JP2017212934A - 野菜洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】野菜に損傷を与えることなく洗浄液の使用量を低減できる野菜洗浄装置を提供する。
【解決手段】薬剤を含む殺菌液Lを殺菌ノズルから野菜Vに噴霧する殺菌部と、殺菌液が噴霧された野菜に対して洗浄ノズルから洗浄液L1、L2を噴霧する洗浄部35と、洗浄処理面11aに載置された野菜を、順次搬送する網目状に形成されたコンベア11と、コンベア、殺菌部および洗浄部を支持する基台50とを備える。殺菌ノズルおよび洗浄ノズルは、コンベアを挟んだ上方および下方にそれぞれ配置され、コンベアの上方に配置された殺菌ノズルおよび洗浄ノズルの噴霧領域は、それぞれ野菜の高さに応じた所定高さにおいて、コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なり、コンベアの下方に配置された殺菌ノズルおよび洗浄ノズルの噴霧領域は、それぞれ洗浄処理面において、コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なる。
【選択図】図1
【解決手段】薬剤を含む殺菌液Lを殺菌ノズルから野菜Vに噴霧する殺菌部と、殺菌液が噴霧された野菜に対して洗浄ノズルから洗浄液L1、L2を噴霧する洗浄部35と、洗浄処理面11aに載置された野菜を、順次搬送する網目状に形成されたコンベア11と、コンベア、殺菌部および洗浄部を支持する基台50とを備える。殺菌ノズルおよび洗浄ノズルは、コンベアを挟んだ上方および下方にそれぞれ配置され、コンベアの上方に配置された殺菌ノズルおよび洗浄ノズルの噴霧領域は、それぞれ野菜の高さに応じた所定高さにおいて、コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なり、コンベアの下方に配置された殺菌ノズルおよび洗浄ノズルの噴霧領域は、それぞれ洗浄処理面において、コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、野菜洗浄装置に関するものである。
近年、喫食サイズにカットされ、袋詰めされて販売されるカット野菜の需要が伸びている。カット野菜は、消費者が洗うことなく食べられるという利便性をそなえさせるために、カット前に予め虫や泥等の異物を除去する洗浄処理が施されている。洗浄処理としては、例えば、野菜をホール状態(全球状)で、または半割りや4等分等にカットした状態でバブリング水槽内で大量に発生させた泡で洗浄し、野菜に付いていた異物は泡と一緒にオーバフローさせる一次洗浄装置と、バブリング水槽から受け渡された野菜をコンベアで搬送しつつ、上下方向から圧力水を噴射して洗浄する二次洗浄装置とを備えた洗浄機が開示されている(特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載された洗浄機は、一次洗浄装置の洗浄水と、二次洗浄装置の洗浄水が別経路で循環する構成であり、例えば、一次洗浄装置では、次亜塩素酸ナトリウム水やオゾン水等の殺菌作用のある水を使用し、二次洗浄装置では清浄水を使用して仕上げ洗浄することを開示している。
しかしながら、特許文献1に記載された洗浄機においては、野菜を浸漬するために大量の洗浄液が必要になりコストの増加を生じさせる。また、特許文献1に記載された洗浄機においては、バブリング水槽で野菜が浮沈しつつ第1コンベアで搬送されるため野菜に損傷を与える虞がある。特に、高さが大きい野菜の場合、浸漬された野菜の浮力が大きくなるため、野菜に損傷が生じやすくなる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、野菜に損傷を与えることなく洗浄液の使用量を低減できる野菜洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、薬剤を含む殺菌液を殺菌ノズルから野菜に噴霧する殺菌部と、前記殺菌液が噴霧された前記野菜に対して洗浄ノズルから洗浄液を噴霧する洗浄部と、洗浄処理面に載置された前記野菜を、前記殺菌液の噴霧領域および前記洗浄液の噴霧領域に順次搬送する網目状に形成されたコンベアと、前記コンベア、前記殺菌部および前記洗浄部を支持する基台とを備え、前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルは、前記コンベアを挟んだ上方および下方にそれぞれ配置され、前記コンベアの上方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記野菜の高さに応じた所定高さにおいて、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なり、前記コンベアの下方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記洗浄処理面において、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なることを特徴とする野菜洗浄装置が提供される。
本発明の野菜洗浄装置においては、前記噴霧領域は、充円錐形状であることが好ましい。
本発明の野菜洗浄装置においては、可撓性を有し、前記殺菌液の噴霧領域と前記洗浄液の噴霧領域との間の空間を遮蔽する遮蔽部を有することが好ましい。
本発明の野菜洗浄装置においては、前記コンベアの上方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記野菜の高さに応じた所定高さにおいて、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域、前記コンベアの搬送方向で隣り合う噴霧領域、および当該搬送方向で隣り合う噴霧領域が前記幅方向で隣り合う噴霧領域とそれぞれ接するまたは重なることが好ましい。
また、本発明の野菜洗浄装置においては、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルの、前記幅方向の配置間隔および前記搬送方向の配置間隔をP、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルと前記洗浄処理面との距離をD、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルから噴霧される液体の噴霧角度をθ、前記所定高さをHとすると、P≦√2×(D−H)×tan(θ/2)の関係を満足することが好ましい。
また、本発明の野菜洗浄装置においては、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルの、前記幅方向の配置間隔および前記搬送方向の配置間隔をP、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルと前記洗浄処理面との距離をD、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルから噴霧される液体の噴霧角度をθ、前記所定高さをHとすると、P≦√2×(D−H)×tan(θ/2)の関係を満足することが好ましい。
本発明では、野菜に損傷を与えることなく洗浄液の使用量を低減できる野菜洗浄装置を提供できる。
以下、本発明の野菜洗浄装置の実施の形態を、図1ないし図8を参照して説明する。図1は、野菜Vを殺菌液を用いて殺菌するとともに、洗浄液を用いて洗浄する野菜洗浄装置1の概略的な正面図である。図2は、殺菌液および洗浄液の供給および回収に係る配管系の概略構成を模式的に示す図である。
野菜洗浄装置1は、搬送部10、殺菌部20、洗浄部35、基台50、カバー部材60、第1送液部70、第2送液部80、第3送液部90、殺菌液貯溜部100、洗浄液貯溜部110、薬剤貯溜部120、薬剤供給部130および制御部CONTを備えている。
搬送部10は、基台50に支持されたコンベア11を備えている。コンベア11、殺菌部20および洗浄部35の周囲の空間はカバー部材60によって覆われている。コンベア11は、開口部を有する網目状に形成されたネットコンベアであり、無端帯状に形成されている。図3(a)は、コンベヤ11の一部を示す平面図、図3(b)は、図3(a)の右側面図、図3(c)は、図3(a)の正面図である。
コンベア11は、コンベア本体13と、樹脂フレーム16とを有している。コンベア本体13は、コンベア11の幅方向(図3(a)、(b)における上下方向)の両端側にそれぞれ設けられたコンベアチェーン14と、幅方向に延在し、コンベア11の搬送方向(図3(a)、(c)における左右方向)に一定間隔をあけて設けられたシャフト15とを備えている。シャフト15は、コンベアチェーン14のピンと同軸に配置されている。
図4は、樹脂フレーム16の平面図、図5は、同正面図である。樹脂フレーム16は、中心に開口部16aを有する平面視矩形のロ字状に形成されている。樹脂フレーム16は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、ABS等、殺菌液や洗浄液に耐性を有する樹脂材で形成されている。樹脂フレーム16の下面側には、上記搬送方向の両側に、壁部16d、嵌合孔16bおよび溝部16cが上記幅方向に延在してそれぞれ形成されている。壁部16dには、シャフト15に嵌合する嵌合孔16bと、嵌合孔16bの下側を開口させる溝部16cとが形成されている。溝部16cは、嵌合孔16bの直径よりも小さい幅で嵌合孔16bを開口させている。溝部16cの幅は、下方に向かうに従って拡がっている。
樹脂フレーム16は、上方から溝部16bを介して嵌合孔16bにシャフト15を嵌合させることによりシャフト15に装着される。また、樹脂フレーム16を上方に移動させることにより、嵌合孔16bから溝部16bを介してシャフト15が離脱する。従って、樹脂フレーム16は、シャフト15(コンベア本体13)に対して上方から着脱自在である。また、壁部16dは、上記幅方向の中央部に位置して、上記搬送方向に延びて形成された溝部16eによって切り欠かれた形状となっている。そのため、嵌合孔16bとシャフト15との嵌合は、溝部16eを挟んだ上記幅方向の両側で行われる。
樹脂フレーム16の上面は、コンベア11における洗浄処理面である上面11aを形成している。上面11aは、野菜Vが載置されて洗浄(殺菌液の噴霧処理および洗浄液の噴霧処理)が行われる面である。樹脂フレーム16の上面側には、開口部16aを挟んだ上記幅方向の両側にリブ状に突出する支持壁16fが形成されている。支持壁16fは、正面視で略円弧形状に形成されている。支持壁16fの上記搬送方向の下流側(図4および図5における左側)には、当該下流側に向く支持面16gが形成されている。
コンベアチェーン14間の距離は、樹脂フレーム16が4つ(4列)装着可能な長さに設定されている。各樹脂フレーム16は、搬送方向で隣り合う二本のシャフト15に装着される。従って、各列においては、図3(a)に示されるように、樹脂フレーム16における開口部16aと、二つの樹脂フレーム16同士の隙間によって形成される開口部16hとが交互に配列されている。また、上記幅方向で隣り合う樹脂フレーム16の列では、開口部16aと開口部16hとの配置がずれるように、樹脂フレーム16は、シャフト15(コンベア本体13)に装着されている。
コンベア11は、コンベアチェーン14と噛合するスプロケット12の回転駆動によって、上面(洗浄処理面)11aに載置された野菜Vを水平面に沿った方向(図1中、右側から左側に向かう方向)に搬送する。
なお、以下の説明においては、コンベア11の搬送方向(図1中、左右方向)を単に搬送方向と称し、搬送方向の上流側を単に上流側、搬送方向の下流側を単に下流側と称する。また、コンベア11の幅方向(図1中、紙面と直交する方向)を単に幅方向と適宜称する。
殺菌液貯溜部100は、薬剤を含む殺菌液を貯留する。殺菌液貯溜部100は、オーバーフローした殺菌液を排液するためのオーバーフロー管101を有している。第1送液部70は、送液ポンプ71を有している。第1送液部70は、殺菌液貯溜部100に貯留された殺菌液を送液ポンプ71の駆動により殺菌部20に送液する。
殺菌部20は、洗浄部35よりも上流側に配置されている。殺菌部20は、第1送液部70によって送液された薬剤を含む殺菌液を、コンベア11で搬送されている野菜Vに霧状に噴霧する。殺菌部20は、外側管部21と、一端が外側管部21に接続された幅方向に延びる対向管部22A、22Bと、対向管部22Aに設けられた殺菌ノズル23Aと、対向管部22Bに設けられた殺菌ノズル23Bとを有している。外側管部21および対向管部22A、22Bにより第1配管系が構成される。第1送液部70によって送液された薬剤を含む殺菌液は、外側管部21から対向管部22A、22Bに供給される。対向管部22Aに供給された殺菌液は、殺菌ノズル23Aに供給される。対向管部22Bに供給された殺菌液は、殺菌ノズル23Bに供給される。
図6は、殺菌部20、第1洗浄部30および第2洗浄部40における配管系の平面図、図7は、同配管系を上流側から視た側面図である。外側管部21は、コンベア11の幅方向の一方側(図6および図7では下流側に向かって観たときに右側、図1では紙面奥側)の外側に配置されている。外側管部21は、鉛直方向に延びる鉛直管部21aと、一端が鉛直管部21aに接続され搬送方向に沿って水平方向に延びる水平管部21b、21cとが接続されて形成されている。水平管部21bは、コンベア11の上面11aよりも高い位置に配置されている。水平管部21cは、コンベア11の上面11aよりも低く、コンベア11の戻り経路側の面11bよりも高い位置に配置されている。
対向管部22Aは、幅方向に延在しており、搬送方向に間隔をあけて複数列(図1および図6では4列)設けられている。各対向管部22Aの下面には、殺菌ノズル23Aが設けられている。殺菌ノズル23Aは、各対向管部22Aに複数(図7では二つ)設けられている。本実施形態における殺菌ノズル23Aは、コンベア11の幅方向中心に対して対称に配置されている。
殺菌ノズル23Aは、上方からコンベア11(上面11a)に向けて円錐状の噴霧領域45Aで殺菌液Lを霧状に噴霧する。殺菌ノズル23Aは、円錐内の全体に亘って霧状の殺菌液Lを噴霧する充円錐ノズルである。充円錐ノズルは、一例として、回転子もしくはスリットを用いてノズル内に形成した旋回液流を用いて円錐状に液滴を噴霧する。殺菌液Lは、断面が円形の面形状で殺菌ノズル23Aから噴霧される。殺菌ノズル23Aの噴霧領域45Aは、野菜Vの高さに応じて設定される所定高さ(想定される野菜Vの最大高さ)において、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45A同士が接するまたは重なる。また、殺菌ノズル23Aの噴霧領域45Aは、野菜Vの高さに応じて設定される所定高さにおいて、コンベア11の搬送方向で隣り合う噴霧領域45A同士が接するまたは重なる。さらに、殺菌ノズル23Aの噴霧領域45Aは、野菜Vの高さに応じて設定される所定高さにおいて、コンベア11の搬送方向で隣り合う噴霧領域45Aが、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45Aとも接するまたは重なる。すなわち、コンベア11の幅方向および搬送方向で隣り合う四つの噴霧領域45Aは、対角に配置された噴霧領域45A同士も含めて接するまたは重なる。
具体的には、本実施形態においては、図7に示すように、コンベア11の幅方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔と、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔とをいずれもPとし、殺菌ノズル23Aと上面(洗浄処理面)11aとの距離をD、殺菌ノズル23Aから噴霧される殺菌液Lの噴霧角度をθ、上記所定高さをHとすると、野菜洗浄装置1は、下式(1)を満足する。
P≦√2×(D−H)×tan(θ/2) …(1)
式(1)を満足する場合には、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45A同士が接するまたは重なるのみならず、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Aが間隔Pで配置されている場合には、所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Aと、これら二つの殺菌ノズル23Aと搬送方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Aの四つの噴霧領域45A同士は、隙間が形成されることなく、接するまたは重なる。
従って、配置間隔Pが規定である場合は、上記の式(1)を満足する殺菌ノズル23Aの噴霧角度θを選択し、噴霧角度θが規定である場合は、上記の式(1)を満足する配置間隔Pを選択する。
なお、式(1)は、コンベア11の幅方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔と、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔とがいずれもPである場合に適用される。そのため、例えば、殺菌ノズル23Aの配置間隔がコンベア11の幅方向と搬送方向とで異なる場合、本実施形態では、上述したコンベア11の幅方向および搬送方向で隣り合う四つの噴霧領域45Aは、対角に配置された噴霧領域45A同士も含めて接するまたは重なるように配置されるが、式(1)は適用されない。
P≦√2×(D−H)×tan(θ/2) …(1)
式(1)を満足する場合には、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45A同士が接するまたは重なるのみならず、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Aが間隔Pで配置されている場合には、所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Aと、これら二つの殺菌ノズル23Aと搬送方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Aの四つの噴霧領域45A同士は、隙間が形成されることなく、接するまたは重なる。
従って、配置間隔Pが規定である場合は、上記の式(1)を満足する殺菌ノズル23Aの噴霧角度θを選択し、噴霧角度θが規定である場合は、上記の式(1)を満足する配置間隔Pを選択する。
なお、式(1)は、コンベア11の幅方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔と、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Aの配置間隔とがいずれもPである場合に適用される。そのため、例えば、殺菌ノズル23Aの配置間隔がコンベア11の幅方向と搬送方向とで異なる場合、本実施形態では、上述したコンベア11の幅方向および搬送方向で隣り合う四つの噴霧領域45Aは、対角に配置された噴霧領域45A同士も含めて接するまたは重なるように配置されるが、式(1)は適用されない。
また、本実施形態の野菜洗浄装置1においては、カバー部材60の内側面60aと殺菌ノズル23Aとの幅方向の距離をW、殺菌液Lが殺菌ノズル23Aから内側面60aまでの距離W拡がったときの高さをhとすると、以下の式(2)が成り立つ。
h=W/tan(θ/2) …(2)
h=W/tan(θ/2) …(2)
殺菌ノズル23Aの噴霧角度θは、噴霧された殺菌液Lがカバー部材60の内側面60aに当たる最も高い位置が、野菜Vの高さとして設定される所定高さH以上の位置となる角度である。この角度で噴霧された殺菌液Lは、内側面60aに当たって跳ね返り、野菜Vを殺菌・洗浄することが可能になる。
そして、高さhが野菜Vの高さとして設定される所定高さH以上の位置となるためには、式(2)から以下の式(3)を満足すればよい。
W/tan(θ/2)≦(D−H) …(3)
なお、殺菌ノズル23Aから噴霧された殺菌液Lが幅方向両側の内側面60aに当たり、且つ、殺菌液Lの噴霧領域45A同士が接するためには、幅方向両側の内側面60a間の距離は、4×Wであることが好ましい。
W/tan(θ/2)≦(D−H) …(3)
なお、殺菌ノズル23Aから噴霧された殺菌液Lが幅方向両側の内側面60aに当たり、且つ、殺菌液Lの噴霧領域45A同士が接するためには、幅方向両側の内側面60a間の距離は、4×Wであることが好ましい。
殺菌ノズル23A、23Bから噴霧される殺菌液Lの噴霧圧力は、一例として、0.10MPa以上0.15MPa以下であることが好ましい。噴霧圧力が0.1MPa未満であると噴霧角度が小さくなり噴霧される殺菌液Lが野菜Vを濡らす範囲が狭くなるため、野菜Vの表面を液膜で十分に濡らすことができず、十分な殺菌効果及び異物除去効果が得られなくなる。また、噴霧角度が小さくなることにより、野菜Vの表面を満遍なく濡らすためにはノズルの数を多く設けなければならずコスト増の一因になりかねない。一方、噴霧圧力が0.15MPaを超えると水っぽくなり食感を損なってしまう。
噴霧される殺菌液Lの液滴径は直径100μm以上1000μm以下の範囲内であることが好ましい。前述の液滴径で噴霧された殺菌液Lは、野菜Vの表面を傷つけることなくその全面をまんべんなく濡らし、野菜V表面上に異物を洗い流す流動液膜を形成することができる。ここで、殺菌液Lの液滴径が100μmより小さい場合、野菜V表面に適切な流動液膜が形成されず、殺菌効果及び異物除去効果が著しく低下してしまう。また、殺菌液Lの液滴径が1000μmより大きい場合、野菜Vの表面に加わる殺菌液Lの流体エネルギーが大きくなり、野菜Vの表面が水っぽくなり、食感を損ねてしまう。噴霧される殺菌液Lの噴霧液量はノズル一つあたり5L/分以上20L/分以下が好ましい。この範囲で洗浄液Lを噴霧した場合、食感を損なうことなく十分な殺菌効果及び異物除去効果を得ることができる。これら殺菌ノズル23A、23Bの噴霧特性は、後述する洗浄ノズル33A、33B、43A、43Bについても同様である。
対向管部22Bは、幅方向に延在しており、搬送方向に関して対向管部22Aと同一位置に複数列(図1および図6では4列)設けられている。各対向管部22Bの上面には、殺菌ノズル23Bが設けられている。殺菌ノズル23Bは、各対向管部22Bに複数(図7では三つ)設けられている。本実施形態における殺菌ノズル23Bは、コンベア11の幅方向中心位置と、この中心位置を挟んで幅方向の両側に対称配置されている。換言すると、殺菌ノズル23Aは、幅方向に関して、隣り合う殺菌ノズル23Bの間の位置に配置されている。
殺菌ノズル23Bは、下方から上方にコンベア11に向けて円錐状の噴霧領域45Bで殺菌液Lを霧状に噴霧する。殺菌ノズル23Bとコンベア11との距離は、殺菌ノズル23Aとコンベア11との距離よりも短い。殺菌ノズル23Bは、殺菌ノズル23Aと同様に、円錐内の全体に亘って霧状の殺菌液Lを噴霧する充円錐ノズルである。充円錐ノズルは、一例として、回転子もしくはスリットを用いてノズル内に形成した旋回液流を用いて円錐状に液滴を噴霧する。殺菌ノズル23Bから噴霧された殺菌液Lは、噴霧領域45Bがコンベア11上の洗浄処理面である上面11aにおいて円形の面形状でコンベア11の開口部を介して噴霧される。殺菌ノズル23Bの噴霧領域45Bは、殺菌部20における上面11aの全面を網羅するように配置されているとともに、噴霧角度が設定されている。殺菌ノズル23Bの噴霧領域45Bは、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45B同士が接するまたは重なる。
具体的には、図7に示すように、コンベア11の幅方向で隣り合う殺菌ノズル23Bの配置間隔をP’、殺菌ノズル23Bと上面(洗浄処理面)11aとの距離をD’、殺菌ノズル23Bから噴霧される殺菌液Lの噴霧角度をθ’とすると、野菜洗浄装置1は、下式(1’)を満足する。
P’≦√2×D’×tan(θ’/2) …(1’)
式(1’)を満足する場合には、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45B同士が接するまたは重なるのみならず、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Bが間隔P’で配置されている場合には、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Bと、これら二つの殺菌ノズル23Bと搬送方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Bの四つの噴霧領域45B同士は、隙間が形成されることなく、接するまたは重なる。
従って、配置間隔P’が規定である場合は、上記の式(1’)を満足する殺菌ノズル23Bの噴霧角度θ’を選択し、噴霧角度θ’が規定である場合は、上記の式(1’)を満足する配置間隔P’を選択する。
P’≦√2×D’×tan(θ’/2) …(1’)
式(1’)を満足する場合には、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45B同士が接するまたは重なるのみならず、コンベア11の搬送方向で隣り合う殺菌ノズル23Bが間隔P’で配置されている場合には、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Bと、これら二つの殺菌ノズル23Bと搬送方向で隣り合う二つの殺菌ノズル23Bの四つの噴霧領域45B同士は、隙間が形成されることなく、接するまたは重なる。
従って、配置間隔P’が規定である場合は、上記の式(1’)を満足する殺菌ノズル23Bの噴霧角度θ’を選択し、噴霧角度θ’が規定である場合は、上記の式(1’)を満足する配置間隔P’を選択する。
殺菌ノズル23A、23Bから噴霧された殺菌液Lは、殺菌液貯溜部100の上部開口の上方に設けられた殺菌液回収部102を介して殺菌液貯溜部100に回収される。殺菌液回収部102は、例えば、複数の開口部が形成されたパンチングメタル等によって形成されている。また、殺菌液回収部102の搬送方向の両側には、殺菌液回収部102に向かうに従って下方に向かう傾斜を有する傾斜部103がそれぞれ設けられている。殺菌ノズル23A、23Bから噴霧され殺菌液回収部102の搬送方向の外側に降下した殺菌液Lは、傾斜部103に沿って流動して殺菌液回収部102に導かれ、殺菌液貯溜部100に回収される。
洗浄部35は、殺菌部20で殺菌液Lを噴霧された野菜Vに対して第1洗浄液L1を噴霧して洗浄する第1洗浄部30と、第1洗浄部30で第1洗浄液L1を噴霧された野菜Vに対して第2洗浄液L2を噴霧して洗浄する第2洗浄部40とを備える。
洗浄液貯溜部110は、第1洗浄部30から噴霧された第1洗浄液L1、および第2洗浄部40から噴霧された第2洗浄液L2を洗浄液として貯留する。洗浄液貯溜部110は、オーバーフローした洗浄液を排液するためのオーバーフロー管111を有している。第2送液部80は、送液ポンプ81を有している。第2送液部80は、洗浄液貯溜部110に貯留された洗浄液を送液ポンプ81の駆動により第1洗浄部30に第1洗浄液L1として送液する。
図1に戻り、第1洗浄部30は、殺菌部20の下流側に配置されている。第1洗浄部30は、第2送液部80によって送液された洗浄液を第1洗浄液L1として、コンベア11で搬送されている野菜Vに噴霧する。第1洗浄部30は、外側管部31と、一端が外側管部31に接続された幅方向に延びる対向管部32A、32B(図2参照)と、対向管部32Aに設けられた洗浄ノズル33Aと、対向管部32Bに設けられた洗浄ノズル33Bとを有している。外側管部31および対向管部32A、32Bにより第2配管系の一部が構成される。第2送液部80によって送液された第1洗浄液L1は、外側管部31から対向管部32A、32Bに供給される。対向管部32Aに供給された第1洗浄液L1は、洗浄ノズル33Aに供給される。対向管部32Bに供給された第1洗浄液L1は、洗浄ノズル33Bに供給される。
外側管部31は、コンベア11の幅方向に関して外側管部21と同じ側に配置されている。対向管部32Aは、幅方向に延在しており、対向管部22Aと同じ高さに配置されている。対向管部32Bは、幅方向に延在しており、対向管部22Bと同じ高さに配置されている。対向管部32Aの下面には、洗浄ノズル33Aが設けられている。対向管部32Bの上面には、洗浄ノズル33Bが設けられている。
洗浄ノズル33Aは、対向管部32Aに複数(図3では三つ)設けられている。本実施形態における洗浄ノズル33Aは、コンベア11の幅方向に関して殺菌ノズル23Bと同一位置に配置されている。洗浄ノズル33Aは、上方からコンベア11(上面11a)に向けて円錐状の噴霧領域46Aで第1洗浄液L1を霧状に噴霧する。洗浄ノズル33Aは、殺菌ノズル23A、23Bと同様に、円錐内の全体に亘って霧状の第1洗浄液L1を噴霧する充円錐ノズルである。洗浄ノズル33Aから噴霧された第1洗浄液L1は、噴霧領域46Aがコンベア11上の洗浄処理面である上面11aにおいて円形の面形状で噴霧される。洗浄ノズル33Aの噴霧領域46Aは、洗浄部30における上面11aの全面を網羅するように配置されているとともに、噴霧角度が設定されている。
洗浄ノズル33Aの噴霧領域46Aは、野菜Vの高さに応じて設定される所定高さ(想定される野菜Vの最大高さ)において、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域46A同士が接するまたは重なる。コンベア11の幅方向で隣り合う洗浄ノズル33Aの配置間隔、洗浄ノズル33Aと上面11aとの距離、洗浄ノズル33Aから噴霧される第1洗浄液L1の噴霧角度が、上述の式(1)を満足する関係で設定されている。
また、洗浄ノズル33Aの噴霧角度θは、殺菌ノズル23Aと同様に、噴霧された洗浄液L1がカバー部材60の内側面60aに当たる最も高い位置が、野菜Vの高さとして設定される所定高さH以上の位置となる角度である。この角度で噴霧された洗浄液L1は、内側面60aに当たって跳ね返り、野菜Vを殺菌・洗浄することが可能になる。
洗浄ノズル33Bは、対向管部32Bに複数(図3では三つ)設けられている。本実施形態における洗浄ノズル33Bは、コンベア11の幅方向に関して洗浄ノズル33Aと同一位置に配置されている。洗浄ノズル33Bは、下方から上方にコンベア11に向けて円錐状の噴霧領域46Bで第1洗浄液L1を霧状に噴霧する。洗浄ノズル33Bは、洗浄ノズル33Aと同様に、円錐内の全体に亘って霧状の第1洗浄液L1を噴霧する充円錐ノズルである。洗浄ノズル33Bから噴霧された第1洗浄液L1は、噴霧領域46Bがコンベア11上の洗浄処理面である上面11aにおいて円形の面形状でコンベア11の開口部を介して噴霧される。洗浄ノズル33Bの噴霧領域46Bは、第1洗浄部30における上面11aの全面を網羅するように配置されているとともに、噴霧角度が設定されている。洗浄ノズル33Bの噴霧領域46Bは、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域46B同士が接するまたは重なる。
洗浄ノズル33Bの噴霧領域46Bは、コンベア11の幅方向で隣り合う洗浄ノズル33Bの配置間隔、洗浄ノズル33Bと上面11aとの距離、洗浄ノズル33Bから噴霧される第1洗浄液L1の噴霧角度が、上述の式(1’)を満足する関係で設定されている。
殺菌部20と第1洗浄部30との間には、野菜Vの搬送経路における最も下流側に配置された殺菌ノズル23Aの噴霧領域45Aと、洗浄ノズル32Aの噴霧領域46Aとの間の空間を遮蔽する遮蔽部61が設けられている。遮蔽部61は、可撓性および撥水性を有する樹脂材で形成されている。遮蔽部61は、例えば、幅方向に複数の前記樹脂材が互いに一部が重ね合わされた状態で、殺菌部20、第1洗浄部30および第2洗浄部40の周囲を覆うカバー部材60の天井部から暖簾状に垂下されている。
第2洗浄部40は、第1洗浄部30の下流側に配置されている。第2洗浄部40は、上水供給部(浄水供給管)65によって送液された上水(浄水)を第2洗浄液L2として、コンベア11で搬送されている野菜Vに噴霧する。第2洗浄部40は、外側管部41と、一端が外側管部41に接続された幅方向に延びる対向管部42A、42B(図2参照)と、対向管部42Aに設けられた洗浄ノズル43Aと、対向管部42Bに設けられた洗浄ノズル43Bとを有している。外側管部41および対向管部42A、42Bにより第2配管系の一部が構成される。上水供給部65によって送液された第2洗浄液L2は、外側管部41から対向管部42A、42Bに供給される。対向管部42Aに供給された第2洗浄液L2は、洗浄ノズル43Aに供給される。対向管部42Bに供給された第2洗浄液L2は、洗浄ノズル43Bに供給される。
外側管部41は、コンベア11の幅方向に関して外側管部31と同じ側に配置されている。対向管部42Aは、幅方向に延在しており、対向管部32Aと同じ高さに配置されている。対向管部42Bは、幅方向に延在しており、対向管部32Bと同じ高さに配置されている。対向管部42Aの下面には、洗浄ノズル43Aが設けられている。対向管部42Bの上面には、洗浄ノズル43Bが設けられている。
洗浄ノズル43Aは、対向管部42Aに複数(図3では三つ)設けられている。本実施形態における洗浄ノズル43Aは、コンベア11の幅方向に関して洗浄ノズル33Aと同一位置に配置されている。洗浄ノズル43Aは、上方からコンベア11(上面11a)に向けて円錐状の噴霧領域47Aで第2洗浄液L2を霧状に噴霧する。洗浄ノズル43Aは、洗浄ノズル33Aと同様に、円錐内の全体に亘って霧状の第2洗浄液L2を噴霧する充円錐ノズルである。洗浄ノズル43Aから噴霧された第2洗浄液L2は、噴霧領域47Aがコンベア11上の洗浄処理面である上面11aにおいて円形の面形状で噴霧される。洗浄ノズル43Aの噴霧領域47Aは、洗浄部40における上面11aの全面を網羅するように配置されているとともに、噴霧角度が設定されている。
洗浄ノズル43Aの噴霧領域47Aは、野菜Vの高さに応じて設定される所定高さ(想定される野菜Vの最大高さ)において、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域47A同士が接するまたは重なる。コンベア11の幅方向で隣り合う洗浄ノズル43Aの配置間隔、洗浄ノズル43Aと上面11aとの距離、洗浄ノズル43Aから噴霧される第2洗浄液L2の噴霧角度が、上述の式(1)を満足する関係で設定されている。
また、洗浄ノズル43Aの噴霧角度θは、洗浄ノズル33Aと同様に、噴霧された洗浄液L2がカバー部材60の内側面60aに当たる最も高い位置が、野菜Vの高さとして設定される所定高さH以上の位置となる角度である。この角度で噴霧された洗浄液L2は、内側面60aに当たって跳ね返り、野菜Vを殺菌・洗浄することが可能になる。
洗浄ノズル43Bは、対向管部42Bに複数(図3では三つ)設けられている。本実施形態における洗浄ノズル43Bは、コンベア11の幅方向に関して洗浄ノズル43Aと同一位置に配置されている。洗浄ノズル43Bは、下方から上方にコンベア11に向けて円錐状の噴霧領域47Bで第2洗浄液L2を霧状に噴霧する。洗浄ノズル43Bは、洗浄ノズル43Aと同様に、円錐内の全体に亘って霧状の第2洗浄液L2を噴霧する充円錐ノズルである。洗浄ノズル43Bから噴霧された第2洗浄液L2は、噴霧領域47Bがコンベア11上の洗浄処理面である上面11aにおいて円形の面形状でコンベア11の開口部を介して噴霧される。洗浄ノズル43Bの噴霧領域47Bは、第2洗浄部40における上面11aの全面を網羅するように配置されているとともに、噴霧角度が設定されている。洗浄ノズル43Bの噴霧領域47Bは、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域47B同士が接するまたは重なる。
洗浄ノズル43Bの噴霧領域47Bは、コンベア11の幅方向で隣り合う洗浄ノズル43Bの配置間隔、洗浄ノズル43Bと上面11aとの距離、洗浄ノズル43Bから噴霧される第2洗浄液L2の噴霧角度が、上述の式(1’)を満足する関係で設定されている。
洗浄ノズル33A、33Bから噴霧された第1洗浄液L1および洗浄ノズル43A、43Bから噴霧された第2洗浄液L2は、洗浄液貯溜部110の上部開口の上方に設けられた洗浄液回収部112を介して洗浄液貯溜部110に回収される。洗浄液回収部112は、例えば、複数の開口部が形成されたパンチングメタル等によって形成されている。また、洗浄液回収部112の搬送方向の両側には、洗浄液回収部112に向かうに従って下方に向かう傾斜を有する傾斜部113がそれぞれ設けられている。洗浄ノズル33A、33Bから噴霧され洗浄液回収部112の搬送方向の外側に降下した第1洗浄液L1および洗浄ノズル43A、43Bから噴霧され洗浄液回収部112の搬送方向の外側に降下した第2洗浄液L2は、傾斜部113に沿って流動して洗浄液回収部112に導かれ、洗浄液貯溜部110に回収される。
第3送液部90は、洗浄液貯溜部110に貯留された第1洗浄液L1および第2洗浄液L2を含む洗浄液の一部を殺菌液貯溜部100に送液する。本実施形態における第3送液部90は、送液管91と、送液管91の中途に設けられた流量計(計量部)93とを含む。送液管91は、第1洗浄部30の外側管部31から分岐して配管されている。流量計93は、送液管91によって殺菌液貯溜部100に送液される洗浄液の流量を測定する。流量計93が測定した洗浄液の流量は制御部CONTに出力される。
薬剤貯溜部120は、殺菌液Lに含まれる薬剤を貯溜している。薬剤としては、例えば、オゾンや次亜塩素酸塩が挙げられる。薬剤貯溜部120に貯溜されている薬剤は、薬剤供給部130の駆動により殺菌液貯溜部100に供給される。薬剤供給部130の駆動は、制御部CONTにより制御される。制御部CONTは、流量計93が計測した洗浄液の流量、すなわち、第3送液部90によって殺菌液貯溜部100に送液される洗浄液の量に応じて薬剤供給部130の駆動を制御する。
カバー部材60は、基台50に設置され、上記コンベア11、殺菌部20、および洗浄部35の周囲の空間を覆う。
続いて、上記構成の野菜洗浄装置1を用いて野菜Vを洗浄する動作について説明する。
まず、野菜Vは、コンベア11の上面11aにおける搬入側(図1中、右側)に、連続的または間欠的あるいは断続的に載置される。コンベア11における樹脂フレーム16は、開口部16aの大きさおよび二つの樹脂フレーム16同士の隙間によって形成される開口部16hの大きさは、載置される野菜Vの大きさに応じて、例えば、野菜Vが開口部16aおよび開口部16hから落下しないものが選択されて予めシャフト15(コンベア本体13)に装着されている。スプロケット12の回転によるコンベア11の移動に伴い、野菜Vは、殺菌部20における噴霧領域45A、45Bを通過する。コンベア11で搬送される野菜Vは、樹脂フレーム16における支持面16gに当接して後方から支持されるため、キャベツやレタス等の球状の野菜Vであっても、搬送時の振動等によって転がる等の不具合が生じることなく円滑に搬送される。
まず、野菜Vは、コンベア11の上面11aにおける搬入側(図1中、右側)に、連続的または間欠的あるいは断続的に載置される。コンベア11における樹脂フレーム16は、開口部16aの大きさおよび二つの樹脂フレーム16同士の隙間によって形成される開口部16hの大きさは、載置される野菜Vの大きさに応じて、例えば、野菜Vが開口部16aおよび開口部16hから落下しないものが選択されて予めシャフト15(コンベア本体13)に装着されている。スプロケット12の回転によるコンベア11の移動に伴い、野菜Vは、殺菌部20における噴霧領域45A、45Bを通過する。コンベア11で搬送される野菜Vは、樹脂フレーム16における支持面16gに当接して後方から支持されるため、キャベツやレタス等の球状の野菜Vであっても、搬送時の振動等によって転がる等の不具合が生じることなく円滑に搬送される。
噴霧領域45A、45Bにおいては、第1送液部70によって殺菌液貯溜部100から送液された所定濃度に管理された薬剤を含む殺菌液Lが殺菌ノズル23A、23Bからそれぞれ霧状に噴霧される。野菜Vへの殺菌液Lの噴霧は面形状に行われるため、殺菌液Lの液滴は野菜Vの表面に全面的に付着する。噴霧領域45Aが、野菜Vの高さに応じた所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45A同士が接するまたは重なるため、野菜Vの上面側に殺菌液Lが噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する殺菌・洗浄が行われる。同様に、噴霧領域45Bが、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域45B同士が接するまたは重なるため、野菜Vの下面側に殺菌液Lが噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する殺菌・洗浄が行われる。
また、殺菌液Lがカバー部材60の内側面60aに当たる最も高い位置が、野菜Vの高さとして設定される所定高さH以上の位置であるため、側板60の内側面60aに当たった殺菌液Lは、内側面60aで跳ね返って側方から野菜Vに噴霧される。そのため、殺菌液Lを無駄にすることなく野菜Vを効率的に殺菌・洗浄することができる。
なお、内側面60aと野菜Vの幅方向の距離が大きい場合には、内側面60aで跳ね返った殺菌液Lが野菜Vに到達しない可能性がある。例えば、殺菌液Lが内側面60aに当たる角度と跳ね返る角度が同一とすると、内側面60aで跳ね返った噴霧液がコンベア11上における野菜Vの端部まで距離x進んだときに、野菜の中心高さ(H/2)の位置に達するためには、以下の式(4)を満足すればよい。
x:(D−h−(H/2))=W:h …(4)
式(3)および式(4)から、以下の式(5)を満足することにより、内側面60aで跳ね返った噴霧液が野菜の中心高さ(H/2)の位置に達することになる。
tan(θ/2)=(x+W)/(D−(H/2)) …(5)
x:(D−h−(H/2))=W:h …(4)
式(3)および式(4)から、以下の式(5)を満足することにより、内側面60aで跳ね返った噴霧液が野菜の中心高さ(H/2)の位置に達することになる。
tan(θ/2)=(x+W)/(D−(H/2)) …(5)
上記の距離xは、内側面60aからコンベア11における幅方向で最も外側の樹脂フレーム16までの距離に相当すると考えられるため、内側面60aから樹脂フレーム16までの距離および野菜Vの高さHに応じて、噴霧角度θを設定すればよい。
そして、コンベア11による搬送時に野菜Vには、連続的に殺菌液Lの液滴が付着することから、付着した液滴が野菜Vの表面を流動液膜を形成しながら流れることになり、野菜Vの表面に付着した異物を効率的に除去可能である。また、野菜Vに対しては、殺菌ノズル23Aおよび殺菌ノズル23Bにより上方および下方の両方から殺菌液Lが噴霧されるため、野菜Vの露出する表面が殺菌される。
野菜V(コンベア11)に向けて噴霧された殺菌液Lは、殺菌液回収部102に降下して殺菌液貯溜部100に回収される、或いは、傾斜部103に降下した後に、傾斜部103に沿って流動して殺菌液回収部102に導かれ、殺菌液貯溜部100に回収される。また、殺菌部20と第1洗浄部30との間に、野菜Vの搬送経路の空間を遮蔽する遮蔽部61が設けられているため、噴霧された殺菌液Lのうち、第1洗浄部30に向かう殺菌液Lは、遮蔽部61によって第1洗浄部30側への移動を阻止され、傾斜部103に垂れ落ちた後に殺菌液回収部102に導かれ、殺菌液貯溜部100に回収される。
野菜Vから除去された異物は、殺菌液Lとともに殺菌液貯溜部100に回収される。殺菌液貯溜部100において、殺菌液Lの液面または液面近傍に浮遊する異物は、オーバーフローした殺菌液Lとともに、オーバーフロー管101を介して排出される。
殺菌部20において殺菌液Lの噴霧が行われた野菜Vは、コンベア11の移動に伴い、遮蔽部61を撓ませながら第1洗浄部30に移動し、噴霧領域46A、46Bを通過する。第1洗浄部30の噴霧領域46A、46Bにおいて野菜Vは、第2送液部80によって洗浄液貯溜部110から送液された第1洗浄液L1が洗浄ノズル33A、33Bからそれぞれ霧状に噴霧される。
野菜Vへの第1洗浄液L1の噴霧は面形状に行われ、第1洗浄液L1の液滴は野菜Vの表面に全面的に付着する。噴霧領域46Aが、野菜Vの高さに応じた所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域46A同士が接するまたは重なるため、野菜Vの上面側に第1洗浄液L1が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する洗浄が行われる。同様に、噴霧領域46Bが、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域46B同士が接するまたは重なるため、野菜Vの下面側に第1洗浄液L1が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する洗浄が行われる。
第1洗浄液L1の噴霧についても、上述した殺菌液Lと同様に、側板60の内側面60aに当たった洗浄液L1は、内側面60aで跳ね返って側方から野菜Vに噴霧されるため、洗浄液L1を無駄にすることなく野菜Vを効率的に洗浄することができる。また、内側面60aで跳ね返った噴霧液が野菜の中心高さ(H/2)の位置に達するためには、上記式(5)を満足するように、洗浄ノズル33Aの噴霧角度を設定すればよい。
そして、コンベア11による搬送時に野菜Vには、連続的に第1洗浄液L1の液滴が付着することから、付着した液滴が野菜Vの表面を流動液膜を形成しながら流れることになり、野菜Vの表面に付着した殺菌液Lを効率的に除去可能である。また、野菜Vに対しては、洗浄ノズル33A、33Bにより上方および下方の両方から第1洗浄液L1が噴霧されるため、野菜Vの露出する表面が洗浄される。これにより、野菜Vに残留していた殺菌液Lが洗浄されて除去される。
第1洗浄部30において第1洗浄液L1の噴霧が行われた野菜Vは、コンベア11の移動に伴い、第2洗浄部40における噴霧領域47A、47Bを通過する。噴霧領域47A、47Bにおいては、上水供給部65によって送液された上水が第2洗浄液L2として、洗浄ノズル43A、43Bからそれぞれ霧状に噴霧される。
野菜Vへの第2洗浄液L2の噴霧は面形状に行われ、第2洗浄液L2の液滴は野菜Vの表面に全面的に付着する。噴霧領域47Aが、野菜Vの高さに応じた所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域47A同士が接するまたは重なるため、野菜Vの上面側に第2洗浄液L2が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する洗浄が行われる。同様に、噴霧領域47Bが、上面11aにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域47B同士が接するまたは重なるため、野菜Vの下面側に第2洗浄液L2が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する洗浄が行われる。
また、第2洗浄液L2の噴霧についても、上述した洗浄液L1と同様に、側板60の内側面60aに当たった洗浄液L2は、内側面60aで跳ね返って側方から野菜Vに噴霧されるため、洗浄液L2を無駄にすることなく野菜Vを効率的に洗浄することができる。また、内側面60aで跳ね返った噴霧液が野菜の中心高さ(H/2)の位置に達するためには、上記式(5)を満足するように、洗浄ノズル43Aの噴霧角度を設定すればよい。
そして、コンベア11による搬送時に野菜Vには、連続的に第2洗浄液L2の液滴が付着することから、付着した液滴が野菜Vの表面を流動液膜を形成しながら流れることになり、野菜Vの表面に付着した第1洗浄液L1および、第1洗浄液L1の噴霧で除去しきれなかった殺菌液Lを効率的に除去可能である。また、野菜Vに対しては、洗浄ノズル43Aおよび洗浄ノズル43Bにより上方および下方の両方から第2洗浄液L2が噴霧されるため、野菜Vの露出する表面が洗浄される。
野菜V(コンベア11)に向けて噴霧された第1洗浄液L1および第2洗浄液L2は、洗浄液回収部112に降下して洗浄液貯溜部110に回収される、或いは、傾斜部113に降下した後に、傾斜部113に沿って流動して洗浄液回収部112に導かれ、洗浄液貯溜部110に回収される。
野菜Vから除去された殺菌液Lおよび殺菌部20における殺菌液Lの噴霧で除去しきれなかった異物は、第1洗浄液L1および第2洗浄液L2とともに洗浄液貯溜部110に回収される。回収された殺菌液Lおよび異物は、オーバーフローした洗浄液とともに、オーバーフロー管111を介して排出される。
洗浄液貯溜部110に貯溜された洗浄液においては、第1洗浄液L1の噴霧で野菜Vから除去された殺菌液Lが含まれるため、第2送液部80によって送液されて循環する第1洗浄液L1には僅かながら殺菌液Lが含まれているが、洗浄液貯溜部110には、上水である第2洗浄液L2も回収されているため、洗浄液貯溜部110に回収された洗浄液に含まれる殺菌液Lの量、すなわち薬剤濃度は大幅に低下した状態になる。そして、洗浄ノズル43A、43Bから噴霧された第2洗浄液L2は上水であるため、野菜Vに噴霧されて残留する僅かな殺菌液Lを含む第1洗浄液L1は、上水で洗浄されることにより、野菜Vから効率的に除去可能である。
洗浄液貯溜部110に貯溜された洗浄液の一部は、第3送液部90によって送液管91を介して殺菌液貯溜部100に送液される。殺菌液貯溜部100に送液される洗浄液の流量は、流量計93によって測定され制御部CONTに出力される。
殺菌部20において野菜Vに噴霧される殺菌液Lの薬剤濃度、第1洗浄部30において野菜Vに噴霧される第1洗浄液L1の噴霧量、第2洗浄部40において野菜Vに噴霧される第2洗浄液L2の噴霧量は管理されているため、洗浄液貯溜部110に貯溜された洗浄液における薬剤濃度は、シミュレーションや実験等により把握可能である。
そのため、制御部CONTは、殺菌液貯溜部100の容量、第3送液部90によって洗浄液貯溜部110から殺菌液貯溜部100に送液される洗浄液の量および薬剤濃度に基づいて薬剤供給部130を制御し、薬剤貯溜部120から殺菌液貯溜部100に供給される薬剤の量を調整する。具体的には、薬剤濃度が低い洗浄液が供給された殺菌液貯溜部100における殺菌液Lの薬剤濃度が所定濃度となる量の薬剤を供給させる。これにより、殺菌液貯溜部100に貯留された殺菌液Lは、所定の薬剤濃度に維持される。そのため、殺菌部20においては、薬剤濃度が管理された殺菌液Lが野菜Vに噴霧されることになる。
以上説明したように、本実施形態の野菜洗浄装置1では、野菜Vに対して殺菌液および洗浄液を霧状に噴霧するため、シャワー洗浄を行った場合のように液滴が野菜Vの表面に集中せず、液膜を形成して表面を流れるように洗浄するため、野菜Vが水っぽくなって食感を損なうことを防止できるとともに、野菜Vを浸漬して洗浄する場合のように大量の殺菌液および洗浄液を使用する必要がなくなり、コスト増加を抑えることができる。
また、本実施形態の野菜洗浄装置1では、殺菌ノズル23Aの噴霧領域45A、洗浄ノズル33A、43Aの噴霧領域46A、47Aが、それぞれ野菜Vの高さに応じた所定高さHにおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なるため、野菜Vの上面側に殺菌液L、洗浄液L1、L2が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する殺菌・洗浄を行うことができる。さらに、本実施形態の野菜洗浄装置1では、殺菌ノズル23Bの噴霧領域45B、洗浄ノズル33B、43Bの噴霧領域46B、47Bが、それぞれ上面11aおいて、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なるため、野菜Vの下面側に殺菌液L、洗浄液L1、L2が噴霧されない箇所が生じることなく野菜Vに対する殺菌・洗浄を行うことができる。その結果、本実施形態の野菜洗浄装置1では、野菜Vを浸漬して洗浄する場合のように、野菜Vに損傷を与えたり、大量の殺菌液および洗浄液を使用することなく、確実に野菜Vの殺菌・洗浄を行うことが可能である。
さらに、本実施形態の野菜洗浄装置1では、カバー部材60がコンベア11、殺菌部20および洗浄部35の周囲の空間を覆っているため、噴霧された殺菌液Lおよび洗浄液L1、L2がカバー部材60に当たって跳ね返ることにより、薬剤や洗浄液を無駄にすることなく効率的に野菜Vを殺菌・洗浄することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、コンベア11の幅方向で隣り合う噴霧領域同士が高さHまたは上面11aで接するまたは重なる構成を例示したが、さらに、コンベア11の搬送方向で隣り合う噴霧領域同士(噴霧領域45A同士、噴霧領域46Aと噴霧領域47A、噴霧領域45B同士、噴霧領域46Bと噴霧領域47B)についても高さHまたは上面11aで接するまたは重なる構成としてもよい。この構成を採ることにより、コンベア11搬送される野菜Vを連続的に殺菌・洗浄することが可能となり、殺菌・洗浄効率を一層高めることができる。
また、上記実施形態では、洗浄部35が第1洗浄部30および第2洗浄部40を備える構成を例示したが、この構成に限られるものではなく、いずれか一方のみを有する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、殺菌ノズル23A、23B、洗浄ノズル33A、33B、43A、43Bが上面11aにおいて円形状の面形状で液滴を噴霧する構成を例示したが、これに限られるものではなく、多角形状の面形状で液滴を噴霧する構成としてもよい。殺菌ノズル23A、23B、洗浄ノズル33A、33B、43A、43Bとして、四角形状の噴霧領域に液滴を噴霧する充角錐ノズルを用いてもよい。この構成を採ることにより、複数の噴霧領域によって矩形の上面11aの全面を網羅するために設置するノズルの数を最小限に抑えることが可能となり装置のコストダウンに寄与できる。
なお、野菜洗浄装置1による洗浄対象の野菜Vとしては、キャベツやレタス、ほうれん草等の葉物野菜、ニンジン等の根菜等に広く適用可能である。
1…野菜洗浄装置、 10…搬送部、 11…コンベア、 11a…上面(洗浄処理面)、 20…殺菌部、 21…外側管部、 22A、22B…対向管部、 23A、23B…殺菌ノズル、 30…第1洗浄部、 35…洗浄部、 40…第2洗浄部、 50…基台、 60…カバー部材、 61…遮蔽部、 62…天板、 70…第1送液部、 80…第2送液部、 90…第3送液部、 93…流量計(計量部)、 100…殺菌液貯溜部、 110…洗浄液貯溜部、 120…薬剤貯溜部、130…薬剤供給部、 L…殺菌液、 L1…第1洗浄液、 L2…第2洗浄液、 V…野菜
Claims (5)
- 薬剤を含む殺菌液を殺菌ノズルから野菜に噴霧する殺菌部と、
前記殺菌液が噴霧された前記野菜に対して洗浄ノズルから洗浄液を噴霧する洗浄部と、
洗浄処理面に載置された前記野菜を、前記殺菌液の噴霧領域および前記洗浄液の噴霧領域に順次搬送する網目状に形成されたコンベアと、
前記コンベア、前記殺菌部および前記洗浄部を支持する基台とを備え、
前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルは、前記コンベアを挟んだ上方および下方にそれぞれ配置され、
前記コンベアの上方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記野菜の高さに応じた所定高さにおいて、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なり、
前記コンベアの下方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記洗浄処理面において、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域同士が接するまたは重なることを特徴とする野菜洗浄装置。 - 前記噴霧領域は、充円錐形状であることを特徴とする請求項1に記載の野菜洗浄装置。
- 可撓性を有し、前記殺菌液の噴霧領域と前記洗浄液の噴霧領域との間の空間を遮蔽する遮蔽部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の野菜洗浄装置。
- 前記コンベアの上方に配置された前記殺菌ノズルおよび前記洗浄ノズルの前記噴霧領域は、それぞれ前記野菜の高さに応じた所定高さにおいて、前記コンベアの幅方向で隣り合う噴霧領域、前記コンベアの搬送方向で隣り合う噴霧領域、および当該搬送方向で隣り合う噴霧領域が前記幅方向で隣り合う噴霧領域とそれぞれ接するまたは重なる、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置。
- 前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルの、前記幅方向の配置間隔および前記搬送方向の配置間隔をP、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルと前記洗浄処理面との距離をD、前記殺菌ノズルまたは前記洗浄ノズルから噴霧される液体の噴霧角度をθ、前記所定高さをHとすると、
P≦√2×(D−H)×tan(θ/2)
の関係を満足することを特徴とする請求項4に記載の野菜洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016109434A JP2017212934A (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 野菜洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016109434A JP2017212934A (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 野菜洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017212934A true JP2017212934A (ja) | 2017-12-07 |
Family
ID=60576042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016109434A Pending JP2017212934A (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 野菜洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017212934A (ja) |
-
2016
- 2016-05-31 JP JP2016109434A patent/JP2017212934A/ja active Pending
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