JP2017200115A - 自動調整発振器及びそれを用いたスイッチング電源 - Google Patents

自動調整発振器及びそれを用いたスイッチング電源 Download PDF

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Abstract

【課題】抵抗、キャパシタ等の回路素子の特性のばらつき、周囲温度等の変化により発振周波数が偏移した際に発振周波数を自動調整する自動調整発振器を提供する。【解決手段】発振器10から出力される鋸歯状波Vsawの発振周波数foscの増減に応じて、F−V変換回路20から出力される平滑電圧V20が増減する。それにより、ウインドウコンパレータ30は、アップダウンカウンタUDの第1端子にハイレベルのコンパレータ出力信号V30を、第2端子にローレベルの信号V31を出力する。これにより、アップダウンカウンタUDは、記憶している計数値を1つ増加又は減少させる。アップダウンカウンタUDの出力は、デコーダDECに供給される。デコーダDECは、ラダー抵抗回路40の合成抵抗値を調整して電流Ioscを調整し、発振器10で生成される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscを許容範囲の発振周波数に調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動調整発振器及びそれを用いたスイッチング電源に関する。
自動調整発振器として用いられている、例えば、CR発振回路では、抵抗値及びキャパシタンスの少なくとも一方を調整することにより発振周波数の調整が可能である。CR発振回路の周波数を制御する方法としては、発振周波数を検知するカウンタ、当該周波数が制御対象範囲であるか否かを判定する比較判定回路が用いられる。自動調整発振器に関する文献としては、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3が知られている。また、自動調整発振器に用いられる周波数−電圧変換回路としては、例えば、特許文献4が知られている。
特許文献1に記載の発明は、外部からの調整を排除するために、内部もしくは外部の基準発振器の発振信号を用い自動的に発振回路の発振周波数を調整し安定化させる。このため、特許文献1に記載の発明は、発振器と、この発振器の発振信号の周波数を所定の基準信号に基づき設定するカウンタやカウンタの設定値を判定する判定回路、判定回路の判定結果によりその内容が増減されるアップダウンカウンタ、アップダウンカウンタの出力をデコードするデコーダ回路、デコーダ回路の出力信号により発振器の発振周波数を制御する制御手段を備える。
特許文献2は、トリミングヒューズ及びヒューズ用のパッドを必要としないCR発振回路を提供する。このため、特許文献2に記載の発明は、特許文献1に記載の発明とほぼ同等の回路部を備えている。
特許文献3は、出力周波数の精度を高めることのできる自動調整発振器を提供する。特許文献3に記載の発明は、特許文献1及び特許文献2に記載の発明と同様に、パルスカウンタ、アップダウンカウンタを備える。特許文献3に記載のパルスカウンタは、発振回路から出力される出力信号を予め定められた回数までカウントする。パルスカウンタのカウントが終了すると、充電回路は、制御出力信号が供給されている期間にキャパシタに電流を供給し、キャパシタを充電する。また、調整回路は、第1比較器及び第2比較器を有し、キャパシタの接続ノードの電圧と基準電圧との比較結果に応じた調整値を発振器に供給する。第1比較器は、キャパシタを充電する充電電圧の上限値を定め、第2比較器はキャパシタを充電する充電電圧の下限値を定める。アップダウンカウンタは、充電電圧が下限値よりも低い場合には発振回路の周波数を低くするために計数値を加算又は減算して計数値を更新し、充電電圧が上限値よりも高い場合には発振回路の周波数を高くするために計数値を減算又は加算して計数値を更新する。
特許文献4は、周波数−電圧変換回路及び周波数−電圧変換方法を提供する。
自動車の機能安全規格としてISO(International Organization for Standardization)26262がある。ISO26262では、車載電子システム、とりわけ車両に搭載される電子機器、CPU等の安全性を確保することが要求されている。電子機器、CPUには電源回路が不可欠となる。電源回路には、例えば、PWM方式のスイッチング電源が用いられる。このPWM方式では、例えば、100kHz〜6MHの発振周波数の発振器が用いられる。発振周波数の変動は自動車の機能安全性に直接関わり、またISO26262にも大きく関わるため、発振周波数の変動は極力抑えられることが望まれる。
特開平8−139593号公報 特開2005−167927号公報 特許5461852号公報 特開平8−262074号公報
特許文献1及び特許文献2には、比較判定回路の具体的な回路構成が開示されていない。このため、カウントする発振周波数が期待する周波数であるか否かを判定する比較判定回路に高い判定精度が期待できない。また、判定比較回路の後段に接続されるアップダウン回路、デコーダ回路の処理精度も不明確であるため、発振周波数の自動調整としての回路機能が十分であるのか否かという課題が依然として残る。
特許文献3に記載の発明は、キャパシタを充電する充電回路を有し、キャパシタの接続ノードの電圧と基準電圧との比較に応じた調整値を発振回路に供給する調整回路を含む。ここで、調整回路は、2つのコンバータ、論理積回路、及びアップダウンカウンタで構成される。このため、きめ細かな制御が可能であると思料される。また、定電流でキャパシタの充電を行うため、充電電圧の直線性は良好であると考えられるが、キャパシタの放電は、リセット回路に印加されるリセット信号の立ち上がり又は立ち下がり時間及びキャパシタの特性に依存してしまうという不具合が生じる。
また、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載の発明は、いずれも自動調整発振器に限定され、当該自動調整発振器が各種電子機器に適用されることまでは、何らの開示も示唆もされていない。このため、例えば、降圧型、昇圧型のスイッチング電源に当該自動調整発振器を適用する場合には、いくつかの課題が存在する。
特許文献4には、自動調整発振器に関する発明について記載されていない。しかし、特許文献4には、本発明の一構成要件である周波数−電圧変換回路、ウインドウコンパレータ等が示めされている。
本発明は、上記特許文献1〜4の技術分野に関連するが、本発明の第1の目的は、自動調整発振器の半導体回路素子をさほど増加させないことである。第2の目的は、発振周波数の調整精度を向上させることである。第3の目的は、比較的簡便な回路構成で上記課題を解決することである。第4の目的は、スイッチング電源との整合性に優れた自動調整発振器を提供することである。
本発明に係る自動調整発振器は、電流制御によりその発振周波数が制御される発振器と、発振器から出力された発振信号の発振周波数に比例した平滑電圧を生成するF−V変換回路を備える。さらに、F−V変換回路から出力された前記平滑電圧を2つの比較電圧と比較するウインドウコンパレータと、ウインドウコンパレータから出力されたコンパレータ出力信号に基づき動作するアップダウンカウンタと、アップダウンカウンタのアップダウンカウンタ出力信号をデコードするデコーダ回路とを備える。デコーダ回路のデコーダ出力信号により、電流制御が行われ、発振器出力された発振信号の発振周波数が調整される。
また、自動調整発振器において、発振器は、少なくとも第1キャパシタを含む。第1キャパシタへの充電電流又は第1キャパシタからの放電電流が制御されることにより発振周波数が調整される。
また、自動調整発振器は、カレントミラー回路をさらに含み、キャパシタへの充電電流又は第1キャパシタからの放電電流は、カレントミラー回路で生成された電流が用いられてもよい。
また、自動調整発振器は、第1のコンパレータをさらに含み、充電電流又は放電電流と第1キャパシタとの協働によって鋸歯状波信号が生成され、第1のコンパレータの一方の入力端子に鋸歯状波信号が与えられ、第1のコンパレータの他方の入力端子に第1の参照電圧が与えられることにより鋸歯状波信号からクロック信号が生成され、クロック信号によって第1キャパシタの充電又は放電が行われる。また、クロック信号は、アップダウンカウンタを動作せるために必要なクロック信号及びスイッチング電源のクロック信号として用いられる。
また、F−V変換回路は、第2のコンパレータを含み、第2のコンパレータの一方の入力端子に鋸歯状波信号が与えられ、第2のコンパレータの他方の入力端子に第2の参照電圧が与えられることにより第2のコンパレータからデューティ比が50%の矩形波信号が出力され、矩形波信号に基づく平滑電圧が出力される。
また、自動調整発振器において、鋸歯状波信号を入力信号とし、第2コンパレータの参照電圧が、クロック信号を生成する第1コンパレータの参照電圧の1/2の高さに設定されることで、比較的簡便な回路で極めて容易にF−V変換回路に必要なデューティ比が50%の矩形波信号が得られる。
また、別の発明である本発明のスイッチング電源は、上記の自動調整発振器と、自動調整発振器で生成された信号で制御される駆動回路と、駆動回路で制御されるスイッチングトランジスタと、スイッチングトランジスタから電流の供給を受けるインダクタと、インダクタに蓄積された電磁エネルギーを直流電圧に平滑する平滑キャパシタと、を有する。とりわけ、パルス幅変調(PWM)方式及びパルス周波数変調(PFM)方式を用いたスイッチング電源では、発振器が用いられる必要があり、発振周波数の偏移を許容範囲に押さえ込む必要がある。自動調整発振器が用いられることでこうした課題を容易に実現することができる。
本発明によれば、比較的な簡便な回路構成にも関わらず自励発振周波数の自動調整精度に優れた自動調整発振器及びそれを用いたスイッチング電源を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る自動調整発振器を示す回路ブロック図である。 図1の自動調整発振器の詳細な回路図である。 図2の主な回路点の信号タイミングチャートであり、鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscが標準の場合(ftyp)と、標準から減少した場合(fl)、標準から増加した場合(fh)をそれぞれ模式的に示した図である。
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る自動調整発振器を示すブロック図である。以下、図1の自動調整発振器の構成および動作について説明する。
図1の半導体装置100は、自動調整発振器1、制御回路50、出力段60を含む。自動調整発振器1は、発振器10、F−V(周波数−電圧)変換回路20、ウインドウコンパレータ30、アップダウンカウンタUD、デコーダDEC、及びラダー抵抗回路40を含む。
発振器10は、電流制御型であり電流Ioscが制御・調整され、それに応じた発振周波数foscを有する、例えば、鋸歯状波信号Vsawを生成する。発振器10は、F−V変換回路20、ラダー抵抗回路40、及び制御回路50に接続される。鋸歯状波信号Vsawは、波形整形された後、F−V変換回路20及び制御回路50に出力される。発振周波数foscは、後述するラダー抵抗回路40の合成抵抗値が調整されることにより調整される。発振器10としては、電流制御によって発振周波数が制御・調整可能なCR発振器やリングオシレータが用いられる。発振器10は、鋸歯状波を出力する必要はなく、例えば、矩形波の発振パルスを出力するように構成されてもよい。
F−V変換回路20は、ウインドウコンパレータ30に接続され、発振器10からの鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscに応じた平滑電圧V20を生成し、ウインドウコンパレータ30に出力する。平滑電圧V20は、発振周波数foscに比例する。発振周波数foscが高くなると平滑電圧V20は高くなり、発振周波数foscが低くなると平滑電圧V20は低くなる。
ウインドウコンパレータ30は、アップダウンカウンタUDの第1端子及び第2端子に接続され、F−V変換回路20からの平滑電圧V20に応じて、ハイレベル又はローレベルのコンパレータ出力信号V30及び信号V31をそれぞれ生成し、アップダウンカウンタUDの第1端子及び第2端子にそれぞれ出力する。ウインドウコンパレータ30は、平滑電圧V20が一定範囲に収まっているか、一定範囲より低く逸脱しているか、一定範囲より高く逸脱しているかによってハイレベル又はローレベルのコンパレータ出力信号V30及び信号V31をそれぞれ出力する。
アップダウンカウンタUDは、デコーダDECに接続され、あらかじめ設定された初期の計数値を記憶し、記憶した計数値に応じてアップダウンカウンタ出力信号VUDを生成し、デコーダDECに出力する。アップダウンカウンタUDの計数値は、ウインドウコンパレータ30から出力されるコンパレータ出力信号V30及び信号V31に基づいて更新される。具体的には、平滑電圧V20が一定範囲よりも高い場合には、アップダウンカウンタUDは、クロックCLKに同期して計数値を1つ減少させる。平滑電圧V20が一定範囲よりも低い場合には、アップダウンカウンタUDは、クロックCLKに同期して計数値を1つ増加させる。平滑電圧V20が一定範囲内にある場合には、アップダウンカウンタUDは、初期の計数値を維持する。アップダウンカウンタは、例えば、Dフリップフロップ又はJ−Kフリップフロップがカスケード接続されることにより構成される。
デコーダDECは、ラダー抵抗回路40に接続され、アップダウンカウンタUDからのアップダウンカウンタ出力信号VUDに応じてデコーダ出力信号VD40〜43を生成し、ラダー抵抗回路40に出力する。デコーダDECは、符号化された情報から後段のラダー抵抗回路40を動作させる信号を作り出す。デコーダDECは、例えば、インバータ、アンド(AND)回路、ナンド(NAND)回路、ノア(NOR)回路等から構成される。
ラダー抵抗回路40は、発振器10に接続され、デコーダDECからのデコーダ出力信号VD40〜43に応じてラダー抵抗回路40内の抵抗値を調整する。これにより、発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscが調整される。ラダー抵抗回路40の具体的な回路構成は後述の図2に示すが、例えば、デコーダDECから出力されるデコーダ出力信号VD40〜43に基づき合成抵抗値を切替えるために、複数の抵抗とその抵抗の接続を切替えるスイッチとを含む。スイッチの切替えによってラダー抵抗回路40の合成抵抗値が調整されることにより電流Ioscが調整される。調整された電流Ioscは、発振器10を構成するカレンミラー回路に流れる。調整された電流Ioscからカレントミラー回路で生成された電流によって後述する図2の第1キャパシタC10への充電及び第1キャパシタC10からの放電時間が調整される。その結果、発振器10の発振周波数foscが調整される。具体的には、発振周波数foscが所定範囲よりも高く変化した場合には発振周波数foscが減少するように、発振周波数foscが所定範囲よりも低く変化した場合には発振周波数foscが増加するようにラダー抵抗回路40の合成抵抗値が調整され、電流Ioscが調整される。このように、本発明の一実施の形態では、電流Ioscと周波数foscとは比例の関係を有する。したがって、電流Ioscが増加すると発振器10の発振周波数foscは高くなり、電流Ioscが減少すると発振周波数foscは低くなる。このように、ラダー抵抗回路40は、デコーダDEC及びラダー抵抗により発振器10の発振周波数foscを調整する、いわゆるトリミング機能を有する。なお、ラダー抵抗回路40は、複数の抵抗が直列又は並列に並べられ構成された抵抗回路である。本発明では、後述するように、複数の抵抗を直列に並べたいわゆる直列型ラダー抵抗回路を例示しているが、複数の抵抗を並列に並べたいわゆる並列型ラダー抵抗回路が用いられてもよい。なお、ラダー抵抗回路は、一般的に抵抗Rと2Rとをはしご状に配置したいわゆるR−2Rラダー回路が知られているが、本書では複数の抵抗を直列又は並列に並べた回路もラダー抵抗回路と称する。
制御回路50は、自動調整発振器1の回路要素としては必ずしも必要なものではないが、スイッチング電源としての一回路要素として用いられる。例えば、スイッチング電源において、本発明に係る自動調整発振器1を使用するために、制御回路50には、例えば、デッドタイム生成回路、RSフリップフロップ、ドライバ、ブートストラップ回路等が内蔵される。制御回路50は、出力段60に接続され、発振器10から出力された鋸歯状波信号Vsawに応じた制御信号V50を生成し、出力段60に出力する。
出力段60は、制御回路50からの制御信号V50により制御され、出力電圧Voutを生成する。出力段60には、例えば、降圧型DC/DCコンバータ、昇圧型DC/DCコンバータ、昇降圧型のDC/DCコンバータ等にそれぞれ適した回路構成が用いられる。
次に、温度、湿度等の環境条件の変化、発振器10を構成する抵抗、キャパシタ等の経時変化等により発振器10の発振周波数foscが偏移した場合について説明する。
(発振周波数foscが標準より減少した場合)
発振器10から出力される鋸歯状波Vsawの発振周波数foscが標準よりも減少した場合には、F−V変換回路20から出力される平滑電圧V20は低下する。平滑電圧V20が所定の値まで低下すると、ウインドウコンパレータ30は、アップダウンカウンタUDの第1端子にハイレベルのコンパレータ出力信号V30を、第2端子にローレベルの信号V31を出力する。そのため、アップダウンカウンタUDは、記憶している計数値を1つ増加させる。アップダウンカウンタUDは増加した計数値に応じてアップダウンカウンタ出力信号VUDのレベルを増加させる。それにより、デコーダDECは、ラダー抵抗回路40を制御し、ラダー抵抗回路40の合成抵抗値を減少させる。その結果、電流Ioscは増加し、発振器10から出力される鋸歯状波Vsawの発振周波数foscは増加する。
(発振周波数foscが標準より増加した場合)
一方、発振器10から出力される鋸歯状波Vsawの発振周波数foscが、標準よりも増加した場合には、F−V変換回路20から出力される平滑電圧V20は上昇する。平滑電圧V20が所定の値まで上昇すると、ウインドウコンパレータ30は、アップダウンカウンタUDの第1端子にローレベルのコンパレータ出力信号V30を、第2端子にハイレベルの信号V31を出力する。そのため、アップダウンカウンタUDは、記憶している計数値を1つ減少させる。アップダウンカウンタUDは減少した計数値に応じてアップダウンカウンタ出力信号VUDのレベルを減少させる。それにより、デコーダDECは、ラダー抵抗回路40を制御し、ラダー抵抗回路40の合成抵抗値を増加させる。その結果、電流Ioscは減少し、発振器10から出力される鋸歯状波Vsawの発振周波数foscは減少する。
なお、発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscが所定の範囲に収まっている場合には、F−V変換回路20から出力される平滑電圧V20は変化しない。そのため、ウインドウコンパレータ30は、アップダウンカウンタUDの第1端子にハイレベルのコンパレータ出力信号V30を、第2端子にハイレベルの信号V31をそれぞれ出力する。そのため、アップダウンカウンタUDは、あらかじめ設定された計数値をそのまま保持する。その結果、発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscは変化しない。
上述のように、自動調整発振器1は、発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscが所定範囲よりも増加すると、発振周波数foscを減少させ、発振周波数foscが所定範囲よりも減少すると、発振周波数foscを増加させ、発振周波数foscが所定範囲内にあるときには、発振周波数foscはそのままの状態に維持する。これにより、発振器10の抵抗、キャパシタ等の値が経時変化しても発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscは、ほぼ一定に保たれる。また、同様に、発振器10の周囲の環境温度が変動しても発振周波数foscは、ほぼ一定に維持される。
図2は、図1の自動調整発振器の詳細な構成を示す回路図であり、また、この自動調整発振器が降圧型の同期整流型のスイッチング電源に用いられた一例を示す。なお、自動調整発振器は、降圧型スイッチング電源に限らずに昇圧型スイッチング電源、昇降圧型スイッチング電源にも適用することができる。また、同期型のスイッチング電源に限らず非同期型のスイッチング電源にも適用することができる。
図2の半導体装置100aは、自動調整発振器1a、制御回路50a、出力段60aを含む。自動調整発振器1aは、発振器10a、F−V変換回路20a、ウインドウコンパレータ30a、アップダウンカウンタUD、デコーダDEC、及びラダー抵抗回路40aを含む。
発振器10aは、オペアンプAMP10、MOSトランジスタ(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)Q10〜Q13、第1キャパシタC10を含む。発振器10aには、ラダー抵抗回路40aの合成抵抗値に応じた電流Ioscが流れ、この電流Ioscに応じた発振周波数foscの鋸歯状波信号Vsawを生成する。発振器10aは電流制御型である。すなわち、電流Ioscの制御・調整によって発振周波数foscが制御・調整される。生成された鋸歯状波信号Vsawは、コンパレータCMP1に出力される。また、鋸歯状波信号Vsawは、コンパレータなどの波形整形回路で矩形波信号に変換された後F−V変換回路20aに出力される。
発振器10aを構成するオペアンプAMP10の反転入力端子(−)には、参照電圧Vref1が印加される。参照電圧Vref1は、例えば、1V〜1.5Vに設定され、発振器10aに流れる電流Ioscを定める電位に設定される。オペアンプAMP10の非反転入力端子(+)は、ノードN10を介してNMOSトランジスタ(Nチャネル型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)Q10のソースSに接続される。オペアンプAMP10の出力端子は、NMOSトランジスタQ10のゲートGに接続される。オペアンプAMP10がNMOSトランジスタQ10のゲートの電圧を制御することにより、NMOSトランジスタQ10に流れるドレイン電流ids、及び抵抗R40〜R44に流れる電流Ioscが制御される。また、抵抗R40〜R44の接続がスイッチS40〜S43により切替えられた場合には、その切替えにより変化した合成抵抗値に応じた電流Ioscが流れる。また、NMOSトランジスタQ10のドレインD及びNMOSトランジスタQ10のバックゲートは共通に接続され、PMOSトランジスタ(Pチャネル型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)Q11のドレインD、PMOSトランジスタQ11のゲートG、及びPMOSトランジスタQ12のゲートGに接続される。PMOSトランジスタQ11のソースS、PMOSトランジスタQ11のバックゲート、PMOSトランジスタQ12のソースS、及びPMOSトランジスタQ12のバックゲートは、電源端子VDDに接続される。PMOSトランジスタQ12のドレインDは、NMOSトランジスタQ13のドレインD、第1キャパシタC10の一端、及びコンパレータCMP1の非反転入力端子(+)に接続される。NMOSトランジスタQ13のソースS、及びバックゲートは、接地電位GNDに接続される。コンパレータCMP1の非反転入力端子(+)には、第1キャパシタC10に生じた鋸歯状波信号Vsawが入力される。コンパレータCMP1の出力からはクロック信号CLKが出力される。
PMOSトランジスタQ11,Q12及びQ13によりカレントミラー回路が構成される。カレントミラー回路の入力側はNMOSトランジスタQ10のドレインDに接続される。NMOSトランジスタQ13を定電流で駆動することもできるため、本発明では、NMOSトランジスタQ13は、カレントミラー回路の一部である。したがって、上記構成のカレントミラー回路は、第1キャパシタC10に充電電流を供給し、放電電流を接地電位GNDに引き込むように構成される。本発明の一実施の形態では、PMOSトランジスタQ12を介して第1キャパシタC10に充電電流Icが供給される。NMOSトランジスタQ13は、キャパシタC10に蓄積された電荷を接地電位GNDに放電させるために用いられる。NMOSトランジスタQ13のゲートGに印加されるクロック信号CLKがローレベルである場合にはNMOSトランジスタQ13はオフであり、ハイレベルである場合にはNMOSトランジスタQ13はオンである。NMOSトランジスタQ13がオンである場合には、第1キャパシタC10に蓄積された電荷が放電電流Idとして放電される。第1キャパシタC10の充放電の繰り返しによって、第1キャパシタC10には第1三角波信号Vsawが生成される。
図2に示した発振器10aは、第1キャパシタC10を電流で充電させ、クロック信号CLKがハイレベルである比較的短い時間で第1キャパシタC10に蓄積された電荷を接地電位GNDに放電させ鋸歯状波Vsawを生成している。なお、こうした回路構成とは別に発振器10aに、例えば、インバータや差動増幅器をリング状に接続したいわゆるリングオシレータが用いられてもよい。リングオシレータを構成するインバータや差動増幅器の各回路素子の接続経路に抵抗及びキャパシタが接続され、これらの回路素子に流れる電流が調整されることにより発振周波数が調整されるようにしてもよい。
F−V変換回路20aは、鋸歯状波Vsawの発振周波数foscに比例した直流電圧を生成するために用いられる。F−V変換回路20aは、第2コンパレータCMP20、CMOSインバータ、第1定電流回路、第2定電流回路、及び第2キャパシタC20で構成される。第2キャパシタC20が接続されたノードN20がF−V変換回路20aの出力になり、ノードN20から平滑された平滑電圧V20が生成される。
第2コンパレータCMP20は、F−V変換回路20aの入力段として用いられる。第2コンパレータCMP20は、発振器10aで生成された鋸歯状波信号Vsawをデューティ比50%の矩形波信号に整形するために用いられる。第2コンパレータCMP20の非反転入力端子(+)には鋸歯状波信号Vsawが印加される。第2コンパレータCMP20の反転入力端子(−)には参照電圧Vref5が印加される。参照電圧Vref5の高さは第1コンパレータCMP1の反転入力端子(−)に印加される参照電圧Vref10の高さの半分(1/2)に設定される。例えば、参照電圧Vref10が1Vであるとすると、参照電圧Vref5は0.5Vに設定される。これによって、デューティ比が50%の矩形波信号Vp2が第2コンパレータ20から出力される。デューティ比50%の矩形波信号Vp2は、周波数を電圧に変換するいわゆるF−V変換回路として有用であり、第2キャパシタC20の充電時間及び放電時間を同じとして脈流成分の少ない平滑電圧V20を生成するために有用となる。
PMOSトランジスタQ22とNMOSトランジスタQ23とでCMOSインバータが構成される。PMOSトランジスタQ22のゲートGとNMOSトランジスタQ23のゲートGは、共通に接続され、第2コンパレータCMP20の出力に接続される。デューティ比50%の矩形波信号Vp2が第2コンパレータCMP20からPMOSトランジスタQ22のゲートGとNMOSトランジスタQ23のゲートGに供給される。
PMOSトランジスタQ22ドレインDとNMOSトランジスタQ23のドレインDは、共通に接続され、CMOSインバータの出力及びF−V変換回路20aの出力を構成する。PMOSトランジスタQ22ドレインDとNMOSトランジスタQ23のドレインDは、ノードN20に接続される。キャパシタC20は、ノードN20と接地電位GNDとの間に接続される。
第1定電流回路は、PMOSトランジスタQ20、Q21、及び定電流源CC20で構成される。第1定電流回路は、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタQ22の負荷として用いられる。第1定電流回路は、電源端子VDDに接続される。第1定電流回路は、PMOSトランジスタQ22がオンした際に第2キャパシタC20に定電流icc20を供給する。PMOSトランジスタQ21のソースSは高電位VDDに接続される。PMOSトランジスタQ21のゲートGは、PMOSトランジスタQ20のゲートG及びPMOSトランジスタQ20のドレインDに接続される。さらに、PMOSトランジスタQ20のゲートGとドレインDとの共通接続点と接地電位GNDとの間に第1定電流源CC20が接続される。
第2定電流回路は、NMOSトランジスタQ24、Q25、及び定電流源CC21で構成される。第2定電流回路は、CMOSインバータを構成するNMOSトランジスタQ23の負荷として用いられる。第2定電流回路は接地電位GNDに接続される。第2定電流回路は、NMOSトランジスタQ23がオンした際に第2キャパシタC20に蓄積された電荷を定電流icc21で接地電位GNDに放電させる。定電流icc21と定電流icc20とは同じ大きさに設定される。これによって、第2キャパシタC20の充電時間と放電時間とは同じ時間に設定され、脈流分が抑えられた平滑電圧V20がノードN20に生成される。NMOSトランジスタQ23のソースSは、NMOSトランジスタQ24のドレインDに接続される。NMOSトランジスタQ24のゲートGは、NMOSトランジスタQ25のゲートG及びNMOSトランジスタQ25のドレインDに接続される。さらに、NMOSトランジスタQ25のゲートGとドレインDとの共通接続点と電源端子VDDとの間に第2定電流源CC21が接続される。
なお、PMOSトランジスタQ20〜Q22のバックゲートは電源端子VDDに接続される。NMOSトランジスタQ23〜Q25のバックゲートは接地電位GNDに接続される。
ウインドウコンパレータ30aは、アップダウンカウンタUDの第1端子及び第2端子に接続され、F−V変換回路20aからの平滑電圧V20に応じて、ハイレベル又はローレベルのコンパレータ出力信号V30及び信号V31をそれぞれ生成し、アップダウンカウンタUDの第1端子及び第2端子にそれぞれ出力する。コンパレータ出力信号V30及び信号V31は、平滑電圧V20が一定範囲よりも高いか、一定範囲内にあるか、又は一定範囲よりも低いかを示す。ウインドウコンパレータ30aは、コンパレータCMP30,CMP31、及び抵抗R30〜R32を含む。
ウインドウコンパレータ30aの抵抗R30〜R32は、電源端子VDDと接地電位GNDとの間に直列に接続される。コンパレータCMP30の反転入力端子(−)、及びコンパレータCMP31の非反転入力端子(+)は、ノードN20に接続される。コンパレータCMP30の反転入力端子(−)、及びコンパレータCMP31の非反転入力端子(+)には、F−V変換回路20aからノードN20を介して平滑電圧V20が入力される。コンパレータCMP30の非反転入力端子(+)は、抵抗R30と抵抗R31との間に接続され第1比較電圧VHが印加される。コンパレータCMP31の反転入力端子(−)は、抵抗R31と抵抗R32との間に接続され第2比較電圧VLが印加される。
平滑電圧V20が第2比較電圧VLと第1比較電圧VHとの間にある場合には、コンパレータCMP30,CMP31からそれぞれ出力される信号は、初期状態のレベルから変化しない。平滑電圧V20が第2比較電圧VLを下回った場合(V20<VL)及び第1比較電圧を上回った場合(V20>VH)には、初期状態のレベルとは異なるレベルの信号が出力される。第2比較電圧VLと第1比較電圧VHは、許容範囲の発振周波数foscでの平滑電圧V20の高さに応じて決められる。第2比較電圧VL及び第1比較電圧VHは、例えば、1Vを標準としてそれぞれ0.95V、1.05Vになるよう構成される。すなわち、この場合、第2比較電圧VLと第1比較電圧VHとによる範囲が±0.05Vに設定される。
コンパレータCMP30の出力端子は、アップダウンカウンタUDの第1端子に接続される。コンパレータCMP31の出力端子は、アップダウンカウンタUDの第2端子に接続される。コンパレータCMP30は、コンパレータ出力信号V30を出力する。コンパレータCMP31は、信号V31を出力する。
アップダウンカウンタUDは、デコーダDECに接続され、あらかじめ設定された初期の計数値を記憶し、記憶した計数値に応じてアップダウンカウンタ出力信号VUDを生成し、デコーダDECに出力する。アップダウンカウンタUDの計数値は、ウインドウコンパレータ30から出力されるコンパレータ出力信号V30及び信号V31に基づいて更新される。アップダウンカウンタUDは、第3端子に入力されるクロックCLKに同期して、計数値を1つ増減させる。アップダウンカウンタUDは、例えば、第1端子にハイレベルのコンパレータ出力信号V30が入力されると記憶している計数値を1つ増加させ、第2端子にハイレベルの信号V31が入力されると記憶している計数値を1つ減少させる。すなわち、電圧V20が一定範囲よりも低い場合には、アップダウンカウンタUDは、クロックCLKに同期して計数値を1つ増加させる。平滑電圧V20が一定範囲よりも高い場合には、アップダウンカウンタUDは、クロックCLKに同期して計数値を1つ減少させる。平滑電圧V20が一定範囲内にある場合には、アップダウンカウンタUDは、計数値を維持する。
デコーダDECは、ラダー抵抗回路40aに接続され、アップダウンカウンタUDからのアップダウンカウンタ出力信号VUDに応じて、例えば、4つの信号DV40〜43を生成し、ラダー抵抗回路40aに出力する。
ラダー抵抗回路40は、発振器10に接続され、デコーダDECからのデコーダ出力信号VD40〜43に応じてラダー抵抗回路40内の抵抗値を調整する。これにより、発振器10から出力される鋸歯状波信号Vsawの発振周波数foscが調整される。
ラダー抵抗回路40aの合成抵抗値は、デコーダDECからのデコーダ出力信号VD40〜43に応じて調整される。合成抵抗値が調整されると発振器10に流す電流Ioscが調整される。これによって発振器10aから出力される鋸歯状信号Vsawの発振周波数foscが調整される。例えば、ラダー抵抗回路40aの合成抵抗値が大きくなる方向に調整された場合には、発振器10に流れる電流Ioscが減少するため、鋸歯状信号Vsawの周波数foscは低くなる。一方、ラダー抵抗回路40aの合成抵抗値が小さくなる方向に調整された場合には、発振器10に流れる電流Ioscが増加するため、鋸歯状信号Vsawの周波数foscは高くなる。図2の自動調整発振器では、ラダー抵抗回路40aは、例えば、5つの抵抗R40〜R44、4つのスイッチS40〜S43を含む。スイッチS40〜S43は、例えば、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ等で構成される。
ラダー抵抗回路40aの抵抗R40〜R44は、ノードN10と接地電位GNDとの間に直列又は並列に接続される。抵抗R40〜R44は本書ではラダー抵抗と称する。スイッチS40は、抵抗R41と並列に接続される。スイッチS41は、抵抗R42と並列に接続される。スイッチS42は、抵抗R43と並列に接続される。スイッチS43は、抵抗R44と並列に接続される。スイッチS40〜S43は、それぞれ、デコーダDECからのデコーダ出力信号VD40〜VD43によりオンオフが定まる。なお、図2ではスイッチS40及びS41が“開”でスイッチS42及びS43が“閉”の状態を示した。したがって、この時のラダー抵抗回路40aの合成抵抗値は、(R40+R41+R42)となる。なお、スイッチS40〜S44が全て“閉”の状態の時に合成抵抗値が最小(R40)となる。スイッチS40〜S44が全て“開”の状態である時に合成抵抗値が最大(R40+R41+R42+R43+R44)となる。なお、合成抵抗値がR40であるときに電流Ioscは最大となり、発振周波数foscは最も高くなる。同様に合成抵抗値が(R40+R41+R42+R43+R44)であるときに電流Ioscは最小となり、発振周波数Ioscは最も低くなる。
制御回路50aは、出力段60aに接続され、発振器10aから出力された鋸歯状波信号Vsawに応じて制御信号V50,V51を生成し、出力段60aに出力する。制御回路50aは、フリップフロップFF、制御部DRV50、ドライバDR50、DR51等を含む。
フリップフロップFFのセット端子Sには、第1コンパレータCMP1からクロック信号CLKが印加される。フリップフロップFFのリセット端子Rには、例えば、後段スイッチング電源のインダクタL60に流れるピーク電流を検知した電圧Vpが印加される。フリップフロップFFの出力Qからは、分周された信号が出力される。
制御回路50aの制御部DRV50の入力端子は、フリップフロップFFの出力に接続される。制御部DRV50aの第1端子は、ドライバDR50の入力端子に接続される。制御部DRV51の第2端子は、ドライバDR51の入力端子に接続される。ドライバDR50は、制御信号V50を出力する。ドライバDR51は、制御信号V51を出力する。
出力段60aは、制御回路50aからの制御信号V50及びV51により制御され、入力端子INに供給される入力電圧Vinから出力電圧Voutを生成する。出力段60aは、PMOSトランジスタQ60、NMOSトランジスタQ61、インダクタL60、平滑キャパシタC60等を含む。
出力段60aのPMOSトランジスタQ60のゲートGは、制御回路50aのドライバDR50の出力端子に接続される。NMOSトランジスタQ61のゲートGは、制御回路50のドライバDR51の出力端子に接続される。PMOSトランジスタQ60のソースSは、入力端子INに接続される。入力端子INには入力電圧Vinが印加される。PMOSトランジスタQ60のドレインDは、NMOSトランジスタQ61のドレインDに接続される。NMOSトランジスタQ61のソースSは、接地電位GNDに接続される。インダクタL60は、PMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61の共通接続点と出力端子OUTとの間に接続され、スイッチングトランジスタであるPMOSトランジスタQ60から電流が供給される。出力端子OUTと接地電位GNDとの間に平滑キャパシタC60が接続される。出力端子OUTには直流電圧としての出力電圧Voutが出力される。なお、PMOSトランジスタQ60はスイッチングトランジスタと称される。NMOSトランジスタQ61は、同期整流トランジスタと称される。
PMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61は、制御回路50aにより相補的に駆動され、入力端子INの入力電圧Vinから出力電圧Voutを生成し、出力電圧Voutを出力端子OUTに出力する。出力電圧Voutは入力電圧Vinより低い。入力電圧Vinは、例えば、2.5Vから100Vである。出力電圧Voutは、例えば、0.6Vから40Vである。
なお、相補的とは、PMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61のオンオフ状態が完全に逆転している場合のほか、貫通電流防止の観点からPMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61のオンオフ状態の遷移タイミングに所定の遅延、すなわちデッドタイムが与えられている場合をも含むものとする。
なお、PMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61は共にNMOSトランジスタで構成されてもよい。この場合には、図示しないダイオード及び図示しないキャパシタを含むブートストラップ回路が用いられる。ブートストラップ回路によってスイッチングトランジスタが確実にオンする。さらに、PMOSトランジスタQ60及びNMOSトランジスタQ61は、MOSトランジスタに代えてバイポーラトランジスタが用いられてもよい。
なお、出力端子OUTは、負荷90に接続される。負荷90は、例えば、CPU、MPU、センサ、モータ等である。また出力端子OUTと接地端子GNDとの間には抵抗R60とR61とが直列に接続される。これらの抵抗の共通接続点には、帰還電圧Vfbが生成される。帰還電圧Vfbは図示しない誤差増幅器に印加されている。誤差増幅器はスイッチング電源で用いられる回路部である。
図2の本発明の実施の形態に係る自動調整発振器1aを用いたスイッチング電源は、出力段60aは降圧型同期整流方式で構成されているがこれに限られない。出力段60aの回路接続により、例えば、昇圧型DC/DCコンバータ、昇降圧型のDC/DCコンバータ等が構成されてもよい。また、図2には同期整流型のスイッチング電源が例示されているが、非同期整流型のスイッチング電源が用いられてもよい。また、図2には、降圧型のスイッチング電源が例示されているが、昇圧型のスイッチング電源又は降圧型と昇圧型とを切替えるタイプのスイッチング電源に用いられてもよい。
従来のスイッチング電源は、周波数の偏移に極めて少ないクロック信号を発生する発振器が必要となりコスト的に高価となる。しかし、本発明に係るスイッチング電源は、自動調整発振器1a、制御回路50a、及び出力段60aで構成される。このように、本発明に係るスイッチング電源では、比較的回路構成が簡便な自動調整発振器1aが用いられるのでスイッチング電源の廉価が図られる。
なお、パルス幅変調(PWM)方式及びパルス周波数変調(PFM)方式等のスイッチング電源では、発振器が必要とされる。こうしたスイッチング電源では、発振周波数の偏移が許容範囲内である必要がある。そのため、本発明に係る比較的簡便な自動調整発振器によると、このような課題の解決が実現される。
図3は、図2に示した主な回路点に表われる信号波形のタイミングチャートを示す。なお、図3(a)〜(i)の共通事項として3つの発振周波数が示されている。発振周波数ftypは、鋸歯状波信号Vsawの発振周波数が標準の場合を示し、時刻t0〜t1の区間及び時刻t2〜t3の区間で発生している。発振周波数flは、鋸歯状波信号Vsawの発振周波数が標準よりも低くなった場合を示し、時刻t1〜t2の区間で発生している。発振周波数fhは、鋸歯状波信号Vsawの発振周波数が標準よりも高くなった場合を示し、時刻t3以降の区間で発生している。時刻はt0からt1、t2、t3と順に進むが、図3は模式的に表したものであり、発振周波数foscが時間の経過と共に、ftyp→fl→ftyp→fhの順序で偏移するものではない。したがって、例えば、発振周波数foscは、ftyp→fh→→ftyp→flに偏移する場合もあり、ftyp→fl→ftyp→flに偏移する場合もある。
図3(a)は、図2の第1キャパシタC10に生成される鋸歯状波信号Vsawを示す。鋸歯状波信号Vsawは時刻t0〜t1の区間では、標準の発振周波数ftypに維持されている。発振周波数ftypは、時刻t1で発振周波数が減少し、その発振周波数がflで示され、この状態は時刻t2まで続いている。時刻t2〜t3の区間では、発振周波数が増加し、標準の発振周波数ftypに調整されている。時刻t3以降は、発振周波数が増加し、その発振周波数がfhで示されている。なお、発振周波数fl及び周波数がfhは許容される標準の発振周波数ftypから逸脱し、発振周波数の調整が必要な領域である。また、図示はしていないが、時刻t3以降も発振周波数が所定の範囲からずれた場合であっても、発振周波数が標準であるftypに調整される。
図3(b)は、第1コンパレータCMP1の出力すなわちノードN1に生じるクロック信号CLKを示す。クロック信号CLKは、発振周波数がftypであってもflであっても、またfhであっても同じパルス幅となる。すなわち、時刻t0からt3の区間及び時刻t3以降においてクロック信号CLKのパルス幅は同じである。
図3(c)は、第2コンパレータCMP20から出力される矩形波信号Vp2を示す。矩形波信号Vp2はデューティ比が50%のパルス信号である。デューティ比50%の矩形波信号Vp2は上述のように第2コンパレータCMP20の反転入力端子(−)に印加される参照電圧Vref5を第1コンパレータCMP1の反転入力端子(−)に印加される参照電圧Vref10の1/2に設定することで生成される。矩形波信号Vp2のデューティ比は、発振周波数foscの高さに関わらず常に50%に設定される。
図3(d)は、F−Vコンバータ20aの出力すなわちノードN20に生じる平滑電圧V20を示す。平滑電圧V20は、発振周波数foscに比例した電圧となる。発振周波数foscが標準であるftypの区間では平滑電圧V20typとなり、低い周波数であるflの区間では平滑電圧V20typよりも低い平滑電圧V20lとなる。標準よりも高い周波数であるfhの区間では標準の周波数である平滑電圧V20typよりも高い平滑電圧V20hとなる。平滑電圧V20hと平滑電圧V20lとの差は制御範囲電圧Vaとして示す。制御範囲電圧Vaは前述のウインドウコンパレータ30aに印加される第1比較電圧VHと第2比較電圧VLとの差(VH−VL)とほぼ等しくなる。
図3(e)は、ウインドウコンパレータ30aを構成したコンパレータCMP30の出力に生じるコンパレータ出力信号V30を示す。コンパレータ出力信号V30は、発振周波数foscが増加し、平滑電圧V20が第1比較電圧VHを上回ったときにハイレベルHからローレベルLに遷移する。一方、発振周波数foscが減少し、平滑電圧V20が第1比較電圧VHを下回ったときにローレベルLからハイレベルHに遷移する。なお、平滑電圧V20は、発振周波数fhの区間すなわち時刻t3以降に第1比較電圧VHを上回る。一方、平滑電圧V20は、発振周波数flの区間すなわち時刻t1〜t2の区間に第2比較電圧VLを下回る。
図3(f)は、ウインドウコンパレータ30aを構成したコンパレータCMP31の出力に生じるコンパレータ出力信号V31を示す。コンパレータ出力信号V31は、発振周波数foscが増加し、平滑電圧V20が第2比較電圧VLを上回ったときにローレベルLからハイレベルHに遷移する。一方、発振周波数foscが減少し、平滑電圧V20が第2比較電圧VLを下回ったときにハイレベルHからローレベルLに遷移する。なお、平滑電圧V20は、平滑電圧V20は、発振周波数fhの区間すなわち時刻t3以降に第2比較電圧VLを下回る。一方、発振周波数flの区間すなわち時刻t1〜t2の区間に第2比較電圧VLを上回る。
図3(g)は、デコーダDECから出力されるデコーダ出力信号VD40〜43を作図上及び説明の便宜上BCDコードで表したものである。例えば、発振周波数が標準であるftypの区間はBCDコード[0011]で、発振周波数が標準よりも低いflの区間はBCDコード[0111]で、発振周波数が標準よりも高いfhの区間はBCDコード[0001]で、それぞれ表している。なお、アップダウンカウンタUDは、時刻t1で発振周波数が標準であるftypから減少しても時刻t1のタイミングでは平滑電圧V20の変化を検出できない可能性があるため、時刻t1と時刻t2との間である時刻t1aにアップダウンカウンタ出力信号VUDが変化するよう構成される。同様に、アップダウンカウンタUDは、時刻t2で発振周波数がflからftypに増加しても時刻t2のタイミングでは平滑電圧V20の変化を検出できない可能性があるため、時刻t2と時刻t3との間である時刻t2aにアップダウンカウンタ出力信号VUDが変化するよう構成される。同様に、アップダウンカウンタUDは、時刻t3で発振周波数がftypからfhに増加しても時刻t3のタイミングでは平滑電圧V20の変化を検出できない可能性があるため、時刻t3以降である時刻t3aにアップダウンカウンタ出力信号VUDが変化するよう構成される。なお、時刻t1a、t2a及びt3aは、図3(b)に示したアップダウンカウンタUDに入力されるクロック信号CLKのタイミングである。すなわち、コンパレータ出力信号V30及びV31の変化はクロック信号CLKによってサンプリングされている。
図3(h)は、図1に示したスイッチS40〜S43の開閉状態を例示している。発振周波数が標準であるftyp(時刻t0〜t1及び時刻t2〜t3)でのスイッチS40,S41,S42及びS43は、それぞれ、開,開,閉及び閉であることをそれぞれ示す。発振周波数が標準よりも低いfl(時刻t1〜t2)でのスイッチS40,S41,S42及びS43は、それぞれ、開,閉,閉及び閉であることをそれぞれ示す。また、発振周波数が標準よりも高いfh(時刻t3以降)でのスイッチS40,S41,S42及びS43は、それぞれ、開,開,開及び閉であることをそれぞれ示す。なお、各スイッチが「開」であるときにそのスイッチと並列に接続される抵抗が合成抵抗値として加わり、「閉」であるときにそのスイッチと並列に接続される抵抗がショートされ合成抵抗値から除外される。なお、図2に示したスイッチS40,S41,S42及びS43は、それぞれ開,開,閉及び閉の状態を示している。また、図示はしていないが、時刻t3以降も発振周波数が所定の範囲からずれた場合には、上記のように合成抵抗値が調整されることにより、発振周波数が標準であるftypに調整される。
図3(i)は、図3(h)に示したスイッチS40〜S43の開閉状態に応じて、図2に示したラダー抵抗回路40aの合成抵抗値に関わってくる抵抗を示す。発振周波数が標準であるftyp(時刻t0〜t1及び時刻t2〜t3)では、抵抗R40,R41及びR42の直列接続体が合成抵抗値として関わる。発振周波数が標準よりも低いfl(時刻t1〜t2)では、抵抗R40及びR41の直列接続体が合成抵抗値として関わる。発振周波数が標準よりも高いfH(時刻t3以降)では、抵抗R40,R41,R42及びR43の直列接続体が合成抵抗値として関わる。
本発明は、電源回路等のように発振回路を有する半導体装置全般に利用することがでる。そのため、本発明は、産業上の利用可能性は高い。
1,1a 自動調整発振器
10,10a 発振器
20,20a F−V変換回路
30,30a ウインドウコンパレータ
40,40a ラダー抵抗回路
50,50a 制御回路
60,60a 出力段
100,100a 半導体装置
AMP10 アンプ
C10 第1キャパシタ
C20 第2キャパシタ
C60 平滑キャパシタ
CC20,CC21 定電流源
CLK クロック信号
CMP1 第2電圧コンパレータ
CMP20 第1電圧コンパレータ
CMP30 第1比較コンパレータ
CMP31 第2比較コンパレータ
D ドレイン
DEC デコーダ
DR50,DR51 ドライバ
DRV50 制御部
fosc 発振周波数
G ゲート
GND 接地電位
IN 入力端子
icc20,icc21 定電流
Ic 充電電流
Id 放電電流
ids ドレイン電流
Iosc 電流
L60 インダクタ
N1,N10,N20 ノード
OUT 出力端子
Q10,Q13,Q23〜Q25,Q61 NMOSトランジスタ
Q11,Q12,Q20〜Q22,Q60 PMOSトランジスタ
R30〜R32,R40〜R44,R60,R61 抵抗
R90 負荷
S ソース
S40〜S43 スイッチ
UD アップダウンカウンタ
V20 平滑電圧
V30,V31 コンパレータ出力信号
VD40〜VD43 デコーダ出力信号
VUD アップダウンカウンタ出力信号
V50,V51 制御信号
VDD 電源端子
Vin 入力電圧
Vfb 帰還電圧
Vp 電圧
Vp2 矩形波信号
Vref1, Vref5,Vref10 参照電圧
Vsaw 鋸歯状波信号
Vout 出力電圧
VH 第1比較電圧
VL 第2比較電圧

Claims (21)

  1. 電流制御によりその発振周波数が制御される発振器と、
    前記発振器から出力された発振信号の発振周波数に比例した平滑電圧を生成するF−V変換回路と、
    前記F−V変換回路から出力された前記平滑電圧を2つの比較電圧と比較するウインドウコンパレータと、
    前記ウインドウコンパレータから出力されたコンパレータ出力信号に基づき動作するアップダウンカウンタと、
    前記アップダウンカウンタのアップダウンカウンタ出力信号をデコードするデコーダ回路と、を備え、
    前記デコーダ回路のデコーダ出力信号により、前記電流制御が行われ、前記発振器出力された前記発振信号の前記発振周波数が調整される自動調整発振器。
  2. 前記発振器は、少なくとも第1キャパシタを含み、
    前記第1キャパシタへの充電電流又は前記第1キャパシタからの放電電流が制御されることにより前記発振周波数が調整される、請求項1に記載の自動調整発振器。
  3. カレントミラー回路をさらに含み、
    前記キャパシタへの前記充電電流又は前記第1キャパシタからの前記放電電流は、前記カレントミラー回路で生成された電流である、請求項2に記載の自動調整発振器。
  4. 前記充電電流又は前記放電電流は、その一端が定電圧点に接続された定電流設定トランジスタと前記定電圧点に接続され前記定電流トランジスタの主電流が流れるラダー抵抗回路とで作り出される、請求項3に記載の自動調整発振器。
  5. 前記ラダー抵抗回路は、複数の抵抗が直列に接続された直列型ラダー抵抗回路又は複数の抵抗が並列に接続された並列型ラダー抵抗回路の少なくとも一方である、請求項4に記載の自動調整発振器。
  6. 第1のコンパレータをさらに含み、
    前記充電電流又は前記放電電流と前記第1キャパシタとの協働によって鋸歯状波信号が生成され、前記第1のコンパレータの一方の入力端子に前記鋸前記歯状波信号が与えられ、前記第1のコンパレータの他方の入力端子に第1の参照電圧が与えられることにより前記鋸歯状波信号からクロック信号が生成され、前記クロック信号によって前記第1キャパシタの充電又は放電が行われる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  7. 前記F−V変換回路は、第2のコンパレータを含み、
    前記第2のコンパレータの一方の入力端子に前記鋸歯状波信号が与えられ、前記第2のコンパレータの他方の入力端子に第2の参照電圧が与えられることにより前記第2のコンパレータからデューティ比が50%の矩形波信号が出力され、前記矩形波信号に基づく前記平滑電圧が出力される、請求項6に記載の自動調整発振器。
  8. 前記第2の参照電圧は、前記第1の参照電圧の1/2の高さである、請求項7に記載の自動調整発振器。
  9. 前記アップダウンカウンタは、前記クロック信号に同期して動作する、請求項6〜8のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  10. 前記カレントミラー回路は、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、及び第3のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタのゲートとドレインは、共通に接続されて前記定電流トランジスタのドレインに接続され、
    前記第1のトランジスタのソースは、電源端子に接続され、
    前記第2のトランジスタのソース及びゲートは、それぞれ前記電源端子及び前記第1のトランジスタのゲートに接続され、
    前記第3トランジスタのドレイン及びソースは、前記第2のトランジスタのドレイン及び接地電位にそれぞれ接続され、
    前記第3のトランジスタのゲートに前記クロック信号が印加されることにより前記第1キャパシタの充電又は放電が制御される、請求項3〜9のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  11. 前記F−V変換回路は、
    第1定電流源で動作する第1定電流回路と、
    第2定電流源で動作する第2定電流回路と、を有し、
    前記第1定電流回路の出力と前記第2定電流回路の出力は、共通に接続されて共通接続点に接続され、
    前記共通接続点と接地電位との間に前記平滑電圧を生成するための第2キャパシタが接続され、
    前記第2キャパシタは、前記F−V変換回路の出力に接続される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  12. 前記第1定電流源で前記第2キャパシタが充電され、前記第2定電流源によって前記第2キャパシタに蓄積された電荷が放電される、請求項12に記載の自動調整発振器。
  13. 前記第1定電流回路は、PMOSトランジスタからなる第1トランジスタ、第2トランジスタ、及び第3トランジスタで構成され、
    前記第2定電流回路は、NMOSトランジスタからなる第4トランジスタ、第5トランジスタ、及び第6トランジスタで構成され、
    前記第1トランジスタのゲート、ドレイン及び前記第2トランジスタのゲートは、共通に接続されて第1共通接続点を有し、前記第1共通接続点から接地電位に向かって前記第1定電流が流れ、
    前記第3トランジスタのソースは、前記第2トランジスタのドレインに接続され、前記第4トランジスタのゲート、ドレイン及び前記第5トランジスタのゲートは共通に接続されて第2共通接続点をなし、前記第2共通接続点には電源端子から前記第2定電流が流れ込み、
    前記第6トランジスタのドレインは、前記第3トランジスタのドレインに接続され、
    前記第3トランジスタと前記第6トランジスタのドレイン同士は、共通に接続されて第3共通接続点をなし、前記第3共通接続点が前記F−V変換回路の出力である、請求項11又は12に記載の自動調整発振器。
  14. 前記第3トランジスタのゲートと前記第6トランジスタのゲートとは、共通に接続されて第4共通接続点をなし、前記第4共通接続点に前記第2のコンパレータの出力が接続される、請求項13に記載の自動調整発振器。
  15. 前記第3トランジスタは、PMOSトランジスタであり、
    前記第6トランジスタは、NMOSトランジスタであって、
    前記第3トランジスタと前記第6トランジスタとでCMOSインバータが構成される、請求項13又は14に記載の自動調整発振器。
  16. 前記第3接続点に前記第2キャパシタの第1端子が、接地電位に前記第2キャパシタの第2端子が接続され、
    前記第2キャパシタの前記第1端子に前記第2のコンパレータから出力された前記矩形波信号の周波数の高さに応じた電圧が生成される、請求項13〜15のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  17. 前記第1定電流源で生成される定電流と前記第2定電流源で生成される定電流は同じ大きさである、請求項11〜16のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  18. 前記ウインドウコンパレータは、
    第1比較電圧が与えられる第1コンパレータと、
    第2比較電圧が与えられる第2コンパレータと、を有し、
    前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータの前記第1比較電圧及び前記第2比較電圧が与えられない端子同士は共通に接続され、前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータに前記第2キャパシタで生成された前記平滑電圧が与えられ、前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータの出力により前記アップダウンカウンタが制御される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の自動調整発振器。
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の自動調整発振器と、
    前記自動調整発振器で生成された信号で制御される駆動回路と、
    前記駆動回路で制御されるスイッチングトランジスタと、
    前記スイッチングトランジスタから電流の供給を受けるインダクタと、
    前記インダクタに蓄積された電磁エネルギーを直流電圧に平滑する平滑キャパシタと、を有する、スイッチング電源。
  20. 請求項7〜18のいずれか一項に記載の自動調整発振器と、
    前記自動調整発振器で生成された信号で制御される駆動回路と、
    前記駆動回路で制御されるスイッチングトランジスタと、
    前記スイッチングトランジスタから電流の供給を受けるインダクタと、
    前記インダクタに蓄積された電磁エネルギーを直流電圧に平滑する平滑キャパシタと、を有し、
    前記駆動回路は、前記第2のコンパレータから出力された前記クロック信号に同期して制御される、スイッチング電源。
  21. 電源形式が降圧型及び昇圧型の少なくとも一方を含む、請求項19又は20に記載のスイッチング電源。
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