JP7475997B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の信号灯、特に所定の屈曲部を有する発光面とした半導体発光素子を光源とする車両用の信号灯についての技術分野に関する。
自動二輪車や自動四輪車などの車両では、車両の前部にヘッドライト装置が設けられる。ヘッドライト装置には、車両前方を照射するための規格に合致した配光パターンを形成するためのヘッドライトと、ターンランプやポジションランプなどの信号灯を同時に設ける車両用灯具が知られている。また、DRL(デイタイミングランニングランプ)も同時に設ける車両用灯具も知られている。
最近では、光源としてLED(発光ダイオード)を用い、LEDから出射する指向性の高い光を棒状の導光体に入射させ、導光体内に導いた入射光を裏面側に形成した反射面にて表面側に向けて反射させることで長尺な発光面を均一に発光させる車両用信号灯が知られており、テールランプやストップランプにも用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、導光体に分光用の反射面を設けることで広い出射領域から出射する車両用灯具が記載されている。
特開2017-228440号公報 特開2015-153619号公報
特許文献1の車両用灯具では、導光体に設ける反射面は出射面の反対側、すなわち裏面側に設けたV字溝などにより実現される。そのため、正面視で発光面が折れ曲がった意匠の発光面を実現するためには、屈曲部の反射面の形状やピッチを変更しなければならず均一な発光を得ることは困難であった。
特許文献2の車両用灯具では、分光用の反射面を導光体に設けることで発光面の意匠の幅を広げることができる。しかしながら、分光用の反射面を設けるために導光体の厚みが増し、導光体の重量が重くなり、結果として車両用灯具全体の重量が重くなるという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたもので、正面視で発光面に折れ曲がり部のある広い発光面となる意匠を肉厚な導光部材を用いることなく簡易な構成で実現することを主たる目的とする。
また、部品点数が少なくコストを低減した車両用灯具を得ることを他の目的とする。
本発明の一態様は、前記課題を達成するために、下記[1]から[7]の車両用灯具を提供する。
[1] ハウジングと、
当該ハウジングの前方開口部を覆うレンズカバーと、
前記ハウジングと前記レンズカバーによって区画された灯室内に複数の光源と、
前記複数の光源からの照射光を反射する複数のリフレクタと、を備え、
前記リフレクタにて反射された光を前記レンズカバーを通して前方方向に照射する車両用灯具であって、
前記複数の光源は、前記前方開口部側から後方側に向かって光を出射する第1の半導体素子光源および第2の半導体素子光源を含み、
前記複数のリフレクタは、
前記第1の半導体素子光源からの照射光を反射する第1反射面、第2反射面および第3反射面とを備えた第1のリフレクタと、
前記第2の半導体素子光源からの照射光を反射する第4反射面、第5反射面および第6反射面とを備えた第2のリフレクタと、を含み、
前記車両用灯具の正面視において、
前記第1のリフレクタは、前記第1反射面と前記第2反射面との境界となる第1境界部と、前記第1反射面と前記第3反射面との境界となる第2境界部と、前記第2反射面と前記第3反射面との境界となる第3境界部が形成され、
前記第1境界部と、前記第2境界部および前記第3境界部は、夫々の境界部が交わる共通の第1の交点部を有し、
前記第2反射面および前記第3反射面は、前記第2反射面の延びる方向と前記第3反射面の延びる方向が交差する形状に形成され、
前記第2のリフレクタは、前記第4反射面と前記第5反射面との境界となる第4境界部と、前記第4反射面と前記第6反射面との境界となる第5境界部と、前記第5反射面と前記第6反射面との境界となる第6境界部が形成され、
前記第3境界部と、前記第4境界部および前記第6境界部は、夫々の境界部が交わる共通の第2の交点部を有し、
前記第5反射面および前記第6反射面は、前記第5反射面の延びる方向と前記第6反射面の延びる方向が交差する形状に形成され、
前記第1の半導体素子光源は、前記車両用灯具の正面視において、前記第1の交点部もしくは当該交点部近傍に対応する位置に配設され、
前記第1反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光を前記第2反射面および前記第3反射面に向けて反射する位置に配設され、
前記第2反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光および前記第1の半導体素子光源からの照射光が前記第1反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
前記第3反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光および前記第1の半導体素子光源からの照射光が前記第1反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
前記第2の半導体素子光源は、前記車両用灯具の正面視において、前記第2の交点部もしくは当該交点部近傍に対応する位置に配設され、
前記第4反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光を前記第5反射面および前記第6反射面に向けて反射する位置に配設され、
前記第5反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光および前記第2の半導体素子光源からの照射光が前記第4反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
前記第6反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光および前記第2の半導体素子光源からの照射光が前記第4反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設されている
ことを特徴とする車両用灯具。
[2] 前記第1のリフレクタと前記第2のリフレクタは、前記車両用灯具の正面視において、線対称に配置され、
前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源は、同一の基板上に搭載されていることを特徴とする上記[1]に記載の車両用灯具。
[3] 前記複数のリフレクタは、前記ハウジング内に取り付けられており第1のリフレクタと前記第2のリフレクタが一体に形成され、
前記第1のリフレクタと前記第2のリフレクタの間には、前記基板を所定位置に固定する基板固定手段が設けられ、
前記基板固定手段は、前記基板と前記複数のリフレクタとの固定、および/もしくは前記基板と前記ハウジングとの固定を行い、
前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源は、前記第1のリフレクタおよび前記第2のリフレクタよりも前方側に位置する
ことを特徴とする上記[2]に記載の車両用灯具。
[4] 前記第2反射面、前記第3反射面、前記第5反射面および前記第6反射面には、
上下方向に比べて左右方向に向けて拡散反射する凸状もしくは凹状の拡散手段が複数形成されていることを特徴とする上記[1]から[3]の何れかに記載の車両用灯具。
[5] 前記第2反射面および前記第5反射面の拡散反射手段が、夫々の当該反射面が延びる方向と直交する方向に円柱軸を有する半円柱状の凸面もしくは凹面であり、
前記第3反射面および前記第6反射面の拡散反射手段が、夫々の当該反射面が延びる方向と平行な方向に円柱軸を有する半円柱状の凸面もしくは凹面である
ことを特徴とする上記[1]から[4]の何れかに記載の車両用灯具。
[6] 前記車両用灯具が、自動二輪車の左右中央に設ける灯具であり、
前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源が点灯したときに、前記車両用灯具の正面視において、前記第2反射面および前記第3反射面からなる発光面と、前記第5反射面および前記第6反射面からなる発光面で、全体としてX字形状に近似した発光面を形成することを特徴とする上記[1]から[5]の何れかに記載の車両用灯具。
[7] 前記車両用灯具が、ポジションランプ、ターンランプ、テールランプの何れかの機能を奏するランプであることを特徴とする上記[1]から[6]の何れかに記載の車両用灯具。
本発明によれば、複数の反射面を組み合わせることで、肉厚な導光部材を用いることなく比較的簡易な構成で発光面に折れ曲がり部のある広い発光面のランプを実現することができる。また、光源の配置と複数の反射面を所定の関係で配置することで、折れ曲がり部のある広い発光面を少ない光源数で実現することができる。
これらにより、総じて部品点数が少なく組立作業を簡略化することができ、肉厚の導光部材を用いる場合に比べて重量を軽減するとともにコストを低減した車両用灯具を提供することができる。
図1は、本発明に一実施形態に係る車両用灯具を搭載した鞍乗り型車両としての自動二輪車の正面図である。 図2はフロントカバーにて覆われていない状態の車両用灯具を示す正面図である。 図3は、第1前照灯ユニットの組み立て状態を示す分解斜視図である。 図4は、ポジションランプのリフレクタを説明する正面図である。 図5は、左側フロントポジションランプ用の左側反射面を説明するための斜視図である。 図6は、LEDの位置を説明するための概略正面図であり、左側反射面とLED光源のみを図示したものである。 図6は、LEDの位置を説明するための概略正面図であり、右側反射面とLED光源のみを図示したものである。 図5のA-A線に沿った概略の断面図であり、光線L1を付記している。 図5のA-A線に沿った概略の断面図であり、光線L2を付記している 図10は、図8のC部を拡大して示す断面図である。 図11は、図5のB-B線に沿った概略の断面図である。 図12は、第2の実施形態の車両用灯具を示す概略正面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明に係る車両用灯具について好適な実施の形態を挙げて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用灯具10を搭載した鞍乗り型車両としての自動二輪車1の正面図である。車両用灯具10は、自動二輪車1の車両本体の前方を照明するための前照灯5、自己の車両の位置を他の車両の運転手に知らしめるための信号灯であるフロントポジションランプ11などの、照明や信号を照射する照明装置であって、車両前方側に向かって光を照射する。以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、自動二輪車前方に設置した状態において運転者から見た方向を指すものとする。従って「前」は前照灯5からの光の主たる照射方向である車両の前方(自動二輪車の進行方向)に相当し、「後」は車両の後方側(運転者の背面方向)に相当し、「左」は車両の走行方向を基準としたときの左側に相当する。「下」は路面側(運転者の足元側)に相当する。なお、図示しない方向指示(ターンランプ)を含んでいても良い。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下方部分に軸支される。左右一対のフロントフォーク3は、上方部分の位置で図示しないステアリング軸に連結される。ステアリング軸は、図示しない車両フレームの前方に回転可能に軸支され、ステアリング軸の上方にハンドル4が取付けられている。
ハンドル4は、フロントカバー4aにて覆われている。フロントカバー4aは、正面視で上部がハンドルの中央部分を覆い、下方部分は前輪2の上部まで延びている。フロントカバー4aには、有色樹脂により形成された有色カバーエリア4bが設けられており、車両用灯具10に対応する部分に孔部が形成されている。車両用灯具10に含まれる複数のランプユニットの発光部分やその他のデザイン的に観視させる意匠部分を除いた非意匠部分は、有色カバーエリア4bにて覆われている。図1においては、車両用灯具の意匠をわかりやすくするために有色カバーエリア4bを網点で表示している。
図2はフロントカバー4aにて覆われていない状態の車両用灯具10を示す正面図である。車両用灯具10は、上側の第1前照灯ユニット6と、下側の第2前照灯ユニット7からなっている。第1前照灯ユニット6と第2前照灯ユニット7は別体に形成され、第2前照灯ユニット7が第1前照灯ユニット6の左右中央の下側に位置するようにして車両に取付けられる。
第2前照灯ユニット7は、図1に示すように前輪の上方に位置し自動二輪車1の左右中心軸CL上に配置されている。第2前照灯ユニット7には、ロービームランプ(すれ違い配光用前照灯)8が収容されている。具体的には、前方が開口したハウジング7aの内部に光源として図示しない複数のLED(発光ダイオード)を下向きに設けた光源基板8aと、LEDから出射した光を車両前方に向かって反射するリフレクタ8bからなるロービームランプ8が固定され、ロービームランプ8およびハウジング7aの開口部を覆うように透明なレンズカバーが設けられている。光源基板8aはLEDが下側を向くようにして水平に固定され、リフレクタ8bは、光源基板8aに設けた複数のLEDの各々の位置を焦点位置とした回転放物面を基調とした複数の反射面からなる。ロービームランプ8が点灯、すなわち光源基板8aに搭載したLEDが点灯したときに、リフレクタ8bによって所定距離前方の仮想スクリーン上において水平線より下側を照射して、自動二輪車のロービームランプの法規に合致したすれ違い配光パターンが得られるようにリフレクタ8bが形成されている。
第1前照灯ユニット6は、図1に示すように第2前照灯ユニット7の上方に位置し自動二輪車1の左右中心軸CL上に配置されている。第1前照灯ユニット6には、ハイビームランプ(走行配光用前照灯)9とフロントポジションランプ(以後、ポジションランプと略す)11が収容されている。具体的には、前方が開口したハウジング6aの内部に左右に各1個のハイビームランプ9L,9Rと、ポジションランプ11L,11Rを設けており、透明なレンズカバー6bにて覆われている(図4参照)。左側のハイビームランプ9Lおよびポジションランプ11Lと右側のハイビームランプ9Rおよびポジションランプ11Rが左右中心軸CLを中心として左右対称に位置している。
ハイビームランプ9L,9Rは、周知のプロジェクタータイプの前照灯ユニットとされ、夫々の投影レンズが正面視において横長の楕円形状に見えるように形成されている。夫々の投影レンズの後側焦点位置には、光源から照射した光がリフレクタによって集光する集光点が位置するように図示しないハイビームランプ用の光源およびリフレクタが設けられている。なお、投影レンズの後側焦点と集光点は完全に一致しなくても良く近傍に位置すれば良い。ハイビームランプ9が点灯したときに、投影レンズによって所定距離前方の仮想スクリーン上において水平線より上側を含む中央領域を照射して、自動二輪車のハイビームランプの法規に合致した配光パターンが得られるように形成されている。なお、プロジェクタータイプの前照灯ユニットに限るものではなく、投影レンズの焦点位置に光源を配置した投影タイプや、第2前照灯ユニット7のようなリフレクタタイプのものでも良い。また、ハイビームランプ9L,9Rが点灯したときに、同時にロービームランプ8が点灯するようにしても良い。
(ポジションランプ)
次にポジションランプ11について、図2から図10を参照して説明する。
図3は、第1前照灯ユニット6の組み立て状態を示す分解斜視図である。図3においては図面を簡略化するためにハイビームランプ9L,9Rの図示を省略している。図4は、ポジションランプ11のリフレクタ12を説明する正面図である。なお、図2および図4において斜線で示す範囲は、正面視において主な発光面の領域として観察される範囲である。
ポジションランプ11のフレクタ12は、樹脂部材により一体に形成されている。図4に示したように左側には左側フロントポジションランプ11L用の左側反射面13Lが形成され、右側には右側フロントポジションランプ11R用の右側反射面13Rが形成されている。また、左側反射面13Lと右側反射面13Rとの間の中央部には、前方に向かって突出する基板固定台座15を設けている。左右のポジションランプ11L,11Rは左右中心軸CLを中心に対称に形成されており、夫々が複数の反射面を有している。反射面13は、リフレクタ12の樹脂材料の表面に銀色などの反射率の高い反射層を形成している。反射層は反射面13のみでなくリフレクタ12の全面に設けても良い。
リフレクタ12の材質は、射出成形に適した白色のASA樹脂(acrylate styrene acrylonitrile)を用いることができる。ASA樹脂は、優れた耐候性を示す多色の樹脂材料が市場に提供されており、美感に優れているので白色のASA樹脂を使用したときには、そのまま反射面としても利用することもできる。また、ABS樹脂(acrylonitrile butadiene styrene)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いても良い。
基板固定台座15は、全体として前側に向かって小さくなる台形形状であり、前面に基板16を固定するための取付面15aが形成されている。取付面15aには基板を固定するために2箇所のネジ孔15bと、図示しない位置決めピンが形成されている。位置決めピンは取付面15aから前方側に突出し、基板16に設けた位置決め孔とで基板16をリフレクタ12に対して所定位置で固定するための位置決め部材である。取付面15aは、自動二輪車の車両の前後方向に延びる中心軸に対して左右方向に直交する平面となるように形成されている。
基板16は、図2および図5に示したように1枚の板形状の基板である。具体的には、矩形のプリント基板を用いる。基板16を基板固定台座15に取り付けた状態において、前方側となる前側表面16aには電子部品を搭載せずに、後方側となる後側表面16bに電子部品を実装している。電子部品は、車両用灯具の点灯するLEDなどの光源および点灯を制御する回路を構成する制限抵抗などである。プリント基板の一方の表面側にのみ実装することで電子部品を実装するコストを低減するとともに電子部品から生じる熱の放熱性を高めることができる。前側表面16aと後側表面16bの両面に電子部品を設けて基板16の小型化を図ることもできるが、その場合には片面のみに実装した場合に比べて放熱性が低下する。
基板16に設けたLED17は、左側フロントポジションランプ11L用に1個、右側フロントポジションランプ11R用に1個の合計2個を1枚の基板16の後側表面16bに実装している。なお、図2および図5において、基板16は前側表面16aを示すためLED17は実際には観察されないが、破線で示した領域がLED17を設けた位置を示している。また、本実施形態では、特にLED17をポジションランプ用の光源として用いるので、連続して点灯する。そこで、連続点灯により生じる熱の放熱性を高めるために基板16の後側表面16bのみを用いる片面実装とし、プリント基板に使用している銅箔の面積を広く形成するとともに、プリント基板に小さな穴を複数設けて放熱性を高めている。なお、LED17については後で説明する。
(ポジションランプの反射面)
次に反射面13について図4から図10を参照しながら説明する。図5は、左側フロントポジションランプ11L用の左側反射面13Lを説明するための斜視図で、リフレクタ12に光源としてLEDを搭載した基板16を取り付けた状態を左側の斜め上方向の角度から観視した状態を示すものである。
左側フロントポジションランプ11L用の左側反射面13Lは、基板固定台座15の側面に設けた左側第1反射面13L1と、左側第1反射面13L1の後方側の周縁の一部に接続し斜め上側に延びる左側第2反射面13L2と、左側第1反射面13L1の後方側の周縁の他の一部に接続するとともに、左側第2反射面13L2の周縁の一部に接続して斜め下側に延びる左側第3反射面13L3とを備える。正面視において左側第2反射面13L2と左側第3反射面13L3により図1に示すように略L字形状をなし、これが主たる発光面として認識される。
また、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3の周縁の一部には前方側に延びる左側立壁14Lが形成されている。左側立壁14Lは、正面視において左側第2反射面13L2の延伸方向ELL2に沿って斜め上方向に延びる左側第1立壁14L1と、左側第3反射面13L3の延伸方向ELL3に沿って斜め上方向に延びる左側第2立壁14L2を有する(図6参照)。左側立壁14Lは、前後方向に延びる壁面とすることで、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3にて反射して前方側に向かう反射光のうち、車両の左側斜め手前の路面に向かう光が生じないようにするとともに斜め方向からの視認性を高める働きがある。左側立壁14Lは、図3および図5に示したように基板16よりも前方側の位置まで伸びて形成され、自動二輪車の意匠性の向上にも寄与している。
右側フロントポジションランプ11R用の右側反射面13Rは、左側フロントポジションランプ11L用の左側反射面13Lと左右対称の位置に同様に形成されている。基板固定台座15の側面に設けた右側第1反射面13R1と、右側第1反射面13R1の後方側の周縁の一部に接続し斜め上側に延びる右側第2反射面13R2と、右側第1反射面13R1の後方側の周縁の他の一部に接続するとともに、右側第2反射面13RL2の周縁の一部に接続して斜め下側に延びる右側第3反射面13R3とを備える。正面視において右側第2反射面13R2と右側第3反射面13R3により図1に示すように略L字形状をなし、これが主たる発光面として認識される。
また、右側第2反射面13R2および右側第3反射面13R3の周縁の一部には前方側に延びる右側立壁14Rが形成されている。右側立壁14Rも左側立壁14Lと同様に右側第1立壁14R1と、右側第2立壁14R2を有する。
左側反射面13Lと右側反射面13Rは同様の構成なので、右側反射面13Rについての詳細な説明は省略する。
図6は、LEDの位置を説明するための概略正面図であり、左側反射面とLED光源のみを図示し、図7が右側反射面とLED光源のみを図示して説明するものである。図8および図9は、図5のA-A線に沿った概略の断面図である。図10は、図9のC部を拡大して示す断面図である。図11は、図5のB-B線に沿った概略の断面図である。
基板固定台座15の側面に設けた左側第1反射面13L1は、LED17よりも左右中心側に位置する。また、図6に示すようにLED17の位置より下側に設けた下側領域13L1Dと、下側領域13L1Dより上側に設けた上側領域13L1Uからなる。下側領域13L1Dと上側領域13L1Uの夫々の領域が図7に示したようにLED17が位置する左方向に向かって凹んだ凹面鏡として形成されている。下側領域13L1Dと上側領域13L1Uとの境界線13L1Cは、稜線となる。また、上側領域13L1UはLED17から見たとき、境界線13L1Cから延伸方向ELL1Uに沿って概ね上方向に延び、下側領域13L1DはLED17から見たとき、境界線13L1Cから延伸方向ELL1Dに沿って概ね下方向に延びている(図6参照)。
図8に矢印で示す符号L1は、LED17から出射した光の一部の光路を示す光線である。LED17から出射した光の一部は左側第1反射面13L1の上側領域13L1Uに向かう。上側領域13L1Uは、図8に示したように、LED17から出射した光の一部を左側第2反射面13L2に向かって集光して反射する形状とされており、LED17の位置を第1焦点、左側第2反射面13L2上の中央の位置を第2焦点とする回転楕円形の反射面を基調とした自由曲面である。上側領域13L1Uにて反射するLED17からの光が集光する位置、すなわち第2焦点の位置を左側第2反射面13L2上の中央の位置から先端側(図8における左側第2反射面13L2の紙面右側)に向かって変化するように自由曲面を形成する。これにより、上側領域13L1Uは、少なくとも左側第2反射面13L2の中央から先端における範囲の領域に向かって集光して反射する凹面鏡となる。従って、上側領域13L1Uで反射した光は、左側第2反射面13L2の中央から先端における範囲の領域に向かって反射する。
図9に矢印で示す符号L2は、LED17から出射した光の他の一部の光路を示す光線である。LED17から出射した光の他の一部は、直接に左側第2反射面13L2に向かって拡散しながら進行する。少なくとも左側第2反射面13L2の中央から左側第1反射面13L1との境界にかけての範囲の領域(図9における左側第2反射面13L2の中央から左側の領域)を照射するように配置している。
左側第2反射面13L2は、中央から左側第1反射面13L1との境界にかけての範囲の領域の反射面がLED17からの直射光を反射し(図9参照)、中央から先端における範囲の領域の反射面が左側第1反射面13L1からの反射光を反射するようにしている(図8参照)。中央領域は、LED17からの直射光と左側第1反射面13L1からの反射光の両方を反射する。なお、中央部分で左側第2反射面13L2における前記した直射光と前記した反射光との比率を徐変するようにしたが、左側第2反射面13L2の中央部分よりも前記した境界側にシフトさせたり、前記した先端側にシフトさせても良い。
左側第2反射面13L2は、左右方向の断面および上下方向の断面において前方に向かって凹んだ湾曲線であり、全体として、LED17と左側第1反射面13L1との間の中間の位置を第1焦点、車両用灯具前方の仮想スクリーン上の位置を第2焦点とした回転楕円放物線を基調とした反射面に近似した形状をなす。また、その表面は上下方向に延びる複数の半円柱状凸面13L2aが形成されている。
図10には、光線L1と同様にLED17から出射した光の一部が左側第1反射面13L1の上側領域13L1Uにて反射して左側第2反射面13L2向かう光線L3を矢示している。左側第2反射面13L2の表面に形成されている半円柱状凸面13L2aは、左右方向の断面が前方側に向かって凸の断面形状で、上下方向の断面が前方側に向かって凹んだ断面形状の上下方向に延びる半円柱形状をなしている。光線L3は、上側領域13L1Uにて反射した後、半円柱状凸面13L2aの一つに到達し、その一部は隣接する半円柱状凸面13L2aに向かって反射し、その後にポジションランプ11の照射方向に向かって反射する。また、LED17からの直射光が到達する領域においても同様に半円柱状凸面13L2aが形成されており、LED17から左側第2反射面13L2に向かって直接に進行する光の一部は、光線L3と同様に一つの半円柱状凸面13L2aで反射した後に、隣接する半円柱状凸面13L2aにて反射する。なお、複数の半円柱状凸面13L2aの凸曲線の曲率は全て同一のものでもよいが、部分的に曲率を変えて反射光の拡散度合いを変更しても良い。
図11に矢印で示す符号L4およびL5は、LED17から出射した光の一部の光路を示す光線であり、左側第3反射面13L3による反射光を示す。LED17から出射した光の一部は左側第1反射面13L1の下側領域13L1Dに向かう。下側領域13L1Dは、図10に示したように、LED17から出射した光の一部を左側第3反射面13L3に向かって集光して反射する形状とされており、LED17の位置を第1焦点、左側第3反射面13L3上の中央の位置を第2焦点とする回転楕円形の反射面を基調とした自由曲面からなる。集光する位置、すなわち第2焦点の位置を左側第3反射面13L3上の表面上の中央の位置にすると、下側領域13L1Dと上側領域13L1Uの反射面形状の違いが大きくなり左側第1反射面の上側領域と下側領域の境界線13L1Cで連続して接続するのが難しくなる。そこで、第2焦点の位置を左側第3反射面13L3上の表面上ではなく、より後方側に設定して、第1焦点と第2焦点の長さを上側領域13L1Uの反射面における第1焦点と第2焦点の長さに近似させて、境界線13L1Cを境とした上下領域の連続性を保てるようにしている。
左側第3反射面13L3は、上側領域13L3Uと下側領域13L3Dからなる(図5参照)。左側第3反射面の上側領域13L3Uは、全体として左側第1反射面の下側領域13L1Dとの境界から左側斜め上方向に延びるとともに、左側第2反射面13L2との境界から前方斜め下方向に延びる平面に近似した形状とされている。下側領域13L3Dは、上側領域13L3Uの前方側先端から斜め左下方向に延びる平面に近似した形状とされている。上側領域13L3Uと下側領域13L3Dは前方に向かって凸の屈曲部で連接している。さらに、左側第3反射面13L3の表面には、正面視において左側第2反射面13L2の表面に形成されている半円柱状凸面13L2aと等しいピッチで形成された半凸面13L3aが複数形成されている。半凸面13L3aは、上側領域13L3Uから下側領域13L3Dに渡って連続して延びるように形成されている。また、半凸面13L3aは、左右方向の断面形状が双曲線を基調として半凸面13L3aが延びる方向にシフトして得られる形状の凸面に形成されている。双曲線の第1焦点および第2焦点位置を調整することで、光線L4および光線L5がポジションランプ11の照射方向に向かって反射するように設計されている。
(LED)
LED17は、面実装タイプの比較的光量の大きな製品を使用する。LED17から出射する光の光軸が基板16の後側表面16bに対して法線方向を向くように実装することで、車両後方側に向かって出射する。LED17から出射する光の配光パターンが、基板16に対して法線方向の光の強度が最も高いランバーシアン配光となる白色LEDを用いている。図6および図7は、LED17の位置を説明するための概略正面図であり、図6が左側反射面13LとLED17のみを図示したもの、図7が右側反射面13RとLED17のみを図示したものである。図6および図7においてLED17は黒塗りで示している。LED17は、LEDから出射する直射光が左側第1反射面13L1、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3に届くように、LED17の配光パターンの範囲内に、夫々の反射面の一部が位置するように配置されている。
具体的には、図6に示したように正面視において、左側第1反射面13L1と左側第2反射面13L2の境界線BLL1と、左側第1反射面13L1と左側第3反射面13L3の境界線BLL2と、左側第2反射面13L2と左側第3反射面13L3の境界線BLL3とが交わる第1の交点IP1に対応する位置もしくはその近傍にLED17を配置する。また、左側第1反射面の上側領域13L1Uと下側領域13L1Dの境界線13L1Cも第1の交点IP1に交差するように反射面を形成する。
LED17を交点IP1に対応する位置に設けているので、LED17から出射した光は、概ね次の4つの反射面に向かう光が等しくなるように分割される。すなわち、左側第1反射面の上側領域13L1U、左側第1反射面の下側領域13L1D、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3である。左側第1反射面の上側領域13L1Uおよび下側領域13L1Dに向かった直射光は、それぞれ、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3に向けて再反射される。従って、実質的には左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3が発光面となって、発光面全体を均一に発光させることができる。夫々の反射面を所定の形状に形成することで、LED17からの光をフロントポジションランプの配光規格に適合する光を照射することができる。なお、リフレクタ12の前面に設けたレンズカバー(第1前照灯ユニットのアウターレンズ)6bに、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3にて反射してきたLED17からの出射光を屈折させて、レンズカバー6b透過する際に光の進行方向を変更する屈折レンズを複数設けても良い。
図7に示したように左側第2反射面13L2の反射面の面積が左側第3反射面13L3の反射面の面積よりも広い。そこで、LED17の中心位置を正面視において第1の交点IP1よりも上側にシフトさせて配置する。発光面となる左側第2反射面13L2による発光量が左側第3反射面13L3による発光量よりも増加するので、左側第2反射面13L2による発光と左側第3反射面13L3による発光の均一性が高まる。LED17の位置は、第1の交点IP1とLED17の中心位置が一致する配置を基本として、LED17の中心位置を反射面の面積の広い側にシフトさせることで、第2反射面と第3反射面が担う反射量を調整することができる。LED17は交点IP1に比べて大きな面積の発光面を有している。シフトさせた場合においてもLED17が交点IP1に対応する位置に配置すると、第2反射面と第3反射面の両方を発光面として機能させることができる。このとき主たる発光面として機能する第2反射面と第3反射面は、L字状に配置されているので屈曲部を有する発光面となる。
(立壁)
LED17は、第1の交点IP1に比べて大きな面積の発光面を有している。従って、フロントポジションランプ11としての主たる発光面である左側第2反射面13L2と左側第3反射面13L3以外の領域にも光が到達する。左側立壁14L1は、左側第1反射面13L1と、主たる発光面である左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3以外に向かって進む光が、所定の配光規格以外の場所を照射するのを遮蔽する機能を有する。特に、斜め下方向の路面に向かう光は好ましくない。そこで、左側第1立壁14L1が左側第2反射面13L2からの反射光を遮光するとともに、左側第1立壁14L1に到達した光を上方向に向かって拡散反射させる。拡散反射させるために左側第1立壁14L1の表面には左側第2反射面13L2の半円柱状凸面13L2aよりも細かいピッチで形成したローレットが形成されている。同様に、左側第2立壁14L2が左側第3反射面13L3からの反射光を遮光するとともに、左側第2立壁14L2にて拡散反射させる。拡散反射させるために左側第2立壁14L2の表面には左側第1立壁14L1と同じように細かいピッチで形成したローレットが形成されている。左側第1立壁14L1および左側第2立壁14L2に形成されているローレットは、半円柱形状とされその中心軸が前後方向になるように形成された反射面である。
次に右側フロントポジションランプ11Rのために基板16の右側に設けたLED17と右側反射面13Rとの位置について説明する。
図7が右側反射面13RとLED17のみを図示したものである。LED17は、LEDから出射する直射光が右側第1反射面13R1、右側第2反射面13R2および右側第3反射面13R3に届くように、LED17の配光パターンの範囲内に、夫々の反射面の一部が位置するように配置されている。具体的には、正面視において右側第1反射面13R1と右側第2反射面13R2の境界線BLR1と、右側第1反射面13R1と右側第3反射面13R3の境界線BLR2と、右側第2反射面13R2と右側第3反射面13R3の境界線BLR3とが交わる第2の交点IP2に対応する位置もしくはその近傍に配置しており、左側フロントポジションランプ11Lと対称となるように形成している。
上記した実施形態において、1枚の基板16上に左側フロントポジションランプ11L用のLED17と、右側フロントポジションランプ11R用のLED17を含む複数のLEDを実装し、夫々のLEDに対応する左側反射面13Lおよび右側反射面13Rを設けた一体のリフレクタ12に基板を固定しているので、部品点数を少なくでき、取付工数が短縮することができる。また、反射面とLEDとの位置関係に取付誤差が生じにくくなり、配光不良による歩留まりの低下を抑制することができる。さらに、少ない光源で主たる発光面を広い面積とすることができる。特に、折れ曲がり部のある広い発光面を肉厚の導光体を用いることなく少ない光源数で実現することができ、ランプ重量の軽量化を図ることができる。また、発光面は正面視で左側に斜めにしたL字状の発光面と、右側に対称となるように斜めにしたL字状の発光面が位置する。それゆえ、遠方からフロントポジションランプ全体を観察したときに、左右のフロントポジションランプが同時に点灯するので、X字状の発光面のフロントポジションランプとして観察されるものとなり、自動二輪車の夜間における他社からの気づきを早めることができ得る。
なお、上記した実施形態において、左側反射面13Lが本願発明における第1のリフレクタに相当し、右側反射面13Rが本願発明における第2のリフレクタに相当する。
左側第1反射面13L1、左側第2反射面13L2および左側第3反射面13L3が、それぞれ本願発明における第1反射面、第2反射面および第3反射面に相当する。また、左側第1反射面13L1と左側第2反射面13L2との境界線BLL1部分が、本願発明における第1反射面と第2反射面との境界となる第1境界部に相当する。左側第1反射面13L1と左側第3反射面13L3との境界線BLL2部分が、本願発明における第1反射面と第3反射面との境界となる第2境界部に相当する。左側第2反射面13L2と左側第3反射面13L3との境界線BLL3部分が、本願発明における第2反射面と第3反射面との境界となる第3境界部に相当する。また、第1の交点IP1の領域が、本願発明における第1の交点部に相当する。
右側第1反射面13R1、右側第2反射面13R2および右側第3反射面13R3が、それぞれ本願発明における第4反射面、第5反射面および第6反射面に相当する。また、右側第1反射面13R1と右側第2反射面13R2との境界線BLR1部分が、本願発明における第4反射面と第5反射面との境界となる第4境界部に相当する。右側第1反射面13R1と右側第3反射面13R3との境界線BLR2部分が、本願発明における第4反射面と第6反射面との境界となる第5境界部に相当する。右側第2反射面13R2と右側第3反射面13R3との境界線BLR3部分が、本願発明における第5反射面と第6反射面との境界となる第6境界部に相当する。また、第2の交点IP2の領域が、本願発明における第2の交点部に相当する。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施形態について説明する。図12は第2の実施形態の車両用灯具を示す概略正面図である。
第2の実施形態においては、第1前照灯ユニット6において、ハウジングの上方向の寸法を大きくしたハウジング20とし、第1の実施形態のフロントポジションランプ11の上部に上下方向において線対称になる発光面となるフロントポジションランプ21も収容するようにした点が第1の実施形態と相違する。
フロントポジションランプ21において、光源となるLEDは第1の実施形態のフロントポジションランプ11のLED17と同一のものを用いて、基板16に追加している。そのために基板16の上下方向の寸法を長くして形成している。また、フロントポジションランプ11とフロントポジションランプ21は同時に点灯するように制御される。その他の点については、第1の実施形態のフロントポジションランプ11と同様であるので、ここでの説明は省略する。
〔変形例〕
次に変形例について説明する。上記した実施形態において、フロントポジションランプを例に説明したが、他の機能を奏するランプに適用しても良い。例えば橙色LEDを用いてターンランプとしても良いし、赤色LEDを用いて車両後方に設けるテールランプとすることもできる。
以上に、本発明の実施形態及びその変形例を説明したが、上記実施形態および変形例はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその趣旨から逸脱することなく他の様々な形で構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。車両の前方または後方に光を照射する標識灯機能としては、フロントポジションランプ、フロントターンシグナルランプ、デイライトランニングランプ、テールランプ、ストップランプ、リアターンシグナルランプ等が挙げられる。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)
2…前輪
3…フロントフォーク
4…ハンドル
4a…フロントカバー
5…前照灯
6…第1前照灯ユニット
6a…ハウジング(第1前照灯ユニットのケース)
6b…レンズカバー(第1前照灯ユニットのアウターレンズ)
7…第2前照灯ユニット
7a…ハウジング(第2前照灯ユニットのケース)
8…ロービームランプ(すれ違い配光用前照灯)
9…ハイビームランプ(走行配光用前照灯)
10…車両用灯具
11…フロントポジションランプ
12…リフレクタ
13…反射面
13L…左側反射面
13R…右側反射面
13L1…左側第1反射面
13L2…左側第2反射面
13L3…左側第3反射面
14…立壁
14L…左側立壁
14R…右側立壁
14L1…左側第1立壁
14L2…左側第2立壁
15…基板固定台座
16…基板
17…LED
CL…左右中心軸
L1,L2…光線
BLL1…左側第1反射面と左側第2反射面の境界線
BLL2…左側第1反射面と左側第3反射面の境界線
BLL3…左側第2反射面と左側第3反射面の境界線
IP1…第1の交点

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    当該ハウジングの前方開口部を覆うレンズカバーと、
    前記ハウジングと前記レンズカバーによって区画された灯室内に複数の光源と、
    前記複数の光源からの照射光を反射する複数のリフレクタと、を備え、
    前記リフレクタにて反射された光を前記レンズカバーを通して前方方向に照射する車両用灯具であって、
    前記複数の光源は、前記前方開口部側から後方側に向かって光を出射する第1の半導体素子光源および第2の半導体素子光源を含み、
    前記複数のリフレクタは、
    前記第1の半導体素子光源からの照射光を反射する第1反射面、第2反射面および第3反射面とを備えた第1のリフレクタと、
    前記第2の半導体素子光源からの照射光を反射する第4反射面、第5反射面および第6反射面とを備えた第2のリフレクタと、を含み、
    前記車両用灯具の正面視において、
    前記第1のリフレクタは、前記第1反射面と前記第2反射面との境界となる第1境界部と、前記第1反射面と前記第3反射面との境界となる第2境界部と、前記第2反射面と前記第3反射面との境界となる第3境界部が形成され、
    前記第1境界部と、前記第2境界部および前記第3境界部は、夫々の境界部が交わる共通の第1の交点部を有し、
    前記第2反射面および前記第3反射面は、前記第2反射面の延びる方向と前記第3反射面の延びる方向が交差する形状に形成され、
    前記第2のリフレクタは、前記第4反射面と前記第5反射面との境界となる第4境界部と、前記第4反射面と前記第6反射面との境界となる第5境界部と、前記第5反射面と前記第6反射面との境界となる第6境界部が形成され、
    前記第3境界部と、前記第4境界部および前記第6境界部は、夫々の境界部が交わる共通の第2の交点部を有し、
    前記第5反射面および前記第6反射面は、前記第5反射面の延びる方向と前記第6反射面の延びる方向が交差する形状に形成され、
    前記第1の半導体素子光源は、前記車両用灯具の正面視において、前記第1の交点部もしくは当該交点部近傍に対応する位置に配設され、
    前記第1反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光を前記第2反射面および前記第3反射面に向けて反射する位置に配設され、
    前記第2反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光および前記第1の半導体素子光源からの照射光が前記第1反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
    前記第3反射面は、前記第1の半導体素子光源からの照射光および前記第1の半導体素子光源からの照射光が前記第1反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
    前記第2の半導体素子光源は、前記車両用灯具の正面視において、前記第2の交点部もしくは当該交点部近傍に対応する位置に配設され、
    前記第4反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光を前記第5反射面および前記第6反射面に向けて反射する位置に配設され、
    前記第5反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光および前記第2の半導体素子光源からの照射光が前記第4反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設され、
    前記第6反射面は、前記第2の半導体素子光源からの照射光および前記第2の半導体素子光源からの照射光が前記第4反射面で反射された反射光を、前記レンズカバーに向けて反射する位置に配設されている
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1のリフレクタと前記第2のリフレクタは、前記車両用灯具の正面視において、線対称に配置され、
    前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源は、同一の基板上に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記複数のリフレクタは、前記ハウジング内に取り付けられており第1のリフレクタと前記第2のリフレクタが一体に形成され、
    前記第1のリフレクタと前記第2のリフレクタの間には、前記基板を所定位置に固定する基板固定手段が設けられ、
    前記基板固定手段は、前記基板と前記複数のリフレクタとの固定、および/もしくは前記基板と前記ハウジングとの固定を行い、
    前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源は、前記第1のリフレクタおよび前記第2のリフレクタよりも前方側に位置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第2反射面、前記第3反射面、前記第5反射面および前記第6反射面には、上下方向に比べて左右方向に向けて拡散反射する凸状もしくは凹状の拡散手段が複数形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の車両用灯具。
  5. 前記第2反射面および前記第5反射面の拡散反射手段が、夫々の当該反射面が延びる方向と直交する方向に円柱軸を有する半円柱状の凸面もしくは凹面であり、
    前記第3反射面および前記第6反射面の拡散反射手段が、夫々の当該反射面が延びる方向と平行な方向に円柱軸を有する半円柱状の凸面もしくは凹面である
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の車両用灯具。
  6. 前記車両用灯具が、自動二輪車の左右中央に設ける灯具であり、
    前記第1の半導体素子光源および前記第2の半導体素子光源が点灯したときに、前記車両用灯具の正面視において、前記第2反射面および前記第3反射面からなる発光面と、前記第5反射面および前記第6反射面からなる発光面で、全体としてX字形状に近似した発光面を形成することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の車両用灯具。
  7. 前記車両用灯具が、ポジションランプ、ターンランプ、テールランプの何れかの機能を奏するランプであることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の車両用灯具。
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