JP2017221058A - 電気車用電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】待機二重系において待機している装置を有効に活用することができる電気車用電力変換システムを提供することである。【解決手段】実施形態の電気車用電力変換システムは、第1の入力側検出部および第2の入力側検出部と、第1の電力変換部および第2の電力変換部と、系切替スイッチと、第1の出力側検出部および第2の出力側検出部と、第1の制御装置と、第2の制御装置と、を持つ。第1の入力側検出部および第2の入力側検出部は、架線電力の電圧または電流を検出する。第1の電力変換部および第2の電力変換部は、電力を変換する。第1の出力側検出部および第2の出力側検出部は、負荷側に流れる電力の電流を検出する。第1の制御装置と第2の制御装置とは、受信した情報に基づいて、第1の入力側検出部、第2の入力側検出部、第1の出力側検出部、第2の出力側検出部、第1の電力変換部または第2の電力変換部の異常を判定する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電気車用電力変換システムに関する。
電気車における電源装置を冗長化することで電気車の信頼性を高くすることができる。電気車において、電源装置および制御装置を含む系を二重化し、一方の電源装置および制御装置を稼働させると共に他方の電源装置および制御装置を停止させる待機二重系と称される方式が採用されている。この待機二重系において、稼働している電源装置および制御装置が正常に動作している場合、待機している電源装置および制御装置を有効に活用できない場合があった。
特開2002−191102号公報 特開2006−074916号公報
本発明が解決しようとする課題は、待機二重系において待機している装置を有効に活用することができる電気車用電力変換システムを提供することである。
実施形態の電気車用電力変換システムは、第1の入力側検出部および第2の入力側検出部と、第1の電力変換部および第2の電力変換部と、系切替スイッチと、第1の出力側検出部および第2の出力側検出部と、第1の制御装置と、第2の制御装置と、を持つ。前記第1の入力側検出部および第2の入力側検出部は、架線から入力線路に供給された架線電力の電圧または電流をそれぞれ検出する。前記第1の電力変換部および第2の電力変換部は、前記入力線路に並列に接続され、前記入力線路に供給された電力をそれぞれ変換する。前記系切替スイッチは、前記第1の電力変換部により変換された電力を負荷側に出力する第1の状態と、前記第2の電力変換部により変換された電力を前記負荷側に出力する第2の状態とを切り替える。前記第1の出力側検出部および第2の出力側検出部は、前記系切替スイッチから前記負荷側に流れる電力の電流をそれぞれ検出する。前記第1の制御装置は、前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流に基づいて前記第1の電力変換部を制御すると共に、前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流を第2の制御装置に送信する。前記第2の制御装置は、前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流に基づいて前記第2の電力変換部を制御すると共に、前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流を前記第1の制御装置に送信する。前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した情報に基づいて、前記第1の入力側検出部、前記第2の入力側検出部、前記第1の出力側検出部、前記第2の出力側検出部、前記第1の電力変換部または前記第2の電力変換部の少なくとも一部を含む監視対象機器の異常を判定する。
第1の実施形態の電気車用電力変換システム1の一例を示す概略図。 第1の実施形態の電気車用電力変換システム1の一例を示す回路図。 第1の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの一例を示すブロック図。 第1の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図。 第2の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図。 第3の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図。 第4の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図。
以下、実施形態の電気車用電力変換システムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電気車用電力変換システム1の一例を示す概略図である。図2は、第1の実施形態の電気車用電力変換システム1の一例を示す回路図である。電気車用電力変換システム1は、例えば鉄道車両に搭載される。鉄道車両は、電気車の一例である。電気車用電力変換システム1には、集電装置Pを介して、架線Wから直流電力が供給される。電気車用電力変換システム1は、直流電力を走行用交流電力に変換して、負荷300に供給する。負荷300は、例えば、鉄道車両の各種の設備に設けられたモータである。
電気車用電力変換システム1は、例えば、装置構成を二重化した待機二重系の電力変換システムである。待機二重系の電力変換システムは、2つの電源回路および制御部のうち一方の電源回路および制御部が稼働することで電力を負荷300に供給し、他方の電源回路および制御装置が待機する。以下の説明において、二重化された電源装置および制御部を含む一方の系を「稼働系」と記載し、二重化された電源装置および制御部を含む他方の系を「待機系」と記載する。
電気車用電力変換システム1において、稼働している電源回路が故障した場合、待機している電源回路が稼働する電源回路に切り替わる。これにより、電気車用電力変換システム1は、負荷300への出力電力の減少を抑制して、運転を継続する。以下の説明において、2つの電源回路のうち稼働している電源回路を稼働系電源回路100Aと記載し、待機している電源回路を待機系電源回路100Bと記載する。
電気車用電力変換システム1は、図1に示すように、例えば、電気車用電源装置100と、稼働系制御部200Aと、待機系制御部200Bとを含む。電気車用電源装置100は、稼働系電源回路100Aと、待機系電源回路100Bとを含む。稼働系制御部200Aには、稼働系記憶部210Aが接続されている。待機系制御部200Bには、待機系記憶部210Bが接続されている。稼働系制御部200Aと待機系制御部200Bとは、系間伝送線200aを介して接続されている。稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bとは、系間伝送線200aを介して通信を行うことで系間伝送を実現する。系間伝送とは、自身の電源装置に関する情報を相手の電源装置に送信し、相手の電源装置に関する情報を自身の電源装置により受信することである。
電気車用電源装置100は、例えば、図2に示すように、接触器102と、第1の入力電圧センサ104Aおよび第2の入力電圧センサ104Bと、第1の入力電流センサ106Aおよび第2の入力電流センサ106Bと、第1の充放電回路108Aおよび第2の充放電回路108Bと、第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110Bと、系切替スイッチ112a〜112cと、第1の変換電流センサ114Aおよび第2の変換電流センサ114Bと、フィルタ回路116と、絶縁変圧器118と、第1の出力電流センサ120Aおよび第2の出力電流センサ120Bと、を含む。
接触器102、第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の充放電回路108A、第1の直流−交流変換回路110A、系切替スイッチ112a〜112c、第1の変換電流センサ114A、フィルタ回路116、絶縁変圧器118、第1の出力電流センサ120Aは、稼働系電源回路100Aに含まれる。接触器102、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106B、第2の充放電回路108B、第1のフィルタコンデンサ109Aおよび第2のフィルタコンデンサ109Bと、第2の直流−交流変換回路110B、系切替スイッチ112a〜112c、第2の変換電流センサ114B、フィルタ回路116、絶縁変圧器118、第2の出力電流センサ120Bは、待機系電源回路100Bに含まれる。接触器102、系切替スイッチ112a〜112c、フィルタ回路116、および絶縁変圧器118は、二重化されず、稼働系電源回路100Aおよび待機系電源回路100Bで共用される。
接触器102は、架線Wから架線電力が供給される入力線路の途中に設けられている。正極線PLおよび負極線NLは、入力線路に相当する。接触器102は、一方が集電装置Pに接続され、他方が第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110B側に接続されている。接触器102は、稼働系制御部200Aまたは待機系制御部200Bから供給された制御信号に従って、直流電力を遮断する遮断状態と、直流電力を供給する導通状態との間で状態を切り替える。接触器102は、状態を切り替えたことに応じて、状態を表すアンサー信号を稼働系制御部200Aまたは待機系制御部200Bに出力する。
第1の入力電圧センサ104Aおよび第2の入力電圧センサ104Bは、正極線PLと負極線NLとの間に接続されている。第1の入力電圧センサ104Aおよび第2の入力電圧センサ104Bは、正極線PLおよび負極線NLに供給された架線電力の電圧をそれぞれ検出する。
第1の入力電流センサ106Aおよび第2の入力電流センサ106Bは、正極線PLの途中に設けられている。第1の入力電流センサ106Aおよび第2の入力電流センサ106Bは、正極線PLに供給された架線電力の電流をそれぞれ検出する。
第1の充放電回路108Aおよび第2の充放電回路108Bは、正極線PLと負極線NLとの間に接続されている。第1の充放電回路108Aは、例えば、正極線PLの途中に設けられた充電用スイッチ、当該充電用スイッチと並列接続された抵抗体とを含む充電回路を有する。また、第1の充放電回路108Aは、例えば、第1のフィルタコンデンサ109Aに並列接続された放電用スイッチおよび放電用スイッチと直列接続された抵抗体を含む放電回路を有する。第2の充放電回路108Bは、例えば、正極線PLから分岐した線路の途中に設けられた充電用スイッチ、当該充電用スイッチと並列接続された抵抗体とを含む充電回路を有する。また、第2の充放電回路108Bは、第2のフィルタコンデンサ109Bに並列接続された放電用スイッチおよび放電用スイッチと直列接続された抵抗体を含む放電回路を有する。
第1のフィルタコンデンサ109Aおよび第2のフィルタコンデンサ109Bは、正極線PLと負極線NLとの間に接続されている。第1のフィルタコンデンサ109Aは、鉄道車両の走行時において第1の充放電回路108Aにより電力が充電される。第1のフィルタコンデンサ109Aに充電された電力は、第1の直流−交流変換回路110Aに供給される。第1のフィルタコンデンサ109Aに充電された電力は、稼働系電源回路100Aの故障時に、第1の充放電回路108Aにより放電される。第2のフィルタコンデンサ109Bは、鉄道車両の走行時において第2の充放電回路108Bにより電力が充電される。第2のフィルタコンデンサ109Bに充電された電力は、第2の直流−交流変換回路110Bに供給される。第2のフィルタコンデンサ109Bに充電された電力は、待機系電源回路100Bの故障時に、第2の充放電回路108Bにより放電される。
第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110Bは、正極線PLと負極線NLとの間にブリッジ接続された複数のスイッチング素子を含むスイッチング回路である。なお、第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110Bは、インバータとも称される。第1の直流−交流変換回路110Aは、稼働系制御部200Aの制御に従って、スイッチング素子を導通状態と遮断状態との間で切り替えることで、直流電力を三相交流電力に変換する。第2の直流−交流変換回路110Bは、待機系制御部200Bの制御に従って、スイッチング素子を導通状態と遮断状態との間で切り替えることで、直流電力を三相交流電力に変換する。
系切替スイッチ112a〜112cは、第1の直流−交流変換回路110Aに接続された入力端子と、第2の直流−交流変換回路110Bに接続された入力端子とをそれぞれ備える。系切替スイッチ112a〜112cは、第1の直流−交流変換回路110A側の入力端子が出力端子に接続される状態と、第2の直流−交流変換回路110B側の入力端子が出力端子に接続される状態との間で切り替える。系切替スイッチ112a〜112cの状態の切替は、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bから供給された制御信号に従って行われる。系切替スイッチ112a〜112cは、状態を切り替えたことに応じて、状態を表すアンサー信号を稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bに出力する。
第1の変換電流センサ114Aおよび第2の変換電流センサ114Bは、系切替スイッチ112a〜112cから負荷300側に流れる電力の電流をそれぞれ検出する。
フィルタ回路116は、例えば、コイルおよびコンデンサを含む。フィルタ回路116は、系切替スイッチ112a〜112cから負荷300側に流れる電力の波形を滑らかにする。
絶縁変圧器118は、電気車用電源装置100における直流回路を負荷300と絶縁する。また、絶縁変圧器118は、フィルタ回路116から負荷300側に流れる電力を任意の電圧に変換し、電圧変換した電力を負荷300に供給する。
第1の出力電流センサ120Aおよび第2の出力電流センサ120Bは、絶縁変圧器118から負荷300に流れる電力の電流をそれぞれ検出する。
図3は、第1の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの一例を示すブロック図である。
稼働系制御部200Aは、稼働側判定部202Aと、稼働側通信部204Aとを含む。稼働系制御部200Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、稼働系制御部200Aは、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおける故障を判定する。稼働側通信部204Aは、待機系制御部200Bとの間で通信を行う通信インターフェース回路である。
稼働系制御部200Aは、接触器102と、第1の入力電圧センサ104Aと、第1の入力電流センサ106Aと、第1の充放電回路108Aと、第1の直流−交流変換回路110Aと、系切替スイッチ112a〜112cと、第1の変換電流センサ114Aと、第1の出力電流センサ120Aとに接続されている。稼働系制御部200Aには、第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、および第1の出力電流センサ120Aにより検出した電流または電圧に基づく信号を、検出情報として取得する。稼働系制御部200Aは、接触器102、第1の充放電回路108A、第1の直流−交流変換回路110A、系切替スイッチ112a〜112cに制御信号を供給する。
稼働系制御部200Aは、各種の情報を稼働系記憶部210Aに記憶する。稼働系記憶部210Aは、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現される。また、稼働系記憶部210Aには、稼働系制御部200Aにより実行されるファームウェアやアプリケーションプログラム等の各種プログラム、稼働系電源回路100Aにおける検出情報、接点情報などの制御結果、および系間伝送により受信した情報などが記憶される。
待機系制御部200Bは、待機側判定部202Bと、待機側通信部204Bとを含む。待機系制御部200Bは、例えばCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、待機系制御部200Bは、LSI、ASIC、またはFPGA等のハードウェアにより実現されてもよい。待機側判定部202Bは、待機系電源回路100Bにおける故障を判定する。待機側通信部204Bは、稼働系制御部200Aとの間で通信を行う通信インターフェース回路である。
待機系制御部200Bは、各種の情報を待機系記憶部210Bに記憶する。待機系記憶部210Bは、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAM等により実現される。また、待機系記憶部210Bには、待機系制御部200Bにより実行されるファームウェアやアプリケーションプログラム等の各種プログラム、待機系電源回路100Bにおける検出情報、接点情報などの制御結果、および系間伝送により受信した情報などが記憶される。
待機系制御部200Bは、接触器102と、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106Bと、第2の充放電回路108Bと、第2の直流−交流変換回路110Bと、系切替スイッチ112a〜112cと、第2の変換電流センサ114Bと、第2の出力電流センサ120Bとに接続されている。待機系制御部200Bには、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106B、第2の変換電流センサ114B、および第2の出力電流センサ120Bにより検出した電流または電圧に基づく信号を、検出情報として取得する。待機系制御部200Bは、接触器102、第2の充放電回路108B、第2の直流−交流変換回路110B、系切替スイッチ112a〜112cに制御信号を供給する。
以下、上述した電気車用電力変換システム1において、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bのそれぞれが、系間伝送により受信した情報に基づいて、稼働系電源回路100Aおよび待機系電源回路100Bに含まれる監視対象機器の異常を判定することについて説明する。監視対象機器は、第1の入力電圧センサ104Aおよび第1の入力電流センサ106Aを含む第1の入力側検出部、第2の入力電圧センサ104Bおよび第2の入力電流センサ106Bを含む第2の出力電流センサ120Bを含む第2の入力側検出部、第1の変換電流センサ114Aおよび第1の出力電流センサ120Aを含む第1の出力側検出部、第2の変換電流センサ114Bおよび第2の出力電流センサ120Bを含む第2の出力側検出部、第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110Bの少なくとも一部を含む。
図4は、第1の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図である。
稼働系制御部200Aは、制御電源が投入された場合(ステップS100A)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS102A)、系間伝送を開始する(ステップS104A)。待機系制御部200Bは、制御電源が投入された場合(ステップS100B)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS102B)、系間伝送を開始する(ステップS104B)。稼働系制御部200Aは、稼働側通信部204Aを用いて、検出値を送受信する(ステップS106A)。また、待機系制御部200Bは、待機側通信部204Bを用いて、検出値を送受信する(ステップS106B)。これにより、稼働系制御部200Aは、系内情報としての検出値を、系間伝送線200aを介して待機系制御部200Bに送信すると共に、系外情報としての検出値を、系間伝送線200aを介して待機系制御部200Bから受信する。また、待機系制御部200Bは、系内情報としての検出値を、系間伝送線200aを介して稼働系制御部200Aに送信すると共に、系外情報としての検出値を、系間伝送線200aを介して稼働系制御部200Aから受信する。
次に、稼働系制御部200Aの稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおいて検出された検出値と、稼働側通信部204Aにより受信した値とが一致するか否かを判定する(ステップS108A)。なお、稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおいて検出された検出値と、稼働側通信部204Aにより受信した値との差が所定の範囲内である場合に、稼働系電源回路100Aにおいて検出された検出値と、稼働側通信部204Aにより受信した値とが一致すると判定してよい。具体的には、稼働側判定部202Aは、第1の入力電圧センサ104Aの検出値と第2の入力電圧センサ104Bの検出値が一致しているか否かを判定する。稼働側判定部202Aは、第1の入力電流センサ106Aの検出値と、第2の入力電流センサ106Bの検出値が一致しているか否かを判定する。稼働側判定部202Aは、第1の変換電流センサ114Aの検出値と第2の変換電流センサ114Bの検出値が一致しているか否かを判定する。稼働側判定部202Aは、第1の出力電流センサ120Aの検出値と第2の出力電流センサ120Bの検出値が一致しているか否かを判定する。稼働側判定部202Aは、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、および第1の出力電流センサ120Aにより検出された検出値のそれぞれと、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106B、第2の変換電流センサ114B、および第2の出力電流センサ120Bにより検出された検出値のそれぞれとが一致する場合、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS108Aと同様に、待機系制御部200Bの待機側判定部202Bは、待機系電源回路100Bにおいて検出された検出値と、待機側通信部204Bにより受信した値とが一致するか否かを判定する(ステップS108B)。
稼働側判定部202Aは、第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、および第1の出力電流センサ120Aにより検出された検出値のそれぞれと、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106B、第2の変換電流センサ114B、および第2の出力電流センサ120Bのそれぞれとが一致しない場合、一致しない検出値が他の検出値と整合しているか否かを判定する(ステップS110A)。
稼働側判定部202Aは、例えば、第1の直流−交流変換回路110Aまたは絶縁変圧器118の入力側の検出値と出力側の検出値とを比較することで、整合性を判定してよい。稼働側判定部202Aは、第1の直流−交流変換回路110Aまたは絶縁変圧器118の出力側の検出値から求められる電力が入力側の検出値から求められる電力よりも内部の損失分しか変化していない場合、出力側の検出値と入力側の検出値との間に整合性があると判定する。具体的には、稼働側判定部202Aは、第1の入力電流センサ106Aの検出値から求められる電力が、第1の変換電流センサ114Aの検出値から求められる電力よりも内部の損失分だけ大きい場合、第1の入力電流センサ106Aの検出値が第1の変換電流センサ114Aの検出値と整合していると判定する。稼働側判定部202Aは、一致しない検出値が他の検出値と整合している場合、ステップS106Aに処理を戻す。
ステップS110Aと同様に、待機側判定部202Bは、第2の入力電圧センサ104B、第2の入力電流センサ106B、第2の変換電流センサ114B、および第2の出力電流センサ120Bにより検出された検出値のそれぞれと、受信した第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、および第1の出力電流センサ120Aの検出値とのそれぞれとが一致しない場合、一致しない検出値が他の検出値と整合しているか否かを判定する(ステップS110B)。
稼働側判定部202Aは、一致しない検出値が他の検出値と整合していない場合、稼働系電源回路100Aにおける検出異常を検知する(ステップS112A)。稼働系制御部200Aは、稼働側判定部202Aにより検出異常が検知されたことに応じて、所定の保護動作を行う(ステップS114A)。稼働系制御部200Aは、所定の保護動作として、例えば、第1の充放電回路108Aを用いて、第1のフィルタコンデンサ109Aに充電された電力を放電する。
ステップS112Aと同様に、待機側判定部202Bは、一致しない検出値が他の検出値と整合していない場合、待機系電源回路100Bにおける検出異常を検知する(ステップS112B)。待機系制御部200Bは、待機側判定部202Bにより検出異常が検知されたことに応じて、保護動作を行う(ステップS114B)。
なお、上述したフローチャートの処理は、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの双方が監視対象機器の異常を判定するものとしたが、これに限定されず、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの少なくとも一方が監視対象機器の異常を判定してよい。
以上説明した第1の実施形態の電気車用電力変換システム1によれば、稼働系電源回路100Aにおける検出値と待機系電源回路100Bにおける検出値とが一致しない場合に、検出異常を検出することできる。この結果、電気車用電力変換システム1によれば、待機二重系において待機系電源回路100Bおよび待機系制御部200Bを有効に活用することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の電気車用電力変換システム1は、稼働系制御部200Aと待機系制御部200Bとの間で接触器102の状態をそれぞれ制御すると共に制御結果を互いに送受信し、受信した制御結果に基づいて、接触器102の異常を判定する。以下、この点を中心に説明する。図5は、第2の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図である。
稼働系制御部200Aは、制御電源が投入された場合(ステップS200A)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS202A)、系間伝送を開始する(ステップS204A)。待機系制御部200Bは、制御電源が投入された場合(ステップS200B)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS202B)、系間伝送を開始する(ステップS204B)。稼働系制御部200Aは、稼働側通信部204Aを用いて、接点情報を送受信する(ステップS206A)。また、待機系制御部200Bは、待機側通信部204Bを用いて、接点情報を送受信する(ステップS206B)。これにより、稼働系制御部200Aは、系内情報としての接点情報を、系間伝送線200aを介して待機系制御部200Bに送信すると共に、系外情報としての接点情報を、系間伝送線200aを介して待機系制御部200Bから受信する。また、待機系制御部200Bは、系内情報としての接点情報を、系間伝送線200aを介して稼働系制御部200Aに送信すると共に、系外情報としての接点情報を、系間伝送線200aを介して稼働系制御部200Aから受信する。
接点情報は、接触器102に制御信号を送信したことに対するアンサー信号であってよいが、これに限定されない。接点情報は、系切替スイッチ112a〜112cに制御信号を送信したことに対するアンサー信号であってよく、さらには、接触器102および系切替スイッチ112a〜112cから供給されたアンサー信号の双方を含んでよい。
次に、稼働系制御部200Aの稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおいて取得された接点情報と、稼働側通信部204Aにより受信した接点情報とが一致するか否かを判定する(ステップS208A)。稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおいて取得された接点情報と、稼働側通信部204Aにより受信した接点情報とが一致する場合、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS208Aと同様に、待機系制御部200Bの待機側判定部202Bは、待機系電源回路100Bにおいて取得された接点情報と、稼働側通信部204Aにより受信した接点情報とが一致するか否かを判定する(ステップS208B)。
稼働側判定部202Aは、待機系電源回路100Bにおいて取得された接点情報と、稼働側通信部204Aにより受信した接点情報とが一致しない場合、一致しない接点情報が他の情報と整合しているか否かを判定する(ステップS210A)。
稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aの動作シーケンスに基づく接点の状態と、稼働系制御部200Aにより取得した接点情報を比較する。稼働系電源回路100Aの動作シーケンスが「稼働中」である場合、接触器102は導通状態となっているはずである。稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aの動作シーケンスが「稼働中」であり、且つ稼働系制御部200Aが取得した接点情報が「遮断状態」である場合、稼働系制御部200Aにより取得した接点情報が、稼働系電源回路100Aの動作シーケンスと整合していないと判定する。
また、稼働側判定部202Aは、稼働系制御部200Aが取得した接点情報と、第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、または第1の出力電流センサ120Aの検出値とが整合しているかを判定してよい。第1の入力電圧センサ104A、第1の入力電流センサ106A、第1の変換電流センサ114A、または第1の出力電流センサ120Aの検出値が稼働中に検出される値である場合、接触器102は導通状態となっているはずである。稼働側判定部202Aは、稼働系電源回路100Aにおける検出値が稼働中に検出される値であり、且つ稼働系制御部200Aが取得した接点情報が「遮断状態」である場合、稼働系制御部200Aにより取得した接点情報が、検出値と整合していないと判定する。稼働側判定部202Aは、一致しない接点情報が他の情報と整合している場合、ステップS208Aに処理を戻す。
ステップS210Aと同様に、待機側判定部202Bは、待機系電源回路100Bにおいて取得された接点情報と、待機側通信部204Bにより受信した接点情報とが一致しない場合、一致しない接点情報が他の情報と整合しているか否かを判定する(ステップS210B)。
稼働側判定部202Aは、一致しない接点情報が他の情報と整合している場合、稼働系電源回路100Aにおける接点異常を検知する(ステップS212A)。稼働系制御部200Aは、稼働側判定部202Aにより接点異常が検知されたことに応じて、保護動作を行う(ステップS214A)。稼働側判定部202Aは、一致しない接点情報が他の情報と整合していない場合、稼働系電源回路100Aにおける制御部異常を検知する(ステップS213A)。稼働系制御部200Aは、稼働側判定部202Aにより制御部異常が検知されたことに応じて、保護動作を行う(ステップS214A)。
ステップS212Aと同様に、待機側判定部202Bは、一致しない接点情報が他の情報と整合している場合、待機系電源回路100Bにおける接点異常を検知する(ステップS212B)。待機系制御部200Bは、待機側判定部202Bにより接点異常が検知されたことに応じて、保護動作を行う(ステップS214B)。待機側判定部202Bは、一致しない接点情報が他の情報と整合していない場合、待機系電源回路100Bにおける制御部異常を検知する(ステップS213B)。待機系制御部200Bは、待機側判定部202Bにより制御部異常が検知されたことに応じて、保護動作を行う(ステップS214B)。
以上説明した第2の実施形態の電気車用電力変換システム1によれば、稼働系電源回路100Aにおける接点情報と待機系電源回路100Bにおける接点情報とが一致しない場合に、接点異常を検出することできる。この結果、電気車用電力変換システム1によれば、待機二重系において待機している待機系電源回路100Bおよび待機系制御部200Bを有効に活用することができる。
また、第2の実施形態の電気車用電力変換システム1によれば、鉄道車両の車両情報システムなどの外部装置と通信を行って接触器102や系切替スイッチ112a〜112cの異常を検出する必要がない。この結果、電気車用電力変換システム1によれば、接点異常の検出を自己完結化することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の電気車用電力変換システム1は、稼働系制御部200Aが稼働系電源回路100Aの異常を判定した場合、稼働系制御部200Aにより異常を判定した際の検出値を待機系制御部200Bに送信すると共に所定の保護動作を行い、待機系制御部200Bにより、稼働系制御部200Aにより送信された情報を待機系記憶部210Bに記憶する。以下、この点を中心に説明する。図6は、第3の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図である。
稼働系制御部200Aは、制御電源が投入された場合(ステップS300A)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS302A)、系間伝送を開始する(ステップS304A)。待機系制御部200Bは、制御電源が投入された場合(ステップS300B)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS302B)、系間伝送を開始する(ステップS304B)。稼働系制御部200Aは、稼働側通信部204Aを用いて、系内情報を送受信する(ステップS306A)。また、待機系制御部200Bは、待機側通信部204Bを用いて、系内情報を送受信する(ステップS306B)。系内情報は、検出値および/または接点情報を含む。
稼働系制御部200Aは、自身または稼働系電源回路100Aが故障を検知したか否かを判定する(ステップS308A)。稼働系制御部200Aは、故障を検知していない場合、本フローチャートの処理を終了する。稼働系制御部200Aは、故障を検知した場合、検出値および/または接点情報を稼働系記憶部210Aに記憶することなく、稼働系電源回路100Aにおける検出値および/または接点情報を含む系内情報を、稼働系情報として待機系制御部200Bに伝送する(ステップS310A)。その後、稼働系制御部200Aは、保護動作を行う(ステップS312A)。
待機系制御部200Bは、稼働系制御部200Aにより伝送された稼働系情報を受信した場合、受信した稼働系情報を、故障記録として待機系記憶部210Bに記憶する(ステップS308B)。
次に、稼働系制御部200Aは、系切替が必要か否かを判定する(ステップS314A)。稼働系制御部200Aは、系切替が必要でない場合、稼働系電源回路100Aの稼働を継続させる(ステップS316A)。稼働系制御部200Aは、系切替が必要である場合、稼働系電源回路100Aを停止させる通知情報を待機系制御部200Bに送信した後、稼働系電源回路100Aの稼働を停止させる(ステップS318A)。
待機系制御部200Bは、系切替が必要か否かを判定する(ステップS310B)。待機系制御部200Bは、系切替が必要でない場合、待機系電源回路100Bの待機を継続させる(ステップS312B)。待機系制御部200Bは、稼働系制御部200Aから稼働系電源回路100Aを停止させる通知情報を受信した場合に、系切替が必要であると判定して、待機系電源回路100Bの稼働を開始させる(ステップS314A)。
以上説明した第3の実施形態の電気車用電力変換システム1によれば、稼働系電源回路100Aまたは稼働系制御部200Aが故障した場合に、稼働系情報を稼働系記憶部210Aに記憶することなく、待機系記憶部210Bに記憶させることができる。電気車用電力変換システム1によれば、稼働系電源回路100Aの保護動作を稼働系制御部200Aにより実行させる一方で、故障記録の収集動作を稼働系制御部200Aに実行させることができる。すなわち、保護動作と故障記録の収集動作を稼働系と待機系とに分配することができる。この結果、電気車用電力変換システム1によれば、故障発生時における稼働系の処理を軽減することができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の電気車用電力変換システム1は、稼働系電源回路100Aにおける検出値を稼働系制御部200Aから待機系制御部200Bに複数回送信し、待機系制御部200Bにより、稼働系制御部200Aにより送信された複数の情報に基づいて稼働系電源回路100Aの異常を推定する。以下、この点を中心に説明する。図7は、第4の実施形態における稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bの動作の流れの一例を示す図である。
稼働系制御部200Aは、制御電源が投入された場合(ステップS400A)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS402A)、系間伝送を開始する(ステップS404A)。待機系制御部200Bは、制御電源が投入された場合(ステップS400B)、インストールされたソフトウェアを起動することで(ステップS402B)、系間伝送を開始する(ステップS404B)。稼働系制御部200Aは、稼働側通信部204Aを用いて、系内情報を送受信する(ステップS406A)。稼働系電源回路100Aの稼働中において、稼働系制御部200Aは、稼働系電源回路100Aにおける検出値および/または接点情報を含む系内情報を、稼働系情報として待機系制御部200Bに伝送する(ステップS408A)。
待機系制御部200Bは、稼働系制御部200Aにより伝送された稼働系情報を受信した場合、受信した稼働系情報を、待機系記憶部210Bに記憶する(ステップS408B)。稼働系制御部200Aが稼働系情報を複数回伝送することで、待機系制御部200Bは、待機系記憶部210Bに複数の稼働系情報を収集することができる。稼働系制御部200Aが稼働系情報を複数回伝送することは、時間的に前後する稼働系情報を送信することを含む。
待機系制御部200Bは、待機系記憶部210Bに記憶された稼働系情報の推移を分析する(ステップS410B)。待機系制御部200Bは、稼働系情報の推移を分析した結果、稼働系電源回路100Aに異常がないか否かを判定する(ステップS412B)。待機系制御部200Bは、例えば、検出値が稼働中の値から所定の閾値未満に低下した場合、稼働系電源回路100Aの異常があると判定する。
待機系制御部200Bは、稼働系電源回路100Aの異常がない場合、待機系電源回路100Bの待機を継続させる(ステップS414B)。待機系制御部200Bは、稼働系電源回路100Aの異常がある場合、異常を通知する(ステップS416A)。
以上説明した第4の実施形態の電気車用電力変換システム1によれば、待機系制御部200Bにより稼働系情報を収集して、収集した稼働系情報の推移を分析することで稼働系電源回路100Aの異常を検知することができる。電気車用電力変換システム1によれば、稼働系制御部200Aの処理負荷を増加させることなく、稼働系電源回路100Aの異常を診断することができる。この結果、電気車用電力変換システム1によれば、待機二重系において待機系制御部200Bを有効に活用することができる。
また、電気車用電力変換システム1によれば、稼働系情報の推移を分析することにより、稼働系電源回路100Aにおける部品劣化を診断することができる。また、電気車用電力変換システム1によれば、稼働系電源回路100Aにおける部品の状態に応じた効率の良いメンテナンス手法を適用できる。さらに、電気車用電力変換システム1によれば、故障に至る前に稼働系電源回路100Aの異常を通知することができ、保全性能や安全性能の向上に寄与することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、架線電力の電圧および電流をそれぞれ検出する第1の入力電圧センサ104A、第2の入力電圧センサ104B、第1の入力電流センサ106A、および第2の入力電流センサ106Bと、第1の直流−交流変換回路110Aおよび第2の直流−交流変換回路110Bと、系切替スイッチ112a〜112cと、第1の変換電流センサ114A、第2の変換電流センサ114B、第1の出力電流センサ120A、および第2の出力電流センサ120Bと、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bと、を持ち、稼働系制御部200Aおよび待機系制御部200Bにより、系間伝送により受信した情報に基づいて、監視対象機器の異常を判定するので、待機二重系において待機系電源回路100Bおよび待機系制御部200Bを有効に活用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電気車用電力変換システム、100…電気車用電源装置、100A…稼働系電源回路、100B…待機系電源回路、102…接触器、104A…第1の入力電圧センサ、104B…第2の入力電圧センサ、106A…第1の入力電流センサ、106B…第2の入力電流センサ、108A…第1の充放電回路、108B…第2の充放電回路、109A…第1のフィルタコンデンサ、109B…第2のフィルタコンデンサ、110A…第1の直流−交流変換回路、110B…第2の直流−交流変換回路、112a…系切替スイッチ、112b…系切替スイッチ、112c…系切替スイッチ、114A…第1の変換電流センサ、114B…第2の変換電流センサ、118…絶縁変圧器、120A…第1の出力電流センサ、120B…第2の出力電流センサ、200a…系間伝送線、200A…稼働系制御部、200B…待機系制御部、202A…稼働側判定部、202B…待機側判定部、204A…稼働側通信部、204B…待機側通信部、210A…稼働系記憶部、210B…待機系記憶部

Claims (8)

  1. 架線から入力線路に供給された架線電力の電圧または電流をそれぞれ検出する第1の入力側検出部および第2の入力側検出部と、
    前記入力線路に並列に接続され、前記入力線路に供給された電力をそれぞれ変換する第1の電力変換部および第2の電力変換部と、
    前記第1の電力変換部により変換された電力を負荷側に出力する第1の状態と、前記第2の電力変換部により変換された電力を前記負荷側に出力する第2の状態とを切り替える系切替スイッチと、
    前記系切替スイッチから前記負荷側に流れる電力の電流をそれぞれ検出する第1の出力側検出部および第2の出力側検出部と、
    前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流に基づいて前記第1の電力変換部を制御すると共に、前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流を第2の制御装置に送信する第1の制御装置と、
    前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流に基づいて前記第2の電力変換部を制御すると共に、前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流を前記第1の制御装置に送信する前記第2の制御装置と、を備え、
    前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した情報に基づいて、前記第1の入力側検出部、前記第2の入力側検出部、前記第1の出力側検出部、前記第2の出力側検出部、前記第1の電力変換部または前記第2の電力変換部の少なくとも一部を含む監視対象機器の異常を判定する、
    電気車用電力変換システム。
  2. 前記第1の電力変換部および前記第2の電力変換部のそれぞれの電力供給側に設けられた第1のコンデンサおよび第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサをそれぞれ充放電させる第1の充放電部および第2の充放電部と、を更に備え、
    前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した情報に基づいて、前記第1の電力変換部または前記第2の電力変換部の少なくとも一部の異常を判定する、
    請求項1に記載の電気車用電力変換システム。
  3. 前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した情報と前記第1の入力側検出部、前記第2の入力側検出部、前記第1の出力側検出部、または前記第2の出力側検出部により検出された検出情報とが一致せず、且つ前記一致しない検出情報が前記受信した情報と一致した検出情報と整合しない場合に、前記一致しない検出情報を検出した前記監視対象機器が異常であることを判定する、
    請求項1または2に記載の電気車用電力変換システム。
  4. 前記第1の制御装置と前記第2の制御装置は、前記監視対象機器としての前記系切替スイッチの状態をそれぞれ制御すると共に、制御結果を互いに送受信し、
    前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した制御結果に基づいて、前記系切替スイッチの異常を判定する、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の電気車用電力変換システム。
  5. 前記架線電力を前記第1の電力変換部および前記第2の電力変換部側に供給する状態と、前記架線電力を遮断する状態との間で切り替える接触器を前記監視対象機器として更に備え、
    前記第1の制御装置と前記第2の制御装置は、前記接触器の状態をそれぞれ制御すると共に、制御結果を互いに送受信し、
    前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した制御結果に基づいて、前記接触器の異常を判定する、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の電気車用電力変換システム。
  6. 前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とのうち少なくとも一方は、前記受信した情報と前記制御結果とが一致しなく、且つ一致しない制御結果が前記受信した情報と一致した制御結果と整合しない場合に、一致しない制御結果を検出した前記監視対象機器が異常であると判定する、
    請求項4または5に記載の電気車用電力変換システム。
  7. 前記第1の制御装置は、前記系切替スイッチが前記第1の状態である場合において前記第1の制御装置が前記監視対象機器の異常を判定した場合、異常を判定した際の前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流を前記第2の制御装置に送信すると共に所定の保護動作を行い、前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置により送信された情報を第2の記憶部に記憶し、
    前記第2の制御装置は、前記系切替スイッチが前記第2の状態である場合において前記第2の制御装置が前記監視対象機器の異常を判定した場合、異常を判定した際の前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流を前記第1の制御装置に送信すると共に所定の保護動作を行い、前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置により送信された情報を第1の記憶部に記憶する
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の電気車用電力変換システム。
  8. 前記第1の制御装置は、前記系切替スイッチが前記第1の状態である場合に前記第1の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第1の出力側検出部により検出された電流を前記第2の制御装置に複数回送信し、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置により送信された複数の情報に基づいて前記監視対象機器の異常を推定し、
    前記第2の制御装置は、前記系切替スイッチが前記第2の状態である場合に前記第2の入力側検出部により検出された電圧または電流、および前記第2の出力側検出部により検出された電流を前記第1の制御装置に複数回送信し、
    前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置により送信された複数の情報に基づいて前記監視対象機器の異常を推定する、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の電気車用電力変換システム。
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