JP2015056507A - 熱電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】熱応力の発生が低減され、構造的に安定した信頼性の高い熱電モジュールを提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、対向配設される高温側基板及び低温側基板と、この高温側基板及び低温側基板間に架設される複数の半導体素子と、この高温側基板及び低温側基板の対向面に積層され、前記複数の半導体素子を電気的に直列接続する複数の配線とを備える熱電モジュールであって、全ての前記半導体素子が、前記高温側基板に積層された配線と液体金属を介して電気的に接続され、前記低温側基板に積層された配線と固体金属を介して電気的に接続されていることを特徴とする。前記高温側基板と低温側基板とが連結されているとよい。前記高温側基板に積層された配線の半導体素子側の少なくとも一部に前記液体金属を保持可能な凹部を有するとよい。【選択図】図1A

Description

本発明は、熱電モジュールに関する。
対向する2枚の基板の対向面に電極を形成し、この電極にP型半導体及びN型半導体を交互かつ電気的に接続して得られる熱電モジュールは、2枚の基板間に温度差を与えることでゼーベック効果を発現し、起電力を発生させることができる。このゼーベック効果により、熱電モジュールの一方の基板を熱源体に近接又は接触させ、他方の基板を冷却することで熱を電気に変換して発電することができる。
図9Aは、従来の熱電モジュールを示す模式的正面図である。この熱電モジュール50は、高温側基板51と低温側基板52とが対向して配置され、高温側基板51に形成された複数の高温側電極53と低温側基板52に形成された複数の低温側電極54との間に、複数のP型半導体55a及びN型半導体55bが配設されている。P型半導体55a及びN型半導体55bと、高温側電極53及び低温側電極54との接合は、通常Pb−Sn、Sn−Sb又はAu−Sn等の半田合金による半田付けによって行われる。従って、P型半導体55a及びN型半導体55bは、高温側電極53及び低温側電極54と、半田56を介して電気的に接続される。
図9Bは、従来の熱電モジュール50を駆動させたときの様子を示す模式的正面図である。図9Bでは、高温側基板51側が熱源体に近接又は接触している。熱電モジュール50を駆動させた際、高温側基板51及び低温側基板52の温度差により、高温側基板51及び低温側基板52の熱膨張差に起因する熱応力が発生し、この熱応力がP型半導体55a及びN型半導体55bと高温側電極53及び低温側電極54との半田接合部にかかるため、この半田接合部等において熱電モジュール50の破壊が生じるおそれがある。
上下に配置された基板間の熱膨張差に起因する熱応力の影響を低減するために、半導体素子と電極との接続に、半田ではなく液体金属を用いる構成が提案されている(特開2001−024242号公報、特開2003−037300号公報、特開2007−266138号公報、特開2008−305986号公報参照)。
特開2001−024242号公報及び特開2003−037300号で提案されている熱電発電モジュールは、複数の半導体素子が、上下に対向配置された基板に形成されている電極と液体金属を介して接続されている。しかし、この構成では、上下の両方の基板に形成された電極が、いずれも液体金属を介して半導体素子に接続されているため、熱電発電モジュールの駆動時に上下の基板が板面方向にずれやすく物理的に不安定となりやすい。また、上下の両方の基板の電極部分に高価な液体金属を用いるために、高コストとなるおそれがある。
特開2001−024242号公報 特開2003−037300号公報 特開2007−266138号公報 特開2008−305986号公報
本発明は、前述のような事情に基づいてなされたものであり、熱応力の発生を低減し、構造的に安定した信頼性の高い熱電モジュールの提供を目的とする。
前記課題を解決するためになされた発明は、対向配設される高温側基板及び低温側基板と、この高温側基板及び低温側基板間に架設される複数の半導体素子と、この高温側基板及び低温側基板の対向面に積層され、前記複数の半導体素子を電気的に直列接続する複数の配線とを備える熱電モジュールであって、全ての前記半導体素子が、前記高温側基板に積層された配線と液体金属を介して電気的に接続され、前記低温側基板に積層された配線と固体金属を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
当該熱電モジュールにおいては、半導体素子が液体金属を介して高温側基板に積層された配線に電気的に接続されていることで、高温側基板と低温側基板との熱膨張差が大きくなった場合でも、高温側基板に積層された配線及び高温側基板の相対位置がずれることで、高温側基板及び低温側基板の熱膨張差に起因する熱応力の発生が低減される。その結果、当該熱電モジュールは高い信頼性を有する。ここで、液体金属とは、当該熱電モジュールの動作温度において液体状態である金属又は合金をいい、固体金属とは、その温度において固体状態である金属又は合金をいう。
前記高温側基板と低温側基板とが連結されているとよい。高温側基板に積層された配線と全ての半導体素子が液体金属を介して接続されているため、低温側基板に対して高温側基板が移動しやすくなるが、高温側基板と低温側基板とを連結することにより、高温側基板と低温側基板との相対的な位置関係が維持され、低温側基板に対して高温側基板が移動できる範囲を規制できる。その結果、高温側基板に積層された配線と半導体素子との電気的接続が確実に維持されるので、当該熱電モジュールの信頼性をさらに向上させることができる。
前記高温側基板の板面を基準とし、高温側基板の中心から高温側基板に積層された配線の外縁までの最大距離をA、高温側基板の線膨張係数をα、実使用温度と室温との差をδT、複数の半導体素子の外縁からそれが接続される配線の外縁までの最小距離をBとする場合、下記式(1)を満たすとよい。
A・α・δT≦B ・・・(1)
高温側基板において、半導体素子の外縁からそれが接続される配線の外縁までの最小距離Bを前記式(1)を満たす大きさとすることにより、当該熱電モジュールは、その駆動時に、半導体素子の接続する配線側の端面全体が平面視でその半導体素子の接続する配線の領域内部に収まるように駆動することができる。その結果、当該熱電モジュールは、半導体素子とその接続される配線との接触状態を維持しながら駆動できるので、さらに信頼性を高めることができる。
前記高温側基板が、板面方向の移動を許容する遊びを有する連結用孔を有し、この遊びの大きさδdが下記式(2)を満たすとよい。
A・α・δT≧δd ・・・(2)
前記高温側基板が、板面方向の移動を許容する遊びを有する連結用孔を有することにより、高温側基板は、低温側基板に対して板面方向に遊びの範囲内で移動可能となる。この遊びの大きさδdを前記式(2)を満たす大きさとすることにより、高温側基板の板面方向の移動量を、当該熱電モジュールの駆動時の温度変化に伴う高温側基板の熱膨張量を超えない範囲に規制することができる。その結果、当該熱電モジュールは、半導体素子が接続される配線に対して板面方向に遊びの大きさδdを超えて移動することがないので、半導体素子とその接続される配線との接触状態を維持しながら駆動できるため、さらに信頼性を高めることができる。
前記高温側基板に積層された配線の半導体素子側の少なくとも一部に前記液体金属を保持可能な凹部を有しているとよい。高温側基板に積層された配線がこの凹部を有することにより、温度上昇により液体金属が熱膨張した場合でも、液体金属がこの凹部内に保持されるので、高温側基板の配線が半導体素子と接触している部分から液体金属が外部へ漏れ出すことが防止される。その結果、液体金属が他の部位へ接触するおそれがないので、当該熱電モジュールの信頼性をさらに向上させることができる。
以上説明したように、本発明の熱電モジュールは、熱応力の発生を低減し、構造的に安定しているので、センサーノード等の電源として好適に用いることができる。
本発明の第一実施形態に係る熱電モジュールの模式的断面図 本発明の第一実施形態に係る熱電モジュールを駆動させたときの様子を示す模式的断面図 本発明の第二実施形態に係る熱電モジュールの模式的断面図 本発明の第二実施形態に係る熱電モジュールを駆動させたときの様子を示す模式的断面図 本発明の第二実施形態に係る熱電モジュールの駆動時における配線電極の位置変化を説明するための高温側基板の模式的底面図 本発明の第二実施形態に係る熱電モジュールの素子電極マージンを説明するための高温側基板の模式的底面図 本発明の第三実施形態に係る熱電モジュールの模式的断面図 本発明の第四実施形態に係る熱電モジュールの模式的断面図 本発明のその他の実施形態に係る熱電モジュールの高温側配線電極の模式的断面図 本発明のその他の実施形態に係る熱電モジュールの高温側配線電極の模式的平面図 本発明のその他の実施形態に係る熱電モジュールの高温側配線電極の模式的断面図 図8Aの高温側配線電極の模式的平面図 従来の熱電モジュールの模式的断面図 従来の熱電モジュールを駆動させたときの様子を示す模式的断面図
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の熱電モジュールの実施の形態を詳説する。
<第一実施形態>
図1Aの熱電モジュール10は、対向配設される高温側基板11及び低温側基板12と、この高温側基板11及び低温側基板12間に架設される複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと、この高温側基板11の対向面11a及び低温側基板12の対向面12aに積層され、複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを電気的に直列接続する複数の高温側配線電極13及び低温側配線電極14とを備える。当該熱電モジュール10は、全てのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが、高温側基板11に積層された高温側配線電極13と液体金属17を介して電気的に接続され、低温側基板12に積層された低温側配線電極14と固体金属16を介して電気的に接続されている。
高温側基板11及び低温側基板12は板状体であり、互いに対向して略平行に配設されている。高温側基板11が低温側基板12と対向する対向面11aには、複数の高温側配線電極13がパターン形成されており、低温側基板12が高温側基板11と対向する対向面12aには、複数の低温側配線電極14がパターン形成されている。高温側基板11に積層される高温側配線電極13と低温側基板12に積層される低温側配線電極14とは、平板状に形成され、高温側基板11及び低温側基板12間に架設されるP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを交互に直列接続する。1つの高温側配線電極13には、P型半導体素子15aとN型半導体素子15bとが1つずつ接続され、1つの低温側配線電極14にも、P型半導体素子15aとN型半導体素子15bとが1つずつ接続される。また、複数の高温側配線電極13及び低温側配線電極14のうち、当該熱電モジュール10の端部に形成される配線電極は当該熱電モジュール10の出力端子(プラス極及びマイナス極)として使用され(図示せず)、これらの出力端子として使用される配線電極にはP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bのどちらか一方のみが接続される。当該熱電モジュール10は、高温側基板11と低温側基板12との間に温度差が生じると熱の移動による発電を行い、この発電される電力を出力用電極から取り出すことができる。
高温側基板11及び低温側基板12の材質としては、電気的絶縁性を有するものであれば特に限定されないが、熱伝導性の高いセラミックを用いることが好ましい。このようなセラミックとしては、例えばアルミナ、窒化アルミニウム、炭化珪素等を挙げることができる。
高温側配線電極13及び低温側配線電極14の材質としては、電気伝導性を有するものであれば特に限定されず、例えばアルミニウム、ニッケル、銅、あるいはこれらの合金等を挙げることができる。これらの中でも加工性が高く電気伝導性に優れる銅が好ましい。また、銅にはニッケルや金がメッキされることが望ましい。
P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bは、公知の半導体素子を用いることができ、例えば、Bi2Te3系の半導体素子を用いることができる。また、当該熱電モジュール10が有するP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの個数は、得られる温度差や所望する電力等にあわせて適宜設計することができる。また、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの液体金属17又は固体金属16と接続される面には、例えばニッケル、コバルト等の金属膜を形成しておいてもよい。それによってP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bへの異種金属の拡散を防ぐことができる。また前記金属膜上に金、白金、スズ等の金属層を形成すれば、液体金属17又は固体金属16との接合力を高めることができる。
当該熱電モジュール10のサイズとしては特に限定されず、例えば厚みを1mm以上5mm以下、長辺を10mm以上80mm以下、短辺を8mm以上70mm以下とすることができる。
当該熱電モジュール10は、高温側基板11を熱源体に近接又は接触させて使用する。当該熱電モジュール10を駆動する際に放熱部材に接触させて配置される低温側基板12側では、低温側基板12に積層されている低温側配線電極14とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとは、固体金属16を介して電気的に接続されている。一方、高温側基板11側では、高温側基板11に形成されている高温側配線電極13とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとは、液体金属17を介して電気的に接続されている。
ここで、液体金属17は、当該熱電モジュール10の駆動時において液体状態である金属又は合金であり、固体金属16は、当該熱電モジュール10の駆動時において固体状態である金属又は合金である。なお、当該熱電モジュール10の駆動時の温度は、例えば高温側において400℃以下である。熱源によっては高温側が400℃以上になる場合もあるが、液体金属17が蒸発しない温度であればよい。また、使用環境により、当該熱電モジュール10は、駆動時の温度が高温側において300℃以下で動作する場合もあれば200℃以下で動作する場合もある。
なお、液体金属17として融点又は共晶点の高い金属を用いた場合には、当該熱電モジュール10の駆動開始時や停止時に液体金属17の温度がその融点又は共晶点よりも低い状態のときは、液体金属17が固体状態であり、液体金属17の融点又は共晶点以下の温度範囲では基板の熱膨張に起因する熱応力による影響を低減できない。従って、液体金属17は、当該熱電モジュール10が停止している常温(5℃以上35℃以下)の環境において液体状態であることが好ましい。
液体金属17として用いる金属の融点又は共晶点の下限としては、0℃が好ましく、5℃がより好ましく、10℃がさらに好ましい。また、液体金属17の融点又は共晶点の上限としては、170℃が好ましく、140℃がより好ましく、70℃がさらに好ましい。液体金属17の融点又は共晶点が、前記上限を超えると、基板の熱膨張に起因する熱応力を緩和できない温度範囲が大きくなり当該熱電モジュール10の信頼性が低下するおそれがある。
一方、低温側配線電極14とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとを接続する固体金属16は、当該熱電モジュール10を駆動する際に融解せずに固体の状態である金属又は合金であればよい。例えば、当該熱電モジュール10の低温側での使用温度よりも高い融点を有する半田を用いることができる。また、電気伝導・熱伝導が良好で化学的にも安定している点で、AuSn、AuGe等のAu系合金や、Sn−5%Sb、SnAgCu等を好適に用いることができる。
<利点>
当該熱電モジュール10は、高温側基板11の対向面11aに形成されている全ての高温側配線電極13が、液体金属17を介してP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと接続されているので、高温側基板11と低温側基板12との熱膨張差が大きくなった場合でも、高温側基板11に積層された高温側配線電極13及び高温側基板11の相対位置がずれることで、高温側基板11及び低温側基板12の熱膨張差に起因する熱応力の発生が低減される。その結果、当該熱電モジュール10は、高い信頼性を有する。
また、当該熱電モジュール10は、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと低温側基板12に積層されている低温側配線電極14とが、当該熱電モジュール10の駆動時に固体状態である固体金属16を介して接続されているので、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを低温側基板12に確実に接続することができる。
<第二実施形態>
図2Aの熱電モジュール20は、対向配設される高温側基板18及び低温側基板19と、この高温側基板18及び低温側基板19間に架設される複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと、この高温側基板18の対向面18a及び低温側基板19の対向面19aに積層され、複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを電気的に直列接続する複数の高温側配線電極13及び低温側配線電極14とを備える。全てのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが、高温側基板18に積層された高温側配線電極13と液体金属17を介して電気的に接続され、低温側基板19に積層された低温側配線電極14と固体金属16を介して電気的に接続されている。そして、当該熱電モジュール20は、高温側基板18及び低温側基板19を連結する複数のボルト21を備えている。高温側基板18及び低温側基板19が、ボルト21が貫通する孔を有し、ボルト21によって連結されている以外は、前記図1Aの熱電モジュール10と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
当該熱電モジュール20は、高温側基板18及び低温側基板19を4個のボルト21によって連結することにより、高温側基板18及び低温側基板19の相対的な位置関係を維持している。
ボルト21の材質としては、熱電モジュール20の駆動時に変形の少ない材質が適しており、熱電モジュール20の駆動時の使用温度よりも高い融点又は共晶点を有する金属または合金を用いることが好ましい。また、ボルト21の個数及びサイズは、熱電モジュール20の大きさに応じて適宜設定すればよいが、高温側基板18及び低温側基板19の周縁部に複数配置することが好ましい。例えば、図3Aに示すように、高温側基板18の方形状の4隅の位置にボルト21が貫通する連結用孔22を設けて、4つのボルト21により高温側基板18及び低温側基板19を連結するとよい。
図2A及び図2Bに示すように、当該熱電モジュール20の駆動時には、低温側基板19に比べて高温側基板18が板面方向に大きく膨張する。当該熱電モジュール20の駆動時に、高温側基板18の板面方向への膨張による変化を一定の範囲で許容しながら、高温側配線電極13とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの接続が維持されるように、前記複数のボルト21は、板面方向に遊びを有する構成で高温側基板18を支持している。すなわち、高温側基板18は、低温側基板19に対して遊びの範囲の板面方向への移動が許容される構成で低温側基板19と連結されている。なお、高温側基板18と低温側基板19とを連結するための高温側基板18の連結用孔22が、遊びδdを有している。
また、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの外形寸法と高温側配線電極13の外形寸法は、当該熱電モジュール20の実使用環境における高温側基板18の板面方向への熱膨張による変位を考慮して設定されている。
図3Aを用いて、当該熱電モジュール20の駆動時における高温側配線電極13の板面方向への位置の変化を説明する。この高温側基板18には、12個の高温側配線電極13が積層されている。高温側基板18は、平面視方形の基板であり、その4つの頂点の位置に、ボルト21が貫通する連結用孔22が形成されている。当該熱電モジュール20が停止している室温時の高温側配線電極13の位置を実線で示し、当該熱電モジュール20の駆動時における高温状態の高温側配線電極13の位置を二点鎖線で示している。また、一部の高温側配線電極13のみに、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される領域を破線で示している。
当該熱電モジュール20の駆動時には温度の上昇により、高温側基板18が板面方向へ膨張する。この高温側基板18の板面方向への膨張に伴って、高温側配線電極13の位置も板面方向に沿って移動する。一方、高温側基板18に比べて低温側基板19の膨張量は小さいので、固定金属16によって低温側配線電極14に接続されているP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの板面方向への位置の変化量は、高温側配線電極13の位置の変化量よりも小さく、当該熱電モジュール20の駆動時には、高温側配線電極13の位置とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの位置が板面方向へずれることになる。図3Aに示すように、高温側基板18に積層されている高温側配線電極13の位置の室温時からの変化量は、高温側基板18の中心を基準とすると、高温側基板18の中心から遠い位置にあるほど大きくなる。従って、高温側基板18の中心から遠い位置にある高温側配線電極13ほど、当該熱電モジュール20の駆動時におけるP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの位置のずれが大きくなる。
図3Bを用いて、当該熱電モジュール20の素子電極マージン(熱電モジュール20が駆動していない状態において、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの外縁からそのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される高温側配線電極13の外縁までの板面方向の最小距離を言う)を説明する。図3Bでは、一部の高温側配線電極13のみに、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される領域を破線で示している。また、高温側基板18の対向する長辺及び短辺のそれぞれの中心位置を一点鎖線で結び、それらの交点により高温側基板18の中心位置を示している。
高温側基板18の板面を基準として、高温側基板18の中心から高温側基板18に積層された高温側配線電極13の外縁までの最大距離をA、高温側配線電極13の線膨張係数をα、当該熱電モジュール20の駆動時における高温側配線電極13の温度と室温との差をδT、素子電極マージン(P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの外縁からそのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される高温側配線電極13までの最小距離)をBとしたとき、下記式(1)を満たす最小距離Bが確保されるように、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの外形寸法と高温側配線電極13の外形寸法を決定することが好ましい。
A・α・δT≦B ・・・(1)
当該熱電モジュール20の駆動時には、図3Aに示すように、高温側基板18が板方向に膨張することにより、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと高温側配線電極13との位置が板面方向にずれるが、素子電極マージンBが前記式(1)を満たす構成とすることにより、高温側基板18の中心から最遠にある高温側配線電極13において、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと高温側配線電極13との位置が板面方向にずれたときでも、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの高温側配線電極13に接続する側の端面全体が平面視でその接続する高温側配線電極13の領域の内部に収まる構成となる。高温側基板18の中心から最遠にある高温側配線電極13よりもその中心に近い位置にある高温側配線電極13の板面方向の移動量は、最遠にある高温側配線電極13の移動量よりも小さい。そのため、当該熱電モジュール20の駆動時に高温側基板18が板面方向に膨張しても、高温側基板18に積層されている全ての高温側配線電極13において、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの高温側配線電極13に接続する側の端面全体が平面視でその接続する高温側配線電極13の領域の内部に収まることになる。従って、当該熱電モジュール20の駆動時に、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとその接続される高温側配線電極13との液体金属17を介した接触状態が維持されるので、熱電モジュール20は高い信頼性を有する。
また上述したように、前記複数のボルト21は、高温側基板18の低温側基板19に対する相対的な板面方向への移動を許容する遊びを有しており、この遊びの大きさδdが下記式(2)を満たすことが好ましい。ここで、「遊び」とは、高温側基板18が負荷を受けず移動できる高温側基板18の中心から遠ざかる方向の最大距離を言う。
A・α・δT≧δd ・・・(2)
複数のボルト21が、大きさδdの遊びを有して高温側基板18及び低温側基板19を連結していることにより、高温側基板18は、低温側基板19に対して相対的に板面方向に最大δdの範囲で移動可能である。高温側基板18の板面方向への移動可能な距離を遊びの大きさδdにより規制することで、高温側基板18の中心から最遠にある高温側配線電極13におけるP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと高温側配線電極13との位置のずれをδd以下とすることができる。前記式(1)及び式(2)より、δd≦Bであるため、当該熱電モジュール20の駆動時において、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bの高温側配線電極13に接続する側の端面全体が平面視でその接続する高温側配線電極13の領域の内部に確実に収まることになる。従って、当該熱電モジュール20は、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとその接続される高温側配線電極13との液体金属17を介した接触状態を維持しながら駆動するので発電効率が向上する。
なお、遊びの大きさδdは、ボルト21を貫通させるために高温側基板18の4隅に設けた連結用孔22の径を、ボルト21の軸部分の径よりも大きく設定することにより調節することができる。例えば図2Aに示すように、連結用孔22の径をボルト21の軸部分の径よりもδd大きく形成することにより、遊びの大きさをδdとすることができる。
<利点>
当該熱電モジュール20は、高温側基板18及び低温側基板19を、遊びを有する複数のボルト21で連結していることで、低温側基板19に対して高温側基板18が移動できる範囲を遊びの大きさδdにより規制しているので、当該熱電モジュール20の駆動時において、高温側基板18に積層された高温側配線電極13とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの電気的接続を確実に維持でき、信頼性をさらに向上させることができる。
また、図3Aに示すように、高温側基板18の方形状の4隅の位置で4個のボルト21によって連結することにより、高温側基板18の板面方向の膨張による力が等方的に吸収されるので、部分的に負荷がかかることが防止され、信頼性をさらに向上させることができる。
<第三実施形態>
図4の熱電モジュール30は、対向配設される高温側基板18及び低温側基板19と、この高温側基板18及び低温側基板19間に架設される複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと、この高温側基板18の対向面18a及び低温側基板19の対向面19aに積層され、複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを電気的に直列接続する複数の高温側配線電極13及び低温側配線電極14とを備える。当該熱電モジュール30は、全てのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが、高温側基板18に積層された高温側配線電極13と液体金属17を介して電気的に接続され、低温側基板19に積層された低温側配線電極14と固体金属16を介して電気的に接続されている。そして、当該熱電モジュール30は、高温側基板18及び低温側基板19を連結する複数のボルト31を備えており、各ボルト31にバネ32が環装されている。ボルト31及びバネ32以外は、前記図2Aの熱電モジュール20と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
当該熱電モジュール30は、高温側基板18に低温側基板19側方向への弾性力を付加する弾性体を有する。具体的には、当該熱電モジュール30は、高温側基板18と低温側基板19を連結するボルト31が端部に鍔部を有しており、高温側基板18の対向面18aの反対側の面とボルト31の鍔部との間に弾性体(バネ32)を有し、この弾性体が高温側基板18に対して半導体素子側方向への弾性力を付加している。
当該熱電モジュール30は、駆動時に温度が上昇すると、高温側基板18や低温側基板19の板面方向と垂直な方向へも伸長する。高温側基板18及び低温側基板19が連結されてこの垂直方向への移動が規制されていると、この温度上昇に伴う垂直方向への伸長により当該熱電モジュール30の各部に物理的な負荷がかかり、信頼性を低下させるおそれがある。
当該熱電モジュール30は、前記バネ32を設けることにより、高温側基板18が低温側基板19に対して相対的に垂直方向へも一定の範囲内で可動する構成としている。そのため、熱膨張による当該熱電モジュール30の垂直な方向への伸長に対しても、当該熱電モジュール30の各部に物理的な負荷がかかることが抑制され、信頼性が向上する。
また、当該熱電モジュール30の駆動時に、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと高温側配線電極13との間の液体金属17の層が薄くなり、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと高温側配線電極13との間の接続不良が発生することが考えられるが、当該熱電モジュール30は、前記バネ32によって、高温側基板18を低温側基板19の方へ押し付ける向きに弾性力を付加しているので、このような接続不良の発生を防止できる。
なお、ここでは、高温側基板18を低温側基板19の方へ押し付ける弾性力を付加する弾性部材として、各ボルト31にバネ32を環装する構成としたが、高温側基板18を低温側基板19の方へ押し付ける弾性力を付加できれば、これ以外の構成であってもよい。例えば、ボルト31にバネ32を環装するのではなく、バネや棒状のゴムなどの弾性部材の一端をフレームなどの当該熱電モジュール30以外の部材に係止しておき、弾性部材の他の一端を高温側基板18に接触させて弾性力を付加するように弾性部材を設ける構成としてもよい。
また、当該熱電モジュール30の使用状態において、高温側基板18が低温側基板19の上方に配置される状態で使用されると決まっている場合には、高温側基板18を重くすることで高温側基板18の低温側基板19側への圧力が大きくなり、バネ32により弾性力を付加する場合と同様の効果を得ることができる。高温側基板18の厚さを厚くしたり、密度の大きい材料で高温側基板18を形成するなどにより、高温側基板18を重くすることができる。
<利点>
当該熱電モジュール30は、高温側基板18を低温側基板19の方へ押し付ける向きに弾性力を付加しながら、高温側基板18が相対的に板面に垂直な方向に移動できる構成としたことにより、当該熱電モジュール30の各部に大きな負荷がかかることがなく、高温側配線電極13とP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの電気的接続を確実に維持できるので、信頼性をさらに向上させることができる。
<第四実施形態>
図5の熱電モジュール33は、対向配設される高温側基板34及び低温側基板35と、この高温側基板34及び低温側基板35間に架設される複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bと、この高温側基板34の対向面34a及び低温側基板35の対向面35aに積層され、複数のP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bを電気的に直列接続する複数の高温側配線電極13及び低温側配線電極14とを備える。当該熱電モジュール33は、全てのP型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが、高温側基板34に積層された高温側配線電極13と液体金属17を介して電気的に接続され、低温側基板35に積層された低温側配線電極14と固体金属16を介して電気的に接続されている。当該熱電モジュール33は、板面に垂直方向のボルト21を設ける代わりに高温側基板34及び低温側基板35の形状を異ならせ、板面方向のボルト36で連結する構成とした以外は、前記図2Aの熱電モジュール20と同様の構成であるため、基板及びボルト以外は同一符号を付して説明を省略する。
高温側基板34及び低温側基板35は、図5に示すように板面方向に垂直な向きで対向面側に立設された壁部を周縁に沿って有している。高温側基板34及び低温側基板35の互いの壁部が対向し、高温側基板34の壁部が低温側基板35の壁部を挟むように配置され、これらの壁部同士をボルト36によって連結している。ボルト36は、板面方向及び垂直方向のそれぞれに遊びを有して高温側基板34及び低温側基板35を連結している。すなわち箱型形状に壁部を有する基板を用いる場合には、高温側の基板が低温側の基板を囲うようにすれば、高温側の基板が熱によって膨張することを低温側の基板によって妨げられることがない。
当該熱電モジュール33の駆動時には、高温側基板34が低温側基板35よりも板面方向に大きく膨張する。この膨張により高温側基板34が低温側基板35に対して移動する。高温側基板34が低温側基板35に対して板面方向に移動できる移動量は、ボルト36の鍔部分が高温側基板34及び低温側基板35の壁部の面に当接することにより規制される。
また、高温側基板34及び低温側基板35は、ボルト36によって板面に垂直方向についても遊びを有して連結されている。高温側基板34は、膨張により垂直方向にも移動する。高温側基板34が低温側基板35に対して板面に垂直な方向に移動できる移動量は、ボルト36を貫通させるために高温側基板34の壁部に設けた孔の縁部にボルト36の軸部が当接することにより規制される。
<利点>
当該熱電モジュール33は、高温側基板34の移動を低温側基板35に対して板面方向及び垂直方向について規制できる。その結果、当該熱電モジュール33は、高い信頼性を有する。
<その他の実施形態>
本発明の熱電モジュールは前記実施形態に限定されるものではない。例えば、高温側基板に積層された配線の半導体素子側の少なくとも一部に液体金属を保持可能な凹部を有する構成としてもよい。
図6は、液体金属を保持可能な凹部を有する高温側配線電極の模式的断面図を示している。図6では、液体金属17を介して高温側配線電極に接続されるP型半導体素子15aの位置を破線で示している。
図6に示す高温側配線電極40は、前記凹部の一例として、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される面側に窪みが形成されている。当該熱電モジュールを駆動する際に、温度上昇により液体金属17も膨張するが、この窪みを形成したことにより、膨張した液体金属17がこの窪み内に保持され、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの接続部分から外側へ漏れ出すことを防止できる。
図7は、液体金属を保持可能な凹部を有する他の高温側配線電極の模式的平面図を示している。図7では、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続される部分を破線で示している。
図7に示す高温側配線電極41は、前記凹部の一例として、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続する領域の中央部分に開口部43を設けている。膨張した液体金属17がこの開口部43内に保持されるので、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの接続部分から液体金属17が外側へ漏れ出すことを防止できる。
図8Aは、液体金属を保持可能な凹部を有する他の高温側配線電極の模式的断面図を示しており、図8Bは、その模式的平面図を示している。図8A及び図8Bでは、液体金属17を介して高温側配線電極に接続されるP型半導体素子15aの位置を破線で示している。
図8A及び図8Bに示す高温側配線電極42は、前記凹部の一例として、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bが接続する領域の周縁部分に複数の切り欠き部44を設けている。膨張した液体金属17がこの複数の切り欠き部44に表面張力によって保持されるので、P型半導体素子15a及びN型半導体素子15bとの接続部分から液体金属17が外側へ漏れ出すことを防止できる。
以下、本発明の効果を実証するために、本発明の構成の熱電モジュールを作製し、耐熱試験及び素子電極マージンの評価を行った。
<耐熱試験>
半導体素子と低温側基板に積層した低温側配線電極との接続にAu−20%Sn合金を用い、半導体素子と高温側基板に積層した高温側配線電極との接続に用いる液体金属の材料を変えて実施例1〜実施例4とした。また、半導体素子と高温側配線電極との接続にAu−20%Sn合金を用いたものを比較例1とした。実施例1〜実施例4及び比較例1について、サイクル試験前後における抵抗増加率を測定した。
半導体素子54個を搭載した40mm×42mmサイズのTEGを用いて、室温状態から温度を上昇させ、高温300℃/低温100℃のサイクル試験を30回実施した。その測定結果を表1に示す。ただし、比較例1においては、高温250℃/低温100℃のサイクル試験を30回実施した。
Figure 2015056507
比較例1の熱電モジュールの抵抗増加率が大きいのに対し、半導体素子と高温側配線電極との接続に液体金属を用いた実施例1〜実施例4の熱電モジュールでは、抵抗増加率が1.10以下であり、熱応力が低減され高い信頼性が得られることがわかった。
<素子電極マージンの評価>
高温側基板の材質をアルミナ又は窒化アルミニウムで作製し、図3Bに示す素子電極マージンBの大きさを変えて、実施例5〜実施例11とし、それらの発電電力を測定した。高温側基板の中心から高温側配線電極の最遠部までの距離Aに対する板面方向の変化量(前記式(1)の左辺のA・α・δTの値)を線膨張量として計算により求めた。
半導体素子40個を搭載した37mm×40mmサイズのTEGを用いて、300℃及び100℃における最大発電電力を測定した。その測定結果を表2に示す。
Figure 2015056507
実施例5〜実施例11のいずれの場合においても、最大発電力が1.40W以上となり、優れた発電効力が得られることがわかった。
また、素子電極マージンBを線膨張量より大きくした構成である実施例7、実施例8及び実施例11の場合には、最大発電力が1.60W以上となり、より安定して発電できることがわかった。これにより、前記式(1)を満たす素子電極マージンBとすることにより、より安定して発電できる熱電モジュールを提供できることがわかった。
以上説明したように、本発明の熱電モジュールは、熱応力の発生が低減され、構造的に安定しているので、自動車等に装備されるセンサーネットワークを形成するセンサーノードの電源等に好適に利用することができる。
10、20、30、33 熱電モジュール
11、18、34 高温側基板
12、19、35 低温側基板
11a、12a、18a、19a、34a、35a 対向面
13、40、41、42 高温側配線電極
14 低温側配線電極
15a P型半導体素子
15b N型半導体素子
16 固体金属
17 液体金属
21、31、36 ボルト
22 連結用孔
32 バネ
50 熱電モジュール
51 高温側基板
52 低温側基板
53 高温側電極
54 低温側電極
55a P型半導体
55b N型半導体
56 半田

Claims (5)

  1. 対向配設される高温側基板及び低温側基板と、この高温側基板及び低温側基板間に架設される複数の半導体素子と、この高温側基板及び低温側基板の対向面に積層され、前記複数の半導体素子を電気的に直列接続する複数の配線とを備える熱電モジュールであって、
    全ての前記半導体素子が、前記高温側基板に積層された配線と液体金属を介して電気的に接続され、前記低温側基板に積層された配線と固体金属を介して電気的に接続されていることを特徴とする熱電モジュール。
  2. 前記高温側基板と低温側基板とが連結されている請求項1に記載の熱電モジュール。
  3. 前記高温側基板の板面を基準とし、高温側基板の中心から高温側基板に積層された配線の外縁までの最大距離をA、高温側基板の線膨張係数をα、実使用温度と室温との差をδT、複数の半導体素子の外縁からそれが接続される配線の外縁までの最小距離をBとする場合、下記式(1)を満たす請求項1又は請求項2に記載の熱電モジュール。
    A・α・δT≦B ・・・(1)
  4. 前記高温側基板が、板面方向の移動を許容する遊びを有する連結用孔を有し、
    この遊びの大きさδdが下記式(2)を満たす請求項3に記載の熱電モジュール。
    A・α・δT≧δd ・・・(2)
  5. 前記高温側基板に積層された配線の半導体素子側の少なくとも一部に前記液体金属を保持可能な凹部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱電モジュール。
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