JP2017208246A - 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents
非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017208246A JP2017208246A JP2016100246A JP2016100246A JP2017208246A JP 2017208246 A JP2017208246 A JP 2017208246A JP 2016100246 A JP2016100246 A JP 2016100246A JP 2016100246 A JP2016100246 A JP 2016100246A JP 2017208246 A JP2017208246 A JP 2017208246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary battery
- nonaqueous electrolyte
- electrolyte secondary
- positive electrode
- aqueous electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
Description
非水電解液二次電池を構成する正極活物質としてはリチウム含有遷移金属酸化物が、負極活物質としてはグラファイトに代表される炭素材料が、非水電解液としては、エチレンカーボネート等の環状カーボネートとジエチルカーボネート等の鎖状カーボネートを主構成成分とする非水溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等の電解質を溶解し、4.2V級の電池電圧で使用されているものが広く知られている。しかし、今後は、さらなる高容量化、充放電サイクル性能の向上が求められている。
[構造式1]
(Rは炭素数1〜4のアルキル基、XはF、H、炭素数1〜4のアルキル基、当該アルキル基のHの少なくとも一部をFに置換したもの、又はこれらの組み合わせである)を備えた、非水電解質二次電池。」(請求項1)の発明が記載されている。
そして、非水電解質の実施例として、「4−フルオロエチレンカーボネートと、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルとを体積比で1:3となるように調整し、この溶媒にLiPF6を1.0mol/lとなるように加えて非水電解質を作製した。」(段落[0050])と記載されている。
(式中、R1は芳香族基、不飽和脂肪族基又は飽和脂肪族基を表し、R2、R3及びR4は水素、芳香族基、不飽和脂肪族基又は飽和脂肪族基を表し、R1、R2、R3及びR4の少なくとも1つは1以上のフルオロ基を含む。)」(請求項1)についての発明が記載されている。
R1−CH2−COO−R2 (1)
(式中、R1は水素又はアルキル基、R2はアルキル基を表し、R1とR2とにおける炭素数の和が3以内であり、R1が水素である場合には、R2における水素の少なくとも一部がフッ素で置換され、R1がアルキル基である場合には、R1及び/又はR2における水素の少なくとも一部がフッ素で置換されている。)」(請求項1)、「請求項1に記載の二次電池用非水電解液において、上記のフッ素化鎖状カルボン酸エステルが、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルCF3CH2COOCH3‥である二次電池用非水電解液。」(請求項2)、「請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の二次電池用非水電解液において、上記の被膜形成化合物が、4−フルオロエチレンカーボネート及びその誘導体‥である二次電池用非水電解液。」(請求項5)についての発明が記載されている。
また、特許文献6には、FECとFMPを含む非水電解液に1,3−プロパンスルトン(以下、「PS」という。)又は1,3−プロペンスルトン(以下、「PRS」という。)を添加することも記載されている。
しかし、FECとFMPとを含む非水電解液を用いた二次電池について、高温保存試験後の電池厚みの増加が大きく、直流抵抗が大きいという課題については、何ら示されていない。
本発明の一側面に係る非水電解液は、溶媒と前記非水溶媒に溶解した電解質塩とを含むものであり、前記非水溶媒は、4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチル(FMP)とを含み、さらに、一般式(1)又は一般式(2)で表される化合物を含むことを特徴とする。以下に、FMPの化学構造式を示す。
ハロゲン原子としては、具体的に、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。
炭素数1〜6のアルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
炭素数1〜6のハロゲン化アルキル基としては、前記炭素数1〜6のアルキル基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換されたものであり、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基等が挙げられる。
炭素数1〜6のアルコキシ基とは、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基であり、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
非水溶媒中のこれらの化合物の含有割合は特に限定はないが、非水溶媒全体に対し、それぞれ、0.01質量%以上が好ましく、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、上限は、5質量%以下が好ましく、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。これらの化合物を添加することにより、安全性をより向上させたり、高温保存後の容量維持性能やサイクル性能を向上させたりすることができる。
本実施形態に係る非水電解液二次電池を構成する正極に使用する正極活物質は、電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱離可能であればよく、特に制限はないが、一態様として、正極電位が4.4V(vs.Li/Li+)以上となるものであることが好ましい。一般に非水電解液二次電池の正極活物質に使用されるリチウム遷移金属複合酸化物、ポリアニオン化合物等が使用できる。リチウム遷移金属複合酸化物としては、リチウムニッケルマンガン複合酸化物、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物等が挙げられる。リチウムニッケルマンガン複合酸化物としては、例えば、LiNi0.5Mn1.5O4等のLixNiyMn2−yO4−δ(0<x<1.1、0.45<y<0.55、0≦δ<0.4)、LiNi1/2Mn1/2O2等のLiMeO2(MeはNi、及びMnを含む遷移金属)、又はLi1.11Ni0.29Mn0.60O2(Li/Me=1.25)等のLi1+αMe1−αO2(0<α、MeはNi、Mnを含む遷移金属)、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物としては、例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2等のLiMeO2(MeはNi、Co及びMnを含む遷移金属)、又はLi1.09Co0.11Ni0.18Mn0.62O2(Li/Me=1.2)、Li1.11Co0.11Ni0.18Mn0.60O2(Li/Me=1.25)等のLi1+αMe1−αO2(0<α、MeはNi、Co及びMnを含む遷移金属)を使用することができる。ポリアニオン化合物としては、例えば、LiNiPO4、LiCoPO4、Li2CoPO4F、Li2MnSiO4等を使用することができる。
本実施形態の非水電解液二次電池を構成する負極に使用する負極活物質は、電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱離可能なものであればよく、一態様として、正極電位が4.4V(vs.Li/Li+)以上となる正極と組み合わせて高電圧で使用できるものが好ましい。一般に非水電解液二次電池の負極活物質に使用される炭素質材料、酸化錫や酸化ケイ素等の金属酸化物、金属複合酸化物、リチウム単体やリチウムアルミニウム合金等のリチウム合金、SnやSi等のリチウムと合金形成可能な金属等が使用できる。炭素質材料としては、天然グラファイト、人造グラファイト、コークス類、難黒鉛化性炭素、低温焼成易黒鉛化性炭素、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、活性炭等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。中でも炭素質材料が安全性の点から好ましい。
本実施形態に係る正極及び負極の主要構成成分である正極活物質及び負極活物質は、一態様として、平均粒子サイズ100μm以下の粉体であることが好ましい。特に、正極活物質の粉体は、非水電解液電池の高出力特性を向上する目的で10μm以下であることが好ましい。粉体を所定の形状で得るためには粉砕機や分級機が用いられる。例えば乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル、カウンタージェトミル、旋回気流型ジェットミルや篩等が用いられる。粉砕時には水、あるいはヘキサン等の有機溶剤を共存させた湿式粉砕を用いることもできる。分級方法としては、特に限定はなく、篩や風力分級機などが、乾式、湿式ともに必要に応じて用いられる。
正極集電体としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ、チタン、タンタル等の金属材料、カーボンクロス、カーボンペーパー等の炭素質材料が挙げられる。中でも金属材料、特にアルミニウムが好ましい。
負極集電体としては、例えば、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等の金属材料が挙げられる。中でも銅が加工し易さとコストの点から好ましい。
正極と負極を隔離するセパレータとしては、微多孔性膜や不織布等を、単独あるいは併用することが好ましい。セパレータを構成する材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等に代表されるポリエステル系樹脂、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等を挙げることができる。中でもポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン系樹脂を主成分とする微多孔性膜であることが好ましい。
本発明の実施形態に係る非水電解液二次電池は、その他の構成要素として、端子、絶縁板、電池容器等を有するが、これらの部品は従来用いられてきたものをそのまま用いて差し支えない。
本発明の実施形態に係る非水電解液二次電池の形状については特に限定されるものではなく、円筒型電池、角型電池(矩形状の電池)、扁平型電池等が挙げられる。
本発明は、上記の非水電解液二次電池を複数備える蓄電装置としても実現することができる。蓄電装置の一実施形態を図2に示す。図2において、蓄電装置30は、複数の蓄電ユニット20を備えている。それぞれの蓄電ユニット20は、複数の非水電解液二次電池1を備えている。前記蓄電装置30は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の自動車用電源として搭載することができる。
(比較例1)
体積比で、FEC:FMP=10:90のFEC及びFMPを混合した非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6の濃度が1.2mol/LとなるようにLiPF6を溶解させた非水電解液を、比較例1に係る比較電解液1とする。
比較電解液1に、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオランを2.0質量%添加した以外は比較例1−1と同様の非水電解液を、実施例1に係る本発明電解液1とする。
比較電解液1に、4,4’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)を2.0質量%添加した非水電解液を、実施例2に係る本発明電解液2とする。
比較電解液1に、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオランを1.0質量%、及び4,4’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)を1.0質量%添加した非水電解液を、実施例3に係る本発明電解液3とする。
比較電解液1に、エチレンサルファイト(以下、「ES」という。)を2.0質量%添加した非水電解液を、比較例2に係る比較電解液2とする。
比較電解液1に、1,3−プロペンスルトン(以下、「PRS」という。)を2.0質量%添加した非水電解液を、比較例3に係る比較電解液3とする。
体積比で、FEC:EMC=10:90のFEC、EMCを混合した非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を濃度が1.2mol/Lとなるように溶解させた非水電解液を、比較例4に係る比較電解液4とする。
比較電解液4に、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオランを1.0質量%、及び4,4’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)を1.0質量%添加した非水電解液を、比較例5に係る比較電解液5とする。
正極活物質として、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2で表されるリチウム遷移金属複合酸化物を用いた。質量比で、正極活物質:ポリフッ化ビニリデン(PVdF):アセチレンブラック(AB)=93:4:3の割合(固形物換算)の割合で含み、N−メチルピロリドン(NMP)を溶剤とする正極ペーストを作製し、該正極ペーストを正極活物質が単位電極面積あたり17mg/cm2含まれるように、厚さ15μmの帯状のアルミニウム箔集電体の両面に塗布した。これをローラープレス機により加圧して正極活物質層を成型した後、100℃で14時間、減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして正極板を作製した。
負極活物質として、黒鉛を用いた。質量比で、黒鉛:スチレン−ブタジエン・ゴム(SBR):カルボキシメチルセルロース(CMC)=97:2:1の割合(固形分換算)で含み、水を溶剤とする負極ペーストを作製し、厚さ10μmの帯状の銅箔集電体の両面に塗布した。これをローラープレス機により加圧して負極活物質層を成型した後、100℃で12時間、減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして負極板を作製した。
ポリエチレン製微多孔膜からなるセパレータを介して前記正極板と前記負極板を積層し、扁平形状に巻回して、図1に示す電極群2を作製し、アルミニウム製の電池容器3に収納し、正負極端子4,5を取り付けた。電池容器3内部に、それぞれ本発明電解液1〜3、及び比較電解液1〜5を注入したのちに封口し、実施例1〜3、及び比較例1〜5に係る非水電解液二次電池(以下、それぞれ、「実施例電池1〜3、及び比較例電池1〜5」という。)を組み立てた。
上記のようにして組み立てた実施例電池1〜3、及び比較例電池1〜5について、温度25℃にて、2サイクルの初期充放電工程に供した。なお、電圧制御は、全て、正負極端子間電圧に対して行った。ここで、負極に黒鉛を用いた場合、正極電位(vs.Li/Li+)の値は端子間電圧の値に対して約0.1V大きいものとなることがわかっている。
1サイクル目の充電は、電流0.2CmA、電圧4.35V、8時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流0.2CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。2サイクル目の充電は、電流1.0CmA、電圧4.35V、3時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。全てのサイクルにおいて、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。
初期充放電工程における2サイクル目の放電容量を、初期の放電容量とした。
また、25℃にて、電流1CmA、終止電圧3.70Vの定電流充電を行い、電池のSOC(State of Charge)を50%にした後、25℃にて電流0.2CmA、0.5CmA、1.0CmAの順で、30秒間ずつ放電した。各放電電流における電流と放電開始後10秒目の電圧との関係をプロットし、3点のプロットから得られた直線の傾きから直流抵抗を初期DCR(mΩ)として求めた。
前記の初期充放電工程を終えた後、まず、25℃にて、電流1.0CmA、電圧4.35V、3時間の定電流定電圧充電を行った。次に、電池を開回路状態とし、45℃の恒温槽中に150日間保存した。次に、25℃にて、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電を行った。再び、25℃にて、電流1.0CmA、電圧4.35V、3時間の定電流定電圧充電を行った後、25℃にて、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電を行い、保存後の放電容量と、電池厚みを測定した。
45℃保存試験後の各例の電池について、容量維持率(%)を、[保存後の放電容量/初期の放電容量]として求めた。
また、初期DCRと同様の手法により、150日後の直流抵抗(DCR)を求めた。
以上の結果を表1に示す。添加剤Aは、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオラン、添加剤Bは、4,4’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)である。
FECとFMPを含む非水電解液である点で共通し、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオラン含有の有無で相違する実施例電池1と比較例電池1とを対比すると、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオランの添加により、電池厚みの増加を少なく、高温保存後の直流抵抗(以下、「保存後抵抗」という。)を低くすることができる。
同様の効果は、’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)を含有する実施例電池2でも生じており、中でも、4−メチルスルホニルオキシメチル−2,2−ジオキソ−1,3,2−ジオキサチオランと4,4’−ビス(2,2−ジオキソ―1,3,2−ジオキサチオラン)とをともに含有する実施例電池3が、最も効果的に電池厚みの増加を抑制し、保存後抵抗を低くすることができる。
添加剤が1,3−プロペンスルトンである比較例電池3では、初期の直流抵抗が高い上に、保存後抵抗も高かった。
2 電極群
3 電池容器
4 正極端子
4’ 正極リード
5 負極端子
5’ 負極リード
20 蓄電ユニット
30 蓄電装置
Claims (4)
- 非水溶媒と電解質塩を含む非水電解液二次電池用非水電解液であって、前記非水溶媒が、4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチル(FMP)とを含み、さらに下記一般式(1)又は下記一般式(2)で表される化合物を含むことを特徴とする非水電解液二次電池用非水電解液。
(なお、R1、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、R2は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲン化アルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。) - 正極、負極、及び非水電解液を備えた非水電解液二次電池であって、前記非水電解液が請求項1に記載の非水電解液であることを特徴とする非水電解液二次電池。
- 正極電位が4.4V(vs.Li/Li+)以上となることを特徴とする請求項2に記載の非水電解液二次電池。
- 正極、負極、及び非水電解液を備えた非水電解液二次電池の製造方法であって、非水溶媒と電解質塩を含み、前記非水溶媒が、4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチル(FMP)とを含み、下記一般式(1)又は下記一般式(2)で表される化合物を含むことを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016100246A JP6631404B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016100246A JP6631404B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017208246A true JP2017208246A (ja) | 2017-11-24 |
JP6631404B2 JP6631404B2 (ja) | 2020-01-15 |
Family
ID=60416579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016100246A Active JP6631404B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6631404B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019088097A1 (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 関東電化工業株式会社 | 非水電解液及び非水電解液電池 |
JP2020047525A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池用非水電解液 |
CN110931857A (zh) * | 2018-09-19 | 2020-03-27 | 三星Sdi株式会社 | 锂电池 |
CN110931854A (zh) * | 2018-09-19 | 2020-03-27 | 三星Sdi株式会社 | 锂电池 |
US11251432B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-02-15 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11264644B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-03-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11264645B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-03-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
CN114171791A (zh) * | 2020-09-10 | 2022-03-11 | 张家港市国泰华荣化工新材料有限公司 | 一种电解液及锂离子电池 |
US11335952B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-05-17 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
WO2023016411A1 (zh) * | 2021-08-09 | 2023-02-16 | 深圳新宙邦科技股份有限公司 | 一种非水电解液及电池 |
US11637322B2 (en) | 2016-02-12 | 2023-04-25 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
WO2023180868A1 (ja) * | 2022-03-25 | 2023-09-28 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | リチウムイオン電池 |
WO2024114130A1 (zh) * | 2022-11-29 | 2024-06-06 | 深圳新宙邦科技股份有限公司 | 一种钠离子二次电池 |
WO2024201265A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 二次電池 |
WO2024201266A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | リチウムイオン二次電池 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012053644A1 (ja) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | 三井化学株式会社 | 環状硫酸エステル化合物、それを含有する非水電解液、及びリチウム二次電池 |
JP2016027548A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-02-18 | パナソニック株式会社 | 非水電解質二次電池 |
US20160072150A1 (en) * | 2014-09-05 | 2016-03-10 | Sk Innovation Co., Ltd. | Electrolyte for Lithium Secondary Battery and Lithium Secondary Battery Containing the Same |
JP2016071998A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | Tdk株式会社 | リチウムイオン二次電池 |
-
2016
- 2016-05-19 JP JP2016100246A patent/JP6631404B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012053644A1 (ja) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | 三井化学株式会社 | 環状硫酸エステル化合物、それを含有する非水電解液、及びリチウム二次電池 |
JP2016027548A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-02-18 | パナソニック株式会社 | 非水電解質二次電池 |
US20160072150A1 (en) * | 2014-09-05 | 2016-03-10 | Sk Innovation Co., Ltd. | Electrolyte for Lithium Secondary Battery and Lithium Secondary Battery Containing the Same |
JP2016071998A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | Tdk株式会社 | リチウムイオン二次電池 |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11335952B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-05-17 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11637322B2 (en) | 2016-02-12 | 2023-04-25 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11264645B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-03-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11264644B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-03-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
US11251432B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-02-15 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium battery |
WO2019088097A1 (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 関東電化工業株式会社 | 非水電解液及び非水電解液電池 |
US11532838B2 (en) | 2017-10-31 | 2022-12-20 | Kanto Denka Kogyo Co., Ltd. | Nonaqueous electrolyte solution and nonaqueous electrolyte battery |
CN110931857A (zh) * | 2018-09-19 | 2020-03-27 | 三星Sdi株式会社 | 锂电池 |
CN110931854B (zh) * | 2018-09-19 | 2022-10-18 | 三星Sdi株式会社 | 锂电池 |
CN110931854A (zh) * | 2018-09-19 | 2020-03-27 | 三星Sdi株式会社 | 锂电池 |
JP7174324B2 (ja) | 2018-09-20 | 2022-11-17 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池用非水電解液 |
JP2020047525A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池用非水電解液 |
CN114171791B (zh) * | 2020-09-10 | 2023-11-03 | 张家港市国泰华荣化工新材料有限公司 | 一种电解液及锂离子电池 |
CN114171791A (zh) * | 2020-09-10 | 2022-03-11 | 张家港市国泰华荣化工新材料有限公司 | 一种电解液及锂离子电池 |
WO2023016411A1 (zh) * | 2021-08-09 | 2023-02-16 | 深圳新宙邦科技股份有限公司 | 一种非水电解液及电池 |
WO2023180868A1 (ja) * | 2022-03-25 | 2023-09-28 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | リチウムイオン電池 |
WO2024114130A1 (zh) * | 2022-11-29 | 2024-06-06 | 深圳新宙邦科技股份有限公司 | 一种钠离子二次电池 |
WO2024201265A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 二次電池 |
WO2024201266A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | リチウムイオン二次電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6631404B2 (ja) | 2020-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6631404B2 (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP5429631B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP5494472B2 (ja) | リチウム電池用非水電解液及びそれを用いたリチウム電池 | |
CN108886166B (zh) | 非水电解质添加剂、和包含该非水电解质添加剂的锂二次电池用非水电解质以及锂二次电池 | |
JP5392259B2 (ja) | 非水電解液及びそれを用いたリチウム電池 | |
JP6398985B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP5582587B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP2017168375A (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
US9583789B2 (en) | Non-aqueous electrolyte secondary battery | |
JP2019515443A (ja) | リチウムイオン電池用非水電解液およびこの電解液を用いたリチウムイオン電池 | |
WO2014133165A1 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
US20180019473A1 (en) | Non-aqueous electrolyte secondary battery positive electrode and non-aqueous electrolyte secondary battery | |
JP6656623B2 (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP6830611B2 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
JP2017152222A (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP7327400B2 (ja) | 非水電解質蓄電素子、及び蓄電装置 | |
WO2020067370A1 (ja) | 非水電解質、非水電解質蓄電素子、非水電解質蓄電素子の製造方法、及び非水電解質蓄電素子の使用方法 | |
JP6566253B2 (ja) | 非水電解質二次電池用非水電解質、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池の製造方法 | |
JP2022518409A (ja) | 非水電解液添加剤、これを含むリチウム二次電池用非水電解液及びリチウム二次電池 | |
KR101909317B1 (ko) | 리튬 이차전지용 양극 활물질 및 그의 제조방법 | |
JP6763144B2 (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池 | |
JP6839380B2 (ja) | 非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP2016103468A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
KR102199250B1 (ko) | 이차전지용 전해액 첨가제, 이를 포함하는 전해액 및 리튬 이차전지 | |
JP2018147740A (ja) | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6631404 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |