JP2017208183A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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博紀 駒▲崎▼
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清秋 下妻
伸明 荒金
Nobuaki Arakane
伸明 荒金
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一秀 富崎
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照彦 花坂
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雄樹 西脇
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Abstract

【課題】赤外線センサに入射する鍋底からの赤外線エネルギーを増やして温度検出を向上する。【解決手段】トッププレート2の下方に設けられる加熱コイル201と、加熱コイル201を保持するコイルベース203と、コイルベース203の下方に設けられ鍋501からの赤外線を検出するシリコンレンズを有した赤外線センサ12と該赤外線センサ12の出力を増幅する増幅器124を有した赤外線センサユニット170と、赤外線センサユニット170の検出結果に基づいて加熱コイル201の電力制御を行う制御回路503とを備え、増幅器124は、調理時の鍋501の異常温度を検出できるように前記増幅を行う一段目の増幅器と、調理時の鍋501の温度制御ができるように前記一段目の増幅器の出力を増幅する二段目の増幅器とを設け、制御回路503は、前記一段目の増幅器の出力を基に前記鍋の異常監視と、前記二段目の増幅器の出力を基に前記鍋の温度制御を行うものである。【選択図】図11

Description

本発明は、赤外線センサを設けた誘導加熱調理器に関するものである。
特許文献1には、鍋底の温度を検出する赤外線センサのガラス凸レンズに5μmショートパス特性を備え、測定対象物以外の放射する赤外線外乱を除去して温度検出精度を向上した誘導加熱調理器が開示されている。
特開2013−101835
誘導加熱調理器における従来技術の赤外線センサを使用する場合、前記赤外線センサは入力の黒体温度を上昇させると、その出力される電圧は二次関数的に上昇する。また前記電圧を検出するマイコンは、アナログ入力(例えば10ビットのA−Dコンバータ)で検出する。そのため、前記赤外線センサの検出する低い温度域では前記赤外線センサの出力電圧の変化が少なく、検出温度の分解能が悪くなる課題がある。また、この課題を解決するために、前記赤外線センサの出力の増幅率を高く設定する必要があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本体の上面に設け被加熱物を載置するトッププレートと、該トッププレートの下方に設けられる加熱コイルと、該加熱コイルを保持するコイルベースと、該コイルベースの下方に設けられ前記被加熱物からの赤外線を検出するシリコンレンズを有した赤外線センサと該赤外線センサの出力を増幅する増幅器を有した赤外線センサユニットと、該赤外線センサユニットの検出結果に基づいて前記加熱コイルの電力制御を行う制御回路とを備え、前記増幅器は、調理時の前記被加熱物の異常温度を検出できるように前記増幅を行う一段目の増幅器と、調理時の前記被加熱物の温度制御ができるように前記一段目の増幅器の出力を増幅する二段目の増幅器とを設け、前記制御回路は、前記一段目の増幅器の出力を基に前記被加熱物の異常監視と、前記二段目の増幅器の出力を基に前記被加熱物の温度制御を行うものである。
本発明によれば、赤外線センサに入射する被加熱物からの赤外線エネルギーを増やして温度検出を向上する。
本発明の誘導加熱調理器の外観斜視図。 図1のA-A断面図。 本発明の誘導加熱調理器の温度検知と加熱制御システムの機能ブロック図。 同誘導加熱調理器の基板を平面状に配置した場合のトッププレートを外した本体上面図。 同誘導加熱調理器の加熱コイルユニットを説明する上面斜視図。 同加熱コイルユニットを説明する上面図。 同加熱コイルユニットを説明する底面斜視図。 同加熱コイルユニットを説明する底面図。 同加熱コイルユニットを説明する(a)フェライトなし部分の側断面図(図6B-B断面)、(b)フェライトあり部分の側断面図(図6C-C断面)。 同誘導加熱調理器の赤外線センサユニットを説明する上面斜視図。 同赤外線センサユニットを加熱コイルユニットに取り付けた側断面図。(図6E-E断面) 同赤外線センサユニットの詳細を示す図。((a)図10F-F断面、(b)図10G-G断面) 同赤外線センサユニットの上面概略図。((a)上部材を外した内部(b)防磁ケース(c)導光筒と絞り部) 同誘導加熱調理器のトッププレートの材料の結晶化ガラスの波長と赤外線透過率を示し、黒体の温度別の波長と放射エネルギーを示す説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、1は誘導加熱調理器の本体である。2は耐熱性の高い結晶化ガラスよりなるトッププレートで、本体1の上面を覆い水平に配置され、鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋501(図2)等を載置するものである。
このトッププレート2は、4μm以下の波長の赤外線を透過し、それより長い波長の赤外線をカットする光学特性を有し、詳しくは0.5から2.6μmの波長では赤外線透過率が略80%以上、3.7μmの波長では透過率が略50%の特性を有する結晶化ガラスである(図14)。
図14において、3μm以上にひとつ山ができている。点線で示す他の耐熱ガラスの例の波長と赤外線透過率と比べて、結晶化ガラスでは、3μm以上のひとつ山が大きい。黒体の温度別に示した線との重なりでみると、黒体放射エネルギーは温度別に、図14のように波長に対して放射エネルギーが右上がりの曲線である。
それによって、黒体放射エネルギーの温度別の線より下と、赤外線透過率の線より下の重なった部分が赤外線センサ12に入射して赤外線センサ12で検出する出力になる。この面積が大きいほど、赤外線センサ12への入射エネルギーが大きく、赤外線センサ12の出力が大きくなる。
そのため、3μm以下は300℃と200℃の温度では、放射エネルギーと赤外線透過率の重なる部分の面積は、他の耐熱ガラスと結晶化ガラスはほとんど変わらない。しかし、3μm以上で、100℃、25℃の低い温度において、放射エネルギーと赤外線透過率が重なる部分の面積が他の耐熱ガラスの例は小さく、結晶化ガラスは大きい。
そのため、結晶化ガラスは、赤外線センサ12にとって、赤外線センサ12に赤外線エネルギーを入射させるには好都合な材料で、赤外線エネルギーを検出するには重要な構成要素のひとつである。
3a〜3cは、トッププレート2の下方に配置された3つの加熱部で、トッププレート2の上面に載置された鍋501を誘導加熱する加熱コイルユニット200(図2)を有している。31a〜31cは鍋底から放射した赤外線をトッププレート2の下方に透過する赤外線透過領域である。尚、ここでは加熱部を3つとしたが、加熱部は1つまたは2つであっても良い。加熱部3cの下には加熱コイルユニット200の代わりにラジエントヒータでもよい。6は本体1の前面左部に設けられたグリル加熱部である。7a〜7cは本体1の上面側に設けられた操作部で、加熱部3a〜3cの加熱の設定、操作を行うものである。8a〜8cはトッププレート2の前面側上部に設けられ、操作部7a〜7cの設定状況や加熱部3a〜3cの通電の状態を表示する表示部である。
5は、排気口で、本体1の後部において上方に向けて開口しており、本体1内部を冷却した排熱を排出するものである。本実施例では、本体1後部に排気口5を配置している。
図2において、57は吸気口で、本体1の後部に開口してシステムキッチン100内部の空気を吸気し、本体1内部に冷却風を取り入れるものである。
401は、冷却ファンで、本体1内に配置されて加熱コイル201(図3)等を冷却する。403、404は加熱コイル201に高周波電力を供給する高周波電力供給回路、405は操作部7などの入力により高周波電力供給回路での電力を制御する制御基板である。高周波電力供給回路403、404と制御基板405は基板ケース74に収められている。
図2では、高周波電力供給回路403、404、制御基板405は、積み重ねた配置の例を示すが、図4に示す如く積み重ねずに本体1の全体に平面状に広げて配置して、高周波電力供給回路403、404、制御基板405を備える右基板427aと左基板427bの上側から基板ケース74(右基板カバー74a,左基板カバー74b)で覆ってもよい。
また、406は冷却ファン401により吸引し後述する赤外線センサユニット170へと送風される冷却風の流れを表す矢印である。尚、ここで表示している冷却風は、本実施例の冷却風の流れを分かりやすく簡略して表したもので、実際はダクトなどを用いて加熱コイルユニット200のコイルベース203、赤外線センサセンサユニット170と導光筒508へと送風されて冷却される。
加熱コイルユニット200はバネ220によりトッププレート2の下面に密着するように押付けて支持されて、加熱コイルユニット200のギャップスペーサ202(図5)がトッププレート2と当接している。
図3は、温度検知と加熱制御システムの機能ブロック図である。図3において、501は被加熱物である鍋である。502は温度検出回路で、赤外線センサモジュール407とサーミスタ205(図5)、206(図5)、208の出力に基づいて鍋501の温度を算出する。26は放射率演算回路で、赤外線センサモジュール407の出力に基づいて鍋501の放射率を算出する。503は制御回路で、温度検出回路502が算出した温度を放射率演算回路26の出力に基づいて補正し、補正した温度に応じて高周波電力供給回路403を制御し加熱コイル201に供給する電力を制御する。
図4は、加熱コイルユニット200と赤外線センサユニット170の構成を説明するために、本体1の上部を覆うトッププレート2を外した図である。
ここでは、右加熱コイルユニット200a、左加熱コイルユニット200b、中加熱コイルユニット200cの前方下から冷却ファン401の冷却風が供給される。
図5から図9は加熱コイルユニット200の説明図である。
加熱コイル201は、同心円状の同一平面上に設けられた内側コイル201aと外側コイル201bで構成されて、内側コイル201aの外端と外側コイル201bの内端が電気的に接続されている。内側コイル201aと内側コイル201aの外側に隙間210aを設けて配置する外側コイル201bで構成する。
また、203は、加熱コイル201を保持するコイルベースである。202はトッププレート2と加熱コイル201との間に隙間を設けるためのギャップスペーサである。ギャップスペーサ202はトッププレート2に当接して加熱コイル201とトッププレート2との間に隙間を設け、この隙間に加熱コイル201を冷却する冷却風を通すものである。
コイルベース203は、内周部203eと外周部203f及び内周部203eから外周部203fに延びた放射状のリブ203aで構成する。
リブ203aは、コイルベース203の加熱コイル201の下側に放射状に設けられ、リブ203aにはフェライト209が設けられている。図はリブ203aにフェライト209がインサート成形によって保持されている状態を示し、リブ203aにフェライト209がシリコンによって貼り付けてもよい。リブ203aに設けられたフェライト209は、フェライト底面209cを露出して冷却風を直接当たるようにして冷却を犠牲にすることなく保持されている。
フェライト209を扇形または三角形状とすることで、加熱コイル201の中心側にフェライト209の頂点209a側を配置することで、内側コイル201aの内径201dを小さくすることが可能となり、内側コイル201aの内径201dを小さくしても加熱効率を悪化させることはない。
また、フェライト209の頂点209aを寄せ集めてなる直径209bを内側コイル201aの巻始めの内径201dよりわずかに小さく設けている。コイルベース203の内周部203aの位置にあるフェライト209の頂点209aを寄せ集めてなる直径209bが小径とすることが可能となり、内側コイル201aの巻始めの内径201dも小径とすることができる。
扇形または三角形状のフェライト209を用いた場合、長方形フェライトの場合と比べて、内側コイル201aの下面から冷却風を当てることのできる円弧状底面部201fの面積がより大きくなり、効率良く内側コイル201aの冷却ができる。
212は、コイルベース203の外周を略3等分の位置に設けられ、コイルベース203を支える受け部である。夫々の受け部212には同心円上に設けられボス212aと穴211が設けられている。ボス212aは、バネ220(図2)のコイル内周側に嵌るものである。
210は、導光筒508(図2)を挿入する開口部で、内側コイル201aと外側コイル201bとの間隙とコイルベース203の中心から放射状に配置したリブ203aによって構成される。
205、206、208は、トッププレート2の下面の温度を測定するサーミスタ(接触式温度センサ)である。
コイルベース203の外周部203fに加熱コイル201より発生する漏洩磁束を相殺する略環状の電磁シールド部材260を載置する。
図7、8に示す端子台Tは加熱コイル201と基板側との接続部で、フェライト209を備えたリブ203aの間に配置して、コイルベース203の底面と同面とすることによって、加熱コイルユニット200の薄形化を図っている。
図10から図14によって赤外線センサユニット170を説明する。図10は赤外線センサユニット170を説明する上面斜視図、図11は加熱コイルユニット200に取り付けた赤外線センサユニット170の側断面図、図12は、赤外線センサユニット170の詳細を説明する図、図13は赤外線センサユニット170の上面概略図である。
上部材40eは、上面に導光筒508を一体に成形している。導光筒508は、赤外線センサ12の検出エリアを規定し、鍋底から放射される赤外線を後述する赤外線センサ12に導くものである。
図6に示す加熱コイルユニット200の開口部210に導光筒508を挿入して本体1の中に組まれるので、赤外線センサ12は、コイル中心からの距離45〜55mmに設けられるものである。
導光筒508の詳細を説明する。導光筒508は、上面から見て略台形形状の筒で、同心円状に湾曲した1対の側面508d、508eと、ハの字状に対となった側面508fで形成されている。
赤外線センサユニット170の詳細を説明する。
図10、13に示すように、赤外線センサユニット170は、樹脂ケース16と、樹脂ケース16の上方に設けられた窓部14と、樹脂ケース16の外殻には窓部14を除くように開口する開口部13aを備えて覆う防磁ケース13と、窓部14に設けられた窓材15と、樹脂ケース16の内部に設けられた熱型赤外線検出回路131、反射率検出回路132、プリント配線板27を備えている。熱型赤外線検出回路131はサーモパイルからなる赤外線センサ12を備えている。そして、プリント配線基板27は、赤外線センサ12と、赤外線センサ12の出力を2段階で1000の位の4桁の倍率の出力増幅率で増幅してDC5V回路で制御できるようにする増幅器124と、を搭載している。
樹脂ケース16の窓部14は窓材15によって封鎖されているので、赤外線センサユニット170内部の熱型赤外線検出回路131、反射率検出回路132には冷却風が直接当たることはない。すなわち、この構成により、冷却風が熱型赤外線検出回路131、反射率検出回路132に与える影響を低減している。
次に、赤外線センサユニット170における信号検出を説明する。
鍋501の底面から放射される赤外線は、放射赤外線視野範囲である経路30(トッププレート2、導光筒508、窓材15)を介して、熱型赤外線検出回路131の赤外線センサ12で検出する。
また、反射率検出回路132が発光する赤外線は、経路29の往路(窓材15、導光筒508、トッププレート2)を介して鍋501に届き、鍋501で反射した赤外線は、経路29の復路(トッププレート2、導光筒508、窓材15)を介して反射率検出回路132に戻る。つまり、熱型赤外線検出回路131と反射率検出回路132ともに、トッププレート2、窓材15の両方を経由した赤外線が届くものである。
また、上部材40eと樹脂ケース16を熱伝導率の低い樹脂で構成することによって、赤外線センサユニット170内部の温度が急激に変化するのを防止している。すなわち、この構成により、熱型赤外線検出回路131、反射率検出回路132の温度が伝熱によって急変化するのを防止している。
さらに、窓材15には、高温となったトッププレート2と導光筒508、加熱コイル201などから発せられる昇温効果の高い波長の赤外線(4μm以上)をカットする光学特性を持たせることによって、昇温効果の高い波長の赤外線が赤外線センサユニット170内部に進入するのを防止している。すなわち、この構成により、熱型赤外線検出回路131、反射率検出回路132の温度が昇温効果の高い波長の赤外線によって急変化するのを防止している。なお、本実施例では、トッププレート2の赤外線透過特性と窓材15の赤外線透過特性を同一とするためトッププレート2と同一材質の窓材15とする。そして窓材15は赤外線センサ12の直上に設けられ、赤外線センサユニット170の上部に窓材15を保持されてコイルベース203に取り付けることで窓材15をコイルベース203の直下に近づけて配置するものである。
窓材15は、取付部材40でコイルベース203の直下に取り付けられている。それによって、例えばトッププレート2の上面からプリント配線基板27の距離を略28mmに近づけている。
さらに、防磁ケース13を非磁性体のアルミ製にすることによって、赤外線センサユニット170内部に侵入する電磁気的ノイズを低減し、防磁ケース13が受ける輻射熱を放熱しやすい構成とした。この防磁ケース13の上面は、赤外線センサ12の視野角よりも大きく開口して、防磁ケース13の開口部13aによって赤外線センサ12に到達する赤外線を遮蔽することがないようにしている。防磁ケース13は、磁気シールドのみの役割を果たしている。
こうする配置により、赤外線センサ12に入る赤外線を上部の絞り部509で絞って、防磁ケース13によっては赤外線を絞らず磁気シールドのみを最大限の効果を果たすように、開口部13aを設けている。
さらに、導光筒508は上方開口部508aと下端開口部508bを有している。赤外線センサ12の上方に位置する導光筒508の上方開口部508aには赤外線の光量を制限する絞り部509を設けている。なお、導光筒508の上方開口部508aは、内側コイル201aと外側コイル201bの下方に位置する。赤外線センサ12において、絞り部509で視野角を規制することで赤外線センサ12が検出する視野範囲を赤外線透過窓509aに制限する。これにより、赤外線透過窓509a以外のトッププレート2や加熱コイルユニット200からの熱外乱を低減できる。
一方、本実施例構造は、導光筒508の上方開口部508aに設けられた後述する絞り部509の位置は加熱コイル201の底面より下方に配置することで、絞り部509に加熱コイル201の熱を直接伝わらない構成としている。また、加熱コイル201の温度に熱せられた周囲の空気は上昇するので熱伝達の影響も軽減している。また、加熱コイル201の底面側を冷却する冷却風により絞り部509を直接に冷却が可能で、導光筒508の冷却も効率よく行われることで絞り部509の冷却の効率も良くなり、絞り部509の温度上昇を低く抑える事が可能となり絞り部509からの熱外乱の発生を抑える事ができる。また、前述した加熱コイル201からの熱伝導の影響を少なくするために導光筒508はコイルベース203とも独立した部品としている。但し絞り部509は、導光筒508を介して取付部材40に一体成型で設けられている。この取付部材40はコイルベース203に設けられたボスにネジで固定されている。固定部40aとコイルベース203との接触を最小とするためボスに固定し、取付部材40に設けた固定部40aは絞り部509より遠い位置に設けている。絞り部509は導光筒508の上部先端の上方開口部508aに設け、取付部材40は熱伝導の悪い樹脂で成型されている。
前述した遠い位置とは、絞り部509側から見た取付部材40は略四角形に成型し、絞り部509を角側に設け、残りの角側となる2〜3カ所にネジの固定部40aを設けている(図10では前記固定部40aを3カ所設けている。)。すなわち、導光筒508から取付部材40の端部までの距離が長い方向に固定部40aが設けられるとともに、その反対方向には固定部40aが設けられていない。これにより、固定部40aを介した導光筒508への熱伝導を抑制することができる。
また、本実施例ではトッププレート2に設けた赤外線透過領域31(図1)は加熱コイル201の円周方向に略楕円形状(長方形)としている。理由は、赤外線センサ12の配置位置は加熱コイル201の内側コイル201aと外側コイル201bとに分けた位置に設けている。そのため使用者にトッププレート2に設けた赤外線透過領域31から加熱コイル201が見えると商品価値の低下になることから加熱コイル201の径方向に狭く円周方向に広く設けられているためである。
さらに、導光筒508に設けた絞り部509の赤外線透過窓509aも前記赤外線透過窓509aと略同じ形状としている。理由は内側コイル201aの外周側と外側コイル201bの内周側に赤外線センサ12の視野が入らないように加熱コイル201の径方向に対しては視野を絞り、加熱コイル201の円周方向には赤外線センサ12の視野をほぼ100%としている。また、トッププレート2に設けた赤外線透過領域31から透過する赤外線を検出するためである。結果、導光筒508の上方開口部508aは一方側は反射率検出回路132が発光する赤外線の経路29を確保した開口部、他方側に赤外線センサ12の視野を内側コイル201aの外周側と外側コイル201bの内周側を絞るために前記開口部と連通した略楕円の赤外線透過窓509aを設けた絞り部509を設けている。ここでは、ネジの固定部40a側に反射率検出回路132が発光する赤外線の経路29を確保して、導光筒508の上方開口部508aを開口する事で、絞り部509へのネジ部からの熱伝導の熱抵抗を大きくしている。
導光筒508の役割として、前述したように固定部40aから絞り部509までの熱抵抗を大きくしながら絞り部509の冷却効率を良くしている。また、赤外線センサ12と鍋底との距離の関係において、鍋底から放射される赤外線量をより多く赤外線センサ12で検出できる位置としている。絞り部509を赤外線センサ12に近づけると赤外線透過窓509aは小さくなり検出できる赤外線量が少なくなり、鍋側に近づけると加熱コイル201の熱の影響を受けてしまう。
赤外線センサユニットを構成する取付部材40は固定部40aと絞り部509とを一体に構成した事で赤外線センサ12の視野を正確に規制している。
プリント配線基板27に搭載する増幅器124は2つのオペアンプによって構成する。赤外線センサ12の元出力が発せられる出力は、増幅器124で1000の位の4桁の倍率例えば略3800倍の増幅率で増幅された増幅後出力で、DC5V回路で制御できるほどに高出力が得られる。理由としてトッププレート2には、赤外線の透過率に優れた結晶化ガラスを用いる。また、結晶化ガラス製のトッププフレート2と同一材料の窓材15を用いている。
この結晶化ガラスの波長と赤外線透過率、そして波長と温度の前述の関係によって、トッププレート2の上面の鍋501の鍋底の発する赤外線を検出して大きな出力を得る。
さらに、赤外線センサユニット170は底部に配置するプリント配線基板27に略円柱状の赤外線センサ12を配置し、その赤外線センサ12の直ぐ上部に樹脂ケース13で支える窓材15を配置する。その窓材15の上から覆う上部材40eで、コイルベース203に赤外線センサユニット170を固定する。そして、コイルベース203には、加熱コイル200を載せてギャップスペーサ202でトッププレート2に突き当てて固定する。それによってトッププレート2の上面からプリント配線基板27までは略28mmにして、トッププレート2から赤外線センサ12までを近づけている。
これらによって、赤外線センサ12は鍋底の赤外線を検出して出力する元出力が、大きい値となっていて、増幅器124では増幅率が1000の位の4桁の倍率で増幅出力として、DC5V回路で制御できる出力に増幅される。
赤外線センサ12で検出する温度には大別して二種類あり、ひとつは鍋の異常温度の検出。もうひとつは調理時の鍋の温度制御と該温度制御に至る温度変化の検出である。それぞれに検出する温度の目的に応じて増幅器124の増幅を決めている。
異常温度の検出は、特定の温度に対して検出温度が高いか低いかを検出出来ればよく途中経過の鍋温度を細かく検出する必要は無い。そのため、鍋の空焼き検出(例えば290℃)や鍋の異常温度(例えば330℃)が検出できる約360℃までの広範囲(例えば80〜360℃)の温度変化を、制御回路503で使用しているマイコン等のアナログ入力(例えば10ビットのA−Dコンバータ)で検出できる程度に、前記360℃をアナログ入力の最大値となるように増幅器124の一段目の増幅器の増幅(本実施では約750倍、但し使用する赤外線センサ12などによって異なる)を決定している。
また、調理に必要な鍋の温度制御(例えば80〜260℃)と該温度制御に至る温度変化の検出に必要な温度検出は、前記一段目の増幅後の出力から約280℃以下の温度範囲を制御回路503で使用しているマイコン等のアナログ入力(例えば10ビットのA−Dコンバータ)で検出できるように、前記280℃をアナログ入力の最大値となるように増幅器124の2段目の増幅器の増幅(本実施では約5倍、但し使用する赤外線センサ12などによって異なる)を決定している。そして、鍋の温度制御、該温度に至るまでの温度変化を精度良く検出できるようにしている。
制御回路503は、前記二段目の増幅器の出力値を基に鍋の温度を検出し、操作部7aにて設定された温度となるように加熱コイル201に供給する電力を制御する。そして、前記二段目の増幅器の出力値が最大の280℃に到達した後、前記一段目の増幅器の出力値を基に鍋の異常温度を監視し、異常温度(例えば330℃)を検出した時は加熱コイル201への電力の供給を停止する。また前述した温度変化を検出することで負荷の量などを判定している。
また、赤外線センサユニット170の温度は前述の構成で、周囲温度の影響を少なくすることで、赤外線センサ12の備えている集光レンズ12aには、赤外線透過率が全域波長で約50%のフラットなシリコンレンズを用いる事で、検出温度が約200℃以下で前記マイコンの検出できる分解能(コード/℃)が良くしている。
次に、本実施例の動作を説明する。
使用者がトッププレート2に鍋501を載置して、操作部7aを操作して180℃の揚げ物の温度を設定する。加熱を開始すると、制御回路503が高周波電力供給回路403を制御して加熱コイル201に所定の電力を供給する。加熱コイル201に高周波電流が供給されると、加熱コイル201から誘導磁界が発せられ、鍋501に渦電流が発生し誘導加熱される。この誘導加熱によって鍋501の温度が上昇し鍋501内の油の温度が上がる。また、同時に冷却ファン401にも電力が供給されて冷却風406を送風し、高周波電力供給回路403〜404と加熱コイルユニット200、赤外線センサユニット170などを冷却する。排出時は、トッププレート2に当たってトッププレート2を冷却し、四方に分散して加熱コイル201とトッププレート2を冷却しながら、加熱コイル201とトッププレート2との隙間を通り、その後、排気口5から排出される。
加熱コイルユニット200のコイルベース203に載置される加熱コイル201の内側コイル201aにも下から冷却風406が当たって冷却される。内側コイルと外側コイル201bの隙間210aからトッププレート2へ流れて、加熱コイル201が冷却される。
鍋501の温度を赤外線センサユニット170で検出して、赤外線センサ12の元出力を増幅器124のオペアンプで、約750倍に増幅して、次のオペアンプで約5.1倍に増幅する。赤外線センサ12の元出力を約3800倍に増幅してプリント配線基板27で出力されてDC5V回路で温度制御をする。
鍋501の温度を赤外線センサ12で検出して予熱温度に到達すると、報知して食材の投入ができることを知らせる。鍋501の温度を赤外線センサ12で検出して鍋501を加熱する加熱コイル201の火力を制御して、鍋501の温度を制御する。
上記した本実施例によれば、赤外線センサ12に入射する鍋底からの赤外線エネルギーを増やして、鍋501の温度制御するに必要な出力とするための出力増幅率を小さくして、増幅後出力での変動を軽減することができて、温度検出の精度を向上することができる。
1 本体
2 トッププレート
12 赤外線センサ
15 窓材
27 プリント配線基板
124 増幅器
170 赤外線センサユニット
201 加熱コイル
203 コイルベース
501 鍋

Claims (1)

  1. 本体の上面に設け被加熱物を載置するトッププレートと、
    該トッププレートの下方に設けられる加熱コイルと、
    該加熱コイルを保持するコイルベースと、
    該コイルベースの下方に設けられ前記被加熱物からの赤外線を検出するシリコンレンズを有した赤外線センサと該赤外線センサの出力を増幅する増幅器を有した赤外線センサユニットと、
    該赤外線センサユニットの検出結果に基づいて前記加熱コイルの電力制御を行う制御回路とを備え、
    前記増幅器は、
    調理時の前記被加熱物の異常温度を検出できるように前記増幅を行う一段目の増幅器と、
    調理時の前記被加熱物の温度制御ができるように前記一段目の増幅器の出力を増幅する二段目の増幅器とを設け、
    前記制御回路は、
    前記一段目の増幅器の出力を基に前記被加熱物の異常監視と、
    前記二段目の増幅器の出力を基に前記被加熱物の温度制御を行うことを特徴とする誘導加熱調理器。
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