JP2017206878A - クランプ撤去装置およびクランプ撤去方法 - Google Patents

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智 末木
崇行 清原
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Abstract

【課題】鉄骨造上部の梁に固定されたクランプを容易に、かつ安全に撤去するクランプ撤去装置およびクランプ撤去方法。【解決手段】鉄骨造上部のH鋼300に固定されたネットクランプ200の締め付けボルト220を支柱110の一方端側に備えられたレンチ120が弛緩し、締め付けボルト220が弛緩されたネットクランプ200の下部を引当部140が引き当て、H鋼300から落脱したネットクランプ200を回収部130が回収する。【選択図】図1

Description

本発明は、クランプ撤去装置およびクランプ撤去方法に関し、特に鉄骨造上部の梁にボルトで固定されたクランプを撤去するクランプ撤去装置およびクランプ撤去方法に関する。
従来から建設作業場などにおいて、高所作業における作業員の墜落防止や、手工具などの小さな部品の落下飛来による傷害事故防止の為、安全ネットが使用されている。
例えば鉄骨造などの場合、梁に安全ネットをぶら下げるように設置を行っている。高所での作業は、安全ネットの上であるか、建物端部のように安全ネットの設置できない場所では安全帯を使用することが必要である。このため安全ネットを設置する場合、鉄骨を立てる前に予め安全を見越して鉄骨に安全ネットを設置するための安全ネット支持金具を設置してから鉄骨を立てる必要がある。
具体的な設置方法は、鉄骨材の玉掛荷揚げをする前に、H鋼などの鉄骨のフランジ部に安全ネットを支持するネットクランプ等を設置する。安全ネットはネットクランプに備えられたフックに吊り下げて使用する。
安全ネットの支持間隔は安全ネット周辺と、作業場所の脇から墜落することのないように定めなければならない。従って安全ネットの支持点の間隔は2m以内とし、安全ネットと作業場所との間隔は15cmから20cmになるように取り付けるが、ネットクランプを使用した場合は、支持点の間隔を1m以内で設置する必要がある。
ネットクランプの配置を決めた後、ネットクランプ付属のボルトで鉄骨にしっかりと固定する。ネットクランプは付属のボルトでH鋼などの鉄骨のフランジ部に固定する際、上方向または下方向から締め付けることはが可能であるが、通常鉄骨は、床上に配置した角材の上においた状態でネットクランプの取り付け作業を行うので、フランジ部の下にボルトを締め付ける高さを確保するのが難しい。従って通常ネットクランプをH鋼などの鉄骨のフランジ部に固定する際、フランジ部の上からボルトで締め付けることが多い。
ネットクランプを配置し固定したら安全ネットをネットクランプのフックに固定し、鉄骨の玉掛けを行う。次に重機などを利用して柱を建て、ネットクランプを設置した鉄骨を梁として繋いでいく。その後、高所での作業が終了し、床を打設または仮床の設置を行うことで落下の恐れが無くなった後には、不要になった安全ネットおよびネットクランプは撤去を行うことになる。
安全ネットはフックに引っ掛けてあるだけなので取り外しは容易に行えるが、ネットクランプは鉄骨にボルトで締め付けて固定しているので撤去作業は容易ではない。具体的には、撤去する際に可搬式作業台やローリングタワーを用いて固定された箇所まで手を伸ばし、ネットクランプをフランジ部に締め付けているボルトを緩めて撤去を行っていた。しかし可搬式作業台やローリングタワーを利用した高所での作業は足元が不安定であり、安全ネットを撤去した後の作業なので転落災害などの恐れがあった。
また、ネットクランプは1m以内の間隔で設置する必要があるので1つのネットクランプを撤去する毎に次の設置場所まで移動しなくてはならず、時間と人手を多く消費していた。
そこで伸縮可能な柄の先端にレンチを水平方向に固定したものをクランプが取り付けられている位置まで伸ばし、レンチでネットクランプのボルトを弛緩させ、そのまま取り付け箇所から水平方向に引っ張り落とすことで、床上から高所にあるネックランプの撤去を行う冶具が知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
建設労務安全研究会(編集)、建設業安全衛生優良事例集、035、ネットクランプ撤去治具、[online]、平成27年2月12日、労働新聞社、[平成284月28日検索]、インターネット〈URL:http://www.ro-ken.net/goodpractice/heard/pdf/31801.pdf〉
このような従来の冶具でネットクランプの締結ボルトを弛緩させると、図8に示すようにネットクランプ200の下挟持部211と締め付けボルト220の底部とがH鋼300のフランジ部310を挟み込んだ状態になる。
しかし長くした柄の先端に水平方向に固定されたレンチを水平方向に引き抜くことは非常に困難であり、どうしても斜め下方向の力がネットクランプ200にかかってしまう。このように斜め下方向に力がかかってしまうと、下挟持部211と締め付けボルト220の底部とが咬み合ってしまい、フランジ部310から引きぬくことが益々困難になってしまうという問題が合った。
またこのまま無理やり引きぬくことも可能ではあるが、締め付けボルト220の底部がフランジ部310の端を通過した時に、力の入り方によってはネットクランプ200が思わぬ方向に落ちてしまい傷害事故につながってしまう問題が合った。
この引きぬいた際に思わぬ方向にネットクランプが落ちてしまう問題は、締め付けボルト220の底部がフランジ部310の端を通過した時に力を調節して上手に落とすことも考えられるが、床上から締め付けボルト220の底部の位置を確認するには、フランジ部310やネットクランプ200本体によって締め付けボルト220の底部が確認しづらく、締め付けボルト220の底部がフランジ部310の端を通過する瞬間に力を調節するのは困難なため解決には至らなかった。
また力のかけ具合を慎重に行ってネットクランプを取り外すことも考えられるが、ネットクランプは1m以内の間隔で設置するので、現場によってネットクランプの設置数は5000個以上になることもある。このように大量のネットクランプを一つ一つ慎重に撤去作業を行っていては人件費のコストがかさんでしまうので解決には至らなかった。
また安全ネットを取り付ける際に、ネットクランプの締め付けボルト220を下側に向けて取り付けておき、安全ネットの撤去時には長い柄の先端に取り付けたレンチを垂直に押し当てて弛緩し、そのまま水平方向にネットクランプを移動させて取り外す方法も考えられる。
しかし、あらかじめネットクランプを設置する際には、玉掛けのワイヤーロープなどを通しやすいように角材の上にH鋼を置いた状態で取り付けるので、床とH鋼のフランジ部との隙間が多くとれず、下側から締結ボルトで締結するのは困難であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、鉄骨造上部の梁に固定されたクランプを容易に、かつ安全に撤去するクランプ撤去装置およびクランプ撤去方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、鉄骨造上部の梁にボルトで固定されたクランプを撤去するクランプ撤去装置であって、一方端側に持ち手部を備え、他方端側に前記ボルトを弛緩するための締緩工具を備えた支持棒と、前記ボルトが弛緩された前記クランプを引き当てるための引当部と、前記引当部によって引き当てられることで前記梁から落脱された前記クランプが回収される回収部とを備えることを特徴とするクランプ撤去装置が提供される。
これにより、鉄骨造上部の梁に固定されたクランプのボルトを支持棒の一方端側に備えられた締緩工具が弛緩し、ボルトが弛緩されたクランプの下部を引当部が引き当て、梁から落脱したクランプを回収部が回収する。
また、本発明では、鉄骨造上部の梁にボルトで固定されたクランプを撤去するクランプ撤去方法であって、締緩工具が、前記クランプを前記梁に固定するボルトを弛緩する工程と、引当部が、前記クランプを引き当てる工程と、前記クランプが、前記鉄骨造上部から落脱する工程と、回収部が、前記クランプを回収する工程とを備えることを特徴とするクランプ撤去方法が提供される。
これにより、鉄骨造上部の梁に固定されたクランプのボルトを支持棒の一方端側に備えられた締緩工具が弛緩し、ボルトが弛緩されたクランプの下部を引当部が引き当て、梁から落脱したクランプを回収部が回収する。
本発明のクランプ撤去装置およびクランプ撤去方法によれば、支持棒がクランプを固定するボルトを弛緩するための締緩工具がクランプの取付位置まで支持し、引当部がボルトが弛緩されたクランプの下部を引き当て、回収部が梁から落脱したクランプを回収するので、クランプを鉄骨造上部の梁から容易に落脱させ、回収部が落脱したクランプを安全に回収することができる。
本実施の形態に係るクランプ撤去装置の構成を示す斜視図である。 ネットクランプがH鋼に取り付けられている様子を示す側面図である。 ネットクランプをクランプ撤去装置で弛緩する様子を示す側面図である。 締め付けボルトが弛緩された状態を示す側面図である。 H鋼からネットクランプが落脱した様子を示す側面図である。 引当部の設置形状の1例を示す側面図である。 回収部および引当部の形状の1例を示す側面図である。 従来のクランプ撤去装置の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るクランプ撤去装置の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、クランプ撤去装置100は、支柱110、レンチ120、回収部130、および引当部140を備えている。
支柱110は、パイプ111及びT型パイプ112を備えている。パイプ111は、実施者が鉄骨枠組みの梁に設置されたネットクランプ200に届く充分の長さをもった管であり、剛性と軽量化を兼ね備えた例えばアルミパイプの管が望ましい。
パイプ111の一端にはT型パイプ112が備えられ、パイプ111の先端がT型パイプ112によって閉口され、かつパイプ111に対して垂直にT型パイプ112が開口するようにボルト113でパイプ111に固定されている。
レンチ120の柄121はT型パイプ112のパイプ内に挿入され、口径部122が支柱110の長手方向を向くように、T型パイプ112の上部に設けられた図示しないボルト穴に挿入した複数のボルト114で柄121が固定されている。
口径部122は、ネットクランプ200に備えられたボルト220を弛緩するものであり、口径部122の口径はボルト220の頭部の径に合わせたものを各々選択する。
レンチ120は、回転方向が一方向に制限され、かつ逆回転させると空回りするラチェット機構をそなえたラチェットレンチを使用することで、ボルトを素早く弛緩することができる。またレンチ120は、他にモンキレンチ、スピードレンチ、スパナ、めがねレンチ、ソケットレンチなどを用いても構わない。
レンチ120が固定された支柱110の取り付け位置より下には、回収部130が固定されている。
回収部130は、枠131、回収袋132、取付ブラケット133を備えている。
枠131は、枠131に取り付けられた回収袋132を開口させた状態で維持するものであり、回収されたネットクランプ200を回収する回収袋132を支えられる剛性および大きさを備えた例えばアルミ枠を使用することが望ましい。
枠131は、取付ブラケット133を介して支柱110にボルト115で固定され、枠131の開口面が口径部122の口径と対面するように設置されている。また、回収袋132は、ネットクランプ200を複数回収しても耐えられる充分な大きさであって、耐久性を備えた網状の袋や麻袋などを使用することが望ましい。
枠131の取付ブラケット133に対向する枠131の一辺には引当部140が固定されている。
引当部140は軽量性を考慮したアルミ板であり、引当部140の長手方向が枠131と平行、かつ正面が取付ブラケット133側に向けて枠131に固定されている。
引当部140は、後述するネットクランプ200の下挟持部211を引き当てるものであり、下挟持部211のH鋼方向の垂直面に当てられる大きさがあればよい。
また回収部130の取り付け位置は、引当部140の上端とレンチ120の口径部122の下端との間に、H鋼300に取り付けられたネットクランプ200が入る充分な距離を考慮した位置に取り付ける。
また回収部130が支柱110に取り付けられる位置は、ボルト115で定位置に固定されたものだけでなく、複数のボルト穴を設けることで設置位置を変更可能にすることもできる。また支柱110を挟持する構造で回収部130の取り付け位置を自由に変更できるようにすることもできる。
また支柱110に伸縮部を設けて支柱110の長さを伸縮可能にすることで、ネットクランプ200までの高さを調節することもできる。また、支柱110に分解部を設けて分解可能にすることでクランプ撤去装置100を容易に持ち運ぶことができる。
図2は、ネットクランプがH鋼に取り付けられている様子を示す側面図である。
図2に示すように、安全ネット500は、ネットクランプ200を介してH鋼300に固定されている。
H鋼300は鉄骨枠組み上部の梁に使用されるものであり、枠組みの上部水平方向に設置される断面がH型の形鋼である。H鋼300は上下に2本のフランジ310と縦1本のウェブ320で構成され、ネットクランプ200は下部のフランジ310に取り付けられる。
ネットクランプ200はコの字の本体部210、締め付けボルト220、およびフック240から構成されている。本体部210は、本体部210の下部に下部のフランジ310を下から支える下挟持部211と、本体部210の上部に上挟持部212を備える。上挟持部212には図示しないボルト穴に締め付けボルト220が挿入され、締め付けボルト220と下挟持部211とで下部のフランジ310を挟みこむことで、ネットクランプ200は下部のフランジ310に固定される。
ネットクランプの取付方法は次の手順で取り付けを行う。
本体部210の下挟持部211を締め付けボルト220が上を向くように下側のフランジ310の所望の位置に設置する。次に上挟持部212に設けられたボルト穴に備えられた締め付けボルト220をレンチなどで締結する。これにより下側のフランジ310の上面から締め付けボルト220が締め付け、上挟持部212の上面と下側のフランジ310とが密着することでネットクランプ200はH鋼300に固定される。
上記作業を繰り返し、所望の位置にネットクランプ200を複数設置した後、安全ネット500の端部を各々のフック240に引っ掛ける。以上の手順によってネットクランプ200はH鋼300に設置することができ、安全ネット500を設置することができる。
ネットクランプ200の締め付けボルト220が上を向くように取り付ける理由は次のとおりである。
このネットクランプ200の取り付け作業は、鉄骨建家を建てた後にネットクランプ200をH鋼300に取り付けると、高所での作業を強いられ危険なさぎょうになってしまうので、通常は鉄骨枠組みを組み立てる前の床上に配置した角材の上にH鋼300を置いた状態でネットクランプ200の取り付け作業を行う。角材はH鋼300を玉掛けする際に使用するワイヤーやベルトスリング等をH鋼300の下側から通せるようにするために設置する。つまりH鋼300と床面との隙間はワイヤーやベルトスリングなどが通るほどの隙間しか無い。ここでネットクランプ200の締め付けボルト220を下側に向けて設置すると、締め付けボルト220の高さの分だけ隙間が必要になってくるが、実際はワイヤーやベルトスリングなどが通るほどの隙間しか無いので、締め付けボルト220を下側に向けて設置するのは困難である。
図3は、ネットクランプをクランプ撤去装置で弛緩する様子を示す側面図である。
ネットクランプ200に設置された安全ネット500は、ネットクランプ200の撤去作業前にあらかじめ取り外しておく必要がある。上向きのフック240に上方向から引っ掛けてあるので、下側から上に押し上げるだけで簡単に安全ネット500をネットクランプ200から取り外すことができる。例えば支柱110の先端に取り付けられたT型パイプ112を安全ネット500がネットクランプ200に引っ掛けられている付近を下側から押し上げることで、容易にフック240から安全ネット500を取り外すことができる。
次にネットクランプの取り外し方法を説明する。
図3に示すように、ネットクランプ200の下側から回収部130で覆うように回収部130をネットクランプ200の下側に配置する。レンチ120をH鋼300の上下のフランジ310の間に挿入して、口径部122の下側を締め付けボルト220の頭部に合わせる。口径部122内に締め付けボルト220の頭部が入ったら、締め付けボルト220を中心に水平方向に弧を描くように、支柱110を締め付けボルト220の弛緩方向に回転させる。これにより締め付けボルト220が弛緩される。締め付けボルト220を弛緩させた後、支柱110を上に押し上げて締め付けボルト220の頭部から口径部122を取り外す。
この時、ボルト220の弛緩は、完全に上挟持部212から外れるまで弛緩する必要はなく、フランジ310に固定されたネットクランプ200が軽く緩む程度で良い。過度の弛緩はネットクランプ200がフランジ310から落脱してしまうので、締め付けボルト220を弛緩方向にす回転程度弛緩できればよい。
図4は、締め付けボルトが弛緩された状態を示す側面図である。
図4に示すように、締め付けボルト220が弛緩されると、下挟持部211と締め付けボルト220の底部とがフランジ310を介して咬み合った状態になる。具体的には、締め付けボルト220の先端を支点に、ネットクランプ200のフック240側の重みで斜め下に傾くことで、下挟持部211の先端がフランジ310の下側から上方向に力が働くことでバランスが取れた状態になる。
次に、引当部140をネットクランプ200の奥側かつフランジ310の下側から上部にむかって押し当てる。そのまま矢印方向に平行に引っ張る。
これにより引当部140が下挟持部211に当たり、平行方向に引っ張ることで下挟持部211と締め付けボルト220の底部とがフランジ310を介して咬み合った状態が解除される。噛み合った状態が解除されたネットクランプ200は、矢印方向に引当部に押された状態で移動し、やがてフランジ310の端に締め付けボルト220または下挟持部211が達し、H鋼300から落脱する。
図5は、H鋼からネットクランプが落脱した様子を示す側面図である。
図5に示すように、H鋼300から落脱したネットクランプ200は、ネットクランプ200の下側を覆うように設置されていた回収部130によって回収される。
ネットクランプ200の下挟持部211に引当部140を引き当てると、同時に回収部130とネットクランプ200が移動するのでネットクランプ200の下には常に回収部130が配置されている。これにより回収部130以外の場所にネットクランプ200がた落下することが防止できる。
またネットクランプ200の下部を引き当てると、締め付けボルト220がフランジ310の端を超えた時に、ネットクランプ200がH鋼300から落脱するので、ネットクランプ200に余計な力が加わらず、ネットクランプ200思わぬ方向に落下することを防止することができる。
図6は、引当部の設置形状の1例を示す側面図である。
図6に示すように、引当部140は、引当部140の上端と枠131の上端とが同じ位置になるように設置することもできる。
このように引当部140の上端と枠131の上端とが同じ位置になるように設置することで、引当部140を下挟持部211に引き当てる際のフランジ310の下側に接する面積が増え、安定して平行に引き当てることができる。従って、枠131とフランジ310の下側が密着した状態で引き当てることができ、フランジ310の下側と枠131との隙間が出来ないので、確実にネットクランプ200を回収部130に回収することができる。
図7は、回収部および引当部の形状の1例を示す側面図である。
図7に示すように、剛性を備えた網カゴである回収部135は取付ブラケット133を介して支柱110に固定されている。
また引当部145は、取付ブラケット133を介して支柱110に固定されている。
回収部135は、鉄筋を矩形状に加工し開口面を上下方向に向け回収部135の上部、下部、および中心部に備えた複数の横補助筋136と、四隅に垂直方向に備えられた主筋137と、鉄筋をコの字状に加工し回収部135の上面を解放する形でボルト115と同方向に複数備えられる第一縦補助筋138と、第一縦補助筋138と直交するように鉄筋をコの字状に加工し回収部135の上面を解放する形で複数備えられる第二縦補助筋139とが、各々の交点で固定されている。
尚、横補助筋136、第一縦補助筋138、および第二縦補助筋139との間隔は隙間からネットクランプ200を落下させない程度の間隔で均等に配置し固定されている。
引当部145は、鉄筋を2重のコの字状の形状に加工したものであり、回収部135の上面を解放する形で取付ブラケット133および回収部135の内部に沿うように固定されている。また引当部145の先端は上部の横補助筋136よりも上に突出しており、この突出した部分をネットクランプ200の下挟持部211に引当てて、ネットクランプ200をH鋼300から落脱させるものである。
上記のように、引当部145を支柱110から連続した形で構成することにより、引当部145を下挟持部211に引き当てた際の衝撃が回収部135に与える影響を低減させることができる。
また回収部135を鉄製の網カゴにすることで、耐久性を向上させ複数のネットクランプ200を安全に回収することができる。
尚、回収部および引当部の形状の1例では、引当部145の先端を上部の横補助筋136よりも上に突出させているが、引当部145の先端を上部の横補助筋136の上端と同じ位置にしても構わない。
また、回収部135の形状は箱状のものに限られず、多角形や丸みを帯びたものでも構わない。
100 クランプ撤去装置
110 支柱
111 パイプ
113、114、115 ボルト ボルト
113 取付ブラケット
120 レンチ
121 柄
122 口径部
130 回収部
131 枠
132 回収袋
133 取付ブラケット
135 回収部
136 横補助筋
137 主筋
138 第一縦補助筋
139 第二縦補助筋
140、145 引当部
200 ネットクランプ
210 本体部
211 下挟持部
212 上挟持部
220 締め付けボルト
240 フック
300 H鋼
310 フランジ
320 ウェブ
500 安全ネット

Claims (10)

  1. 鉄骨造上部の梁にボルトで固定されたクランプを撤去するクランプ撤去装置であって、
    一方端側に持ち手部を備え、他方端側に前記ボルトを弛緩するための締緩工具を備えた支持棒と、
    前記ボルトが弛緩された前記クランプを引き当てるための引当部と、
    前記引当部によって引き当てられることで前記梁から落脱された前記クランプが回収される回収部と、
    を備えることを特徴とするクランプ撤去装置。
  2. 前記クランプの下部は、
    前記引当部によって前記梁と反対方向に引き当てられることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  3. 前記回収部が、
    前記引当部を備えることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  4. 前記引当部は、
    板状であって、前記回収部の最上部に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のクランプ撤去装置。
  5. 前記回収部は、
    前記支持棒に固定された円形または多角形の開口面を備えた開口金具と、
    前記開口金具によって開口させられた回収袋とを備え、
    前記開口面が前記支持棒長手方向に向き固定されていることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  6. 前記支持棒は、
    上部に前記締緩工具を備え、
    前記締緩工具より下に回収部を備え、
    前記締緩工具と前記回収部との間に前記引当部を備えることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  7. 前記回収部は、
    前記支持棒に固定される固定位置を長手方向上下に位置を調節できる位置調節機構を備え、前記締緩工具と前記回収部との間に入るクランプまたは梁の大きさによって位置調節できることを特徴とする請求項6記載のクランプ撤去装置。
  8. 前記締緩工具は、
    ラチェット機構を備えたラチェットレンチであることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  9. 前記支持部は、
    伸縮可能な伸縮部、または分解可能な連結部を備えることを特徴とする請求項1記載のクランプ撤去装置。
  10. 鉄骨造上部の梁にボルトで固定されたクランプを撤去するクランプ撤去方法であって、
    締緩工具が、前記クランプを前記梁に固定するボルトを弛緩する工程と、
    引当部が、前記クランプを引き当てる工程と、
    前記クランプが、前記鉄骨造上部から落脱する工程と、
    回収部が、前記クランプを回収する工程と、
    を備えることを特徴とするクランプ撤去方法。
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