JP3109927U - 多目的台車 - Google Patents

Abstract

【課題】 患者を移すときに補助者が必要でないようにし、患者の苦痛と医者の疲労を最低限に抑えられるようにする多目的台車を実現することを課題とする。
【解決手段】梁（７）と、該梁（７）の下に設けてある昇降柱（９）及び油圧機構（１０）と、この油圧機構（１０）と連結してあるユニバーサルホイール（１２）とを有する。
梁（７）の上に横方向に滑って動くベッド板（３）が設置してあり、ベッド板（３）はスキッド（１）を利用して両側に移動可能である。該ベッド板（３）は案内ロール（５）とコンベア（４）とで構成してある。ベッド板（３）の内部に手動或いは電動で操作可能であるギヤ組み合わせ（６）が設けてある。
【選択図】 図１

Description

本考案は多目的の利用に便利な台車に関する。

従来、病院で患者を移動するのに使用されている台車は、四つの脚にユニバーサルホイールが設けてあるタイプである。高さの調整は調節ハンドルを操作して行う構成である。

このため、患者を病院のベッドから台車に、台車から手術台に、手術台から台車に、台車からベッドに移すときには、看護婦、患者の家族、医者等の手助けが必要であった。また、この移動のときに患者は痛みを感じて苦痛であり、また、手術切り口の回復を遅らせていた。

そこで、本考案は上記課題を解決した多目的台車を提供することを目的とする。

本考案は、梁（７）と、該梁（７）の下に設けてある昇降柱（９）及び油圧機構（１０）と、この油圧機構（１０）と連結してあるユニバーサルホイール（１２）とを有し、
前記昇降柱（９）は位置決め機構（８）を介して前記梁（７）と連結してあり、
該梁（７）の両端にスキッド（１）が設けてあり、
該スキッド（１）の中に滑車（２）が設置してあり、
該梁（７）の上に横方向に滑って動くベッド板（３）が設置してあり、該ベッド板（３）が該スキッド（１）を利用して両側に移動可能である構成であり、
該ベッド板（３）は案内ロール（５）とコンベア（４）とで構成してあり、
該ベッド板（３）の内部に手動或いは電動で操作可能であるギヤ組み合わせ（６）が設けてあり、
前記ユニバーサルホイール（１２）は車体フレーム（１３）で連結されており、該車体フレーム（１３）に油圧スイッチ（１４）が設置してある構成とした。

ベッド板が案内ロールとコンベアを有する構成であり、このベッド板が油圧機構によって梁と共に昇降され且つ梁と平行に横に移動される構成であることによって、患者をベッド板３からベッドへ移すときに補助者が必要であるという問題を解決することが可能である。また、患者の苦痛と医者の疲労を最低限に抑えることが可能である。

次に本考案の実施の形態について説明する。

図１に示すように、本考案の多目的台車２０は、梁７と、この梁７の下に設けてある昇降柱９及び油圧機構１０と、この油圧機構１０に連結してあるユニバーサルホイール（キャスタ）１２とで構成してある。昇降柱９の上端は位置決め機構８を介して梁７と連結してある。

梁７の両側にスキッド１が設けてある。このスキッド１の中に滑車２が設置してある。梁７の上にベッド板３が設置してあり、このベッド板３はスキッド１を利用して横方向に両側に滑って移動可能である。

ベッド板３は、案内ロール５とコンベア４とで構成してある。また、ベッド板３は内部にギヤ組み合わせ６が設けてある。このギヤ組み合わせ６は手動或いは電動で操作可能である。

ユニバーサルホイール１２は車体フレーム１３で連結してある。車体フレーム１３に油圧スイッチ１４が設置してある。

ベッド板３は、図２に示すように、スキッド１から横方向に滑って動いて、横方向に突き出る。

上記構成の多目的台車２０は、以下の４つの効果を有する。
（１）使用上、安全性及び安定性を有し、多目的に使用出来る。多目的台車は、病院で患者をベッドから手術台に運搬するときに、或いは手術台からベッドへ運搬するときに使用出来る。ベッド板３は、油圧機構１０によって梁７と共に昇降され、且つ、図２に示すように、梁７と平行に横に移動される。よって、患者をベッド板３からベッドへ移すときに補助者が必要であるという問題を解決することが可能である。また、患者の苦痛と医者の疲労を最低限に抑えることが可能である。
（２）患者を移動するのに便利であり、省力である。案内ロール５によって支持されているコンベア４を案内ロール５を回転させつつ動かすことによって、患者をベッド板３上で楽に移動させることが出来る。
（３）ベッド板３の内部のギヤ組み合わせ６をセットすることによって、自動的に複数のファンクションに入り、種々の動作、例えば、ベッド板３の移動、コンベア４への伝動、ベッド板３とコンベア４の連動が行われる。これによって、患者をベッドから台車へ、逆に台車からベッドに移動させることが出来る。
（４）機構が複雑でないので、製作コストが低い。

本考案の多目的台車の全体の断面図である。 本考案の多目的台車を側方からみて示す断面図である。

符号の説明

１ スキッド
２ 滑車
３ ベッド板
４ コンベア
５ 案内ロール
６ ギヤ組み合わせ
７ 梁
８ 位置決め機構
９ 昇降柱
１０ 油圧機構
１２ ユニバーサルホイール
１３ 車体フレーム
１４ 油圧スイッチ
２０ 多目的台車

Claims (1)

1. 梁（７）と、該梁（７）の下に設けてある昇降柱（９）及び油圧機構（１０）と、この油圧機構（１０）と連結してあるユニバーサルホイール（１２）とを有し、
   前記昇降柱（９）は位置決め機構（８）を介して前記梁（７）と連結してあり、
   該梁（７）の両端にスキッド（１）が設けてあり、
   該スキッド（１）の中に滑車（２）が設置してあり、
   該梁（８）の上に横方向に滑って動くベッド板（３）が設置してあり、該ベッド板（３）が該スキッド（１）を利用して両側に移動可能である構成であり、
   該ベッド板（３）は案内ロール（５）とコンベア（４）とで構成してあり、
   該ベッド板（３）の内部に手動或いは電動で操作可能であるギヤ組み合わせ（６）が設けてあり、
   前記ユニバーサルホイール（１２）は車体フレーム（１３）で連結されており、該車体フレーム（１３）に油圧スイッチ（１４）が設置してある構成とした多目的台車。

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