JP2017218785A - ドアクローザ - Google Patents

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出向井 康司
Yasushi Demukai
康司 出向井
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Abstract

【課題】ドアの開放時における労力の低減を行えることを前提として、開放する人に応じて簡単に閉じ力の発生位置を変更することができるドアクローザの提供。【解決手段】ドアクローザ本体内に設けた主軸、ピストン、弾性体、駆動源、押動部、第一検出部、第二検出部、検出手段及び駆動源を制御する制御部とを備え、バネの自然長がドアの閉止状態におけるピストンと押動部との距離よりも小で、ドアの閉止状態における前記ピストン及びバネの間若しくは前記押動部及びバネの間に離間部を有し、第二の検出部は、複数の検出手段を有し、その一の検出手段がモータの正転開始位置の検出手段で、検出手段の検出体をピストンに備え、他の検出手段の少なくとも一つがモータの反転位置の検出手段で、前記一の検出手段が長手方向に移動可能であるドアクローザ。【選択図】図3

Description

本発明は、主として、片開きの扉に用いるドアクローザの改良に関し、特には、開扉時から生ずる閉扉力の低減を図る油圧式のドアクローザに関するものである。
片開きの扉を開放する際に、開扉初期からドアクローザによる閉扉力のために労力を要することがある。例えば、工場の搬入出口等に用いられる金属製の扉やレントゲン室の鉛入りの扉等の重量のある扉である場合には、労力は更に多大となる。また、車椅子を使用中の老人や身体障害者等であれば、一般的な重量の扉であっても労力を要することも多い。
このような状況を改善して、より簡単に扉を開放することを目的としたドアクローザとして、本出願人は先に以下に示す複数の発明を開示している。
即ち、本出願人が先にした第一の発明として、アーム先端と主軸が固設され、円筒状の前シリンダに前記主軸が軸支され、前記前シリンダにピストンが挿入され、前記ピストンに形成されているラックと前記主軸に形成されているピニオンが歯合され、前記ピストンと前記前シリンダ端部に螺入された前横蓋との間に創出されたシリンダ第2室にコイルばねが挿入され、前記ピストンと終蓋との間にシリンダ第1室が創出され、前記前シリンダ内部を作動油で充填する構造を持ち、さらに、前記主軸が開扉方向に回転すると、前記ピストンがコイルばねを圧縮する方向に進み、前記シリンダ第2室内の作動油が前記ピストンの連結孔と連通孔を流動してシリンダ第1室に達し、続いて自動的に閉扉が開始されると、前記コイルばねの付勢力によって前記ピストンが矢印91方向に進むと逆止弁が働き前記シリンダ第1室内の作動油が閉扉速度を調整されるための速度調整弁を通りピストン内室さらに前記連結孔を通過して前記シリンダ第2室へ戻る油圧式ドアクローザにおいて、前記前シリンダの全長を延伸したシリンダと、スイッチを押すと電源が供給され回転するモータと、前記モータと軸継手によって連接されてシリンダの横蓋から貫挿される回転軸と、前記回転軸と螺合される押動子と、前記押動子に形成される2箇所のガイド溝と、前記ガイド溝に遊挿されるローラを先端に持つ取付ねじと、前記シリンダに形成されて前記取付ねじと螺合するローラ取付穴とを具備し、開扉時にコイルばねと押動子端面とを離隔させ、閉扉時にコイルばねと押動子端面とを当接させたことを特徴とする開扉補助装置付ドアクローザが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、本出願人が先にした第二の発明として、ドアを閉める閉扉力を発生させる閉扉力発生手段と、前記閉扉力発生手段による閉扉力を増減させる閉扉力調節手段と、ドアの開閉状態、及び閉扉力の増減状態を検知する検出手段と、前記検出手段の検知信号を1つの入力とし前記閉扉力調節手段を作動させるための制御信号を形成する制御手段であって、閉扉力を減少させた状態でドアが開いたとき所定時間経過後に前記閉扉力調節手段を作動させて閉扉力を増大させる信号を発生し、閉扉力が増大したとき閉扉力調節手段を停止させる信号を発生し、ドアが閉じられたとき閉扉力調節手段を作動させて閉扉力を減少させる信号を発生し、閉扉力が減少したとき閉扉力調節手段を停止させる信号を発生する制御手段と、を有することを特徴とするドアクローザが公知である(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−16128号公報 特開2006−225902号公報
上記特許文献1に係る発明は、スイッチを押すと電源供給がされるモータを備え、且つ、押動子には所定の構造を有するものである。当該構成によれば、スイッチを押すことによって、スイッチを押してから(場合によってはタイマーを働かせて)人手によって扉が全開されるまでの間では、ピストンにはコイルばねの付勢力が働いていない状態が継続される。このため、主軸に開扉に伴う抵抗が働かず、扉を押して開けようとしている人にとって扉が軽い状態が維持されるから、特に老人や身体障害者であっても簡単に扉を開けることができる点で、優れたものであった。
しかしながら、常にスイッチを押す必要性があることから、スイッチの設置位置がわからない場合や、押しにくい場所に設置されている場合には、扉を開放する以前に、スイッチを押す作業に手間取ることがあり、改善の余地があった。
このような事情を解消する観点を含めて、本出願人は上記特許文献2に示す第二の発明を行っている。
上記特許文献2に係る発明は、片開き扉の開き具合に応じてドアクローザ内部に設けたセンサが開扉動作における抵抗を低減するものである。当該発明によって、スイッチを押す必要がなく、扉の開放時における一応の労力の低減は実現されたとも考えられる。
一方で、上記特許文献2に係る発明によれば、扉が開いてからの経過時間でモータが作動するものであり、ドアクローザの設置の際に開放時における閉扉力の発生位置を設定することができても、設置後に簡単に閉扉力の発生位置を扉の開き角度に対応して変更することはできなかった。
片開き扉をどの程度の回動範囲で軽く開放すればよいかは、扉の設置場所や用途、環境条件、開扉する者等によって異なることもある。例えば、身体障害者が扉を開くのに時間がかかった場合に、ドアに閉じ力が発生することもある。
このため、閉扉力の発生位置が要求される設置場所等と異なる場合には依然として開放に不便であり、設置場所等の条件に応じて扉の開き角度に対応して閉扉力の発生位置を簡単に設定、変更できるドアクローザが望まれていた。
更に、上記特許文献2によれば、センサの検知後タイマーが働くため、センサの検知がされるまでの範囲で解放した場合には常に扉が全閉状態になるとは限らず、防火扉のみしか設置できない場所等への設置はできないものであった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、片開きドアの開放時における労力の低減を行えるドアクローザを前提とし、その改良として、開放する人がボタンを操作することもなく、また、開放に時間がかかってもドアが意に反して閉まり始めることもなく、更に、簡単に閉扉力の発生位置を変更することができるドアクローザの提供を、発明が解決しようとする課題とする。
また、本発明は、ドアの開放時における労力の低減を行えるドアクローザを前提とし、開放する人に応じて簡単に閉じ力の発生位置を変更することができるドアクローザの提供を前提として、更に防火扉としての機能を付加することができ、防火扉として設置することが可能となるドアクローザの提供を、発明が解決しようとする課題とする。
ドアクローザ本体内に配置され、一端側がアーム部に接続される主軸と、該ドアクローザ本体内で主軸に係合されるピストンと、該ピストンに当接可能に設けられ且つ開き戸の閉扉力を発生させるための弾性体と、駆動源と、該駆動源に接続され前記弾性体を押圧可能とする押動部と、ドアの開閉力の増減状態を検知するための第一検出部と、ドアの開放位置を検知するための第二検出部と、前記第一検出部、第二検出部及び駆動源を制御する制御部とを備え、バネの自然長がドアの閉止状態におけるピストンと押動部との距離よりも小であるドアクローザにおいて、前記第一検出部及び第二検出部は夫々複数の検出手段を有し、前記第一検出部の検出手段若しくは第二検出部の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を可動とするための位置調節手段を、ドアクローザ本体外部に備えたことを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また本請求項2に係る発明は、上記構成を前提として、前記第二検出部は、ドアクローザ本体外部に一体若しくは別体として設けられるガイド部と、該ガイド部に沿って可動となる前記位置調節手段を備えたことを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また本請求項3に係る発明は、上記いずれかの構成を前提として、第一検出部及び第二検出部を被覆するカバー部材を備えたことを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また本請求項4に係る発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、カバー部材とドアクローザ本体外部との間に制御部を配置したことを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また本請求項5に係る発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、前記第一検出部の検出手段若しくは第二検出部の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を移動可能とする前記位置調節手段は、長手方向に移動可能な位置調節手段であることを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また本請求項6に係る発明は、上記請求項1から請求項4のいずれかの発明の構成を前提として、前記第一検出部の検出手段若しくは第二検出部の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を移動可能とする前記位置調節手段は、回転方向に移動可能な位置調節手段であることを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
また請求項7に係る発明は、上記いずれかの発明の構成を前提として、非常用信号受信手段を備え、当該非常用信号受信手段から非常用受信信号を受けた制御手段が、モータの駆動回路を介してモータを正回転させ閉扉力を発生させる構造としたことを特徴とするドアクローザを、上記課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、前記第一検出部及び第二検出部は夫々複数の検出手段を有し、前記第一検出部の検出手段若しくは第二検出部の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を可動とするための位置調節手段を、ドアクローザ本体外部に備えたことから、当該いずれかの検出部における一以上の検出手段を移動させることにより、対応した角度において、即座にモータの軸が正転して押動部がバネを押圧し、当該バネによってピストンを押圧し、閉扉力を得ることができ、従来のように扉を開放する者がボタンを押す操作を行う必要もなく、また、身体障害者等がドアの開放時に一定以上の時間がかかった場合にドアが閉じ始めることもない優れたドアクローザを提供することができる。
また本考案によれば、上記構成を前提として、前記第二検出部は、ドアクローザ本体外部に一体若しくは別体として設けられるガイド部と、該ガイド部に沿って可動となる前記位置調節手段を備えたことから、上記作用効果を奏する上に、第二検出部をガイド部に沿って円滑に移動させ、位置調節手段により所定位置で固定でき、調節操作を容易とすることができる。
また本発明によれば、上記構成を前提として、前記第一の検出部は、複数の検出手段を有し、一の当該検出手段が、前記モータの正転の停止位置の検出手段であり、且つ、当該検出体を押動部に備え、前記検出手段は、長手方向に移動可能であることから、上記発明の作用効果を奏する上に、検出手段の位置を変更することでモータの正転の停止位置を変更し、これによって、上記発明の作用効果を奏することを前提として、押動部が押圧するバネの圧縮加減を行うことができるため、細かな設定に適用させることができる。
また本発明によれば、上記何れかの発明の構成を前提として、前記ドアクローザ本体には、検出手段を長手方向に案内するためのガイド枠部と、該ガイド枠部に取着され且つ前記検出手段を固定する固定部とを備えた検出手段位置調節部を備えたことから、上記何れかの発明の作用効果を奏する上に、検出手段を簡単かつ正確にスライドさせて固定手段で固定するのみで、閉扉力の一の切り替えを簡単に行うことができる。
また本発明によれば、上記何れかの発明の構成を前提として、非常用信号受信手段を備え、当該非常用信号受信手段から非常用受信信号を受けた制御手段が、モータの駆動回路を介してモータを正回転させ閉扉力を発生させる構造としたことを特徴とするドアクローザとしたことから、上記何れかの発明の作用効果を奏する上に、緊急時に非常用信号を受信したことによって常に扉を閉鎖状態とすることができ、防火扉の機能を発揮することができる。
本実施例1に係るドアクローザを扉に取付けた状態を示す一部説明正面図。 本実施例1に係るドアクローザを扉に取付けた状態の全体を簡略的に示した(a)左側面図、(b)正面図。 (a)本実施例1に係るドアクローザの構成の一部を省略した閉扉状態であって閉扉力が作用していない状態における内部構造を示す説明図、(b)非常用信号受信手段を制御部に接続した状態を示す説明図。 本実施例1に係るドアクローザの構成の一部を省略した開扉中の状態であって閉扉力が作用していない段階の内部構造を示す説明図。 本実施例1に係るドアクローザの構成の一部を省略した開扉中の状態であって閉扉力が発生している状態における内部構造を示す説明図。 本実施例1に係るドアクローザの構成の一部を省略した閉扉状態であって閉扉力が作用している状態における内部構造を示す説明図。 本実施例1に係るドアクローザにおける(a)第一ガイド枠部(若しくは第二ガイド枠部)を示す説明断面図、(b)第一ガイド枠部(若しくは第二ガイド枠部)を含む第一検出手段位置調節部を示す説明断面略図である。 本実施例1に係るドアクローザにおける(a)第四ガイド枠部(若しくは第三ガイド枠部)を示す説明断面図、(b)第四ガイド枠部(若しくは第三ガイド枠部)を含む第二検出手段位置調節部を示す説明断面略図である。 本実施例1に係るドアクローザにおける基本フローを示す略図である。 本実施例1に係るドアクローザにおいて設定時間経過後に自動的に閉扉させる機構を追加した場合のフローを示す略図である。 本発明の実施例1に係るドアクローザを上枠に取付けた状態を示す一部説明正面図。 本実施例1に係るドアクローザを上枠に取付けた状態の全体を簡略的に示した(a)左側面図、(b)正面図。 本実施例2に係るドアクローザの(a)正面図、(b)内部構造を示す一部断面とした説明図。 本実施例2に係るドアクローザの内部構造の一部拡大説明図。 本実施例2に係るドアクローザを上枠に取付けた状態を示す一部説明正面図。
アーム部に連動しドアクローザ本体内に配置される主軸と、主軸に従動してドアクローザ本体内を進退可能となるピストンと、該ピストンに当接可能に設けられ且つ開き戸の閉扉力を発生させる弾性体と、駆動源と、該駆動源に連動して前記弾性体を押圧可能とする押動部と、該押動部の位置を検知する第一検出部と、前記ピストンの位置を検知する第二検出部と、少なくとも前記検出手段及び駆動源を制御する制御部とを備え、バネの自然長がドアの閉止状態におけるピストンと押動部との距離よりも小であり、ドアの閉止状態における前記ピストン及びバネの間若しくは前記押動部及びバネの間に離間部を有し、前記第二の検出部は、複数の検出手段を有し、当該複数の検出手段のうち一の検出手段がモータの正転開始位置の検出手段であり、且つ、当該検出手段の検出体をピストンに備え、前記複数の検出手段のうち他の検出手段の少なくとも一つがモータの反転位置の検出手段であり、且つ、検出の対象物を前記検出体とし、前記一の検出手段が、長手方向に移動可能に設けられていることにより、対応した角度において、即座にモータの軸が正転して押動部がバネを押圧し、当該バネによってピストンを押圧し、閉扉力を得ることができ、前記第一の検出部は、複数の検出手段を有し、且つ一の当該検出手段が、前記モータの正転の停止位置の検出手段であり、且つ、当該検出体を押動部に備え、前記検出手段は、長手方向に移動可能とすることで、押動部が押圧するバネの圧縮加減を行うことができるため、開放する者、使用場所等に適した細かな設定に適用させることができ、前記第二の検出部の正転開始位置の検出手段を移動可能とする摘み部を備えることで、当該摘み部を指で操作するだけで簡単に調節することができる優れたドアクローザを実現した。
本発明の実施例1に係るドアクローザCについて以下に説明する。尚、本発明は以下に示す実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、種々の変形例、設計変更等を含む。
本発明の実施例1に係るドアクローザCは、片開きの扉Dの開閉に際して、開扉時の初期動作が軽く行える油圧式のドアクローザCであって、閉扉力の発生する角度の調節、及び閉止力自体の調節を可能としたことを特徴とするものである。
本実施例1に係るドアクローザCは、図1〜図3に示すように、片開きの扉Dに固定するドアクローザ本体1と、上枠Fへ固定するブラケット部Bと、前記ドアクローザ本体1と前記ブラケット部Bとを連結するアーム部8と、主としてドアクローザ本体1を制御する制御部3を備える。
ドアクローザ本体1は、主として、内部空間13を有するハウジング10と、該ハウジング10内に格納されその上下端が当該ハウジング10の上面及び下面から突出して配置され且つピニオン歯60を有する主軸6と、該主軸6のピニオン歯60と噛合するラック歯70を有する円筒状のピストン7と、当該ドアクローザ本体1内の前方側に連結配置される駆動源となるモータ2と、前記ピストン7を押圧するためのコイルバネ4と、前記モータ2の出力軸20に連結される駆動軸21と、該駆動軸21に並行して設けられるガイドピン22と、ピストン7内を前進後退可能で且つ前記コイルバネ4をピストン7側へ押圧する押動部5と、夫々磁気センサ及び検出体を備える第一検出部S1、第二検出部S2を備えている。また、前記制御部3は、ドアクローザ本体1内における前記モータ2に近接した位置に格納されている。
また、電力の供給手段W(配線)は、図1及び図2に概略を示すように、当該ドアクローザ本体1を設置する扉Dの当接面に形成した図示されない穴から当該扉内を通し、通線用ヒンジHの通孔を経由することで、ドアクローザ本体1と電源PSを接続する。
尚、説明の便宜上、ドアクローザ本体1のうちモータ2の設置側(図1における右側)を前方側、ピストン7の設置側(同図における左側)を後方側とする。
本実施例1に係るドアクローザCのハウジング10は、円筒輪郭を有する前記内部空間13を備え、前面及び後面に開口部を形成した構成である。前面の開口部はモータ2の駆動軸を内部空間13に導入するものである。駆動軸の周縁は液密としてあり、ハウジング10内のオイルの漏洩を防止してある。
前面の開口部は、モータ側蓋部12及び該モータ側蓋部12に回動可能に保持される前記駆動軸21によって液密に閉塞される。
後面の開口部は、ピストン7を内部空間13に導入するためのものであり、後面蓋部11によって液密に閉塞される。
また後端側の上下面には前記主軸6の上下端を外部へ逃す開口を有する。
そして、ハウジング10の外側面には、前記第一検出部S1及び前記第二検出部S2を備える。
内部空間13はピストン7が前後動可能なシリンダ室を有する。ピストン7はシリンダ室の後端側に配置される。
モータ2は電源供給がされており、制御部3によって当該モータ2における出力軸20の回転動作及び停止動作が制御されている。
制御部3は、CPU(中央演算装置)を備えており、バスを介して、記憶装置、前記第一検出部及び第二検出部S2の各センサ、モータ2のON/OFF回路が夫々接続された構成である。
ドアクローザCの有する各センサからの入力信号を受けて、当該CPUが記憶装置に格納された動作プログラムを実行し、モータ2の駆動回路を介してモータ2の動作、停止の制御を行い、ドアクローザCの動作を制御するものである。
モータ2の前記出力軸20には、前記したように、同軸として駆動軸21が連結してある。そして、駆動軸21の外周面には雄螺子21aを備える。
図3に示すように、押動部5は円板形状を有しその中央には軸方向に貫通する雌螺子51を有する。また、当該雌螺子51は前記駆動軸21の雄螺子21aと螺合する構成である。また雌螺子51の周囲となる二箇所にガイド穴52を有する。当該ガイド穴52は前記ガイドピン22を摺動可能として案内し、押動体5の回転を防止するとともに当該押圧体5の円滑な移動を補助するためのものである。また押動部5には、円周上に複数の検出体50を配設してある。
前記第一検出部S1は、ハウジング10の外部側面前方側であって押動部5の移動範囲に対応する位置に配置される二つのセンサS10、S11と、前記シリンダ内に配置される前記押動部5に設けた検出体50とを有する。
本実施例1における第一検出部S1のセンサは磁気センサを用い、検出体50は磁石としている。これらの第一検出部S1における二つのセンサS10、S11は、当該検出体50を検知するものである。尚、図3〜図6のセンサS10、S11、S20、S21には、検知状態のものに便宜的に「○」印を付してある。
第一検出部S1を構成するセンサS10、S11のうち前端側に配置されるセンサS11は、モータ2の逆転を停止させるためのセンサ(以下、「逆転停止センサ」S11という。)である。
また第一検出部S1を構成する他方のセンサS10は、後端側に配置されるセンサであり、モータ2の正転を停止させるためのセンサ(以下、「正転停止センサ」S10という。)である。
ここで、正転停止センサS10、逆転停止センサS11は、夫々長手方向に移動可能として設けてある。
本実施例1においては、当該ハウジング10の側面に、正転停止センサS10及び逆転停止センサS11をガイド板17に対して調節可能に取着するための第一検出手段位置調節部18aを備えている(図7(a)(b)参照。)。
当該第一検出手段位置調節部18aは、第一ガイド枠部15a、第二ガイド枠部15bとこれらに対応する螺子(各固定部16)とを有する。前記第一ガイド枠部15a及び第二ガイド枠部15bは、夫々が別個独立している。第一ガイド枠部15aは正転停止センサS10の位置調節に用いるものである。また、第二ガイド枠部15bは逆転停止センサS11の位置調節に用いるものである。
図7(a)(b)に示すように、前記第一ガイド枠部15a及び第二ガイド枠部15bは、天板150、中板151及び底板152により断面視コの字状に形成し、前記底板152の外面152aから内側152bに貫通する螺子穴153を設けた構成としている。
当該第一ガイド枠部15aの内面側に前記正転停止センサS10を格納し、前記底板152の螺子穴153に外側から内側に対して螺子(固定部16)を螺合し、当該螺子の先端と前記天板150の内面によって当該正転停止センサS10と、前記ハウジング10の側面に予め設けられた長尺のガイド板17とを挟持固定した構成とする。
また当該第二ガイド枠部15bの内面側に前記逆転停止センサS11を格納し、前記底板152の螺子穴153に外側から内側に対して螺子(固定部16)を螺合し、当該螺子の先端と前記天板150の内面によって当該逆転停止センサS11と、前記ハウジング10の側面に予め設けられた長尺のガイド板17とを挟持固定した構成とする。
正転停止センサS10の位置を後方へずらすと、検出体50を備えた押動部5がよりコイルバネ4を圧縮させた状態で検知されるようになり、閉扉力はより大きくなる。逆に、正転停止センサS10の位置を前方へずらすと、検出体50を備えた押動部5によってコイルバネ4の圧縮量が小さくなり、閉扉力はより小さくなる。
内部空間13の内周壁に沿って、前方側の端部が前記押動部5に当接し、前記ガイドピン22の外側位置として、コイルバネ4が配置される。図1のように、前記ピストン7が後端側に配置した状態において、コイルバネ4は自然長の状態で配置され、ピストン7と当該コイルバネ4の後端との間には、当該ピストン7とコイルバネ4との非接触領域となる離間部14が形成される。
ピストン7は、中央に主軸6を通す主軸収納空間72を有する。該主軸収納空間72を形成する内壁の一部に前記ラック歯70を設けてある。また、該主軸収納空間72から前端側へ図示されない第一の作動油通路を備える。また、当該主軸収納空間72から後端側へ図示されない第二の作動油通路を備える。これらの各作動油通路には、図示されない弁体を夫々設けている。そして、ピストン7の外周部には、検出体71を設けている。
前記第二検出部S2は、ハウジング10の外部側面後方側であってピストン7の移動範囲に対応する位置に配置される二つのセンサS20、S21と、前記ピストン7の外周部に設けた検出体71とを有する。
本実施例1における第二検出部S2のセンサS20、S21は磁気センサを用い、検出体71は磁石としている。これらの第二検出部S2における二つのセンサS20、S21は、当該検出体71を検知するものである。
第二検出部S2を構成するセンサS20、S21のうち前端側のセンサS20は、モータ2の正転を検知するためのセンサ(以下、「正転センサ」S20という。)である。
また第二検出部S2を構成する他方のセンサS21は、後端側に配置されるセンサであり、モータ2の逆転を検知するためのセンサ(以下、「逆転センサ」S21という。)である。
ここで、正転センサS20、逆転センサS21は、夫々長手方向に移動可能として設けてある。また、本実施例1においては、当該ハウジング10の側面に、正転センサS20及び逆転センサS21をガイド板17に対して調節可能に取着するための第二検出手段位置調節部18bを備えている(図8(a)(b)参照。)。
図8(a)(b)に示すように、当該第二検出手段位置調節部18bは、第三ガイド枠部15c、第四ガイド枠部15dとこれらに対応する各固定部16とを有する。前記第三ガイド枠部15c及び第四ガイド枠部15dは、第一ガイド枠部15a、第二ガイド枠部15bと同様に、天板150、中板151及び底板152により断面視コの字状に形成し、前記底板152の外面から内側に貫通する螺子穴153を設けた構成としている。
当該第四ガイド枠部15dの内面側に正転センサS20を格納し、前記底板150の螺子穴153に外側から内側に対して固定部16(螺子)を螺合し、当該固定部16の先端と前記天板150の内面によって当該正転センサS20と、前記ハウジング10の側面に予め設けられた長尺のガイド板17とを挟持固定した構成とする。
当該第三ガイド枠部15cの内面側に反転センサS21を格納し、前記底板150の螺子穴153に外側から内側に対して固定部16(螺子)を螺合し、当該固定部16の先端と前記天板150の内面によって当該正転センサS20と、前記ハウジング10の側面に予め設けられた長尺のガイド板17とを挟持固定した構成とする。
正転センサS20の位置を前方へずらすと、検出体71を備えたピストン7が検知されるまでに、より扉Dが大きく開くこととなり、閉扉力が作用しない開き角度が大きくなる。
本実施例1に係る前記第一検出部S1及び第二検出部S2の各センサS10、S11、S20、S21は、長手方向に連続する同一直線上に配置されている。上記各センサS10、S11、S20、S21は、ハウジング10の側面に一体に設けられるガイド板17によって夫々がガイドされており、且つ、各センサに当該ガイド枠部と固定部材との挟持によって、位置決めされている。
本実施例1に係るドアクローザCは、扉Dが70°開いた状態で閉扉力が発生する設定としてある。即ち、正転センサS20の位置が、主軸6が70°回転した状態においてピストン7の検出体71が検知される位置となるように設定してある。
この状態から例えば、扉Dが120°開いた状態で閉扉力を発生する設定とするには、固定部16である螺子を緩め、正転センサS20をスライドさせ、所定の位置へ移動させる。そして、再度当該螺子を締め込むことによって行える。
以上の構成を有する本実施例1に係るドアクローザCについて、基本フローを図9に示すとともに、以下に動作手順を説明する。
先ず、ドアクローザCを通電状態とする。初期の閉扉状態においては、ドアクローザCは図3に示すように、ピストン7が内部空間13の後端側に配置し、押動部5は当該内部空間13の前端側に配置した状態にある。
コイルバネ4は自然長の状態を保持しており、コイルバネ4とピストン7との間には、離間部14が形成されている。
また、ピストン7のラック部の前端側位置にピニオン歯60を有する主軸6が係合した状態であり、ピストン7の前後方向における当該位置に第二検出部S2の検出体71が位置し、更に逆転センサS21がハウジング10の対応位置に位置するものとしている。
また第一検出部S1における逆転停止センサS11が、当該押動部5に設けた検出体50に対して、ハウジング10の対応位置に位置するものとしている。
即ち、初期の閉扉状態において、第一検出部S1における逆転停止センサS11及び第二検出部S2における逆転センサS21がON(検知状態)である。
逆転停止センサS11と逆転センサS21の双方がONの場合には、プログラムによってモータ2の逆転停止が優先され、制御部3は該モータ2の逆転を指示せず、当該モータ2は停止した状態が保持される。
扉Dが開放されると、アーム部8の移動に伴ってピニオン歯60を有する主軸6が回転し、ピニオン歯60に噛合するラック部70が前方へ移動することで、ピストン7は前方へ移動する。
そして、コイルバネ4とピストン7の間に形成される離間部14が維持されている限り、ピストン7の移動に対して当該コイルバネ4による押圧力は作用しないため、この段階では扉Dは軽く開放することができる。また、ピストン7が移動することで、第二検出部S2において検出体71が前記逆転センサS21の検知範囲から外れ、当該逆転センサS21はOFF(非検知状態)となる。
ピニオン歯60を有する主軸6軸に対するラック部70の移動が扉Dを70°に開放した位置に達することにより、図4に示すように、第二検出部S2における正転センサS20がONとなる。
また、この段階では第一検出部S1における逆転停止センサS11がONの状態にあり、正転停止センサS10はOFFの状態である。
正転センサS20のONの信号を制御部3におけるCPUが受信し、動作ステップの実行により、モータ2の正転を行う。
モータ2が正転すると、モータ2の出力軸20と同軸に連結された回動軸22が正転し、回動軸22の該周面に形成した雄螺子22aと螺合した押動部5が後方へ移動する。押動部5が後方へ移動することで、コイルバネ4がピストン7に向けて押圧される。
モータ2の正転後、コイルバネ4がピストン7に当接した時点から閉扉力が発生する。
正転後コイルバネ4がピストン7に当接するまでの時間は非常に短いため、事実上、設定した70°の開扉状態で閉扉力が発生する。
押動部5が後方へ移動し、図5に示すように、当該押動部5の検出体50を第一検出部S2における正転停止センサS10が検知してONとなることで、当該正転停止センサS10のONの信号を制御部3におけるCPUが受信し、動作ステップの実行により、駆動回路を介してモータ2の正転を停止する。
閉扉力によって扉Dは閉方向へ動作し、これに伴ってアーム部8を介して主軸6は逆方向へ回転して、ピストン7は後端位置へ戻ることとなる。この段階に至るまで、コイルバネ4はピストン7を押圧した状態が保持されており、閉扉力が維持されている。
そして、図6に示すように、ピストン7は後端位置へ戻ることで、ピストン7の検出体71が第二検出部S2の逆転センサS21によって検知されてONとなり、当該逆転センサS21のONの信号を制御部3におけるCPUが受信し、動作ステップの実行により、モータ2を逆転させる。
モータ2の逆転によって押動部5は前方へ戻り、コイルバネ4は自然長に復帰し、ピストン7への押圧力(即ち閉扉力)は解消される。これによって、一連の開閉動作が終了する。
また、本実施例1においては、図10に示すように、初期位置からピストン7が正転センサONとならない範囲で開扉された場合には、この範囲で扉が開いた状態となる可能性があることから、逆転センサが初期位置のONであるところOFFであり、且つ内部タイマーで設定できる一定時間各センサのON又はOFFがされない場合、当該設定時間経過後にモータを正転させ、自動的に閉扉させることができる。この場合には、閉扉後自動的にモータを逆転させ、初期状態に戻すことができる。
本実施例1における各センサからの検知信号に対するCPUの処理としては、各動作ステップにおいて、第一検出部S1と第二検出部S2のセンサの夫々が、モータ2の同一方向の回転に関する検知において稼働と停止の信号の双方の入力がある場合(具体的には、正転ON/正転停止ONの場合、逆転ON/逆転停止ONの場合)には停止が優先され、一方向の回転が停止し他方向の回転が稼働の場合(具体的には、逆転ON/正転停止ONの場合、正転ON/逆転停止ONの場合)には、他方向の回転の稼働が優先されるように動作するものとしている。しかしながら、本発明においては当該実施例に限定するものではなく、信号の処理方法に関わらず、本発明の構成によって、本発明の所定の作用効果を生ずるものであればよい趣旨である。
また上記実施例においては、固定部16を螺子として螺子穴に螺合してなる構成としているが、本発明は当該実施例に限定されるものではなく、固定部16は種々の公知技術を応用するものを含む。例えば、反発弾性を有する部材の押圧力を利用して、螺子穴の螺合によらず、押圧固定するものとすることもできるし、フック状の係止片を任意の箇所へ引っ掛けて係止させるものとすることもできる。また例えば係止片によって所定の長手方向への押圧力まで係止状態が維持され、当該所定の押圧力を超えた場合に係止片の係止が解除され、次の係止位置において係止するようにすることもできる。
また上記実施例においては、図3(b)に示すように、非常用信号受信手段9(例えば検知装置)及び当該非常用信号受信手段と一体又は別体として設けられる非常事態検知手段90を設け、当該非常用信号受信手段9を制御部3に接続した構成を備える。
非常状態検知センサ90から非常信号を受信した当該非常用信号受信手段9はドアクローザの制御部2に対してドアを閉鎖するための信号を送信する。
そして当該信号を受信した制御部2は、ドアクローザのモータ2を作動させ、扉を閉塞させる。
非常用信号受信手段9は、例えば、主としては火災検知設備等であるが、その他の非常状態を検知する設備とすることもできる。
また、非常状態検知手段90のみを制御部2に接続した構成とし、非常用信号受信手段9を制御部2内に備えた構成とすることもできる。この場合には、非常状態検知センサ90から非常信号を受信した制御部2が当該非常用信号受信手段9として機能し、ドアクローザのモータ2を作動させ、扉を閉塞させる。
また非常状態検知手段90は、熱検知センサ、煙検知センサ、炎検知センサ、ガス検知センサ等とすることができる。
また本発明は、実施例1においてモータ2の正転、逆転について記載しているが、上記実施例1に限られるものではなく、例えば公知の他の構造、配置等を用いて正転、逆転を入れ替えた場合についても、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
次に、本発明の実施例2に係るドアクローザについて、主として図13〜図15に示すとともに説明する。
前記実施例1に係るドアクローザがハウジング10の外部に第一検出部S1及び第二検出部S2の各センサを備えるのに対して、本発明の実施例2に係るドアクローザは、これらの各センサのうち正転センサS20及び逆転センサS21をピニオン軸に備え、他のセンサ(正転停止センサS10、逆転停止センサS11、)についてはモータ2内のセンサを用い出力軸20の回転数を検知し、制御する構造を備えたものである。
本実施例2に係るドアクローザは、実施例1に係るドアクローザCと同様に、片開きの扉Dに固定するドアクローザ本体1と、上枠Fへ固定するブラケット部Bと、前記ドアクローザ本体1と前記ブラケット部Bとを連結するアーム部8と、主としてドアクローザ本体1を制御する制御部を備える。尚、前記制御部は、実施例1と同様に、ドアクローザ本体1内における前記モータ2に近接した位置に格納されている。
また、ドアクローザ本体1は、主として、内部空間13を有するハウジング10と、該ハウジング10内に格納されその上下端が当該ハウジング10の上面及び下面から突出して配置され且つピニオン歯60を有する主軸6と、該主軸6のピニオン歯60と噛合するラック歯70を有する円筒状のピストン7と、当該ドアクローザ本体1内の前方側に連結配置される駆動源となるモータ2と、前記ピストン7を押圧するためのコイルバネ4と、前記モータ2の出力軸20に連結される駆動軸21と、該駆動軸21に並行して設けられるガイドピン22と、ピストン7内を前進後退可能で且つ前記コイルバネ4をピストン7側へ押圧する押動部5を備えている。
そして、本実施例2においては、正転センサS20、逆転センサS21の各センサ及び検出体67を前記主軸6に有する。
本実施例2に係る主軸6は、その上端側を前記アーム部8との連結側とし、ピニオン歯60を有する主軸基部61を有する。該主軸基部61の下端側には、検知部62を備える。
前記検知部62は、検知部ケース63と前記検出体ベース部64と、検出体67と外側ベース部65と、内側ベース部66、正転センサS20、反転センサS21から構成される。
前記検知部ケース63は、円筒状の周壁63bを備える。また当該周壁63bの下端側内面に鍔部63aを備える。当該周壁63bの上端側が前記ハウジング10に取着される。
検出体ベース部64は、円板状で中央穴64aを有する。また、側面から中央穴64aに通じる螺子穴64bを備え、雄螺子64cを外部から締め込むことで、当該雄螺子64cによって検出体ベース部64を前記主軸6に固定できる構成を有する。前記検出体ベース部64の下面には、その軸中心位置から外れた位置に前記検出体67が取着される。
前記内側ベース部66は円柱形状を有する。また、その側周面に縮径部66aを備えている。また内側ベース部66の下面には、当該内側ベース部66を回転可能とするための係止穴66b(本実施例においては六角穴)を備えている。
また、内側ベース部66の上面における軸中心から外れた位置に正転センサS20が配置される。
前記外側ベース部65は、前記内側ベース部66を収納可能とする円筒形状を有する。またその内側面に拡径部65aを備えている。外側ベース部65の外周面には縮径部65bを備えている。また外側ベース部65の上面には逆転センサS21が配置される。
上記外側ベース部65内に内側ベース部66が格納され、当該外側ベース部65の前記拡径部65aが内側ベース部66の縮径部66aに入り込み、外側ベース部65と内側ベース部66は同一の回転軸Lを有し、相対的に回転可能となる。
このため、外側ベース部65上の逆転センサS21と内側ベース部66上の正転センサS20は相対的に移動調節が可能となる。
主軸61の軸中心位置から検出体67まで距離は、当該主軸61の軸中心位置から逆転センサS21までの距離と同軸中心位置から正転センサS20までの距離との略中間となる距離とし、検知体67は正転センサS20、逆転センサS21のいずれによっても検知可能な構成としてある。
検知部ケースの上端は、ドアクローザ本体1のハウジング11の下面であって主軸6の周囲に形成される取着部に対して固定される。また当該検知部ケース63の下端の鍔部63cが、前記外側ベース部65の縮径部65bに入り込んだ構成である。
この状態において、検出体用ベース64の検出体67と、前記正転センサS20若しくは逆転センサS21との高さ位置が近接した位置となる。
そして、当該構成よって、ドアクローザ本体1に固定された検知部ケース63に対して外側ベース65が内側ベース66とともに一体として回転可能となる。即ち、検出体67に対する正転センサS20及び逆転センサS21の位置調節が可能となる。
また、外側ベース65を指で押さえ、前記内側ベース66の係止穴66b(六角穴)に対して六角レンチ等の工具を差し込ことにより、内側ベース66のみを回転させることができる。即ち、検出体67に対する正転センサS20のみの位置調節ができる。
また内側ベース65の係止穴66bに工具を差し込んだ状態で保持し、外側ベース66のみを指で動かすことで、検出体67に対する逆転センサS21のみの位置調節が可能となる。
以上に実施例2に係る検知部62の構成を示したが、本発明は上記構成に限定されるものではない。例えば、拡径部、縮径部、鍔部等は相互に凹凸が逆となるように入れ替えた構成とすることもできるし、相対的に回転可能に案内できる構成であればよい趣旨である。
本実施例2に係る正転停止センサS10、逆転停止センサS11は、既存のモータ2の出力軸20の回転を検知する内蔵センサ(図示せず。)を用い、前記検知部62と組み合わせるものとしている。既存のモータ2に内蔵されたにより算出検知することによって得られた信号をCPUへ送信する。
本実施例2においても、実施例1において示した図9、図10と同様の処理を行うことができる。
本実施例2の構成によれば、主軸6の下端側に検知部62を設けることによって後付けが可能であり、従来品に対しても追加することができるため、利便性・経済性に優れたものとすることができる。
また上記実施例1、2においてはいずれもコイルバネ4を使用しているが、弾性力を得ることが可能となる代替可能な種々の弾性体を使用することができる。
また上記実施例1、2においては、ドアクローザCの設置においてドアクローザ本体1と電源供給源との接続構成は、当該ドアクローザ本体1を設置する扉Dの当接面に形成した図示されない穴から当該扉内を通し、通線用ヒンジHの通孔を経由する構成とすることができる。
また、上記実施例1、2におけるドアクローザ本体1と電源供給源との接続構成は、図11及び図12に示すように、ドアクローザ本体1を上枠F側に取付け、ブラケット部Bを扉D側へ取付けた構造とすることもできる。当該構造とした場合には、当該電力の供給手段Wをドアクローザ本体1から上枠F内に直接通して設置できるため、電力の供給手段Wを扉D内及びヒンジH内を通す必要がなく、施工の際の利便性に優れたものとすることができる。
また、上記実施例2に係るモータ2においては、センサを内蔵するものとしたが、本発明は上記実施例に限られるものではなく、回転数検知が可能なサーボモータ、ステッピングモータを使用することもできる。
B ブラケット部
C ドアクローザ
D 扉
F 上枠
H ヒンジ
L 回転軸
PS 電源
S1 第一検出部
S10 正転停止センサ
S11 逆転停止センサ
S2 第二検出部
S20 正転センサ
S21 逆転センサ
W 電力の供給手段
1 ドアクローザ本体
10 ハウジング
11 後面蓋部
12 モータ側蓋部
13 内部空間
14 離間部
15a 第一ガイド枠部(S10正転停止センサを格納)
15b 第二ガイド枠部(S11逆転停止センサを格納)
15c 第三ガイド枠部(S21逆転センサを格納)
15d 第四ガイド枠部(S20正転センサを格納)
150 天板
151 中板
152 底板
153 螺子穴
16 固定部(螺子)
17 ガイド板
18a 第一検出手段位置調節部
18b 第二検出手段位置調節部
2 モータ
20 出力軸
21 駆動軸
21a 雄螺子
22 ガイドピン
3 制御部
4 コイルバネ
5 押動部
50 検出体
51 雌螺子
52 ガイド穴
6 主軸
60 ピニオン歯
61 主軸基部
62 検知部
63 検知部ケース
63a 鍔部
63b 周壁
64 検出体用ベース部
64a 中央穴
65 外側ベース部
65a 拡径部
65b 縮径部
66 内側ベース部
66a 縮径部
66b 係止穴
67 検出体
7 ピストン
70 ラック歯
71 検出体
72 主軸収納空間
8 アーム部
9 非常用信号受信手段
90 非常状態検知手段

Claims (7)

  1. ドアクローザ本体内に配置され、一端側がアーム部に接続される主軸と、
    該ドアクローザ本体内で主軸に係合されるピストンと、
    該ピストンに当接可能に設けられ且つ開き戸の閉扉力を発生させるための弾性体と、
    駆動源と、該駆動源に接続され前記弾性体を押圧可能とする押動部と、
    ドアの開閉力の増減状態を検知するための第一検出部(S1)と、
    ドアの開放位置を検知するための第二検出部(S2)と、
    前記第一検出部(S1)、第二検出部(S2)及び駆動源を制御する制御部とを備え、
    バネの自然長がドアの閉止状態におけるピストンと押動部との距離よりも小であるドアクローザにおいて、
    前記第一検出部(S1)及び第二検出部(S2)は夫々複数の検出手段を有し、
    前記第一検出部(S1)の検出手段若しくは第二検出部(S2)の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を可動とするための位置調節手段を、ドアクローザ本体外部に備えたことを特徴とするドアクローザ。
  2. 前記第二検出部は、ドアクローザ本体外部に一体若しくは別体として設けられるガイド部と、該ガイド部に沿って可動となる前記位置調節手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のドアクローザ。
  3. 第一検出部及び第二検出部を被覆するカバー部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のドアクローザ。
  4. カバー部材とドアクローザ本体外部との間に制御部を配置したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のドアクローザ。
  5. 前記第一検出部(S1)の検出手段若しくは第二検出部(S2)の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を移動可能とする前記位置調節手段は、長手方向に移動可能な位置調節手段であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のドアクローザ。
  6. 前記第一検出部(S1)の検出手段若しくは第二検出部(S2)の検出手段のうち少なくともいずれかの検出部の一以上の検出手段を移動可能とする前記位置調節手段は、回転方向に移動可能な位置調節手段であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のドアクローザ。
  7. 非常用信号受信手段を備え、当該非常用信号受信手段から非常用受信信号を受けた制御手段が、モータの駆動回路を介してモータを正回転させ閉扉力を発生させる構造としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のドアクローザ。
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