JP2017219400A - レーザ顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができるような観察技術を提供する。
【解決手段】レーザ顕微鏡1は、標本Sに励起光を照射することで標本Sから発生する蛍光を分光して検出するレーザ顕微鏡であって、標本Sから発生する蛍光と励起光を波長に応じて分離し、その分離する波長を変更可能な蛍光分離手段であるフィルタユニット18と、フィルタユニット18によって分離された蛍光を分光する回折格子22と、PMT26によって検出される回折格子22によって分光された蛍光の波長を変更するミラー23と、フィルタユニット18を制御する制御ユニット30と、を備え、制御ユニット30は、ミラー23による、PMT26によって検出される回折格子22によって分光された蛍光の波長の変更に応じて、フィルタユニット18が分離する波長の変更を制御することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、標本から発生する蛍光を分光して検出するレーザ顕微鏡に関する。
従来、レーザ顕微鏡を用いて蛍光の分光スペクトルを取得する方法として、標本へ励起光を照射することで発生する蛍光を分光し、さらに分光した蛍光が検出器で検出される波長を変更していくことでその蛍光の分光スペクトルを取得する方法(以下λスキャンと記載する)が知られている。λスキャンは、例えば、分光した蛍光を検出器へ送るためのミラーの反射角度を変更することによって行われる。
また、標本を異なる複数の蛍光色素によって予め多重染色しておき、照射する励起光の波長を変更しながらλスキャンを実行することで、複数の蛍光色素に対応する蛍光の分光スペクトルを一度のλスキャンによって取得することもできる。そのような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
上記のような複数の蛍光色素によって多重染色された標本についてλスキャンを行う場合、取得する蛍光の波長に合わせて波長の異なる複数の励起光を照射することになる。従って、励起光と蛍光を分離する構成において、使用する複数の励起光を蛍光に対して分離する必要がある。複数の励起光を分離する構成としては、複数の波長域で光を透過するようなマルチバンドパスのダイクロイックミラー(以下、DMとも記載する)を使用することが考えられる。
特開2005-326351号公報
一方で、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際にマルチバンドパスのDMを使用した場合、励起光を分離するための励起波長域(DMによって検出光路から除外される波長域)と検出する蛍光波長域が重なると、その重なった波長域において蛍光の分光スペクトルを取得することができないという問題が生じ得る。
また、例えば、蛍光を検出する構成としてビームスプリッターを用いた場合、標本を反射した励起光が検出器に入り込んでしまうため、ノイズが多く発生して正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができないという問題が生じ得る。
以上の実情を鑑みて、本発明では、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができるような観察技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様のレーザ顕微鏡は、標本に励起光を照射することで前記標本から発生する蛍光を分光して検出するレーザ顕微鏡であって、前記標本から発生する前記蛍光と前記励起光を波長に応じて分離し、その分離する波長を変更可能な蛍光分離手段と、前記蛍光分離手段によって分離された前記蛍光を分光する分光手段と、検出器によって検出される前記分光手段によって分光された前記蛍光の波長を変更する検出波長変更手段と、前記蛍光分離手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検出波長変更手段による、前記検出器によって検出される前記分光手段によって分光された前記蛍光の波長の変更に応じて、前記蛍光分離手段が分離する波長の変更を制御する。
本発明のレーザ顕微鏡によれば、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。
第1の実施形態におけるレーザ顕微鏡の構成を示す図。 光源の状態と、その状態における検出器が検出を行う残りの検出波長域を示す図。 別の光源の状態と、その状態における検出器が検出を行う残りの検出波長域を示す図。 さらに別の光源の状態と、その状態における検出器が検出を行う残りの検出波長域を示す図。 さらに別の光源の状態と、その状態における検出器が検出を行う残りの検出波長域を示す図。 マルチバンドパスのDMを光学フィルタとして用いた場合に検出される分光スペクトルの一例を示す図。 光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 別の光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 さらに別の光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 さらに別の光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 第1の実施形態のレーザ顕微鏡を用いて行う、λスキャンに応じて、光源の切替と、フィルタユニットの光学フィルタの切替の制御の手順を示すフローチャート。 図11のフローチャートによって検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 第2の実施形態におけるレーザ顕微鏡の構成を示す図。 第3の実施形態におけるレーザ顕微鏡の構成を示す図。 第3の実施形態のレーザ顕微鏡を用いて行う、λスキャンに応じて、光源の切替と、フィルタユニットの光学フィルタの切替の制御の手順を示すフローチャート。 光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 別の光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図。 第4の実施形態におけるレーザ顕微鏡の構成を示す図。
本発明の第1の実施形態におけるレーザ顕微鏡について、図面を用いて説明する。図1は、第1の実施形態におけるレーザ顕微鏡1の構成を示す図である。レーザ顕微鏡1は、標本から発生する蛍光を分光して検出するレーザ顕微鏡であって、照射する励起光の波長が異なる光源2〜5と、ダイクロイックミラー(DM)6〜9と、カップリングレンズ11と、光ファイバー10と、コリメートレンズ12と、フィルタユニット18と、スキャンミラー13と、瞳投影レンズ14と、結像レンズ15と、ミラー16と、対物レンズ17と、標本Sを固定する図示しないステージと、共焦点レンズ19と、共焦点ピンホール20と、コリメートレンズ21と、回折格子22と、ミラー23と、集光レンズ24と、スリット25と、高感度光検出器である光電子増倍管(photomultiplier tube:PMT)26と、制御ユニット30とを備えている。
光源2〜5は、それぞれ出力する励起光の波長が異なり、光源毎に励起光のON、OFFの切替がなされる。つまり、光源2〜5は、光ファイバー10等を経由し、対物レンズ17を通して標本Sへ照射する励起光を、波長の異なる複数の励起光の中から選択的に出力可能な光源ユニットとして機能する。尚、光源毎のON、OFFの切替は、後述する制御ユニット30によって制御される。また、本実施形態において使用する励起光を、光源2が出力する励起光の波長を405nm、光源3が出力する励起光の波長を488nm、光源4が出力する励起光の波長を561nm、光源5が出力する励起光の波長を640nmとして事実上規定する。
標本Sは、光源2〜5のそれぞれが出力する励起光を吸収して蛍光を発するような複数の蛍光色素によって予め染色されている。尚、光源2〜5の出力する各励起光の波長は、対応する蛍光色素の励起スペクトルのピーク波長であってもよい。
スキャンミラー13は、ONにされた光源から出力される励起光が標本S上に照射される位置を対物レンズ17の光軸に垂直な平面上で変更することで、その励起光を用いた標本Sの走査を行う。例えば、スキャンミラー13は、ラスタスキャンを実行するための一対のガルバノミラーからなる構成が考えられる。
フィルタユニット18は、透過させる光と反射させる光とをそれぞれ異なる特定の波長で分離する光学フィルタ18a、18b、18c、18dを含み、光路上に配置する光学フィルタを切替可能な構成を有している。図1では、光学フィルタ18aが光路上に配置されている様子を示している。フィルタユニット18は、例えば、光路上に配置する光学フィルタを切り替える駆動機構を有するフィルタカセットである。
フィルタユニット18が含む各光学フィルタは、ある特定の波長より短い光を反射させ、ある特定の波長以上の光を透過させるようなロングパスフィルタであり、光学フィルタ毎に上記分離する特定の波長が異なる。より詳しくは、フィルタユニット18は、光源2〜5のそれぞれが出力する励起光の波長より僅かに長い波長を特定の波長とするような、光源2〜5のそれぞれに対応する光学フィルタ18a、18b、18c、18dを含んでいる。フィルタユニット18は、標本Sから発生する蛍光と励起光を波長に応じて分離する蛍光分離手段であり、その分離する波長は各光学フィルタの切替に対応して変更することができる。使用する光源に対応する光学フィルタ(使用する光源の励起波長より僅かに長い波長で分離する光学フィルタ)を光路上に配置することで、検出器であるPMT26へ向かう検出光路中に励起光が入ることを防止すると共に、その励起光によって標本Sで発生する蛍光を検出光路中へ通過させる。尚、各光学フィルタの切替は、後述する制御ユニット30によって制御される。
回折格子22は、コリメートレンズ21によりコリメートされた蛍光(フィルタユニット18により分離された励起光は含まれない)を分光する回折格子である。即ち、回折格子22は、蛍光分離手段であるフィルタユニット18によって分離された蛍光を分光する分光手段である。
ミラー23は、回折格子22により分光された蛍光を反射するミラーであり、角度を変更することで、PMT26へ入射する蛍光の波長を変更することができる。即ち、ミラー23の角度を変更することで、波長を横軸として縦軸に蛍光の強度を表すような、蛍光の分光スペクトルを得るスキャンを行うことが可能である。以下、そのようなスキャンをλスキャンと表記する。また、ミラー23は、検出器であるPMT26によって検出される蛍光の波長を変更する検出波長変更手段であるともいえる。尚、本実施形態では、λスキャンは、検出される波長が短波長側から長波長側へ変更されるようにミラー23の角度を変更する。
制御ユニット30は、レーザ顕微鏡1が含む各ユニットの動作を制御するような制御装置であり、例えば、コンピュータである。制御ユニット30は、特に本実施形態において、ミラー23の角度の変更と、光源2〜5のON、OFFの切替と、フィルタユニット18が含む光学フィルタのうち光路上へ配置する光学フィルタの切替、即ち蛍光分離手段とを制御する制御手段である。より詳しくは、制御ユニット30は、ミラー23の角度を変更することで行うλスキャンに応じて、光源2〜5のON、OFFの切替と、蛍光分離手段であるフィルタユニット18が含む光学フィルタの切替、即ち、蛍光分離手段が分離する波長の変更とを制御する。
以上の構成を有するレーザ顕微鏡1によって、特に制御ユニット30が実行する制御によって、複数の励起光を用いてλスキャンを実行する場合においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。ここで、本実施形態の制御ユニット30が実行する制御を説明する前に、複数の励起光を用いてλスキャンを実行する方法について説明する。
以下、図2から図5を用いて、複数の励起光を切り替えてλスキャンを行う方法、即ちλスキャンに応じて使用する光源の切替を実行する方法について説明する。図2から図5では、本実施形態と同様の405nm、488nm、561nm、640nmに対応する4つの励起光を切り替えてλスキャンを実行する場合を記載する。λスキャンを開始する波長(検出器であるPMT26が検出を開始する波長)は、出力する励起光のうち最も低い波長よりも僅かに長い波長とされる。これは、標本Sで発生する蛍光は、励起光よりも長波長側に表れるためであり、図2〜5の例では、405nmの励起光よりも僅かに長い405nm+Δλを、λスキャンを開始する波長とする。尚、Δλは、励起光が検出器に漏れ込まないようにあらかじめ設定された値である。Δλは、レーザの中心波長の公差程度の値であり、例えば、公称値405nmの半導体レーザの中心波長が405±5nmとすると、Δλは5nmを超えた程度の値となる。Δλを大きくするほど蛍光画像に発生するノイズを低下させることができる。また、図2〜5の例では、λスキャンによってPMT26が検出する検出波長域の終端を800nmと設定する。従って、この場合、λスキャンによって検出器が検出する全ての検出波長域は、405nm+Δλから800nmまでとなる。
図2〜5は、各光源のON、OFFの状態と、その状態における、検出器であるPMT26が検出を行う残りの検出波長域を示す図である。図2〜5において、状態Iは、405nmの励起光を出力する光源のON、OFFの状態を示し、同様に状態II〜IVは、それぞれ488nm、561nm、640nmの励起光を出力する光源のON、OFFの状態を示している。図中で状態I〜IVが実線で示される場合対応する光源がONとなっている状態を示し、破線で示される場合対応する光源がOFFになっている状態を示している。例えば、図2では、状態Iが実線であるため、405nmの励起光を出力する光源がONであり、それ以外の状態II〜IVが破線で示されるため、488nm、561nm、640nmの励起光を出力する光源がOFFであることを示している。
また、図2〜5において、大きな破線で囲まれる領域Wが、各図に示す状態において、検出器であるPMT26が検出を行う残りの検出波長域を示している。
最初は、図2の検出波長域においてλスキャンを実行していき、405nmの励起光によって標本Sで発生する蛍光の分光スペクトルを順次取得していく。ここで、現在検出している検出波長が、短波長側から数えて二つ目の光源(本実施形態の構成の光源3)の励起光の波長である488nmを、例えばΔλだけ超えたとき、488nmの励起光を出力する光源をONにする。このとき、λスキャンを行う残りの検出波長域は、図3に示すように、488nm+Δλから検出波長域の終端である800nmまでとなる。
以降、同様に図3に示した残りの検出波長域(図3の領域W)においてλスキャンを実行していき、さらに3つ目の光源(本実施形態の構成の光源4)の励起光の波長である561nmをΔλだけ超えたとき、561nmの励起光を出力する光源をONにする(図4の状態)。その後、同様に図4に示す残りの検出波長域(図4の領域W)においてλスキャンを実行していき、さらに4つ目の光源(本実施形態の構成の光源5)の励起光の波長である640nmをΔλだけ超えたとき、640nmの励起光を出力する光源をONにし(図5の状態)、設定した波長域の終端の800nmまでλスキャンを実行する。
以上の方法では、複数の励起光を用い、順次切り替えてλスキャンを実行することで、蛍光の分光スペクトルを取得できる。一方で、光源をONにしている状態では、励起光が検出器で検出されないように、励起光を分離する必要がある。このとき従来では、例えば、複数の波長域で光を透過するようなマルチバンドパスのDMを光学フィルタとして用いることで、複数の励起光を照射する場合においても、各励起光を検出器から分離することが考えられた。
図6は、各光源の励起光の波長を透過しないようなDMを光学フィルタとして用いた場合であって、488nmの励起光を標本Sへ照射したときに検出される分光スペクトルの様子を示している。図6では、横軸に波長を示し、縦軸に光の透過率(T(%))を示している。また、破線Aで囲まれた領域は、光学フィルタ(ここでは、マルチバンドパスのDM)が検出可能な光の波長域を示し、一点鎖線Bは発生する蛍光の分光スペクトルを示し、実線Cは光学フィルタを通して実際に検出器で検出される分光スペクトルを示す。図6を参照すると、発生した蛍光は、561nmの励起光を除外する(DMによって反射される)波長域において、除外されてしまい、一部の蛍光の分光スペクトルを検出器で検出することができなくなってしまう。このように、複数の異なる波長の励起光を照射することを想定し、その波長の励起光を除外するようなマルチバンドパスのDMを光学フィルタとして用いた場合には、測定する蛍光の波長のうち励起光の波長と被るような波長は、除外されてしまうといった問題が発生する。
本実施形態におけるレーザ顕微鏡1では、特に制御ユニット30が実行する制御によって、複数の励起光を用いてλスキャンを実行する場合においても、上記のような問題を生じさせることなく、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。以下、制御ユニット30が行う制御について図面を用いて詳細に説明する。
図7から図10は、光源2〜5の各光源のそれぞれをONにし、対応する光学フィルタ(使用する光源の励起波長より僅かに長い波長で分離する光学フィルタ)を設置した状態における、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図である。図7では、光源2をONにし、光源2に対応する光学フィルタ18a(光源2が出力する励起光である405nmよりも僅かに長い波長で分離するような光学フィルタ)を光路中へ配置した状態における蛍光の分光スペクトルを示す。破線Aで囲まれた領域は、光学フィルタ(ここでは光学フィルタ18a)が検出可能な光の波長域を示し、一点鎖線Bは発生する蛍光の分光スペクトルを示し、実線Cは光学フィルタを通して実際に検出器で検出される分光スペクトルを示す。図8〜10についても同様に、光源3〜5の各光源をONにし、対応する光学フィルタを設置した状態における分光スペクトルを示している。いずれの図においても、発生する蛍光の分光スペクトル(一点鎖線)と、光学フィルタを通して実際に検出器で検出される分光スペクトル(実線)とが略対応しており、発生する蛍光の分光スペクトルを検出することができているといえる。
即ち、励起光を検出器から除外しつつ、図7〜10に示した状態における、実線Cで示されるような蛍光の分光スペクトルを途切れることなく検出できれば、本願の課題である正確な蛍光の分光スペクトルを取得することを達成することができる。
図11は、制御ユニット30が実行する、ミラー23の角度の変更によるλスキャンに応じて、光源2〜5のON、OFFの切替と、フィルタユニット18の光学フィルタの切替を行う制御の方法を示すフローチャートである。
以下、図11のフローチャートを、説明する。尚、フローチャートの開始時においては、光源2〜5はいずれもOFFの状態であるとする。λスキャンによって検出を行う検出波長域の終端を800nmに設定する。
図11のフローチャートを開始すると、まずONにする光源に関する数値であるnを初期値である0に設定した上でステップS1へ移行する。ステップS1では、一つ目の光源である光源2をONにし、光源2に対応する光学フィルタ18a(光源2が出力する励起光である405nmよりも僅かに長い波長で分離するような光学フィルタ)を光路中へ配置するようにフィルタユニット18を制御する。その後、ミラー23の角度の変更によるλスキャンが開始される。即ち、本フローチャートにおいて、λスキャンによってPMT26が検出する全ての検出波長域は、光学フィルタ18aが分離する波長(405nmよりも僅かに長い波長)から800nmである。
ステップS2では、全ての検出波長域をλスキャンしたかどうかを判定する。尚、前述したように本実施形態では、λスキャンによって検出を行う波長域の終端を800nmとしており、まだ検出波長域の終端である800nmまでスキャンはされない。そのため、最初のステップS2では、Noと判定されてステップS3へ移行する。
ステップS3では、λスキャンによって現在検出している検出波長が、光源3が出力する励起光の波長よりも長い波長となったかどうかを判定する。判定がNoである場合、そのままλスキャンを続行し、ステップS2とS3の判定を繰り返す。判定がYesである場合、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、光源3をONとし、また、光源3に対応する光学フィルタ18b(光源3が出力する励起光よりも僅かに長い波長で分離するような光学フィルタ)を光路中へ配置するようにフィルタユニット18を制御する。尚、このとき、光源2についてはONの状態のまま切替を行わない。つまり、ステップS4後は、光源2が出力する励起光によって発生する蛍光のうち実際に検出器で検出される分光スペクトル(図7の実線Cで示した分光スペクトル)と光源3が出力する励起光によって発生する蛍光のうち実際に検出器で検出される分光スペクトル(図8の実線Cで示した分光スペクトル)とが合成されて検出される状態となる。また、光学フィルタ18bの配置までに時間が掛かる場合は、λスキャンを一旦停止し、光学フィルタ18bの配置が完了するとλスキャンを再開することにしてもよい。
ステップS5では、全ての光源がONであるか(光源2〜5の全てがONであるか)を判定する。判定がNoの場合、n=n+1としてステップS2へ移行する。以下、ステップS2で判定がYes、即ち全ての検出波長域をλスキャン済みであると判定されるか、ステップS5において全ての光源がONとなるまで、ステップS2からS5を繰り返す。尚、ステップS2で判定がYesである場合には、本フローチャートを終了する。ステップS5で判定がYesとなった場合、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、全ての検出波長域をλスキャン済みであると判定されるまで本ステップを繰り返し、全ての検出波長域をλスキャン済みであると判定されると、本フローチャートを終了する。
以上の図11のフローチャートによって検出される蛍光の分光スペクトルを表示すると、図12のようになる。実線Dは、図11のフローチャートによって検出される蛍光の分光スペクトルを示している。図11のフローチャートのステップS3では、λスキャンによる現在の検出波長が光源3+nが出力する励起光の波長よりも長くなってから、光源3+nをONとし、対応する光学フィルタを設置するため、光源3+nが出力する励起光が検出器で検出されてしまうことがなく、また、光学フィルタによってλスキャンによる現在の検出波長の蛍光が分離されてしまうといったこともない。即ち、実線Dで示される分光スペクトルは、図6の実線Cで示される分光スペクトルのように検出できていない蛍光がなく、λスキャンを実行した全ての検出波長域において、正確な蛍光の分光スペクトルを検出できていることがわかる。
従って、本実施形態におけるレーザ顕微鏡1によれば、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。特に、レーザ顕微鏡1を用いた蛍光の分光スペクトルの取得の際には、λスキャンに応じて、光源の切替だけでなく、光路上に設置される光学フィルタの切替、即ち蛍光分離手段の制御が実行される。この蛍光分離手段の制御によって、検出している蛍光の波長に応じて分離する波長を変更することで、励起光が検出器で検出されてしまうことを防ぐと共に、蛍光の分光スペクトルを途切れることなく検出することができる。
また、DM6とカップリングレンズ11の間に音響光学素子を設けて、標本Sへ照射する励起光を選択する構成としてもよい。その場合、光源2〜5を全てONとし、音響光学素子によってカップリングレンズへ通過させる光を、光源2〜5がそれぞれ出力する励起光の波長毎に選択するようにして使用する。
また、本実施形態において図7で示した、λスキャンに応じて蛍光の分光スペクトルを取得する方法では、一度のλスキャンで全ての検出波長域から分光スペクトルを検出しているが、この方法に限らない。例えば、光源とその光源に対応する光学フィルタ毎にλスキャンをわけて行ってもよい。その場合、一つの光源をONとし、その光源に対応する光学フィルタを設置した状態で蛍光の分光スペクトルを十分に検出し終わったら(例えば、蛍光の分光スペクトルが弱くなり検出されなくなった状態)、次の光源をONとし、光路上に設置する光学フィルタをその光源に対応する光学フィルタに切り替えた状態で再度λスキャンにより蛍光の分光スペクトルを検出する。このとき、各λスキャンを行う検出波長域は、一部被っていても構わない。このような方法によれば、一度のλスキャンを実行する方法と比べて分光スペクトルの検出に時間はかかるが、より正確に分光スペクトルの検出を行うことができる。
以下、第2の実施形態におけるレーザ顕微鏡について説明する。図13は、本実施形態におけるレーザ顕微鏡40の構成を示す。レーザ顕微鏡40は、フィルタユニット18の代わりに、ビームスプリッター41を備え、さらに、ビームスプリッター41と共焦点レンズ19との間の光路上にグラデーションフィルタ42を備えている点において、レーザ顕微鏡1と異なっているが、その他の構成は、レーザ顕微鏡1と同様である。
ビームスプリッター41は、例えば、入射する光の1/4を反射させ、3/4を透過させることで光を分離するものである。
グラデーションフィルタ42は、透過させる光と反射させる光とを特定の波長に応じて分離する光学フィルタである点においては、第1の実施形態におけるフィルタユニット18が含む各種光学フィルタと同様である。一方で、グラデーションフィルタ42は、長辺方向の位置によって、膜厚が異なり、波長毎の透過率が異なっている。例えば、グラデーションフィルタ42は、長辺方向の一方向に沿って、分離する波長(反射させる波長と透過させる波長の境目の波長)が長波長側へシフトしていくように、膜厚が調整されている。また、グラデーションフィルタ42は、長辺方向にスライド移動させることが可能であり、光路上に設置される領域が、適宜変更される。即ち、グラデーションフィルタ42は、標本Sから発生する蛍光と励起光を波長に応じて分離する蛍光分離手段であり、その分離する波長はグラデーションフィルタ42をスライド移動させることによって変更することができる。
制御ユニット30は、ミラー23の角度を変更することで行うλスキャンに応じて、光源2〜5のON、OFFの切替とグラデーションフィルタ42のスライド移動を制御する。
従って、レーザ顕微鏡40によっても第1の実施形態のレーザ顕微鏡1と同様に、λスキャンに応じて、光源の切替と蛍光分離手段の制御を実行することで、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。
また、レーザ顕微鏡40は、蛍光分離手段として一種類のグラデーションフィルタ42のみを構成として含んでいるため、レーザ顕微鏡1よりも少ない構成で同様の効果を実現できる。
以下、第3の実施形態におけるレーザ顕微鏡について説明する。図14は、本実施形態におけるレーザ顕微鏡50の構成を示す。レーザ顕微鏡50は、フィルタユニット18が備える光学フィルタの種類と、コリメートレンズ21以降の検出器側の構成がレーザ顕微鏡1と異なっている。レーザ顕微鏡50は、コリメートレンズ21以降の検出器側の構成として、光路を2分割するDM51と、DM51によって分割される1つの光路上に、回折格子52と、ミラー53と、集光レンズ54と、スリット55と、PMT56と、を含んでいる。また、レーザ顕微鏡50は、DM51によって分割されるもう一つの光路上に、ミラー57、59と、回折格子58と、集光レンズ60と、スリット61と、PMT62と、を含んでいる。また、レーザ顕微鏡50は、制御ユニット65を備えている。ここで、回折格子52、58は、蛍光を分光する手段であり、ミラー53、59は、回折格子52、58によりそれぞれ分光された蛍光を反射するミラーであり、角度を変更していくことで、λスキャンを行うことができる。
また、DM51は、光源4が出力する励起光の波長である561nmよりも僅かに長い波長を分離する波長とし、その分離する波長よりも短い波長の光を反射し、その分離する波長以上の波長の光を透過する。
即ち、レーザ顕微鏡50は、蛍光の分光スペクトルを取得する検出器を二つ備えたものであり、PMT56と、PMT62は、DM51で分割されたそれぞれの波長域で蛍光の分光スペクトルの検出を行う。例えば、二種類の励起光を標本Sに照射して、発生する蛍光の分光スペクトルをPMT56と、PMT62とで別々に検出することができ、検出器が一つしかない構成と比べて検出時間を短縮することができる。
また、フィルタユニット18は、第1の実施形態における光学フィルタ18a〜18dの代わりに、光学フィルタ18e、18fを含む。光学フィルタ18e、18fは、使用する励起光の波長を含むようなある特定の波長域の光(ある特定の2波長で定まる、2波長間の波長域)を反射することで分離し、その特定の波長域の光以外の波長域の光を透過するようなノッチフィルタである。特に、光学フィルタ18eは、光源2が出力する励起光の波長である405nmを含み、405nmの前後を僅かに含む波長域と、光源4が出力する励起光の波長である561nmを含み、561nmの前後を僅かに含む波長域と、を反射する特定の波長域とするようなノッチフィルタである。また、光学フィルタ18fは、光源3が出力する励起光の波長である488nmを含み、488nmの前後を僅かに含む波長域と、光源5が出力する励起光の波長である640nmを含み、640nmの前後を僅かに含む波長域と、を反射する特定の波長域とするようなノッチフィルタである。
制御ユニット65は、特に本実施形態において、ミラー53、59の角度の変更と、光源2〜5のON、OFFの切替と、フィルタユニット18が含む光学フィルタのうち光路上へ配置する光学フィルタの切替とを制御する。より詳しくは、制御ユニット65は、ミラー53、59の角度を変更することで行うλスキャンに応じて、光源2〜5のON、OFFの切替とフィルタユニット18が含む光学フィルタの切替とを制御する。
以下、制御ユニット65が行う制御の一例を、図面を用いて説明する。図15は、制御ユニット65が実行する、ミラー53、59の角度を変更することで行うλスキャンに応じて、光源2〜5のON、OFFの切替と、フィルタユニット18の光学フィルタの切替の制御の手順を示すフローチャートである。
図16、17は、各光学フィルタが配置された状態での、検出される蛍光の分光スペクトルを示す図である。以下、図15のフローチャートを、図16、17を参照しつつ説明する。尚、フローチャートの開始時においては、光源2〜5はいずれもOFFの状態であるとする。λスキャンによって検出を行う検出波長域の終端を800nmに設定する。
図15のフローチャートを開始すると、ステップS11では、光源2と光源4をONにし、光源2、4に対応する光学フィルタ18e(光源2が出力する励起光である405nmを含む波長域を反射して分離し、光源4が出力する励起光である561nmを含む波長域を反射して分離するような光学フィルタ)を光路中へ配置するようにフィルタユニット18を制御する。そして、λスキャンが開始される。
この状態で、ミラー53、59の角度を変更しながらλスキャンを実行していくことで図16のような分光スペクトルが検出される。破線Aで囲まれた領域は、光学フィルタ(ここでは光学フィルタ18e)が検出可能な光の波長域を示し、一点鎖線Bは発生する蛍光の分光スペクトルを示し、実線Cは実際に検出器で検出される分光スペクトルを示す。尚、ここで、光学フィルタ18eが分離する特定の波長域は、光源2が出力する励起光によって発生する蛍光の分光スペクトルから十分に離れている。そのため、その特定の波長域では、光源2が出力する励起光によって発生する蛍光の分光スペクトルが十分に減衰しており、その分光スペクトルの検出には略影響しない。
ステップS12では、PMT56によって検出される検出波長が、光源3が出力する励起光の波長よりも長い波長となり、且つ、PMT62によって検出される検出波長が、光源5が出力する励起光の波長よりも長い波長となったかどうかを判定する。判定がNoである場合、そのままλスキャンを続行し、ステップS12の判定を繰り返す。判定がYesである場合、ステップS13へ移行する。
尚、ステップS12では、例えば、PMT56における検出波長のみが、光源3が出力する励起光の波長よりも長い波長となった場合、ミラー59によるλスキャンによってPMT62によって検出される検出波長が、光源5が出力する励起光の波長よりも長い波長となるまで、ミラー53のλスキャンを一時停止してもよい。逆に、PMT62によって検出される検出波長のみが、光源5が出力する励起光の波長よりも長い波長となった場合、ミラー53によるλスキャンによってPMT56によって検出される検出波長が、光源3が出力する励起光の波長よりも長い波長となるまで、ミラー59のλスキャンを一時停止してもよい。
ステップS13では、光源3と光源5をONにし、光源3、5に対応する光学フィルタ18f(光源3が出力する励起光である488nmを含む波長域を反射して分離し、光源5が出力する励起光である640nmを含む波長域を反射して分離するような光学フィルタ)を光路中へ配置するようにフィルタユニット18を制御する。尚、光学フィルタ18fの配置までに時間が掛かる場合は、λスキャンを一旦停止し、光学フィルタ18fの配置が完了するとλスキャンを再開することにしてもよい。
この状態で、ミラー53、59の角度を変更しながらλスキャンを実行していくことで図17のような分光スペクトルが検出される。破線Aで囲まれた領域は、光学フィルタ(ここでは光学フィルタ18f)が検出可能な光の波長域を示し、一点鎖線Bは発生する蛍光の分光スペクトルを示し、実線Cは実際に検出器で検出される分光スペクトルを示す。尚、ここで、光学フィルタ18fが分離する特定の波長域は、光源3が出力する励起光によって発生する蛍光の分光スペクトルから十分に離れている。そのため、その特定の波長域では、光源3が出力する励起光によって発生する蛍光の分光スペクトルが十分に減衰しており、その分光スペクトルの検出には略影響しない。
ステップS14では、検出波長域を全てλスキャン済みであると判定されるまで本ステップを繰り返し、検出波長域を全てλスキャン済みであると判定されると、本フローチャートを終了する。
以上の図15のフローチャートを実行することによっても、図12のような蛍光の分光スペクトルを検出することができ、即ちλスキャンを実行した全ての検出波長域において、正確な蛍光の分光スペクトルを検出することができる。
従って、本実施形態におけるレーザ顕微鏡50によっても、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際において、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。また、二種類の励起光を標本Sに照射して、発生する蛍光の分光スペクトルをPMT56と、PMT62とで別々に検出することができるため、検出器が一つしかない構成と比べて検出時間を短縮することができる。
以下、第4の実施形態におけるレーザ顕微鏡について説明する。図18は、本実施形態におけるレーザ顕微鏡70の構成を示す。レーザ顕微鏡70は、フィルタユニット18の代わりに、ビームスプリッター41を備え、DM51と回折格子52との間にグラデーションフィルタ63を備え、ミラー57と回折格子58との間にグラデーションフィルタ64を備えている点において、レーザ顕微鏡50と異なっているが、その他の構成は、レーザ顕微鏡50と同様である。
グラデーションフィルタ63、64は、グラデーションフィルタ42と同様、長辺方向の位置によって、膜厚が異なり、波長毎の透過率が異なっている。また、長辺方向にスライド移動させることが可能であり、光路上に設置される領域が適宜変更される。即ち、グラデーションフィルタ63、64も標本Sから発生する蛍光と励起光を波長に応じて分離する蛍光分離手段である。
グラデーションフィルタ63は、PMT56で検出し得る波長域、即ち、DM51で反射される波長域の間で、分離される波長が変更されるように設計される。また、グラデーションフィルタ64は、PMT62で検出し得る波長域、即ち、DM51で透過される波長域の間で、分離される波長が変更されるように設計される。
従って、レーザ顕微鏡70によっても第3の実施形態のレーザ顕微鏡50と同様に、λスキャンに応じて、光源の切替と蛍光分離手段の制御を実行することで、複数の励起光を用いたλスキャンを実行する際においても、正確な蛍光の分光スペクトルを取得することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上記のレーザ顕微鏡は、特許請求の範囲に記載した本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
1、40、50、70 レーザ顕微鏡
2、3、4、5、 光源
6、7、8、9、41、51 DM
10 光ファイバー
11 カップリングレンズ
12、21 コリメートレンズ
13 スキャンミラー
14 瞳投影レンズ
15 結像レンズ
16、23、53、57、59 ミラー
17 対物レンズ
18 フィルタユニット
18a、18b、18c、18d、18e、18f 光学フィルタ
20 共焦点ピンホール
22、52、58 回折格子
24、54、60 集光レンズ
25、55、61 スリット
26、56、62 PMT
30、65 制御ユニット
S 標本
A、B、C、D 線
W 領域


Claims (7)

  1. 標本に励起光を照射することで前記標本から発生する蛍光を分光して検出するレーザ顕微鏡であって、
    前記標本から発生する前記蛍光と前記励起光を波長に応じて分離し、その分離する波長を変更可能な蛍光分離手段と、
    前記蛍光分離手段によって分離された前記蛍光を分光する分光手段と、
    前記分光手段によって分光された前記蛍光を検出する検出器と、
    前記検出器によって検出される前記蛍光の波長を変更する検出波長変更手段と、
    前記蛍光分離手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検出波長変更手段による、前記検出器によって検出される前記蛍光の波長の変更に応じて、前記蛍光分離手段が分離する波長の変更を制御する
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  2. 請求項1に記載のレーザ顕微鏡であって、さらに、
    前記標本へ照射する波長の異なる複数の励起光を選択的に出力可能な光源ユニットを備え、
    前記制御手段は、前記光源ユニットが出力する前記励起光と前記標本から発生する前記蛍光とが分離されるように、前記蛍光分離手段の分離する波長を変更させる
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレーザ顕微鏡であって、
    前記検出波長変更手段は、前記検出器によって検出される前記波長が短波長側から長波長側へ変更されるように、前記波長を変更する
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡であって、
    前記蛍光分離手段は、前記蛍光と前記励起光を分離する波長が異なる複数の光学フィルタを含む
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡であって、
    前記蛍光分離手段は、位置によって前記蛍光と前記励起光を分離する波長が異なるグラデーションフィルタである
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  6. 請求項4または請求項5に記載のレーザ顕微鏡であって、
    前記光学フィルタは、ロングパスフィルタである
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。
  7. 請求項4に記載のレーザ顕微鏡であって、
    前記光学フィルタは、ノッチフィルタである
    ことを特徴とするレーザ顕微鏡。

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