JP2017215026A - 流体バルブおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁体とシール部材との摺動性を向上させる。
【解決手段】少なくとも1つの開口部11b、11cを有する本体11と、本体11の内部で回転することによって少なくとも1つの開口部11b、11cの開度を調節する弁体12と、本体11と弁体12との間で弾性変形するシール部材13と、弁体12の外表面に設けられ、弁体12とともに回転してシール部材13と摺動する摺動被膜14とを備える。これによると、摺動被膜14が弁体12の外表面に設けられているので、摺動被膜14がシール部材13に設けられている場合のようにシール部材13の弾性が摺動被膜14によって阻害されることを回避できる。また、筒状のシール部材13の内周面に摺動被膜14を設ける場合と比較して、摺動被膜14を容易に設けることができる。したがって、弁体12とシール部材13との摺動性を向上できる。
【選択図】図3
【解決手段】少なくとも1つの開口部11b、11cを有する本体11と、本体11の内部で回転することによって少なくとも1つの開口部11b、11cの開度を調節する弁体12と、本体11と弁体12との間で弾性変形するシール部材13と、弁体12の外表面に設けられ、弁体12とともに回転してシール部材13と摺動する摺動被膜14とを備える。これによると、摺動被膜14が弁体12の外表面に設けられているので、摺動被膜14がシール部材13に設けられている場合のようにシール部材13の弾性が摺動被膜14によって阻害されることを回避できる。また、筒状のシール部材13の内周面に摺動被膜14を設ける場合と比較して、摺動被膜14を容易に設けることができる。したがって、弁体12とシール部材13との摺動性を向上できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、流体の流路に用いられる流体バルブ、およびその製造方法に関する。
従来、特許文献1には、弁本体と弁体とシール部材とを備える流路切替弁が記載されている。シール部材は、弾性材料にて円筒状に形成されており、弁本体の弁室に収容されている。弁体は、弁本体の弁室においてシール部材の内側に収容されている。
そして、弁体が回転駆動されると、弁体がシール部材の内周面を回転摺動して流路の開閉または切り替えが行われる。
シール部材の内径は弁体の外径よりも若干小さくなっているので、シール部材が弁体によって伸ばされて弾性力が発生し、シール部材が弁体に密着してシール力を発揮する。
この従来技術では、シール部材が円筒状に一体成形されているので、シール部材が複数個の板状部材に分割して成形されている場合と比較してシール部材の部品点数を削減できる。
上記従来技術では、シール部材が弁体に密着してシール力を発揮するので、弁体とシール部材との間で摺動抵抗が大きくなる。そのため、弁体を駆動するモータのトルクを大きくする必要があり、モータの大型化やモータの重量増加、モータの消費動力の増大を招いてしまう。
そこで、本発明者は、弁体とシール部材との摺動を良くするために、シール部材の内周面にフッ素系樹脂の摺動被膜を貼り付けることを検討した。
しかしながら、シール部材にフッ素系樹脂の摺動被膜が貼り付けられると、シール部材の弾性が摺動被膜によって阻害されてしまうので、安定したシール力を発揮できなくなる。
また、摺動被膜をシール部材に貼り付ける際に摺動被膜をシール部材に押圧する作業が必要となるので、シール部材の内周面に摺動被膜を貼り付けることが非常に困難である。すなわち、シール部材が複数個の板状部材に分割して成形されている場合、摺動被膜を板状のシール部材に押圧しやすいのに対し、上記従来技術のようにシール部材が円筒状に形成されている場合、摺動被膜を円筒状のシール部材の内周面に押圧するのが非常に困難である。
そこで、本発明者は、弁体自体をフッ素系樹脂で成形する案も検討したが、フッ素系樹脂は型による成形が困難であるので、フッ素系樹脂の棒材または塊材から削り出して製作する必要があり、生産性が悪く現実的ではない。
本発明は上記点に鑑みて、弁体とシール部材との摺動性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の流体バルブでは、
少なくとも1つの開口部(11b、11c)を有する本体(11)と、
本体(11)の内部で回転することによって少なくとも1つの開口部(11b、11c)の開度を調節する弁体(12)と、
本体(11)と弁体(12)との間で弾性変形するシール部材(13)と、
弁体(12)の外表面に設けられ、弁体(12)とともに回転してシール部材(13)と摺動する摺動被膜(14)とを備える。
少なくとも1つの開口部(11b、11c)を有する本体(11)と、
本体(11)の内部で回転することによって少なくとも1つの開口部(11b、11c)の開度を調節する弁体(12)と、
本体(11)と弁体(12)との間で弾性変形するシール部材(13)と、
弁体(12)の外表面に設けられ、弁体(12)とともに回転してシール部材(13)と摺動する摺動被膜(14)とを備える。
これによると、摺動被膜(14)が弁体(12)の外表面に設けられているので、摺動被膜(14)がシール部材(13)に設けられている場合のようにシール部材(13)の弾性が摺動被膜(14)によって阻害されることを回避できる。また、シール部材(13)に摺動被膜(14)を設ける場合と比較して、摺動被膜(14)を容易に設けることができる。したがって、弁体(12)とシール部材(13)との摺動性を向上できる。
上記目的を達成するため、請求項5に記載の流体バルブの製造方法では、
摺動被膜(14)として、熱収縮材料で筒状に成形された被膜を用い、
弁体(12)の外側に摺動被膜(14)を被せた後、摺動被膜(14)に熱を加えて摺動被膜(14)を弁体(12)の外周面に密着させる加熱工程を含む。
摺動被膜(14)として、熱収縮材料で筒状に成形された被膜を用い、
弁体(12)の外側に摺動被膜(14)を被せた後、摺動被膜(14)に熱を加えて摺動被膜(14)を弁体(12)の外周面に密着させる加熱工程を含む。
これにより、摺動被膜(14)を弁体(12)の外表面に良好に設けることができるので、弁体(12)とシール部材(13)との摺動性を向上できる。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の流体バルブの製造方法では、弁体(12)および摺動被膜(14)をインサート成形するインサート成形工程を含む。
これにより、請求項5に記載の流体バルブの製造方法と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1および図2に示す流体バルブ10は、流体の流れを切り替えるバルブである。流体バルブ10は、例えば、車両のエンジンから流出する冷却水の流れを切り替えるバルブである。
図1および図2に示す流体バルブ10は、流体の流れを切り替えるバルブである。流体バルブ10は、例えば、車両のエンジンから流出する冷却水の流れを切り替えるバルブである。
次に、流体バルブ10の構造について述べる。流体バルブ10はバルブボディ11を有している。バルブボディ11は、流体バルブ10の本体をなすハウジングであり、樹脂で形成されている。バルブボディ11には第1〜3ポート11a〜11cが形成されている。第1〜3ポート11a〜11cは、流体が流入する流入口、または流体が流出する流出口を形成している。第1〜3ポート11a〜11cは、図示しない流体配管が接続される配管接続部である。
第1ポート11aは、バルブボディ11の底面部に形成されている。第2ポート11bおよび第3ポート11cは、バルブボディ11の側面部に形成されている。
流体バルブ10は、図3に示す弁体12、パッキン13および摺動被膜14を有している。バルブボディ11の内部空間において弁体12が回転することによって第2ポート11bおよび第3ポート11cの開度を調節する。
弁体12は、樹脂にて略円筒状に形成されている。弁体12には、図示しないアクチュエータ側に接続される駆動シャフト12aが設けられている。弁体12は、図示しないアクチュエータによって回転駆動される。
弁体12の外周面は、第2ポート11bおよび第3ポート11cと所定の隙間を有して対向している。弁体12の外周面には連通口12cが形成されている。
弁体12の外周面とバルブボディ11の内周面との間には、パッキン13が配置されている。パッキン13は、弁体12の外周面とバルブボディ11の内周面との間に冷却水が漏れ出ることを防止するシール部材である。
パッキン13は、ゴム等の弾性材料で円筒状に形成されており、バルブボディ11と弁体12との間で弾性変形する。パッキン13には、バルブボディ11の第2ポート11bおよび第3ポート11cと重合する開口部13b、13cが形成されている。
弁体12の外周面には、摺動被膜14が設けられている。摺動被膜14は、弁体12の外周面とパッキン13の内周面との間で摺動性を確保する摺動部材である。
摺動被膜14は、フッ素系樹脂で形成されている。フッ素系樹脂は、例えばPTFE(四フッ素化樹脂)、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)、ETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)等である。
摺動被膜14は、略円筒膜状の形状を有しており、弁体12の外周面に熱収縮によって密着している。摺動被膜14は、弁体12の周方向(換言すれば、弁体12の回転方向)に連続して繋がっている。すなわち、摺動被膜14は、弁体12の周方向に複数個に分割されていない。摺動被膜14には、弁体12の連通口12cに重合する連通孔14aが形成されている。
弁体12の外周面のうち連通口12cが形成されている部位は平坦な形状になっている。したがって、弁体12の連通口12cおよび摺動被膜14の連通孔14aは、円筒状のパッキン13の内周面に対して離間している。これにより、弁体12が回転した際に摺動被膜14のうち連通孔14aの周縁部がパッキン13に引っ掛かったり弁体12からめくれ上がったりすることを抑制できる。
次に、摺動被膜14を弁体12の外周面に熱収縮によって密着させる手順を図4および図5に基づいて説明する。
まず、摺動被膜14として、熱収縮材料(具体的には、熱収縮するフッ素系樹脂)で円筒状に成形された被膜を用いる。図4に示すように、このときの摺動被膜14の内周長は、弁体12の外周長よりも大きくなっており、このときの摺動被膜14の軸方向長さは、弁体12のうちパッキン13と摺動する部位の軸方向長さよりも大きい寸法になっている。
次いで、加熱工程において、摺動被膜14を弁体12の外側に被せて熱を加える。これにより、摺動被膜14が熱収縮する。図5の二点鎖線は、熱収縮前の摺動被膜14の形状を示している。摺動被膜14が熱収縮することによって、摺動被膜14が弁体12の外周面に密着する。
図4の二点鎖線は、熱収縮後の摺動被膜14の形状を示している。熱収縮後の摺動被膜14は、弁体12の上面および下面まで回り込んでいる。すなわち、摺動被膜14は、弁体12の外周面のみならず弁体12の上面および下面にも密着している。これにより、摺動被膜14と弁体12とが弁体12の軸方向に互いに係合し、摺動被膜14が弁体12の軸方向にずれることを防止している。
図4に示すように、弁体12の外周面には凹部12dが形成されている。摺動被膜14が熱収縮して弁体12の凹部12dに入り込んで密着することによって、摺動被膜14と弁体12とが周方向に互いに係合し、摺動被膜14が弁体12の周方向にずれることを防止している。
図4では、理解を容易にするために、単体状態の弁体12に連通口12cを図示し、単体状態の摺動被膜14に連通孔14aを図示しているが、摺動被膜14を弁体12に密着させた後、孔加工工程において、摺動被膜14の連通孔14aおよび弁体12の連通口12cを同時に孔明け加工するのが好ましい。
次に、上記構成における作用効果を説明する。弁体12の外周面に摺動被膜14が設けられているので、弁体12を回転駆動する際に弁体12の外周面とパッキン13の内周面との間の摺動抵抗を低減できる。
そのため、弁体12を回転駆動する駆動機構(具体的にはアクチュエータやギヤ等)として低負荷の低トルクモータを採用できるので、弁体12を回転駆動する駆動機構を小型化できる。その結果、流体バルブ10の小型化、軽量化および省動力化を実現できるとともに、振動や騒音のレベルを低減できる。
また、弁体12を回転駆動する駆動機構の負荷が減少するので、ギヤなどの摺動部の摩耗を抑制でき、ひいては流体バルブ10の寿命向上を実現できる。
本実施形態の流体バルブ10では、摺動被膜14は、弁体12の外表面に設けられ、弁体12とともに回転してパッキン13と摺動する。
これによると、摺動被膜14が弁体12の外表面に設けられているので、摺動被膜14がパッキン13に設けられている場合のようにパッキン13の弾性が摺動被膜14によって阻害されることを回避できる。また、筒状のパッキン13の内周面に摺動被膜14を設ける場合と比較して、摺動被膜14を容易に設けることができる。したがって、弁体12とパッキン13との摺動性を向上できる。
本実施形態の流体バルブ10では、弁体12および摺動被膜14は、弁体12の軸方向および弁体12の回転方向のうち少なくとも一方の方向に互いに係合している。これにより、摺動被膜14が弁体12からずれることを抑制できる。
本実施形態の流体バルブ10では、摺動被膜14は、弁体12の周方向に連続して繋がった形状を有している。これによると、弁体12の周方向において摺動被膜14の継ぎ目が形成されないので、弁体12が回転した際に摺動被膜14がパッキン13に引っ掛かったり弁体12からめくれ上がったりすることを抑制できる。
本実施形態の流体バルブ10の製造方法では、摺動被膜14として、熱収縮材料で筒状に成形された被膜を用い、弁体12の外側に摺動被膜14を被せた後、摺動被膜14に熱を加えて摺動被膜14を弁体12の外周面に密着させる加熱工程を含む。これにより、摺動被膜14を弁体12の外表面に容易に設けることができる。
本実施形態の流体バルブ10の製造方法では、加熱工程の後に、摺動被膜14および弁体12に同時に孔形状を加工する孔加工工程を含む。これにより、摺動被膜14の連通孔14aおよび弁体12の連通口12cを精度良く形成できる。
(第2実施形態)
上記実施形態では、摺動被膜14は、熱収縮によって弁体12の外周面に密着されているが、本実施形態では、図6および図7に示すように、摺動被膜14は、バネ部材15によって弁体12の外周面に固定されている。
上記実施形態では、摺動被膜14は、熱収縮によって弁体12の外周面に密着されているが、本実施形態では、図6および図7に示すように、摺動被膜14は、バネ部材15によって弁体12の外周面に固定されている。
弁体12の外周面には溝部12eが形成されている。溝部12eは弁体12の外周面の軸方向全領域に亘って形成されている。
摺動被膜14は、弁体12の溝部12eに入り込んでいる。摺動被膜14は、弁体12の溝部12eとバネ部材15との間に挟み込まれている。バネ部材15は、弾性変形する弾性部材である。バネ部材15は、切り欠きを有する筒状の形状を有している。バネ部材15が、自身の弾性力によって溝部12e内で広がっていることによって摺動被膜14が弁体12の外周面に固定されている。
弁体12の外周面には位置決めピン12fが形成されている。摺動被膜14には位置決め孔14bが形成されている。弁体12の位置決めピン12fは、摺動被膜14の位置決め孔14bに挿入されている。これにより、摺動被膜14と弁体12とが周方向および軸方向に互いに係合するので、摺動被膜14が弁体12の周方向および軸方向にずれることが防止される。
次に、摺動被膜14を弁体12に固定させる手順を説明する。まず、図6に示すように、円筒状の摺動被膜14を弁体12の外側に被せる。このときの摺動被膜14の内周長は、弁体12の外周長よりも大きくなっている。
次いで、バネ部材15を弁体12および摺動被膜14の外側から溝部12e内に嵌め込む。これにより、摺動被膜14が摺動被膜14が弁体12の外周面に密着する。図7の二点鎖線は、バネ部材15を嵌め込む前の摺動被膜14の形状を示している。バネ部材15が溝部12e内に嵌め込まれることによって摺動被膜14が溝部12e内に引き込まれるので、摺動被膜14が弁体12の外周面に密着する。
摺動被膜14の連通孔14aおよび弁体12の連通口12cの孔明け加工は、摺動被膜14を弁体12に固定させる前に行ってもよいし、摺動被膜14を弁体12に固定させた後に行ってもよい。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態の流体バルブ10では、弁体12の外表面には、摺動被膜14が入り込む溝部12eが形成されており、バネ部材15は、摺動被膜14の外側から溝部12e内に嵌め込まれて摺動被膜14を溝部12eに固定させる。
これにより、溝部12eで摺動被膜14の寸法上の余剰を吸収できるとともに、弁体12の外周面に対する摺動被膜14の固定を容易化できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、摺動被膜14および弁体12はインサート成形されている。インサート成形は、金型内にインサート部品を挿入した上で金型を閉じ、樹脂を流し込むことにより、樹脂とインサート部品を一体化させる工法である。
本実施形態では、摺動被膜14および弁体12はインサート成形されている。インサート成形は、金型内にインサート部品を挿入した上で金型を閉じ、樹脂を流し込むことにより、樹脂とインサート部品を一体化させる工法である。
摺動被膜14および弁体12をインサート成形する手順を図8に基づいて説明する。まず、セット工程において、円筒状に成形された摺動被膜14を金型20内にセットする。次いで、インサート成形工程において、溶融状態の樹脂を金型20内に充填することによって摺動被膜14および弁体12をインサート成形する。そして、取出工程において、インサート成形された摺動被膜14および弁体12を金型20から取り出す。
本実施形態においても、上記第2実施形態と同様に、弁体12の外周面に位置決めピン12fが形成されていて、摺動被膜14に位置決め孔14bが形成されていてもよい。弁体12の位置決めピン12fが摺動被膜14の位置決め孔14bに挿入されることによって、摺動被膜14が弁体12の周方向および軸方向にずれることを防止できる。
本実施形態の流体バルブ10の製造方法は、弁体12および摺動被膜14をインサート成形するインサート成形工程を含む。本実施形態においても、上記実施形態と同様に、摺動被膜14を弁体12の外表面に設けることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、弁体12および摺動被膜14は円筒状に形成されているが、弁体12および摺動被膜14の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、弁体12およびパッキン13は、円錐台状の外形を有する筒状に形成されていてもよい。図10に示すように、弁体12およびパッキン13は、球台状の外形を有する筒状に形成されていてもよい。
すなわち、弁体12は、駆動シャフト12aに対して垂直な方向に切断した時の断面の外形が円形状になっていればよく、パッキン13は、駆動シャフト12aに対して垂直な方向に切断した時の断面の内形が円形状になっていればよい。
(2)上記実施形態では、バルブボディ11に第1〜3ポート11a〜11cが形成されているが、これに限定されることなく、バルブボディ11のポートの個数および配置を適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、弁体12の外周面に連通口12cが形成されているが、連通口12cの個数を適宜変更可能である。
11 バルブボディ(本体)
11b 第2ポート(開口部)
11c 第3ポート(開口部)
12 弁体
13 パッキン(シール部材)
14 摺動被膜
11b 第2ポート(開口部)
11c 第3ポート(開口部)
12 弁体
13 パッキン(シール部材)
14 摺動被膜
Claims (7)
- 少なくとも1つの開口部(11b、11c)を有する本体(11)と、
前記本体の内部で回転することによって前記少なくとも1つの開口部の開度を調節する弁体(12)と、
前記本体と前記弁体との間で弾性変形するシール部材(13)と、
前記弁体の外表面に設けられ、前記弁体とともに回転して前記シール部材と摺動する摺動被膜(14)とを備える流体バルブ。 - 前記弁体および前記摺動被膜は、前記弁体の周方向および軸方向のうち少なくとも一方の方向に互いに係合している請求項1に記載の流体バルブ。
- 前記摺動被膜は、前記弁体の周方向に連続して繋がった形状を有している請求項1または2に記載の流体バルブ。
- 前記弁体の外表面には、前記摺動被膜が入り込む溝部(12e)が形成されており、
前記摺動被膜の外側から前記溝部内に嵌め込まれ、前記摺動被膜を前記溝部に固定させる弾性部材(15)を備える請求項1ないし3のいずれか1つに記載の流体バルブ。 - 少なくとも1つの開口部(11b、11c)を有する本体(11)と、
前記本体の内部で回転することによって前記少なくとも1つの開口部の開度を調節する弁体(12)と、
前記本体と前記弁体との間で弾性変形するシール部材(13)と、
前記弁体の外表面に設けられ、前記弁体とともに回転して前記シール部材と摺動する摺動被膜(14)とを備える流体バルブの製造方法であって、
前記摺動被膜として、熱収縮材料で筒状に成形された被膜を用い、
前記弁体の外側に前記摺動被膜を被せた後、前記摺動被膜に熱を加えて前記摺動被膜を前記弁体の外周面に密着させる加熱工程を含む流体バルブの製造方法。 - 前記加熱工程の後に、前記摺動被膜および前記弁体に同時に孔形状を加工する孔加工工程を含む請求項5に記載の流体バルブの製造方法。
- 少なくとも1つの開口部(11b、11c)を有する本体(11)と、
前記本体の内部で回転することによって前記少なくとも1つの開口部の開度を調節する弁体(12)と、
前記本体と前記弁体との間で弾性変形するシール部材(13)と、
前記弁体の外表面に設けられ、前記弁体とともに回転して前記シール部材と摺動する摺動被膜(14)とを備える流体バルブの製造方法であって、
前記弁体および前記摺動被膜をインサート成形するインサート成形工程を含む流体バルブの製造方法。
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