JP2017200737A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置の拘束時間を短縮して生産性の向上を実現するとともに、操作性の低下を抑えること。【解決手段】画像形成装置101が、後処理装置102からの一時停止命令により後処理装置102へのリソースの提供を停止している場合、後処理装置102に提供すべきリソースの残数が出力停止閾値よりも少ない場合には(S1103でNo)、出力要求命令を受信する前であっても、該残数に基づく時間の経過後に、前記残数のリソースを後処理装置102に提供する制御を行う(S1106)。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置から出力する印刷物を後処理装置によって後処理を行うことで成果物を製造するためのシステムにおける画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
従来、商業印刷業界においては、画像形成装置と後処理装置を組み合わせることで様々な成果物が製造されている。例えば、画像形成装置によって印刷処理が行われた印刷物を後処理装置にセットして製本や断裁といった後加工を行うことで、高度な成果物を製造することができる。
このような構成において、製造に伴う生産性を向上するために、画像形成装置における印刷処理と後処理装置による後加工が並行して行われることがある。すなわち、画像形成装置において印刷物を出力しながら、その印刷物をハンドキャリーまたはベルトコンベアーにより後処理装置に引き渡す。後処理装置は、受け取った印刷物を随時後加工して成果物を製造する。この過程において、画像形成装置から後処理装置に搬送したリソース数(以下、後処理を行う1単位の成果物を「リソース」という。)が予め決められた値(出力停止閾値)より大きい場合、後処理装置は、画像形成装置の処理を一時停止させる命令(一時停止命令)を発行する。また、後処理装置にあるリソース数が予め決められた値(出力再開閾値)より小さい場合には、後処理装置は、画像形成装置の処理を再開させる命令(出力再開命令)を発行する。以上により、画像形成装置と後処理装置で後加工を並行して行っていくことができる。
また、従来のジョブ送信方法として以下のものが知られている。
複数の情報処理装置から印刷ジョブを受信可能な画像形成装置に対し印刷ジョブを送信する情報処理装置において、他の情報処理装置から送信された印刷ジョブも含む画像形成装置で印刷待機状態にある印刷ジョブの総量を取得し、該取得した印刷ジョブ総量が上限値以上の場合、前記画像形成装置で待機状態にある前記複数の印刷ジョブのうち、前記情報処理装置より送信された印刷ジョブの総量が閾値未満の場合には、印刷ジョブの送信を継続する(特許文献1参照)。
特許第5415750号公報
特許文献1では、画像形成装置で待機状態の印刷ジョブの総量が上限値であっても、ジョブ送信元の印刷ジョブの総量が閾値以下の場合には送信を継続するものである。このため、特許文献1の技術を、画像形成装置と後処理装置間との送信に適用した場合、制御対象の閾値(出力停止閾値)に達してもジョブ送信が可能となる。
しかし、この場合、以下のような課題が発生する。
上述のように、出力停止閾値を超えても最終送信リソースが後処理装置で受付可能な場合、画像形成装置の拘束時間を短縮することが可能となる。なお、最終送信リソースとは、出力停止命令と出力再開命令を繰り返すジョブ送信において最後の出力再開命令に応じて送信されるリソースを指している(詳細は図15で説明)。
しかし、出力停止閾値を超えたジョブを後処理装置が受け付けることにより、システムが停止したり、余分な作業が発生したりするなどの生産性を阻害する事象が発生する可能性がある。例えば、システムが停止してしまった場合、オペレータは適切な処置(リソースの退避など)を行わなくてはならず、生産性や操作性の低下をまねくといった課題が発生する。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、画像形成装置の拘束時間を短縮して生産性の向上を実現するとともに、操作性の低下を抑えることができる仕組みを提供することである。
本発明は、後処理装置が処理すべきリソースを前記後処理装置に提供する画像形成装置であって、前記後処理装置から、前記後処理装置が処理すべきリソースの数が第1閾値に達した場合に送信される停止命令を受信した場合に前記リソースの提供を停止する停止手段と、前記後処理装置から、前記リソースの提供の再開命令を受信した場合に前記停止手段により停止された前記リソースの提供を再開する再開手段と、前記停止手段により前記リソースの提供が停止された場合、前記後処理装置に提供すべき前記リソースの残数が前記第1閾値よりも少ない場合には、前記再開命令を受信する前であっても、該残数に基づく時間の経過後に、前記残数のリソースを前記後処理装置に提供する制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置の拘束時間を短縮して生産性の向上を実現するとともに、操作性の低下を抑えることができる。
本実施例の情報処理システムの全体構成を例示する図 画像形成装置のハードウェア構成図 後処理装置のハードウェア構成図 情報処理装置のハードウェア構成図 画像形成装置及び後処理装置のソフトウェア構成図 本実施例の情報処理システムが生成する命令(コマンド)を例示する図 本実施例の印刷用ジョブチケットと後加工用ジョブチケットを例示する図 本実施例の情報処理システムにおける通信処理シーケンス図 画像形成装置における処理を例示するフローチャート 画像形成装置における命令受信処理のフローチャート 画像形成装置における拘束時間短縮処理のフローチャート 画像形成装置におけるパフォーマンス計測処理のフローチャート 画像形成装置における最終送信リソース送信処理のフローチャート 本実施例のPipePause通知のReasonを例示する図 本発明を適用しなかった場合の後処理装置のリソース推移と画像形成装置の拘束時間を説明する図 本発明を適用した場合の後処理装置のリソース推移と画像形成装置の拘束時間を説明する図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<情報処理システムの構成例>
図1は、本発明の一実施例を示す情報処理システムの全体構成を例示する図である。なお、以下の説明における情報処理システム全体の環境は本発明の説明を理解し易くするためのものであり、本発明はこれらの環境に限定されるものではない。
図1のように、本実施例のシステムでは、ネットワーク100に、画像形成装置101、後処理装置102、情報処理装置103、搬送装置104が接続されている。
本実施例のシステムは、画像形成装置101から印刷物を出力し、該印刷物を後処理装置102によって後処理を行うことで成果物を製造するための情報処理システムである。
画像形成装置101は、情報処理装置103などから送信されてくる印字データを含む印刷データを解析し、1ページずつドットイメージに変換して印刷する。また、画像形成装置101は、後処理装置102とネットワーク100を介して通信して制御情報などを送受信する。画像形成装置101から出力された印刷物は、印刷オペレータによるハンドキャリーで後処理装置102へ渡されたり、搬送装置104(例えば、ベルトコンベアー)を介して後処理装置102へ渡されたりする。後処理装置102は、画像形成装置101や情報処理装置103とネットワーク100を介して通信を行うことができる後処理装置である。
情報処理装置103上では、ワークフロー管理プログラム、WEBサーバなどのプログラムが動作している。また、情報処理装置103上では、画像形成装置101や後処理装置102とネットワーク越しに接続し、画像形成装置101を制御するためのプリンタドライバプログラムなどがインストールされている。
図1の例では、画像形成装置101、後処理装置102、情報処理装置103、搬送装置104はそれぞれ1つであるが、それぞれ複数であってもよい。また、ネットワーク100は、インターネットであってもよく、例えば、情報処理装置103からインターネット越しに画像形成装置101や後処理装置102へとアクセスする構成であってもよい。
<情報処理システムのハードウェア構成例>
以下、図2〜図4を用いて、本実施例の情報処理システムを構成する各機器のハードウェア構成について例示する。
図2は、画像形成装置101のハードウェア構成を例示する図である。
図2に示すように、画像形成装置101は、例えば、操作部204、認証部205、NIC206、CPU209、RAM210、ROM211、記憶部212、画像読取部207、印刷部208等を備え、これらが制御部201を介して接続されている。
制御部201は、画像形成装置101全体を制御する装置制御部202と、画像データを処理する画像処理部203とを有する。操作部204は、例えばソフトウェアキーボード、タッチパネル、その他の入出力装置によって構成され、各種の設定値の入力、および表示をすることが可能である。
CPU209は、ROM211内に記憶されたプログラムや、記憶部212からRAM210にロードされたアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU209が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM210は、CPU209のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。記憶部212は、例えば、ハードディスク(HD)やソリッドステートドライブ(SSD)等で構成される。
画像読取部207は、例えばスキャナによって構成され、制御部201の制御により、紙文書等を読取ることにより画像データ形式の文書画像を取得して記憶部212に記憶させることができる。制御部201は、記憶部212に記憶された文書画像を操作部204に提供し、操作部204上に文書画像を出力する処理を実行する。また、制御部201は、同様に記憶部212に記憶された文章画像を、印刷部208に提供し、印刷部208が種々の形式で文書画像を出力する処理を実行する。例えば、印刷部208は、文書画像に係る画像データを、記憶媒体に出力する処理を実行することができる。あるいはまた、印刷部208は、印刷機能を備え、紙媒体等の出力媒体に文書画像を出力する処理を実行してもよい。また、画像形成装置101は、NIC206を介して、ネットワークと接続しデータの送受信を可能とする。NIC206を介して得られたデータは、操作部204上に表示することも可能である。
図3は、後処理装置102のハードウェア構成を例示する図である。
図3に示すように、後処理装置102は、例えば、操作部304、NIC305、CPU308、RAM309、ROM310、記憶部311、センサー読取部306、後処理部307等を備え、制御部301を介して接続されている。
制御部301は、センサー読取部306が読み取ったセンサー情報を処理するセンサー処理部302と、後処理装置102全体を制御する装置制御部303とを有する。
操作部304は、例えばソフトウェアキーボード、タッチパネル、その他の入出力装置によって構成され、各種の設定値の入力、および表示をすることが可能である。
CPU308は、ROM310内に記憶されたプログラムや、記憶部311からRAM309にロードされたアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU308が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM309は、CPU308のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。記憶部311は、例えば、ハードディスク(HD)やソリッドステートドライブ(SSD)等で構成される。
センサー読取部306は、後処理対象のリソース数(後処理を行う1単位の成果物を「リソース」という。)などの情報を、カメラなどの装置を介して読み取ることができる。なお、本実施例のシステムでは、リソースは、画像形成装置101から出力される印刷物であって、後処理装置102が後処理を行う1単位の印刷物に対応する。
制御部301は、記憶部311に記憶された後処理情報を操作部304に提供し、操作部304上に後処理の設定情報を出力する処理を実行する。また、制御部301は、同様に記憶部311に記憶された後処理情報を後処理部307に提供し、後処理部307は、種々の形式で後処理を実行する。
また、後処理装置102は、NIC305を介して、ネットワークと接続し、データの送受信を可能とする。NIC305を介して得られたデータは、操作部304上に表示することも可能である。
図4は、情報処理装置103のハードウェア構成を例示する図である。
情報処理装置103は、一般的なコンピュータ(PC)のハードウェアで構成することができる。図4において、CPU401は、ROM403内のプログラム用ROMに記憶されたプログラムや、外部メモリ410からRAM402にロードされたOS(オペレーティングシステム)やアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU401が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM402は、CPU401のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ404は、キーボード408や図示しないポインティングデバイス(マウス、タッチパッド、タッチパネル、トラックボールなど)からの操作入力を制御する。ディスプレイコントローラ405は、ディスプレイ409の表示を制御する。
ディスクコントローラ406は、各種データを記憶するハードディスク(HD)やソリッドステートドライブ、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ410へのデータアクセスを制御する。
ネットワークコントローラ(NC)407はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
<情報処理システムのソフトウェア構成例>
図5は、本実施例のシステムの機能構成を例示する機能ブロック図である。
まず、画像形成装置101の各処理部の機能について説明する。なお、図5に示す画像形成装置101の各処理部は、CPU209がROM211や記憶部212等に記憶されたプログラムを必要に応じてRAM210にロードして実行することにより実現されるものである。
デバイス制御部5101は、ジョブ制御部5102からの印刷指示に応じて、画像形成部5108を制御する。ジョブ制御部5102は、印刷ジョブの処理に関する制御を行う。すなわち、ジョブ制御部5102は、ジョブ情報記憶部5107に記憶されている印刷ジョブ情報や後処理装置102から受信した命令をもとに、デバイス制御部5101へ印刷処理に関する指示を行ったり、後処理装置102へ後処理に関する命令を送ったりする。
命令解析部5103は、後処理装置102や情報処理装置103から受信した命令(後述する図6に示すようなコマンド)の解析を行う。命令生成部5104は、後処理装置102や情報処理装置103へ送信する命令(後述する図6や図7に示すようなコマンド)の生成を行う。通信処理部5105は、後処理装置102や情報処理装置103とデータ通信を行う。
ジョブ情報管理部5106は、ジョブ情報記憶部5107に記憶されている印刷ジョブ情報の管理を行う。ジョブ情報記憶部5107は、画像形成装置101において印刷処理を行うための印刷ジョブに関する情報を記憶する。画像形成部5108は、印刷処理を行う処理機構である。
次に、後処理装置102の各処理部の機能について述べる。なお、図5に示す後処理装置102の各処理部は、CPU308がROM310や記憶部311等に記憶されたプログラムを必要に応じてRAM309にロードして実行することにより実現されるものである。
通信処理部5201は、画像形成装置101や情報処理装置103とデータ通信を行う。命令解析部5202は、画像形成装置101や情報処理装置103から受信した命令(後述する図6に示すようなコマンド)の解析を行う。命令生成部5203は、画像形成装置101や情報処理装置103へ送信する命令(後述する図6や図7に示すようなコマンド)の生成を行う。
ジョブ制御部5204は、後処理装置102において後処理を行う後処理ジョブの処理に関する制御を行う。すなわち、ジョブ制御部5204は、ジョブ情報記憶部5206に記憶されている後処理ジョブの情報や画像形成装置101から受信した命令を基に、デバイス制御部5205へ後処理に関する指示を行ったり、画像形成装置101へ印刷処理に関する命令を送ったりする。デバイス制御部5205は、ジョブ制御部5204からの印刷指示に応じて後処理デバイス5208を制御する。
ジョブ情報記憶部5206は、後処理装置102において後処理を行うための後処理ジョブに関する情報を記憶する。後処理ジョブの情報には、各ジョブに対してどのような後処理を実施すべきかを示す指示情報も含まれる。例えば、くるみ製本を行う後処理であれば、表紙・本文の用紙サイズや用紙種類、仕上がりサイズなどの情報が含まれている。これらの情報は、予め情報処理装置103などから受信したり、後処理装置102の操作部304から操作者が入力したりする。
ジョブ情報管理部5207は、ジョブ情報記憶部5206に記憶されている後処理ジョブの情報の管理を行う。リソース情報管理部5209は、デバイス制御部5205で受け付けるリソース数の推移などの監視を行い、これらを管理する。具体的には、リソース情報管理部5209は、リソース数が0になった日時、リソース数の推移の増減が切り変わった日時、リソース数がPipePause閾値/PipePull閾値に達した日時などを管理する。これらの情報は、後処理装置の記憶部(例えばRAM309)に保持され必要に応じて読みだされる。
後処理デバイス5208は、後処理を行う処理機構である。
<情報処理システムが生成する命令(コマンド)の例>
図6は、本実施例の情報処理システムにおいて、画像形成装置101の命令生成部5104および後処理装置102の命令生成部5203が生成する命令(コマンド)のフォーマットの一例を示す図である。
図6(a)は、自装置での処理を開始することを通知する、あるいは処理を開始したことを通知する命令("PipePush")を例示するものである。この命令により、例えば、画像形成装置101からの印刷物を後処理装置102へ受け渡し、後処理装置102における後処理の実行を指示することができる。
図6(b)は、後処理装置102においてリソース数が出力停止閾値に達した際に、後処理装置102から画像形成装置101に送信される一時停止命令("PipePause")を例示するものである。ここで、PipePause通知のReasonについて図14を用いて説明する。
図14は、本実施例に係るPipePause通知のReasonを例示する図である。
図14の例1のように、PipeParams要素のReason="ExceededIntendedQuantity"と記述することで、既定値の数量に達したことによるPipePause(中断)が発生したことを表すことができる。なお、Reasonには、例2のように、復旧可能な事象によりPause(一時停止)が発行されたことを表す"Warning"や、例3のように、復旧不可能な事象によりPauseが発行されたことを表す"Error"などもある。本実施例では、画像形成装置101が、Reason="ExceededIntendedQuantity"により、PipePauseが発生したことを検知し、処理を制御する。
なお、上述の既定値の数量は、図7に示す印刷用ジョブチケットと後加工用ジョブチケットのComponent要素のPipePause属性及びPipePull(もしくはPipeResume)属性に記述することで表現できる。PipePause属性は、既定の最大数量を意味する。すなわち、PipePause属性は、後処理装置にあるリソース数が、PipePause属性に記述された値(PipePause閾値)に達した場合に、通信相手に一時停止命令を送信するための数量を規定する属性である。なお、これらの命令のやりとりを示すシーケンスは、図8にて説明する。
図6(c)は、後処理装置102にあるリソース数がPipePull属性に記述された値(PipePull閾値)達した時点で、後処理装置102が画像形成装置101に送信する処理再開命令("PipePull")を例示するものである。後処理装置102から本命令を画像形成装置101へ送信することで、画像形成装置101へ印刷の指示を行うことができる。
図6(d)は、通信相手へ通信の終了を通知するための命令("PipeClose")を例示するものである。本実施例では、画像形成装置101が後処理装置102に本命令を送信する。本命令により、画像形成装置101が全てのリソースの製造を完了したことを示す。"PipeClose"コマンドは、命令生成部5104が生成し、後処理装置102へ送信する。
図6(e)は、前記"PipeClose"命令に対しての応答("ResponsePipeClose")を例示するものである。本実施例では、後処理装置102から画像形成装置101に本命令を送信する。本命令には処理を行った情報として、ジョブ情報(部数、1ジョブあたりの用紙枚数などのジョブに関する情報)、や後加工処理情報(例:SaddleStitch:中綴じ製本などの処理内容を示す情報)、担当したオペレータ情報(例:オペレータA)、最終的に後処理装置で適用したPipePull閾値(例えば、図6(e)では<PipePull_value>15</PipePull_value>で示されている。)なども合わせて通知する。
図7は、本実施例のジョブチケットを例示する図である。
図7(a)は、印刷用ジョブチケットの一例を示すものである。
印刷用ジョブチケットには、例えば、両面印刷設定やステープラ設定、用紙情報といった画像形成装置101が印刷をする上で必要な印刷設定が記述されている。また、印刷用ジョブチケットは、画像形成装置101の操作部204に入力された印刷設定を基に、ジョブ制御部5102が生成してもよいし、あるいは情報処理装置103が生成して画像形成装置101が通信処理部5105経由で受信してもよい。
図7(b)は、後加工用ジョブチケットを例示するものである。
本チケットのComponent要素には、PipePause属性及びPipePull属性を記述することができる。前述したようにPipePause属性は、後処理装置にあるリソース数が、PipePause属性に記述された値に達した場合、通信相手に一時停止命令を送信する。例えば、後処理装置にあるリソースが100セットに達した時点で、後処理装置102は一時停止命令を画像形成装置101に送信する。PipePull属性は、後処理装置にあるリソース数が、PipePull属性に記述された値に達した場合、通信相手に印刷再開命令を送信する。例えば、後処理装置にあるリソースが10セットに達した(下がった)時点で、後処理装置102は印刷再開命令を画像形成装置101へ送信する。
<情報処理システムにおける通信処理シーケンス図>
図8は、本実施例の情報処理システムにおいて、図6、図7に示した命令(コマンド)を使って画像形成装置101と後処理装置102が通信する処理の流れを例示するシーケンス図である。
なお、本シーケンスでは、画像形成装置101と後処理装置102におけるシーケンスを示しているが、この形態に限定されるものではない。すなわち、画像形成装置101、後処理装置102、情報処理装置103、および、複数の同じ装置同士(例えば後処理装置Aと後処理装置B、情報処理装置103と画像形成装置101と後処理装置102)の各組み合わせにおいて通信する場合にも適用できる。
図8において、801では、画像形成装置101の命令生成部5104が印刷処理を開始する際に対象ジョブの後処理を行う後処理装置102へ接続を確立するためのコマンドを生成して通信処理部5105を介して送信する。このコマンドによって、画像形成装置101と後処理装置102の間の接続が開始される。このコマンドを受信した後処理装置102の命令解析部5202は、受信したコマンドを解析してその結果(接続OKまたはNG)を画像形成装置101へ送信する。
具体的には、画像形成装置101は、801のコマンドとして、図7(b)の後加工用ジョブチケットを後処理装置102に送信する。図7(b)のComponent要素にPipeID="PipeSheet"を指定することで、PipeSheetというIDを持つ通信が確立される。つまり、図7(b)の後加工用ジョブチケットにPipeIDが記述されることにより、後処理装置102に対する接続命令となる。
また、図7(b)のComponent要素のPipeURL属性にURL(Uniform Resource Identifier)を記述することで、通信の接続先を指定できる。
また、図7(b)のComponent要素にPipeProtocol="JMFPush"と指定することで、画像形成装置101が通信を初期化することを定義ことができる。PipePause属性(PipePause閾値と同意)とPipePull属性(PipePull閾値と同意)は、通信を一時的に停止するか再開するかの規定値(PipePullについては初期値)を定義することができる。
802では、画像形成装置101が後処理装置102に対して図6(a)に示す出力通知命令("PipePush")を送信することで、印刷物の出力(リソースが出力されたこと)を通知する。802では、画像形成装置101での印刷処理が開始されると、後処理装置102で後処理を行うリソースに対して"PipePush"コマンドを命令生成部5104が生成し、後処理装置102へ送信する。このコマンドにより、後処理装置102では受信したリソースに対する後処理が行われる。後処理装置102では、後処理装置102にあるリソース数(処理済でないリソース数)がPipePause閾値に達した場合、803のシーケンスに移行する。
803では、後処理装置102が、画像形成装置101に対して図6(b)に示される印刷処理の一時停止を示す"PipePause"コマンドを命令生成部5203が生成し、画像形成装置101へ送信する。この後、後処理装置102にあるリソースの後処理が継続して行われ、後処理装置102にあるリソース数がPipePull閾値に達した(PipePull閾値まで下がった)場合、804のシーケンスに移行する。
804では、後処理装置102が、画像形成装置101に出力要求命令("PipePull")を送信する。具体的には、図6(c)を送信する。
シーケンス805、806は、それぞれ802、803と同等処理となるので、説明を省略する。
807では、上記806のPipePause発生後に、最終送信リソースの数だけ、後処理装置102で処理が終わるタイミングを算出し、画像形成装置101で待機処理を行った後の処理を示す。ここでは、画像形成装置101に後処理装置102が出力要求命令("PipePull")を送信する前に、画像形成装置101が後処理装置102に対して図6(a)に示す出力通知命令("PipePush")を送信することを表している。
808では、画像形成装置101が全てのリソースの製造が完了したために現在の接続を終了することを示す。ここでは、"PipeClose"コマンドを命令生成部5104が生成し、後処理装置102へ送信する。具体的には、画像形成装置101は、後処理装置102に図6(d)を送信する。また、後処理装置102では、画像形成装置101に"PipeClose"コマンドのレスポンスを命令生成部5203が生成し、画像形成装置101に送信する。具体的には後処理装置102に図6(e)を送信する。
<画像形成装置における処理シーケンス>
図9は、画像形成装置101において印刷処理を開始してから印刷処理が終了するまでの流れを例示するフローチャートである。図9、及び後述する図10〜図13の各フローチャートに示す処理は、画像形成装置101のCPU209が記憶部212に格納されているプログラムを、必要に応じてRAM210に読み出し、実行することにより実現されるものである。
ステップS901において、ジョブ制御部5102は、通信処理部5105を介して他の装置(例えば情報処理装置103)からの印刷ジョブ(例えば図7(a))を受信することによって、または、操作部204へのユーザ操作によって、印刷指示を受けたか否かを判定する。印刷指示を受けていないと判定した場合(S901でNoの場合)、S901において印刷指示の監視を継続する。
一方、印刷指示を受けたと判定した場合(S901でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、S902へ処理を移行する。
S902において、命令生成部5104は、図8の801に示したとおり、通信を行うための接続開始命令(例えば図7(b))を作成する。
次に、S903において、命令生成部5104は、上記S902で作成した接続開始命令を、通信処理部5105を介して通信先の装置へ送信する。
次に、S904において、ジョブ制御部5102は、デバイス制御部5101を介して画像形成部5112での印刷処理を開始する。印刷処理は、成果物の単位(例えば1部ずつ)で順次実行される。
次に、S905において、命令生成部5104は、印刷処理を開始したことを通知する命令("PipePush")を作成するとともに、パフォーマンス計測処理フラグ(図12で後述する)をOFFに初期化する。
次に、S906において、命令生成部5104が上記S905で作成した命令("PipePush")を、通信処理部5105を介して通信先の装置へ送信する。
次に、S907において、通信処理部5105は、命令(コマンド)を受信したか否かを判定する。そして、命令を受信していないと判定した場合(S907でNoの場合)、通信処理部5105は、S909に処理を進める。
一方、命令を受信したと判定した場合(S907でYesの場合)、通信処理部5105は、S908へ処理を移行する。
S908において、通信処理部5105は、図10に示す命令受信処理を行い、S909に処理を進める。
S909において、ジョブ制御部5102は、指示を受けた印刷ジョブの処理が全て完了したか(例えば全部数の印刷が完了したか)否かを判定する。そして、未だ処理すべき印刷ジョブが残っていると判定した場合(S909でNoの場合)、ジョブ制御部5102は、S905へ処理を移行し、例えば次の部の印刷処理を行う。なお、S907において一時停止命令("PipePause")を受信して出力を停止している状態では、出力命令("PipePull")を受信するまで、ジョブ制御部5102は、S905〜S909のループにおいてS905〜S906をスキップするものとする。
一方、全ての処理が完了したと判定した場合(S909でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、S910へ処理を移行する。
S910において、命令生成部5104は、処理の終了を示す命令("PipeClose")を作成する。
次に、S911において、命令生成部5104は、上記S910で作成した命令("PipeClose")を、通信処理部5105を介して通信先の装置へ送信する。
次に、S912において、前記ステップで送信した命令のレスポンス(例:図6(e))を通信処理部5105で受け取り、命令解析部5103は、後処理装置102にて行った処理情報(図6(e)の説明で前述済み)をレスポンス情報から抽出してジョブ情報記憶部5107に保存し、本フローチャートの処理を終了する。
図10は、図9のS908における命令受信処理の流れを例示するフローチャートである。
ステップS1001において、命令解析部5103は、受信した命令(コマンド)を解析する。
次に、S1002において、命令解析部5103は、上記S1001で解析した命令が出力命令("PipePull")であるか否かを判定する。そして、出力命令であると判定した場合(S1012でYesの場合)、S1004へ処理を移行する。
S1004において、ジョブ制御部5102は、デバイス制御部5101を介して画像形成部5112での印刷処理(指示されたリソースの印刷処理)を実行し、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S1002において、出力命令でないと判定した場合(S1012でNoの場合)、S1003へ処理を移行する。
S1003において、命令解析部5103は、上記S1001で解析した命令が出力停止閾値(PipePause閾値)に達したことによる一時停止命令、即ち、一時停止命令("PipePause")で且つそのReasonが"ExceededIntendedQuantity"であるか否かを判定する。そして、一時停止命令で且つそのReasonが"ExceededIntendedQuantity"であると判定した場合(S1003でYesの場合)、命令解析部5103は、後処理装置102においてリソース数が出力停止閾値に達したPipePauseであると判定し、S1005へ処理を移行する。
S1005において、ジョブ制御部5102は、画像形成装置の拘束時間短縮処理を行う。本ステップの詳細は図11で後述する。そして、S1005の拘束時間短縮処理の後、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S1003において、上記S1001で解析した命令が一時停止命令でない又はそのReasonが"ExceededIntendedQuantity"でないと判定した場合(S1003でNoの場合)、命令解析部5103は、S1006へ処理を移行する。
S1006において、命令解析部5103は、上記S1001で解析した命令のReasonが"Warning"であるか否かを判定する。上記S1001で解析した命令のReasonが"Warning"であると判定した場合(S1006でYesの場合)、命令解析部5103は、S1007へ処理を進める。
S1007において、命令解析部5103は、"Warning"が解除されるまで待機し、Warningが解除されたと判定した場合(S1007でYesの場合)、本フローチャートの処理を終了する。なお、"Warning"が解除されたか否かの判定は、後処理装置102からの通知に基づいて行われるものとする。
また、上記S1006において、上記S1001で解析した命令のReasonが"Warning"でないと判定した場合(S1006でNoの場合)、命令解析部5103は、S1008へ処理を進める。
S1008において、通信処理部5105は、処理が完了もしくは継続不能として、接続中の装置との接続を終了する。また、ジョブ制御部5102は、ジョブ情報記憶部5107から当該ジョブ情報を削除する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
図11は、図10のS1005の画像形成装置の拘束時間短縮処理を例示するフローチャートである。
S1101において、ジョブ制御部5102は、出力停止閾値(PipePause閾値)に達したことによる一時停止命令を受け取ったと判断し、デバイス制御部5101へ印刷処理の一時停止を指示し、画像形成部5112の印刷処理を一時停止する。
次に、S1102において、ジョブ制御部5102は、未送信リソース数を取得する。本ステップは、ジョブ制御部5102は、ジョブ情報記憶部5107に記憶されている本ジョブの総リソース数及び、命令生成部5104で命令を生成して後処理装置に送信を行った送信済みのリソース数の差分(総リソース数−送信済みリソース数)を求め、未送信リソース数として取得する。すなわち、未送信リソース数は、後処理装置102に提供すべきリソースの残数を示す。
次に、S1103において、ジョブ制御部5102は、上記S1102で求めた未送信リソース数と画像形成装置101から予め後処理装置102に送信した出力停止閾値と比較する。出力停止閾値とはPipePause閾値を指し、具体的には図7(a),図7(b)のジョブチケットの例ではPipePause=100と記述された値である。なお、100はPipePauseが発生するリソース数を示す。
そして、上記S1103において、未送信リソース数がPipePause閾値以上であると判定した場合(S1103でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、S1104に処理を進める。
S1104において、ジョブ制御部5102は、PipePause発生後のジョブ処理パフォーマンスの計測を行うパフォーマンス計測処理を実行する。なお、パフォーマンス計測処理の詳細は後述する図12に示す。そして、S1104のパフォーマンス計測処理の後、ジョブ制御部5102は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S1103において、未送信リソース数がPipePause閾値より少ないと判定した場合(S1103でNoの場合)、ジョブ制御部5102は、S1105に処理を進める。
S1105において、ジョブ制御部5102は、上記S1104のパフォーマンス計測処理を行ったか否かを判定する。計測処理の実施の有無は、図12で後述するパフォーマンス計測処理フラグの状態で判断する。具体的には、パフォーマンス計測処理フラグがONの場合には、パフォーマンス計測処理が行われたと判断され、パフォーマンス計測処理フラグがOFFの場合には、パフォーマンス計測処理が行われていないと判断される。
そして、上記S1105において、パフォーマンス計測処理が行われたと判定した場合(S1105でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、S1106へ処理を進める。
S1106において、ジョブ制御部5102は、画像形成装置の拘束時間短縮処理として、最終送信リソース送信処理を行う。なお、最終送信リソース送信処理の詳細は後述する図13に示す。そして、S1106の最終送信リソース送信処理の後、ジョブ制御部5102は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S1105において、パフォーマンス計測処理が行われていないと判定した場合(S1105でNoの場合)、ジョブ制御部5102は、本フローチャートの処理を終了する。
図12は、図11のS1104のパフォーマンス計測処理を例示するフローチャートである。
ステップS1201において、ジョブ制御部5102は、後処理装置102においてPipePauseが発生した日時(PipePause発生日時)及び、ジョブ情報記憶部5107に保存されているPipePause閾値を紐づけて、ジョブ情報記憶部5107に保存する。
次に、S1202において、ジョブ制御部5102は、後処理装置102から出力再開命令("PipePull")が発生したタイミングを画像形成装置101で監視する。本ステップでは、ジョブ制御部5102は、後処理装置102からの通知を通信処理部5105及び命令解析部5103で解析し、PipePull通知であるか否かを判定する。そして、PipePull通知でないと判定した場合(S1202でNoの場合)、ジョブ制御部5102は、S1202の出力再開命令("PipePull")の発生監視を継続する。
一方、PipePull通知であると判定した場合(S1202でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、その日時とPipePull閾値(具体的には図7(a),図7(b)のジョブチケットに記述されたPipePull=10と記述された値。「10」はPipePullが発生するリソース数をさす)を紐づけてジョブ情報記憶部5107に保存し、S1203に処理を進める。
S1203において、ジョブ制御部5102は、パフォーマンス算出処理を実行する。ここでは、ジョブ制御部5102は、ジョブ情報記憶部5107に保存されたPipePause閾値、PipePull閾値、及びそれらの発生日時より、次の計算式を用いて1リソースあたりの処理時間を算出する。
1リソースの処理時間=(PipePull発生日時 − PipePause発生日時)/(PipePause閾値−PipePull閾値)
S1204において、ジョブ制御部5102は、パフォーマンス計測処理を行ったことを示すFlag(パフォーマンス計測処理フラグ)をONにする。
さらに、S1205において、ジョブ制御部5102は、デバイス制御部5101を介して画像形成部5112での印刷処理(指示されたリソースの印刷処理)を実行し、本フローチャートの処理を終了する。
以上の処理により、後処理装置102の1リソースあたりの処理時間(処理能力)を取得することができる。
図13は、図11のS1106の最終送信リソース送信処理を例示するフローチャートである。
ステップS1301において、ジョブ制御部5102は、PipePause発生後の未送信リソース数の処理待ちを行う。本処理では、まず、ジョブ制御部5102は、図11のS1102で求めた未送信リソース数、図12のS1203で求めた1リソースの処理時間、及びリードタイムから、処理待ち時間(T)を、次の計算式で求める。なお、リードタイムとは、印刷再開命令(PipePull発行)から後処理装置102へリソースが到達するまでの時間であり、後述する図15の(T4+T5)時間に相当する。
処理待ち時間(T)=(未送信リソース数×1リソースの処理時間)−リードタイム
さらに、ジョブ制御部5102は、上記計算式で求めた処理待ち時間(T)の待機処理を行い、後処理装置102でのリソースの処理が進むのを待つ。なお、上記の計算式で処理待ち時間がマイナスとなる場合、S1301における待機時間は0となる。また、リードタイム(T4+T5)の「T4」は、PipePull発行から、後処理装置102側のリソース数が0になるまでの時間であり、例えば「T4=(PipePull閾値)/(1リソースの処理時間)」等の計算式で算出してもよいし、後処理装置102から取得してもよい。さらに、「T5」は、後処理装置102側のリソース数が0になった時刻から後処理装置にリソースが到達した時刻までの時間であり、後処理装置102や搬送装置104から取得してもよいし、予め画像形成装置101に設定されていてもよい。
S1302において、ジョブ制御部5102は、未送信リソース数をカウンタ(F_COUNT)にセットする。
次に、S1303において、ジョブ制御部5102は、図9のS905と同様に、命令生成部5104が印刷処理を開始したことを通知する命令("PipePush")を作成する。
次に、S1304において、ジョブ制御部5102は、図9のS906と同様に、命令生成部5104が上記S1303で作成した命令("PipePush")を、通信処理部5105を介して通信先の装置へ送信する。
さらに、S1305において、ジョブ制御部5102は、図10のS1004と同様に、デバイス制御部5101を介して画像形成部5112での印刷処理(指示されたリソースの印刷処理)を実行する。
次に、S1306において、ジョブ制御部5102は、上記S1302でセットしたカウンタ(F_COUNT)のカウンタ値をデクリメントし、その値により処理分岐する。すなわち、デクリメントしたF_COUNTのカウンタ値が0でない場合(S1306でNOの場合)、ジョブ制御部5102は、未送信リソースがまだ存在すると判断し、S1303〜S1306の一連のステップを繰り返す。一方、F_COUNTのカウンタ値が0の場合(S1306でYesの場合)、ジョブ制御部5102は、未送信リソースが0と判断し、本フローチャートの処理を終了する。
以上のように、ジョブ制御部5102は、未送信リソース数(後処理装置102に提供すべきリソースの残数)がPipePause閾値より少ない場合には、PipePullが発生する前であっても、未送信リソース数に基づく時間の経過後に、未送信リソースの印刷処理を開始し、出力通知命令を後処理装置102に送信する制御を行う。この構成により、画像形成装置の拘束時間を短縮することができる。
<後処理装置のリソース推移と画像形成装置の拘束時間の説明>
ここで、本発明の効果を明らかにするために、本発明を適用しなかった場合の後処理装置でのリソース推移について図15を用いて説明する。
図15は、本発明を適用しなかった場合の後処理装置のリソース推移を説明する図である。
図15において、(1)の後処理装置稼働は、後処理装置102の稼働している状況を表しており、(14)は稼働している時間帯を示す。また、(13)は、後処理装置102にリソースが到達していないため装置が一時停止している時間帯を示す。
(2)は画像形成装置101の稼働状態を示す。(15)は画像形成装置101でリソースが印刷されている時間帯である。
(3)は搬送装置104(例えばベルトコンベアー)の稼働状態を示す。(16)は搬送装置104によりリソースが搬送されている時間帯を示す。なお、(16)の意図する所は、搬送装置104がベルトコンベアーのように常に稼働している場合においては、ベルトコンベアーにリソースが搬送されている時間帯となる。
(6)は、後処理装置102に存在するPipeリソースの推移を表している。Pipeリソースの推移は、PipePauseコマンド(前述の一時停止命令("PipePause"))、PipePullコマンド(前述の出力命令("PipePull"))の発行及び、前記(1)、(2)、(3)の稼働状況により変化していく。
以下Pipeリソースの推移について説明して行く。
(7)は、ジョブ情報が画像形成装置101に通知され画像形成装置の処理が開始された時刻を示す。このタイミングでは後処理装置側102のリソース数は0である。(8)は、後処理装置側にリソースが到達した時刻を示す。T1は、画像形成装置101での1リソースの印刷時間+前記リソースを搬送装置104により後処理装置102まで搬送した時間を示している。
(9)は、PipePause(後処理装置102にあるリソース数がPipePause閾値を超えた状態)が発生した時刻を示す。後処理装置102は、PipePause閾値より多くのリソースを受けきれなくなるため、PipePauseコマンドを発行し、画像形成装置101の処理を止める。なお、搬送装置(3)の搬送時間帯(16)の終端がPipePauseコマンド発行後、少し遅れているのは搬送装置104上のリソースが後処理装置102まで搬送されていることを示している。T2は、後処理装置102での処理の開始からPipePauseが発生するまでの時間となる。この間は、画像形成装置101で印刷されるリソースと後処理装置102で処理するリソースの差分により後処理装置102でのリソース数が増加する。これは、画像形成装置101で印刷するリソース数より、後処理装置102で処理されるリソース数の方が少ないためである。
(10)は、PipePull(後処理装置102にあるリソース数がPipePull閾値より少なくなった状態)が発生した時刻を示す。PipePauseにより画像形成装置101から後処理装置102にリソースが送られて来なくなるため、後処理装置102で処理を続けることにより、リソース数が減少していく。このため、PipePull閾値までリソース数が減少したタイミングでPipePullコマンドを発行し、画像形成装置101の稼働を再開させる。T3は、前述のPipePauseの発生(コマンドの発行)からPipePullの発生(コマンドの発行)までの時間となる。
(11)は、後処理装置102のリソースが0になった時刻を示す。画像形成装置101の稼働を再開させてもリソースは直ぐに後処理装置102には到達しない。このため、PipePullコマンドを発行させるタイミングによっては、後処理装置102側にリソースが到達する前にリソース数が0(リソースの枯渇)になることがある。T4は、PipePull発行から、後処理装置102側のリソース数が0になるまでの時間である。
(12)は、後処理装置102にリソースが到達した時刻である。T5は、リソース数が0になった時刻から後処理装置102にリソースが到達した時刻までの時間である。以降の処理は、(8)〜(11)までの処理がジョブの印刷終了されまで繰り返されることを示している。
ここで、最終送信リソースの処理に注目する。最終送信リソースとは、PipePauseとPipePullによるジョブ送信において最終的に送信するリソース(図15のT10間に送信するリソース数を指す)。送信するリソース数がPipePause閾値より少ない場合であっても通常の処理と同様にT7,T8,T9の処理時間が必要となる。さらに、(19)〜(20)、すなわちT10の後処理装置102の処理開始から最終送信リソースの送信が完了するまでの時間が必要となる。
本発明では、この部分に着目し、最終送信リソース数がPipePause閾値より少ない場合には、画像形成装置101の拘束時間を従来の処理方法より短縮することを目指している。
<本提案を適用した後処理装置のリソース推移と画像形成装置の拘束時間の説明>
図16は、図10〜図13までのフローを適用した場合の後処理装置102のリソース推移と画像形成装置101の拘束時間を示した図である。
図16には、図15との差分がわかりやすいように図15の説明で使用した属性値T1−T10、(7)〜(9)がそのままの尺度で図示されている。また、図16中の(1)〜(16)までの説明は、図15と同じためここでは詳細に述べない。
以下に、図15との差分点を説明する。
本発明は、"(21)最終送信リソースの送信処理をPipePullコマンドの発行を待たずに行う"ものである。このため、図12のフローチャートで示したように、PipePause発生後の処理パフォーマンスを計測する。
具体的にパフォーマンス計測は図16中の「(PipePauseリソース数 − PipePullリソース数)/T3」で表される。
ここで算出した処理パフォーマンスを使用して、「未送信リソース数 < PipePuase閾値」となった場合には、未送信リソース数の処理が終了する時間T11を算出する。そして、図13のフローチャートに示したように、未送信リソースが処理されたタイミング(22)より、PipePullを待たずに未送信リソース数のPipePushコマンドを送ることで、リソースの送信を完了させる(図16の(23))。
これにより、図16の(24)拘束短縮時間に示すように、画像形成装置101から後処理装置102へのリソース送信タイミングを早めることが可能となり、画像形成装置101の拘束時間を短縮することで生産性の向上が実現可能となる。さらに、これにより、システムが停止したり、余分な作業が発生したりするなどの生産性を阻害する事象が発生することも防止できる。したがって、従来のシステムでは、最終的に送信するリソース数が少ない場合でも後処理装置からPipePull通知が来るまで画像形成装置から当該リソースの送信が行われなかったため、わずかな数のリソースを送信するために処理待ちが画像形成装置側に発生していたが、本発明によりこの課題を解決することができる。
なお、本発明は、画像形成装置から出力する印刷物を後処理装置によって後処理を行うことで成果物を製造するためのシステムのみに適用可能なものではない。例えば、第1の装置から提供されるリソースを第2の装置によって処理するシステムであれば、本発明を適用可能である。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 ネットワーク
101 画像形成装置
102 後処理装置
103 情報処理装置
104 搬送装置

Claims (7)

  1. 後処理装置が処理すべきリソースを前記後処理装置に提供する画像形成装置であって、
    前記後処理装置から、前記後処理装置が処理すべきリソースの数が第1閾値に達した場合に送信される停止命令を受信した場合に前記リソースの提供を停止する停止手段と、
    前記後処理装置から、前記リソースの提供の再開命令を受信した場合に前記停止手段により停止された前記リソースの提供を再開する再開手段と、
    前記停止手段により前記リソースの提供が停止された場合、前記後処理装置に提供すべき前記リソースの残数が前記第1閾値よりも少ない場合には、前記再開命令を受信する前であっても、該残数に基づく待ち時間の経過後に、前記残数のリソースを前記後処理装置に提供する制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記残数が前記第1閾値よりも多い場合、前記後処理装置における前記リソースの処理能力を取得する取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記処理能力を用いて、前記待ち時間を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置から出力されたリソースは、搬送装置を介して前記後処理装置に提供されるものであり、
    前記制御手段は、前記処理能力を用いて前記後処理装置において前記残数のリソースを処理する処理時間を取得し、該処理時間から、前記画像形成装置で提供を再開したリソースが前記後処理装置に到達するまでの時間を除いた時間を、前記待ち時間として取得する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記再開命令は、前記後処理装置が処理すべきリソースの数が第2閾値まで減少した場合に送信されるものであり、
    前記取得手段は、前記停止命令を受信してから前記再開命令を受信するまでの時間、前記第1閾値、および前記第2閾値に基づいて、前記処理能力を取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記リソースは、画像形成装置から出力される印刷物であって、前記後処理装置が後処理を行う1単位の印刷物に対応することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 後処理装置が処理すべきリソースを前記後処理装置に提供する画像形成装置の制御方法であって、
    前記後処理装置から、前記後処理装置が処理すべきリソースの数が閾値に達した場合に送信される停止命令を受信した場合に前記リソースの提供を停止する停止ステップと、
    前記後処理装置から、前記リソースの提供の再開命令を受信した場合に前記停止ステップで停止されている前記リソースの提供を再開する再開ステップと、
    前記停止ステップで前記リソースの提供が停止された場合、前記後処理装置に提供すべき前記リソースの残数が前記閾値よりも少ない場合には、前記再開命令を受信する前であっても、該残数に基づく時間の経過後に、前記残数のリソースを前記後処理装置に提供する制御を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. コンピュータを、請求項1〜5のいずれか1項に記載の手段として機能させるためのプログラム。
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