JP2017206121A - 乗物用シート - Google Patents

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貴志 坂詰
茂木 学
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【課題】乗員のホールド性を向上できる乗物用シートを提供すること。【解決手段】乗物用シートは、乗員が着座するシートクッションの座面に第1辺と、第1辺に対向する第2辺とがある。乗員の背中に対面するシートバックがシートクッションの第1辺または第2辺に配置される。バック移動機構により移動可能に支持されるシートバックを第1辺および第2辺の一方から他方へ移動させることで、乗物用シートの座る向きを反転できる。シートクッション及びシートバックの少なくとも一方は、第1辺および第2辺の中央側に配置されるメイン部と、メイン部に対して第1辺および第2辺の両端側に配置されるサイド部とを備える。相対移動機構によりメイン部に対して相対移動可能に支持されるサイド部をメイン部に対して乗員側へ張り出すように相対移動させることで、サイド部により乗員のホールド性を向上できる。【選択図】図1

Description

本発明は、座る向きを反転できる乗物用シートに関し、乗員のホールド性を向上できる乗物用シートに関するものである。
従来、乗員の好みや要求、乗物の進行方向に応じて座る向きを反転できる乗物用シートが知られている。例えば、乗員が着座するシートクッションの前後端に、乗員の背中に対面するシートバックを移動させて座る向きを反転させる転換式の乗物用シートがある(特許文献1)。
特開平6−206485号公報
しかしながら、上記従来の技術では、座る向きが反転しても座り心地が変わらないようにシートクッション及びシートバックが前後対称に形成される。また、シートバックの前後方向寸法(厚さ)を抑制するためにシートバックが扁平状に形成される。このように、シートクッション及びシートバックの形状に制約が生じて、乗物用シートによる乗員のホールド性が損なわれるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、乗員のホールド性を向上できる乗物用シートを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載の乗物用シートによれば、乗員が着座するシートクッションの座面に第1辺と、第1辺に対向する第2辺とがある。乗員の背中に対面するシートバックがシートクッションの第1辺または第2辺に配置される。バック移動機構により移動可能に支持されるシートバックを第1辺および第2辺の一方から他方へ移動させることで、乗物用シートの座る向きを反転できる。シートクッション及びシートバックの少なくとも一方は、第1辺および第2辺の中央側に配置されるメイン部と、メイン部に対して第1辺および第2辺の両端側に配置されるサイド部とを備える。相対移動機構によりメイン部に対して相対移動可能に支持されるサイド部をメイン部に対して乗員側へ張り出すように相対移動させることで、サイド部により乗員のホールド性を向上できる。従って、座る向きを反転できる乗物用シートにおいて乗員のホールド性を向上できる効果がある。
請求項2記載の乗物用シートによれば、相対移動機構により第1辺および第2辺の一方から他方へのシートバックの移動に連動してサイド部が乗員側へ張り出すので、シートバックの移動後にサイド部を別途相対移動させる手間が省けると共に、サイド部の相対移動忘れを防止できる。よって、請求項1の効果に加え、座る向きを反転するときの操作性を向上できると共に、サイド部により乗員を確実にホールドできる効果がある。
請求項3記載の乗物用シートによれば、メイン部に対するサイド部の相対移動を規制するロック状態と、メイン部に対するサイド部の相対移動を許容するロック解除状態とがロック機構により切り替えられる。ロック機構によりメイン部に対してサイド部が不意に相対移動することを防止できるので、請求項1又は2の効果に加え、乗員のホールド性を確保できる効果がある。
請求項4記載の乗物用シートによれば、ロック機構のロック状態でシートクッションに対するシートバックの相対移動が規制され、ロック解除状態でシートクッションに対するシートバックの移動が許容される。メイン部に対するサイド部の相対移動、及び、シートクッションに対するシートバックの相対移動は、座る向きを反転するときにそれぞれ許容される必要があり、反転後にそれぞれ規制されることが好ましい。その許容および規制が同一のロック機構により行われるので、請求項3の効果に加え、座る向きを反転するときの操作性を向上できる効果がある。
本発明の第1実施の形態における乗物用シートの側面図である。 図1のII−II線における乗物用シートの断面図である。 第2実施の形態における乗物用シートの側面図である。 図3のIV−IV線における乗物用シートの断面図である。 第3実施の形態における乗物用シートの側面図である。 図5のVI−VI線における乗物用シートの断面図である。 第4実施の形態における乗物用シートの側面図である。 図7のVIII−VIII線における乗物用シートの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施の形態における乗物用シート10について説明する。図1は本発明の第1実施の形態における乗物用シート10の側面図であり、図2は図1のII−II線における乗物用シート10の断面図である。図1及び図2はシートバック13の外形線が二点鎖線で示される。また、図1はカバー11aの外形線が二点鎖線で示される(図3も同様)。図1及び図2の矢印U,D,F,B,L,R方向は、それぞれ乗物用シート10の上方向、下方向、前方向、後方向、左方向、右方向を示している(図3〜8も同様)。
図1及び図2に示すように、乗物用シート10は、自動車や鉄道車両、船舶、航空機等に用いられる、乗員の好みや要求、乗物の進行方向に応じて座る向きを反転できる座席である。乗物用シート10は、車体(図示せず)に固定されるベース11と、ベース11に支持されるシートクッション12及びシートバック13とを主に備える。
乗物用シート10は、左右対称に形成されるので、本明細書では乗物用シート10の左側(図1紙面手前側)のみを説明して乗物用シート10の右側の説明を省略する。後述する第2〜4実施の形態における乗物用シート30,40,50の説明でも同様である。
ベース11は、前後対称に形成される金属製の部材である。ベース11には、ベース11の左右両側を覆う合成樹脂製のカバー11aと、ベース11の左右両端かつ前後両端から上方へ延びるストッパ11bとが設けられる。ストッパ11bは、後述するリンク16a,16bの移動を規制する金属製の部位であり、シートクッション12の左右両側に配置される。
シートクッション12は、座面12a(上面)に乗員が着座する直方体状の部材であり、前後対称に形成される。シートクッション12は、弾力性のある軟質ポリウレタンフォーム等の合成樹脂製の発泡成形体に表皮材を被せて構成される。なお、シートバック13もシートクッション12と略同様に構成されている。
シートクッション12は、骨組であるクッションフレーム(図示せず)を介してベース11に、床面に対して略平行に固定される。座面12aは、前方側の一辺である第1辺12bと、後方側の一辺であって第1辺12bに対向する第2辺12cとを備える。
シートバック13は、乗員の背中に対面して乗員の背中を支える部材であり、シートクッション12の第1辺12b又は第2辺12cに配置される。なお、図1では第2辺12cにシートバック13が配置されている。シートバック13は、左右方向中央側(第1辺12b及び第2辺12cの中央側)に配置されるメイン部13aと、メイン部13aの左右方向両側(第1辺12b及び第2辺12cの両端側)に配置されるサイド部13bとを備える。
メイン部13aは、前後対称に形成される部位であり、内部にメインフレーム14が配置される。メインフレーム14は、メイン部13aを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるメイン部13aの左右両側に沿って設けられる。メインフレーム14は、下端がメイン部13aから下方(シートクッション12側)へ張り出し、リンク16a,16bを介してベース11に支持される。
なお、メイン部13aをメインフレーム14に取り付ける方法としては、前後に2分割したメイン部13a(発泡成形体)でメインフレーム14を挟んで、2分割したメイン部13a同士を接着する方法が挙げられる。これにより、メインフレーム14へのメイン部13aの取付を容易にできると共に、メイン部13a内に乗員の腰を支えるばね(図示せず)等を容易に設けることができる。なお、同様の方法で後述するサイドフレーム15にサイド部13bが取り付けられる。
リンク16a,16bは、長さが互いに等しい一対の金属製の棒状の部材であり、シートバック13をシートクッション12に対して移動可能に支持するバック移動機構を構成する。リンク16a,16bは、ベース11の左右両側とカバー11aとの間にそれぞれ配置される。リンク16a,16bは、下端がベース軸17a,17bでベース11にそれぞれ回転可能に支持され、上端がメイン軸17c,17dでメインフレーム14にそれぞれ回転可能に支持される。
ベース軸17a,17b及びメイン軸17c,17dは、軸を左右方向へ向けて互いに平行に配置される。ベース軸17a,17bは、ベース11の前後方向中央に前後方向に並んでベース11に固定される。メイン軸17c,17dは、前後方向(側面視においてメインフレーム14の長手方向に対する垂直方向)に並んでメインフレーム14に固定される。ベース軸17a,17b間の距離よりもメイン軸17c,17d間の距離が大きく設定される。
リンク16a,16b、ベース軸17a,17b及びメイン軸17c,17dにより、メイン部13a(シートバック13)及びメインフレーム14をシートクッション12の第1辺12b及び第2辺12cの一方から他方へ(前後方向に)乗員が手動で移動させることができる。リンク16a,16bがストッパ11bに接触することで、メイン部13a及びメインフレーム14が第1辺12b又は第2辺12cで停止する。ベース軸17a,17b間の距離よりもメイン軸17c,17d間の距離が大きく設定されるので、第1辺12b及び第2辺12cのいずれにシートバック13が位置しても、シートバック13を乗員の後方へ僅かに倒すことができる。
サイド部13bは、前後対称に形成される部位であり、内部にサイドフレーム15が配置される。サイドフレーム15は、サイド部13bを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるサイド部13bの外側(メイン部13aとは反対側)に沿って設けられる。サイドフレーム15は、下端がサイド部13bから下方へ張り出してシートクッション12の側方まで延び、下端から側方へ突出する突起部15aが設けられる。
サイドフレーム15は、上端がメインフレーム14の上端に回転軸18を介して回転可能に支持される。回転軸18は、ベース軸17a,17b及びメイン軸17c,17dと平行に配置される金属製の部材である。回転軸18は、メイン部13a及びサイド部13bの上端側を支持する骨組でもあり、メインフレーム14に固定されてサイドフレーム15を貫通する。なお、サイドフレーム15に回転軸18を固定して、メインフレーム14を回転軸18が貫通するように構成することは可能である。
サイドフレーム15及び回転軸18により構成される相対移動機構は、回転軸18周りにサイドフレーム15を回転させることで、メイン部13aに対してサイド部13bを乗員側へ張り出すように相対移動させることができる。これにより、乗員とは反対側へのサイド部13bの張り出しを防止しつつ、サイド部13bにより乗員のホールド性を向上できる。従って、座る向きを反転できる乗物用シート10において、乗物用シート10の乗員とは反対側のスペースを確保しつつ、乗員のホールド性を向上できる。特に、電車に比べて左右の揺れが大きい自動車に乗物用シート10を適用することで、ホールド性の向上により乗り心地を良好にできる。
メインフレーム14の上端にサイドフレーム15の上端が回転軸18を介して回転可能に支持されるので、メイン部13aに対するサイド部13bの張り出し量がシートクッション12に近づく程大きくなる。乗員の肩や腕へのサイド部13bの干渉を抑制できると共に、サイド部13bにより乗員の腰をホールドできる。サイド部13bによる乗員のホールド性を確保しつつ、乗物用シート10の座り心地を良くできる。
乗物用シート10は、メイン部13aに対するサイド部13bの相対移動を規制する(サイド部13bの位置を固定する)ロック機構20を備える。ロック機構20は、ベース11の左右両側とカバー11aとの間に前後対称となるように2つずつ配置されてカバー11aに固定される。これは、メイン部13aがシートクッション12の第1辺12bに位置するとき、第2辺12cに位置するときでそれぞれサイド部13bの相対移動をロック機構20により規制するためである。ロック機構20は、突起部15aが嵌まる嵌合部21aを有するロック21と、ロック21を回転可能に支持するロック軸22と、乗員に操作されるロックレバー23とを備える。
ロック21は、金属製の部材であり、図示しないロックばねによるロック軸22周りの付勢力により図1の状態が保たれる。ロック21は、突起部15aを嵌合部21aへ案内するガイド面21bを備える。ロック軸22は、カバー11aに固定される金属製の部材である。ロックレバー23は、ロック21と一体に形成され、カバー11aの外部に露出される。
ロック機構20は、ストッパ11bよりもシートクッション12の前後方向中央側に配置される。これにより、メイン部13aをシートクッション12の第1辺12b及び第2辺12cの一方から他方へ移動させてリンク16a,16bがストッパ11bに接触すると、突起部15aがガイド面21bに接触してサイド部13bがメイン部13aに対して乗員側(シートクッション12の前後方向中央側)へ張り出す。
ロック機構20の位置により、シートバック13(メイン部13a)の移動に連動してサイド部13bが乗員側へ張り出すので、シートバック13の移動後にサイド部13bを別途相対移動させる手間が省けると共に、サイド部13bの相対移動忘れを防止できる。その結果、座る向きを反転するときの操作性を向上できると共に、サイド部13bにより乗員を確実にホールドできる。
なお、突起部15aがガイド面21bに接触した状態では、サイド部13bがガイド面21bから離れる方向へ回転軸18を中心に回転できる。突起部15aがガイド面21bに接触した状態で、サイド部13bを手で押したり、乗員がサイド部13bにもたれ掛かったりして乗員がサイド部13bをガイド面21b側へ押し付けると、ロックばねの付勢力に抗してロック21がロック軸22周りに回転しつつ、突起部15aがガイド面21b上を滑って嵌合部21aへ突起部15aが案内される。
ロック機構20は、嵌合部21aに突起部15aが嵌まることで、メイン部13aに対するサイド部13bの相対移動を規制する(サイド部13bの位置を固定する)ロック状態にできる。ロック機構20のロック状態では、ロック機構20の位置によりメイン部13aに対してサイド部13bが乗員側へ張り出した状態でサイド部13bの相対移動が規制される。
また、ロック機構20のロック状態では、メイン部13aに対してサイド部13bが不意に相対移動することを防止できるので、サイド部13bによる乗員のホールド性を確保できる。ロック機構20のロック状態では、嵌合部21aにより突起部15aの下方および前後への移動が規制されているので、サイドフレーム15に回転軸18を介して支持されるメインフレーム14の移動が規制される。即ち、ロック機構20は、ロック状態でシートクッション12に対するシートバック13の相対移動を規制する(シートバック13の位置を固定する)。
ロック機構20は、乗員がロックレバー23を操作し、ロックばねの付勢力に抗してロック21をロック軸22周りに回転させることで、突起部15aを嵌合部21aから外すことができる。これにより、メイン部13aに対するサイド部13bの相対移動を許容するロック解除状態にできる。ロック機構20のロック解除状態では、シートクッション12に対するシートバック13の移動が許容される。
メイン部13aに対するサイド部13bの相対移動、シートクッション12に対するシートバック13の相対移動は、座る向きを反転するときにそれぞれ許容される必要があり、反転後にそれぞれ規制されることが好ましい。その規制および許容が同一のロック機構20により同時に行われるので、座る向きを反転するときの操作性を向上できる。
次に、図3及び図4を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、シートバック13の移動後、回転軸18を中心に回転可能なサイド部13bをロック機構20により固定する乗物用シート10について説明した。これに対し第2実施の形態では、シートバック31の移動に伴ってサイド部31bが固定される乗物用シート30について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図3は第2実施の形態における乗物用シート30の側面図であり、図4は図3のIV−IV線における乗物用シート30の断面図である。図3及び図4はシートバック31の外形線が二点鎖線で示される。図3及び図4に示すように、乗物用シート30は、車体に固定されるベース11と、ベース11に支持されるシートクッション12及びシートバック31とを主に備える。ベース11には、ベース軸17a,17bの中間地点から左右両側に円柱状のガイドピン35が突出する。
シートバック31は、乗員の背中に対面して乗員の背中を支える部材であり、弾力性のある軟質ポリウレタンフォーム等の合成樹脂製の発泡成形体に表皮材を被せて構成される。シートバック31は、シートクッション12の第1辺12b又は第2辺12cに配置される。なお、図3では第2辺12cにシートバック31が配置されている。シートバック31は、左右方向中央側(第1辺12b及び第2辺12cの中央側)に配置されるメイン部31aと、メイン部31aの左右方向両側(第1辺12b及び第2辺12cの両端側)に配置されるサイド部31bとを備える。
メイン部31aは、前後対称に形成される部位であり、正面視において上下方向中央より上方側の幅(左右方向寸法)よりも下方側の幅が小さいT字状に形成される。メイン部31aは、内部にメインフレーム32が配置される。メインフレーム32は、メイン部31aを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるメイン部31aの外形線に沿って設けられる。メインフレーム32は、下端がメイン部31aから下方(シートクッション12側)へ張り出し、リンク16a,16bを介してベース11に支持される。
サイド部31bは、前後対称に形成される部位であり、正面視においてメイン部31aの上下方向中央よりも下方に配置される。サイド部31bは、内部にサイドフレーム33が配置される。サイドフレーム33は、サイド部31bを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるサイド部31bの外側(メイン部31aとは反対側)に沿って設けられる。サイドフレーム33は、下端がサイド部31bから下方へ張り出してシートクッション12の側方まで延び、下端から上端へ向かってガイド孔33aが形成される。
サイドフレーム33は、上端がメインフレーム32の上下方向中央に金属製の回転軸34を介して回転可能に支持される。回転軸34は、ベース軸17a,17b及びメイン軸17c,17dと平行に配置される金属製の部材である。回転軸34は、サイド部31bの上端側を支持する骨組でもあり、メインフレーム32に固定されてサイドフレーム33を貫通する。なお、サイドフレーム33に回転軸34を固定して、メインフレーム32を回転軸34が貫通するように構成することは可能である。
ガイド孔33aは、ガイドピン35が挿入される部位である。シートバック31がシートクッション12の第1辺12b又は第2辺12cに位置する(リンク16a,16bがストッパ11bに接触する)状態から、ガイド孔33aの上端側へガイドピン35が相対移動できるようにガイド孔33aの長さ寸法が設定される。
シートバック31をシートクッション12の第1辺12b及び第2辺12cの一方から他方へ移動させるとき、シートクッション12の左右方向中央(第1辺12bと第2辺12cとの中間地点)までは、ガイド孔33aの上端へ向かってガイドピン35が相対移動するようにサイドフレーム33が下方へ移動しつつ、メインフレーム32とサイドフレーム33とが徐々に一直線上に近づくように相対移動する。その後は、ガイド孔33aの下端へ向かってガイドピン35が相対移動するようにサイドフレーム33が上方へ移動しつつ、メインフレーム32とサイドフレーム33とのなす角が徐々に大きくなるように相対移動する。
このように、サイドフレーム33(ガイド孔33a)、回転軸34及びガイドピン35により構成される相対移動機構は、バック移動機構によるシートバック31の移動に完全に連動してサイド部31bを乗員側へ張り出させることができる。第1実施の形態と同様に、座る向きを反転できる乗物用シート30において、乗物用シート30の乗員とは反対側のスペースを確保しつつ、乗員のホールド性を向上できる。
シートバック31の移動に完全に連動してサイド部31bが相対移動するので、シートクッション12が第1辺12b又は第2辺12cに位置するときは、メイン部31aに対するサイド部31bの相対移動を防止できる。即ち、相対移動機構(バック移動機構)自体が、メイン部31aに対するサイド部31bの相対移動を規制する(サイド部31bの位置を固定する)ロック機構である。シートバック31の移動完了に伴ってサイド部31bの相対移動が規制されるので、座る向きを反転するときの操作性を向上できると共に、サイド部31bの固定し忘れを防止してサイド部31bにより乗員を確実にホールドできる。
乗物用シート30を自動車等に適用する場合、自動車の加減速時の荷重によりシートバック31が移動しないように、シートクッション12に対するシートバック31の相対移動や、メイン部31aに対するサイド部31bの相対移動を規制するロック状態と、シートバック31の相対移動やサイド部31bの相対移動を許容するロック解除状態とを切り替えるロック装置を設けることが好ましい。この場合、シートバック31の移動に連動してサイド部31bが相対移動する相対移動機構とロック装置とからロック機構が構成される。ロック機構によりシートバック31の相対移動とサイド部31bの相対移動とを同時に規制または許容できるので、第1実施の形態と同様に座る向きを反転するときの操作性を向上できる。
また、メインフレーム32の上下方向中央にサイドフレーム33の上端が回転軸34を介して回転可能に支持されるので、乗員の腰に相当する部分のメイン部31aからのみサイド部31bを張り出させることができる。乗員の肩や腕へのサイド部31bの干渉を抑制できると共に、サイド部31bにより乗員の腰をホールドできるので、サイド部31bによる乗員のホールド性を確保しつつ、乗物用シート30の座り心地を良くできる。
次に、図5及び図6を参照して第3実施の形態について説明する。第1,2実施の形態では、シートバック13,31のメイン部13a,31aに対してサイド部13b,31bが相対移動する乗物用シート10,30について説明した。これに対し第3実施の形態では、シートクッション42のメイン部42aに対してサイド部42bが相対移動する乗物用シート40について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図5は第3実施の形態における乗物用シート40の側面図であり、図6は図5のVI−VI線における乗物用シート40の断面図である。図5及び図6はシートバック43の外形線が二点鎖線で示され、シートバック43及びバックフレーム47の一部が省略されて図示される。図5はベース41の図5紙面手前に配置されるカバー11aが省略して図示される。図5及び図6に示すように、乗物用シート40は、車体に固定されるベース41と、ベース41に支持されるシートクッション42及びシートバック43とを主に備える。
ベース41は、前後対称に形成される金属製の部材である。ベース41は、左右方向中央に設けられるメイン支持部41aと、メイン支持部41aの左右両側に設けられるサイド支持部41bとを備える。ベース41には、ベース41の左右両側を覆う合成樹脂製のカバー11aと、左右両端かつ前後両端から上方へ延びるストッパ11bとが設けられる。
シートクッション42及びシートバック43は、弾力性のある軟質ポリウレタンフォーム等の合成樹脂製の発泡成形体に表皮材を被せて構成される。シートクッション42は、座面12a(上面)に乗員が着座する直方体状の部材であり、前後対称に形成される。シートクッション42は、左右方向中央側(第1辺12b及び第2辺12cの中央側)に配置されるメイン部42aと、メイン部42aの左右方向両側(第1辺12b及び第2辺12cの両端側)に配置されるサイド部42bとを備える。
メイン部42aは、前後対称に形成される部位であり、メインフレーム(図示せず)を介してメイン支持部41aに揺動軸44で揺動可能に支持される。揺動軸44は、ベース軸17a,17b及びメイン軸17c,17dと平行に配置される金属製の部材であり、両端がメイン部42aのメインフレームに固定され、メイン支持部41aを貫通する。サイド部42bは、サイドフレーム(図示せず)を介してサイド支持部41bに、床面に対して略平行に固定される。
メイン部42aは、メイン部42aの下面(座面12aの反対側の面)から張り出してサイド部42bの左右両側まで延びるメインリンク45を備える。メインリンク45は、金属製の部材であり、揺動軸44よりもシートクッション42の第1辺12b側および第2辺12c側にそれぞれ設けられる。メインリンク45は、先端からカバー11aへ向かって左右方向に突出する突出部46を備える。
シートバック43は、乗員の背中に対面して乗員の背中を支える部材であり、シートクッション42の第1辺12b又は第2辺12cに配置される。なお、図5では第2辺12cにシートバック43が配置されている。シートバック43は、前後対称に形成され、内部にバックフレーム47が配置される。バックフレーム47は、シートバック43を支持する金属製の骨組であり、下端がシートバック43から下方(シートクッション42側)へ張り出し、リンク48a,48bを介してベース41に支持される。
リンク48a,48bは、長さが互いに等しい一対の金属製の棒状の部材であり、シートバック43をシートクッション42に対して移動可能に支持するバック移動機構を構成する。リンク48a,48bは、ベース41の左右両側とカバー11aとの間にそれぞれ配置される。リンク48a,48bは、下端がベース軸17a,17bでベース41にそれぞれ回転可能に支持され、上端がメイン軸17c,17dでバックフレーム47にそれぞれ回転可能に支持される。リンク48a,48bは、上下方向中央から互いに離れる方向(ストッパ11b側)へそれぞれ張出部48c,48dが張り出す。張出部48c,48dは、ストッパ11bと接触する部位である。
シートクッション42の第2辺12cにシートバック43が位置する場合、リンク48bに突出部46が押されてメイン部42aが揺動軸44周りに回転し、メイン部42aの第2辺12c側がサイド部42bの第2辺12c側に対して落ち込む。即ち、メイン部42aに対してサイド部42bの第2辺12c側が乗員側へ張り出すように相対移動する。この状態では、張出部48dがストッパ11bに接触し、突出部46がストッパ11bとリンク48bとの間に挟まれる。
シートクッション42の第2辺12cから第1辺12bへシートバック43を移動させると、リンク48aに突出部46が押されてメイン部42aが揺動軸44周りに回転し、メイン部42aの第1辺12b側がサイド部42bの第1辺12b側に対して落ち込むように移動する。即ち、メイン部42aに対してサイド部42bの第1辺12b側が乗員側へ張り出すように相対移動する。張出部48cがストッパ11bに接触すると、突出部46がストッパ11bとリンク48aとの間に挟まれる。
このように、揺動軸44、メインリンク45及び突出部46により構成される相対移動機構は、バック移動機構によるシートバック43の移動に連動して、シートバック43側のサイド部42bを乗員側へ張り出させることができると共に、シートバック43側へメイン部42aを下降傾斜させることができる。その結果、サイド部42bにより乗員の臀部側をホールドできる。
シートバック43から離れた側のメイン部42aとサイド部42bとの高さが同じになるように、メイン部42a及びサイド部42bの相対高さを設定することで、乗員の脚を動き易くできる。これらの結果、サイド部42bによる乗員のホールド性を確保しつつ、乗物用シート40の座り心地を良くできる。さらに、シートバック43側へメイン部42aが下降傾斜するので、シートバック43に乗員が自然と寄りかかるようにでき、乗物用シート40の座り心地を良くできる。
シートバック43がシートクッション42の第1辺12b又は第2辺12cに位置するときは、ストッパ11bとリンク48a,48bとに突出部46が挟まれるので、メイン部42aに対するサイド部42bの相対移動を防止できる。即ち、ストッパ11b及びリンク48a,48bが、メイン部42aに対するサイド部42bの相対移動を規制する(サイド部42bの位置を固定する)ロック機構である。シートバック43の移動完了に伴ってサイド部42bの相対移動が規制されるので、座る向きを反転するときの操作性を向上できると共に、サイド部42bの固定し忘れを防止してサイド部42bにより乗員を確実にホールドできる。
乗物用シート40を自動車等に適用する場合、自動車の加減速時の荷重によりシートバック43が移動しないように、シートクッション42に対するシートバック43の相対移動を規制するロック状態と、シートバック43の相対移動を許容するロック解除状態とを切り替えるロック装置を設けることが好ましい。この場合、ストッパ11b、リンク48a,48b及びロック装置とからロック機構が構成される。ロック機構によりシートバック43の相対移動とサイド部42bの相対移動とを同時に規制または許容できるので、第1実施の形態と同様に座る向きを反転するときの操作性を向上できる。
次に、図7及び図8を参照して第4実施の形態について説明する。第1,2実施の形態では、リンク16a,16bによりシートクッション12に対してシートバック13,31が移動可能に支持される乗物用シート10,30について説明した。これに対し第4実施の形態では、前後方向に設けられるメインガイド52によりシートクッション12に対してシートバック31が移動可能に支持される乗物用シート50について説明する。なお、第1,2実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図7は第4実施の形態における乗物用シート50の側面図であり、図8は図7のVIII−VIII線における乗物用シート50の断面図である。図7及び図8はシートバック31の外形線が二点鎖線で示される。図7はメインガイド52及びサイドガイド53が二点鎖線で示され、ベース51の図7紙面手前に配置されるカバー11aが省略して図示される。図7及び図8に示すように、乗物用シート50は、車体に固定されるベース51と、ベース51に支持されるシートクッション12及びシートバック31とを主に備える。
ベース51は、前後対称に形成される金属製の部材である。ベース51の左右両側を覆う合成樹脂製のカバー11aがベース51に設けられ、カバー11aのベース51側の面にメインガイド52及びサイドガイド53が設けられる。
メインガイド52及びサイドガイド53は、前後方向に延びる溝であり、シートクッション12の左右両側に配置される。メインガイド52及びサイドガイド53は、前後両端が下方へ凹むメイン凹部52a及びサイド凹部53aをそれぞれ備える。サイドガイド53は、長さ(前後方向寸法)がメインガイド52の長さよりも小さく設定される。
シートバック31のメイン部31a内に配置されるメインフレーム54は、メイン部31aを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるメイン部31aの外形線に沿って設けられる。メインフレーム54は、下端がメイン部31aから下方(シートクッション12側)へ張り出してシートクッション12の側方まで延び、下端から側方に突出する一対のメインピン54a,54bが設けられる。メインピン54a,54bは、メインガイド52内を摺動する円柱状の部位であり、前後方向(側面視においてメインフレーム54の長手方向に対する垂直方向)に並んで配置される。
メインフレーム54には、サイド部31bが隣接するメイン部31aの側面から露出するスライドガイド54cが設けられる。スライドガイド54cは、前後方向(側面視においてメインフレーム54の長手方向に対して垂直)に延びる溝である。
シートバック31のサイド部31b内に配置されるサイドフレーム55は、サイド部31bを支持する金属製の骨組であり、正面視におけるサイド部31bの外側(メイン部31aとは反対側)に沿って設けられる。サイドフレーム55の上端は、サイド部31bのメイン部31a側の側面から突出し、スライドガイド54cに挿入される。
サイドフレーム55は、下端がサイド部31bから下方へ張り出してシートクッション12の側方まで延び、下端から側方に突出する一対のサイドピン55a,55bが設けられる。サイドピン55a,55bは、サイドガイド53内を摺動する円柱状の部位であり、メインピン54a,54bよりも上方へ位置し、前後方向(側面視においてサイドフレーム55の長手方向に対する垂直方向)に並んで配置される。
シートクッション12の第2辺12cにシートバック31が位置する場合、メイン凹部52aにメインピン54bが、サイド凹部53aにサイドピン55bがそれぞれ嵌まってシートバック31(メイン部31a及びサイド部31b)が後方へ僅かに倒れる。サイドフレーム55の上端がスライドガイド54cの第1辺12b側の端部に接触し、メインフレーム54(メイン部31a)に対してサイドフレーム55(サイド部31b)が乗員(第1辺12b)側へ張り出す。
シートバック31を第2辺12cから第1辺12bへ移動させるには、まずシートバック31を起こしてメインピン54b及びサイドピン55bをそれぞれメイン凹部52a及びサイド凹部53aから外す。次いで、乗員がシートバック31を第1辺12bへ向かって押すことで、メインガイド52内をメインピン54a,54bが、サイドガイド53内をサイドピン55a,55bが摺動する。
メインガイド52よりもサイドガイド53が短いので、サイドピン55aがサイドガイド53の端部に先に接触してサイドフレーム55の移動が規制される。この状態でメインピン54a,54bを摺動させると、サイドフレーム55の上端がスライドガイド54cの第2辺12c側の端部へ向かって移動して、メインフレーム54(メイン部31a)に対してサイドフレーム55(サイド部31b)が乗員(第2辺12c)側へ張り出すように相対移動する。サイドフレーム55の上端がスライドガイド54cの第2辺12c側の端部に接触したとき、メインピン54a,54bがメインガイド52の端部に接触してメインピン54aがメイン凹部52aに嵌まる。
このように、メインガイド52及びメインピン54a,54bにより、シートクッション12に対してシートバック31を移動可能に支持するバック移動機構が構成される。サイドガイド53、スライドガイド54c及びサイドフレーム55により構成される相対移動機構は、バック移動機構によるシートバック31の移動に連動してサイド部31bを乗員側へ張り出させることができる。第1実施の形態と同様に、座る向きを反転できる乗物用シート50において、乗物用シート50の乗員とは反対側のスペースを確保しつつ、乗員のホールド性を向上できる。
シートバック31がシートクッション12の第1辺12b又は第2辺12cに位置するときは、サイドガイド53の端部にサイドピン55a,55bが、スライドガイド54cの端部にサイドフレーム55の上端がそれぞれ接触するので、サイド部31bの前後移動が規制される。即ち、サイドガイド53及びスライドガイド54cが、メイン部31aに対するサイド部31bの相対移動を規制する(サイド部31bの位置を固定する)ロック機構である。シートバック31の移動完了に伴ってサイド部31bの相対移動が規制されるので、座る向きを反転するときの操作性を向上できると共に、サイド部31bの固定し忘れを防止してサイド部31bにより乗員を確実にホールドできる。
乗物用シート50を自動車等に適用する場合、自動車の加減速時の荷重によりシートバック31が移動しないように、シートクッション12に対するシートバック31の相対移動を規制するロック状態と、シートバック31の相対移動を許容するロック解除状態とを切り替えるロック装置を設けることが好ましい。この場合、サイドガイド53とスライドガイド54cとロック装置とからロック機構が構成される。ロック機構によりシートバック31の相対移動とサイド部31bの相対移動とを同時に規制または許容できるので、第1実施の形態と同様に座る向きを反転するときの操作性を向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、ベース11,41,51やシートクッション12,42、シートバック13,31,43、メインフレーム14,32,54、サイドフレーム15,33,55等の形状は一例であり、種々の形状を採用することは当然である。また、ベース11,41,51やメインフレーム14,32,54、サイドフレーム15,33,55等の材質は金属に限らず、所定の剛性や強度を有する合成樹脂を採用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、シートクッション12,42及びシートバック13,31,43が軟質ポリウレタンフォーム等の合成樹脂製の発泡成形体に表皮材を被せて構成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、発泡成形体の材質は適宜変更可能である。他の材質の発泡成形体としては、例えば、合成樹脂製等の繊維をウレタン等のバインダで硬化(結合)したもの、合成樹脂製の繊維を熱で溶融して互いに溶着させたもの等が挙げられる。
また、メイン部13a,31a,42aと、サイド部13b,31b,42bとで材質を異ならせたり、同じ材質で硬度を異ならせたりすることが可能である。さらに、メイン部13a,31a,42aの一部や、サイド部13b,31b,42bの一部の硬度を異ならせることも可能である。これらの結果、乗物用シート10,30,40,50の座り心地を調整できる。
上記各実施の形態では、シートクッション12,42に対してシートバック13,31,43を乗員が手動で相対移動させる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、アクチュエータを用いて、シートクッション12,42に対してシートバック13,31,43を自動で相対移動させるように構成することは当然可能である。
上記各実施の形態では、シートバック13,31,43の移動に連動して、メイン部13a,31a,42aに対してサイド部13b,31b,42bが乗員側へ張り出す場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、メイン部に対するサイド部の相対移動がシートバックの移動に連動しないように構成することは当然可能である。メイン部に対するサイド部の相対移動を規制するロック状態と、メイン部に対するサイド部の相対移動を許容するロック解除状態とを切り替えるロック機構を設けることで、メイン部に対してサイド部を乗員側へ張り出した状態でサイド部の相対移動を規制できる。この場合、乗員の好みに応じてメイン部に対するサイド部の張り出し量を調整できる。
上記第1実施の形態では、ロック機構20の位置により、シートバック13の移動に連動してサイド部13bが乗員側へ張り出す場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ロック機構20に代えて同じ位置に、サイドフレーム15の突起部15aが接触するストッパを設けることが可能である。ストッパによりシートバック13の移動に連動してサイド部13bを乗員側へ張り出させることができる。また、サイドフレーム15の突起部15aを省略して、サイドフレーム15をストッパに直接接触させることも可能である。
上記第1,2実施の形態では、メインフレーム14,32がリンク16a,16bを介してベース11に支持され、メインフレーム14,32に回転軸18,34を介してサイドフレーム15,33が支持される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、リンク16a,16bを介してベース11にサイドフレーム15,33を支持し、回転軸18,34を介してサイドフレーム15,33にメインフレーム14,32を支持することは当然可能である。この場合、嵌合部21aに嵌まる突起部をメインフレーム14の下端に設け、ガイドピン35が挿入されるガイド孔をメインフレーム32に設ける。
上記第4実施の形態では、サイドフレーム55のサイドピン55a,55bがサイドガイド53内を摺動する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、サイドガイド53及びサイドピン55a,55bを省略することは当然可能である。この場合、スライドガイド54c内に挿入されたサイドフレーム55の上端を中心にサイドフレーム55が回転しないように構成すると共に、サイドガイド53の両端に対応する位置にサイドフレーム55が接触するストッパを設けることで、シートバック31の移動に連動してサイド部31bを乗員側へ張り出させることができる。
また、サイドガイド53及びサイドピン55a,55bを省略する代わりに、メインガイド52及びメインピン54a,54bを省略することが可能である。スライドガイド54c内に挿入されたサイドフレーム55の上端を中心にサイドフレーム55が回転しないように構成することで、サイドピン55a,55bをサイド凹部53aに嵌めてシートバック31を乗員の後方へ倒すと、メイン部31a及びメインフレーム54の自重でスライドガイド54cの端部までサイドフレーム55の上端が移動する。その結果、シートバック31の移動に連動してサイド部31bを乗員側へ張り出させることができる。
上記第4実施の形態では、バック移動機構を構成するメインガイド52が溝であり、メインピン54a,54bが円柱状の部材である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、メインガイド52にラックを設け、メインピン54a,54bに代えてピニオンを設けることは当然可能である。また、サイドガイド53やスライドガイド54cにラックを設け、サイドピン55a,55bに代えてピニオンを設けたり、サイドフレーム55の上端にピニオンを設けたりすることも可能である。
また、上記各実施の形態のいずれかの一部または全部を、他の実施の形態の一部または全部と組み合わせることは可能である。また、上記各実施の形態のうちの一部の構成を省略することも可能である。例えば、各実施の形態におけるバック移動機構(第1実施の形態ではリンク16a,16b、第4実施の形態ではメインガイド52及びメインピン54a,54b)はそのままに、第1実施の形態における相対移動機構(サイドフレーム15及び回転軸18)と、第4実施の形態における相対移動機構(スライドガイド54c及びサイドフレーム55)とを交換することは当然可能である。
10,30,40,50 乗物用シート
12a 座面
12b 第1辺
12c 第2辺
12,42 シートクッション
13,31,43 シートバック
13a,31a,42a メイン部
13b,31b,42b サイド部
15,33,55 サイドフレーム(相対移動機構の一部)
16a,16b,48a,48b リンク(バック移動機構)
18,34 回転軸(相対移動機構の一部)
20 ロック機構
35 ガイドピン(相対移動機構の一部)
44 揺動軸(相対移動機構の一部)
45 メインリンク(相対移動機構の一部)
46 突出部(相対移動機構の一部)
54a,54b メインピン(バック移動機構の一部)
53 サイドガイド(相対移動機構の一部)
54 メインフレーム(バック移動機構の一部)
54c スライドガイド(相対移動機構の一部)

Claims (4)

  1. 第1辺と、前記第1辺に対向する第2辺とを有する座面に乗員が着座するシートクッションと、
    乗員の背中に対面する、前記シートクッションの前記第1辺または前記第2辺に配置されるシートバックと、
    前記第1辺および前記第2辺の一方から他方へ前記シートバックを移動可能に支持するバック移動機構とを備え、
    前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一方は、前記第1辺および前記第2辺の中央側に配置されるメイン部と、
    前記メイン部に対して前記第1辺および前記第2辺の両端側にそれぞれ配置されるサイド部と、
    前記メイン部に対して前記サイド部を乗員側へ張り出すように相対移動可能に支持する相対移動機構とを備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記相対移動機構は、前記第1辺および前記第2辺の一方から他方への前記シートバックの移動に連動して前記サイド部を乗員側へ張り出させることを特徴とする請求項1記載の乗物用シート。
  3. 前記メイン部に対する前記サイド部の相対移動を規制するロック状態と、前記メイン部に対する前記サイド部の相対移動を許容するロック解除状態とを切り替えるロック機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記ロック機構は、前記ロック状態で前記シートクッションに対する前記シートバックの相対移動を規制し、前記ロック解除状態で前記シートクッションに対する前記シートバックの移動を許容することを特徴とする請求項3記載の乗物用シート。
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