JP2005030080A - 車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法 - Google Patents

車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ドアの保持位置が無段階に調節される無段階チェックリンクと自動ドア開閉機構とを組合わせて任意の動きが可能な車両用ドア開閉装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明はドア保持手段を有する車両用ドア開閉装置に関する。ドア保持手段は、シリンダと、該シリンダ内を往復運動するピストン及びピストンロッドと、該ピストン及びピストンロッドを可動状態と停止状態とに切換える切換手段とを有する無段階チェックリンクからなる。又はリンク部材と、前記リンク部材を挟持して所定のドア保持力を発生するチェック機構部とからなる。制御部は、ドア開度信号に基づきドアの開閉状態と保持状態とを切換えると共に、従来の手動のチェックリンクを備えたドアの動きを再現するドア速度制御を行う。また、障害物や挟み込みなどの車両状況に応じてドアの開閉状態と保持状態とを切換える制御を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両用ドア開閉装置に係り、ドアの保持位置が無段階に調節される無段階チェックリンクと自動ドア開閉機構とを組み合わせて任意の動きを可能とした車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法に関する。
従来から、車両のドアを開閉させる車両用ドア開閉装置において、ドアを半開位置で保持させるために、機械的な係合部材であるチェック部材と係止部を有するリンク部材とを備えた構成としたものがあった(例えば、特許文献1)。
また、手動でドアを開閉させる車両用ドア開閉装置において、液圧式のピストンシリンダユニットを有するドア固定機構を備えたものがあった(例えば、特許文献2)。このピストンシリンダユニットは、ピストンロッドを任意の位置で保持するロック機構を有するものであった。このロック機構は、運動パルスの入力に基づき、ピストンシリンダのロック弁が開かれてピストンロッドの前進または後退運動が可能とされ、そこで搭乗者によりドア開閉力が加えられると、ドアの開閉運動が開始される。一方、制動パルスの入力に基づきピストンシリンダのロック弁が閉じられると、ピストンロッドの運動が停止され、ドアが運動停止される。従って、ドアの保持位置が無段階に調節されるという特徴があった。
特開平7−293106号公報(第2頁、図1) 特開平6−81536号公報(第2頁、図1)
特許文献1の従来例では、ドアの保持位置はリンク部材の形状によって予め決定され、任意の位置でドアを保持させることができないという問題点があった。さらに、チェック力が働くため、保持位置(特許文献1では、半開位置)以外のドア開度では、クラッチを作動させ続けておかないとドアが動いてしまうという問題点があった。
また、特許文献2の実施例は、手動のドア開閉装置を前提としたものであった。ただし、特許文献2には、改変例として、ドア駆動ユニットを備えた構成により、自動開閉を行う構成の記載がある。この改変例には、接触センサの検出値に基づきドアが外部接触しないように駆動制御することが記載されているが、従来のチェックリンクを使用した手動のドア開閉装置におけるドアの動きを再現させるドア開閉速度制御については記載されていない。また、ドア固定機構である無段階チェックリンクの構成としては、シリンダ内を往復運動するピストン及びピストンロッドを可動状態と停止状態とに切換え可能なピストンシリンダユニットからなるものが前提とされていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ドア保持位置を無段階に調節可能なチェックリンクを備えた車両用ドア開閉装置に、自動ドア開閉制御を適用することにより、様々な速度パターンのドア開閉動作が可能であり、かつ任意のドア開度におけるドア保持を実現できる車両用ドア開閉装置を提供することにある。特に、無段階チェックリンクを使用した場合も、従来のチェックリンクを使用した手動開閉の車両用ドア開閉装置におけるドア開閉動作と同様に、半開位置で一旦ドア速度が遅くなるドアの開閉動作を実現させることができ、なじみやすく、安心感のあるドア開閉動作が可能な車両用ドア開閉装置を提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置によれば、ドアを開閉駆動するドア開閉駆動部と、ドア自動開閉信号を出力する操作手段と、該操作手段からのドア自動開閉信号を検出する検出部と、該検出部によって検出した信号に基づいて前記ドア開閉駆動部を制御する制御部と、前記ドアを保持するドア保持手段とを備えた車両用ドア開閉装置において、前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力し、前記制御部は、前記ドア開度信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うと共に、前記ドア開度信号に基づき、所定の速度パターンでドアを開閉させるドア速度制御を行い、該速度パターンが、ドアの全開と全閉との間において、減速の後に加速する速度変動が行われる速度パターンであること、により解決される。
このように構成すると、無段階にドア保持位置を設定できるとともに、ドアを保持させる場合にクラッチを駆動させておく必要がない。従って、滑らかにドアを作動させることが可能になるとともに、従来のチェックリンクを使用した手動のドア開閉装置におけるドア開閉動作と同様に、半開位置で一旦ドア速度が遅くなるドアの開閉動作を実現することができ、なじみやすく、安心感のあるドア開閉動作が可能になる。
また、請求項2に記載のように、ドアを開閉駆動するドア開閉駆動部と、ドア自動開閉信号を出力する操作手段と、該操作手段からのドア自動開閉信号を検出する検出部と、該検出部によって検出した信号に基づいて前記ドア開閉駆動部を制御する制御部と、前記ドアを保持するドア保持手段とを備えた車両用ドア開閉装置において、前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力すると共に、車両状況を検出して該車両状況に応じた車両状況検出信号を出力し、前記制御部は、前記ドア開度信号及び前記車両状況検出信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うこと、により解決される。
このように構成すると、無段階にドア保持位置を設定できるとともに、ドアを保持させる場合にクラッチを駆動させておく必要がない。従って、滑らかにドアを作動させることが可能になり、車両状況に応じて滑らかにドアの開閉状態と保持状態とを切換えることが可能になる。
また、請求項3に記載のように、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、前記検出部は、ドア開度を検出してドア開度信号を出力すると共に、車両状況を検出して該車両状況に応じた車両状況検出信号を前記制御部に出力し、前記制御部は、前記ドア開度信号及び前記車両状況検出信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うように構成すると、好適である。
また、請求項4に記載のように、前記車両状況検出信号は、具体的には、障害物検知信号と挟み込み検知信号とのいずれかまたは両方である。
そして、請求項5に記載のように、前記ドア保持手段は、具体的には、車体または前記ドアに一端が連結されたシリンダと、該シリンダ内を往復運動するピストン及びピストンロッドと、該ピストン及びピストンロッドを可動状態と停止状態とに切換える切換手段とを有するピストンシリンダユニットとからなる構成とすればよい。また、請求項6に記載のように、車体またはドアに一端が連結されたリンク部材と、前記リンク部材を挟持して所定のドア保持力を発生するチェック機構部とからなる構成とすればよい。
また、前記課題は、請求項7に記載の車両用ドア自動開閉方法によれば、車両のドアを自動で開閉する車両用ドア自動開閉方法であって、前記ドアの開動作中または閉動作中に、前記ドアの速度を減速させた後に加速させるステップを行うこと、により解決される。
このように、前記ドアの開動作中または閉動作中に、前記ドアの速度を減速させた後に加速させることができるので、従来のチェックリンクを使用した手動のドア開閉装置におけるドア開閉動作と同様に、半開位置で一旦ドア速度が遅くなるドアの開閉動作を実現することができ、なじみやすく、安心感のあるドア開閉動作が可能になる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1乃至図8は本発明の一実施形態を示す図で、図1は車両においてドアが半開き状態にある様子を示す説明図、図2は車両用ドア開閉装置によってドアが全開状態にある様子を示す説明図、図3は内側ドアハンドルの構成を示す斜視図、図4は外側ドアハンドルの構成を示す斜視図、図5は車両のドアおよび運転席操作スイッチの構成を示す説明図、図6はドア開閉駆動部のピストンシリンダユニットの説明図、図7はドア開閉駆動部が配設されたドアの一部切欠側面図、図8は車両用ドア開閉装置の全体構成を示すブロック図である。
(車両用ドア開閉装置の構成)
はじめに、図1乃至図8を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置の構成について説明する。図8に示す符号Sは、本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置である。
この車両用ドア開閉装置Sは、乗用自動車等の車両50(図1,図2参照)に配設され、この車両50に設けられたドア52を手動開閉可能な状態から自動的に開閉する状態に切り替えて自動式に開閉させるためのものである。
本実施形態に係る車両用ドア開閉装置Sは、図8に示す通り、操作部10と、検出部20と、制御部30と、ドア開閉駆動部40と、車両状況検知部70と、から構成されている。
操作部10は、ワイヤレスリモコン11と、運転席操作スイッチ12と、内側ドアハンドル13と、外側ドアハンドル14と、から構成されている。
ワイヤレスリモコン11は、図1,図2に示すように、運転者等が車外からドア52の開閉操作を行えるものであり、例えば、開操作スイッチおよび閉操作スイッチを有して構成されている。このワイヤレスリモコン11の開操作スイッチを操作すると、後述する受信部21に開操作信号が出力され、ワイヤレスリモコン11の閉操作スイッチを操作すると、後述する受信部21に閉操作信号が出力されるようになっている。
運転席操作スイッチ12は、図5に示すように、ドア52の内側に形成されたアームレスト57に設けられている。この運転席操作スイッチ12には、運転席、助手席、左後部座席、右後部座席の各座席に対応した操作スイッチが設けられており、この各操作スイッチを操作すると、各座席に対応した開操作信号および閉操作信号を受信部21に出力することができるようになっている。
内側ドアハンドル13は、図2,図3に示すように、ドア52の室内側面に配設されると共に、ハンドルレバー13aを有して構成されている。本実施形態の車両50では、このハンドルレバー13aを室内側(図3に示す矢印Aの方向)に引くと、後述するロック部54とストライカー部材56の係合が解除され、ドア52が開くようになっている。一方、外側ドアハンドル14は、図1,図4に示すように、ドア52の外側面に配設されると共に、ハンドルレバー14aを有して構成されている。このハンドルレバー14aを車両外側(図4に示す矢印Bの方向)に引くと、後述するロック部54とストライカー部材56の係合が解除され、ドア52が開く構成となっている。
検出部20は、後述する車両50に設けられたドア52(図1,図2参照)の操作状況に応じて得られる種々の信号を検出するためのものであり、受信部21と、エンコーダ22と、内側ドアハンドルスイッチ23と、外側ドアハンドルスイッチ24とから構成されている。
受信部21は、ワイヤレスリモコン11から発せられる赤外線や電波などを受信することができるように適宜選択される。そして、受信部21は、ワイヤレスリモコン11による開操作又は閉操作に応じて発せられるリモート信号を受信して、後述する信号処理部33に受信信号を出力するように構成されている。
エンコーダ22は、ドア52の回動軸中心(例えば、後述するドアヒンジ46)に配設され、ドア52の開度に応じた数のパルスを制御部30のカウンタ34に出力することができるように構成されている。また、エンコーダ22には、例えば、複数のスリットが環状に設けられた円板と、光学素子とを備えてなる光学式ロータリエンコーダ等が用いられる。なお、エンコーダ22は、絶対的な回転量に応じたパルスを出力することが可能なアブソリュート型で構成されていることが望ましい。これにより、ドア52の絶対的な開度を正確に検出することが可能となる。また、コスト低減のために、ホールICを用いて位置検出を行っても良い。
内側ドアハンドルスイッチ23は、内側ドアハンドル13(図2,図3参照)によるドア開扉操作態様を検出するためのものである。この内側ドアハンドルスイッチ23は、内側ドアハンドル13が閉じている状態にあるときに、制御部30のドアハンドル操作検出部35にドアハンドル閉操作信号(例えば、LOW信号)を出力すると共に、内側ドアハンドル13が開いている状態にあるときに、ドアハンドル操作検出部35にドアハンドル開操作信号(例えば、HIGH信号)を出力することができるように構成されている。
外側ドアハンドルスイッチ24は、外側ドアハンドル14(図1,図4参照)によるドア開扉操作態様を検出するためのものである。この外側ドアハンドルスイッチ24は、外側ドアハンドル14が閉じている状態にあるときに、制御部30のドアハンドル操作検出部35にドアハンドル閉操作信号(例えば、LOW信号)を出力すると共に、外側ドアハンドル14が開いている状態にあるときに、ドアハンドル操作検出部35にドアハンドル開操作信号(例えば、HIGH信号)を出力することができるように構成されている。
車両状況検知部70は、車両の状況を検出するためのものであり、車両速度センサ71と、障害物センサ72と、挟み込みセンサ73と、加速度センサ74と、から構成される。
車両速度センサ71は、公知の車両速度センサであり、車両の速度を検出し、図示しないスピードメータと連動している。障害物センサ72は、物体を検出するセンサであり、公知の超音波センサや赤外線センサ等が使用される。挟み込みセンサ73は、ドア52と車両との間に存在する物体を検出するものであり、ドア52と物体が接触する前に物体の存在を検出可能な超音波センサ、赤外線センサ等の公知のセンサが使用される。
障害物センサ72及び挟み込みセンサ73は、図1、図2に示すように、ドア52及び車両本体に設けられる。この障害物センサ72は、ドア52外側に配設され、図1及び図2に示すように、ドア52が開閉回動する場合の回動中心軸より最も離れた場所に配設される。また、挟み込みセンサ73は、ドア52内側及び車両本体に配設され、図1及び図2に示すように、ドア52と車両本体が重なり合う場所に配設される。なお、障害物センサ72及び挟み込みセンサ73の配設個数や配設箇所は限定されず、複数箇所に適宜個数設けることも可能である。
加速度センサ74は、例えば、ピエゾ素子などの公知の加速度ピックアップにより、ドアの減速度を電気信号としてとらえて検知するようなものが使用される。
制御部30は、検出部20から得られる検出信号に基づいて演算を行うと共に、得られた演算結果に基づいてドア開閉駆動部40を駆動制御するためのものであり、制御回路31と、駆動回路32とから構成されている。制御回路31は、図示しないCPUや、このCPUを動作させるためのプログラムが格納されると共に、演算処理された情報を一時的に記憶させるためのROM、RAM等を備えた演算回路で構成され、信号処理部33,カウンタ34,ドアハンドル操作検出部35,演算処理部(不図示)を主要構成とするものである。
信号処理部33は、後述するように、遠隔操作手段から受信部21が受信した信号に基づいて、不図示のランプの点滅、クラッチ42、ドアロック用モータ48、クローザモータとしてのドア駆動用モータ41などを含めてドア開閉駆動部40への制御処理を行うものである。
カウンタ34は、エンコーダ22から出力されたパルス数をカウントし、このパルス数をドアの開度に換算することができるように構成されている。また、このパルス周期からドアの移動速度を検出するように構成されている。更に、このパルス幅からモータ負荷を検出し、異常検出手段とすることもできる。すなわち、ドア52が閉じるときに、パルス幅が所定長以上ならば、挟み込みが発生していると判断し、ドアを反転駆動させるようにしてもよい。
ドアハンドル操作検出部35は、内側ドアハンドルスイッチ23および外側ドアハンドルスイッチ24からそれぞれ出力されるドアハンドル開操作信号およびドアハンドル閉操作信号を検出することにより、内側ドアハンドル13及び外側ドアハンドル14の開操作の有無を検出することができるように構成されている。
なお、ドアハンドル操作検出部35は、内側ドアハンドルスイッチ23又は外側ドアハンドルスイッチ24からそれぞれ出力されるドアハンドル開操作信号およびドアハンドル閉操作信号(以下、まとめてドアハンドル操作信号と言う)に基づいて、内側ドアハンドル13又は外側ドアハンドル14のどちらが操作されたかということを判別可能に構成されていても良い。
車両状況判定部36では、センサ検知信号検出部27から出力された信号に基づいて、車両状況を判定し、判定された車両状況情報は、ドア52の自動開閉制御に使用される。
そして、上述の信号処理部33、カウンタ34、ドアハンドル操作検出部35、車両状況判定部36を有して構成された制御回路31では、カウンタ34によって得られるドアの開度情報及びドアの速度情報に基づいて、信号処理部33が、受信部21が受信した開信号や閉信号に応じて、モータ制御信号およびクラッチ制御信号を駆動回路32に出力することが可能となっている。また、内側ドアハンドルスイッチ23又は外側ドアハンドルスイッチ24から出力されるドアハンドル操作信号に応じて、モータ制御信号およびクラッチ制御信号を駆動回路32に出力することが可能となっている。
なお、制御回路31全体の動作詳細については後述する。
駆動回路32は、ランプの点灯、点滅信号を出力制御すると同時に、ドア開閉駆動部40を制御するためのものである。駆動回路32は、不図示のバッテリから電力供給されると共に、制御回路31から出力された各モータ制御信号に応じて、ドア駆動用モータ41,ドアロック用モータ48,リリース用モータ49に所定のモータ電圧をそれぞれ印加することができるように構成されている。また、駆動回路32は、制御回路31から出力されたクラッチ制御信号に応じて、クラッチ42に励磁信号を出力することができるように構成されている。
ドア開閉駆動部40は、ドア52を自動式に開閉させるための駆動源となるものであり、ドア駆動用モータ41と、クラッチ42と、開閉機構部45と、ドアロック用モータ48と、リリース用モータ49と、から構成されている。ドア駆動用モータ41は、例えば、ステッピングモータ、ブラシレスモータ、ブラシ付きモータ等で構成され、駆動回路32によって印加されたモータ電圧に基づいて回転軸(不図示)を回転させ、開閉機構部45を駆動させることができるように構成されている。
本実施形態の車両用ドア開閉装置Sが装備された車両50の側部には、ドア開口部51が形成されており、ドア開口部51の車両前方側にはピラー53が配設され、ドア開口部51の車両中央側にはピラー55が配設されている。そして、ドア開口部51には、このドア開口部51を塞ぐように、ドア52が車両前方側に設けられたドアヒンジ46により開閉自在に取り付けられている。そして、ドア駆動用モータ41は、図6に示すように、ドア52の内部に固設されている。
クラッチ42は、ドア駆動用モータ41の上端部に配設され、駆動回路32から出力された励磁信号に応じて、ON/OFF制御される電磁クラッチで構成されている。すなわち、クラッチ42は、ON状態にあるときに、ドア駆動用モータ41の回転力を駆動軸43に伝達すると共に、OFF状態にあるときに、ドア駆動用モータ41の回転力を駆動軸43に伝達しないように構成されている。
開閉機構部45は、上述したように、ドア駆動用モータ41の回転力によって駆動し、ドア52を開閉させるためのものである。本実施形態に係る開閉機構部45は、図6に示すように、ピストンシリンダユニット80と、該ピストンシリンダユニット80と駆動軸43とを連結する駆動機構90とから構成されている。
ピストンシリンダユニット80は、緩衝液体が充填されたシリンダ81と、該シリンダ内を二分するピストン82と、前記シリンダ81と前記ピストン82とを相対的に移動させるピストンロッド83とを備えている。そして、前記ピストン82には、前記ピストン82によって区画されたシリンダ81の第1室と第2室との間で緩衝液体を流動させる連通路84が設けられている。そして、連通路84にはロック弁85が設けられ、ロック弁85を開放状態とロック状態とに切り換えるための駆動源としてのモータ86がピストン82の内部に組み込まれている。そして、ピストンシリンダユニット80のシリンダ81の底部に設けられたヒンジアーム87が車体に設けられた軸受部44bに枢着されていることにより、ドアと車体とが連係されている。
駆動機構90は、ピストンロッド83の端部に配設されたウォーム91と、上述の駆動軸43上に配設されたウォームホイール92とから構成されている。この開閉機構部45において、ドア駆動モータ41の出力軸(不図示)の回転運動は、クラッチ42を介して駆動軸43上のウォームホイール92に伝達される。そして、ウォームホイール92の回転運動は、ウォーム91を介してピストンロッド83の前進または後退運動に変換され、ピストンシリンダユニット80が伸縮されるように構成されている。
そして、本実施形態の連通路84において、クラッチ42がON制御された状態でモータ41が正逆回転すると、この回転力がクラッチ42を介して駆動軸43に伝達される。そして、駆動軸43の出力により、駆動軸43との連結部を中心としてウォームホイール92が回転する。そして、このとき、上述したロック弁85が開放されると、上述した第1室と第2室との間の流動が可能となるため、ピストンロッド83の前進または後退運動が可能となり、ピストンシリンダユニット80が伸縮されて、ドアが開作動または閉作動される。一方、ドアの開閉作動中にロック弁85が閉鎖されると、第1室と第2室の流動がロックされるため、ピストンロッド83の運動が停止され、それに伴ってドアの開閉運動が停止される。
このピストンロッド83は、上記ロック弁の開放状態から閉鎖状態への切換えにより、可動範囲内の任意の位置で停止させることができる。つまり、ピストンシリンダユニット80は、従来技術のチェックリンクが、その形状に基づき予め決まったドア開度においてのみドアを保持できるのに対して、本実施形態の車両用ドア開閉装置において、無段階にドア保持位置を設定できる無段階チェックリンクとして使用される。すなわち、ピストンシリンダユニット80が本発明に係るドア保持手段に相当する。そして、ロック弁及びモータ86が本発明に係る切換手段に相当する。
なお、本実施形態において、ロック弁85を流過する緩衝液体は、電圧によって粘度が変わるER流体とすることもできる。このとき、シリンダ内に配置された電極(不図示)を介してこの緩衝液体中に電界が形成されると、緩衝液体の粘性が高められて流動性が低下する。緩衝液体の粘性は、ピストンロッド83に前進または後退方向の推進力が加えられても緩衝液体が流動しなくなるまで高めることができる。従って、ロック弁の開放または閉鎖の切換えに代えて、緩衝液体の粘性を制御することにより、ピストンロッドの可動状態または停止状態を切換えることができる。このような粘性変化を利用した固定機構は公知のものであり、上述のロック弁85及びモータ86に代えて、本発明に係る切換手段として使用することができる。
従来技術のチェックリンクを使用したドア開閉装置においては、例えば図2に示すような全開状態でドア52を保持させる場合は、クラッチ42を駆動させておき、クラッチ42を介してモータ41の負荷抵抗がドア52に掛かるようにすることにより、ドア52が全開位置で保持することが可能になっている。即ち、モータ41が停止状態にあるときには、チェック力が働いてドアが動いてしまうため、クラッチ42を駆動させておかないとドアが保持できない。
一方、本実施形態の車両用ドア開閉装置では、クラッチを停止しても、ピストンシリンダユニット80のロック弁85が閉鎖状態に切り換えられていれば、ピストンロッド83の運動が停止されてドアは動かないため、ドア52を保持させる場合にクラッチ42を駆動させておく必要がない。
そして、クラッチ42がOFF制御され、モータ41と開閉機構部45との接続が解除された状態で、ピストンシリンダユニット80のロック弁85が開放状態に切り換えられていれば、ドア52を手動で操作することが可能となる。このとき、モータ41の負荷がドア52に掛からないため、搭乗者は容易にドア52を開閉させることができる。
(車両用ドア開閉装置の動作)
まず、図9乃至図13を参照しながら、上記構成からなる車両用ドア開閉装置Sの動作について説明する。
(第1の例)
図9は本実施形態のドア開閉制御の全体の流れを示すフローチャートである。
(1)ドア自動開閉操作
はじめに、本実施形態の車両用ドア開閉装置Sは、ドア自動開操作が行われたか否かの判断を行う(ステップS10)。ドア自動開操作の有無の判断は、ドアハンドル操作検出部35または受信部21において行われる。すなわち、ドアハンドル操作検出部35において判断される場合は、内側ドアハンドルスイッチ23又は外側ドアハンドルスイッチ24から所定のドアハンドル閉操作信号が検出されたか否かによって、ドア自動開操作の有無が判断される。
ここで、所定のドアハンドル開操作信号とは、例えば、ドアハンドルのハンドルレバーを引いてドア52を開け、このドアが所定の開度以下にあるときにハンドルレバーを戻した場合に検出されるものとすることができる。また、アームレストに設けた運転席操作スイッチ12に形成された4つのボタンにより、各ボタンに割り当てられたドアの自動開/閉操作を行うように構成するものとしてもよい。
そして、受信部21において判断される場合は、ワイヤレスリモコン11による開操作又は閉操作に応じて発せられるリモート信号を受信したか否かによって判断される。ワイヤレスリモコン11には、5つのスイッチボタンを形成し、それぞれにAL(全席)、FR(運転席)、FL(助手席)、BR(後部右側席)、BL(後部左側席)としても良い。このように構成して、開けたいドアのみを指定して、開閉することが可能となるようにしても良い。スマートキーを操作手段とする場合は、スマートキーを所持した状態で車両に近づき、例えば、上記のような所定のドアハンドル操作を行うことにより、ドア自動開操作の有無が認識されるように構成することができる。
ドア自動開操作がなかったと判断した場合(ステップS10:NO)には、続いて、ドア自動閉操作が行われたか否かの判断を行う(ステップS20)。ドア自動閉操作の有無の判断は、ドア自動開操作の有無の判断と同様に行われる。すなわち、ドアハンドルを所定の態様で操作した場合の信号に応じて判断されるものとすることができる。また、運転席操作スイッチ12、ワイヤレスリモコン11の操作に応じた信号により判断されるものとしてもよい。
そして、ドア自動閉操作がなかったと判断した場合(ステップS20:NO)には、ステップS10およびステップS20の処理を繰り返し行う。このドア自動開/閉操作の検出・判断処理は、一定時間間隔(例えば、4m秒毎)で行われる。
(2)ドア開動作
次に、ドア開動作(ステップS11〜ステップS18)について説明する。
ドア自動開操作があったと判断された場合(ステップS10:YES)には、ドア開度の検出を行い(ステップS11)、ドア52の現在位置を確認する。ドア開度の検出処理は、エンコーダ22を用いて行う。すなわち、搭乗者によって開けられたドア52の開度に応じた数のパルスがカウンタ34に出力され、このパルス数をカウンタ34においてカウントすることにより、ドア52の開度が算出される。
次に、ドアが全閉状態であれば、ドアロック用モータ48を作動させてドアロックが解除される。ドアロック用モータ48が停止すると、リリース用モータ49によりラッチが解除され、ドア開作動可能となる(ステップS12)。
そして、制御回路31から駆動回路32にドア開閉駆動信号が出力されると、駆動回路32は、ドア開閉駆動信号に応じて、ピストンシリンダユニットのロック弁85を駆動させるモータ86に所定の電圧を印加してロック弁85を開放状態に切換え、ピストンロッド83を可動状態とする。そしてクラッチ42へ励磁信号を出力するとともに、ドア駆動モータ41に所定のモータ電圧を印加する。このようにして、ドア駆動用モータ41およびクラッチ42が駆動され(ステップS13)、ドア52が開方向に作動される(ステップS14)。
図12にステップS14で行われる処理のフローチャートを示す。以下、図10、図11、図12を参照しながらステップS14で行われるドア開動作について説明する。
本実施形態の制御回路31に保存された演算プログラム中には、ドア52を、予め設定したドア速度の目標値ω(X)で作動させるためのモータ電圧の指令値V(X)が初期設定値として保存されている。図10はドア速度ωとドア開度Xとの関係を示す図である。これが目標とする速度制御パターンである。すなわち、本実施形態では、目標速度ω(X)は、ドア開閉動作初期の動き始めの速度を直線的に増加(スロースタート)させ、その後一定速度を保ち、ドア開閉動作終了時には直線的に速度を減少(スローエンド)させる速度パターンである。このような速度パターンにすると、ドアの動き始めが滑らかな動きになり、閉まるときにもバタンと勢い良く閉まることがなく静かにドアが閉まる。従って、高級感のあるドアの開閉動作が得られ、快適性が向上する。
図11は図10の速度制御におけるモータ電圧Vとドア開度Xとの関係を示す図である。Voとωoがドア開作動時、Vcとωcがドア閉作動時の関係を示している。このVoが、ドア開作動時におけるモータ電圧の指令値であり、Vcが、ドア閉作動時におけるモータ電圧の指令値である。そして、縦軸の正の方向側に開作動のグラフ、負の方向側に閉作動時のグラフが示され、モータの回転とドア速度が閉作動時と開作動時とで逆方向となっていることを示す。
図12に示すように、まず、ドアの現在の開度検出値(例えば、x)と図11に示されるモータ電圧Vとドア開度Xとの関係に基づき、制御回路31は、開作動時におけるドア開度=xの場合のモータ電圧Vo(x)を抽出し、モータ電圧指令値に設定する。そして、モータ41が上記のモータ電圧Vo(x)により駆動され(ステップS14―1)、ドア52が開方向に動作すると、ドア開度の検出処理を行う(ステップS14―2)。
そして、ステップS15では、センサ検知信号検出部27により検出された障害物信号が車両状況判定部36に入力されているか否かを判定する。障害物信号が車両状況判定部36に入力されていると判定した場合には(ステップS15:YES)、処理はステップS17に進み、ドア開作動を停止する処理を行う。この処理中において、ピストンシリンダユニットのロック弁85を駆動させるモータ86に所定の電圧を印加してロック弁85を閉鎖状態に切換え、ピストンロッド83を停止状態とする。そして、ドア駆動モータ41及びクラッチ42の駆動を停止して(ステップS18)、処理を終了する。
障害物センサ72からの障害物信号が車両状況判定部36に入力されていないと判定した場合には(ステップS15:NO)、その時点のドア開度と予め設定された設定値とを比較し、ドア開度が設定値に達しているかどうか判断する。そして、設定値に達していない場合には(ステップS16:NO)、ドアの現在の開度検出値にもとづき、再びドア開作動(ステップS14)を行う。ここで、ドア開度の設定値とは、ドア52をどの角度まで開作動させるかを示すものであり、本例ではドア半開時の開度に設定されているが、ドア全開時の開度としてもよく、また、搭乗者の操作により任意に変更可能とすることもできる。また、あらかじめ利用状況を想定して何種類かの設定値を記憶させておき(例えば、職場駐車場、自宅ガレージ、路上、等)、スイッチ操作によって変更させることもできる。
そして、ドア開度が前記設定値に達した場合には(ステップS16:YES)、ドア開作動を停止する処理を行う(ステップS17)。この処理中において、ピストンシリンダユニットのロック弁85を駆動させるモータ86に所定の電圧を印加してロック弁85を閉鎖状態に切換え、ピストンロッド83を停止状態とする。そして、ドア駆動用モータ41およびクラッチ42の駆動を停止させる(ステップS18)。このようにして、ドア駆動モータ41及びクラッチ42が駆動されてドアの開作動が開始されてから、ドア52の開度が設定値に達して開作動が終了するまでの間、常に障害物センサ72の障害物検知の有無を監視していることとなる。
(3)ドア閉動作
続いて、ドア閉動作(ステップS21〜ステップS41)について説明する。
ドア自動閉操作があったと判断された場合(ステップS20:YES)には、ドア開度の検出を行い(ステップS21)、ドア52の現在位置を確認する。ドア開度検出処理はステップS11で既に述べたとおりである。
そして、ドア閉作動を開始する処理を行い(ステップS22)、ピストンロッド83を可動状態に切換える。そしてドア駆動用モータ41およびクラッチ42が駆動され(ステップS23)、ドア52が閉作動される(ステップS24)。
図13にステップS24で行われる処理のフローチャートを示す。まず、図11に示されるモータ電圧Vとドア開度Xとの関係に基づき、制御回路31は、開作動時におけるドア開度=xの場合のモータ電圧Vc(x)を抽出し、モータ電圧指令値に設定する。そして、モータ41が上記のモータ電圧Vc(x)により駆動され(ステップS24―1)、ドア52が開方向に動作すると、ドア開度の検出処理を行う(ステップS24―2)。
そして、ステップS25では、車両状況検知部70の挟み込みセンサ73により検知され、センサ検知信号検出部により検出された挟み込み信号が車両状況判定部36に入力されているか否かを判定する。挟み込み信号が車両状況判定部36に入力されていると判定された場合には(ステップS25:YES)、処理はステップS40に進み、ピストンロッド83が停止状態に切換えられる。そして、ドア駆動モータ及びクラッチを停止する(ステップS41)。
そして、挟み込みセンサ73からの挟み込み信号が車両状況判定部36に入力されていないと判定した場合には(ステップS25:NO)、いわゆる半ドア状態(ハーフラッチ)かどうか判断し、半ドア状態でない場合には(ステップS26:NO)、ドアの現在の開度検出値にもとづき、再びドア閉作動(ステップS26)を行い、半ドア状態になるまで閉作動を続ける。そして、半ドア状態に達した場合には(ステップS26:YES)、ドア閉作動を停止する処理を行い(ステップS27)、ピストンロッド83が停止状態に切換えられる。そして、ドア駆動用モータ41およびクラッチ42を停止させる(ステップS28)。
なお、ステップS26における半ドア(ハーフラッチ)の判定は、図示しないドア開閉状態検出センサで検出されるドア全閉信号が検出されない状態で、エンコーダ22で検出されるドア開度がゼロである場合に半ドアであると判定しても良い。また、リミットスイッチのような公知の検出手段の信号により判定してもよい。
そして、クローザモータとしてのドア駆動用モータ41を駆動して(ステップS29)、クローザ作動処理を行う(ステップS30)。そして、ドアが全閉(フルラッチ)になったかどうか判断する。全閉(フルラッチ)になっていない場合(ステップS31:NO)、クローザ作動処理を継続して行う(ステップS30)。全閉(フルラッチ)になった場合(ステップS31:YES)、クローザを停止する(ステップS32)。これによって、ストライカー部材56の引き込みを完了させ、ドア52を完全閉塞する。そして、クローザモータを停止する(ステップS33)。
(第2の例)
上記第1の例では、ドア開閉時の速度パターンは、図10に示す台形の速度パターンとしていた。第2の例では、半開位置でドア保持力が働く一般的な手動のドア開閉装置におけるドアの動きを再現する速度パターンで速度制御を行う。すなわち、ドアの全開と全閉との間において、ドアの運動が開始した後に一旦減速し、半開位置においてドアの速度変化が減速から加速に切り換わり、その後再び加速する速度パターンでドアを開閉動作させる例である。
本実施形態は、上述したように、無段階にドア保持位置を設定できる無段階チェックリンクを備えた車両用ドア開閉装置である。一方、一般的な手動開閉のドア開閉装置では、図14、15に示すようなチェックリンクを使用している。図14に従来例のチェックリンクの斜視図を示し、図15に従来例のチェックリンクとチェック機構部を設けたドアの一部切欠断面図を示す。
この一般的なチェックリンク65は、略中央に溝部を有し、溝部の両側にそれぞれ傾斜角一定の斜面が形成され、その両側に逆方向の傾斜の斜面が形成されている。チェックリンク65の一端にはストッパ部材66が設けられており、全開位置まで開作動されたドア52がそれ以上開かないように規制する。チェックリンク65の他端は車体に設けられた軸受部に回動自在に連結されている。
ドア52が開閉する際には、チェックリンク65に形成された溝部や斜面がドアに設けられたチェック機構部60のハウジング61に収納されたチェック部材63に摺接する。そして、チェックリンク65はチェック機構部60の内部を摺動して通過する。その際、チェック機構部60に設けられた弾性体64の付勢力により摺動抵抗が発生し、ドアを保持しようとするドア保持力が発生する。このドア保持力の発生に伴い、チェックリンクの動きが減速または加速され、ドアの速度も減速または加速される。
図16に、チェックリンクがチェック機構部を通過する際のドアの速度パターンを示す。なお、ドア駆動用モータ電圧を一定値Voとした場合である。第2の例では、このω´(X)が本発明に係る所定の速度パターンに相当する。図16の上方に示すチェックリンクの側面から見た形状のA、B、C、D、Eの各部位がチェック機構部を通過する際のドア速度は、それぞれω´(X)上のA、B、C、D、Eで示される各位置の値に対応している。
すなわち、ドアの開作動中においては、A≦ドア開度<B、B≦ドア開度<C、C≦ドア開度<D、D≦ドア開度<Eの各範囲においては、それぞれ所定の加速度Ω1、Ω2、Ω3、Ω4が働いている。このような加速度を与える速度制御においては、チェックリンクがA、B、C、Dの各部位を通過する際に、ドア駆動モータの電圧指令値Vに、それぞれΩ1、Ω2、Ω3、Ω4に応じた所定の値a、b、c、dを加算し、Eを通過する際に再び加算値をゼロとすればよい。
同様に、ドアが閉作動中においては、それぞれ一定の加速度Ω5、Ω6、Ω7、Ω8が働き、チェックリンクがE、D、C、Bの各部位を通過する際に、ドア駆動モータの電圧指令値Vに、それぞれΩ4、Ω3、Ω2、Ω1に応じた所定の値d´、c´、b´、a´を加算し、Aを通過する際に再び加算値をゼロとすればよい。
以下、第1の例と同じ動作の場合には同一ステップの記号を用いて、その説明を省略し、異なる処理のみ説明する。つまり第1の例と第2の例ではステップS10〜ステップS13、ステップS16〜ステップS18、ステップS20〜ステップS23、ステップS25〜ステップS41までは同じ手順で行われる。そして、ステップS14、ステップS24に代えてそれぞれステップS14a、ステップS24aの処理を行う。
図17、図18はそれぞれ第2の例の開動作処理(ステップS14a)、閉動作処理(ステップS24a)を示すものである。以下、ステップS14aで行われるドア開動作とステップS24aで行われるドア閉動作について説明する。
図17に示すように、ステップS14aで行われるドア開動作は、まず、ドアの現在の開度検出値(例えば、x)と図11に示されるモータ電圧Vとドア開度Xとの関係に基づき、制御回路31は、開作動時におけるドア開度=xの場合のモータ電圧Vo(x)を抽出し、モータ電圧指令値に設定する。そして、モータ41が上記のモータ電圧Vo(x)により駆動され(ステップS14a―1)、ドア52が開方向に動作すると、ドア開度及びドア加速度の検出処理を行う(ステップS14a―2)。
次に、ステップS14a―3からステップS14a―15において、モータ電圧指令値への加算値を決定するための判定を行う。まず、A≦ドア開度<Bであれば(ステップS14a―3:YES)、ドア加速度がΩ1であるか否かの判定を行う。そして、ドア加速度がΩ1であれば(ステップS14a―4:YES)、ステップS15以降の処理を行う。一方、ドア加速度がΩ1であれば(ステップS14a―4:NO)、モータ電圧の指令値にaを加算する(ステップS14a―5)。以下、同様にステップS14a―6からステップS14a―15までの処理を行う。そして、ステップS15以降の処理を行う。
ステップS24aで行われるドア閉動作で行われる処理は、図18に示すように、上述のステップS14aと同様に行われる。
なお、上記の速度パターンは、減速から加速に切り換わる際にドアの動きが一旦停止して所定時間ドアが保持された後、加速する速度パターンとすることができる。このときは、上記のステップS14a及びステップS24aにおいて、ドア開度の検出値が、ドアの速度を減速から加速に切換える予め定めた設定開度となった場合に、ドアの開閉動作を停止する。それとともにタイマーをスタートし、予め設定されたドア保持時間が経過したと判定された後、ドアの開閉動作を再開するようにすればよい。また、ドア開動作においては半開位置で一旦ドアの動きが停止する一方、ドア閉動作においては半開位置で減速から加速に切り換わるがドアは停止しないようにすることもできる。
そして、上記の速度パターンは、ドアの全開と全閉との間において、減速の後に加速する速度変動が1回だけ行われる速度パターンであったが、この速度変動が2回以上行われる速度パターンとすることもできる。すなわち、ドアの速度が減速から加速に切り換わるドア開度を2箇所以上設定することができる。また、ドアの速度が減速から加速に切り換わるドア位置は、上記のように半開位置に限定されず、ドアの全開と全閉との間の任意の位置とすることができる。
更に、ドアの加速中または減速中の加速度を一定とせず、変化させる制御としてもよい。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)本実施形態の車両用ドア開閉装置Sでは、上述のように、ドアを開閉駆動するドア開閉駆動部と、ドア自動開閉信号を出力する操作手段と、該操作手段からのドア自動開閉信号を検出する検出部と、該検出部によって検出した信号に基づいて前記ドア開閉駆動部を制御する制御部と、前記ドアを保持するドア保持手段とを備えた車両用ドア開閉装置において、前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力し、前記制御部は、前記ドア開度信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うと共に、前記ドア開度信号に基づき、所定の速度パターンでドアを開閉させるドア速度制御を行い、該速度パターンが、ドアの全開と全閉との間において、減速の後に加速する速度変動が行われる速度パターンであることにより、無段階にドア保持位置を設定できるとともに、ドアを保持させる場合にクラッチを駆動させておく必要がない。従って、滑らかにドアを作動させることが可能になるとともに、従来のチェックリンクを使用した手動のドア開閉装置におけるドア開閉動作と同様に、半開位置で一旦ドア速度が遅くなるドアの開閉動作を実現することができ、なじみやすく、安心感のあるドア開閉動作が可能になる。
(ロ)本実施形態の車両用ドア開閉装置Sでは、上述のように、前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力すると共に、車両状況を検出して該車両状況に応じた車両状況検出信号を出力し、前記制御部は、前記ドア開度信号及び前記車両状況検出信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うように構成しているので、車両状況に応じて滑らかにドアの開閉状態と保持状態とを切換えることが可能になる。
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。
(a)上記実施形態では、車両用ドア開閉装置Sが蝶番式のドア52を有する車両50に備えられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、車両用ドア開閉装置Sは、スライド式のドアを有する車両に用いられていても良い。このときのドア開度はドアのスライド量で求められる。また、車両用ドア開閉装置Sは、跳ね上げ式のドアを有する車両等に用いられていても良い。さらに、自動開扉させるドアは、前席用のドアに限らず、後席用や背面ドア等であっても良い。
(b)ドア52にタッチセンサや負荷センサを設け、ドア52に外部から負荷が掛かった場合に、ドア52の開閉制御が自動的に停止されるような構成であっても良い。すなわち、ドア52の自動開閉中における開度検出と共に、負荷検出および検出負荷判断を行い、この検出負荷判断処理にて、予め設定した負荷を超えたと判断した場合に、ドア52を停止させるようにしても良い。このようにすると、自動開閉中のドア52に搭乗者が触れるだけでドア52の自動開閉を停止させることができる。従って、狭い駐車場に車両50を駐車した際などに有効である。
(c)車両50のドア52の付近に音声報知装置や表示報知装置等を設け、車両用ドア開閉装置Sがドア52を自動式に開閉させている最中に、その旨を前記音声報知装置や表示報知装置等によって報知するように構成されていても良い。また、車両用ドア開閉装置Sの作動中に車両50を発進させてしまわないように、運転席等に警告灯を設けても良い。
(d)上記実施形態では、車両用ドア開閉装置Sがドアヒンジ46で回動可能に保持されるドア52を有する車両50のドア52側に備えられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、車両50の車体側にドア駆動用モータ41と、クラッチ42と、開閉機構部45とを配設し、ピストンシリンダユニット80のヒンジアーム87を回動可能に軸支する軸受部44bをドア52側に設ける構成としてもよい。
(e)上記実施形態では、開閉機構部45のピストンロッド83に駆動機構90のウォーム91とウォームホイール92を介して、駆動軸43の出力が伝達されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウォームホイール92と駆動軸43との間に、複数の歯車からなる減速機構やベルト機構を備えた構成であっても良い。
そして、例えば、この複数の歯車からなる減速機構やベルト機構において、楕円や偏心円等の変形歯車を用いることにより、駆動軸43の回転速度とウォームホイール92の回転速度との比を次第に変化させる変速機構を有したものとすることができる。なお、このような変速機構は公知のものである。そして、このような構成にすると、上記第2の例で説明したように、モータ電圧を制御することによりドアの速度パターンを制御することなく、ピストンロッドとモータ駆動軸の連結部分の構成によりドアの開閉速度に緩急をつけることができるため、上記第2の例で説明したような減速の後に加速する速度変動が行われる速度パターンを実現することができる。
さらに、ピストンシリンダユニット80は、車体側又はドア側に設けられた軸受部44bに枢着されていたが、ピストンシリンダユニット80と軸受部44bとの間に別のリンク機構を設ける構成であってもよい。
(f)上記実施形態では、ドア保持手段としてピストンシリンダユニット80を設けていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、車体またはドアに一端が連結されたリンク部材と、前記リンク部材を挟持して所定のドア保持力を発生するチェック機構部とからなる構成の無段階チェックリンクであってもよい。
図19に示すように、この無段階チェックリンクを構成するリンク部材は、図15に示した従来例のチェックリンクの形状と異なり、溝部や斜面が形成されていない平坦なものである。ドア52が開閉する際には、チェックリンク165は、ドアに設けられたチェック機構部160のハウジング161に収納されたチェック部材163に摺接する。このチェック部材163は、チェック機構部160に設けられた弾性体164の付勢力により、常に、ドアを保持するに十分な大きさの挟持力が付与されており、チェックリンク165を挟持している。従って、ドア駆動モータによりドア駆動力が発生されていない状態においては、ドアが常に保持される。一方、モータ駆動信号によりドア駆動モータに所定の電圧が印加され、所定のドア駆動力が与えられると、ドアは駆動開始される。そして、モータが停止されると、ドアが保持される。従って、任意のドア開度でドアを保持させることができる。
なお、チェック機構部160は、上記のように弾性材により常にドア保持力が付与されている構成に限定されない。例えば、挟持力を発生させるためのモータ等の駆動源(不図示)を設け、ドア開度センサの出力に基づき、任意のドア開度において、上記チェック部材163に挟持力を発生させる制御を行う構成としてもよい。
(g)上記実施形態では、ドア駆動用モータ41がドア52の内部に固設され、ドア駆動用モータ41の回転力によって開閉機構部45が駆動され、ドア52を開閉させるように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図20に示すように、ピラー53の内部に固定されたドア駆動用モータ41と、モータ41の上端部に配設されたクラッチ42と、駆動機構部144とを備えた構成であってもよい。このような構成では、無段階チェックリンクとしてのピストンシリンダユニット80(不図示)はドア駆動モータとは連係されず、ドア保持手段としてのみ機能する。すなわち、ピストンシリンダユニット80のシリンダ81の底部に設けられたヒンジアーム87が車体またはドアのいずれか一方に設けられた軸受部に枢着されるとともに、ピストンロッド83の端部が他方に連結されていることにより、ドアと車体とが連係される。また、上述したように、ピストンシリンダユニット80の代わりに、溝部や斜面が形成されていない平坦な形状のチェックリンクと、チェック機構部を備えた構成としてもよいことは勿論である。
この駆動機構部144は、図21に示すように、駆動軸144aと、駆動側歯車144bと、従動側歯車144cと、出力軸144dと、支持軸144eと、ヒンジアーム145a,145bと、から構成されている。駆動軸144aは、クラッチ42を介してドア駆動用モータ41の回転軸(不図示)に接続されており、駆動軸144aの上端部には、駆動側歯車144bが配設されている。従動側歯車144cは、出力軸144dの下端部に配設されると共に、駆動側歯車144bに歯合されている。また、従動側歯車144cは、駆動側歯車144bよりも大径の歯車で構成されており、これにより、駆動側歯車144bおよび従動側歯車144cによって減速機構が構成され、ドア駆動用モータ41の回転が減速されるようになっている。
出力軸144dは、ピラー53の上側に固定された軸受部147aに回動可能に軸支されており、支持軸144eは、ピラー53の下側に固定された軸受部147bに回動可能に軸支されている。出力軸144dの中央部には、ヒンジアーム145aが固設されており、支持軸144eの中央部には、ヒンジアーム145bが固設されている。ヒンジアーム145aの自由端は、図21に示すように、ドア52の回動軸側端面の上部に固定され、ヒンジアーム145bの自由端は、ドア52の回動軸側端面の下部に固定されている。
そして、ドア駆動用モータ41が回転すると、この回転力がクラッチ42を介して駆動軸144aに伝達され、駆動側歯車144bが回転する。駆動側歯車144bが回転すると、従動側歯車144cが回転し、出力軸144dが回転する。これにより、ヒンジアーム145aが回動し、これに伴って、ドア52が開閉するようになっている。
なお、駆動機構部144は、2つの平歯車からなる減速機構のかわりに、複数の歯車からなる減速機構やベルト機構を備えた構成であっても良い。この際、上述の改変例(e)で説明したように、この複数の歯車からなる減速機構やベルト機構において、楕円や偏心円等の変形歯車を用いることにより、駆動軸144aの回転速度と出力軸144dの回転速度との比を次第に変化させる変速機構を有したものとすることができる。そして、モータ電圧を制御することによりドアの速度パターンを制御することなく、ヒンジアームとモータ駆動軸の連結部分の構成によりドアの開閉速度に緩急をつけることができるため、上記第2の例で説明したような減速の後に加速する速度変動が行われる速度パターンを実現することが可能である。
以上詳述したように、本発明によれば、無段階にドア保持位置を設定でき、滑らかにドアを作動させることが可能になるため、様々な速度パターンでドアを開閉作動させることが可能になる。特に、従来のチェックリンクを備えた手動開閉のドアの動きを再現するドア速度制御を行うことが可能となり、なじみやすく、安心感のあるドアの自動開閉動作を実現できる。また、車両状況に応じて滑らかにドアの開閉状態と停止状態とを切り換えることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る車両においてドアが半開き状態にある様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置によってドアが全開状態にある様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る内側ドアハンドルの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外側ドアハンドルの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両のドアおよび運転席操作スイッチの構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るドア開閉駆動部のピストンシリンダユニットの説明図である。 本発明の一実施形態に係るドア開閉駆動部が配設された車両のドアの一部切欠側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア自動開閉制御の全体の流れを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア速度とドア開度との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア駆動用モータの電圧とドア開度との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア開作動時の制御(ステップS14)の流れを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア閉作動時の制御(ステップS24)の流れを示す説明図である。 従来例のチェックリンクを示す斜視図である。 従来例のチェックリンクとチェック機構部を設けたドアの一部切欠断面図である。 従来例のチェックリンクがチェック機構部を通過する際のドア速度とドア開度との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア開作動時の制御(ステップS14a)の流れを示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用ドア開閉装置におけるドア閉作動時の制御(ステップS24a)の流れを示す説明図である。 本発明の改変例の無段階チェックリンクを設けたドアの一部切欠断面図である。 本発明の改変例のドア開閉駆動部を備えた車両を示す説明図である。 本発明の改変例の駆動機構部の構成を示す説明図である。
符号の説明
10 操作部、11 ワイヤレスリモコン、12 運転席操作スイッチ、13 内側ドアハンドル、13a ハンドルレバー、14 外側ドアハンドル、14a ハンドルレバー、20 検出部、21 受信部、22 エンコーダ、23 内側ドアハンドルスイッチ、24 外側ドアハンドルスイッチ、30 制御部、31 制御回路、32 駆動回路、33 信号処理部、34 カウンタ、35 ドアハンドル操作検出部、40 ドア開閉駆動部、41 ドア駆動用モータ、42 クラッチ、43 駆動軸、44b 軸受部、45 開閉機構部、46a,46b ドアヒンジ、48 ドアロック用モータ、49 リリース用モータ、50 車両、51 ドア開口部、52 ドア、53 ピラー、54 ロック部、55 ピラー、56 ストライカー部材、57 アームレスト、60 チェック機構部、61 ハウジング、63 チェック部材、64 弾性体、65 チェックリンク、66 ストッパ部材、70 車両状況検知部、71 車両速度センサ、72 障害物センサ、73 挟み込みセンサ、74 加速度センサ、80 ピストンシリンダユニット、81 シリンダ、82 ピストン、83 ピストンロッド、84 連通路、85 ロック弁、86 モータ、87 ヒンジアーム、90 駆動機構、91 ウォーム、92 ウォームホイール、S 車両用ドア開閉装置

Claims (7)

  1. ドアを開閉駆動するドア開閉駆動部と、ドア自動開閉信号を出力する操作手段と、該操作手段からのドア自動開閉信号を検出する検出部と、該検出部によって検出した信号に基づいて前記ドア開閉駆動部を制御する制御部と、前記ドアを保持するドア保持手段とを備えた車両用ドア開閉装置において、
    前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力し、
    前記制御部は、前記ドア開度信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うと共に、前記ドア開度信号に基づき、所定の速度パターンでドアを開閉させるドア速度制御を行い、該速度パターンが、ドアの全開と全閉との間において、減速の後に加速する速度変動が行われる速度パターンであることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. ドアを開閉駆動するドア開閉駆動部と、ドア自動開閉信号を出力する操作手段と、該操作手段からのドア自動開閉信号を検出する検出部と、該検出部によって検出した信号に基づいて前記ドア開閉駆動部を制御する制御部と、前記ドアを保持するドア保持手段とを備えた車両用ドア開閉装置において、
    前記検出部は、前記ドアのドア開度を検出してドア開度信号を出力すると共に、車両状況を検出して該車両状況に応じた車両状況検出信号を出力し、
    前記制御部は、前記ドア開度信号及び前記車両状況検出信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 前記検出部は、ドア開度を検出してドア開度信号を出力すると共に、車両状況を検出して該車両状況に応じた車両状況検出信号を前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記ドア開度信号及び前記車両状況検出信号に基づき、前記ドアを保持状態から開閉させる制御または開閉状態から保持させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア開閉装置。
  4. 前記車両状況検出信号が、障害物検知信号と挟み込み検知信号とのいずれかまたは両方であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用ドア開閉装置。
  5. 前記ドア保持手段は、車体または前記ドアに一端が連結されたシリンダと、該シリンダ内を往復運動するピストン及びピストンロッドと、該ピストン及びピストンロッドを可動状態と停止状態とに切換える切換手段とを有するピストンシリンダユニットとからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置。
  6. 前記ドア保持手段は、車体または前記ドアに一端が連結されたリンク部材と、前記リンク部材を挟持して所定のドア保持力を発生するチェック機構部とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置。
  7. 車両のドアを自動で開閉する車両用ドア自動開閉方法であって、
    前記ドアの開動作中または閉動作中に、前記ドアの速度を減速させた後に加速させるステップを行うことを特徴とする車両用ドア自動開閉方法。
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