の工程を(a)〜(h)の順に示す概略縦断面図である。 同オールケーシング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値未満であった場合の貫入試験以降の工程を(a)〜(e)の順に示す概略縦断面図である。 プレボーリング工法に用いるアースオーガを示し、(a)は全体の側面図、(b)はスクリューロッドに掘削ロッド連結式の貫入試験機を連結した状態の要部の側面図である。 ケリーバ式アースドリル機を示し、(a)は全体の側面図、(b)はケリーバに掘削ロッド連結式の貫入試験機を連結した状態の要部の側面図である。 中空ロッド内蔵型の貫入試験機を組み込んだアースオーガ用スクリューロッドの先端ロッド部材を示し、(a)は掘削時、(b)は試験準備時、(c)は試験開始時のそれぞれ縦断側面図である。 中空ロッド内蔵型の貫入試験機を用いたプレボーリング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値以上であった場合の工程を(a)〜(g)の順に示す概略縦断面図である。 同プレボーリング工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値未満であった場合の貫入試験以降の工程を(a)〜(f)の順に示す概略縦断面図である。
以下に、本発明に係る杭施工管理方法の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、各実施形態において共通する構成部分には同一符号を附している。
図1〜図4は、本発明の杭施工管理方法で使用する貫入試験機の一例である吊下げ式の貫入試験機M1を示す。この貫入試験機M1は、図1及び図2に示すように、縦筒状の外側ケーシング3内に筒状のハンマーケーシング5が昇降自在に装填されており、外側ケーシング3の上側テーパーキャップ31に設けた上端側開口部31aから棒軸状の吊支部材6が、同下側テーパーキャップ32に設けた下端側開口部32aから貫入軸4が各々垂直に突出すると共に、上端側開口部31aの周囲の筒口部31bと吊支部材6の上部との間、ならびに下端側開口部32aの周囲の筒口部32bと貫入軸4の中間部との間に、これら上端側開口部31a及び下端側開口部32aを外部に対して封止するベローズ筒体7A,7Bがそれぞれ装着されている。また、外側ケーシング3の下部には、上下の径大のパイプリング33a,33bを複数本(図では4本)のパイプ支柱33cで連結した支脚33が、下側パイプリング33bを外側ケーシング3の下端より低位とするように、上部側で放射状に配置するブラケット33dを介して固設されている。
そして、この杭孔用貫入試験装置M1では、クローラクレーンのブーム等より垂下するワイヤ(図示省略)の下端に吊持したフックHoに対し、吊支部材6の上端に連結した吊り金具61に通したワイヤ製の掛け輪62を掛けることにより、装置全体を吊り下げて杭孔H(図4参照)に対する入出を行う一方、杭孔Hへの着底時に装置全体が支脚33によって直立姿勢を保つようになっている。
吊支部材6は、図2(a)で示すように、下端を枢支ピン63を介してハンマーケーシング5の上端に枢着連結しているが、外側ケーシング3の内側に位置する中間部に円形フランジ状のストッパー60が設けてあり、このストッパー60を介して装置吊下げ時の外側ケーシング3を上側テーパーキャップ31の内側において支承するように構成されている。そして、この装置吊下げ状態では、嵌入軸4の先端が支脚33の下端つまり下側のパイプリング33bに対して同レベルもしくは若干高位になるように設定されている。また、図2(a)(b)で示すように、外側ケーシング3の内周には、上下方向に沿う平行2条の凸条より構成されるガイドレール33が周方向複数箇所(図では4カ所)に等配形成され、ハンマーケーシング5の外周の上下部に突設した嵌合キー53が各ガイドレール33に摺動自在に嵌合している。なお、貫入軸4は、鋼製であって先端が開口した筒軸状をなすが、地質試料を採取できるように、先端側がシューと二つ割り可能なスプリットバーレル(図示省略)より構成されるサンプラー41になっている。
更に、外側ケーシング3の内側上部には取付板34が固設されており、この取付板34の下面側とハンマーケーシング5の上端との間に、ハンマーケーシング5内の後述する油圧シリンダー80(図3参照)に対する作動油の給排路を構成する二重管式の2本の伸縮配管81,81が介装されている。また、該取付板34の下面側には、外側ケーシング3に対するハンマーケーシング5の下降量を計測するエンコーダー9が取り付けられ、該エンコーダー9から延出する計測コード9aがハンマーケーシング5の上端に止着されている。そして、外側ケーシング3の取付板34と上側テーパーキャップ31との間には、各伸縮配管81の上端側に接続する油圧ホースhと、エンコーダー8用の電気配線eが配設されている。なお、上側テーパーキャップ31には上端側開口部31aの両側にホース接続用の筒軸部31cが上方へ突設されており、両筒軸部31c,31cに外部の油圧供給源(図示省略)に繋がる油圧ホースh1,h2がアダプタaを介して接続され、その一方の油圧ホースh2は二重構造の間にエンコーダー9用の電気配線eを挿通させている。また、取付板34の中央には透孔34aが形成され、吊支部材6が該透孔34aを貫通している。
上下のベローズ筒体7A,7Bは、ゴムや半硬質合成樹脂等の可撓性材料によって全体的に同径の蛇腹状に形成されており、外側ケーシング3内でのハンマーケーシング5の昇降に伴い、一方が伸長するのに対応して他方が収縮する。しかして、両ベローズ筒体7A,7Bは共に、伸長時に細長い筒形になるが、水圧で押し潰されるのを防ぐために、内側には各襞(谷部)ごとに保形用の金属リング71が嵌装されている。また、これらベローズ筒体7A,7Bの両端部は、上下のテーパーキャップ31,32の筒口部31b,32bならびに吊支部材6及び貫入軸4に対し、締結バンドの如き留め具72によって液密に止着されている。
ハンマーケーシング5は、図3に示すように、下端にノッキングブロック51が固着され、内部に該ノッキングブロック51を自由落下によって打撃するドライブハンマー52と、落下後のドライブハンマー52を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構8とを内蔵しており、該ノッキングブロック51の下面に貫入軸4が上端の円板部4aで固着している。その吊上げ機構8は、油圧シリンダー80の伸縮ロッド80aの先端部に固着した下向き二股状の枢支枠82に、一対のクランプアーム83,83が垂直面内で揺動自在に枢着されると共に、該油圧シリンダー80の下端外周部に、下向きに開口して内周下部を下方へ拡大する環状テーパー面84aとする短円筒状の把持解除筒84が固着されている。また、各クランプアーム83は、各下端に内向きの係止爪83aを備え、上端部の外面側が上方斜めの傾斜面83bになっている。そして、両クランプアーム83,83は、相互の対向する上端部間に介在するコイルスプリング85により、互いの係止爪83a,83aが接近する閉方向に付勢されている。なお、吊上げ機構8の油圧シリンダー80から導出する2本の油圧ホースh,hは、各々上側の伸縮配管81に接続している。一方、ドライブハンマー52の上面中央には、頂部を径大の裁頭円錐部52bとする係止軸52aが植設されている。
この吊上げ機構8では、ハンマーケーシング5内でドライブハンマー52が落下位置にあるとき、油圧シリンダー80のピストンロッド80aを伸長させることにより、図3(a)で示すように、両クランプアーム83,83の係止爪83a,83aのテーパ面83b,83bがドライブハンマー52の係止軸52aの裁頭円錐部52bに接触し、傾斜誘導作用によって両クランプアーム83,83がコイルスプリング85の付勢に抗して開くことで、両係止爪83a,83aが裁頭円錐部52bの下側に係合する。そして、この係合状態でピストンロッド80aを収縮作動させることで、ドライブハンマー5を把持して吊り上げるが、ピストンロッド80aが上限位置まで来た際に、図3(b)に示すように、両クランプアーム83,83の上端部の傾斜面83b,83bが把持解除筒84のテーパ面84aに接触し、傾斜誘導作用によって両クランプアーム83,83がコイルスプリング85の付勢に抗して強制的に開くため、把持解除されたドライブハンマー52が自由落下してハンマーケーシング5の底端のノッキングブロック51を打撃し、その打撃力によってハンマーケーシング5が下動し、それだけ貫入軸4が下がることになる。
従って、この貫入試験機M1は、クローラクレーンのブーム等を介してワイヤで吊り下げ、図4(a)に示すように地盤Gに穿設した杭孔H内に挿入して着底させ、吊り下げていたワイヤを弛緩させて自立させることにより、外側ケーシング内のハンマーケーシング2が自重降下し、貫入軸4の先端が孔底Hbに接当する。そして、この状態で該貫入試験機M1を駆動して、前記ドライブハンマー52による打撃を繰り返すことにより、図4(b)で示すように貫入軸4が孔底Hbの地盤に貫入してゆくから、該貫入軸4が孔底Hbから所定深さまで貫入するのに要する打撃回数を計測し、その打撃回数に基づいて杭底Hbの地盤の支持強度が所定値以上であるか否かを判定できる。
ドライブハンマー52の打撃回数(N値)は油圧シリンダー80の作動を司る地上側の油圧駆動制御装置(図示省略)によってカウントされ、孔底地盤への貫入軸4の貫入量はハンマーケーシング5の下降量としてエンコーダー9で計測される。そして、エンコーダー9による計測信号は、電気配線eを通して地上の自動計測装置(図示省略)に送られ、1打撃当たりの沈下量つまり貫入軸4の地盤Gに対する貫入量及び累計貫入量が打撃回数(N値)と共に記録・表示される。なお、JIS A 1219で規定される標準貫入試験では、質量63.5±0.5kgのドライブハンマーを76±1cm自由落下させてノッキングブロックを打撃し、外径51±1mm,内径35±1mmの貫入軸が地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数をN値として表すから、この貫入試験機M1でも上記標準貫入試験に準拠して支持強度をN値として掌握すればよい。
上記吊下げ式の貫入試験機M1を用いた杭施工管理方法として、まずプレボーリング工法による第一実施形態の杭施工について、図5及び図6で示す工程順に説明する。この杭施工では、図5(a):三点式杭打機等のリーダ(図示省略)に沿って昇降するオーガーマシンAにスクリューロッドRsを取り付け、該スクリューロッドRsを回転駆動しつつ下降させることによって地盤Gを掘削し、同(b):想定される地下深部の支持層Ghに達する深さの杭孔H1を形成したのち、同(c):スクリューロッドRsを引き上げつつ、ソイルセメント等の根固め液Lsを注入し、同(d):続いて孔周固定液Lfを杭孔Hの上部まで注入し、該スクリューロッドRsを抜出したのち、同(e):前記三点式杭打機や別のクレーン等のワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1を杭孔H1内へ挿入して孔底Hb1に着底させ、ワイヤWの弛緩状態で前述した杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該支持強度が所定値以上であれば、同(f):オーガーマシンAに連結用ロッドRjを介してPHC杭やPRC杭の如き既製杭Pを取り付け、この既製杭Pを杭孔H1に挿入し、同(g):該杭孔H1の底まで埋め込んで既製杭Pの建て込みを完了する。
しかるに、例えば図6(a)で示すように、地下深部の支持層Ghが当初の想定よりも深い位置にあり、杭孔H1が該支持層Ghに達していないこと等で、前記貫入試験機M1にて測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合には、本発明の杭施工管理方法を適用する。すなわち、貫入試験機M1を抜出した杭孔H1に対し、図6(b):再びスクリューロッドRsを挿入して掘削することにより、より深い杭孔H2を形成したのち、該スクリューロッドRsを引上げつつ根固め液Lsを追加注入し、同(c):再掘削後の杭孔H2に再びワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1を挿入して着底させ、前記同様にして杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該杭孔H2が当初の想定より深い位置にあった支持層Ghに達していること等で、該支持強度が所定値以上であれば、同(d):当初想定の杭孔H1用の既製杭Pを杭本体P1として、該杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足し連結した既製杭PAを用い、同(e):再掘削後の杭孔H2に前記同様にして該既製杭PAを挿入し、同(f):該杭孔H2の底まで埋め込んで既製杭PAの建て込みを完了する。
なお、この再掘削後の杭孔H2でも測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合は、該支持強度が所定値以上になるまで同様の再掘削と再測定を繰り返せばよい。ただし、その繰り返しには当然にコスト及び時間の両面から限度があるため、通常、数回程度の再掘削・再測定で支持強度不足であれば、その場所は杭施工に不適と判断して施工位置を変更することになる。
再掘削後の杭孔H2に挿入する既製杭PAは、上述のように当初想定の杭孔H1に対応する既製杭Pを杭本体P1とし、この杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足して再掘削後の杭孔H2に対応する長さにしたものであるが、該杭本体P1が例えばPHC杭やPRC杭の如きコンクリート杭である場合、短尺杭部材P2として鋼管杭を継ぎ足し連結するのが簡易である。
すなわち、PHC杭やPRC杭の如きコンクリート杭では、図7(a)〜(c)に示すように、コンクリート筒体11の下端に、その端面に接当する円環状の鋼製端板12と、外周面を周回する鋼製の補強バンド13とが固着されている。そして、鋼製端板12には、周方向に等配する複数箇所(図では9箇所)に、ねじ孔12aと、その両側に配置する鋼線孔12bとが設けられている。一方、短尺杭部材P2に用いる鋼管杭としては、特に構造的な制約はないが、溶接又は/及びボルト止めによる継ぎ足し連結に適するものとして、図8に示す鋼管杭P2A、図10示す鋼管杭P2B、図11に示す鋼管杭P2C等を例示できる。
鋼管杭P2Aは、図8(a)の如く、上端外周に垂止めリング20aを固着した鋼管20と、その上端に嵌着する連結リング部材21と、同下端に嵌着する底プレート22とで構成されている。その連結リング部材21は、鋼管20の上端開口部に内嵌させる縦円環状のリング部21aの上端に、横円環状のフランジ部21bが一体に固着してなり、フランジ部21bには杭本体P1における鋼製端板12の各ねじ孔12aに対応するボルト挿通孔12aが穿設されている。また、底プレート22は、縦円環状のリング部22aの下端に横円環状のフランジ部22bが一体に固着してなる。そして、杭本体P1に鋼管杭P2Aを継ぎ足し連結するには、連結リング部材21のフランジ部21bを杭本体P1の鋼製端板12に接合してボルト23を介して固定し、この連結リング部材21のリング部21aに鋼管20の上端側を外嵌したのち、鋼製端板12と連結リング部材21のフランジ部21bとの接合部の外周側を溶接し、次いで該フランジ部21bの外周縁と垂止めリング20aと上端周縁とを溶接し、最後に鋼管20の下端開口部に底プレート22を嵌合して溶接固着すればよい。
しかして、底プレート22は、図8(b)では鋼管20にリング部22aを外嵌しているが、該リング部22aを鋼管20に内嵌する形でもよい。外嵌型の底プレート22では、図9(a)に示すように、鋼管20の外周面とリング部22aの上端周縁とを溶接bする。また、内嵌型の底プレート22では、図9(b)に示すように、鋼管20の外周下端部とフランジ部22bの上面側とを溶接bする。なお、この底プレート22については、次に説明する鋼管杭P2B及び鋼管杭P2Cでも同様である。
鋼管杭P2Bは、図10(a)の如く、鋼管20と、その上端に固着する連結用ほぞ部材24と、前記同様の底プレート22とで構成されている。その連結用ほぞ部材24は、横円環状のベース部24aの中央に縦円筒状のほぞ部24bが一体に突設されてなる。そして、杭本体P1に対する鋼管杭P2Bの継ぎ足し連結は、連結用ほぞ部材24のベース部24aを鋼管20の上端に溶接固着した状態で、同図(b)で示すように、そのほぞ部24bを鋼管20の内側に嵌入し、鋼製端板12とベース部24aとの接合部の外周側を溶接固着すればよい。
鋼管杭P2Cは、図11(a)の如く、鋼管20と、その上端に固着する横円環状で若干径大の端板25と、前記同様の底プレート22とで構成されており、端板25の上面外周側には環状溝25aが設けてある。そして、杭本体P1に対する鋼管杭P2Cの継ぎ足し連結は、端板25を外周下縁側で鋼管20の上端に溶接固着した状態で、該端板25を杭本体P1の鋼製端板12に合接し、その鋼製端板12の外周部を端板25の環状溝25a部分で溶接固着すればよい。
これら鋼管杭P2A〜P2Cに用いる鋼管20は、予め施工現場に長尺の鋼管原材を搬入しておき、その鋼管原材から上記再掘削による杭孔H2の深さ増大に応じた長さ分を切り取り、連結リング部材21、底プレート22、連結用ほぞ部材24、端板25等と組み合わせて鋼管杭P2A〜P2Cを形成するようにすれば、再掘削による深さの違いに対応できる。一方、再掘削の掘削深さを一律とし、その掘削深さに対応する長さの同じ鋼管20の複数本を予め用意しておけば、再掘削が必要になった時に迅速に対応できる。
また、鋼管本体20は、鋼管杭P2A〜P2Cでは単なる円筒状として示しているが、杭としての耐引抜き力を高めるために、その外周に、例えば図12(a)で示すような螺旋羽根20bを設けたり、同図(b)で示すように環状フランジ20cを所定間隔置きに設ける等、種々の付設形態を採用可能である。なお、杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足し連結する手段として、上記の溶接又は/及びボルト止め以外に、例えば、杭本体P1と短尺杭部材P2の接合部の外周に、分割形で外周テーパ状の係止リングを両者P1,P2間に亘って嵌合し、その外側に内周テーパー状の締付リングを強制的にスライド圧嵌させて連結部を固定する方法等、種々の機械的連結方式も採用可能である。
次に、上記吊下げ式の貫入試験機M1を用いた杭施工管理方法として、ケリーバ式アースドリル工法による第二実施形態の杭施工について、図13及び図14で示す工程順に説明する。この杭施工では、図13(a):アースドリル機のケリーバKに連結した軸掘バケットB1によって地盤上位の軟弱層Gsを掘削・排土し、同(b):その掘削孔にスタントパイプPsを圧入し、同(c):杭内にベントナイト液等の安定液Lsを注入しつつ、交換した径小の軸掘バケットB2にて掘削・排土し、同(d):想定される地下深部の硬質支持層Ghに達する深さの杭孔H1を形成する。そして、同(e):軸掘バケットB2を抜出後の杭孔H1内に、アースドリル機のブームを利用してワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1を挿入して孔底Hb1に着底させ、ワイヤWの弛緩状態で前述した杭底地盤の支持強度を測定し、該支持強度が所定値以上であれば、同(f):該貫入試験機M1の抜出後の杭孔H1内に鉄筋籠Fを建て込み、同(g):鉄筋籠Fの内側にトレミー管Tpを挿入し、同(h):エアーAの導入によってスライムSを排出し、同(i):生コンCを打設しつつ、その打ち上げに伴ってトレミー管Tpを引き抜いてゆき、(k):最後にスタントパイプPsを引抜き、場所打ち杭PBの建て込みを完了する。
しかるに、この工法においても、例えば図14(a)で示すように、地下深部の支持層Ghが当初の想定よりも深い位置にあり、杭孔H1が該支持層Ghに達していないこと等で、前記貫入試験機M1にて測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合には、本発明の杭施工管理方法を適用する。すなわち、貫入試験機M1を抜出した杭孔H1に対し、図14(b):安定液Lsを追加注入しつつ、再びケリーバKに連結した軸掘バケットB2にて掘削・排土することにより、より深い杭孔H2を形成し、同(c):再掘削後の杭孔H2に再びワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1を挿入して孔底Hb2に着底させ、前記同様にして杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該杭孔H2が当初の想定より深い位置にあった支持層Ghに達していること等で、該支持強度が所定値以上であれば、同(d):当初想定の杭孔H1用として準備していた鉄筋籠Fを鉄筋籠本体F1として、この鉄筋籠本体F1に籠延長部F2を継ぎ足し構築して長くした鉄筋籠FCを用い、同(e):再掘削後の杭孔H2に該鉄筋籠FCを建て込み、以降は図13(g)〜(k)と同様の手順で場所打ち杭PBの建て込みを完了する。
再掘削後の杭孔H2に建て込む鉄筋籠FCは、上述のように当初想定の杭孔H1に対応する鉄筋籠Fである鉄筋籠本体F1に籠延長部F2を継ぎ足すことで、再掘削後の杭孔H2に対応する長さにする。この継ぎ足しには、鉄筋籠を構成する主筋、フープ筋、補強リング等の個々の部材を杭施工の現場で鉄筋籠本体F1に組み付けてゆく方法も採用できるが、予め籠形態とした短い鉄筋籠部材を用意しておき、この鉄筋籠部材を鉄筋籠本体F1に継ぎ足し連結する方法によれば、その継ぎ足しを簡単に行えるので再掘削が必要になった時に迅速に対応できる。更に、再掘削の掘削深さを一律とし、鉄筋籠部材の籠延長部F2を該掘削深さに応じた長さに設定しておけば、再掘削への対応をより迅速に行える。
すなわち、図15(a)に示すように、鉄筋籠本体F1(鉄筋籠F)は、一般的に、環状に配置する長手方向の多数本の主筋r1と、これら主筋r1の環状束に所定ピッチで外嵌する多数本のフープ筋r2と、該主筋r1の環状束の内側に距離を置いて配置する複数本の補強リングr3とを主構成材として、これらを番線で結束して構築されている。一方、籠延長部F2とする鉄筋籠部材F20は、図示の如く全長が短いだけで、鉄筋籠本体F1と同様に主筋r1、フープ筋r2、補強リングr3とを主構成材として構築されるが、鉄筋籠本体F1に対する継ぎ足し連結のために各主筋r1が上方へ延びる主筋張出部r1aを有している。そして、各主筋張出部r1aを鉄筋籠本体F1の主筋r1の下部に重ね、図5(b)の如く複数箇所(図では3箇所)で番線jで結束することにより、該鉄筋籠部材F20を鉄筋籠本体F1に継ぎ足し連結する。
なお、鉄筋籠本体F1の主筋r1に重ねる主筋張出部r1aの長さLは、主筋r1の径をDとして、L>45Dとすることで、充分な連結強度を確保できる。また、番線jとしては10#以上のものが好適である。
次に、上記吊下げ式の貫入試験機M1を用いた杭施工管理方法として、オールケーシング工法による第三実施形態の杭施工について、図16及び図17で示す工程順に説明する。この杭施工では、図16(a):穿孔位置の地上にチュービング装置TMを配置し、クレーンのワイヤWで吊り下げた鋼製のケーシングチューブCTを該チュービング装置TMにセットし、同(b):該ケーシングチューブCTを揺動又は/及び全周回転しながら地中に圧入しつつ、その内側をハンマーグラブHGによって掘削及び排土してゆき、同(c):ケーシングチューブCTの継ぎ足しと掘削・排土の継続により、想定される地下深部の支持層Ghに達する深さの杭孔H1を形成し、ハンマーグラブHGや沈殿バケット(図示省略)で孔底処理を行ったのち、同(d):クレーンのワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1をケーシングチューブCT内へ挿入して孔底Hb1に着底させ、ワイヤWの弛緩状態で前述した杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該支持強度が所定値以上であれば、同(e):該貫入試験機M1の抜出後のケーシングチューブCT内に鉄筋籠Fを建て込み、同(f):鉄筋籠Fの内側にトレミー管を挿入し、同(g):生コンCを打設しつつ、その打ち上げに伴ってケーシングチューブCT及びトレミー管Tpを引き抜いてゆき、同(h):最終的に場所打ち杭PBの建て込みを完了する。
しかるに、この工法においても、例えば図17(a)で示すように、地下深部の支持層Ghが当初の想定よりも深い位置にあり、杭孔H1が該支持層Ghに達していないこと等で、前記貫入試験機M1にて測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合には、本発明の杭施工管理方法を適用する。すなわち、貫入試験機M1を抜出した杭孔H1に対し、図17(b):再びケーシングチューブCTの継ぎ足しとハンマーグラブHGによる掘削及び排土を行うことにより、より深い杭孔H2を形成し、同(c):再掘削後の杭孔H2に再びワイヤWで吊り下げた貫入試験機M1を挿入して孔底Hb2に着底させ、前記同様にして杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該杭孔H2が当初の想定より深い位置にあった支持層Ghに達していること等で、該支持強度が所定値以上であれば、同(d):前記第二実施形態と同様に杭孔H1用の鉄筋籠Fである鉄筋籠本体F1に籠延長部F2を継ぎ足した長い鉄筋籠FCを用い、同(e):再掘削後の杭孔H2に該鉄筋籠FCを建て込み、以降は図16(f)〜(h)と同様の手順で場所打ち杭PBの建て込みを完了する。
なお、場所打ち杭の施工方法として、上記第二実施形態のケリーバ式アースドリル工法と第三実施形態のオールケーシング工法を例示したが、本発明の杭施工管理方法はリバース工法や深礎工法等の鉄筋籠を用いる他の場所打ち杭施工法にも適用可能である。また、杭底地盤の支持強度を測定する貫入試験機としては、上記第一〜第三実施形態では吊下げ式の貫入試験機M1を例示したが、この吊下げ式以外に既述のように掘削ロッド連結式や掘削部材の中空ロッド内蔵型のものがあり、本発明の杭施工管理方法ても吊下げ式以外の貫入試験機を支障なく使用できる。
しかして、掘削ロッド連結式や中空ロッド内蔵型の貫入試験機でも、縦筒状のケーシング内に、下方突出する貫入軸を一体化したノッキングブロックと、該ノッキングブロックを自由落下によって打撃するドライブハンマーと、落下後のドライブハンマーを吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構とを備え、着底させた貫入軸が孔底に所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から孔底の支持強度を判定する、という基本構成は例示した吊下げ式と同様である。図18及び図19で掘削ロッド連結式の貫入試験機M2を、図20で中空ロッド内蔵型の貫入試験機M3をそれぞれ例示するが、掘削ロッド連結式の貫入試験機については既述の特許文献6(特願2016−078302号)に、中空ロッド内蔵型の貫入試験機については既述の特許文献7(特許第5932178号公報)に、それぞれ詳細な開示があるため、ここでは細部にわたる説明は省略する。
図18(a)はプレボーリング工法に用いるアースオーガAAを示す。このアースオーガAAは、三点支持式杭打ち機の垂直に保持されたリーダLeにオーガーマシンAMが昇降可能に装着され、該オーガーマシンAMにスクリューロッドRsが上端部で保持されている。このスクリューロッドRsは、直線状の中空ロッドRの周囲に略全長にわたって螺旋羽根Scが形成されたもので、先端側が下端に掘削刃Eを備える独立の短い先端ロッド部材Rhより構成されている。しかして、図18(b)に示すように、地盤Gに杭孔Hを形成後、その孔底の支持強度を判定するために、スクリューロッドRsの下端に連結していた先端ロッド部材Rhに代えて、掘削ロッド連結式の貫入試験機M2を該スクリューロッドRsの下端に連結して用いるようになっている。
図19(a)はケリーバ式アースドリル工法に用いるアースドリル機ADを示す。このアースドリル機ADは、ブームBo及びフロントフレームFを備えた走行式クレーンよりなり、斜め前方へ張出するフロントフレームFの先端にケリードライブ装置KDが保持され、ブームBoによって巻上げロープWを介して吊持されたケリーバKが該ケリードライブ装置KDに上下動可能に挿通しており、ケリードライブ装置KDの下位には、一対のホースリールHrを設置したロータリーテーブルRTが取り付けられ、このロータリーテーブルRTには油圧用及び電気配線用のロータリーカップリング(図示省略)が設けてある。そして、ケリーバKの下端に実線で示す軸堀りバケットB1や仮想線で示す拡底バケットB2を連結し、地盤Gの掘孔や掘孔後の拡底掘削を行うようになっている。しかして、図19(b)に示すように、地盤Gに杭孔Hを形成後、その孔底の支持強度を判定するために、ケリーバKの下端に連結していた軸堀りバケットB1や拡底バケットB2に代えて、掘削ロッド連結式の貫入試験機M2を該ケリーバKの下端に連結して用いるようになっている。なお、Psは既述の第二実施形態の杭施工で説明〔図13(b)参照〕したスタントパイプである。
掘削部材の中空ロッド内蔵型の貫入試験機は、図18(a)で示すスクリューロッドRsの中空状をなす先端ロッド部材Rh内に組み込まれたり、図19(a)で示す軸堀りバケットB1や拡底バケットB2の中空軸部内に組み込まれるものである。その具体例として、スクリューロッドRsの先端ロッド部材Rh内に該貫入試験機を組み込んだものを図20(a)〜(C)に示す。
図示の如く、先端ロッド部材Rhは、円筒状の中空ロッド100内に貫入試験機M3を内蔵しており、該中空ロッド100の上端板101に連結用凸型ブロック110が突設される一方、下端板102の中央に丸孔状の開口部103が形成されると共に、常時は該開口部103を図示省略したばねの付勢によって下方側から閉鎖する可動封板104が取り付けられている。また、中空ロッド100の外周には全長にわたって螺旋羽根Scが固設されると共に、該螺旋羽根Scの下縁に複数の掘削刃Eが突設されている。そして、中空ロッド100の下端側には側方へ開口するグラウト放出口105を備え、中空ロッド100内には連結用凸型ブロック110の中心孔110aからグラウト放出口105に至るグラウト配管120が設けてある。
貫入試験機M3は、中空ロッド100内に同心状に配設固定された円筒状の外側ケーシング3内に、円筒状のハンマーケーシング5が昇降自在に装填されると共に、該ハンマーケーシング5の下端から突出する貫入軸4が垂下している。そして、ハンマーケーシング5の下端と中空ロッド100の下端の開口部103との間には、貫入軸4を取囲む形で、ゴムや半硬質合成樹脂等の可撓性材料からなる伸縮可能なベローズ筒体7Cが装着されている。なお、図示を省略するが、ハンマーケーシング5内には、既述した吊下げ式の貫入試験機M1と同様に、ノッキングブロック51及びドライブハンマー52と吊上げ機構8(図3参照)を備える。
外側ケーシング3内の上部側には、ケーシング変位手段200として下向きの伸縮ロッド201aを備える油圧シリンダー201が垂設され、その伸縮ロッド201aの先端に下端側を逆円錐状に尖った係止頭部203aとする係止軸203が固着される一方、ハンマーケーシング5の上端に周方向に等配配置した4本のクランプアーム205が内外方向に傾動自在に枢着されている。そして、係止軸203の係止頭部203aよりも上位側には、クランプアーム205に対する位置を確認するためのセンサーリング204が昇降自在に嵌装されている。また、各クランプアーム205の上端には内向きの係止爪205aが形成され、クランプアーム205同士がスプリング(図示省略)によって一体に起立方向に付勢されている。なお、図示を省略しているが、外側ケーシング3内の上部側には既述した吊下げ式の貫入試験機M1と同様にハンマーケーシング5の下降量を計測するエンコーダー〔図2(a)参照〕が取り付けられている。
このように先端ロッド部材Rhに貫入試験機M3を内蔵したスクリューロッドRSにおいて、該貫入試験機M3の不使用時には、図20(a)に示すように、油圧シリンダー201の伸縮ロッド201がその係止頭部203にクランプアーム205を係合した状態で収縮しており、これによってハンマーケーシング5が外側ケーシング3内での上方待機位置に保持され、貫入軸4が中空ロッド100内に納まることで、該中空ロッド100の下端の開口部103が可動封板104によって閉鎖されている。従って、スクリューロッドRSによる掘削過程で、貫入軸4が地盤や破砕物に触れて損傷する懸念がなく、また掘削で生じた泥砂、砂礫、泥水等が外側ケーシング3内へ入り込むこともない。
一方、杭孔形成後に貫入試験機M3による測定を行う場合は、図20(b)に示すように、まず油圧シリンダー201のピストンロッド201aを伸長させることにより、係止軸203の係止頭部203aで各クランプアーム205をばね力の付勢に抗して外側へ押し開き、更に上方待機位置で保持していたハンマーケーシング5を押圧して下動させる。このハンマーケーシング5の下動に伴い、貫入軸4が可動封板104を押し開いて開口部103から下方へ突出するから、次いで図20(c)に示すように、油圧シリンダー201のピストンロッド201aを急速に短縮させることにより、係止頭部203がクランプアーム25から上方へ離脱し、もって係止解除されたハンマーケーシング5は貫入軸4の先端が孔底に着底するまで自重で降下する。従って、この着底状態で該貫入試験機M3を駆動することにより、既述した吊り下げ式の貫入試験機M1と同様に杭底の地盤の支持強度が所定値以上であるか否かを判定できる。
しかして、貫入試験が終了すれば、油圧シリンダー201のピストンロッド201aを伸長させることにより、その係止軸203の係止頭部203aをクランプアーム205の間に割り込ませ、該係止頭部203aに各クランプアーム205の係止爪205aを係合させ、この係止状態で油圧シリンダー201を短縮作動させることにより、該ハンマーケーシング5を上方待機位置まで持ち上げて保持することができる。
この中空ロッド内蔵型の貫入試験機M3を用いたプレボーリング工法における杭施工管理方法について、図21及び図22で示す工程順に説明する。この杭施工では、図21(a):三点式杭打機等のリーダ(図示省略)に沿って昇降するオーガーマシンAにスクリューロッドRsを取り付け、該スクリューロッドRsを回転駆動しつつ下降させることによって地盤Gを掘削し、同(b):想定される地下深部の支持層Ghに達する深さの杭孔H1を形成したのち、同(c):スクリューロッドRsを僅かに引き上げて掘削刃Eを離底させ、この状態で先端ロッド部材Rhに内蔵する貫入試験機M3の貫入軸4を下方突出させて孔底Hb1に着底させ、既述のように杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該支持強度が所定値以上であれば、同(d):スクリューロッドRsを引き上げつつソイルセメント等の根固め液Lsを注入し、同(e):続いて孔周固定液Lfを杭孔Hの上部まで注入し、該スクリューロッドRsを抜出したのち、同(f):オーガーマシンAに連結用ロッドRjを介してPHC杭やPRC杭の如き既製杭Pを取り付け、この既製杭Pを杭孔H1に挿入し、同(g):該杭孔H1の底まで埋め込んで既製杭Pの建て込みを完了する。
しかるに、例えば図22(a)で示すように、地下深部の支持層Ghが当初の想定よりも深い位置にあり、杭孔H1が該支持層Ghに達していないこと等で、前記貫入試験機M3にて測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合には、本発明の杭施工管理方法を適用する。すなわち、杭孔H1に挿入している貫入試験後のスクリューロッドRsをそのまま用い、貫入試験機M3の貫入軸4を退入させた上で、図22(b):該杭孔H1を再掘削することにより、より深い杭孔H2を形成したのち、同(c):スクリューロッドRsを僅かに引き上げて掘削刃Eを離底させた状態で、前回同様に貫入試験機M3の貫入軸4を孔底Hb2に着底させて杭底地盤の支持強度を再測定する。そして、該杭孔H2が当初の想定より深い位置にあった支持層Ghに達していること等で、該支持強度が所定値以上であれば、スクリューロッドRsを引上げつつ根固め液Ls及び孔周固定液Lfを注入したのち、同(d):当初想定の杭孔H1用の既製杭Pを杭本体P1として、該杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足し連結した既製杭PAを用い、同(e):再掘削後の杭孔H2に該既製杭PAを挿入し、同(f):該杭孔H2の底まで埋め込んで既製杭PAの建て込みを完了する。なお、この杭本体P1に短尺杭部材P2を継ぎ足し連結した既製杭PAは、既述の第一実施形態で説明したものと同様である。
以上のように、本発明の杭施工管理方法によれば、掘削した設定深度の杭孔H1の孔底Hb1の支持強度が不足しても、場所を代えて新たに杭孔を形成する必要はなく、同じ杭孔H1の再掘削と再判定を行うことで対応できるから、建造物の設計変更、大幅な施工コスト増大や工期延長等を回避できる上、設定深度の杭孔H1用として予め準備している既製杭Pや場所打ち杭用の鉄筋籠Fを杭本体P1や鉄筋籠本体F1として長さ不足分だけ簡単に継ぎ足す形で利用できるから、資材コストが嵩まず、且つ能率よく杭の建て込み作業を行える。また、既製杭の施工において再掘削による深度増加分に対応する短尺杭部材P2を杭本体P1に継ぎ足し連結して用いたり、場所打ち杭の施工において再掘削による深度増加分に対応する鉄筋籠部材F20を鉄筋籠本体F1に継ぎ足し連結して用いることにより、再掘削による深度増加に容易に対応できると共に、同じ寸法形状の短尺杭部材P2や鉄筋籠部材F20を利用して一律な杭施工管理を行える。
B1 軸堀りバケット(掘削先部材)
B2 拡底バケット(掘削先部材)
C 生コンクリート
F 鉄筋籠
F1 鉄筋籠本体
F2 籠延長部
F20 鉄筋籠部材
FC 継ぎ足し連結した鉄筋籠
G 地盤
H1,H2 杭孔
Hb1,Hb2 孔底
M1〜M3 貫入試験機
P 既製杭
P1 杭本体
P2 短尺杭部材
P2A〜P2C 鋼管杭
PA 継ぎ足し連結した既製杭
PB 場所打ち杭
Rh 先端ロッド部材(掘削先部材)
r1 主筋
r1a 主筋張出部
W ワイヤ
3 外側ケーシング(ケーシング)
4 貫入軸
51 ノッキングブロック
52 ドライブハンマー
8 吊上げ機構
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る杭施工管理方法は、地盤Gに設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への設定深度に相当する杭長さの杭の建て込み前に、縦筒状のケーシング(外側ケーシング)3内に、該ケーシング3の下端から下方突出する貫入軸4を一体化したノッキングブロック51と、該ノッキングブロック51を自由落下によって打撃するドライブハンマー52と、落下後のドライブハンマー52を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構8とを備えてなる貫入試験機M1〜M3を用い、杭孔H1内に配置させた貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させ、該貫入軸4が孔底Hb1から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から孔底Hb1の支持強度を判定し、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔Hを更に深く再掘削して、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3によって同様にして判定し、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の設定深度に相当する杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むことを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る杭施工管理方法では、地盤Gに前記設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への設定深度に相当する杭長さの杭の建て込み前に、杭孔H1内に配置させた特定の貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させて孔底Hb1の支持強度を判定するが、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔H1を更に深く再掘削し、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3で同様にして判定し、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の設定深度に相当する杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むようにしている。従って、この杭施工管理方法によれば、掘削した設定深度の杭孔H1の孔底Hb1の支持強度が不足しても、場所を代えて新たに杭孔を形成する必要はなく、同じ杭孔H1の再掘削と再判定を行うことで対応できるから、建造物の設計変更、大幅な施工コスト増大や工期延長等を回避できる上、設定深度の杭孔H1用として予め準備している既製杭Pや場所打ち杭用の鉄筋籠Fを杭本体P1や鉄筋籠本体F1として長さ不足分だけ簡単に継ぎ足す形で利用できるから、資材コストが嵩まず、且つ能率よく杭の建て込み作業を行える。なお、再掘削と再判定は、所定値以上の支持強度が得られるまで繰り返し行える。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る杭施工管理方法は、地盤Gに設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への設定深度に相当する杭長さの杭の建て込み前に、縦筒状のケーシング(外側ケーシング)3内に、該ケーシング3の下端から下方突出する貫入軸4を一体化したノッキングブロック51と、該ノッキングブロック51を自由落下によって打撃するドライブハンマー52と、落下後のドライブハンマー52を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構8とを備えてなる貫入試験機M1〜M3を用い、杭孔H1内に配置させた貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させ、該貫入軸4が孔底Hb1から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から孔底Hb1の支持強度を判定し、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔Hを更に深く再掘削して、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3によって同様にして判定し、この際、再掘削の掘削深さを一律とし、且つ、その一律の再掘削深さに対応する長さの同じ杭の複数本を予め用意しておき、一律の掘削深さの再掘削により、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の設定深度に相当する杭長さに対して再掘削による一律の掘削深さの深度増加分の予め用意した長さの杭を継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むことを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る杭施工管理方法では、地盤Gに前記設定深度の杭孔H1を形成後、該杭孔H1内への設定深度に相当する杭長さの杭の建て込み前に、杭孔H1内に配置させた特定の貫入試験機M1〜M3の貫入軸4を孔底Hb1に着底させて孔底Hb1の支持強度を判定するが、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔H1を更に深く再掘削し、再掘削後の孔底Hb2の支持強度を貫入試験機M1〜M3で同様にして判定し、該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の設定深度に相当する杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔H2に建て込むようにしている。従って、この杭施工管理方法によれば、掘削した設定深度の杭孔H1の孔底Hb1の支持強度が不足しても、場所を代えて新たに杭孔を形成する必要はなく、同じ杭孔H1の再掘削と再判定を行うことで対応できるから、建造物の設計変更、大幅な施工コスト増大や工期延長等を回避できる上、設定深度の杭孔H1用として予め準備している既製杭Pや場所打ち杭用の鉄筋籠Fを杭本体P1や鉄筋籠本体F1として長さ不足分だけ簡単に継ぎ足す形で利用できるから、資材コストが嵩まず、且つ能率よく杭の建て込み作業を行える。なお、再掘削と再判定は、所定値以上の支持強度が得られるまで繰り返し行える。
この際、再掘削の掘削深さを一律とし、且つ、その掘削深さに対応する長さの同じ杭の複数本を予め用意しているため、再掘削が必要になった時に迅速に対応できる。

Claims (8)

  1. 地盤に設定深度の杭孔を形成後、該杭孔内への杭の建て込み前に、
    縦筒状のケーシング内に、該ケーシングの下端から下方突出する貫入軸を一体化したノッキングブロックと、該ノッキングブロックを自由落下によって打撃するドライブハンマーと、落下後のドライブハンマーを吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構とを備えてなる貫入試験機を用い、
    杭孔内に配置させた貫入試験機の前記貫入軸を孔底に着底させ、該貫入軸が孔底から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数から孔底の支持強度を判定し、その支持強度が所定値に満たない場合に、該杭孔を更に深く再掘削して、再掘削後の孔底の支持強度を前記貫入試験機によって同様にして判定し、
    該支持強度が所定値以上に達した場合に、元の杭長さに対して再掘削による深度増加分の長さを継ぎ足し調整した杭を該杭孔に建て込むことを特徴とする杭施工管理方法。
  2. 建て込む杭が既製杭であり、前記設定深度の杭孔に対応する長さの杭本体に、前記再掘削による深度増加分に対応する短尺杭部材を継ぎ足し連結し、この連結した杭を再掘削後の杭孔に建て込むことを特徴とする請求項1に記載の杭施工管理方法。
  3. 前記杭本体がコンクリート杭であり、その下端に前記短尺杭部材としての鋼管杭を継ぎ足し連結する請求項2に記載の杭施工管理方法。
  4. 建て込む杭が鉄筋籠を利用する場所打ち杭であり、前記設定深度の杭孔に対応する長さの鉄筋籠本体に、前記再掘削による深度増加分に対応する長さの籠延長部を継ぎ足し構築し、この延長した鉄筋籠を再掘削後の杭孔に挿入し、生コンクリートを打設して場所打ち杭とすることを特徴とする請求項1に記載の杭施工管理方法。
  5. 前記籠延長部が一端側に主筋張出部を有する短尺の鉄筋籠部材からなり、この鉄筋籠部材の各主筋張出部を鉄筋籠本体の主筋下部に重ねて繋ぎ止める請求項4に記載の杭施工管理方法。
  6. 前記貫入試験機が吊下げ式であり、該貫入試験機をクレーンのワイヤで吊下げて杭孔に出入させる請求項1〜5のいずれかに記載の杭施工管理方法。
  7. 前記貫入試験機が掘削ロッド連結式であり、杭孔を掘削後の掘削先部材に代えて該貫入試験機を連結して杭孔に出入させる請求項1〜5のいずれかに記載の杭施工管理方法。
  8. 前記貫入試験機が掘削部材の中空ロッド内蔵型であり、掘削後の杭孔内に該掘削部材を挿入した状態で該貫入試験機を作動させて貫入試験を行う請求項1〜5のいずれかに記載の杭施工管理方法。
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