JP2017210342A - 電子部品の搬送方法、検査方法および製造方法 - Google Patents

電子部品の搬送方法、検査方法および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の搬送に伴う欠陥の発生を抑制するとともに、安定した搬送を行い得る電子部品の搬送方法、検査方法および製造方法を提供する【解決手段】搬送路に電子部品7を供給する供給工程と、供給工程により供給された電子部品7を、その表面粗さRa2が該電子部品7の表面粗さRa1よりも小さい値に設定された搬送路34aを振動させて搬送する搬送工程とを含む。電子部品の検査方法は、電子部品を供給する供給工程と、供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程と、搬送工程により搬送された電子部品の外観を検査する検査工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送路を振動させて電子部品を搬送する電子部品の搬送方法、検査方法および製造方法に関する。
たとえばチップコンデンサ等の電子部品を自動整列させ、後の工程(検査工程、包装工程等)に供給するために、パーツフィーダが用いられる。パーツフィーダは、ボウルの底面から該ボウルの内側面に形成されたらせん状の搬送路を備えており、ボウルに振動を付与して、電子部品を搬送路に沿って搬送しつつ、各種のアタッチメント等により所望の姿勢に整列させる。搬送路の表面には、耐摩耗性の向上や安定搬送を目的として、該搬送路を硬質化させるため、ダイヤモンドコーティングやセラミックコーティングが施される場合がある(特許文献1および特許文献2参照)。
しかしながら、搬送路の表面にダイヤモンドコーティングやセラミックコーティング等を単に行っただけでは、耐摩耗性の向上や安定搬送には寄与し得るものの、電子部品が搬送路上を搬送される際の摩擦により、電子部品の表面に形成してある電極膜などの削れが生じることがある。また、電子部品の電極膜の最外層が削れてしまうと、ハンダ付け不良が生じやすくなる。
また、電極膜の最外層の表面の一部がその余の部分よりも粗く削れてしまうと、その粗く削れた部分が、外観検査において、黒ずみとして観察され、本来的に欠陥と判断する必要のないものであっても、欠陥と判定される場合があり、製造歩留まりを低下させる場合があった。
実開昭55−129223号公報 特開平3−31110号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、電子部品の搬送に伴う欠陥の発生を抑制するとともに、安定した搬送を行い得る電子部品の搬送方法、検査方法および製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品の搬送方法は、
電子部品を供給する供給工程と、
前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程とを含む。
前記搬送路は、らせん状または直線状の経路を含むことができる。また、前記電子部品としては、特に限定されず、略直方体状の外形を有するとともに、その表面に端子電極を有する電子部品であってもよい。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品の検査方法は、
電子部品を供給する供給工程と、
前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程と、
前記搬送工程により搬送された電子部品の外観を検査する検査工程とを含む。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品の製造方法は、
電子部品を供給する供給工程と、
前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程と、
前記搬送工程により搬送された電子部品の外観を検査する検査工程と、
前記検査工程により良品と判定された電子部品をパッケージングするパッケージング工程とを含む。
本発明に係る電子部品の搬送方法、検査方法または製造方法によれば、搬送路の表面粗さが、電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定されている。このため、電子部品の搬送中に、電子部品の表面が搬送路との摩擦により削れてしまうことが少なくなり、電子部品の搬送に伴う欠陥の発生が抑制されるとともに、安定した搬送を行うことができるようになる。
また、本発明に係る電子部品の搬送方法、検査方法または製造方法によれば、搬送路の表面粗さが、電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定されているため、電子部品の表面が搬送路との摩擦により削れてしまった場合であっても、当該削れてしまった部分は、削れていない部分よりも表面粗さが小さい。このため、外観検査した場合に、削れた部分が乱反射して黒ずみとなるおそれがなくなり、電子部品の欠陥と容易に区別することが可能となる。そのため、本来的に欠陥とする必要のないものを欠陥と判定してしまうことを少なくでき、歩留まりの低下を抑制することができる。
なお、電子部品の欠陥となる黒ずみは、たとえば電極膜の最外層である錫膜が削れて、その下地に位置するニッケル膜が露出することによる黒ずみである。また、本願明細書において、「電子部品の表面粗さ」とは、電子部品の表面のうち、電子部品を搬送中に搬送路に接触する可能性のある部分の表面粗さのことである。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品の検査・パッケージング装置の外観を示す平面図である。 図2は、図1に示す電子部品の検査・パッケージング装置の外観を示す正面図である。 図3は、図1に示す電子部品の検査・パッケージング装置の対象部品としての積層セラミックコンデンサの外観を示す斜視図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は、図1に示す電子部品の検査・パッケージング装置の検査ユニットで不良と判定される電子部品の一例を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る電子部品の搬送方法、検査方法または製造方法を実施するための電子部品の検査・パッケージング装置1は、図1および図2に示すように、供給ユニット2、整列ユニット3、搬送ユニット4、検査ユニット5、およびパッケージングユニット6を概略備えて構成されている。供給ユニット2は供給工程を実施するためのユニットであり、整列ユニット3または搬送ユニット4は搬送工程を実施するためのユニットであり、検査ユニット5は検査工程を実施するためのユニットであり、パッケージングユニット6はパッケージング工程を実施するためのユニットである。
電子部品の検査・パッケージング装置1の各ユニット2〜6の説明に先立ち、図3および図4を参照して、検査・パッケージングの対象部品である電子部品7について説明する。本実施形態では、電子部品7として、積層セラミックコンデンサ(チップコンデンサ)を対象部品としている。積層セラミックコンデンサは、セラミックからなる誘電体基体(素子本体)71の内部に、複数の内部電極74,75が埋設されて構成されている。誘電体基体71は後述するように複数のセラミックグリーンシートを積層することによって構成されている。
誘電体基体71の両端部には外部電極としての端子電極72,73が設けられている。内部電極74は、端子電極72に導通されており、内部電極75は端子電極73に導通されている。
積層セラミックコンデンサは次のようにして製造される。すなわち、誘電体ペーストからセラミックグリーンシートを形成し、その上に内部電極74,75を形成するための誘電体ペーストを塗布する。そして、それらのセラミックグリーンシートを積層してグリーンシート積層体を作り、グリーンシート積層体をプレスして切断し、そのグリーンシート積層体から複数の直方体状のグリーンチップを得る。そして、グリーンチップに対して、研磨処理や、焼成処理を施し、端子電極72,73を形成する。
端子電極72,73は、たとえば、その内側から銅(Cu)、ニッケル(Ni)および錫(Sn)の順に積層された三層構造を有しており、スパッタリング法やメッキ法等を用いて形成することができる。端子電極72,73の厚みは、10〜50μm程度であり、最外層の錫層の厚みは、3〜5μm程度である。このようにして、図3および図4に示す電子部品7としての積層セラミックコンデンサが得られる。
積層セラミックコンデンサの形状やサイズは、目的や用途に応じて様々であるが、その形状が直方体形状の場合は、縦(0.2〜5.7mm)×横(0.1〜5.0mm)×厚み(0.1〜3.2mm)程度である。
なお、上述したような積層セラミックコンデンサは電子部品7の一例であり、電子部品7としては、チップインダクタなどのコイル素子、チップサーミスタなどのセンサ、圧電素子、チップバリスタ、巻線インダクタなどであってもよい。また、端子電極72,73の構成および材質は、特に限定されず、たとえば、最外層として、金(Au)が用いられる場合がある。
電子部品7の表面のうち、搬送路(後に説明する底面31a、搬送路34a、搬送路41a)に接触可能な部分(本実施形態では、端子電極72,73の表面)の表面粗さRa1は、算術平均粗さ(Ra)で、0.5〜1.0μm程度である。
次に、図1および図2を参照して、検査・パッケージング装置1の各ユニット2〜6について説明する。まず、供給ユニット2は、次工程を実施する整列ユニット3の搬送路(本実施形態では、底面31a)に電子部品7を供給する供給工程を実施するユニットであり、ホッパー21およびガイド部材22を備えている。
ホッパー21は、多数の電子部品7を貯留可能になっている。ホッパー21の一部には、内部の電子部品7を排出するための排出口21aが形成されており、この排出口21aの近傍に、該排出口21aから排出された電子部品7を、整列ユニット3の搬送路(底面31a)上の所定の位置(供給位置)に導くガイド部材22が設けられている。ガイド部材22は、ガイド底面22aおよびその両側部にガイド側面22b,22bを有している。また、ガイド底面22aはガイド側面22bが形成されていない先端部22cを有している。ガイド底面22aは、先端側が低くなるように、水平方向に対して0度〜10度だけ傾いて設置されている。
ホッパー21は、水平方向に対して傾きを変更可能になっており、後述する整列ユニット3のセンサ33からの出力信号に基づいて、ホッパー21の傾きが調整されることにより、しかるべき量の電子部品7を、ガイド部材22を介して、その先端部22cから、整列ユニット3の搬送路(底面31a)上へ供給可能になっている。
すなわち、センサ33が、整列ユニット3の搬送路34a上に電子部品7が連続して来ないことを検出した場合には、新しい電子部品7の供給を行うように、ホッパー21による電子部品供給量を制御する。また、センサ33が、整列ユニット3の搬送路34a上に電子部品7が連続して来ていることを検出した場合には、新しい電子部品7の供給を止めるように、ホッパー21による電子部品供給量を制御する。なお、本実施形態では、ホッパー21からの電子部品7を、整列ユニット3の底面31aに供給するように、ガイド部材22が構成されているが、電子部品7の一部を搬送路34aにも供給するように、ガイド部材22が構成されていてもよい。
整列ユニット3は、供給ユニット2により供給された電子部品7を、その搬送路(底面31a、搬送路34a)を振動させて搬送しつつ整列させる工程(整列・搬送工程)を実施するユニットである。本実施形態では、整列ユニット3は、振動式ボウルフィーダーであり、ボウル31、加振装置(振動動力源)32、およびセンサ33を備えている。
ボウル31は、直径80〜200mm程度の有底円筒状をしており、上部に開口を有し、下部に形成してある底面31aと、底面31aから連続して形成される円筒側板31bとによって構成されている。ボウル31は、非磁性材で構成されることが好ましく、たとえばアルミニウムで構成されることが好ましい。また、ボウル31の少なくとも搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面は、耐摩耗性や汚染防止の観点からDLCコーティング、ダイヤモンドコーティング、またはカナック処理等が成されていることが好ましい。
ボウル31の内面には、搬送路形成部材34が設けられている。搬送路形成部材34は、底面31aの表面の一部から連続して形成され、円筒側板31bの内周壁に概略沿って、らせん状に傾斜を有して上部開口側に上昇してくるように形成されている。搬送路形成部材34は、上部開口側を向く連続面が、電子部品7の搬送を行う搬送路34aになっている。搬送路形成部材34は、ボウル31と同じ材料で一体に成形されることが好ましいが、別体に形成されて、ボウル31に一体化されてもよい。
搬送路34aは、ボウル31の円筒側板31bの内周壁に沿って、底面31aに接する搬送路入口T1から次工程を実施する搬送ユニット4に接続される搬送路出口T2まで連続して形成されている。搬送路34aの全長(搬送路入口T1から搬送路出口T2までの距離)は、可能な限り短縮して、搬送路34aとの摩擦による電子部品7へのダメージを少なくするため、2周以下であることが好ましい。なお、搬送路34aの全長L、横幅Wおよび周回数は、電子部品の形状・材質や選別の目的に応じて、適宜変更される。搬送路34aは、水平面に対して所定角度θ1で登り傾斜(勾配)になっている。所定角度θ1は、ブレーキ効果を少なくする観点から小さいことが好ましく、5°未満の角度に設定することが好ましいが、小さすぎると全長が長くなる傾向にあり、好ましくは、2〜5°程度に設定される。
搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面粗さRa2は、電子部品7の表面のうち、該搬送路(底面31a、搬送路34a)に当接可能な部分である端子電極72,73の表面粗さ(本実施形態では、最外層である錫層の表面粗さ)Ra1よりも小さい値に設定されている。搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面粗さRa2は、算術平均粗さ(Ra)で、0.1〜0.4μm程度に設定されることが好ましい。搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面粗さは、電子部品7の端子電極72,73の表面粗さRa1よりも小さい所望の値となるように、研磨加工することにより、調整することができる。なお、研磨加工後に、DLCコーティング、ダイヤモンドコーティング、またはカナック処理等を施す場合でも、これらの処理後の表面粗さは、加工後の下地の表面粗さに対応した表面粗さとなる。なお、これらの処理後に、表面粗さを調整するために、研磨処理を行ってもよい。
搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面粗さRa2は、0.1未満では研磨加工のためのコストが高くなるため、これ以上であることが好ましく、0.4μmを越える場合には、電子部品7の搬送路(底面31a、搬送路34a)との摩擦によるダメージが大きくなるおそれがあるため、これ以下であることが好ましい。ただし、電子部品7の表面粗さRa1よりも小さい値であれば、0.4μmを越える値に設定してもよい。なお、本実施形態では、後述する搬送ユニット4の搬送路41aの表面粗さRa2も、搬送路(底面31a、搬送路34a)と同様に設定されている。
搬送路34aの搬送路出口T2の上流側の近傍には、選別部Sが設けられている。選別部Sは、図示は省略しているが、たとえば、切欠き、段差、突起、ガイド等の一つまたは複数を有しており、電子部品7の姿勢を所望の向きに誘導(矯正)し、または所望の向きになっていない電子部品7を搬送路34aから底面31aに落下させ、結果的に、搬送路34aの搬送路出口T2において、電子部品7を所定の姿勢で一定間隔で整列させる。なお、底面31aへ落下した電子部品7は、搬送路34a上を再度登っていくことにより、整列される。
ボウル31の底面31aは、供給ユニット2により供給された電子部品7が外側に誘導されるように、中央部が高く、周囲に行くに従って低くなるような形状とされている。ボウル31は、底面31aの裏面側が不図示の板バネ等を介して加振装置32に対して弾性的に支持・固定されている。
加振装置32は、図示は省略するが、その内部に圧電素子と板バネとを有する加振アクチュエータを備えており、圧電素子にパルス電圧を印加することにより発生する力を板バネで増幅して振動を発生させ、ボウル31の全体を振動させるようになっている。加振アクチュエータは、複数の方向に振動の成分が発生するように、複数設けられていてもよい。この振動を受けて、ボウル31の底面31aおよび搬送路34a上に存在している電子部品7は、底面31aの外周に誘導されるとともに、搬送路34aの搬送路入口T1に向けて搬送され、搬送路34aの搬送路入口T1から搬送路出口T2側の選別開始位置に向けて搬送される。
センサ33は、選別部Sによる選別開始位置と供給ユニット2による電子部品7の供給位置との間に配置されている。センサ33は、電子部品7の供給位置の近くに配置されることが好ましい。センサ33は、たとえば、光電センサで構成され、搬送路34a上の検出位置に電子部品7が存在しているか否かを検出する。
搬送ユニット4は、整列ユニット3により所定の姿勢に整列された電子部品7を、次工程を実施する検査ユニット5まで直線的に搬送するユニットであり、本実施形態では、振動式リニアフィーダを用いている。搬送ユニット4は、整列ユニット3の搬送路34aの搬送路出口T2から検査ユニット5まで直線的に伸びる搬送トラフ41および搬送トラフ41に振動を付与する加振装置(振動動力源)42を備えている。搬送トラフ41は、直線状の搬送路41aおよびその両側部に立設された側壁41b,41bを有している。
搬送トラフ41は、非磁性材で構成されることが好ましく、たとえばアルミニウムで構成されることが好ましく、少なくとも搬送路41aの表面は、耐摩耗性や汚染防止の観点から、DLCコーティング、ダイヤモンドコーティング、またはカナック処理等により、硬化されていることが好ましいのは、上述した整列ユニット2のボウル31の場合と同様である。また、搬送路41aの表面粗さRa2は、算術平均粗さ(Ra)で、0.1〜0.4μm程度に設定することができ、上述した整列ユニット2の搬送路(底面31a、搬送路34a)の表面粗さと同様に、電子部品7の端子電極72,73の表面粗さRa1よりも小さい値に設定されている。
搬送トラフ41は、搬送路41aの裏面側が不図示の板バネ等を介して加振装置42に対して弾性的に支持・固定されている。加振装置32は、図示は省略するが、その内部に圧電素子と板バネとを有する加振アクチュエータを備えており、圧電素子にパルス電圧を印加することにより発生する力を板バネで増幅して振動を発生させ、搬送トラフ41を搬送方向に振動させるようになっている。加振アクチュエータは、複数設けられていてもよい。この振動を受けて、搬送トラフ41の搬送路41a上の電子部品7は、搬送路41aに沿って、搬送方向(ボウル31の搬送路出口T2に接続された搬送開始位置から検査ユニット5側の検査位置に向かう方向)に一定間隔で整列した状態で搬送される。
なお、本実施形態では、搬送ユニット4として、単一のリニアフィーダを用いるものとしているが、2組のリニアフィーダを互いに逆方向に給送するように組み合わせ、部品を循環させるようにした循環式リニアフィーダであってもよい。
検査ユニット5は、搬送ユニット4により搬送された電子部品7の外観を検査する検査工程を実施するためのユニットであり、搬送ユニット4の搬送路41a上を搬送される電子部品7の外観を撮像する撮像装置51および電子部品排除装置(不図示)を備えている。撮像装置51により撮像された画像は、フィルタリング等の画像処理が行われ、端子電極72,73の表面に欠陥(最外層の錫層の剥がれ)が有るか否かが判定される。
欠陥(最外層の錫層の剥がれ)の有無は、図5に示すように、電子部品7を撮像した場合に、端子電極72,73の表面に黒ずみとして現れる部分Kがあるか否かを画像処理することなどにより判定される。検査ユニット5において、欠陥がある(不良)と判定された電子部品7は電子部品排除装置により搬送路41aから排除され、欠陥がない(良品)と判定された電子部品7は、そのまま次工程を実施するパッケージングユニット6に送られる。
パッケージングユニット6は、検査ユニット5により良品と判定された電子部品7をパッケージング(包装)するパッケージング工程を実施するためのユニットである。パッケージングユニット6は、図示は省略しているが、キャリアテープ送り装置、トップテープ(カバーテープ)送り装置、電子部品投入装置、アイロン装置等を備えている。
キャリアテープ送り装置により送られるキャリアテープは、長尺で薄い帯状の部材であり、キャリアテープには、電子部品7を収容するための複数の凹部(電子部品収納室)がその長手方向に等間隔で配列形成されている。該凹部は、電子部品7を収納できる大きさの形状を有し、本実施形態では電子部品7が直方体状であるため、それに応じて直方体状の凹部として構成されている。トップテープ送り装置により送られるトップテープは、キャリアテープの上面(凹部の開口側の面)に分離可能に貼り付けられる帯状の部材であり、キャリアテープと略同幅で同様に長尺の部材である。
キャリアテープは凹部の開口側を上に向けた状態で、キャリアテープ送り装置により該キャリアテープが巻回されたリールから引き出されて、コマ送り的に搬送される。キャリアテープの各凹部には、検査ユニット5で良品と判定された電子部品7が、電子部品投入装置により該キャリアテープのコマ送りと同期して順次に投入される。
トップテープは、トップテープ送り装置により該トップテープが巻回されたリールから引き出されて、キャリアテープの電子部品7が収納された凹部の開口側を閉塞するように配置された状態で、キャリアテープと同様にコマ送り的に搬送される。この状態で、アイロン装置により、キャリアテープとトップテープとが、凹部の開口の外側近傍部分が加熱・加圧されることにより、互いに熱圧着される。凹部に電子部品7が収納された状態で、トップテープが熱圧着されたキャリアテープは、巻取リールに巻き取られる。
上述した実施形態によると、搬送路(底面31a、搬送路34a、搬送路41a)の表面粗さRa2が、電子部品7の端子電極72,73の表面粗さRa1よりも小さい値に設定されているため、電子部品7の搬送中に、電子部品7の表面(端子電極72,73の表面)の一部が搬送路(底面31a、搬送路34a、搬送路41a)との摩擦により削れてしまうことが少なくなる。これにより、電子部品7の搬送に伴う欠陥(端子電極72,73の最外層である錫層の剥がれ(内層であるニッケル層の露出)等)の発生を少なくすることができる。
また、電子部品7の表面が搬送路(底面31a、搬送路34a、搬送路41a)との摩擦により削れてしまうことが少なくなるので、削れカスが搬送路(底面31a、搬送路34a、搬送路41a)の表面に付着せず、搬送路を汚染することなく、安定した搬送を行うことができる。
さらに、搬送路(底面31a、搬送路34a、搬送路41a)の表面粗さRa2が、電子部品7の端子電極72,73の表面粗さRa1よりも小さい値に設定されている。このため、端子電極72,73の最外層である錫層の削れ(内層であるニッケル層の露出)が少なくなり、検査工程においての良品と判断される製品が多くなり、製造歩留まりが向上する。さらに、ニッケル層の露出には至らないまでも、端子電極72,73の最外層の表面の一部が削れてしまった場合であっても、当該削れた部分の表面粗さは、削れていない部分の表面粗さ(Ra1)よりも粗くなることが少ない。このため、削れた部分が外観検査において、光の乱反射により、黒ずみとして検出されるおそれが少なくなる。そのため、検査時において、不良品ではない製品に対して、端子電極72,73の最外層である錫層の剥がれ(内層であるニッケル層の露出)に基づく黒ずみとして観察されることが少なくなる。その結果、本来的に欠陥とする必要のないものを欠陥と判定してしまうことを少なくでき、この点でも、製造歩留まりの向上を図ることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…電子部品の検査・パッケージング装置
2…供給ユニット
21…ホッパー
22…ガイド部材
3…整列ユニット
31…ボウル
31a…底面
32…加振装置
33…センサ
34a…搬送路
4…搬送ユニット
41…搬送トラフ
41a…搬送路
5…検査ユニット
51…撮像装置
6…パッケージングユニット
7…電子部品
71…誘電体基体
72,73…端子電極
K…黒ずみ

Claims (5)

  1. 電子部品を供給する供給工程と、
    前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程とを含む電子部品の搬送方法。
  2. 前記搬送路は、らせん状の経路または直線状の経路を含む請求項1に記載の電子部品の搬送方法。
  3. 前記電子部品は、略直方体状の外形を有するとともに、その表面に端子電極を有する請求項1または2に記載の電子部品の搬送方法。
  4. 電子部品を供給する供給工程と、
    前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程により搬送された電子部品の外観を検査する検査工程とを含む電子部品の検査方法。
  5. 電子部品を供給する供給工程と、
    前記供給工程により供給された電子部品を、その表面粗さが該電子部品の表面粗さよりも小さい値に設定された搬送路を振動させて搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程により搬送された電子部品の外観を検査する検査工程と、
    前記検査工程により良品と判定された前記電子部品をパッケージングするパッケージング工程とを含む電子部品の製造方法。
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