JP2017210896A - 過給圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機付きのエンジンを搭載した鞍乗型車両において、旋回時の車両の操作性を向上させる。
【解決手段】鞍乗型車両のエンジンへ供給する燃料燃焼用の空気を圧縮する過給機25の過給圧を制御する過給圧制御装置51であって、鞍乗型車両の車速を検出する車速センサ52と、鞍乗型車両の左右方向の傾斜を検出する傾斜センサ53と、車速センサ52および傾斜センサ53の検出結果に基づいて鞍乗型車両が旋回しているか否かを判断する旋回判断部55と、鞍乗型車両が旋回していると旋回判断部55により判断された場合には、過給圧を抑制する制御を行う過給圧制御部56とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、過給機の過給圧を制御する過給圧制御装置に関する。
過給機付きのエンジンを搭載した自動二輪車等の鞍乗型車両は知られている。過給機は、エンジンからの排気を利用してタービンホイールを回転させ、これによりコンプレッサを動作させ、燃料燃焼用の空気を圧縮する。過給機で圧縮した空気をエンジンの燃焼室へ供給することにより、エンジンにおける燃焼エネルギーを高め、エンジン出力を増加させることができる。下記の特許文献1には、過給機付きのエンジンを搭載した自動二輪車が記載されている。
特開昭57−126722号公報
ところで、過給機付きのエンジンを搭載した鞍乗型車両においては、加速時のアクセル操作量に対してエンジン出力の増加量が大きくなる傾向がある。このため、直進時には大きな加速が得られ、快適な走行を楽しむことができる一方、旋回時(コーナリング時)において、小幅なアクセル操作によりエンジン出力を徐々に増加させようとする場合には、運転者はより繊細なアクセル操作を行う必要がある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、過給機付きのエンジンを搭載した鞍乗型車両において、旋回時の車両の操作性を向上させることができる過給圧制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の過給圧制御装置は、鞍乗型車両のエンジンへ供給する燃料燃焼用の空気を圧縮する過給機の過給圧を制御する過給圧制御装置であって、前記鞍乗型車両の状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果に基づいて前記鞍乗型車両が旋回しているか否かを判断する旋回判断部と、前記鞍乗型車両が旋回していると前記旋回判断部により判断された場合には、前記過給圧を抑制する制御を行う過給圧制御部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、過給機付きのエンジンを搭載した鞍乗型車両において、旋回時の車両の操作性を向上させることができる。
本発明の実施形態による過給圧制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示す説明図である。 本発明の第1の実施例による過給圧制御装置をエンジンおよび過給機等と共に示す説明図である。 本発明の第1の実施例による過給圧制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示す説明図である。 本発明の第3の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示す説明図である。
図1は、本発明の実施形態による過給圧制御装置の構成を示している。図1において、本発明の実施形態による過給圧制御装置1は、鞍乗型車両のエンジンへ供給する燃料燃焼用の空気を圧縮する過給機の過給圧を制御する装置である。本実施形態による鞍乗型車両は、自動二輪車、自動三輪車または四輪バギー車等である。また、本実施形態による過給機は、エンジンからの排気により駆動されるターボチャージャでもよいし、エンジンの回転を伝達することにより駆動されるスーパーチャージャでもよい。
過給圧制御装置1は、状態検出部2、旋回判断部3および過給圧制御部4を備えている。
状態検出部2は、鞍乗型車両の状態を検出する機能を有している。状態検出部2として、例えば、傾斜センサ、荷重センサ、または操作状態センサ等を用いることができる。また、これらのセンサを組み合わせることにより状態検出部2を構成してもよい。また、鞍乗型車両の走行速度を検出する車速センサを状態検出部2に加えてもよい。
傾斜センサは、鞍乗型車両の左右方向の傾斜を検出するセンサである。傾斜センサは、例えばジャイロおよび加速度計により構成することができる。また、対地角(地面に対する角度)を検出する光学式センサにより傾斜センサを構成してもよい。傾斜センサは鞍乗型車両の一部に取り付ける。
荷重センサは、鞍乗型車両に加わる左右方向の荷重を検出するセンサである。荷重センサは、例えば、荷重計または歪み計等により構成することができる。荷重センサは、前輪もしくは後輪のホイール、後輪を支持するスイングアーム、または前輪を支持するフロントフォーク等に取り付けることが好ましい。
操作状態センサは、鞍乗型車両におけるブレーキ操作およびアクセル操作を検出するセンサである。ブレーキ操作を検出するために、操作状態センサとして、ブレーキスイッチのオン/オフを検出するセンサ、またはブレーキ圧を検出するセンサを設けてもよい。また、アクセル操作を検出するために、操作状態センサとして、スロットル開度を検出するセンサを設けてもよい。
旋回判断部3は、状態検出部2の検出結果に基づいて、鞍乗型車両が旋回しているか否かを判断する機能を有している。旋回判断部3は例えば演算処理装置により構成することができる。ECU(エンジンコントロールユニット)により旋回判断部3を構成してもよい。
旋回判断部3は、例えば、車速センサおよび傾斜センサによる検出結果に基づき、鞍乗型車両の走行速度が所定の範囲内であり、かつ鞍乗型車両の左方向または右方向の傾斜角度が所定の値を超えた場合に、鞍乗型車両が旋回していると判断する。
また、旋回判断部3において、鞍乗型車両の旋回の有無の判断方法として、車速センサおよび荷重センサによる検出結果に基づき、鞍乗型車両の走行速度が所定の範囲内であり、かつ鞍乗型車両に加わっている左方向または右方向の荷重が所定の値を超えた場合に、鞍乗型車両が旋回していると判断する方法を採用してもよい。
また、鞍乗型車両の旋回の有無の判断方法として、車速センサおよび操作状態センサの検出結果に基づき、ブレーキがかかり、車速が減速し、その後一定時間、スロットル開度の上昇率が所定の値を下回る状態が継続した場合に、鞍乗型車両が旋回していると判断する方法を採用することもできる。
過給圧制御部4は、鞍乗型車両が旋回していると旋回判断部3により判断された場合に、過給機の過給圧を抑制する制御を行う機能を有している。過給圧制御部4は、例えば演算処理装置であり、ECUにより構成することができる。
過給圧を抑制する方法には、例えば、(1)過給圧の上限値を小さくする方法、(2)過給圧の目標値を小さくする方法、(3)エンジン出力を増加させる際に過給圧の増加量を小さくする方法等がある。本発明の実施形態では、いずれの方法も採用することができる。
また、過給圧を制御する構成には、(1)過給機としてターボチャージャを採用し、ターボチャージャのウェイストゲートバルブを制御する構成、(2)過給機として可変ノズルターボを採用し、可変ノズルターボにおける排気ガスの通路面積を制御する構成、(3)過給機として、コンプレッサ側の空気流量を制御する機能を有するVG(Variable Geometry)/VD(Variable Diffuser)ターボチャージャを採用し、VG/VDターボチャージャのコンプレッサ側の空気流量を制御する構成等がある。本発明の実施形態では、いずれの構成も採用することができる。
このような構成を有する本発明の実施形態による過給圧制御装置によれば、鞍乗型車両の旋回時において過給機の過給圧を抑制することができる。これにより、鞍乗型車両の旋回時においてエンジン出力を抑制することができる。したがって、旋回時における鞍乗型車両の操作性を向上させることができる。すなわち、運転者は、直進時には大きな加速が得られ、快適な走行を楽しむことができると共に、旋回時には、意に反する大きな加速が抑えられ、車両を思い通りに操作することができる。例えば、旋回時において、小幅なアクセル操作であるにもかかわらずエンジン出力が急に大きく増加し、このために後輪が空転して車体の挙動が不安定になることを防止することができる。
図2は、本発明の第1の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示している。図2に示すように、鞍乗型車両11は自動二輪車である。鞍乗型車両11において、車体フレームの前部のヘッドパイプに回転可能に支持されたステアリングシャフトにはフロントフォーク12が固定されている。また、フロントフォーク12には前輪13が回転可能に支持されている。また、ステアリングシャフトにはハンドル14が固定されている。また、車体フレームの後部にはスイングアーム15が揺動可能に支持されている。また、スイングアーム15には後輪16が回転可能に支持されている。また、鞍乗型車両11の前後方向中間部には、エンジン21が設けられている。また、エンジン21の近傍には過給機25が設けられている。また、エンジン21の上方には燃料タンク17が設けられ、燃料タンク17の後方には運転シート18が設けられている。
図3は、本発明の第1の実施例による過給圧制御装置をエンジン21および過給機25等と共に示している。図3において、過給機25は、エンジン21へ供給する燃料燃焼用の空気を圧縮する装置である。過給機25はターボチャージャであり、タービン部26およびコンプレッサ部28を備えている。
タービン部26の流入側は排気管31を介してエンジン21の排気ポートに接続されている。また、タービン部26の流出側には排気送出配管32が接続されている。タービン部26は、エンジン21から排気管31を介して供給された排気によりタービンホイール27を回転させる。タービンホイール27の回転により、コンプレッサ部28のコンプレッサホイール29が回転する。
排気送出配管32は、タービン部26の流出側からエンジン21の側方または下方を通り、鞍乗型車両11の後部に設けられたサイレンサに接続されている。また、排気送出配管32の途中には触媒33が接続されている。エンジン21からタービン部26へ供給された排気は、タービン部26から排気送出配管32を介して触媒33へ送られ、さらにサイレンサへ送られる。
また、コンプレッサ部28の流入側はエアクリーナ35に接続され、コンプレッサ部28の流出側はインタークーラ36に接続されている。エアクリーナ35およびインタークーラ36は鞍乗型車両11においてエンジン21の近傍に設けられている。コンプレッサ部28は、エアクリーナ35から送られてきた燃料燃焼用の空気を取り込み、コンプレッサホイール29の回転により当該空気を圧縮する。圧縮された空気はコンプレッサ部28からインタークーラ36へ送られ、インタークーラ36により冷却される。
また、インタークーラ36の流出側は、電子制御スロットル装置37のスロットルボディおよび吸気管38を介してエンジン21の吸気ポートに接続されている。電子制御スロットル装置37は、アクセル操作等に応じてスロットルバルブを制御し、エンジン21へ供給される空気の量を調節する。また、電子制御スロットル装置37には、スロットルバルブの開度を検出するスロットルポジションセンサ39が設けられている。また、スロットルボディの下流側には、吸気圧を検出する圧力センサ40が設けられている。
また、排気管31と排気送出配管32との間には、エンジン21からの排気を過給機25のタービン部26のタービンホイール側へ供給せずに、排気送出配管32へ流すバイパス通路43が設けられている。また、過給機25には、バイパス通路43を開閉するウェイストゲートバルブ(WGV)44が設けられている。また、ウェイストゲートバルブ44には、ウェイストゲートバルブ44の開閉を制御するアクチュエータ45が設けられている。また、コンプレッサ部28の下流側とアクチュエータ45との間には圧力入力配管46が接続され、圧力入力配管46の途中にはソレノイドバルブ47が設けられている。
コンプレッサ部28の下流側の圧力は、圧力入力配管46を介してソレノイドバルブ47に入力される。ソレノイドバルブ47は、入力された圧力を、ECU54から出力された制御信号に従って変化させ、変化後の圧力をアクチュエータ45に入力する。例えば、ソレノイドバルブ47は、コンプレッサ部28の下流側から圧力入力配管46を介して入力された空気の一部を外部(例えばコンプレッサ部28の流入側)へ逃がすことにより、アクチュエータ45へ入力する圧力を下げる。そして、ソレノイドバルブ47は、外部へ逃がす空気の量を、ECU54から出力される制御信号に従って変化させることにより、アクチュエータ45へ入力する圧力を変化させる。アクチュエータ45は、ソレノイドバルブ47から入力された圧力が一定の設定圧以下のときにはウェイストゲートバルブ44を閉じ、当該圧力が上記設定圧を超えたときにウェイストゲートバルブ44を開く。これにより、コンプレッサ部28の下流側の圧力、すなわち過給圧がその上限値を超えたときにウェイストゲートバルブ44を開弁させ、過給圧をその上限値以下となるように制御することができる。また、ECU54から出力される制御信号に従ってソレノイドバルブ47からアクチュエータ45へ入力する圧力を変化させることで、過給圧の上限値を変化させることができる。
一方、過給圧制御装置51は、鞍乗型車両11の旋回時に過給機25の過給圧を抑制する装置である。過給圧制御装置51は、車速センサ52、傾斜センサ53、およびECU54を備えている。
車速センサ52は、鞍乗型車両11の走行速度(車速)を検出するセンサである。車速センサ52は、例えば、エンジン21の駆動軸の近傍に設けられている。車速センサ52はECU54に接続されており、車速の検出結果を示す検出信号をECU54へ出力する。
傾斜センサ53は、鞍乗型車両11の左右方向(横方向)の傾斜角度を検出するセンサである。傾斜センサ53は、例えばジャイロおよび加速度センサを備えている。傾斜センサ53は複数設けられ、図2に示すように、鞍乗型車両11の前部、前後方向の中間部、および後部に分散配置されている。例えば、第1の傾斜センサ53はハンドル14の前方に取り付けられている。第2の傾斜センサ53はエンジン21の後ろ側に取り付けられている。第3の傾斜センサ53は運転シート18の後方に取り付けられている。図3に示すように、各傾斜センサ53はECU54に接続されており、傾斜角度の検出結果を示す検出信号をECU54へ出力する。なお、車速センサ52および傾斜センサ53は状態検出部の具体例である。また、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)コントロールユニットを搭載している車両であれば、上述の第1ないし第3の傾斜センサ53のいずれかの代わりに、ABSコントロールユニットが備えるジャイロおよび加速度センサを用いて、車両状態を検出してもよい。
ECU54は、演算処理装置およびメモリ等を備えており、鞍乗型車両11の一部に取り付けられている。ECU54は、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取って実行することにより、旋回判断部55および過給圧制御部56として機能する。旋回判断部55は、車速センサ52および傾斜センサ53の検出結果に基づいて鞍乗型車両11が旋回しているか否かを判断する。過給圧制御部56は、鞍乗型車両11が旋回していると旋回判断部55により判断された場合に、過給圧を抑制する制御を行う。
図4は過給圧制御装置51の動作を示している。例えば、エンジン21の稼働中、車速センサ52は鞍乗型車両11の車速を常時検出し、その検出結果を示す検出信号をECU54に出力する。また、各傾斜センサ53は鞍乗型車両11の傾斜角度を常時検出し、その検出結果を示す検出信号をECU54に出力する。図4において、旋回判断部55は、車速センサ52の検出結果に基づいて、鞍乗型車両11の車速が車速基準範囲内か否かを判断する(ステップS1)。車速基準範囲とは、例えば一般的な自動二輪車の旋回時の速度範囲であり、予め設定されている。車速基準範囲は例えば5km以上20km未満である。
鞍乗型車両11の車速が車速基準範囲内であるときには(ステップS1:YES)、旋回判断部55は、各傾斜センサ53の検出結果に基づいて、鞍乗型車両11の傾斜角度が大角度基準範囲内か否かを判断する(ステップS2)。大角度基準範囲とは、一般に自動二輪車が旋回時に大きく傾斜した際の傾斜角度範囲であり、予め設定されている。大角度基準範囲は例えば45度以上である。
鞍乗型車両11の傾斜角度が大角度基準範囲内であるときには(ステップS2:YES)、鞍乗型車両11が旋回しており、かつ旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が大きいことが認められる。この場合、過給圧制御部56は、過給圧の上限設定値としてA1を設定する(ステップS3)。
一方、鞍乗型車両11の傾斜角度が大角度基準範囲でないときには(ステップS2:NO)、旋回判断部55は、各傾斜センサ53の検出結果に基づいて、鞍乗型車両11の傾斜角度が中角度基準範囲内か否かを判断する(ステップS4)。中角度基準範囲とは、一般に自動二輪車が旋回時に中くらいに傾斜した際の傾斜角度範囲であり、予め設定されている。中角度基準範囲は例えば30度以上45度未満である。
鞍乗型車両11の傾斜角度が中角度基準範囲内であるときには(ステップS4:YES)、鞍乗型車両11が旋回しており、かつ旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が中くらいであることが認められる。この場合、過給圧制御部56は、過給圧の上限設定値としてA2を設定する(ステップS5)。A2はA1よりも大きい値である。
他方、鞍乗型車両11の傾斜角度が中角度基準範囲でないときには(ステップS4:NO)、旋回判断部55は、各傾斜センサ53の検出結果に基づいて、鞍乗型車両11の傾斜角度が小角度基準範囲内か否かを判断する(ステップS6)。小角度基準範囲とは、一般に自動二輪車が旋回時に小さく傾斜した際の傾斜角度範囲であり、予め設定されている。小角度基準範囲は例えば15度以上30度未満である。
鞍乗型車両11の傾斜角度が小角度基準範囲内であるときには(ステップS6:YES)、鞍乗型車両11が旋回しており、かつ旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が小さいことが認められる。この場合、過給圧制御部56は、過給圧の上限設定値としてA3を設定する(ステップS7)。A3はA2よりも大きい値である。
他方、ステップS1において、鞍乗型車両11の車速が車速基準範囲内でないと判断されたとき(ステップS1:NO)、または、ステップS6において、鞍乗型車両11の傾斜角度が小角度基準範囲でないと判断されたときには(ステップS6:NO)、鞍乗型車両11が旋回していないことが認められる。この場合、過給圧制御部56は、過給圧の上限設定値としてA4を設定する(ステップS8)。A4はA3よりも大きい値である。
ECU54は、ステップS3、S5、S7またはS8で設定された過給値の上限設定値A1、A2、A3またはA4に対応する制御信号をソレノイドバルブ47へ出力する。ソレノイドバルブ47は、当該制御信号に従ってアクチュエータ45へ入力する圧力を決定する。これにより、過給機25の過給圧の上限値が定まる。
図4に示す過給圧制御装置51の動作により、鞍乗型車両11の直進時には、過給圧の上限値が上限設定値A4に対応する値に定まる。A4はA1、A2およびA3のいずれよりも大きい値である。過給圧の上限値が上限設定値A4に対応する値に定まったときには、過給圧が抑制されていない状態となる。この結果、エンジン出力が抑制されていない状態となる。
また、図4に示す過給圧制御装置51の動作により、鞍乗型車両11の旋回時には、鞍乗型車両11の傾斜の程度に応じて過給圧の上限値が上限設定値A1、A2およびA3のうちのいずれかに対応する値に設定される。具体的には、旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が小さいときには、過給圧の上限値が上限設定値A3に対応する値に設定される。A3はA4よりも小さく、A1およびA2のうちのいずれよりも大きい値である。したがって、過給圧の上限値が上限設定値A3に対応する値に設定されたときには、過給圧が少し抑制された状態となる。この結果、エンジン出力が少し抑制された状態となる。
また、旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が中くらいのときには、過給圧の上限値が上限設定値A2に対応する値に設定される。A2はA4およびA3のうちのいずれよりも小さく、A1よりも大きい値である。したがって、過給圧の上限値が上限設定値A2に対応する値に設定されたときには、過給圧が中くらいに抑制された状態となる。この結果、エンジン出力が中くらいに抑制された状態となる。
また、旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が大きいときには、過給圧の上限値が上限設定値A1に対応する値に設定される。A1はA2、A3およびA4のいずれよりも小さい値である。したがって、過給圧の上限値が上限設定値A1に対応する値に設定されたときには、過給圧が大きく抑制された状態となる。この結果、エンジン出力が大きく抑制された状態となる。
以上説明した通り、本発明の第1の実施例による過給圧制御装置51によれば、鞍乗型車両11の旋回時に過給圧を抑制し、エンジン出力を抑制することができる。これにより、旋回時の鞍乗型車両11の操作性を向上させることができる。一方、鞍乗型車両11の直進時には過給圧を抑制せず、エンジンの出力を抑制しないことにより、直進時には、十分に加速することができる状態を確保することができる。
また、本発明の第1の実施例による過給圧制御装置51によれば、旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度が大きくなるに従って過給機25の過給圧の抑制の程度を大きくすることができる。これにより、旋回時における鞍乗型車両の傾斜の程度が大きくなるに従ってエンジン出力を抑制する程度を大きくすることができる。したがって、旋回時の鞍乗型車両11の傾斜の程度に応じた走行の安定性と機動性との良好なバランスを形成することができる。
また、過給圧制御装置51によれば、鞍乗型車両11の傾斜に応じて過給圧の上限値を変化させることにより、鞍乗型車両11の傾斜に応じて過給圧を容易に抑制することができる。
また、過給圧制御装置51によれば、鞍乗型車両11の傾斜を複数の傾斜センサ53により検出する構成としたから、鞍乗型車両11の傾斜を高精度に検出することができ、鞍乗型車両11の傾斜に応じた過給圧の抑制を高精度に行うことができる。
なお、本実施例では、コンプレッサ部28の下流側の圧力をアクチュエータ45に入力することにより、ウェイストゲートバルブ44の開閉を制御する場合を例にあげた。しかしながら、ウェイストゲートバルブ44の開閉制御の方法はこれに限らない。例えば、ウェイストゲートバルブ44の開閉を電動モータにより制御してもよい。この場合には、図3中のアクチュエータ45、圧力入力配管46およびソレノイドバルブ47に代えて電動モータを設け、ECU54から出力される制御信号を電動モータに供給し、当該制御信号により電動モータを制御するようにする。
図5は、本発明の第2の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示している。上述した本発明の第1の実施例では、鞍乗型車両11の左右方向の傾斜を、ジャイロおよび加速度センサを備えた傾斜センサ53で検出する場合を例にあげた。しかしながら、図5に示すように、鞍乗型車両61の左右方向の傾斜を検出する方法として、光学式センサ62を用いて対地角(地面に対する鞍乗型車両61の角度)を検出する方法を用いてもよい。この場合には、例えば、鞍乗型車両61の車体の右部と左部にそれぞれ光学式センサ62を取り付ける。このような方法でも、鞍乗型車両61の傾斜を高精度に検出することができる。
図6は、本発明の第3の実施例による過給圧制御装置が設けられた鞍乗型車両を示している。上述した本発明の第1の実施例では、鞍乗型車両11の左右方向の傾斜を、ジャイロおよび加速度センサを備えた傾斜センサ53により検出する場合を例にあげた。しかしながら、図6に示すように、鞍乗型車両71の左右方向の傾斜を検出する方法として、荷重計または歪み計を用いて鞍乗型車両71の車体に加わる荷重を検出する方法を用いてもよい。この場合には、鞍乗型車両71のフロントフォーク72または前輪73のホイールと、スイングアーム75または後輪76のホイールにそれぞれ荷重計77(または歪み計)を取り付ける。このような方法でも、鞍乗型車両71の傾斜を高精度に検出することができる。
なお、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う過給圧制御装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1、51 過給圧制御装置
2 状態検出部
3、55 旋回判断部
4、56 過給圧制御部
11、61 鞍乗型車両
21 エンジン
25 過給機
26 タービン部
28 コンプレッサ部
31 排気管
32 排気送出配管
43 バイパス通路
44 ウェイストゲートバルブ
45 アクチュエータ
46 圧力入力配管
47 ソレノイドバルブ
52 車速センサ(状態検出部)
53 傾斜センサ(状態検出部)
54 ECU
62 光学式センサ
77 荷重計

Claims (5)

  1. 鞍乗型車両のエンジンへ供給する燃料燃焼用の空気を圧縮する過給機の過給圧を制御する過給圧制御装置であって、
    前記鞍乗型車両の状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づいて前記鞍乗型車両が旋回しているか否かを判断する旋回判断部と、
    前記鞍乗型車両が旋回していると前記旋回判断部により判断された場合には、前記過給圧を抑制する制御を行う過給圧制御部とを備えていることを特徴とする過給圧制御装置。
  2. 前記旋回判断部は前記鞍乗型車両の旋回時の傾斜の程度を判断し、前記過給圧制御部は前記旋回判断部により判断された前記傾斜の程度に応じて前記過給圧を抑制する程度を変えることを特徴とする請求項1に記載の過給圧制御装置。
  3. 前記過給圧制御部は、前記鞍乗型車両が旋回していると前記旋回判断部により判断された場合には、前記過給圧の上限値を小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の過給圧制御装置。
  4. 前記状態検出部は、前記鞍乗型車両の左右方向の傾斜を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の過給圧制御装置。
  5. 前記状態検出部は、前記鞍乗型車両に加わる左右方向の荷重を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の過給圧制御装置。
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