JP2009237248A - 表示装置 - Google Patents

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法治 松舘
Takeshi Ogawara
健 大河原
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Abstract

【課題】低コストで、大型のフレキシブル表示装置を提供する。
【解決手段】第1基板と、第1基板上に形成され、第1の方向に延長する複数の第1電極と、前記複数の第1電極上に形成される発光素子と、前記発光素子上に形成され、前記複数の第1電極と交差するように第2の方向に延長する複数の第2電極とを有するパッシブマトリクス型の表示装置であって、前記第1基板は、前記複数の第1電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第1樹脂フィルムであり、前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第1電極にそれぞれ電気的に接続されている。前記複数の第2電極上に配置される第2基板を有し、前記第2の基板は、前記複数の第2電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第2樹脂フィルムであり、前記第2樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第2電極にそれぞれ電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に係り、特に、フレキシブル有機EL表示装置などのフレキシブル表示装置に適用して有効な技術に関する。
例えば、トップエミッション方式の有機EL表示装置は、直流低電圧駆動の自己発光素子であることから、一般的な液晶ディスプレイのようにバックライト構造ならびにカラーフィルタ等の構造部材が不要である特徴を持っている。そのため、部品点数、製造プロセスがシンプルであることから、低コスト化や薄型化といった特徴も持っている。
更に、薄板ガラスや透明な樹脂フィルム上に有機EL素子を形成することによって、自由に折り曲げが可能なフレキシブルディスプレイを製作することが可能となる。
一方、フレキシブル有機EL表示装置を製造する目的で、樹脂フィルム上に画素電極や配線を形成する場合、フォトプロセスを用いて精密製作をする手法をはじめとして、印刷プロセスを用いて安価に基板フィルムを製作する手法等、多くのフレキシブル有機EL表示装置用のフィルム基板製作プロセスが提案されている。
また、有機EL表示装置において、アクティブ素子として有機薄膜トランジスタを使用することが、例えば、下記特許文献1に記載されている。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
特開2007−335862号公報
フォトプロセスにより、フレキシブル有機EL表示装置用のフィルム基板を製作する場合には、樹脂フィルム上に画素電極や配線パターンを高精度に形成することが可能であるという特徴はあるが、フォトプロセスの存在による製造コストの増大の他、配線部材の厚みを確保することが困難となるために配線の電気抵抗が大きくなり、電圧降下が無視できなくなるという問題点があった。
また、印刷法によってフィルム基板を製作する場合には、低コストで製作可能なことがメリットであるが、印刷によって回路配線をパターンニングするため、回路配線の電気抵抗が大きくなる。このため、フレキシブル有機EL表示装置を大型化する際に、コストの増大に加え、配線抵抗が大きくなることから、表示部への電力供給が課題になってくるという問題点があった。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、低コストで、大型のフレキシブル表示装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)第1基板と、第1基板上に形成され、第1の方向に延長する複数の第1電極と、前記複数の第1電極上に形成される発光素子と、前記発光素子上に形成され、前記複数の第1電極と交差するように第2の方向に延長する複数の第2電極とを有するパッシブマトリクス型の表示装置であって、前記第1基板は、前記複数の第1電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第1樹脂フィルムであり、前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第1電極にそれぞれ電気的に接続されている。
(2)(1)において、前記複数の第2電極上に配置される第2基板を有し、前記第2の基板は、前記複数の第2電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第2樹脂フィルムであり、前記第2樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第2電極にそれぞれ電気的に接続されている。
(3)(1)または(2)において、前記発光素子は、平板形状に形成され、前記第1の方向、あるいは前記第2の方向に複数設けられる。
(4)(3)において、前記各発光素子の間に分離壁を有する。
(5)(1)ないし(4)の何れかにおいて、前記複数の第1電極および前記複数の第2電極の少なくとも一方は、ITO、または、IZO、あるいは、ZnOである。
(6)複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、第1基板上に形成されたアクティブ素子を有するアクティブマトリクス型の表示装置であって、前記第1基板は、前記複数の第1電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第1樹脂フィルムであり、前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の画素の前記各アクティブ素子に駆動電圧を入力する複数の配線層にそれぞれ電気的に接続されている。
(7)(6)において、前記アクティブ素子は、半導層として有機半導体層を使用する有機薄膜トランジスタである。
(8)(6)または(7)において、前記複数の画素の前記各アクティブ素子に駆動電圧を供給する配線層は、前記複数の画素の前記各アクティブ素子にそれぞれ走査電圧を入力する走査線であり、前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の走査線にそれぞれ電気的に接続されている。
(9)(6)ないし(8)の何れかにおいて、前記各画素は、画素電極と、前記画素電極上に形成される透明電極と、前記透明電極上で前記各画素の発光領域の間に形成される補助配線とを備え、前記補助配線は、第2樹脂フィルムの上に形成されたストライプ状の金属配線である。
(10)(9)において、前記透明電極は、前記各画素に対して共通に形成される。
(11)(6)ないし(10)の何れかにおいて、前記透明電極は、ITO、または、IZO、あるいは、ZnOである。
(12)(1)ないし(11)の何れかにおいて、前記金属配線は、2つの直線部と、前記2つの直線部の間に形成される短絡部とからなるラダー形状のストライプ状の金属配線である。
(13)(1)ないし(12)の何れかにおいて、前記金属配線は、Al、C、Cu,Fe、あるいはSUSのいずれかである。
(14)(1)ないし(13)の何れかにおいて、前記樹脂は、PET、または、TAC、あるいは、POCである。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、低コストで、大型のフレキシブル表示装置を実現することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[実施例1]
本実施例では、パッシブマトリクス型の有機EL表示装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は、本発明の実施例1のパッシブマトリクス型の有機EL表示パネルの概要を示す平面図であり、図2は、図1のA−A’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図、図3は、図1のB−B’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図、図4は、図1のC−C’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図である。
これらの図において、RESIN1,RESIN2は樹脂フィルム、MLINE1,MLINE2は微細金属配線、OLEは有機EL素子、BAKは分離壁、DEN1、DEN2は電極である。
本実施例では、樹脂フィルム(RESIN2)上に、ストライプ状の金属配線(MLINE2)が予めパターンニングされており、この樹脂フィルム(RESIN2)上に、電極(DEN2)を形成する。電極(DEN2)は、図1のX方向に延長し、図1のY方向に複数配置される。
各電極(DEN2)は、一部が、樹脂フィルム(RESIN2)上の金属配線(MLINE2)と接触するように形成され、各電極(DEN2)は、樹脂フィルム(RESIN2)上の対応する金属配線(MLINE2)と電気的に接続される。電極(DEN2)は、ITO等の透明電極であり、蒸着、あるいはスパッタリングにより形成される。
次に、この電極(DEN2)に対して正確に有機EL素子(OLE)を成膜する。この成膜法は蒸着や印刷等の手法を問わない。有機EL素子(OLE)は、図YのX方向に延長し、図1のX方向に複数配置される。また、各有機EL素子(OLE)は、分離壁(BAK)により分離される。なお、有機EL素子(OLE)は、図5に示すように、ホール輸送層22、発光層21、電子輸送層20の3層を少なくとも備える。
さらに、有機EL素子(OLE)の上部に、電極(DEN1)を形成する。電極(DEN1)は、図1のY方向に延長し、図1のX方向に複数配置される。電極(DEN1)は、ITOやIZO等の透明電極であり、蒸着、あるいはスパッタリングにより形成される。
最後に、電極(DEN1)上に、ストライプ状の金属配線(MLINE1)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN1)を形成する。この場合に、各電極(DEN1)は、一部が、樹脂フィルム(RESIN1)上の金属配線(MLINE1)と接触するように形成され、各電極(DEN1)は、樹脂フィルム(RESIN1)上の対応する金属配線(MLINE1)と電気的に接続される。
本実施例では、それぞれストライプ状の金属配線(MLINE1)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN1)と、ストライプ状の金属配線(MLINE2)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN2)とを真空ラミネートによる圧着封止し、封止内部の周囲にデシカントを配置し、パッシブマトリクス型の有機EL表示装置を製作した。但し、圧着条件によっては接続不良が生じる為、圧着条件には真空雰囲気を用いることが望ましい。
本実施例の有機EL表示パネルを駆動する際には、電極(DEN1)(若しくは、樹脂フィルム(RESIN1)上の金属配線(MLINE1))と、電極(DEN2)(若しくは、樹脂フィルム(RESIN2)上の金属配線(MLINE2))とによって構成されるマトリクスに、それぞれ、所望の電位を印加することによって、それぞれの電極(DEN1)と電極(DEN2)との交点の座標が発光する。
なお、本実施例は、両面発光のパッシブマトリクス型の有機EL表示パネルであるが、電極(DEN1)、あるいは、電極(DEN2)のどちらか一方を、Al等の不透明で、かつ、反射率の高い金属に置き換えることによって、片面から発光を取り出す構造に変更することができる。
さらに、前述の説明では、金属配線(MLINE1)を、ストライプ状の金属配線(MLINE1)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN1)を用いたが、この金属配線(MLINE1)は、周知の方法により、電極(DEN1)上に形成するようにしてもよい。
この場合には、従来のパッシブマトリクス型の有機EL表示パネルの構造と同様に、有機EL表示パネルの周囲を封止して、有機EL表示パネル内部の空間の制御のために必要なスペーサ、ならびに吸湿信頼性対策の為の外気遮断構造を持たせる必要がある。
図6は、本発明の実施例の金属配線を説明するための図であり、図7は、本発明の実施例の金属配線を拡大して示す斜視図である。
本実施例のストライプ状の金属配線(MLINE)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN)は、例えば、冷間圧延加工により10μm以下にされた銅箔とPET(ポリエチレンテレフタラート;PolyEthylene Terephthalate)で構成された樹脂フィルム(RESIN)とを化粧鋼板技術により貼り合わせた後、高温かつ高圧でエッチング液を噴出するエッチング技術により銅箔をエッチングし、テーパ角が80〜90度となるように加工された金属配線(MLINE)をストライプ状に形成することにより作成される。
このプロセスを用いた場合には、金属配線(MLINE)の配線ピッチ(PITCH)は80〜1000μm、配線幅(WIDTH)は8〜50μm、配線高(HEIGHT)は10〜150μmまでは適宜製造可能である。
したがって、前述のプロセスを用いた場合には、金属配線(MLINE)の精細度は300LPI(Line per inch)程度は充分に達成可能であるため、有機EL表示パネルの電極の配線抵抗を低下させる目的においては、充分な加工精細度の実力を持っている。
更に、金属配線(MLINE)のパターンに用いられる金属は、板厚10μm程度の配線厚みを持つ為、一般的なガラス基板上にフォトプロセスでパターンニングされた金属配線の厚み(1μm程度)と比較して、約1/10の電気抵抗となり、電極の配線抵抗を低下させることができる。
この結果、電極の配線抵抗による電圧降下を従来よりも低くできるので、高性能な有機EL表示パネルの製造に貢献する他、有機EL表示パネルの大型化対応(例えば、17インチ以上の有機EL素子パネル)に対しても容易に対応可能となる。
この金属配線(MLINE)は、不透明な金属膜で、アルミニウム(Al)の他、銅(Cu)、C(炭素)、Fe(鉄)、ステンレス(SUS)などの金属材料を用いることができる。なお、金属配線(MLINE)の表面に黒色化処理を施すようにしてもよい。この場合には、有機EL素子パネルの視認特性を向上させることが可能となる。
樹脂フィルム(RESIN)としては、PETのほかにTAC(トリアセチルセルロース)、あるいは、POC(ポリオレフィン;polyolefin)等を適用することもできる。これらの樹脂のように、複屈折が少ない膜であれば、他の材料も用いることができる。
なお、前述の説明では、予め金属箔と樹脂フィルムを貼り合わせた部材を準備して、これにフォトレジストでパターンニングし、エッチング法により、配線以外の部分を除去することによって製造したが、析出法や印刷法を用いても、同様な効果を得ることができる。
図8は、本実施例の金属配線(MLINE)の変形例を説明するための図である。
図8に示す変形例は、金属配線(MLINE)を、2つの直線部11と、当該2つの直線部11を短絡する短絡部12とで構成される。即ち、本実施例の金属配線(MLINE)は、ラダー形状とされる。
ここで、短絡部12の長さ(L1)は、120μm、短絡部12の間隔(W)は、120μmとされる。また、直線部11および短絡部12の幅は、10μmである。
なお、図8に示すラダー形状の金属配線(MLINE)を使用することにより、より電極(DEN1,DEN2)の配線抵抗を低減することが可能である。さらに、膜厚が10〜150μmの金属膜は光を遮断するので、図8に示すラダー形状の金属配線(MLINE)を使用することにより、本実施例の有機EL表示パネルのコントラストを増加させることが可能となる。この効果は、金属配線(MLINE)を黒色化することにより、より顕著な効果となる。
[実施例2]
本実施例では、トップエミッション方式のアクティブマトリクス型有機EL表示パネルに本発明を適用した例について説明する。
図9は、本発明の前提となる有機EL表示パネルの1画素(サブピクセル)の等価回路を示す回路図である。
図9に示すように、本発明の前提となる有機EL表示パネルでは、上下方向に映像線(DATA)及び電源線(POWER)、左右方向に補助配線(SUP)と走査線(SCAN)が配置され、各画素はこれらの配線の間に形成される。
各画素は、第1トランジスタ(TFT1)、第2トランジスタ(TFT2)、データ保持容量(CAP)、および有機EL素子(OLE)を有する。
第1トランジスタ(TFT1)のソースドレイン領域の一端に、映像線(DATA)が接続され、他端に、データ保持容量(CAP)の一端が接続され、制御端であるゲートは、走査線(SCAN)に接続される。
データ保持容量(CAP)の一端は、第2トランジスタ(TFT2)の制御端にも接続され、他端は、電源線(POWER)に接続される。
電源線(POWER)には、データ保持容量(CAP)だけでなく、第2トランジスタ(TFT2)のソースドレイン領域の一端が接続されている。第2トランジスタ(TFT2)のソースドレイン領域の他端は、有機EL素子(OLE)のアノードに接続される。有機EL素子(OLE)のカソードは、補助配線(SUP)に接続される。
図10は、本発明の実施例の有機EL表示パネルの1画素の要部断面構造を示す図である。図10に示すように、本実施例の有機EL表示パネルでは、第1基板を構成する樹脂フィルム(RESIN2)上に、ゲート電極(G)、ゲート絶縁膜(GI)、ドレイン電極(SG1)、半導体膜(AS)、ソース電極(SG2)、第1層間絶縁膜(INS1)、第2層間絶縁膜(INS2)、画素電極(AD)、バンク(BNK)、有機EL素子(OLE)、共通電極(CD)、補助配線(SUP)を構成する金属配線(MLINE1)、金属配線(MLINE1)が予めパターンニングされた樹脂フィルム(RESIN1)が形成される。なお、図10において、矢印Aは、有機EL素子(OLE)で発光した光の照射方向を示す。
本実施例は、前述の微細金属配線(MLINE2)が予めパターンニングされている樹脂フィルム(RESIN2)を利用して、アクティブマトリクス型の有機EL表示パネルを作成したものである。
図11に示すように、走査線(GL)は、一部が、樹脂フィルム(RESIN2)上の金属配線(MLINE2)と接触するように形成される。また、ゲート電極(G)は、走査線(GL)から突出するように形成されている。これにより、走査線(GL)の配線抵抗を低減することが可能である。なお、樹脂フィルム(RESIN2)上の金属配線(MLINE2)として、図8に示すラダー形状の金属配線を使用することも可能である。この場合は、走査線(GL)の配線抵抗をより低減することが可能となる。なお、ゲート電極(G)は、例えば、厚さ100〜300nmの金属膜で、モリブデン(Mo)とタングステン(W)との合金膜(MoW)で構成される。
ゲート絶縁膜(GI)は、例えば、厚さ100〜200nmのTEOSによる酸化シリコン膜で構成され、コンタクトホール以外の基板全面を覆っている。ゲート絶縁膜(GI)は、ゲート絶縁膜だけでなく、データ保持容量(CAP)の誘電体層としても機能する。
第1層間絶縁膜(INS1)は、厚さ200〜500nmの酸化シリコン膜で構成され、コンタクトホール以外の基板全面を覆っている。
本実施例では、第1トランジスタ(TFT1)、あるいは第2トランジスタ(TFT2)として、半導体層(AS)に有機半導体層を使用する有機薄膜トランジスタが使用される。半導体膜(AS)は、第1層間絶縁膜(INS1)に形成された凹部に形成される。
ドレイン電極(SG1)、およびソース電極(SG2)を構成する金属配線は、映像線(DATA)、電源線(POWER)を構成する。なお、ドレイン電極(SG1)、およびソース電極(SG2)を構成する金属配線は、例えば、厚さ100〜300nmの金属膜で、モリブデン(Mo)とタングステン(W)との合金膜(MoW)で構成される。
第2層間絶縁膜(INS2)は、厚さ300〜500nmのシリコン窒化膜の上に、厚さ1μm〜2μmのポリイミド、アクリル、エポキシの何れから選択された有機絶縁膜が形成された積層構造で構成され、コンタクトホール以外の基板全面を覆っている。
画素電極(AD)は、上下2層で構成される。下層は、厚さ50〜200nmのAlSi膜と20〜120nm程度の厚さのMoW膜との積層膜(上Al膜/下MoW膜)で構成され、画素毎に分離されている。上層は、厚さ30〜200nm程度のITO(Indium Tin Oxide)膜で構成され、画素毎に分離されている。上層のITOは、下層の金属を覆い、下層を介さずに第2トランジスタ(TFT2)と電気的に直接接続されている。即ち、画素電極(AD)の上層は、ホール注入する陽極として機能し、下層は有機EL素子(OLE)で発光した光を反射する反射膜として機能する。
バンク(BNK)は、画素電極(AD)の外縁を覆い、画素電極(AD)を露出する発光領域(ARA)間を絶縁する絶縁膜で、窒化シリコン膜SiN、アクリル又はポリイミドで構成される。
有機EL素子(OLE)は、前述の図5に示すように、ホール輸送層22、発光層21、電子輸送層20の3層を少なくとも備えている。この有機EL素子(OLE)の少なくとも一層がバンクの上にも形成される。
陰極となる共通電極(CD)は、IZOなどの亜鉛系の酸化導電膜で構成され、有機EL素子(OLE)の全面を覆っている。
共通電極(CD)上には、補助配線(SUP)を構成する金属配線(MLIN1)が形成される。この金属配線(MLINE1)は、樹脂フィルム(RESIN1)上に予めパターンニングされている。
この金属配線(MLINE1)は、走査線(SCAN)の延長方向で、各画素の発光領域(ARA)の間の非発光領域に形成される。即ち、金属配線(MLINE1)は、上下左右に延びるバンク(BNK)のうち、左右に延びるバンク(BNK)上に形成される。
樹脂フィルム(RESIN1)上に形成される金属配線(MLINE1)は、配線幅は10〜15μm、各画素の発光領域(ARA)の間隔は、25ないし30μmとされる。
本実施例の補助配線(SUP)は、前述した、PETで構成された樹脂フィルム(RESIN1)上にストライプ状に形成された金属配線(MLINE)で構成される。
金属配線(MLINE)パターンに用いられる金属は、板厚10μm程度の配線厚みを持つ為、一般的なガラス基板上にフォトプロセスでパターンニングされた金属配線の厚み(1μm程度)と比較して、約1/10の電気抵抗となる。このため、現状考えうる補助配線の形成プロセス、即ち、フォトプロセス法や真空蒸着法に比較して、本実施例による補助配線(SUP)は配線抵抗が最も低いものとなる。
本実施例では、共通電極(CD)としては、ITO、または、IZO、あるいはZnOが使用されるが、本実施例では、共通電極(CD)として、ITO、または、IZO、あるいはZnOを用い、補助配線構成部材を有機EL素子パネルの共通電極(CD)に組み合わせた際には、共通電極(CD)と補助配線(SUP)とを組み合わせたシート抵抗を10Ω/□以下とすることができる。
この結果、補助配線(SUP)の配線抵抗による電圧降下を従来よりも低くできるので、高性能な有機EL表示パネルの製造に貢献する他、トップエミッション方式の有機LE表示パネルの大型化対応(例えば、17インチ以上の有機EL素子パネル)に対しても容易に対応可能となる。
この金属配線(MLINE1)は、前述したように、不透明な金属膜で、アルミニウム(Al)の他、銅(Cu)、ステンレス(SUS)などの金属材料を用いることができる。なお、金属配線(MLINE)の表面に黒色化処理を施すようにしてもよい。この場合には、有機EL素子パネルの視認特性を向上させることが可能となる。
本実施例によれば、下記の作用・効果を得ることが可能である。
(1)透明な樹脂フィルム(RESIN)に微細な金属配線(MLINE)を形成するプロセスは、大量生産に適した製造手法であり、低コストで生産が可能であるばかりか、フレキシブル有機ELパネルを製造する際の製造プロセスが簡略化するため、フレキシブル有機ELパネルのコスト低減することが可能となる。
(2)透明な樹脂フィルム(RESIN)に微細な金属配線(MLINE)を形成する場合、その配線厚みは10μmを超えることも可能であるため、フレキシブル有機ELパネルを駆動する為の配線抵抗を低減することが可能となる。これにより、電源線ならびに信号線等の配線抵抗による、電圧降下を軽減することが可能であるため、フレキシブル有機ELパネルの大型化が可能となるとともに、表示品質を向上させることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
本発明の実施例1のパッシブマトリクス型の有機EL表示パネルの概要を示す平面図である。 図1のA−A’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 図1のB−B’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 図1のC−C’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 図1に示す有機EL素子の構成の一例を示す図である。 本発明の実施例1の金属配線を説明するための図である。 本発明の実施例1の金属配線を拡大して示す斜視図である。 本実施例1の金属配線の変形例を説明するための図である。 本発明の前提となるアクティブマトリクス型の有機EL表示パネルの1画素(サブピクセル)の等価回路を示す回路図である。 本発明の実施例2のアクティブマトリクス型の有機EL表示パネルの1画素の要部断面構造を示す図である。 本発明の実施例2のアクティブマトリクス型の有機EL表示パネルの走査線を説明するための図である。 図10に示す補助配線を構成する金属配線の配置パターンを示す図である。
符号の説明
11 直線部
12 短絡部
20 電子輸送層
21 発光層
22 ホール輸送層
RESIN,RESIN1,RESIN2 樹脂フィルム
MLINE,MLINE1,MLINE2 金属配線
AS 半導体層
GI ゲート絶縁膜
SG1 ドレイン電極
SG2 ソース電極
INS1 第1層間絶縁膜
INS2 第2層間絶縁膜
AD 画素電極
BNK バンク
SUP 補助配線
CD 共通電極
DATA 映像線
POWER 電源線
SCAN 走査線
OLE 有機EL素子
TFT1 第1トランジスタ
TFT2 第2トランジスタ
CAP データ保持容量
GL 走査線
G ゲート電極

Claims (14)

  1. 第1基板と、
    第1基板上に形成され、第1の方向に延長する複数の第1電極と、
    前記複数の第1電極上に形成される発光素子と、
    前記発光素子上に形成され、前記複数の第1電極と交差するように第2の方向に延長する複数の第2電極とを有するパッシブマトリクス型の表示装置であって、
    前記第1基板は、前記複数の第1電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第1樹脂フィルムであり、
    前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第1電極にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記複数の第2電極上に配置される第2基板を有し、
    前記第2の基板は、前記複数の第2電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第2樹脂フィルムであり、
    前記第2樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の第2電極にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記発光素子は、平板形状に形成され、前記第1の方向、あるいは前記第2の方向に複数設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記各発光素子の間に分離壁を有することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記複数の第1電極および前記複数の第2電極の少なくとも一方は、ITO、または、IZO、あるいは、ZnOであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 複数の画素を有し、
    前記複数の画素の各々は、第1基板上に形成されたアクティブ素子を有するアクティブマトリクス型の表示装置であって、
    前記第1基板は、前記複数の第1電極と対向する面にストライプ状の金属配線が複数形成された第1樹脂フィルムであり、
    前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の画素の前記各アクティブ素子に駆動電圧を入力する複数の配線層にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする表示装置。
  7. 前記アクティブ素子は、半導層として有機半導体層を使用する有機薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記複数の画素の前記各アクティブ素子に駆動電圧を供給する配線層は、前記複数の画素の前記各アクティブ素子にそれぞれ走査電圧を入力する走査線であり、
    前記第1樹脂フィルムの複数の金属配線の各々は、前記複数の走査線にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記各画素は、画素電極と、前記画素電極上に形成される透明電極と、
    前記透明電極上で前記各画素の発光領域の間に形成される補助配線とを備え、
    前記補助配線は、第2樹脂フィルムの上に形成されたストライプ状の金属配線であることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記透明電極は、前記各画素に対して共通に形成されることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記透明電極は、ITO、または、IZO、あるいは、ZnOであることを特徴とする請求項6ないし請求項10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 前記金属配線は、2つの直線部と、前記2つの直線部の間に形成される短絡部とからなるラダー形状のストライプ状の金属配線であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 前記金属配線は、Al、C、Cu,Fe、あるいはSUSのいずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の表示装置。
  14. 前記樹脂は、PET、または、TAC、あるいは、POCであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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