JP2017219000A - エンジンのロッカカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジンの作動音による騒音をより効果的に低減する。【解決手段】エンジンのシリンダヘッドに設けられる動弁機構を覆うロッカカバーであって、内部に形成された中空部と、前記ロッカカバーより前記動弁機構側の空間と、前記中空部とを離隔する内壁部と、前記ロッカカバーより外側の空間と、前記中空部とを離隔する外壁部と、を備え、前記内壁部の板厚と、前記外壁部の板厚とは、互いに異なる、エンジンのロッカカバーが提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンのロッカカバーに関する。
従来、車両において、外部からエンジンへの異物の混入、エンジンから外部へのオイルの漏出の防止、及び外部からの衝撃に対するエンジンの保護等を目的として、動弁機構を覆うロッカカバーが利用されている。ロッカカバーは、動弁機構の駆動に起因して生じる音等のエンジンの作動音がエンジンの外部へ漏出することを抑制する機能も有する。
例えば、特許文献1では、エンジン本体の剛性確保と上記ロッカカバーに相当するヘッドカバーの表面からの放射騒音の低減を両立させるために、ヘッドカバー内壁にこのヘッドカバーと略相似形のインナーカバーを配設し、このヘッドカバーと当該インナーカバーとで挟まれる空間にオイルを供給して油層を保持する技術が開示されている。
特開平9−144994号公報
ところで、エンジンのロッカカバーに関する分野において、エンジンの作動音による騒音をより効果的に低減することが望まれている。例えば、ロッカカバーにリブを設けることや、ロッカカバーの厚さを増大させることにより、ロッカカバーの透過損失を向上させることによって、エンジンの作動音の外部への漏出を抑制する効果を向上させることが考えられる。しかしながら、リブの設置やロッカカバーの厚さの増大が行われた場合、ロッカカバーの重量が増大するので、車両の総重量が増大する。それにより、燃費が低下する場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジンの作動音による騒音をより効果的に低減することが可能なエンジンのロッカカバーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、エンジンのシリンダヘッドに設けられる動弁機構を覆うロッカカバーであって、内部に形成された中空部と、前記ロッカカバーより前記動弁機構側の空間と、前記中空部とを離隔する内壁部と、前記ロッカカバーより外側の空間と、前記中空部とを離隔する外壁部と、を備え、前記内壁部の板厚と、前記外壁部の板厚とは、互いに異なる、エンジンのロッカカバーが提供される。
前記外壁部の板厚は、前記内壁部の板厚と比較して、大きな値に設定されてもよい。
前記中空部には、振動減衰材が封入されてもよい。
前記内壁部と前記外壁部との間に延在する延在部を備えてもよい。
前記延在部は、前記中空部を複数の中空空間に分割し、前記複数の中空空間は、ハニカム構造を形成してもよい。
前記内壁部と前記外壁部との間に設けられる中間壁部を備え、前記中間壁部は、前記中間壁部より前記動弁機構側に位置する前記中空部と、前記中間壁部より前記動弁機構側に対して逆側に位置する前記中空部とを離隔してもよい。
以上説明したように本発明によれば、車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジンの作動音による騒音をより効果的に低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係るエンジンの概略構成の一例を示す模式図である。 遮音壁の透過損失特性を説明するための説明図である。 同実施形態に係るロッカカバーの厚さ方向に沿った断面の一例を示す拡大断面図である。 同実施形態に係るロッカカバーの透過損失特性を説明するための説明図である。 同実施形態に係るロッカカバーの厚さ方向に直交する断面の一例を示す拡大断面図である。 第1の変形例に係るロッカカバーの厚さ方向に沿った断面の一例を示す拡大断面図である。 第2の変形例に係るロッカカバーの厚さ方向に直交する断面の一例を示す拡大断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.エンジンの概要構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るエンジン100の概略構成について、説明する。図1は、本実施形態に係るエンジン100の概略構成の一例を示す模式図である。図1は、水平対向型のエンジン100の構成を示す説明図である。なお、図1に示すエンジン100では、気筒#1,#2側が車両の前方側に位置し、気筒#3,#4側が車両の後方側に位置する。以下では、エンジン100における気筒#1,#3側を右方向とし、気筒#2,#4側を左方向として、説明する。
エンジン100は、シリンダブロック101a、シリンダヘッド101b、ピストン104、コネクティングロッド106、点火プラグ108、吸気弁110a、排気弁110b、カム機構111、クランクシャフト115、及びロッカカバー150を備える。シリンダブロック101aには、複数の気筒#1,#2,#3,#4が設けられる。図1の例では、4つの気筒#1,#2,#3,#4がシリンダブロック101aに設けられている。このうち、2つの気筒#1,#3が右バンクの気筒群を構成し、残りの2つの気筒#2,#4が左バンクの気筒群を構成する。
シリンダヘッド101bは、右バンク及び左バンクそれぞれにおいて、気筒#1,#3(#2,#4)の軸方向の両端部のうち、クランクシャフト115側とは反対側の端部を閉じるように設けられる。各気筒#1,#2,#3,#4にはそれぞれピストン104が進退移動可能に保持されている。シリンダヘッド101b、各気筒#1,#2,#3,#4、及びピストン104の冠面によって燃焼室Cが画成される。ピストン104は、燃焼室C内での燃料の燃焼によって直線往復運動を行う。当該直線往復運動は、コネクティングロッド106を介してクランクシャフト115に回転運動として伝達される。
クランクシャフト115は、クランクピン116、クランクジャーナル118、及びこれらと連結されるクランクアーム120を備える。クランクピン116はコネクティングロッド106と連結される。ピストン104の直線往復運動によってクランクアーム120が回転し、クランクアーム120の回転によってクランクジャーナル118が回転する。クランクシャフト115は、図示しない駆動伝達装置に連結され、エンジン100から出力されるトルクが駆動伝達装置に伝達される。
エンジン100は、図示しない吸気通路及び排気通路と接続される。吸気通路は、各気筒#1,#2,#3,#4の吸気側に向けて分岐し、各燃焼室Cと連通する。また、吸気通路は、上流側の端部において、車両の外部から外気が取り込まれる吸気口と連通する。吸気口から取り込まれた外気は、吸気通路を介して各気筒#1,#2,#3,#4に吸入される。なお、吸気通路には、吸気通路へ吸入される吸気の量である吸気量を調整可能なスロットルバルブが設けられる。排気通路は、各気筒#1,#2,#3,#4の排気側に向けて分岐し、各燃焼室Cと連通する。また、排気通路は、下流側の端部において、車両の外部へ排気が放出される排気口と連通する。各燃焼室Cにおける燃焼後の排気は、各気筒#1,#2,#3,#4から排出された後、排気通路を通過し、排気口から車両の外部へ放出される。
吸気弁110aは、吸気通路と各燃焼室Cとの間の吸気ポートを開閉する。吸気行程において、吸気弁110aが開弁することにより、吸気ポートを介して各燃焼室Cに吸気が取り込まれる。排気弁110bは、排気通路と各燃焼室Cとの間の排気ポートを開閉する。排気行程において、排気弁110bが開弁することにより、排気ポートを介して、燃焼後の排気が各燃焼室Cから排出される。吸気弁110a及び排気弁110bの開閉動作は、カム機構111によって実現される。
カム機構111は、カムシャフト112と、カムシャフト112に固定されるカム114とを備える。カムシャフト112は、図示しないギヤを介してクランクシャフト115と連結され、クランクシャフト115の回転に伴って回転する。吸気弁110a及び排気弁110bは、図示しない復帰用バネを備える。カムシャフト112の回転に伴ってカム114が回転し、カム114のカム山が直接的又は間接的に吸気弁110a及び排気弁110bを押し込むことによって、吸気弁110a及び排気弁110bが開かれる。
図1に示したエンジン100では、カム114と吸気弁110a及び排気弁110bとの間にロッカアーム30が備えられる。吸気弁110a及び排気弁110bは、ロッカアーム30を介してカム114によって押し込まれる。また、吸気弁110a及び排気弁110bは、カム114による吸気弁110a及び排気弁110bの押し込みから解放されると、復帰用バネによって元の位置に戻される。
シリンダヘッド101bに設けられる本発明に係る動弁機構は、例えば、以上説明した吸気弁110a、排気弁110b、カム機構111、及びロッカアーム30によって構成される。なお、各気筒#1,#2,#3,#4に備えられる吸気弁110a及び排気弁110bの数は適宜設定することができる。本実施形態では、気筒#1,#2,#3,#4の各々について、吸気弁110a及び排気弁110bが2つずつ備えられており、それぞれの吸気弁110a及び排気弁110bが吸気ポートあるいは排気ポートを開閉する。図1中、各気筒#1,#2,#3,#4には、吸気弁110aの組が示されている。
各気筒#1,#2,#3,#4には、燃焼室Cに臨むように図示しない燃料噴射弁が備えられる。燃料噴射弁は、例えばシリンダヘッド101bの壁面に固定される。係る燃料噴射弁は、図示しない制御装置によって駆動制御され、燃焼室C内に燃料を噴射する。これにより、燃焼室C内に吸気と燃料との混合気が形成される。なお、燃料噴射弁は、燃焼室C内に燃料を直接噴射する形式のものに限られない。燃料噴射弁が吸気ポートよりも上流に備えられ、あらかじめ形成された混合気が吸気ポートから燃焼室Cに導入されてもよい。
シリンダヘッド101bには、各気筒#1,#2,#3,#4の燃焼室Cに臨むように、点火プラグ108が設けられている。点火プラグ108は、図示しない制御装置によって駆動制御され、各燃焼室C内に形成された混合気に点火する。これにより、燃焼室C内で燃焼を生じ、ピストン104が押し下げられて、クランクシャフト115が回転する。
ロッカカバー150は、シリンダヘッド101bに設けられた動弁機構を覆う。具体的には、ロッカカバー150は、図1に示したように、左側の動弁機構と右側の動弁機構について、それぞれ設けられる。ロッカカバー150は、例えば、ボルト等の締結部材を用いて、シリンダヘッド101bに固定される。動弁機構は、ロッカカバー150とシリンダヘッド101bとの間に形成される空間内に収容されることによって、エンジン100の外部から離隔される。具体的には、図1に示したように、動弁機構は、ロッカカバー150に形成された凹部157に収容される。凹部157の外縁部159がシリンダヘッド101bに固定されることにより、動弁機構はエンジン100の外部から離隔される。
ロッカカバー150は、例えば、図1に示したように、ロッカカバー150の外形を形成する外側部材151と、外側部材151より動弁機構側に設けられる内側部材153と、を備える。外側部材151は、例えば、ボルト等の締結部材を用いて、シリンダヘッド101bに固定され、動弁機構を覆う。また、内側部材153は、例えば、振動溶着によって、外側部材151のシリンダヘッド101bと対向する部分に固定され、外側部材151と動弁機構との間に配設される。なお、図1では、内側部材153が外側部材151のシリンダヘッド101bと対向する部分に固定される例を示しているが、内側部材153は、外側部材151における左右方向へ延在する部分に固定されてもよい。換言すると、内側部材153は、外側部材151の動弁機構側の少なくとも一部に固定されればよい。
外側部材151と内側部材153との間には、中空部155が形成される。中空部155は、外側部材151と内側部材153との間に介在する中空の領域である。中空部155は、具体的には、外側部材151及び内側部材153によって、複数の中空空間155aに分割される。このように、ロッカカバー150の内部には中空部155が形成される。本実施形態に係るロッカカバー150によれば、車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジンの作動音による騒音をより効果的に低減することができる。このようなロッカカバー150の詳細については、後述する。
<2.遮音壁の透過損失>
ロッカカバー150は、上述したように、エンジン100の保護等の種々の事項を目的として、エンジン100に設けられる。そのような種々の事項のうち、本発明は、特に、エンジン100の作動音の外部への漏出を抑制する遮音壁としての機能に着目してなされたものである。ここで、本実施形態に係るロッカカバー150の詳細な説明に先立って、一般的な遮音壁の透過損失について説明する。透過損失は、遮音壁による遮音性能を表す数値である。具体的には、透過損失は、遮音壁へ入射した音である入射音と、遮音壁を透過した音である透過音の音圧レベルの差を示し、入射音の音圧レベルを透過音の音圧レベルで除した値の対数によって表現される。
面密度m[kg/m]の遮音壁に音波が垂直に入射する場合の透過損失TL[dB]は、下記式(1)により表される。なお、式(1)において、fは入射音の周波数[Hz]を示す。
Figure 2017219000
また、遮音壁に対して入射する音波の入射角がランダムであるランダム入射の場合の透過損失TL[dB]は、下記式(2)により表される。
Figure 2017219000
式(1)及び式(2)によれば、遮音壁の透過損失は、周波数fが高いほど、又は面密度mが大きいほど、高くなる。具体的には、式(1)は、遮音壁の透過損失が面密度mと周波数fとの積の対数に比例することを示している。このような特性を質量則と呼ぶ。ゆえに、遮音壁の透過損失が質量則に従う場合の透過損失特性は、例えば、図2に示す特性曲線B10のように表される。
しかしながら、実際の遮音壁の透過損失特性では、特定の周波数fの領域において、質量則から導出される値と比較して透過損失が減少する現象が生じる。具体的には、入射音の波長の遮音壁に対して平行な成分と、遮音壁の屈曲振動の波長とが一致する場合に、共振が生じることにより、透過損失が減少する。このような現象をコインシデンス効果と呼ぶ。コインシデンス効果が生じる波長に対応する周波数であるコインシデンス周波数は、遮音壁の各諸元に依存する。また、コインシデンス周波数のうち最低の周波数であるコインシデンス限界周波数fcにおいて、コインシデンス効果は特に顕著となる。コインシデンス限界周波数fc[Hz]は、下記式(3)により表される。
Figure 2017219000
式(3)において、cは音速[m/s]を示し、tは遮音壁の板厚[m]を示し、ρは遮音壁の材料の密度[kg/m]を示し、σは遮音壁の材料のポアソン比を示し、Eは遮音壁の材料のヤング率[N/m]を示す。入射音の周波数fがコインシデンス限界周波数fcの近傍の値である場合に、質量則から導出される値と比較して実際の遮音壁の透過損失が特に減少する。ゆえに、コインシデンス効果を考慮した場合の遮音壁の実際の透過損失特性は、例えば、図2に示す特性曲線B20のように表される。
以上説明したように、質量則によれば、遮音壁の透過損失は、遮音壁の面密度mが大きいほど、高くなる。ゆえに、エンジンのロッカカバーの透過損失を向上させるために、例えば、ロッカカバーの厚さを増大させることが考えられる。しかしながら、ロッカカバーの厚さの増大が行われた場合、ロッカカバーの重量が増大するので、車両の総重量が増大する。それにより、燃費が低下する場合がある。また、エンジンの作動音は、種々の周波数成分を有する。ゆえに、コインシデンス効果によって、ロッカカバーの透過損失の減少が生じる特定の周波数fの領域に対応するエンジンの作動音の成分の外部への漏出をより効果的に抑制することが望ましい。
<3.ロッカカバー>
続いて、図3〜図5を参照して、本実施形態に係るロッカカバー150について、詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るロッカカバー150の厚さ方向に沿った断面の一例を示す拡大断面図である。具体的には、図3は、図1に示した領域R10の拡大図である。図3に示したように、ロッカカバー150は、外側部材151と、内側部材153と、を備える。また、ロッカカバー150の内部には、中空部155が形成される。具体的には、ロッカカバー150の内部において、外側部材151と内側部材153との間に中空部155が形成される。
外側部材151は、図3に示したように、ロッカカバー150より外側の空間と、中空部155とを離隔する外壁部151aと、外壁部151aから動弁機構側へ突出した突出部151bと、を備える。外側部材151は、例えば、耐熱性を有する樹脂からなる部材であり、射出成形によって成形され得る。なお、外側部材151の材質は、特に限定されず、例えば、金属であってもよい。また、外側部材151は、複数の部材によって構成されてもよい。例えば、外壁部151aと突出部151bとは、互いに別体に設けられてもよい。外壁部151aは、例えば、略均一な肉厚分布を有する板状に形成されてもよい。また、外壁部151aは、動弁機構の外形に沿って延在してもよい。なお、外壁部151aの肉厚分布は、例えば、ロッカカバー150の強度を確保する目的で、部分的に厚く又は薄くなるように設定されてもよい。
内側部材153は、図3に示したように、ロッカカバー150より動弁機構側の空間と、中空部155とを離隔する内壁部153aと、内壁部153aから外側へ突出した突出部153bと、を備える。内側部材153は、例えば、耐熱性を有する樹脂からなる部材であり、射出成形によって成形され得る。なお、内側部材153の材質は、特に限定されず、例えば、金属であってもよい。また、内側部材153は、複数の部材によって構成されてもよい。例えば、内壁部153aと突出部153bとは、互いに別体に設けられてもよい。内壁部153aは、例えば、略均一な肉厚分布を有する板状に形成されてもよい。具体的には、内壁部153aは、外壁部151aの形状に対応して、外壁部151aに沿って延在してもよい。なお、内壁部153aの肉厚分布は、例えば、ロッカカバー150の強度を確保する目的で、部分的に厚く又は薄くなるように設定されてもよい。
外側部材151の突出部151bと、内側部材153の突出部153bとは、互いに対応する位置に設けられ、突出部151bの先端部及び突出部153bの先端部は、例えば、振動溶着によって、接合される。このように、突出部151b及び突出部153bは、内壁部153aと外壁部151aとの間に延存する延在部W10を構成する。それにより、厚さ方向についての、外側部材151又は内側部材153の撓み変形を抑制することができる。ゆえに、ロッカカバー150の強度を向上させることができる。
なお、外側部材151の突出部151bの先端部及び内側部材153の突出部153bの先端部は、それぞれ内側部材153の内壁部153a及び外側部材151の外壁部151aと接合されてもよい。その場合、突出部151b及び突出部153bの各々が延在部W10に相当し得る。また、外側部材151の突出部151bと、内側部材153の突出部153bとは、互いに干渉することを回避可能な位置に設けられ得る。
なお、外側部材151の構成から突出部151bは省略されてもよい。その場合、内側部材153の突出部153bは、先端部が外側部材151の外壁部151aと接合され得る。ゆえに、内側部材153の突出部153bは、延在部W10に相当し得る。また、内側部材153の構成から突出部153bは省略されてもよい。その場合、外側部材151の突出部151bは、先端部が内側部材153の内壁部153aと接合され得る。ゆえに、外側部材151の突出部151bは、延在部W10に相当し得る。なお、ロッカカバー150の構成から延在部W10に相当する構成は省略されてもよい。
本実施形態に係るロッカカバー150では、外壁部151aと内壁部153aとの間に中空部155が介在する。ゆえに、外壁部151a及び内壁部153aは、エンジン100の作動音の外部への漏出を抑制する二重の遮音壁としての機能を有する。ここで、遮音壁の板厚を2倍にする場合と比較して、同一の板厚の2つの遮音壁を連設し、遮音壁を二重にする場合の方が、遮音性能はより効果的に向上する。ゆえに、本実施例によれば、ロッカカバー150の重量の増大を抑制しつつ効果的に遮音性能を向上させることができる。
また、本実施形態に係るロッカカバー150では、内壁部153aの板厚L3と、外壁部151aの板厚L1とは、互いに異なる。式(3)に示したように、コインシデンス効果が特に顕著となるコインシデンス限界周波数fcは、遮音壁の板厚tに依存する。具体的には、遮音壁の板厚tが厚いほど、コインシデンス限界周波数fcは低くなる。ゆえに、外壁部151a及び内壁部153aの各々の透過損失特性は、例えば、図4に示す特性曲線B21及び特性曲線B23のように表される。なお、図4では、外壁部151aの板厚L1が内壁部153aの板厚L3より大きな値である例を示している。
本実施形態では、内壁部153aの板厚L3と、外壁部151aの板厚L1とが互いに異なるので、図4に示したように、外壁部151aのコインシデンス限界周波数f1と、内壁部153aのコインシデンス限界周波数f3とは互いに異なる。それにより、外壁部151a及び内壁部153aの各々に生じるコインシデンス効果を緩和することができるので、ロッカカバー150の透過損失特性は、例えば、図4に示す特性曲線B50のように表される。ゆえに、エンジン100の作動音の各周波数の成分について、外部への漏出を効果的に抑制することができる。以上説明したように、本実施形態によれば、車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジン100の作動音による騒音をより効果的に低減することが可能である。
また、ロッカカバー150の透過損失特性は、外壁部151aの板厚L1及び内壁部153aの板厚L3に依存するので、板厚L1及び板厚L3を車両の各種設計仕様に応じて適宜選択することによって、ロッカカバー150の透過損失特性を、エンジン100の作動音の周波数特性に応じて適切に調整することができる。
外壁部151aの板厚L1は、図3に示したように、内壁部153aの板厚L3と比較して、大きな値に設定されてもよい。上述したように、ロッカカバー150は、遮音壁としての機能の他に、外部からの衝撃からエンジン100を保護する機能を有する。このように、エンジン100に対して外部から衝撃が掛かる場合がある。そのような場合であっても、外壁部151aの板厚L1を、内壁部153aの板厚L3と比較して、増大させることによって、エンジン100に対して外部から掛かる衝撃に対するロッカカバー150の強度を向上させることができる。
中空部155には、振動減衰材D10が封入されてもよい。振動減衰材D10として、例えば、オイルが適用され得る。それにより、ロッカカバー150の透過損失をさらに向上させることができる。また、振動減衰材D10として用いるオイル等の物質の種類を車両の各種設計仕様に応じて適宜選択することによって、ロッカカバー150の透過損失特性を、エンジン100の作動音の周波数特性に応じて、より適切に調整することができる。
なお、図3に示した外側部材151、内側部材153、及び中空部155についての各寸法の関係性は、一例に過ぎず、特に限定されない。具体的には、中空部155の厚さ方向の幅L5の寸法は、特に限定されない。中空部155は、外壁部151aと内壁部153aとを離隔することによって、外壁部151a及び内壁部153aを二重の遮音壁として機能させることができればよい。例えば、外側部材151及び内側部材153の各々の構成から突出部151b及び突出部153bは省略されてもよく、その場合において、外側部材151及び内側部材153を重ね合わせた状態で、互いに当接する面の一部を部分的に接合することによって、外側部材151と内側部材153との間に微小な中空部155が形成されてもよい。
延在部W10は、中空部155を複数の中空空間155aに分割してもよい。具体的には、外壁部151aと内壁部153aとの間に形成された中空部155は、突出部151b及び突出部153bにより構成される延在部W10によって、複数の中空空間155aに分割される。また、複数の中空空間155aは、ハニカム構造を形成してもよい。
図5は、本実施形態に係るロッカカバー150の厚さ方向に直交する断面の一例を示す拡大断面図である。具体的には、図5は、中空部155を通る断面である図1に示したA−A断面の一例を示す拡大断面図である。図5に示したように、A−A断面において、中空空間155aの各々は、六角形状の断面を有する。具体的には、中空空間155aの各々は、六角柱形状を有する。例えば、A−A断面において、中空空間155aの各々は、正六角形状の断面を有してもよい。A−A断面において、中空空間155aの各々は、当該中空空間155aの断面に相当する六角形の1の辺が隣接する他の中空空間155aの断面に相当する六角形の1の辺に対して対向するように、配置される。それにより、延在部W10の肉厚L10は、図5に示したように、略均一な分布を有し得る。このように、複数の中空空間155aによりハニカム構造が形成されてもよい。
ここで、六角柱を空間的に充填させたハニカム構造では、三角柱を空間的に充填させた構造や四角柱を空間的に充填させた構造と比較して、構造物の単位当たりの重量に対する強度を向上させることができる。ゆえに、複数の中空空間155aによりハニカム構造が形成されることによって、ロッカカバー150の重量の増大を抑制しつつ、ロッカカバー150の強度を向上させることができる。
上記では、図5を参照して、中空部155が、延在部W10によって、複数の閉空間である中空空間155aに分割される例について説明したが、中空空間155aは必ずしも閉空間でなくともよい。例えば、延在部W10の一部に、互いに隣接する中空空間155aを連通する開口部が設けられてもよい。
<4.変形例>
続いて、図6及び図7を参照して、各種変形例に係るロッカカバーについて説明する。
[4−1.第1の変形例]
まず、図6を参照して、第1の変形例に係るロッカカバー250について説明する。上記では、外側部材151と、内側部材153とが、中空部155を介して併設される例について説明したが、外側部材151と内側部材153との間には他の部材が介在してもよい。例えば、第1の変形例では、外側部材251と内側部材253との間には、他の部材としての中間部材259が介在する。
図6は、第1の変形例に係るロッカカバー250の厚さ方向に沿った断面の一例を示す拡大断面図である。図6に示したように、第1の変形例に係るロッカカバー250では、図3を参照して説明したロッカカバー150と比較して、外側部材251と内側部材253との間に中間部材259が介在する点について異なる。また、外側部材251と中間部材259との間に中空部255が形成され、中間部材259と内側部材253との間に中空部257が形成される。以下では、中間部材259の中間壁部259aより動弁機構側に位置する中空部257を、動弁機構側中空部257とも称する。また、中間部材259の中間壁部259aより動弁機構側に対して逆側に位置する中空部255を、外側中空部255とも称する。
第1の変形例に係るロッカカバー250における外側部材251及び内側部材253は、図3を参照して説明したロッカカバー150における外側部材151及び内側部材153と同様の構成を有し得る。具体的には、外側部材251は、図6に示したように、ロッカカバー250より外側の空間と、外側中空部255とを離隔する外壁部251aと、外壁部251aから動弁機構側へ突出した突出部251bと、を備える。また、内側部材253は、図6に示したように、ロッカカバー250より動弁機構側の空間と、動弁機構側中空部257とを離隔する内壁部253aと、内壁部253aから外側へ突出した突出部253bと、を備える。また、内壁部253aの板厚L23と、外壁部251aの板厚L21とは、互いに異なる。それにより、第1の変形例によれば、図3を参照して説明したロッカカバー150と同様の効果を奏し得る。
中間部材259は、図6に示したように、中間壁部259aと、中間壁部259aから外側へ突出した突出部259bと、中間壁部259aから動弁機構側へ突出した突出部259cと、を備える。中間壁部259aは、内壁部253aと外壁部251aとの間に設けられる。また、中間壁部259aは、動弁機構側中空部257と外側中空部255とを離隔する。中間部材259は、例えば、耐熱性を有する樹脂からなる部材であり、射出成形によって成形され得る。なお、中間部材259の材質は、特に限定されず、例えば、金属であってもよい。また、中間部材259は、複数の部材によって構成されてもよい。例えば、中間壁部259a、突出部259b、及び突出部259cは、互いに別体に設けられてもよい。中間壁部259aは、例えば、略均一な肉厚分布を有する板状に形成されてもよい。具体的には、中間壁部259aは、外壁部251aの形状に対応して、外壁部251aに沿って延在してもよい。なお、中間壁部259aの肉厚分布は、例えば、ロッカカバー250の強度を確保する目的で、部分的に厚く又は薄くなるように設定されてもよい。
外側部材251の突出部251bと、中間部材259の突出部259bとは、互いに対応する位置に設けられ、突出部251bの先端部及び突出部259bの先端部は、例えば、振動溶着によって、接合される。このように、突出部251b及び突出部259bは、中間壁部259aと外壁部251aとの間に延存する延在部W21を構成する。また、中間部材259の突出部259cと、内側部材253の突出部253bとは、互いに対応する位置に設けられ、突出部259cの先端部及び突出部253bの先端部は、例えば、振動溶着によって、接合される。このように、突出部259c及び突出部253bは、中間壁部259aと内壁部253aとの間に延存する延在部W22を構成する。延在部W12と延在部W22とは、互いに対応する位置に設けられてもよい。なお、このような延在部W12及び延在部W22の各々は、内壁部253aと外壁部251aとの間に延存する延在部に相当する。
第1の変形例では、中間壁部259aの板厚L29は、内壁部253aの板厚L23及び外壁部251aの板厚L21の双方と異なってもよい。その場合、外壁部251a、内壁部253a、及び中間壁部259aのコインシデンス限界周波数fcを互いに異ならせることができる。ゆえに、ロッカカバー250の透過損失特性に対してコインシデンス効果が与える影響をより効果的に緩和することができる。なお、中間壁部259aの板厚L29は、内壁部253aの板厚L23及び外壁部251aの板厚L21のうちのいずれか一方と等しくてもよい。
中空部255及び中空部257には、振動減衰材D10が封入されてもよい。また、中空部255及び中空部257のいずれか一方にのみ振動減衰材D10が封入されてもよい。また、中空部255に封入される振動減衰材D10の種類と中空部257に封入される振動減衰材D10の種類とを互いに異ならせてもよい。
延在部W21及び延在部W22は、中空部255及び中空部257をそれぞれ複数の中空空間255a及び複数の中空空間257aに分割してもよい。また、複数の中空空間255a及び複数の中空空間257aの各々は、ハニカム構造を形成してもよい。
第1の変形例に係るロッカカバー250では、外壁部251aと内壁部253aとの間には、中空部255、中間壁部259a、及び中空部257が介在する。ゆえに、外壁部251a、中間壁部259a、及び内壁部253aは、エンジン100の作動音の外部への漏出を抑制する三重の遮音壁としての機能を有する。ゆえに、第1の変形例によれば、遮音性能を向上させる効果をより増大させることができる。
また、第1の変形例に係るロッカカバー250の透過損失特性は、中空部255に封入される振動減衰材D10の種類、中空部257に封入される振動減衰材D10の種類、内壁部253aの板厚L23、外壁部251aの板厚L21、中間壁部259aの板厚L29、中空部255の厚さ方向の幅L25、及び中空部257の厚さ方向の幅L27等の各パラメータに依存する。ゆえに、第1の変形例によれば、このようなパラメータの各々を車両の各種設計仕様に応じて適宜選択することによって、ロッカカバー250の透過損失特性を、エンジン100の作動音の周波数特性に応じて、より適切に調整することができる。
[4−2.第2の変形例]
続いて、図7を参照して、第2の変形例に係るロッカカバー350について説明する。上記では、複数の中空空間155aによってハニカム構造が形成される例について説明したが、複数の中空空間は、他の構造を形成してもよい。例えば、第2の変形例では、複数の中空空間355aによって、格子状構造が形成される。
図7は、第2の変形例に係るロッカカバー350の厚さ方向に直交する断面の一例を示す拡大断面図である。具体的には、図7は、図1におけるA−A断面と対応する第2の変形例に係る中空部355を通る断面の一例を示す拡大断面図である。第2の変形例に係るロッカカバー350では、図5を参照して説明したロッカカバー150と比較して、複数の中空空間355aが格子状構造を形成する点について異なる。当該点以外の点において、第2の変形例に係るロッカカバー350は、図5を参照して説明したロッカカバー150と同様の構成を有し得る。具体的には、第2の変形例に係るロッカカバー350は、ロッカカバー350の外形を形成する外側部材と、当該外側部材より動弁機構側に設けられる内側部材と、を備える。また、当該外側部材の外壁部と当該内側部材の内壁部との間には、中空部355が形成される。また、中空部355は、当該内壁部と当該外壁部との間に延存する延在部W30によって、複数の中空空間355aに分割される。なお、中空部355には、振動減衰材D10が封入されてもよい。
図7に示したように、ロッカカバー350の厚さ方向に直交する断面において、中空空間355aの各々は、四角形状の断面を有する。具体的には、中空空間355aの各々は、四角柱形状を有する。例えば、図7に示した断面において、中空空間355aの各々は、正方形状の断面を有してもよい。図7に示した断面において、中空空間355aの各々は、当該中空空間355aの断面に相当する四角形の1の辺が隣接する他の中空空間355aの断面に相当する四角形の1の辺に対して対向するように、配置される。それにより、延在部W30の肉厚L30は、図7に示したように、略均一な分布を有し得る。このように、複数の中空空間355aにより格子状構造が形成されてもよい。
以上説明したように、本発明に係るロッカカバーにおいて、複数の中空空間の形状及び配置は、適宜設計され得る。ゆえに、複数の中空空間の形状及び配置を、例えば、製造コストを低減させる観点に基づいて、設計することによって、ロッカカバーの製造コストの低減を実現することができる。
<5.むすび>
以上説明したように、本実施形態によれば、ロッカカバー150の内部には、中空部155が形成される。また、外壁部151aにより、ロッカカバー150より外側の空間と、中空部155とが離隔され、内壁部153aにより、ロッカカバー150より動弁機構側の空間と、中空部155とが離隔される。ゆえに、外壁部151aと内壁部153aとの間に中空部155が介在する。それにより、外壁部151a及び内壁部153aが二重の遮音壁としての機能を有することによって、ロッカカバー150の重量の増大を抑制しつつ効果的に遮音性能を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、内壁部153aの板厚L3と、外壁部151aの板厚L1とが互いに異なる。それにより、外壁部151a及び内壁部153aの各々に生じるコインシデンス効果を緩和することができる。ゆえに、エンジン100の作動音の各周波数の成分について、外部への漏出を効果的に抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、車両の総重量の増大を抑制しつつ、エンジン100の作動音による騒音をより効果的に低減することが可能である。
上記では、図6を参照して、内壁部253aと外壁部251aとの間に1つの中間壁部259aが設けられる例について説明したが、内壁部と外壁部との間において中間壁部は複数設けられてもよい。例えば、ロッカカバーの内部において、複数の中間壁部がロッカカバーの厚さ方向に間隔を空けて設けられてもよい。その場合、互いに併設する中間壁部の間には、中空部が形成される。ゆえに、外壁部と内壁部との間において、中空部及び中間壁部が層状に交互に配列される。
また、上記では、4気筒水平対向型のエンジン100を例に採って説明したが、本発明に係るロッカカバーが適用され得るエンジンの構成は上記の例に限られない。エンジンは、6気筒や8気筒、12気筒等、種々の気筒数のエンジンとしてもよい。また、エンジンは水平対向型のものに限られず、シリンダヘッドに動弁機構が設けられるものであれば、V型のエンジンや直列式のエンジンであってもよい。
また、上記では、図1を参照して、外側部材151がシリンダヘッド101bに固定され、内側部材153が外側部材151の動弁機構側の少なくとも一部に固定される例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、内側部材153がシリンダヘッド101bに固定され、外側部材151が内側部材153の動弁機構側に対して逆側の少なくとも一部に固定されてもよい。その場合、内側部材153の一部は、ロッカカバー150の外形の一部を形成し得る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
30 ロッカアーム
100 エンジン
101a シリンダブロック
101b シリンダヘッド
104 ピストン
106 コネクティングロッド
108 点火プラグ
110a 吸気弁
110b 排気弁
111 カム機構
112 カムシャフト
114 カム
115 クランクシャフト
116 クランクピン
118 クランクジャーナル
120 クランクアーム
150、250、350 ロッカカバー
151、251 外側部材
151a、251a 外壁部
151b、251b 突出部
153、253 内側部材
153a、253a 内壁部
153b、253b 突出部
155、255、257、355 中空部
155a、255a、257a、355a 中空空間
157 凹部
159 外縁部
259 中間部材
259a 中間壁部
259b 突出部
259c 突出部

Claims (6)

  1. エンジンのシリンダヘッドに設けられる動弁機構を覆うロッカカバーであって、
    内部に形成された中空部と、
    前記ロッカカバーより前記動弁機構側の空間と、前記中空部とを離隔する内壁部と、
    前記ロッカカバーより外側の空間と、前記中空部とを離隔する外壁部と、
    を備え、
    前記内壁部の板厚と、前記外壁部の板厚とは、互いに異なる、
    エンジンのロッカカバー。
  2. 前記外壁部の板厚は、前記内壁部の板厚と比較して、大きな値に設定される、請求項1に記載のエンジンのロッカカバー。
  3. 前記中空部には、振動減衰材が封入される、請求項1又は2に記載のエンジンのロッカカバー。
  4. 前記内壁部と前記外壁部との間に延在する延在部を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジンのロッカカバー。
  5. 前記延在部は、前記中空部を複数の中空空間に分割し、
    前記複数の中空空間は、ハニカム構造を形成する、請求項4に記載のエンジンのロッカカバー。
  6. 前記内壁部と前記外壁部との間に設けられる中間壁部を備え、
    前記中間壁部は、前記中間壁部より前記動弁機構側に位置する前記中空部と、前記中間壁部より前記動弁機構側に対して逆側に位置する前記中空部とを離隔する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジンのロッカカバー。
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