JP2010203129A - 自動ドア開閉装置及びトルクリミッタ - Google Patents

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純 後藤田
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幸三 西平
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Abstract

【課題】経年劣化の影響を低減しつつ、小型化を図る。
【解決手段】自動ドア開閉装置20は、駆動軸22bにトルクを発生可能なモータ22と、ドアに結合可能に構成される一方、駆動軸22bのトルクに応じてドアを開閉駆動する出力部26と、駆動軸22bから出力部26に伝達されるトルクを所定のトルクに制限するためのトルクリミッタ24とを備える。トルクリミッタ24は、駆動軸22bに結合される内筒部33と、出力部26の他方に結合される外筒部35と、を備え、内筒部33の外周面に凹部37が形成され、外筒部35の内周面から突出して凹部37に係合する凸部57aが設けられ、凸部57aは、所定のトルクを超えるトルクによって凹部37から外れる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動ドア開閉装置及びトルクリミッタに関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、トルクリミッタが設けられた開き戸の自動ドア開閉装置が知られている。この特許文献1に開示された自動ドア開閉装置のトルクリミッタでは、多数の摺動板及び摩擦板が、軸方向に並ぶように中央軸に外嵌されており、これらが皿バネによって軸方向の両側から挟持される構成となっている。皿バネは、トルク調整部材の調整によって摺動板及び摩擦板の圧接力を調整する。摺動板は、金属製であり、摩擦板は、カーボン材等の摺動板よりも軟らかい材質のものである。
特開2008−95322号公報
前記特許文献1に開示されたトルクリミッタでは、多数の摺動板及び摩擦板が軸方向に並ぶ構成であるため、小型化を図ることができない。また、このトルクリミッタでは、軸方向に隣り合う摺動板と摩擦板との間の摩擦力によってトルク伝達を行う構成であるので、摩擦板等の経年劣化により伝達トルクが低減してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、経年劣化の影響を低減しつつ、小型化を図ることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、開き戸式のドアを開閉させるための自動ドア開閉装置であって、駆動軸を有し、この駆動軸にトルクを発生可能な駆動源と、ドアに結合可能に構成される出力部と、前記駆動軸から前記出力部に伝達されるトルクを所定のトルクに制限するためのトルクリミッタと、を備え、前記トルクリミッタは、外周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の一方に結合される内筒部と、前記外周面と向かい合う内周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の他方に結合される外筒部と、を備え、前記外周面及び前記内周面の一方に凹部が形成されており、前記外周面及び前記内周面の他方から突出して前記凹部に係合する凸部が設けられ、前記凸部は、前記所定のトルクを超えるトルクによって前記凹部から外れる、自動ドア開閉装置である。
本発明では、凸部が内筒部の外周面及び外筒部の内周面の一方に形成された凹部に係合した状態で、駆動軸に結合された内筒部及び外筒部の一方から、出力部に結合された内筒部及び外筒部の他方にトルクが伝達される。これにより、ドアが開閉駆動されるトルクを出力する。そして、内筒部及び外筒部間で伝達されるトルクが所定トルクを超えると、凸部が凹部から外れることにより、トルクの伝達がほぼ完全に遮断される。本発明では、トルクリミッタにおいて凸部と凹部とが係合した状態でトルクが伝達される構成となっているため、従来のように摩擦板及び摺動板を互いに押圧し合った状態でトルクを伝達する構成に比べてダウンサイジングが容易となる。すなわち、従来の構成では板材同士を互いに押し付ける構成となっているので、伝達トルクを維持したまま小型化しようとすれば、摩擦板及び摺動板に摩擦係数が大きなものを選択せざるを得ず、選択肢が狭くなるため容易に小型化できない。これに対し、本発明では、凸部と凹部が係合した状態でトルクを伝達するので、外筒部及び内筒部を大型化することなく、凸部と凹部の係合の度合い(係合の深さ、係合の数、凸部と凹部の形状など)で伝達トルクを容易に設定することができ、これにより、伝達トルクを維持したままで小型化が容易にできる。しかも、経年劣化によって伝達トルクが低減してしまうこともない。さらに、前記凸部及び凹部が内筒部の外周面又は外筒部の内周面に設けられているので、摩擦板及び摺動板が軸方向に並ぶ構成と異なり、軸方向の長さを小さくすることができる。
ここで、前記凸部は、複数設けられるとともに、各凸部が周方向に等間隔に配設されているのが好ましい。
この態様では、周方向の複数個所において凸部が凹部を押圧するので、凸部によって凹部を押圧する力を大きくし易くすることができる。この結果、伝達トルクを高く設定し易くすることができる。しかも凸部が周方向に等間隔に配設されるため、バランスをとり易くすることができる。
この態様において、前記各凸部は、当該凸部が配置される前記外筒部又は前記内筒部に対して進退移動可能であるのがより好ましい。
この態様では、凸部が外筒部又は内筒部に対して前進移動することにより、凸部が凹部に係合する。また、凸部が外筒部又は内筒部に対して後退移動することにより、凸部が凹部から外れる。したがって、凸部自身の進退移動に応じて、駆動源から出力部へ伝達されるトルクを制限することができる。
さらにこの態様において、前記凸部が配置される前記外筒部又は前記内筒部には、収納部と、この収納部に収納される付勢部材とが設けられ、前記凸部は、前記付勢部材の付勢力によって前記凹部に係合されるのがより好ましい。
この態様では、凸部が、収納部に収納された付勢部材の付勢力によって付勢されて凹部に係合される。すなわち、付勢部材の付勢力によって外筒部と内筒部とが互いに係合した状態に維持される。このため、経年劣化の影響をより低減することができる。
またこの態様において、前記凸部、前記収納部及び前記付勢部材は、前記外筒部に配置され、前記収納部は、前記外筒部の外側から位置調節可能であるのが好ましい。
この態様では、外筒部の外側から収納部の位置調節を行うことができるので、メンテナンス時等に外筒部と内筒部との間のトルク調整を行う作業が煩雑になることを抑制することができる。
また、前記収納部の抜け止め部材が設けられているのが好ましい。
この態様では、収納部が外筒部に対して移動可能な構成を採用しつつ、長期間の使用によって収納部が脱落してしまうことを抑止することができる。
また、前記凸部は、前記外筒部の前記内周面から突出するように前記外筒部に固定されており、前記外筒部は、前記凸部が変位するように変形可能に構成されていてもよい。
この態様では、外筒部が変形することにより、凸部が凹部に係合し又は凹部から外れる。したがって、外筒部の変形に応じて、凸部を変位させることによって、駆動源から出力部へ伝達されるトルクを制限することができる。
また、前記出力部の回転角度を検出可能な検出部を備えていてもよい。
この態様では、出力部の回転角度を検出する検出部を備えているので、トルクリミッタが作動して駆動軸と出力部との相対位置関係が変化した場合であっても、出力部に結合されたドアの位置(又は向き)を検出することが可能となる。
本発明は、駆動軸から出力部に伝達されるトルクを所定のトルクに制限するためのトルクリミッタであって、外周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の一方に結合される内筒部と、前記外周面と向かい合う内周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の他方に結合される外筒部と、を備え、前記外周面及び前記内周面の一方に凹部が形成されており、前記外周面及び前記内周面の他方から突出して前記凹部に係合する凸部が設けられ、前記凸部は、前記所定のトルクを超えるトルクによって前記凹部から外れる、トルクリミッタである。
以上説明したように、本発明によれば、経年劣化の影響を低減しつつ、小型化を図ることができる。
本実施形態に係る自動ドア開閉装置が適用された自動ドアを概略的に示す図である。 前記自動ドア開閉装置の正面図である。 (a)は、前記自動ドア開閉装置に設けられた内筒部の縦断面図であり(b)は前記内筒部の平面図である。 前記自動ドア開閉装置に設けられた外筒部及び軸部の縦断面図である。 前記内筒部及び前記外筒部に設けられた凹部及び凸部を説明するための図である。 前記外筒部に配置される収納部及び凸部を示す断面図である。 (a)(b)その他の実施形態による内筒部及び外筒部を説明するための概略図である。 (a)(b)その他の実施形態による内筒部及び外筒部を説明するための概略図である。 (a)(b)その他の実施形態による内筒部及び外筒部を説明するための概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る自動ドア開閉装置は、建物の出入り口等の開口部を開閉する開き戸式のドア10を駆動するための装置であり、例えば図1に概略的に示すように、自動ドア開閉装置20は、建物の壁部に設けられた枠体部12に支持されている。枠体部12は、例えばドア10の左右両側に位置する一対の縦枠部12a,12bと、両縦枠部12a,12bの上端部間に架設される上枠部12cとを有する。上枠部12cの前面には、自動ドア開閉装置20が設けられている。ドア10は、ドア本体10aと、このドア本体10aを駆動するためのアーム部10bとを備えている。
自動ドア開閉装置20は、図2に示すように、駆動源の一例であるモータ22(ドアエンジン)と、トルクリミッタ24と、ドア10のアーム部10bに結合可能に構成される出力部26と、を備えている。
モータ22は、ケース28にブラケット29を介して固定されている。モータ22は、モータ本体22aと、このモータ本体22aから延出される駆動軸22bとを備えており、モータ22は、駆動軸22bが下を向く姿勢で配設されている。なお、モータ本体22aには、減速機(図示省略)が含まれており、駆動軸22bは、減速機によって減速された回転数で回転する。
トルクリミッタ24は、図3(a)(b)及び図4にも示すように、外周面33aを有する内筒部33と、内周面35aを有する外筒部35とを有する。内筒部33は、円筒状に構成されている。内筒部33は、モータ22の駆動軸22bに対応した内径を有しており、駆動軸22bに外嵌された状態で駆動軸22bに固定される。
内筒部33の外周面33aには、凹部37が形成されている。凹部37は、外周面33aから円錐状に凹む部位である。凹部37は、軸方向に対向する一対の三角形状の平面と、周方向に対向する一対の三角形状の平面とを有する。凹部37は、複数(図例では4つ)設けられており、これら凹部37は、周方向に所定間隔をおいて配設されている。なお、凹部37の形状は、円錐状に限られるものではなく、四角錐状、他の形状の角錐状、半球状等に窪んだ形状でもよく、あるいは軸方向に長い溝状に形成されていてもよい。また、凹部37の数は、後述する凸部57aの数よりも多くしてもよい。
外筒部35は、図4及び図5にも示すように円筒状に形成されている。内筒部33及び外筒部35は、この外筒部35の内周面35aが内筒部33の外周面33aに対向するように配設される(図2及び図5参照)。そして、外筒部35の内径は、内筒部33の外径よりも少し大きくなっている。このため、外筒部35の内周面35aと内筒部33の外周面33aとの間には、間隙が形成されている。
外筒部35には、半径方向に貫通するねじ孔からなる横孔35bが形成されている。すなわち、横孔35bの内端部は外筒部35の内周面35aに開口し、横孔35bの外端部は外筒部35の外周面35dに開口している。横孔35bは、図5に示すように周方向に間隔をおいて複数設けられている。図例では、4つの横孔35bが等間隔に配設された例を示している。横孔35b同士の間隔は、隣り合う凹部37同士の間隔に対応している。
外筒部35には、横孔35bに連通するねじ孔からなる縦孔35cが形成されている。縦孔35cは、各横孔35bごとに設けられており、軸方向に延びるように形成されている。そして、縦孔35cの一端部は、外筒部35における軸方向の一端面に開口し、縦孔35cの他端部は、横孔35bの内周面に開口している。
出力部26は、図4に示すように、外筒部35における軸方向の一端部につながる基部39と、基部39の中央部から外筒部35とは反対方向に向かって軸方向に延出される軸部41と、を有する。基部39は、円板状に形成されるとともに、その外周部において外筒部35と一体的に形成されている。
軸部41は、段階的に外径が細くなる形状に形成された軸部本体41aと、軸部本体41aの先端部に固定された伝達部41bと、を備えており、駆動軸22bと同軸上に配設されている。伝達部41bは、歯車、スプライン等、軸部本体41aと一体的に回動してトルクを伝達可能なものである。なお、軸部本体41aは、ケース28に固定されたガイドブッシュ43(図2参照)に回動可能に保持されている。
伝達部41bは、アーム部10bに設けられた従動部(図示省略)に係合可能となっており、従動部は、伝達部41bのトルクによって軸回りに回動し、アーム部10bを回動させる。ドア本体10aは、アーム部10bの回動に応じて開閉動作を行う。なお、伝達部41bは軸部本体41aと一体的に形成するようにしてもよい。
図2に示すように、自動ドア開閉装置20には、出力部26の回転角度を検出可能な検出部45が設けられている。検出部45は、外筒部35に同軸状に設けられた円板部45aと、この円板部45aの回転角度を検出する投受光部45bとを備えている。円板部45aには、例えば周方向に等間隔にスリット(図示省略)が形成されていて、投受光部45bはこのスリットに応じた信号を出力するようになっている。したがって、この信号により円板部45a(出力部26)の回転角度を検出することができる。
また、自動ドア開閉装置20には、図外の起動センサ等から出力された信号に応じてモータ22を駆動制御する信号を出力する制御部47が設けられている。制御部47は、ドア10の開閉制御を行う制御部である。
図5及び図6に示すように、外筒部35の横孔35bには、収納部51が挿入されている。収納部51は、外筒部35の縦孔35cに螺合された抜け止め部材53(図2参照)によって抜け止めされている。
収納部51は、円板状の底部51aと、底部51aの外周部につながる胴部51bと、胴部51bにおいて底部51aと反対側の端部に設けられた爪部51cと、を備えている。
胴部51bは、横孔35bの内径に対応した外径を有しており、胴部51bの外周面には、横孔35bの内周面に形成された雌ねじに螺合する雄ねじが形成されている。したがって、収納部51は、そのねじ込み量に応じて、外筒部35に対する径方向の位置が変わる。そして、横孔35bの外端部が外筒部35の外周面35dに開口しているため、収納部51の位置調節作業を外筒部35の外側から行うことができるようになっている。
爪部51cは、胴部51bの端部から径方向内側に突出した形状の円環状に形成されている。
収納部51には、付勢部材の一例であるコイルばね55が収納されている。コイルばね55の一端は、収納部51の底部51aに当接している。
コイルばね55の他端には、押圧部57が取り付けられている。押圧部57は、円柱状に形成されたガイド部57bと、ガイド部57bの一端部に一体的に形成された規制部57cと、ガイド部57bの他端部に一体的に形成された凸部57aと、を備えている。凸部57aは、コイルばね55の伸縮に伴い、外筒部35に対して進退移動する。
ガイド部57bは、凸部57aをガイドするものであり、収納部51の爪部51cの内径に対応した外径を有する。このため、押圧部57は、爪部51cに案内されてコイルばね55の伸縮方向にのみ移動可能となっている。
規制部57cは、ガイド部57bよりも拡径されており、コイルばね55が伸張する方向に爪部51cに当接するように形成されている。規制部57cが爪部51cに当接されることにより、押圧部57は収納部51に保持される。規制部57cが爪部51cによって規制された状態で、凸部57aは、収納部51の端面から離間する位置となる。このため、収納部51が外筒部35の内周面35aから突出する位置までねじ込まなくても、凸部57aを内筒部33の凹部37に係合させることができる。一方、後述するように、凸部57aが凹部37に押し付けられるのに伴い、コイルばね55は収縮し、これにより規制部57cは、爪部51cから収納部51の内側に向かって離間する。
凸部57aは、ガイド部57bの端部から突出するように湾曲面状に形成されている。この凸部57aの突出形状は、内筒部33の凹部37の形状及び大きさに応じて設定されている。すなわち、凸部57aは、凹部37を構成する斜面(又は湾曲凹面)において接触する形状に設定されている。そして、凸部57aは、この接触点において凹部37をコイルばね55の伸張方向に対して傾斜した方向に押圧する。すなわち、凸部57aは、凹部37の中心位置における内筒部33外周面33aの法線方向に対して傾斜した方向に凹部37を押圧する。なお、横孔35bが外筒部35において周方向に等間隔に形成されているので、凸部57aも周方向に等間隔に配設されていることになる。このため、各凸部57aによる押圧力で互いに押し合っていることになる。
ここで、本実施形態の自動ドア開閉装置20の動作について説明する。
自動ドア開閉装置20は、ドア10の閉じ位置を例えば検出部45の円板部45aの原点位置として記憶している。そして、制御部47が起動センサから出力されたドア10開指令を受信すると、モータ22が駆動する。これにより、モータ22の駆動軸22bが回転し、内筒部33を回転させる。このとき、内筒部33の凹部37に凸部57aが嵌まり込んだ状態にあるため、内筒部33と一体的に外筒部35も回動する。すなわち、内筒部33と外筒部35との間でトルク伝達が行われる。これに伴い、出力部26の軸部41が軸回りに回転し、アーム部10bを回動させる。これにより、ドア10が開き動作する。閉じ動作のときは、回動方向が異なるが、同様の動作となる。
このドア10の開閉動作時において、ドア本体10aに人や物が衝突する等、ドア10に負荷がかかることがある。この場合において、内筒部33と外筒部35との間の伝達トルクが所定のトルク値を超えると、凸部57aと内筒部33の凹部37との係合が外れ、内筒部33と外筒部35との間の相対回転が生ずる。これにより、内筒部33と外筒部35との間の伝達トルクが制限されるので、自動ドア開閉装置20の損傷を防止することができる。
また、内筒部33と外筒部35との間で相対回転が生じた場合であっても、検出部45が円板部45aの回転角度を検出しているので、出力部26及びアーム部10bの回転角度を把握することができる。
以上説明したように、本実施形態では、凸部57aが内筒部33の凹部37に係合した状態で、内筒部33から外筒部35にトルクが伝達されて、ドア10が開閉駆動される。そして、この伝達トルクが所定のトルク値を超えると、凸部57aが凹部37から外れることにより、トルクの伝達がほぼ完全に遮断される。すなわち、本実施形態では、トルクリミッタ24において凸部57aと凹部37とが係合した状態でトルクが伝達される構成となっている。このため、従来のように摩擦板及び摺動板を互いに押圧し合った状態でトルクを伝達する構成に比べてダウンサイジングが可能となる。すなわち、従来の構成では板材同士を互いに押し付ける構成となっているので、伝達トルクを維持したまま小型化しようとすれば、摩擦板及び摺動板に摩擦係数が大きなものを選択せざるを得ず、選択肢が狭くなるため、コストがかかるなどするため容易に小型かできない。これに対し、本実施形態の自動ドア開閉装置20では、凸部57aと凹部37が係合した状態でトルクを伝達するので、外筒部35及び内筒部33を大型化することなく、凸部57aと凹部37の係合の度合い(係合の深さ、係合の数、凸部と凹部の形状など)で伝達トルクを容易に設定することができ、伝達トルクを維持したままで小型化が容易にできる。しかも、経年劣化によって伝達トルクが低減してしまうこともない。さらに、凸部57a及び凹部37が内筒部33の外周面33a及び外筒部35の内周面35aに設けられているので、摩擦板及び摺動板が軸方向に並ぶ構成と異なり、軸方向の長さを小さくすることができる。したがって、経年劣化の影響を低減しつつ、小型化を図ることができる。
しかも本実施形態では、周方向の複数個所において凸部57aが凹部37を押圧するので、凸部57aによって凹部37を押圧する力を大きくし易くすることができる。この結果、伝達トルクを高く設定し易くすることができるのでより小型化が図りやすい。しかも凸部57aが周方向に等間隔に配設されるため、バランスをとり易くすることができる。
さらに本実施形態では、凸部57aが外筒部35に対して進退移動可能となっているので、凸部57a自身の進退移動に応じて、駆動軸22bから出力部26へ伝達されるトルクを制限することができる。
また本実施形態では、凸部57aが、収納部51に収納されたコイルばね55の付勢力によって付勢されて凹部37に係合される。すなわち、コイルばね55の付勢力によって外筒部35と内筒部33とが互いに係合した状態に維持される。このため、経年劣化の影響をより低減することができる。
また本実施形態では、外筒部35の外側から収納部51の位置調節を行うことができるので、メンテナンス時等に外筒部35と内筒部33との間のトルク調整を行う作業が煩雑になることを抑制することができる。
また本実施形態では、収納部51の抜け止め部材53が設けられているので、収納部51が外筒部35に対して移動可能な構成を採用しつつ、長期間の使用によって収納部51が脱落してしまうことを抑止することができる。
また本実施形態では、出力部26の回転角度を検出する検出部45を備えているので、トルクリミッタ24が作動して駆動軸22bと出力部26との相対位置関係が変化した場合であっても、出力部26に結合されたドア10の位置(又は向き)を検出することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、1枚のドア10を開閉する自動ドアについて説明したが、両開きに開閉する一対のドア10(開き戸)を開閉する自動ドアに適用する場合には、自動ドア開閉装置20を2セット配設するようにすればよい。
前記実施形態では、内筒部33の外周面33aに凹部37が設けられるとともに、凸部57a及び収納部51が外筒部35に配置される構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば図7(a)(b)に示すように、外筒部35の内周面35aに凹部37が設けられるとともに、凸部57a及び収納部51が内筒部33に配置される構成としてもよい。この場合には、凸部57aは内筒部33の外周面33aから外側に突出する構成となる。
また、前記実施形態では、凸部57aが外筒部35に対して変位する構成としたが、これに限られるものではない。例えば図8(a)(b)に示すように、凸部57aが外筒部35に固定される一方、外筒部35自身が変形することによって、凸部57aが変位する構成としてもよい。この構成では、外筒部35は、周方向の一部が途切れており、この途切れたところの間隔幅が変化するように弾性変形可能となっている。この途切れたところを0度とすると、±90度の位置で、凸部57aは、外筒部35の内周面35aから突出するように設けられる。すなわち、凸部57aは、外筒部35の途切れたところでの外筒部35の縁部が変位する方向に対向するように2箇所に配置される。この構成では、外筒部35が、前記実施形態のコイルばね55の機能をも有する。したがって、外筒部35の変形に応じて、凸部57aを変位させることによって、駆動源から出力部26へ伝達されるトルクを制限することができる。
また、外筒部35の一部が途切れた構成に代え、図9(a)(b)に示すように、外筒部35は、円環状に形成された状態で一対の切欠き部60が設けられる構成としてもよい。この構成では、駆動軸22bを挟んで対向する位置において、外筒部35の内周面35aに切欠き部60が形成されている。外筒部35は、この切欠き部60の位置で図の左右方向に変位するように弾性変形可能である。周方向における切欠き部60の位置を0度、180度とすると、凸部57aは、90度及び270度の位置で内周面35aに固定されている。この構成でも図8(a)(b)の構成と同様に作用する。
22 モータ
22b 駆動軸
24 トルクリミッタ
26 出力部
33 内筒部
33a 外周面
35 外筒部
35a 内周面
37 凹部
45 検出部
51 収納部
53 抜け止め部材
55 コイルばね(付勢部材の一例)
57a 凸部

Claims (9)

  1. 開き戸式のドアを開閉させるための自動ドア開閉装置であって、
    駆動軸を有し、この駆動軸にトルクを発生可能な駆動源と、
    ドアに結合可能に構成される出力部と、
    前記駆動軸から前記出力部に伝達されるトルクを所定のトルクに制限するためのトルクリミッタと、を備え、
    前記トルクリミッタは、外周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の一方に結合される内筒部と、前記外周面と向かい合う内周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の他方に結合される外筒部と、を備え、
    前記外周面及び前記内周面の一方に凹部が形成されており、前記外周面及び前記内周面の他方から突出して前記凹部に係合する凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記所定のトルクを超えるトルクによって前記凹部から外れる、自動ドア開閉装置。
  2. 前記凸部は、複数設けられるとともに、各凸部が周方向に等間隔に配設されている請求項1に記載の自動ドア開閉装置。
  3. 前記各凸部は、当該凸部が配置される前記外筒部又は前記内筒部に対して進退移動可能である請求項2に記載の自動ドア開閉装置。
  4. 前記凸部が配置される前記外筒部又は前記内筒部には、収納部と、この収納部に収納される付勢部材とが設けられ、
    前記凸部は、前記付勢部材の付勢力によって前記凹部に係合される請求項3に記載の自動ドア開閉装置。
  5. 前記凸部、前記収納部及び前記付勢部材は、前記外筒部に配置され、
    前記収納部は、前記外筒部の外側から位置調節可能である請求項4に記載の自動ドア開閉装置。
  6. 前記収納部の抜け止め部材が設けられている請求項5に記載の自動ドア開閉装置。
  7. 前記凸部は、前記外筒部の前記内周面から突出するように前記外筒部に固定されており、
    前記外筒部は、前記凸部が変位するように変形可能に構成されている請求項1に記載の自動ドア開閉装置。
  8. 前記出力部の回転角度を検出可能な検出部を備えている請求項1から7の何れか1項に記載の自動ドア開閉装置。
  9. 駆動軸から出力部に伝達されるトルクを所定のトルクに制限するためのトルクリミッタであって、
    外周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の一方に結合される内筒部と、前記外周面と向かい合う内周面を有し、前記駆動軸及び前記出力部の他方に結合される外筒部と、を備え、
    前記外周面及び前記内周面の一方に凹部が形成されており、前記外周面及び前記内周面の他方から突出して前記凹部に係合する凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記所定のトルクを超えるトルクによって前記凹部から外れる、トルクリミッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504202A (ja) * 2013-12-27 2017-02-02 シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント カンパニー リミティド 衝突防止機能付きシリコンウエハエッジ保護装置
IT201700072691A1 (it) * 2017-06-29 2018-12-29 Salvatore Bivona Trasmissione meccanica dinamometricamente controllata
JP2020534461A (ja) * 2017-09-20 2020-11-26 南京康尼机電股▲ふん▼有限公司 電動両開き型の内引きドアおよびその内引きドア駆動装置

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