JP2017214122A - 付加剤添加構造及び混合容器セット - Google Patents

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Hikonori Umegaki
彦希 梅垣
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剛 有泉
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Abstract

【課題】コンパクト化を図ることができ、封止フィルムを円滑に開封することができる付加剤添加構造及び混合容器セットを提供する。
【解決手段】混合容器セット10Aは付加剤収容具18を開封部16によって開封する付加剤添加構造を備える。付加剤収容具18の封止フィルム60は、接着面78に接着されて収容室56内に付加剤M2a、M2bを封止する。開封部16は、封止フィルム60を付加剤収容具18の回転方向に沿って破りながら収容室56内に進入する開封用突起48、50を有する。収容室56内には、封止フィルム60の開封完了時に開封部16に対する付加剤収容具18の回転を規制する回転規制部76が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器本体内の溶剤に加えるための付加剤が封止されている付加剤収容具を開封部によって開封する付加剤添加構造及び混合容器セットに関する。
この種の混合容器セットとして、例えば、特許文献1の医薬物質用の滴下ボトルが知られている。この滴下ボトルは、ボトル本体と、ボトル本体の首部に接続されたキャップ部とを備えている。キャップ部は、ボトル本体内の液体に混合させる付加剤を収容する外側円筒体と、付加剤を外側円筒体内に封止するダイアフラムと、外側円筒体内に軸線方向に沿ってスライド可能に配設された内側円筒体とを有している。内側円筒体の下端部は、ダイアフラム(封止フィルム)を外側円筒体の軸線方向に沿って剪断することができるように鏨状又はのみ状に形成(斜めにカット)されている。
特開平11−290423号公報
上述した特許文献1のような従来技術では、内側円筒体を外側円筒体に対してボトル本体側にスライドさせることにより、内側円筒体の鏨状の下端部を封止フィルムに押し当てて当該封止フィルムを剪断している。そのため、キャップ部が軸線方向に比較的大きくなるという不都合がある。
また、付加剤が収容されている外側円筒体内に内側円筒体が配設されているため、封止フィルムを剪断する際に、内側円筒体の下端部と封止フィルムとの間に付加剤が入り込むことがある。そうすると、封止フィルムを円滑に開封することができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、コンパクト化を図ることができ、封止フィルムを円滑に開封することができる付加剤添加構造及び混合容器セットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る付加剤添加構造は、容器本体内の溶剤に加えるための付加剤が封止されている付加剤収容具を開封部によって開封する付加剤添加構造であって、前記付加剤収容具は、前記開封部に対して回転可能に設けられ、前記付加剤が収容された収容室を有する収容部と、前記収容部に設けられた接着面に接着され、前記収容室内に前記付加剤を封止する封止フィルムと、を有し、前記開封部には、当該開封部に対して前記収容部を回転させることによって前記封止フィルムを前記収容室の外側から前記収容部の回転方向に沿って破りながら前記収容室内に進入する開封用突起と、前記封止フィルムが開封された状態で前記収容室内と前記容器本体内とを連通させる連通孔と、が形成され、前記収容室内には、前記封止フィルムの開封完了時に前記開封用突起に接触することにより前記開封部に対する前記収容部の回転を規制する回転規制部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る付加剤添加構造によれば、開封用突起によって封止フィルムを収容部の回転方向に沿って破ることができるので、付加剤添加構造のコンパクト化を図ることができる。また、開封用突起を収容室内ではなく開封部に形成しているので、開封用突起を封止フィルムに対して直接的に接触させることができる。これにより、封止フィルムを円滑に開封することができる。
さらに、封止フィルムの開封完了時に開封用突起を回転規制部に接触させて収容部の開封部に対する回転を規制することができるので、封止フィルムが開封用突起によって過度に破られることを抑えることができる。また、開封された封止フィルムは、接着面に接着されたままの状態で維持されるため、封止フィルムが収容部から切り離されることを確実に抑えることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記収容部は、前記収容室を構成する筒体を備え、前記回転規制部は、前記筒体の内面に設けられていてもよい。
このような構成によれば、回転規制部の構成を簡素化することができるとともに封止フィルムの開封完了時に開封用突起を回転規制部に確実に接触させることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記筒体は、円筒状に構成され、前記回転規制部は、前記筒体の内周面から内方に向かって延出していてもよい。
このような構成によれば、封止フィルムの開封完了時に開封用突起を回転規制部に一層確実に接触させることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記回転規制部は、前記筒体の内周面のうち互いに対向する部位を連結するように設けられていてもよい。
このような構成によれば、回転規制部の剛性を高めることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記開封用突起は、前記筒体の周方向に互いに離間するように2つ設けられ、前記回転規制部は、前記封止フィルムの開封完了時に、各前記開封用突起に接触可能に設けられていてもよい。
このような構成によれば、2つの開封用突起によって封止フィルムを効率的に破ることができる。また、封止フィルムの開封完了時に、回転規制部が各開封用突起に接触するため、収容部の開封部に対する回転をより確実に規制することができる。
上記の付加剤添加構造において、前記回転規制部は、前記収容室を2つの室に仕切るように設けられていてもよい。
このような構成によれば、封止フィルムの開封前において成分の異なる2つの付加剤を互いに隔離させた状態で各室内に収容しておき、封止フィルムの開封時に、これら付加剤を容器本体内の溶剤に加えて混合させることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記接着面は、第1接着面であって、前記回転規制部には、前記封止フィルムが接着された第2接着面が設けられ、前記第1接着面及び前記第2接着面は、同一平面上に設けられていてもよい。
このような構成によれば、封止フィルムの開封前において、封止フィルムのシール表面積を比較的大きくすることができるため、収容室内に付加剤を安定的に封止することができる。また、封止フィルムを第1接着面及び第2接着面に対して確実に接着させることができる。
上記の付加剤添加構造において、前記開封部は、前記容器本体に設けられた口部に対して着脱可能に構成されていてもよい。
このような構成によれば、開封部を容器本体に一体的に設けられないため、容器本体の構成を簡素化することができる。
上記の付加剤添加構造において、前記開封部は、前記付加剤収容具が着脱可能なように前記容器本体に一体的に設けられていてもよい。
このような構成によれば、付加剤収容具の封止フィルムを開封する際に、開封部を容器本体に取り付ける手順を省略することができる。
本発明に係る混合容器セットは、溶剤を収容する容器本体と、前記容器本体内の前記溶剤に加えるための付加剤が封止された付加剤収容具と、前記付加剤収容具を開封するための開封部と、を備えた混合容器セットであって、前記付加剤収容具及び前記開封部は、上述した付加剤収容具及び開封部であることを特徴とする。
本発明に係る混合容器セットによれば、上述した付加剤添加構造と同様の効果を奏する混合容器セットを得ることができる。
本発明によれば、開封部に設けられた開封用突起によって封止フィルムを付加剤収容具の回転方向に沿って破ることができるので、付加剤添加構造のコンパクト化を図ることができ、封止フィルムを円滑に開封することができる。
本発明の第1実施形態に係る付加剤添加構造を備えた混合容器セットを示す模式図である。 図1の付加剤収容具及び開封部の分解斜視図である。 図2の一部断面斜視図である。 図2の付加剤収容具の一部省略分解斜視図である。 図5Aは開封部を容器の口部に接続した状態を示す一部省略縦断面図であり、図5Bは収容部を開封部に対して所定量だけ回転させた状態を示す一部省略縦断面図である。 図6Aは図5BのVIA−VIA線に沿った横断面図であり、図6Bは収容部を開封部に対してさらに回転させた状態を示す横断面図である。 図7Aはストッパ部の第1の拡大説明図であり、図7Bはストッパ部の第2の拡大説明図である。 溶剤に付加剤が混合された状態の混合容器セットの一部省略縦断面図である。 封止フィルムが開封した状態を示す一部省略斜視図である。 口部から付加剤収容具を取り外した状態を示す一部省略縦断面図である。 図11Aは第1変形例に係る付加剤収容具の縦断面図であり、図11Bは当該付加剤収容具の一部省略分解斜視図である。 図12Aは図11Aに示す付加剤収容具の第1の動作説明図であり、図12Bは当該付加剤収容具の第2の動作説明図である。 図11Aの付加剤収容具の封止フィルムが開封した状態を示す一部省略斜視図である。 図14Aは第2変形例に係る付加剤収容具の縦断面図であり、図14Bは当該付加剤収容具の一部省略分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る付加剤添加構造を備えた混合容器セットを示す模式図である。 図15に示す付加剤収容具及び開封部の分解斜視図である。 図16の一部断面斜視図である。
以下、本発明に係る付加剤添加構造及び混合容器セットについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図3、図4、図6A、図6B、図11B〜図12B、図14B及び図17では、説明の便宜上、付加剤の図示を省略している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る混合容器セット10Aは、飲食前に容器14内の溶剤M1に付加剤M2a、M2bを混合して撹拌することにより、味、粘度、成分等を変化させた経口栄養剤(混合剤M3)を得るためのものである。ただし、混合容器セット10Aは、経口栄養剤を得るためのものに限定されない。すなわち、混合容器セット10Aは、例えば、使用前に溶剤M1に付加剤M2a、M2bを混合することにより、生体に投与する薬剤(混合剤M3)を得るためのものであってもよい。
図1に示すように、混合容器セット10Aは、溶剤M1を収容する容器14と、付加剤M2a、M2bが開封部16によって開封可能なように封止されている付加剤収容具18とを備えている。容器14は、パウチ容器として構成されており、可撓性を有する容器本体20と、容器本体20に設けられた口部22と、口部22に着脱自在なキャップ24とを有している。
容器本体20は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質樹脂製又はアルミニウム製の可撓性を有するフィルム材を重ね、その周縁のシール部において融着又は接着し、袋状に構成されたバッグである。容器本体20は、透明に構成するのが好ましい。この場合、容器本体20内の溶剤M1に付加剤M2a、M2bを混合させた際にこれら物質の混ざり具合(溶解具合)を外から容易に視認することができるからである。
図1及び図8に示すように、口部22は、硬質樹脂で一体的に成形されており、容器本体20に対して融着又は接着されるとともに溶剤M1、付加剤M2a、M2b又は混合剤M3(以下、「溶剤M1等」と称することがある。)が流通する内孔22aを有している。口部22の外周面には、キャップ24の図示しないねじ部が螺合する第1接続ねじ部26が形成されている。口部22の内周面の先端側には、先端に向かって口部22の径方向外方に傾斜する第1接続テーパ面28が形成されている。
図2及び図3に示すように、開封部16は、付加剤収容具18の封止フィルム60を開封するためのものであって、硬質樹脂によって一体的に成形されている。開封部16は、円筒状の外筒部30と、外筒部30の内周面に設けられた円環部32と、円環部32の内端部から外筒部30の一端側に延出した円筒状の内筒部34と、円環部32の外端部から内管部の延出方向とは反対の他端側に延出した第1円筒部36とを備えている。
外筒部30の内周面には、第1接続ねじ部26に螺合する第2接続ねじ部38が形成されている。本実施形態では、第1接続ねじ部26及び第2接続ねじ部38が螺合した状態で、内筒部34が口部22の内孔22aに嵌入される(図5A等参照)。このとき、内筒部34の内孔34aは、口部22の内孔22aを介して容器本体20内に連通している(図8参照)。
外筒部30の外周面には、ユーザの手指の滑り止めとして機能する第1滑り止め部40が形成されている。本実施形態では、第1滑り止め部40は、外筒部30の略全長に亘って延在する凸部が外筒部30の全周に亘って所定間隔離間して複数設けられることによって構成されている。このような第1滑り止め部40は、例えば、ローレット加工により形成することができる。なお、第1滑り止め部40の大きさ及び形状は任意に設定可能であり、外筒部30の外周面に凹部を形成することによって構成してもよい。
円環部32の一方の面(口部22を指向する面)には、口部22の先端面に液密に接触することにより溶剤M1等が容器14と開封部16との間から漏出することを抑えるための円環状の第1シール突起42が形成されている。第1シール突起42の大きさ及び形状は、任意に設定可能である。円環部32の他方の面(第1円筒部36の内孔36aに臨む面)には、径方向内方に向かって内筒部34側に傾斜した傾斜面44が形成されている。
内筒部34は、外筒部30と同軸に設けられ、外筒部30よりも短く形成されている。内筒部34の外周面には、先端に向かって内筒部34の径方向内方に傾斜する第2接続テーパ面46が形成されている。第2接続テーパ面46は、内筒部34の先端まで延在している。
図5Aから解かるように、内筒部34の軸線に対する第2接続テーパ面46の傾斜角度は、口部22の軸線に対する第1接続テーパ面28の傾斜角度と同一に設定されている。そのため、第2接続テーパ面46は、第2接続ねじ部38を第1接続ねじ部26に締め付けた状態で第1接続テーパ面28に液密に接触することとなる。これにより、口部22及び開封部16の間から溶剤M1等が漏出することを一層抑えることができる。
図3に示すように、内筒部34の他端面には、付加剤収容具18の封止フィルム60を開封するための第1開封用突起48と第2開封用突起50とが設けられている。第1開封用突起48と第2開封用突起50の構成については後述する。
第1円筒部36の基端部は、外筒部30の内周面の他端部に繋がっている。第1円筒部36の内周面には、先端に向かって径方向外方に傾斜した第1テーパ面52が形成されている。第1円筒部36の外周面には、第1ねじ部54が形成されている。
図2〜図5Aに示すように、付加剤収容具18は、付加剤M2a、M2bが収容される収容室56が形成された収容部58と、収容室56内に付加剤M2a、M2bを封止する封止フィルム60とを備えている。
収容部58は、硬質樹脂によって一体的に成形されており、円筒状の周壁部62と、周壁部62の片側の開口を閉塞する閉塞部64と、周壁部62内に位置するように閉塞部64から延出した第2円筒部(筒体)66とを有している。
周壁部62と第2円筒部66とは、互いに同軸に設けられている。周壁部62の内周面には、開封部16の第1ねじ部54に螺合する第2ねじ部68が形成されている。第2円筒部66は、第1ねじ部54及び第2ねじ部68が螺合した状態で、第1円筒部36の内孔36aに嵌入される(図5A等参照)。
本実施形態では、開封部16に対して収容部58を回転させるのに必要な力(第1ねじ部54及び第2ねじ部68の締め付けトルク)は、口部22に対して開封部16を回転させるのに必要な力(第1接続ねじ部26及び第2接続ねじ部38の締め付けトルク)よりも大きくなるように設定されている。これにより、例えば、ユーザが収容部58を把持した状態で開封部16を口部22に接続する場合であっても、第2接続ねじ部38が第1接続ねじ部26に対して締め付けられた後に第2ねじ部68が第1ねじ部54に対して締めつけられることとなる。
周壁部62の外周面には、ユーザの手指の滑り止めとして機能する第2滑り止め部70が形成されている。本実施形態では、第2滑り止め部70は、周壁部62の略全長に亘って延在する凸部が周壁部62の全周に亘って所定間隔離間して複数設けられることによって構成されている。このような第2滑り止め部70は、例えば、ローレット加工により形成することができる。なお、第2滑り止め部70の大きさ及び形状は任意に設定可能であり、周壁部62の外周面に凹部を形成することによって構成してもよい。
閉塞部64の一方の面には、第1円筒部36の先端面に接触することにより溶剤M1等が開封部16と収容部58との間から漏出することを抑えるための円環状の第2シール突起72が形成されている。第2シール突起72の大きさ及び形状は、任意に設定可能である。
第2円筒部66の外周面には、先端に向かって径方向内方に傾斜した第2テーパ面74が形成されている。第2円筒部66の軸線に対する第2テーパ面74の傾斜角度は、第1円筒部36の軸線に対する第1テーパ面52の傾斜角度と同一に設定されている(図8参照)。そのため、第2テーパ面74は、第2ねじ部68を第1ねじ部54に締め付けた状態で第1テーパ面52に液密に接触することとなる。これにより、開封部16及び収容部58の間から溶剤M1等が漏出することを一層抑えることができる。
図3に示すように、第2円筒部66の内孔は、付加剤M2a、M2bを収容する収容室56として機能する。第2円筒部66の内面には、封止フィルム60の開封完了時に第1開封用突起48及び第2開封用突起50が接触することにより開封部16に対する収容部58の回転(第1ねじ部54及び第2ねじ部68が互いに締め付けられる方向の回転)を規制する回転規制部76が設けられている。
回転規制部76は、収容室56を第2円筒部66の軸線と直交する方向に第1室56aと第2室56bとに仕切る板状部材である。具体的には、回転規制部76は、第2円筒部66の内周面のうち互いに対向する部位を連結するように径方向に沿って延在するとともに第2円筒部66の軸線方向の全長に亘って延在している。つまり、回転規制部76は、閉塞部64に連結している。
第1室56aの容積と第2室56bの容積とは同一に設定されている。第1室56aには付加剤M2aが収容され第2室56bには付加剤M2bが収容されている。付加剤M2a及び付加剤M2bは、互いに異なる成分で構成されている。ただし、付加剤M2a及び付加剤M2bは、互いに同一の成分で構成されていてもよい。
各付加剤M2a、M2bは、例えば、粉末剤、錠剤、顆粒剤、液剤等を用いることができる。一般的に、粉末剤は、錠剤及び顆粒剤よりも溶剤M1に均一に混合(溶解)させ易く、且つ液剤よりも保存期間が長い。そのため、付加剤M2a、M2bとしては、粉末剤を用いるのが好ましい。付加剤M2a、M2bは、フレーバ(香料)、ゲル化剤、栄養素等を含有することができる。栄養素としては、例えば、分岐鎖アミノ酸(BCAA:branched-chain amino acids)等が挙げられる。
なお、各付加剤M2a、M2bは同じ材料のものであってよく、また、それぞれ別の材料を組み合わせるものであってもよい。別の材料とする場合、製造工程での材料同士の混合作業を省くことができること、また予め混合すると安定性が低下する材料の組み合わせの場合に使用直前に両者を混ぜ合わせることができること等の効果がある。
図3及び図4に示すように、封止フィルム60は、第2円筒部66に設けられた第1接着面78と、回転規制部76に設けられた第2接着面80とに接着されている。第1接着面78は、第2円筒部66の一端面の全体に接着剤を塗布することにより形成され、第2接着面80は、回転規制部76のうち閉塞部64とは反対側を指向する面の全体に接着剤を塗布することにより形成されている。第1接着面78及び第2接着面80は、第2円筒部66の軸線と直交する同一平面上に設けられている。第1接着面78は円環状に延在し、第2接着面80は直線状に延在している。
封止フィルム60としては、アルミニウム製のフィルムを好適に用いることができる。ただし、封止フィルム60は、樹脂製のフィルム等であってもよい。
第2円筒部66の先端部の外周面には、環状凹部82が形成されている。環状凹部82は、製造時に、封止フィルム60を貼り付けた後、その余分な部分をパンチ切断する際のパンチ刃の逃げ空間(クリアランス)である。これにより、封止フィルム60を第2円筒部66の先端部の外形形状に沿って効率的に形成することができる。すなわち、封止フィルム60が第2円筒部66の外側にはみ出すことが抑えられるため、封止フィルム60が第1円筒部36と第2円筒部66との間に挟み込まれることを防止することができる。
図3に示すように、開封部16には、封止フィルム60を収容室56の外側から開封するための第1開封用突起48及び第2開封用突起50が設けられている。第1開封用突起48及び第2開封用突起50は、内筒部34の軸線を挟んで互いに対向するとともに内筒部34の周方向に互いに離間している。換言すれば、第1開封用突起48及び第2開封用突起50は、内筒部34の周方向に位相が180°ずれた位置に設けられている。
第1開封用突起48は、内筒部34の他端面から第1円筒部36の軸線方向に沿って第1円筒部36における第2円筒部66が嵌入される開口部側に向かって突出している。第1開封用突起48は、内筒部34の周方向に所定角度だけ延在している。前記所定角度は、15°以上45°以下、好ましくは22.5°以上37.5°以下、さらに好ましくは30°に設定される。
前記所定角度が15°よりも小さいと、封止フィルム60を開封するために必要な付加剤収容具18の開封部16に対する回転量が比較的多くなる(第1ねじ部54及び第2ねじ部68の長さが長くなる)ため付加剤添加構造が大きくなり易い。
一方、前記所定角度が45°よりも大きいと、第1開封用突起48を第1室56a内に進入させ難くなり、封止フィルム60を効率的に開封することができないおそれがある。前記所定角度が30°であれば、封止フィルム60を効率的に開封することができるとともに付加剤収容具18のコンパクト化を好適に図ることができる。
第1開封用突起48の先端部を封止フィルム60に対して貫通させ易くするために、第1開封用突起48のうち第1円筒部36の径方向内方を指向する内面は、先端に向かって径方向外側に傾斜している。換言すれば、第1開封用突起48は、先端側に向かって徐々に薄肉に形成されている。
また、第1開封用突起48は、封止フィルム60のうち第2円筒部66の内周面の近傍に接触するように設けられている(図6A参照)。これにより、封止フィルム60を第2円筒部66の内周面に沿って比較的大きく開封させることができる。第2開封用突起50は、第1開封用突起48と同様に構成されている。そのため、第2開封用突起50の詳細な構成についての説明は省略する。
図2、図4、図6A〜図7Bに示すように、付加剤収容具18及び開封部16には、封止フィルム60が開封された状態で第1ねじ部54及び第2ねじ部68の締め付け方向(R1方向)とは反対方向(R2方向)への開封部16に対する収容部58の回転を規制するストッパ部84が設けられている。ストッパ部84は、開封部16の外筒部30の他端面に周方向に位相が180°ずれた位置に設けられた一対の第1凸部86と、周壁部62の一端面に周方向に位相が180°ずれた位置に設けられた一対の第2凸部88とを有している。
図7A及び図7Bに示すように、各第1凸部86は、外筒部30の他端面からR1方向に向かって周壁部62側に斜めに延在した第1面86aと、第1面86aの先端からR2方向に向かって外筒部30の他端面まで斜めに延在した第2面86bとを有している。
各第2凸部88は、周壁部62の一端面からR2方向に向かって外筒部30側に斜めに延在した第3面88aと、第3面88aの先端から周壁部62の軸線に沿って周壁部62の一端面まで延在した第4面88bとを有している。
第1凸部86及び第2凸部88は、収容部58を開封部16に対してR1方向に回転させた際に第1面86aと第3面88aとが互いに接触することにより第2凸部88が第1凸部86を乗り越えることができるように形成されている。また、第1凸部86及び第2凸部88は、封止フィルム60が開封された状態で、収容部58を開封部16に対してR2方向に回転させた際に第4面88bと第2面86bとが互いに接触することにより第2凸部88が第1凸部86を乗り越えることができないように形成されている。
本実施形態に係る付加剤添加構造を備えた混合容器セット10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、混合容器セット10Aの使用方法について説明する。なお、初期状態において、容器本体20はキャップ24によって封止されており、封止フィルム60が開封されていない状態で第1ねじ部54及び第2ねじ部68が互いに螺合されているものとする。
図1に示すように、まず、ユーザは、容器本体20からキャップ24を取り外し、所望の付加剤M2a、M2bが収容されている付加剤収容具18が設けられた開封部16を容器本体20の口部22に接続する。すなわち、ユーザは、第1滑り止め部40を把持した状態で、第2接続ねじ部38を第1接続ねじ部26に螺合させて開封部16を容器本体20に対してR1方向に回転させる。これにより、第2接続ねじ部38が第1接続ねじ部26に対して確実且つ円滑に締め付けられる(図5A参照)。
なお、ユーザは、第2滑り止め部70を把持した状態で、収容部58を容器本体20に対してR1方向に回転させてもよい。この場合であっても、開封部16に対して収容部58を回転させるのに必要な力(回転抵抗力)が口部22に対して開封部16を回転させるのに必要な力(回転抵抗力)よりも大きいため、第1接続ねじ部26及び第2接続ねじ部38が互いに締め付けられる前に封止フィルム60が開封することを防止することができる。
図5Aに示すように、第2接続ねじ部38を第1接続ねじ部26に対して締め付けると、開封部16の内筒部34が口部22の内孔22aに嵌入される。このとき、第2接続テーパ面46と第1接続テーパ面28とが互いに液密に接触するとともに第1シール突起42が弾性変形した状態で口部22の先端面に液密に接触する。これにより、容器14内の溶剤M1等が口部22及び開封部16の間から漏出することが抑えられる。
続いて、ユーザは、第2滑り止め部70を把持した状態で収容部58を開封部16に対してR1方向に回転させる。そうすると、第1ねじ部54及び第2ねじ部68が互いに締め付けられ、第1開封用突起48の先端と第2開封用突起50の先端とが封止フィルム60の外表面に接触する。
そして、封止フィルム60がR1方向に回転しながら第1開封用突起48の先端及び第2開封用突起50の先端に向かって押し付けられる。そのため、第1開封用突起48の先端部が封止フィルム60のうち第2円筒部66の内周面の近傍を貫通して第1室56a内に進入するとともに、第2開封用突起50の先端部が封止フィルム60のうち第2円筒部66の内周面の近傍を貫通して第2室56b内に進入する(図5B及び図6A参照)。
続いて、収容部58をR1方向にさらに回転させると、封止フィルム60は、第1開封用突起48及び第2開封用突起50のR2方向の側面に接触しながらR1方向に回転するとともに第1開封用突起48及び第2開封用突起50の基端側に進行する。換言すれば、第1開封用突起48が第1室56a内にさらに進行するとともに第2開封用突起50が第2室56b内にさらに進行する。そのため、第1開封用突起48によって封止フィルム60に形成された第1破断部90と第2開封用突起50によって封止フィルム60に形成された第2破断部92とが拡幅しながらR1方向に沿って広がる(図6B参照)。
このとき、図7Aに示すように、第1凸部86の第1面86aと第2凸部88の第3面88aとが接触して第2凸部88が第1凸部86を乗り越えることが可能であるため、開封部16に対して収容部58をR1方向に回転させることができる。
そして、封止フィルム60は、第1開封用突起48によって周方向に略半円弧状に破られるとともに第2開封用突起50によって周方向に略半円弧状に破られる(図6B参照)。そうすると、図8及び図9に示すように、封止フィルム60は、第1室56aを覆っていた部分(第1破断フィルム部94a)と第2室56bを覆っていた部分(第2破断フィルム部94b)とが内筒部34側に捲れることにより開封する。
これにより、第1室56a及び第2室56bは、開封部16の連通孔(第1円筒部36の内孔36a及び内筒部34の内孔34a)並びに口部22の内孔22aを介して容器本体20内に連通する。そのため、第1室56a内の付加剤M2aと第2室56b内の付加剤M2bが容器本体20内に導入される。なお、本実施形態では、付加剤M2a、M2bは傾斜面44によって内筒部34の内孔34aに導かれるため、開封部16に付加剤M2a、M2bが残留することを抑えることができる。
封止フィルム60が開封した状態で、第1破断フィルム部94a及び第2破断フィルム部94bは、第2接着面80に接着されている中間フィルム部94cを介し、第1接着面78に接着されている円環フィルム部94dに連なっている。そのため、封止フィルム60が収容部58から切り離されて容器本体20内に混入することを抑えることができる。
また、封止フィルム60の開封完了時に、回転規制部76が第1開封用突起48及び第2開封用突起50に接触することにより、収容部58の開封部16に対するR1方向の回転が規制される。このとき、収容部58は、第1ねじ部54及び第2ねじ部68の最大締め付け位置まで回転しており、第1テーパ面52と第2テーパ面74とが互いに液密に接触するとともに第2シール突起72が弾性変形した状態で第1円筒部36の先端面に液密に接触している。すなわち、容器14内の溶剤M1等が開封部16及び収容部58の間から漏出することが抑えられている。
また、第1凸部86の第2面86bと第2凸部88の第4面88bとが互いに接触して第2凸部88が第1凸部86を乗り越えることができなくなっている(図6B参照)。つまり、収容部58は、開封部16に対してR2方向に回転させることができない。そのため、収容部58が開封部16から取り外されて溶剤M1等が開封部16を介して漏出することを抑制することができる。
その後、ユーザは、付加剤収容具18付きの容器本体20を振ることにより付加剤M2a、M2bが加えられた溶剤M1を撹拌する。これにより、混合剤M3が得られる。なお、撹拌時に収容室56内に混合剤M3が流入した場合であっても、収容室56内の混合剤M3は傾斜面44によって容器本体20内に案内されるため、開封部16に混合剤M3が残留することが抑えられる。
続いて、図10に示すように、ユーザは、付加剤収容具18を口部22から取り外し、口部22の内孔22aを介して混合剤M3を飲食する。
本実施形態によれば、第1開封用突起48及び第2開封用突起50によって封止フィルム60を収容部58の回転方向に沿って破ることができるので、付加剤添加構造のコンパクト化を図ることができる。また、第1開封用突起48及び第2開封用突起50を収容室56内ではなく収容室56の外側に位置する開封部16に形成しているので、第1開封用突起48及び第2開封用突起50を封止フィルム60に対して直接的に接触させることができる。これにより、封止フィルム60を円滑に開封することができる。
さらに、封止フィルム60の開封完了時に第1開封用突起48及び第2開封用突起50を回転規制部76に接触させて収容部58の開封部16に対するR1方向の回転を規制している。そのため、封止フィルム60が第1開封用突起48及び第2開封用突起50によって過度に破られることを抑えることができる。また、開封された封止フィルム60は、第1接着面78及び第2接着面80に接着されたままの状態で維持されるため、封止フィルム60が収容部58から切り離されることを確実に抑えることができる。さらに、封止フィルム60の開封前において、封止フィルム60が第1接着面78及び第2接着面80に接着することによって、封止フィルム60のシール表面積(収容部58に対する接着面積)を比較的大きくすることができる。よって、第1室56a内に付加剤M2aを安定的に封止することができるとともに第2室56b内に付加剤M2bを安定的に封止することができる。
本実施形態によれば、回転規制部76は、第2円筒部66の内周面のうち互いに対向する部位を連結するように径方向に沿って延在している。そのため、回転規制部76の構成を簡素化することができるとともに封止フィルム60の開封完了時に第1開封用突起48及び第2開封用突起50を回転規制部76に確実に接触させることができる。また、回転規制部76の剛性を高めることができる。
本実施形態では、第1開封用突起48及び第2開封用突起50によって封止フィルム60を効率的に破ることができる。また、第1開封用突起48は回転規制部76における第2円筒部66の径方向の一方の端部に接触し、第2開封用突起50は回転規制部76における第2円筒部66の径方向の他方の端部に接触する。そのため、収容部58の開封部16に対する回転をより確実に規制することができる。
本実施形態では、封止フィルム60の開封前において、第1室56a内に収容された付加剤M2aと第2室56b内に収容された付加剤M2bとを隔離しておき、封止フィルム60の開封時に、これら付加剤M2a、M2bを容器本体20内の溶剤M1に加えて混合させることができる。
本実施形態によれば、第1接着面78及び第2接着面80が同一平面上に設けられているため、封止フィルム60を第1接着面78及び第2接着面80に対して確実に接着させることができる。
本実施形態では、開封部16を容器本体20に設ける必要がないため、容器本体20の構成を簡素化することができる。
本実施形態に係る混合容器セット10Aは、付加剤収容具18に代えて図11A〜図13に示す第1変形例に係る付加剤収容具18aを備えていてもよい。なお、第1変形例に係る付加剤収容具18aにおいて、上述した付加剤収容具18の構成と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。後述する第2変形例に係る付加剤収容具18bについても同様である。
図11A及び図11Bに示すように、第1変形例に係る付加剤収容具18aは、付加剤M2が収容される収容室96が形成された収容部58aと、収容室96内に付加剤を封止する封止フィルム60とを備えている。収容部58aは、円筒状の周壁部62と、周壁部62の片側の開口を閉塞する閉塞部64と、周壁部62内に位置するように閉塞部64から延出した第2円筒部66とを有している。
収容室96には、封止フィルム60の開封完了時に第2開封用突起50が接触可能な回転規制部76aが設けられている。回転規制部76aは、四角形の板状部材であって、第2円筒部66の軸線方向の全長に亘って延在している。回転規制部76aは、第2円筒部66の内周面から径方向内方に向かって軸線の位置まで延出している。ただし、回転規制部76aの第2円筒部66の径方向に沿った延出長は、任意に設定可能である。
回転規制部76aのうち閉塞部64とは反対側を指向する面の全体には、第1接着面78に連結する第2接着面98が設けられている。第1接着面78及び第2接着面98は、第2円筒部66の軸線と直交する同一平面上に設けられている。封止フィルム60は、第1接着面78及び第2接着面98に対して接着されている。
このような回転規制部76aを用いる場合、封止フィルム60を第2円筒部66の内周面に沿って180°以上の範囲で破断させるために、開封部16の第1開封用突起48aは、上述した第1開封用突起48よりもR2方向に若干長く形成されている(図12A参照)。
本変形例に係る収容部58aを開封部16に対してR1方向に回転させると、第1開封用突起48aの先端部及び第2開封用突起50の先端部が封止フィルム60のうち第2円筒部66の内周面の近傍を貫通して収容室96内に進入する(図12A参照)。
続いて、収容部58aをR1方向にさらに回転させると、封止フィルム60は、第1開封用突起48a及び第2開封用突起50のR2方向の側面に接触しながらR1方向に回転するとともに第1開封用突起48a及び第2開封用突起50の基端側に進行する。そのため、第1開封用突起48aによって封止フィルム60に形成された第1破断部100と第2開封用突起50によって封止フィルム60に形成された第2破断部102とが拡幅しながらR1方向に沿って広がる。
そして、第2破断部102のR1方向の端部が第1破断部100のR2方向の端部に連通する(図12B参照)。換言すれば、封止フィルム60は、回転規制部76aを残して第2円筒部66の内周面に沿って円弧状に(180°以上の範囲で)破られる。そうすると、図13に示すように、封止フィルム60は、収容室96を覆っていた部分(破断フィルム部104a)が内筒部34側に捲れることにより開封する。
これにより、収容室96は、開封部16の連通孔(第1円筒部36の内孔36a及び内筒部34の内孔34a)並びに口部22の内孔22aを介して容器本体20内に連通する。そのため、収容室96内の付加剤M2が容器本体20内に導入される。
封止フィルム60が開封した状態で、破断フィルム部104aは、第2接着面98に接着されている中間フィルム部104bを介し、第1接着面78に接触されている円環フィルム部104cに連なっている。そのため、封止フィルム60が収容部58aから切り離されて容器本体20内に混入することを抑えることができる。また、封止フィルム60の開封完了時に、回転規制部76aが第2開封用突起50に接触することにより、収容部58aの開封部16に対するR1方向の回転が規制される。
第1変形例に係る付加剤収容具18aによれば、上述した付加剤収容具18と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態に係る混合容器セット10Aは、付加剤収容具18に代えて図14A及び図14Bに示す第2変形例に係る付加剤収容具18bを備えていてもよい。図14A及び図14Bに示すように、第2変形例に係る付加剤収容具18bは、付加剤M2が収容される収容室106が形成された収容部58bと、収容室106内に付加剤M2を封止する封止フィルム60とを備えている。収容部58bは、円筒状の周壁部62と、周壁部62の片側の開口を閉塞する閉塞部64と、周壁部62内に位置するように閉塞部64から延出した第2円筒部66とを有している。
収容室106には、封止フィルム60の開封完了時に第1開封用突起48及び第2開封用突起50が接触可能な回転規制部76bが設けられている。回転規制部76bは、第2円筒部66の内周面のうち閉塞部64とは反対側の端部に設けられている。回転規制部76bは、角柱状に形成されており、第2円筒部66の内周面のうち互いに対向する部位を連結するように径方向に沿って延在している。ただし、回転規制部76bは、角柱状に形成された例に限定されず、円柱状、円筒状、角筒状等の任意の形状に形成されていてもよい。
回転規制部76bのうち閉塞部64とは反対側を指向する面の全体には、第1接着面78に連結する第2接着面108が設けられている。第1接着面78及び第2接着面108は、第2円筒部66の軸線と直交する同一平面上に設けられている。封止フィルム60は、第1接着面78及び第2接着面108に対して接着されている。
第2変形例に係る付加剤収容具18bによれば、上述した付加剤収容具18aと同様の作用効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る付加剤添加構造を備えた混合容器セット10Bについて、図15〜図17を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る混合容器セット10Bにおいて、上述した第1実施形態に係る混合容器セット10Aと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15〜図17に示すように、本実施形態に係る混合容器セット10Bは、溶剤M1を収容する容器112と、溶剤M1に加えるための付加剤M2a、M2bを収容する付加剤収容具110とを備えている。
容器112は、可撓性を有する容器本体114と、容器本体114に設けられて容器112の口部として機能する開封部116と、開封部116に着脱可能なキャップ24とを有している。開封部116は、硬質樹脂で一体的に成形されており、容器本体114に対して融着又は接着された固定部118と、固定部118から延出した第1円筒部36とを有している。すなわち、本実施形態では、開封部116は、容器本体114に対して一体的に設けられている。
固定部118には、第1円筒部36の内孔36aと容器本体114内とを連通させる貫通孔118aが形成されている。固定部118は、第1円筒部36の内周面よりも径方向内方に延出している。固定部118のうち第1円筒部36の内孔36aに臨む面には、径方向内方に向かって貫通孔118a側に傾斜した傾斜面120と、傾斜面120よりも径方向内側に設けられた円環状の平坦面122と、平坦面122から第1円筒部36の一端側に延出した第1開封用突起48及び第2開封用突起50とが設けられている。
付加剤収容具110は、上述した付加剤収容具18と比較して、周壁部62に第1実施形態で説明した第2凸部88が省略されている点のみが異なっている。すなわち、本実施形態の付加剤添加構造では、上述したストッパ部84が設けられておらず、付加剤収容具110は開封部116に対して着脱可能である。本実施形態では、開封部116が口部(飲み口)として機能するため、付加剤収容具110に収容されている付加剤M2a、M2bを容器本体114内の溶剤M1に混合させた後で、付加剤収容具110を開封部116に対して取り外す必要があるからである。
このような構成の混合容器セット10Bを使用する場合、まず、ユーザは、容器本体114からキャップ24を取り外し、所望の付加剤M2a、M2bが収容されている付加剤収容具110を開封部116に接続する。すなわち、ユーザは、滑り止め部を把持し、第2ねじ部68を第1ねじ部54に螺合させた状態で付加剤収容具110を開封部116に対して第1ねじ部54及び第2ねじ部68が互いに締め付けられる方向(R1方向)に回転させる。
そうすると、第1開封用突起48が封止フィルム60を収容室56の外側から付加剤収容具110の回転方向に沿って破りながら第1室56a内に進入するとともに、第2開封用突起50が封止フィルム60を収容室56の外側から付加剤収容具110の回転方向に沿って破りながら第1室56a内に進入する。
そして、封止フィルム60の開封完了時に第1開封用突起48及び第2開封用突起50が回転規制部76に接触することにより、付加剤収容具110の開封部116に対するR1方向の回転が規制される。
本実施形態に係る混合容器セット10Bによれば、上述した第1実施形態に係る混合容器セット10Aと同様の作用効果を奏することができる。また、本実施形態によれば、付加剤収容具110が着脱可能な開封部116が容器本体114に一体的に設けられているため、付加剤収容具110の封止フィルム60を開封する際に、開封部116を容器本体114に取り付ける手順を省略することができる。
本実施形態に係る混合容器セット10Bでは、付加剤収容具110に代えて上述した付加剤収容具18a、18bが設けられていてもよい。
上述した付加剤収容具18、18a、110において、回転規制部76、76aは、第2円筒部66の内周面に非接触な状態で閉塞部64に設けられていてもよい。また、付加剤収容具18、18a、110には、第2接着面80、98、108が設けられず第1接着面78のみが設けられていてもよい。この場合であっても、封止フィルム60は、封止フィルム60の開封完了時に、第1接着面78に接着されているため収容部58、58a、58bから切り離されることを確実に抑えることができる。
本発明に係る付加剤添加構造及び混合容器セットは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A、10B…混合容器セット 14…容器
16、116…開封部
18、18a、18b、110…付加剤収容具
20、114…容器本体 22…口部
56、96、106…収容室 58、58a、58b…収容部
60…封止フィルム 66…第2円筒部(筒体)
76、76a、76b…回転規制部 78…第1接着面
80、98、108…第2接着面 M1…溶剤
M2、M2a、M2b…付加剤

Claims (10)

  1. 容器本体内の溶剤に加えるための付加剤が封止されている付加剤収容具を開封部によって開封する付加剤添加構造であって、
    前記付加剤収容具は、
    前記開封部に対して回転可能に設けられ、前記付加剤が収容された収容室を有する収容部と、
    前記収容部に設けられた接着面に接着され、前記収容室内に前記付加剤を封止する封止フィルムと、を有し、
    前記開封部には、
    当該開封部に対して前記収容部を回転させることによって前記封止フィルムを前記収容室の外側から前記収容部の回転方向に沿って破りながら前記収容室内に進入する開封用突起と、
    前記封止フィルムが開封された状態で前記収容室内と前記容器本体内とを連通させる連通孔と、が形成され、
    前記収容室内には、前記封止フィルムの開封完了時に前記開封用突起に接触することにより前記開封部に対する前記収容部の回転を規制する回転規制部が設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  2. 請求項1記載の付加剤添加構造において、
    前記収容部は、前記収容室を構成する筒体を備え、
    前記回転規制部は、前記筒体の内面に設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  3. 請求項2記載の付加剤添加構造において、
    前記筒体は、円筒状に構成され、
    前記回転規制部は、前記筒体の内周面から内方に向かって延出している、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  4. 請求項3記載の付加剤添加構造において、
    前記回転規制部は、前記筒体の内周面のうち互いに対向する部位を連結するように設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  5. 請求項4記載の付加剤添加構造において、
    前記開封用突起は、前記筒体の周方向に互いに離間するように2つ設けられ、
    前記回転規制部は、前記封止フィルムの開封完了時に、各前記開封用突起に接触可能に設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  6. 請求項5記載の付加剤添加構造において、
    前記回転規制部は、前記収容室を2つの室に仕切るように設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の付加剤添加構造において、
    前記接着面は、第1接着面であって、
    前記回転規制部には、前記封止フィルムが接着された第2接着面が設けられ、
    前記第1接着面及び前記第2接着面は、同一平面上に設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の付加剤添加構造において、
    前記開封部は、前記容器本体に設けられた口部に対して着脱可能に構成されている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の付加剤添加構造において、
    前記開封部は、前記付加剤収容具が着脱可能なように前記容器本体に一体的に設けられている、
    ことを特徴とする付加剤添加構造。
  10. 溶剤を収容する容器本体と、
    前記容器本体内の前記溶剤に加えるための付加剤が封止された付加剤収容具と、
    前記付加剤収容具を開封するための開封部と、を備えた混合容器セットであって、
    前記付加剤収容具及び前記開封部は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の付加剤収容具及び開封部である、
    ことを特徴とする混合容器セット。
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