JP2017204343A - 乗物のヘッドランプ装置 - Google Patents

乗物のヘッドランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017204343A
JP2017204343A JP2016094210A JP2016094210A JP2017204343A JP 2017204343 A JP2017204343 A JP 2017204343A JP 2016094210 A JP2016094210 A JP 2016094210A JP 2016094210 A JP2016094210 A JP 2016094210A JP 2017204343 A JP2017204343 A JP 2017204343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflection
light source
reflector
headlamp device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016094210A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 亨
Toru Sato
佐藤  亨
彰 西城
Akira Saijo
彰 西城
洋幸 原田
Hiroyuki Harada
洋幸 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd, Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016094210A priority Critical patent/JP2017204343A/ja
Publication of JP2017204343A publication Critical patent/JP2017204343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】光源消灯時にヘッドランプ装置の存在が目立たないようにする。
【解決手段】乗物のヘッドランプ装置は、光源と、前記光源から出射する光を前方に向けて反射する反射面を有するリフレクタ部と、を備え、前記光源は、前後方向に直交する方向において前記リフレクタ部の外側に配置され、前記光源の周囲には、前記反射面よりも反射率の低い反射抑制面を有する反射抑制部が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗物のヘッドランプ装置に関する。
自動二輪車等の乗物には、ヘッドランプ装置が設けられている。ヘッドランプ装置では、光源と、光源から出射する光を反射するリフレクタとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2014−31026号公報
ところで、リフレクタは、光源点灯時には、光源からの光を反射して前方の適切な範囲を照射するのに役立つが、光源消灯時には、太陽光を反射することでヘッドランプ装置が目立ちやすい。
そこで本発明は、光源消灯時にヘッドランプ装置の存在が目立たないようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る乗物のヘッドランプ装置は、光源と、前記光源から出射する光を前方に向けて反射する反射面を有するリフレクタ部と、を備え、前記光源は、前後方向に直交する方向において前記リフレクタ部の外側に配置され、前記光源の周囲には、前記反射面よりも反射率の低い反射抑制面を有する反射抑制部が設けられている。
前記構成によれば、光源消灯時には、太陽光などの外光がリフレクタ部に入射した場合でも、反射抑制面によってヘッドランプ装置からの光の出射を抑えることができる。よって、光源点灯時には適切に前方照射を行いながらも、光源消灯時にはヘッドランプ装置の存在を目立たないようにすることができる。
前記反射抑制面は、前記反射面よりも明度の低い色調を有してもよい。
前記構成によれば、前方から見てリフレクタ部の反射面に映る反射抑制面が暗い色を有するので、光源消灯時には好適にヘッドランプ装置の存在を目立たないようにすることができる。
前記リフレクタ部から前方に向けて反射した光が透過する透過部を更に備え、前記反射抑制面は、前方から見て前記透過部の周囲に配置された部材の外面よりも明度の低い色調を有してもよい。
前記構成によれば、視覚の錯覚効果により光源消灯時に実際よりもリフレクタ部が収縮して見えて、ヘッドランプ装置の存在を目立ちにくくすることができる。
前記反射抑制部は、前記リフレクタ部と一体成形されており、前記反射抑制面及び前記反射面の少なくとも一方は、塗装膜によって形成されていてもよい。
前記構成によれば、光源消灯時の反射抑制を図るための反射抑制部をリフレクタ部と一体成形することで、リフレクタ部の剛性向上が図られてリフレクタ部の成形精度が向上し、反射精度を高めることができると共に、組立作業も容易化することができる。
前記反射抑制部及び前記リフレクタ部は、樹脂基材を有し、前記反射面は、前記樹脂基材に前記反射抑制面を除いて塗装された塗装膜により形成され、前記反射抑制面は、前記樹脂基材の非塗装面により形成されていてもよい。
前記構成によれば、反射面と反射抑制面とを容易に形成することができる。
前記反射抑制部、前記リフレクタ部及び前記光源は、共通の支持体に支持されていてもよい。
前記構成によれば、光軸調整されても、反射抑制部が光源及びリフレクタ部と共に移動することで、光軸修正後も反射抑制部とリフレクタ部との相対位置関係を保つことができ、ヘッドランプ装置が目立つことを安定して防止できる。
前記光源は、予め定められる一方向に光を出射するLED(発光ダイオード)であり、前記反射抑制部は、前記光源から前記リフレクタ部に向かう光出射方向において、前記リフレクタ部側とは反対側の前記光源側に配置されていてもよい。
前記構成によれば、LED光源は、小型であり、フィラメントタイプの光源に比べて出射角が狭いので、反射抑制部を光源に近接した位置から広範囲に設けることができ、光源消灯時におけるヘッドランプ装置からの光の反射を更に抑えることができる。
本発明によれば、光源消灯時にヘッドランプ装置の存在を目立たないようにできる。
第1実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車のヘッドランプ装置を左斜め前から見た斜視図である。 (A)は図3に示すヘッドランプ装置の第1リフレクタ部及びその近傍の側方から見た概略断面図、(B)は図3に示すヘッドランプ装置の第2リフレクタ部及びその近傍の側方から見た概略断面図である。 第2実施形態に係るヘッドランプ装置の図3(A)相当の図面である。 第3実施形態に係るヘッドランプ装置の図3(A)相当の図面である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、自動二輪車に乗車した運転者から見た方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、従動輪である前輪2と、駆動輪である後輪3とを備え、前輪2はフロントフォーク4の下端部に回転自在に支持されている。フロントフォーク4は、その上端部に設けられたブラケット(図示せず)を介してステアリングシャフト(図示せず)に支持され、そのステアリングシャフトは車体フレーム5のヘッドパイプ5aによって回動自在に支持されている。前記ブラケットには、左右へ延びるバー型のハンドル6が取り付けられている。車体フレーム5は、ヘッドパイプ5aから下方に傾斜しながら後方へ延びるメインフレーム5bと、メインフレーム5bの後部に接続されたピボットフレーム5cとを有する。ピボットフレーム5cにスイングアーム7の前端部が枢支され、スイングアーム7の後端部に後輪3が回転自在に軸支されている。
ハンドル6の後方には燃料タンク8が設けられ、燃料タンク8の後方に運転者騎乗用のシート9が設けられている。メインフレーム5b及びピボットフレーム5cには、エンジンEが支持されている。自動二輪車1の前部では、ヘッドランプ装置10が、前輪2を上側から覆うフロントフェンダ32の上方に配置されている。ヘッドランプ装置10は、前輪2に対して上方に間隔をあけて配置され、前輪2の前端よりも後方に配置される。このように、自動二輪車の場合には、四輪車に比べて比較的高い位置にヘッドランプ装置10が配置されるので、ヘッドランプ装置10が目立ちやすい。
ヘッドランプ装置10は、車体フレーム5に固定されている。即ち、ハンドル6を旋回させたときに、ヘッドランプ装置10はハンドル6の回動動作に連動しない。自動二輪車1の前部では、ヘッドランプ装置10及びエンジンEなどを前側から覆うようにカウリング11が設けられている。カウリング11は、前方から見てヘッドランプ装置10の光透過部15bを露出させる開口11aを有する。
図2は、図1に示す自動二輪車1のヘッドランプ装置10を左斜め前から見た斜視図である。図2に示すように、ヘッドランプ装置10は、ハウジング12と、ハウジング12の内部空間に収容された一対のライトユニット13とを備える。ハウジング12は、後側部材14と、後側部材14に取り付けられる前側部材15とを有する。前側部材15には、有色の非透明部15aと、一対のライトユニット13からの光を前方に透過させる一対の光透過部15b(透明部)が形成されている。ハウジング12は、中央部12aが側端部12bに比べて前方に突出した形状を有し、かつ、上部12cが下部12dよりも左右方向(車幅方向)の幅が大きい形状を有する。一対のライトユニット13は、ハウジング12に収容された状態で左右方向に並び、前方に向けて光をそれぞれ照射する。
一対のライトユニット13は、左右方向に間隔をあけて配置されて光を照射する照射領域Rをそれぞれ有する。照射領域Rは、第1照射領域R1と、第1照射領域R1の下側に配置された第2照射領域R2とを有する。第1照射領域R1及び第2照射領域R2のいずれか一方の領域がロービーム用で、いずれか他方の領域がハイビーム用である。ハウジング12の前側部材15の光透過部15bは、第1照射領域R1に対応する第1光透過部15baと、第2照射領域R2に対応する第2光透過部15bbとを有する。なお、第1光透過部15baと第2光透過部15bbとは、非透明部15aを介して隔てられている。一対のライトユニット13の各々は、リフレクタボディ16を有する。リフレクタボディ16は、第1照射領域R1に対応する第1リフレクタ部16aと、第2照射領域R2に対応する第2リフレクタ部16bとを有する。
図3(A)は図2に示すヘッドランプ装置10の第1リフレクタ部16a及びその近傍の側方から見た概略断面図、図3(B)は図2に示すヘッドランプ装置10の第2リフレクタ部16b及びその近傍の側方から見た概略断面図である。図3(A)(B)に示すように、ヘッドランプ装置10の一対のライトユニット13の各々は、第1LED光源19と、第1基板20と、第2LED光源21と、第2基板22と、リフレクタボディ16と、放熱体23と、支持体24とを備える。第1LED光源19及び第2LED光源21は、予め定める一方向に光を出射する。第1LED光源19は、第1基板20に実装され、第2LED光源21は、第2基板22に実装される。第1基板20は、放熱体23の前方に突出する第1板部23aに固定され、第2基板22は、放熱体23の前方に突出する第2板部23bに固定されている。リフレクタボディ16も、放熱体23の第1及び第2板部23a,23bに固定されている。放熱体23は、支持体24に固定されている。
リフレクタボディ16は、第1LED光源19から出射される光を前方に向けて反射する第1リフレクタ部16aと、第2LED光源21から出射される光を前方に向けて反射する第2リフレクタ部16bと、前後方向に直交する方向において第1リフレクタ部16aの外側、具体的には上側で第1LED光源19の周囲に配置された第1反射抑制部16cと、前後方向に直交する方向において第2リフレクタ部16bの外側、具体的には上側で第2LED光源21の周囲に配置された第2反射抑制部16dとを備える。第1リフレクタ部16a、第2リフレクタ部16b、第1反射抑制部16c及び第2反射抑制部16dは、リフレクタボディ16として一体成形されている。第1LED光源19、第2LED光源21、第1リフレクタ部16a、第2リフレクタ部16b、第1反射抑制部16c及び第2反射抑制部16dは、共通の支持体24に支持されている。
第1LED光源19は、前後方向に直交する方向における第1リフレクタ部16aの外側、具体的には上側に配置される。第2LED光源21は、前後方向に直交する方向における第2リフレクタ部16bの外側、具体的には上側に配置される。第1反射抑制部16cは、第1LED光源19から第1リフレクタ部16aに向かう光出射方向において、第1リフレクタ部16a側とは反対側の第1LED光源19側に配置されている。第2反射抑制部16dは、第2LED光源21から第2リフレクタ部16bに向かう光出射方向において、第2リフレクタ部16b側とは反対側の第2LED光源21側に配置されている。
第1LED光源19は、第1リフレクタ部16aに向けて下方に光を出射し、第2LED光源21は、第2リフレクタ部16bに向けて下方に光を出射する。第1LED光源19から出射して第1リフレクタ部16aで反射して前方に向かう光は、第1光透過部15baを透過して自動二輪車1の前方を照らす。第2LED光源21から出射して第2リフレクタ部16bで反射して前方に向かう光は、第2光透過部15bbを透過して自動二輪車1の前方を照らす。
第1反射抑制部16cは、第1リフレクタ部16aの上側で第1LED光源19の周囲に配置されている。第2反射抑制部16dは、第2リフレクタ部16bの上側で第2LED光源21の周囲に配置されている。第1反射抑制部16cには第1貫通孔16caが形成されており、その第1貫通孔16caにおいて第1LED光源19が第1リフレクタ部16aに向けて露出している。第2反射抑制部16dには第2貫通孔16daが形成され、その第2貫通孔16daにおいて第2LED光源21が第2リフレクタ部16bに向けて露出している。第1及び第2貫通孔16ca,16daは、それぞれ第1及び第2LED光源19,21よりも大きく、かつ、第1及び第2基板20,22よりも小さい。
第1リフレクタ部16a部と第1反射抑制部16cとが一体となった第1基体17は、前方に開放される椀状に形成されており、第2リフレクタ部16b部と第2反射抑制部16dとが一体となった第2基体18も、前方に開放される椀状に形成されている。即ち、第1貫通孔16caは、第1LED光源19からの光を通過させるように椀状の第1基体17の周面の一部に形成され、第2貫通孔16daは、第2LED光源21からの光を通過させるように椀状の第2基体18の周面の一部に形成されている。第1基体17は、第2基体18に対して、左右方向、鉛直方向及び前後方向にずれて配置された状態で第2基体18と一体成形されている。具体的には、第1基体17は、第2基体18に対して、左右方向外側、上側かつ後側にずれて配置された状態で第2基体18と一体成形されている。
第1反射抑制部16cは、第1及び第2LED光源19,21の消灯時に前方から見て第1リフレクタ部16aに映るように第1基体17の上壁部として設けられている。第2反射抑制部16dは、第1及び第2LED光源19,21の消灯時に前方から見て第2リフレクタ部16bに映るように第2基体18の上壁部として設けられている。第1リフレクタ部16aの第1反射面16aa(即ち、前面)及び第2リフレクタ部16bの第2反射面16ba(即ち、前面)には、反射性を有する材料からなる塗装膜が形成されている。第1及び第2LED光源19,21の消灯時に前方から見て第1リフレクタ部16aに映る第1反射抑制部16cの面(即ち、第1反射抑制部16cの下面)には、第1反射面16aaよりも反射率の低い第1反射抑制面16cbが設けられている。第1及び第2LED光源19,21の消灯時に前方から見て第2リフレクタ部16bに映る第2反射抑制部16dの面(即ち、第2反射抑制部16dの下面)には、第2反射面16baよりも反射率の低い第2反射抑制面16dbが設けられている。
具体的には、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbを除いてリフレクタボディ16の樹脂基材を反射性材料で塗装することにより、その塗装膜を第1及び第2反射面16aa,16baとし、樹脂基材の非塗装面を第1及び第2反射抑制面16cb,16dbとする。例えば、リフレクタボディ16の樹脂基材の第1及び第2反射抑制面16cb,16dbに相当する部分にマスクをした状態で、樹脂基材にアルミニウム蒸着を行うことで第1及び第2反射面16aa,16baを形成するとよい。なお、リフレクタボディ16の樹脂基材の第1及び第2反射抑制面16cb,16dbに相当する部分にマスクをしない状態で樹脂基材にアルミニウム蒸着を行い、その蒸着層の第1及び第2反射抑制面16cb,16dbを形成しようとする部位に非反射性の塗料(例えば、黒色塗料)を塗装することで第1及び第2反射抑制面16cb,16dbを形成してもよい。
第1及び第2反射面16aa,16baは、それぞれ第1及び第2反射抑制面16cb,16dbに対して上下方向に対向する対向領域16ab,16bbを有し、対向領域16ab,16bbは光を拡散する拡散面に形成されている。具体的には、反射面16aa,16baの前側領域が対向領域16ab,16bbであり、対向領域16ab,16bbは凹凸形状に形成される。これによってLED光源が対向領域16ab,16bbに明確に映ることを防ぐことができる。更に、反射抑制面16cb,16dbが対向領域16ab,16bbに映ることで、対向領域16ab,16bbが黒色に見えることになり、反射面16aa,16baのうち対向領域16ab,16bb以外の領域に対向領域16ab,16bbが映る場合にも、反射面16aa,16baが黒色に見えやすい。
第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、第1及び第2反射面16aa,16baよりも明度の低い色調を有する。具体的には、第1及び第2反射面16aa,16baの色は、銀色であり、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbの色は、収縮色(例えば、黒、濃い色、暗い色、寒色系の色(青、緑、紫など))である。本実施形態では、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbの色は、黒色である。また、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、前方から見て第1及び第2光透過部15ba,15bbの周囲に配置されたカウリング11の外面よりも明度の低い色調を有する。
以上に説明した構成によれば、第1及び第2LED光源19,21の消灯時には、太陽光などの外光が第1及び第2リフレクタ部16a,16bに入射した場合でも、第1及び第2反射抑制部16c,16dの第1及び第2反射抑制面16cb,16dbによってヘッドランプ装置10からの光の出射を抑えることができる。よって、第1及び第2LED光源19,21の点灯時には適切に前方照射を行いながらも、第1及び第2LED光源19,21の消灯時にはヘッドランプ装置10の存在を目立たないようにすることができる。特に、駐車時等のように光源が消灯した状態では、ヘッドランプ装置の存在を目立たないようにすることで、乗物の前部がコンパクトな印象を与えることができる。このように、乗り物の前部に関して、コンパクトな印象を与えることで、特徴ある美観を与えることができる。例えば、ヘッドランプ全体の大きな設計変更(例えば、リフレクタの小型化)を行うことなく、特徴ある美観を容易に与えることができる。
また、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、第1及び第2反射面16aa,16baよりも明度の低い色調を有する。第1及び第2反射抑制面16cb,16dcは、第1及び第2リフレクタ部16a,16bよりも広い波長域の光を吸収可能な色を有する。これにより、光源消灯時に第1及び第2反射抑制面16c,16dの第1及び第2反射面16aa,16baに映る第1及び第2反射抑制面16cb,16dbが暗い色として認識され、好適にヘッドランプ装置10の存在を目立たないようにすることができる。例えば、反射抑制面を黒色にすれば、消灯時には反射抑制面が反射面に映ることで、反射面の多くが黒色に見えることになる。そうすれば、反射面が明るく見える場合に比べて、反射面の印象が抑えられ、ヘッドランプ装置10が小さい印象を与えることができる。
また、視認者の色の心理効果として、小面積領域の色が、小面積領域周囲の色に対して、明度が低い楊合には、明度が高い揚合に比べて、小面積領域の面積が小さく(収縮)するように錯覚認識する。本実施例では、収縮色となるように、反射抑制面が着色される。具体的には、反射面周囲の部材の色調の明度が、反射抑制面よりも高く形成される。これによって、ヘッドランプ装置に対してリフレクタ部を小さく認識させやすく、乗り物の前部がコンパクトな印象を与えるようにすることができる。本実施形態では、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、前方から見て第1及び第2光透過部15ba,15bbの周囲に配置されたカウリング11の外面よりも明度の低い色調を有するので、視覚の錯覚効果によって実際よりも第1及び第2リフレクタ部16a,16bが収縮して見えて、乗り物の前部がコンパクトな印象を与えるようにすることができる。
また、第1及び第2反射抑制部16cb,16dbは、第1及び第2リフレクタ部16a,16bと一体成形されているため、第1及び第2リフレクタ部16a,16bの剛性向上が図られて第1及び第2リフレクタ部16a,16bの成形精度が向上し、反射精度を高めることができると共に、組立作業も容易化することができる。また、複数のリフレクタ部16a,16bが1つの部材で形成されることで、個別に形成する場合に比べて、リフレクタ部分を近く隣接配置することができ、小型化を図ることができる。また、第1及び第2反射面16aa,16baは塗装膜により形成され、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、樹脂基材の非塗装面により形成されているので、反射面と反射抑制面とを容易に形成することができる。
また、第1及び第2反射抑制部16cb,16db、第1及び第2リフレクタ部16a,16b及び第1及び第2LED光源19,21は、共通の支持体24に支持されているので、光軸調整されても、第1及び第2反射抑制部16cb,16dbが第1及び第2リフレクタ部16a,16b及び第1及び第2LED光源19,21と共に移動することで、光軸調整後も第1及び第2反射抑制部16cb,16dbと第1及び第2リフレクタ部16a,16bとの相対位置関係を保つことができ、ヘッドランプ装置10が目立つことを安定して防止できる。
また、第1及び第2LED光源19,21は小型であり、フィラメントタイプの光源に比べて出射角が狭いので、リフレクタ部分を小型に形成することができるとともに、第1及び第2反射抑制部16cb,16dcを第1及び第2LED光源19,21に近接した位置から広範囲に設けることができ、光源消灯時におけるヘッドランプ装置10からの光の反射を更に抑えることができる。
また、第1基体17と第2基体18とが上下方向及び左右方向にずれて配置され、第1基板20と第2基板22とが上下方向及び左右方向にずれて配置されるので、各基板20,22の干渉を防いで、ヘッドランプ装置10を小型に形成することができる。
また、第1基板20に対して第1リフレクタ部16aが下方に配置され、第2基板22に対して第2リフレクタ部16bが下方に配置されることで、自動二輪車1を上方から見た場合に、第1及び第2LED光源21が露出することを防ぐことができ、光源露出による目立ちを防ぐことができる。また、椀状の第1及び第2基体17,18の周面の一部にLED光を通過させる第1及び第2貫通孔16ca,16daが形成される。これによって第1及び第2基板20,22が第1及び第2リフレクタ部16a,16bを介して前方から視認されることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ロービーム用光源として複数の光源が用いられ、かつ、ハイビーム用光源として複数の光源が用いられ、光源の数が多く用いられることで、 1つの光源から出射される光の光量を小さくすることができ、光源及びリフレクタの大型化を防ぐことができる。また、リフレクタ部の奥側、即ち、リフレクタ部の後部にLED光源を配置することで、LED光源が目立つことを更に抑制することができる。また、光源よりも前方に配置される反射抑制面を増やすこともできる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係るヘッドランプ装置の図3(A)相当の図面である。図4に示すように、第2実施形態では、リフレクタボディ116は、LED光源19から出射される光を前方に向けて反射するリフレクタ部116aを有する。LED光源19は、前後方向に直交する方向における第1リフレクタ部16aの外側、具体的には上側に配置される。LED光源19は、基板120に実装され、基板120のうちリフレクタ部116a側の面(図4では下面)が、リフレクタ部116aに臨む反射抑制面120aとなっている。即ち、リフレクタボディ116自体には、反射抑制部は形成されておらず、基板120の下側に壁が設けていない。基板120の反射抑制面120aの色調や構造等は、第1実施形態の反射抑制面と同様とする。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係るヘッドランプ装置の図3(A)相当の図面である。図5に示すように、第3実施形態では、リフレクタボディ216は、LED光源19から出射される光を前方に向けて反射するリフレクタ部216aと、前後方向に直交する方向においてリフレクタ部216aの下側でLED光源19の周囲に配置された反射抑制部216cと、を備える。LED光源19は、リフレクタ部216aの下側に配置される。反射抑制部216cには貫通孔216caが形成されており、貫通孔216caにおいてLED光源19がリフレクタ部216aに向けて露出している。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、反射光が散乱するように微小な凹凸を有する面に形成することで光の反射を抑制してもよい。例えば、第1及び第2反射抑制面16cb,16dbは、シボ加工により形成されてもよいし、ローレットが形成されてもよい。即ち、反射抑制面は、光拡散面として機能して光源消灯時にヘッドランプ装置10から出射する光を拡散させて、強い光の出射を抑制する構成とすればよい。また、第1及び第2リフレクタ部16a,16bの底面も反射抑制面としてもよい。これによって、太陽光などの上方から入射される光が拡散されて、第1及び第2リフレクタ部16a,16bの底面で視認者へ向けて反射することを抑えることができる。
また、第1基板20に対して第1リフレクタ部16aを上方に配置し、第2基板22に対して第2リフレクタ部16bを上方に配置してもよい。その場合には、上方からの太陽光がリフレクタ部16a,16bに入射することが防がれ、ヘッドランプ装置が目立つことを防ぐことができる。また、第1及び第2基体17,18の第1及び第2貫通孔16ca,16daを大きくして、ハウジング12の内面を反射抑制部として利用してもよい。また、光源はLED光源に限られないが、光の出射角度が180度未満の発光素子が光源として用いられることが好ましい。そうすれば、リフレクタ又は屈折レンズを小型化できる。
また、ヘッドランプ装置は4灯式ではなくとも、2灯式でもよい。即ち、光源の数に制限はない。また、反射抑制面は、反射が抑制されればよく、入射光を拡散反射する拡散面であってもよい。また、反射抑制面は、リフレクタ部とは別体に形成されてもよい。具体的には、リフレクタ部とは別の部材であって、光源の周囲の開口よりも光源寄りに位置する部材が反射抑制面として機能してもよい。また、LED光源ごとにリフレクタ部が形成されることで、反射抑制面の領域を増やすことができる。また、椀状に形成されるリフレクタ部の内側面のうち、車幅方向内側の面についても、反射抑制面として機能させてもよい。これによって、更にリフレクタ部の印象を小さくすることができる。前記実施形態では、鞍乗型乗物として自動二輪車を例示したが、運転者がシートに跨って着座する乗物であれば他の乗物(ATV等)ものでもよい。
1 自動二輪車(乗物)
10 ヘッドランプ装置
11 カウリング
15b 光透過部
15ba 第1光透過部
15bb 第2光透過部
16a 第1リフレクタ部
16aa 第1反射面
16b 第2リフレクタ部
16ba 第2反射面
16c 第1反射抑制部
16cb 第1反射抑制面
16d 第2反射抑制部
16db 第2反射抑制面
19 第1LED光源
21 第2LED光源
24 支持体

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源から出射する光を前方に向けて反射する反射面を有するリフレクタ部と、を備え、
    前記光源は、前後方向に直交する方向において前記リフレクタ部の外側に配置され、
    前記光源の周囲には、前記反射面よりも反射率の低い反射抑制面を有する反射抑制部が設けられている、乗物のヘッドランプ装置。
  2. 前記反射抑制面は、前記反射面よりも明度の低い色調を有する、請求項1に記載の乗物のヘッドランプ装置。
  3. 前記リフレクタ部から前方に向けて反射した光が透過する光透過部を更に備え、
    前記反射抑制面は、前方から見て前記光透過部の周囲に配置された部材の外面よりも明度の低い色調を有する、請求項2に記載の乗物のヘッドランプ装置。
  4. 前記反射抑制部は、前記リフレクタ部と一体成形されており、
    前記反射抑制面及び前記反射面の少なくとも一方は、塗装膜によって形成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乗物のヘッドランプ装置。
  5. 前記反射抑制部及び前記リフレクタ部は、樹脂基材を有し、
    前記反射面は、前記樹脂基材に前記反射抑制面を除いて塗装された塗装膜により形成され、前記反射抑制面は、前記樹脂基材の非塗装面により形成されている、請求項4に記載の乗物のヘッドランプ装置。
  6. 前記反射抑制部、前記リフレクタ部及び前記光源は、共通の支持体に支持されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗物のヘッドランプ装置。
  7. 前記光源は、予め定められる一方向に光を出射するLEDであり、
    前記反射抑制部は、前記光源から前記リフレクタ部に向かう光出射方向において、前記リフレクタ部側とは反対側の前記光源側に配置されている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗物のヘッドランプ装置。
JP2016094210A 2016-05-10 2016-05-10 乗物のヘッドランプ装置 Pending JP2017204343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094210A JP2017204343A (ja) 2016-05-10 2016-05-10 乗物のヘッドランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094210A JP2017204343A (ja) 2016-05-10 2016-05-10 乗物のヘッドランプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017204343A true JP2017204343A (ja) 2017-11-16

Family

ID=60323319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016094210A Pending JP2017204343A (ja) 2016-05-10 2016-05-10 乗物のヘッドランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017204343A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019169359A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 市光工業株式会社 車両用灯具
EP3594564A1 (en) 2018-07-13 2020-01-15 Honda Motor Co., Ltd. Lighting device for vehicle

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000123608A (ja) * 1998-10-19 2000-04-28 Kanto Auto Works Ltd 車両用ランプ
JP2004265697A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toyota Industries Corp 信号灯具及び信号灯具の反射構造
WO2016006699A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 株式会社小糸製作所 灯具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000123608A (ja) * 1998-10-19 2000-04-28 Kanto Auto Works Ltd 車両用ランプ
JP2004265697A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toyota Industries Corp 信号灯具及び信号灯具の反射構造
WO2016006699A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 株式会社小糸製作所 灯具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019169359A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 市光工業株式会社 車両用灯具
JP7006430B2 (ja) 2018-03-23 2022-02-10 市光工業株式会社 車両用灯具
EP3594564A1 (en) 2018-07-13 2020-01-15 Honda Motor Co., Ltd. Lighting device for vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5945238B2 (ja) 車両用灯具および車両のリアパネル
FR3050253A1 (fr) Feu de vehicule et vehicule comportant celui-ci
EP2127947B1 (en) Vehicle lighting apparatus
CN110715262B (zh) 车辆用照明装置
WO2013161353A1 (ja) 車両用ヘッドライトユニット及びそれを備えた車両
JP5726973B2 (ja) 灯火装置
JP6309567B2 (ja) 車両用前照灯
JP6272395B2 (ja) 車両用灯具
JP2017204343A (ja) 乗物のヘッドランプ装置
JP6125308B2 (ja) 車両用尾灯装置
JP2004265697A (ja) 信号灯具及び信号灯具の反射構造
WO2019187427A1 (ja) 鞍乗型車両のコーナリングライト
JP5207871B2 (ja) 灯火装置一体式バックミラー
JP2013206725A (ja) 自動二輪車の尾灯装置
JP2017178252A (ja) 鞍乗型車両
FR2815589A1 (fr) Dispositif d'eclairage ou de signalisation pour vehicule automobile
EP3678899A1 (fr) Dispositif optique pour vehicule automobile assurant deux fonctions d'eclairage distinctes
JP7124118B2 (ja) 鞍乗型車両の灯火装置
JP2017050219A (ja) サイドターンシグナルランプ
KR20210037993A (ko) 차량용 램프의 아우터렌즈 및 이를 구비한 차량용 램프
US10322763B2 (en) Head lamp device of straddle-type vehicle
JP7475997B2 (ja) 車両用灯具
JP6670927B2 (ja) 車両の灯火装置
JP3640862B2 (ja) 車両用ランプ装置
JP5564011B2 (ja) 車両の後部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170428

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170428

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200324