JP2017220409A - 発光モジュール - Google Patents

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賢嗣 平岩
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【課題】両面発光の発光モジュールにおいて、発光時における輝度ムラの発生を抑制するとともに、非発光時の光の透過率の低下の抑制も可能とする構造を備える発光モジュールを提供する。【解決手段】この発光モジュール1は、透明基板100と、透明基板100の上に設けられる電界発光素子L1と、を備え、電界発光素子L10は、透明基板100側に位置する透光性の第1電極110と、第1電極110の上に設けられる有機発光層120と、有機発光層120の上に設けられる透光性の第2電極140とを含み、第1電極110は、一の方向に延びる帯状の第1補助電極110aを複数有し、第2電極140は、一の方向に延びる帯状の第2補助電極140aを複数有する。【選択図】図4

Description

本発明は、両面に発光する発光モジュールの構造に関する。
近年、有機EL(Organic Electroluminescence:OLED)などに代表される「面発光光源」が新しい灯りの形として注目されている。有機ELは、平面基板上に面上の有機層を挟持した一対の平面電極を配置する構成を取ることが多い。平面電極の少なくとも一方を透明とすることで、有機発光層で発光した光は透明電極を経由して外部に放出される。これによって平面形状の発光体を実現できる。
一対の平面電極の両方を光透過性とすることで、透明な面発光光源を実現できることが知られている。透明電極には、ITO、IZO、ZnOなどの化合物が用いられることもあるが、銀、金、銅、アルミニウムなどの金属を30nm以下の厚みで薄膜成膜して用いることもある。
有機ELを大面積化する際には、輝度ムラが課題として発生する。有機発光層へかかる電圧は、素子への給電点から離れるにしたがって、電極内での電圧降下の影響で低くなる。透明電極は電圧が高いため、より電圧降下が大きくなり、有機発光層へかかる電圧の変動割合が顕著となって、輝度ムラが生じやすくなる。透明電極にストライプ状の電極や、格子状の電極を付加的に設けることにより、透明電極の低抵抗化を図ることが、特開2013―149376号公報(特許文献1)および国際公開第2013/153700号(特許文献2)に開示されている。
特開2013―149376号公報 国際公開第2013/153700号
非発光時に透光性のある発光モジュールを作製する際には、陽極と陰極ともに透明電極とする必要がある。この場合には、透明電極はより抵抗が高くなり、輝度むらが発生しやすくなる。透明電極の低抵抗化を図るために格子(グリッド)状の電極を配置する構成が考えられる。この場合、発光時の有機発光層の開口率が低下する。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、両面発光の発光モジュールにおいて、発光時における輝度ムラの発生を抑制するとともに、非発光時の光の透過率の低下の抑制も可能とする構造を備える発光モジュールを提供することにある。
ある実施の形態に従う発光モジュールにおいては、透明基板と、上記透明基板の上に設けられる電界発光素子とを備え、上記電界発光素子は、上記透明基板側に位置する透光性の第1電極と、上記第1電極の上に設けられる有機発光層と、上記有機発光層の上に設けられる透光性の第2電極とを含み、上記第1電極には、一の方向に延びる帯状の第1補助電極が複数設けられ、上記第2電極には、一の方向に延びる帯状の第2補助電極が複数設けられている。
他の形態においては、平面方向から見て、上記第1補助電極と上記第2補助電極とは、相互に交差するように配置されている。
他の形態においては、上記第1補助電極と上記第2補助電極とは直交するように配置されている。
他の形態においては、上記第1補助電極は、上記第1電極に対して上記有機発光層とは反対側に設けられ、上記第2補助電極は、上記第2電極に対して上記有機発光層とは反対側に設けられる。
他の形態においては、上記第1電極および/または上記第2電極は、酸化物透明導電膜である。
他の形態においては、上記第1電極および/または上記第2電極は、薄膜金属である。
この発明は、両面発光の発光モジュールにおいて、発光時における輝度ムラの発生を抑制するとともに、非発光時の光の透過率の低下の抑制も可能とする構造を備える発光モジュールを提供する。
実施の形態1の発光モジュールを示す平面図である。 図1中のII−II線矢視断面図である。 実施の形態1の発光モジュールの第2電極側からの透視図である。 実施の形態1の発光モジュールの第2電極側からの斜視図である。 実施の形態1の発光モジュールの第2電極側からの平面図である。 実施の形態1の発光モジュールの第1電極側からの平面図である。 実施の形態2の発光モジュールの図1中のII−II線矢視に対応する断面図である。 実施の形態3の発光モジュールの図1中のII−II線矢視に対応する断面図である。 実施の形態4の発光モジュールの第2電極側からの透視図である。 実施の形態5の発光モジュールの第2電極側からの透視図である。 実施の形態5の発光モジュールの第2電極側からの斜視図である。 実施の形態5の発光モジュールの第2電極側からの平面図である。 実施の形態5の発光モジュールの第1電極側からの平面図である。 実施の形態6の発光モジュールの第2電極側からの透視図である。 実施の形態6の発光モジュールの第2電極側からの平面図である。 実施の形態6の発光モジュールの第1電極側からの平面図である。 実施の形態7の発光モジュールの第2電極側からの透視図である。 実施の形態7の発光モジュールの第2電極側からの平面図である。 実施の形態7の発光モジュールの第1電極側からの平面図である。
本発明に基づいた各実施の形態における発光モジュールについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。図においては、実際の寸法比率では記載しておらず、構造の理解を容易にするために、比率を異ならせて記載している。
(実施の形態1:発光モジュール1)
図1から図6を参照して、発光モジュール1の基本構成について説明する。図1は、発光モジュール1の基本構成を示す平面図、図2は、図1中のII−II線矢視断面図、図3は、発光モジュール1の第2電極(陰極)側からの透視図、図4は、発光モジュール1の第2電極(陰極)側からの斜視図、図5は、発光モジュール1の第2電極(陰極)側からの平面図、図6は、発光モジュール1の第1電極(陽極)側からの平面図である。
図1および図2を参照して、有機ELを用いた発光モジュール1の構造について説明する。透明基板100の上に第1電極として陽極110、有機発光層120、第2電極として陰極140が、この順で積層されている。陽極110、有機発光層120、および、陰極140は封止部材150で封止されている。封止部材150も透明とすることで、全体が透明な発光体となる。
この発光モジュール1では、透明電極(陽極)110を外方に露出させることで、陽極の取出電極110を構成している。陽極110の上には、外部に引き出される外部電線L1とのコンタクトに用いられる陽極補助電極120xが設けられている。陰極140には、外部に引き出される外部電線L2とのコンタクトに用いられる陰極補助電極120yが設けられている。陽極110と陰極140とは短絡しないように必要に応じて絶縁層(図示省略)が設けられている。
陽極110、有機発光層120、陰極140、引出電極130、および、封止部材150により有機EL素子L10が構成される。有機発光層120に陽極110および陰極140を用いて電圧が印加されることで、有機発光層120は発光する。
陽極110には、一の方向に延びる帯状の第1補助電極110aが膜厚方向で陽極110に隣接して複数設けられている。実施の形態1では、図3から図6に示すように、複数の第1補助電極110aが、図示においては、縦方向に所定の間隔を隔て配置されている。この第1補助電極110aは、陽極110に対して有機発光層120とは反対側に設けられている。つまり、陽極110と透明基板100との間に設けられている。第1補助電極110aの幅、本数、配置間隔は、要求される性能に応じて適宜変更可能である。以下、実施例で詳細に説明する。
陰極140には、一の方向に延びる帯状の第2補助電極140aが膜厚方向で陰極140aに隣接して複数設けられている。実施の形態1では、図3から図6に示すように、複数の第2補助電極140aが、図示においては、縦方向に所定の間隔を隔て配置されている。この第2補助電極140aは、陰極140に対して有機発光層120とは反対側に設けられている。つまり、陰極140と封止部材150との間に設けられている。第2補助電極140aの幅、本数、配置間隔は、要求される性能に応じて適宜変更可能である。以下、実施例で詳細に説明する。
第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、図3および図4の図からも明らかなように、平面視において相互に交差するように配置され、具体的には相互に直交するように配置されている。
陽極110に複数の第1補助電極110aを設けることにより、陽極110の低抵抗化を図ることができる。第1補助電極110aを設ける目的は、陽極110の低抵抗化にあることから、陽極110と同一材料、または、陽極110よりも抵抗が低い材料を用いるとよい。
同様に、陰極140に複数の第2補助電極140aを設けることにより、陰極140の低抵抗化を図ることができる。第2補助電極140aを設ける目的は、陰極140の低抵抗化にあることから、陰極140と同一材料、または、陰極140よりも抵抗が低い材料を用いるとよい。
以上の構成を採用することにより、発光モジュール1の発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、図5および図6に示すように、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
また、補助電極の形成時に、位置ずれの誤差が生じた場合でも、位置ずれにともなう開口率の減少は生じないことから、開口率に影響を与えないようにすることもできる。
(実施の形態2:発光モジュール1A)
図7を参照して、実施の形態2の発光モジュール1Aの構造について説明する。図7は、発光モジュール1Aの図1中のII−II線矢視に対応する断面図である。
実施の形態2の発光モジュール1Aの基本的構成は、実施の形態1に示す発光モジュール1と同じであり、相違点は、陽極110および第1補助電極110aの積層方向における順序が異なり、透明基板100の上に第1補助電極110aが設けられ、第1補助電極110aの上に陽極110が設けられている。その他の構成は、実施の形態1に示す発光モジュール1と同じである。この構成においても、実施の形態1に示す発光モジュール1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、実施の形態1の発光モジュール1は、第1補助電極110aと第2補助電極140aとは、平面視において交差するように設けられていることから、実施の形態2の発光モジュール1Aに示すように、第1補助電極110aと第2補助電極140aとが、平面視において交差しないように設けられている構成に比べると、全体としては、実施の形態1の発光モジュール1の方が実施の形態2の発光モジュール1Aよりも開口率を高めることができる。
(実施の形態3:発光モジュール1B)
図8を参照して、実施の形態3の発光モジュール1Bの構造について説明する。図8は、発光モジュール1Bの図1中のII−II線矢視に対応する断面図である。
実施の形態3の発光モジュール1Bの基本的構成は、実施の形態1に示す発光モジュール1と同じであり、相違点は、陽極110、第1補助電極110a、陰極140、および、第2補助電極140aの積層方向における順序が異なり、透明基板100の上に、陽極110、第1補助電極110a、有機発光層120、第2補助電極140a、および、陰極140がこの順で積層されている点にある。その他の構成は、実施の形態1に示す発光モジュール1と同じである。この構成においても、実施の形態1に示す発光モジュール1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態4:発光モジュール1C)
図9を参照して、実施の形態4の発光モジュール1Cの構造について説明する。図9は、実施の形態4の発光モジュール1Cの第2電極である陰極140側からの透視図である。
上記各実施の形態においては、平面視において、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、直交するように設けられていたが、実施の形態4では、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、相互に並行となるように設けられている。
この構成においても、発光モジュール1Cの発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
(実施の形態5:発光モジュール1D)
図10から図13を参照して、実施の形態5の発光モジュール1Dの構造について説明する。図10は、発光モジュール1Dの第2電極側からの透視図、図11は、発光モジュール1Dの第2電極側からの斜視図、図12は、発光モジュール1Dの第2電極側からの平面図、図13は、発光モジュール1Dの第1電極側からの平面図である。
実施の形態5は、実施の形態2の発光モジュール1A(図7)で採用した積層構造に、以下に示す第1補助電極110aおよび第2補助電極140aの配置パターンを適用したものであるが、上記他の実施の形態の積層構造に適用してもよい。
実施の形態5の発光モジュール1Dにおいては、第1補助電極110aと第2補助電極140aとは、相互に交差するように配置されているが直交はしておらず、交差角度(α°)は、約20度程度である。この交差角度は、適宜変更することが可能である。
この構成においても、発光モジュール1Dの発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、図12および図13に示すように、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
また、補助電極の形成時に、位置ずれの誤差が生じた場合でも、位置ずれにともなう開口率の減少は生じないことから、開口率に影響を与えないようにすることもできる。
(実施の形態6:発光モジュール1E)
図14から図16を参照して、実施の形態6の発光モジュール1Eの構造について説明する。図14は、発光モジュール1Eの第2電極側からの透視図、図15は、発光モジュール1Eの第2電極側からの平面図、図16は、発光モジュール1Eの第1電極側からの平面図である。
上述の各発光モジュールにおいては、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、いずれの直線状に延びる電極であったが、実施の形態6における第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、全体としては一の方向に延びるように設けられているが、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aはいずれも階段状の形態を有している。全体として、第1補助電極110aの延びる方向と第2補助電極140aの延びる方向とは略直交しているが、直交していなくてもよい。
この構成においても、発光モジュール1Dの発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、図15および図16に示すように、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
また、補助電極の形成時に、位置ずれの誤差が生じた場合でも、位置ずれにともなう開口率の減少は生じないことから、開口率に影響を与えないようにすることもできる。
(実施の形態7:発光モジュール1F)
図17から図19を参照して、実施の形態7の発光モジュール1Fの構造について説明する。図17は、発光モジュール1Fの第2電極側からの透視図、図18は、発光モジュール1Fの第2電極側からの平面図、図19は、発光モジュール1Fの第1電極側からの平面図である。
上記実施の形態7の発光モジュール1Fにおいては、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aは、全体としては一の方向に延びるように設けられているが、第1補助電極110aおよび第2補助電極140aはいずれも波状の形態を有している。全体として、第1補助電極110aの延びる方向と第2補助電極140aの延びる方向とは略直交しているが、直交していなくてもよい。
この構成においても、発光モジュール1Fの発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、図18および図19に示すように、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
また、補助電極の形成時に、位置ずれの誤差が生じた場合でも、位置ずれにともなう開口率の減少は生じないことから、開口率に影響を与えないようにすることもできる。
(実施例1)
以下、上述の実施の形態2に示す発光モジュール1B(図7)の積層構造において、実施の形態5(図10)の補助電極の配置パターンを採用した具体的な実施例について以下説明する。他の実施の形態においても同様である。
100mm×100mm、厚さ0.7mmの透明基板100としてのガラス基板上に、陽極110として厚さ150nmとなる条件でIZOをスパッタ法で成膜してパターニングを行い、IZO層からなる陽極110を形成した。次に、IZO層からなる陽極110を設けた透明基板100をイソプロピルアルコールで洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥させUVオゾン洗浄を5分間行なった。
陽極110上に、第1補助電極110aとして、ライン幅100μm、スペース幅2000μmとなるようにメタルマスクによってストライプ状にパターニング蒸着したAg膜を100nmの厚みで製膜した。
次に、陽極110および第1補助電極110aの上に少なくとも1層の有機発光層120を形成した。次に、陰極140として厚み15nmのAg膜を製膜した。その後、第2補助電極140aとして、第1補助電極110aと直交するように、ライン幅100μm、スペース幅2000μmとなるようにメタルマスクによってストライプ状にAgを100μmの厚みで製膜した。
(実施例2)
上記の実施例1において用いた陰極140に、IZOを用いて発光モジュール1Bを製造した。
(実施例3)
上記の実施例1において用いた陰極140に、15nmのAg膜を用いて発光モジュール1Bを製造した。第1補助電極110aと第2補助電極140aとが延びる方向は相互に直角となるように配置している。
以下に、上記した発光モジュールに用いられる具体的な材料について説明する。
(透明基板100)
角実施の形態の透明基板100に適用可能な透明基板として、プラスチックフィルム、プラスチック板、ガラスなどを用いることができる。プラスチックフィルム、および、プラスチック板の原料としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)などを用いることができる。
また、透明基板100上には、大気中の酸素、水分を遮断する目的でガスバリア層を設けるのが好ましい。ガスバリア層の形成材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の金属酸化物、金属窒化物が使用できる。
これらの材料は、水蒸気バリア機能のほかに酸素バリア機能も有する。特にバリア性、耐溶剤性、透明性が良好な窒化シリコン、酸化窒化シリコンが好ましい。バリア層は必要に応じて多層構成とすることも可能である。ガスバリア層の形成方法は、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法を用いることができる。
(有機EL素子L10)
有機EL素子L10の有機発光層120としては、図示においては一層としているが、具体的には、その他の複数の機能層を有していてもよい。たとえば、図示する、陽極/有機発光層/陰極以外に、陽極/ホール輸送層/有機発光層/電子輸送層/陰極、陽極/ホール注入層/ホール輸送層/有機発光層/電子輸送層/陰極、陽極/ホール注入層/有機発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、陽極/ホール注入層/有機発光層/電子注入層/陰極、等の各種の構成のものを挙げることができる。各構成要素については、有機発光モジュールとして一般的に使われている材料、構成等の任意のものを用いることができる。
(陽極110、陰極140)
陽極110および陰極140に電極としては、薄膜金属、合金、電気伝導性化合物、および、これらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としては、Ag、Al、Au等の金属、CuI、ITO、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。また、IDIXO(In2O3−ZnO)等非晶質で透明導電膜を作製可能な材料を用いてもよい。
これらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、薄膜を形成させ、フォトリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成してもよい。パターン精度をあまり必要としない場合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。有機導電性化合物のように塗布可能な物質を用いる場合には、印刷方式、コーティング方式など湿式製膜法を用いることもできる。
電極に薄膜金属を用いる場合には、少なくとも透光性を有していればよく、膜厚を30nm以下、好ましくは20nm以下、より好ましくは15nm以下であることが望ましい。
(第1補助電極110a、第2補助電極140a)
第1補助電極110a、および、第2補助電極140aには導電性の高い、たとえば、Al、Ag、Cu、Mo、Cr、Ni、W等の金属、または、それらの合金、もしくは、それらの金属微粒子を含む複合材料を用いるとよい。形成方法としては、蒸着法、スパッタ法、メッキ法、塗布法、インクジェット法、スクリーン印刷法などを用いることができる。
(封止部材150)
封止部材150は、発光モジュール1の表示領域を覆うように配置されておればよく、凹板状を呈するものであってもよいし平板状を呈するものであってもよい。具体的には、封止部材150としては、ガラス板、ポリマー板、ポリマーフィルム、金属板、金属フィルム等が挙げられる。
ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等を挙げることができる。
ポリマー板としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルフォン等を挙げることができる。また、これらの材料を用いた透明基板を用いてもよい。好ましくは、封止部材150にガスバリア層を有しているものがよい。
透明基板100、および、封止部材150においては、酸素透過度10−3g/(m・24h)以下、水蒸気透過度10−3g/(m・24h)以下のものであることが好ましい。また、上記の水蒸気透過度、酸素透過度がいずれも10−5g/(m・24h)以下であることが、さらに好ましい。
また、有機発光層120を挟み透明基板100と対向する側に位置する陰極140の外側に、有機発光層120、陰極140、および、第2補助電極140aを被覆し、透明基板100と接する構造で、無機物、有機物の層を形成して封止部材としての封止膜を形成してもよい。
この場合、封止膜を形成する材料としては、水分や酸素など素子の劣化をもたらすものの浸入を抑制する機能を有する材料であればよい。たとえば、酸化珪素、二酸化珪素、窒化珪素などを用いることができる。さらに、封止膜の脆弱性を改良するためにこれら無機層と有機材料からなる層の積層構造を持たせることが好ましい。
これらの膜の形成方法については、特に限定はなく、たとえば、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、分子線エピタキシー法、クラスタ−イオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法、大気圧プラズマ重合法、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、コーティング法などを用いることができる。
封止部材150と、陰極140(第2補助電極140a含む)、有機発光層120、および、陽極110(第1補助電極110a含む)の表示領域との隙間には、気相および液相では、窒素、アルゴン等の不活性気体や、フッ化炭化水素、シリコンオイルのような不活性液体を注入することが好ましい。また、真空とすることも可能である。また、内部に吸湿性化合物を封入することもできる。
角実施の形態に用いられる白色の発光モジュール1は、必要に応じ製膜時にメタルマスクやインクジェットプリンティング法等でパターニングを施してもよい。パターニングする場合は、電極のみをパターニングしてもよいし、電極および有機発光層をパターニングしてもよいし、全ての層をパターニングにより形成してもよい。
以上、各実施の形態における発光モジュールによれば、発光時における輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。さらに、発光時において面方向から見た場合には、反対側に位置する補助電極は見えなくなり、発光領域の開口率の改善を図ることが可能となる。また、どちらの面から見ても、開口率に違いがなく、両面ともに同じように発光させることができる。さらに、非発光時に透過できる開口率よりも発光時の開口率のほうを大きくすることもできる。
以上、本発明の各実施の形態における発光素子について説明したが、今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 発光モジュール、100 透明基板、110 陽極、110a 第1補助電極、120 有機発光層、120x 陽極補助電極、120y 陰極補助電極、130 引出電極、140 陰極、140a 第2補助電極、150 封止部材。

Claims (6)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板の上に設けられる電界発光素子と、
    を備え、
    前記電界発光素子は、
    前記透明基板側に位置する透光性の第1電極と、
    前記第1電極の上に設けられる有機発光層と、
    前記有機発光層の上に設けられる透光性の第2電極と、を含み、
    前記第1電極には、一の方向に延びる帯状の第1補助電極が複数設けられ、
    前記第2電極には、一の方向に延びる帯状の第2補助電極が複数設けられている、発光モジュール。
  2. 平面方向から見て、前記第1補助電極と前記第2補助電極とは、相互に交差するように配置されている、請求項1に記載の発光モジュール。
  3. 前記第1補助電極と前記第2補助電極とは直交するように配置されている、請求項2に記載の発光モジュール。
  4. 前記第1補助電極は、前記第1電極に対して前記有機発光層とは反対側に設けられ、
    前記第2補助電極は、前記第2電極に対して前記有機発光層とは反対側に設けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発光モジュール。
  5. 前記第1電極および/または前記第2電極は、酸化物透明導電膜である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  6. 前記第1電極および/または前記第2電極は、薄膜金属である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発光モジュール。
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