JP2017214883A - 2サイクルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】スライド式の金型を不要としつつ、クランクケースとシリンダとのシール面が大きくなるのを抑制できる2サイクルエンジンを提供する。
【解決手段】2サイクルエンジンは、クランク軸11を支持するクランクケース2と、クランクケース2の上部に連結されたシリンダブロック1と、クランクケース2の内部に形成されたクランク室2aと、シリンダブロック1の内部に形成された燃焼室1aと、クランク室2aと燃焼室1aとを連通させる掃気通路25とを備えている。掃気通路25は、クランクケース2に形成された掃気通路下半部25aと、シリンダブロック1に形成された掃気通路上半部25bとを有している。掃気通路下半部25aの一側がクランクケース2の外側方に開口している。開口30が、クランクケース2と別体の蓋体32により閉止されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、クランク室と燃焼室とを連通させる掃気通路を備えた2サイクルエンジンに関するものである。
刈払機のような作業機の駆動源として、小形の2サイクルエンジンが用いられる(例えば、特許文献1)。特許文献1のエンジンは、クランクケースの内部に掃気溝が設けられ、この掃気溝を別体の蓋体で塞ぐことで、掃気通路が形成されている。別体の蓋体を用いて掃気通路を形成することで、スライド式の金型が不要となるので、製造コストを削減できる。
WO2011/135948号
しかしながら、特許文献1のエンジンでは、別体の蓋体が、シリンダとクランクケースとの合わせ部も含んだ構造となるので、蓋体の外側にシリンダとのシール面を確保する必要がある。そのため、通常よりも、クランクケースにおけるシリンダ取付面が大きくなってしまい、シール性の低下を招く。
本発明は、スライド式の金型を不要としつつ、クランクケースとシリンダとのシール面が大きくなるのを抑制できる2サイクルエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の2サイクルエンジンは、クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上部に連結されたシリンダブロックと、前記クランクケースの内部に形成されたクランク室と、前記シリンダブロックの内部に形成された燃焼室と、前記クランク室と前記燃焼室とを連通させる掃気通路とを備えている。前記掃気通路は、前記クランクケースに形成された掃気通路下半部と、前記シリンダブロックに形成された掃気通路上半部とを有している。前記掃気通路下半部の一側が前記クランクケースの外側方に開口しており、前記開口が、前記クランクケースと別体の蓋体により閉止されている。
この構成によれば、クランクケースの内部に掃気通路下半部が形成され、この掃気通路下半部の一側がクランクケースの外側方に開口し、この開口がクランクケースと別体の蓋体により閉止されている。これにより、掃気通路下半部を形成するためのスライド式の金型が不要となるので、製造コストを削減できる。また、掃気通路下半部の一側がクランクケースの外側方に開口しているので、蓋体は、シリンダとクランクケースとの合わせ部を含まない。したがって、蓋体にシリンダとのシール面を確保する必要がないので、クランクケースにおけるシリンダ取付面が、通常よりも大きくなることがなく、また、シール性の低下も抑制できる。
本発明において、前記蓋体は、締結部材により前記クランクケースに着脱自在に取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、蓋体の組み付けや、掃気通路の点検が容易になる。
本発明において、前記掃気通路の下端部が、前記クランク軸の軸受を介して、前記クランク室に連通していることが好ましい。この構成によれば、混合気が軸受空間を通過するので、混合気による軸受の潤滑性が向上する。
本発明において、前記掃気通路は、混合気が導入される第1掃気通路部分と、空気が導入される第2掃気通路部分とを含むことが好ましい。この構成によれば、空気が先行する層状掃気により、混合気の吹き抜けを防止できる。
前記第1掃気通路部分と第2掃気通路部分とを含む場合、前記第1掃気通路部分の下端部が、前記クランク軸の軸受を介して、前記クランク室に連通していることが好ましい。この構成によれば、混合気が軸受空間を通過するので、混合気による軸受の潤滑性が向上する。
この場合、前記第1掃気通路部分の下端部が前記軸受の前記一側に位置し、前記軸受の軸方向外側に設けた連通空間と前記下端部とが連通孔を介して連通していることが好ましい。この構成によれば、簡単な構造で、混合気による軸受の潤滑性向上を実現できる。
本発明の2サイクルエンジンによれば、掃気通路下半部を形成するためのスライド式の金型が不要となって製造コストを削減できるうえに、クランクケースにおけるシリンダ取付面が、通常よりも大きくなることがないので、クランクケースとシリンダ間のシール性の低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る2サイクルエンジンを示す正面断面図である。 図1のII−II線に沿った側面断面図である。 同エンジンのシリンダブロックとクランクケースとの断面図である。 同クランクケースを示す正面図である。 同エンジンのシリンダブロックとクランクケースを示す斜視図である。 同エンジンの吸気行程におけるシリンダブロックとクランクケースを示す正面断面図である。 同エンジンの掃気行程における同シリンダブロックと同クランクケースを示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2サイクルエンジンのシリンダブロックとクランクケースとを示す正面図である。 同エンジンのシリンダブロックとクランクケースとを示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る2サイクルエンジンのシリンダブロックとクランクケースとを示す正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、刈払機に使用される小型の2サイクルエンジンを例示してある。
図1において、この2サイクルエンジンは、内部に燃焼室1aを形成したシリンダブロック1が、クランク室2aを形成するクランクケース2の上部に連結されている。シリンダブロック1およびクランクケース2はそれぞれ、アルミニウム合金のような金属製であり、成形型(鋳型)により成形される。シリンダブロック1の一側部(図1の右側)には、吸気系を構成する気化器3とエアクリーナ4が接続され、他側部(図1の左側)には排気系を構成するマフラー5が接続されている。クランクケース2の下部には燃料タンク6が取り付けられている。
シリンダブロック1の内側にシリンダボア1bが形成されて、このシリンダボア1b内に軸心方向C1に往復動するピストン7が挿入されている。図2に示すように、クランクケース2の前後の端壁2b,2cには、軸受ハウジング33,33がそれぞれ形成されている。これら軸受ハウジング33,33に装着されたクランク軸受10,10を介して、クランク軸11がクランクケース2に回転自在に支持されている。
このクランク軸11の軸心C2から変位した位置に、図1に示す中空状のクランクピン12が設けられ、このクランクピン12とピストン7に設けた中空状のピストンピン13との間が、大端部軸受14および小端部軸受17を介してコンロッド18により連結されている。クランク軸11にはクランクウェブ19が設けられ、シリンダブロック1の上部には点火プラグPが設けられている。シリンダブロック1と気化器3の間には、高温のシリンダブロック1からの断熱を目的として、樹脂製のインシュレータ20が設けられている。図2に示すシリンダブロック1とクランクケース2の合せ面90は、クランク軸心C1と平行に設定されている。
図1のインシュレータ20内には、上部側にシリンダブロック1に連通する空気供給通路21が形成され、下部側にシリンダブロック1に連通して空気供給通路21に平行に配設された混合気通路22が形成されている。さらに、シリンダブロック1の周壁には、その内周面に開口する排気ポート23aを有する排気通路23が形成されている。この排気通路23からの排気ガス(燃焼ガス)は、マフラー7を経て外部に排出される。
シリンダブロック1とクランクケース2の内部には、燃焼室1aとクランク室2aとを連通させる掃気通路25が設けられている。掃気通路25は、混合気が導入される第1掃気通路部分26と、空気が導入される第2掃気通路部分27とを含む。第1および第2掃気通路部分26,27は、排気通路23の軸心C3を中心にして前後対称に各一対ずつ設けられており、混合気の第2掃気通路部分27が、空気の第1掃気通路部分26よりも排気ポート23a寄りに形成されている。図3において、第1および第2掃気通路部分26,27の上端の第1および第2掃気ポート26a,27aは、排気ポート23aの上端よりも低い位置に設定されている。第1および第2掃気通路部分26,27の下端26d、27dは、クランク室2aに連通している。掃気通路25の詳細は後述する。
図2において、クランク軸11の一端部(図2の左端部)には、フライホイールを兼ねる冷却ファン28が取り付けられている。この冷却ファン28にエンジンの出力を刈払機の動力伝達シャフトに伝達する遠心クラッチ29が取り付けられている。一方、クランク軸11の他端部(図2の右端部)にはスタータプーリSPが取り付けられている。スタータプーリSPの軸方向外方に、スタータプーリSPを介してクランク軸11を回転させるリコイルスタータRSが配置されている。
冷却ファン28から送給された冷却風CAは、シリンダブロック1およびマフラー5を覆うシュラウドShによって導かれてシリンダブロック1を冷却する。その後、温度上昇した冷却風CAは、シュラウドShに形成された通気孔AHを通して外部に排出される。
図3に示すクランクケース2は、クランク軸心C2の方向に、第1および第2のケース分割体2A,2Bに2分割されている。つまり、分割体2A,2Bのそれぞれは、クランク軸心C2の方向が抜き方向となる成形型で形成される。この第1および第2のケース分割体2A,2Bがクランク軸心C2とほぼ直交する合わせ面S1で互いに重ね合わされ、固定ボルト(図示せず)による締結で互いに固定されている。
掃気通路25は、クランクケース2に形成された掃気通路下半部25aと、シリンダブロック1に形成された掃気通路上半部25bとを有している。掃気通路上半部25bは、型成形によりシリンダブロック1と一体に形成されており、上端の前記第1および第2掃気ポート26a,27aから下方に延びて、下端26b,27bはシリンダブロック1とクランクケース2との合せ面90に開口している。
一方、掃気通路下半部25aは、型成形によりクランクケース2と一体に形成されており、その上端26c,27cが合せ面90に開口し、掃気通路上半部25bの下端26b,27bに連通している。図4に示すように、掃気通路下半部25aは、上端26c,27cから下方に延びた後、クランクケース2におけるクランク軸挿通孔2dに沿って湾曲しながら下方に延びる。掃気通路下半部25aの下端に、クランク軸心C2方向内側に延びる貫通孔35が形成されており、この貫通孔35を介してクランク室2aに連通している。掃気通路下半部25aの下端、すなわち貫通孔35は、クランク軸心C2よりもやや下方に位置している。
図5に示すように、掃気通路下半部25aの一部、詳細には、クランク軸挿通孔2dに沿って湾曲する湾曲通路部分36の一側が、クランクケース2の外側方に開口している。この開口30が、クランクケース2と別体の蓋体32により閉止されている。蓋体32は、複数の締結部材34によりクランクケース2に着脱自在に取り付けられている。
湾曲通路部分36は、型抜き方向であるクランク軸心C2方向外側に延びるリブ状の壁37で形成されている。一方、蓋体32は、板金製で、クランク軸心C2方向外側方から締結部材34によりクランクケース2に取り付けられている。このように、蓋体32は簡単な構造で、湾曲通路部分36はクランクケース2に型成形により一体形成されている。
シリンダブロック1における気化器3側の側面には、開口部38が設けられている。この開口部38の下方に、図1の混合気通路22の下流部が形成され、その出口が、シリンダブロック1の内周面に開口する混合気ポート22aとなっている。
図3に示すように、シリンダブロック1の内部には、第1および第2掃気通路部分26,27がシリンダボア1bの軸心方向C1を挟んで各一対ずつ形成されており、この第1および第2掃気通路部分26,27に、図1に示すインシュレータ20の空気供給通路21からの空気Aを供給するための空気導入通路40が連通されている。
空気導入通路40の下流部は、図5に示す開口部38の両側下方の奥部にそれぞれ形成されており、シリンダボア1b(図1)の径方向外側を通って第1および第2掃気通路部分26,27にそれぞれ連通している。図1のインシュレータ20における空気供給通路21の下流側出口には、これに連なる空気導入通路40の圧力が所定値以下に低下したときに、空気供給通路21を開くリードバルブ42が取り付けられている。空気導入通路40は、排気通路23に近い第2掃気通路部分27のみに連通させてもよい。
空気供給通路21から第1および第2掃気通路部分26,27内に導入される空気Aは、後述するように、ピストン7が下降する掃気行程において、図3の掃気通路上半部25bおよび掃気通路下半部25aを介して、第1および第2掃気ポート26a,27aから燃焼室1a内に噴出される。
図6に示すピストン7が上昇する吸気行程では、シリンダブロック1内のピストン7が上死点付近に至り、シリンダブロック1やクランク室2aの内部が負圧状態となる、このとき、混合気Mが混合気ポート22aからクランク室2a内へと直接導入される。この導入された混合気Mにより、コンロッドの大端部軸受14や小端部軸受17が潤滑される。
このとき、第1掃気通路部分26は、その下端26dを介してクランク室2aに連通し、第2掃気通路部分27は、その下端27dをおよび貫通孔35(図4)を介してクランク室2aに連通しているので、第1および第2掃気通路部分26,27も負圧になる。したがって、これら第1および第2掃気通路部分26,27に連なる図1の空気導入通路40が負圧になって、インシュレータ20の空気供給通路21の出口に取り付けたリードバルブ42が開放される。これにより、空気供給通路21からの空気Aが空気導入通路40を通って一旦両掃気通路部分26,27に導入される。このように、吸気行程においてクランク室2aの負圧を受けてリードバルブ42が開放しているときは、両掃気通路部分26,27内に常に空気Aが導入される。そのため、第1および第2掃気通路部分26,27内の上部に吹き抜け防止用の十分な空気量が確保される。
つづいて、図7に示す掃気行程では、第1掃気通路部分26および第2掃気通路部分27の第1および第2掃気ポート26a,27aから混合気Mと空気Aが燃焼室1a内に導入される。このとき、まず、第1および第2掃気ポート26a,27aから空気Aが導入され、つづいて混合気Mが導入されるようになっている。したがって、先に導入された空気Aにより、図6の排気ポート23aからの混合気Mの吹き抜けを防止できる。
上記構成によれば、図5のクランクケース2の内部に形成された掃気通路下半部25aの一側がクランクケース2の外側方に開口し、この開口30がクランクケース2と別体の蓋体32により閉止されている。これにより、下端がクランクケース2内に連通する掃気通路下半部25bを形成するためのスライド式の金型が不要となるので、製造コストを削減できる。また、掃気通路下半部25bの一側がクランクケース2の外側方に開口しているので、蓋体32は、シリンダブロック1とクランクケース2との合わせ面90を含まない。したがって、蓋体32にシリンダブロック1とのシール面を確保する必要がないので、クランクケース2におけるシリンダ取付面が、通常よりも大きくなることがない。したがって、シリンダブロック1とクランクケース2との間のシール性の低下が抑制される。
図5に示す蓋体32は、締結部材34によりクランクケース2に着脱自在に取り付けられている。これにより、蓋体32の組み付けや、第1および第2掃気通路部分26,27の点検が容易になる。
本実施形態の2サイクルエンジンは、混合気が導入される第1掃気通路部分26と、空気が導入される第2掃気通路部分27とを有しているので、空気が先行する層状掃気により、混合気の吹き抜けを防止できる。
図8および図9は、本発明の第2実施形態に係る2サイクルエンジンのシリンダブロック1とクランクケース2を示す。図8に示すように、第2実施形態では、掃気通路25が単一の掃気通路部分からなり、この掃気通路25の下端部25cが、クランク軸受10を介してクランク室2aに連通している。具体的には、掃気通路25の下端部が、クランク軸受10の軸心C2方向一側に位置し、クランク軸受10の軸方向外側に設けた連通空間50とこの下端部とが、図9に示す連通孔52を介して連通している。図9の連通空間50の下端は、クランク軸受10の内外輪間の軸受空間、およびクランクウェブ19とクランク軸受10間の隙間を通って、クランク室2aに連通している。
図9の掃気行程では、掃気通路25からの混合気Mが燃焼室1a内に導入される際に、クランク室2a内の混合気Mが、軸受空間、連通空間50および連通孔52を通って掃気通路25に入る。この際に、混合気Mに含まれている燃料およびオイルによってクランク軸受10が潤滑される。その他の構成、作用は、上記第1実施形態と同じである。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、掃気通路下半部25bを形成するためのスライド式の金型が不要となって製造コストを削減できるうえに、クランクケース2におけるシリンダ取付面が、通常よりも大きくなることがないので、シリンダブロック1とクランクケース2との間のシール性の低下が抑制される。さらに、第2実施形態のエンジンによれば、掃気通路25の下端部がクランク軸受10を介してクランク室2aに連通しているので、混合気Mが軸受空間を通過する際に、混合気Mによるクランク軸受10の潤滑が行われる。したがって、クランク軸受10の潤滑性が向上する。
上記第2実施形態では、掃気通路25は、単一の掃気通路部分で構成されているが、第1実施形態と同様に、第1掃気通路部分26と第2掃気通路部分27とからなっていてもよい。その場合、第1掃気通路部分26の下端部を、クランク軸受10の軸方向外側に設けた連通空間50と連通孔52を介して連通させる。これにより、簡単な構造で、層状掃気による混合気Mの吹き抜け防止と、混合気Mによる軸受の潤滑性向上の両方を実現できる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る2サイクルエンジンのシリンダブロック1とクランクケース2を示す。図10に示すように、第3実施形態では、第2実施形態と同様に掃気通路25が単一の掃気通路部分からなり、この掃気通路25が、第1実施形態と同様にクランク軸挿通孔2dに沿って湾曲しながら下方に延びて、クランク軸心C2方向内側に延びる貫通孔35を介してクランク室2aに連通している。その他の構成、作用および効果は、上記第1実施形態と同じである。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記第1実施形態では、掃気通路25は、第1掃気通路部分26と第2掃気通路部分27とからなっているが、単一の掃気通路部分で構成されていてもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 シリンダブロック
1a 燃焼室
2 クランクケース
2a クランク室
10 クランク軸受(軸受)
11 クランク軸
25 掃気通路
25a 掃気通路下半部
25b 掃気通路上半部
26 第1掃気通路部分
27 第2掃気通路部分
30 開口
32 蓋体
34 締結部材
50 連通空間
52 連通孔

Claims (6)

  1. クランク軸を支持するクランクケースと、
    前記クランクケースの上部に連結されたシリンダブロックと、
    前記クランクケースの内部に形成されたクランク室と、
    前記シリンダブロックの内部に形成された燃焼室と、
    前記クランク室と前記燃焼室とを連通させる掃気通路と、を備え、
    前記掃気通路は、前記クランクケースに形成された掃気通路下半部と、前記シリンダブロックに形成された掃気通路上半部とを有し、
    前記掃気通路下半部の一側が前記クランクケースの外側方に開口しており、
    前記開口が、前記クランクケースと別体の蓋体により閉止されている2サイクルエンジン。
  2. 請求項1に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記蓋体は、締結部材により前記クランクケースに着脱自在に取り付けられている2サイクルエンジン。
  3. 請求項1または2に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記掃気通路の下端部が、前記クランク軸の軸受を介して、前記クランク室に連通している2サイクルエンジン。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記掃気通路は、混合気が導入される第1掃気通路部分と、空気が導入される第2掃気通路部分とを含む2サイクルエンジン。
  5. 請求項4に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記第1掃気通路部分の下端部が、前記クランク軸の軸受を介して、前記クランク室に連通している2サイクルエンジン。
  6. 請求項5に記載の2サイクルエンジンにおいて、前記第1掃気通路部分の下端部が、前記軸受の前記一側に位置し、
    前記軸受の軸方向外側に設けた連通空間と前記下端部とが連通孔を介して連通している2サイクルエンジン。
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