JP2017208263A - 車両用灯具 - Google Patents

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作刀志 四方
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毅 高本
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Haruna Minami
春奈 南
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Abstract

【課題】光による意外性によってユーザを惹きつける車両用灯具を実現することにある。【解決手段】リフレクタ5の上方に所定の距離を置いて第1インナーレンズ10を配置し、リフレクタ5及び第1インナーレンズ10の夫々の側方に、複数の第1光源1aで構成された第1光源群1及び複数の第2光源2aで構成された第2光源群2を配置した。第1光源群1の各第1光源1aが点灯すると、夫々の第1光源1aからの出射光L1がリフレクタ5の反射面6で反射されて反射光が第1インナーレンズ10で光路制御されて外部に向けて出射され、第2光源群2の各第2光源2aが点灯すると、夫々の第2光源2aからの出射光L2が第1インナーレンズ10で光路制御されて外部に向けて出射され、第1光源群1の点灯時と第2光源群2の点灯時とでは、互いに異なる出射パターン(観視者にとっては見え方)を有する光が出射される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳しくは、同一面から出射パターン(観視者にとっては見え方)が異なる複数種の光が出射される車両用灯具に関する。
従来、この種の車両用灯具としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
開示された車両用灯具80は、図10に示すように、前面カバー81の後面側に該前面カバー81に沿って配置された、下端部に光源82が配置された板状の導光板83を備え、導光板83の後方に、光源85を覆うようにリフレクタ86が配置されている。
これにより、光源82からの出射光は、導光板83内を導光されて表面84から前面カバー81側に向けて出射され、前面カバー81を透過して外部に向けて出射される(出射光L10)。一方、光源85からの出射光は、リフレクタ86で前面カバー81側に向けて反射され、導光板83の下方部分及び前面カバー81を透過して外部に向けて出射される(出射光L11)。
特開2012−38424号
ところで、上記構成からなる車両用灯具80は、光出射方向前方から前面カバー81を通して見た場合、光源82の点灯時には導光板83からの出射光が観視され、光源85の点灯時にはリフレクタ86による反射光が導光板83の下方部分を透過して観視される。
そのため、導光板83の下方部分からは、光源82の点灯時と光源85の点灯時とで異なる出射パターンを有する光L10、L11が出射されて、観視者にとっては見え方の異なる光が出射されることになる。それに対し、導光板83の下方部分以外の領域からは、光源82の点灯時の導光板83からの出射光L10のみが観視される。
したがって、前面カバー81を通して見たとき、出射パターン(観視者にとっては見え方)が異なる複数種の光が出射される領域が限定されるため、光による意外性の演出に乏しく、ユーザを惹きつけるには不十分な演出効果と言える。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、光による意外性によってユーザを惹きつける車両用灯具を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、第1光源群と、第2光源群と、リフレクタと、第1インナーレンズと、を備え、前記第1光源群は複数の第1光源で構成され、前記第2光源群は複数の第2光源で構成され、前記リフレクタは、板状を呈すると共に少なくとも一方の面に光反射面が形成され、前記第1インナーレンズは、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成され、前記リフレクタの前記光反射面側の上方に前記第1インナーレンズが配置され、前記リフレクタの側方に前記第1光源群が位置して前記リフレクタが該リフレクタの光反射面が前記第1光源群側を向くように傾斜配置され、前記第1インナーレンズの側方に前記第2光源群が位置して前記第1インナーレンズが該第1インナーレンズのレンズ面が前記第2光源群側を向くように傾斜配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記リフレクタは、不規則な自由曲面からなる凹凸面で構成されたフォーカス面を有しており、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面は、前記第2光源群と平行な方向へ並設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記第1インナーレンズの前記リフレクタと反対側の上方に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第2インナーレンズが配置されており、前記第2インナーレンズのレンズ面は、複数のフルートカットレンズが形成されており、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面の並設方向と直交する方向に並設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項3において、前記リフレクタと前記第1インナーレンズとの間に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第3インナーレンズが配置されており、前記第3インナーレンズの複数のレンズ面は、拡散面になっていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項4において、前記第2光源群の前方近傍に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第4インナーレンズが配置されており、前記第4インナーレンズのレンズ面は、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面の並設方向に対して垂直方向に複数並設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記第1インナーレンズの上方にスモークカバーが配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載された発明は、請求項3〜請求項5のいずれかにおいて、 前記第2インナーレンズの上方にスモークカバーが配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、リフレクタの光反射面側の上方に第1インナーレンズを配置し、リフレクタの側方に第1光源群を配置し、第1インナーレンズの側方に第2光源群を配置した。
これにより、第1光源群の点灯時に、第1光源群を構成する複数の第1光源からの出射光がリフレクタの反射面で反射されて反射光が第1インナーレンズで光路制御されて外部に向けて出射され、第2光源群の点灯時に、第2光源群を構成する複数の第2光源からの出射光が第1インナーレンズで光路制御されて外部に向けて出射され、第1光源群1の点灯時と第2光源群2の点灯時とでは、互いに異なる出射パターン(観視者にとっては見え方)を有する光が出射される。
これにより、同一面から見え方の異なる光が出射される意外性によって、ユーザを惹きつける付加価値の高い車両用灯具を実現することができる。
第1の実施形態の概略斜視図である。 第1の実施形態の概略側面図である。 第2の実施形態の概略斜視図である。 第2の実施形態の概略側面図である。 第3の実施形態の概略斜視図である。 第3の実施形態の概略側面図である。 第4の実施形態の概略斜視図である。 第4の実施形態の概略側面図である。 レンズカットの説明図である。 従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図9を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明の車両用灯具に係る第1の実施形態を光源側斜め下方から見た概略斜視図、図2は概略側面図である。
第1の実施形態は、2つの光源群(第1光源群1及び第2光源群2)と、第1光源群1に光学的に対応するリフレクタ5及び第2光源群2に光学的に対応するインナーレンズ(以下、「第1インナーレンズ」と呼称する)10を有している。
第1光源群1は、第1光源群1を構成する複数の第1光源1aが互いの光軸を同一方向に向けた状態で所定の間隔を置いて直線状に配置されており、同様に、第2光源群2は、第2光源群2を構成する複数の第2光源2aが互いの光軸を同一方向に向けた状態で所定の間隔を置いて直線状に配置されている。
リフレクタ5は、板状を呈すると共に、少なくとも一方の面が不規則な自由曲面からなる凹凸面で構成されたフォーカス面もしくは平滑面による反射面(鏡面反射面)6を有している。一方、第1インナーレンズ10は透明部材で形成され、上記リフレクタ5と同様に板状を呈すると共に、一方の面に複数の多角柱状のプリズムレンズが平行に並設されてなるプリズムカット(図9(a)参照)、又は複数の蒲鉾状の所謂フルートカットレンズが平行に並設されてなるフルートカット(図9(b)参照)からなるレンズカット面12を有している。本実施形態においては、蒲鉾状のフルートカットのレンズ面を8面にカットした多角柱状のプリズムレンズ11(図9(c)参照)からなるレンズカット面12を有している。しかし、カットする数は4面以上カットされていればよく、カット数に応じて微細拡散の数を増やすことができるので、本実施形態に限る必要はない。
リフレクタ5と第1インナーレンズ10とはほぼ同一の外形寸法を有すると共に、リフレクタ5の反射面6と対向する側(上側)に、レンズカット面12をリフレクタ5と対向する側と反対側(上側)に位置させた状態で所定の間隔を置いて第1インナーレンズ10が配置されている。
リフレクタ5と第1インナーレンズ10との位置関係を第1インナーレンズ10の上方から見ると、第1インナーレンズ10の下方に第1インナーレンズ10とほぼ全面が重なるようにリフレクタ5が位置している。
リフレクタ5が光学的に対応する第1光源群1はリフレクタ5の側方に位置し、第1インナーレンズ10が光学的に対応する第2光源群2は第1インナーレンズ10の側方に位置している。そのため、第2光源群2は第1光源群1の上方に、リフレクタ5と第1インナーレンズ10との間隔とほぼ同様の間隔を保って配置されている。
なお、第1光源群1を構成する複数の第1光源1aの配置方向と、第2光源群2を構成する複数の第2光源2aの配置方向とは、ほぼ同一方向を向いている。
リフレクタ5は、反射面6が第1光源群1の方向を向くように第1光源群1側に向かって、第1光源群1の配置方向に沿う方向を傾斜支点の支点方向として、第1光源群1を構成する各第1光源1aの光軸Xに対して所定の角度θで傾斜して配置されている。
一方、第1インナーレンズ10は、レンズカット面12が第2光源群2の方向を向くように第2光源群2側に向かって、第2光源群2の配置方向に沿う方向を傾斜支点の支点方向として、第2光源群2を構成する各第2光源2aの光軸Xに対して所定の角度θで傾斜して配置されている。この場合、レンズカット面12のレンズカットの方向は、各第2光源2aの光軸Xに対して垂直方向に延びている。
換言すると、レンズカット面12のレンズカットの方向は、第2光源群2を構成する複数の第2光源2aの配置方向と同一方向を向いている。
そこで、第1光源群1を構成する第1光源1aの夫々が点灯すると、各第1光源1aから出射された光L1はリフレクタ5の、各第1光源1aの光軸Xに対する傾斜面からなる反射面6に向かい、反射面6で上方に位置する第1インナーレンズ10に向けて反射される。
このとき、リフレクタ5の反射面6が、不規則な自由曲面からなる凹凸面で構成されたフォーカス面を有し、且つ第1インナーレンズ10のレンズカット面12が、平行に並設された複数の、上方に凸の蒲鉾状のフルートカットの夫々のレンズ面を8面にカットして形成した多角柱状のプリズムカットレンズ11を有する場合(図9(c)参照)、リフレクタ5の反射面6による反射光は、輝度分布が穏やかな変化を有する広指向性の所謂ゆらぎ光となって第1インナーレンズ10に至り、第1インナーレンズ10内を導光されてレンズカット面12で光路制御されて微細に拡散された拡散光が外部に向けて出射される。
一方、第2光源群2を構成する第2光源2aの夫々が点灯すると、各第2光源2aから出射された光L2は第1インナーレンズ10の、各第2光源2aの光軸Xに対する傾斜面からなるレンズカット面12に向かい、レンズカット面12を構成する各プリズムカットレンズ11に向けて照射される。
各プリズムカットレンズ11に照射された光は、その多くが夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群2側の面11aでプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて反射され、一部は夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群側の面11aで屈折してプリズムカットレンズ11に入射した後、プリズムカットレンズ11内を導光されてプリズムカットレンズ11の第2光源群2側と反対側の面11bで再度屈折してプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて出射される。
これを、第1インナーレンズ10の上方から見ると、第1光源群1の点灯時には、リフレクタ5で反射されて第1インナーレンズ10のレンズカット面12で透過拡散された微細拡散光が観視され、第2光源群2の点灯時には、第1インナーレンズ10の各プリズムカットレンズ11で反射及び屈折することにより各プリズムカットレンズ11に沿って拡張された複数の長い輝線(光の筋)が観視される。
このように、第1光源群1と第2光源群2の点灯切り替えによって、同一面(上記第1の実施形態においては第1インナーレンズ10のレンズカット面12)の全面から出射パターン(観視者にとっては見え方)の異なる光が出射される。そのため、光による意外性の演出が効果的に行われ、ユーザを惹きつけるための十分に魅力的な演出効果を実現することができる。
次に、第2の実施形態について図3及び図4を参照して説明する。図3は第2の実施形態を光源側斜め下方から見た概略斜視図、図4は概略側面図である。
第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して、第1インナーレンズ10の上方に所定の間隔を置いて第2インナーレンズ20が配置されている。
第2インナーレンズ20は、第1インナーレンズ10と同様に透明部材で形成されると共に板状を呈しており、複数の蒲鉾状のフルートカットレンズ21が平行に並設されてなるフルートカットからなるレンズカット面22を有している。
第1インナーレンズ10の上方に位置する第2インナーレンズ20は、第1インナーレンズ10側にレンズカット面22を有し、レンズカット面22を構成する複数のフルートカットレンズ21は、第1インナーレンズ10側に凸で第1インナーレンズ10のプリズムカットレンズ11の並設方向に直交する方向に並設されている。
換言すると、レンズカット面22のレンズカットの方向は、第2光源群2を構成する各第2光源2aの光軸Xに対して平行方向に延びている。
リフレクタ5と第1インナーレンズ10と第2インナーレンズ20の位置関係を第2インナーレンズ20の上方から見ると、第2インナーレンズ20の下方に第2インナーレンズ20とほぼ全面が重なるように第1インナーレンズ10及びリフレクタ5が位置している。
そこで、第1光源群1を構成する第1光源1aの夫々が点灯すると、各第1光源1aから出射された光L1はリフレクタ5の反射面6に向かい、反射面6で上方に位置する第1インナーレンズ10に向けて反射される。
リフレクタ5の反射面6による反射光は、輝度分布が穏やかな変化を有する広指向性の所謂ゆらぎ光となって第1インナーレンズ10に至り、第1インナーレンズ10内を導光されてレンズカット面12で光路制御されて微細に拡散された拡散光がレンズカット面12の上方に位置する第2インナーレンズ20に向けて出射される。
第1インナーレンズ10のレンズカット面12から第2インナーレンズ20に向けて出射された微細に拡散された拡散光は、第2インナーレンズ20内を導光されてレンズカット面22で光路制御されて更に微細に拡散された拡散光が外部に向けて出射される。
一方、第2光源群2を構成する第2光源2aの夫々が点灯すると、各第2光源2aから出射された光L2は、第1インナーレンズ10のレンズカット面12に向かい、レンズカット面12を構成する各プリズムカットレンズ11に照射される。
各プリズムカットレンズ11に照射された光は、その多くが夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群2側の面11aでプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて反射され、一部は夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群側の面11aで屈折してプリズムカットレンズ11に入射した後、プリズムカットレンズ11内を導光されてプリズムカットレンズ11の第2光源群2側と反対側の面11bで再度屈折してプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて出射される。
第1インナーレンズ10のレンズカット面12からレンズカット面12を構成するプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて出射された光は、第1インナーレンズ10の各プリズムカットレンズ11で反射及び屈折することにより各プリズムカットレンズ11に沿って拡張された複数の長い輝線(光の筋)となって上方に位置する第2インナーレンズ20のレンズカット面22に至り、レンズカット面22を構成するフルートカットレンズ21でフルートレンズカット21の延在方向に対する垂直方向に集光されて輝線の輝度均一化が図られ、その後第2インナーレンズ20のレンズカット面22の反対側の面(上面)から外部に向けて出射される。
これを、第2インナーレンズ20の上方から見ると、第1光源群1の点灯時には、リフレクタ5で反射されて第1インナーレンズ10で透過拡散された微細拡散光が第2インナーレンズ20で更に微細に拡散されてその更なる微細拡散光が観視され、第2光源群2の点灯時には、第1インナーレンズ10の各プリズムカットレンズ11で反射及び屈折することにより各プリズムカットレンズ11に沿って拡張された複数の長い輝線(光の筋)が第2インナーレンズ20のレンズカット面22で集光されて輝度均一化された輝線(光の筋)が観視される。
ところで、上記第1の実施形態と第2の実施形態とを比較した場合、両実施形態の違いは、配光制御を行うレンズとして、第1の実施形態においては第1インナーレンズ10が最上位に位置しているのに対し、第2の実施形態においては第1インナーレンズ10の上方に配置された第2インナーレンズ20が最上位に位置している。
そこで、第1の実施形態においては、各第2光源2aから出射して最上位に位置する第1インナーレンズ10で光路制御された光は、第1インナーレンズ10の反射光によるものが多い。そのため、第1インナーレンズ10によって光路制御された光(輝線状の光)を第1インナーレンズ10の上方から見ると、見る角度によって輝線の位置が変わったり、或いはゆがんで見えることになる。
これに対し、第2の実施形態においては、最上位に位置する第2インナーレンズ20で光路制御された光は第2インナーレンズ20内を導光されたものであり、そのため第2インナーレンズ20からの出射光は第2インナーレンズ20を起点(具体的には、第2インナーレンズ20のレンズカット面22と反対側の上面(光出射面)を起点)として外部に向けて出射される。そのため、第2インナーレンズ20によって光路制御された光(輝線状の光)を第2インナーレンズ20の上方から見ると、見る角度が変わっても輝線の位置が変わることがなく、第2インナーレンズ20の一定の位置に固定された状態に見える。これにより、観視者に対して違和感のない斬新な輝線を提供することができる。
なお、第2インナーレンズ20の上方には、光路制御には寄与しない平板状の素通しのスモークカバー3が配置されている。これにより、第1光源群1及び第2光源群2の非点灯時に、下方に位置する諸レンズ(第1インナーレンズ10及び第2インナーレンズ20)及びリフレクタ5が目立たないようにして見栄えの向上を図っている。
次に、第3の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。図5は第3の実施形態を光源側斜め下方から見た概略斜視図、図6は概略側面図である。
第3の実施形態は、上述した第2の実施形態に対して、リフレクタ5と第1インナーレンズ10との間にリフレクタ5と第1インナーレンズ10の夫々に対して所定の間隔を置いて第3インナーレンズ30が配置されている。
第3インナーレンズ30は、少なくともリフレクタ5に対向する側の面(下面)31に、不規則な光ゆらぎ面あるいは光拡散面を有している。この不規則な光ゆらぎ面あるいは光拡散面は、プリズムカットやフルートカット等を基調とする微細カットを不規則に設けた不規則レンズカット面、あるいはハーフミラーやアルミ膜をレーザ加工によって不規則に微細に除去した面で構成されている。
これにより、第1光源群1を構成する各第1光源1aから出射してリフレクタ5の反射面6で反射された、輝度分布が穏やかな変化を有する広指向性のゆらぎ光が、上方に位置する第3インナーレンズ30によって更に輝度分布が穏やかな変化を有する広指向性のゆらぎ光となって上方に位置する第1インナーレンズ10及び第2インナーレンズ20を導光して外部に向けて出射される。
これを、スモークカバー3の上方から見ると、第1光源群1の点灯時には、第1インナーレンズ10及び第2インナーレンズ20が配置されたときに観視された微細拡散光が、第3インナーレンズ30を配置することにより第3インナーレンズ30によって更に微細に拡散されて更なる優れた見栄えの微細拡散光が観視される。
これに対し、第2光源群2の点灯時には、第2光源群2からの出射光はその光路に第3インナーレンズ30が介在しないため、スモークカバー3の上方から見ると第3インナーレンズ30の有無に関わらず同じ見え方の輝線が観視される。
次に、第4の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。図7は第4の実施形態を光源側斜め下方から見た概略斜視図、図8は概略側面図である。
第4の実施形態は、上述した第3の実施形態に対して、第2光源群2の前方近傍に第2光源群2を構成する複数の第2光源2aの配置方向に沿って第4インナーレンズ40が配置されている。
第4インナーレンズ40は、第1インナーレンズ10に対向する側に、第2光源群2を構成する複数の第2光源2aの配置方向に垂直方向に延びる複数の三角柱状のプリズムレンズが、第2光源2aの配置方向に平行に並設されてなるプリズムカットからなるレンズカット面41を有している。換言すると、第4インナーレンズ40の複数の三角柱状のプリズムレンズの延在方向は、第1インナーレンズ10の複数のプリズムカットレンズ11の延在方向に対して垂直方向となっている。
これにより、第2光源群2から出射した光は、第4インナーレンズ40のレンズカット面41で第4インナーレンズ40の前方に位置する第1インナーレンズ10の、レンズカット面12を構成する各プリズムカットレンズ11の延在方向に沿う方向に拡張される。
そして、第4インナーレンズ40で拡張された光は、第1インナーレンズ10のレンズカット面12に向かい、レンズカット面12を構成する各プリズムカットレンズ11に照射される。
各プリズムカットレンズ11に照射された光は、その多くが夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群2側の面11aでプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて反射され、一部は夫々のプリズムカットレンズ11の第2光源群側の面11aで屈折してプリズムカットレンズ11に入射した後、プリズムカットレンズ11内を導光されてプリズムカットレンズ11の第2光源群側と反対側の面11bで再度屈折してプリズムカットレンズ11の延在方向上方に向けて出射される。
これを、スモークカバー3の上方から見ると、第2光源群2の点灯時には、第1インナーレンズ10及び第2インナーレンズ20が配置されたときに観視された複数の長い輝線(光の筋)が、第4インナーレンズ40を配置することにより第4インナーレンズ40によって更に拡張(延長)された輝線が本数を増やして観視される。
これに対し、第1光源群1の点灯時には、第1光源群1からの出射光はその光路に第4インナーレンズ40が介在しないため、スモークカバー3の上方から見ると第4インナーレンズ40の有無に関わらず同じ見え方の微細拡散光が観視される。
なお、上記第1の実施形態〜第4の実施形態において、第1光源群1を構成する第1光源1a及び第2光源群2を構成する第2光源2aはいずれも、例えば半導体発光素子からなり、具体的にはLEDなどが用いられる。
また、第1光源1aと第2光源2aとを互いに発光色が異なる光源とすることにより、第1光源1aの点灯時と第2光源2aの点灯時で、異なる色相で異なる出射パターンを有する出射光を得ることができる。これにより、光による演出効果を更に高めることができる。
以上説明したように、本発明の車両用灯具は、複数の第1光源1aで構成された第1光源群1、複数の第2光源2aで構成された第2光源群2、リフレクタ5及び第1インナーレンズ10を基本構成として、その基本構成に対して光路制御に寄与する適宜な光路制御手段を施したインナーレンズを適宜な位置に適宜な方向に向けて配置することにより、第1光源群1と第2光源群2の夫々の点灯時に同一面から見え方の異なる光が出射される。
そのため、同一面の全面から、見え方の異なる光が出射される意外性によって、ユーザを惹きつける付加価値の高い車両用灯具を実現することができる。
1… 第1光源群
1a… 第1光源
2… 第2光源群
2a… 第2光源
3… スモークカバー
5… リフレクタ
6… 反射面(鏡面反射面)
10… 第1インナーレンズ
11… プリズムカットレンズ
11a… 第2光源群側の面
11b… 第2光源群側と反対側の面
12… レンズカット面
20… 第2インナーレンズ
21… フルートカットレンズ
22… レンズカット面
30… 第3インナーレンズ
31… 下面
40… 第4インナーレンズ
41… レンズカット面

Claims (7)

  1. 第1光源群と、第2光源群と、リフレクタと、第1インナーレンズと、を備え、
    前記第1光源群は複数の第1光源で構成され、
    前記第2光源群は複数の第2光源で構成され、
    前記リフレクタは、板状を呈すると共に少なくとも一方の面に光反射面が形成され、
    前記第1インナーレンズは、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成され、
    前記リフレクタの前記光反射面側の上方に前記第1インナーレンズが配置され、
    前記リフレクタの側方に前記第1光源群が位置して前記リフレクタが該リフレクタの光反射面が前記第1光源群側を向くように傾斜配置され、
    前記第1インナーレンズの側方に前記第2光源群が位置して前記第1インナーレンズが該第1インナーレンズのレンズ面が前記第2光源群側を向くように傾斜配置されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記リフレクタは、不規則な自由曲面からなる凹凸面で構成されたフォーカス面を有しており、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面は、前記第2光源群と平行な方向へ並設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第1インナーレンズの前記リフレクタと反対側の上方に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第2インナーレンズが配置されており、前記第2インナーレンズのレンズ面は、複数のフルートカットレンズが形成されており、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面の並設方向と直交する方向に並設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両用灯具。
  4. 前記リフレクタと前記第1インナーレンズとの間に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第3インナーレンズが配置されており、前記第3インナーレンズの複数のレンズ面は、拡散面になっていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記第2光源群の前方近傍に、透明部材で形成された板状を呈すると共に少なくとも一方の面にレンズ面が形成された第4インナーレンズが配置されており、前記第4インナーレンズのレンズ面は、前記第1インナーレンズの複数のレンズ面の並設方向に対して垂直方向に複数並設されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記第1インナーレンズの上方にスモークカバーが配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両用灯具。
  7. 前記第2インナーレンズの上方にスモークカバーが配置されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の車両用灯具。
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CN107883341A (zh) * 2017-11-29 2018-04-06 马瑞利汽车零部件(芜湖)有限公司 基于同一区域实现不同点亮功能的汽车尾灯

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