JP2017197264A - 定量注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】計量室で計量された一定量の内容物を小分けに注出することができるとともにその塗布感がよい定量注出容器を提供する。
【解決手段】容器本体10と、注出筒部23を備えた注出キャップ20と、内容物の流出孔33を備え、口部12の開口に装着されて注出キャップ20との間に計量室Rを区画形成する中栓部材30と、計量室Rに配置されて軸方向に移動自在の可動栓体40と、可動栓体40の先端に開口する流出口44aと可動栓体40が注出位置にあるときに計量室Rに連なる流入口44bとを備えた注出流路44と、弾性体により形成されて流入口44bを覆う被覆筒部51と、被覆筒部の基端に一体に設けられたストッパ部52と、注出筒部23から突出する筒状先端部53と、被覆筒部51に設けられた開閉スリット54とを備えた開閉筒体50と、を有することを特徴とする定量注出容器1。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体に収容した内容物を一定量ずつ小分けに注出することができる定量注出容器に関する。
従来から、薬用育毛剤等の薬液や化粧液等の液状の内容物を収容する容器として、容器本体に収容した内容物を一定量ずつ小分けに注出することができるようにした定量注出容器が用いられている。
例えば特許文献1には、内容物を収容する容器本体と、この容器本体の取出口に装着された計量筒部材と、取出口の開口に装着されて計量筒部材の内部に計量室を区画形成する中栓と、計量筒部材の内部に該計量筒部材に設けられた挿通孔の軸方向に沿って移動自在に配置された弁部材とを有し、弁部材を計量位置として中栓に設けられた透孔を開放しつつ挿通孔を閉塞して容器本体に収容された内容物を計量室に充填させるとともに、内容物を計量室に充填した後に容器を倒立姿勢としつつ弁部材の先端を被塗布面に押し付けることにより、弁部材を注出位置にまで移動させて透孔を閉塞しつつ弁部材に設けられた注出口を通じて計量室を外部に連通させて、計量室により計量された内容物を当該注出口から被塗布面に向けて注出することができるようにした定量注出容器が記載されている。
特開2002−337910号公報
上記従来の定量注出容器では、計量室で計量された内容物を注出口から注出させつつ被塗布面の広い範囲に塗布するためには、弁部材の先端を、その塗布箇所を移動させながら繰り返し頭皮等の被塗布面に押し付ける必要がある。しかしながら、上記従来の定量注出容器では、弁部材が注出位置になると計量室が注出口を通じて常に外部と連通された状態となるので、計量室で計量した内容物が注出口から一気に流出する虞があり、計量室で計量された内容物をその塗布箇所を移動させながら小分けに注出させることが困難であるという問題点があった。
また、上記従来の定量注出容器では、弁部材の先端が被塗布面に押し付けられて当該弁部材が注出位置になると、当該弁部材は仕切り壁部に当接してそれ以上の移動が規制されるようになっているので、弁部材の先端が頭皮等の被塗布面に押し付けられる際の塗布感がよくないという問題点もあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、計量室で計量された一定量の内容物を小分けに注出することができるとともにその塗布感がよい定量注出容器を提供することにある。
本発明の定量注出容器は、内容物を収容する収容部と該収容部に連なる口部とを備えた容器本体と、内容物を注出する注出筒部を備え、前記口部に装着される注出キャップと、内容物の流出孔を備え、前記口部の開口に装着されて前記注出キャップとの間に計量室を区画形成する中栓部材と、前記計量室に配置され、前記流出孔を開放して前記収容部に収容された内容物を前記計量室に充填可能とする計量位置と前記流出孔を閉塞するとともに前記計量室の内部の内容物を外部に注出可能とする注出位置との間で前記注出筒部の軸方向に沿って移動自在の可動栓体と、前記可動栓体に設けられ、前記可動栓体の先端に開口する流出口と前記可動栓体の側面に開口して該可動栓体が前記注出位置にあるときに前記計量室に連通可能な流入口とを備えた注出流路と、弾性体により前記可動栓体と同軸の筒状に形成され、該可動栓体に装着されて前記流入口を覆う被覆筒部と、前記被覆筒部の基端に一体に設けられ、前記可動栓体に係合して該可動栓体に対する軸方向への移動が規制されるストッパ部と、前記被覆筒部の先端に一体に設けられ、前記可動栓体の先端よりも大きく前記注出筒部から突出する筒状先端部と、前記被覆筒部に設けられた開閉スリットとを備えた開閉筒体と、を有することを特徴とする。
本発明の定量注出容器は、上記構成において、前記中栓部材に前記注出筒部と同軸に支持突起が設けられ、前記可動栓体が該支持突起に対して軸方向に相対移動自在に係合するガイド部を備えているのが好ましい。
本発明の定量注出容器は、上記構成において、前記口部に装着されて前記注出キャップを覆うオーバーキャップを有し、前記オーバーキャップに該オーバーキャップが前記口部に装着されたときに前記可動栓体の先端に着脱自在に係合する係合部が設けられているのが好ましい。
本発明によれば、計量室で計量された一定量の内容物を小分けに注出することができるとともにその塗布感がよい定量注出容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である定量注出容器の要部を拡大して示す断面図である。 図1に示す定量注出容器のオーバーキャップを取り外した状態の半断面図である。 (a)は図2に示す定量注出容器を倒立姿勢として計量室に内容物を充填させた状態を示す半断面図であり、(b)は同図(a)に示す状態から開閉筒体の先端を被塗布面に押し付けて内容物を注出させている状態を示す半断面図であり、(c)は同図(b)の状態から開閉筒体を被塗布面から離した状態を示す半断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である定量注出容器1は、液状の薬剤を内容物として収容し、当該内容物を使用者の皮膚等の被塗布面に一定量ずつ小分けに注出させる用途に用いられるものである。
この定量注出容器1は容器本体10、注出キャップ20、中栓部材30、可動栓体40、開閉筒体50及びオーバーキャップ60を有している。
容器本体10は胴部11と口部12とを備えたボトル形状に形成されており、その内部は内容物を収容する収容部13となっている。胴部11は有底筒状の形態を有し、容器本体10は、正立姿勢においては、胴部11の底部分を下側とし、口部12を上側とした姿勢となる。口部12は胴部11よりも小径の円筒状に形成されて収容部13に連なっており、胴部11の上端部(図1中上側となる端部)に肩部14を介して一体に連結されている。
容器本体10としては、例えばガラス瓶や合成樹脂製ボトルを用いることができるが、内容物を収容する収容部と当該収容部に連なる口部とを有するものであれば、ボトル形状以外の種々の形状ないし材質のものを用いることができる。
注出キャップ20は、合成樹脂製となっており、本体筒部21と、この本体筒部21に対して図1中で下方側に一体且つ同軸に設けられる装着筒部22と、本体筒部21に対して図1中で上方側に一体且つ同軸に設けられる注出筒部23とを有している。注出キャップ20の外形は、装着筒部22が本体筒部21よりも大径の円筒状に形成され、注出筒部23が本体筒部21よりも小径の円筒状に形成された段付き筒状となっている。
装着筒部22の内周面には当該内周面から径方向内側に向けて突出する爪部22aが一体に設けられている。一方、口部12の先端部は、その外径が他の部分よりも小さい小径形状に形成され、その外周面には径方向外側に向けて突出する環状の係止凸部12aが一体に設けられている。注出キャップ20は、装着筒部22が口部12の小径形状の先端部の外側に嵌め合わされるとともに爪部22aが係止凸部12aにアンダーカット係合することにより、口部12に抜け止め保持された状態で装着されている。
なお、注出キャップ20は、爪部22aと係止凸部12aとのアンダーカット係合に替えて、例えば、ねじ結合等の他の手段によって口部12に装着する構成とすることもできる。
本体筒部21は口部12と同軸に配置されて当該口部12に対して図中上方に突出しており、その内側に容器本体10の収容部13に連なる空間を形成している。注出筒部23は内容物を外部に注出する部分であり、容器本体10の収容部13に収容された内容物は口部12と本体筒部21の内側を通って注出筒部23から外部に注出されることになる。
中栓部材30は口部12の開口に装着され、注出キャップ20との間に計量室Rを区画形成している。
例えば合成樹脂製とされる中栓部材30は固定部31と中栓本体部32とを備えている。固定部31は円環状に形成されており、その外周面において装着筒部22の内周面に嵌合するとともに注出キャップ20の本体筒部21の下端と口部12の先端との間に挟持されている。このように、中栓部材30は固定部31において口部12に固定されている。また、固定部31の上面には環状溝31aが設けられており、注出キャップ20の本体筒部21の下端部分がこの環状溝31aに液密に嵌合することにより、注出キャップ20と中栓部材30との組合せ部分からの内容物の漏れ出しが防止されるようになっている。
中栓本体部32は、固定部31から下方側に向けて一体に延びる段付きの有底筒状に形成され、口部12の開口を覆っている。つまり、この中栓本体部32により、注出キャップ20の内部が容器本体10の収容部13に対して仕切られて計量室Rが区画形成されている。
段付きに形成された中栓本体部32の下側部分はシール筒部32aとなっている。このシール筒部32aは、注出筒部23や口部12と同軸の有底円筒状に形成されている。シール筒部32aの下端側には、それぞれ当該シール筒部32aの側壁から底壁に亘って開口する一対の流出孔33が設けられている。容器本体10の収容部13に収容された内容物は、これらの流出孔33を通して計量室Rの内部に流入することができる。
なお、図示する場合では、中栓本体部32に一対の流出孔33を設けるようにしているが、内容物が流通できる少なくとも1つの流出孔33が設けられていれば、その個数ないし形状は種々変更可能である。
可動栓体40は、略円筒状に形成される栓体本体部41と、この栓体本体部41の下端から下方に向けて突出する円筒状のスカート部42及びスカート部42の内側において栓体本体部41の下端から下方に向けて突出する円筒状のガイド部43とが、互いに同軸且つ一体に形成された外形略円筒状に形成されている。可動栓体40は例えば合成樹脂製とすることができるが、金属等の他の材質で形成することもできる。なお、図1においては、便宜上、可動栓体40を半断面で示している。
可動栓体40は計量室Rの内部に配置されている。より具体的には、可動栓体40は、計量室Rの内部(注出キャップ20の内側)に注出筒部23と同軸に配置されるとともに、その栓体本体部41の先端側(図1中における上端側)の部分は注出筒部23の内側に配置されて注出筒部23から外部に突出している。なお、可動栓体40の注出筒部23の内側に配置される先端側部分は、注出筒部23の内径よりも小径に形成されており、可動栓体40の外周面と注出筒部23の内周面との間には所定の間隔が空けられている。また、可動栓体40は、中栓部材30に設けられた流出孔33を開放して収容部13に収容された内容物を計量室Rに充填可能とする計量位置(図3(a)に示す位置)と、流出孔33を閉塞するとともに計量室Rの内部の内容物を外部に注出可能とする注出位置(図1、図3(b)及び図3(c)に示す位置)との間で、注出筒部23の軸方向に沿って移動自在となっている。
なお、本実施の形態においては、栓体本体部41の先端を、可動栓体40の軸方向の移動位置に拘わらず、常に注出筒部23の先端から外部に突出させるように構成しているが、これに限らず、可動栓体40が注出位置となったときに栓体本体部41の先端を注出筒部23の先端と同一位置ないし注出筒部23の内部に位置させる構成とすることもできる。また、可動栓体40の先端を常に注出筒部23の先端から突出させた構成とした場合には、可動栓体40をより安定的に注出位置にまで移動させることができる。
可動栓体40には注出流路44が設けられている。注出流路44は栓体本体部41の軸心に当該軸心に沿って延びて設けられた縦孔部分を有しており、この縦孔部分の先端は外部に開口する流出口44aとなっている。また、注出流路44は縦孔部分に直交するとともに栓体本体部41の側壁を貫通する横孔部分を有しており、この横孔部分は栓体本体部41の側面に開口する流入口44bとなっている。図示する場合では、栓体本体部41には、それぞれ矩形の断面を有する3つの流入口44bが周方向に等間隔に並べて設けられている。これらの流入口44bは、可動栓体40が注出位置にあるときに計量室Rに連通可能となっている。したがって、可動栓体40が注出位置にあるときには、計量室Rが注出流路44を介して外部に連通されて計量室Rの内部の内容物が外部に注出可能な状態となる。
なお、図示する場合では、栓体本体部41に、それぞれ矩形の断面を有する3つの流入口44bを周方向に等間隔に並べて設けるようにしているが、これに限らず、例えばそれぞれ矩形の断面を有する4つの流入口44bを周方向に等間隔に並べて設けるなど、栓体本体部41に設ける流入口44bの形状や設置数等は種々変更可能である。
中栓部材30にはシール筒部32aの底壁内面から上方に向けて注出筒部23や口部12と同軸に突出する支持突起34が一体に設けられており、ガイド部43が支持突起34の外側に該支持突起34に対して軸方向に移動自在に係合している。このように、可動栓体40を、支持突起34に支持されつつ当該支持突起34に案内されて注出筒部23の軸方向に沿って移動する構成とすることにより、可動栓体40をより確実に計量位置と注出位置との間で移動させることができる。なお、本実施の形態では、支持突起34を円柱状に形成し、円筒状に形成したガイド部43を支持突起34の外側に係合させるようにしているが、支持突起34を円筒状に形成し、円柱状に形成したガイド部43を支持突起34の内側に係合させる構成とすることもできる。
可動栓体40のスカート部42の外径はシール筒部32aの内径よりも僅かに小さく形成されており、またスカート部42の下端には下方に向けて徐々に拡径する環状の傘状シール45が一体に設けられている。
可動栓体40が計量位置となると、傘状シール45がシール筒部32aに対して上方に離れて流出孔33が計量室Rに対して開放される。したがって、可動栓体40を計量位置とし、定量注出容器1を胴部11に対して口部12が下方側となる倒立姿勢とすることにより、容器本体10の収容部13に収容されている内容物を、流出孔33を通して計量室Rに充填ないし流入させることができる。
一方、可動栓体40が注出位置となると、傘状シール45が中栓部材30のシール筒部32aの内周面に弾性的に当接して流出孔33が可動栓体40により計量室Rに対して閉塞された状態とされる。したがって、定量注出容器1を倒立姿勢としたまま可動栓体40を注出位置とすることにより、容器本体10の収容部13に収容されている内容物がさらに計量室Rの内部に充填されてくることを防止することができる。これにより、過度の量の内容物を注出させることなく、計量室Rの内部の計量された一定量の内容物のみを、注出筒部23から外部に小分けに注出させることができる。なお、可動栓体40は、そのガイド部43の下端が、支持突起34の根元に設けられたリブ状部分に当接することにより、その注出位置の側のストローク端が規定されるようになっている。
開閉筒体50は、例えば合成ゴムやエラストマー等の弾性体により、被覆筒部51、ストッパ部52及び筒状先端部53が一体に形成された構成となっている。
被覆筒部51は可動栓体40と同軸の円筒状に形成され、可動栓体40の栓体本体部41の外周に装着されて3つの流入口44bの全てを覆っている。すなわち、通常状態においては、3つの流入口44bは何れも被覆筒部51によって閉塞されて計量室Rとの連通が遮断されている。なお、計量室Rの内部の内容物が外部に漏れ出すことがなければ、被覆筒部51と可動栓体40との間や被覆筒部51と注出筒部23との間に隙間があってもよい。
被覆筒部51の流入口44bに対応する位置には、それぞれ開閉スリット54が設けられている。これら3つの開閉スリット54は、それぞれ注出筒部23や可動栓体40の軸方向に沿って真っ直ぐに延びるとともに被覆筒部51を径方向に貫通している。被覆筒部51がストッパ部52と筒状先端部53との間で軸方向間隔を狭めつつ拡径するように弾性変形すると、開閉スリット54が周方向に開いて流入口44bが計量室Rに連通される。なお、開閉スリット54は、軸方向に沿って真っ直ぐに延びる形状に限らず、例えば十字形状などの他の形状とすることもできる。また、開閉スリット54を設ける位置や個数も種々変更可能である。例えば、被覆筒部51の内面または可動栓体40の外面の少なくとも何れか一方に周方向に延びる周溝を設け、この周溝内に開閉スリット54または流入口44bを設けた場合には、可動栓体40に設けられる流入口44bと開閉スリット54の個数や周方向位置があっていなくてもよい。
ストッパ部52は、被覆筒部51の図1中で下方側となる基端に一体に設けられている。ストッパ部52は、下方に向けてテーパ状に外径が拡大して被覆筒部51よりも大径の筒状に形成されており、その下端内周面には段差溝52aが設けられている。ストッパ部52は、この段差溝52aにおいて可動栓体40のスカート部42の上端部分に係合し、栓体本体部41とスカート部42との間に設けられた上向きの段差面47に軸方向から当接している。これにより、ストッパ部52は可動栓体40に対する軸方向下側への移動が規制されている。
筒状先端部53は被覆筒部51の図1中で上方側となる先端に一体に設けられている。筒状先端部53は被覆筒部51と略同径の円筒状に形成され、可動栓体40の先端よりも大きく注出筒部23から外方に向けて軸方向に突出している。筒状先端部53の先端部分には内向きに曲げられた内向き突起53aが一体に設けられている。内向き突起53aと可動栓体40の先端との間には軸方向に向けて間隔が空けられており、この間隔の分だけ、つまり内向き突起53aが可動栓体40の先端に当接するまで、筒状先端部53は栓体本体部41の外周面に沿って計量室Rの側に向けて軸方向に移動可能である。
被覆筒部51及び筒状先端部53の径方向厚み寸法は、可動栓体40の外周面と注出筒部23の内周面との径方向間隔よりも僅かに小さくされており、可動栓体40の軸方向への移動を妨げることなく注出筒部23と可動栓体40との隙間からの内容物の流出を防止することができるようになっている。被覆筒部51及び筒状先端部53は可動栓体40の外周面と注出筒部23の内周面との間で、これら単独でまたは可動栓体40とともに軸方向に移動自在である。なお、被覆筒部51は、注出筒部23と可動栓体40との間で軸方向に移動可能であれば、その径方向厚み寸法が可動栓体40の外周面と注出筒部23の内周面との径方向の間隔と等しくされていてもよい。
本実施の形態においては、開閉筒体50の筒状先端部53を、開閉筒体50の軸方向の移動位置に拘わらず、常に注出筒部23の先端から外部に突出させるように構成しているが、これに限らず、開閉筒体50の筒状先端部53が可動栓体40の側に向けて押し込まれたときに、その先端を注出筒部23の先端と同一位置に位置させる構成とすることもできる。なお、開閉筒体50の筒状先端部53を注出筒部23の先端から常に突出させた構成とした場合には、開閉筒体50をより安定的に可動栓体40の側に向けて押し込むことができる。
オーバーキャップ60は、例えば樹脂材料により有頂筒状に形成されている。オーバーキャップ60の周壁内周面には雌ねじ61が設けられ、この雌ねじ61が口部12の外周面に設けられた雄ねじ12bにねじ結合することにより、オーバーキャップ60は口部12に着脱自在に装着されて注出キャップ20を覆っている。
オーバーキャップ60の頂壁の内面には係合部62が一体に設けられている。係合部62は筒状に形成され、オーバーキャップ60の頂壁の内面から下方に向けて突出している。また、係合部62の先端側の外周面には環状の係止凹溝62aが設けられ、この係止凹溝62aに対応して栓体本体部41の先端側の内周面つまり注出流路44の内周面には被係止凸部46が一体に形成されている。
オーバーキャップ60が口部12に装着された状態では、被係止凸部46が係止凹溝62aに着脱自在にアンダーカット係合し、注出位置にある可動栓体40がオーバーキャップ60に着脱自在に保持された状態とされる。また、オーバーキャップ60の頂壁の内面に設けられた閉塞筒63によって注出筒部23の開口が閉塞される。
この状態からオーバーキャップ60が口部12から取り外されると、可動栓体40は係合部62に保持されてオーバーキャップ60とともに上方に引き上げられ、図2に示すように、注出位置から計量位置にまで移動する。このような構成により、オーバーキャップ60を口部12から取り外すだけの簡単な操作で、可動栓体40を注出位置から計量位置に容易に移動させることができる。なお、可動栓体40は、そのスカート部42の上端部分が、注出筒部23の下端に当接した状態の開閉筒体50のストッパ部52の内面に当接することにより、その計量位置の側のストローク端が規定されるようになっている。また、可動栓体40が注出位置から計量位置にまで移動した状態からさらにオーバーキャップ60を上方に引き上げることで、被係止凸部46と係止凹溝62aとの係合を解除して、オーバーキャップ60を容器本体10から取り外すことができる。
次に、図2、図3を参照しつつ、このような構成の定量注出容器1から計量室Rで計量された一定量の内容物を小分けに注出して被塗布面Sに塗布する手順について説明する。
定量注出容器1を使用する際には、まず、容器本体10の口部12からオーバーキャップ60を取り外す。オーバーキャップ60を口部12から取り外すと、図2に示すように、可動栓体40はオーバーキャップ60によって上方に引き上げられて計量位置とされる。可動栓体40が計量位置となると、可動栓体40の傘状シール45がシール筒部32aから離れて流出孔33が開放されて容器本体10の収容部13が計量室Rに連通される。
次に、図3(a)に示すように、定量注出容器1を胴部11に対して口部12が下方側となる倒立姿勢とする。これにより、容器本体10の収容部13に収容されている液状の内容物が流出孔33を通して計量室Rに充填される。このとき、弾性体により形成された開閉筒体50のストッパ部52が注出筒部23と可動栓体40との間に挟持されて注出筒部23と可動栓体40との間の隙間がシールされているので、計量室Rに充填された内容物の外部への漏れ出しが防止される。
なお、計量室Rに内容物が満量まで充填されたことを容易に確認できるようにするために、注出キャップ20を透明な材質で形成することもできる。
計量室Rが満量に満たされるまで当該計量室Rに内容物が充填されると、次に、図3(b)に示すように、定量注出容器1を倒立姿勢としたまま開閉筒体50の筒状先端部53の先端を被塗布面Sに押し付ける。筒状先端部53の先端が被塗布面Sに押し付けられると、その押付け力により可動栓体40が開閉筒体50とともに計量位置から注出位置にまで移動する。そして、可動栓体40が注出位置となった後、さらに筒状先端部53の先端を被塗布面Sに押し付けると、筒状先端部53は、その内向き突起53aが可動栓体40の先端に当接するまで、栓体本体部41の外周面に沿って計量室Rの側に向けて栓体本体部41に対して軸方向に移動する。このとき、ストッパ部52により被覆筒部51の軸方向への移動は規制されているので、筒状先端部53が計量室Rの側に向けて軸方向に移動すると、被覆筒部51がストッパ部52と筒状先端部53との間で軸方向寸法を縮小させるように拡径方向に弾性変形する。可動栓体40が注出位置にあるときには、開閉スリット54は、その少なくとも一部が注出筒部23の下端よりも下方に位置するので、開閉スリット54が周方向に開かれると、計量室Rが開閉スリット54を介して流入口44bに連通されることになり、計量室Rの内部の内容物を注出流路44を介して可動栓体40の先端に設けられた流出口44aから外部に注出させることができる。
次に、図3(c)に示すように、筒状先端部53を被塗布面Sから引き離すと、可動栓体40が注出位置となったまま、被覆筒部51がその弾性力によって開閉スリット54を閉じる元の形状に復元し、筒状先端部53は内向き突起53aが可動栓体40の先端から離れる元の位置にまで移動する。そして、定量注出容器1を倒立姿勢とした状態で、開閉筒体50を被塗布面Sに繰り返し押し付けることにより、流入口44bを開閉スリット54により開閉させ、計量室Rで計量した一定量の内容物を流出口44aから小分けに注出させることができる。したがって、被覆筒部51を、その塗布箇所を移動させながら繰り返し頭皮等の被塗布面Sに押し付けることで、計量室Rで計量された内容物を流出口44aから小分けに注出させて被塗布面Sの広い範囲に塗布することができる。
このとき、開閉筒体50を被塗布面Sに押し付けると、開閉筒体50の筒状先端部53は被覆筒部51が軸方向寸法を縮小させるように拡径方向に弾性変形することによって軸方向に向けて移動して計量室Rの側に押し込まれることになるので、開閉筒体50の被塗布面Sに向けた押し付け力が被覆筒部51の弾性変形によって緩和されることになる。これにより、被塗布面Sに繰り返し押し付けられる開閉筒体50が被塗布面Sに与える刺激を低減させて、その塗布感を高めることができる。
内容物の塗布の終了後は、定量注出容器1を正立姿勢に戻し、オーバーキャップ60を口部12に装着することにより、係合部62の係止凹溝62aを可動栓体40の被係止凸部46に係合させつつ注出筒部23の開口を閉塞筒63によって閉塞することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、定量注出容器1を、液状の薬剤を内容物として収容し、当該内容物を使用者の皮膚等の被塗布面Sに一定量ずつ小分けに注出させる用途に用いられるものとして例示したが、具体的には、医薬品、医薬部外品、化粧液、洗剤などの他の内容物を収容する用途に用いることもできる。
さらに、可動栓体40は、オーバーキャップ60の係合部62に係合してオーバーキャップ60の取り外しにより注出位置から計量位置に移動される構成とされているが、これに限らず、オーバーキャップ60を取り外した後、手動で注出位置から計量位置に切り替えられる構成とすることもできる。
さらに、前記実施の形態においては、筒状先端部53に内向き突起53aを設けた構成としているが、筒状先端部53に内向き突起53aを設けない構成とすることもできる。この場合、可動栓体40は、筒状先端部53が被塗布面Sに押し付けられて注出筒部23の内側に押し込まれたときに被塗布面Sに当接して計量位置から注出位置に向けて移動することになる。
1 定量注出容器
10 容器本体
11 胴部
12 口部
12a 係止凸部
12b 雄ねじ
13 収容部
14 肩部
20 注出キャップ
21 本体筒部
22 装着筒部
22a 爪部
23 注出筒部
30 中栓部材
31 固定部
31a 環状溝
32 中栓本体部
32a シール筒部
33 流出孔
34 支持突起
40 可動栓体
41 栓体本体部
42 スカート部
43 ガイド部
44 注出流路
44a 流出口
44b 流入口
45 傘状シール
46 被係止凸部
47 段差面
50 開閉筒体
51 被覆筒部
52 ストッパ部
52a 段差溝
53 筒状先端部
53a 内向き突起
54 開閉スリット
60 オーバーキャップ
61 雌ねじ
62 係合部
62a 係止凹溝
63 閉塞筒
R 計量室
S 被塗布面

Claims (3)

  1. 内容物を収容する収容部と該収容部に連なる口部とを備えた容器本体と、
    内容物を注出する注出筒部を備え、前記口部に装着される注出キャップと、
    内容物の流出孔を備え、前記口部の開口に装着されて前記注出キャップとの間に計量室を区画形成する中栓部材と、
    前記計量室に配置され、前記流出孔を開放して前記収容部に収容された内容物を前記計量室に充填可能とする計量位置と前記流出孔を閉塞するとともに前記計量室の内部の内容物を外部に注出可能とする注出位置との間で前記注出筒部の軸方向に沿って移動自在の可動栓体と、
    前記可動栓体に設けられ、前記可動栓体の先端に開口する流出口と前記可動栓体の側面に開口して該可動栓体が前記注出位置にあるときに前記計量室に連通可能な流入口とを備えた注出流路と、
    弾性体により前記可動栓体と同軸の筒状に形成され、該可動栓体に装着されて前記流入口を覆う被覆筒部と、前記被覆筒部の基端に一体に設けられ、前記可動栓体に係合して該可動栓体に対する軸方向への移動が規制されるストッパ部と、前記被覆筒部の先端に一体に設けられ、前記可動栓体の先端よりも大きく前記注出筒部から突出する筒状先端部と、前記被覆筒部に設けられた開閉スリットとを備えた開閉筒体と、を有することを特徴とする定量注出容器。
  2. 前記中栓部材に前記注出筒部と同軸に支持突起が設けられ、
    前記可動栓体が該支持突起に対して軸方向に相対移動自在に係合するガイド部を備えている、請求項1に記載の定量注出容器。
  3. 前記口部に装着されて前記注出キャップを覆うオーバーキャップを有し、
    前記オーバーキャップに該オーバーキャップが前記口部に装着されたときに前記可動栓体の先端に着脱自在に係合する係合部が設けられている、請求項1または2に記載の定量注出容器。
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