JP2017210371A - 搬送装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送装置における安定したシート搬送を実現することを課題とする。【解決手段】シート材Pに向けて送風する送風手段311と、前記送風手段により送風される送風領域を通過するように該シート材を搬送する搬送手段とを備えた搬送装置において、通風可能なシート材支持部材325が、前記シート材の中央領域P1を被送風面の裏面から支持し、前記搬送手段は、シート材搬送方向に直交するシート材幅方向の端部領域P2を挟持して該シート材を搬送することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、搬送装置及び印刷装置に関するものである。
従来、シート材上に付着させた付着物を乾燥させるためにシート材に向けて送風を行う搬送装置を備えたものが知られている。
例えば、特許文献1には、画像データに基づいて強度変調された記録光により感光材料であるカット記録紙を露光して画像記録を行い、現像、定着、洗浄の各処理を経たカット記録紙をメッシュベルト上に担持させて搬送しながら、乾燥させる乾燥装置が開示されている。この乾燥装置は、メッシュベルトを移動させることにより、メッシュベルト上に担持されたカット記録紙を搬送する。このとき、カット記録紙の表面に向けて乾燥風を吹き付けることにより、カット記録紙の乾燥とともに、カット記録紙をメッシュベルトに押さえ付け、メッシュベルトの表面移動に追従してカット記録紙が搬送される。
前記特許文献1に開示の乾燥装置のように、メッシュベルトのような通風可能な構成をもつシート材支持部材によりカット記録紙等のシート材の裏面(シート材の被送風面の裏側の面)を支持しながら、シート材の被送風面へ送風する構成においては、シート材の被送風面に当たる風とシート材支持部材を吹き抜ける風とがぶつかる。これにより、シート材の周囲で気流が乱れやすく、乱れた気流によってシート材の縁がバタついて、搬送不良を生じさせるおそれがある。
上述した課題を解決するために、本発明は、シート材に向けて送風する送風手段と、前記送風手段により送風される送風領域を通過するように該シート材を搬送する搬送手段とを備えた搬送装置において、通風可能なシート材支持部材が、前記シート材の中央領域を被送風面の裏面から支持し、前記搬送手段は、シート材搬送方向に直交するシート材幅方向の端部領域を挟持して該シート材を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、搬送装置における安定したシート搬送を実現できるという優れた効果が奏される。
実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。 同インクジェット記録装置の乾燥部を示す正面図である。 同乾燥部を用紙搬送方向に対して直交する面で切断したときの断面図である。 同乾燥部の搬送機構におけるベルト搬送機構の一部を示す斜視図である。 同乾燥部の送風領域を通過する用紙に送風ファンからの風が当たる様子を示す説明図である。 同乾燥部において、送風ファンからの風が支持ワイヤの隙間を通り抜ける様子を示す説明図である。 同乾燥部のベルト搬送機構の他の例を示す斜視図である。 同乾燥部の送風領域を通過する用紙に送風ファンからの風が当たる様子を示す説明図である。 同乾燥部において、送風ファンからの風がメッシュ状のベルト部材の隙間を通り抜ける様子を示す説明図である。 同乾燥部のベルト搬送機構の更に他の例を示す斜視図である。 同乾燥部のベルト搬送機構の更に他の例を示す斜視図である。 同乾燥部において、送風ファンからの風が支持ワイヤの隙間を通り抜ける様子を示す説明図である。 同乾燥部のベルト搬送機構の更に他の例を示す斜視図である。 通風可能なシート材支持部材としてメッシュ状のベルト部材を用いた例の乾燥部を用紙搬送方向に対して直交する面で切断したときの断面図である。 変形例におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。 同インクジェット記録装置で用いられる塗布装置の主要部を示す説明図である。 同インクジェット記録装置において、塗布装置の用紙搬送方向下流側に露光光源を配置した例を示す模式図である。 同インクジェット記録装置において、前処理部と画像形成部との間に乾燥部を配置しない例を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
[全体説明]
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、主に、給紙部100、画像形成部200、乾燥部300、排紙部400から構成されている。インクジェット記録装置1においては、給紙部100から給紙されるシート材としての記録材である用紙Pに対し、画像形成部200で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、用紙上に付着したインクを乾燥部300において乾燥させた後、用紙を排紙部400から排紙する。
[給紙部]
給紙部100は、主に、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ110と、給紙トレイ110から用紙を1枚ずつ分離して送り出す給送装置120と、用紙を画像形成部200へ送り込むレジストローラ対130とから構成されている。給送装置120には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置120により給紙トレイ110から送り出された用紙は、その先端がレジストローラ対130に到達した後、レジストローラ対130が所定のタイミングで駆動することにより、画像形成部200へ給紙される。なお、本実施形態において、給紙部100は、画像形成部200へ用紙Pを送り出すものであれば、その構成に制限はない。
[画像形成部]
画像形成部200は、主に、給紙された用紙Pを受け取る受け取り胴201と、受け取り胴201によって搬送された用紙Pを外周面に担持して搬送する用紙担持ドラム210と、用紙担持ドラム210に担持された用紙Pに向けてインクを吐出するインク吐出部220と、用紙担持ドラム210によって搬送された用紙Pを乾燥部300へ受け渡す受け渡し胴202とから構成されている。
給紙部100から画像形成部200へ搬送されてきた用紙Pは、受け取り胴201の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴201の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴201により搬送された用紙は、用紙担持ドラム210との対向位置で用紙担持ドラム210へ受け渡される。
用紙担持ドラム210の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙の先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙担持ドラム210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置211によって用紙担持ドラム210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。受け取り胴201から用紙担持ドラム210へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって用紙担持ドラム210の表面に吸着して、用紙担持ドラム210の表面移動に伴って搬送される。
本実施形態のインク吐出部220は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを吐出して画像を形成するものであり、インクごとに個別の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを備えている。液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、液体を吐出するものであれば、その構成に制限はなく、あらゆる構成のものを採用することができる。必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けたり、表面コート液などの画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けたりしてもよい。
インク吐出部220の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙担持ドラム210に担持された用紙Pがインク吐出部220との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kから各色インクが吐出され、当該画像情報に応じた画像が形成される。なお、本実施形態において、画像形成部200は、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するであれば、その構成に制限はない。
[乾燥部]
乾燥部300は、主に、画像形成部200で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構301と、画像形成部200から搬送されてくる用紙Pを搬送する搬送機構302とから構成されている。画像形成部200から搬送されてきた用紙Pは、搬送機構302に受け取られた後、乾燥機構301を通過するように搬送され、排紙部400へ受け渡される。乾燥機構301を通過する際、用紙P上のインクには乾燥処理が施され、これによりインク中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着するとともに、用紙Pのカールが抑制される。
[排紙部]
排紙部400は、主に、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ410から構成されている。乾燥部300から搬送されてくる用紙Pは、排紙トレイ410上に順次積み重ねられて保持される。なお、本実施形態において、排紙部400は、用紙Pを排紙するものであれば、その構成に制限はない。
[その他の機能部]
本実施形態のインクジェット記録装置1は、給紙部100、画像形成部200、乾燥部300、排紙部400から構成されているが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部100と画像形成部200との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加したり、乾燥部300と排紙部400との間に画像形成の後処理を行う後処理部を追加したりすることができる。
前処理部としては、例えば、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うものなどが挙げられるが、前処理の内容については特に制限はない。また、後処理部としては、例えば、画像形成部200で画像が形成された用紙を反転させて再び画像形成部200へ送って用紙の両面に画像を形成するための用紙反転搬送処理や、画像が形成された複数枚の用紙を綴じる処理などが挙げられるが、後処理の内容についても特に制限はない。
なお、本実施形態では、印刷装置を、インクジェット記録装置の例で説明しているが、「印刷装置」は、シート材の被乾燥面に向けて液体を吐出する液体吐出ヘッドを備え、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではなく、例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。シート材は、材質を限定されるものではなく、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど、液体が一時的でも付着可能なものであればよく、例えば、フィルム製品、衣料用等の布製品、壁紙や床材等の建材、皮革製品などに使用されるものであってもよい。また、「印刷装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液等の用途で用いることができる。
また、「印刷装置」は、液体吐出ヘッドとシート材とが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出ヘッド」とは、吐出孔(ノズル)から液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどの吐出エネルギー発生手段を使用することができるが、使用する吐出エネルギー発生手段が限定されるものではない。
[乾燥部の詳細]
次に、本実施形態における乾燥部300の詳細について説明する。
図2は、本実施形態における乾燥部300を示す正面図である。
図3は、本実施形態における乾燥部300を用紙搬送方向に対して直交する面で切断したときの断面図である。
本実施形態の乾燥部300における乾燥機構301は、主に、搬送機構302によって搬送される用紙Pに向けて送風する送風ファン311と、輻射ヒータ312と、送風ファン311により送風される送風領域の周囲を壁部材で囲って形成される乾燥チャンバー313とから構成されている。乾燥チャンバー313は、その壁部材の少なくとも一部が断熱材で形成されており、乾燥チャンバー313の内部温度が下がりにくいように構成されている。乾燥機構301では、乾燥チャンバー313の内部空間へ搬送されてくる用紙Pの画像面(インク等の液体が付与された面)に対し、輻射ヒータ312による輻射熱と、送風ファン311による送風とによって、用紙Pの画像面上のインクを乾燥させる。
本実施形態の乾燥機構301は、複数(本実施形態では3つ)の送風ファン311が用紙搬送方向に並んで配置された構成となっているが、送風ファン311の数や配置は任意である。また、本実施形態の乾燥機構301は、複数(本実施形態では2つ)の輻射ヒータ312が用紙搬送方向に並んで配置された構成となっているが、輻射ヒータ312の数や配置も任意である。
図4は、搬送機構302におけるベルト搬送機構320の一部を示す斜視図である。
本実施形態の搬送機構302は、主に、ベルト搬送機構320と、用紙押さえ機構330とから構成されている。ベルト搬送機構320は、2つの支持ローラ322,323に掛け渡された無端状の搬送ベルト321A,321Bの表面上に用紙Pの幅方向各端部領域P2を担持して、搬送ベルト321A,321Bの表面移動に伴って用紙Pを搬送する。用紙押さえ機構330は、搬送ベルト321A,321Bの表面上に担持された用紙Pを搬送ベルト321A,321Bの表面に向けて押し付け、主にベルト搬送機構320による用紙搬送性を高める機能を果たす。
搬送ベルト321A,321Bは、主に2つの支持ローラ322,323のうちの少なくとも一方が駆動することにより図中矢印の向きに走行して表面が移動する。搬送ベルト321A,321Bの材料には、金属やゴムなどを使用することが可能であり、その材料に特に制限はない。ただし、本実施形態では、乾燥チャンバー313の内部を通過する際に高温に曝されることを考慮して、耐熱性のある材料(耐熱性のゴムや金属など)であるのが好ましい。
搬送ベルト321A,321Bの用紙搬送方向上流側部分(第一支持ローラ322に巻き付いたベルト部分)は、画像形成部200の受け渡し胴202に対向するように配置されている。受け渡し胴202によって搬送されてきた用紙Pは、その画像面の裏面における幅方向各端部領域P2が搬送ベルト321A,321Bの表面に対面する形で搬送ベルト321A,321Bへ受け渡され、搬送ベルト321A,321Bの表面上に担持される。そして、搬送ベルト321A,321Bの表面に担持された用紙Pは、搬送ベルト321A,321Bの表面移動に伴って、第二支持ローラ323側へと搬送される。
なお、用紙Pは、主に静電力あるいは摩擦力の作用で搬送ベルト321A,321Bの表面に保持され、本実施形態における搬送ベルト321A,321Bは用紙グリッパなどの機構を備えていないが、用紙グリッパなどで搬送ベルト321A,321Bの表面上に用紙Pを保持する構成としてもよい。
搬送ベルト321A,321Bにおける用紙を担持するベルト部分(第一支持ローラ322から第二支持ローラ323に向けて移動するベルト部分)は、乾燥機構301の乾燥チャンバー313の内部を通るように配置されている。したがって、搬送ベルト321A,321Bの表面上に担持された用紙Pは、搬送ベルト321A,321Bの表面移動に伴って、乾燥機構301の乾燥チャンバー313の内部を通過し、その後、搬送ベルト321A,321Bの表面から離れ、ガイド板や搬送ローラなどを介して排紙部400へと受け渡される。
本実施形態の用紙押さえ機構330は、搬送ベルト321A,321Bの表面に担持された用紙Pの部分すなわち用紙Pの幅方向各端部領域P2を押さえる2つの端部押さえベルト331A,331Bを備えている。一方の端部押さえベルト331Aは、5つの支持ローラ332A,333A,334A,335A,336Aに掛け渡された無端状のベルト部材であり、用紙Pの幅方向一端領域に当接して搬送ベルト321Aの表面に向けて用紙を押さえ付ける。これにより、用紙Pの幅方向一端領域は、搬送ベルト321Aと端部押さえベルト331Aとに挟持される。他方の端部押さえベルト331Bも、同様に、5つの支持ローラ332B,333B,334B,335B,336Bに掛け渡された無端状のベルト部材であり、用紙Pの幅方向他端領域に当接して搬送ベルト321Bの表面に向けて用紙を押さえ付ける。これにより、用紙Pの幅方向他端領域は、搬送ベルト321Bと端部押さえベルト331Bとに挟持される。2つの端部押さえベルト331A,331Bを支持する各支持ローラは、それぞれ、2つの端部押さえベルト331A,331B間で共通の回転軸上に配置されている。
2つの端部押さえベルト331A,331Bの材料には、金属やゴムなどを使用することが可能であり、その材料に特に制限はない。ただし、乾燥チャンバー313の内部を通過する際に高温に曝されることを考慮して耐熱性のある材料(耐熱性のゴムや金属など)であるのが好ましい。
2つの端部押さえベルト331A,331Bは、第一支持ローラ332A,332Bから第二支持ローラ333A,333Bに向けて移動するベルト部分で、用紙Pの幅方向各端領域P2をそれぞれ搬送ベルト321A,321Bの表面に向けて押さえ付ける。本実施形態においては、2つの端部押さえベルト331A,331Bの当該ベルト部分の内周面側に、それぞれ3つずつの加重コロ337が設けられている。また、ベルト搬送機構320の搬送ベルト321A,321Bの内周面側には、これらの加重コロ337と第一支持ローラ332A,332Bとの対向位置に、バックアップコロ324が設けられている。これにより、搬送ベルト321A,321Bの表面に担持された用紙Pの用紙幅方向各端部領域P2は、少なくとも第一支持ローラ332A,332Bから用紙搬送方向最下流側に位置する加重コロ337までの区間において、2つの端部押さえベルト331A,331Bによって十分な圧力で継続的に押さえ付けられ、2つの端部押さえベルト331A,331Bと搬送ベルト321A,321Bの表面との間に挟持された状態が維持される。
本実施形態における2つの搬送ベルト321A,321Bは、用紙幅方向へ移動可能に構成されている。また、本実施形態における2つの端部押さえベルト331A,331Bも、これらをそれぞれ張架支持している5つの支持ローラや加重コロ337及びバックアップコロ324とともに、用紙幅方向へ移動可能に構成されている。これにより、幅方向のサイズが異なる用紙に対しても、それらの用紙の幅方向各端部領域P2を搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの間に挟持することが可能である。なお、搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの間に挟持される用紙の幅方向各端領域P2の用紙幅方向長さは、数mm程度(例えば5mm以上10mm以下)とし、用紙上の余白部分(非画像形成領域)のみを2つの端部押さえベルト331A,331Bで押さえ付ける構成とするのが好ましい。
[用紙先端部のバタつき抑制]
図5は、送風領域を通過する用紙Pに送風ファン311からの風が当たる様子を示す説明図である。
本実施形態において、搬送ベルト321A,321Bの表面に担持された用紙Pは、乾燥機構301の乾燥チャンバー313の内部を通過する際、用紙Pの画像面(被送風面)の略法線方向から送風ファン311の送風(例えば20[m/s]程度)を受ける。このとき、本実施形態の搬送ベルト321A,321Bは、送風ファン311により送風される送風領域内に位置する用紙部分、具体的には、搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの間に挟持される用紙幅方向各端部領域P2を除いた用紙Pの内側領域(以下「幅方向中央領域」という。)P1を、その用紙Pの画像面(被送風面)の裏側から担持していない。そのため、用紙Pの画像面(被送風面)に送風ファン311からの風が当たったときに、用紙Pが風に押されて撓み、用紙Pの幅方向各端領域P2で用紙のズレが生じ、搬送不良が発生し得る。
そのため、本実施形態においては、送風領域内に位置する用紙部分の幅方向中央領域P1を画像面(被送風面)の裏面から支持するシート材支持部材としての支持ワイヤ325を設けている。これにより、用紙Pの画像面(被送風面)に送風ファン311からの風が当たっても、用紙Pが風に押されて撓むような事態が抑制される。したがって、用紙Pの幅方向各端部領域P2のみを挟持して搬送する構成で発生し得る搬送不良(用紙Pの幅方向中央領域P1が風に押されて用紙が撓み、用紙の挟持箇所で用紙のズレが生じて発生する搬送不良)が抑制される。
図6は、送風ファン311からの風が支持ワイヤ325の隙間を通り抜ける様子を示す説明図である。
仮に、送風領域内に位置する用紙部分の幅方向中央領域P1を非通風性(風が通り抜けることができない)の支持部材によって支持する構成とした場合、例えば、上述した搬送ベルト321A,321Bに代えて用紙Pの裏面全体をベルト面上に担持する非通風性の搬送ベルトを用いる構成であった場合、送風領域内に用紙Pが進入する前に送風ファン311からの風が非通風性の支持部材の面に当たり、その非通風性の支持部材の面に沿って進む気流が生じる。このように生じる気流は、用紙搬送方向上流側から搬送されてくる用紙Pの先端部に向かい、端部押さえベルト331A,331Bとの間に挟持されていない用紙の幅方向中央領域P1をバタつかせ、搬送不良を生じさせるおそれがある。
そこで、本実施形態において、送風領域内に位置する用紙部分の幅方向中央領域P1を画像面(被送風面)の裏面から支持する支持部材には、風が支持部材を通過する通風可能なシート材支持部材を用いている。通風可能なシート材支持部材としては、複数の支持ワイヤ325が隙間を開けて配置することでシート材を支持する構造を用いることができる。そのため、送風ファン311からの風の少なくとも一部は支持ワイヤ325の隙間を通り抜けることができる。したがって、送風領域内に用紙Pが進入する前に送風ファン311からの風が支持ワイヤ325に当たっても、支持ワイヤ325に沿って用紙Pの先端部に向かう気流の勢いは減少する。その結果、用紙先端部の幅方向中央領域P1がバタつくことが抑制され、搬送不良を抑制でき、安定した用紙搬送が実現される。
本実施形態における支持ワイヤ325は、用紙搬送方向に沿って長尺な線状部材である無端状ワイヤを複数の支持プーリによって張架したものを、用紙幅方向に複数並べて配置した構成となっている。支持ワイヤ325の材料には、金属やゴムなどを使用することが可能であり、その材料に特に制限はない。ただし、乾燥チャンバー313の内部を通過する際に高温に曝されることを考慮して耐熱性のある材料(耐熱性のゴムや金属など)であるのが好ましい。また、本実施形態における支持ワイヤ325は、直径1mm程度の金属ワイヤであるが、これに限られない。
また、本実施形態の支持ワイヤ325は、その用紙対向部分が用紙搬送方向下流側へ移動する構成となっている。支持ワイヤ325の駆動手段としては、例えば、支持ワイヤ325を駆動させる専用の駆動モータで支持プーリを回転駆動させるものを用いてもよいが、本実施形態では他の駆動手段を採用している。具体的には、搬送ベルト321A,321Bが掛け渡されている2つの支持ローラ322,323と同軸上に、支持ワイヤ325が掛け渡される支持プーリ326,327が設けられている。これにより、搬送ベルト321A,321Bの駆動時に支持ローラ322,323が回転駆動するとともに、支持プーリ326,327も回転駆動して、支持ワイヤ325は移動することができる。
このように支持ワイヤ325の用紙対向部分が用紙搬送方向下流側へ移動する構成とすれば、支持ワイヤ325に接触する用紙裏面の表面移動速度と支持ワイヤ325の移動速度との速度差が、支持ワイヤ325が移動しない固定配置の構成よりも小さくでき、あるいは、その速度差をゼロにすることができる。これにより、支持ワイヤ325と用紙裏面との接触による搬送抵抗を小さくでき、より安定した搬送性を実現できる。
なお、送風領域内に位置する用紙部分の幅方向中央領域P1を画像面(被送風面)の裏面から支持するシート材支持部材は、通風可能な構成であれば、このような複数の支持ワイヤ325が隙間をあけて配置されたものに限定されるものではない。したがって、例えば、図7に示すように線状部材が網目状になっているメッシュ状のベルト部材328を用いてもよい。このようなメッシュ状のベルト部材328でも、図8に示すように、用紙Pの画像面(被送風面)に送風ファン311からの風が当たっときに用紙Pが風に押されて撓むような事態が抑制され、搬送不良が抑制される。また、図9に示すように、送風ファン311からの風の少なくとも一部がメッシュ状のベルト部材328の隙間を通り抜けることができので、メッシュ状のベルト部材328に沿って用紙Pの先端部に向かう気流の勢いが減少し、用紙先端部の幅方向中央領域P1がバタつくことが抑制され、安定した用紙搬送が実現される。
また、支持ワイヤ325やメッシュ状のベルト部材328の占有面積が小さいほど、すなわち、送風ファン311からの風が通り抜ける隙間が大きいほど、用紙Pの先端部に向かう気流の勢いが減少するため、用紙先端部の幅方向中央領域P1がバタつくことを抑制する効果が高い。しかも、この場合には、支持ワイヤ325やメッシュ状のベルト部材328が用紙裏面に接触する面積も小さくなるため、用紙Pの乾燥ムラを抑制する効果も高い。
なお、通風可能なシート材支持部材としては、例えば、図10に示すように、面状のベルト部材に多数の貫通孔が形成された多孔ベルト329を用いてもよい。このような多孔ベルト329は、上述した複数の支持ワイヤ325が隙間をあけて配置されたシート支持部材やメッシュ状のベルト部材328と比較して、送風ファンからの風が通り抜ける程度は低下するが、送風ファンからの風量の程度によっては十分な通風機能を発揮し得る。
また、本実施形態においては、用紙Pの幅方向両端領域P2を搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの間に挟持して搬送する構成であるが、これに限られない。特に、本実施形態のように、用紙幅方向中央領域P1を支持ワイヤ325等のシート材支持部材によって支持する構成を採用しているため、図11に示すように、用紙Pの幅方向一端側の端部領域だけを搬送ベルト321Bと端部押さえベルト331Bとの間に挟持して搬送し、他端側の端部領域を挟持しない構成を採用することもできる。この構成であっても、用紙Pに対して搬送力を与えて搬送することが可能であり、構成の簡素化による低コスト化が実現でき、しかも、用紙Pの画像面(被送風面)に送風ファン311からの風が当たっときに用紙Pが風に押されて撓むような事態が抑制され、搬送不良が抑制される。また、図12に示すように、送風ファン311からの風の少なくとも一部が支持ワイヤ325の隙間を通り抜けることにより、用紙先端部の幅方向中央領域P1がバタつくことも抑制され、安定した用紙搬送が実現できる。
また、本実施形態においては、用紙Pの画像面(被送風面)の法線方向における支持ワイヤ325の位置が、図13中の破線で示すように、搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの挟持位置と略同じ位置になるように構成されているが、図13中の実線で示すように、搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの挟持位置よりも送風ファン311から離れた位置となるように構成してもよい。この場合、送風ファン311による風を受けて用紙Pの挟持箇所で用紙のズレが生じない状況において、支持ワイヤ325と用紙裏面との接触がなくなり、搬送抵抗を軽減して、より安定した搬送性を実現できる。この場合でも、送風ファン311による風を受けて用紙Pの挟持箇所で用紙のズレが生じたときには、用紙裏面を支持ワイヤ325が支持することで、搬送不良が抑制される。
また、本実施形態においては、搬送ベルト321A,321Bと端部押さえベルト331A,331Bとの間に用紙Pの端部を挟持する構成であるが、搬送ベルト321A,321Bに代えて、通風可能なシート材支持部材の端部領域を利用し、シート材支持部材の端部領域と端部押さえベルト331A,331Bとの間に用紙Pの端部を挟持する構成であってもよい。
例えば、図14に示すように、通風可能なシート材支持部材として、線状部材が網目状になっているメッシュ状のベルト部材328’を用い、そのメッシュ状のベルト部材328’の両端領域と端部押さえベルト331A,331Bとの間に用紙Pの端部を挟持する構成を用いることができる。
また、本実施形態の乾燥部300は、送風ファン311等の送風手段により用紙Pに向けて送風を行うものであれば、必ずしも輻射ヒータ312等の発熱手段を設ける必要はないが、より短時間でインクを乾燥させるうえでは発熱手段を設けるのが好ましい。発熱手段は、輻射ヒータ312のように輻射熱を発生させるものに限られず、例えば、搬送ベルト321A,321Bや端部押さえベルト331A,331Bなどの用紙Pに接触する部材から用紙Pへ伝達させる熱を発生させる手段であってもよい。また、乾燥チャンバー313の内部を昇温するための発熱手段であってもよく、この場合、送風ファン311により温風を用紙Pへ当てることができる。
本実施形態における送風ファン311には、ヒータが内蔵されており、そのヒータの温度、送風ファン311による風速や風量、送風ファン311と搬送ベルト321A,321Bの表面との距離などの各種パラメータは、制御部によって設定変更可能に構成されている。各種パラメータの設定値は、例えば、用紙Pの種類、用紙Pへのインク付着量、搬送ベルト321A,321Bによる用紙搬送速度等に応じて変更する。制御部は、例えば、本インクジェット記録装置に設けられる操作パネルによりオペレータが入力した入力情報に基づいて各種パラメータの設定値を変更してもよいし、あらかじめ記憶装置内に記憶されているデータやプログラム等を使用して各種パラメータの設定値を変更してもよい。また、各種パラメータは、オペレータによる手作業での調整も可能である。
輻射ヒータ312についても、出力波長などのパラメータが、用紙Pの種類、用紙Pへのインク付着量、搬送ベルト321A,321Bによる用紙搬送速度等に応じて設定変更可能に構成されている。パラメータの設定変更については、送風ファン311のものと同様、例えば、本インクジェット記録装置に設けられる操作パネルによりオペレータが入力した入力情報に基づいて各種パラメータの設定値を変更してもよいし、あらかじめ記憶装置内に記憶されているデータやプログラム等を使用して各種パラメータの設定値を変更してもよい。また、オペレータによる手作業での調整も可能である。
本実施形態における2つの端部押さえベルト331A,331Bは、搬送ベルト321A,321Bの表面に連れ回って従動する構成であるが、いずれかの支持ローラの駆動力によって駆動する構成としても良い。この場合でも、2つの端部押さえベルト331A,331Bの表面が搬送ベルト321A,321Bの表面と等速で移動するように、2つの端部押さえベルト331A,331Bを駆動するのが好ましい。2つの端部押さえベルト331A,331Bの表面と搬送ベルト321A,321Bの表面との間に速度差があると、これらの間に挟持される用紙Pがスリップして、用紙Pが蛇行したり、用紙Pにキズが生じたりするおそれがある。
また、本実施形態における2つの端部押さえベルト331A,331Bは、その全体が乾燥チャンバー313に配置されているのではなく、図2や図3に示すように、その一部が乾燥チャンバー313の外部を通るように配置されている。本実施形態における乾燥チャンバー313の内部は高温になるため、端部押さえベルト331A,331Bの全体が乾燥チャンバー313に配置されていると、端部押さえベルト331A,331Bが長期間高温に曝され、端部押さえベルト331A,331Bの最高到達温度が高まり、寿命が短くなる。本実施形態によれば、端部押さえベルト331A,331Bが乾燥チャンバー313の外部を通るときに冷却でき、端部押さえベルト331A,331Bの最高到達温度を下げて寿命を長くすることが可能である。このとき、乾燥チャンバー313の外部を通る端部押さえベルト331A,331Bを冷却する冷却手段を設けても良い。この冷却手段には特に制限はないが、冷却ファンの空冷方式が安価で好適である。
また、本実施形態では、2つの端部押さえベルト331A,331Bと搬送ベルト321A,321Bとが接触する部分は、加重コロ337とバックアップコロ324との間に挟持されているが、その挟持力は設定変更可能に構成されている。その挟持力は、例えば、用紙Pの種類、用紙Pの厚さなどに応じて変更する。挟持力の設定変更は、例えば、加重コロ337をバックアップコロ324に向けて付勢している付勢バネの長さを変更することで加重コロ337の付勢力を変更して挟持力を変更する構成などにより実現できる。
本実施形態では、3つの加重コロ337が用紙搬送方向に沿って並べて配置されているが、加重コロ337の数や配置間隔は適宜設定されるが、最小サイズの用紙(用紙搬送方向長さが最も短い用紙)を搬送するときでも、必ず1つ以上の加重コロ337によって用紙が押さえ付けられるような数と配置間隔に設定することが好ましい。なお、本実施形態では、2つの端部押さえベルト331A,331Bが搬送ベルト321A,321Bに対して従動する構成であるところ、加重コロ337による加重によって2つの端部押さえベルト331A,331Bと搬送ベルト321A,321Bとの摩擦力が高まるので、加重コロ337は端部押さえベルト331A,331Bの安定した従動にも寄与するものである。加重コロ337の材料には特に制限はないが、乾燥チャンバー313の内部に配置されて高温に長期間曝されることを考慮すると、耐熱性のある材料、特に金属であるのが好ましい。
本実施形態における2つの端部押さえベルト331A,331Bには、図7に示すように、平ベルトが採用されているが、断面円形状の丸ベルトあるいは金属ワイヤからなる端部押さえ部材などの他の表面移動部材であってもよい。また、用紙Pの先端部や後端部の捲れ上がりを抑制する場合、用紙Pを搬送ベルト321A,321Bの表面に押さえ付けることができれば良いので、表面移動部材ではなく、板バネなどで用紙Pを搬送ベルト321A,321Bの表面に押さえ付けるような押付部材を使用してもよい。
ただし、本実施形態のような平ベルトであれば、用紙Pの幅方向端部を完全に覆うことが可能であり、用紙Pの幅方向端部からの気流F1,F2の侵入を阻止するのに有効である。また、本実施形態のような平ベルトである場合、2つの端部押さえベルト331A,331Bが用紙Pを押さえ付けている箇所においても、その端部押さえベルト331A,331Bの幅方向外側部分を搬送ベルト321A,321Bの表面に接触させることが可能である。この場合、2つの端部押さえベルト331A,331Bと搬送ベルト321A,321Bとの接触面積を確保できるので、本実施形態のように2つの端部押さえベルト331A,331Bを搬送ベルト321A,321Bの表面に連れ回して従動させる場合に有利である。
一方、丸ベルトあるいは金属ワイヤからなる端部押さえ部材であれば、用紙Pとの接触面積を少なくでき、用紙Pへのダメージを抑制できる。また、平ベルトの場合よりも安価な構成としやすい。
〔変形例〕
次に、本実施形態における乾燥部300の一変形例について説明する。
上述した実施形態では、インクが吐出されて画像が形成された後の用紙を乾燥する乾燥部300の例であったが、本変形例は、上述した前処理部において所定の処理液を用紙Pに塗布等により付与する処理を行い、画像形成部200でインクが吐出されて画像が形成される前に、処理液が付与された用紙を乾燥させる乾燥部に適用したものである。
図15は、本変形例におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
本変形例は、上述した実施形態に係るインクジェット記録装置1に対し、給紙部100と画像形成部200との間に、前処理部500及び乾燥部300’を追加した点を除いて、基本構成については上述した実施形態と同様である。また、追加される乾燥部300’の基本構成についても上述した実施形態と同様である。したがって、以下、上述した実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図16は、本変形例で用いられる前処理手段としての塗布装置510の主要部を示す説明図である。
本変形例の前処理部500は、給紙部100から給紙された用紙Pに処理液を塗布する塗布装置510を備えている。処理液としては、例えば、用紙の表面に塗布することで用紙の表面を改質する改質材が挙げられる。具体的には、予め用紙にムラなく塗布しておくことで、インクの水分を速やかに用紙に浸透させるとともに色成分を増粘させ、更には乾燥も早めることによって滲み(フェザリング、ブリーディング等)や裏抜けを防止し、生産性(単位時間当たりの画像出力枚数)を上げることを可能にする定着剤(セット剤)が挙げられる。
処理液は、組成的には、例えば界面活性剤(アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれか、若しくはこれらを2種類以上混合させたもの)に対して、水分の浸透を促進するセルロース類(ヒドロキシプロピルセルロース等)とタルク微粉体のような基剤を加えた溶液等を用いることができる。 更に微粒子を含有することもできる。
本変形例の塗布装置510は、用紙を搬送する搬送ローラ511と、搬送ローラ511に対向して用紙に処理液501を塗布する塗布ローラ512と、塗布ローラ512に処理液501を供給して液膜(処理液501の膜)を薄くするスクイーズローラ513とを有している。 なお、各ローラの回転方向は図中矢印方向である。これらのローラは、搬送ローラ511に塗布ローラ512が接し、塗布ローラ512にスクイーズローラ513が接して配置されている。
本変形例では、塗布装置510によって用紙に処理液501を塗布するとき、スクイーズローラ513が図中矢印方向に回転することで、液トレイ514内の処理液501がスクイーズローラ513の表面ですくい上げられ、液膜層501aの状態でその回転によって移送され、スクイーズローラ513と塗布ローラ512との谷部分(接触部:ニップ部)上に溜まる(処理液501b)。ここで、スクイーズローラ513と塗布ローラ512は一定の加圧力で接しており、谷部分に溜められた処理液501bは両ローラ513,512の間を通過する際に圧力でしごかれ、処理液501の液膜層501cが形成されて塗布ローラ512の回転によって搬送ローラ511側に移送される。塗布ローラ512で移送される液膜層501cは用紙に塗布される。
このようにして処理液501の液膜層501cが塗布された用紙は、上述した実施形態の乾燥部300と同様の構成をもつ乾燥部300’に搬送され、乾燥処理がなされる。この乾燥部300’によって乾燥処理を受けた後の用紙は、画像形成部200へ給紙され、画像形成部200においてインクの吐出を受けて画像が形成される。
また、本変形例において、図17に示すように、塗布装置510の用紙搬送方向下流側に、紫外線などの活性エネルギー線を照射する露光手段としての露光光源520を配置してもよい。これにより、用紙Pに処理液501を塗布した後、活性エネルギー線を照射して処理液501を一部硬化(半硬化)させ、その後に乾燥部300’にて処理液501を乾燥させることができる。本例は、後述の光重合開始剤を含有し、さらに水分含有量が高い処理液501を用いる場合に、特に有効である。
この場合、処理液501に光重合開始剤を含んでいることが好ましい。光重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤が好ましく、芳香族ケトン類、ホスフィンオキサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物などが挙げられる。
活性エネルギー線としては、紫外線の他、例えば可視光線、α線、γ線、X線、電子線などがある。活性エネルギー線の露光光源520としては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、発光ダイオード、レーザーダイオードなどが挙げられる。
また、本変形例では、前処理部500と画像形成部200との間に乾燥部300’を配置し、前処理部500の塗布装置510によって処理液501が塗布された用紙Pを、画像形成部200でインクが吐出されて画像が形成される前に乾燥させているが、これに限らない。例えば、図18に示すように、前処理部500と画像形成部200との間には乾燥部を配置せず、画像形成部200の用紙搬送方向下流側の乾燥部300にて、前処理部の塗布装置510によって塗布された処理液501と画像形成部200で付与されたインクとを一括して乾燥するようにしても良い。なお、光重合開始剤を含む処理液501を用いる場合には、図17で示した露光光源520を画像形成部200と乾燥部300との間に配置しても良い。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙P等のシート材に向けて送風する送風ファン311等の送風手段と、前記送風手段により送風される送風領域を通過するように該シート材を搬送する搬送機構302等の搬送手段とを備えた乾燥部300等の搬送装置において、支持ワイヤ325やメッシュ状のベルト部材328,328’等の通風可能なシート材支持部材が、前記シート材の中央領域P1を被送風面の裏面から支持し、前記搬送手段は、シート材搬送方向に直交するシート材幅方向の端部領域P2を挟持して該シート材を搬送することを特徴とする。
本態様によれば、通風可能なシート材支持部材により裏面から支持されているシート材のシート材幅方向の端部領域が挟持されている。そのため、シート材の周囲で、シート材の被送風面に当たる風とシート材支持部材を吹き抜ける風とがぶつかって気流が乱れても、シート材の縁がバタつくことが抑制され、安定したシート搬送を実現できる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記搬送手段は、前記端部領域P2を搬送ベルト321A,321Bあるいはメッシュ状のベルト部材328’等の表面移動部材と端部押さえベルト331A,331B等の押さえ部材とで挟持して、該表面移動部材の表面移動に伴って前記シート材を搬送することを特徴とする。
これによれば、シート材の端部領域を挟持する構成を用いてシート材を搬送することができる。
(態様C)
前記態様Bにおいて、前記押さえ部材は、前記表面移動部材と等速移動可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、表面移動部材と押さえ部材との間に挟持されるシート材がスリップして、シート材が蛇行したり、シート材にキズが生じたりすることを抑制できる。
(態様D)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記シート材支持部材は、メッシュ状のベルト部材328’であることを特徴とする。
仮にシート材支持部材が非通風性部材であった場合、送風領域内にシート材が進入する前に送風手段からの風がシート材支持部材に当たり、そのシート材支持部材に沿って進む気流を生じさせる。このように生じる気流は、シート材搬送方向上流側から搬送されてくるシート材の先端部に向かい、シート材先端部をバタつかせ、搬送不良を生じさせるおそれがある。これに対し、シート材支持部材が通風可能な部材であれば、送風手段からの風の少なくとも一部はシート材支持部材を通過できるので、シート材支持部材に沿ってシート材の先端部に向かう気流の勢いが減少し、シート材先端部がバタつくことが抑制され、安定したシート搬送を実現できる。本態様によれば、シート材支持部材の占有面積を小さくでき、あるいは、送風手段からの風が通り抜ける隙間を大きくできるので、シート材先端部に向かう気流の勢いを減少させる効果が高く、シート材先端部の幅方向中央領域P1のバタつき抑制効果が高い。
(態様E)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記シート材支持部材は、ワイヤやメッシュ等の線状部材によって構成されていることを特徴とする。
仮にシート材支持部材が非通風性部材であった場合、送風領域内にシート材が進入する前に送風手段からの風がシート材支持部材に当たり、そのシート材支持部材に沿って進む気流を生じさせる。このように生じる気流は、シート材搬送方向上流側から搬送されてくるシート材の先端部に向かい、シート材先端部をバタつかせ、搬送不良を生じさせるおそれがある。これに対し、シート材支持部材が通風可能な部材であれば、送風手段からの風の少なくとも一部はシート材支持部材を通過できるので、シート材支持部材に沿ってシート材の先端部に向かう気流の勢いが減少し、シート材先端部がバタつくことが抑制され、安定したシート搬送を実現できる。本態様によれば、シート材支持部材の占有面積を小さくでき、あるいは、送風手段からの風が通り抜ける隙間を大きくできるので、シート材先端部に向かう気流の勢いを減少させる効果が高く、シート材先端部の幅方向中央領域P1のバタつき抑制効果が高い。
(態様F)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記シート材支持部材は、ベルト部材に多数の貫通孔が形成された多孔ベルトであることを特徴とする。
仮にシート材支持部材が非通風性部材であった場合、送風領域内にシート材が進入する前に送風手段からの風がシート材支持部材に当たり、そのシート材支持部材に沿って進む気流を生じさせる。このように生じる気流は、シート材搬送方向上流側から搬送されてくるシート材の先端部に向かい、シート材先端部をバタつかせ、搬送不良を生じさせるおそれがある。これに対し、シート材支持部材が通風可能な部材であれば、送風手段からの風の少なくとも一部はシート材支持部材を通過できるので、シート材支持部材に沿ってシート材の先端部に向かう気流の勢いが減少し、シート材先端部がバタつくことが抑制され、安定したシート搬送を実現できる。本態様によれば、シート材支持部材の占有面積を小さくでき、あるいは、送風手段からの風が通り抜ける隙間を大きくできるので、シート材先端部に向かう気流の勢いを減少させる効果が高く、シート材先端部の幅方向中央領域P1のバタつき抑制効果が高い。
(態様G)
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記シート材支持部材は、シート材搬送方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする。
これによれば、シート材支持部材とシート材裏面との接触による搬送抵抗を小さくでき、より安定した搬送性を実現できる。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、シート材の被送風面の法線方向における前記シート材支持部材の位置が、前記端部領域が挟持される挟持位置よりも前記送風手段から離れた位置となるように配置されていることを特徴とする。
これによれば、送風手段による風を受けてシート材の挟持箇所でシート材のズレが生じない状況においては、シート材支持部材とシート材裏面との接触がなく、搬送抵抗を軽減して、より安定した搬送性を実現できる。この場合でも、送風手段による風を受けてシート材挟持箇所でシート材のズレが生じたときには、シート材裏面がシート材支持部材で支持され、搬送不良が抑制される。
(態様I)
用紙P等のシート材にインク等の液体を吐出させる液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220K等の液体吐出手段と、前記液体吐出手段により液体が付着したシート材に送風を行うとともに該シート材を搬送する乾燥部300等の搬送装置とを備えたインクジェット記録装置等の印刷装置において、前記搬送装置として、前記態様A〜Hのいずれかの態様に係る搬送装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、搬送装置における安定したシート搬送を実現された印刷装置を提供できる。
(態様J)
用紙P等のシート材にインク等の液体を吐出させる液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220K等の液体吐出手段と、前記液体吐出手段のシート材搬送方向上流側で、前記液体が吐出される前のシート材に処理液501を付与する塗布装置510等の前処理手段と、前記液体吐出手段のシート材搬送方向上流側で、前記前処理手段により処理液が付与されたシート材に送風を行うとともに該シート材を搬送する乾燥部等の搬送装置とを備えたインクジェット記録装置等の印刷装置において、前記搬送装置として、前記態様A〜Hのいずれかの態様に係る搬送装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、搬送装置における安定したシート搬送を実現された印刷装置を提供できる。
1 インクジェット記録装置
100 給紙部
200 画像形成部
210 用紙担持ドラム
220 インク吐出部
220C,220M,220Y,220K 液体吐出ヘッド
300 乾燥部
301 乾燥機構
302 搬送機構
311 送風ファン
312 輻射ヒータ
313 乾燥チャンバー
320 ベルト搬送機構
321A,321B 搬送ベルト
322,323 支持ローラ
324 バックアップコロ
325 支持ワイヤ
326,327 支持プーリ
328 メッシュ状のベルト部材
329 多孔ベルト
330 用紙押さえ機構
331A,331B 端部押さえベルト
332〜336 支持ローラ
337 加重コロ
400 排紙部
510 塗布装置
501 処理液
特開2007−155908号公報

Claims (10)

  1. シート材に向けて送風する送風手段と、前記送風手段により送風される送風領域を通過するように該シート材を搬送する搬送手段とを備えた搬送装置において、
    通風可能なシート材支持部材が、前記シート材の中央領域を被送風面の裏面から支持し、
    前記搬送手段は、シート材搬送方向に直交するシート材幅方向の端部領域を挟持して該シート材を搬送することを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記端部領域を表面移動部材と押さえ部材とで挟持して、該表面移動部材の表面移動に伴って前記シート材を搬送することを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置において、
    前記押さえ部材は、前記表面移動部材と等速移動可能に構成されていることを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送装置において、
    前記シート材支持部材は、メッシュ状のベルト部材であることを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送装置において、
    前記シート材支持部材は、線状部材によって構成されていることを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送装置において、
    前記シート材支持部材は、ベルト部材に多数の貫通孔が形成された多孔ベルトであることを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の搬送装置において、
    前記シート材支持部材は、シート材搬送方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする搬送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搬送装置において、
    シート材の被送風面の法線方向における前記シート材支持部材の位置が、前記端部領域が挟持される挟持位置よりも前記送風手段から離れた位置となるように配置されていることを特徴とする搬送装置。
  9. シート材に液体を吐出させる液体吐出手段と、
    前記液体吐出手段により液体が付着したシート材に送風を行うとともに該シート材を搬送する搬送装置とを備えた印刷装置において、
    前記搬送装置として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の搬送装置を用いたことを特徴とする印刷装置。
  10. シート材に液体を吐出させる液体吐出手段と、
    前記液体吐出手段のシート材搬送方向上流側で、前記液体が吐出される前のシート材に処理液を付与する前処理手段と、
    前記液体吐出手段のシート材搬送方向上流側で、前記前処理手段により処理液が付与されたシート材に送風を行うとともに該シート材を搬送する搬送装置とを備えた印刷装置において、
    前記搬送装置として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の搬送装置を用いたことを特徴とする印刷装置。
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