JP2017204609A - 断面形状測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの断面形状を測定することのできる断面形状測定方法を提供する。【解決手段】回転可能な上下定盤21,22によって研磨されていくウエーハWの厚さを、上定盤21に設けられた計測孔50を介して厚さ測定部111により測定し、ウエーハWの断面形状を求める断面形状測定方法であって、厚さ測定部111が測定する厚さと、厚さを測定したウエーハWの面内位置を求める位置演算部112によって求められる面内位置とをそれぞれ複数取得していき、各面内位置における厚さを、ウエーハWの中心から各面内位置までの径方向距離に対応するウエーハWの所定の径方向の各位置における厚さに変換処理して、所定の径方向のウエーハWの断面形状を求める。【選択図】図1

Description

この発明は、例えばシリコンウエーハなどのワークの断面形状を測定する断面形状測定方法に関する。
従来から、ウエーハを保持したキャリアプレートを自転及び公転をさせてウエーハの両面を研磨する両面研磨装置が知られている(特許文献1参照)。
係る両面研磨装置は、研磨中のウエーハの厚みが計測可能な厚み計測器と、計測用の貫通した穴を有する上定盤と、下定盤と、サンギアと、インターナルギアと、キャリアプレートなどを備え、上定盤と下定盤とでキャリアプレートを挟み込むとともにこのキャリアプレートをサンギア及びインターナルギアに噛合させ、このサンギア及びインターナルギアを回転させることによってキャリアプレートを自転及び公転させていき、さらに上定盤及び下定盤を回転させていくことにより、キャリアプレートに保持されたウエーハの両面を研磨していくものである。
また、この両面研磨装置は、キャリアプレートを自転のみさせながらウエーハの両面を研磨する研磨工程を有し、この研磨工程中にウエーハの所定の位置における厚みを計測する計測工程と、この計測工程の計測結果に基づいて研磨終了時期を判断する判定工程とを有している。
特開2015−47656号公報
しかしながら、このような研磨装置にあっては、研磨工程中にウエーハの所定の位置における厚みを計測するだけであるから、ウエーハ(ワーク)の断面形状を求めることができないという問題がある。
研磨加工においては、ワークを所望の厚さに仕上げるだけではなく、所望の断面形状に仕上げることも求められている。
ウエーハの断面形状はSFQRやGBIR等の指標で評価されるが、これらの指標による条件を満たした所望の断面形状を有するワークを得ることにより、その後の半導体デバイス製造工程で製造される半導体デバイスの歩留まりを向上させることができる。
しかしながら、ワークの厚さを計測するだけではワークの断面形状が所望の断面形状に加工されたか否かを判断することができない。そこで、所望の断面形状を有するワークを得るため、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる断面形状測定方法が求められていた。
また、ワークの断面形状は、上定盤、下定盤、サンギア及びインターナルギアの回転速度、加工荷重、研磨スラリーの供給量や温度等任意に設定可能な加工条件と、上定盤及び下定盤等加工面の状態(温度変化や摩耗による形状変化)、研磨スラリーの実温度、ワークの自転状態等研磨進行に伴い随時変動する加工状態とによって変化する。同一の加工条件でワークを研磨したとしても、加工状態が同一になるとは限らない。つまり、同一の加工条件でワークを研磨したとしても加工状態は変動するため、所望の断面形状を有するワークを定常的に得ることができない。そのため、研磨加工中にワークの断面形状を測定し、所望の断面形状でないときは加工条件を制御する必要がある。そこで、所望の断面形状を有するワークを得るため、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる断面形状測定方法が求められていた。
この発明の目的は、研磨加工中にワークの断面形状を測定することのできる断面形状測定方法を提供することにある。
本発明は、回転可能な定盤によって研磨されていくワークの厚さを、前記定盤に設けられた計測孔を介して厚さ測定手段により測定し、前記ワークの断面形状を求める断面形状測定方法であって、前記厚さ測定手段が測定する厚さと、該厚さ測定手段が厚さを測定したワークの面内位置を求める位置算出手段によって求められる面内位置とをそれぞれ複数取得していき、前記各面内位置における厚さを、前記ワークの中心から各面内位置までの径方向距離に対応する前記ワークの所定の径方向の各位置における厚さに変換処理して、前記所定の径方向のワークの断面形状を求めることを特徴とする。
この発明によれば、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる。そのため、ワークの断面形状が所望の断面形状に加工されているか把握しながら研磨加工を進めることができ、所望の断面形状でないときは加工条件を研磨加工中に制御することができる。これにより、定常的に所望の断面形状を有するワークを得ることが可能となる。
この発明に係る研磨装置の実施例の構成を示した説明図である。 図1に示すサンギアとインターナルギアとキャリアプレートの位置関係を示した説明図である。 第1実施例の方法によってウエーハの断面形状を求めた図であり、(A)はウエーハの厚さが測定された面内位置を示す平面図、(B)はその面内位置の径方向距離に対応する軸線上の各位置と厚さとにミラー反転処理及び演算処理を施したグラフである。 第2実施例の方法によってウエーハの断面形状を求めた図であり、(A)はウエーハの厚さが測定された面内位置を示す平面図、(B)はその面内位置の径方向距離に対応する軸線上の各位置と厚さとに演算処理を施したグラフである。 第3実施例の方法によってウエーハの厚さが測定された面内位置を示す平面図である。 第2実施例の方法によってテーパを有するウエーハの断面形状を求めたグラフであり、(A)は1回目のグラフ、(B)は2回目のグラフ、(C)は3回目のグラフである。 (A)は図6(A)に示すグラフに第4実施例の方法によるミラー反転処理及び演算処理を施したグラフ、(B)は図6(B)に示すグラフに第4実施例の方法によるミラー反転処理及び演算処理を施したグラフ、(C)は図6(C)に示すグラフに第4実施例の方法によるミラー反転処理及び演算処理を施したグラフである。 第4実施例の方法によってテーパを有さないウエーハの断面形状を求めたグラフであり、(A)はウエーハの厚さを測定したグラフ、(B)はそのグラフにミラー反転処理及び演算処理を施したグラフである。 第4実施例の方法によってテーパを有するウエーハの断面形状を求めたグラフであり、(A)はウエーハの厚さを測定したグラフ、(B)はそのグラフにミラー反転処理及び演算処理を施したグラフである。 第2実施例の方法によってテーパを有するウエーハの断面形状を求めたグラフである。 第4実施例の方法によってテーパを有するウエーハの断面形状を求めたグラフである。
以下、この発明に係る断面形状測定方法を実施する断面形状測定装置を搭載した研磨装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に示す研磨装置10は、ワークの1つであるウエーハ(シリコンウエーハ)Wの両面を研磨する研磨機20と、研磨中のウエーハWの径方向の断面形状を測定する断面形状測定装置100と、この断面形状測定装置100が測定したウエーハWの径方向の断面形状に基づいて、該断面形状が目標断面形状となるように後述する駆動装置M1〜M5を制御する制御装置300などとを備えている。115はメモリであり、このメモリ115は後述する演算装置110が求めたデータを記憶していく。200は記憶部であり、この記憶部200は求められたウエーハWの断面形状に応じて、この断面形状を目標断面形状にするための適正な加工条件を示すレシピを記憶している。
[研磨機]
研磨機20は、定盤である上定盤21及び下定盤22と、この上定盤21及び下定盤22の中心部に回転自在に配置されたサンギア23と、上定盤21及び下定盤22の外周側に配置されたインターナルギア24と、上定盤21と下定盤22との間に配置され且つワーク保持孔30A(図2参照)が設けられたキャリアプレート30とを有している。また、上定盤21の下面には研磨部材25が設けられており、下定盤22の上面には研磨部材26が設けられている。
キャリアプレート30は、図2に示すようにサンギア23及びインターナルギア24に噛合し、このサンギア23及びインターナルギア24の回転により自転及び公転していくようになっている。このキャリアプレート30の自転及び公転により、キャリアプレート30のワーク保持孔30A内に配置されたウエーハWの両面が研磨部材25,26により研磨されていくようになっている。
上定盤21は、図1に示すように、支持スタッド40及び取付部材41を介してロッド42に固定されている。ロッド42は駆動装置M1によって上下動し、ロッド42の上下動により上定盤21が一体となって上下動するようになっている。
一方、サンギア23の中心部の穴23Aには駆動軸43の上部43Aが貫通するとともに、この上部43Aにサンギア23が固定されており、駆動軸43と一体となってサンギア23が回転していくようになっている。駆動軸43は駆動装置M4によって回転され、サンギア23は駆動装置M4によって駆動軸43と一体となって回転される。
駆動軸43の穴内には、駆動装置M2によって回転される駆動軸44が貫挿され、この駆動軸44の上端部44Aが駆動軸43の上端から突出している。この上端部44Aにはドライバ45が固定されており、ドライバ45は駆動軸44と一体となって回転していく。ドライバ45の外周面には、上定盤21に設けたフック46が係合してドライバ45の回転によって一体となって上定盤21が回転していくようになっている。また、フック46はドライバ45の外周面に対して上下方向に移動可能となっており、これによって、上定盤21はドライバ45に対して上下動可能となっている。
すなわち、上定盤21は、ロッド42の上下動により上下動し、駆動軸44の回転により回転していく。つまり、上定盤21は駆動装置M2によって駆動軸44と一体となって回転される。
下定盤22の中心部の下部には、駆動軸49が形成され、この駆動軸49の中に駆動軸43が回転自在に配置されている。駆動軸49は駆動装置M3によって回転され、下定盤22は駆動装置M3によって駆動軸49と一体となって回転される。
インターナルギア24には、駆動軸47が形成されており、この駆動軸47の中に駆動軸49が回転自在に配置されている。駆動軸47は駆動装置M5によって回転され、インターナルギア24は駆動装置M5によって駆動軸47と一体となって回転される。
上定盤21には、上定盤21の中心から径方向に所定距離離間した位置に計測孔50が形成されている。計測孔50は、上定盤21及び研磨部材25を貫通して形成され、上記の所定距離離間した位置の周方向に沿って等間隔に複数形成されているが、計測孔50は少なくとも一つあればよい。各計測孔50には、測定光である赤外レーザ光を透過する窓部材51が装着されている。また、上定盤21には研磨スラリーを供給する供給孔(図示せず)が設けられている。
上定盤21の中心から径方向へ所定距離離間した位置の上方には、光学ヘッド101が設けられており、上定盤21の回転によって各計測孔50が光学ヘッド101の真下に来るごとに、光学ヘッド101から照射される赤外レーザ光が窓部材51を介してウエーハWを照射していくことになる。
[断面形状測定装置]
断面形状測定装置100は、図1に示すように、上定盤21の計測孔50に装着された窓部材51を介してウエーハWに向けて測定光である赤外レーザ光を照射するとともにウエーハWで反射した反射光を受光する光学ヘッド101と、光学ヘッド101から赤外レーザ光を照射させるためのレーザ発振器102と、演算装置110と、メモリ115とを有している。
[メモリ]
メモリ115は、後述する演算装置110の厚さ測定部111が求めたウエーハWの厚さと、位置演算部112が求めた面内位置における径方向距離(ウエーハWの中心から面内位置までの径方向距離)と、断面形状演算部113が求めたウエーハWの断面形状とのデータを記憶していくものである。
[演算装置]
演算装置110は、光学ヘッド101の反射光の受光に基づいてウエーハWの厚さを測定する厚さ測定部(厚さ測定手段)111と、ウエーハWの厚さが求められた面内位置をサンギア23及びインターナルギア24の回転位置から求め、ウエーハWの中心から面内位置までの径方向距離を求める位置演算部(位置算出手段)112と、厚さ測定部111が求めたウエーハWの厚さと位置演算部112が求めた面内位置における径方向距離とに基づいてウエーハWの断面形状を求める断面形状演算部113とを有している。
[厚さ測定部]
厚さ測定部111は、例えば光反射干渉法で測定するものであり、光学ヘッド101の反射光の受光に基づいて、高速に波長掃引する波長可変レーザ光のウエーハWの面での反射強度を求め、この反射強度から反射の波長分散(ウエーハ表面と裏面で反射する光の干渉の様子)を再構築して周波数解析することにより、ウエーハWの厚さを求めるものである。
[位置演算部]
位置演算部112は、サンギア23及びインターナルギア24の回転位置に基づいて、キャリアプレート30の位置と回転数を求める。すなわち、キャリアプレート30の公転位置と自転位置とを求め、この公転位置と自転位置とに基づいて、光学ヘッド101の真下に来たウエーハWの面内位置を、ウエーハWの中心を原点にしたX,Y座標系の位置として、または極座標(r,θ)として求めていく。求めたウエーハWの面内位置に基づき、ウエーハWの中心から面内位置までの径方向距離を求めていく。
[断面形状演算部]
断面形状演算部113は、メモリ115に記憶されているウエーハWの各面内位置における径方向距離とこれら各面内位置における厚さとのデータを、各面内位置の径方向距離に対応するウエーハWの所定の径方向の各位置における厚さに変換処理し、これらの位置の厚さに基づいてウエーハWの断面形状を求めるものである。ウエーハWの断面形状を求める間隔は任意に設定可能であり、この実施例では例えば15秒間に取得された面内位置と厚さとのデータに基づきウエーハWの断面形状を求め、15秒間隔で新たにウエーハWの断面形状を求めるものである。
すなわち、断面形状演算部113は、メモリ115に記憶されているウエーハWの各面内位置Q1〜Qnにおける径方向距離R1〜RnをX軸上のマイナス側(−150〜0mm)の径方向の距離に対応させ、この対応したX軸上のマイナス側の各位置における厚さを各面内位置Q1〜Qnの厚さから求める。つまり、図3の(B)に示すように、厚さを示すドットD1〜Dnを求める。なお、Z軸は厚さを示し、面内位置Q1〜QnとドットD1〜Dnとの対応はとっていない。
さらに、断面形状演算部113は、求めたドットD1〜DnをZ軸回りにミラー反転処理して、X軸上のプラス側(0〜150mm)の各位置の厚さを示すドットD1′〜Dn′を求める。
すなわち、上記の変換処理は、各面内位置Q1〜Qnの厚さをX軸上のマイナス側の各位置における厚さに変換する処理と、このX軸上のマイナス側の各位置を、原点に対して対称となるようにミラー反転させてX軸上のプラス側の各位置に変換するとともに、このX軸上のプラス側の各位置に対応するX軸上のマイナス側の各位置の厚さをX軸上のプラス側の各位置の厚さに変換する処理とを有する。
そして、断面形状演算部113は、各ドットD1〜Dn,D1′〜Dn′に基づいて多項式近似曲線T1を求め、この多項式近似曲線T1をウエーハW1のX軸方向の断面形状として求めるものである。
この多項式近似曲線T1とドットD1〜Dn,D1′〜Dn′は、図3の(B)に示すように表示部301(図1参照)に表示させることができる。
[制御装置]
制御装置300は、演算装置110が求めたウエーハWの径方向の断面形状に応じて、この断面形状を目標断面形状にするための適正な加工条件を示すレシピを記憶部200から読み出し、この読み出したレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に駆動装置M1〜M5の駆動を制御していく。
また、制御装置300は、駆動装置M1〜M5と演算装置110を制御するようになっている。
[動 作]
次に、上記のように構成される研磨装置10の動作について説明する。
まず、ウエーハWをキャリアプレート30のワーク保持孔30A(図2参照)に装填し、待避位置にある上定盤21を下降させて、ウエーハWを下定盤22と上定盤21とで挟み込む。
次に、両面研磨加工を開始させる。すなわち、制御装置300による駆動装置M2,M3の制御により上定盤21及び下定盤22が回転されていくとともに、駆動装置M1の制御により上定盤21が下方へ押圧される。これにより、上定盤21はウエーハWを押圧していく。また、制御装置300による駆動装置M4,M5の制御によりサンギア23及びインターナルギア24が回転されていき、キャリアプレート30が自転及び公転していく。
上定盤21及び下定盤22の回転と上定盤21の押圧によりウエーハWの両面が研磨されていく。また、キャリアプレート30の自転及び公転によりウエーハWの両面が研磨されていく。上定盤21及び下定盤22は、回転速度が除々に上げられていき高速回転されていく。また、上定盤21によるウエーハWへの荷重も徐々に増加され、高荷重でウエーハWを押圧していく。さらに、サンギア23及びインターナルギア24も回転速度が徐々に上げられていき、キャリアプレート30の自転速度及び公転速度も上昇していく。そして、上定盤21、下定盤22及びキャリアプレート30の高速回転と上定盤21の高荷重とによりウエーハWの両面が研磨されていく。
一方、レーザ発振器102によって光学ヘッド101から赤外レーザ光が下方へ照射されていき、上定盤21の回転により計測孔50が光学ヘッド101の真下に来るごとに、赤外レーザ光が計測孔50の窓部材51を介してウエーハWを照射し、このウエーハWの表面と裏面とで反射した反射光が計測孔50の窓部材51を介して光学ヘッド101へ入射する。
光学ヘッド101が反射光を受光するごとに、受光したウエーハWの表面と裏面の反射光との干渉光に基づいて厚さ測定部111がウエーハWの厚さを求めていく。他方、位置演算部112は、その厚さが求められたウエーハWの面内位置をそれぞれ求め、その面内位置における径方向距離を求めていく。そして、これらウエーハWの厚さと、その厚さが求められたウエーハWの面内位置における径方向距離とがメモリ115に記憶されていく。
このメモリ115には、ウエーハWの厚さと、この厚さが求められたウエーハWの面内位置における径方向距離とのデータが記憶されていくことになる。すなわち、メモリ115には、図3の(A)に示すように、ウエーハW1の面内位置Q1〜Qnにおける径方向距離R1〜Rnと、これらの面内位置Q1〜Qnにおける厚さとが記憶されることになる。
断面形状演算部113は、メモリ115に記憶されたデータ、すなわちウエーハW1の各面内位置Q1〜Qnにおける径方向距離R1〜Rnと、これら面内位置Q1〜Qnにおける厚さとのデータを、ウエーハW1のX軸上のマイナス側の径方向の各位置における厚さに変換処理し、これらの位置の厚さに基づいてウエーハW1のX軸方向の断面形状を求める。
すなわち、断面形状演算部113は、メモリ115に記憶されたウエーハW1の各面内位置Q1〜Qnにおける径方向距離R1〜Rnに対応したウエーハW1のX軸上のマイナス側の各位置の厚さを各面内位置Q1〜Qnの厚さから求め、図3の(B)に示すようにX軸上のマイナス側の各位置の厚さを示すドットD1〜Dnを求める。
また、断面形状演算部113は、X軸上のマイナス側の各位置の厚さを示すドットD1〜DnをZ軸回りにミラー反転させて、X軸上のプラス側の各位置の厚さを示すドットD1′〜Dn′を求める。すなわち、一方のX軸上のマイナス側の各位置を原点Oに対して対称となるようにミラー反転させて他方のX軸上のプラス側の各位置に変換するとともに、このX軸上のプラス側の各位置の厚さを各面内位置Q1〜Qnの厚さから求めるものである。
さらに、断面形状演算部113は、各ドットD1〜Dn,D1′〜Dn′に基づいて多項式近似曲線T1を求め、この多項式近似曲線T1をウエーハWのX軸方向の断面形状として求める。求められたウエーハWのX軸方向の断面形状は、メモリ115に記憶される。
そして、図3の(B)に示す多項式近似曲線T1とドットD1〜Dn,D1′〜Dn′は表示部301に表示させることができる。この表示部301の表示により、研磨中のウエーハW1の断面形状を把握することができることとなる。
制御装置300は、断面形状演算部113が求めたウエーハWの断面形状に基づいて、この断面形状を目標断面形状にするための適正な加工条件を示すレシピを記憶部200から読み出し、このレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に各駆動装置M1〜M5の駆動を制御していく。
多項式近似曲線T1とドットD1〜Dn,D1′〜Dn′は、この実施例では15秒間隔で求められていくものであり、表示部301に表示される多項式近似曲線T1とドットD1〜Dn,D1′〜Dn′は15秒ごとに更新されていくことになる。
また、制御装置300は、15秒ごとに求めた新たなウエーハWの断面形状に基づいて、この断面形状を目標断面形状にするための適正な加工条件を示すレシピを記憶部200から読み出し、このレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に各駆動装置M1〜M5の駆動を制御していくことになる。このため、ウエーハWの断面形状を目標の断面形状となるように確実に効率よく研磨していくことができる。
ところで、この第1実施例では、測定されたウエーハW1の面内位置Q1〜QnをウエーハW1の半径(X軸上のマイナス側)上に集めて、X軸上のマイナス側の各位置の厚さを示すドットD1〜Dnとして求め、さらに、このドットD1〜DnをZ軸回りにミラー反転させて、X軸上のプラス側の各位置の厚さを示すドットD1′〜Dn′を求め、これらドットD1〜Dn,D1′〜Dn′からウエーハW1の径方向の断面形状を求めるようにしたものであるから、データ数が少なくてもウエーハW1の径方向の断面形状を求めることができる。
この第1実施例では、測定されたウエーハW1の各面内位置Q1〜QnをウエーハW1のX軸上のマイナス側に集めて、X軸上のマイナス側の各位置の厚さを求めてからウエーハW1のX軸方向の断面形状を求めているが、逆に各面内位置Q1〜Qnの位置をX軸上のプラス側に集めて、X軸上のプラス側の各位置の厚さを求めてから、求めた厚さをZ軸回りにミラー反転させて、X軸上のマイナス側の各位置の厚さを求め、ウエーハW1のX軸方向の断面形状を求めるようにしてもよい。
[第2実施例]
図4は、第2実施例のウエーハW2のX軸方向の断面形状の測定方法を示す説明図である。
図4の(A)において、Q1a〜Q8a,Q1b〜Q6bは、厚さが測定されたウエーハW2の面内位置を示す。
この第2実施例では、まず、第1実施例同様にウエーハW2の中心Oから各面内位置Q1a〜Q8a,Q1b〜Q6bまでの径方向距離を求める。
次に、各面内位置Q1a〜Q8a,Q1b〜Q6bのうちX軸のプラス側にある各面内位置Q1a〜Q8aの径方向距離に対応したウエーハW2のX軸上のプラス側の各位置の厚さを各面内位置Q1a〜Q8aの厚さから求める。すなわち、図4の(B)に示すようにX軸上のプラス側の各位置の厚さを示すドットD1a〜D8aを求める。
同様に、X軸のマイナス側にある各面内位置Q1b〜Q6bの径方向距離に対応したウエーハW2のX軸上のマイナス側の各位置の厚さを各面内位置Q1b〜Q6bの厚さから求める。すなわち、図4の(B)に示すようにX軸上のマイナス側の各位置の厚さを示すドットD1b〜D6bを求める。
そして、これらドットD1a〜D8a,D1b〜D6bに基づいて多項式近似曲線T2を求め、この多項式近似曲線T2をウエーハW2のX軸方向の断面形状として求める。
ドットD1a〜D8a,D1b〜D6bや多項式近似曲線T2は、第1実施例と同様に、演算装置110の断面形状演算部113(図1参照)が求めるものである。
すなわち、第2実施例の断面形状演算部113は、各面内位置Q1a〜Q8a,Q1b〜Q6bのうちX軸のプラス側にある各面内位置Q1a〜Q8aの厚さと径方向距離とに基づいて、X軸上のプラス側の各位置における厚さに変換し、各面内位置Q1a〜Q8a,Q1b〜Q6bのうちX軸のマイナス側にある各面内位置Q1b〜Q6bの厚さと径方向距離とに基づいて、X軸上のマイナス側の各位置における厚さに変換する処理を行い、この処理によってウエーハW2のX軸方向の断面形状を求める。
第2実施例では、ウエーハW2のX軸方向の断面形状を求めているが、同様にしてウエーハW2のY軸方向の断面形状を求めてもよい。このY軸方向の断面形状及びX軸方向の断面形状のデータに基づいて、ウエーハW2の表面形状の傾向を把握することができる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例のウエーハW3のX軸,Y軸と、第1軸J1,第2軸J2との断面形状の測定方法を示す説明図である。
この第3実施例では、X軸を中心にして例えば60°の所定範囲にある面内位置Q1c〜Q7cと、この面内位置Q1c〜Q7cの厚さとに基づいて、第2実施例と同様にしてX軸上の各位置の厚さを示すドット(図示せず)を求め、これらドットに基づいて多項式近似曲線を求めて、ウエーハW3のX軸上の断面形状を求める。
同様にして、Y軸、第1軸J1、第2軸J2の軸上の断面形状を求め、これら4軸の断面形状を表示部301に表示させることができる。また、第1軸J1,第2軸J2は任意に設定することにより、所望の断面形状を測定することができる。
第3実施例における4軸の断面形状は、第1実施例と同様に、演算装置110の断面形状演算部113(図1参照)が求めるものである。
第3実施例の断面形状演算部113は、各面内位置のうちX軸を中心にして所定範囲にある各面内位置Q1c〜Q7cの厚さと径方向距離に基づいてX軸上の各位置における厚さに変換する処理と、前記各面内位置のうちY軸を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいてY軸上の各位置における厚さに変換する処理と、前記各面内位置のうち第1軸J1を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて第1軸J1上の各位置における厚さに変換する処理と、前記各面内位置のうち第2軸J2を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて第2軸J2上の各位置における厚さに変換する処理とを行う変換処理をして、X軸,Y軸と、第1軸J1,第2軸J2の断面形状を求めるものである。
第3実施例によれば、4軸の断面形状を求めるものであるから、より正確にウエーハWの表面形状の傾向を把握することができる。求める断面形状の軸の数を増やすことで、さらに正確にウエーハWの表面形状の傾向を把握することができる。
[第4実施例]
図6の(A)〜(C)は、テーパを有するウエーハWを第2実施例と同様にして求めた曲線(多項式近似曲線)G3,G4,G5である。実際には、各曲線G3,G4,G5に沿って厚さを示す複数のドット(図4(B)参照)があるが、説明の便宜上、そのドットを省略して曲線G3,G4,G5として説明する。以下、他の曲線も同様に説明する。また、曲線G3は1回目(最初の15秒間)、曲線G4は2回目(2回目の15秒間)、曲線G5は3回目(3回目の15秒間)に得られたデータから求めたものである。
このように、ウエーハWがテーパを有する場合、各曲線G3,G4,G5が示すように、データの取得タイミングによって測定値がテーパ成分の影響を受け、断面形状が異なり、測定値の暴れ、つまりウエーハWの最大厚さPと最小厚さVとの差(P‐V値)が大きくなる。データの取得タイミングにより断面形状が異なると、真の断面形状を見極めることが困難となり、所望の断面形状に加工されているか判断することができず、レシピの選定ができない。また、P‐V値が大きいと、その値がテーパ成分の影響による見かけ上の値であるのか凹凸形状による真の値であるのかを見極めることが困難となり、所望の断面形状に加工されているか判断することができず、レシピの選定ができない。
ウエーハWがテーパを有するとP‐V値が大きくなるので、P‐V値が所定値以上のときミラー反転処理を行った上で多項式近似曲線を描画するよう設定することができる。ミラー反転処理をしてから多項式近似曲線を描画することで、テーパ成分を相殺することが可能となる。ただし、このP‐V値に拘らずミラー反転処理を行ってもよい。
ミラー反転処理は、演算装置110の断面形状演算部113(図1参照)が行う。このミラー反転処理は、ウエーハWの中心位置を原点として原点に対して対称に各位置の厚さを反転させるものであり、この反転した各位置の厚さと、反転前の各位置の厚さとに基づいて多項式近似曲線を描画し、ウエーハWの断面形状を求める。
すなわち、図7の(A)〜(C)に示すように、図6の(A)〜(C)の曲線G3,G4,G5をZ軸回りにミラー反転処理して求めた曲線G3′,G4′,G5′と、ミラー反転前の曲線G3,G4,G5とに基づいて多項式近似曲線T3,T4,T5を求めてウエーハWのX軸上の断面形状を求める。
このように、ミラー反転処理を行ってから多項式近似曲線描画処理を行うので、図7の(A)〜(C)の多項式近似曲線T3,T4,T5から分かるように、データの取得タイミングが変化しても断面形状の変化と、P‐V値の暴れを防ぐことができる。
図8の(A)に示す曲線G6は、ウエーハWの断面形状が凸形状で、テーパを有さない場合のX軸上の各位置の厚さを示す曲線である。そして、この曲線G6をZ軸回りにミラー反転処理して、図8の(B)に示す曲線G6′を求め、この曲線G6′と曲線G6とに基づいて多項式近似曲線T6を求めてウエーハWのX軸上の断面形状を求める。
この実施例では曲線G6のP‐V値は0.5μmであり、ウエーハWはテーパを有さないため凸成分のみがP‐V値に反映される。
図9の(A)に示すG7は、ウエーハWの断面形状が凸形状で、テーパを有する場合のX軸上の各位置の厚さを示す曲線である。そして、この曲線G7をZ軸回りにミラー反転処理して曲線G7′を求め、この曲線G7′と曲線G7とに基づいて多項式近似曲線T7を求めてウエーハWのX軸上の断面形状を求める。
曲線G7のP‐V値は1.0μmであるが、ミラー反転処理を施した多項式近似曲線T7のP‐V値は0.5μmとなる。
曲線G7のP‐V値は、ウエーハWの凸成分にテーパ成分が反映されてしまうが、多項式近似曲線T7のP‐V値は、ミラー反転処理を施していることにより、テーパ成分が相殺されて凸成分のみがP‐V値に反映される。ウエーハWの断面形状が凹形状の場合も同様にテーパ成分が相殺されて凹成分のみがP‐V値に反映されることになる。
このため、テーパ成分を取り除いた凹凸成分のみを反映したウエーハWのX軸上の断面形状を求めることができる。
図10は、テーパを有するウエーハWを測定し、ミラー反転処理を施していない例を示すものであり、X軸上の位置のウエーハWの厚さのデータ(ドット)と、この厚さに基づく多項式近似曲線T8とを示す。この図10に示すように、ウエーハWがテーパを有すると、テーパ成分が多項式近似曲線T8に影響を及ぼす。
図11は、テーパを有するウエーハWを測定し、ミラー反転処理を施した例を示すものであり、X軸上の位置のウエーハWの厚さのデータ(ドット)と、この厚さに基づく多項式近似曲線T9とを示す。この図11に示すように、ウエーハWがテーパを有していても、多項式近似曲線T9からテーパ成分が相殺され、ウエーハWの凹凸成分のみが反映されていることが分かる。
このように、図11のグラフから分かるように、ミラー反転処理を施すことにより、テーパ成分を相殺してウエーハWの凹凸成分のみを反映させることができる。
上記実施例は、いずれも1つのウエーハWからその厚さと、その厚さが求められたウエーハWの面内位置における径方向距離とを取得して、ウエーハWの断面形状を求めるが、複数のウエーハWを研磨する場合も同様にして、ウエーハWの断面形状を求めることができる。例えば、5つのウエーハWを5つのキャリアプレート30を使用して同時に研磨していく場合、5つのウエーハWからそれぞれの厚さと、その厚さが求められたそれぞれのウエーハWの面内位置における径方向距離とが取得されていき、これら5つのウエーハWから取得されたデータに基づいて上記実施例と同様に処理することにより、単一の断面形状を求めることができる。また、5つのウエーハWの位置は、図2に示すサンギア23及びインターナルギア24の回転位置に基づいて求めることができ、これにより、5つのウエーハWごとに厚さ及び面内位置における径方向距離のデータを取得することができる。これら厚さ及び面内位置における径方向距離のデータをウエーハWごとに上記実施例と同様に処理することにより、5つのウエーハWごとの断面形状を求めることができる。
上記実施例では、上定盤21に計測孔50を設けているが、下定盤22に計測孔を設けて、下からウエーハWの下面に赤外レーザ光を照射してウエーハWの厚さを測定するようにしてもよい。
上記実施例では、ウエーハWの断面形状を多項式近似曲線描画処理により求めているが、多項式近似曲線描画処理のほかに移動平均処理など軸上の各位置の厚さを平均化しウエーハWの断面形状を可視化できればどのような方法で求めてもよい。
上記実施例では、光学ヘッド101は上定盤21の上方に設けられているが、上定盤21上に設け上定盤21とともに回転しながらウエーハWの断面形状を測定するようにしてもよい。
上記実施例はいずれもウエーハWの両面を研磨する研磨装置について説明したが、ウエーハWの片面だけを研磨する研磨装置にも適用可能である。
上記実施例では、研磨加工中にウエーハWの断面形状を測定し、加工条件を研磨加工中に制御する場合について説明したが、研磨加工と研磨加工との間にウエーハWの断面形状を測定し、次研磨加工において加工条件を制御するようにしてもよい。
また、上記実施例では、シリコンウエーハを研磨する場合について説明したが、これに限らず、ガラス、セラミックス、水晶等の薄板状のワークであればよい。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 研磨装置
20 研磨機
21 上定盤(定盤)
22 下定盤(定盤)
50 計測孔
100 断面形状測定装置
101 光学ヘッド
110 演算装置
111 厚さ測定部
112 位置演算部
113 断面形状演算部
115 メモリ
200 記憶部
W ウエーハ(ワーク)





Claims (8)

  1. 回転可能な定盤によって研磨されていくワークの厚さを、前記定盤に設けられた計測孔を介して厚さ測定手段により測定して、前記ワークの断面形状を求める断面形状測定方法であって、
    前記厚さ測定手段が測定する厚さと、該厚さ測定手段が厚さを測定したワークの面内位置を求める位置算出手段によって求められる面内位置とをそれぞれ複数取得していき、
    前記各面内位置における厚さを、前記ワークの中心から各面内位置までの径方向距離に対応する前記ワークの所定の径方向の各位置における厚さに変換処理して、前記所定の径方向のワークの断面形状を求めることを特徴とする断面形状測定方法。
  2. 前記所定の径方向は、前記ワークの中心を原点として設定したX軸方向であり、
    前記変換処理は、前記X軸のマイナス側またはプラス側の一方の径方向の各位置における厚さに変換する処理と、
    前記一方の径方向の各位置を、前記原点に対して対称となるように反転させて他方の径方向の各位置に変換するとともに、この他方の径方向の各位置に対応する前記一方の径方向の各位置の厚さを他方の径方向の各位置の厚さに変換する処理とであり、
    これら処理によって、ワークのX軸方向の断面形状を求めることを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定方法。
  3. 前記所定の径方向は、前記ワークの中心を原点として設定したX軸方向であり、
    前記変換処理は、前記各面内位置のうちX軸方向のプラス側にある各面内位置の厚さと径方向距離とに基づいて、X軸上のプラス側の各位置における厚さと、
    前記各面内位置のうちX軸方向のマイナス側にある各面内位置の厚さと径方向距離とに基づいて、X軸上のマイナス側の各位置における厚さとに変換する処理であり、
    これら処理によって、ワークのX軸方向の断面形状を求めることを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定方法。
  4. 前記所定の径方向は、前記ワークの中心を原点として設定したX軸方向及びY軸方向であり、
    前記変換処理は、前記各面内位置のうちX軸を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて、X軸上の各位置における厚さに変換する処理と、前記各面内位置のうちY軸を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて、Y軸上の各位置における厚さに変換する処理とであり、
    これら処理によって、ワークのX軸方向の断面形状とY軸方向の断面形状とを求めることを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定方法。
  5. 前記所定の径方向は、前記ワークの中心を原点として設定したX軸方向と、前記原点を通り且つ前記X軸に対して所定角度をなすとともにこの所定角度が任意に設定可能な少なくとも一つの第1軸方向とであり、
    前記変換処理は、前記各面内位置のうちX軸を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて、X軸上の各位置における厚さに変換する処理と、前記各面内位置のうち前記第1軸を中心にして所定範囲にある各面内位置の厚さと径方向距離に基づいて、前記第1軸上の各位置における厚さに変換する処理とであり、
    これら処理によって、ワークのX軸方向の断面形状と前記第1軸方向の断面形状とを求めることを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定方法。
  6. 前記取得した複数の面内位置の厚さのうち、その厚さの最大値と最小値との差が所定値以上のとき、前記ワークの中心を原点とし、原点に対して対称となるように各位置を反転させ、この反転した各位置の厚さと、反転前の各位置の厚さとからワークの断面形状を求めることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の断面形状測定方法。
  7. 前記ワークの断面形状を多項式近似曲線により求めることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の断面形状測定方法。
  8. 前記厚さ測定手段が測定した厚さと、前記位置算出手段が求めた面内位置とを所定時間ごとにそれぞれ複数取得していき、
    前記所定時間ごとにワークの断面形状を求めていくことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の断面形状測定方法。







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