JP2000244674A - 施設利用者支援システム - Google Patents

施設利用者支援システム

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JP2000244674A
JP2000244674A JP11039534A JP3953499A JP2000244674A JP 2000244674 A JP2000244674 A JP 2000244674A JP 11039534 A JP11039534 A JP 11039534A JP 3953499 A JP3953499 A JP 3953499A JP 2000244674 A JP2000244674 A JP 2000244674A
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雅貴 杉浦
Nobumi Kanetani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が施設係員の有効な支援を受け易く、
また施設係員にとっても利用者に対する適切な支援が行
い易い施設利用者支援システムを提供する。 【解決手段】 施設を利用する利用者の施設構内での移
動や歩行を案内・支援する施設利用者支援システムにお
いて、施設構内に、施設の支援センタ102への電話番号
を記憶し、外部からの特定電波に反応して記憶情報を送
信する情報保持装置101を設置し、利用者は、情報保持
装置に特定電波を発信して情報保持装置から発信された
記憶情報を読取る情報読取部104と、読取った情報に基
づいて支援センタへ発信する電話通信部105と、利用者
の操作に基づいてこの発信を要求する発信要求部106と
を設けた利用者側装置103を保持する。利用者が情報保
持装置の近くを通ると、自動的に支援センタの電話番号
情報を読取り、緊急時に利用者がボタン押下して発信要
求部から発信要求するだけと、支援センタに電話が掛か
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅や公共施設など
の利用を支援する施設利用者支援システムに関し、特
に、利用者が施設係員の支援を受け易く、また、施設係
員も利用者に対して適切な支援が行い易いシステムを実
現する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者や身体障害者など、単独で移
動・歩行を行うことが困難な人々に対して、駅や公共施
設内での単独歩行を支援するためのさまざまな装置・技
術が開発され、一部は実際の使用に供されている。視覚
障害者の支援として代表的なものでは、視覚障害者の白
杖の先端に磁気を帯びたシールを貼り、案内箇所に磁気
センサを敷設して、視覚障害者が近づいたことを検知す
ると、付近に置かれたスピーカから音声で案内メッセー
ジを流すものや、または白杖側に磁気センサを内蔵し、
フェライトを敷いた誘導路を検知すると白杖が振動し
て、視覚障害者に誘導路の存在を知らせ、この振動を頼
りに誘導路を歩行するものなどがある。
【0003】また、特開平8−190688号公報に
は、外部からの特定の電波に反応して情報を送信する電
波反応装置を駅構内や道路上の必要箇所に設置し、利用
者の杖の先には、常時特定の電波を発信して電波反応装
置から情報を読み取る情報読み取り部を装着し、この情
報読み取り部で読み取られた情報から適切な誘導案内情
報を生成する案内情報生成部を利用者が携帯し、生成さ
れた案内情報をイヤホンや携帯型のスピーカで利用者に
伝達するように構成した歩行者案内装置が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の視覚障
害者誘導案内システムは、視覚障害者が単独で目的地ま
で辿り着くことを技術によってサポートすると言う観点
から開発されているが、こうしたシステムを利用すると
しても、現実には全くの単独で未知の場所を歩行するこ
とは殆ど不可能であり、介護者などの同伴を必要とする
と考えられる。
【0005】一方、視覚障害者のニーズに比して、公的
機関から派遣される介護者などの絶対数は非常に不足し
ており、家族など常に介護を行える状態にある人を確保
できない視覚障害者は、ごく普通の日常生活をする上で
も未知の場所への移動が制限されるなど、非常に制約の
多い生活を強いられているのが現状である(盲導犬を利
用する際にも、あくまでも進路を指示するのは視覚障害
者自身であるため、未知の場所を移動するためには、盲
導犬による誘導も有効ではない)。
【0006】また、視覚障害者だけでなく、車椅子を使
用している身体障害者や、歩行に不自由のある高齢者な
どにとっても、単独での移動が困難であり、自由な活動
から疎外されているのが、社会問題にもなっている。
【0007】こうした問題は、周囲の人々の協力が得に
くいという社会的な環境の問題でもある。仮に対象を駅
や百貨店、公共施設など、本来案内すべき係員が常駐し
ているはずの施設に限っても、十分なサポートが受けら
れる状態にないのが現状であり、従来開発されてきた視
覚障害者誘導システムなどにおいては、この施設係員に
よる案内を活用するという視点が抜けていると考えられ
る。
【0008】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、利用者が施設係員の有効な支援を受け易
く、また、施設係員にとっても利用者に対する適切な支
援が行い易い施設利用者支援システムを提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明による施
設利用者支援システムでは、施設係員を最大限に利用す
るという立場から、施設係員による支援業務をサポート
するための手段を提供するために、施設構内には、当該
施設の支援(案内)センタへの電話番号情報を記憶し、
外部からの特定電波に反応して前記記憶情報を送信する
情報保持装置を設置し、利用者は、この情報保持装置に
対して特定電波を発信することにより、情報保持装置に
前記記憶情報を発信させ、この情報を受信する情報読取
部と、情報読取部で読み取った情報に基づき、支援セン
タへの発信を行う電話通信部と、利用者が前記発信のタ
イミングを指定する発信要求部とから構成される利用者
側装置を携帯または装着するように構成している。
【0010】そのため、利用者が施設構内に入り、情報
保持装置の近傍を通過すると、自動的に利用者の情報読
取部が情報保持装置に記憶されている支援センタの電話
番号情報が読み取られる。緊急時など利用者が案内を必
要とするときには、ボタン押下などにより発信要求部か
ら発信要求を行うだけで、支援センタに電話を掛けるこ
とができる。
【0011】また、駅のホームに、ホーム担当駅員が携
帯する電話装置の電話番号を含む情報を記憶し、外部か
らの特定電波に反応して前記記憶情報を送信する情報保
持装置を設置し、利用者は、この情報保持装置に特定電
波を発信して情報保持装置から発信された前記記憶情報
を読み取る情報読取部と、情報読取部で読み取った情報
に基づいてホーム担当駅員が携帯する電話装置への発信
を行う電話通信部と、利用者が前記発信のタイミングを
指定する発信要求部とから構成される利用者側装置を携
帯または装着するように構成している。
【0012】そのため、利用者が列車からホームに降り
た時に情報保持装置の近傍を通過すると、ホーム駅員の
携帯する電話装置等の電話番号が読み取られ、ボタン押
下などにより発信要求部から発信要求を行うだけで、ホ
ーム駅員に電話を掛けることができる。
【0013】また、情報保持装置に、支援センタの電話
番号とその情報保持装置の識別番号とを記憶させて、少
なくとも施設構内の出入口付近または施設外部との境界
付近に設置し、利用者側装置の電話通信部に、PHS等
のマイクロセルによる無線通信システムの移動局として
機能する通信処理部と、捕捉可能な単数または複数の基
地局の電界強度を測定する電界強度測定部とを設け、ま
た、支援センタに、利用者側装置との通信を行う通信処
理部と、利用者側装置から送信される電波強度の情報に
基づいて利用者の位置を検出する位置検出部と、利用者
側装置から送信される情報保持装置の識別番号を基に情
報保持装置の設置位置を認識して、施設構内での利用者
の位置の管理を制御する位置管理制御部とを設けてい
る。この利用者側装置は、電話通信部の通信処理部を通
じて、情報保持装置から読取った識別番号を支援センタ
に送信するとともに、支援センタの要求に従って電界強
度測定部で測定した電界強度を所定時間ごとに支援セン
タに送信し、支援センタは、利用者側装置から送信され
るこれらの情報に基づいて施設構内での利用者の位置を
検出して管理する。
【0014】そのため、利用者から支援の要請が有った
場合に、利用者の位置を管理しているため、迅速に対応
することができる。
【0015】また、施設係員にも、マイクロセル無線通
信システムの移動局の機能を有する電話通信部と、捕捉
可能な基地局の電界強度を測定する電界強度測定部と、
利用者が近くにいることを知らせる利用者接近通知部
と、利用者の位置を表示する利用者位置表示部とを備え
る携帯通信装置を保持させ、支援センタでは、利用者と
同様に、施設係員の携帯通信装置から送信される電波強
度の情報に基づいて施設係員の位置を管理し、利用者に
最も近い施設係員に対して、携帯通信装置の利用者接近
通知部を通じて、案内・支援が必要な利用者が近くにい
ることを知らせ、利用者の位置を携帯通信装置の利用者
位置表示部を通じて知らせるようにしている。
【0016】そのため、施設係員は、利用者の下に素早
く行き着くことができ、利用者に対する迅速な支援が可
能になる。
【0017】また、情報保持装置を各駅のホームの乗車
目標位置に設置し、支援センタを各駅ごとに設置し、各
駅の支援センタ間では駅間通信装置を通じて情報を交換
し、各駅のホーム駅員が携帯通信装置を保持して各駅の
支援センタからの通知を受信するように構成している。
【0018】そのため、乗車駅から列車に乗り、降車駅
で下車する利用者を各駅で連携を取って支援することが
可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、施設を利用する利用者の施設構内での移動や歩行を
案内・支援する施設利用者支援システムにおいて、施設
構内に、当該施設の支援センタへの電話番号を含む情報
を記憶し、外部からの特定電波に反応して前記記憶情報
を送信する情報保持装置を設置し、利用者が、この情報
保持装置に特定電波を発信して情報保持装置から発信さ
れた記憶情報を読み取る情報読取部と、情報読取部で読
み取った情報に基づいて支援センタへの発信を行う電話
通信部と、利用者の操作に基づいて電話通信部に発信を
要求する発信要求部とを設けた利用者側装置を保持する
ように構成したものであり、利用者が施設構内に入り、
情報保持装置の近傍を通過すると、自動的に利用者の情
報読取部が情報保持装置に記憶されている支援センタの
電話番号情報を読み取る。そして、緊急時など利用者が
案内を必要とするときに、ボタン押下などにより発信要
求部から発信要求を行うだけで、支援センタに電話が発
信できる。
【0020】請求項2に記載の発明は、利用者側装置
に、情報読取部で読み取られた電話番号情報を蓄積する
情報蓄積部と、利用者の操作に基づいて情報蓄積部に蓄
積された電話番号の一つを選択する通話先選択部とを設
け、電話通信部が、通話先選択部によって選択された電
話番号に発信を行うようにしたものであり、利用者が過
去に利用した施設の支援(案内)センタに対しても、改
めて電話番号を調べたり問い合わせたりすることなし
に、ボタン押下などにより発信要求部から発信要求を行
うだけで、電話発信できる。
【0021】請求項3に記載の発明は、駅のホームに、
ホーム担当駅員が携帯する電話装置の電話番号を含む情
報を記憶し、外部からの特定電波に反応して前記記憶情
報を送信する情報保持装置を設置し、利用者が、この情
報保持装置に特定電波を発信して情報保持装置から発信
された前記記憶情報を読み取る情報読取部と、情報読取
部で読み取った情報に基づいてホーム担当駅員が携帯す
る電話装置への発信を行う電話通信部と、利用者の操作
に従って発信のタイミングを指定する発信要求部とを設
けた利用者側装置を保持するように構成したものであ
り、利用者が列車からホームに降りた時に情報保持装置
の近傍を通過すると、ホーム駅員の携帯する電話装置等
の電話番号を読み取る。そして、ボタン押下などにより
発信要求部から発信要求を行うだけで、ホーム駅員に電
話発信できる。
【0022】請求項4に記載の発明は、この情報読取部
に記憶された電話番号を含む情報を、ホーム担当駅員の
交代に伴って書き換える情報書換装置を設けたものであ
り、情報保持装置には、ホーム駅員の電話番号等が逐次
更新されて保持される。
【0023】請求項5に記載の発明は、情報保持装置
を、ホームの乗車目標位置に設置したものであり、利用
者は、列車を降りて、直ぐに駅員に電話発信することが
可能になる。
【0024】請求項6に記載の発明は、情報保持装置
に、電話番号とともに、電話番号に電話を掛けたときの
通話先を表す固有名または呼称の情報を併せて記憶さ
せ、利用者側装置に、情報保持装置から読み取った通話
先を表す情報を表示する通話先表示部を設け、通話先表
示部が、利用者の操作に基づいて発信要求部が電話通信
部に発信を要求したとき、通話先を表す情報を表示する
ようにしたものであり、利用者が必要に応じて発信する
際に、どこへ発信することになるのかを利用者に知らせ
ることができる。
【0025】請求項7に記載の発明は、情報保持装置
に、前記電話番号とその情報保持装置の識別番号とを記
憶させて、少なくとも施設構内の出入口付近または施設
外部との境界付近に設置し、利用者側装置の電話通信部
に、PHS等のマイクロセルによる無線通信システムの
移動局として機能する通信処理部と、捕捉可能な単数ま
たは複数の基地局の電界強度を測定する電界強度測定部
とを設け、支援センタに、利用者側装置との通信を行う
通信処理部と、利用者側装置から送信される電波強度の
情報に基づいて利用者の位置を検出する位置検出部と、
利用者側装置から送信される情報保持装置の識別番号を
基に情報保持装置の設置位置を認識して、施設構内での
利用者の位置の管理を制御する位置管理制御部とを設
け、利用者側装置が、電話通信部の通信処理部を通じ
て、情報保持装置から読取った識別番号を支援センタに
送信するとともに、支援センタの要求に従って電界強度
測定部で測定した電界強度を所定時間ごとに支援センタ
に送信し、支援センタが、利用者側装置から送信される
これらの情報に基づいて施設構内での利用者の位置を検
出して管理するようにしたものであり、利用者側装置の
情報読取部が、情報保持装置から支援センタの電話番号
と情報保持装置の識別番号とを読み取って、これらを電
話通信部に伝え、電話通信部が、読み取られた識別番号
を、利用者識別番号(移動局としての電話番号等)とと
もに位置管理センタに報告する。支援センタでは、位置
管理制御部が、施設内に設置されたすべての情報保持装
置の設置位置とその識別番号との対応テーブルを参照し
て、報告された情報保持装置の識別番号から、この情報
保持装置の設置位置を求め、利用者が施設構内に入った
ことを確認すると、利用者の電話通信部に対し、基地局
の電界強度を測定して報告を開始するように要求する。
利用者側装置の電話通信部は、電界強度測定部が事前に
定めた周期で捕捉可能なすべての基地局の電界強度を定
期的に測定し、この電界強度データを通信処理部を介し
て支援センタに同じ周期で定期的に送信する。支援セン
タの位置検出部は、受信した電界強度データに基づい
て、利用者の位置を検出する。
【0026】請求項8に記載の発明は、位置管理制御部
が、利用者側装置から施設構内の出入口付近または施設
外部との境界付近に設置された情報保持装置の識別番号
が初めて送信されたとき、該当する利用者に対する位置
管理を開始し、施設構内の出入口付近または施設外部と
の境界付近に設置された情報保持装置の識別番号が次に
送信されたとき、位置管理を終了するようにしたもので
あり、位置管理制御部は、情報保持装置の設置位置とそ
の識別番号との対応テーブルを参照して、報告された情
報保持装置の識別番号から、この情報保持装置が施設内
の出入口または施設外部との境界付近に設置されたもの
であり、また、報告された利用者識別番号が初めてのも
のであることを確認すると、利用者が施設構内に入った
と判断して利用者の位置管理を開始する。また、その
後、その利用者識別番号とともに、施設内の出入口また
は施設外部との境界付近に設置された情報保持装置の識
別番号が報告されると、その利用者が施設構内から出た
と判断し、その利用者の位置管理を終了する。
【0027】請求項9に記載の発明は、位置管理制御部
が、利用者側装置から施設構内の出入口付近または施設
外部との境界付近に設置された情報保持装置の識別番号
が初めて送信されたとき、該当する利用者に対する位置
管理を開始し、開始から一定時間が経過したとき、この
位置管理を終了するようにしたものであり、位置管理制
御部は、情報保持装置の設置位置とその識別番号との対
応テーブルを参照して、報告された情報保持装置の識別
番号から、この情報保持装置が施設内の出入口または施
設外部との境界付近に設置されたものであり、また、報
告された利用者識別番号が初めてのものであることを確
認すると、利用者が施設構内に入ったと判断して位置管
理を開始し、その開始から、施設利用時間の平均値を十
分に超える一定時間が経過すると、その利用者の位置管
理を終了する。
【0028】請求項10に記載の発明は、情報保持装置
を駅ホームの全ての乗車目標位置に設置し、位置管理制
御部が、利用者側装置から初めての識別番号として乗車
目標位置に設置された情報保持装置の識別番号が送信さ
れたとき、列車から下車した利用者に対する位置管理を
開始し、また、位置管理を実施している利用者の利用者
側装置から乗車目標位置に設置された情報保持装置の識
別番号が送信されたとき、列車に乗車する利用者の乗車
待ち時間を考慮して位置管理の終了時点を設定するよう
にしたものであり、施設が駅である場合には、ホームに
設置した情報保持装置の識別番号を確認することによっ
て、利用者が列車から下車したり、列車へ乗車するタイ
ミングを検知し、位置管理の開始・終了時点を確定す
る。
【0029】請求項11に記載の発明は、利用者側装置
に、利用者の属性を入力する利用者属性入力部と、入力
された利用者属性を記憶する利用者属性記憶部とを設
け、利用者属性記憶部に記憶された利用者属性が、電話
通信部の通信処理部を通じて、支援センタに通知される
ようにしたものであり、情報保持装置の識別番号を支援
センタに報告する際に、属性記憶部に記憶されている利
用者属性情報が併せて報告され、支援センタでは、位置
管理の対象となる利用者の属性を把握することにより、
係員の柔軟な対応が可能になる。
【0030】請求項12に記載の発明は、利用者属性と
して、これから向かう予定の目的地、利用者が心身障害
者の場合に障害の種類、当該施設の利用回数、または介
助者の有無等が入力されるようにしたものであり、支援
センタの係員は、これらの情報を把握することによっ
て、利用者への適切な支援を実施することができる。
【0031】請求項13に記載の発明は、位置管理制御
部が利用者側装置から送信された識別番号に基づいて認
識した情報保持装置の設置位置を順次蓄積する軌跡蓄積
部と、軌跡蓄積部に蓄積された位置情報を用いて位置検
出部が検出した利用者の位置を補正する第1の位置補正
部とを設けたものであり、例えば、施設が駅である場合
に、情報保持装置を、駅施設の出入口または駅施設外部
との境界付近だけでなく、少なくともホームへの階段、
エスカレータ、エレベータの昇降口や、改札口、またホ
ーム上の乗車目標位置付近にも設置し、利用者側装置か
ら逐次報告される情報保持装置の識別番号の履歴から、
利用者が駅構内のどの区画(ホームやコンコース、通路
など)にいるかを判断し、位置検出結果をその区画内に
限定したりまたは補正する。
【0032】請求項14に記載の発明は、施設内に敷設
された点字ブロックの敷設状況を示す地図データを記憶
する点字ブロック地図記憶部と、前記地図データとのマ
ップマッチングによって位置検出部が検出した利用者の
位置を補正する第2の位置補正部とを設けたものであ
り、不安定な基地局の電界強度を用いて行った位置検出
の結果が点字ブロックから外れた場合に、マップマッチ
ングによりこれを最近傍の点字ブロック経路上に補正す
る。
【0033】請求項15に記載の発明は、情報保持装置
が、電話番号及び識別番号の他に当該情報保持装置の設
置場所に関するカテゴリ情報を記憶し、利用者側装置
は、情報保持装置から読取ったカテゴリ情報が前回読み
取ったカテゴリ情報と相違するとき、電話通信部の通信
処理部を通じて、その旨を支援センタに送信し、支援セ
ンタの位置管理制御部が、それを受けて該当する利用者
に対する位置管理を開始または終了するようにしたもの
であり、例えば、施設が駅である場合に、情報保持装置
に、それぞれの情報保持装置の設置場所に関するカテゴ
リ情報(例えば、改札内、改札外、ホーム上、列車内な
ど)を併せて保持させる。利用者側装置は、情報読取部
で読取ったカテゴリ情報が、直前に読み取ったカテゴリ
情報と異なる場合に、カテゴリの異なる場所に移動した
ことを判断して、支援センタにその旨を通知する。支援
センタにおいて、この情報を基に位置管理の開始・終了
を制御することにより、特定の区域においてだけ利用者
の位置管理を行うことが可能になる。
【0034】請求項16に記載の発明は、施設係員が、
マイクロセル無線通信システムの移動局の機能を有する
電話通信部と、捕捉可能な基地局の電界強度を測定する
電界強度測定部と、利用者が近くにいることを知らせる
利用者接近通知部と、利用者の位置を表示する利用者位
置表示部とを備える携帯通信装置を保持し、支援センタ
が、利用者と同様に、施設係員の携帯通信装置から送信
される電波強度の情報に基づいて施設係員の位置を管理
し、利用者に最も近い施設係員に対して、携帯通信装置
の利用者接近通知部を通じて、案内・支援が必要な利用
者が近くにいることを知らせ、利用者の位置を携帯通信
装置の利用者位置表示部を通じて知らせるようにしたも
のであり、施設係員は、利用者接近通知部からの警告音
またはテキスト、振動などによって、自分の近くに支援
が必要な利用者が居ることを認識することができ、その
位置を利用者位置表示部により確認することができる。
【0035】請求項17に記載の発明は、この携帯通信
装置に、通知された利用者への支援業務が遂行可能か否
かを入力する対応可否入力部を設け、支援センタから通
知を受けた施設係員が、対応可否入力部を通じて、支援
業務が遂行可能か否かを支援センタに通知するようにし
たものであり、対応可否通知部からの通知を受けた位置
管理センタでは、対応不可能であることが通知された場
合に、この施設係員以外の施設係員の中から、利用者の
位置に近い施設係員を選択して、その携帯通信装置に利
用者が近くにいることを通知する。そのため、支援を求
めた利用者が長く待たされる事態を避けることができ
る。
【0036】請求項18に記載の発明は、支援センタ
が、施設係員の携帯する携帯通信装置から、支援業務が
遂行不可能であるとの通知を受け取ったときに、支援セ
ンタが、前記施設係員の次に利用者の近くにいる別の施
設係員に対して、案内・支援が必要な利用者が存在する
ことをその位置とともに通知するようにしたものであ
り、利用者が支援センタに連絡しても、案内・支援が受
けられないまま長い時間放置される事態を防ぐことがで
きる。
【0037】請求項19に記載の発明は、情報保持装置
を各駅のホームの乗車目標位置に設置し、支援センタを
各駅ごとに設置し、各駅の支援センタ間では駅間通信装
置を通じて情報を交換し、各駅のホーム駅員が携帯通信
装置を保持して各駅の支援センタからの通知を受信する
ようにしたものであり、乗車駅から列車に乗り、降車駅
で下車する利用者を各駅で連携を取って支援することが
可能になる。
【0038】請求項20に記載の発明は、利用者が列車
に乗車した駅の支援センタが、利用者側装置から伝えら
れた行き先駅の情報及び情報保持装置の識別番号に基づ
いて、利用者が乗車した列車の列車番号、車両番号、ド
ア番号を調べて、利用者が降車する駅の支援センタに通
知し、降車駅の支援センタは、利用者が乗車した列車が
到着するホームの駅員に、携帯通信装置を通じて、利用
者が下車する予定の列車の列車番号、車両番号、ドア番
号を通知するようにしたものであり、降車駅の駅員は、
利用者が列車から降りる位置に待機して、利用者を支援
することができる。
【0039】請求項21に記載の発明は、列車に無線通
信装置を搭載し、車掌が携帯通信装置を保持し、利用者
が乗車した駅の支援センタから前記列車番号、車両番
号、ドア番号の情報を車掌に通知するようにしたもので
あり、利用者が乗車した列車の車掌も、列車内の利用者
に対して適切な支援を実行することができる。
【0040】請求項22に記載の発明は、利用者側装置
において、情報保持装置から読み取った識別番号を、発
信要求部より発信が要求されたときに初めて支援センタ
に送信するモードと、発信要求部からの発信要求を待た
ずに支援センタに送信するモードとを選択可能にし、支
援センタが、利用者側装置より識別番号が送信されてか
ら利用者の位置管理を開始するようにしたものであり、
モード切替によって常時検出モードをOFFにした場合
には、施設を利用する際に、情報保持装置に保持された
情報(支援センタの電話番号及び情報保持装置の識別番
号)を読み取っても、それを記憶するのみで、支援セン
タへの発信は行わず、利用者側装置の発信要求部より利
用者が明示的に案内要求を発信した場合にのみ、電界強
度測定部が周囲の基地局の電界強度を測定して、これを
支援センタに報告する。
【0041】請求項23に記載の発明は、利用者に付き
添う介護者が利用者に代わって利用者側装置を保持し、
必要な操作を行うようにしたものであり、介護者が居る
場合には、利用者自身が利用者側装置を携帯または装着
しなくても、介護者が利用者側装置を保持すれば、この
施設利用者支援システムから、同様のサービスを受ける
ことができる。
【0042】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0043】(第1の実施の形態)第1の実施形態にお
ける施設利用者支援システムでは、図1に示すように、
施設側に、施設の案内センタ102の電話番号情報を保持
する情報保持装置101が設置され、一方、利用者は、情
報保持装置101から案内センタ102の電話番号の情報を読
取る情報読取部104と、案内センタ102への発信を実行す
る電話通信部105と、利用者が案内センタ102への発信を
要求する発信要求部106とを備えた利用者側装置103を保
持している。
【0044】この情報保持装置101は、施設内の例えば
出入口付近等に設置される。利用者側装置103を携帯ま
たは装着した利用者がこの情報保持装置101の近傍を通
過すると、情報保持装置101は、情報読取部104から発せ
られる特定電波を受けて、自ら保持している案内センタ
102の電話番号情報を発信する。情報読取部104は、この
電話番号情報を受信し、一時的に記憶する。
【0045】利用者は、緊急時や案内を必要とする時
に、ボタン押下などの操作により発信要求部106を通じ
て、電話通信部105に案内センタ102への発信要求を行
う。これを受けて、電話通信部105は、情報読取部104に
記憶されている案内センタ102の電話番号情報を引き出
し、案内センタ102への発信を行う。
【0046】こうして利用者は、自分が案内センタへの
通話を欲した際に、案内センタ102の電話番号を事前に
知ることなく、即座に発信することが可能となる。
【0047】図2は、この実施形態の施設利用者支援シ
ステムにおける一つの利用イメージを示している。図2
において、201は視覚障害者と想定された利用者、202は
視覚障害者201の持つ白杖、203は白杖202の先端に取り
付けられた情報読取装置、204は視覚障害者201が携帯す
る無線通信端末、205は施設入口付近に設置された情報
保持装置(無線タグ)、206は通信端末204が備えている
発信ボタンであり、207は無線通信端末204の基地局、20
8は通信網、209は施設の案内センタを示している。
【0048】視覚障害者201が白杖202を突きながら、屋
外から施設構内に入ってくると、施設入口の床下に埋設
された情報保持装置205に保持されている案内センタ209
の電話番号が、白杖202の先端に取り付けられた情報読
取装置203によって読み取られ、記憶される。視覚障害
者201が施設構内において、目的の場所に辿り着けず迷
った時や、あるいは事故や急な発病などの緊急時に、携
帯している無線通信端末204の発信ボタン206を押下する
と、無線通信端末204は、情報読取装置203で読み取られ
て記憶されている案内センタ209の電話番号データを、
無線あるいは有線の通信を介して吸い上げ、この電話番
号に発信する。
【0049】無線通信端末206からの発信は、基地局207
及び通信網208を介して、案内センタ209に伝えられ、案
内センタの電話に接続されて、利用者と案内センタの係
員とが通話可能となる。こうして利用者は自分の状況や
要求を伝え、適切な案内を要請することができる。
【0050】なお、利用者側装置は図1では一体型とし
て表現しているが、各部が独立した装置として、利用者
によって別々に携帯または装着されてもよい。特に情報
読取部は、利用者が視覚障害者ならば白杖の先端、身体
障害者ならば車椅子の下面、その他高齢者などは靴の裏
などに装着されるケースがあり得る。
【0051】また、施設側の案内センタが特に施設側に
設けられていない場合には、施設事務所や保安員・警備
員などの常駐する保安室等、施設側の係員と連絡が取れ
る場所であれば、どこであっても構わない。
【0052】(第2の実施の形態)第2の実施形態で
は、過去に利用した施設の案内センタの電話番号を利用
者側装置で蓄積することができる施設利用案内システム
について説明する。
【0053】このシステムは、図3に示すように、利用
者側装置303が、情報読取部304で読み取った案内センタ
の電話番号情報を蓄積する情報蓄積部307と、通話先の
電話番号を選択する通話先選択部308とを備えている。
その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがな
い。
【0054】このシステムでは、情報保持装置301に保
持された案内センタ302の電話番号データが情報読取部3
04によって読み取られ、情報読取部304から情報蓄積部3
07に伝えられて、ここで蓄積記憶される。こうして情報
蓄積部307には、利用者が過去から現在までに利用した
各施設の案内センタの電話番号が格納される。
【0055】通話先選択部308は、情報蓄積部307に格納
された各案内センタの電話番号データを、利用者側装置
303に備わる表示ディスプレイや点字ディスプレイ等
(図示せず)の上にテキストまたは点字データとして一
覧表示し、または音声出力(図示せず)によってガイダ
ンスとともに提示する。利用者が所定の操作によって、
これらの電話番号データの中から一つを選択し、発信ボ
タン(図示せず)を押下すると、選択された電話番号デ
ータが、発信要求部306を介して、電話通信部305に伝送
され、電話通信部305によって該当する案内センタへの
発信が行われる。
【0056】こうして利用者は、電話番号を調べたりし
なくても、自分が過去に利用した施設の案内センタに簡
便に電話を発信することができる。そのため、例えば以
前に利用した施設で忘れ物をしたような場合でも、その
施設に簡単に問い合わせることが可能になる。
【0057】(第3の実施の形態)第3の実施形態で
は、列車から下りた利用者が駅のホームの駅員に支援を
求める施設利用者支援システムについて説明する。
【0058】このシステムでは、図4に示すように、施
設側のホームにホーム駅員の電話番号情報を保持する情
報保持装置401が埋め込まれており、また、勤務管理シ
ステム403の情報に基づいて、ホーム上で勤務する駅員
の電話番号を書き換える情報書換装置402が施設側に設
けられている。利用者側装置405の構成は第1の実施形
態(図1)と同じであり、ただ、電話通信部407の発信
先がホーム駅員404である点だけが相違している。
【0059】ホーム上で勤務する駅員404は、それぞれ
割り当てられた無線電話端末を携帯しており、この無線
電話の電話番号が情報保持装置401で保持される。
【0060】この情報保持装置401は、各ホームの各乗
車目標位置などにそれぞれ設置され、各情報保持装置に
対して、情報書換装置402が近接して設置される。情報
書換装置402は、これが設置されているホームの担当駅
員を、勤務管理システム403に定期的に問い合わせて、
もし以前の担当駅員と異なる駅員が担当として割り当て
られたならば、その担当駅員の携帯する無線電話の電話
番号を検索し、情報保持装置401に保持されているホー
ム駅員の電話番号情報を更新する。
【0061】なお、担当駅員の電話番号の検索は、勤務
管理システム403の方でホーム担当の変更があった場合
にそれを情報書換装置402に通知し、このタイミングで
情報書換装置402が検索を実施するようにしても良い。
【0062】あるいは、情報書換装置402が、勤務管理
システム403から予め一定期間の勤務ローテーション等
を示すデータをダウンロードしておくことによって、ホ
ーム駅員の勤務交替時刻のタイミングで情報保持装置40
1の電話番号情報を書き換えるようにしてもよい。
【0063】情報書換装置402のこうした動作により、
情報保持装置401には、それが設置されているホームの
現在の担当駅員が携帯する無線電話端末の電話番号が保
持される。
【0064】一方、利用者側装置405を携帯または装着
した利用者が列車からホームに降りると、情報読取装置
406は、ホームの各所に設置された情報保持装置401か
ら、現在、このホームで勤務している駅員の電話番号情
報を読み取り、記憶する。
【0065】その後、利用者は、第1の実施形態と同様
に、案内や救助を必要とする場合に、発信ボタンを押下
する。この操作で発信要求部408から電話通信部407にホ
ーム駅員404への発信要求が伝えられ、これを受けて、
電話通信部407は、情報読取部406に記憶されているホー
ム駅員404の電話番号情報を引き出し、ホーム駅員404が
携帯する無線電話に発信する。
【0066】こうして、列車からホームへ降りた時に、
どちらに目的の場所があるか分からない場合、あるいは
事故や緊急の事態が発生した場合に、容易にホーム駅員
に電話を掛けることができ、ホーム駅員の所在が確認で
きない場合でも、確実に連絡を取って案内や介助、救助
を要請することが可能となる。
【0067】(第4の実施の形態)第4の実施形態の施
設利用者支援システムでは、利用者側装置から発信した
電話がどこに繋がるのかを表示することができる。
【0068】このシステムでは、図5に示すように、施
設側の情報保持装置501に案内センタ502の電話番号デー
タと案内センタの名称データとが保持され、また、利用
者装置503が、情報読取部504に通話先のデータを求める
通話先呈示要求部507と、通話先のデータを出力する通
話先出力部508とを具備している。その他の構成は第1
の実施形態(図1)と変わりがない。
【0069】このシステムの情報保持装置501は、案内
センタ502の電話番号とともに、案内センタ502の名称ま
たは施設名称など、この電話番号を特定する固有名(案
内センタ名称データ)を保持している。利用者側装置50
3の情報読取部504は、これらの情報を読み取り、一時的
に記憶する。
【0070】利用者が案内センタ502への発信を欲した
際に、発信ボタン(図示せず)を押下し、または、発信
ボタンと別に設けられたボタン(図示せず)とを押下す
るなど、所定の操作を行うと、通話先呈示要求部507
は、情報読取部504に一時的に記憶されている案内セン
タ名称データを取り出す。通話先出力部508は、これを
利用者側装置503の表示ディスプレイまたは点字ディス
プレイ(図示せず)上に出力し、あるいは音声として出
力する。その結果、案内センタまたは施設の名称などが
文字や音声で表示され、案内センタへの発信が行われる
前に、利用者に発信先となる案内センタの名称が提示さ
れる。
【0071】こうして、利用者が案内や介助などを必要
として、案内センタへ電話を発信する場合に、自分がど
こへ電話を掛けることになるのかを予め知ることが可能
になり、通話先が不明であるために生じる不安を軽減す
ることができる。
【0072】(第5の実施の形態)第5の実施形態の施
設利用者支援システムでは、利用者の施設内での位置を
検出する。
【0073】このシステムでは、図6に示すように、施
設側に位置管理センタ602が設置されており、また、施
設側の情報保持装置601には、位置管理センタ502の電話
番号と、この情報保持装置の識別番号とが保持されてい
る。位置管理センタ602は、利用者側装置606と通信を行
う通信処理部604と、利用者の位置を検出する位置検出
部605と、位置管理を制御する位置管理制御部603とを具
備している。
【0074】また、利用者側装置606は、発信要求部61
1、電話通信部608及び情報読取部607を備え、電話通信
部608は、PHS等のマイクロセルによる無線通信シス
テムの移動局として機能する通信処理部609と、この無
線通信システムでの捕捉可能な単数または複数の基地局
の電界強度を測定する機能を有する電界強度測定部610
とを具備している。
【0075】この情報保持装置601は、施設のすべての
出入口付近または施設外部との境界付近に設置する。利
用者が施設外から施設内へと入った時に、利用者側装置
606の情報読取部607は、情報保持装置601から、位置管
理センタ602の電話番号と情報保持装置601の識別番号と
を読み取り、これらを電話通信部608に伝える。
【0076】電話通信部608は、伝えられた情報保持装
置601の識別番号を、利用者識別番号(移動局としての
電話番号等)とともに、通信処理部609を介して、位置
管理センタ602に報告する。
【0077】位置管理センタ602では、通信処理部604
が、情報保持装置601の識別番号及び利用者識別番号を
受信して位置管理制御部603に伝える。位置管理制御部6
03は、この利用者識別番号が初めて報告されたものであ
り、かつ、施設内に設置された各情報保持装置の設置位
置とその識別番号との対応テーブルを参照して、情報保
持装置601が施設内の出入口または施設外部との境界付
近に設置されたものであることを確認した場合に、利用
者が施設構内に入ったことを判断する。
【0078】次に、位置管理制御部603は、通信処理部6
04を介して、利用者側装置606に対し、基地局の電界強
度を測定して報告を開始するように求める要求(以下、
測定開始要求と記す)を発信する。この測定開始要求を
受信した利用者側装置606の電話通信部608では、電界強
度測定部610が、事前に定めた周期で捕捉可能なすべて
の基地局の電界強度を定期的に測定し、この電界強度デ
ータを通信処理部609を介して、位置管理センタ602に測
定と同じ周期で定期的に送信する。なお、この間にも、
施設各所に設置された情報保持装置601の近傍を通過し
た際には、情報読取部607によって読み取った情報保持
装置の識別番号を、随時位置管理センタ602に報告す
る。
【0079】位置管理センタ602では、利用者側装置606
より受信した電界強度データに基づいて、位置検出部60
5が利用者の位置を検出し、検出結果を施設構内の地図
とともに表示ディスプレイ(図示せず)上に表示し、位
置管理センタの係員が、これを見て利用者の位置を把握
する。
【0080】ここで位置検出部605の位置検出方法とし
ては、特開平2−44929に開示された基地局の電界
強度地図を利用する方法や、特開平10−51840あ
るいは特開平10−94040に開示された、施設各所
において事前に測定した基地局電界強度データのパター
ンを利用する方法などが適用可能であるが、本発明にお
いては限定しない。
【0081】こうして位置管理センタ602で利用者の位
置管理が行われている間に、案内や介助を必要とする利
用者が利用者側装置103のボタン操作を行うと、利用者
側装置606の発信要求部611より発信要求が出され、電話
通信部608の通信処理部609を通じて位置管理センタ602
との通話が可能になる。このとき、位置管理センタに常
駐する係員は、ディスプレイ上に表示された位置情報に
よって利用者の位置を即座に発見することが可能であ
り、また、位置管理センタから案内センタや施設係員に
通知する際にも、利用者の位置情報とともにこの利用者
が案内を求めていることを知らせることができ、利用者
の所在場所に駆けつける際にも迅速な対応が可能とな
る。
【0082】そして、位置管理センタ602の位置管理制
御部603は、位置検出を開始した後、事前に定めた一定
時間(施設利用時間の平均値を十分に超える時間)を経
過した場合、または、利用者側装置606より随時報告さ
れる情報保持装置601の識別番号から施設内の出入口ま
たは施設外部との境界付近に設置された情報保持装置60
1の識別番号を確認した場合に、利用者側装置606に対し
て、電界強度データの測定・報告を終了する要求(以
下、測定終了要求と記す)を発信し、この利用者に対す
る位置管理を終了する。
【0083】測定終了要求を受信した利用者側装置606
の電話通信部608では、電界強度測定部610が基地局の電
界強度測定を終了する。
【0084】こうして、利用者が施設構内に入った時点
から、その位置を検出・管理することにより、利用者が
案内や介助を必要とする場合や、緊急時などに、施設係
員がその所在場所を探し回ったり、利用者が通話によっ
て所在場所を説明したりする手間を省いて、施設係員に
よる迅速な対応が可能となる。
【0085】また、こうした位置管理を行うことによっ
て、万が一、利用者が施設内の危険箇所に立ち入ったこ
とが分かった場合、または利用者が一定箇所に不自然な
ほど長く留まっている場合(急病で倒れている場合な
ど)には、位置管理センタ側から利用者に発信したり、
係員が安全確認のために駆けつけるという対応を行うこ
とも可能となる。
【0086】また、駅ホームでの利用者の位置管理の開
始は、情報保持装置を駅ホームの全ての乗車目標位置に
設置し、位置管理制御部が、利用者側装置から初めての
識別番号として乗車目標位置に設置された情報保持装置
の識別番号が送信されたとき、列車から下車した利用者
に対する位置管理を開始し、また、位置管理を実施して
いる利用者の利用者側装置から乗車目標位置に設置され
た情報保持装置の識別番号が送信されたとき、列車に乗
車する利用者の乗車待ち時間を考慮して位置管理の終了
時点を設定するようにしてもよい。
【0087】また、情報保持装置に、それぞれの情報保
持装置の設置場所に関するカテゴリ情報(例えば、改札
内、改札外、ホーム上、列車内など)を併せて保持させ
て、利用者側装置が、情報読取部で読取ったカテゴリ情
報が、直前に読み取ったカテゴリ情報と異なる場合に、
カテゴリの異なる場所に移動したことを判断して、支援
センタにその旨を通知し、支援センタが、この情報を基
に位置管理の開始・終了を制御するようにしてもよい。
こうすることにより、特定の区域においてだけ利用者の
位置管理を行うことが可能になる。
【0088】(第6の実施の形態)第6の実施形態の施
設利用者支援システムは、図7に示すように、利用者装
置706が、利用者の属性、例えば心身障害者であれば、
その障害特性(視覚障害、聴覚障害、身体障害で車椅子
使用など)や、自分の目的地、目的の行動、施設利用回
数(初めて利用するのか、何度も利用した経験があるの
か)、介助者の有無などを入力する属性入力部712と、
入力された利用者属性を記憶する属性記憶部713とを備
えている。その他の構成は第5の実施形態(図6)と変
わりがない。
【0089】利用者は、利用者側装置706の属性入力部7
12から、テキスト入力、あるいは点字入力、音声入力な
どにより、予め自分の利用者属性を入力し、入力された
利用者属性が属性記憶部713に記憶される。
【0090】利用者が施設構内に入り、情報保持装置70
1の近傍を通過した際に、情報読取部707が情報保持装置
701の保持する情報を読み取り、電話処理部708がこれを
位置管理センタ702に報告するが、その際に、電話処理
部708は、属性記憶部713に記憶されている利用者属性情
報をともに報告する。
【0091】位置管理センタ702では、第5の実施形態
と同様に、この利用者に対する位置検出の処理を開始す
るとともに、利用者属性を把握する。
【0092】ここで例えばこの利用者が車椅子使用や視
覚障害者であり、介助者なしで初めてこの施設を利用す
ることが分かれば、案内を必要とすることは自明であ
り、利用者からの案内要求(利用者側装置706の発信要
求部711からの発信)の有無に関わらず、位置検出結果
に基づき施設係員がその場に駆けつけて対応することが
可能になる。また、利用者属性に目的地や目的の行動が
含まれていれば、案内要求があった際に的確な案内情報
を即座に伝えることが可能になるなど、施設係員によ
る、より柔軟できめ細かい案内サービスを実現すること
ができる。
【0093】(第7の実施の形態)第7の実施形態の施
設利用者支援システムでは、施設内での利用者の位置を
正確に把握することができる。
【0094】このシステムの位置管理センタ802は、図
8に示すように、利用者が近傍を通過した情報保持装置
801の位置を順次記憶する軌跡蓄積部806と、軌跡蓄積部
806に蓄積された情報を用いて利用者の位置を補正する
位置補正部A807とを具備している。その他の構成は第
5の実施形態(図6)と変わりがない。
【0095】ここでは、施設が駅である場合について説
明する。情報保持装置801は、駅施設出入口または駅施
設外部との境界付近だけでなく、少なくともホームへの
階段、エスカレータ、エレベータの昇降口や、改札口、
またホーム上の乗車目標位置付近にも設置する。
【0096】利用者が情報保持装置801の近傍を通過し
て、利用者側装置808の情報読取部809が駅施設各所に設
置された情報保持装置801の保持する情報(位置管理セ
ンタ802の電話番号及び情報保持装置801の識別番号)を
読み取ると、これが位置管理センタ802に報告される。
【0097】位置管理センタ802では、この報告を受け
るたびに、位置管理制御部803が、すべての情報保持装
置の設置位置とその識別番号との対応テーブルに基づ
き、報告された識別番号に該当する情報保持装置801の
設置位置を検索し、この結果を軌跡蓄積部806へ送る。
軌跡蓄積部806は、送られたデータを蓄積する。こうし
て軌跡蓄積部806には、利用者がその近傍を通過した情
報保持装置の位置の軌跡が記憶されることになる。
【0098】一方、位置管理センタ802の位置検出部805
は、利用者側装置808の電界強度測定部812で測定された
基地局電界強度データが報告されるたびに、位置検出を
行う。しかし、一般的に無線の電界強度にはフェージン
グ等による不規則な振動が含まれており、どのような位
置検出方法を採用したとしても、基地局電界強度による
位置検出結果には、誤差が含まれることが常である(情
報処理学会研究会報告「構内PHS位置検出実験システ
ムの開発」、杉浦他、MBL、1997)。
【0099】位置補正部A807は、軌跡蓄積部806に蓄積
記憶されている情報保持装置の通過履歴に基づき、利用
者の存在位置を、駅構内での限定された区画に絞り込
み、この位置検出部805による位置検出結果が、この区
画から外れた場合には、位置検出結果を直近の区画上の
地点に補正する。
【0100】具体的には、軌跡蓄積部806に蓄積された
利用者の軌跡が、例えば改札口→上りホーム階段下→上
りホーム階段上であるならば、利用者は少なくとも上り
ホーム上に存在することが分かり、位置検出部805によ
る位置検出結果が下りホームにあった場合には、直近の
上りホーム上のポイントに補正することができる。
【0101】こうして位置補正部A807によって補正さ
れた位置を、利用者の推定所在位置とすることで、位置
検出部805による電界強度に基づく位置検出結果の不安
定さを補い、位置検出精度を高めることが可能となる。
その結果、利用者が案内を要求したり、危険箇所に立ち
入ったりした時に、利用者の所在場所へ短い時間で駆け
つけることができ、安全性を高めることができる。
【0102】(第8の実施の形態)第8の実施形態の施
設利用者支援システムでは、利用者が点字ブロックに沿
って歩行することを前提として、点字ブロック位置を基
準に利用者の検出位置を補正する。
【0103】このシステムの位置管理センタ902は、図
9に示すように、施設構内での点字ブロックの敷設状況
を示す点字ブロック地図を記憶している点字ブロック地
図記憶部907と、点字ブロック地図を利用して利用者の
検出位置を補正する位置補正部B906とを具備してい
る。その他の構成は第5の実施形態(図6)と変わりが
ない。
【0104】ここでは、利用者が白杖を用いて単独歩行
を行う視覚障害者であるとする。単独歩行を行う視覚障
害者は一般的に、点字ブロックの突起を白杖で突いて確
認しながら歩行するため、結果として、その移動軌跡は
点字ブロックに沿ったものとなる。
【0105】位置管理センタ902の位置検出部905は、利
用者側装置908から報告される基地局電界強度データに
基づいて、利用者の位置検出を行うが、第7の実施形態
においても記したように、この位置検出結果には一般的
に誤差が含まれる。
【0106】そこで、位置補正部B906は、位置検出部9
05によって示された位置検出結果が、点字ブロック地図
記憶部907に記憶される点字ブロックの敷設位置から外
れた場合に、位置検出結果を直近の点字ブロック上のポ
イントに補正する。
【0107】こうして視覚障害者に対する位置検出精度
を向上し、案内業務におけるより迅速な対応を実現する
ことが可能になる。
【0108】なお、ここでは、利用者を視覚障害者に限
定したが、第6の実施形態に示した利用者属性を利用す
ることにより、利用者が視覚障害者の場合にのみ、この
実施形態に示す点字ブロック地図による位置検出結果の
補正処理を適用することも可能である。
【0109】(第9の実施の形態)第9の実施形態の施
設利用者支援システムでは、案内を要請する利用者の最
寄りの駅員に、その利用者の位置が通知される。
【0110】このシステムでは、図10に示すように、
各駅員が駅員携帯装置1012を携帯しており、位置管理セ
ンタ1002では、利用者及び駅員の位置を管理する。駅員
携帯装置1012は、位置管理センタ1002との通信を行う電
話通信部1013と、警告音や振動で利用者に接近したこと
を知らせる利用者接近通知部1016と、利用者の位置を表
示する利用者位置表示部1017とを備えており、電話通信
部1013は、利用者側装置1006の電話通信部1008と同様
に、PHS等の無線マイクロセルシステムの移動局とし
ての機能を有する通信処理部1014と、周囲にある捕捉可
能な複数または単数の基地局の電界強度を測定する電界
強度測定部1015とを具備している。
【0111】ここでは、施設を駅に限定して説明する。
【0112】各駅員が携帯する駅員携帯装置1012では、
電話通信部1008の電界強度測定部1015が、定期的に基地
局電界強度を測定し、通信処理部1014を介して、位置管
理センタ1002に報告する。
【0113】位置管理センタ1002の位置検出部1005は、
利用者側装置1006から報告される基地局電界強度データ
に基づいて、利用者の位置を検出するとともに、駅員携
帯装置1012から報告される基地局電界強度データに基づ
いて、各駅員の位置を検出する。
【0114】そして、利用者が利用者側装置1006の発信
要求部1011によって位置管理センタ1002に発信して案内
や介助の要請を行うと、位置管理制御部1003は、利用者
の位置に最も近くにいると判断された駅員が携帯する駅
員携帯装置1012に対して、案内要請を発信した利用者の
位置検出結果と、この駅員の位置検出結果とをともに送
信する。
【0115】利用者及び自分自身の位置検出結果データ
を受信した駅員携帯装置1012では、利用者接近通知部10
16が、案内要請を出した利用者が自らの近くに存在する
ことを、警告音あるいは振動などによって、これを携帯
する駅員に通知し、同時に、利用者位置表示部1017が、
駅員携帯装置に設けられた表示ディスプレイ(図示せ
ず)上などに、当該利用者の位置と、この駅員自身の位
置とを表示する。
【0116】こうして利用者が案内要請を行った時に最
も近くにいる駅員に、その位置情報を知らせることによ
り、より迅速な案内対応等を行うことが可能となり、緊
急時などの安全性を高めることが可能となる。
【0117】(第10の実施の形態)第10の実施形態
の施設利用者支援システムでは、利用者の案内要請が通
知された駅員が、その要請に応えられるかどうかを位置
管理センタに報告する。
【0118】このシステムの駅員携帯装置は、図11に
示すように、案内業務への対応が可能かどうかを入力す
る対応可否入力部1118を具備している。その他の構成は
第9の実施形態(図10)と変わりがない。
【0119】このシステムでは、利用者が案内要請を行
った際に、利用者の最も近くにいる駅員の携帯する駅員
携帯装置1112に利用者の位置情報が送られ、案内要請し
た利用者が近くにいることを通知された駅員は、自分が
この利用者に対する案内業務に対応可能か否かを対応可
否入力部1118によって入力する。
【0120】もし手が空いている状態で対応可能であれ
ば、対応可否入力部1118にその旨を入力すれば、これが
通信処理部1114を介して位置管理センタ1102に送られ、
位置管理センタ1102では、この案内要請を行った利用者
に対する対応が行われると判断する。
【0121】一方、もし他業務の遂行中などで、どうし
てもこの利用者への案内業務に対応できない場合には、
対応可否入力部1118に対応不可能であることを入力す
る。
【0122】この旨が通信処理部1114を介して位置管理
センタ1102に伝えられると、位置管理制御部1103は、こ
の駅員を除くすべての駅員の中で、案内要請を出した利
用者に最も近い駅員(トータルでは2番目に近い駅員と
なる)を再度検索し、該当駅員の携帯する駅員携帯装置
に対して、利用者の位置情報及びこの駅員自身の位置情
報を通知する。
【0123】こうして、案内要請を行った利用者の位置
情報を送られた駅員が対応可能であるか否かを位置管理
センタに通知することにより、利用者への案内対応を行
う駅員を確実に確保することが可能となり、利用者が案
内要請を出したにもかかわらず長時間待たされるという
事態を避けることが可能となる。
【0124】(第11の実施の形態)第11の実施形態
の施設利用者支援システムでは、利用者が乗車駅で列車
に乗車すると、降車駅の降車位置に駅員が待機して、利
用者を手助けすることができる。
【0125】このシステムでは、図12に示すように、
乗車駅及び降車駅のそれぞれに位置管理センタ1202、12
14が設置されている。各位置管理センタ1202、1214は、
情報を伝えるための駅間通信装置1206、1218を具備して
おり、乗車駅の位置管理センタ1202は、利用者が乗車し
た列車のドア位置や、列車運行システム1207の情報から
求めた、その列車の降車駅への到着時刻などを駅間通信
装置1206を通じて降車駅の位置管理センタ1214に伝え
る。各位置管理センタ1202、1214のその他の構成や、ホ
ームの乗車目標位置に設置される情報保持装置1201、利
用者が保持する利用者側装置1208、駅員が携帯する駅員
携帯装置1219の構成については、第9の実施形態(図1
0)と変わりがない。
【0126】また、図示していないが、利用者側装置12
08には、第6の実施形態で示した利用者属性を入力する
手段を設け、利用者は予め自分の目的とする駅名を何ら
かの方法で入力しておくものとする。
【0127】図13には、この施設利用者支援システム
のイメージ図を示している。図13において、1301は利
用者(視覚障害者)、1302は利用者の乗車ホーム、1303
は乗車しようとしている列車、1304は乗車駅の位置管理
センタ、1305は乗車駅側の駅間通信装置であり、1306は
降車駅の降車予定ホーム担当の駅員、1307は降車予定の
ホーム、1308は降車駅の位置管理センタ、1309は降車駅
側の駅間通信装置を表している。
【0128】利用者側装置1208を携帯または装着する利
用者1301が、駅ホーム1302から列車に乗り込む際には、
必ずいずれかの情報保持装置1201の近傍を通過すること
になり、このとき、利用者側装置1208の情報読取部1209
により読み取られた情報保持装置1201の識別番号が、利
用者の目的駅データとともに、乗車駅の位置管理センタ
1202(1304)に報告される。
【0129】乗車駅位置管理センタ1202(1304)の位置
管理制御部1203は、情報保持装置の設置位置とその識別
番号との対応テーブルを参照して、報告を受けた情報保
持装置1201の識別番号から、この情報保持装置1201の位
置、すなわち何番ホームの何両目の何番目の乗車位置
(ドア位置)かを求めて、列車運行システム1207等を参
照し、利用者が乗車駅何時発の何駅行きの列車(あるい
は列車番号)の何両目の何番ドアから乗車したかを判定
する。さらに列車運行システム1207を活用して、利用者
により入力された目的駅データから利用者の乗換駅また
は下車駅(以下、両者を一括して降車駅と記す)を求め
る。
【0130】そして、乗車駅の位置管理システム1202
(1304)は、駅間通信装置1206(1305)を通じて、降車
駅の位置管理センタ1214(1308)に対し、降車駅何時着
の何駅行きの何両目の何番ドアから利用者が下車する予
定であることを通知する。
【0131】降車駅の位置管理センタ1214(1308)は、
第9または第10の実施形態と同様に、各駅員に駅員携
帯装置1219を携帯させ、その位置を管理している。そし
て、駅間通信装置1218(1309)を通じて乗車駅の位置管
理センタ1202(1304)から上記の利用者の降車予定位置
に関する情報を受信すると、利用者の降車予定位置に最
も近い駅員(1306)に対して、利用者が何時着の何駅行
きの列車の何両目の何番ドアから降車予定であるかを、
駅員携帯装置1219に通知する。
【0132】この通知を受けた駅員携帯装置1219は、利
用者接近通知部1223によって警告音や振動などで利用者
が接近することを駅員1306に通知するとともに、利用者
位置表示部1224により、利用者の降車予定位置をテキス
トやグラフィック等で表示する。駅員1306は、列車の到
着予定時刻に合わせて降車予定位置で待機し、利用者が
降車すると直ぐに利用者の案内サポート業務を開始す
る。あるいは利用者が単独では降車困難な場合や列車と
ホームとの隙間が大きく危険な場合などには降車行為そ
のものをサポートする。
【0133】このように、このシステムでは、利用者が
列車に乗り込む前に利用者側装置を用いて、あらかじめ
目的駅を入力すれば、乗車駅の位置管理センタ1304が、
利用者の乗車位置と目的駅との情報を基に、列車運行シ
ステムなどを利用して、乗車した列車番号、車両位置、
ドア位置及び降車駅の到着時刻などを割り出し、これら
の情報を降車駅の位置管理センタ1308に伝える。
【0134】降車駅の位置管理センタは、通知された利
用者の降車予定位置に最も近い駅員に対して、当該利用
者が何時着の何行き列車の何両目の何番ドアから降車す
る予定であるかを通知する。
【0135】そのため、駅員は、利用者の到着予定時刻
に降車予定位置で待機することができ、下車する利用者
に対して速やかに支援を行うことができる。利用者が視
覚障害者や車椅子使用者など、駅員によるサポート業務
が必須である場合には、とくに有効である。
【0136】なお、図示していないが、利用者側装置12
08に、第6の実施形態と同様に、属性入力部等を設ける
ことによって、利用者が自らの障害特性(視覚障害、身
体障害で車椅子使用など)を入力し、これを乗車駅の位
置管理センタ1202に予め報告しておくことにより、利用
者の降車予定位置を降車駅の位置管理センタ1214に伝え
る際に、この障害特性情報を併せて伝えれば、降車駅側
でどのようなサポートが必要となるかを予め把握してお
くことが可能となり、より円滑なサポートが可能とな
る。
【0137】また、列車に無線通信装置を搭載し、車掌
が携帯通信装置を保持し、利用者が乗車した駅の支援セ
ンタから列車番号、車両番号、ドア番号の情報を車掌に
通知するように構成すれば、利用者が乗車した列車の車
掌も、列車内の利用者に対して適切な支援を実行するこ
とができる。
【0138】(第12の実施の形態)第12の実施形態
の施設利用者支援システムでは、利用者が選択した場合
にのみ、位置管理センタでの利用者の位置管理が行われ
る。
【0139】このシステムは、図14に示すように、利
用者側装置1402が、位置管理モードを切り替えるモード
切替部1406を具備している。利用者側装置1402の情報読
取部1403、電話通信部1404、及び発信要求部1405の構
成、並びに情報保持装置1401及び位置管理センタ1407の
構成は第5の実施形態(図6)と変わりがない(電話通
信部1404及び位置管理センタ1407の内部構成はここでは
省略している)。
【0140】第5の実施形態では、利用者が施設構内に
入った時点から、常時位置管理センタ1407による位置管
理が行われる構成であったが、この実施形態のシステム
では、利用者がモード切替部1406で、位置管理形態のモ
ードを明示的に切り替えることによって、常時位置管理
するか、必要に応じて位置管理するかを指定することが
できる。
【0141】常時位置管理モードを指定した場合の動作
は、第5の実施形態に示したものと同じである。
【0142】必要に応じた位置管理モードを指定した場
合には、利用者側装置1402の情報読取部1403が情報保持
装置1401に保持する情報(位置管理センタの電話番号及
び情報保持装置の識別番号)を読み取った際に、これら
の情報を記憶するだけに止め、位置管理センタ1407への
報告は行わない。
【0143】このモードでは、利用者が案内や介助を欲
して発信ボタン(図示せず)を押下したときに、発信要
求部1405から発信要求が出力されて位置管理センタ1407
への発信が行われ、この時に初めて、情報読取部1403で
読み取られた最新の情報とともに、利用者の識別番号が
位置管理センタ1407に報告される。この報告を受けた位
置管理センタ1407では、位置検出による利用者の位置管
理を開始し、案内係員などへの通知を行う。
【0144】こうして、利用者にとって、常に施設構内
における居場所を管理されるというプライバシーに関す
る心理的負担を軽減すると同時に、緊急時などの必要に
応じて自分の位置をセンタ側に把握してもらい、的確な
サポートを受けることを保証することが可能となる。
【0145】なお、各実施形態では、利用者側装置を利
用者自身が携帯または装着する場合について説明した
が、利用者に介護者が付き添う場合には、介護者が利用
者装着を携帯または装着しても同様のサービスを受ける
ことができる。
【0146】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の施設利用者支援システムでは、第1に、施設利用者が
案内センタの電話番号を予め知らなくても、案内を必要
とする際に即座に案内センタに電話をかけることが可能
である。
【0147】また、第2に、過去に利用した施設の案内
センタに対しても、電話番号を調べる手間を必要とせず
に、即座に電話をかけることが可能である。
【0148】第3に、利用者が降車駅のホームにおい
て、直接人による案内や介助を必要とする際に、ホーム
駅員の持つ携帯通信装置に対して、その電話番号を知ら
なくても、電話をかけてサポートを乞うことが可能であ
る。
【0149】第4に、案内センタやホーム駅員に電話を
かける際に、どこへ電話を発信することなるかを利用者
に予め通知することができ、通話先が不明なために生じ
る利用者の不安を解消することができる。
【0150】第5に、施設構内における利用者の現在位
置を把握することにより、案内要求が利用者から発信さ
れたときに、迅速に利用者の居場所まで駆けつけること
が可能である。
【0151】第6に、利用者の属性を予め把握すること
により、利用者からの案内要求が発信された時にどのよ
うなサポートが必要であるかを判断し、的確なサポート
を行うことができる。
【0152】第7に、施設各所に設置された情報保持装
置の利用者通過履歴に基づき、利用者の位置検出の精度
を向上することが可能である。
【0153】第8に、利用者が視覚障害者である場合に
は、点字ブロックの地図情報に基づき、利用者の位置検
出の精度を向上することが可能である。
【0154】第9に、案内要求を発信した利用者の位置
を最寄りの施設係員に通知することにより、施設係員に
よる迅速なサポートを利用者に提供することが可能であ
る。第10に、利用者の位置を通知された施設係員が他
業務の遂行中で、この利用者のサポート業務を行うこと
ができない状態にある場合には、次に利用者の近くに位
置する施設係員に利用者位置を知らせることにより、利
用者へのサポートをより確実なものとすることが可能で
ある。
【0155】第11に、列車を利用する利用者に対し
て、降車駅のホームにおいて、ホーム駅員によるサポー
トを迅速かつ確実に提供することが可能である。
【0156】第12に、利用者が案内などを必要としな
い時には位置管理の対象とせず、利用者のプライバシー
を保護するとともに、必要時には位置を検出して、係員
による迅速なサポートを行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図2】第1の実施の形態における施設利用者支援シス
テムのイメージ例、
【図3】第2の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図4】第3の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図5】第4の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図6】第5の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図7】第6の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図8】第7の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図9】第8の実施の形態における施設利用者支援シス
テムの構成例、
【図10】第9の実施の形態における施設利用者支援シ
ステムの構成例、
【図11】第10の実施の形態における施設利用者支援
システムの構成例、
【図12】第11の実施の形態における施設利用者支援
システムの構成例、
【図13】第11の実施の形態における施設利用者支援
システムのイメージ例、
【図14】第12の実施の形態における施設利用者支援
システムの構成例である。
【符号の説明】
101、301、401、501、601、701、801、901、1001、110
1、1201、1401 情報保持装置 102、209、302、502 案内センタ 103、303、405、503、606、706、808、908、1006、110
6、1208、1402 利用者側装置 104、304、406、504、607、707、809、909、1007、110
7、1209、1403 情報読取部 105、305、407、505、608、708、810、910、1008、110
8、1210、1404 電話通信部 106、306、408、506、611、711、813、913、1011、111
1、1213、1405 発信要求部 201、1301 利用者(視覚障害者) 202 白杖 203 情報読取装置 204 無線通信端末 205 情報保持装置(無線タグ) 206 発信ボタン 207 基地局 208 通信網 307 情報蓄積部 308 通話先選択部 402 情報書換装置 403 勤務管理システム 404、1306 ホーム駅員 507 通話先呈示要求部 508 通話先出力部 602、702、802、902、1002、1102、1407 位置管理セン
タ 603、703、803、903、1003、1103、1203、1215 位置管
理制御部 604、704、804、904、1004、1104、1204 位置管理セン
タの通信処理部 605、705、805、905、1005、1105、1205、1217 位置検
出部 609、709、811、911、1009、1109、1211 通信処理部 610、710、812、912、1010、1110、1212 電界強度測定
部 712 属性入力部 713 属性記憶部 806 軌跡蓄積部 807 位置補正部A 906 位置補正部B 907 点字ブロック地図記憶部 1012、1112、1219 駅員携帯装置 1013、1113、1220 駅員携帯装置の電話通信部 1014、1114、1221 駅員携帯装置の通信処理部 1015、1115、1222 駅員携帯装置の電界強度測定部 1016、1116、1223 利用者接近通知部 1017、1117、1224 利用者位置表示部 1118 対応可否入力部 1202、1304 乗車駅の位置管理センタ 1206、1305 乗車駅の駅間通信装置 1207 列車運行システム 1214、1308 降車駅の位置管理センタ 1218、1309 降車駅の駅間通信装置 1302 乗車駅ホーム 1303 利用者が乗車する列車 1307 降車駅ホーム 1406 モード切替部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04B 7/26 106B H04M 3/42 109Q Fターム(参考) 2F029 AA07 AB11 AC02 AC18 5H180 AA21 BB04 BB05 FF04 FF13 FF25 FF32 5K024 AA76 AA78 AA79 BB04 CC07 CC11 5K067 AA21 BB04 DD17 DD23 EE03 EE10 FF03 FF07 FF23 HH13 HH23 JJ53 JJ55 KK15 5K101 KK16 KK19 LL11 MM07 NN21 PP03 RR12

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設を利用する利用者の施設構内での移
    動や歩行を案内・支援する施設利用者支援システムであ
    って、 施設構内に、当該施設の支援センタへの電話番号を含む
    情報を記憶し、外部からの特定電波に反応して前記記憶
    情報を送信する情報保持装置が設置され、 利用者は、前記情報保持装置に特定電波を発信して前記
    情報保持装置から発信された前記記憶情報を読み取る情
    報読取部と、前記情報読取部で読み取った情報に基づい
    て前記支援センタへの発信を行う電話通信部と、利用者
    の操作に基づいて前記電話通信部に発信を要求する発信
    要求部とを備える利用者側装置を保持することを特徴と
    する施設利用者支援システム。
  2. 【請求項2】 前記利用者側装置が、前記情報読取部で
    読み取られた電話番号情報を蓄積する情報蓄積部と、利
    用者の操作に基づいて前記情報蓄積部に蓄積された電話
    番号の一つを選択する通話先選択部とを具備し、前記電
    話通信部が、前記通話先選択部によって選択された電話
    番号に発信を行うことを特徴とする請求項1に記載の施
    設利用者支援システム。
  3. 【請求項3】 施設を利用する利用者の施設構内での移
    動や歩行を案内・支援する施設利用者支援システムであ
    って、 駅のホームに、ホーム担当駅員が携帯する電話装置の電
    話番号を含む情報を記憶し、外部からの特定電波に反応
    して前記記憶情報を送信する情報保持装置が設置され、 利用者は、前記情報保持装置に特定電波を発信して前記
    情報保持装置から発信された前記記憶情報を読み取る情
    報読取部と、前記情報読取部で読み取った情報に基づい
    てホーム担当駅員が携帯する電話装置への発信を行う電
    話通信部と、利用者の操作に従って前記発信のタイミン
    グを指定する発信要求部とを備える利用者側装置を保持
    することを特徴とする施設利用者支援システム。
  4. 【請求項4】 前記情報読取部に記憶された前記電話番
    号を含む情報を、ホーム担当駅員の交代に伴って書き換
    える情報書換装置を具備することを特徴とする請求項3
    に記載の施設利用者支援システム。
  5. 【請求項5】 前記情報保持装置が、ホームの乗車目標
    位置に設置されていることを特徴とする請求項3に記載
    の施設利用者支援システム。
  6. 【請求項6】 前記情報保持装置が、前記電話番号とと
    もに、前記電話番号に電話を掛けたときの通話先を表す
    固有名または呼称の情報を併せて記憶し、前記利用者側
    装置が、前記情報保持装置から読み取られた前記通話先
    を表す情報を表示する通話先表示部を具備し、前記通話
    先表示部が、利用者の操作に基づいて前記発信要求部が
    電話通信部に発信を要求したとき、前記通話先を表す情
    報を表示することを特徴とする請求項1または3に記載
    の施設利用者支援システム。
  7. 【請求項7】 前記情報保持装置が、前記電話番号と当
    該情報保持装置の識別番号とを記憶して、少なくとも施
    設構内の出入口付近または施設外部との境界付近に設置
    され、 前記利用者側装置の電話通信部が、PHS等のマイクロ
    セルによる無線通信システムの移動局として機能する通
    信処理部と、捕捉可能な単数または複数の基地局の電界
    強度を測定する電界強度測定部とを具備し、 前記支援センタが、前記利用者側装置との通信を行う通
    信処理部と、前記利用者側装置から送信される電波強度
    の情報に基づいて利用者の位置を検出する位置検出部
    と、前記利用者側装置から送信される情報保持装置の識
    別番号を基に前記情報保持装置の設置位置を認識して、
    施設構内での利用者の位置の管理を制御する位置管理制
    御部とを備え、 前記利用者側装置は、前記電話通信部の通信処理部を通
    じて、前記情報保持装置から読取った識別番号を前記支
    援センタに送信するとともに、前記支援センタの要求に
    従って前記電界強度測定部で測定した電界強度を所定時
    間ごとに前記支援センタに送信し、前記支援センタは、
    前記利用者側装置から送信されるこれらの情報に基づい
    て施設構内での利用者の位置を検出して管理することを
    特徴とする請求項1に記載の施設利用者支援システム。
  8. 【請求項8】 前記位置管理制御部が、前記利用者側装
    置から施設構内の出入口付近または施設外部との境界付
    近に設置された情報保持装置の識別番号が初めて送信さ
    れたとき、該当する利用者に対する位置管理を開始し、
    施設構内の出入口付近または施設外部との境界付近に設
    置された情報保持装置の識別番号が次に送信されたと
    き、前記位置管理を終了することを特徴とする請求項7
    に記載の施設利用者支援システム。
  9. 【請求項9】 前記位置管理制御部が、前記利用者側装
    置から施設構内の出入口付近または施設外部との境界付
    近に設置された情報保持装置の識別番号が初めて送信さ
    れたとき、該当する利用者に対する位置管理を開始し、
    開始から一定時間が経過したとき、前記位置管理を終了
    することを特徴とする請求項7に記載の施設利用者支援
    システム。
  10. 【請求項10】 前記情報保持装置が、駅ホームの全て
    の乗車目標位置に設置され、前記位置管理制御部が、前
    記利用者側装置から初めての識別番号として前記乗車目
    標位置に設置された情報保持装置の識別番号が送信され
    たとき、列車から下車した利用者に対する位置管理を開
    始し、また、位置管理を実施している利用者の前記利用
    者側装置から前記乗車目標位置に設置された情報保持装
    置の識別番号が送信されたとき、列車に乗車する利用者
    の乗車待ち時間を考慮して前記位置管理の終了時点を設
    定することを特徴とする請求項7に記載の施設利用者支
    援システム。
  11. 【請求項11】 前記利用者側装置が、利用者の属性を
    入力する利用者属性入力部と、入力された利用者属性を
    記憶する利用者属性記憶部とを具備し、前記利用者属性
    記憶部に記憶された利用者属性が、前記電話通信部の通
    信処理部を通じて、前記支援センタに通知されることを
    特徴とする請求項7に記載の施設利用者支援システム。
  12. 【請求項12】 前記利用者属性として、これから向か
    う予定の目的地、利用者が心身障害者の場合に障害の種
    類、当該施設の利用回数、または介助者の有無等が入力
    されることを特徴とする請求項11に記載の施設利用者
    支援システム。
  13. 【請求項13】 前記位置管理制御部が前記利用者側装
    置から送信された前記識別番号に基づいて認識した前記
    情報保持装置の設置位置を順次蓄積する軌跡蓄積部と、
    前記軌跡蓄積部に蓄積された位置情報を用いて前記位置
    検出部が検出した利用者の位置を補正する第1の位置補
    正部とを具備することを特徴とする請求項7に記載の施
    設利用者支援システム。
  14. 【請求項14】 施設内に敷設された点字ブロックの敷
    設状況を示す地図データを記憶する点字ブロック地図記
    憶部と、前記地図データとのマップマッチングによって
    前記位置検出部が検出した利用者の位置を補正する第2
    の位置補正部とを具備することを特徴とする請求項7に
    記載の施設利用者支援システム。
  15. 【請求項15】 前記情報保持装置が、前記電話番号及
    び識別番号の他に当該情報保持装置の設置場所に関する
    カテゴリ情報を記憶し、前記利用者側装置は、情報保持
    装置から読取った前記カテゴリ情報が前回読み取ったカ
    テゴリ情報と相違するとき、前記電話通信部の通信処理
    部を通じて、その旨を前記支援センタに送信し、前記支
    援センタの位置管理制御部は、それを受けて該当する利
    用者に対する位置管理を開始または終了することを特徴
    とする請求項7に記載の施設利用者支援システム。
  16. 【請求項16】 施設係員が、マイクロセル無線通信シ
    ステムの移動局の機能を有する電話通信部と、捕捉可能
    な基地局の電界強度を測定する電界強度測定部と、利用
    者が近くにいることを知らせる利用者接近通知部と、利
    用者の位置を表示する利用者位置表示部とを備える携帯
    通信装置を保持し、前記支援センタが、前記利用者と同
    様に、施設係員の前記携帯通信装置から送信される電波
    強度の情報に基づいて前記施設係員の位置を管理し、前
    記利用者に最も近い施設係員に対して、前記携帯通信装
    置の利用者接近通知部を通じて、案内・支援が必要な利
    用者が近くにいることを知らせ、前記利用者の位置を前
    記携帯通信装置の利用者位置表示部を通じて知らせるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の施設利用者支援システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記携帯通信装置が、通知された利用
    者への支援業務が遂行可能か否かを入力する対応可否入
    力部を具備し、前記支援センタから通知を受けた施設係
    員が、前記対応可否入力部を通じて、支援業務が遂行可
    能か否かを前記支援センタに通知することを特徴とする
    請求項16に記載の施設利用者支援システム。
  18. 【請求項18】 前記支援センタが、前記施設係員の携
    帯する携帯通信装置から、支援業務が遂行不可能である
    との通知を受け取ったときに、前記支援センタが、前記
    施設係員の次に前記利用者の近くにいる別の施設係員に
    対して、案内・支援が必要な利用者が存在することをそ
    の位置とともに通知することを特徴とする請求項17に
    記載の施設利用者支援システム。
  19. 【請求項19】 前記情報保持装置が各駅のホームの乗
    車目標位置に設置され、前記支援センタが各駅ごとに設
    置され、各駅の支援センタ間では駅間通信装置を通じて
    情報を交換し、各駅のホーム駅員が前記携帯通信装置を
    保持して各駅の支援センタからの通知を受信することを
    特徴とする請求項16または17に記載の施設利用者支
    援システム。
  20. 【請求項20】 利用者が列車に乗車した駅の前記支援
    センタが、前記利用者側装置から伝えられた行き先駅の
    情報及び前記情報保持装置の識別番号に基づいて、利用
    者が乗車した列車の列車番号、車両番号、ドア番号を調
    べて、利用者が降車する駅の支援センタに通知し、降車
    駅の支援センタは、利用者が乗車した列車が到着するホ
    ームの駅員に、前記携帯通信装置を通じて、前記利用者
    が下車する予定の列車の列車番号、車両番号、ドア番号
    を通知することを特徴とする請求項19に記載の施設利
    用者支援システム。
  21. 【請求項21】 列車に無線通信装置が搭載され、車掌
    が前記携帯通信装置を保持し、利用者が乗車した駅の前
    記支援センタから前記列車番号、車両番号、ドア番号の
    情報が車掌に通知されることを特徴とする請求項20に
    記載の施設利用者支援システム。
  22. 【請求項22】 前記利用者側装置では、前記情報保持
    装置から読み取った前記識別番号を、前記発信要求部よ
    り発信が要求されたときに初めて前記支援センタに送信
    するモードと、前記発信要求部からの発信要求を待たず
    に前記支援センタに送信するモードとが選択可能であ
    り、前記支援センタでは、前記利用者側装置より前記識
    別番号が送信されてから前記利用者の位置管理を開始す
    ることを特徴とする請求項7に記載の施設利用者支援シ
    ステム。
  23. 【請求項23】 利用者に付き添う介護者が前記利用者
    に代わって前記利用者側装置を保持し、必要な操作を行
    うことを特徴とする請求項1乃至22に記載の施設利用
    者支援システム。
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