JP2017203525A - 防振装置及び空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持板の変位可能な量が大き過ぎないにも関わらず、充分な防振効果が得られる防振装置及びこれを備える空気調和装置を提供する。【解決手段】防振装置100は、圧縮機に固定された支持板LPを挟む下側防振ゴム体120及び上側防振ゴム体110と、下側防振ゴム体120が、支持板LPと振動が伝わるのを防止すべきベースBRとに加圧されるように、上側防振ゴム体110をベースBRに向けて押し付ける押付具130と、支持板LPの、上側防振ゴム体110が圧縮される方向の規定量XA以上の変位を制限する上方変位制限部材140とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、防振装置及び空気調和装置に関する。
室内を空調する空気調和装置は、室内と室外の一方から他方に熱を移動させる為に、冷媒を圧縮する圧縮機を用いて冷凍サイクルを構成する。圧縮機は、稼働中に振動を発生させる。この為、一般に空気調和装置は、圧縮機の振動を吸収する防振装置を備える。
特許文献1に開示されるように、この防振装置として、圧縮機に取り付けられた支持板を一対の防振ゴム体で挟む構造を備えるものが知られている。
特開平8−296558号公報
支持板の振動を吸収する効果(以下、防振効果という。)を高める為に、各防振ゴム体に柔らかいものを用いると、支持板の変位可能な量が大きくなり過ぎる。すると、各防振ゴム体が大きく変形する為、各防振ゴム体が早く劣化する。また、圧縮機が大きく変位すると、圧縮機に接続された部品に大きな振動が伝わり、部品が故障する恐れがある。部品への振動伝達を緩和するには、圧縮機との間に、緩衝の為の部材が必要となる為、圧縮機を収めるケーシング内の部品数が増えて構造が複雑化し、コンパクト化が図りにくい。
一方、各防振ゴム体に硬いものを用いると、上記問題を解決できるが、充分な防振効果が得られず、外部に振動や騒音が伝搬し、空気調和装置が設置された周囲の環境を害する恐れがある。
本発明の目的は、支持板の変位可能な量が大き過ぎないにも関わらず、充分な防振効果が得られる防振装置及びこれを備える空気調和装置を提供することである。
上記目的を達成する為に、本発明に係る防振装置は、
振動の発生源に取り付けられた支持板を挟む第1の弾性体及び第2の弾性体と、
前記第2の弾性体が、前記支持板と前記振動が伝わるのを防止すべき防振対象物とに加圧されるように、前記第1の弾性体を前記防振対象物に向けて押し付ける押付具と、
前記支持板の、前記第1の弾性体が圧縮される方向と前記第2の弾性体が圧縮される方向の少なくともいずれかの方向の規定量以上の変位を制限する変位制限部材と、
を備える。
第1の弾性体と第2の弾性体の少なくとも一方の弾性体のばね定数によって、防振装置全体としての防振効果を調整できる。一方の弾性体に、防振装置全体として充分な防振効果が得られるばね定数のものを用いても、その弾性体が圧縮される方向の、支持板の規定量以上の変位が変位制限部材によって制限される構成とすることができる。これにより、支持板の変位可能な量が大き過ぎないにも関わらず、充分な防振効果が得られる。
図1は、実施形態1に係る圧縮機ユニットの斜視図である。 図2は、実施形態1に係る圧縮機ユニットの部分断面図である。 図3は、実施形態1に係る圧縮機ユニットの平面図である。 図4は、実施形態1に係る防振装置の部分断面図である。 図5は、実施形態1に係る上方変位制限部材の部分破断平面図である。 図6は、実施形態2に係る防振装置の部分断面図である。 図7は、実施形態3に係る防振装置の部分断面図である。 図8は、実施形態4に係る防振装置の部分断面図である。 図9は、実施形態5に係る防振装置の部分断面図である。 図10は、実施形態6に係る鉄道車両用空気調和装置の平面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る圧縮機ユニット、防振装置、及び鉄道車両用空気調和装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る圧縮機ユニット900は、振動の発生源としての圧縮機CMと、圧縮機CMに取り付けられた支持板LP1及びLP2と、圧縮機CMで生じた振動が伝わるのを防止すべき防振対象物としてのベースBR1及びBR2と、支持板LP1及びLP2からベースBR1及びBR2へ振動が伝わるのを防止する複数の防振装置100とを備える。以下、まず防振装置100以外の部分の構成について説明する。
図2に示すように、ベースBR1及びBR2は、圧縮機ユニット900を収容するケーシングCSの底面に固定されており、圧縮機CMの荷重を受けている。ベースBR1及びBR2は、剛体である。ベースBR1及びBR2は、それぞれケーシングCSの底面に平行に延在するレール状をなす。一対のベースBR1及びBR2が、間隔をおいて向かい合い、互いに平行にケーシングCSの底面に敷かれている。
以下、ベースBR1とBR2の一方から他方に向かう方向に平行なX軸、ベースBR1及びBR2の各々の延在方向に平行なY軸、並びにベースBR1及びBR2の各々の高さ方向、即ち鉛直方向に平行なZ軸を有するXYZ直交座標系を定義して説明を続ける。
圧縮機CMは、ベースBR1とBR2の間に配置されている。圧縮機CMは、冷凍サイクルの構成要素として冷媒を圧縮するものであり、回転軸AXと、回転軸AXの軸回りの回転によって冷媒を圧縮する図示せぬスクロール圧縮機構とを備える。回転軸AXは、鉛直な仮想平面を貫く向き、具体的には、Y軸方向に延びている。なお、このように回転軸AXを横倒しにした圧縮機CMの設置形態を横置きという。
また、圧縮機CMは、回転軸AXとスクロール圧縮機構とを収める外殻としてのハウジングを備える。ハウジングは、回転軸AXの長さ方向、即ちY軸方向に高さを有する円柱状の外形を有する。そして、ハウジングの側面に、一対の支持板LP1及びLP2が固定されている。支持板LP1及びLP2は剛体であり、圧縮機CMの振動に伴い振動する。
一方の支持板LP1は、ハウジングから水平方向外方に、一方のベースBR1の上方の位置まで延びている。他方の支持板LP2も同様に、ハウジングから水平方向外方に、他方のベースBR2の上方の位置まで延びている。支持板LP1はベースBR1に沿い、また支持板LP2はベースBR2に沿って、それぞれY軸方向に長尺に延びている。
圧縮機CMは、冷媒を圧縮する動作中に振動を発生させる。特に、横置きされた圧縮機CMは、横倒しされた回転軸AXの軸回りのローリング振動RVを発生させやすい。圧縮機CMがローリング振動RVを起こすと、支持板LP1がベースBR1に対して、また支持板LP2がベースBR2に対して、それぞれ近づく向き及び離れる向きに繰り返し変位する。
本実施形態に係る防振装置100は、支持板LP1とベースBR1の間、及び支持板LP2とベースBR2の間に介在し、圧縮機CMの荷重を受けると共に、支持板LP1のベースBR1に対する変位、及び支持板LP2のベースBR2に対する変位をそれぞれ吸収することで、圧縮機CMからベースBR1及びBR2に振動が伝わるのを抑える。
図3に示すように、防振装置100は、一方の支持板LP1の長手方向両端、及び他方の支持板LP2の長手方向両端に、合計で4つ配置されている。これら4つの防振装置100の構成は同一である為、以下、1つの防振装置100の構成を代表して説明する。
以下の説明中、“ベースBR”と“支持板LP”は、図3に示すベースBR1と支持板LP1、又はベースBR2と支持板LP2を指すものとする。
図4に示すように、防振装置100は、支持板LP上に配置される第1の弾性体としての上側防振ゴム体110と、支持板LPとベースBRとの間に配置される第2の弾性体としての下側防振ゴム体120と、下側防振ゴム体120が、支持板LPとベースBRとに加圧されるように、上側防振ゴム体110をベースBRに向けて押し付ける押付具130と、支持板LPの、上側防振ゴム体110が圧縮される方向の規定量XA以上の変位を制限する変位制限部材としての上方変位制限部材140とを備える。以下、防振装置100の構成を詳細に説明する。
ベースBRと上方変位制限部材140との間に、中空管状の管スペーサ131が介在している。管スペーサ131は、剛体であり、一端面がベースBRに接し、他端面が上方変位制限部材140に接することで、ベースBRと上方変位制限部材140との間隔を定めている。
下側防振ゴム体120、支持板LP、及び上側防振ゴム体110には、それぞれ管スペーサ131が貫通する貫通孔120h、LPh、及び110hが形成されている。管スペーサ131は、それら貫通孔120h、LPh、及び110hに挿通されている。なお、支持板LPの貫通孔LPhは、その内面と管スペーサ131の外面との間に隙間が確保されるサイズを有する。
下側防振ゴム体120は、各々管スペーサ131と同心をなす大径本体部120a及び小径首部120bを有する。大径本体部120aは、円柱状をなし、ベースBRと支持板LPとに挟まれている。小径首部120bは、外径が大径本体部120aの外径より小さく、大径本体部120aから上側防振ゴム体110に向かって突出した円柱状をなす。小径首部120bは、支持板LPの貫通孔LPhと、管スペーサ131との間に介在し、両者の隙間を埋めている。
上側防振ゴム体110は、各々管スペーサ131と同心をなす大径中空本体部110a及び小径首部110bを有する。大径中空本体部110aの外径は、下側防振ゴム体120の大径本体部120aの外径よりもやや小さい。なお、大径中空本体部110aの外径は特に限定されず、下側防振ゴム体120の大径本体部120aの外径以上であってもよい。小径首部110bは、外径が大径中空本体部110aの外径より小さく、大径中空本体部110aから上方変位制限部材140に向かって突出した円柱状をなす。
大径中空本体部110aには、ばね定数を低下させる為の中空部110fが形成されている。具体的には、大径中空本体部110aは、中空円筒の底面を開放させた形状を有する。ここで、ばね定数とは、弾性体に加えた力を、その力の方向の弾性体の変形量で割った比例定数を指す。ばね定数は、弾性体の素材のみならず形状にも依存する。
上側防振ゴム体110のばね定数は、下側防振ゴム体120のばね定数よりも小さい。これは、上側防振ゴム体110に相対的にばね定数の小さいものを用いることで、防振装置100全体として充分な防振効果を得つつ、圧縮機CMの荷重が作用する下側防振ゴム体120には、へたりが生じるのを防ぐ為である。
上側防振ゴム体110の小径首部110bには、管スペーサ131と同心をなす円環状の平スペーサ150が嵌っている。平スペーサ150の上面は、管スペーサ131の端面の高さに揃えられている。小径首部110bの上面も、平スペーサ150の上面の高さに揃えられている。それら平スペーサ150、小径首部110b、及び管スペーサ131に、上方変位制限部材140が載っている。上方変位制限部材140は、剛体である。
上方変位制限部材140は、平スペーサ150、小径首部110b、及び管スペーサ131の上に配置された第1の背板部としての天板部140aと、天板部140aの縁から支持板LPに向かって垂下する第1の延出部としての垂下部140bとを有する。天板部140aは、平スペーサ150を介して、支持板LPと共に上側防振ゴム体110を挟んでいる。垂下部140bの端部には、第3の弾性体としての補助防振ゴム体160が取り付けられている。
図5に示すように、天板部140aは平面視で円形をなしており、垂下部140bは天板部140aの全周縁から垂下している。補助防振ゴム体160は、垂下部140bの端部を全周にわたって覆う円環状をなしている。また、天板部140aには、これを管スペーサ131の長さ方向、即ちZ軸方向に貫く貫通孔140hが形成されている。
図4に戻って説明を続ける。貫通孔140hは、管スペーサ131の中空部に連通している。一方、ベースBRにも、管スペーサ131の中空部に連通する貫通孔BRhが形成されている。そして、天板部140aの貫通孔140hからベースBRに向かって、ボルト132が挿入されている。ボルト132は、管スペーサ131の中空部を通って、ベースBRの貫通孔BRhから突出している。その突出した分部に、ナット133が螺合している。
ボルト132及びナット133が締め付けられていることで、管スペーサ131を介して上方変位制限部材140がベースBRに固定され、かつ上方変位制限部材140とベースBRとの間に、管スペーサ131の高さ分の間隔が確保されている。
管スペーサ131の高さは、垂下部140bと支持板LPとの間に隙間が確保される条件で、天板部140aがベースBRに向けて押し付けられるように調整されている。このように、管スペーサ131、ボルト132、及びナット133によって、天板部140aをベースBRに向けて押し付けた状態で、上方変位制限部材140をベースBRに固定する押付具130が構成されている。
なお、ボルト132及びナット133が締め付けられた状態では、上側防振ゴム体110が、平スペーサ150を介して、天板部140aと支持板LPとに加圧されており、下側防振ゴム体120は、支持板LPとベースBRとに加圧されている。
以上説明した防振装置100によれば、次の作用及び効果が得られる。
支持板LPは、図2に示した圧縮機CMのローリング振動RVによって、ベースBRに対して、近づく向きのみならず離れる方向にも変位する。図4で、支持板LPがベースBRから離れる方向、即ち上側防振ゴム体110が圧縮される上方向に変位した場合、まず支持板LPが補助防振ゴム体160に接触する。
そして、さらに上方向に支持板LPが変位すると、補助防振ゴム体160が垂下部140bと支持板LPとに加圧されて縮むと同時に、垂下部140bが、補助防振ゴム体160を介して、支持板LPに反力を与えることで、支持板LPの上方向の変位を阻止する。
このようにして、垂下部140bと支持板LPとの隙間の大きさ、及び補助防振ゴム体160の厚さと弾性率で決まる規定量XA以上の、支持板LPの上方向の変位が制限される。この為、上側防振ゴム体110に、防振装置100全体として充分な防振効果が得られるばね定数のものを用いているにも関わらず、支持板LPの上方向の変位可能な量が大きくなり過ぎない。
なお、補助防振ゴム体160を設けたので、支持板LPの変位が垂下部140bに阻止される際の衝撃が、補助防振ゴム体160で緩和される。また、補助防振ゴム体160は、上側防振ゴム体110と共に圧縮を受ける。この為、補助防振ゴム体160は単に緩衝効果を果たすのみならず、防振装置100全体としてのばね定数を調整する役割も担う。
一方、下側防振ゴム体120には、上側防振ゴム体110よりも、へたりが生じ難い、相対的に大きなばね定数のものを用いている。下側防振ゴム体120には、支持板LPを通じて、図1に示した圧縮機CMの荷重が作用している。この為、下側防振ゴム体120は、上側防振ゴム体110よりも劣化を受けやすい状況に置かれている。そこで、下側防振ゴム体120に相対的に大きなばね定数のものを用いることで、その劣化を抑える意義は大である。なお、下側防振ゴム体120にばね定数の大きなものを用いても、上側防振ゴム体110に相対的に小さなばね定数のものを用いている為、上述したように、防振装置100全体として充分な防振効果を得ることができる。
なお、仮に下側防振ゴム体120が劣化しても、これが上側防振ゴム体110と別体である為、下側防振ゴム体120のみを新しいものと交換できる。また、下側防振ゴム体120、上側防振ゴム体110、及び補助防振ゴム体160が別体である為、各々のばね定数によって、防振装置100全体としての合成のばね定数を容易にきめ細かく調整できる。
また、管スペーサ131を用いて押付具130を構成したので、管スペーサ131の長さによって、上記規定量XAを調整できる。即ち、管スペーサ131を短くすることで規定量XAを小さくでき、管スペーサ131を長くすることで規定量XAを大きくできる。なお、管スペーサ131を長くする場合は、その分、平スペーサ150を厚くし、両者の上面を揃えるのが好ましい。但し、上側防振ゴム体110の小径首部110bの上面は、管スペーサ131の上面より低くてもよい。
[実施形態2]
上記実施形態1では、支持板LPと上方変位制限部材140とに加圧される第3の弾性体としての補助防振ゴム体160を上方変位制限部材140に配置したが、第3の弾性体は支持板LPに配置してもよい。以下、その具体例を説明する。
図6に示すように、本実施形態2に係る防振装置200は、支持板LP上に配置された補助防振ゴム体210を備える。補助防振ゴム体210は、管スペーサ131と同心をなす円環状をなしており、上側防振ゴム体110の大径中空本体部110aに嵌っている。
補助防振ゴム体210も、実施形態1に係る補助防振ゴム体160と同様、支持板LPと上方変位制限部材140とに加圧され、支持板LPの上方向の変位が阻止される際の衝撃を緩和する役割、及び防振装置100全体としてのばね定数を調整する役割を果たす。
[実施形態3]
上記実施形態1及び2では、支持板LPの上方向の変位を制限したが、支持板LPの下方向の変位を制限してもよい。以下、その具体例を説明する。
図7に示すように、本実施形態3に係る防振装置300は、支持板LPの、下側防振ゴム体320が圧縮される下方向の規定量XB以上の変位を制限する下方変位制限部材330を備える。
下方変位制限部材330は、ベースBRと下側防振ゴム体320との間に介在する第2の背板部としての座板部330aと、座板部330aの縁から支持板LPに向かって立ち上がり、支持板LPとの間に間隔を確保して支持板LPと対向する第2の延出部としての立ち上がり部330bとを有する。
また、防振装置300は、図4に示した上方変位制限部材140に代えて、背板340を備える。背板340は、支持板LPと共に上側防振ゴム体310を挟む。押付具130は、立ち上がり部330bと支持板LPとの間に間隔が確保される条件で、背板340を上側防振ゴム体310に押し付けている。
本実施形態3では、下側防振ゴム体320のばね定数が、上側防振ゴム体310のばね定数よりも小さい。下側防振ゴム体320には、ばね定数を低下させる為の中空部320fが形成されている。下側防振ゴム体320に、防振装置300全体として充分な防振効果が得られるばね定数のものを用いているにも関わらず、支持板LPの下方向の規定量XB以上の変位が下方変位制限部材330によって制限される。これにより、支持板LPの変位可能な量が大き過ぎないにも関わらず、充分な防振効果が得られる。
[実施形態4]
上記実施形態1及び2では、支持板LPの上方向の変位を制限し、上記実施形態3では、支持板LPの下方向の変位を制限したが、支持板LPの上方向及び下方向の変位を制限してもよい。以下、その具体例を説明する。
図8に示すように、本実施形態4に係る防振装置400は、上方変位制限部材140と下方変位制限部材330を備える。上方変位制限部材140と下方変位制限部材330とで、支持板LPの上下両方向の規定量以上の変位を制限する変位制限部材が構成される。
本実施形態4によれば、支持板LPの上方向への規定量XA以上の変位が上方変位制限部材140によって制限され、支持板LPの下方向への規定量XB以上の変位が下方変位制限部材330によって制限される。なお、規定量XB≠XAでもよい。
[実施形態5]
上記実施形態1では、上方変位制限部材140と押付具130とを別々の部材としたが、両者の機能を共通の部材に担わせることで、部品点数の削減を図ってもよい。以下、その具体例を説明する。
図9に示すように、本実施形態5に係る防振装置500では、押付具130を構成する管スペーサ131に、支持板LPの上方の変位を制限する変位制限部材としての機能を果たすフランジ部510が形成されている。フランジ部510は、上側防振ゴム体110の中空部110fに配置されており、支持板LPの貫通孔LPhの縁よりも水平方向外方に大きく張り出している。
また、フランジ部510と、支持板LPとの間に、第3の弾性体としての補助防振ゴム体520が配置されている。補助防振ゴム体520は、管スペーサ131と同心をなす円環状に形成されており、管スペーサ131に嵌っている。補助防振ゴム体520の外径は、貫通孔LPhの直径よりも大きい。
本実施形態5によれば、支持板LPが上方向に規定量変位した際に、フランジ部510が補助防振ゴム体520を介して支持板LPに反力を与えることで、支持板LPの規定量XA以上の上方向の変位を制限する。これにより、実施形態1と同様の効果が得られる。なお、下側防振ゴム体120に中空部を形成し、その中空部に、支持板LPの下方の変位を制限する変位制限部材としての機能を果たすフランジ部を配置してもよい。
[実施形態6]
以上説明した実施形態1〜5に係る防振装置100〜500は、空気調和装置としての鉄道車両用空気調和装置に適用することができる。以下、その具体例を説明する。
図10に示すように、本実施形態に係る鉄道車両用空気調和装置800は、鉄道車両の屋根に設けられ、内部に収容空間を画定しているケーシングCSと、ケーシングCSの内部に収容された2系統の空気調和機600及び700とを備える。
ケーシングCSは、上部が開口した箱状の基枠CS1と、基枠CS1の上部開口を塞ぐ天板CS2と、基枠CS1と天板CS2とで画定される内部空間を、室外機室S1と室内機室S2とに仕切る仕切板CS3とを備える。なお、図10では、ケーシングCS内を示す為に、天板CS2についてはその一部のみを示す。
一方の空気調和機600は、冷媒を圧縮する圧縮機ユニット610と、圧縮機ユニット610と共に冷媒を用いて冷凍サイクルを構成する協働機器620とを有する。他方の空気調和機700も同様に、圧縮機ユニット710と、圧縮機ユニット710と共に冷媒を用いて冷凍サイクルを構成する協働機器720とを有する。
協働機器620は、圧縮機ユニット610で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器621と、その凝縮された冷媒を減圧する膨張器622と、その減圧された冷媒を気化させる蒸発器623と、蒸発器623を経た冷媒から液体を分離し、気体の冷媒のみを圧縮機ユニット610に送る気液分離器624と、上記各部621〜624の間で冷媒を循環させる冷媒配管625とを有する。また、協働機器720も同様に、凝縮器721、膨張器722、蒸発器723、気液分離器724、冷媒配管725を有する。
また、協働機器620は、鉄道車両の客室から空気を吸い上げ、吸い上げた空気を、蒸発器623及び723を通過させて、再び客室に戻す室内ファン626と、車外から空気を取り込み、取り込んだ空気を、凝縮器621及び721を通過させて、再び車外に排気する室外ファン627とも有する。
圧縮機ユニット610及び710は、それぞれ図1に示した圧縮機ユニット900によって構成される。
本実施形態6では、圧縮機ユニット610及び710の圧縮機CMが起こすローリング振動に、車両の運行に伴う車両の振動及び慣性力が加えられるところ、既述のように、防振装置100が充分な防振効果を発揮するので、圧縮機CMからケーシングCSへの振動の伝達が防止される。また、圧縮機CMの規定量以上の変位が制限されるので、圧縮機CMに接続される冷媒配管625及び725に大きな応力が加わり難い。以上の結果、騒音が抑えられると共に、鉄道車両用空気調和装置800の故障が防止される。
また、圧縮機ユニット610及び710が備える防振装置100によって、圧縮機CMの規定量以上の変位が制限されるので、圧縮機CMの変位の為に確保するスペースが小さくて済む。このことは、ケーシングCSのコンパクト化に資する。特に、既述のように、圧縮機CMの上方の変位が制限されるので、圧縮機CMを横置きしたことと相俟って、ケーシングCSの低背化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれに限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記各実施形態では、振動の発生源が圧縮機である場合について述べたが、振動の発生源は、圧縮機に限られず、例えば、エンジン、ポンプ、変圧器、モータ等であってもよい。
上記各実施形態では、弾性体として防振ゴム体を用いたが、ばねを用いてもよい。また、弾性体にダッシュポッドを組み合わせて使用してもよい。
上記実施形態1では、上方変位制限部材140が剛体を構成していたが、上方変位制限部材140が弾性を備えてもよい。垂下部140bに支持板LPによって押圧された場合に、垂下部140b又は天板部140aが撓むようにしてもよい。上記実施形態3及び4に係る下方変位制限部材330についても同様である。
上記実施形態1では、支持板LPが静止している中立状態において、補助防振ゴム体160と支持板LPとの間に隙間が確保されていたが、中立状態において、補助防振ゴム体160が支持板LPに接触していてもよい。
上記実施形態3では、下側防振ゴム体310のばね定数が、上側防振ゴム体320のばね定数よりも小さい構成としたが、実施形態1の場合と同様に、上側防振ゴム体320のばね定数が、下側防振ゴム体310のばね定数よりも小さい構成としてもよい。
上記実施形態6では、鉄道車両用空気調和装置のケーシングCSが、鉄道車両の屋根に設けられる構成としたが、ケーシングCSは、鉄道車両の床下に配置することもできる。
100,200,300,400,500…防振装置、110,310…上側防振ゴム体(第1の弾性体)、110a…大径中空本体部、110b…小径首部、110h…貫通孔、110f,320f…中空部、120,320…下側防振ゴム体(第2の弾性体)、120a…大径本体部、120b…小径首部、120h…貫通孔、130…押付具、131…管スペーサ、132…ボルト、133…ナット、140…上方変位制限部材(変位制限部材)、140a…天板部(第1の背板部)、140b…垂下部(第1の延出部)、140h…貫通孔、150…平スペーサ、160,210,520…補助防振ゴム体(第3の弾性体)、330…下方変位制限部材(変位制限部材)、330a…座板部(第2の背板部)、330b…立ち上がり部(第2の延出部)、340…背板、510…フランジ部(変位制限部材)、600,700…空気調和機、610,710…圧縮機ユニット、620,720…協働機器、621,721…凝縮器、622,722…膨張器、623,723…蒸発器、624,724…気液分離器、625,725…冷媒配管、626…室内ファン、627…室外ファン、800…鉄道車両用空気調和装置(空気調和装置)、900…圧縮機ユニット、S1…室外機室、S2…室内機室、CM…圧縮機(振動の発生源)、AX…回転軸、CS…ケーシング、CS1…基枠、CS2…天板、CS3…仕切板、BR,BR1,BR2…ベース(防振対象物)、BRh…貫通孔、LP,LP1,LP2…支持板、LPh…貫通孔、RV…ローリング振動。

Claims (8)

  1. 振動の発生源に取り付けられた支持板を挟む第1の弾性体及び第2の弾性体と、
    前記第2の弾性体が、前記支持板と前記振動が伝わるのを防止すべき防振対象物とに加圧されるように、前記第1の弾性体を前記防振対象物に向けて押し付ける押付具と、
    前記支持板の、前記第1の弾性体が圧縮される方向と前記第2の弾性体が圧縮される方向の少なくともいずれかの方向の規定量以上の変位を制限する変位制限部材と、
    を備える防振装置。
  2. 前記変位制限部材が、
    前記支持板と共に前記第1の弾性体を挟む第1の背板部と、
    前記第1の背板部の縁から前記支持板に向かって延出する第1の延出部と、を有し、
    前記押付具が、前記第1の延出部と前記支持板との間に間隔が確保される条件で、前記第1の背板部を前記第1の弾性体に押し付けている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記変位制限部材が、
    前記防振対象物と前記第2の弾性体との間に介在する第2の背板部と、
    前記第2の背板部の縁から前記支持板に向かって延出し、前記支持板との間に間隔を確保して前記支持板と対向する第2の延出部と、
    を有する請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記第1の弾性体のばね定数が、前記第2の弾性体のばね定数よりも小さい請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記変位制限部材又は前記支持板に設けられ、前記支持板の変位に伴って、前記変位制限部材と前記支持板とに加圧される第3の弾性体、
    をさらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 前記振動の発生源の荷重が、前記支持板を通じて前記第2の弾性体に作用している請求項1から5のいずれか1項に記載の防振装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の防振装置と、
    冷媒を圧縮する前記振動の発生源としての圧縮機と、
    前記圧縮機と共に前記冷媒を用いて冷凍サイクルを構成する協働機器と、
    を備える空気調和装置。
  8. 前記圧縮機が、鉛直な仮想平面を貫く向きに延びる回転軸、及び前記回転軸の回転運動によって前記冷媒を圧縮する圧縮機構を有し、
    前記防振装置が、前記圧縮機の荷重が前記支持板を通じて前記第2の弾性体に作用する形態で設置されている請求項7に記載の空気調和装置。
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WO2023071321A1 (zh) * 2021-10-29 2023-05-04 广东美的制冷设备有限公司 减振总成及具有其的振动设备

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