JP2017204505A - 熱電変換装置 - Google Patents

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泰隆 吉田
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健一朗 中島
亮史 村岡
Akifumi Muraoka
亮史 村岡
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Abstract

【課題】熱電変換モジュールから電流を取り出すための端子による熱電変換装置の大型化を抑制する。【解決手段】熱電変換装置1は、直列に接続される複数のn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22を有し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュール20と、熱電変換モジュール20の一端が電気的に接続されている底板部11と、底板部11から電気的に絶縁され熱電変換モジュール20の他端が電気的に接続されている蓋部12とを有し、熱電変換モジュール20を収容する筐体10とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、温度差を利用して発電を行う熱電変換装置に関する。
従来、トムソン効果、ペルチェ効果あるいはゼーベック効果等の熱電効果を発揮する熱電半導体を用いた熱電変換素子によって、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換装置が知られている。
この種の熱電変換装置では、例えば温度上昇に起因する熱電変換素子の劣化等を抑制するため、気密性を有する筐体内に熱電変換モジュールを収容した構成を採用することが多い。
このような熱電変換装置として、特許文献1には、高温側ケース半体および低温側ケース半体からなる気密ケースに、熱電変換モジュールを収容した熱電変換装置が開示されている。この熱電変換装置では、熱電変換モジュールを構成する熱電素子にリード線を介して接続された貫通電極が、気密ケースを貫通して突出するように設けられている。
特開2013−191801号公報
ところで、熱電変換装置において、熱電変換モジュールを収容する筐体を貫通して外部に延びる端子を設けた場合、筐体から端子が突出する。この場合、熱電変換装置が大型化して熱電変換装置の設置の自由度が低下するおそれがある。
本発明は、熱電変換モジュールから電流を取り出すための端子による熱電変換装置の大型化を抑制することを目的とする。
本発明が適用される熱電変換装置は、直列に接続される複数の熱電変換素子を有し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、前記熱電変換モジュールの一端が電気的に接続されている第1筐体部と、当該第1筐体部から電気的に絶縁され当該熱電変換モジュールの他端が電気的に接続されている第2筐体部とを有し、当該熱電変換モジュールを収容する筐体とを備える。
ここで、前記筐体の前記第1筐体部および前記第2筐体部は、前記熱電変換モジュールから電流を取り出すための端子としてはたらくことを特徴とすることができる。
また、前記筐体の前記第1筐体部および前記第2筐体部は、外部に露出しない内壁面にて前記熱電変換モジュールと電気的に接続されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子が電極を介して直列に接続され、前記筐体は、弾性を有する部材からなり、前記熱電変換モジュールの一端または他端に位置する前記電極に対し弾性復元力により接触することで、前記第1筐体部または前記第2筐体部と当該電極とを電気的に接続する接触部材を有することを特徴とすることができる。
さらにまた、前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子が電極を介して直列に接続され、前記熱電変換モジュールの一端または他端に位置する前記電極と、前記第1筐体部または前記第2筐体部とを、嵌合により電気的に接続する接続部材を有することを特徴とすることができる。
また、前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子を直列に接続するとともに、それぞれの熱電変換素子を挟んで低温側および高温側に対向配置される複数の低温側電極と複数の高温側電極とを有し、前記筐体の前記第1筐体部は前記低温側電極に対向し、前記第2筐体部は前記高温側電極に対向することを特徴とすることができる。
さらに、前記筐体の前記第1筐体部には、前記熱電変換モジュールの一端に位置する前記低温側電極が電気的に接続され、前記第2筐体部には、当該熱電変換モジュールの他端に位置する前記高温側電極が電気的に接続されていることを特徴とすることができる。
本発明によれば、熱電変換モジュールから電流を取り出すための端子による熱電変換装置の大型化を抑制することができる。
実施の形態1が適用される熱電変換装置の概略構成を示した斜視図である。 図1に示した熱電変換装置の分解斜視図である。 熱電変換装置の内部構造を説明するための図であり、図1のIII−III断面図である。 実施の形態が適用される熱電変換モジュールの概略構成を示した斜視図である。 実施の形態2が適用される熱電変換装置を示した図であり、熱電変換装置の断面図である。 実施の形態2が適用される熱電変換装置における熱電変換モジュールの構成の一例を示した図である。 実施の形態3が適用される熱電変換装置を示した図であり、熱電変換装置の断面図である。
[実施の形態1]
続いて、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1が適用される熱電変換装置1の概略構成を示した斜視図である。また、図2は、図1に示した熱電変換装置1の分解斜視図である。さらに、図3は、熱電変換装置1の内部構造を説明するための図であり、図1のIII−III断面図である。
熱電変換装置1は、例えば、ゴミ焼却場等において発生する熱エネルギーを電気エネルギーに変換するために用いられる。
本実施の形態の熱電変換装置1は、焼却によって発生した高温の排気ガス等の熱源に接触するように設けられる筐体10と、筐体10の内部に収容され筐体10を介して受けた熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュール20とを備えている。さらに、熱電変換装置1は、筐体10と熱電変換モジュール20とを絶縁するための絶縁基板31、32を備えている。
なお、詳細については後述するが、図1に示すように、熱電変換装置1を外側から見た場合、熱電変換装置1(筐体10)の表面には、熱電変換モジュール20で発生した電流を筐体10の外部へ導くための端子等が突出していない。
筐体10は、円板状の形状を有し、その表面に絶縁基板31を介して熱電変換モジュール20が積載される第1筐体部の一例としての底板部11と、有底円筒状の形状を有し、底板部11に積載された熱電変換モジュール20を、絶縁基板32を介して覆う第2筐体部の一例としての蓋部12とを有している。
本実施の形態の熱電変換装置1は、通常、筐体10の蓋部12側が熱源側(高温側)に位置し、底板部11が熱源とは反対側(低温側)に位置するように設置される。
また、詳細については後述するが、筐体10の底板部11および蓋部12は、それぞれ熱電変換モジュール20が電気的に接続され、熱電変換モジュール20から電流を取り出すための端子として機能する。この例では、筐体10の底板部11が負極として機能し、蓋部12が正極として機能する。
底板部11は、円形状の表面および裏面を有しており、表面の中央部に、絶縁基板31を介して熱電変換モジュール20が積載される。底板部11は、導電性を有し且つ熱伝導性の高い材料により構成される。この例では、底板部11は、銅により構成されている。
また、底板部11には、熱電変換モジュール20の後述する下側電極25を固定するためのネジ15が挿入されるネジ穴114が設けられている。また、底板部11における表面の周囲には、底板部11と蓋部12とを絶縁するための絶縁部材14が取り付けられている。
絶縁部材14は、円環形状を有しており、筐体10が組み立てられた状態で、蓋部12の後述する鍔部123に接触することで、底板部11と蓋部12とを絶縁する。絶縁部材14としては、例えば、絶縁性を有し且つ耐熱性の高い弾性材料からなるOリング等を用いることができる。
なお、図示は省略するが、底板部11には、熱電変換モジュール20の低温側における過度な温度上昇を抑制する目的で、冷却水を通過させるための管路や、放熱を促すためのフィン等を設けてもよい。
蓋部12は、導電性を有し且つ耐熱性および熱伝導性の高い材料により構成される。熱電変換装置1の用途等によっても異なるが、高温側に位置する蓋部12には、例えば最高で800℃程度まで加熱された排気ガス等が接触する場合がある。この例では、蓋部12は、導電性を有し、底板部11に用いる銅と比較して耐熱性の高いステンレスにより構成されている。
また、蓋部12は、円板状の形状を有し、絶縁基板32を介して熱電変換モジュール20に対向する天井部121と、円筒状の形状を有し、天井部121の周囲から底板部11側に向かって伸びる側部122と、円環状の形状を有し、側部122の端部から外周側に向かって伸びる鍔部123とを有している。
さらに、蓋部12には、側部122の内周面から突出し、熱電変換モジュール20の後述する下側電極25に接触する接触部材16が取り付けられている。
接触部材16は、導電性を有するステンレス製の板バネ等からなり、筐体10が組み立てられた状態で、弾性復元力により熱電変換モジュール20の下側電極25(後述する他端側電極25b)に押し付けられるようになっている。これにより、接触部材16を下側電極25と確実に接触させることができる。
また、本実施の形態の筐体10では、底板部11や蓋部12の外表面に、他の装置等との電気的な接続を防止するための絶縁性の被膜(不図示)や、熱源からの熱による変形を抑制するための耐熱性の被膜(不図示)等を設けてもよい。
本実施の形態の熱電変換装置1では、筐体10が組み立てられた状態では、底板部11と蓋部12の天井部121および側部122との間に空間が形成されており、この空間内に熱電変換モジュール20が収容されている。また、この筐体10内に形成される空間は、アルゴン等の不活性ガスが充填されていること、または真空引きされていることが好ましい。
絶縁基板31、32は、それぞれ、熱電変換モジュール20の形状に対応した長方形状の板状部材により構成される。また、絶縁基板31、32は、絶縁性を有し且つ耐熱性の高い材料により構成される。絶縁基板31、32として具体的には、アルミナセラミックスや窒化アルミニウム、窒化ホウ素等を用いることができる。
本実施の形態の熱電変換装置1では、絶縁基板31により、熱電変換モジュール20の後述する下側電極25と筐体10の底板部11とが絶縁されている。また、絶縁基板32により、熱電変換モジュール20の後述する上側電極26と筐体10の蓋部12における天井部121とが絶縁されている。
続いて、熱電変換モジュール20の構成について説明する。図4は、本実施の形態が適用される熱電変換モジュール20の概略構成を示した斜視図である。ただし、図4では、熱電変換モジュール20を挟んで設けられる絶縁基板31、32を、併せて示している。
本実施の形態の熱電変換モジュール20は、複数のn型熱電変換素子21と複数のp型熱電変換素子22とを有している。また、熱電変換モジュール20は、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22を接続する複数の電極(低温側電極の一例としての下側電極25、高温側電極の一例としての上側電極26)を備えている。
本実施の形態において、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、それぞれが直方体状の形状を有している。また、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、Sb(アンチモン)を含むとともに充填スクッテルダイト構造を有する熱電半導体によって構成されている。なお、n型熱電変換素子21と対応する下側電極25または上側電極26との間、およびp型熱電変換素子22と対応する下側電極25または上側電極26との間には、必要に応じて、これらの間にかかる応力を緩和する応力緩和層を設けることができる。
本実施の形態の熱電変換モジュール20では、n型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22は、格子状に並べられている。そして、n型熱電変換素子21とp型熱電変換素子22とは、交互となるように、複数の電極(下側電極25、上側電極26)を介して直列に接続されている。
さらに、熱電変換モジュール20は、例えば耐熱性の接着剤等からなる接合部(不図示)を介して、下側電極25を絶縁基板31に接合し、上側電極26を絶縁基板32に接合した構成としてもよい。
この例では、直列接続されるn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22のうち、一端に位置するn型熱電変換素子21および他端に位置するp型熱電変換素子22に下側電極25が接続されている。言い換えると、この例では、直列接続されるn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22の両端に、下側電極25が位置している。
そして、この一端のn型熱電変換素子21および他端のp型熱電変換素子22に接続される下側電極25は、図4に示すように、絶縁基板31の外周からはみ出した状態となっている。
なお、以下の説明において、一端のn型熱電変換素子21に接続される下側電極25を一端側電極25aと称し、他端のp型熱電変換素子22に接続される下側電極25を他端側電極25bと称する場合がある。
本実施の形態の熱電変換モジュール20では、各熱電変換素子(n型熱電変換素子21、p型熱電変換素子22)の高温側と低温側とに大きな温度差が生じることで、起電力が発生する。そして、一端側電極25aと他端側電極25bとの間に電気抵抗負荷を与えることで、他端側電極25b側から一端側電極25a側に向かって電流が流れる。
続いて、本実施の形態の熱電変換装置1の内部構造について、より詳細に説明する。
本実施の形態の熱電変換装置1では、絶縁基板31、32を接合した熱電変換モジュール20が、筐体10の底板部11と蓋部12との間に形成される空間内に収容されている。
図3に示すように、熱電変換装置1では、筐体10の底板部11の表面上に、絶縁基板31、熱電変換モジュール20および絶縁基板32が順に積載されている。そして、熱電変換装置1では、絶縁基板31によって、熱電変換モジュール20の下側電極25と筐体10の底板部11とが、電気的に絶縁されている。
また、熱電変換装置1では、図3に示すように、熱電変換モジュール20における一端側電極25aが、導電性の材料からなるネジ15を介して、筐体10の底板部11に固定されている。これにより、熱電変換装置1では、熱電変換モジュール20の一端側電極25aが、ネジ15を介して、筐体10の底板部11に対して電気的に接続されている。これにより、本実施の形態では、熱電変換モジュール20の一端側電極25aと底板部11とが、外部に露出しない内壁面にて筐体10に電気的に接続されている。
さらに、熱電変換装置1では、底板部11に取り付けられた絶縁部材14に対して鍔部123が接触するように、底板部11と蓋部12とが固定されている。そして、熱電変換装置1では、底板部11と蓋部12とが、絶縁部材14によって電気的に絶縁されている。なお、筐体10の底板部11と蓋部12との固定方法は、底板部11と蓋部12との絶縁を維持することができれば特に限定されず、例えば、絶縁性の被覆を有するネジ部材(不図示)を用いて固定する方法や、耐熱性および絶縁性を有する接着剤(不図示)等を用いて固定する方法等を採用することができる。
また、熱電変換装置1では、底板部11に蓋部12が固定されることで、蓋部12の天井部121に、絶縁基板32が接触している。これにより、熱電変換装置1では、絶縁基板32によって、熱電変換モジュール20の上側電極26と筐体10の蓋部12とが、電気的に絶縁されている。なお、絶縁基板32と蓋部12とは、例えば耐熱性の接着剤等によって互いに接合されていてもよい。
さらにまた、熱電変換装置1では、底板部11に蓋部12が固定されることで、蓋部12の側部122に取り付けられた接触部材16が、熱電変換モジュール20の他端側電極25bに接触している。より具体的には、底板部11に蓋部12が固定されることで、板バネ等により構成される接触部材16が弾性変形し、熱電変換モジュール20の他端側電極25bの表面に押し付けられている。これにより、熱電変換装置1では、熱電変換モジュール20の他端側電極25bが、接触部材16を介して、筐体10の蓋部12に対して電気的に接続されている。そして、本実施の形態では、熱電変換モジュール20の他端側電極25bと蓋部12とが、外部に露出しない内壁面にて筐体10に電気的に接続されている。
以上説明したように、本実施の形態の熱電変換装置1では、それぞれが導電性の材料からなり互いに絶縁されている底板部11および蓋部12に対して、熱電変換モジュール20の一端側電極25aおよび他端側電極25bが電気的に接続されている。
このような構成を有することで、熱電変換装置1では、底板部11および蓋部12が、熱電変換モジュール20にて発生した電流を熱電変換装置1の外部へ取り出すための端子としてはたらく。
熱電変換装置1を使用する場合には、例えば電気機器や蓄電装置等に接続されたリード線(不図示)を、筐体10の底板部11および蓋部12に直接、取り付ける。底板部11および蓋部12に対するリード線の取付方法については特に限定されず、例えばはんだ付けやネジ止め等の方法を採用することができる。
そして、本実施の形態では、熱電変換モジュール20にて発生した電流が筐体10を介して熱電変換装置1から取り出され、熱電変換装置1に接続された電気機器や蓄電装置に送られることになる。
このように、本実施の形態の熱電変換装置1では、筐体10自身が端子としてはたらくため、熱電変換モジュール20から電流を取り出すために例えば熱電変換モジュール20から筐体10を貫通して外部に延びる端子を設ける必要がない。言い換えると、本実施の形態の熱電変換装置1では、筐体10の表面から突出する端子が設けられていない。
このため、筐体10とは別に熱電変換モジュール20に接続される端子を設ける場合と比較して、熱電変換装置1の構造を簡素化することができる。
また、本実施の形態の熱電変換装置1では、筐体10の表面から突出する端子が設けられていないことで、熱電変換装置1を小型化することができる。そして、熱電変換装置1を例えばごみ焼却場の焼却炉等の対象物に取り付ける際の取付操作を簡易化することが可能になる。また、対象物に複数の熱電変換装置1を設置する場合に、他の熱電変換装置1と近接して配置することができ、熱電変換装置1の設置密度を高めることが可能になる。
さらに、本実施の形態の熱電変換装置1では、端子が通過するための貫通孔等を筐体10に設ける必要がないため、筐体10の気密性が向上する。この結果、熱電変換モジュール20の不具合や熱電変換効率の低下が抑制される。
さらにまた、本実施の形態の熱電変換装置1では、熱電変換装置1から電流を取り出すためのリード線の取り付け位置を、底板部11および蓋部12において任意に定めることができる。言い換えると、熱電変換装置1が筐体10から突出する端子を有する場合とは異なり、底板部11および蓋部12におけるリード線の取り付け位置が端子の位置に限定されない。このため、例えば熱電変換装置1が筐体10から突出する端子を有する場合と比較して、熱電変換装置1の設置の自由度が向上する。
また、本実施の形態の熱電変換装置1では、筐体10を、低温側に位置する底板部11と高温側に位置する蓋部12とにより構成し、これらを絶縁部材14によって絶縁している。言い換えると、本実施の形態では、筐体10を、低温側と高温側とで分離した構成としている。
このような構成を採用することで、例えば筐体10が低温側と高温側とで繋がっている場合と比較して、高温側の熱による筐体10の低温側(底板部11)の温度上昇が抑制される。この結果、熱電変換モジュール20において各熱電変換素子(n型熱電変換素子21、p型熱電変換素子22)の高温側と低温側との温度差が小さくなることが抑制され、熱電変換モジュール20による熱電変換効率の低下が抑制される。
[実施の形態2]
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。図5は、実施の形態2が適用される熱電変換装置1を示した図であり、熱電変換装置1の断面図である。また、図6は、実施の形態2が適用される熱電変換装置1における熱電変換モジュール20の構成の一例を示した図である。ここで、図5に示した熱電変換装置1における熱電変換モジュール20の断面は、図6におけるV−V部で切断した断面に対応する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成については同様の符号を用い、ここではその詳細な説明は省略する。
実施の形態2の熱電変換装置1では、熱電変換モジュール20の下側電極25と上側電極26とのそれぞれにて、熱電変換モジュール20と筐体10とが接続されている点で、実施の形態1と異なっている。
具体的に説明すると、図5に示すように、直列接続されるn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22のうち、一端に位置するn型熱電変換素子21aに下側電極25が接続され、他端に位置するn型熱電変換素子21bに上側電極26が接続されている。これにより、実施の形態2では、熱電変換モジュール20の一端に下側電極25が位置し、他端に上側電極26が位置している。なお、実施の形態2では、図6に示すように、直列接続されるn型熱電変換素子21およびp型熱電変換素子22のうち、n型熱電変換素子21(21a、21b)が、熱電変換モジュール20の一端および他端の双方に位置するようになっている。
この一端のn型熱電変換素子21aに接続される下側電極25は、絶縁基板31の外周からはみ出した状態となっており、他端のn型熱電変換素子21bに接続される上側電極26は、絶縁基板32の外周からはみ出した状態となっている。
なお、以下の説明において、一端のn型熱電変換素子21aに接続される下側電極25を一端側電極25a、他端のn型熱電変換素子21bに接続される上側電極26を他端側電極26bと称する場合がある。
実施の形態2の熱電変換モジュール20では、各熱電変換素子(n型熱電変換素子21、p型熱電変換素子22)の高温側と低温側とに大きな温度差が生じることで、他端側電極26b側から一端側電極25a側に向かって電流が流れる。
そして、実施の形態2の熱電変換装置1では、実施の形態1と同様に、熱電変換モジュール20の一端側電極25aと筐体10の底板部11とがネジ15を介して電気的に接続される。また、熱電変換モジュール20の他端側電極26bと筐体10の蓋部12とが接触部材16を介して電気的に接続されている。
実施の形態2では、上述した構成を有することで、実施の形態1のように下側電極25と蓋部12とが接続されている場合と比較して、高温側に位置する蓋部12に伝導した熱が、下側電極25を介して各熱電変換素子(n型熱電変換素子21、p型熱電変換素子22)の低温側(下側)に伝わることが抑制される。この結果、熱電変換モジュール20において各熱電変換素子の高温側と低温側との温度差が小さくなることが抑制され、熱電変換モジュール20による熱電変換効率の低下が抑制される。
[実施の形態3]
続いて、本発明の実施の形態3について説明する。図7は、実施の形態3が適用される熱電変換装置1を示した図であり、熱電変換装置1の断面図である。なお、実施の形態3では、実施の形態1、2と同様の構成については同様の符号を用い、ここではその詳細な説明は省略する。
実施の形態3の熱電変換装置1では、熱電変換モジュール20の下側電極25(一端側電極25a)と上側電極26(他端側電極26b)とのそれぞれにて、熱電変換モジュール20と筐体10とが接続されている点で、実施の形態2と同様であるが、上側電極26(他端側電極26b)と筐体10との接続方法が異なっている。
具体的には、実施の形態3の熱電変換装置1では、実施の形態1と同様に、熱電変換モジュール20の一端側電極25aと筐体10の底板部11とがネジ15を介して電気的に接続されている。また、熱電変換モジュール20の他端側電極26bと筐体10の蓋部12とが、接続部材41を介して電気的に接続されている。
接続部材41は、例えば他端側電極26bの絶縁基板32からはみ出した部分に形成された穴に通されて、他端側電極26bに取り付けられる。そして、蓋部12に嵌合用の凹部を形成し、接続部材41の一端を蓋部12の凹部に嵌合することで、熱電変換モジュール20と蓋部12との電気的接続を確保する。
なお、上記の熱電変換装置1では、筐体10の底板部11および蓋部12の全体が、導電性を有する材料により構成される場合について説明したが、これに限られるものではない。少なくとも、ネジ15や接触部材16等を介して熱電変換モジュール20が電気的に接続される部分が導電性を有していれば、他の領域は絶縁性の材料により構成してもよい。この場合には、熱電変換装置1に接続される機器等から延びるリード線を、この導電性を有する部分に接続すればよい。
例えば、蓋部12のうち、側部122および鍔部123を導電性のステンレス等により構成し、天井部121を絶縁性のアルミナセラミック等により構成してもよい。
また、上記の熱電変換装置1では、筐体10が全体として略円柱形状を有している。これにより、例えば熱により筐体10が加熱された場合であっても、例えば筐体10が直方体形状である場合と比較して、筐体10の熱膨張による変形が起こりにくくなっている。しかしながら、筐体10の形状はこれに限定されるものではない。
さらにまた、上記熱電変換装置1では、筐体10が低温側に位置する底板部11と高温側に位置する蓋部12との2つの部材により構成される場合を例として説明した。しかし、これに限定されるものではなく、筐体10は、例えば、熱電変換素子が並ぶ方向に分離した部材により構成されていてもよく、また3以上の部材により構成されていてもよい。
さらに、上記の熱電変換装置1では、筐体10と熱電変換モジュール20とを電気的に絶縁するために、筐体10と熱電変換モジュール20との間に絶縁基板31、32を設けたが、筐体10と熱電変換モジュール20とを絶縁する方法としてはこれに限定されるものではない。例えば、絶縁基板31、32を設ける代わりに、熱電変換モジュール20における下側電極25および上側電極26の表面(筐体10に対向する面)に、絶縁性樹脂や絶縁性セラミックス塗料等を塗布することで絶縁性の被膜を形成してもよい。また、絶縁基板31、32を設ける代わりに、熱電変換モジュール20における下側電極25および上側電極26の表面(筐体10に対向する面)を陽極酸化や鍍金等の表面処理によって絶縁化させてもよい。もしくは、絶縁基板31、32を設ける代わりに、筐体10における底板部11および蓋部12の表面(熱電変換モジュール20に対向する面)に、絶縁樹脂等を塗布することで絶縁性の被膜を形成してもよい。また、絶縁基板31、32を設ける代わりに、筐体10における底板部11および蓋部12の表面(熱電変換モジュール20に対向する面)を陽極酸化や鍍金等の表面処理によって絶縁化させてもよい。
さらにまた、上記の熱電変換装置1では、熱電変換モジュール20において、Sb(アンチモン)を含む充填スクッテルダイト構造を有する熱電半導体を用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、各種熱電半導体を材料とする熱電変換素子を採用した場合にも適用可能である。
また、複数のn型熱電変換素子21および複数のp型熱電変換素子22が直列接続された構成を有する熱電変換モジュール20を、筐体10内に複数設けてもよい。この場合、複数の熱電変換モジュール20を互いに直列接続させてもよく、また筐体10を互いに絶縁された複数の部品により構成することで、それぞれの熱電変換モジュール20を別個に筐体10に接続してもよい。
1…熱電変換装置、10…筐体、11…底板部、12…蓋部、14…絶縁部材、15…ネジ、16…接触部材、20…熱電変換モジュール、21…n型熱電変換素子、22…p型熱電変換素子、25…下側電極、26…上側電極、31、32…絶縁基板、41…接続部材

Claims (7)

  1. 直列に接続される複数の熱電変換素子を有し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、
    前記熱電変換モジュールの一端が電気的に接続されている第1筐体部と、当該第1筐体部から電気的に絶縁され当該熱電変換モジュールの他端が電気的に接続されている第2筐体部とを有し、当該熱電変換モジュールを収容する筐体と
    を備える熱電変換装置。
  2. 前記筐体の前記第1筐体部および前記第2筐体部は、前記熱電変換モジュールから電流を取り出すための端子としてはたらくことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記筐体の前記第1筐体部および前記第2筐体部は、外部に露出しない内壁面にて前記熱電変換モジュールと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子が電極を介して直列に接続され、
    前記筐体は、弾性を有する部材からなり、前記熱電変換モジュールの一端または他端に位置する前記電極に対し弾性復元力により接触することで、前記第1筐体部または前記第2筐体部と当該電極とを電気的に接続する接触部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱電変換装置。
  5. 前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子が電極を介して直列に接続され、
    前記熱電変換モジュールの一端または他端に位置する前記電極と、前記第1筐体部または前記第2筐体部とを、嵌合により電気的に接続する接続部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱電変換装置。
  6. 前記熱電変換モジュールは、前記複数の熱電変換素子を直列に接続するとともに、それぞれの熱電変換素子を挟んで低温側および高温側に対向配置される複数の低温側電極と複数の高温側電極とを有し、
    前記筐体の前記第1筐体部は前記低温側電極に対向し、前記第2筐体部は前記高温側電極に対向することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の熱電変換装置。
  7. 前記筐体の前記第1筐体部には、前記熱電変換モジュールの一端に位置する前記低温側電極が電気的に接続され、前記第2筐体部には、当該熱電変換モジュールの他端に位置する前記高温側電極が電気的に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の熱電変換装置。
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