JP2017197156A - 補助車輪ユニット、台車ユニットおよび寝台装置 - Google Patents

補助車輪ユニット、台車ユニットおよび寝台装置 Download PDF

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Takuro Hatsukari
卓郎 初雁
佳宜 石橋
Yoshinobu Ishibashi
佳宜 石橋
宏暢 前澤
Hironobu Maesawa
宏暢 前澤
克芳 野村
Katsuyoshi Nomura
克芳 野村
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Abstract

【課題】補助車輪を備えていない台車の直進性および操作性を高めることができる補助車輪ユニットの提供を目的とする。
【解決手段】3つ以上のキャスタを備えた台車に着脱可能に固定される支持部20と、支持部20に、直進可能に支持された補助車輪11と、を備え、支持部20が台車に固定された状態で、補助車輪11の少なくとも一部が、平面視で3つ以上のキャスタの内側に配置される、補助車輪ユニット1。
【選択図】図5

Description

本発明は、補助車輪ユニット、台車ユニットおよび寝台装置に関する。
寝台装置などに採用されている台車は、移動および方向転換の自由度を高めるために各キャスタ部が旋回自在に支持されている。このような台車は、直進走行時に進行方向に対して左右に振れやすい。このため、台車の下側中央に旋回が抑制されたステアリングキャスタを設けることが知られている(特許文献1など)。このようなステアリングキャスタ(以下、補助車輪)は、台車の直進性を高めるとともに、台車の方向転換の中心となりかじ取り操作を容易とする。
特開平8−56780号公報
ベッドは、エレベータ内や居室内で左右方向に移動される場合もあるため、補助車輪は床面に接触および離脱させることを可能とすることが望まれる。このため、補助車輪は、台車に対して上下方向に一定の設置スペースを必要とする。したがって、補助車輪は、例えば低床型のベッドに採用が困難であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、補助車輪を備えていない台車の直進性および操作性を高めることができる補助車輪ユニットの提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の一態様に係る補助車輪ユニットは、3つ以上のキャスタを備えた台車に着脱可能に固定される支持部と、前記支持部に、直進可能に支持された補助車輪と、を備え、前記支持部が前記台車に固定された状態で、前記補助車輪の少なくとも一部が、平面視で前記3つ以上のキャスタの内側に配置される。
上記態様に係る補助車輪ユニットは、支持部において台車に固定することができ補助車輪により、台車が進行方向左右に振れることを抑制して、台車の操作性および直進性を高めることができる。
また、上記態様によれば、補助車輪ユニットは、着脱可能である。このため、従来、補助車輪の採用が困難とされていた低床型ベッドに対して、寝台部を上昇させた状態で選択的に補助車輪ユニットを取り付けることができる。
また、上記態様によれば、補助車輪が平面視で3つ以上のキャスタの内側に配置される。補助車輪は、台車の方向転換時に回転中心となる。したがって、補助車輪をキャスタの内側とすることで、例えば、補助車輪を平面視で台車の外側に配置する場合などに比べて、回転中心に対する各キャスタの距離を短くすることができ、回転時に台車が大回りしにくくなる。これにより、台車の操作性を高めることができる。
(2)上記(1)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記補助車輪は前記支持部に直進可能に支持され、前記支持部は前記台車のフレーム基部の任意の場所に取り付けることができ、補助車輪は寝台装置の前後方向の中心かつ左右方向の中心にある、構成を採用してもよい。
この構成によれば、補助車輪ユニットを装着した台車の操作性を高めることができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記補助車輪を下方に付勢可能な弾性体を備え、前記支持部が前記台車に固定された状態で、前記弾性体が前記補助車輪を床面に押しつける、構成を採用してもよい。
この構成によれば、補助車輪ユニットを台車に取り付けることで、隙間調整をすることなく補助車輪を床面に接触させることができる。また、弾性体の弾性力により、補助車輪が床面から十分な垂直抗力を受け、補助車輪と床面との間の進行方向横側の摩擦力を十分に作用させることができる。これにより、台車の操作性および直進性を高めることができる。加えて、弾性体は、床面の凹凸等に起因する台車の振動および衝撃を吸収するとともに、床面の凹凸に起因する垂直抗力の変動を小さくして安定した摩擦力を得ることができるため、走行時の台車の安定性を高めることができる。
(4)上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記補助車輪と前記支持部との間に介在して前記補助車輪を支持し、前記支持部に対して上下方向に延びる中心軸周りの周方向に旋回可能に連結された旋回部と、 前記旋回部を前記周方向に旋回させる操作部と、を備える、構成を採用してもよい。
この構成によれば、操作部を操作することで旋回部とともに補助車輪を回転させることが可能となる。これにより、補助車輪の進行方向を変えることができ、より柔軟な台車の操作が可能となる。
(5)上記(4)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記旋回部には、上下方向に傾斜しながら前記周方向に沿って形成されたカム溝が設けられ、前記支持部は、前記カム溝内に延びる支持軸を有し、前記旋回部の回転に伴い前記支持軸が前記カム溝内を前記周方向に相対的に滑動し、前記旋回部および前記補助車輪が上下方向に移動する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、支持軸とカム溝との相対的な運動により旋回部は回転とともに上下に移動する。したがって、操作部を操作することにより、補助車輪を床面から離脱させることできる。
(6)上記(5)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記旋回部は、互いに傾斜方向が逆転し最下点で連続する2つの前記カム溝を有する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、支持軸が連続する2つのカム溝の2つの最上点にそれぞれ到達した状態で、補助車輪をそれぞれ異なる進行方向に向けて床面に接触させることができる。また、2つのカム軸は、最下点で連続するため、補助車輪の向きを変える際に、補助車輪を上下方向に移動させて床面から離脱させることができる。これにより、小さな操作力で操作することが可能となる。
(7)上記(4)〜(6)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記操作部は、前記旋回部とともに回転する第1の傘歯車と、前記第1の傘歯車と噛み合い、水平方向に延びる軸周りに回転可能な第2の傘歯車と、前記第2の傘歯車を回転させる操作レバーと、を有する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、水平方向に延びる軸中心に操作レバーを回転操作することで、補助車輪の向きを変えることができ、操作が容易となる。また、第2の傘歯車と操作レバーとを繋ぐ操作軸を設けることで、操作軸の配置および長さに応じて、操作レバーを医療従事者(介護者および介助者を含む)が操作しやすい位置に自由に配置することができる。
(8)上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記補助車輪と前記支持部との間に介在して前記補助車輪を支持し、前記支持部に対して上下方向に延びる中心軸周りの周方向に旋回可能に連結された旋回部を備え、前記補助車輪は、同軸上に並んで一対設けられ、一対の前記補助車輪には、それぞれ駆動モータが接続されている、構成を採用してもよい。
この構成によれば、一対の駆動モータにより一対の補助車輪を逆方向に動作させることで、補助車輪の進行方向を旋回させることができる。
(9)上記(1)〜(8)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、前記支持部は、前記フレーム基部間に架設される梁部と、前記梁部の両端にそれぞれ位置する一対の固定部と、を有し、 一対の前記固定部は、互いに逆方向に開口するU字形状を有し前記フレーム基部を嵌め込んで前記台車に固定される、構成を採用してもよい。
この構成によれば、梁部がフレーム基部同士の間に配置され、梁部の両端の固定部においてフレーム基部の上下を挟んでフレーム基部を支持する。したがって、支持部は、フレーム基部に対する上下方向の固定の確実性を高めることができる。
(10)上記(9)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記支持部は、一対の前記固定部同士を互いに離間させる方向に付勢可能な支持部弾性体を有する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、一対の固定部同士が互いに近接可能であるため、一対のフレーム基部同士の間に、支持部弾性体を圧縮して挿入することで、容易な取り付けが可能となる。加えて、支持部は、フレーム基部の間で支持部弾性体により突っ張った状態となる。これにより、一対のフレーム基部の対向面における摩擦力により、上下方向のみならず前後方向に対しても固定できる。
(11)上記(9)又は(11)に記載の補助車輪ユニットにおいて、一対の前記固定部のうち何れか一方又は両方は、前記梁部の長さ方向に対して直交する搖動軸を中心として搖動可能である、構成を採用してもよい。
この構成によれば、固定部を搖動可能とすることで、固定部のU字形状の開口内にフレーム基部に挿入する作業性が高まり、容易な取り付けを可能とする。
(12)上記(1)〜(8)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、前記支持部は、前記フレーム基部の下側に挿入される下フレームと、前記下フレームに対して前記補助車輪を下方に移動させるリンク機構と、を有し、前記リンク機構の動作に伴い前記補助車輪が降下して床面に接触し、前記下フレームが前記補助車輪に対し上方に移動し前記フレーム基部の下面に接触する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、補助車輪と下フレームとを床面とフレーム基部との間で反発させて台車に固定することができる。
(13)上記(12)に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記支持部は、一対の前記フレーム基部の内側面にそれぞれ接触する一対の接触部を有し、前記接触部のうち、少なくとも一方は、前記リンク機構により前記フレーム基部の内側面から離間可能である、構成を採用してもよい。
この構成によれば、一方の接触部をフレーム基部の内側面から離れた状態から接触させることで、一対の接触部を一対のフレーム基部の間で反発させて台車に固定できる。
(14)上記(1)〜(8)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットによれば、前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、前記支持部は、前記フレーム基部に嵌る開口が設けられた固定部と、操作レバーに接続されたリンク機構と、前記リンク機構の動作に伴い前記固定部の開口に移動し前記開口を閉塞する閉塞部と、を有する、構成を採用してもよい。
この構成によれば、操作レバーを操作することで、固定部の開口を閉塞して、固定部からフレーム基部が離脱することを抑制して、台車への固定の確実性を高めることができる。
(15)上記(1)〜(14)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットにおいて、前記補助車輪を駆動する駆動装置を備えた、構成を採用してもよい。
この構成によれば、補助車輪を駆動させることで、台車の移動に力を要することがなく、医療従事者の負担を軽減することができる。
(16)本発明の一態様に係る台車ユニットは、3つ以上のキャスタを備えた前記台車と、(1)〜(15)の何れか一項に記載の補助車輪ユニットと、を備え、前記支持部が前記台車に固定され、前記補助車輪の少なくとも一部が、平面視で前記3つ以上のキャスタの内側に配置される。
この構成によれば、操作性および直進性を高めた台車を提供できる。
(17)本発明の一態様に係る寝台装置は、(14)に記載の台車ユニットを備える。
この構成によれば、移動時の操作性および直進性が優れた寝台装置を提供できる。
本発明によれば、補助車輪を備えていない台車の直進性および操作性を高めることができる。
第1実施形態の補助車輪ユニットが取り付けられた寝台装置の斜視図である。 上昇状態の寝台装置の模式的な側面図である。 低床状態の寝台装置の模式的な側面図である。 第1実施形態の補助車輪ユニットの平面図である。 第1実施形態の補助車輪ユニットの正面図であり、部分的に断面を取った図である。 第1実施形態の補助車輪ユニットのキャスタ部、旋回部、および操作部の斜視図である。 第2実施形態の補助車輪ユニットが取り付けられた寝台装置の斜視図である。 第2実施形態の補助車輪ユニットにおいて、旋回部およびキャスタ部の拡大斜視図である。 第2実施形態の補助車輪ユニットにおいて、旋回部およびキャスタ部の拡大斜視図である。 第2実施形態のキャスタ部を旋回させる際の、位置決めプレートと一対の棒体との位置関係を示す図である。 変形例1の補助車輪ユニットを上側から見た概略模式図である。 図11におけるXII方向からの矢視図である。 変形例2の補助車輪ユニットを上側から見た概略模式図である。 図13におけるXIV方向からの矢視図である。 変形例3の補助車輪ユニットを上側から見た概略模式図である。 図15におけるXVI方向からの矢視図である。 変形例4の補助車輪ユニットを上側からみた概略模式図である。 図17におけるXVIII方向からの矢視図である。 第3実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第3実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第3実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第3実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第4実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第4実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第4実施形態の補助車輪ユニットを寝台装置に取り付ける手順を示す模式図である。 第4実施形態の補助車輪ユニットを平行に降下させる降下装置を示す模式図である。
実施形態に係る補助車輪ユニットを、図面に基づいて以下に説明する。
なお、各図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
また、補助車輪ユニットが取り付けられる寝台装置を示す各図において、矢印Hは人(使用者)が寝る際に頭側となる向きを示し、また矢印Fは人が寝る際に足側となる向きを示している。以下の説明においては、矢印H、Fの方向である前後方向に対して直交する水平方向を左右方向と言う場合が有る。前後方向および左右方向は、何れも水平方向に沿う方向であるとともに、互いに直交する方向である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の補助車輪ユニット1が取り付けられた寝台装置60の斜視図である。図1に示すように、補助車輪ユニット1は、寝台装置60に固定されて使用される。
(寝台装置)
補助車輪ユニット1が固定された寝台装置60について説明する。
本実施形態の寝台装置60は、寝台部61と、寝台部61を昇降可能な昇降装置65と、台車70と、を備えた移動式のベッド又はストレッチャである。このような寝台装置60は、例えば、医療環境下(介護環境下を含む)において利用される。なお、ここで示す寝台装置60は、補助車輪ユニット1を固定するための台車70を備えた構造体の一例である。補助車輪ユニット1の固定対象となる構造体は、台車70を備えること以外に限定されず、台車そのものであってもよい。
寝台装置60は、使用者(例えば患者、被介護者)を支持する寝台部61と、複数(4つ)の移動用キャスタ(キャスタ)73を有する台車70と、寝台部61と台車70との上下方向の間に位置し寝台を昇降させる昇降装置65と、を備える。また、台車70には、補助車輪ユニット1が着脱可能に固定される。
台車70および補助車輪ユニット1は、台車ユニット80を構成する。換言すると、台車ユニット80は、台車70と補助車輪ユニット1とを備える。また、寝台装置60は、台車ユニット80を備える。
寝台部61は、メインフレーム62と、メインフレーム62の上側に位置するベッドボトム63と、メインフレーム62の前後の端部からそれぞれ立設するボード64と、を有する。寝台部61は、平面視した場合に左右方向よりも前後方向に長い。
ベッドボトム63上には、図示略のマットレスを介して使用者が横たわる。ベッドボトム63は、人体の各部位に応じて区画されている。ベッドボトム63は、例えば、背ボトム63a、腰ボトム63b、膝ボトム63cおよび足ボトム63dから構成されている。各ボトム63a〜63dは図示略の起伏機構によって起伏調節可能に構成されている。
ボード64は、医療従事者(介護者および介助者を含む)が、寝台装置60を移動させる際に、手を添えて押す部分として使用することができる。
台車70は、枠体75と、4つの移動用キャスタ73と、を有する。
枠体75は、水平面内において平行に延びる一対の第1のフレーム基部71と、第1のフレーム基部71と直交して配置され第1のフレーム基部71に連結された一対の第2のフレーム基部72と、を有する。枠体は、一対の第1のフレーム基部71および一対の第2のフレーム基部72により平面視矩形状の枠を構成している。第1のフレーム基部71は、横断面矩形状を有する。一対の第1のフレーム基部71は、互いに内側を向いて対向する対向面71aを有する。
移動用キャスタ73は、一対の第1のフレーム基部71の長さ方向の両端に設けられている。移動用キャスタ73は、上下方向に延びる旋回転軸J73を中心として、旋回自在である。
昇降装置65は、一対の第1リンク機構66aと、一対の第2リンク機構66bと、第1リンク機構66aおよび第2リンク機構66bを作動させる直動アクチュエータ(図示略)とを有する。一対の第1リンク機構66aは、使用者の頭側において、それぞれ左右方向両側に位置する。一方で、一対の第2リンク機構66bは、使用者の足側において、それぞれ左右方向両側に位置する。
図2および図3は、寝台装置60の模式的な側面図であり、図2は、寝台部61が上昇した上昇状態を示し、図3は、寝台部61が最も下側まで下降した低床状態を示す。図2および図3に示すように、昇降装置65は、台車70に対して寝台部61を昇降させることができる。
また、昇降装置65は、第1リンク機構66aによる昇降高さと第2リンク機構66bによる昇降高さを異ならせることで、寝台部61を前後に傾斜させることができる。
(補助車輪ユニット)
図4は、一実施形態の補助車輪ユニット1の平面図であり、図5は、部分的に断面を取った補助車輪ユニット1の正面図である。
補助車輪ユニット1は、補助車輪11を有するキャスタ部10と、キャスタ部10を支持する旋回部40と、寝台装置60に着脱可能に固定される支持部20と、旋回部40と接続された操作部50と、を有する。支持部20は、旋回部40を介してキャスタ部10を支持する。
以下、各部についてより詳細に説明する。
(支持部)
図1に示すように、支持部20は、寝台装置60の台車70に着脱可能に固定されている。支持部20は、補助車輪11を上側から支持する。
支持部20は寝台装置60の台車70の第1のフレーム基部71の長さ方向の任意の場所に取り付けることができる。また、旋回部40は寝台装置60の左右方向の中心位置に限定されず、左右方向のいずれの位置であってもよい。
しかしながら、補助車輪11は寝台装置60の前後方向の中心かつ左右方向の中心に位置させることが好ましい。これにより、補助車輪ユニット1を取り付けた寝台装置60の操作性を高めることができる。
なお、第1のフレーム基部71には、支持部20の取り付け位置を明示するためのシールなどによるマーキングを施してもよい。これにより、補助車輪ユニット1を取り付け作業において、簡単な位置合わせによって、補助車輪11を寝台装置60の前後方向の中心に位置させることができる。また、支持部20の固定部30A、30Bに突起を設け、フレーム基部71に孔を明けることで、物理的に取り付ける箇所を限定してもよい。
図5および図6に示すように、支持部20は、一方向(左右方向)に直線的に延びる梁部21と、梁部21の両端にそれぞれ位置する一対の固定部30A、30Bと、梁部21の長さ方向に伸縮可能な第2のコイルバネ(支持部弾性体)23と、を有する。第2のコイルバネ23は、一対の固定部30A、30Bを互いに離間させる方向に付勢可能である。なお、一対の固定部30A、30Bを第1のフレーム基部71に固定可能である場合には、第2のコイルバネ23を省略してもよい。
梁部21は、台車70の一対の第1のフレーム基部71同士の間で第1のフレーム基部71に直交して配置されている。梁部21には、長手方向両側の端部として、第1端部21aと第2端部21bとを有する。梁部21の長さ方向中央には、軸受部59を介し旋回部40が取り付けられている。すなわち、梁部21は、旋回部40を回転可能に支持する。梁部21は、例えば横断面矩形状を有する。梁部21の上面には、後段に説明する操作部50の操作軸53を回転可能に支持する複数(3つの)の支持片29が設けられている。支持片29は、板形状を有している。複数の支持片29は、梁部21の長さ方向に対して板面を直交させて、梁部21の長さ方向に沿って並ぶ。複数の支持片29には、操作軸53を挿通させる貫通孔(図示略)が設けられている。貫通孔には、操作軸53を回転可能に支持する軸受が設けられていてもよい。
図5に示すように、梁部21には、補助車輪ユニット1の移動時に使用する運搬用棒体8を固定するための貫通孔(孔)21cが設けられている。貫通孔21cは、梁部21を上下に貫通する。貫通孔21cは、梁部21の第1端部21a側に設けられている。
梁部21は、後段において説明する旋回部40の外周溝47(第1のカム溝47aおよび第2のカム溝47b)に挿入される支持軸25(図5参照)を有する。支持軸25は、梁部21の内側面から水平方向に突出する。本実施形態において支持軸25は、円柱状のピンである。支持軸25は、外周溝47に接触して旋回部40の回転に伴い旋回部40を上下に移動させる。
梁部21の第1端部21aには、第2のコイルバネ23を介して第1の固定部30Aが取り付けられている。また、第2端部21bには、第2の固定部30Bが直接的に固定されている。
梁部21は、第1端部21aにおいて、第2のコイルバネ23の端部と接触して第2のコイルバネ23の反力を受けるバネ支持面22と、バネ支持面22の上端および下端から梁部21の長さ方向に沿って延びる一対の端板部24と、を有する。図4に示すように、端板部24には、梁部21の長さ方向に延び板面方向に貫通する長孔26が設けられている。
図5に示すように、第1の固定部30Aおよび第2の固定部30Bは、押圧片31と上係止片32と下係止片33とをそれぞれ有し、互いに逆方向に開口するU字形状を構成する。一対の固定部30A、30Bは、U字形状の開口内に第1のフレーム基部71を嵌め込むことで台車70に固定される。
押圧片31は、上下方向に延び第1のフレーム基部71の対向面71aと向き合って配置される。押圧片31は、対向面71aと向き合う面に貼り付けられたクッション材31aを有する。上係止片32は、押圧片31の上端から梁部21の長さ方向外側に向かって突出する。また、下係止片33は、押圧片31の下端から梁部21の長さ方向外側に突出する。上係止片32と下係止片33とは、互いに平行に延びている。上係止片32と下係止片33との上下方向の距離は、第1のフレーム基部71の上下寸法より若干大きい。これにより、上係止片32および下係止片33が、第1のフレーム基部71を上下から挟んで、第1の固定部30A又は第2の固定部30Bが第1のフレーム基部71から離脱することを抑制できる。
第1の固定部30Aの押圧片31には、第1のフレーム基部71と反対側に延びる一対の固定部支持体35が固定されている。一対の固定部支持体35は、互いに平行であり上下方向に対向する。一対の固定部支持体35には、上下方向に延びる搖動軸36が固定されている。搖動軸36は、梁部21の一対の端板部24にそれぞれ設けられた長孔26に挿入されている。また、搖動軸36は、第2のコイルバネ23の端部と接触して第2のコイルバネ23の反力を受ける。
第1の固定部30Aは、搖動軸36が、第2のコイルバネ23を圧縮しながら、長孔26内において梁部21の長さ方向に沿って移動することで、第2の固定部30Bに近接可能である。すなわち、一対の固定部30A、30B同士は、互いに近接可能に構成されており、第2のコイルバネが、一対の固定部30A、30B同士を互いに離間させる方向に押圧する。
本実施形態の支持部20によれば、U字形状の固定部30A、30Bの開口内に第1のフレーム基部71を挿入した状態で一対の第1のフレーム基部71同士の間に配置される。したがって、梁部21の両端の固定部30A、30Bにおいて第1のフレーム基部71の上下面を含む3面を囲んで第1のフレーム基部を支持できる。これにより、本実施形態の支持部20は、第1のフレーム基部71に対する上下方向の固定の確実性を高めることができる。
本実施形態の支持部20によれば、第2のコイルバネ23を介して一対の固定部30A、30B同士が互いに近接可能である。このため、一対の第1のフレーム基部71同士の間に、第2のコイルバネ23を圧縮して挿入することで、容易な取り付けが可能となる。
また、本実施形態の支持部20は、第1のフレーム基部71同士の間で、第2のコイルバネ23の弾性力により突っ張った状態で固定される。これにより、第1のフレーム基部71の対向面71aと固定部30A、30Bの押圧片31との間に摩擦力が働き、前後方向(第1のフレーム基部71の長さ方向)の固定力を高めることができる。
本実施形態の支持部20によれば、第1の固定部30Aは、搖動軸36が梁部21の長孔26を貫通することで梁部21と連結されているため、搖動軸36を中心として搖動可能である。したがって、第1の固定部30Aを第1のフレーム基部71に沿わせることが可能となり、第1のフレーム基部71を一対の固定部30A、30Bの開口内に挿入する作業が容易となる。
なお、本実施形態において、第1の固定部30Aのみが搖動し第1の固定部30Aが梁部21に固定された構成を採用したが、第2の固定部30Bも搖動する構成を採用してもよい。また、本実施形態において、搖動軸36は、上下方向に延びて第1の固定部30Aを水平方向に搖動させるが、搖動軸36が水平方向に延びて第1の固定部30Aを上下方向に搖動させてもよい。
(キャスタ部)
図6は、キャスタ部10と旋回部40と操作部50との斜視図である。
キャスタ部10は、補助車輪11と、補助車輪11の回転中心となり図示略のベアリングを介して補助車輪11を支持する車軸12と、車軸12を支持する車輪保持部13と、を有する。
補助車輪11は、車軸12を中心として自在に回転する。車軸12は、水平面内の一方を向く。したがって、補助車輪11は、床面と接触することで車軸12と直交する水平面内の一方向に直進可能である。補助車輪11は、操作部50の操作により旋回されない限り、進行方向が変わり難く構成されている。
車輪保持部13は、補助車輪11を幅方向に囲む門型形状を有する。車輪保持部13は、補助車輪11の幅方向両側に位置する一対の保持板部13aと、保持板部13aと連続し補助車輪11の上側に位置する上板部13bと、上板部13bから上側に延びるバネ保持軸13cと、を有する。車輪保持部13は、一対の保持板部13aにおいて、車軸12を保持する。
バネ保持軸13cは、上板部13bの上側に配置された第1のコイルバネ(弾性体)41を挿通することで、第1のコイルバネ41を保持する。また、バネ保持軸13cの上端は、後述する旋回部40のバネ支持板42を貫通した状態で抜け止め(図示略)が取り付けられて係止されている。したがって、バネ保持軸13cは、第1のコイルバネ41の圧縮および伸張に伴い、バネ支持板42の上側への突出量を変化させる。
(旋回部)
旋回部40は、補助車輪11を含むキャスタ部10と支持部20との間に介在する。旋回部40は、上下方向に延びる第1の中心軸J40を中心として回転可能である。旋回部40は、バネ支持板42と、車軸補助板43と、第1のコイルバネ41と、旋回筒部45と、を有する。
第1のコイルバネ(弾性体)41は、上下方向を長さ方向として補助車輪11の上側に位置する。第1のコイルバネ41は、補助車輪11を下方に付勢可能である。第1のコイルバネ41は、上下方向に沿って伸縮可能である。第1のコイルバネ41は、キャスタ部10の車輪保持部13とバネ支持板42のバネ対向部42aとの間に挟まれている。第1のコイルバネ41は、補助車輪ユニット1を台車70に固定した状態で、車輪保持部13を介して補助車輪11を床面に押し付ける。
旋回筒部45は、上下方向に延びる第1の中心軸J40を中心として上下方向に延びる筒形状を有する。旋回筒部45は、後段に説明する操作部50の第1の傘歯車51と連結され、操作部50により第1の中心軸J40周りに回転される。
旋回筒部45の内周面は、第1の傘歯車51に設けられた凸条部(係合部)51bと係合する凹溝45aが設けられている。凹溝45aは、上下方向に延びる。したがって、旋回筒部45は、第1の傘歯車51に対し回転方向には追随し、上下方向には自由に移動できる。
旋回筒部45の外周面には、周方向に沿って形成された一対の外周溝47が設けられている。なお図6において、一対の外周溝47のうち一方は、紙面裏側に配置されているため図示されていない。外周溝47には、支持部20から延びる支持軸25が挿入され、カム溝として機能する。すなわち、支持軸25が旋回筒部45の回転とともに外周溝47を周方向に相対的に滑動して外周溝47の形状に沿って旋回筒部45を上下に移送させる。
外周溝47は、第1のカム溝47aと第2のカム溝47bとを有する。第1のカム溝47aと第2のカム溝47bとは繋がっている。第1のカム溝47aおよび第2のカム溝47bは、周方向に対して上下に一様に傾斜している。第1のカム溝47aおよび第2のカム溝47bの傾斜方向は、逆転している。また、第1のカム溝47aと第2のカム溝47bとは、最下点で連続する。したがって、外周溝47は、周方向に沿ってV字形状を有する。また、第1のカム溝47aの最上点と第2のカム溝47bの最上点とは、第1の中心軸J40に対し約90°ずれている。旋回筒部45は、第1の中心軸J40を中心に回転すると、支持軸25と外周溝47との作用により、上下方向に移動する。キャスタ部10は、旋回筒部45に固定されているため、旋回筒部が回転するとキャスタ部10は上下方向に移動する。すなわち、キャスタ部10は、補助車輪11の進行方向を転換させる際に床面から離反させることができ、旋回をスムーズにおこなうことができる。
バネ支持板42は、旋回筒部45の下側に固定されている。バネ支持板42は、バネ支持板42の下面に固定され水平方向の一方側に延びる主板部42bと、主板部42bの一方側先端から上側に延びる屈曲片42dと、屈曲片42dの上端から水平方向に一方側に延びるバネ対向部42aと、主板部42bの互いに反対側の縁部から下側に延びる一対の補助板支持部42cと、を有する。主板部42b、屈曲片42d、バネ対向部42aおよび一対の補助板支持部42cは、連続した一体の板体からなる。
主板部42bは、矩形状を有する。図6に示すように、主板部42bは、対向する短辺のうち一方側の第1短辺42eと他方側の第2短辺42fとを有する。主板部42bは、第1短辺42eにおいて、屈曲片42dと連続する。主板部42bは、第2短辺42fの近傍において上面で旋回筒部45と固定されている。また、主板部42bは、第2短辺42fの近傍において、対向する一対の長辺において、それぞれ補助板支持部42cと接続する。
バネ対向部42aは、キャスタ部10の車輪保持部13と上下方向に対向する。バネ対向部42aは、第1のコイルバネ41の一端側を支持して、第1のコイルバネ41の反力を支持する。バネ対向部42aは、バネ保持軸13cを上下方向に摺動可能に支持している。
一対の補助板支持部42cは、上下方向に延びており水平方向に互いに対向している。一対の補助板支持部42cには、板厚方向に貫通する長孔42gが設けられている。長孔42gは、水平方向を長手方向とする。長孔42gには、水平方向に延びて軸体48が挿通されている。軸体48は、長孔42gの長さ方向に移動可能である。軸体48は、車軸補助板43を軸周りに回転可能に支持する。
一対の車軸補助板43は、一方向に延びる長板形状を有する。車軸補助板43は、長さ方向の一方の端部側においてキャスタ部10の車軸12に支持され、他方の端部側において軸体48に支持されている。車軸補助板43は、第1のコイルバネ41の伸縮に伴うキャスタ部10の上下運動に追随して軸体48を中心に回転してキャスタ部10を支持する。なお、車軸補助板43の回転とともに、軸体48が補助板支持部42cの長孔42gに沿って移動する。これにより、車軸補助板43は、スムーズに回転移動することができる。
(操作部)
操作部50は、旋回部40に接続される。操作部50は、医療従事者により第2の中心軸J50周りに回転操作されることで、旋回部40を第1の中心軸J40周りに回転させる。操作部50は、互いに噛み合う第1の傘歯車51および第2の傘歯車52と、第1の傘歯車51から下側に延びる歯車軸51aと、第2の傘歯車52から水平方向に延びる操作軸53と、操作軸53の先端に位置する操作レバー54と、を有する。
第1の傘歯車51は、旋回部40の第1の中心軸J40を中心に配置され、第1の傘歯車51は、軸受部59(図5参照)を介して支持部20に支持されている。第1の傘歯車51は、第1の中心軸J40周りに回転可能である。また、第1の傘歯車51は、歯車軸51aを介して旋回部40と連結されている。したがって、第1の傘歯車51は、旋回部40とともに回転する。
第2の傘歯車52は、水平方向に延びる第2の中心軸J50を中心として配置されている。第2の傘歯車52は、第2の中心軸J50周りに回転可能である。第1の中心軸J40および第2の中心軸J50は、互いに交差して交点で直交する。なお、ここでは省略するが、第1の傘歯車51と第2の傘歯車52は、交点側に向かってスラスト方向の荷重を付与する構成を有することが好ましい。
第2の傘歯車52は、第1の傘歯車51に回転を伝達する。第2の傘歯車52の歯数は、第1の傘歯車51の傘歯車の半数である。第2の傘歯車52は、操作レバー54を介して医療従事者に1/2周回転される。また、第1の傘歯車51は、第2の傘歯車52の1/2周の回転に伴い1/4周回転する。
歯車軸51aは、第1の傘歯車51に固定され上下方向に延びる。歯車軸51aは、円柱形状を有している。また、歯車軸51aの外周面には、上下方向に延びる凸条部(係合部)51bが設けられている。凸条部51bは、旋回筒部45の内周面に設けられ上下方向に延びる凹溝45aに挿入される。凸条部51bは、凹溝45aに周方向に係合するとともに、凹溝45a内を上下方向に摺動可能である。したがって、旋回筒部45は、歯車軸51aに対し周方向に沿う移動が制限される一方で、上下方向に沿う移動が許容されている。
図5に示すように、操作軸53は、第2の中心軸J50を中心としては水平方向に延びる。操作軸53は、支持部20の梁部21の上面に設けられた複数(3つ)の支持片29により、第2の中心軸J50に沿って回転可能に支持されている。操作軸53の一方の端部は、第2の傘歯車52に固定されている。また、操作軸53の他方の端部は、操作軸53の長さ方向に対して直交する方向に折曲して延びる操作レバー54が設けられている。操作レバー54は、操作軸53を介して第2の傘歯車52に連結され、医療従事者の操作に応じて第2の傘歯車52を回転させる。
(作用効果)
次に、本実施形態の補助車輪ユニット1の作用効果について説明する。
図3に示すように、寝台装置60を低床状態とすると、寝台部61と台車70とが上下方向に近接する。このため、従来の寝台装置では、低床状態を可能とするために、補助車輪11を予め設けることが困難であった。一方で、寝台装置60を、図2に示す上昇状態とすると、寝台部61と台車70との間に上下方向に空間が形成される。そこで、本発明者らは、寝台装置60を上昇状態とした際に取り付ける構成とする本実施形態の補助車輪ユニット1の想到に至った。すなわち、本実施形態によれば、これまで補助車輪11を設けることが困難であった低床型の寝台装置60において、後付で補助車輪11を取り付けることが可能となり、寝台装置60の直進性および操作性を高めることができる。
なお、従来から医療従事者が寝台装置60を移動する際には、寝台部61の前後端に設けられたボード64が押しやすい高さとなるまで、寝台装置60を上昇させていた。すなわち、従来から、寝台装置60を移動させる際には、寝台装置60を上昇させていた。このため、補助車輪ユニット1を用いた寝台装置60の移動は、従来と比較して、寝台装置60を上昇させるためのタクトタイムおよび手間を増加させるものではない。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、支持部20が台車70の一対の第1のフレーム基部71の間に固定され長さ方向の略中央で旋回部40を介し補助車輪11を支持する。したがって、支持部20は、補助車輪11を平面視で移動用キャスタ73の内側に配置する。より具体的には、補助車輪11は、平面視で移動用キャスタ73を結んだ多角形の内側に配置される。補助車輪11は、寝台装置60の方向転換時に回転中心となる。したがって、補助車輪11を移動用キャスタ73の内側とすることで、回転中心に対する各移動用キャスタ73の距離を小さくすることができ、回転時に台車が大回りしにくくなる。すなわち、本実施形態によれば、寝台装置60の操作性を十分に高めることができる。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、補助車輪11の上側に位置し上下方向に伸縮可能な第1のコイルバネ41を備える。また、第1のコイルバネ41は、補助車輪ユニット1が台車70に固定された状態で、圧縮され補助車輪11を床面側に押しつける。本実施形態によれば、補助車輪11と床面との隙間調整をすることなく、補助車輪11を床面に接触させることができる。また、第1のコイルバネ41の弾性力により、補助車輪11が床面から十分な垂直抗力を受ける。このため、補助車輪11と床面との間の進行方向横側の摩擦力を十分に作用させることができ、台車70の操作性および直進性を十分に高めることができる。
加えて、本実施形態によれば、寝台装置60の走行時において、第1のコイルバネ41が、床面の凹凸等に起因する寝台装置60の振動および衝撃を吸収して軽減することができる。したがって、寝台装置60上で横たわる使用者の負荷を軽減できる。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、補助車輪11を支持する旋回部40と、旋回部40と連結された操作部50と、を備える。したがって、医療従事者は、操作部50を操作することで旋回部40を介して補助車輪11を回転させ進行方向を変換することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、台車70の進行方向に合わせて補助車輪11の進行方向を変えることで、医療従事者は、台車70の柔軟な操作が可能となる。
また、図5に二点鎖線で示すように、操作部50の操作軸53には駆動モータ55が接続されていてもよい。この場合は、駆動モータ55の動力により補助車輪11の向きを回転させ進行方向を変換することができる。なお、駆動モータ55を旋回筒部45の上方に配置して、駆動モータ55により旋回筒部45を直接的に駆動してもよい。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、操作部50は、旋回部40の回転軸(第1の中心軸J40)と操作部50の回転軸(第2の中心軸J50)と直交する方向に変換する第1の傘歯車51および第2の傘歯車52を有する。したがって、操作レバー54の回転軸を医療従事者が使用しやすい方向に配置することが可能となり、医療従事者の負荷を軽減することができる。また、本実施形態の操作部50は、第2の中心軸J50に沿って延びる操作軸53により操作レバー54を寝台装置60の側面に配置させている。すなわち、本実施形態によれば、操作軸の長さや向きに応じて、操作レバーを医療従事者が操作しやすい位置に自由に配置することができる。
本実施形態の操作部50は、第1の傘歯車51および第2の傘歯車52からなる歯車列の減速比は、2となっている。したがって操作レバー54を180°回転させることで、補助車輪11の進行方向が、90°回転する(図4の二点鎖線参照)。本実施形態に示すように、操作レバー54から旋回部40に至る力の伝達経路に、適当な減速比の歯車列を配置することで、小さな操作力で旋回部40を操作できる。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、旋回部40の周方向に沿って上下方向に傾斜して形成された外周溝47(第1のカム溝47aおよび第2のカム溝47b)が設けられている。外周溝47には、支持部20から延びる支持軸25が挿入されており、旋回部40の回転に伴い上下方向に移動する。したがって、操作部50の操作により旋回部40を回転させることで、補助車輪11を床面から離脱させることできる。医療従事者が寝台装置60を移動する場合に、補助車輪11を床面から離脱させることで、寝台装置60を補助車輪11の進行方向とは異なる方向に容易に移動させることが可能となる。
本実施形態の補助車輪ユニット1によれば、外周溝47は、互いに傾斜方向が逆転し最下点で連続する第1のカム溝47aおよび第2のカム溝47bから構成されている。本実施形態において、第1のカム溝47aの最上点と第2のカム溝47bの最上点とは、同じ高さに配置されている。また、第1のカム溝47aの最上点と第2のカム溝47bの最上点とは、中心軸J40周りに90°だけずれて配置されている。旋回部40とともに補助車輪11が90°回転する間に、旋回部40および補助車輪11は最上点から徐々に降下して最下点に達し、さらに上昇して再度最上点に達する。すなわち、本実施形態によれば、補助車輪11は、進行方向を90°回転させる間に、地面から離脱させることが可能なる。補助車輪11と床面とが接触したまま補助車輪11の進行方向を回転させる場合と比較して、補助車輪11と床面との摩擦力に抗することがないため、操作レバー54を操作する操作力が軽減される。
(運搬用棒体)
図5に示すように、補助車輪ユニット1は、着脱可能な運搬用棒体8を含む。運搬用棒体8は、補助車輪ユニット1を寝台装置60から取り外して補助車輪ユニット1を運搬する場合に取り付ける。
運搬用棒体8は、梁部21の貫通孔21cに挿通され固定される棒体固定部8aと、棒体固定部8aの上端から斜め上方に延びる延在部8bと、延在部8bの上端から水平方向に延びるハンドル部8cと、を有する。医療従事者は、運搬用棒体8のハンドル部8cを握り、補助車輪ユニット1の補助車輪11を床面に接触させた状態で、補助車輪11を転がしながら補助車輪ユニット1を移動させる。これにより、医療従事者は、補助車輪ユニット1を容易に運搬することができる。なお、延在部8bの長さは、補助車輪11を床面に接触させた状態で、ハンドル部8cが医療従事者の腰近辺に位置するように設定されること好ましい。
本実施形態において、運搬用棒体8は、梁部21に着脱可能に構成されている。しかしながら、運搬用棒体8は、補助車輪ユニット1に折り畳み可能に取り付けられていてもよい。また、運搬用棒体8に加えて、別途用意した車輪を支持部に取り付けて、さらに運搬性を高めてもよい。
また、本実施形態において運搬用棒体8は、操作レバー54と反対側に位置するが、操作レバー54と同じ側に配置することで取り付け時の使用者の移動量を少なくして、使用者の負担を軽減することができる。
(変形例)
次に、上述した補助車輪ユニット1に採用可能な構成としての変形例を説明する。
図6に二点鎖線として示すように、本変形例においては、キャスタ部10が、駆動装置2を有する。すなわち、変形例の補助車輪ユニットは、補助車輪11を駆動する駆動装置2を備える。
駆動装置2は、補助車輪11と機械的に接続される電動モータ(図示略)を有する。駆動装置2の起動は、駆動装置2から延びる電線(図示略)を介して接続されたコントローラ(図示略)により行うことができる。コントローラには、電動モータに電力を供給するバッテリが接続されている。医療従事者は、寝台装置60のボード64に手を添えて寝台装置60の進行方向を操作しながらコントローラに手をかけて、駆動装置2の動作を操作する。
本変形例によれば、補助車輪ユニットは、補助車輪11を電動で駆動させ走行させることができる。したがって、医療従事者の寝台装置60を押す負荷を軽減することができる。
なお、上述の実施形態において、旋回部40の第1の中心軸J40は、梁部21の長さ方向の略中央に配置されているが、第1の中心軸J40は、梁部21の長さ方向に対して、一方側に偏った位置に配置されていてもよい。また、それに伴い補助車輪11が地面に接触した状態で、平面視で台車70の移動用キャスタ73を結んだ多角形の内側に配置されていれば、何れかの方向に偏って配置されていてもよい。
また、上述の実施形態において、固定対象として第1のフレーム基部71が横断面矩形状の台車70を想定した補助車輪ユニット1について説明した。しかしながら、第1のフレーム基部は、円形などその他の横断面形状を有していてもよく、この場合には、一対の固定部を第1のフレーム基部の外径に沿ったU字形状とすることが好ましい。
また、上述の実施形態において、4つの移動用キャスタ73を備えた台車70を例示した。しかしながら、台車70は、平面視で内側に補助車輪11を配置するために3つ以上の移動用キャスタ73を備えていればよい。なお、台車としては物を運ぶためのカートおよび床頭台などであってもよい。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の補助車輪ユニット101が取り付けられた寝台装置60の斜視図である。図7に示すように、補助車輪ユニット101は、寝台装置60に固定されて使用される。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態の補助車輪ユニット101は、一対の補助車輪111A、111Bを有するキャスタ部110と、キャスタ部110を支持する旋回部140と、寝台装置60に着脱可能に固定される支持部120と、を備える。
以下、各部について詳細に説明する。
(支持部)
支持部120は、寝台装置60の台車70に着脱可能に固定されている。支持部120は、補助車輪111A、111Bを上側から支持する。
支持部120は、一方向(左右方向)に直線的に延びる一対の梁部121と、梁部121の両端にそれぞれ位置する一対の固定部130と、一対の梁部121同士の間を跨るように門型の架橋部128と、を有する。
梁部121は、台車70の一対の第1のフレーム基部71同士の間で第1のフレーム基部71に直交して配置されている。一対の梁部121は、接続部127および架橋部128により互いに連結されている。一対の梁部121の両端に設けられた固定部130は、互いに逆方向に開口するU字形状を構成する。一対の固定部130は、U字形状の開口内に第1のフレーム基部71を嵌め込むことで台車70に固定される。
架橋部128は、板体を門型に加工することで形成されている。架橋部128は、水平方向に延びる矩形状の天板部128bと、天板部128bの長さ方向両端からそれぞれ下方に延びる一対の縦板部128aと、を有する。架橋部128は、一対の縦板部128aの下端において、並行して延びる梁部121に固定されている。また、架橋部128は、天板部128bの下側に位置する旋回部140を支持する。
(キャスタ部)
図8、図9は、旋回部140およびキャスタ部110の拡大斜視図であり、キャスタ部110の進行方向が互いに異なる状態を示す。
キャスタ部110は、一対の補助車輪111A、111Bと、一対の補助車輪111A、111Bをそれぞれ駆動する一対の駆動モータ115A、115Bと、駆動モータ115A、115Bおよび補助車輪111A、111Bを支持する車輪保持体113と、を有する。
一対の補助車輪111A、111Bの直径は、ほぼ同一である。一対の補助車輪111A、111Bは、それぞれ回転中心となる車軸(図示略)を有する。一方の補助車輪111Aの車軸と他方の補助車輪111Bの車軸とは、互いに同軸上に位置する。すなわち、一対の補助車輪111A、111Bは、同軸上に並んで配置されている。補助車輪111A、11Bは、それぞれ車軸を介して駆動モータ115A、115Bに接続されている。一対の補助車輪111A、111Bは、一対の駆動モータ115A、115Bをそれぞれ独立に動作させることで、独立して駆動させることが可能である。
車輪保持体113は、門型形状に形成された板材からなる。すなわち、車輪保持体113は、水平方向に延びる矩形状の天板部113bと、天板部113bの長さ方向両端からそれぞれ下方に延びる一対の保持板部113aと、を有する。一対の保持板部113aには、それぞれ駆動モータ115A、115Bが固定されている。したがって、一対の保持板部113aは、駆動モータ115A、115Bを介して、補助車輪111A、111Bを支持している。天板部113bには、旋回部140が固定されている。車輪保持体113は、旋回部140を介して支持部120に回転可能に支持されている。
(旋回部)
旋回部140は、キャスタ部110と支持部120との間に介在する。旋回部140は、下端部分が上下方向に延びる中心軸J140を中心として回転可能である。旋回部140は、固定軸141と、軸受142と、軸受142をキャスタ部110の軸受保持体143に固定する軸受保持体143と、軸受保持体143から上側に延びる一対の棒体144と、固定軸141の外周に固定された位置決めプレート145と、付勢ユニット146と、を有する。
固定軸141の上端は、支持部120の架橋部128に対し長さ方向にスライド可能に固定されている。すなわち、固定軸141は、架橋部128に対して回転方向に固定され、上下方向には移動可能である。固定軸141の下端は、軸受142の内輪により支持されている。また、軸受142の外輪は、軸受保持体143に保持されている。これにより、キャスタ部110は、固定軸141に対して旋回可能である。
一対の棒体144は、固定軸141を挟んで反対側に配置されている。一対の棒体144は、軸受保持体143から架橋部128側に向かって立設している。棒体144の上端は、位置決めプレート145より上側に達している。棒体144は、一対のキャスタ部110の回転とともに、中心軸J140を中心として円軌跡を描いて移動する。
位置決めプレート145は、固定軸141に固定するための円環部145bと、一対の棒体144の移動を制限するために径方向外側に突出する移動制限片145aを有する。一対の移動制限片145aは、互いに回転対称に配置されている。移動制限片145aは、一対のキャスタ部110の回転を、90°の範囲に制限する。
付勢ユニット146は、図8に二点鎖線で示すアーム147と図示略の付勢体(バネ)とを有する。付勢ユニット146は、架橋部128と位置決めプレート145との間で、固定軸141に作用して支持部120に対してキャスタ部110を下側に押し付ける。
なお、図面の煩雑さを解消する為に図7、図10において、付勢ユニット146の図示を省略する。
付勢ユニット146のアーム147は、長さ方向一端部に位置する作用部147aと、他端部に位置する力点部147bと、長さ方向中程に位置する支点軸147cと、を有する。支点軸147cは、梁部121の延在方向と直交する水平方向に延びている。支点軸147cは、一対の梁部121により回転可能に支持されている。
付勢体(図示略)は、力点部147bに対して作用して力点部147bを上側に付勢する。これにより、アーム147には支点軸147cを中心とする回転モーメントが作用し、作用部147aは、固定軸141aを下側に付勢する。上述したように、固定軸141は、長さ方向にスライド可能に構成されている。したがって、付勢ユニット146は、固定軸141を下側に移動させ、キャスタ部110が床面に押し付けて、補助車輪11と床面との間に十分な垂直抗力を作用させることができる。
(作用効果)
本実施形態によれば、一対の補助車輪111A、111Bには、それぞれ駆動モータ115A、115Bが接続されている。したがって、駆動モータ115A、115Bを動作させることで、医療従事者の寝台装置60を押す負荷を軽減することができる。加えて、本実施形態によれば、一対の駆動モータ115A、115Bの出力を変えることにより、補助車輪111A、111Bの回転速度が変わるため、寝台装置60を移動させながら容易にカーブさせることができる。
図10は、キャスタ部110を旋回させる際の、位置決めプレート145と一対の棒体144との位置関係を示す図である。
位置決めプレート145は、固定軸141に固定され、棒体144はキャスタ部110の車輪保持体113に固定されている。したがって、キャスタ部110を旋回させると、位置決めプレート145に対して棒体144が相対的に旋回する。キャスタ部110の移動は、一対の棒体144が、位置決めプレート145の移動制限片145aに接触することで、制限される。すなわち、キャスタ部110は、一対の棒体144が、移動制限片145aの周方向の一方の端部145cに接触した状態と、周方向の他方の端部145dに接触した状態とで、旋回方向の位置決めがなされる。棒体144は、移動制限片145aの端部145c、145dの間で中心軸J140を中心として、90°旋回する。なお本実施形態において、棒体144が、一方の端部145cに接触した状態で、キャスタ部110の進行方向は、寝台装置60の前後方向であり(図8参照)、棒体144が、他方の端部145dに接触した状態で、キャスタ部110の進行方向は、寝台装置の左右方向である(図9参照)。
補助車輪ユニット101により寝台装置60の進行を補助する際には、棒体144を位置決めプレート145の移動制限片145aに押し付けるようなトルクを生じさせるように一対の駆動モータ115A、115Bのうち一方の出力をわずかに大きくする。より具体的には、図8に示すように、棒体144が移動制限片145aの一方の端部145cに接触させて寝台装置60を進行させる場合は、棒体144を端部145cへ押し付けるトルクが生じるように、一方の駆動モータ115Aの出力に対し他方の駆動モータ115Bの出力を大きくする。また、図9に示すように、棒体144が移動制限片145aの他方の端部145dに接触させて寝台装置60を進行させる場合は、棒体144を端部145dへ押し付けるトルクが生じるように、他方の駆動モータ115Bの出力に対し一方の駆動モータ115Aの出力を大きくする。これにより、床面の摩擦力の変動や凹凸に起因して、キャスタ部110に振動が生じた場合であっても、棒体144が移動制限片145aから離間することが抑制され、寝台装置60の蛇行を抑制できる。
本実施形態によれば、同軸上に並んで配置された一対の補助車輪111A、111Bにそれぞれ駆動モータ115A、115Bを接続し、一対の補助車輪111A、111Bを床面に接触させた状態で、これらの駆動モータ115A、115Bを逆回転させることで、キャスタ部110の旋回を行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、寝台装置60の進行を補助するための駆動モータ115A、115Bを、キャスタ部110の旋回にも用いることができる。これにより、2つの駆動モータ115A、115Bの出力の総和を寝台装置60の進行の補助および旋回にそれぞれ利用できる。すなわち、一対の駆動モータ115A、115Bの出力を効率的に利用でき、効率的な補助車輪ユニット101を実現できる。
次に、変形例1〜3として、第2実施形態と同様に、2つの駆動モータにより寝台装置60の進行補助と進行方向の旋回とを行うことができる他の構成を備えた補助車輪ユニット101A、101B、101Cについて説明する。
(変形例1)
図11は、変形例1の補助車輪ユニット101Aを上側から見た概略模式図である。また、図12は、図11におけるXII方向からの矢視図である。なお、図11および図12において、補助車輪ユニット101Aを寝台装置60に固定するための支持部の図示を省略する。
補助車輪ユニット101Aは、図示略の支持部と、当該支持部に固定された第1の駆動モータ81Aと、第1の駆動モータ81Aから鉛直方向下側に延びる第1の回転軸91Aと、第1の回転軸91Aの下端に固定された第2の駆動モータ82Aと、第2の駆動モータ82Aから水平方向両側に延びる第2の回転軸92Aと、第2の回転軸92Aの両端に位置する一対の補助車輪85Aと、を備える。第1の駆動モータ81Aは、第1の駆動モータ81Aにより回転させる。また、第2の駆動モータ82Aは、第2の回転軸92Aを回転させる。本実施形態によれば、補助車輪ユニット101Aは、第2の駆動モータ82Aにより寝台装置60の進行を補助し、第1の駆動モータ81Aにより補助車輪85Aの進行方向を反転させることができる。
なお、本変形例では、第1の回転軸91Aの下端に駆動モータ(第2の駆動モータ82A)を設ける場合を例示したが、駆動モータを一対の補助車輪85A、85Aにそれぞれ設けてもよい。この場合は、第1の回転軸91Aには、軸(図11、図12において第2の回転軸92Aに相当)が固定される。
(変形例2)
図13は、変形例2の補助車輪ユニット101Bを上側から見た概略模式図である。また、図14は、図13におけるXIV方向からの矢視図である。なお、図13および図14において、補助車輪ユニット101Bを寝台装置60に固定するための支持部の図示を省略する。
補助車輪ユニット101Bは、図示略の支持部と、当該支持部にそれぞれ独立して固定された一対の駆動モータ81B、82Bと、一対の駆動モータ81B、82Bにそれぞれ支持された一対のオムニホイール(補助車輪)85B、86Bと、を備える。一対のオムニホイール85B、86Bは、駆動モータ81B、82Bに接続された基部83aと、基部83aの外周に沿って配置された複数のバレル83bと、を有する。基部83aは、駆動モータ81B、82Bにより駆動回転する。また、バレル83bは、基部83aの回転軸J83aと直交する方向に延びる中心軸J83bに沿って自在に回転する。一対のオムニホイール85B、86Bは、それぞれ基部83aの回転軸J83aが直交する方向に延びている。
補助車輪ユニット101Bは、一方の駆動モータ81Bと他方の駆動モータ82Bとをそれぞれ独立に駆動できる。一方の駆動モータ81Bを駆動させた場合、この駆動モータ81Bに接続されたオムニホイール85Bの基部83aが回転して寝台装置60を進行させる。このとき、他方のオムニホイール86Bにおいてはバレル83bが回転して寝台装置60の進行を阻害しない。また、異なる駆動モータ82Bを駆動させた場合には、直交する方向に寝台装置60を進行させることができる。
本変形例の補助車輪ユニット101Bによれば、一対の駆動モータ81B、82Bを用いて、それぞれ異なる方向に、寝台装置60を進行させることができる。また、本変形例の補助車輪ユニット101Bによれば、一対の駆動モータ81B、82Bを同時に駆動することで、寝台装置の姿勢を維持したまま斜め方向に移動させることもできる。
本変形例の補助車輪ユニット101Bによれば、オムニホイールを採用したことで補助車輪(すなわちオムニホイール85B、86B)を反転させる必要がない。したがって、一対の駆動モータ81B、82Bとして、寝台装置60の進行に特化させた駆動効率の高いモータを採用できる。
(変形例3)
図15は、変形例3の補助車輪ユニット101Cを上側から見た概略模式図である。また、図16は、図15におけるXVI方向からの矢視図である。なお、図15および図16において、補助車輪ユニット101Cを寝台装置60に固定するための支持部の図示を省略する。
補助車輪ユニット101Cは、図示略の支持部と、当該支持部に固定された第1の駆動モータ81Cと、第1の駆動モータ81Cの回転軸に固定され第1の駆動モータ81Cから斜め下方に延びる保持体85Cと、保持体85Cの下端に支持された補助車輪86Cと、補助車輪86Cを駆動する第2の駆動モータ82Cと、を備える。第1の駆動モータ81Cは、保持体85Cを介して補助車輪86Cの進行方向を旋回させる。また、第2の駆動モータ82Cは、補助車輪86Cを回転させて寝台装置60の進行を補助する。
本変形例の補助車輪ユニット101Cによれば、第2の駆動モータ82Cにより寝台装置60の進行を補助し、第1の駆動モータ81Cにより補助車輪86Cの進行方向を反転させることができる。また、第1の駆動モータ81Cと第2の駆動モータ82Cとを協調制御して駆動させることで、寝台装置60の進行させる際に進行方向に対しカーブさせるなど多様な動作を実現できる。
(変形例4)
図17は、変形例4の補助車輪ユニット101Dを上側から見た概略模式図である。また、図18は、図17におけるXVIII方向からの矢視図である。なお、図17および図18において、補助車輪ユニット101Dを寝台装置60に固定するための支持部の図示を省略する。
補助車輪ユニット101Dは、図示略の支持部と、当該支持部に固定された第1の駆動モータ81Dと、第1の駆動モータ81Dの回転軸に固定され第1の駆動モータ81Dから斜め下方に延びる保持体85Dと、保持体85Dの下端に支持された一対の補助車輪86Dと、一対の補助車輪86Dをそれぞれ駆動する一対の第2の駆動モータ82Dと、を備える。
本変形例は、変形例3と比較して、それぞれ第2の駆動モータ82Dと接続された一対の補助車輪86Dを有する点が主に異なる。本変形例によれば、一対の補助車輪86Dをそれぞれ第2の駆動モータ82Dにより駆動させることでより、寝台装置60に対し多様な進行の補助を行うことができる。なお、本変形例において、第1の駆動モータ81Dに代えて回転自在な回転軸を設けてもよい。
(第3実施形態)
図19〜図22は、第3実施形態の補助車輪ユニット201を寝台装置60に取り付ける手順を示す模式図である。本実施形態の補助車輪ユニット201は、第1、第2実施形態の補助車輪ユニット1、101と比較して、支持部の構成が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
補助車輪ユニット201は、支持部220と、補助車輪211と、を備える。なお、本実施形態において、補助車輪211の構成は、第1、第2実施形態又はその変形例の補助車輪と同様のものであってもよい。また、補助車輪211と支持部220との間には、補助車輪211の進行方向を旋回させる旋回部が設けられていてもよい。
支持部220は、フレーム体221と、フレーム体221に設けられたリンク機構222と、位置決め部223と、を備える。
以下に図19を基に、各部について説明する。
フレーム体221は、床面に沿って延びる下フレーム221aと、下フレーム221aの一端から上側に延びる立設フレーム221bと、立設フレーム221bの上端から下フレーム221aと並行して延びる上フレーム221cと、を有する。下フレーム221aには、キャスタ221dが設けられている。また、下フレーム221aの上面には、緩衝体229が設けられている。
リンク機構222は、フレーム体221の上フレーム221cに取り付けられている。リンク機構222は、第1〜第4のジョイント225a、225b、225c、225dで回転可能に接続された第1〜第3のリンク226a、226b、226cを有する。第1のリンク226aは、上フレーム221cの根元側に第1のジョイント225aを介して接続されている。第2のリンク226bは、上フレーム221cの先端側に第4のジョイント225dを介して接続されている。第2のリンク226bは、第1のリンク226aの先端に第2のジョイント225bを介して接続されている。また、第2のリンク226bは、第3のリンク226cの先端に第3のジョイント225cを介して接続されている。第2のリンク226bは、上フレーム221cの下側において上フレーム221cと並行して延びている。第2のリンク226bと第3のリンク226cとを接続する第3のジョイント225cには、補助車輪211が取り付けられている。第1〜第3のリンク226a〜226cおよび上フレーム221cは、リンクどうしが平行な関係を保ちながら移動する平行リンク機構を構成する。
リンク機構222の第1のリンク226aには、上フレーム221cとの接続部の近傍において、操作レバー227が固定されている。操作レバー227は、フレーム体221の幅方向外側に延出するレバー体227aを有する。また、操作レバー227は、レバー体227aの反対側の端部に位置し、フレーム体との間に架け渡されたコイルバネ227bを有する。また、第1のリンク226aの長さ方向の中程には、リンク機構222の動作に伴いフレーム基部71Aに近づき接触する弾性体(接触部)228が設けられている(図22)。本実施形態において弾性体228は、コイルバネである。
位置決め部223は、下フレーム221aの先端側の端部の上面に取り付けられている。位置決め部223は、第1板223bと第2板(接触部)223cとを直交した状態で連結されたL字体223aと、L字体223aを第1板223bおよび第2板223cの連結部に位置する軸部223dと、を有する。L字体223aは、軸部223dを中心に回転する。したがって、L字体223aは、第2板223cが下フレーム221aと接触して第1板223bが立設した状態(図19参照)と、第1板223bが下フレーム221aと接触して第2板223cが立設した状態(図21参照)と、を切り替えることができる。
次に、図19〜図20を基に、補助車輪ユニット201を寝台装置60に取り付ける手順を説明する。なお、以下の説明において、一対のフレーム基部71のうち、補助車輪ユニット201を挿入する方向から見て手前側に位置するフレーム基部71を手前側フレーム基部71Aとし、反対側に位置するフレーム基部71を奥側フレーム基部71Bとする。
まず図19に示すように、下フレーム221aに設けられたキャスタ221dにより、補助車輪ユニット201を移動させて、下フレーム221aを寝台装置60の下側に滑り込ませる。このとき、リンク機構222が上フレーム221c側に畳まれ、補助車輪211が上方に持ち上げられた状態となっている。また、位置決め部223は、第1板223bが立設し、第1板223bの下端から寝台装置60側に向かって第2板223cが延びた状態となっている。
図20に示すように、下フレーム221aが寝台装置60の下側に滑り込むとともに、第1板223bが寝台装置60の手前側フレーム基部71Aと接触し、軸部223dを中心にL字体223aが回転する。これにより、位置決め部223は、第2板223cが立設した状態となる。
さらに、図21に示すように、補助車輪ユニット201を進行させると、下フレーム221aが奥側フレーム基部71Bの下側に達する。また、位置決め部223の第2板223cが、奥側フレーム基部71Bの内側面に接触する。これにより、寝台装置60に対する補助車輪ユニット201の取り付け位置が、位置決めされる。
次いで、図22に示すように、操作レバー227を操作して、リンク機構222を動作させ、補助車輪211を降下させる。さらに、リンク機構222において第2のリンク226bが最下端に位置した際に、補助車輪211が床面に接触した状態で、リンク機構222がロックされる。補助車輪211が床面に接触することで、フレーム体221は床面から上側に持ち上がる。フレーム体221が持ち上がると、下フレーム221aが緩衝体229を介して、手前側フレーム基部71Aおよび奥側フレーム基部71Bの下面と接触する。補助車輪ユニット201は、床面と手前側フレーム基部71Aおよび奥側フレーム基部71Bとの間で、上下方向の反発力により、寝台装置60に固定される。
さらに、リンク機構222が動作すると、第1のリンク226aの弾性体228が、手前側フレーム基部71Aの内側面に接触する。また、上述したように位置決め部223が、奥側フレーム基部71Bの内側面に接触している。これにより、補助車輪ユニット201は、手前側フレーム基部71Aと奥側フレーム基部71Bとの間で、反発して左右方向において寝台装置60に固定される。
本実施形態によれば、位置決め部223が設けられていることで、補助車輪ユニット201の下フレーム221aを、キャスタ221dにより寝台装置60のフレーム基部71の下側に挿入させることで、容易に位置決めを行うことができる。
本実施形態によれば、リンク機構222を動作させることで、補助車輪ユニット201をフレーム基部71A、71Bに固定できる。したがって、医療従事者が補助車輪ユニット201を持ち上げることなく、操作レバー227を操作するのみで、寝台装置60に固定することができ、医療従事者の負担を軽減できる。なお、操作レバー227に代えて電動モータにより、電力によりリンク機構222の動作を行ってもよい。
本実施形態によれば、一対のフレーム基部71の内側面にそれぞれ接触する位置決め部223の第2板(接触部)223cおよびリンク機構222の弾性体228を有する。また、弾性体(接触部)228は、フレーム基部71の内側面に接触した状態から離間可能である。したがって、弾性体228をフレーム基部71の内側面から離れた状態から接触させることで、第2板(接触部)223cと弾性体(接触部)228とを一対のフレーム基部71の間で反発させて補助車輪ユニット201を寝台装置60に固定できる。
本実施形態によれば、リンク機構222は、下フレーム221aに対して補助車輪を下方に移動させる。これにより、リンク機構222の動作に伴い補助車輪211が降下して床面に接触し下フレーム221aが補助車輪211に対し上方に移動しフレーム基部71の下面に接触し、補助車輪211と下フレーム221aとを床面とフレーム基部71との間で反発させて補助車輪ユニット201を寝台装置60に固定できる。
(第4実施形態)
図23〜図25は、第4実施形態の補助車輪ユニット301を寝台装置60に取り付ける手順を示す模式図である。本実施形態の補助車輪ユニット301は、第1〜第3実施形態の補助車輪ユニット1、101、201と比較して、支持部の構成が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
補助車輪ユニット301は、支持部320と、図示略の補助車輪と、を備える。なお、本実施形態の補助車輪の構成は、第1、第2実施形態又はその変形例の補助車輪を採用できる。また、補助車輪と支持部との間には、補助車輪の進行方向を旋回させる旋回部が設けられていてもよい。
支持部320は、フレーム基部71と直交する一方向(左右方向)に直線的に延びる梁部321と、梁部321の両端にそれぞれ位置する第1の固定部330Aおよび第2の固定部330Bと、リンク機構322と、を有する。
以下に図23を基に、各部について説明する。
梁部321は、フレーム基部71同士の間でフレーム基部71に直交して配置されている。梁部321の両端に設けられた第1の固定部330Aおよび第2の固定部330Bは、下方向に開口するU字形状を構成する。第1および第2の固定部330A、330BのU字形状の開口内には、フレーム基部71がはめ込まれる。
リンク機構322は、操作レバー328と、スライド機構326と、第1〜第3のリンク331〜333と、第1〜第6のジョイント327a、327b、327c、327d、327e、327fと、を有する。第1〜第4のジョイント327a〜327dは、操作レバー328、スライド機構326および第1〜第3のリンク331〜333を互いに接続する。また、第5および第6のジョイント327e、327fは、梁部321に対して第1のリンク331および第3のリンク333を回転可能に接続する。
スライド機構326は、第1の固定部330Aの上側に位置し、梁部321の延在方向と並行して延びる棒体326bと、棒体326bの上側を覆う移動方向制限部326aと、を有する。棒体326bは、長さ方向一端において、操作レバーの根元に第1のジョイント327aを介して接続されている。棒体326bは、操作レバー328の操作により、延在方向に沿って平行移動する。なお、操作レバー328の操作により棒体326bを平行移動させるための機構は、図23〜図25において省略されている。
第1のリンク331は、第1および第2の固定部330A、330Bの間であって第1の固定部330Aに沿って上下方向に延びている。第1のリンク331は、上端において、第2のジョイント327bを介してスライド機構326の棒体326bに接続されている。第1のリンク331は、上下方向中程において、第5のジョイント327eにより梁部321に対して回転可能に接続されている。第1のリンク331の下端には、第3のジョイント327cを介して第2のリンク332が接続されている。また、第1のリンク331の下端には、第1の閉塞部335が形成されている。第1の閉塞部335は、リンク機構322の動作に伴い、第1の固定部330Aの開口を閉塞する(図25参照)。
第2のリンク332は、第1のリンク331の下端と第3のリンク333の上端とに接続されており、梁部の延在方向に沿って斜め方向に延びている。第2のリンク332は、第1のリンク331の動作を第3のリンク333に伝達する。
第3のリンク333は、第1および第2の固定部330A、330Bの間であって第2の固定部330Bに沿って上下方向に延びている。第3のリンク333は、上端において、第4のジョイント327dを介して第2のリンク332に接続されている。第3のリンク333は、上下方向中程において、第6のジョイント327fにより梁部321に対して回転可能に接続されている。第3のリンク333の下端には、第2の閉塞部336が形成されている。第2の閉塞部336は、リンク機構322の動作に伴い、第2の固定部330Bの開口を閉塞する(図25参照)。
次に、図23〜図25を基に、補助車輪ユニット301を寝台装置60に取り付ける手順を説明する。
まず、図23に示す状態から図24に示す状態となるように、補助車輪ユニット301を寝台装置60のフレーム基部71の上側から降下させて、第1および第2の固定部330A、330Bの開口にフレーム基部71を嵌め込む。なお、補助車輪ユニット301の降下には、別途用意した降下装置380(図26参照)を用いることで、医療従事者の負担を軽減してもよい。
次いで、図25に示すように、操作レバー328を動作させることで、スライド機構326の棒体326bが寝台装置60の幅方向内側に移動する。これに伴い第1のリンク331が、第5のジョイント327eを中心として回転する。これにより、第1のリンク331の下端に位置する第1の閉塞部335が、第1の固定部330Aの下側に移動し開口を覆う。これにより、第1の固定部330Aからフレーム基部71が離脱することが抑制される。さらに、第1のリンク331の回転に伴い第2のリンク332を介して第2のリンク332が第6のジョイント327fを中心として回転する。これにより、第3のリンク333の下端に位置する第2の閉塞部336が、第2の固定部330Bの下側に移動し開口を覆う。これにより、第2の固定部330Bからフレーム基部71が離脱することが抑制される。
本実施形態によれば、操作レバー328を操作することで、第1および第2の固定部330A、330Bの開口を同時に閉塞して、第1および第2の固定部330A、330Bからフレーム基部71が離脱することを抑制できる。すなわち、補助車輪ユニット301を寝台装置60に容易に固定することができるため、医療従事者の負担を軽減できる。
図26は、補助車輪ユニット301を降下させるための降下装置380の側面図である。
降下装置380は、台車部381と、平行動作部382と、平行動作部382により駆動されるフォーク部385と、を備える。
なお、本実施形態の降下装置380により補助車輪ユニット301の降下を行う場合には、補助車輪ユニット301の梁部321に、フォーク部385が挿入されるトンネル状の被挿入部305を設けることが好ましい。
台車部381は、枠状に形成されたフレーム部381aと、フレーム部381aの下面に固定されたキャスタ381bと、フレーム部381aに固定され上側に延びる把手部381cと、を有する。医療従事者は、把手部381cを押すことで台車部381を操作する。
平行動作部382は、平行リンク機構383と油圧ジャッキ384とを有する。油圧ジャッキ384は、フレーム部381aとフォーク部385との間に位置する。
油圧ジャッキ384は、ハンドル部384aの操作により、フォーク部385をフレーム部381aに対して上昇させる。また、油圧ジャッキ384は、図示略のレバーの操作により、フォーク部385をフレーム部381aに対して降下させる。
平行リンク機構383は、フレーム部381aとフォーク部385との間に位置する。平行リンク機構383は、クロス状に配置されジョイントされた一対のリンクを有する。平行リンク機構383は、フレーム部381aとフォーク部385との平行を維持する。
フォーク部385は、水平方向に延びて補助車輪ユニット301の被挿入部305に挿入される。フォーク部385は、平行動作部382の作用により、上下方向に平行移動する。
降下装置380は、フォーク部385を補助車輪ユニット301の被挿入部305に挿入した状態で、補助車輪ユニット301を平行に上昇又は降下させることができる。したがって、降下装置380は、補助車輪ユニット301を寝台装置60のフレーム基部71の上側に配置して、平行に降下させることができる。これにより、補助車輪ユニット301の第1および第2の固定部330A、330Bをフレーム基部71に容易に嵌め込ませることができる(図23および図24)。
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1,101,101A,101B,101C,201,301 補助車輪ユニット
2 駆動装置
11,85A,85B,86B,86C,111A,111B,211 補助車輪
20,120,220,320 支持部
21,121,321 梁部
23 第2のコイルバネ(支持部弾性体)
25 支持軸
30A,30B,130 固定部
36 搖動軸
40,140 旋回部
41 第1のコイルバネ(弾性体)
50 操作部
51 第1の傘歯車
51b 凸条部(係合部)
52 第2の傘歯車
54,227,328 操作レバー
81A,82A,81B,81B,82B,81C,82C,115A,115B 駆動モータ
60 寝台装置
70 台車
71,71A,71B,72 フレーム基部
73 キャスタ(移動用キャスタ)
75 枠体
80 台車ユニット
221a 下フレーム
222,322 リンク機構
223c 第2板(接触部)
228 弾性体(接触部)
J40,J50,J140 中心軸

Claims (17)

  1. 3つ以上のキャスタを備えた台車に着脱可能に固定される支持部と、
    前記支持部に、支持された補助車輪と、を備え、
    前記支持部が前記台車に固定された状態で、前記補助車輪の少なくとも一部が、平面視で前記3つ以上のキャスタの内側に配置される、
    補助車輪ユニット。
  2. 前記補助車輪は前記支持部の左右方向の中央付近に直進可能に支持され、
    前記支持部は前記台車のフレーム基部の任意の場所に取り付けることができる、
    請求項1に記載の補助車輪ユニット。
  3. 前記補助車輪を下方に付勢可能な弾性体を備え、
    前記支持部が前記台車に固定された状態で、前記弾性体が前記補助車輪を床面に押しつける、
    請求項1又は2に記載の補助車輪ユニット。
  4. 前記補助車輪と前記支持部との間に介在して前記補助車輪を支持し、前記支持部に対して上下方向に延びる中心軸周りの周方向に旋回可能に連結された旋回部と、
    前記旋回部を前記周方向に旋回させる操作部と、を備える、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  5. 前記旋回部には、上下方向に傾斜しながら前記周方向に沿って形成されたカム溝が設けられ、
    前記支持部は、前記カム溝内に延びる支持軸を有し、
    前記旋回部の回転に伴い前記支持軸が前記カム溝内を前記周方向に相対的に滑動し、前記旋回部および前記補助車輪が上下方向に移動する、
    請求項4に記載の補助車輪ユニット。
  6. 前記旋回部は、互いに傾斜方向が逆転し最下点で連続する2つの前記カム溝を有する、
    請求項5に記載の補助車輪ユニット。
  7. 前記操作部は、
    前記旋回部とともに回転する第1の傘歯車と、
    前記第1の傘歯車と噛み合い、水平方向に延びる軸周りに回転可能な第2の傘歯車と、
    前記第2の傘歯車を回転させる操作レバーと、を有する、
    請求項4〜6の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  8. 前記補助車輪と前記支持部との間に介在して前記補助車輪を支持し、前記支持部に対して上下方向に延びる中心軸周りの周方向に旋回可能に連結された旋回部を備え、
    前記補助車輪は、同軸上に並んで一対設けられ、
    一対の前記補助車輪には、それぞれ駆動モータが接続されている、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  9. 前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、
    前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、
    前記支持部は、前記フレーム基部間に架設される梁部と、前記梁部の両端にそれぞれ位置する一対の固定部と、を有し、
    一対の前記固定部は、互いに逆方向に開口するU字形状を有し前記フレーム基部を嵌め込んで前記台車に固定される、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  10. 前記支持部は、一対の前記固定部同士を互いに離間させる方向に付勢可能な支持部弾性体を有する、請求項9に記載の補助車輪ユニット。
  11. 一対の前記固定部のうち何れか一方又は両方は、前記梁部の長さ方向に対して直交する搖動軸を中心として摺動可能である、
    請求項9又は10に記載の補助車輪ユニット。
  12. 前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、
    前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、
    前記支持部は、前記フレーム基部の下側に挿入される下フレームと、前記下フレームに対して前記補助車輪を下方に移動させるリンク機構と、を有し、
    前記リンク機構の動作に伴い前記補助車輪が降下して床面に接触し、前記下フレームが前記補助車輪に対し上方に移動し前記フレーム基部の下面に接触する、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  13. 前記支持部は、一対の前記フレーム基部の内側面にそれぞれ接触する一対の接触部を有し、
    前記接触部のうち、少なくとも一方は、前記リンク機構により前記フレーム基部の内側面から離間可能である、
    請求項12に記載の補助車輪ユニット。
  14. 前記台車は、前記キャスタが固定される枠体を備え、
    前記枠体は、複数のフレーム基部を有し、
    前記支持部は、前記フレーム基部に嵌る開口が設けられた固定部と、操作レバーに接続されたリンク機構と、前記リンク機構の動作に伴い前記固定部の開口に移動し前記開口を閉塞する閉塞部と、を有する、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  15. 前記補助車輪を駆動する駆動装置を備えた、
    請求項1〜14の何れか一項に記載の補助車輪ユニット。
  16. 3つ以上のキャスタを備えた前記台車と、
    請求項1〜15の何れか一項に記載の補助車輪ユニットと、
    を備え、
    前記支持部が前記台車に固定され、
    前記補助車輪の少なくとも一部が、平面視で前記3つ以上のキャスタの内側に配置される、
    台車ユニット。
  17. 請求項14に記載の台車ユニットを備える、寝台装置。
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