JP2017205909A - 多層フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも一方の表層が、プロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含み、
上記表層の濡れ張力が35〜45dyne/cmである多層フィルム。
プロピレン系共重合体(X):プロピレン系共重合体成分(A)とプロピレン系共重合体成分(B)とを含むプロピレン系共重合体。
プロピレン系共重合体成分(A):α−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が1〜5重量%であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン系共重合体成分(B):α−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が20〜40重量%であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン−エチレン共重合体(Y):エチレンに由来する単量体単位の含有量が6〜20重量%であるプロピレン−エチレン共重合体。
【選択図】なし
Description
本発明の目的は、表面処理前後でのヒートシール温度差が小さく、低温ヒートシール性に優れる多層フィルムを提供することである。
少なくとも一方の表層が、下記プロピレン系共重合体(X)と下記プロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含み、
上記表層に含まれるプロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体(X)の含有量が60重量%以上95重量%以下であり、
プロピレン−エチレン共重合体(Y)の含有量が5重量%以上40重量%以下であり、
上記表層の濡れ張力が35dyne/cm以上45dyne/cm以下である多層フィルムである。
プロピレン系共重合体(X):下記プロピレン系共重合体成分(A)と下記プロピレン系共重合体成分(B)とを含み、
プロピレン系共重合体(X)に含まれるプロピレン系共重合体成分(A)とプロピレン系共重合体成分(B)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体成分(A)の含有量が1〜35重量%であり、
プロピレン系共重合体成分(B)の含有量が99〜65重量%である
プロピレン系共重合体。
プロピレン系共重合体成分(A):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が95重量%以上99重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が1重量%以上5重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン系共重合体成分(B):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が60重量%以上80重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が20重量%以上40重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン−エチレン共重合体(Y):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が80重量%以上94重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が6重量%以上20重量%以下であるプロピレン−エチレン共重合体。
本発明の多層フィルムは、二つ以上の層を有する多層フィルムであって、
少なくとも一方の表層が、下記プロピレン系共重合体(X)と下記プロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含み、
上記表層に含まれるプロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体(X)の含有量が60重量%以上95重量%以下であり、
プロピレン−エチレン共重合体(Y)の含有量が5重量%以上40重量%以下である。
本発明の多層フィルムに含まれるプロピレン系共重合体(X)は、下記プロピレン系共重合体成分(A)と下記プロピレン系共重合体成分(B)とを含み、
プロピレン系共重合体(X)に含まれるプロピレン系共重合体成分(A)とプロピレン系共重合体成分(B)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体成分(A)の含有量が1〜35重量%であり、
プロピレン系共重合体成分(B)の含有量が99〜65重量%である
プロピレン系共重合体である。
プロピレン系共重合体成分(A)(以下、成分(A)と称する):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が95重量%以上99重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が1重量%以上5重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン系共重合体成分(B)(以下、成分(B)と称する):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が60重量%以上80重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が20重量%以上40重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
上記プロピレン系共重合体(X)の全量を100重量%として、成分(A)と成分(B)の合計含有量は、好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%以上、さらに好ましくは100重量%である。
成分(A)の全量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上の単量体単位との合計含有量は、好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%以上、さらに好ましくは100重量%である。
本発明の一つの態様として、成分(A)の全量を100重量%として、成分(A)に含まれる炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量は2重量%未満であることが好ましい。
成分(B)の全量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上の単量体単位との合計含有量は、好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%以上、さらに好ましくは100重量%である。
プロピレン系共重合体(X)は、プロピレン系共重合体成分(A)とプロピレン系共重合体成分(B)とを多段で連続的に重合して得ることができる。上記方法としては、例えば、上流の重合槽においてプロピレン系共重合体成分(A)を重合した後、プロピレン系共重合体成分(A)を下流の重合槽へ移送し、下流の重合槽において、プロピレン系共重合体成分(A)の存在下、プロピレン系共重合体成分(B)を重合する方法が挙げられる。上流の重合槽においてプロピレン系共重合体成分(B)を重合し、下流の重合槽においてプロピレン系共重合体成分(A)を重合してもよい。多段で重合する場合、各重合槽の重合方法の組み合わせとしては、液相重合法−気相重合法、気相重合法−気相重合槽等が挙げられる。
プロピレン系共重合体(X)は、重合後、MFRを調整するために、有機過酸化物を添加して溶融混練してもよい。
本発明の多層フィルムに含まれるプロピレン−エチレン共重合体(Y)は、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が80重量%以上94重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が6重量%以上20重量%以下であるプロピレン−エチレン共重合体である。エチレンに由来する単量体単位の含有量は、低温シール性の観点から6重量%以上である。エチレンに由来する単量体単位の含有量は、表面処理前後でのヒートシール温度差を小さくし、耐ブロッキング性を向上するという観点から、好ましくは15重量%以下、より好ましくは、6重量%以上10重量%以下である。エチレンに由来する単量体単位の含有量が6重量%以下である場合は、低温シール性が不十分である場合があり、20重量%を超えるとコロナ処理前後のシール温度差が大きくなる場合や耐ブロッキング性が悪化する場合がある。
上記プロピレン系共重合体(Y)の全量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位との合計含有量は、好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%以上、さらに好ましくは100重量%である。
JIS K7210に準拠して温度230℃、荷重21.18Nで測定されるプロピレン−エチレン共重合体(Y)のMFRは、好ましくは0.1〜20g/10分、より好ましくは1〜15g/10分、さらに好ましくは1〜10g/10分である。
上記表層の濡れ張力は、低温シール性、耐ブロッキング性の観点から、好ましくは38dyne/cm以上である。
本発明の多層フィルムは、例えば、以下のものが挙げられる。
(1)プロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含む上記表層一層と基材層とを有する多層フィルム。
(2)プロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含む上記表層二層の間に基材層を有する多層フィルム。
(3)プロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含む上記表層一層と、上記表層とは異なる表層との間に基材層を有する多層フィルム。
基材層は、特に限定されず単層でもよく、多層でもよい。基材層としては、例えば結晶性α−オレフィン重合体からなる層が用いられ、特に結晶性ポリプロピレンが好適に使用される。
結晶性ポリプロピレンは、一般的には沸騰ヘプタン不溶部分を80%以上含み、極限粘度([η]) が1.3〜4.2dl/gを有し、重合体中のプロピレン成分が95%以上のものが好適に使用できる。また結晶性ポリプロピレンは、5%以下のエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン成分等を含む共重合体であってもよい。
本発明の多層フィルムが上記(2)の多層フィルムである場合、二つの表層は同一の樹脂組成でもよく、異なる種類の樹脂からなるものでもよく、同一の種類の樹脂を使用し、各樹脂の含有量が異なるものでもよい。
高分子分析ハンドブック(1985年、朝倉書店発行)の第256頁に記載されているIRスペクトル測定法により求めた。
高分子分析ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の第619頁に記載されているIRスペクトル測定法により求めた。
プロピレン−エチレン共重合体に含まれるプロピレンに由来する単量体単位の含有量は、下記式により求めた。
プロピレンに由来する単量体単位の含有量=100−エチレンに由来する単量体単位の含有量
プロピレン−1−ブテン共重合体に含まれるプロピレンに由来する単量体単位の含有量は、下記式により求めた。
プロピレンに由来する単量体単位の含有量=100−1−ブテンに由来する単量体単位の含有量
JIS K7210に従い、温度230℃、荷重21.18Nで測定した。
プロピレン系共重合体を熱プレス成形(230℃で5分間予熱後、3分間かけて50kgf/cm2まで昇圧し2分間保圧した後、30℃、30kgff/cm2で5分間冷却)して、厚さ0.5mmのシートを作製し、そのうちの約10mgを試料として用いた。示差走査型熱量計により、窒素雰囲気下で、試料を封入したアルミニウムパンを、(1)220℃で5分間保持し、次に(2)5℃/分の速度で220℃から−80℃まで降温し、次に(3)−80℃において5分間保持し、次に(4)−80℃から220℃まで5℃/分の速度で昇温した。過程(4)における熱量測定により得られた示差走査熱量測定曲線において、最大吸熱ピークを示す温度(℃)を融点とした。
JIS K6768に従い測定した。
フィルムの表面同士を重ね合わせ、所定の温度に加熱されたヒートシーラー(東洋精機製)により2kg/cm2Gの荷重で2秒間圧着してヒートシールを行った。ヒートシールされたサンプルを24時間、温度23℃、湿度50%で状態調整した後、温度23℃、湿度50%で剥離速度200mm/分、剥離角度180度で剥離した時の剥離抵抗力が300g/25mm幅になるシール温度を求め、ヒートシール温度とした。
100mm×30mmのフィルムサンプル2枚の測定面同士を重ね合わせて、設置面積40mm×30mmで重量500gの錘をのせ、60℃のオーブン内で3時間熱処理した。その後、温度23℃、湿度50%の雰囲気下に30分以上放置した後、200mm/分の引張速度で剪断剥離力を測定した。
特開2002−69143号公報に記載の方法を参考に、成分A−1(プロピレン−エチレン共重合体、エチレンに由来する単量体単位の含有量=4重量%)19重量%と成分B−1(プロピレン−1−ブテン共重合体、1−ブテンに由来する単量体単位の含有量=25重量%)81重量%からなるプロピレン系共重合体(X−1)を得た。得られたプロピレン系共重合体(X−1)100重量部に対して、ハイドロタルサイト(協和化学工業株式会社製)0.01重量部、イルガノックス1010(チバスペシャリティーケミカルズ株式会社製)0.15重量部、スミライザーGP(住友化学株式会社製)0.03重量部およびMFR調整剤を混合した後、溶融混練してMFRが7g/10分であるペレット(X−1a)を得た。MFR調整剤には、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンをポリプロピレン粉末に8%含浸させたマスターバッチを使用した。
プロピレン系共重合体(Y−1)として、Versify3200(ダウ・ケミカル社製)(プロピレン−エチレン共重合体、エチレンに由来する単量体単位の含有量=8重量%、Tm=86℃、MFR=8g/10分)を用いた。
[プロピレン系共重合体組成物]
プロピレン系共重合体ペレット(X−1a)95重量%、プロピレン系共重合体(Y−1)5重量%を溶融混練してプロピレン系共重合体組成物ペレットを得た。
[延伸フィルムの作製]
一方の表層用に上記で得られたプロピレン系重合体組成物ペレットを用い、基材層用にFS2011DG3(住友化学株式会社製、Tm=159℃、MFR=3g/10分であるポリプロピレン)を用い、二つの押出機と一機の共押出Tダイと縦延伸機と横延伸機とを備えた共押出パイロットテンター(三菱重工業株式会社製)により、多層二軸延伸フィルムを作製した。具体的には、まず、上記プロピレン系共重合体組成物ペレットを一方の押出機へ供給し230℃で溶融混練し、FS2011DG3を他方の押出機へ供給し260℃で溶融混練した。各押出機で溶融混練された各樹脂を、一機の共押出Tダイに供給した。このTダイから、表層/基材層である2種2層構成として押出された樹脂を、30℃の冷却ロールにて急冷、固化することにより、厚さ1mmのキャストシートを得た。得られたキャストシートを、延伸温度120℃で、縦延伸機のロール周速差によって、縦方向に5倍に延伸し、引き続いて横延伸機により、延伸温度157℃で、横方向に8倍に延伸した後、165℃で熱処理を行い、表層厚み/基材層厚み=1μm/20μmである多層二軸延伸フィルムを得た(ライン速度=25m/分)。さらに得られた多層二軸延伸フィルムに対して、上記プロピレン系共重合体組成物ペレットからなる表層の濡れ張力が38dyne/cmとなるようにインラインでコロナ処理を施した。延伸フィルムの物性の評価結果を表1に示した。
表1に記載のプロピレン系共重合体組成物を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で表面の濡れ張力が38dyne/cmである多層二軸延伸フィルムを得た。
Claims (4)
- 二つ以上の層を有する多層フィルムであって、
少なくとも一方の表層が、下記プロピレン系共重合体(X)と下記プロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含み、
上記表層に含まれるプロピレン系共重合体(X)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体(X)の含有量が60重量%以上95重量%以下であり、
プロピレン−エチレン共重合体(Y)の含有量が5重量%以上40重量%以下であり、
上記表層の濡れ張力が35dyne/cm以上45dyne/cm以下である多層フィルム。
プロピレン系共重合体(X):下記プロピレン系共重合体成分(A)と下記プロピレン系共重合体成分(B)とを含み、
プロピレン系共重合体(X)に含まれるプロピレン系共重合体成分(A)とプロピレン系共重合体成分(B)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体成分(A)の含有量が1〜35重量%であり、
プロピレン系共重合体成分(B)の含有量が99〜65重量%である
プロピレン系共重合体。
プロピレン系共重合体成分(A):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が95重量%以上99重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が1重量%以上5重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン系共重合体成分(B):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が60重量%以上80重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が20重量%以上40重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン−エチレン共重合体(Y):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が80重量%以上94重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が6重量%以上20重量%以下であるプロピレン−エチレン共重合体。 - 上記プロピレン系共重合体成分(A)がプロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が95重量%以上99重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が1重量%以上5重量%以下であるプロピレン系共重合体成分である請求項1に記載の多層フィルム。
- 二軸延伸フィルムである請求項1または2に記載の多層フィルム。
- 下記プロピレン系共重合体(X’)と下記プロピレン−エチレン共重合体(Y)とを含み、
プロピレン系共重合体(X’)とプロピレン−エチレン共重合体(Y)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体(X’)の含有量が60重量%以上95重量%以下であり、
プロピレン−エチレン共重合体(Y)の含有量が5重量%以上40重量%以下であるプロピレン系重合体組成物。
プロピレン系共重合体(X’):下記プロピレン系共重合体成分(A’)と下記プロピレン系共重合体成分(B)とを含み、
プロピレン系共重合体(X)に含まれるプロピレン系共重合体成分(A’)とプロピレン系共重合体成分(B)の合計含有量を100重量%として、
プロピレン系共重合体成分(A’)の含有量が1〜35重量%であり、
プロピレン系共重合体成分(B)の含有量が99〜65重量%である
プロピレン系共重合体。
プロピレン系共重合体成分(A’):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が95重量%以上99重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が1重量%以上5重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン系共重合体成分(B):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が60重量%以上80重量%以下であり、エチレンおよび炭素数4以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量が20重量%以上40重量%以下であるプロピレン系共重合体成分。
プロピレン−エチレン共重合体(Y):プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを有し、プロピレンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位の合計含有量を100重量%として、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が80重量%以上94重量%以下であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量が6重量%以上20重量%以下であるプロピレン−エチレン共重合体。
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