JP2017219922A - 車両用ペダル装置 - Google Patents

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慶彦 森
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慶彦 森
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Abstract

【課題】カシメ加工による軸部の軸太りを抑制し、操作ペダル等の良好な回動動作を実現し得る車両用ペダル装置を提供する。【解決手段】ブレーキペダル装置1は、第1側板部材10及び第2側板部材20を有するペダルブラケット5と、支持軸50からなる第1支持軸6によって回動可能に支持された操作ペダル30とを有している。支持軸50は、カシメによって、操作ペダル30等を、ペダルブラケット5に対して回動可能に支持しており、軸部51と、カシメ変形部55とを有して構成されている。軸部51は、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケット5の軸穴12、軸穴22に対して挿通される。カシメ変形部55は、前記軸部51の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部51の両端部に配設される。カシメ加工に際しての加工荷重による支持軸50の塑性変形は、軸部51の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部55に生じる。【選択図】図4

Description

本発明は、一対の側板を有するペダルブラケットと、ペダルブラケットに回動可能に配設された操作ペダルとを有する車両用ペダル装置に関する。
従来、車両用ペダル装置は、一対の側板を有するペダルブラケットと、前記一対の側板の間において、支持軸によって前記ペダルブラケットに対して回動可能に配設される操作ペダルとを有しており、当該操作ペダルの踏込み操作によって、出力部材を変位させるように構成されている。
このような車両用ペダル装置に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1に記載された記載の車両用ペダル装置は、一対の側板を有するブラケットと、クラッチペダルと、支持ピンとを有して構成されている。特許文献1記載の発明において、支持ピンは、クラッチペダル及び一対の側板を挿通した状態で、その先端部にカシメ加工が施されることによって、一対の側板に対して固定されると共に、クラッチペダルの揺動中心として取り付けられる。
そして、車両用ペダル装置に操作ペダルを支持可能なカシメ部材に関する発明として、特許文献2、特許文献3に記載された発明が知られている。特許文献2には、ファスナーがカシメ部材として記載されており、硬度の低い部分と硬度の高い部分とから構成されている。特許文献2に係るファスナーに対して軸方向に荷重を増加させていくと、硬度の低い部分が塑性変形を始め、硬度の高い部分と取付対象である部材との間に拘束されることによって外側に膨張し、カシメ部を形成する。
又、特許文献3には、リベットがカシメ部材として記載されており、当該リベットは、筒体で構成した大径のリベット本体部と、該リベット本体部に挿通する細径の軸棒とから構成されている。特許文献3においては、軸棒に対して軸方向に荷重を加えることによって、軸棒を塑性変形させてカシメ部を形成している。
実開平06−018052号公報 特開平11−280722号公報 特開2003−254309号公報
特許文献1のような車両用ペダル装置の支持軸として、特許文献2、特許文献3に記載されたカシメ部材を用いる場合には、ペダルブラケットに対して操作ペダルを取り付けておくという点のみならず、ペダルブラケットに対して操作ペダルが円滑に回動可能である点が重要である。ペダルブラケットに対する操作ペダルの回動が妨げられると、車両用ペダル装置における操作ペダルの操作性を低下させてしまう為である。
ここで、特許文献2、特許文献3に記載された技術を、車両用ペダル装置の支持軸に対して適用した場合について考察する。特許文献2に記載された技術の場合、支持軸として操作ペダルに挿通される軸部分に、硬度の低い部分と硬度の高い部分が位置している為、カシメ加工の過程で軸太りが生じてしまう。又、特許文献3に記載された技術の場合、筒状のリベット本体部に軸棒を挿通させた構成であるため、カシメ加工の過程で軸棒が塑性変形することによって、リベット本体部を径方向外側へ押し広げて、結果として軸太りを発生させてしまう。即ち、特許文献2、特許文献3に記載された技術を、車両用ペダル装置の支持軸に対して適用した場合、支持軸の軸太りが生じてしまうため、操作ペダルの回動操作に際して、軸太りに起因して、操作ペダルに摩擦抵抗が加わり、操作ペダルの操作性を損なってしまう。
本発明は、一対の側板を有するペダルブラケットと、支持軸によって、ペダルブラケットに回動可能に配設された操作ペダルとを有する車両用ペダル装置に関し、カシメ加工による支持軸の軸太りを抑制し、操作ペダル等の良好な回動動作を実現し得る車両用ペダル装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る車両用ペダル装置は、車幅方向に所定の間隔を隔てて配設された一対の側板を有し、車体側部材に対して固定されるペダルブラケットと、前記一対の側板の間にわたって配設された第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記ペダルブラケットにおける異なる位置で、前記一対の側板の間にわたって配設された第2支持軸によって回動可能に配設されると共に、当該第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置であって、前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定され、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される軸部と、前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設されたカシメ変形部と、を有していることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクとを有しており、操作ペダルの踏部を介して踏込み操作可能に構成されている。前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、軸部と、カシメ変形部とを有して構成されており、カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定される。当該車両用ペダル装置において、軸部は、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される。そして、カシメ変形部は、前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設される。従って、当該車両用ペダル装置によれば、カシメ加工に際しての第1支持軸又は第2支持軸の塑性変形は、軸部の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部に生じ、軸部に生じることはない。即ち、当該車両用ペダル装置によれば、カシメ加工に際して、軸部の軸太りを抑制して、操作ペダルを円滑に回動可能に支持しておくことができ、操作ペダル等の良好な回動動作を実現し得る。
そして、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置は、請求項1に記載の車両用ペダル装置であって、前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置によれば、前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されている為、カシメ加工により前記第1支持軸又は前記第2支持軸の両端を塑性変形させることができ、確実に操作ペダル等を回動可能に支持することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置は、車幅方向に所定の間隔を隔てて配設された一対の側板を有し、車体側部材に対して固定されるペダルブラケットと、前記一対の側板の間にわたって配設された第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、を有する車両用ペダル装置であって、前記第1支持軸は、カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定され、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される軸部と、前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設されたカシメ変形部と、を有していることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルとを有しており、操作ペダルの踏部を介して踏込み操作可能に構成されている。第1支持軸は、軸部と、カシメ変形部とを有して構成されており、カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定される。当該車両用ペダル装置において、軸部は、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される。そして、カシメ変形部は、前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設される。従って、当該車両用ペダル装置によれば、カシメ加工に際しての第1支持軸の塑性変形は、軸部の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部に生じ、軸部に生じることはない。即ち、当該車両用ペダル装置によれば、カシメ加工に際して、軸部の軸太りを抑制して、操作ペダルを円滑に回動可能に支持しておくことができ、操作ペダル等の良好な回動動作を実現し得る。
そして、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置は、請求項3に記載の車両用ペダル装置であって、前記第1支持軸は、前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置によれば、前記第1支持軸は、前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されている為、カシメ加工により第1支持軸の両端を塑性変形させることができ、確実に操作ペダル等を回動可能に支持することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置であって、前記軸部の端部には、前記軸部の端面を軸方向に窪ませた取付凹部が形成されており、前記カシメ変形部は、前記取付凹部内に当該カシメ変形部の一部が配置された状態で塑性変形させられることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置において、前記軸部の端部には、前記軸部の端面を軸方向に窪ませた取付凹部が形成されており、前記カシメ変形部は、前記取付凹部内に当該カシメ変形部の一部が配置された状態で塑性変形させられる。当該車両用ペダル装置によれば、軸部の端部における取付凹部と、その内部に位置するカシメ変形部とを、強固に固定することができ、確実に操作ペダル等を回動可能に支持することができる。
この発明は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクとを有しており、操作ペダルの踏部を介して踏込み操作可能に構成されている。第1支持軸又は第2支持軸は、軸部と、カシメ変形部とを有して構成されており、カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定される。軸部は、所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される。そして、カシメ変形部は、前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設される。カシメ加工に際しての第1支持軸等の塑性変形は、軸部の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部に生じる為、カシメ加工に際して、軸部の軸太りを抑制して、操作ペダルを円滑に回動可能に支持しておくことができる。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す背面図である。 第1実施形態におけるカシメ加工前の第1支持軸の周辺を示すX−X断面図である。 第1実施形態におけるカシメ加工後の第1支持軸の周辺を示すX−X断面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 本発明に係る支持軸の他の構成例を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車両用ペダル装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(ブレーキペダル装置の概略構成)
先ず、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1においては、ペダルブラケット5等の内側に配置された各部を仮想線(破線)で示すことで、その内側の構造が分かるように示している。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、車体側部材としてエンジンルームと車室内とを区切るダッシュパネルPと、車体側部材としてのインパネリインフォースメントI及び車体側ブラケット60に対して固設されており、ペダルブラケット5と、操作ペダル30と、中間レバー35と、連結リンク40とを有している。当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル30の踏込み操作によって当該操作ペダル30が回動した場合に、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前方側へ変位させることで、車両に対する制動力を発生させるように構成されている。
ブレーキブースタBは、ダッシュパネルPの車両前側(即ち、エンジンルーム側)に一体的に固設されており、出力部材としてのオペレーティングロッドRを有している。当該ブレーキブースタBは、オペレーティングロッドRが車両前側へ変位した場合に、操作ペダル30を介して伝達された制動力を倍化して、倍化した制動力を車両に伝達する。そして、オペレーティングロッドRは、ダッシュパネルPから車両後側の車室内へ突き出すように配設されており、車両前後方向へ変位可能に構成されている。
図1に示すように、インパネリインフォースメントIは、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設されており、車体部材の一部を構成する。そして、当該インパネリインフォースメントIは、高い剛性を有しており、一般に、衝突時等の車両前方からの大荷重入力時に車両後側へ変位する可能性や変形量がダッシュパネルPよりも少ないものである。
そして、インパネリインフォースメントIには、車体側ブラケット60が一体的に固設されている。当該車体側ブラケット60は、インパネリインフォースメントIと共に、本発明における車体側部材を構成する。車体側ブラケット60には、ペダルブラケット5の後側部分(後述する取付固定部)が、ナット61及びボルト62によって一ヶ所で締結固定される(図1参照)。
図1、図2に示すように、ペダルブラケット5は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に所定の間隔をおいて対向する第1側板部材10、第2側板部材20によって構成されている。ペダルブラケット5の具体的な構成については後述する。
第1支持軸6は、ペダルブラケット5における車両後方側に配設されており、ペダルブラケット5を構成する第1側板部材10と第2側板部材20の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びている。当該第1支持軸6は、後述する支持軸50により構成されており、カシメ加工によって第1側板部材10と、第2側板部材20との間隔を所定の間隔に固定すると共に、操作ペダル30の上部に形成されたボス32を挿通することで、操作ペダル30を回動可能に支持している(図3、図4参照)。
そして、第2支持軸7は、操作ペダル30よりも車両前側下方に位置しており、第1支持軸6と平行に伸びるように配設されている。第2支持軸7は、第1支持軸6と同様に支持軸50によって構成されており、第1側板部材10と第2側板部材20の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びている。そして、第2支持軸7は、カシメ加工によって、第1側板部材10と、第2側板部材20との間隔を所定の間隔に固定すると共に、中間レバー35の下部を回動可能に支持している。
操作ペダル30は、その上部に形成された略円筒状のボス32(図2〜図4参照)を挿通する第1支持軸6によって、ペダルブラケット5に対して回動可能に支持されており、下端部に踏部31を有している。従って、操作ペダル30は、踏部31を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸6を中心に回動する。このとき、踏部31は、車両前側に向かって移動する。
そして、中間レバー35は、第2支持軸7によって、その下部を回動可能に支持されており、上方に向かって伸びている。中間レバー35の上部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。従って、中間レバー35が第2支持軸7を中心として回動することによって、オペレーティングロッドRは、車両前後方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、中間レバー35によって、オペレーティングロッドRを車両前側へ変位させることで、ブレーキブースタBを介して制動力を発生させ得る。
連結リンク40は、操作ペダル30の前側部分と、中間レバー35の後側部分を連結しており、操作ペダル30及び中間レバー35に対して回動可能に取り付けられている。連結リンク40の一端側は、操作ペダル30の前側部分に対して、連結ピン41を介して連結されている為、連結リンク40は、連結ピン41を中心として、操作ペダル30に対して回動し得る。又、連結リンク40の他端側は、中間レバー35の後側部分に対して、連結ピン42を介して連結されている為、連結リンク40は、連結ピン42を中心として、中間レバー35に対して回動し得る。従って、当該ブレーキペダル装置1においては、第1支持軸6を中心とした操作ペダル30の回動を、連結リンク40を介して、中間レバー35に伝達することができ、中間レバー35を、第2支持軸7を中心として回動させることができる。
(操作ペダルの踏込み操作に伴う各部の動作)
次に、上述したブレーキペダル装置1において、操作ペダル30の踏込み操作が行われた場合の各部の動きについて説明する。
操作ペダル30に対して踏込み操作が行われた場合、踏部31が車両前側へ踏み込まれることになる為、操作ペダル30は、第1支持軸6を中心として回動する。この時、操作ペダル30の連結ピン41との連結部分は、第1支持軸6を中心として車両前側上方へ向かって移動する為、操作ペダル30の回動は、連結リンク40を介して、中間レバー35に対して伝達される。
上述したように、連結リンク40は、中間レバー35の後側部分に対して、連結ピン42を介して連結されている為、中間レバー35は、操作ペダル30の回動に伴って、第2支持軸7を中心として回動し、中間レバー35の上部を車両前側に向かって移動させ得る。中間レバー35の上部には、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている為、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル30の踏込み操作に連動して、オペレーティングロッドRを出力方向(車両前側)へ押圧することができ、車両に対する制動力を発生させ得る。
(ペダルブラケットの具体的構成)
続いて、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1におけるペダルブラケット5の具体的構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、ペダルブラケット5は、車幅方向に所定の間隔をおいて対向する第1側板部材10、第2側板部材20によって構成されている。
図1、図2に示すように、第1側板部材10は、ペダルブラケット5の左側部分を構成する鋼板製の部材であり、側板部11と、複数の軸穴12と、取付固定部16とを有している。第2側板部材20は、ペダルブラケット5の右側部分を構成する鋼板製の部材であり、側板部21と、複数の軸穴22と、取付固定部26とを有している。
第1側板部材10及び第2側板部材20は、車両前側のダッシュパネルPに対しては、夫々異なる位置をもって、ボルト及びナット(図示せず)によって固定されている。一方、車両後側に位置する車体側ブラケット60に対しては、第1側板部材10及び第2側板部材20は、ナット61及びボルト62によって、一ヶ所で共締めされて固定されている(図1、図2参照)。
このように、第1側板部材10及び第2側板部材20は、その基本的構成を同じくしている為、以下の説明においては、第1側板部材10の具体的構成について詳細に説明し、第2側板部材20については、その説明を省略する。
図1に示すように、第1側板部材10の側板部11は、鋼板製の第1側板部材10における主要部を構成している。側板部11は、第1側板部材10における前側部分を含む板状部分である(図3、図4参照)。尚、側板部11の板厚は、ペダルブラケット5の軽量化や、ブレーキペダル装置1として要求される剛性等の諸条件に応じて決定される。
第1側板部材10の側板部11には、複数の軸穴12が、第1支持軸6、第2支持軸7の配設位置に対応してそれぞれ形成されており、所定の内径を有する円形に開口されている。各軸穴12は、第1支持軸6、第2支持軸7を構成する支持軸50の一端部によって挿通される。
即ち、第1支持軸6が取り付けられる軸穴12は、第1側板部材10における車両後方側に形成されており、第1支持軸6を構成する支持軸50の一端部によって挿通される(図3、図4参照)。そして、第2支持軸7が取り付けられる軸穴12は、第1側板部材10の側板部11において、第1支持軸6に係る軸穴12よりも車両前側下方に形成されており、第2支持軸7を構成する支持軸50の一端部によって挿通される。
尚、第2側板部材20の側板部21における複数の軸穴22は、第1側板部材10における各軸穴12の形成位置に対応して形成されている。従って、第1支持軸6、第2支持軸7を構成する支持軸50は、第1側板部材10と第2側板部材20の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びている。
図2に示すように、取付固定部16は、第1側板部材10における車両後方側を、ペダルブラケット5の内側に向かって折り曲げ加工して形成されている。取付固定部26は、第2側板部材20における車両後方側を、ペダルブラケット5の内側に向かって折り曲げ加工して形成されている。取付固定部16は、車体側部材である車体側ブラケット60に対して、第2側板部材20の取付固定部26と共に共締めされ、ペダルブラケット5を一ヶ所で締結固定する際に用いられる。
(支持軸の具体的構成)
ここで、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1において、第1支持軸6、第2支持軸7として用いられる支持軸50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3、図4に示すように、支持軸50は、所定の金属材料(例えば、機械構造用炭素鋼)によって軸状に形成された軸部51と、当該軸部51の両端に固設された一対のカシメ変形部55と、を有している。
支持軸50における軸部51は、所定の金属材料(機械構造用炭素鋼)で形成されており、支持軸50の軸方向中央部分を構成する円柱状に形成されている。軸部51を構成する機械構造用炭素鋼は、炭素の含有量の代表値が45である炭素鋼であり、所謂、「S45C」と呼ばれるものである。
軸部51の断面形状は、各軸穴12及び軸穴22に係る内径よりも大きな直径を有する円形を為している。そして、支持軸50の軸方向に沿った軸部51の寸法は、第1側板部材10と第2側板部材20の間の間隔に対応する数値(例えば、当該間隔と同値又は、間隔よりもやや小さい値)を示す。
図3、図4に示すように、軸部51の両端部には、取付凹部52が形成されており、カシメ変形部55を軸部51の端部に固定する際に用いられる。各取付凹部52は、前記軸部51の端面を軸方向に窪ませることで、略円柱形の空間を形成しており、取付凹部52の内部は、軸部51の軸心と同軸状に形成されている。
そして、支持軸50におけるカシメ変形部55は、夫々、前記軸部51の両端部に固設されており、操作ペダル30、中間レバー35を支持する際のカシメ加工に際して、塑性変形する。カシメ変形部55は、軸部51の構成材料よりも硬度の低い金属材料(機械構造用炭素鋼)によって、略円柱形状に形成されている。カシメ変形部55の直径は、軸部51における取付凹部52の内径よりもやや大きく形成されており、カシメ変形部55は、軸部51のカシメ変形部55に対して圧入されている。
当該カシメ変形部55を構成する機械構造用炭素鋼は、炭素の含有量の代表値が10である炭素鋼であり、所謂、「S10C」と呼ばれるものである。即ち、カシメ変形部55の構成材料は、軸部51の構成材料よりも降伏点の低い材料である。従って、カシメ加工に際しての塑性変形は、基本的に各カシメ変形部55に生じ、軸部51に生じることは少なくなる。
そして、当該カシメ変形部55は、軸部51の軸心と同軸を為すように取付凹部52内に圧入されることで、軸部51の軸方向端面から突出する円柱状に配設される。カシメ変形部55の断面形状は、軸穴12及び軸穴22の内径よりも小さな直径の円形を為しており、軸穴12及び軸穴22に、カシメ変形部55を挿通可能に構成されている。
尚、第1実施形態における軸部51の軸方向端面に対するカシメ変形部55の突出量、軸部51の直径、取付凹部52の内径、取付凹部52の深さ(軸部51に対するカシメ変形部55の圧入量)、カシメ変形部55の直径、軸部51の構成材料、カシメ変形部55の構成材料は、カシメ加工時に支持軸50に作用する荷重の大きさ等の条件に従って決定され、実験やシミュレーションによって求められる。
(ペダルブラケットに対する第1支持軸の取付固定)
上述したように構成されたブレーキペダル装置1において、ペダルブラケット5に対して、第1支持軸6として支持軸50を取付固定する場合について、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。
図3に示すように、先ず、操作ペダル30のボス32を挿通した状態の支持軸50の両端(即ち、カシメ変形部55)を、第1側板部材10の軸穴12、第2側板部材20の軸穴22に対して夫々挿通させる。この時、支持軸50における軸部51の軸方向端面に対して、第1側板部材10及び第2側板部材20を夫々接触させるように配置すると、第2側板部材20は、第1側板部材10に対して、軸部51の軸長分だけ離間した位置に位置する。即ち、第1側板部材10と第2側板部材20の間に、所定の間隔を形成することができる。同時に、各カシメ変形部55は、側板部11及び側板部21の表面から、所定量だけ突出した状態となる。
その後、図3に示す状態で、第1側板部材10と第2側板部材20の間に亘って配置された支持軸50の両端に対して、加工機等を介して所定の加工荷重を加えてカシメ加工を行う。この時、第1支持軸6を構成する支持軸50の各カシメ変形部55の内、側板部11、側板部21の外側面から突出している部分は、加工荷重によって支持軸50の軸方向へ圧縮変形していく。この時、カシメ変形部55は、軸部51よりも硬度の低い金属材料によって構成されている為、加工荷重による変形は、カシメ変形部55を中心として生じる。従って、操作ペダル30のボス32内部において、支持軸50の軸部51が軸太りすることがないため、操作ペダル30の回動操作性を良好に保つことができる。
図4に示すように、側板部11、軸穴12の端面から突出するカシメ変形部55の一部は、当該カシメ加工によって、径方向に広がりつつ塑性変形する。塑性変形したカシメ変形部55によって、第1側板部材10及び第2側板部材20を固定することができ、操作ペダル30や中間レバー35のがたつきを適切に抑制することができる。
即ち、当該ブレーキペダル装置1における第1支持軸6の取付作業では、第1支持軸6としての支持軸50の内、カシメ加工に係る加工荷重による塑性変形を、各カシメ変形部55で重点的に発生させることができ、軸部51における軸太りの発生を抑制することができる。これにより、第1支持軸6を構成する支持軸50と、操作ペダル30におけるボス32の内面との間における摩擦の発生を抑制することができる。第1実施形態に係るブレーキペダル装置1において、第1支持軸6を構成する支持軸50は、第1側板部材10と第2側板部材20を所定の間隔を隔てた状態で固定すると共に、操作ペダル30の回動動作を阻害することなく、操作ペダル30を支持することができる。
尚、ペダルブラケット5に対する第2支持軸7は、第1側板部材10及び第2側板部材20の間に亘って取り付けられ、両者を固定すると共に、ペダルブラケット5に対して他の部材を回動可能に支持する点で第1支持軸6と同様であり、操作ペダル30と中間レバー35という部材の違いを除いて、その取付固定に関しても同様である。従って、ペダルブラケット5に対する第2支持軸7の取付固定に関する説明は省略する。
そして、第1実施形態に係る支持軸50のように、軸部51を「炭素の含有量の代表値が45である炭素鋼(S45C)」で構成し、各カシメ変形部55を「炭素の含有量の代表値が10である炭素鋼(S10C)」で構成した場合に、軸太りが発生するカシメ荷重を測定すると、78.9(kN)を示す。一方、支持軸50を全て「炭素の含有量の代表値が10である炭素鋼(S10C)」で構成した場合、軸太りが発生するカシメ荷重は、62.6(kN)を示す。つまり、第1実施形態に係る支持軸50のように構成することで、軸太りが発生するカシメ荷重は、約26%増加することになる。
この時、支持軸50を全て「炭素の含有量の代表値が10である炭素鋼(S10C)」で構成した場合の良品条件の範囲(力シメ加工後の高さの幅)は、0.9mmを示し、第1実施形態に係る支持軸50の構成の場合の良品条件の範囲(力シメ加工後の高さの幅)は、1.3mmを示す。即ち、第1実施形態に係る支持軸50のように構成することで、良品条件の範囲(力シメ加工後の高さの幅)を4割程度拡大することができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、より軸太りが発生しにくく、良品条件の幅が広い支持軸50とすることができ、もって、操作ペダル30等の良好な操作性を有するブレーキペダル装置1を提供することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット5と、操作ペダル30と、中間レバー35と、連結リンク40と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル30の回動に連動して、連結リンク40を介して中間レバー35を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
当該ブレーキペダル装置1において、第1支持軸6、第2支持軸7を構成する支持軸50は、カシメによって、操作ペダル30や中間レバー35を、ペダルブラケット5に対して回動可能に支持しており、軸部51と、カシメ変形部55とを有して構成されている。軸部51は、所定の硬度を有する材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S45C))で軸状に形成され、前記ペダルブラケット5における一対の側板(第1側板部材10、第2側板部材20)に夫々形成された軸穴12、軸穴22に対して挿通される。そして、カシメ変形部55は、前記軸部51の構成材料よりも低硬度の材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S10C))で形成され、前記軸部51の両端部に配設される。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、カシメ加工に際しての支持軸50の塑性変形は、軸部51の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部55に生じ、軸部51に生じることはない。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、カシメ加工に際して、支持軸50の軸太りを抑制して、操作ペダル30を円滑に回動可能に支持しておくことができ、操作ペダル30等の良好な回動動作を実現し得る。
図3、図4に示すように、前記軸部51の両端部には、前記軸部51の端面を軸方向に窪ませた取付凹部52が形成されており、前記カシメ変形部55は、前記取付凹部52内に当該カシメ変形部55の一部が配置された状態で塑性変形させられる。当該ブレーキペダル装置1によれば、軸部51の端部における取付凹部52と、その内部に位置するカシメ変形部55とを、強固に固定することができ、確実に操作ペダル30等を回動可能に支持することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図5を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成)
図5に示すように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と異なり、ペダルブラケット5と、操作ペダル30を有して構成されている。第2実施形態に係るペダルブラケット5は、第1側板部材10と、第2側板部材20により構成されており、車両前側部分において、ダッシュパネルPの車室側に対してボルト等を用いて固定されている。
そして、当該ペダルブラケット5は、車両後方側ほど上方に向かうように伸びており、その後端部分において、ナット61及びボルト62によって車体側ブラケット60に締結固定されている。従って、第2実施形態に係るペダルブラケット5は、車両前方側においてダッシュパネルPに固定され、車両後方側においては、インパネリインフォースメントIに固設された車体側ブラケット60に対して固定されている。
そして、ペダルブラケット5における側板部11及び側板部21には、第1支持軸6が配設されている。当該第1支持軸6は、第1実施形態と同様に、支持軸50によって構成されており、側板部11及び側板部21の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に伸びて配設されている。
図5に示すように、操作ペダル30は、第1支持軸6として機能する支持軸50によって、その上部に形成されたボス32を介して回動可能に支持されており、下端部に踏部31を有している。従って、操作ペダル30は、踏部31を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸6を中心に回動する。この踏込み操作によって、踏部31は、車両前側に向かって移動する。
ここで、第2実施形態に係る操作ペダル30には、第1支持軸6による支持位置(ボス32)と踏部31の間に、クレビスを介して、オペレーティングロッドRが連結されている。従って、第1支持軸6まわりに操作ペダル30が回動すると、オペレーティングロッドRは、車両前後方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル30の回動によって、オペレーティングロッドRを車両前側へ押圧することで、ブレーキブースタBを介して制動力を発生させ得る。
そして、第2実施形態に係る第1支持軸6は、第1実施形態と同様に、支持軸50によって構成されており、軸部51と、取付凹部52とを有して構成されている。当該支持軸50は、カシメ加工によって、操作ペダル30を、ペダルブラケット5に対して回動可能に支持している。
第2実施形態においても、軸部51は、所定の硬度を有する材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S45C))で軸状に形成され、前記ペダルブラケット5における一対の側板(第1側板部材10、第2側板部材20)に夫々形成された軸穴12、軸穴22に対して挿通される。第1実施形態と同様に、軸部51の両端面には、取付凹部52が形成されており、各取付凹部52の内部には、カシメ変形部55の一部が圧入される。
そして、カシメ変形部55は、第1実施形態と同様に、前記軸部51の構成材料よりも低硬度の材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S10C))で形成され、前記軸部51の両端部の取付凹部52に圧入されて配設される。従って、カシメ加工時の荷重による塑性変形は、基本的にカシメ変形部55に生じ、軸部51に生じることはない。
尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1において、ペダルブラケット5に対して操作ペダル30を取り付ける際に、第1支持軸6として支持軸50を取り付ける作業内容は、第1実施形態と同様である。従って、この取付作業に関する再度の説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット5と、操作ペダル30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル30の回動に連動して、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。当該ブレーキペダル装置1において、第1支持軸6を構成する支持軸50は、カシメによって、操作ペダル30を、ペダルブラケット5に対して回動可能に支持しており、軸部51と、カシメ変形部55とを有して構成されている。軸部51は、所定の硬度を有する材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S45C))で軸状に形成され、前記ペダルブラケット5における一対の側板(第1側板部材10、第2側板部材20)に夫々形成された軸穴12、軸穴22に対して挿通される。そして、カシメ変形部55は、前記軸部51の構成材料よりも低硬度の材料(例えば、機械構造用炭素鋼(S10C))で形成され、前記軸部51の両端部に配設される。
従って、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、カシメ加工に際しての支持軸50の塑性変形は、軸部51の構成材料よりも低硬度のカシメ変形部55に生じ、軸部51に生じることはない。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、カシメ加工に際して、支持軸50の軸太りを抑制して、操作ペダル30を円滑に回動可能に支持しておくことができ、操作ペダル30等の良好な回動動作を実現し得る。
第2実施形態においても、前記軸部51の両端部には、前記軸部51の端面を軸方向に窪ませた取付凹部52が形成されており、前記カシメ変形部55は、前記取付凹部52内に当該カシメ変形部55の一部が配置された状態で塑性変形させられる。当該ブレーキペダル装置1によれば、軸部51の端部における取付凹部52と、その内部に位置するカシメ変形部55とを、強固に固定することができ、確実に操作ペダル30等を回動可能に支持することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、車両用ペダル装置を、常用のブレーキペダル装置に適用していたが、この態様に限定されるものではない。車両用ペダル装置であれば、アクセルペダル装置、クラッチペダル装置、足踏式パーキングブレーキ装置に適用することも可能である。
又、上述した実施形態においては、支持軸50を、車両用ペダル装置において、操作ペダルや中間レバーを、ペダルブラケットに対して回動可能に支持する際に用いていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、パーキングブレーキ装置のように、本体部材に対して、操作レバーを回動可能に支持する装置の支持軸に、支持軸50を用いてもよい。
上述した実施形態に係る支持軸50は、軸部51の両端部に、カシメ変形部55をそれぞれ固設した構成であったが、この態様に限定されるものではない。図6に示すように、軸部51の一端側にのみ、カシメ変形部55を有する構成とすることも可能である。この場合において、軸部51の他端側には、軸穴12、軸穴22よりも大きな径の頭部53を一体的に形成しておき、軸部51の一端側の端面には、取付凹部52を形成しておくことが望ましい。この図6に係る構成によっても、カシメ加工時の塑性変形は、カシメ変形部55に生じ、軸部51に発生することはない為、カシメ加工に際して、支持軸50の軸太りを抑制して、操作ペダル30を円滑に回動可能に支持しておくことができ、操作ペダル30等の良好な回動動作を実現することができる。
又、第1実施形態においては、ブレーキペダル装置1における車両前方側に、中間レバー35及び第2支持軸7が位置し、その後方側に、操作ペダル30及び第1支持軸6が位置する構成であったが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明は、ブレーキペダル装置1における車両前方側に、操作ペダル30及び第1支持軸6を位置させ、その後方側に、中間レバー35及び第2支持軸7を位置させた構成に対しても適用することができる。
更に、本発明に係る車両用ペダル装置における各動作を実現することができれば、構成部材の形状を適宜変更することができる。各構成部材の形状は、上述した実施形態におけるブレーキペダル装置1の各構成部材の形状に限定されるものではなく、例えば、各構成部材間の干渉を避ける為に、構成部材夫々の形状を変更してもよい。
1 ブレーキペダル装置
5 ペダルブラケット
6 第1支持軸
7 第2支持軸
10 第1側板部材
11 側板部
12 軸穴
20 第2側板部材
21 側板部
22 軸穴
30 操作ペダル
31 踏部
32 ボス
35 中間レバー
40 連結リンク
50 支持軸
51 軸部
52 取付凹部
55 カシメ変形部
P ダッシュパネル
I インパネリインフォースメント
R オペレーティングロッド

Claims (5)

  1. 車幅方向に所定の間隔を隔てて配設された一対の側板を有し、車体側部材に対して固定されるペダルブラケットと、
    前記一対の側板の間にわたって配設された第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
    前記ペダルブラケットにおける異なる位置で、前記一対の側板の間にわたって配設された第2支持軸によって回動可能に配設されると共に、当該第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
    前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置であって、
    前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、
    カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定され、
    所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される軸部と、
    前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設されたカシメ変形部と、を有している
    ことを特徴とする車両用ペダル装置。
  2. 前記第1支持軸又は前記第2支持軸は、
    前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ペダル装置。
  3. 車幅方向に所定の間隔を隔てて配設された一対の側板を有し、車体側部材に対して固定されるペダルブラケットと、
    前記一対の側板の間にわたって配設された第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、を有する車両用ペダル装置であって、
    前記第1支持軸は、
    カシメによって前記ペダルブラケットにおける一対の側板に固定され、
    所定の硬度を有する材料で軸状に形成され、前記ペダルブラケットにおける一対の側板に夫々形成された軸穴に対して挿通される軸部と、
    前記軸部の構成材料よりも低硬度の材料で形成され、前記軸部の端部に配設されたカシメ変形部と、を有している
    ことを特徴とする車両用ペダル装置。
  4. 前記第1支持軸は、
    前記軸部における両端部に、前記カシメ変形部をそれぞれ有して構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ペダル装置。
  5. 前記軸部の端部には、前記軸部の端面を軸方向に窪ませた取付凹部が形成されており、
    前記カシメ変形部は、前記取付凹部内に当該カシメ変形部の一部が配置された状態で塑性変形させられる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置。
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