JP2017213681A - インクジェットプリンタuvインク供給用チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】UVインクを用いるインクジェットプリンタにおいて、紫外線などの不都合な光を遮断するとともに、チューブ内部のUVインクの状態を可視化可能にすることができるインクジェットプリンタUVインク供給用チューブを提供する。【解決手段】単層もしくは多層の樹脂層により構成されるチューブAであって、紫外線波長域における光遮断性を有するとともに可視光透過性を有する。【選択図】図1
Description
本発明はUVインクを用いたインクジェットプリンタにおいて紫外線などの光を遮断し、且つ流体の可視化が可能なチューブに関する。
通常、インクジェットプリンタの印刷では、使用するインクはカートリッジよりチューブを介して、プリンタヘッドへ供給され、紙などのメディアへインクが噴射され印刷される。
この際に、チューブはインクを供給するためには欠かすことのできない部材である。
近年は環境に配慮したインクの開発が進み、中でもUVインクを用いたインクジェットプリンタが多く市場へ供給されている。
UVインクを用いる場合のインクの硬化方法としては、UVインクを紙などのメディアへ吐出後、吐出面にUVランプから発せられる紫外線等の光を照射し、メディア表面のインクを硬化させる方法が一般的である。
一般的なインクジェットプリンタのインク供給用チューブは透明のチューブが用いられることが多いが、UVインクを用いる場合のインク供給用チューブとしては、通常、外面を黒く着色し、UVランプから発せられる紫外線等の光を透過させないチューブが用いられている。
その理由として、紫外線が透過する場合、チューブ内部のUVインクがUVランプから発する光に反応して硬化してしまい、その結果UVインクの吐出不良によって印字ミス等が発生するためである。
そこで従来のインクジェットプリンタでは使用するチューブ部材を黒く着色し、UVインクの反応を防いでいる。例えば、特許文献1ではチューブ内部に紫外線を通さないように、黒色などの紫外線遮断色で着色された材料によって構成され、あるいは、外面を紫外線遮断色の膜で被覆されたチューブが開示されている。
前記のとおり、従来のチューブではUVランプから発せられる紫外線などの光を透過させない為に黒色などの遮断色を着色して用いているが、反面で、そのことによる不都合が生じてもいる。すなわち、黒色などの遮断色で着色するため、チューブ内でのインクの流動状態が目視確認できなくなることから、インクジェットプリンタの組み付け時やメンテナンス時に、チューブ内にインクを充填させる際に誤って空気が巻き込まれた場合、目視にて確認できないため、空気がチューブ内に溜まってしまい、空気溜りがインクの安定供給を阻害する吐出不良原因となり、結果的に印字ミスが発生する等の不具合が発生する。
そこで、本発明は、UVインクを用いるインクジェットプリンタにおいて、紫外線などの不都合な光を遮断するとともに、チューブ内部のUVインクの状態の可視化が可能なチューブを提供することを課題としている。
本発明のインクジェットプリンタUVインクチューブは、上記課題を解決するため、単層もしくは多層の樹脂層により構成されるチューブであって、波長365nmの紫外線を遮断するとともに可視光透過性を有する半透明チューブであることを特徴としている。
前記樹脂層のうちの少なくとも一層は、紫外線吸収剤を含有している熱可塑性樹脂層であることや、前記樹脂層のうちの少なくとも一層は、着色剤を含有している熱可塑性樹脂層であることが好ましく考慮される。
また、前記樹脂層のうちの、UVインクに接する層は、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素樹脂等のUVインクに耐性のある樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂により構成されることが好ましい。また、前記樹脂層のうちのUVインクに接しない少なくとも一層は、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン系コポリマー、アクリル系樹脂等からなる群より選択される少なくとも一種の熱可塑性樹脂により構成されていること、そしてこの層は、多層構成の場合、内層以外であることも好ましく考慮される。
本発明のUVインク供給用チューブは紫外線等のUVインクの光硬化を促す光を遮断するだけでなく、チューブ内部の流動状況が可視化できるため、インクジェットプリンタの組み付け時やメンテナンス時等に、チューブ内にインクを充填させる際に空気が巻き込まれた場合、目視にて空気の有無が確認可能となることから、吐出不良による印字不具合を未然に防ぐことが可能となる。
本発明のインクジェットプリンタUVインクチューブは、前記のとおり、単層もしくは多層の樹脂層により構成されるチューブであって、紫外線波長域における光遮断性を有するとともに可視光透過性を有するチューブであることを特徴としている。
ここで、紫外線波長域における光遮断性を有する」とのことは、チューブ内のUVインクの硬化を促する紫外光等の光の影響が及ばないこと、もしくは最小限に極力抑えられることを意味している。好ましくは紫外線波長域(380nm以下)における光遮断効率が80%以上であることが考慮される。また、より具体的には、例えば後述の実施例のように、「温度25℃の暗所環境下にて波長365nmの紫外線をチューブからの距離10cmの位置より照射して120時間後においてもUVインクが未硬化であると目視確認される」こととしてその意義が定められる。
このような「紫外線波長域における光遮断性を有する」との特徴は、同時に、可視光のある波長域の光遮断性を有している場合も包含している。
また、本発明での「可視光透過性を有する」との用語は、「チューブ内のUVインクの状態が目視確認される」こととして、その意義が定められる。好ましくは、可視光線波長域(380〜500nm)における光透過率が60%以上であることが考慮される、そして、チューブは色を帯びていてもよい。
図1は、本発明の実施形態の1例として単層構造からなるインクジェットプリンタ用UVインク供給用チューブを示している。
このUVインク供給用チューブは、押出成型機により単層構造のチューブ状に成形したもので、チューブは耐溶剤性に優れる樹脂層Aから構成される。
樹脂層Aは、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、およびフッ素樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂を選択するのが好ましい。
樹脂層1には、紫外線吸収剤が含有されていることが好ましい。一般的には、紫外線吸収剤の配合割合は、熱可塑性樹脂との合計量100質量%において、0.1〜20質量%の範囲内であることが好ましい。
なお紫外線吸収剤については、ベンゾフェノン系、トリアゾール系等に代表される有機系紫外線吸収剤と酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等に代表される無機系紫外線吸収剤があるが、任意で1種または2種以上選択可能である。
また樹脂層1には、着色剤が配合されていてもよい。一般的には、着色剤の配合割合は、熱可塑性樹脂との合計量100質量%において、0.01〜20質量%の範囲内であり、UVインクの流れ状態が視認可能な、半透明色であることが好ましく、更に半透明色はインク内部の視認性や紫外線の遮断効率を考慮すると、オレンジや黄色等の暖色系の色調が好ましい。
単層チューブの場合の樹脂層Aの膜厚としては、一般的には100〜10000μm(0.1〜10mm)の範囲内であることが好ましく考慮される。
図2は、本発明の別の実施形態の1例として3層構造からなるインクジェットプリンタ用UVインク供給用チューブを示している。
このUVインク供給用チューブは、共押出成型機により3層構造のチューブ状に成形したもので、UVインクに接する内層1は耐溶剤性に優れる樹脂から成り、中間層2は、内層1に対し優れた接着性を有する樹脂から成り、外層3は中間層2に対し優れた接着性を有し、且つ紫外線遮断性に優れる可視光透過性の半透明色からなる樹脂から構成される。
ここで、内層1は、好ましくは、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂を選択する。
中間層2は内層1との接着性を有する樹脂を選択され、1例を挙げると、接着性ポリオレフィン樹脂やエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)・ポリアミド樹脂等が挙げられる。
この中間層2は、内層1と外層との3間の接着層としての役割を果たす。
外層3は、好ましくは、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン系ポリマー、アクリル系樹脂等からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂と、これに配合された紫外線吸収剤、着色剤とによって構成される。
また上記外層3における紫外線吸収剤の配合割合は、熱可塑性樹脂との合計量100質量%に対して、一般的に0.1〜20質量%の範囲内であることが好ましい。
なお紫外線吸収剤については、ベンゾフェノン系、トリアゾール系等に代表される有機系紫外線吸収剤と酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等に代表される無機系紫外線吸収剤があるが、任意で1種または2種以上が選択可能である。
また上記外層3における着色剤の配合割合は、熱可塑性樹脂との合計量100質量%に対して、一般的に0.01〜20質量%の範囲内であり、流体の状態が確認できる事が可能な半透明色であることが好ましく、更に半透明色はインク内部の視認性や紫外線の遮断効率を考慮すると、オレンジや黄色等の暖色系の色調が好ましい。
また上記外層3における膜厚は100μm以上が好ましく、更に200μm以上で構成することが紫外線を遮断する機能を満たす為にはより好ましい。また、内層については、例えば、膜厚10〜1000μmの範囲内、中間層については、例えば、膜厚10〜1000μmの範囲内が目安として考慮される。
図3は、本発明のさらに別の実施形態の1例として5層構造からなるインクジェットプリンタ用UVインク供給用チューブを示している。
このUVインク供給用チューブは、共押出成型機により5層構造のチューブ状に成形したもので、内層1は耐溶剤性に優れる樹脂から成り、中間層2−1は、内層1に対し優れた接着性を有する樹脂から成り、中間層2−2は中間層2−1に対し優れた接着性を有し且つ酸素バリア性を有する樹脂から成り、中間層2−3は、中間層2−2に対し優れた接着性を有し、外層3は中間層2−3に対し優れた接着性を有し且つ紫外線遮断性に優れ且つ半透明色からなる樹脂から構成される。
ここで内層1は、前記同様に、好ましくはポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂を選択する。
中間層2−1は内層1との接着性を有する樹脂から選択され、1例を挙げると、接着性ポリオレフィン樹脂やポリアミド樹脂等が挙げられる。
中間層2−2は中間層2−1との接着性を有し且つ酸素バリア性に優れる樹脂から選択され、1例を挙げると、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)・ポリ塩化ビニリデン(PVDC)・ポリアミド樹脂等が挙げられる。
中間層2−3は中間層2−2ならびに外層3との接着性を有する樹脂から選択され、1例を挙げると、接着性ポリオレフィン樹脂やポリアミド樹脂等が挙げられる。
ここでの3種に区分される中間層については、中間層2−1は内層1と中間層2−2間の接着層、中間層2−2は酸素バリア層、中間層2−3は中間層2−2と外層3間の接着層としての役割を果たす。
外層3はポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ塩化ビニル樹脂、およびエチレン系ポリマーからなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂と、これに配合された紫外線吸収剤、着色剤とによって構成される。
上記外層3における紫外線吸収剤の配合割合は、一般的には、熱可塑性樹脂との合計量100質量%に対して、0.1〜20質量%の範囲内であることが好ましい。
紫外線吸収剤については、ベンゾフェノン系、トリアゾール系等に代表される有機系紫外線吸収剤と酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等に代表される無機系紫外線吸収剤があるが、任意で1種または2種以上選択可能である。
また上記外層3における着色剤の配合割合は、一般的には、熱可塑性樹脂との合計量100質量%に対して、0.01〜20質量%の範囲内であり、流体の状態が確認できる事が可能な半透明色であることが好ましく、更に半透明色はオレンジや黄色等の暖色が更に好ましい。
上記外層3における膜厚は100μm以上が好ましく、更に200μm以上で構成する事が紫外線を遮断する機能を満たす為にはより好ましい。また、膜厚は、内層が10〜1000μmの範囲内、中間層が全体として10〜1000μmの範囲内、各々は、1〜500μmの範囲内であることが考慮される。
次に実施例を示す。この実施例において、UVインク供給用チューブは、内径:3.0mm、外径:3.8mm、肉厚:400μmである。UVインク供給用チューブは、押出成型機により成型された単層構造ならびに共押出成型機により成型された3層構造もしくは5層構造からなる。
[実施例1]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
[実施例1]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
ポリオレフィン系エラストマーは直鎖状低密度ポリエチレンに紫外線吸収剤(酸化亜鉛)2%、着色剤(ベンズイミダゾロン系)を1%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の単層チューブを製作した。
[実施例2]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリオレフィン系エラストマーは酸変性ポリエチレンに紫外線吸収剤(酸化亜鉛)2%、着色剤(ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の3層チューブを製作した。
[実施例3]
内層1:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:50μm)/接着層2−1:接着性ポリオレフィン樹脂(層厚:30μm)/接着層2−2:エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(層厚:30μm)/接着層2−3:接着性ポリオレフィン樹脂(層厚:30μm)/外層:エチレン系ポリマー(層厚:260μm)である。ポリオレフィン系エラストマーは直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、接着性ポリオレフィンは酸変性ポリエチレン、エチレン系ポリマーには紫外線吸収剤(酸化亜鉛)2%、着色剤((ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の5層チューブを製作した。
[比較例1]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
[実施例2]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリオレフィン系エラストマーは酸変性ポリエチレンに紫外線吸収剤(酸化亜鉛)2%、着色剤(ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の3層チューブを製作した。
[実施例3]
内層1:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:50μm)/接着層2−1:接着性ポリオレフィン樹脂(層厚:30μm)/接着層2−2:エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(層厚:30μm)/接着層2−3:接着性ポリオレフィン樹脂(層厚:30μm)/外層:エチレン系ポリマー(層厚:260μm)である。ポリオレフィン系エラストマーは直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、接着性ポリオレフィンは酸変性ポリエチレン、エチレン系ポリマーには紫外線吸収剤(酸化亜鉛)2%、着色剤((ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の5層チューブを製作した。
[比較例1]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
ポリオレフィン系エラストマーは直鎖状低密度ポリエチレンに着色剤(カーボンブラック)を5%配合したものを用いて、黒色の単層チューブを製作した。
[比較例2]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリウレタン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリウレタン系エラストマーには着色剤(カーボンブラック)を10%配合したものを用いて、黒色の3層チューブを製作した。
[比較例3]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
[比較例2]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリウレタン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリウレタン系エラストマーには着色剤(カーボンブラック)を10%配合したものを用いて、黒色の3層チューブを製作した。
[比較例3]
チューブ:ポリオレフィン系エラストマーである。
ポリオレフィン系エラストマーは直鎖状低密度ポリエチレンに着色剤(ベンズイミダゾロン系)を1%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の単層チューブを製作した。
[比較例4]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリオレフィン系エラストマーは酸変性ポリエチレンに着色剤(ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の3層チューブを製作した。
〔評価〕
以上の実施例1〜3、比較例1〜4について、チューブ内のインク状態と視認性について評価した。
[比較例4]
内層1:フッ素樹脂(層厚:100μm)/接着層2:ポリアミド樹脂(層厚:50μm)/外層3:ポリオレフィン系エラストマー(層厚:250μm)である。フッ素樹脂はエチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)、ポリアミド樹脂はポリアミド12、ポリオレフィン系エラストマーは酸変性ポリエチレンに着色剤(ベンズイミダゾロン系)を2%配合したものを用いて、半透明オレンジ色の3層チューブを製作した。
〔評価〕
以上の実施例1〜3、比較例1〜4について、チューブ内のインク状態と視認性について評価した。
各々のチューブの特徴を表1に、また評価の結果を表2に示した。
UVインク状態の評価では、チューブにUVインクを封入し、温度25℃の暗所環境下にて波長365nmの紫外線をチューブからの距離10cmの位置より120時間照射し、120時間後のUVインクの状態を観察した。
表2のUVインク状態の評価結果では次のことを示している。
○・・・チューブ内部でのUVインク未硬化
×・・・チューブ内部でのUVインク硬化
また、表2でのチューブ内部の視認性については、温度25℃の蛍光灯環境下にて、チューブ内にインクを封入した際、インクの流動状態をチューブから30cmの距離より目視にて確認した結果にて評価を行った。
×・・・チューブ内部でのUVインク硬化
また、表2でのチューブ内部の視認性については、温度25℃の蛍光灯環境下にて、チューブ内にインクを封入した際、インクの流動状態をチューブから30cmの距離より目視にて確認した結果にて評価を行った。
評価結果は次のことを示している。
○……目視確認可能
×……目視確認不可能
×……目視確認不可能
以上の評価結果から明らかなように、本発明の特徴はチューブ内部の視認性を確保しつつ、紫外線を遮断することを可能とするUVインク供給用チューブをもたらすことが可能となる。
なお図示はしないが、本発明のUVインク供給用チューブは5層以上のものに構成してもよく、この場合は、その中間層の数を4層以上とし、各層を接着性や酸素バリア性・水蒸気バリア性を有する樹脂により構成され、全体として実用に適した紫外線遮断性を有する多層構造の製品とすることも考慮される。
Claims (6)
- 単層もしくは多層の樹脂層により構成されるチューブであって、紫外線波長域における光遮断性を有するとともに可視光透過性を有するチューブであることを特徴とするインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
- 前記樹脂層のうちの少なくとも一層は、紫外線吸収剤を含有している熱可塑性樹脂層であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
- 前記樹脂層のうちの少なくとも一層は、着色剤を含有している熱可塑性樹脂層であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
- 前記樹脂層のうちの、UVインクに接する層は、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマーおよびフッ素樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂により構成されることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
- 前記樹脂層のうちのUVインクに接しない少なくとも一層は、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ塩化ビニル樹脂およびエチレン系ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種の熱可塑性樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
- 多層の構成における外層であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタUVインク供給用チューブ。
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- 2014-10-14 JP JP2014209920A patent/JP2017213681A/ja active Pending
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2015
- 2015-10-09 WO PCT/JP2015/078846 patent/WO2016060092A1/ja active Application Filing
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Publication number | Publication date |
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WO2016060092A1 (ja) | 2016-04-21 |
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