JP2018067493A - 面発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】輝度ムラが少なく、非発光領域の少ない面発光装置を提供する。【解決手段】本発明は、複数の第1面発光素子30を備え第1発光層3と、第1発光層3の非発光領域に発光面が位置するように第1発光層3に重ねられ複数の第2面発光素子40を備え第2発光層4とを備え、第1および第2面発光素子30、40は、それぞれ、有機発光層32と、第1電極層31と、第2電極層33とを備える。これら複数の第1面発光素子30は、互いに隣接する第1面発光素子30間における一方の第1面発光素子30の第2電極層33の一方端部が他方の第1面発光素子30の第1電極層31の他方端部に接することによって直列に接続される。これら複数の第2面発光素子40は、互いに隣接する第2面発光素子40間における一方の第2面発光素子40の第2電極層43の一方端部が他方の第2面発光素子40の第1電極層41の他方端部に接することによって直列に接続される。【選択図】図2
Description
本発明は、有機ELパネルなどのシート状の面発光素子を用いた面発光装置に関する。
近年、有機EL(ElectroLuminescence)などに代表される面発光装置が新しい灯りの形として注目されている。有機ELは、有機発光ダイオード(OLED、Organic Light Emitting diode)とも呼ばれ、平面基板上に面状の有機発光層を挟持した一対の平面電極層を配置する構成を取ることが多い。有機ELでは、平面電極層の少なくとも一方を、発光した光の波長に対して透明とすることで、有機発光層で発光した光は、透明電極層を経由して外部に放出される。これによって平面形状の発光体が実現される。また、一対の平面電極層の両方を透明とすることで、透明な面発光光源を実現できることが知られている。透明電極層には、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)などの化合物が用いられることもあるが、銀、金、銅、アルミニウムなどの金属を30nm以下の厚みで薄膜成膜して用いることもある。その一方、有機ELを大面積化する際には、輝度ムラが課題として発生する。より詳しくは、有機発光層へかかる電圧は、素子への給電点から離れるにしたがって、電極層内での電圧降下の影響で低くなる。透明電極層は、金属電極に比し高抵抗であるため、より電圧降下が大きくなり、有機発光層へかかる電圧の変動割合が顕著となって、輝度ムラが生じやすくなる。すなわち、この課題は、透明電極層の電気抵抗が一般的な電極層に比べて高いことに起因している。
そこで、この課題を解決する面発光装置が、例えば特許文献1に提案されている。この特許文献1に開示された面発光装置は、基板上に発光面を揃えて配列された複数の面発光素子を備え、互いに隣接する2つの面発光素子における第1電極層と第2電極層とを電気的に接続している。これにより、特許文献1に開示された面発光装置は、一つの面発光素子内における透明電極層の幅を短くする構成にしている。
しかしながら、前記特許文献1では、前記隣接する2つの面発光素子間に形成された接続部分の領域は、非発光領域となって発光領域が形成されていない。そのため、特許文献1では、面発光装置全体に占める非発光領域が多くなってしまっている。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、輝度ムラが少なく、しかも、非発光領域がより少ない面発光装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる面発光装置は、発光面を揃えて配列された複数の第1面発光素子を備えて成る第1発光層と、前記第1発光層の非発光領域に発光面が位置するように前記第1発光層に重ねられ、発光面を揃えて配列された複数の第2面発光素子を備えて成る第2発光層とを備え、前記第1および第2面発光素子は、それぞれ、有機発光層と、前記有機発光層を挟み込んで前記有機発光層に給電する第1および第2電極層とを備え、前記第1発光層における前記複数の第1面発光素子は、互いに隣接する第1面発光素子間における一方の第1面発光素子の第2電極層の一方端部が他方の第1面発光素子の第1電極層の他方端部に接することによって、直列に接続され、前記第2発光層における前記複数の第2面発光素子は、互いに隣接する第2面発光素子間における一方の第2面発光素子の第2電極層の一方端部が他方の第2面発光素子の第1電極層の他方端部に接することによって、直列に接続されていることを特徴とする。好ましくは、上述の面発光装置において、前記第1発光層と前記第2発光層とは、他の部材を介することなく直接的に重ねられている。好ましくは、上述の面発光装置において、前記第1電極層は、前記有機発光層に給電するための第1電極層本体部と、前記第1電極層本体部から連続的に(一体的に)延びた第1電極層接続部とを備え、前記第2電極層は、前記有機発光層に給電するための第2電極層本体部と、前記第2電極層本体部から連続的に(一体的に)延びた第2電極層接続部とを備え、前記第1発光層における前記複数の第1面発光素子は、互いに隣接する第1面発光素子間における一方の第1面発光素子の第2電極層接続部が他方の第1面発光素子の第1電極層接続部に(直接的に)接することによって、直列に接続され、前記第2発光層における前記複数の第2面発光素子は、互いに隣接する第2面発光素子間における一方の第2面発光素子の第2電極層接続部が他方の第2面発光素子の第1電極層接続部に(直接的に)接することによって、直列に接続されている。好ましくは、上述の面発光装置において、前記第1電極層における第1電極層本体部と第1電極層接続部とは、一体に形成された層体(膜体)から成り、前記第2電極層における第2電極層本体部と第2電極層接続部とは、一体に形成された層体(膜体)から成る。
これによれば、第1発光層と第2発光層とのそれぞれが複数の面発光素子から構成されるため、有機発光層へかかる電圧の変動割合が小さくなり、輝度ムラを抑えることができる。第1発光層の非発光領域に第2発光層の発光領域が位置するように第1発光層に第2発光層が重ねられているため、前記位置する第2発光層の発光領域によって第1発光層の非発光領域から光を放射できる。これにより、非発光領域が低減され、非発光領域が少ないものになる。
他の一態様では、上述の面発光装置において、前記第1発光層の前記第1面発光素子における第2電極層は、前記第2発光層の前記第2面発光素子における第2電極層と兼用されていることを特徴とする。好ましくは、上述の面発光装置において、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子における前記複数の第2電極層それぞれを、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子における前記複数の第2電極層それぞれとして、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子は、形成(構成)されている。好ましくは、上述の面発光装置において、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子における前記複数の第1電極層それぞれは、プラス極(またはマイナス極)であり、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子における前記複数の第1電極層それぞれは、プラス極(またはマイナス極)であり、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子と前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子とに共用されている前記複数の第2電極層それぞれは、マイナス極(またはプラス極)である。
これによれば、第1発光層の第1面発光素子における第2電極層が第2発光層の第2面発光素子における第2電極層と兼用されているため、面発光装置全体の厚さが抑えられ、面発光装置全体の厚さを薄くできる。しかも、第2電極層を兼用することで、製造コストが抑えられ、低コスト化が実現できる。
他の一態様では、上述の面発光装置において、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子に給電する第1電源部と、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子に給電する第2電源部と、前記第1および第2電源部それぞれ制御する給電制御部とをさらに備え、前記給電制御部は、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子に給電する場合には前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子への給電を停止するように、前記第1および第2電源部を制御し、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子に給電する場合には前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子への給電を停止するように、前記第1および第2電源部を制御することを特徴とする。好ましくは、上述の面発光装置において、前記給電制御部は、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子への給電と、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子への給電とを交互に実行するように、前記第1および第2電源部を制御する。好ましくは、上述の面発光装置において、前記給電制御部は、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子に給電し、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子への給電を停止する第1給電モード、および、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子に給電し、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子への給電を停止する第2給電モード、を少なくとも備え、前記第1給電モードと前記第2給電モードとを交互に実行するように、前記第1および第2電源部を制御する。ちらつきを抑制するために、好ましくは、上述の面発光装置において、前記給電制御部は、周波数20Hz以上で、より好ましくは、周波数50Hz以上で、さらにより好ましくは、周波数100Hz以上で給電するように、前記第1および第2電源部を制御する。
これによれば、給電制御部によって第1電源部および第2電源部それぞれを制御することで、第1発光層の第1面発光素子における第2電極層が第2発光層の第2面発光素子における第2電極層と兼用される構成でも、第1発光層の第1面発光素子および第2発光層の第2面発光素子それぞれに安定的に給電でき、これらを確実に発光されることができる。
本発明にかかる面発光装置は、輝度ムラが少なく、しかも、非発光領域がより少ない。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態における面発光装置の平面図である。図2は、図1に示すII−II線の断面図である。図3は、図1に示すIII−III線の断面図である。図4は、前記面発光装置の電気的な構成を示す図である。なお、図中のX1方向を左方向、X2方向を右方向とし、Y1方向を前方向、Y2方向を後方向とし、Z1方向を上方向とし、Z2方向を下方向として説明する。図5は、前記面発光装置が有する第1面発光素子と第2面発光素子とに印加される電圧の波形図である。
この実施形態における面発光装置1は、図1ないし図4に示すように、基板2と、基板2上に保持されたシート状の第1発光層3および第2発光層4と、電源部5、6と、電源部5、6を制御する給電制御部7とを備える。
基板2は、プラスチックフィルム、プラスチック板、ガラス板などの透明基板を用いることができる。プラスチックフィルムおよびプラスチック板の原料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVA(エチレン酢酸ビニル)などのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)などである。
また、基板2上に、大気中の酸素、水分を遮断する目的でガスバリア層を設けることが好ましい。ガスバリア層の形成材料は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の金属酸化物、金属窒化物である。これら材料は、水蒸気バリア機能のほかに酸素バリア機能も有する。特にバリア性、耐溶剤性および透明性が良好な窒化シリコン、酸化窒化シリコンが好ましい。バリア層は、必要に応じて多層構成とすることも可能である。ガスバリア層の形成方法は、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法を用いることができる。
第1発光層3は、発光面を揃えて左右方向に沿って配列された複数の第1面発光素子30を備える。各第1面発光素子30は、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)から構成されており、この実施形態では、基板2上に積層された第1電極層31と、第1電極層31上に積層された有機発光層32と、有機発光層32上に積層された第2電極層33とを備える。
第1電極層31と第2電極層33とは、有機発光層32に給電するための部材であり、何れか一方がプラス極(陽極)とされ、他方がマイナス極(陰極)とされる。この実施形態では、第1電極層31がプラス極とされ、第2電極層33がマイナス極とされている。
第1電極層31(プラス極)は、好ましくは薄膜金属、合金、これらの混合物が電極層物質として用いられる。このような電極層物質の具体例として、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Au)等の金属が挙げられる。第1電極層31は、これらの電極層物質を蒸着法やスパッタリング法等の薄膜形成方法により形成された薄膜を所望の形状にパターニングすることで形成されて良い。あるいは、パターン精度があまり必要とされない場合(100μm以上程度)には、上記電極層物質を蒸着法やスパッタリング法によって形成する際に所望の形状のマスクを介してパターンニングすることで形成されも良い。薄膜金属を透明プラス極電極層として用いる場合には、この薄膜金属の透明プラス極電極層は、有機発光層32で発光される光の波長に対し少なくとも透光性を有していればよく、その膜厚は、30nm以下、好ましくは20nm以下、より好ましくは、15nm以下とされる。
各第1電極層31は、有機発光層32に給電するための第1電極本体部311と、第1電極本体部311の端部から連続的(一体的)に延びた第1電極接続部312とを備えている。すなわち、第1電極本体部311と第1電極接続部312とは、製造工程の際に一体で形成される。
第2電極層33は、上記第1電極層31と同じ材料を用いることができる。より詳しくは、第2電極層33は、好ましくは薄膜金属、合金、これらの混合物が電極層物質として用いられる。このような電極層物質の具体例としては銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Au)等の金属が挙げられる。第2電極層33は、これらの電極層物質を蒸着法やスパッタリング法等の薄膜形成方法により形成された薄膜を所望の形状にパターニングすることで形成されて良い。あるいは、パターン精度があまり必要とされない場合(100μm以上程度)には、上記電極層物質を蒸着法やスパッタリング法によって形成する際に所望の形状のマスクを介してパターニングすることで形成されても良い。薄膜金属を透明マイナス極電極層として用いる場合には、この薄膜金属の透明マイナス極電極層は、有機発光層32で発光される光の波長に対し少なくとも透光性を有していればよく、その膜厚は、30nm以下、好ましくは20nm以下、より好ましくは、15nm以下とされる。
各第2電極層33は、有機発光層32に給電するための第2電極本体部331と、第2電極本体部331の端部(一端部)から連続的(一体的)に延びた第2電極接続部332とを備えている。すなわち、第2電極本体部331と第2電極接続部332とは、製造工程の際に一体で形成される。
そして、第1発光層3における複数の第1面発光素子30は、互いに隣接する一方の第1面発光素子30における第2電極層33の第2電極接続部332が他方の第1面発光素子30における第1電極層31の第1電極接続部312に直接的に接することによって電気的に直列に接続されている。言い換えれば、互いに隣接する一方の第1面発光素子30における第2電極層33の第2電極接続部332と他方の第1面発光素子30における第1電極層31の第1電極接続部312との間に他の部材が介在しない。
このように構成された第1発光層3は、各有機発光層32における第1電極層31と第2電極層33とで挟まれた部分が第1発光層3の発光領域3a(図19参照)となり、例えば、発光領域3aにおける有機発光層32に対向する第1電極層31の対向面(図2の下面)が発光面となる。互いに隣接する発光領域3aの間の部分(領域)が第1発光層3の非発光領域3b(図19参照)となる。
第2発光層4は、第1発光層3上に積層されており、第1発光層3と同様に、発光面を揃えて一方向に沿って配列された複数の第2面発光素子40を備えている。各第2面発光素子40は、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)から構成されており、有機発光層42と、有機発光層42を挟みこんで有機発光層42に給電する第1電極層41および第2電極層43とを備える。有機発光層42は、第1発光層3の有機発光層32と同構成を採っている。
第2発光層4の第2電極層43は、この実施形態では、第1発光層3の第2電極層33から構成されており、第2発光層4の第2電極層43と第1発光層3の第2電極層33とが兼用されている。したがって、第1発光層3における第2電極層33の第2電極本体部331は、第2発光層4における第2電極層43の第2電極本体部であり、第1発光層3における第2電極層33の第2電極接続部332は、第2発光層4における第2電極層43の第2電極接続部432である。また、第2発光層4は、第1発光層3上に、他の部材を介することなく直接的に積層、より詳しくは一部重複して積層されている。
第2発光層4の第1電極層41は、第1発光層3の第1電極層31と略同構成を採っており、有機発光層42に給電するための第1電極本体部411と、第1電極本体部411の端部(一端部)から連続的(一体的)に延びた第1電極接続部412とを備えている。すなわち、第1電極本体部411と第1電極接続部412とは、製造工程の際に一体で形成される。
ただし、この第2発光層4における第1電極層41の第2電極層43に対する位置が第1発光層3における位置とは逆になっており、第1電極層41が第2電極層43の図の上側に配置されている。
そして、第2発光層4における複数の第2面発光素子40は、互いに隣接する一方の第2面発光素子40における第2電極層43の第2電極接続部432が他方の第2面発光素子40における第1電極層41の第1電極接続部412に直接的に接することによって電気的に直列に接続されている。言い換えれば、互いに隣接する一方の第2面発光素子40における第2電極層43の第2電極接続部432が他方の第2面発光素子40における第1電極層41の第1電極接続部412との間に他の部材が介在しない。
このように構成された第2発光層4は、各第2面発光素子40における第1電極層41と第2電極層43とで挟まれた部分が第2発光層4の発光領域4a(図20参照)となり、例えば、発光領域4aにおける有機発光層32に対向する第2電極層43の対向面(図2の下面)が発光面となる。隣接する発光領域4aの間の部分が第2発光層4の非発光領域4b(図20参照)となる。
なお、第1発光層3または第2発光層4は、上記のようにプラス極/有機発光層/マイナス極とされる構成に限らず、例えばプラス極/ホール輸送層/有機発光層/電子輸送層/マイナス極、プラス極/ホール注入層/ホール輸送層/有機発光層/電子輸送層/マイナス極、プラス極/ホール注入層/有機発光層/電子輸送層/電子注入層/マイナス極、プラス極/ホール注入層/有機発光層/電子注入層/マイナス極、等の各種の構成で良く、適宜に変更し得る。
第2発光層4は、第2発光層4の発光領域4aが第1発光層3の非発光領域3bに位置するように第1発光層3に重ねられて配置されている。第2発光層4は、第2発光層4の非発光領域4bが第1発光層3の発光領域3aに位置するように配置されている。
電源部は、図4に示すように、第1発光層3の第1面発光素子30に給電するための第1電源部5と、第2発光層4の第2面発光素子40に給電するための第2電源部6とを備える。第1発光層3では、図4に示すように、電流は、第1電源部5から、直列接続された複数の第1面発光素子30を順次に流れて第1電源部5に戻る。第2発光層3では、図4に示すように、電流は、第2電源部6から、直列接続された複数の第2面発光素子40を順次に流れて第2電源部6に戻る。
給電制御部7は、この実施形態では、第1発光層3の複数の第1面発光素子30に給電する場合には第2発光層4の複数の第2面発光素子40への給電を停止するように、第1電源部5および第2電源部6を制御し、第2発光層4の複数の第2面発光素子40に給電する場合には第1発光層3の複数の第1面発光素子30への給電を停止するように、第1電源部5および第2電源部6を制御する回路である。
換言すれば、給電制御部7は、第1発光層3の複数の第1面発光素子30に給電し、第2発光層4の複数の第2面発光素子40への給電を停止する第1給電モード、および、第2発光層4の複数の第2面発光素子40に給電し、第1発光層3の複数の第1面発光素子30への給電を停止する第2給電モード、を少なくとも備え、第1給電モードと第2給電モードとを交互に実行するように、第1電源部5および第2電源部6を制御する回路である。
この実施形態では、給電制御部7は、図5に示すように、所定のデューティー比(Duty比)を持つ矩形状の第1パルスで第1面発光素子30に給電するように第1電源部5を制御し、かつ、所定のデューティー比を持つ矩形状の第2パルスで第2面発光素子40に給電するように第2電源部6を制御し、かつ、前記第1パルスがオンである第1オン時間帯が、前記第2パルスがオフである第2オフ時間帯に含まれるように(言い換えれば、前記第2パルスがオンである第2オン時間帯が、前記第1パルスがオフである第1オフ時間帯に含まれるように)、前記第1および第2パルスの各位相(各オンタイミング)をずらして第1および第2電源部5、6それぞれを制御する。
このように、給電制御部7によって第1電源部5および第2電源部6それぞれを制御することで、第1発光層3の第1面発光素子30における第2電極層33が第2発光層4の第2面発光素子40における第2電極層43と兼用される構成でも、第1発光層3の第1面発光素子30および第2発光層4の第2面発光素子40それぞれに安定的に給電でき、これらを確実に発光されることができる。
ここで、ちらつきを抑えるために、給電のパルス駆動周波数は、数十Hz以上に設定するのが好ましく、より好ましくは、20Hz以上、さらに好ましくは、100Hz以上である。その輝度は、パルスのデューティー比を変更することによって調整でき、また、印加する電圧値を調整することによっても調整できる。パルスのオン時間帯が長くなるほど、その輝度は、高くなり(明るくなり)、電圧値が高くなるほど(大きくなるほど)。その輝度は、高くなる。
また、この実施形態では、第1発光層3および第2発光層4は、図示しないが、封止部材で覆われている。この封止部材は、透光性を有し、発光素子の表示領域を覆うように配置されればよく、凹板状を呈するものであってもよいし、或いは平板状を呈するものであってもよい。より具体的には、封止部材として、ガラス板、ポリマー板・フィルム等が挙げられる。ガラス板として、特にソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等が挙げられる。ポリマー板として、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルフォン等が挙げられる。封止部材は、透明な板部材であっても良い。好ましくは、封止部材にガスバリア層が形成される。
また、上述の基板2および封止部材は、好ましくは、酸素透過度10−3g/(m2・24h)以下、水蒸気透過度10−3g/(m2・24h)以下である。より好ましくは、上述の基板2および封止部材は、前記水蒸気透過度、酸素透過度がいずれも10−5g/(m2・24h)以下である。
また、有機発光層42を挟み基板2と反対側の電極層41の外側に、該電極層41と有機発光層42を被覆し、基板2と接する形で無機物、有機物の層を形成して封止膜とすることも好適にできる。この場合、該膜を形成する材料は、水分や酸素など、素子の劣化をもたらすものの浸入を抑制する機能を有し、透光性を有する材料であればよく、例えば、該膜を形成する材料として、酸化珪素、二酸化珪素、窒化珪素などが挙げられる。さらに該膜の脆弱性を改良するためにこれら無機層と有機材料からなる層の積層構造を持たせることが好ましい。これらの膜の形成方法は、特に限定はなく、例えば真空蒸着法、スパッタ法、反応性スパッタリング法、分子線エピタキシー法、クラスタ−イオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法、大気圧プラズマ重合法、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、コーティング法などである。
また、封止部材と第1面発光素子の表示領域との間隙には、窒素、アルゴン等の不活性気体を気相で注入し、或いは、フッ化炭化水素、シリコンオイルのような不活性液体を液相で注入することが好ましい。また、真空とすることも可能である。また、内部に吸湿性化合物が封入されても良い。
また、本実施形態に用いられる白色有機EL素子または有機EL装置は、必要に応じ成膜時にメタルマスクやインクジェットプリンティング法等でパターニングされても良い。パターニングの際には、電極層のみがパターニングされてもよいし、電極層と発光層とがパターニングされてもよいし、素子全層がパターニングされてもよい。
このような面発光装置1は、第1発光層3と第2発光層4とのそれぞれが複数の面発光素子30、40から構成されるため、有機発光層32、43へかかる電圧の変動割合が小さくなり、輝度ムラを抑えることができる。第1発光層3の非発光領域3bに第2発光層4の発光領域4aが位置するように第1発光層3に第2発光層4が重ねられているため、前記位置する第2発光層4の発光領域4aによって第1発光層3の非発光領域3bに光を照射できる。これにより、非発光領域が軽減され、非発光領域が少ないものになる。
また、第1発光層3の第1面発光素子30における第2電極層33が第2発光層4の第2面発光素子40における第2電極層43と兼用されているため、面発光装置1全体の厚さが抑えられ、面発光装置1全体の厚さを薄くできる。しかも、第2電極層43を兼用することで、製造コストが抑えられ、低コスト化が実現できる。
次に、実施形態における面発光装置の製造方法の一例を説明する。図6は、一例として、前記面発光装置の製造工程における第1工程を説明するための平面図である。図7は、図6に示すVII−VII線の断面図である。図8は、図6に示すVIII−VIII線の断面図である。図9は、一例として、前記面発光装置の製造工程における第2工程を説明するための平面図である。図10は、図9に示すX−X線の断面図である。図11は、図9に示すXI−XI線の断面図である。図12は、一例として、前記面発光装置の製造工程における第3工程を説明するための平面図である。図13は、図12に示すXIII−XIII線断面図である。図14は、図12に示すXIV−XIV線断面図である。図15は、一例として、前記面発光装置の製造工程における第4工程を説明するための平面図である。図16は、図15に示すXVI−XVI線断面図である。図17は、図15に示すXVII−XVII線断面図である。なお、図1ないし図3は、一例として、前記面発光装置の製造工程における第5工程を説明するための図でもある。
まず、基板2上に、第1発光層3が次のように形成される。図6ないし図8に示すように、イソプロピルアルコールで洗浄した、100mm×100mm、厚さ0.7mmのガラス板からなる基板2上に、IZOが、厚さ250nmとなるようにスパッタ法により基板2上に成膜され、左右方向に沿って3つの領域にパターニングされ、3つの第1電極層31(プラス極)が形成される。第1電極層31は、第1電極本体部311と、第1電極本体部311の左端部から一体的に延びた第1電極接続部312とからなる。隣接する第1電極層31同士の間隔は、本実施形態では、例えば1mmとされた。
これらの第1電極層31を形成する際に、第1ないし第4取り出し電極91〜94が形成される。より詳しくは、第1取り出し電極91は、左側の第1電極層31の第1電極接続部312の左方に、第1電極接続部312と一体的に形成される。第2取り出し電極92は、右側の第1電極層31の右方に、第1電極31と間隔を隔てて形成されている。第3取り出し電極93は、左側の第1電極層31における左後方且つ第1取り出し電極91の後方に、第1電極層31と間隔を隔てて形成されている。第4取り出し電極94は、右側の第1電極層31における右方且つ第2取り出し電極91の後方に、第1電極層31と間隔を隔てて形成されている。
次に、図9ないし図11に示すように、このように作製された各第1電極層31の上に少なくとも1層の有機発光層を含むように、有機発光層32が作製される。ここでは、第1電極層31側から、正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層32/電子輸送層/電子注入層(正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層は図示せず)が成膜され、有機発光層32が作製される。
左側の有機発光層32は、左側の第1電極層31から中央の第1電極層31にかけて成膜され、左側の第1電極層31と中央の第1電極層31との間に入り込んで基板2が露出しないように成膜される。同様に中央の有機発光層32は、中央の第1電極層31から右側の第1電極層31にかけて成膜され、中央の第1電極層31と右側の第1電極層31との間に入り込んで基板2が露出しないように成膜される。右側の有機発光層32は、右側の第1電極層31から第2取り出し電極92にかけて入り込んで基板2が露出しないように成膜される。隣接する有機発光層32の間隔は、本実施形態では、例えば1mmとされた。
なお、有機発光層32が第1電極層31と中央の第1電極層31との間に入り込んで基板2が露出しないように成膜されたが、これは、基板2部分の有機発光層32を後述の第2電極層33の下地とし、第2電極層33をはがれ難くするためである。
次に、図12ないし図14に示すように、第2電極層33(マイナス極)として、銀(Ag)が膜厚10nmとなるように有機発光層32上に成膜され、左右方向に沿って3つの領域にパターニングされ、3つの第2電極層33が形成される。隣接する第2電極層33の間隔は、本実施形態では、例えば1mmとされた。
このように成膜された第2電極層33は、第2電極本体部331と、第2電極本体部331の端部から一体的に延びた第2電極接続部332とからなる。さらに、第2電極層33と第3取り出し電極93とを電気的に接続するために、左側(最左側)の第2電極層33は、第2電極接続部332が一体的に延びる第2電極本体部331の端部とは反対側の端部から一体的に延びる第2電極引出部333をさらに備える。
そして、左側の第2電極層33は、第3取り出し電極93と第2電極引出部333とが接続し、隣接する中央の第1電極層31の第1電極接続部312と第2電極接続部332とが、有機発光層32同士の間隙において、互いに直接的に接続するように、形成されている。
中央の第2電極層33は、隣接する右側の第1電極層31の第1電極接続部312と第2電極接続部332とが、有機発光層32同士の間隙において、互いに直接的に接続するように、形成されている。
このように形成された第1発光層3は、第1電極層31と第2電極層33とで挟まれた部分が第1発光層3の発光領域3aとなり、隣接する発光領域3aの間の部分が第1発光層3の非発光領域3bとなる(図19参照)。
次に、第1発光層3の上に、第2発光層3が次のように形成される。第2発光層3の第2電極層43は、第1発光層3の第2電極層33が兼用される(図2、図3参照)。
そして、図15ないし図17に示すように、第2電極層43の上に、少なくとも1層の有機発光層を含むように、有機発光層32が作製される。ここでは、第2電極層43(33)側から、電子注入層/電子輸送層/有機発光層32/正孔輸送層/正孔注入層(正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層は図示せず)が成膜され、有機発光層42が作製される。
右側の有機発光層42は、左側の第2電極層43から中央の第2電極層43にかけて、左側の第2電極層43と中央の第2電極層43との間隙に入り込むように成膜される。同様に中央の有機発光層42は、中央の第2電極層43から右側の第2電極層43にかけて、中央の第2電極層43と右側の第2電極層43との間隙に入り込むように成膜される。右側の有機発光層42は、右側の第2電極層43から第4取り出し電極94にかけて成膜される。隣接する有機発光層42の間隔は、本実施形態では、例えば1mmとされた。
その後、図1ないし図3に示すように、第1電極層41(プラス極)として、銀(Ag)が膜厚200nmとなるように有機発光層42上に成膜され、左右方向に沿って3つの領域にパターニングされ、3つの第1電極層41が形成される。隣接する第1電極層41の間隔は、本実施形態では、例えば1mmとされた。これにより、第1発光層3の上に、直接的に積層するように、より詳しくは一部重複して積層するように、第2発光層3が形成される。
このように成膜された第1電極層41は、第1電極本体部411と、第1電極本体部411の端部から一体的に延びた第1電極接続部412とからなる。
この第2発光層4における左側の第1電極層41は、左側の有機発光層42から中央の有機発光層42にかけて成膜され、左側の第1電極層41の電極接続部412が中央の第2電極層43(33)の第2電極接続部432(332)に、有機発光層42間の間隙において、直接的に接続されている。
第2発光層3における中央の第1電極層41は、中央の有機発光層42から右側の有機発光層42にかけて成膜され、中央の第1電極層41の電極接続部412が右側の第2電極層43(33)の第2電極接続部432(332)に、有機発光層42間の間隙において、直接的に接続されている。
第2発光層4における右側の第1電極層41は、右側の有機発光層42から第4取り出し電極94にかけて成膜され、右側の第1電極層41の第1電極接続部412が第4取り出し電極94に接続されている。
このように形成された第2発光層4は、第1電極層41と第2電極層43とで挟まれた部分が発光領域4aとなり、隣接する発光領域4aの間の部分が非発光領域4bとなる(図20参照)。
第2発光層4の発光領域4aの一部は、第1発光層3の非発光領域3bの一部に位置し、第1発光層3の発光領域3aの一部は、第2発光層4の非発光領域4bの一部に位置している。
その後、図示しないが、厚さ300umのガラス板からなる封止部材に接着材を貼り合わせた部材を用いて封止が行われる。接着剤には、例えば、熱硬化型樹脂(スリーボンド社製TB1655)が用いられる。
封止部材が貼り合わされた基板2は、110°Cの炉に40分間入れられ、接着剤が硬化され封止される。
なお、この実施形態では、100mm×100mmの封止部材に対して、95mm×95mmの封止領域内に入るように作製されており、封止部材の端部を引き出された形で形成された。以上により、本実施形態における面発光装置1が製造される。
次に、発光領域について、本実施形態の面発光装置と比較例の面発光装置との比較試験を行ったので、以下に説明する。この比較試験における実施形態の面発光装置1は、上記のように製作された装置である。比較例の面発光装置1000は、図22に示すように、実施形態の面発光装置1と較べ、第2発光層を有しない第1発光層103のみからなる。比較例の第1発光層103は、実施形態の面発光装置1における第1発光層3と同様に、基板102上に配置された第1電極層131と、第1電極層131の上に配置された有機発光層132と、有機発光層132の上に配置された第2電極層133とからなる。ただし、比較例の第2電極層133の膜厚は、200nmとされた。比較例は、上記を除き、実施形態の面発光装置1と同じである。
実施形態の面発光装置1について、第1発光層3の第1電極層31と第2電極層33に第1電源部5を接続して電圧を印加し、第1電極層31から第2電極層33に電流を流すと(図4、図18参照)、図19に示すように、3つの発光領域3a(図19中に2点鎖線で囲んだ部分)が同時に発光することが確認できた。その際の非発光領域3bの幅L1は、上述のように各間隔を1mmとしたため、3mmであった。
比較例の面発光装置1000について、第1発光層103の第1電極層131と第2電極層133を接続し、電圧を印加し、3つの発光領域103aを同時に発光させた。その際の非発光領域103bの幅は、3mmであり、上記実施形態の面発光装置1における第1発光層3だけが発光した際の非発光領域3bの幅L1と同じであった。
また、実施形態の面発光装置1について、第2発光層4の第1電極層41と第2電極層43に第2電源部6を接続し電圧を印加し、第1電極層41から第2電極層43に電流を流すと(図4、図18参照)、図20に示すように、3つの発光領域4a(図20中に2点鎖線で囲んだ部分)が同時に発光することが確認できた。その際の第2発光層4の非発光領域4bの幅L2は、上述のように各間隔を1mmとしたため、3mmであり、上記第1発光層3の非発光領域3bの幅L1と同じであった。
次に、図4、図18に示すように、第1発光層3の第1電極層31と第2電極層33に第1電源部5を接続し、かつ、第2発光層4の第1電極層41と第2電極層43に第2電源部6を接続し、さらに第1電源部5および第2電源部6を給電制御部7に接続し、給電制御部7の制御によって第1発光層3と第2発光層4とに同時に電圧がかからないようにして、第1発光層3の発光領域3aを発光させ、第2発光層4の発光領域4aを発光させた。その結果、図21に示すように、第1発光層3の発光領域3aと第2発光層4の発光領域4aとの重複部分が発光領域8a(図21中に2点鎖線で囲んだ部分)となった。その発光領域8a間の部分が非発光領域8bとなり、非発光領域8bの幅L3は、1mmとなり、比較例に比べて大幅に非発光部幅を低減できていることが確認できた。
なお、上述の実施形態では、第1発光層3の第1面発光素子30における第2電極層33は、第2発光層4の第2面発光素子40における第2電極層43と兼用されたが、別体であっても良い。例えば、第1発光層3の第1面発光素子30における第2電極層33上に、透光性を有する絶縁層を介して、第2発光層4の第2面発光素子40における第2電極層43が形成される。このような構成では、第1発光層3の第1面発光素子30と第2発光層4の第2面発光素子40とに同時に給電でき、同時に発光させることができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
1 面発光装置
2 基板
3 第1発光層
4 第2発光層
5 第1電源部
6 第2電源部
7 給電制御部
3a 第1発光層の発光領域
3b 第1発光層の非発光領域
4a 第2発光層の発光領域
4b 第2発光層の非発光領域
8a 面発光装置の発光領域
8b 面発光装置の非発光領域
2 基板
3 第1発光層
4 第2発光層
5 第1電源部
6 第2電源部
7 給電制御部
3a 第1発光層の発光領域
3b 第1発光層の非発光領域
4a 第2発光層の発光領域
4b 第2発光層の非発光領域
8a 面発光装置の発光領域
8b 面発光装置の非発光領域
Claims (3)
- 発光面を揃えて配列された複数の第1面発光素子を備えて成る第1発光層と、
前記第1発光層の非発光領域に発光面が位置するように前記第1発光層に重ねられ、発光面を揃えて配列された複数の第2面発光素子を備えて成る第2発光層とを備え、
前記第1および第2面発光素子は、それぞれ、有機発光層と、前記有機発光層を挟み込んで前記有機発光層に給電する第1および第2電極層とを備え、
前記第1発光層における前記複数の第1面発光素子は、互いに隣接する第1面発光素子間における一方の第1面発光素子の第2電極層の一方端部が他方の第1面発光素子の第1電極層の他方端部に接することによって、直列に接続され、
前記第2発光層における前記複数の第2面発光素子は、互いに隣接する第2面発光素子間における一方の第2面発光素子の第2電極層の一方端部が他方の第2面発光素子の第1電極層の他方端部に接することによって、直列に接続されていること
を特徴とする面発光装置。 - 前記第1発光層の前記第1面発光素子における第2電極層は、前記第2発光層の前記第2面発光素子における第2電極層と兼用されていること
を特徴とする請求項1に記載の面発光装置。 - 前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子に給電する第1電源部と、
前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子に給電する第2電源部と、
前記第1および第2電源部それぞれ制御する給電制御部とをさらに備え、
前記給電制御部は、前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子に給電する場合には前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子への給電を停止するように、前記第1および第2電源部を制御し、前記第2発光層の前記複数の第2面発光素子に給電する場合には前記第1発光層の前記複数の第1面発光素子への給電を停止するように、前記第1および第2電源部を制御すること
を特徴とする請求項2に記載の面発光装置。
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JP2016206509A JP2018067493A (ja) | 2016-10-21 | 2016-10-21 | 面発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016206509A JP2018067493A (ja) | 2016-10-21 | 2016-10-21 | 面発光装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2016206509A Pending JP2018067493A (ja) | 2016-10-21 | 2016-10-21 | 面発光装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018067493A (ja) |
-
2016
- 2016-10-21 JP JP2016206509A patent/JP2018067493A/ja active Pending
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