JP2017208800A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙サイズ自動検知機能を有する場合に、印刷ジョブにおいて指定されている用紙サイズと、用紙トレイに収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とする。
【解決手段】用紙サイズ比較部43における比較結果において、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、この印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報における指定トレイの用紙サイズを、トレイ設定情報仮保存部41に仮保存した後に、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズに変更する。トレイ設定復元部45は、処理実行待ちの待機中の印刷ジョブが無くなった場合、トレイ設定情報仮保存部41に仮保存されていたトレイ設定情報をトレイ設定情報記憶部34に復元する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、記録媒体のサイズが印刷領域の大きさに適合しない場合でも印刷可能なサイズであるときにはエラー処理せずに印刷を実行する印刷制御機能を備えた画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、用紙幅の測定を実施するか否かの情報や、許容される用紙幅の範囲に関する情報を印刷命令に付加し、用紙幅の測定を実施して、用紙幅の実測値が許容範囲に適合しない場合には、印字を停止して警告表示を行う印刷システムが開示されている。
特許文献3には、用紙トレイにセットされている用紙の用紙サイズを検知して、検知された用紙サイズと画像形成を指示された用紙サイズとが異なる場合には、画像形成を指示された用紙サイズよいも大きい用紙サイズの用紙に印刷して切り取り線を印刷するか、小さい用紙サイズの用紙しか存在しない場合には、画像データを複数領域に分割して糊代とともに印刷するようにした画像形成装置が開示されている。
特許文献4には、特殊用紙に印刷を行う際に、特殊用紙と同サイズの普通紙がセットされていない場合でも、特殊用紙の用紙サイズよりも大きなサイズの普通紙を選択して試しコピーを実行する画像形成装置が開示されている。
特開平05−305742号公報 特開2000−020274号公報 特開2002−169423号公報 特開2004−138673号公報
画像形成装置に対して印刷処理を実行させるための印刷ジョブ(印刷指示)では、印刷処理を実行する際に使用する用紙サイズと用紙トレイが指定される。
そのため、印刷ジョブを受付けて印刷処理を実行する画像形成装置では、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズが、印刷ジョブにおいて指定されている用紙サイズと異なる場合、エラー表示を行って、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズの用紙を指定された用紙トレイに補給するようユーザに通知するようになっている。
そのため、例えば、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズがA5サイズであって、手元にA5サイズの用紙が無くA4サイズの用紙上に印刷処理を実行しようとした場合にエラー表示になって印刷処理を実行できない。また、予め何等かの印刷処理が実行されている特殊形状のプレプリント用紙に対して印刷処理を実行したいような場合もエラー表示になって印刷処理を実行できないような場合が発生する。
特に、用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズを自動的に検知する機能が備えられた画像形成装置では、用紙を用紙トレイにセットするだけで用紙サイズが自動的に検知される。そのため、このような用紙サイズ自動検知機能を有する画像形成装置では、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズと、用紙トレイに格納されている用紙サイズが一致していないと印刷処理を実行することができない。
なお、用紙サイズ自動検知機能をオフにしてユーザにより指定された用紙サイズの情報をその用紙トレイの非定型の用紙サイズとして設定するような機能を備えた画像形成装置も存在する。しかし、このような画像形成装置で用紙サイズ自動検知機能をオフにして印刷処理を実行したとしても、印刷処理が完了した後には再度用紙サイズ自動検知機能をオンにして用紙サイズの検知を実行して実際に用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズを設定し直さないとその後の印刷処理が実行されなくなってしまう。そのため、印刷処理が完了した後には再度用紙サイズ自動検知機能をオンにする等の手間が発生する。
本発明の目的は、用紙サイズ自動検知機能を有する場合に、印刷指示において指定されている用紙サイズと、用紙収容部(用紙トレイ)に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能な画像形成装置およびプログラムを提供することである。
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、印刷指示を受け付ける受付手段と、
用紙収容部に対して設定されている用紙サイズを設定情報として記憶する記憶手段と、
前記受付手段により受付けられた印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズの情報を、前記記憶手段に記憶されている設定情報から取得し、取得した用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記印刷指示において指定されている用紙サイズを用いて印刷処理が実行されるよう制御する印刷制御手段とを備えた画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記印刷制御手段が、
前記記憶手段に記憶されている設定情報を仮保存する仮保存手段と、
印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記記憶手段に記憶されている設定情報における当該用紙収容部の用紙サイズを、前記仮保存手段に仮保存した後に、前記印刷指示において指定された用紙サイズに変更する変更手段と、
処理実行待ちの印刷指示が無くなった場合、前記仮保存手段に仮保存されていた設定情報を前記記憶手段に復元する復元手段とを備えた請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記印刷制御手段が、
前記設定情報の一時的な変更有無を示す情報を記憶する変更有無記憶手段をさらに備え、
前記変更手段は、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記変更有無記憶手段に当該用紙収容部の設定情報が変更されていることを示す情報を記憶させ、
前記復元手段は、処理実行待ちの印刷指示が無くなった場合、前記変更有無記憶手段に設定情報が変更されていることを示す情報が記憶されている用紙収容部に対する設定情報を、前記仮保存手段から前記記憶手段に復元する請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズを検知する検知手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記検知手段により検知された用紙サイズの情報を設定情報として記憶する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、印刷処理を実行した用紙の枚数情報である出力枚数情報を用紙サイズに対応して格納する格納手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、印刷指示において指定された用紙収容部に対して当該印刷指示が受付けられる前に設定されていた用紙サイズに対応して前記格納手段に格納されている出力枚数情報に加算する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段と、
印刷処理を実行した用紙の枚数情報である出力枚数情報を用紙サイズに対応して格納する格納手段とをさらに備え、
前記印刷制御手段は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、前記測定手段により測定された用紙サイズに対応して前記格納手段に格納されている出力枚数情報に加算する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、前記測定手段により測定された最初の組の各頁の用紙サイズを記憶しておき、2組目以降の各頁の用紙サイズと比較して異なる場合には、不具合が発生した旨を通知する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、前記測定手段により測定された最初の組の各頁の用紙サイズを記憶しておき、2組目以降の各頁の用紙サイズと比較して異なる場合には、印刷処理を停止する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記印刷制御手段が、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置。
請求項10に係る本発明は、前記印刷制御手段が、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された複数の用紙収容部のうち優先順位の高い用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、前記印刷制御手段が、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された複数の用紙収容部のうち最も用紙サイズが大きな用紙を収容している用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置である。
[プログラム]
請求項12に係る本発明は、印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにおいて受付けられた印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズの情報を、用紙収容部に対して設定されている用紙サイズが設定情報として記憶されている記憶手段から取得するステップと、
取得した用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記印刷指示において指定されている用紙サイズを用いて印刷処理が実行されるよう制御する印刷制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、用紙サイズ自動検知機能を有する場合に、印刷指示において指定されている用紙サイズと、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズと異なる用紙サイズが指定されている印刷指示に基づく印刷処理を実行した後でも、用紙収容部に対して設定されている設定情報を印刷処理実行前の内容に戻すことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズと異なる用紙サイズが指定されている印刷指示に基づく印刷処理を実行した後でも、用紙収容部に対して設定されている設定情報を印刷処理実行前の内容に戻すことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズを自動的に検知して設定情報として記憶することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした際に、実際に印刷処理を実行した用紙サイズの出力枚数情報を算出することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした際に、実際に印刷処理を実行した用紙サイズの出力枚数情報を算出することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした機能を用いて、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、不具合が発生したまま印刷処理が継続されるのを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした機能を用いて、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、不具合が発生したまま印刷処理が継続されるのを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした際に、利用者が意図しない用紙収容部が選択されて印刷処理が実行されるのを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項10に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした際に、利用者が意図しない用紙収容部が選択されて印刷処理が実行されるのを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項11に係る本発明によれば、印刷指示において指定されている用紙サイズと、指定された用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能とした際に、印刷結果が印刷用紙からはみ出してしまうことを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項12に係る本発明によれば、用紙サイズ自動検知機能を有する場合に、印刷指示において指定されている用紙サイズと、用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行可能なプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態の印刷システムのシステム構成を示す図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。 トレイ設定情報記憶部34に記憶されるトレイ設定情報の一例を示す図である。 トレイ設定変更有無記憶部42内に格納される情報例を示す図である。 指定トレイが「トレイ1」、指定された用紙サイズが「A5(210×148mm)」、指定された紙質が「厚紙」の印刷ジョブを画像形成装置10に対して送信する様子を説明するための図である。 サイズミスマッチ無視機能がオフ状態の場合に表示されるエラー表示画面例を示す図である。 サイズミスマッチ無視機能をオン状態にする際の設定画面例を示す図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 図9のフローチャートにおけるトレイ設定情報変更処理(ステップS104)の詳細を説明するためのフローチャートである。 図6に示したような印刷ジョブが画像形成装置10に送信された場合に、トレイ設定情報、トレイ設定情報仮保存部41内の情報、トレイ設定変更有無記憶部42内の情報が変更される様子を説明するための図である。 サイズミスマッチ無視設定をオン状態にして実行した印刷処理結果例を示す図である。 A5の印刷ジョブをA3用紙上に、印刷枚数50枚で印刷した場合の様子を説明するための図である。 B4の印刷ジョブをB5用紙上に、印刷枚数40枚で印刷した場合の様子を説明するための図である。 印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズで出力枚数をカウントした場合の出力枚数カウント情報を示す図(図15(A))および、指定された用紙トレイに設定されていた用紙サイズで出力枚数をカウントした場合の出力枚数カウント情報を示す図(図15(B))である。 トレイ設定情報に設定されていた用紙サイズを用いた出力枚数カウントを行う際の、印刷制御部36とプリントエンジン37との間で行われるデータ送受信の様子を説明するためのシーケンスチャートである。 測定部39を用いた出力枚数カウントを行う際の、印刷制御部36とプリントエンジン37との間で行われるデータ送受信の様子を説明するためのシーケンスチャートである。 1つのセット(組)が3ページにより構成され、1ページ目が封筒に対する宛先印刷であり、2、3ページ目が、この封筒に入れるための便箋等の用紙にそれぞれの宛先毎の情報を印刷するような印刷内容を示す図である。 封筒と便箋2枚のセットが繰り返し重ねられて用紙トレイの中に収容される様子を示す図である。 印刷ジョブにおける指定用紙サイズはA4のままで、用紙トレイ内に収容された封筒および便箋の用紙に対して順次印刷処理が実行される様子を示す図である。 4セット目の1ページ目の封筒と2ページ目の便箋とが重なって一度に搬送される重走が発生した様子を示す図である。 サイズ判定モードである通常モード、記憶モード、判定モードという3種類の動作モードの処理内容を説明するための図である。 サイズ判定モードを用いて印刷処理を実行する際の印刷制御部36の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷制御部36が、1セット目の各ページの測長結果を基準データとして記憶する様子を説明するための図である。 あるセットの3ページ目を用紙トレイから搬送する際に、3ページ目の便箋と次のセットの封筒とが重走して同時に搬送されてしまった場合を示す図である。 重走発生時のエラー表示画面例を示す図である。 あるユーザがA5の印刷ジョブをB5サイズの用紙上に印刷することを意図した場合の印刷処理について説明するための図である。 あるユーザがA5の印刷ジョブをB5サイズの用紙上に印刷することを意図した場合に、誤って指定トレイを「自動」に設定してしまった場合の印刷処理について説明するための図である。 指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合には、使用トレイとしてトレイ2を選択するような設定が行われる様子を説明するための図である。 指定トレイが「自動」に設定されている印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する場合、予め設定されたトレイ2に収容されているB5サイズの用紙を用いた印刷処理が実行される様子を説明するための図である。 指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合に、複数のトレイを、優先順位を設けて設定するようにした場合の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の画像形成システムは、図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を図2に示す。
画像形成装置10は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
プリントエンジン17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。
なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置10は、図3に示されるように、印刷ジョブ受信部31と、描画処理部32と、ユーザIF(インタフェース)部33と、トレイ設定情報記憶部34と、用紙サイズ検知部35と、印刷制御部36と、プリントエンジン37と、出力枚数カウント情報格納部38とを備えている。
印刷ジョブ受信部31は、端末装置20から送信されてきた印刷ジョブ(印刷指示)を受け付ける。
描画処理部32は、印刷ジョブ受信部31により受信された印刷ジョブにおける画像データをラスタ形式の印刷データに変換する描画処理を実行する。
ユーザIF部33は、ユーザに対して印刷結果や各種設定内容を表示したり、ユーザからの指示を受付けるためのタッチパネルにより構成されている。
用紙サイズ検知部35は、用紙トレイ(用紙収容部)に収容されている用紙の用紙サイズを検知する。なお、画像形成装置10には複数の用紙トレイが設けられているため、用紙サイズ検知部35は、それぞれの用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズを検知する。なお、用紙サイズ検知部35は、用紙トレイ内の用紙の用紙サイズを検出して、予めサイズが決められている複数の定型サイズのうちのいずれに該当するのかを検知するようになっている。
ここで用紙サイズには、用紙の縦横の長さ情報を示すだけでなく、A4サイズ、B5サイズ等の用紙の大きさを示す情報も含まれる。
また、プリントエンジン37には、印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定(測長)する測定部39が設けられている。この測定部39は、実際に用紙上に画像を印刷する際に、搬送される用紙の搬送方向および副搬送方向の長さを測定する。そのため、用紙サイズ検知部35において検知される用紙サイズよりも高精度な用紙サイズを測定することが可能である。
トレイ設定情報記憶部34は、用紙トレイに対して設定されている用紙サイズをトレイ設定情報として記憶する。なお、本実施形態における画像形成装置10は、用紙サイズ自動検知機能を備えており、トレイ設定情報記憶部34は、用紙サイズ検知部35により検知された用紙サイズの情報をトレイ設定情報として記憶する。
このトレイ設定情報記憶部34に記憶されるトレイ設定情報の一例を図4に示す。
図4に示されたトレイ設定情報例では、用紙トレイ1〜4(トレイ1〜4)毎に、それぞれ、用紙サイズ、紙質、色、自動サイズ検知有無の情報がトレイ設定情報として格納されている。
例えば、用紙トレイ1には、用紙サイズとして「A4(210×297(mm))」、紙質として「普通紙」、色として「白」、自動サイズ検知有無として「自動サイズ検知オン」という情報が設定されている。
出力枚数カウント情報格納部38は、印刷処理を実行した用紙の枚数情報である出力枚数カウント情報(出力枚数情報)を用紙サイズに対応させて格納する。例えば、出力枚数カウント情報格納部38は、用紙サイズがA4の用紙の出力枚数(印刷枚数)は152枚、用紙サイズがA3の用紙の出力枚数は82枚、用紙サイズがB5の用紙の出力枚数は29枚というような、リセットされた時点からの出力累積枚数の情報を出力枚数カウント情報として格納する。
印刷制御部36は、印刷ジョブ受信部31により受付けられた印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズの情報を、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報から取得し、取得した用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合、印刷ジョブにおいて指定されている用紙サイズを用いて印刷処理が実行されるようプリントエンジン37を制御する。
また、印刷制御部36は、トレイ設定情報仮保存部41と、トレイ設定変更有無記憶部42と、用紙サイズ比較部43と、トレイ設定変更部44と、トレイ設定復元部45とを備えている。なお、図3では、印刷制御部36におけるプリントエンジン37の印刷処理を制御するための構成については省略して示している。
トレイ設定情報仮保存部41は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報を仮保存するための記憶部である。
トレイ設定変更有無記憶部42は、トレイ設定情報記憶部34におけるトレイ設定情報の一時的な変更有無を示す情報を記憶するための記憶部である。
印刷制御部36では、プリントエンジン37に対して印刷処理の実行を指示する前に、用紙サイズ比較部43において、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイ(指定トレイ)に対して設定されている用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとの比較処理を行う。
具体的には、用紙サイズ比較部43は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報を参照することにより、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズを特定し、特定した用紙サイズと、この印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとを比較する。
用紙サイズ比較部43における比較結果において、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、この印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが一致した場合、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報の変更処理を実行しない。
そのため、印刷制御部36は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されている用紙サイズに基づいてプリントエンジン37に対して印刷処理の実行を指示する。
そして、用紙サイズ比較部43における比較結果において、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、この印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報における指定トレイの用紙サイズを、トレイ設定情報仮保存部41に仮保存した後に、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズに変更する。
そのため、印刷制御部36は、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズに変更後のトレイ設定情報を用いて、プリントエンジン37に対して印刷処理の実行を指示する。
その際に、印刷制御部36は、プリントエンジン37に対して、用紙サイズ違いによる障害が発生しないような制御をするよう指示を行う。プリントエンジン37では、用紙サイズによりローラの駆動時間、搬送時間等の様々な制御が行われているため、印刷処理を行う画像データと使用する用紙サイズが異なる場合には、用紙詰まり(ジャム)等の不具合が発生しないような印刷処理の制御を行う必要があるからである。
また、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34におけるトレイ設定情報を変更した場合、トレイ設定変更有無記憶部42に指定トレイのトレイ設定情報が変更されていることを示す情報を記憶させる。
このトレイ設定変更有無記憶部42内に格納される情報例を図5に示す。図5に示した情報例では、トレイ2のトレイ設定情報は変更中であるが、トレイ1、3、4のトレイ設定情報については変更中ではないことが示されている。
トレイ設定復元部45は、処理実行待ちの待機中の印刷ジョブが無くなった場合、トレイ設定情報仮保存部41に仮保存されていたトレイ設定情報をトレイ設定情報記憶部34に復元する。
具体的には、トレイ設定復元部45は、処理実行待ちの印刷ジョブが無くなった場合、トレイ設定変更有無記憶部42にトレイ設定情報が変更されていることを示す情報が記憶されている用紙トレイに対するトレイ設定情報を、トレイ設定情報仮保存部41からトレイ設定情報記憶部34に復元する。
例えば、図5に示したような情報がトレイ設定変更有無記憶部42に記憶されている場合、トレイ設定復元部45は、トレイ設定情報が変更中の用紙トレイ2のトレイ設定情報を、トレイ設定情報仮保存部41からトレイ設定情報記憶部34に復元する。
次に、本実施形態の画像形成装置10における動作を図面を参照して詳細に説明する。
以下の説明では、図6に示すように、指定トレイが「トレイ1」、指定された用紙サイズが「A5(210×148mm)」、指定された紙質が「厚紙」の印刷ジョブを画像形成装置10に対して送信した場合を用いて説明する。ここで、画像形成装置10のトレイ1には、用紙サイズがA4(210×297mm)、紙質が普通紙の用紙がセットされており、トレイ1の自動サイズ検知はオン状態になっているものとして説明する。
なお、本実施形態の画像形成装置10では、図6に示したような、印刷ジョブの用紙サイズ(A5)と、印刷ジョブの指定トレイ(トレイ1)にセットされている用紙の用紙サイズ(A4)とが一致しない場合でも印刷処理を可能とするための機能としてサイズミスマッチ無視機能が備えられている。
このサイズミスマッチ無視機能がオフ状態の場合には、図6に示したような状態で印刷ジョブが画像形成装置10に送信された場合、印刷処理はエラーとなり、図7に示すようなエラー表示画面が表示される。
そして、このようなエラーを発生させずに印刷処理を実行したい場合には、画像形成装置10においてサイズミスマッチ無視機能をオン状態に設定する。
このサイズミスマッチ無視機能をオン状態にする際の設定画面例を図8に示す。図8に示した設定画面例では、画像形成装置10のユーザIF部33を介して、サイズミスマッチ無視設定をオン状態にする場合の表示画面例が示されている。ユーザが、このような表示画面において「サイズミスマッチ無視設定をオンにする。」のチェックボックスを選択してOKボタンを操作することにより、サイズミスマッチ無視設定がオン状態に設定される。
次に、図9のフローチャートを参照して、本実施形態の画像形成装置10の動作を説明する。
印刷ジョブ受信部31が端末装置20から送信されてきた印刷ジョブを受信すると、印刷制御部36の用紙サイズ比較部43では、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズと、印刷ジョブの指定トレイにセットされている用紙の用紙サイズとが一致するか否かが判定される(ステップS101)。
そして、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズと、指定トレイにセットされている用紙の用紙サイズとが一致した場合(ステップS101においてyes)、印刷制御部36は、指定された用紙サイズを用いて印刷処理を実行するようプリントエンジン37に対して指示を行う(ステップS105)。
そして、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズと、指定トレイにセットされている用紙の用紙サイズとが一致しなかった場合(ステップS101においてno)、印刷制御部36では、サイズミスマッチ無視設定がオン状態であるか否かが判定される(ステップS102)。
そして、サイズミスマッチ無視設定がオン状態でない場合(ステップS102においてno)、印刷制御部36は、図7に示したようなエラー画面をユーザIF部33に表示させて、指定トレイの用紙を入れ替える指示をユーザに行う(ステップS103)。
そして、サイズミスマッチ無視設定がオン状態である場合(ステップS102においてyes)、印刷制御部36では、トレイ設定情報変更処理が実行される(ステップS104)。
このトレイ情報変更処理(ステップS104)の詳細を図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、印刷制御部36のトレイ設定変更部44は、トレイ設定情報仮保存部41に、変更前のトレイ設定情報を退避させて仮保存する(ステップS201)。
そして、印刷制御部36からプリントエンジン37に対して、用紙サイズ違いによる障害が発生しないような印刷制御を行う旨を通知する(ステップS202)。
そして、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されているトレイ設定情報のうち、印刷ジョブの指定トレイのトレイ設定情報を、印刷ジョブの指定用紙サイズに変更する(ステップS203)。
最後に、トレイ設定変更部44は、トレイ設定変更有無記憶部42に、指定トレイのトレイ設定情報を変更した旨の情報を記憶させる(ステップS204)。
このようなトレイ設定情報変更処理が行われた後、印刷制御部36は、変更後のトレイ設定情報に基づいてプリントエンジン37に対して印刷処理を実行するよう指示を行う(ステップS105)。
そして、印刷制御部36は、実行待ちの待機中の印刷ジョブがあるか否かを判定し(ステップS106)、実行待ちの印刷ジョブが有る場合には(ステップS106においてyes)、ステップS101の処理に戻りトレイ設定情報が変更されたままの状態で次の印刷ジョブの処理を行う。
また、実行待ちの印刷ジョブが無い場合には(ステップS106においてno)、印刷制御部36のトレイ設定復元部45は、トレイ設定変更有無記憶部42内の情報を参照して、トレイ設定情報が変更中の用紙トレイがあるか否かを判定する(ステップS107)。
そして、トレイ設定情報が変更中の用紙トレイがある場合(ステップS107においてyes)、トレイ設定復元部45は、トレイ設定情報仮保存部41に退避していたトレイ設定情報をトレイ設定情報記憶部34に戻すことにより復元する処理を実行する(ステップS108)。
次に、図6に示したような印刷ジョブが画像形成装置10に送信された場合に、トレイ設定情報、トレイ設定情報仮保存部41内の情報、トレイ設定変更有無記憶部42内の情報が変更される様子を図11を参照して説明する。
まず、図11(A)に印刷ジョブが画像形成装置10に送信される前の様子を示す。画像形成装置10が印刷ジョブを受信する前では、トレイ1のトレイ設定情報は、用紙サイズがA4(210×297mm)、紙質が「普通紙」、自動サイズ検知有無が「自動サイズ検知オン」となっている。そして、トレイ設定情報仮保存部41、トレイ設定変更有無記憶部42には、何の情報も格納されていない。
このような状態で印刷ジョブが受信された場合、図11(B)に示すように、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34に記憶されていたトレイ1のトレイ設定情報(用紙サイズ:A4、紙質:普通紙、自動サイズ検知オン)をトレイ設定情報仮保存部41に一時的に退避して仮保存する。そして、トレイ設定変更有無記憶部42のトレイ1の情報を変更中に設定する。
そして、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報記憶部34内のトレイ1のトレイ設定情報を、印刷ジョブにおいて指定されていた用紙サイズ「A5(210×148mm)」、紙質「厚紙」、自動サイズ検知有無「自動サイズ検知オフ」に変更する。
そして、印刷制御部36は、変更された後のトレイ設定情報に基づいてプリントエンジン37に対する印刷処理を実行する。
そして、印刷処理の実行後に待機中の印刷ジョブが無い場合、トレイ設定復元部45は、トレイ設定情報仮保存部41に退避されていたトレイ1のトレイ設定情報(用紙サイズ:A4、紙質:普通紙、自動サイズ検知オン)をトレイ設定情報記憶部34に復元する。
そして、トレイ設定復元部45は、トレイ設定の復元処理を行ったことにより、トレイ設定変更有無記憶部42内のトレイ1の情報を「変更中」から「変更なし」にして復元処理を終了する。
そして、このようなサイズミスマッチ無視設定をオン状態にして実行した印刷処理結果例を図12に示す。
図12では、印刷ジョブにおける指定用紙サイズがA5の場合に、A4サイズの印刷用紙上に画像を印刷した場合が示されている。
このように本実施形態では、サイズミスマッチ無視設定をオン状態にすることにより、印刷ジョブの指定用紙サイズであるA5サイズの用紙が画像形成装置10にセットされていない場合でも、エラーを発生させることなく印刷処理が実行されることになる。
そして、本実施形態の画像形成装置10では、変更されたトレイ設定情報は、印刷処理の完了後に自動的に変更前の内容に戻されるため、ユーザがわざわざ設定内容を元に戻すような操作は不要である。
なお、本実施形態の画像形成装置10では、サイズミスマッチ無視設定がオフ状態の場合でも、印刷ジョブで指定された指定トレイの自動サイズ検知をオフ状態とし、用紙サイズをマニュアル操作にて指定して、印刷ジョブで指定された用紙サイズと同じサイズをトレイ設定情報に登録すれば印刷処理を実行させることは可能である。
しかし、このようにユーザがマニュアル操作によりトレイ設定情報を変更した印刷処理を実行した場合、トレイ設定情報の変更操作および印刷処理後に再度元のトレイ設定情報に戻す操作の両方をユーザが実行する必要があり、ユーザには煩わしい操作が要求されることになる。
これに対して、本実施形態の画像形成装置10によれば、ユーザはサイズミスマッチ無視設定を予めオン状態としておくだけで、煩わしい操作を必要とすることなく、用紙サイズが不一致なことによるエラー処理を発生させることなく印刷処理が実行される。
また、トレイ設定情報の変更処理、復元処理には時間がかかる場合がある。特にトレイ設定情報の復元処理の際に用紙サイズ検知部35により用紙サイズの自動検知を実行するような場合にはある程度の時間が必要となる。そのため、本実施形態の画像形成装置10では、ある印刷ジョブの実際の際にトレイ設定情報が変更された場合であって、変更されたままのトレイ設定情報の状態で次の印刷ジョブの印刷処理が実行可能な場合、変更されたままのトレイ設定情報で次の印刷ジョブの印刷処理を実行している。
そして、実行待ちの印刷ジョブが無くなると、トレイ設定復元部45により変更されたトレイ設定情報を元の状態に戻す復元処理が実行される。
[出力枚数カウント情報の算出方法]
上記で説明したような方法により、本実施形態の画像形成装置10によれば、印刷ジョブにおける指定用紙サイズと、指定トレイ内の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行することが可能である。
しかし、このような印刷処理を実行するために、本実施形態の画像形成装置10では、トレイ設定情報の用紙サイズを印刷ジョブにおける指定用紙サイズに変更するような処理を行っている。そのため、出力枚数カウント情報のカウントを行う際に、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズで出力枚数をカウントした場合、実際に使用される用紙の出力枚数と出力枚数カウント情報における出力枚数とが異なってしまう。
例えば、図13に示すように、A5の印刷ジョブをA3用紙上に、印刷枚数50枚で印刷した場合について説明する。また、図14に示すように、B4の印刷ジョブをB5用紙上に、印刷枚数40枚で印刷したものとする。
ここで、説明を簡単にするために、出力枚数カウント情報がクリアされた状態で全てのサイズの用紙の出力枚数が0枚であったものとする。すると、印刷制御部36が印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズで出力枚数をカウントした場合、上記の2つの印刷ジョブを実行すると、図15(A)に示すように、A5サイズの用紙を50枚、B4サイズの用紙を40枚としてカウントしてしまうことになる。
しかし、図15(A)に示した出力枚数カウント情報における出力枚数は実際の印刷処理に使用されて消費された枚数とは異なるため、出力枚数カウント情報の値を監視して用紙補給、購入等を行っていた場合、用紙切れや用紙の過剰供給等の問題が発生することになる。
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、印刷制御部36は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対してこの印刷ジョブが受付けられる前に設定されていた用紙サイズに対応して出力枚数カウント情報格納部38に格納されている出力枚数情報に加算する。
具体的には、図13に示したような印刷処理が実行された場合、印刷制御部36は、印刷処理の実行を指示した出力枚数(印刷枚数)である50枚という値を、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対してこの印刷ジョブが受付けられる前に設定されていた用紙サイズであるA3サイズの出力枚数カウント情報に加算する。
また、図14に示したような印刷処理が実行された場合、印刷制御部36は、印刷処理の実行を指示した出力枚数である40枚という値を、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されていた用紙サイズであるB5サイズの出力枚数カウント情報に加算する。
つまり、印刷制御部36は、図15(B)に示すように、サイズミスマッチ無視設定がオン状態であり、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズとが異なる場合に印刷処理を実行した場合、印刷枚数を、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズではなく、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに格納されている用紙の用紙サイズの出力枚数カウント情報として加算する。
この図15(B)に示すように、指定された用紙トレイに設定されていた用紙サイズで出力枚数をカウントした場合、A3サイズの用紙を50枚、B5サイズの用紙を40枚としてカウントすることになり、実際に消費された用紙の枚数と合致することになる。
次に、このような制御が行われる場合の印刷制御部36とプリントエンジン37との間で行われるデータ送受信の様子を図16のシーケンスチャートを参照して説明する。
なお、このシーケンスチャートでは、図13に示したように指定用紙サイズがA5の印刷ジョブを、用紙サイズA3の用紙上に印刷する場合を用いて説明する。
先ず、印刷制御部36は起動するとプリントエンジン37に対してトレイサイズ自動検知オンの指示を行う(ステップS301)。すると、プリントエンジン37では、用紙サイズ検知部35により、それぞれの用紙トレイ内に収容されている用紙の用紙サイズが検知され、印刷制御部36に通知される(ステップS302)。すると、印刷制御部36は、この用紙サイズの情報をトレイ設定情報記憶部34に記憶させる(ステップS303)。
そして、印刷制御部36が印刷ジョブを受信して印刷処理を開始すると(ステップS304)、トレイ設定情報における指定トレイの用紙サイズをA5に変更し、変更前のトレイ設定情報を仮保存しておく(ステップS305)。
そして、印刷制御部36は、プリントエンジン37に対して用紙サイズ違いによる障害が発生しないよう制御する旨を通知して(ステップS306)、印刷開始を指示する(ステップS307)。
そして、プリントエンジン37では、印刷処理が実行され(ステップS308)、1ページ分の印刷が完了して用紙排出が完了すると、その旨を印刷制御部36に通知する(ステップS309)。
すると、印刷制御部36は、トレイ設定情報を変更した用紙サイズであるA5ではなく、仮保存していたトレイ設定情報の用紙サイズであるA3の用紙サイズの出力枚数カウント情報をカウントアップする(ステップS310)。
そして、印刷ジョブの全てのページの印刷処理が完了すると、プリントエンジン37は印刷完了通知を印刷制御部36に送信する(ステップS311)。
すると、印刷制御部36は、トレイサイズ自動検知をオン状態にするようプリントエンジン37に指示し(ステップS312)、プリントエンジン37は、トレイサイズの自動検知を行って指定トレイの用紙サイズがA3である旨を返信する(ステップS313)。
なお、用紙トレイによっては、トレイサイズ自動検知機能が備えられていない場合がある。例えば、手差しトレイにはトレイサイズ自動検知機能が備えられていない。そのような場合には、指定トレイの用紙サイズは非定型となり図16に示したような処理を実現することはできない。
このような場合には、印刷制御部36は、実際の印刷処理の際に搬送される用紙の用紙サイズを測定する測定部39による測定結果(測長結果)を用いて出力枚数カウント情報のカウントを行うようにする。
つまり、印刷制御部36は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、測定部39により測定された用紙サイズに対応して出力枚数カウント情報格納部38に格納されている出力枚数カウント情報に加算する。
具体的には、プリントエンジン37の測定部39により測定された用紙の用紙サイズがA5であれば、印刷制御部36は、出力枚数カウント情報におけるA5の値を1加算する。
次に、このような制御が行われる場合の印刷制御部36とプリントエンジン37との間で行われるデータ送受信の様子を図17のシーケンスチャートを参照して説明する。
なお、このシーケンスチャートでは、手差しトレイにおける非定型の用紙に対して、指定用紙サイズがA5の印刷ジョブによる印刷処理を実行する場合を用いて説明する。
先ず、印刷制御部36は起動するとプリントエンジン37に対してトレイサイズ自動検知オンの指示を行う(ステップS401)。しかし、手差しトレイにはトレイサイズ自動検知機能が備えられていないため、プリントエンジン37は、用紙サイズとして非定型という返信を行う(ステップS402)。
そして、印刷制御部36が印刷ジョブを受信して印刷処理を開始すると(ステップS404)、トレイ設定情報における指定トレイの用紙サイズをA5に変更し、変更前のトレイ設定情報を仮保存しておく(ステップS405)。
そして、印刷制御部36は、プリントエンジン37に対して用紙サイズ違いによる障害が発生しないよう制御する旨を通知して(ステップS406)、印刷用紙の測長を指示して(ステップS407)、印刷開始を指示する(ステップS408)。
そして、プリントエンジン37では、印刷処理が実行され(ステップS409)、1ページ分の印刷が完了して用紙排出が完了すると、印刷処理を行った用紙に対する測長結果およびその旨を印刷制御部36に通知する(ステップS410、S411)。
すると、印刷制御部36は、トレイ設定情報を変更した用紙サイズであるA5ではなく、仮保存していたトレイ設定情報の用紙サイズである非定型の用紙サイズの出力枚数カウント情報をカウントアップする(ステップS412)。
そして、印刷ジョブの全てのページの印刷処理が完了すると、プリントエンジン37は印刷完了通知を印刷制御部36に送信する(ステップS413)。
すると、印刷制御部36は、トレイサイズ自動検知をオン状態にするようプリントエンジン37に指示し(ステップS414)、プリントエンジン37は、トレイサイズの自動検知を行って指定トレイの用紙サイズが非定型である旨を返信する(ステップS415)。
[複数ページのセット印刷を繰り返して実行する場合]
上記で説明したような方法により、本実施形態の画像形成装置10によれば、印刷ジョブにおける指定用紙サイズと、指定トレイ内の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行することが可能である。そのため、本実施形態の画像形成装置10によれば、印刷ジョブにおける指定用紙サイズを例えばA4サイズというように一定サイズに設定したままで、異なるサイズの用紙に対する印刷を実行することが可能となる。
具体的には、ユーザが印刷ドライバソフトウェアの操作に不慣れなため、用紙サイズの設定ができず初期設定であるA4サイズから変更できない場合や、そもそも印刷ドライバソフトウェアを介さないで生成された印刷ジョブの場合、用紙サイズ設定をすることができずに初期設定であるA4サイズのままとなってしまう場合がある。
このような状態で、例えば図18に示すような印刷処理を実行する場合について説明する。
図18に示した印刷内容は、1つのセット(組)が3ページにより構成され、1ページ目が封筒に対する宛先印刷であり、2、3ページ目が、この封筒に入れるための便箋等の用紙にそれぞれの宛先毎の情報を印刷するものである。そして、この3ページのセットを複数回繰り返して実行する印刷内容となっている。
そして、このような印刷処理を実行するために、自動検知トレイ機能を有する用紙トレイの中には、図19に示すように、封筒と便箋2枚のセットが繰り返し重ねられて収容されている。
このような印刷処理を実行する場合でも、本実施形態の画像形成装置10では、トレイ設定情報を1枚ごとに変更するため、用紙サイズ違いで印刷処理が停止することなく印刷処理を順次実行することが可能である。
つまり、図20に示すように、印刷ジョブにおける指定用紙サイズはA4のままで、用紙トレイ内に収容された封筒および便箋の用紙に対して順次印刷処理を実行することが可能になる。
しかし、このような印刷処理を実行する際には、サイズミスマッチ無視設定をオン状態で印刷処理を実行するため、印刷ジョブの用紙サイズと実際に印刷する用紙の用紙サイズとが異なる場合でも印刷が継続してしまう。
そのため、図21に示すように、例えば、4セット目の1ページ目の封筒と2ページ目の便箋とが重なって一度に搬送される重走が発生してしまった場合、それ以降の印刷処理が順次ずれてしまうことになる。もし、このような印刷処理を大量に実行した場合、印刷完了後に印刷順番のずれを発見したとしても、使用できない印刷結果が大量に発生してしまうことになる。
そのため、本実施形態の画像形成装置10では、このような重走が発生したことを測定部39による用紙測長機能を利用して検出して印刷処理を停止する等の対応を可能とする。
具体的には、印刷制御部36は、少なくとも1ページ(頁)の用紙サイズが他のページとは異なる複数ページのセット(組)を繰り返し印刷する際に、測定部39により測定された最初のセットの各ページの用紙サイズを記憶しておき、2セット目以降の各ページの用紙サイズと比較して異なる場合には、印刷処理を停止するとともに、重走等の不具合が発生した旨をユーザに通知する。
なお、ここで検出される不具合としては、重走だけでなく、そもそも収容トレイ内にセットされている用紙束において不要な用紙が含まれている、必要な用紙がセットされていない等の正常な印刷処理が実行されなくなるような全ての状態が含まれる。
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、図22に示すように、サイズ判定モードとして通常モード、記憶モード、判定モードという3種類の動作モードを設定可能とする。
ここで、通常モードは、プリントエンジン37から通知された測長結果について何も処理をしないという動作モードである。また、記憶モードは、プリントエンジン37から通知された測長結果を、基準データ(正解データ)として記憶するための動作モードである。また、判定モードは、2セット目以降の印刷処理の際に、プリントエンジン37から通知された測長結果と、記憶された基準データとを比較して印刷処理を停止すべきような事態が発生しているか否かを判定する動作モードである。
次に、このような処理を実行する際の印刷制御部36の動作を図23のフローチャートを参照して説明する。
このような印刷処理を実行する場合、印刷ジョブの1セット目ではサイズ判定モードとして「記憶モード」が設定され、2セット目以降では「判定モード」が設定される。
そして、印刷制御部36は、このような印刷ジョブを受信すると(ステップS501)、先ずサイズ判定モードが記憶モード又は判定モードであるか否かを判定する(ステップS502)。
このステップS502においてサイズ判定モードが通常のモードの場合には(ステップS502においてno)、印刷制御部36は、通常の印刷処理を実行する(ステップS503)。
そして、このステップS502においてサイズ判定モードが記憶モード又は判定のモードの場合には(ステップS502においてyes)、印刷制御部36は、プリントエンジン37に対して測長指示を行った後に、印刷スタートを指示する(ステップS504)。
そして、印刷制御部36は、プリントエンジン37から測長結果を受信して(ステップS505)、サイズ判定モードが記憶モードの場合(ステップS506においてyes)、測長結果を基準データとして記憶する(ステップS507)。
例えば、印刷制御部36は、図24に示すように、1セット目の各ページの測長結果を基準データとして記憶する。
そして、印刷が終了でなければ(ステップS508においてno)、印刷制御部37は、プリントエンジン37からの次の測長結果を受信する(ステップS505)。
そして、印刷制御部36は、プリントエンジン37から測長結果を受信して(ステップS505)、サイズ判定モードが判定モードの場合(ステップS506においてno)、測長結果と基準データの対応するページのサイズとが一致するか否かを確認する(ステップS509)。
ここで、測長結果と基準データの対応するページのサイズとが一致した場合(ステップS510においてyes)、印刷制御部36は、印刷ジョブが終了するまで処理を繰り返す(ステップS508)。
そして、測長結果と基準データの対応するページのサイズとが一致しなかった場合(ステップS510においてno)、印刷制御部36は、印刷処理を停止して、エラー通知を行う(ステップS511)。
例えば、図25に示すようにあるセットの3ページ目を用紙トレイから搬送する際に、3ページ目の便箋と次のセットの封筒とが重走して同時に搬送されてしまった場合、3ページ目の印刷処理の際に測長された測長結果と基準データのサイズとが一致しなくなる。そのため、印刷制御部36は、重走等の不具合が発生したと判定して、印刷処理を停止してユーザにその旨を通知する。このような際に表示されるエラー表示画面例を図26に示す。
[指定トレイが自動の場合の用紙トレイの選択処理]
上記で説明したような方法により、本実施形態の画像形成装置10によれば、印刷ジョブにおける指定用紙サイズと、指定トレイ内の用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行することが可能である。逆に、本実施形態の画像形成装置10では、どのような用紙サイズの用紙トレイに対してもエラーが発生せずに印刷処理が可能であるため、ユーザが印刷ジョブの設定を誤ると、ユーザが意図しない用紙トレイの用紙に対して印刷処理が実行されてしまう可能性がある。
ここで、ユーザが意図しない用紙トレイとは、ユーザが印刷ジョブに基づく印刷処理を実行した際に、その印刷ジョブが実行される用紙が収容されている用紙トレイ以外の用紙トレイのことを意味する。つまり、ユーザが意図する用紙トレイとは、ユーザが印刷ジョブを実行する際に使用されることを希望する用紙(例えばA4サイズの用紙)が収容されている用紙トレイを意味する。
例えば、図27に示すように、あるユーザがA5の印刷ジョブをB5サイズの用紙上に印刷することを意図した場合について説明する。
このような場合、ユーザは、サイズミスマッチ無視設定をオン状態として、指定用紙サイズがA5の印刷ジョブについて、B5の用紙が収容されているトレイ2を指定トレイに設定して印刷処理を実行すれば良い。
このような印刷処理を実行することにより、トレイ2の用紙トレイに収容されているB5サイズの用紙に対して、A5の印刷ジョブによる印刷処理が実行され、ユーザの意図する印刷結果が得られることになる。
しかし、図28に示すように、ユーザが印刷ジョブの設定の際に、指定トレイをトレイ2とすべきにもかかわらず誤って指定トレイを「自動」に設定してしまったものとする。
そして、指定トレイの設定が「自動」の場合の優先順位として、トレイ1、トレイ2、トレイ3の順でトレイ選択が行われるように設定されているものとする。
このように設定状態において印刷処理が実行された場合、指定トレイが「自動」の場合の優先順位に従ってトレイ1が選択されると、図28に示すようにA3サイズの用紙上に印刷処理が実行されてしまいユーザの意図しない印刷結果となってしまう。
そのため、本実施形態の画像形成装置10では、図29に示すように、指定トレイの設定が「自動」の場合のトレイ選択を、サイズミスマッチ無視設定がオフの際とオンの際とで別に設定することができるようになっている。
図29では、指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合には、使用トレイとしてトレイ2を選択するような設定が行われている。
そのため、印刷制御部36は、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、受付けられた印刷ジョブにおいて用紙トレイの指定がされていない「自動」の場合、予め設定された用紙トレイ(トレイ2)に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する。
このような処理が行われることにより、図30に示すように、指定トレイが「自動」に設定されている印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する場合、予め設定されたトレイ2に収容されているB5サイズの用紙を用いた印刷処理が実行されることになる。そのため、ユーザにとっては、指定トレイサイズとしてトレイ2を設定しなかったにもかかわらず、希望したB5サイズの用紙を用いた印刷結果を得ることができることになる。
なお、図29では、説明を簡単にするために、指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合には、トレイ2という1つのトレイが設定されている場合を用いて説明したが、図31に示すように複数のトレイを、優先順位を設けて設定するようにしても良い。
このような場合には、印刷制御部36は、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、受付けられた印刷ジョブにおいて用紙トレイの指定がされていない「自動」の場合、予め設定された複数の用紙トレイのうち優先順位の高い用紙トレイに収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する。
なお、指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合に使用される用紙トレイを、ユーザがユーザIF部33等を介して設定することができるようにしても良い。
また、ユーザが指定した用紙サイズが収容されている用紙トレイを、指定トレイが「自動」の場合で、かつサイズミスマッチ無視設定がオンの場合に使用される用紙トレイとして設定することができるようにしても良い。例えば、A4サイズの用紙が大量にあり、その用紙を消費したい場合にはA4サイズを指定するだけでA4サイズの用紙が終了されている用紙トレイが自動的に設定されるようにする。
また、全ての用紙トレイに収容されている用紙の用紙サイズのうち、最も大きい用紙サイズを上記の用紙トレイとして自動的に設定することができるようにしても良い。つまり、最も大きい用紙サイズの用紙トレイが設定されるようにすれば、印刷結果が切れた状態で印刷処理が行われる可能性を低くすることができるからである。
つまり、印刷制御部36は、印刷ジョブにおいて指定された用紙トレイに対して設定されている用紙サイズと、印刷ジョブにおいて指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、受付けられた印刷ジョブにおいて用紙トレイの指定がされていない「自動」の場合、予め設定された複数の用紙トレイのうち最も用紙サイズが大きな用紙を収容している用紙トレイに収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する。
[変形例]
上記実施形態では、トレイ設定変更部44は、トレイ設定情報における用紙サイズの情報をトレイ設定情報仮保存部41に退避するものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、トレイ設定変更部44は、自動サイズ検知有無として「自動サイズ検知オン」という情報のみをトレイ設定情報仮保存部41に退避して、印刷処理が終了後にトレイ設定情報を復元する際に、この「自動サイズ検知オン」という情報のみを復元するようにしても良い。
この場合には、「自動サイズ検知オン」という情報がトレイ設定情報に復元されたことにより用紙サイズ検知部35が起動して用紙トレイにセットされている用紙サイズが検知されてトレイ設定情報として新たに記憶されることになる。
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース(IF)
15 ユーザインタフェース(UI)装置
16 スキャナ
17 プリントエンジン
18 制御バス
20 端末装置
30 ネットワーク
31 印刷ジョブ受信部
32 描画処理部
33 ユーザIF(インタフェース)部
34 トレイ設定情報記憶部
35 用紙サイズ検知部
36 印刷制御部
37 プリントエンジン
38 出力枚数カウント情報格納部
39 測定部
41 トレイ設定情報仮保存部
42 トレイ設定変更有無記憶部
43 用紙サイズ比較部
44 トレイ設定変更部
45 トレイ設定復元部

Claims (12)

  1. 印刷指示を受け付ける受付手段と、
    用紙収容部に対して設定されている用紙サイズを設定情報として記憶する記憶手段と、
    前記受付手段により受付けられた印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズの情報を、前記記憶手段に記憶されている設定情報から取得し、取得した用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記印刷指示において指定されている用紙サイズを用いて印刷処理が実行されるよう制御する印刷制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記印刷制御手段は、
    前記記憶手段に記憶されている設定情報を仮保存する仮保存手段と、
    印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記記憶手段に記憶されている設定情報における当該用紙収容部の用紙サイズを、前記仮保存手段に仮保存した後に、前記印刷指示において指定された用紙サイズに変更する変更手段と、
    処理実行待ちの印刷指示が無くなった場合、前記仮保存手段に仮保存されていた設定情報を前記記憶手段に復元する復元手段と、
    を備えた請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷制御手段は、
    前記設定情報の一時的な変更有無を示す情報を記憶する変更有無記憶手段をさらに備え、
    前記変更手段は、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記変更有無記憶手段に当該用紙収容部の設定情報が変更されていることを示す情報を記憶させ、
    前記復元手段は、処理実行待ちの印刷指示が無くなった場合、前記変更有無記憶手段に設定情報が変更されていることを示す情報が記憶されている用紙収容部に対する設定情報を、前記仮保存手段から前記記憶手段に復元する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 用紙収容部に収容されている用紙の用紙サイズを検知する検知手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記検知手段により検知された用紙サイズの情報を設定情報として記憶する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 印刷処理を実行した用紙の枚数情報である出力枚数情報を用紙サイズに対応して格納する格納手段をさらに備え、
    前記印刷制御手段は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、印刷指示において指定された用紙収容部に対して当該印刷指示が受付けられる前に設定されていた用紙サイズに対応して前記格納手段に格納されている出力枚数情報に加算する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置。
  6. 印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段と、
    印刷処理を実行した用紙の枚数情報である出力枚数情報を用紙サイズに対応して格納する格納手段とをさらに備え、
    前記印刷制御手段は、印刷処理の実行を指示した出力枚数を、前記測定手段により測定された用紙サイズに対応して前記格納手段に格納されている出力枚数情報に加算する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置。
  7. 印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段をさらに備え、
    前記印刷制御手段は、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、前記測定手段により測定された最初の組の各頁の用紙サイズを記憶しておき、2組目以降の各頁の用紙サイズと比較して異なる場合には、不具合が発生した旨を通知する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置。
  8. 印刷処理を実行した用紙の用紙サイズを測定する測定手段をさらに備え、
    前記印刷制御手段は、少なくとも1頁の用紙サイズが他の頁とは異なる複数頁の組を繰り返し印刷する際に、前記測定手段により測定された最初の組の各頁の用紙サイズを記憶しておき、2組目以降の各頁の用紙サイズと比較して異なる場合には、印刷処理を停止する請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷制御手段は、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷制御手段は、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された複数の用紙収容部のうち優先順位の高い用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置。
  11. 前記印刷制御手段は、印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合でも印刷処理を実行するような設定がされている際に、前記受付手段により受付けられた印刷指示において用紙収容部の指定がされていない場合、予め設定された複数の用紙収容部のうち最も用紙サイズが大きな用紙を収容している用紙収容部に収容されている用紙を用いた印刷処理を実行する請求項1から8のいずれか記載の画像形成装置。
  12. 印刷指示を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにおいて受付けられた印刷指示において指定された用紙収容部に対して設定されている用紙サイズの情報を、用紙収容部に対して設定されている用紙サイズが設定情報として記憶されている記憶手段から取得するステップと、
    取得した用紙サイズと、前記印刷指示において指定された用紙サイズとが異なる場合、前記印刷指示において指定されている用紙サイズを用いて印刷処理が実行されるよう制御する印刷制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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