JP2017201377A - 言語バリアフリーによる歩行誘導方法、歩行誘導システム及びその構成品 - Google Patents

言語バリアフリーによる歩行誘導方法、歩行誘導システム及びその構成品 Download PDF

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Abstract

【課題】外国人に対しても適切な情報提供により歩行誘導を行うための、言語バリアフリーによる歩行誘導システムを提供する。【解決手段】点字ブロック11に歩行誘導サーバ40へのアドレス情報と当該場所の位置情報とが記録された非接触ICメディア10が設置される。ユーザが使用する白杖20aには、非接触ICメディア10から非接触通信で情報を読み取る中継デバイス20が設けられる。中継デバイス20は、アドレス情報と位置情報を読み取って近距離無線通信により携帯情報端末30へ送信する。携帯情報端末30は、ユーザによる操作入力を待つこと無く、中継デバイス20から転送されたアドレス情報を用いて歩行誘導サーバ30に位置情報と自端末で使用する言語を表す言語種別コードとを送信し、歩行誘導サーバ40から位置情報を基点とする歩行経路情報を言語種別コードで特定される言語で取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、視覚障害者支援のための歩行誘導技術に関する。
視覚障害者支援のために、街中に、視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)や点字で表現された構内案内パネルが設置されている。点字ブロックは凹凸により視覚障害者に対して経路の誘導や警告を行う。近年は、点字ブロックにICタグやRFタグ等の非接触ICメディアを設置し、これによりユーザ(視覚障害者)への歩行誘導や様々な情報の提供を行う技術が提案されている。
特許文献1は、点字ブロックにICタグを設置しておき、白杖に内蔵されたタグ読取装置でICタグのタグ情報を読み取り、タグ読取装置からタグ情報を取得する通信装置により該点字ブロックの場所に関連する情報を取得する技術を開示する。通信装置は、情報処理装置と通信して点字ブロックの場所に関連する情報を取得する。通信装置は、取得した情報をユーザ(視覚障害者)に対して音声で提供する。情報処理装置は、通信装置から複数の点字ブロックのICタグのタグ情報を連続して取得し、これらのタグ情報からユーザの移動方向を判定して、移動方向に応じた情報を通信装置に提供する。このようなシステムでは、視覚障害者に対する歩行誘導を行うことができる。特許文献2は、点字ブロックにICタグを内蔵しておき、歩行者用情報端末でICタグから情報を読み取ってセンター装置に送信し、センター装置が歩行者用情報端末から受信した情報により歩行経路情報を生成して歩行者用情報端末に提供する技術を開示する。特許文献3は、タグリーダが道路に設置されたRFタグから読み取った情報に基づいて、ユーザの移動方向を検出して、移動方向に対応した地物情報を案内装置によりユーザに提供する技術を開示する。
特開2015−032891号公報 特開2002−165825号公報 特開2004−309305号公報
従来のこれらのシステムは、すべての点字ブロックに非接触ICメディアを設置し、ユーザが移動中に連続して複数の非接触ICメディアから情報を取得することで、ユーザに対する歩行誘導を行う。すべての点字ブロックに非接触ICメディアを設置することはコスト高になり、メンテナンス性の低下につながる。
また、近年、外国人旅行者の増加に伴い、様々な言語による案内板が街中に配置されるようになった。しかしながら、外国人の視覚障害者に対する案内については十分な配慮がなされているとはいえない。例えば、点字ブロックを用いた情報提供により歩行誘導を行う上記の視覚障害者支援のための技術は、日本人に対するサービス提供を前提としており、外国人に対するサービス提供を十分に行うことができない。そのために言語バリアフリーによる歩行誘導サービスへの要求が高まっている。さらに、視覚障害者のみならず聴覚障害者への歩行誘導サービスへの要求も高まっている。
本発明は、上記の問題に鑑み、コストを抑制しつつ、外国人に対しても適切な情報提供により歩行誘導を行うための、言語バリアフリーによる歩行誘導システムを提供することを主たる課題とする。
本発明の言語バリアフリーによる歩行誘導システムは、ユーザが歩行時に使用する補助具に装備され、所定のサーバへのアドレス情報と当該場所の位置情報とが記録されている無電源の非接触ICメディアとの間で非接触通信が可能な中継デバイスと、前記ユーザが携行する携帯情報端末とを備え、前記中継デバイスは、前記非接触ICメディアを励起して該非接触ICメディアから前記アドレス情報及び前記位置情報を読み取り、読み取った情報を近距離無線通信により前記携帯情報端末へ転送するものであり、携帯情報端末は、前記ユーザによる操作入力を待つこと無く、前記中継デバイスより転送されたアドレス情報を用いて前記サーバに前記位置情報と自端末で使用する言語を表す言語種別コードとを送信するとともに、該サーバから前記位置情報を起点とする歩行経路情報を前記言語種別コードにより特定された言語で取得することを特徴とする。
本発明によれば、言語種別コードにより特定された言語で位置情報を起点とする歩行経路情報を生成するために、外国人に対して適切な情報提供による歩行誘導が可能となる。
歩行誘導システムの全体構成図。 (a)、(b)は非接触ICメディアの説明図。 中継デバイスのハードウェア構成図。 (a)、(b)は携帯情報端末の説明図。 (a)、(b)は歩行誘導サーバの説明図。 地図情報の説明図。 文書DB406の説明図。 歩行経路情報の提供処理を表す処理流れ図。 歩行経路情報生成処理の処理流れ図。 (a)〜(c)は歩行経路情報の表示例示図。 歩行経路情報を手話言語で表す場合の動画の表示例示図。 歩行経路情報の生成処理の他の例の説明図。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
(歩行誘導システム)
図1は、本実施形態の言語バリアフリーによる歩行誘導システムの全体説明図である。歩行誘導システム1は、非接触ICメディア10、中継デバイス20、携帯情報端末30、及び歩行誘導サーバ40を備える。中継デバイス20は、非接触ICメディア10との間で非接触通信が可能である。中継デバイス20と携帯情報端末30とは近距離無線通信により通信可能である。携帯情報端末30と歩行誘導サーバ40とは、公衆回線網やインターネット等のネットワークNを介して通信可能である。
非接触ICメディア10は、特定施設又は特定場所から離れた部位に敷設された歩行誘導用の点字ブロック11に設置される。点字ブロック11には、点状の凹凸が形成される警告ブロック11aと線状の凹凸が形成される誘導ブロック11bとがある。警告ブロック11aは、経路の分岐や停止位置、曲がり角を示し、誘導ブロック11bは、分岐の無い進行方向を示す。歩行誘導は、警告ブロック11aが敷設される分岐点や停止位置、曲がり角等では必要であるが、誘導ブロック11bが敷設される一方向への進行を誘導する場所では不要である。そのために歩行誘導に用いる非接触ICメディア10は、警告ブロック11aにのみ設置される。
非接触ICメディア10は、例えばメディアホルダー12に内封されて、警告ブロック11aに内蔵、或いは警告ブロック11aの下部に埋設される。点字ブロック11の規格はJISによって定められているが、警告ブロック11aと誘導ブロック11bの他に、「情報あり」の様式を追加して、視覚障害者が情報を受け取りやすい識別パターン13を警告ブロック11aの表面に形成してもよい。非接触ICメディア10は、歩行誘導サーバ40へアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)等のアドレス情報と、該非接触ICメディア10の設置場所の位置情報(経緯度、施設内の場所、住所等)とが記録される。非接触ICメディア10は、無電源であり、中継デバイス20が接近したときに励起して情報の読み出しが可能になる。
中継デバイス20は、ユーザが歩行時に使用する補助具に装備される。本実施形態では、中継デバイス20は、ユーザ(視覚障害者)が歩行時に使用する白杖20aの所定部位に固定される。中継デバイス20は、非接触ICメディア10に接近することで非接触ICメディア10を励起し、非接触通信により該非接触ICメディア10からアドレス情報及び位置情報を読み取る。中継デバイス20は、読み取ったこれらの情報を近距離無線通信により携帯情報端末30へ転送する。中継デバイス20は、非接触ICメディア10から情報を読み出している間、携帯情報端末30に読み出した情報を転送し続け、非接触ICメディア10から離れて情報が読み出せなくなると、携帯情報端末30への情報の転送を終了する。近距離無線通信は、NFC(Near Field radio Communication)やブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)等を用いることができる。
携帯情報端末30は、スマートフォンやフューチャーフォン等の高機能な携帯電話機や、タブレット端末、携帯可能なパーソナルコンピュータ等であり、ユーザに携行される。携帯情報端末30は、ユーザによる操作入力を待つこと無く、中継デバイス20より転送されたアドレス情報に基づいて歩行誘導サーバ40との間にネットワークNを介した通信路を確立する。通信路の確立後に携帯情報端末30は、中継デバイス20より転送された位置情報と自端末で使用する言語を表す言語種別コードとを歩行誘導サーバ40へ送信する。また、携帯情報端末30は、歩行誘導サーバ40から後述の歩行経路情報を取得し、取得した歩行経路情報をテキスト、音声、及び手話言語の少なくとも一つで出力する。これにより携帯情報端末30のユーザは、特定施設又は特定場所までの歩行経路を、自端末で使用する言語により確認することができる。
携帯情報端末30は、中継デバイス20からアドレス情報及び位置情報を受信している間、該アドレス情報でアクセス可能な歩行誘導サーバ40との通信路を確立する。そのために、中継デバイス20からのアドレス情報及び位置情報の転送が終了すると、即ち中継デバイス20が非接触ICメディア10から情報を読み出さなくなると、携帯情報端末30は歩行誘導サーバ40との通信路を遮断する。
歩行誘導サーバ40は、例えば通信機能を有するWebサーバであり、特定施設又は特定場所の位置を保持する。歩行誘導サーバ40は、携帯情報端末30から取得した位置情報に基づく位置を基点として、特定施設又は特定場所の位置に至る誘導情報である歩行経路情報を、携帯情報端末30から取得した言語種別コードにより特定される言語で生成する。歩行誘導サーバ40は、各言語に翻訳された歩行経路情報を保持しており、携帯情報端末30から取得した言語種別コードに応じた歩行経路情報を該携帯情報端末30へ送信する。
図1では歩行誘導サーバ40を1つしか図示していないが、歩行誘導サーバ40は複数設けられていてもよい。この場合、非接触ICメディア10は、設置される場所により記憶するアドレス情報が異なる。携帯情報端末30は、取得するアドレス情報が異なることで、別の歩行誘導サーバ40にアクセスすることになる。
歩行誘導システム1を構成する各装置について詳細に説明する。
(非接触ICメディア)
図2は、非接触ICメディア10の説明図である。図2(a)は、非接触ICメディア10の外観図である。非接触ICメディア10は、シート状の基板101にICチップ102及びアンテナコイル103が設けられる。ICチップ102は、アンテナコイル103に接続されており、アンテナコイル103により非接触通信を行う。アンテナコイル103は中継デバイス20が近接したときに電力を励起する。
図2(b)は、ICチップ102のハードウェア構成図である。ICチップ102は、CPU(Central Processing Unit)104、メモリ105、及び非接触インタフェース(I/F)106を備える。CPU104は、中継デバイス20が近接したときにアンテナコイル103で励起された電力により起動する。起動したCPU104は、メモリ105から起動プログラムを読み込んで実行することで、非接触I/F14を介した中継デバイス20との間の非接触通信を行う。メモリ105は、起動プログラムの他に、歩行誘導サーバ40へアクセスするためのアドレス情報及び該非接触ICメディア10の設置場所の位置情報を記憶する。CPU104は、メモリ105からアドレス情報及び位置情報を読み出して、読み出した情報を非接触I/F106により中継デバイス20へ送信する。非接触I/F106は、アンテナコイル103に接続されており、アンテナコイル103により中継デバイス20へアドレス情報及び位置情報を送信する。
(中継デバイス)
図3は、中継デバイス20のハードウェア構成図である。中継デバイス20は、CPU21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、非接触I/F24、及び近距離無線通信I/F25を備える。中継デバイス20はボタン電池等のバッテリにより動作する。CPU21は、ROM22から起動プログラムを読み込んでRAM23をワークエリアに用いて実行する。これによりCPU21は、中継デバイス20による、非接触I/F24を介した非接触ICメディア10との間の非接触通信を可能にする。また、CPU21は、中継デバイス20による、近距離無線I/F25を介した携帯情報端末30との近距離無線通信を可能にする。このような構成の中継デバイス20は、非接触I/F24により非接触ICメディア10から非接触通信で受信したアドレス情報及び位置情報を、近距離無線I/F25により近距離無線通信で携帯情報端末30に送信する。また、中継デバイス20については、電力消費節約の為に、手許のボタン等で電源のON/OFFを制御できるようにしてもよい。
(携帯情報端末)
図4は、携帯情報端末30の説明図である。図4(a)は、携帯情報端末30のハードウェア構成図であり、図4(b)は、携帯情報端末30の機能ブロック図である。携帯情報端末30は、CPU31、ROM32、RAM33、近距離無線I/F34、通信I/F35、ディスプレイ36、及びスピーカ37を備える。各構成要素は、バス38を介して相互に通信可能に接続される。
近距離無線I/F34は、中継デバイス20の近距離無線I/F24との間で近距離無線通信を行う。通信I/F35は、ネットワークNを介して歩行誘導サーバ40との間で通信を行う。ディスプレイ36は、携帯情報端末30の本体に一体に構成されており、画像を表示する。ディスプレイ36は、例えば歩行経路情報を可視化した画像を表示する。スピーカ37は音声を出力する。スピーカ37は、例えば歩行経路情報を音声により出力する。
CPU31は、ROM32からコンピュータプログラムを読み込んでRAM33をワークエリアに用いて実行する。これによりCPU31は、携帯情報端末30を主制御部300、近距離無線通信部301、通信制御部302、表示制御部303、音声出力部304、及び言語種別コード保持部305として機能させる。
主制御部300は、携帯情報端末30全体の動作を制御する。近距離無線通信部301は、主制御部300の制御により、近距離無線I/F34を用いた中継デバイス20との間の近距離無線通信の制御を行う。通信制御部302は、主制御部300の制御により、通信I/F35を用いた歩行誘導サーバ40との間の通信制御を行う。表示制御部303は、主制御部300の制御により、ディスプレイ36への画像の表示制御を行う。音声出力部304は、主制御部300の制御により、スピーカ37からの音声の出力制御を行う。
言語種別コード保持部305は、自端末に固有の使用言語を表す言語種別コードを保持する。通常、携帯情報端末30は、ユーザの使用地域に応じた国コードが設定され、表示等を行うための使用言語が設定される。言語種別コード保持部305は、例えば、携帯情報端末30の初期設定時に設定される使用言語の言語種別コードを保持する不揮発性メモリである。
このような構成により主制御部300は、近距離無線通信部301により中継デバイス20から転送されたアドレス情報及び位置情報を取得する。主制御部300は、取得したアドレス情報に基づいて、通信制御部302により歩行誘導サーバ40にアクセスして通信路を確立する。主制御部300は、近距離無線通信部301がアドレス情報及び位置情報を取得している間だけ歩行誘導サーバ40との通信路を確立する。主制御部300は、通信路を確立すると、歩行誘導サーバ40に中継デバイス20から取得した位置情報と言語種別コード保持部305に保持する言語種別コードとを送信する。主制御部300は、送信した位置情報及び言語種別コードに基づいて歩行誘導サーバ40により生成される歩行経路情報を通信制御部302により受信する。
主制御部300は、受信した歩行経路情報を音声又は画像によりユーザに提供する。主制御部300は、音声により歩行経路情報を提供する場合、音声出力部304によりスピーカ37から歩行経路情報の音声を出力させる。主制御部300は、画像により歩行経路情報を提供する場合、表示制御部303によりディスプレイ36に歩行経路情報の画像を表示する。歩行経路情報を表示する場合、歩行経路情報のテキストや、地図上に歩行経路を明示した画像がディスプレイ36に表示される。また歩行経路情報を表示する場合、歩行経路情報を手話言語で表現する動画がディスプレイ36に表示されてもよい。ユーザが視覚障害者の場合、歩行経路情報は音声により提供される。
(歩行誘導サーバ)
図5は、歩行誘導サーバ40の説明図である。図5(a)は、歩行誘導サーバ40のハードウェア構成図であり、図5(b)は、歩行誘導サーバ40の機能ブロック図である。歩行誘導サーバ40は、CPU41、ROM42、RAM43、入力部44、ディスプレイ45、ストレージ46、及び通信I/F47を備える。各構成要素は、バス48を介して相互に通信可能に接続される。
入力部44は、キーボードやマウスであり、歩行誘導サーバ40へのデータ入力に用いられる。ディスプレイ45は、入力部44による入力操作時の入力画面の表示等を行う。ストレージ46は、大容量記憶装置であり、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)で構成される。なお、ストレージ46は、ネットワークNを介した外部装置に設けられてもよい。通信I/F47は、ネットワークNを介して携帯情報端末30との間で通信を行う。
CPU41は、ROM42からコンピュータプログラムを読み込んでRAM43をワークエリアに用いて実行する。これによりCPU41は、歩行誘導サーバ40を主制御部400、通信制御部401、入力制御部402、表示制御部403、歩行経路情報生成部404、歩行経路データベース(以下、「DB」と記す。)405、文書DB406、及び文書管理部407として機能させる。歩行経路DB405及び文書DB406は、ストレージ46に形成される。
主制御部400は、歩行誘導サーバ40全体の動作を制御する。通信制御部401は、主制御部400の制御により、通信I/F47を用いた携帯情報端末30との間の通信制御を行う。例えば、通信制御部401は、通信I/F47により携帯情報端末30から取得した位置情報及び言語種別コードを主制御部400に送信し、歩行経路情報を通信I/F47を用いて携帯情報端末30へ送信する。入力制御部402は、入力部44から入力されるデータを主制御部400に送信する。表示制御部403は、主制御部400の制御により、ディスプレイ45に画像を表示する。
歩行経路情報生成部404は、主制御部400の制御により、携帯情報端末30から取得した位置情報及び言語種別コードに基づき、歩行経路DB405及び文書DB406を参照して、言語種別コードにより特定される言語で歩行経路情報を生成する。歩行経路DB405は、地図情報を格納する。図6は、地図情報の説明図である。地図情報には、街中の地図及び建物や地下街等のフロアマップがある。地図情報には、特定施設や特定場所が設定される。特定施設や特定場所は、トイレや駅の改札、店舗等である。
街中の地図は、当該歩行誘導サーバ40のアドレス情報を記憶する非接触ICメディア10が設置された点字ブロック11が敷設される場所をすべて含む範囲の地図である。これにより、歩行誘導サーバ40にアクセスした携帯情報端末30のユーザの現在位置を地図上で把握することが可能になる。フロアマップは、当該街中の地図にある建物や地下街等のフロアマップである。該建物や該地下街等の点字ブロック11に設けられる非接触ICメディア10から位置情報を取得した携帯情報端末30のユーザの現在位置は、フロアマップ上で把握される。
歩行経路情報生成部404は、携帯情報端末30から取得した位置情報の地図情報における位置から、その周囲にある特定施設や特定場所へ至る歩行経路を判定する。位置情報が経緯度で表される場合、歩行経路情報生成部404は、街中の地図を参照してユーザの現在位置を特定し、現在位置を起点とした特定施設や特定場所へ至る歩行経路を判定する。位置情報が具体的な場所(建物や地下街等内の位置等)で表される場合、歩行経路情報生成部404は、当該場所のフロアマップを参照してユーザの現在位置を特定し、現在位置を起点とした特定施設や特定場所へ至る歩行経路を判定する。
ユーザの現在位置から移動可能な特定施設や特定場所が複数ある場合、歩行経路情報生成部404は、例えば所定時間内の当該携帯情報端末30のアクセス回数に応じて、ユーザが移動する特定施設や特定場所を判定する。上記の通り、携帯情報端末30は、非接触ICメディア10からアドレス情報及び位置情報を取得している間、歩行誘導サーバ40にアクセスする。例えば、ユーザが白杖20aを警告ブロック11aに接近させている間、該ユーザが所持する携帯情報端末30が歩行誘導サーバ40にアクセスする。ユーザが白杖20aで警告ブロック11aを叩く等すると、白杖20aが警告ブロック11aに接近する度に、携帯情報端末30が歩行誘導サーバ40にアクセスする。歩行経路情報生成部404は、このアクセス回数をカウントして特定施設や特定場所を判定することができる。アクセス回数は、例えば同じ位置情報の受信回数である。
歩行経路情報生成部404は、判定した歩行経路を表す文章を生成する。文書の生成は、文書DB406を参照して行われる。図7は、文書DB406の説明図である。文書DB406には複数の定型文が日本語、英語、中国語等の複数の言語により格納されている。定型文は、「現在位置」、目的となる「特定施設や特定場所」、「歩行経路」からなる。例えば定型文は、「この場所は(現在位置)です。(特定施設や特定場所)は、この場所から(東へ○メートル、南へ○メートル)進んだ先にあります。」といった文章である。歩行経路情報生成部404は、特定したユーザの現在位置、目的とする特定施設や特定場所、判定した歩行経路、及び言語種別コードにより特定される言語で作成された定型文を組み合わせて歩行経路情報を生成する。歩行経路情報生成部404は、現在位置、特定施設や特定場所、歩行経路に応じて、適切な定型文を用いた歩行経路情報を生成する。
文書管理部407は、文書DB406に格納される定型文の管理を行う。文書管理部407は、入力部44により入力される各言語に翻訳された定型文を文書DB406に格納する。定型文の追加、修正、削除は、入力部44による指示に応じて文書管理部407が行う。本実施形態では、定型文の翻訳にクラウド翻訳を用いる。「クラウド翻訳」とは、クラウド型、すなわち自装置外に存在する翻訳サービスのための情報処理システムをいう。このようなクラウド翻訳を用いることで、翻訳にかかるコストを低く抑えることが期待できる。なお、クラウド翻訳以外にも翻訳者により定型文の翻訳文を作成するようにしてもよい。
(運用形態)
図8は、このような歩行誘導システム1による歩行経路情報の提供処理を表す処理流れ図である。ユーザは、白杖20aを用いて点字ブロック11にガイドされて歩行している。ユーザが警告ブロック11aに到達したときにこの処理が行われる。
ユーザが警告ブロック11aに到達すると、白杖20aに設けられた中継デバイス20のCPU21は、非接触I/F24により非接触ICメディア10からアドレス情報及び位置情報を取得する(S10:Y)。中継デバイス20のCPU21は、取得したこれらの情報を近距離無線I/F25により携帯情報端末30へ送信する(S11)。中継デバイス20のCPU21は、非接触ICメディア10からアドレス情報及び位置情報を取得している間、これらの情報を携帯情報端末30へ継続して送信する。
携帯情報端末30は、中継デバイス20から近距離無線通信部301によりアドレス情報及び位置情報を受信する(S12)。携帯情報端末30の主制御部300は、近距離無線通信部301からアドレス情報及び位置情報を取得する。携帯情報端末30の主制御部300は、取得したアドレス情報に基づいて、通信制御部302により歩行誘導サーバ40にアクセスして通信路を確立する(S13)。携帯情報端末30の主制御部300は、言語種別コード保持部305から言語種別コードを読み出す。携帯情報端末30の主制御部300は、中継デバイス20から取得した位置情報及び読み出した言語種別コードを、通信制御部302により確立した通信路により歩行誘導サーバ40へ送信する(S14)。携帯情報端末30は、中継デバイス20からアドレス情報及び位置情報を取得している間、位置情報及び言語種別コードを歩行誘導サーバ40に継続して送信する。
歩行誘導サーバ40は、携帯情報端末30から通信制御部401により位置情報及び言語種別コードを受信する(S15)。歩行誘導サーバ40の主制御部400は、通信制御部401から位置情報及び言語種別コードを取得する。歩行誘導サーバ40の主制御部400は、取得した位置情報及び言語種別コードに基づいて、歩行経路情報生成部404により歩行経路情報を生成する(S16)。歩行経路情報の生成処理の詳細については後述する。歩行誘導サーバ40の主制御部400は、生成した歩行経路情報を通信制御部401により携帯情報端末30へ送信する(S17)。
携帯情報端末30は、歩行誘導サーバ40から通信制御部302により歩行経路情報を受信する(S18)。携帯情報端末30の主制御部300は、通信制御部302から歩行経路情報を取得する。携帯情報端末30の主制御部300は、取得した歩行経路情報を表示制御部303と音声出力部304の少なくとも一方により、ディスプレイ36とスピーカ37の少なくとも一方から出力する(S19)。つまり携帯情報端末30は、歩行経路情報をテキスト、音声、手話言語の少なくとも一つにより出力する。歩行経路情報が言語種別コードで特定される言語で生成されているために、携帯情報端末30は、ユーザが自端末で日常使用している言語により歩行経路情報を出力することになる。
(歩行経路情報生成処理)
図9は、S16の歩行経路情報生成処理の処理流れ図である。
歩行経路情報生成部404は、歩行経路DB405の地図情報を参照し、携帯情報端末30から取得した位置情報に基づいて特定施設又は特定場所の候補を選定する(S161)。候補には識別情報が割り当てられる。識別情報は、特定施設又は特定場所の種類及び位置情報に基づく携帯情報端末30の現在位置に基づいて割り当てられる。例えば公衆トイレには識別情報として「1」が割り当てられ、駅の改札には識別情報「2」が割り当てられる。公衆トイレが候補内に複数あれば、現在位置に近い方を識別情報「1」、遠い方を識別情報「2」に割り当てる。この場合、駅の改札の識別情報は、すべての公衆トレイに識別情報を割り当てた後に割り当てられる。
候補を選定した歩行経路情報生成部404は、位置情報の受信回数を表す変数Nを「1」に設定する(S162)。変数Nは、特定施設又は特定場所の候補に割り当てられた識別情報に対応する。
歩行経路情報生成部404は、所定時間内に新たな通信路により同じ位置を表す位置情報を受信したか否かを判断する(S163)。所定時間内に同じ位置を表す位置情報を受信した場合、(S163:Y)、歩行経路情報生成部404は、変数Nに「1」加算する(S164)。所定時間内に同じ位置を表す位置情報を受信しない場合(S163:N)、歩行経路情報生成部404は、変数Nの値に応じて、ユーザを誘導する特定施設又は特定場所を、S161で選定した候補の中から決定する(S165)。
例えばユーザが同じ警告ブロック11aを白杖20aで連続して叩く等の行為により、該ユーザが携帯する携帯情報端末30と歩行誘導サーバ40との間の通信路が確立、遮断を繰り返す場合、その都度、歩行誘導サーバ40は同じ位置情報を受信する。ユーザが白杖20aにより警告ブロック11aを叩く行為により、変数Nが増加する。そのために、この行為はユーザが特定施設又は特定場所を選択する行為となる。所定時間は、短い時間でよく、例えば1秒に設定される。
歩行経路情報生成部404は、位置情報に基づく携帯情報端末30の現在位置から決定した特定施設又は特定場所の位置に至る歩行経路を判定する(S166)。歩行経路情報生成部404は、携帯情報端末30から取得した言語種別コードによる言語を特定する(S167)。歩行経路情報生成部404は、文書DB406を参照して、判定した歩行経路により、特定した言語に応じた定型文を選択して歩行経路情報を生成する(S168)。以上の処理により、ユーザが携帯情報端末30で使用する言語による歩行経路情報が生成される。歩行経路情報は、テキストデータ、音声データ、手話言語を表す動画データの少なくとも一つで生成される。歩行経路情報生成部404は、歩行経路が直感的にわかるように、地図情報を用いて現在位置から特定施設又は特定場所までの経路を表す地図を生成して歩行経路情報に含めてもよい。
(歩行経路情報の表示例)
図10は、携帯情報端末30のディスプレイ36に表示される歩行経路情報の表示例示図である。ここでは日本語で表示される例を示すが、実際にはユーザの使用言語に応じて適宜翻訳された歩行経路情報が表示される。図10(a)は、特定施設が公衆トイレであり、公衆トイレの位置までの歩行経路をテキスト361により誘導する。図10(b)は、特定場所が駅の改札口であり、駅の改札口の位置までの歩行経路をテキスト361により誘導する。図10(c)は、特定施設が店舗であり、店舗の位置までの歩行経路をテキスト361により誘導する。
図10(a)、図10(b)は、テキスト361に追加して、地図362により目的とする特定施設又は特定場所の位置までの経路を示す。図10(c)は、テキスト部分が長いために、地図の表示を省略している。図10(b)は、目的とする特定場所が現在位置から近いために、地図362上に特定場所363が表示されている。地図362の表示により、携帯情報端末30は、ユーザに対してより直感的に特定施設又は特定場所への歩行経路を通知することができる。
(歩行経路情報の手話言語例)
図11は、携帯情報端末30のディスプレイ36に表示される歩行経路情報を手話言語で表す場合の動画の表示例示図である。手話は、言語毎に異なる表現もあるために、各言語に応じてこの動画は生成される。この例では、実写またはアニメーションにより手話言語の動画364が表示される。また、動画364に追加して、地図365により目的とする特定施設又は特定場所の位置までの経路を示す。目的とする特定場所が現在位置から近い場合、図10(b)の地図362のような表示であってもよい。図10、図11のようなテキスト、地図、手話言語の表示により、聴覚障害者への情報提供を言語バリアフリーで行うことが可能になる。
(歩行経路情報生成処理の他の例)
図12は、歩行経路情報の生成処理の他の例の説明図である。図12(a)は、位置情報が表す位置から特定施設、特定場所に至る経路を表す文書を識別する文書IDを表すテーブルである。このテーブルは、歩行誘導サーバ40のストレージ46に保存される。歩行誘導サーバ40へアクセスするためのアドレス情報を記憶した非接触ICメディア10が設置される位置(位置情報)毎に、このテーブルは作成される。図12(a)の例では、「位置情報1」が表す位置に対して、「特定施設1」、「特定施設2」、「特定場所1」の各々の位置までの経路を表す文書を識別する「文書ID11」、「文書ID12」、「文書ID13」が設定される。「位置情報2」が表す位置に対して、「特定施設1」、「特定施設2」、「特定場所1」の各々の位置までの経路を表す文書を識別する「文書ID21」、「文書ID22」、「文書ID23」が設定される。
図12(b)は、文書IDと各言語に翻訳して作成される文書との関係を表す。文書IDと各言語の文書とが紐付けられて文書DB406に格納される。
歩行経路情報生成部404は、携帯情報端末30から受信した位置情報に応じて、図12(a)の当該位置情報が表す位置のテーブルを参照する。歩行経路情報生成部404は、ユーザが白杖20aを操作することで取得する位置情報の受信回数に応じて特定施設又は特定場所を特定し、対応する文書IDを決定する。歩行経路情報生成部404は、決定した文書IDと、携帯情報端末30から取得した言語種別コードにより特定される言語とから、文書DB406を参照して該当する言語に翻訳された文書を特定し、歩行経路情報を生成する。
このようにして歩行経路情報を生成する場合、地図から特定施設又は特定場所を特定するよりも処理負荷を削減できる。但し、複数の文書を複数の言語に翻訳して保持するために、ストレージ46の記憶容量を大量に必要とする可能性がある。
以上のような歩行誘導システム1において、中継デバイス20が装備されるユーザが歩行時に使用する補助具は、ユーザの靴であってもよい。中継デバイス20は、ユーザの靴の所定部位に固定される。ユーザが意識せずに点字ブロック11上を歩行することで、靴に固定された中継デバイス20が非接触ICメディア10からアドレス情報及び位置情報を読み出し、該ユーザが所持する携帯情報端末30が歩行誘導サーバ40にアクセスする。これによりユーザは、携帯情報端末30を操作すること無く、無意識のうちに携帯情報端末30から歩行経路情報を得ることができる。
携帯情報端末30によっては、GPS(Global Positioning System)機能により現在位置を取得可能なものもある。GPSは、非接触ICメディア10を用いた本実施形態の現在位置の特定方式よりも精度がよくない。また、GPSは、施設内の高さ(フロアの階数)の認識には不向きである。非接触ICメディア10にフロアの階数と当該フロアにおける基準位置からの相対位置を記憶しておくことで、トイレ等の特定場所への歩行経路の正しい起点を特定することができる。
以上説明した本実施形態の歩行誘導システム1は、ユーザに特別な操作を行わせることなく、ユーザの現在位置から特定施設、特定場所までの歩行経路を、ユーザの使用言語により音声と画像の少なくとも一方により提供することができる。ユーザが視覚障害者の場合、本実施形態の歩行誘導システム1は、ユーザが外出時に必須の白杖20aを情報提供のアイテムとして用いることになるために、ユーザに余計な負担を強いることは無い。
情報提供側にとっては、歩行誘導サーバ40により歩行経路情報を書き換え可能であるため、設置現場毎に音声データを保存しておいたり、案内パネルなどを設置する場合に比べて、大幅に設置コストや保守メンテナンスのコストを削減することが可能になる。点字ブロック11に設けられる非接触ICメディア10は無電源であり、中継デバイス20が接近した場合にのみ励起して動作可能になるため、非接触ICメディア10の設置の際に道路や商業施設のフロアに特別な電気配線を行う必要がない。そのために、低コストで導入が可能である。

Claims (10)

  1. ユーザが歩行時に使用する補助具に装備され、所定のサーバへのアドレス情報と当該場所の位置情報とが記録されている無電源の非接触ICメディアとの間で非接触通信が可能な中継デバイスと、
    前記ユーザが携行する携帯情報端末とを備え、
    前記中継デバイスは、前記非接触ICメディアを励起して該非接触ICメディアから前記アドレス情報及び前記位置情報を読み取り、読み取った情報を近距離無線通信により前記携帯情報端末へ転送するものであり、
    携帯情報端末は、前記ユーザによる操作入力を待つこと無く、前記中継デバイスより転送されたアドレス情報を用いて前記サーバに前記位置情報と自端末で使用する言語を表す言語種別コードとを送信するとともに、該サーバから前記位置情報を起点とする歩行経路情報を前記言語種別コードにより特定された言語で取得することを特徴とする、
    言語バリアフリーによる歩行誘導システム。
  2. 前記携帯情報端末は、取得した歩行経路情報を、テキスト、音声、及び手話言語の少なくとも一つで出力することを特徴とする、
    請求項1に記載の歩行誘導システム。
  3. 前記非接触ICメディアは、特定施設又は特定場所から離れた部位に敷設された歩行誘導用の点字ブロックに設置されており、
    前記携帯情報端末は当該部位から特定施設又は特定場所に至る歩行経路情報を取得することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の歩行誘導システム。
  4. 前記非接触ICメディアは、メディアホルダーに内封されて前記点字ブロックに設置されており、該点字ブロックの表面に、前記メディアホルダーが存在することを表す識別パターンが形成されていることを特徴とする、
    請求項3に記載の歩行誘導システム。
  5. 特定施設又は特定場所の位置を保持する保持手段と、
    前記特定施設又は前記特定場所の位置から離れた部位における現在位置を表す位置情報と、当該端末に固有の使用言語を表す言語種別コードとを伴ってアクセスした携帯情報端末との間で通信を行う通信手段と、
    当該現在位置から前記特定施設又は前記特定場所の位置に至る歩行経路情報を前記言語種別コードにより特定される言語で生成し、生成した歩行経路情報を、前記通信手段を制御して携帯情報端末に取得させる制御手段と、
    を有することを特徴とする言語バリアフリーによる歩行誘導サーバ。
  6. ユーザが歩行時に使用する補助具に装備され、所定のサーバへのアドレス情報が記録されている無電源の非接触ICメディアを励起して該非接触ICメディアから前記アドレス情報を読み取る中継デバイスとの間で近距離無線通信を行う第1通信手段と、
    前記ユーザによる操作入力を待つこと無く、前記中継デバイスから前記第1通信手段を通じて転送されたアドレス情報を用いて前記サーバに現在位置を表す位置情報と自端末に固有の使用言語を表す言語種別コードとを送信するとともに、該サーバから当該現在位置を起点とする歩行の誘導情報を前記言語種別コードにより特定された使用言語で取得する第2通信手段と、
    取得した前記誘導情報をテキスト、音声、及び手話言語の少なくとも一つにより出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする、
    携帯情報端末。
  7. 言語バリアフリーによる歩行誘導用のサーバにアクセスするためのアドレス情報とその設置場所の位置情報とを記憶した無電源の非接触ICメディアを、特定施設又は特定場所と離れた部位に設置された歩行誘導用の点字ブロックに埋設しておく過程と、
    携帯情報端末を携行するユーザが歩行時に使用する補助具に、前記非接触ICメディアとの間で非接触通信が可能な中継デバイスを装備する過程と、
    前記ユーザが前記点字ブロックに到達したときに、前記中継デバイスが前記非接触ICメディアを励起して該非接触ICメディアから前記アドレス情報及び前記位置情報を読み取り、読み取った情報を近距離無線通信により前記携帯情報端末へ転送する過程と、
    携帯情報端末が、前記ユーザによる操作入力を待つこと無く、前記中継デバイスより転送されたアドレス情報を用いて前記サーバに前記位置情報と自端末で使用する言語を表す言語種別コードとを送信するとともに、該サーバから前記位置情報を起点とする歩行経路情報を前記言語種別コードにより特定された言語で取得し、取得した歩行経路情報をテキスト、音声、及び手話言語の少なくとも一つで出力する過程と、を有することを特徴とする、
    言語バリアフリーによる歩行誘導方法。
  8. 前記補助具が前記ユーザが使用する白杖又は靴であり、前記中継デバイスが前記白杖又は前記靴の所定部位に固定されていることを特徴とする、
    請求項7に記載の歩行誘導方法。
  9. 通信機能を有するコンピュータを請求項5に記載された歩行誘導サーバとして動作させるためのコンピュータプログラム。
  10. 通信機能を有するコンピュータを請求項6に記載された携帯情報端末として動作させるためのコンピュータプログラム。
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