JP6242466B1 - 杭孔用貫入試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】孔底地盤の支持強度を測定する杭孔用貫入試験機として、貫入ロッドの孔底貫入のためにノッキングブロックを打撃するドライブハンマーの吊上げ機構の作動安定性及び耐久性に優れたものを提供する。【解決手段】吊上げ機構6は、内側ケーシング2内の油圧シリンダー60のピストンロッド60a下端に設けたスライドガイド枠61に、一対の挟持片62,62が径方向スライド自在に保持され、両挟持片62,62間に引張コイルスプリング63が係着されており、落下位置にあるドライブハンマー5の摘み部51を両挟持片62,62間で挟んでクランプし、ピストンロッド60aの短縮作動で該ドライブハンマー5を持ち上げ、上限位置でクランプ解除部材64に押接した両挟持片62,62が離間して該ドライブハンマー5を下放するように構成されてなる。【選択図】図2

Description

本発明は、アースドリル工法、プレボーリング工法、オールケーシング工法等によって穿設した杭孔の杭底地盤の支持強度を調べるための杭孔用貫入試験機に関する。
一般的に、場所打ち杭の施工にはケリーバ式アースドリル工法やオールケーシング工法が汎用され、またPHC杭やRC杭の如き既製杭の施工にはアースオーガによるプレボーリング工法が多用されている。しかして、これら工法による建て込み完了後の杭の支持強度が充分であるか否かは一般的に載荷試験によって判定できるが、それによって支持強度不足が判明した場合は杭施工のやり直しに多大な労力と時間及びコストを費やすことになる。従って、通常では、施工予定地での試験ボーリングにて得られた地質試料のデータに基づき、所定の深度まで掘孔することで支持層に届いたものとみなしているが、施工予定地全体の地下深部が一様な層序で均質であるとは限らず、地歴によっては局所的に支持層の深さが異なったり、支持層自体の硬さの違いが大きかったりすることも多々あるため、個々の杭孔の底部が実際に充分な杭先端の支持力を有するとは言えない。
一方、形成した杭孔について杭先端の支持力が充分であるか否かを杭建て込み前に判定する手段として、掘削部材の回転駆動用モータの電流値から掘削負荷の変化を捉え、この掘削負荷の増大によって杭孔が地盤深部の硬い支持層に達したことを確認する方法が提案されている(特許文献1〜3)。しかるに、これらの方法では、掘孔が深くなるに伴い、掘削部材と孔壁との摩擦抵抗が大きくなることで、支持層に達していなくとも掘削負荷が著しく増大したり、掘削部位で滑りが発生することで、逆に支持層に達していても掘削負荷が減少したり、更には作業者の掘削作業の巧拙によっても掘削負荷は大きく変動するから、支持層への到達を確認する指標として信頼性に乏しい。
そこで、本出願人は先に、杭施工管理方法として、地盤に設定深度の杭孔を形成後、該杭孔内への杭の建て込み前に、杭孔内に貫入試験機を配置して孔底の支持強度を判定し、その支持強度が所定値以上である場合に該杭孔に杭を建て込むようにすることを提案している(特許文献4)。その貫入試験機は、縦筒状のハンマーケーシング(内側ケーシング)内に、該ケーシングの下端から下方突出する貫入ロッドを一体化したノッキングブロックと、該ノッキングブロックを自由落下によって打撃するドライブハンマーと、落下後のドライブハンマーを吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構とを備えており、貫入ロッドが孔底から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数(N値)から孔底の支持強度を判定するものであり、国際標準のN値での管理を行えるので測定値の高い信頼評価が得られる。また、本発明者は、このような貫入試験機として、クレーンのワイヤで吊下げて杭孔に出入させる吊下げ式のもの(特許文献5)、アースオーガのスクリューロッドやアースドリルのケリーバ等の掘削ロッドに、その杭孔を掘削後の掘削先部材に代えて連結する掘削ロッド連結式のもの(特許文献6)、アースオーガにおけるスクリューロッドの先端側中空ロッド内やアースドリルにおける軸堀りバケット又は拡底バケットの中空ロッド内に組み込んだ掘削部材の中空ロッド内蔵型のもの(特許文献7)を提案している。
本出願人に係る上記先行技術の貫入試験機における吊上げ機構は、ハンマーケーシング内の上部に配置した油圧シリンダーと、該油圧シリンダーより下方突出するピストンロッドの先端部に固着した下向き二股状の枢支枠と、この枢支枠に垂直面内で揺動自在に枢着された一対のクランプアームと、両クランプアームを下部側同士が接近する方向に付勢するコイルスプリングと、該油圧シリンダーの下端外周部に固着された把持解除筒とで構成されている。そして、ハンマーケーシング内でドライブハンマーが落下位置にあるとき、ピストンロッドを伸長させて、ドライブハンマーに突設した係止軸を両クランプアームの下端部間で挟んで把持し、次いでピストンロッドの短縮作動によってドライブハンマーを吊上げるが、その上限位置で両クランプアームの上端部が把持解除筒の内周のテーパ面に接触し、傾斜誘導作用によって両クランプアームがコイルスプリングの付勢に抗して開き、もって把持解除されたドライブハンマーが自由落下してノッキングブロックを打撃し、この打撃力によってハンマーケーシングが下動し、その下動分だけ貫入ロッドも下がるようになっている。
特開平5−280031号公報 特開2000−245058号公報 特開2003−74045号公報 特許第5948435号公報 特許第5994035号公報 特許第5972494号公報 特許第5932178号公報
本発明者の提案に係る前記の貫入試験機は、既述のように測定値の高い信頼評価が得られているが、その貫入試験に際してハンマーケーシング内で大重量(JIS A 1219の規定では63.5±0.5kg)のドライブハンマーを繰り返し吊り上げて落下させるという苛酷な作動形態であるため、高い信頼性を確保しつつ長期間にわたって使用する上で、特に吊上げ機構の作動安定性及び耐久性をより向上させることが将来的に重要な課題であった。
本発明は、上記課題を解決すべく鋭意研究及び実施試験を重ねて達成されたものであり、特に吊上げ機構の作動安定性及び耐久性に優れた杭孔用貫入試験機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明は、地盤Gに穿設した杭孔Hに杭Pを建て込む前に、孔底Hb1,Hb2に着底させて孔底地盤の支持強度を測定する杭孔用貫入試験機Mであって、縦筒状の外側ケーシング1内に縦筒状の内側ケーシング2が昇降自在に保持され、該内側ケーシング2の下端から垂下する貫入ロッド3が外側ケーシング1の下端部を貫通して下方外部へ突出し、内側ケーシング2の下端部に該貫入ロッド3を一体化したノッキングブロック4が固着されると共に、該内側ケーシング2の内部に、自由落下によってノッキングブロック4を打撃するドライブハンマー5と、落下後のドライブハンマー5を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構6とが設けられ、該貫入ロッド3が孔底Hb1,Hb2から所定深さまで貫入するのに要するドライブハンマー5の打撃回数から前記支持強度を測定するように構成され、吊上げ機構6は、内側ケーシング2内の上部に配置した油圧シリンダー60と、該油圧シリンダー60より下方突出するピストンロッド60aの先端に設けたスライドガイド枠61と、該スライドガイド枠61に径方向スライド自在に保持された一対の挟持片62,62と、両挟持片62,62を相互の接近方向に付勢するばね部材(引張コイルスプリング)63と、内側ケーシング2内の上部側に設けたクランプ解除部材64とからなり、ドライブハンマー5に突設した摘み部51を両挟持片62,62間で挟んでクランプし、ピストンロッド60aの短縮作動で該ドライブハンマー5を持ち上げ、その上限位置でクランプ解除部材64に押接した両挟持片62,62がばね部材63の付勢に抗して離間して該ドライブハンマー5を開放するものとなっている。
請求項2の発明は、上記請求項1の杭孔用貫入試験機Mにおいて、吊上げ機構6の両挟持片62,62が内面側に内から外へ上り勾配の傾斜部62aを備えると共に、前記クランプ解除部材64が外面側に外から内へ下り勾配の傾斜部64aを備え、該クランプ解除部材64と両挟持片62,62の傾斜部64a,62a,62a同士の押接に伴う傾斜誘導作用により、両挟持片62,62がばね部材63の付勢に抗して離間するように構成されてなる。
請求項3の発明は、上記請求項1の杭孔用貫入試験機Mにおいて、クランプ解除部材64が円筒状で外周面にテーパ状の傾斜部64aを備え、両挟持片62,62の傾斜部62a,62aが該クランプ解除部材64の傾斜部64aに対応するテーパ面をなす構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかの杭孔用貫入試験機Mにおいて、ドライブハンマー5の摘み部51が径大頭部51aを有する突軸状をなす一方、吊上げ機構6の両挟持片62,62が相互に対向する凹円弧部62bと該凹円弧部62bの下縁から下方へ拡径するテーパ部62cとを有し、落下位置にあるドライブハンマー5を該吊上げ機構6によってクランプする際、両挟持片62,62のテーパ部62c,62cと摘み部51の径大頭部51aとの押接に伴う傾斜誘導作用により、離間した両挟持片62,62間に該摘み部51が突入し、その径大頭部51aの下側を凹円弧部62b,62b間で挟着するように構成されてなる。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの杭孔用貫入試験機Mにおいて、吊上げ機構6のスライドガイド枠61が両側壁部61b,61bに径方向に沿うガイド溝61dを備えると共に、前記各挟持片62が両側部にガイド溝61dにスライド嵌合する突縁部62eを備え、前記ばね部材63が両挟持片62,62の両側部間に各々係着した引張コイルスプリングからなる構成としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る杭孔用貫入試験機Mでは、既述の先行技術(特許文献4〜7)と同様に、地盤Gに穿設した杭孔Hに着底させ、内側ケーシング2内で吊上げ機構6によって吊り上げたドライブハンマー5を自由落下させてノッキングブロック4を打撃し、貫入ロッド3が孔底Hb1,Hb2から所定深さまで貫入するのに要するドライブハンマー5の打撃回数から孔底地盤の支持強度を測定する。しかして、該吊上げ機構6は、油圧シリンダー60のピストンロッド60aの先端に設けたスライドガイド枠61に、一対の挟持片62,62が径方向スライド自在に保持されており、ばね部材(引張コイルスプリング)63によって相互の接近方向に付勢された両挟持片62,62間でドライブハンマー5の摘み部51を挟んでクランプし、ピストンロッド60aの短縮作動で該ドライブハンマー5を持ち上げ、その上限位置でクランプ解除部材64に押接した両挟持片62,62がばね部材63の付勢に抗して離間して該ドライブハンマー5を開放するものであるから、作動が極めて確実で安定性に優れる上、動作部の損耗を生じにくく耐久性に優れており、長期にわたって上記支持強度測定の高い信頼性を確保できる。
請求項2の発明によれば、吊上げ機構6にて吊り上げたドライブハンマー5を下放する際、ピストンロッド60aの短縮作動の終盤でクランプ解除部材64と両挟持片62,62の傾斜部64a,62a,62a同士が押接し、その傾斜誘導作用によって両挟持片62,62が離間してドライブハンマー5のクランプを解除するから、該ドライブハンマー5の下放が確実で迅速になされると共に、その解除操作を格別な駆動機構を要さずにピストンロッド60aの短縮作動のみで自動的に行えるという利点がある。
請求項3の発明によれば、クランプ解除部材64が円筒状で外周面にテーパ状の傾斜部64aを備え、両挟持片62,62の傾斜部62a,62aが該クランプ解除部材64の傾斜部64aに対応するテーパ面をなすから、両挟持片62,62のスライド離接方向がどのような向きであっても、両傾斜部62a,64aがテーパ面同士で摺接して吊り上げたドライブハンマー5を支障なくクランプ解除できると共に、吊上げ機構6の組立製作も容易になるという利点がある。
請求項4の発明によれば、落下位置にあるドライブハンマー5を該吊上げ機構6によってクランプする際、ピストンロッド60aの伸長作動の終盤で両挟持片62,62のテーパ部62c,62cとドライブハンマー5の摘み部51の径大頭部51aとが押接し、傾斜誘導作用によって離間した両挟持片62,62間に該摘み部51が突入し、その径大頭部51aの下側を凹円弧部62b,62b間で挟着するから、該ドライブハンマー5のクランプが確実になされると共に、そのクランプ操作を格別な駆動機構を要さずにピストンロッド60aの伸長作動のみで自動的に行えるという利点がある。
請求項5の発明によれば、吊上げ機構6の両挟持片62,62は、各々両側の突縁部62e,62eをスライドガイド枠61の両側のガイド溝61d,61dにスライド嵌合すると共に、相互の両側部間にばね部材63として引張コイルスプリングが係着しているから、ドライブハンマー5のクランプ及びクランプ解除における両挟持片62,62の離接動作が安定して円滑になされるという利点がある。
ケリーバ式アースドリル機を示し、(a)は全体の側面図、(b)はケリーバに本発明の一実施形態の杭孔用貫入試験機を連結した状態の要部の側面図である。 同貫入試験機の縦断面図である。 同貫入試験機の平面図である。 図2のX−X線の矢視断面図である。 同貫入試験機における吊上げ機構を示す分解斜視図である。 同吊上げ機構の挟持片を組み付けたスライドガイド枠を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。 同吊上げ機構の挟持片を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のY−Y線の矢視断面図である。 同吊上げ機構の動作を(a)〜(e)の順に示す縦断側面図である。 同貫入試験機を用いたケリーバ式アースドリル工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値以上であった場合の工程を(a)〜(k)の順に示す概略縦断面図である。 同貫入試験機による貫入試験時の動作を示し、(a)は孔底に貫入ロッドが着底した状態、(b)は外側ケーシングの下降によって内側ケーシングが上限位置に配置した試験開始時の状態、(c)は貫入ロッドが孔底地盤に貫入した状態、のそれぞれ縦断側面図である。 同アースドリル工法による杭施工において、貫入試験による孔底の支持強度が所定値未満であった場合の貫入試験以降の工程を(a)〜(e)の順に示す概略縦断面図である。
以下に、本発明の一実施形態として、ケリーバ式アースドリル工法に適用する仕様とした杭孔用貫入試験機について、図面を参照して具体的に説明する。
この杭孔用貫入試験機Mは、図1(a)の如くアースドリル機ADのケリーバKの下端に連結していた、実線で示す軸堀りバケットB1や仮想線で示す拡底バケットB2に代えて、図1(b)の如く該ケリーバKの下端に連結して用いるようになっている。しかして、アースドリル機ADは、ブームBo及びフロントフレームFを備えた走行式クレーンよりなり、斜め前方へ張出するフロントフレームFの先端にケリードライブ装置KDが保持され、ブームBoによって巻上げワイヤWを介して吊持されたケリーバKが該ケリードライブ装置KDに上下動可能に挿通しており、ケリードライブ装置KDの下位には、一対のホースリールHrを設置したロータリーテーブルRTが取り付けられ、このロータリーテーブルRTには油圧用及び電気配線用のロータリーカップリング(図示省略)が設置されている。
図2〜図4に示すように、貫入試験機Mは、縦筒状の外側ケーシング1内に縦筒状の内側ケーシング2が昇降自在に同心状に装填されており、外側ケーシング1の上端板1aの中央に平面視正方形の突軸部11が突設されると共に、内側ケーシング2の下端中央から垂下する貫入ロッド3が外側ケーシング1の下端を貫通して下方外部へ突出している。この貫入ロッド3の先端側には地質試料を採取するための二つ割り可能なサンプラー3aが設けてあり、また突軸部11にはケリーバKの下端にピン止め連結するためのピン孔11aが水平に貫設されている。なお、外側ケーシング1の外周の上部位置と、中間よりやや下部寄りの位置とに、ガラス板12aを嵌装した点検窓12が設けてある。
そして、図2及び図4に示すように、外側ケーシング1の内周の中間よりやや上位から下部側に、複数(図では4つ)の環状ガイド板13が一定間隔置きに固設される一方、内側ケーシング2の外周に、略全長にわたる長さの複数本(図では4本)のガイド凸条21が周方向に等配して形成されており、各ガイド凸条21が環状ガイド板13の内周に設けた各凹陥部13aに摺動自在に嵌合している。また、図2に示すように、外側ケーシング1の内周の上部側には、環状板からなるストッパー14が固設されており、内側ケーシング2の上端板2aが周辺部で該ストッパー14に当接することで、外側ケーシング1内での内側ケーシング2が上限位置になる。
更に、外側ケーシング1内の上端近傍には、外側ケーシング1に対する内側ケーシング2の下降量を計測するエンコーダー7が取り付けられ、該エンコーダー7から延出する計測コード7aが内側ケーシング2の上端に止着されている。また、図2及び図3に示すように、外側ケーシング1の上端板1aには、後述する吊上げ機構6の油圧シリンダー60に対応する2個の油圧ホース用アダプタ18と、エンコーダー8に対応する1個の電線用アダプタ19とが設けてある。なお、図2では、油圧シリンダー60に作動油を給排する2本の油圧チューブtの内の1本を図示している。
一方、外側ケーシング1の下部側には、内側ケーシング2の昇降空間10から隔絶した蓄圧室15が設けられ、該蓄圧室15内は圧縮空気の封入によって高圧になっている。この蓄圧室15は、その内圧により、掘孔中に貫入ロッド3の貫通部分から泥水や土砂が外側ケーシング1内に侵入するのを防止するものであり、独立の下端部材1bとして外側ケーシング1の下端に着脱可能にボルト止めされている。そして、該蓄圧室15の天井部15a及び底板部15bの開口部15c,15dに、貫入ロッド3が内周Oリング付きの軸受部材16A,16Bを介して気密に挿通されている。また、上部側の軸受部材16A上には貫入ロッド3を挿通するカラー17が配置しており、図2の仮想線で示すように、内側ケーシング2の下端が該カラー17に当接することで、外側ケーシング1内での内側ケーシング2が下限位置になる。
内側ケーシング2は、図2に示すように、下端部にノッキングブロック4が固着されると共に、該ノッキングブロック4を自由落下によって打撃する短円柱状のドライブハンマー5と、落下後のドライブハンマー5を吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構6とを内蔵している。しかして、貫入ロッド3は、上端に設けた円板部3bにおいてノッキングブロック4の下面側に固着されている。また、ドライブハンマー5は、上面中央に丸軸状の摘み部51が突設されており、該摘み部51の上端部が球頂状の径大頭部51aになっている。
吊上げ機構6は、図5でも示すように、内側ケーシング2の上端板2aに基端側を固着した油圧シリンダー60と、該油圧シリンダー60より下方突出するピストンロッド60aの先端に固着したスライドガイド枠61と、該スライドガイド枠61に径方向スライド自在に保持された一対の挟持片62,62と、両挟持片62,62を相互の接近方向に付勢する引張コイルスプリング63と、油圧シリンダー60の下端外周部に固設された短円筒状のクランプ解除部材64とで構成されている。そして、クランプ解除部材64の外周下部は下方へ縮径するテーパー状をなし、外から内へ下り勾配の環状の傾斜部64aを構成している。
図5に示すように、吊上げ機構6のスライドガイド枠61は、円形の上板部61aと、該上板部61aの径方向両側から垂下する左右側板部61b,61bと、両側板部61b,61bの前後両端の底部間に架設された帯状の補強板61c,61cとで構成され、上板部61aにおいてピストンロッド60aの下端に設けた円形の取付板60bにボルト止めされている。そして、各側板部61bは、下半部から前後両側に上下2本の突片611,612が延設されて全体的に略「士」の字形をなし、前後各々の両突片611,612間でガイド溝61dを形成している。
該吊上げ機構6の両挟持片62,62は、図7でも示すように、相互の対向側を内側として、内側上部が内から外へ上り勾配の傾斜部62aとなり、内側下部に凹円弧部62bとその下縁から下方へ拡径するテーパ部62cを有すると共に、左右両側部に上下一対の左右方向に沿う突縁部62d,62eが形成されており、相互の対向側の中間部が下側の突縁部62eの上面から連続する水平段部62fとなっている。そして、図5に示すように、左右各側の上下の突縁部62d,62e間に、上下2個の掛止孔65aを設けた縦帯板状のばね留め板65がボルト止めされている。また、各挟持片62は、背面側全体が円周面をなし、傾斜部62aがクランプ解除部材64における傾斜部64aの凸型のテーパ面に対応する凹型のテーパ面になっている。
図6(a)(b)で示すように、両挟持片62,62は、スライドガイド枠61の内側に前後両側から、各々左右の下側の突縁部62eをガイド溝61dに嵌合すると共に、上下の突縁部62d,62e間に該スライドガイド枠61の上側の突片611を通す形で挿嵌されている。そして、両挟持片62,62の相互間には、左右各2本のコイルスプリング63が両端を各ばね留め板65の掛止孔65aに掛けて装着されており、これらコイルスプリング63の引張力により、非クランプ時の両挟持片62,62は下側の突縁部62eがガイド溝61dの奥端に配置する接近状態で保持されている。この接近状態において、両挟持片62,62の傾斜部62a,62aにおける上下縁の円弧同士、ならびに凹円弧部62b,62bの円弧同士は、それぞれ同一円周上にあるように設定されており、傾斜部62a,62aの上縁円弧の円径がスライドガイド枠61の外周円径よりも若干径大で、凹円弧部62b,62bの円径がハンマーケーシング5における摘み部51の軸径に略等しくなっている。
この吊上げ機構6では、内側ケーシング2内で落下位置にあるドライブハンマー5に対し、図8(a)で示すように、油圧シリンダー60のピストンロッド60aを伸長させることにより、接近状態にある両挟持片62,62のテーパ部62c,62cにドライブハンマー5の摘み部51の径大頭部51aが押接し、その傾斜誘導作用によって両挟持片62,62が引張コイルスプリング63の付勢に抗して開くことで、図8(b)で示すように、摘み部51が両挟持片62,62間に突入し、その径大頭部51aが水平段部62f,62fを超えたとき、両挟持片62,62が引張コイルスプリング63の付勢によって接近し、凹円弧部62b,62b間で摘み部51の軸部つまり径大頭部51aの下側を挟着し、もってドライブハンマー5がクランプされる。そして、図8(c)で示すように、このクランプ状態でピストンロッド60aを収縮作動させることで、ドライブハンマー5を吊り上げるが、ピストンロッド60aが上限位置まで来た際に、図8(d)に示すように、両挟持片62,62の傾斜部62a,62aがクランプ解除筒64の傾斜部64aに押接し、傾斜誘導作用によって両挟持片62,62が引張コイルスプリング63の付勢に抗して強制的に開くため、図8(e)に示すように、クランプ解除されたドライブハンマー5が自由落下し、内側ケーシング2の底端のノッキングブロック4(図2参照)を打撃することになる。
上記構成の杭孔用貫入試験機Mを用いたケリーバ式アースドリル工法による場所打ち杭の施工では、図9に示すように、(a)アースドリル機のケリーバKに連結した前堀り用の軸掘バケットBpによって地盤上位の軟弱層Gsを掘削・排土し、(b)その掘削孔HpにスタントパイプPsを圧入し、(c)孔内にベントナイト液等の安定液Lsを注入しつつ、交換した本堀り用の径小の軸掘バケットB1にて掘削・排土し、(d)想定される地下深部の硬質支持層Ghに達する深さ(設定深度)の杭孔H1を形成する。そして、(e)軸掘バケットB1を抜出後の杭孔H内に、該軸掘バケットB1に代えてケリーバKに連結した貫入試験機Mを挿入し、(f)該貫入試験機Mを孔底Hb1に着底させ、孔底地盤の支持強度を測定し、該支持強度が所定値以上であれば、(g)該貫入試験機Mの抜出後の杭孔H1内に鉄筋籠Fcを建て込み、(h)鉄筋籠Fcの内側にトレミー管Tpを挿入し、(i)エアーAirの導入によってスライムSを排出し、(j)生コンCを打設しつつ、その打ち上げに伴ってトレミー管Tpを引き抜いてゆき、(k)最後にスタントパイプPsを引抜く、という手順で場所打ち杭Pの建て込みを完了する。
なお、図示を省略するが、拡底杭施工として、杭孔H1の形成後、その底部を拡底バケットB2〔図1(a)の仮想線参照〕で拡大した上で場所打ち杭Pを建て込む場合、前記工程(f)の貫入試験機M1による孔底地盤の支持強度の測定後に拡底バケットB2で杭底部を拡大するか、もしくは前記工程(d)の杭孔Hの形成に引き続いて拡底バケットB2による杭底部の拡大を行ったのち、貫入試験機Mによる測定を行えばよい。
貫入試験機Mによる孔底地盤の支持強度の測定は、まず図10(a)に示すように、アースドリル機AD〔図1(a)参照〕に保持されたケリーバKの下端開口部(図示省略)に、突軸部11を嵌入してピン止めすることにより、当該貫入試験機Mを該ケリーバKの下端に連結する。この連結状態の貫入試験機Mでは、外側ケーシング1側でケリーバKに支持されているため、内側ケーシング2は自重によって外側ケーシング1内での下限位置に配置し、これに伴って外側ケーシング1の下端からの貫入ロッド3の突出長さが最大になっている。
かくしてケリーバKの下端に連結した貫入試験機Mは、該ケリーバKを非回転で下動させることにより、先に形成している杭孔H1内に挿入し、孔壁に接触しないように下降させて孔底Hb1に着底させる。しかして、この着底においては、図10(a)の如く貫入ロッド3の先端が孔底Hbに当接することで内側ケーシング2の下降は停止しても、外側ケーシング1は内側ケーシング2に対して相対的に昇降自在であるから、貫入ロッド3の退入を伴って外側ケーシング1がケリーバKと一体に下降し、図10(b)に示すように、内側ケーシング2が外側ケーシング1内での上限位置に達した時点で、当該外側ケーシング1とケリーバKの下降が停止し、これに伴って外側ケーシング1の下端からの貫入ロッド3の突出長さが最小になる。そして、この外側ケーシング1の下降停止位置でケリーバKを昇降不能に固定し、該貫入試験機Mを駆動して測定試験を行う。
測定試験では、既述のように、内側ケーシング2内の吊上げ機構6の駆動により、図8(a)〜(e)の如く、ドライブハンマー5をクランプして吊り上げ、その上限位置でクランプ解除して該ドライブハンマー5を下放し、自由落下する該ドライブハンマー5にて下端のノッキングブロック4を打撃する。その打撃力により、図10(c)に示すように、内側ケーシング2の下動を伴って貫入ロッド3が杭底Hb1の地盤Gに貫入するから、以降同様に打撃操作を繰り返すことにより、貫入ロッド3が孔底Hb1から所定深さまで貫入するのに要する打撃回数を計測し、その打撃回数に基づいて杭底Hb1の地盤の支持強度が所定値以上であるか否かを判定する。
ドライブハンマー5の打撃回数(N値)は吊上げ機構6の油圧シリンダー60の作動を司る地上側の油圧駆動制御装置(図示省略)によってカウントされ、孔底地盤への貫入ロッド3の貫入量は内側ケーシング2の下降量としてエンコーダー7で計測される。そして、エンコーダー7による計測信号は、電気配線を通して地上の自動計測装置(図示省略)に送られ、1打撃当たりの沈下量つまり貫入ロッド3の地盤Gに対する貫入量及び累計貫入量が打撃回数(N値)と共に記録・表示される。なお、JIS A 1219で規定される標準貫入試験では、質量63.5±0.5kgのドライブハンマー5を76±1cm自由落下させてノッキングブロック4を打撃し、外径51±1mm,内径35±1mmの貫入ロッド3が地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数をN値として表すから、この貫入試験機Mでも上記標準貫入試験に準拠して支持強度をN値として掌握すればよい。
かくして測定した孔底地盤の支持強度が所定値以上であれば、杭の建て込みが可能と判定し、既述した図9(g)〜(k)の工程手順で場所打ち杭P1の杭施工を行うが、例えば図11(a)で示すように、地下深部の支持層Ghが当初の想定よりも深い位置にあり、杭孔H1が該支持層Ghに達していないこと等で、前記貫入試験機Mにて測定した杭底地盤の支持強度が所定値に満たなかった場合には、以下の手順を採用する。すなわち、貫入試験機Mを抜出した杭孔H1に対し、図11(b)の如く安定液Lsを追加注入しつつ、再びケリーバKに連結した軸掘バケットB1にて掘削・排土することにより、より深い杭孔H2を形成し、同(c)の如く再掘削後の杭孔H2に再びケリーバKに連結した貫入試験機Mを挿入して孔底Hb2に着底させ、前記同様にして杭底地盤の支持強度を測定する。そして、該杭孔H2が当初の想定より深い位置にあった支持層Ghに達していること等で、該支持強度が所定値以上であれば、同(d)の如く当初想定の杭孔H1用として準備していた鉄筋籠Fを鉄筋籠本体F1として、この鉄筋籠本体F1に籠延長部F2を継ぎ足し構築して長くした鉄筋籠FCを用い、同(e)の如く再掘削後の杭孔H2に該鉄筋籠FCを建て込み、以降は図9(g)〜(k)と同様の手順で場所打ち杭Pの建て込みを完了する。
上記実施形態で例示したように、杭孔用貫入試験機Mによる孔底地盤の支持強度の測定においては、ハンマーケーシング2内で大重量のドライブハンマー5を繰り返し吊り上げて落下させるという苛酷な使用状況になるが、この杭孔用貫入試験機Mの吊上げ機構6では、油圧シリンダー60のピストンロッド60aの先端に設けたスライドガイド枠61に径方向スライド自在に保持された一対の挟持片62,62がばね力で相互の接近方向に付勢され、両挟持片62,62間でドライブハンマー5の摘み部51を挟んでクランプし、ピストンロッド60aの短縮作動で該ドライブハンマー5を持ち上げ、その上限位置でクランプ解除部材64によって両挟持片62,62がばね力の付勢に抗して離間して該ドライブハンマー5を下放する構成であるから、作動が極めて確実で安定性に優れる上、動作部の損耗を生じにくく耐久性に優れており、長期にわたって上記支持強度測定の高い信頼性を確保できる。
また、実施形態のように、吊り上げたドライブハンマー5を下放する際、ピストンロッド60aの短縮作動の終盤でクランプ解除部材64と両挟持片62,62の傾斜部64a,62a,62a同士が押接し、その傾斜誘導作用によって両挟持片62,62が離間してドライブハンマー5をクランプ解除する構成では、該ドライブハンマー5の下放が確実で迅速になされる。一方、落下位置にあるドライブハンマー5をクランプする際、ピストンロッド60aの伸長作動の終盤で両挟持片62,62のテーパ部62c,62cにドライブハンマー5の摘み部51の径大頭部51aが押接し、傾斜誘導作用によって離間した両挟持片62,62間に突入した該摘み部51の径大頭部51aの下側を凹円弧部62b,62b間で挟着する構成では、該ドライブハンマー5のクランプが確実になされる。そして、これら構成では、ドライブハンマー5のクランプ解除及びクランプの操作に格別な駆動機構を要さず、ピストンロッド60aの伸縮作動のみで自動的に行えるから、吊上げ機構6が構造的に簡素で安価に製作できるという利点もある。
更に、挟持片62及びクランプ解除部材64の傾斜部62a,64aは、平坦な傾斜面を有していてもよいが、実施形態のようにクランプ解除部材64が円筒状で外周面にテーパ状の傾斜部64aを備え、両挟持片62,62の傾斜部62a,62aが該クランプ解除部材64の傾斜部64aに対応するテーパ面をなす構成では、挟持片62,62のスライド離接方向がどのような向きであっても、両傾斜部62a,64aがテーパ面同士で摺接して吊り上げたドライブハンマー5を支障なくクランプ解除できるから、その作動の確実性がより向上すると共に、吊上げ機構6の組立製作も容易になる。なお、クランプ解除部材64については、実施形態では油圧シリンダー60の下端部に取り付けているが、内側ケーシング2側に取り付けることもできる。
吊上げ機構6のスライドガイド枠61と両挟持片62,62との嵌合構造、ならびに両挟持片62,62を接近方向に付勢するばね部材63の形態については、実施形態で例示した以外に種々設定可能であるが、実施形態のように各挟持片62の両側の突縁部62e,62eをスライドガイド枠61の両側のガイド溝61d,61dにスライド嵌合する構造とし、相互の両側部間にばね部材63として引張コイルスプリングを係着すれば、ドライブハンマー5のクランプ及びクランプ解除における両挟持片62,62の離接動作が安定して円滑になされると共に、スライドガイド枠61に対する両挟持片62,62の組み付け操作も簡単になるという利点がある。なお、実施形態では各挟持片62の左右両側に各上下一対の突縁部62d,62eを備えるが、スライドガイド枠61のガイド溝61dにスライド嵌合する突縁部62eのみとしてもよい。
その他、本発明の杭孔用貫入試験機Mにあっては、外側ケーシング1における内側ケーシング2に対するスライドガイド構造および昇降上下限を定めるストッパー構造、貫入ロッド3の貫通部の封止構造等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
なお、本発明の杭孔用貫入試験機Mは、実施形態ではケリーバ式アースドリル工法において削孔に用いた軸堀りバケットB1や拡底バケットB2に代えてケリーバKに連結するものを例示したが、プレボーリング工法におけるアースオーガのスクリューロッドによる掘孔後に該スクリューロッドの掘削先部材に代えて連結するスクリューロッド連結式のもの(特許文献6参照)、クレーンのワイヤで吊下げて杭孔に出入させる吊下げ式のもの(特許文献5参照)、前記スクリューロッドの先端側中空ロッド内や前記軸堀りバケット又は拡底バケットの中空ロッド内に組み込んだ掘削部材の中空ロッド内蔵型のもの(特許文献7参照)のいずれにも適用可能であり、吊上げ機構6を除く各部についてはこれら型式に応じた構成を採用すればよい。
1 外側ケーシング
2 内側ケーシング
3 貫入ロッド
4 ノッキングブロック
5 ドライブハンマー
51 摘み部
51a 径大頭部
6 吊上げ機構
60 油圧シリンダー
60a ピストンロッド
61 スライドガイド枠
61b 側壁部
61d ガイド溝
62 挟持片
62a 傾斜部
62b 凹円弧部
62c テーパー部
62e 突縁部
63 引張コイルスプリング(ばね部材)
64 クランプ解除部材
64a 傾斜部
G 地盤
H 杭孔
H1 設定深度の杭孔
H2 再掘削後の杭孔
Hb1 最初の杭底
Hb2 再掘削後の杭底
M 杭孔用貫入試験機
P 場所打ち杭(杭)

Claims (5)

  1. 地盤に穿設した杭孔に杭を建て込む前に、孔底に着底させて孔底地盤の支持強度を測定する杭孔用貫入試験機であって、
    縦筒状の外側ケーシング内に縦筒状の内側ケーシングが昇降自在に保持され、該内側ケーシングの下端から垂下する貫入ロッドが外側ケーシングの下端部を貫通して下方外部へ突出し、内側ケーシングの下端部に該貫入ロッドを一体化したノッキングブロックが固着されると共に、該内側ケーシングの内部に、自由落下によって前記ノッキングブロックを打撃するドライブハンマーと、落下後のドライブハンマーを吊り上げて所定高さで下放する吊上げ機構とが設けられ、該貫入ロッドが孔底から所定深さまで貫入するのに要するドライブハンマーの打撃回数から前記支持強度を測定するように構成され、
    前記吊上げ機構は、内側ケーシング内の上部に配置した油圧シリンダーと、該油圧シリンダーより下方突出するピストンロッドの先端に設けたスライドガイド枠と、該スライドガイド枠に径方向スライド自在に保持された一対の挟持片と、両挟持片を相互の接近方向に付勢するばね部材と、前記内側ケーシング内の上部側に設けたクランプ解除部材とからなり、前記ドライブハンマーに突設した摘み部を両挟持片間で挟んでクランプし、ピストンロッドの短縮作動で該ドライブハンマーを持ち上げ、その上限位置で前記クランプ解除部材に押接した両挟持片が前記ばね部材の付勢に抗して離間して該ドライブハンマーを開放するものである、杭孔用貫入試験機。
  2. 前記吊上げ機構の両挟持片が内面側に内から外へ上り勾配の傾斜部を備えると共に、前記クランプ解除部材が外面側に外から内へ下り勾配の傾斜部を備え、該クランプ解除部材と両挟持片の傾斜部同士の押接に伴う傾斜誘導作用により、両挟持片が前記ばね部材の付勢に抗して離間するように構成されてなる請求項1に記載の杭孔用貫入試験機。
  3. 前記クランプ解除部材が円筒状で外周面にテーパ状の前記傾斜部を備え、両挟持片の前記傾斜部が該クランプ解除部材の傾斜部に対応するテーパ面をなす請求項2に記載の杭孔用貫入試験機。
  4. 前記ドライブハンマーの摘み部が径大頭部を有する突軸状をなす一方、前記吊上げ機構の両挟持片が相互に対向する凹円弧部と該凹円弧部の下縁から下方へ拡径するテーパ部とを有し、落下位置にあるドライブハンマーを該吊上げ機構によってクランプする際、両挟持片のテーパ部と前記摘み部の径大頭部との押接に伴う傾斜誘導作用により、離間した両挟持片間を該摘み部が突入し、その径大頭部の下側を前記凹円弧部間で挟着するように構成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の杭孔用貫入試験機。
  5. 前記吊上げ機構のスライドガイド枠が両側壁部に径方向に沿うガイド溝を備えると共に、前記各挟持片が両側部に前記ガイド溝にスライド嵌合する突縁部を備え、前記ばね部材が両挟持片の両側部間に各々係着した引張コイルスプリングからなる請求項1〜4のいずれかに記載の杭孔用貫入試験機。
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