JP2017216226A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】リード線等が外力を受けた場合でも、電気的接続が損なわれにくい端子金具及びコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ11は、端子金具3の中間部25に固定孔35を備えるとともに、固定孔35の先端側の端部に、厚み方向の下方に突出する係止部31を備えている。従って、端子金具3をハウジング5に取り付ける場合に、ハウジング5の凸部を固定孔35に嵌めることによって、端子金具3の後端側への移動を規制できる。しかも、この端子金具3には、係止部31が設けられているので、この係止部31をハウジング5の突出部45の先端面45bに係止することにより、端子金具3の後端側への移動を規制することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えばセンサ等に接続される端子金具及びその端子金具を備えたコネクタに関するものである。
従来、例えばセンサからの信号線(リード線)と回路基板とを接続する構成として、リード線が接続された端子金具をハウジングに固定したコネクタが用いられている。例えば、コネクタから延びる端子金具と回路基板から延びる回路側端子とを、オスメスの嵌合により接続したセンサ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第5307878号公報
しかしながら、上述した従来技術では、端子金具の軸線方向におけるオスメスの嵌合によって端子金具と回路側端子とが接続されているので、下記のような問題が生じる恐れがある。
具体的には、オス端子とメス端子との接触により電気的接続がなされているので、例えばリード線や端子金具が軸線方向(即ち端子金具が外れる方向)に引っ張られた場合には、オスメスの嵌合が外れる恐れがある。
そして、オスメスの嵌合が外れた場合には、センサから回路基板に到る電気的接続が絶たれるという問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、リード線等が外力を受けた場合でも、電気的接続が損なわれにくい端子金具及びコネクタを提供することを目的とする。
(1)本発明の第1局面は、金属板材からなる長尺の端子金具に関するものである。この端子金具は、後端側にリード線と電気的に接続されるリード線接続部を備えるとともに、先端側に回路基板と電気的に接続される回路接続部を備えている。更に、リード線接続部と回路接続部との間に板状の中間部を備えており、中間部は、厚み方向に貫通した固定孔を備えるとともに、固定孔の先端側の端部に、厚み方向に突出する係止部を備えている。
本第1局面では、端子金具の中間部に固定孔を備えるとともに、固定孔の先端側の端部に、厚み方向に突出する係止部を備えている。従って、例えば端子金具をハウジングに取り付ける場合に、ハウジングに設けられた凸部を固定孔に嵌めることによって、端子金具の(例えばリード線が引っ張られる方向への)移動を規制できる。
しかも、この端子金具には、係止部が設けられているので、この係止部を例えばハウジングの表面等の被係止部に係止することにより、前記固定孔に嵌る凸部と同様に、端子金具の移動(例えばリード線が引っ張られる方向への移動)を規制することができる。
つまり、本第1局面では、固定孔と係止部との両構成によって、端子金具がハウジング
にしっかりと固定されるので、例えばリード線が引っ張られる方向に大きな力が加わっても、端子金具の移動が確実に規制される。従って、端子金具と回路基板との電気的接続が損なわれにくいという顕著な効果を奏する。例えば、端子金具が回路基板にはんだ付けにより接合されている場合でも、その接合部分に負荷がかかりにくいので、電気的接続を良好に維持できる。
さらに、本第1局面では、上述のように、端子金具がハウジングにしっかりと固定されるので、従来のオス端子とメス端子との間のような接触抵抗の上昇の恐れが少ない。つまり、本第1局面では、例えばセンサと回路基板との間の信号伝達ロスが発生しにくい。よって、例えばセンサによる測定精度が高いという効果がある。
その上、本第1局面では、従来のようなオス端子とメス端子との接触部分に必要であった表面処理(例えばAuめっき、Agめっき等)を省略することができ、また、部品点数を減らすことも可能である。
(2)本発明の第2局面では、回路接続部は、係止部の突出方向とは反対側に屈曲した第1屈曲部と、第1屈曲部より先端側にて、端子金具の長手方向の先端側に屈曲する第2屈曲部と、を有する。
本第2局面では、回路接続部に上述した形状の両屈曲部を有しているので、例えばハウジングに端子金具を貫挿する貫通孔を設けた場合には、その貫通孔に前記屈曲部の形状に合わせた例えば溝を形成することにより、端子金具の向き(例えば厚み方向における上下)を間違えることなく、確実に、端子金具をハウジングに取り付けることができる。
(3)本発明の第3局面では、回路接続部の第2屈曲部より先端側にて、係止部の突出方向に屈曲した第3屈曲部を有する。
本第3局面では、回路接続部の先端側は、係止部の突出方向に屈曲しているので、例えば突出方向側に配置された回路基板に、容易に接続することができる。
(4)本発明の第4局面では、リード線接続部に、リード線が接続されている。
本第4局面は、端子金具にリード線が接続された構成を例示したものである。
(5)本発明の第5局面では、リード線に、環状のシール部材が外嵌されている。
本第5局面は、リード線にシール部材が嵌められた構成を例示したものである。これにより、端子金具が例えばハウジングの貫通孔に貫挿された場合に、その貫通孔をシール部材によってシール(水密)することができる。
(6)本発明の第6局面は、第1〜第5局面のいずれかの端子金具が、電気絶縁性を有するハウジングに取り付けられたコネクタに関するものである。
このコネクタでは、ハウジングは、リード線側から回路基板側に貫通する貫通孔を有するとともに、貫通孔に端子金具が挿入されている。更に、端子金具の先端側が、貫通孔の回路基板側の開口部から突出するとともに、端子金具の係止部が、ハウジングに係止している。
本第6局面では、ハウジングの貫通孔に挿入された端子金具の先端側が、貫通孔の回路基板側の開口部から突出するとともに、端子金具の係止部がハウジングに係止している。
従って、端子金具は、その先端側にて回路基板と接続することができる。また、端子金具の係止部がハウジングに係止しているので、例えばリード線が大きな力で引っ張られた場合でも、端子金具が引っ張り方向に移動することが抑制される。よって、端子金具と回路基板との電気的接続が損なわれにくいという顕著な効果を奏する。
さらに、本第6局面では、このように、端子金具がハウジングにしっかりと固定されるので、例えば端子金具と回路基板とがはんだ付けにより接合されている場合でも、その接合部分に負荷がかかりにくい。従って、この点からも、電気的接続を良好に維持できるという効果がある。
しかも、本第6局面では、上述したように、オス端子とメス端子との接触による電気的接続ではないので、接触抵抗が上昇しにくく、信号伝達ロスが発生しにくい。よって、例えばセンサによる測定精度が高いという効果がある。
その上、本第6局面では、上述した表面処理を省略でき、また、部品点数を減らすことも可能である。
(7)本発明の第7局面は、第4局面又は第5局面に記載の端子金具が、電気絶縁性を有するハウジングに取り付けられたコネクタに関するものである。
このコネクタでは、ハウジングは、リード線側から回路基板側に貫通する貫通孔を有するとともに、貫通孔に端子金具が挿入されており、且つ、ハウジングは、貫通孔に挿入された端子金具の中間部に沿って設けられて中間部に対向する表面を備えている。さらに、端子金具の先端側が、貫通孔の回路基板側の開口部から突出するとともに、端子金具の係止部が、ハウジングに係止している。しかも、中間部に対向する表面は、貫通孔のうちリード線が挿入される側のリード線挿入孔の軸中心から径方向外側に張り出して設けられているとともに、係止部のうち少なくとも中間部から突出する根元部は、リード線挿入孔の軸中心より、前記表面が張り出す側に配置されている。
本第7局面は、第6局面と同様な効果を奏する。
また、本第7局面では、ハウジングのうち端子金具の中間部に対向する表面は、リード線挿入孔の軸中心から径方向外側に張り出しているとともに、端子金具の係止部の根元部は、リード線挿入孔の軸中心より前記表面が張り出す側に配置されている。そのため、例えばリード線が大きな力で、ハウジングの外側に引っ張られた場合でも、端子金具の係止が外れにくいという効果がある。
以下、その理由について説明する。
リード線は、リード線挿入孔の軸中心に沿って配置されているので、リード線が大きな力で引っ張られた場合には、リード線に接続された端子金具も、軸中心に沿って引っ張られる。
しかし、本第7局面では、例えば後述する図18(b)に示すように、係止部の根元部は、リード線挿入孔の軸中心より、前記表面が張り出す方向(図18(b)の上方)に配置されている。そのため、リード線が引っ張られると、その引張力は、根元部では、リード線が接続されている部分(例えば図18(c)のQ)の方向(例えば矢印Pの方向)に加わる。よって、根元部では、その引張力の分力を考えると、軸中心に沿った方向(例えばX方向)だけでなく、軸中心に沿った方向と垂直の方向(例えばY方向)にも加わることになる。
この垂直の方向とは、前記表面の張り出す方向(即ち係止部が外れる方向)とは逆の軸中心に向かう方向であるので、係止部は軸中心側に力を受けて、ハウジングから外れにくくなる。
このように、本第7局面では、リード線が引っ張られると、その軸中心側に向かう分力によって、端子金具がハウジングから脱落し難くなるという顕著な効果を奏する。
(8)本発明の第8局面では、ハウジングは、端子金具の固定孔に嵌る凸部と、端子金具の係止部が係止する被係止部と、を備えている。
本第8局面では、端子金具をハウジングに取り付ける場合に、ハウジングの凸部を固定孔に嵌めることによって、端子金具の(例えばリード線が引っ張られる方向への)移動を規制できる。しかも、この端子金具の係止部がハウジングの被係止部に係止することにより、前記と同様に、端子金具の移動(例えばリード線が引っ張られる方向への移動)を規制することができる。
つまり、本第8局面では、固定孔と係止部との両構成によって、端子金具がハウジングにしっかりと固定されており、例えばリード線が引っ張られる方向に大きな力が加わっても、端子金具の移動が確実に抑制される。
従って、端子金具と回路基板との電気的接続が損なわれにくいという顕著な効果を奏する。例えば、端子金具が回路基板にはんだ付けにより接合されている場合でも、その接合部分に負荷がかかりにくいので、電気的接続を良好に維持できる。
(9)本発明の第9局面では、端子金具は、凸部が端子金具の固定孔の先端側の端部に係止することによって、後端側への移動が規制されている。
本第8局面は、凸部よる端子金具の移動を規制する方向を例示したものである。
(10)本発明の第10局面では、端子金具は、係止部がハウジングの被係止部に係止することによって、後端側への移動が規制されている。
本第9局面は、係止部よる端子金具の移動を規制する方向を例示したものである。
(11)本発明の第11局面では、回路接続部は、係止部の突出方向とは反対側に屈曲した第1屈曲部と、第1屈曲部より先端側にて、端子金具の長手方向の先端側に屈曲する第2屈曲部と、を有し、ハウジングの貫通孔には、貫通孔の貫通方向に沿って、凸部の配置位置とは反対側の位置に、端子金具の第1屈曲部と第2屈曲部との間の部位が通過可能な溝を備えている。
本第11局面では、回路接続部は第1屈曲部及び第2屈曲部で曲げられた構造を有しているので、ハウジングの貫通孔に端子金具を貫挿する場合には、その貫通孔の溝に第1屈曲部と第2屈曲部との間の部位(即ち端子金具の長手方向に対して曲げられた部分)を通すことにより、端子金具の向き(厚み方向における上下)を間違えることなく、確実に端子金具をハウジングに取り付けることができる。
(12)本発明の第12局面では、端子金具における中間部の幅は回路接続部の幅及び貫通孔の溝の幅よりも大きく、且つ、回路接続部の幅は貫通孔の溝の幅よりも小さい。
本第12局面では、中間部より幅の狭い回路接続部を、中間部より幅の狭い貫通孔の溝に通すようにすることにより、貫通孔の上下の向き(即ち前記厚み方向における向き)と端子金具の上下の向きとを合わせることができるので、端子金具の上下の向きを間違うことなく、貫通孔に組み付けることができる。
(13)本発明の第13局面では、ハウジングは、回路基板側に突出する突出部を有しており、突出部の表面の一部と貫通孔の内周面の一部とが同一平面を有している。
本第13局面では、突出部の表面と貫通孔の内周面とが同一平面を有しているので、その同一平面上に端子金具の板状の中間部を配置することができる。
(14)本発明の第14局面では、同一平面である突出部の表面の一部に、凸部が設けられている。
本第14局面では、貫通孔外に設けられた突出部の表面に凸部が設けられているので、貫通孔の高さに規制されることなく、凸部の高さを好ましい高さ(即ち凸部が固定孔に嵌り易く、外れにくい高さ)に設定できる。
(15)本発明の第15局面では、ハウジングの貫通孔のうち溝の幅方向における両側を構成する両段部の同一平面からの距離は、凸部の同一平面からの距離以下である。
本第15局面では、貫通孔の溝の幅方向における両段部(即ち端子金具の中間部の幅方向の両端が配置される部分)の同一平面からの距離は、凸部の同一平面からの距離以下であるので、凸部が端子金具の固定孔に嵌った場合には、端子金具は溝の両段部に規制されて、端子金具の厚み方向(即ち凸部が突出する方向)に移動しにくい。よって、端子金具がハウジングから脱落しにくいという利点がある。
(16)本発明の第16局面では、ハウジングの貫通孔が、リード線に外嵌されたシール部材によってシールされている。
本第16局面では、上述したシール部材により、貫通孔を好適にシール(水密)できる。
<以下に、本発明の各構成について説明する>
・端子金具は、導電性を有する金属製の部材であり、その材料としては、例えば、銅合金(例えば、黄銅(Cu−Zn系)、リン青銅(Cu−Sn−P系)、ベリリウム銅(Cu−Be系)、コルソン銅(Cu−Ni−Si系))等を採用できる。
・前記リード線としては、各種のセンサに接続される信号線を採用できる。
・ハウジングは、電気絶縁性を有する部材であり、その材料としては、樹脂等を採用でき、樹脂としては、例えば、結晶性樹脂(例えば、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS))等を採用できる。
・シール部材としては、弾性を有する例えばシリコン等のゴムなどを採用できる。
第1実施形態のセンサ装置を含むシステム全体の構成を模式的に示す説明図である。 リード線が接続されていない端子金具を示す斜視図である。 (a)はリード線が接続されていない端子金具の平面図、(b)はその端子金具の正面図である。 (a)はリード線が接続された端子金具の上面側を示す斜視図、(b)はその端子金具の下面側(係止部が突出する側)を示す斜視図である。 (a)は端子金具の中間部の一部を示す平面図、(b)は図5(a)のA−A断面図、(c)は図5(b)のB−B断面図である。 (a)はハウジングの上面側(凸部の形成側)を示す斜視図、(b)はそのハウジングの下面側を示す斜視図である。 (a)は図6(a)のC−C断面図、(b)はハウジングの左側面図である。 (a)は図7(a)のD−D断面図、(b)は図7(a)のE−E断面図、(c)は図7(a)のF−F断面図である。 (a)は第1実施形態の(1本の端子金具が取り付けられた)コネクタの上面側を示す斜視図、(b)はそのコネクタの下面側を示す斜視図である。 (a)は(5本の端子金具が取り付けられた)コネクタを示す平面図、(b)は図10(a)のG−G断面図、(c)は図10(b)のG−G断面から一部の端子金具を除いた状態を示す断面図である。 (a)は図10(b)のH−H断面を拡大して示す断面図、(b)は図11(a)のI−I断面図である。 コネクタの組付方法をコネクタの上面側を斜め方向から示す説明図である。 コネクタの組付方法をコネクタの下面側を斜め方向から示す説明図である。 (a)は第2実施形態の端子金具の斜視図、(b)はその端子金具の平面図、(c)はその端子金具の正面図である。 (a)は端子金具の中間部の一部を示す平面図、(b)は図15(a)のJ−J断面図である。 (a)はリード線が接続された端子金具の上面側を示す斜視図、(b)はその端子金具の正面図である。 (a)は第2実施形態の(5本の端子金具が取り付けられた)コネクタを示す平面図、(b)は図17(a)のK−K断面図、(c)は図10(b)のK−K断面から一部の端子金具を除いた状態を示す断面図である。 (a)は図17(a)のL−L断面の一部を拡大して示す断面図、(b)は図18(a)のM−M断面図、(c)は図17(b)の一部を拡大して示す断面図である。 第2実施形態の端子金具の係止部の変形例を示す断面図(前記M−M断面と同様な位置の断面図)である。
次に、本発明の端子金具及びコネクタの実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
まず、コネクタを備えたセンサ装置に関するシステム全体の構成について説明する。
図1に示すように、センサ装置1は、複数の端子金具3と、複数の端子金具3が取り付けられたハウジング5と、複数の端子金具3と電気的に接続された回路基板7と、それらを収容する容器9とを備えている。なお、ハウジング5に端子金具3が取り付けられた部材をコネクタ11と称する。
前記複数の端子金具3には、それぞれ信号線であるリード線13を介してセンサ15が接続され、回路基板7は、外部用端子(図示せず)や外部用ケーブル16を介して電子制御装置17に接続されている。
前記センサ15は、例えば、内燃機関の排気管に設けられ、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサである。
具体的には、センサ15は、図示しないが、例えば、ガスセンサ素子をハウジング内に収容した公知の構成からなる。ガスセンサ素子は、固体電解質体の表面に一対の電極を形成した酸素ポンプセルおよび酸素濃度検知セルと、これらのセルを加熱するヒータとを積層した板状の素子である。
また、センサ装置1の回路基板7は、センサ15に対する駆動制御を行うと共に、センサ15による検出結果に基づく電気信号を、電子制御装置17に対して出力する。
具体的には、回路部品が実装された回路基板7は、センサ15のガスセンサ素子における酸素濃度検知セルの電極間電圧が一定値となるように酸素ポンプセルに流す電流の大きさおよび流れ方向を制御すると共に、検出抵抗を介して酸素ポンプセルに流れる電流を検出することで排ガス中の酸素濃度を検出し、酸素濃度に関する情報を示す電気信号を電子制御装置17に対して出力する。
以下、各構成等について説明する。
[1−2.端子金具]
まず、端子金具3について説明する。
図2及び図3に示すように、端子金具3は、銅合金(例えば、リン青銅)からなる金属板材を加工した長尺の部材である。なお、図2及び図3は、リード線13が接続される前の状態を示している。
この端子金具3は、自身の後端側(図3の右側)にリード線13と接続されるリード線接続部21を備えるとともに、自身の先端側(図3の左側)に回路基板7と接続される回路接続部23を備え、更に、リード線接続部21と回路接続部23との間に板状の中間部25を備えている。
前記リード線接続部21は、先端側に配置された一対の芯線接続部21aと後端側に配置された一対の略環状のシール部材保持部21bとを備えている。
このうち、芯線接続部21aは、リード線13の芯線13a(図4(a)参照)を固定(即ち圧着)するものであり、端子金具3の幅方向(図3(a)の上下方向)の両端において、幅方向と垂直方向の一方(図3(b)の上方:以下この方向を上方と記す)に突出するように形成されている。
一方、シール部材保持部21bは、シール部材27(図4参照)を保持するものであり、芯線接続部21aより後端側において、幅方向の両端から上方に突出するように形成されている。
なお、中間部25より後端側からリード線接続部21の後端に到る範囲は、リード線13やシール部材27の軸中心と中間部25の表面に沿った位置とを合わせるように、図3(b)下方において、径方向の外側に向かって凸となるように湾曲している。
図4に示すように、リード線接続部21には、リード線13が接続されており、このリード線13は、導電性を有する芯線13aの外周が電気絶縁性を有する被覆部13bに覆われたものである。
詳しくは、芯線接続部21aは、芯線13aの外周を囲むように曲げられて圧着されており、これによって、端子金具3と芯線13a(従ってリード線13)とが一体に固定されて電気的に接続されている。
また、リード線13の被覆部13bには、環状(即ち円筒形状)のシール部材27が外嵌されている。そして、シール部材保持部21bは、シール部材27の先端側にて、シール部材27の外周を囲むように曲げられて、シール部材27を押圧した状態で、シール部材27を保持する。
シール部材27は、例えばシリコンからなる弾性を有するゴム部材である。このシール部材27の後端側には、シール部材保持部21bの保持部分より大径の環状凸部27aが設けられており、後述するように、この環状凸部27aによって、端子金具3がハウジング5に保持されるとともに、シール部材27の外周側におけるシール(水密)がなされる。
一方、前記図3(b)に示すように、回路接続部23は、長尺の平板が2箇所で曲げられた形状を有している。
つまり、回路接続部23は、中間部25から、後述する係止部31の突出方向(図3(b)の下方)とは反対側(上方)に屈曲した第1屈曲部33と、第1屈曲部33より先端側にて、端子金具3の長手方向(図3の左右方向)の先端側に屈曲する第2屈曲部34とを有している。
なお、図3(a)に示すように、回路接続部23の幅は、中間部25の幅よりも小さく設定されている。
また、図5に示すように、中間部25は、中間部25の厚み方向に貫通した固定孔35を備えるとともに、固定孔35の先端側の端部35aに、厚み方向の下側(図5(b)の下方)に突出する係止部31を備えている。
詳しくは、固定孔35は、長手方向に長い長孔であり、その先端側の端部35aの一部に、図5(c)に示すように、端部35aの幅(従って固定孔35の幅:図5(b)の上下方向の寸法)より短い幅の係止部31が、中間部25に対して垂直に下方に突出している。
この係止部31は、長方形の板材であり、その高さ(即ち中間部25の下方の表面から突出する寸法)は、例えば中間部25の厚み以上である。
[1−3.ハウジング]
次に、端子金具3が取り付けられたハウジング5について説明する。
図6及び図7に示すように、ハウジング5は、電気絶縁性を有する樹脂(例えば、ポリアミド)からなる筒状の部材であり、複数(ここでは5個)の端子金具3が貫挿される複数(ここでは5箇所)の貫通孔41が、軸方向(貫通方向:図7(a)の左右方向)に貫通するように形成されている。
詳しくは、ハウジング5は、筒状の中央部43と、中央部43から先端側(図7(a)の左側)に突出する突出部45と、中央部43から後端側に突出する筒状シール部47とを備えている。
このうち、中央部43には、上述した貫通孔41が筒状シール部47に到るように設けられている。なお、図7(b)に示すように、5個の貫通孔41のうち3個は、中央部43の上部において、同図の左右方向に1列に配置されており、2個は、中央部43の下部において、同図の左右方向に1列に配置されている。
図7(b)に示すように、この貫通孔41のうち、先端側の開口部分は、貫通孔41の貫通方向と垂直の断面が、下部の幅より上部の幅が階段状に狭い凸形状となっている。
詳しくは、貫通孔41の上部に、即ち後述する凸部49の配置位置とは反対側の位置(上方)に、溝51が形成されている。この溝51は、貫通孔41の貫通方向に沿って、端子金具3を貫通孔41に通した場合に第1屈曲部33と第2屈曲部34との間の部位が通過可能な断面形状となっている。
この溝51の幅方向(図7(b)の左右方向)の寸法は、端子金具3の回路接続部23の幅方向の寸法より長く、且つ、中間部25の幅方向の寸法より短くなっている。
また、貫通孔41のうち、上部の溝51より下方は、溝51より幅方向の寸法が長い(断面形状が)短冊状の幅広部53となっている(図8(a)参照)。なお、幅広部53の上下方向の寸法は、中間部25の厚み方向の寸法よりも僅かに長くなっている。
さらに、図6に示すように、突出部45にて各貫通孔41から先端側に延びる上面45a(即ち図7(b)の上方の面)と各貫通孔41の下面41aの一部とは、同一平面Hとなっており、その(同一平面Hである)突出部45の上面45aには、上方(即ち図7(b)の上方)に突出する凸部49が形成されている。
この凸部49は、図7(b)に示すように、貫通孔41の幅方向の中央と一致するように、突出部45の上面45aの幅方向における中央に設けられている。つまり、凸部49は、端子金具3を貫通孔41に貫挿した際に、端子金具3の固定孔35に嵌るように、固定孔35の位置や形状に合わせて、その位置や幅方向における寸法が設定されている。
また、凸部49の幅は、溝51の幅より若干小さくなっている。さらに、貫通孔41のうち溝51の幅方向における両側を構成する両段部53a、53bの同一平面Hからの距離は、凸部49の同一平面Hからの距離以下である。
前記凸部49の先端側から後端側(即ち長手方向)における形状は、図7(a)に示すように、先端側が最も高くなっており、後端側に行くほど低くなっている。なお、凸部49の先端は、突出部45の先端面45bと同じ平面(長手方向に対して垂直の平面)であり、この突出部45の先端面45bが、端子金具3の係止部31が係止する被係止部となっている。
さらに、前記筒状シール部47は、リード線13が貫挿されたシール部材27が挿入されて保持される部分である。この筒状シール部47は、図8(c)に示すように、貫通孔41の一部として、シール部材27が挿入されるリード線挿入孔42を有しており、このリード線挿入孔42の断面形状は、シール部材27の外周に応じて円柱形状となっている。
なお、貫通孔41の先端側の開口端から筒状シール部47に到る間の形状は、例えば図8(b)に示すように、端子金具3の外形に沿った形状となっている。
[1−4.コネクタ]
次に、ハウジング5に端子金具3が固定されたコネクタ11について説明する。
図9及び図10に示すように、コネクタ11は、ハウジング5の貫通孔41に端子金具3が貫挿されて固定された部材である。
図10(b)に示すように、端子金具3には、その後端側に、リード線13及びシール部材27が接続されている。この端子金具3は、中間部25の後端側からリード線接続部21に到る範囲が、貫通孔41内に配置されており、中間部25の略中央部分から回路接続部23に到る範囲が、貫通孔41より先端側に突出している。なお、回路接続部23は、突出部45より先端側に突出している。
また、端子金具3の後端側に保持されたシール部材27は、筒状シール部47における貫通孔41(即ちリード線挿入孔42)内に圧入されて保持されている。このシール部材27により、貫通孔41はシール(水密)されている。
さらに、図11に拡大して示すように、ハウジング5の凸部49は、端子金具3の中間部25の固定孔35に嵌っており、中間部25の係止部31は突出部45の先端面45bに係止されている。
[1−5.コネクタの組付方法]
次に、コネクタ11の組付方法について説明する。
図12(a)及び図13(a)に示すように、まず、リード線13及びシール部材27が接続された端子金具3を、回路接続部23を先にして、ハウジング5の後端側より貫通孔41に挿入する。
次に、図12(b)及び図13(b)に示すように、端子金具3の回路接続部23が、ハウジング5の貫通孔41より先端側に突出するように、端子金具3のシール部材27を貫通孔41(詳しくはリード線挿入孔42)内に圧入する。このとき、シール部材27の環状凸部27aの外周部分とリード線挿入孔42の内周部分とが密着する(図10(b)参照)。
これにより、前記図11(b)に示すように、ハウジング5の凸部49が端子金具3の中間部25の固定孔35に嵌るとともに、端子金具3の中間部25の先端側が凸部49の後端側の傾斜部分49aにあたって上方にたわんで、係止部31が凸部49を乗り越えて突出部45の先端面45bに当接する。
次に、図12(c)及び図13(c)に示すように、端子金具3の回路接続部23を、第2屈曲部34より先端側にて(即ち第3屈曲部55にて)、係止部31の突出方向(回路基板7側)に、垂直に折り曲げる。
次に、図12(d)及び図13(d)に示すように、回路接続部23の第3屈曲部55より先端側を、回路基板7の接続孔57に挿入し、例えばハンダ付けにより、端子金具3の回路接続部23を回路基板7に接合して一体に固定する。
[1−6.効果]
次に、本第1実施形態の効果を説明する。
(1)本第1実施形態では、端子金具3の中間部25に固定孔35を備えるとともに、固定孔35の先端側の端部35aに、厚み方向の下方に突出する係止部31を備えている。従って、端子金具3をハウジング5に取り付ける場合に、ハウジング5の凸部49を固定孔35に嵌めることによって、端子金具3の後端側への移動を規制できる。
しかも、この端子金具3には、係止部31が設けられているので、この係止部31をハウジング5の突出部45の先端面(被係止部)45bに係止することにより、前記と同様に、端子金具3の後端側への移動を規制することができる。
つまり、本第1実施形態では、固定孔35と係止部31との両構成によって、端子金具3がハウジング5にしっかりと係止されるので、リード線13が後端側に引っ張られても、端子金具3の移動が確実に規制される。
従って、端子金具3と回路基板7とのハンダ付けによる接合部分に負加がかかりにくく、よって、端子金具3と回路基板7との電気的接続が損なわれにくいという顕著な効果を奏する。
(2)本第1実施形態では、従来のようなオス端子とメス端子との接触による電気的接続ではないので、接触抵抗の上昇を抑制できる。つまり、センサ15と回路基板7との間の信号伝達ロスが発生しにくいので、センサ15による測定精度が高いという効果がある。
(3)本第1実施形態では、従来のオス端子とメス端子との接触部分のような表面処理を省略でき、また、部品点数を減らすことも可能である。
(4)本第1実施形態では、回路接続部23は、第1屈曲部33と第2屈曲部34とで屈曲している。また、端子金具3の中間部25の幅は、回路接続部23の幅よりも大きく、且つ、貫通孔41の溝51の幅よりも小さい。
従って、ハウジング5の貫通孔41に端子金具3を貫挿する場合には、その屈曲部分を貫通孔41の溝51に通すようにすることにより、端子金具3の上下の向きを間違えることなく、ハウジング5に取り付けることができる。
(5)本第1実施形態では、回路接続部23の先端側は、係止部31の突出方向に屈曲しているので、その先端側を回路基板7に容易に接続することができる。
(6)本第1実施形態では、リード線13に、弾性を有する環状のシール部材27が外嵌されているので、そのシール部材27を貫通孔41(詳しくはリード線挿入孔42)に圧入することにより、貫通孔41をシール(水密)することができる。
(7)本第1実施形態では、ハウジング5は、突出部45の上面45aの一部と貫通孔41の下面41aの一部とが同一平面Hを有するとともに、突出部45の同一平面H上に凸部49が設けられている。
従って、貫通孔41に貫挿された端子金具3は、貫通孔41外にて凸部49によって移動が規制される。しかも、この凸部49は貫通孔41の外に設けられているので、凸部49の高さは貫通孔41の高さによって規制されることなく、適切な高さ(即ち固定孔35と凸部49との係止が外れないような適切な高さ)に設定できる。
(8)本第1実施形態では、凸部49が固定孔35に嵌った場合には、端子金具3の中間部25は、両段部53a、53bによって、厚み方向への移動が規制されているので、端子金具3がハウジング5から脱落しにくいという利点がある。
[1−7.文言の対応関係]
本第1実施形態の、端子金具3、ハウジング5、回路基板7、コネクタ11、リード線13、リード線接続部21、回路接続部23、中間部25、シール部材27、係止部31、固定孔35、第1屈曲部33、第2屈曲部34、貫通孔41、突出部45、先端面45b、凸部49、溝51、段部53a、53b、第3屈曲部55は、それぞれ本発明の、端子金具、ハウジング、回路基板、コネクタ、リード線、リード線接続部、回路接続部、中間部、シール部材、係止部、固定孔、第1屈曲部、第2屈曲部、貫通孔、突出部、被係止部、凸部、溝、段部、第3屈曲部の一例に該当する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と同様な内容については、その説明は省略又は簡略化する。なお、第1実施形態と同様な構成については、同じ番号を使用する。
本第2実施形態のコネクタは、第1実施形態と同様に、ハウジングに端子金具が固定されたものである。以下、各構成について詳しく説明する。
[2−1.端子金具]
まず、端子金具について説明する。
図14に示すように、本第2実施形態に用いられる端子金具61は、第1実施形態と同様に、自身の後端側(図14の右側)にリード線接続部63を備えるとともに、自身の先端側(図4の左側)に平板状の回路接続部67を備え、更に、リード線接続部63と回路接続部67との間に平板状の中間部65を備えている。
なお、リード線接続部63には、第1実施形態と同様に、リード線13を固定して保持する芯線接続部63aと、シール部材27を保持するシール部材保持部63bとを備えている。
特に本第2実施形態では、リード線接続部63の先端側は、斜め上方(図14(c)の上方)に伸びており、中間部65と回路接続部67とは、リード線接続部63の先端から先端側に向かって、端子金具61の長手方向(図14(c)の左右方向)に沿って真っ直ぐに伸びている。
また、図15に拡大して示すように、中間部65に設けられた固定孔69の先端側(図15の左側)の端部71に、中間部65の厚み方向の下側(図15(b)の下方)に突出する係止部73を備えている。なお、以下では、図15(b)の下方を第1方向D1とし、その反対側を第2方向D2と記すことがある。
詳しくは、図15(a)に示すように、端部71には、長手方向(図15(a)の左右方向)に沿って、固定孔69に達するように平行に一対の切れ目75がある。そして、その切れ目75の間にて、固定孔69の幅(図15(a)の上下方向の寸法)より短い幅の係止部73が、図15(b)に示すように、中間部65に対して例えば約30度の傾斜で、斜め下方(図15(b)の下方)に突出している。
この係止部73は、長方形の板材であり、中間部65において、切れ目75の開始部分75aの位置にて曲げられて、斜め下方に真っ直ぐに突出している。なお、係止部73が曲げられている部分が、係止部73の根元部77である。
また、図16に示すように、第1実施形態と同様に、リード線接続部63には、リード線13が接続され、リード線13の被覆部13bには、環状のシール部材27が外嵌されている。このシール部材27は、第1実施形態と同様に、円筒形状であり、その外周面には、周方向に沿って環状凸部27aが2か所に形成されている。
なお、第2実施形態では、リード線13及びシール部材27の軸中心Oより上方(図16(b)における上方:第2方向D2)に、回路接続部67と中間部65とが配置されている。言い換えれば、回路接続部67や中間部65に対して、その厚み方向の下方(第1方向D1)に、軸中心Oが配置されている。
[2−1.コネクタ]
次に、コネクタについて説明する。
図17に示すように、本第2実施形態のコネクタ81は、樹脂製のハウジング83に端子金具61が固定されたものである。
ハウジング83には、第1実施形態と同様に、複数(ここでは5個)の端子金具61が貫挿される複数(ここでは5箇所)の貫通孔85が、軸方向(貫通方向:図17の左右方向)に貫通するように形成されている。
詳しくは、図17(b)に示すように、ハウジング83は、筒状の中央部87と、中央部87より先端側(図17の左側)の突出部89と、中央部87より後端側の筒状シール部91とを備えている。なお、前記貫通孔85は、中央部87と筒状シール部91とを貫通するように設けられている。
この筒状シール部91には、貫通孔85の一部として、リード線13及びシール部材27が挿入されるリード線挿入孔85aが形成されている。
詳しくは、筒状シール部91は、自身のリード線挿入孔85aに、リード線13が貫挿されたシール部材27が圧入されて保持される部分である。ここで、シール部材27は外周面に環状凸部27aを有する円筒形状であるので、筒状シール部91のリード線挿入孔85aの断面形状(軸中心Oと垂直な断面)も、シール部材27の外周(詳しくは環状凸部27aの外周)に応じて円柱形状の空洞となっている。
なお、コネクタ81においては、リード線挿入孔85aの軸中心と、リード線13及びシール部材27の軸中心とは一致しているので、以下では同じ軸中心Oと記載する。
図18(a)に示すように、突出部89の上面(図18(a)の上方の表面)95は、端子金具61の平板状の中間部65が当接するように平坦になっており、この上面95には、上方に突出する凸部97が形成されている。この凸部97は、第1実施形態と同様に、端子金具61のハウジング83への装着時に、端子金具61の固定孔69に嵌入するものである。なお、中間部65の下面65aと突出部89の上面95とは対向している。
また、図18(b)に示すように、突出部89の凸部97が、中間部65の固定孔69に嵌っている状態において、中間部65から延びる係止部73の先端73aは、突出部89の先端面89aに当接して係止されている。
特に本第2実施形態では、突出部89の上面95は、筒状シール部91のリード線挿入孔85aの軸中心Oから径方向外側(即ち図17(b)及び図18(b)の上方:第2方向D2)に張り出している。しかも、係止部73の根元部77も、リード線挿入孔85aの軸中心Oよりずれて、軸中心Oより上方(第2方向D2)に配置されている。
また、係止部73の先端73aは、根本部77より軸中心O側、即ち突出部89の上面95が張り出す側とは反対側(図18の下方)に位置している。
なお、上述した突出部89の上面95及び係止部73の根元部77の配置の条件(即ち軸中心Oより第2方向D2側に位置していること)を満たしていれば、係止部73の先端73の位置が、図18(b)に示す位置からずれていてもよい。
例えば図19(a)に示すように、係止部73の先端73aが、軸中心Oより下方(第1方向D1)に配置されていても、例えば図19(b)に示すように、係止部73の先端73aが、軸中心Oより上方(第2方向D2)に配置されていても良い。
[1−3.効果]
本第2実施形態は、第1実施形態と同様な効果を奏する。
特に本第2実施形態では、突出部89の上面95は、筒状シール部91のリード線挿入孔85aの軸中心Oから上方(第2方向D2)に張り出すとともに、係止部73の根元部77も、リード線挿入孔85aの軸中心Oよりずれて上方(第2方向D2)に配置されている。
そのため、ハウジング83に装着されたリード線13が、矢印X方向(図18(c)参照)に大きな力で引っ張られた場合でも、端子金具61の係止部73が、突出部89の先端面89aから外れにくくなる。即ち、端子金具61がハウジング83から脱落しにくくなるという効果がある。
つまり、リード線13は、軸中心Oに沿って配置されているので、リード線13が矢印X方向に大きな力で引っ張られた場合には、リード線13に接続された端子金具61のリード線接続部63等も、軸中心Oに沿って引っ張られる。
しかし、本第2実施形態では、図18(b)、(c)に示すように、係止部73の根元部77は、軸中心Oより上方(第2方向D2)に配置されているので、リード線接続部63が軸中心Oに沿って矢印X方向に引っ張られると、その引張力は、根元部77では、矢印P方向(即ちリード線13が接続されている部分Qの方向)にかかることになる。そのため、根元部77では、矢印P方向に加わる力の分力は、矢印X方向だけでなく、矢印X方向に対して垂直の矢印Y方向にも加わることになる。
なお、リード線13が端子金具61に接続されている部分Qは、実際には、主として芯線接続部63aにて接触する面であるが、図18(c)では、簡易的に前記Qを1点で示している。
このY方向とは、図18(b)の下方であり、係止部73が先端面89aから外れる上方とは逆方向であるので、係止部73は軸中心Oに向かって力を受けて、先端面89aから外れにくくなる。
このように、本第2実施形態では、リード線13が矢印X方向に引っ張られると、その分力によって、端子金具61がハウジング83から脱落し難くなるという顕著な効果を奏する。
[3.他の実施形態]
本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、端子金具やハウジングの形状、或いは、凸部や係止部の形状などは、前記実施形態の形状に限定されるものではない。端子金具に設けられる係止部としては、第1、第2実施形態のように、片状の係止部に限定されるものではなく、例えば、中間部のうちで固定孔の先端側外縁に沿った一部を、当該中間部の厚み方向に向かって押圧して塑性変形させることで、前記厚み方向に突出する係止部を設けるようにしてもよい。
(2)また、例えば、端子金具や貫通孔の数は、前記実施形態の数に限定されるものではない。
(3)さらに、例えば、複数の貫通孔の配置は、前記実施形態の2列の配置に限定されるものではなく、例えば、全ての貫通孔を、一列(例えば、図8の左右方向に一列)に配置してもよい。或いは、3列以上の配置としてもよい。
(4)なお、上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
3、61…端子金具
5、83…ハウジング
7…回路基板
11、81…コネクタ
13…リード線
21、83…リード線接続部
23、67…回路接続部
25、65…中間部
27…シール部材
31、73…係止部
33…第1屈曲部
34…第2屈曲部
35、69…固定孔
35a、71…端部
41、85…貫通孔
42、85a…リード線挿入孔
45、89…突出部
45a、95…上面
45b、89a…先端面
49、97…凸部
51…溝
53a、53b…段部
55…第3屈曲部
77…根元部

Claims (16)

  1. 金属板材からなる長尺の端子金具において、
    該端子金具は、後端側にリード線と電気的に接続されるリード線接続部を備えるとともに、先端側に回路基板と電気的に接続される回路接続部を備え、更に、前記リード線接続部と前記回路接続部との間に板状の中間部を備えており、
    前記中間部は、厚み方向に貫通した固定孔を備えるとともに、該固定孔の前記先端側の端部に、前記厚み方向に突出する係止部を備えたことを特徴とする端子金具。
  2. 前記回路接続部は、前記係止部の突出方向とは反対側に屈曲した第1屈曲部と、該第1屈曲部より先端側にて、前記端子金具の長手方向の前記先端側に屈曲する第2屈曲部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記回路接続部の前記第2屈曲部より先端側にて、前記係止部の突出方向に屈曲した第3屈曲部を有することを特徴とする請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記リード線接続部に、前記リード線が接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の端子金具。
  5. 前記リード線に、環状のシール部材が外嵌されていることを特徴とする請求項4に記載の端子金具。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかに記載の端子金具が、電気絶縁性を有するハウジングに取り付けられたコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記リード線側から前記回路基板側に貫通する貫通孔を有するとともに、該貫通孔に前記端子金具が挿入されており、
    更に、前記端子金具の先端側が、前記貫通孔の前記回路基板側の開口部から突出するとともに、前記端子金具の前記係止部が、前記ハウジングに係止していることを特徴とするコネクタ。
  7. 前記請求項4又は5に記載の端子金具が、電気絶縁性を有するハウジングに取り付けられたコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記リード線側から前記回路基板側に貫通する貫通孔を有するとともに、該貫通孔に前記端子金具が挿入されており、
    且つ、前記ハウジングは、前記貫通孔に挿入された前記端子金具の前記中間部に沿って設けられて該中間部に対向する表面を備えており、
    前記端子金具の先端側が、前記貫通孔の前記回路基板側の開口部から突出するとともに、前記端子金具の前記係止部が、前記ハウジングに係止しており、
    更に、前記表面は、前記貫通孔のうち前記リード線が挿入される側のリード線挿入孔の軸中心から径方向外側に張り出して設けられているとともに、前記係止部のうち少なくとも前記中間部から突出する根元部は、前記リード線挿入孔の軸中心より前記表面が張り出す側に配置されていることを特徴とするコネクタ。
  8. 前記ハウジングは、前記端子金具の前記固定孔に嵌る凸部と、前記端子金具の前記係止部が係止する被係止部と、を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載のコネクタ。
  9. 前記端子金具は、前記凸部が前記端子金具の前記固定孔の前記先端側の端部に係止することによって、前記後端側への移動が規制されていることを特徴とする請求項8に記載のコネクタ。
  10. 前記端子金具は、前記係止部が前記ハウジングの前記被係止部に係止することによって、前記後端側への移動が規制されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のコネクタ。
  11. 前記回路接続部は、前記係止部の突出方向とは反対側に屈曲した第1屈曲部と、該第1屈曲部より先端側にて、前記端子金具の長手方向の前記先端側に屈曲する第2屈曲部と、を有し、
    前記ハウジングの前記貫通孔には、該貫通孔の貫通方向に沿って、前記凸部の配置位置とは反対側の位置に、前記端子金具の前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の部位が通過可能な溝を備えたことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載のコネクタ。
  12. 前記端子金具における前記中間部の幅は前記回路接続部の幅及び前記貫通孔の前記溝の幅よりも大きく、且つ、前記回路接続部の幅は前記貫通孔の前記溝の幅よりも小さいことを特徴とする請求項11に記載のコネクタ。
  13. 前記ハウジングは、前記回路基板側に突出する突出部を有しており、該突出部の表面の一部と前記貫通孔の内周面の一部とが同一平面を有していることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載のコネクタ。
  14. 前記同一平面である前記突出部の表面の一部に、前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項13に記載のコネクタ。
  15. 前記ハウジングの前記貫通孔のうち前記溝の幅方向における両側を構成する両段部の前記同一平面からの距離は、前記凸部の前記同一平面からの距離以下であることを特徴とする請求項14に記載のコネクタ。
  16. 前記ハウジングの前記貫通孔が、前記リード線に外嵌されたシール部材によってシールされていることを特徴とする請求項6〜15のいずれか1項に記載のコネクタ。
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