JP2017214682A - ポリエステル太細糸 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)マルチフィラメントの任意の横断面において、2種類以上の異なる断面形状を有するフィラメント群から構成される太細糸であって、下記の要件(a)〜(c)の特徴を有するポリエステル太細糸である。
(a)マルチフィラメント濃染部の横断面において、各フィラメント群の外接円直径の変動係数CV%が7〜14%である。
(b)マルチフィラメント淡染部の横断面において、各フィラメント群の外接円直径の変動係数CV%が3〜8%である。
(c)マルチフィラメントの濃淡ピッチ長が6〜30cmである。
(2)ウースター波形の繊度変動率ベースラインからの繊度変動率幅が10%以上の繊度変動ピークが1〜19個/mである。
(3)ウースター波形の繊度変動率ベースラインからの繊度変動率幅が20%以上の繊度変動ピークが1〜10個/mである。
延伸倍率(倍)=(1+定応力伸長伸度(%)/100×α)
(α:延伸倍率における係数)
さらにまた、延伸ローラー10は加熱型であることが好ましく、延伸と熱セットを連続的に実施することで各断面形状のフィラメント群での太細位相差を増大させることができ、濃淡の段階的な変化を発現させることができる。加熱延伸ローラーの温度は80〜130℃であることが好ましく、100〜120℃であるとさらに好ましい。
後述するウースター糸むら試験機を用いて25秒間測定を実施し、得られたウースター波形チャート(糸長10m分相当)の繊度変動率最低値をベースラインとする。ベースラインから10%以上もしくは20%以上の領域にピークトップを有する繊度変動ピーク個数をカウントする。糸長10m中のピーク個数をカウントした後、1mあたりの個数を算出する(図5)。本測定を6回繰り返し、得られた値の平均値を繊度変動ピーク個数とする。
後述する染色条件で染色したポリエステル太細糸の濃染部(ハンター色差計の測定においてL値が0より大きく60未満の箇所)および淡染部(ハンター色差計の測定においてL値が60以上100未満の箇所)について、各5カ所の糸横断面写真を400倍で撮影、その写真をもとに各断面形状のフィラメント群のフィラメント外接円直径を測定し、その標準偏差を算出する。フィラメント横断面に外接する円の直径を測定、各5カ所の全フィラメントにつき測定し、直径の平均値および標準偏差から変動係数CV%を計算する。
後述する染色条件で染色したポリエステル太細糸について、任意の淡染部Aの最も淡染である箇所を基点aとし、淡染部Aと濃染部を挟んだ隣にある淡染部Bの最も淡染である箇所を基点bとしたとき、基点a−基点b間の長さをマルチフィラメントの濃淡ピッチ長とする。6カ所について濃淡ピッチ長を測定し、その平均をとったものを濃淡ピッチ長とする。
zellweger社製USTER TESTER UT−4を用いて、糸のトータル繊度により使用する測定用スロットルを選択した後、糸速25m/分、撚り数5000T/mの条件にて1分間測定することにより得る。
インストロン型引張り試験機で得た図4に示すチャート上のAの伸度を読み取る。定応力伸長伸度については5カ所測定し、その平均値で表す。
得られたポリエステル太細糸を下記条件で製織、染色し、染色布帛上に現れる濃染部および淡染部の境界が不明瞭で、かつ濃淡境界での濃淡切り替わりが段階的に変化した色調グラデーションを有する杢調について、10人の判定者に後述する比較例1のサンプルを標準試料として、目視および官能評価を、標準試料に対しての色調グラデーション度合を5点満点で採点してもらい、以下の4段階で評価して○、○○を合格とした。
○○:判定者の平均値が4点以上
○ :判定者の平均値が3点以上4点未満
△ :判定者の平均値が2点以上3点未満
× :判定者の平均値が2点未満 。
縦糸 ; 84T−36Fのポリエステル生糸
緯糸 ; 実施例で得たポリエステル太細糸
経密度; 50本/inch(2.54cm) 。
染料 ; DinanixNavy S−2G200% 0.3%o.w.f.
染色助剤 ; Tetrosin PEC 5.0%o.w.f.
SunSalt; 1.0%o.w.f.
浴比 ; 1:100
染色 50℃×15分処理の後、1.6℃/分の速度で昇温し、98℃×20分処理する。
ポリエステル太細糸の操業性の評価方法について、延伸加工性は仕掛数に対する糸切れ数の割合を算出したとき、5%未満:○、5%以上10%未満:△、10%以上:×とした。
25℃オルトクロロフェノール(濃度99.9%)中の固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートを丸孔24孔、6葉型孔24孔を配列した口金を用い、図2の工程にて紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、丸断面フィラメントが12フィラメントおよび6葉断面フィラメントが12フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
25℃オルトクロロフェノール(濃度99.9%)中の固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートを丸孔96孔、3葉型孔48孔を配列した口金を用い、図2の工程にて紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、丸断面フィラメントが48フィラメントおよび3葉断面フィラメントが24フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度が145dtexの高配向未延伸糸を得た。
25℃オルトクロロフェノール(濃度99.9%)中の固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートを丸孔48孔、4葉型孔48孔を配列した口金を用い、図2の工程にて紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび4葉断面フィラメントが24フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度が143dtexの高配向未延伸糸を得た。
25℃オルトクロロフェノール(濃度99.9%)中の固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートを3葉型孔48孔、6葉型孔48孔を配列した口金を用い、図2の工程にて紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、3葉断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度が143dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1において、単一のポリマー吐出孔のみを有する口金として、丸孔を72孔配列した口金を用い、紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、丸断面フィラメント糸を36フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度が157dtexの高配向未延伸糸を得た。
単一吐出孔として4葉型孔を72孔配列した口金を使用して、比較例1紡糸工程と同様の設備を用いて紡糸速度3000m/分で溶融紡糸し、4葉断面フィラメントを36フィラメントとなるよう2糸条取りしてドラムに巻き取り、総繊度148dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
実施例1と同様の方法を用いて、丸断面フィラメントが24フィラメントおよび6葉断面フィラメントが24フィラメント、総繊度が149dtexの高配向未延伸糸を得た。
2:チムニー
3:給油ガイド
4:第1インターレースノズル
5:引取ローラー
6:第2インターレースノズル
7:高配向未延伸糸
8:フィードローラー
9:熱ピン
10:加熱延伸ローラー
11:フィードローラー
12:ワインダー
A:定応力伸張域の伸び
B:破断までの伸び
a:ウースター波形チャートのベースライン
b:ウースター波形チャートのベースラインから繊度変動率+10%を示す直線
c:ウースター波形チャートのベースラインから繊度変動率+20%を示す直線
Claims (3)
- マルチフィラメントの任意の横断面において、2種類以上の異なる断面形状を有するフィラメント群から構成される太細糸であって、下記の要件(a)〜(c)の特徴を有するポリエステル太細糸。
(a)マルチフィラメント濃染部の横断面において、各フィラメント群の外接円直径の変動係数CV%が7〜14%
(b)マルチフィラメント淡染部の横断面において、各フィラメント群の外接円直径の変動係数CV%が3〜8%
(c)マルチフィラメントの濃淡ピッチ長が6〜30cm - ウースター波形の繊度変動率ベースラインからの繊度変動率幅が10%以上の繊度変動ピーク個数が1〜19個/mであることを特徴とする前項1記載のポリエステル太細糸。
- ウースター波形の繊度変動率ベースラインからの繊度変動率幅が20%以上の繊度変動ピーク個数が1〜10個/mであることを特徴とする前項1および2記載のポリエステル太細糸。
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