JP2017196814A - アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 - Google Patents
アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017196814A JP2017196814A JP2016089985A JP2016089985A JP2017196814A JP 2017196814 A JP2017196814 A JP 2017196814A JP 2016089985 A JP2016089985 A JP 2016089985A JP 2016089985 A JP2016089985 A JP 2016089985A JP 2017196814 A JP2017196814 A JP 2017196814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic resin
- minutes
- laminated film
- embossing
- reactive group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
【課題】基材とのラミネート温度が低温の条件であっても、アクリル樹脂フィルムにエンボス形状を付与する方法の提供。【解決手段】反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層した、アクリル樹脂積層フィルムの製造方法であって、下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与するアクリル樹脂積層フィルムの製造方法;<条件(1)>エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件80℃≦T(℃)≦200℃<条件(2)>エンボス加工時間tが下記式を満たす条件加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分【選択図】なし
Description
本発明は、エンボス金型を用いてアクリル樹脂積層フィルムにエンボス加工する方法に関する。
ゴム成分を含有するアクリル樹脂を使用したアクリル樹脂成形体は広く利用されている。特にアクリル樹脂フィルムは、透明性、耐候性、柔軟性、加工性等の特性に優れるという特長を生かし、樹脂成形品、木工製品、金属成形品等の各種成形品の表面に積層される用途で使用されている。
その具体的用途としては、例えば、車輌内装、家具、ドア材、窓枠、巾木、浴室内装等の建材用途の表皮材、マーキングフィルム、高輝度反射材被覆用フィルムが挙げられる。
その具体的用途としては、例えば、車輌内装、家具、ドア材、窓枠、巾木、浴室内装等の建材用途の表皮材、マーキングフィルム、高輝度反射材被覆用フィルムが挙げられる。
これらの用途に使用されるアクリル樹脂フィルムとしては、様々なものが提案され、実用化されている。例えば特許文献1には、意匠性を付与するためにアクリル樹脂フィルムにエンボス形状を付与する方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1のエンボス加工方法はロールを用いて、連続的にフィルム表面にエンボス加工を施す方法であるため、基材へのラミネート条件によっては、エンボス形状を充分に付与することができない場合がある。また、難燃板として広く用いられているメラミン化粧板にアクリル樹脂フィルムを積層し、表面にエンボス加工を施す場合、製造上、充分なプレス温度・時間・圧力を必要とするので、特許文献1の方法では、充分にエンボス形状を付与することができない。
しかしながら、特許文献1のエンボス加工方法はロールを用いて、連続的にフィルム表面にエンボス加工を施す方法であるため、基材へのラミネート条件によっては、エンボス形状を充分に付与することができない場合がある。また、難燃板として広く用いられているメラミン化粧板にアクリル樹脂フィルムを積層し、表面にエンボス加工を施す場合、製造上、充分なプレス温度・時間・圧力を必要とするので、特許文献1の方法では、充分にエンボス形状を付与することができない。
特許文献2にはアクリル樹脂との接着性が乏しいメラミン化粧板への接着性を付与するために反応性基を導入したアクリル樹脂積層フィルムとそのアクリル樹脂フィルムを積層したメラミン化粧板が提案されている。
しかしながら、エンボス加工を付与するための製造条件については言及されていない。
しかしながら、エンボス加工を付与するための製造条件については言及されていない。
そこで、本発明の課題は、基材とのラミネート温度が低温の条件であっても、アクリル樹脂フィルムにエンボス形状を付与できる方法を提供することにある。
本発明者は鋭意検討を行なった結果、基材とのラミネート時間・温度・圧力を最適化することにより、前記課題を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の[1]〜[5]の特徴を有する。
[1] 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層した、アクリル樹脂積層フィルムの製造方法であって、
下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与するアクリル樹脂積層フィルムの製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。
[2] 前記反応性基が水酸基である、[1]の製造方法。
[3] 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層したアクリル樹脂積層フィルムを、基材上に積層した、積層体の製造方法であって、
アクリル樹脂積層フィルムを基材上に積層した後に、下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与する積層体の製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。
[4] 前記積層体が化粧板である、[3]の製造方法。
[5] 前記化粧板がメラミン化粧板である、[4]の製造方法。
即ち、本発明は以下の[1]〜[5]の特徴を有する。
[1] 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層した、アクリル樹脂積層フィルムの製造方法であって、
下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与するアクリル樹脂積層フィルムの製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。
[2] 前記反応性基が水酸基である、[1]の製造方法。
[3] 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層したアクリル樹脂積層フィルムを、基材上に積層した、積層体の製造方法であって、
アクリル樹脂積層フィルムを基材上に積層した後に、下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与する積層体の製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。
[4] 前記積層体が化粧板である、[3]の製造方法。
[5] 前記化粧板がメラミン化粧板である、[4]の製造方法。
本発明によれば、基材とのラミネート温度が低温の条件であっても、アクリル樹脂積層フィルムにエンボス形状を付与することができる。本発明の方法によりエンボス形状が付与されたアクリル樹脂積層フィルムは、車輌内装、家具、ドア材、窓枠、巾木、浴室内装等の建材用途の表皮材、マーキングフィルム、高輝度反射材被覆用フィルム等の種々の用途に好適である。特にメラミン化粧板にラミネートされる用途での使用が好適である。
本発明では、アクリル樹脂積層フィルムに対して、エンボス金型を用いて、特定のエンボス加工温度T(金型表面温度)にてエンボス形状を付与する。このエンボス加工は、フィルム表面の光沢度を低減して艶消し感を出すための粗面化処理であってもよいし、それ以外の目的のエンボス加工であってもよい。
エンボス形状を付与する製造方法は、上述の条件(1)と(2)を共に満たしていればよい。エンボス形状を付与する方法としては、連続的又は非連続的に行なうことができる。
連続的な製造方法としては、例えば、ロール・ツー・シート法が挙げられる。しかしながら、連続的な製造方法では、ラミネート時間を充分に稼げず、場合によってはアクリル樹脂積層フィルムに充分なエンボス形状を付与することができない。
一方、非連続的な製造方法としては、例えば、熱プレス法による非連続貼合法が挙げられる。本発明では基材としてメラミン化粧板を使用することが好適であるため、熱プレス法による非連続貼合法が好ましい。
連続的な製造方法としては、例えば、ロール・ツー・シート法が挙げられる。しかしながら、連続的な製造方法では、ラミネート時間を充分に稼げず、場合によってはアクリル樹脂積層フィルムに充分なエンボス形状を付与することができない。
一方、非連続的な製造方法としては、例えば、熱プレス法による非連続貼合法が挙げられる。本発明では基材としてメラミン化粧板を使用することが好適であるため、熱プレス法による非連続貼合法が好ましい。
エンボス加工温度Tとエンボス加工時間tは、条件(1)と(2)を共に満たしていれば、フィルム表面にエンボス加工を施すことができる。
即ち、エンボス加工時の温度と時間は、エンボス加工時の圧力が4MPa未満の場合は80℃以上且つ3分以上、熱プレス時の圧力が4MPa以上の場合は80℃以上且つ1分以上である。
即ち、エンボス加工時の温度と時間は、エンボス加工時の圧力が4MPa未満の場合は80℃以上且つ3分以上、熱プレス時の圧力が4MPa以上の場合は80℃以上且つ1分以上である。
中でも、エンボス加工時の圧力が4MPa未満の場合は100℃以上且つ5分以上、エンボス加工時の圧力が4MPa以上の場合は100℃以上且つ3分以上であることが好ましい。これらの下限値は、エンボス加工する際の転写性(エンボス形状付与性)の観点で意義がある。
つまり、エンボス加工温度、時間が下限値未満であると、充分にエンボス形状が付与されない。一方、エンボス加工温度Tとエンボス加工時間tの上限値は、200℃以下且つ150分以下である。中でも180℃以下且つ120分以下が好ましい。これは、アクリル樹脂の熱劣化を防ぐという観点で意義がある。
つまり、エンボス加工温度、時間が上限値より大きいと、アクリル樹脂の熱劣化に起因する異物が生じ、外観が悪化する。エンボス加工温度、時間を上記範囲内にすれば、エンボス形状付与性と外観を両立することができる。
つまり、エンボス加工温度、時間が下限値未満であると、充分にエンボス形状が付与されない。一方、エンボス加工温度Tとエンボス加工時間tの上限値は、200℃以下且つ150分以下である。中でも180℃以下且つ120分以下が好ましい。これは、アクリル樹脂の熱劣化を防ぐという観点で意義がある。
つまり、エンボス加工温度、時間が上限値より大きいと、アクリル樹脂の熱劣化に起因する異物が生じ、外観が悪化する。エンボス加工温度、時間を上記範囲内にすれば、エンボス形状付与性と外観を両立することができる。
エンボス加工時の圧力は、金型へのフィルムの貼り付きを防止するという観点から、15MPa以下であることが好ましい。また、エンボス形状付与性の観点から、0.05MPa以上であることが好ましい。
本発明におけるエンボス金型としては、例えば、鉄、銅、ニッケル等の金属板を使用することができる。エンボス金型に彫刻される凹凸形状は、幾何学模様、ローレット模様、皮調模様、布調模様、カーボン模様、木目模様、ヘアーライン模様等が好ましく使用される。
[アクリル樹脂積層フィルム]
本発明に用いるアクリル樹脂積層フィルムは、反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とから構成される積層フィルムである。
以下、「反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)」を、単に「アクリル樹脂組成物(A)」と記し、「反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)」を、単に「アクリル樹脂組成物(B)」と記し、「アクリル樹脂積層フィルム」を、単に「積層フィルム」と記すこともある。
本発明に用いるアクリル樹脂積層フィルムは、反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とから構成される積層フィルムである。
以下、「反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)」を、単に「アクリル樹脂組成物(A)」と記し、「反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)」を、単に「アクリル樹脂組成物(B)」と記し、「アクリル樹脂積層フィルム」を、単に「積層フィルム」と記すこともある。
ここで、アクリル樹脂組成物(B)は、基材との接着性を発現するための反応性基を有しており、本発明の積層フィルムを貼合用途に使用する場合は、アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)を被貼合体側に向けて貼合層とし、アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)を被貼合体とは反対側に向けて表面層とするのが有利である。そのため、エンボス形状はアクリル樹脂層(I)へ付与することが望ましい。
ここで、本発明に用いる積層フィルムは、前記エンボス加工温度T(℃)での、測定周波数0.1Hzでの貯蔵弾性率(E’)が650MPa以下であることが、エンボス形状付与性の観点から好ましい。
より好ましくは100MPa以下、更に好ましくは10MPa以下である。貯蔵弾性率(E’)を上記範囲内にすれば、エンボス形状付与性が良好なので金型温度を高くする必要がなく、生産性に優れる。
より好ましくは100MPa以下、更に好ましくは10MPa以下である。貯蔵弾性率(E’)を上記範囲内にすれば、エンボス形状付与性が良好なので金型温度を高くする必要がなく、生産性に優れる。
貯蔵弾性率(E’)は、アクリル樹脂フィルムを構成する樹脂の構造や、各成分の種類・組成によってコントロールできる。例えば、ゴム含有アクリル樹脂の原料に添加する架橋剤の種類や使用量、分子量を調整するための連鎖移動剤の種類や使用量によってコントロールできる。
架橋剤の使用量を少なくすると貯蔵弾性率(E’)が低下する傾向にあり、また連鎖移動剤の使用量を多くすると貯蔵弾性率(E’)が低下する傾向にある。
架橋剤の使用量を少なくすると貯蔵弾性率(E’)が低下する傾向にあり、また連鎖移動剤の使用量を多くすると貯蔵弾性率(E’)が低下する傾向にある。
貯蔵弾性率(E’)は、アクリル樹脂フィルムを構成する樹脂に特定のアクリル樹脂、例えば、高分子量アクリル系加工助剤である熱可塑性重合体(C1)を添加することによってもコントロールできる。
尚、本発明では、アクリル樹脂フィルムとはシート状物も含む意味である。
尚、本発明では、アクリル樹脂フィルムとはシート状物も含む意味である。
[反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)]
反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)は、フィルムの生産性及び取扱い性の観点からアクリルゴム粒子(A−1)を含有することが好ましく、例えば、アクリルゴム粒子(A−1)と、熱可塑性重合体(A−2)と、添加剤(C)とを含むことができる。
アクリル樹脂組成物(A)は、(A−1)と(A−2)との合計100質量%に対して、(A−1)を5.5〜100質量%、(A−2)を0〜94.5質量%含有することが好ましい。
反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)は、フィルムの生産性及び取扱い性の観点からアクリルゴム粒子(A−1)を含有することが好ましく、例えば、アクリルゴム粒子(A−1)と、熱可塑性重合体(A−2)と、添加剤(C)とを含むことができる。
アクリル樹脂組成物(A)は、(A−1)と(A−2)との合計100質量%に対して、(A−1)を5.5〜100質量%、(A−2)を0〜94.5質量%含有することが好ましい。
アクリルゴム粒子(A−1)の含有率が5.5質量%以上であれば、アクリル樹脂層(I)に靭性がより付与され、積層フィルムの生産時にフィルム切れが起こりにくく、生産性が良好である。また、積層フィルム使用時の取扱い性が良好である。
また、アクリル樹脂組成物(A)は、(A−1)と(A−2)との合計100質量部に対して、添加剤(C)を0〜20質量部含有することが好ましい。
また、アクリル樹脂組成物(A)は、(A−1)と(A−2)との合計100質量部に対して、添加剤(C)を0〜20質量部含有することが好ましい。
[アクリルゴム粒子(A−1)]
アクリルゴム粒子(A−1)は、アクリルゴムを含む粒子であればよく、例えば、特許文献2に記載されているアクリルゴム粒子(A−1)が挙げられる。
アクリルゴム粒子(A−1)は、アクリルゴムを含む粒子であればよく、例えば、特許文献2に記載されているアクリルゴム粒子(A−1)が挙げられる。
[熱可塑性重合体(A−2)]
熱可塑性重合体(A−2)は、メタクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を重合して得られる重合体であることが好ましい。また、熱可塑性重合体(A−2)は後述する反応性基含有アクリル樹脂(B−1)以外の熱可塑性重合体である。熱可塑性重合体(A−2)としては、例えば、特許文献2に記載されている熱可塑性重合体(A−2)や熱可塑性重合体(C1)のような加工助剤が挙げられる。
熱可塑性重合体(A−2)は、メタクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を重合して得られる重合体であることが好ましい。また、熱可塑性重合体(A−2)は後述する反応性基含有アクリル樹脂(B−1)以外の熱可塑性重合体である。熱可塑性重合体(A−2)としては、例えば、特許文献2に記載されている熱可塑性重合体(A−2)や熱可塑性重合体(C1)のような加工助剤が挙げられる。
熱可塑性重合体(C1)は、フィルムの製膜性確保、貯蔵弾性率(E’)の微調整を目的として用いられる。熱可塑性重合体(C1)の添加量が多いと貯蔵弾性率(E’)が低下する傾向にある。また、熱可塑性重合体(C1)を添加すると、アクリル樹脂の溶融張力が向上し、アクリル樹脂フィルム成形時の取扱い性が向上する。
[添加剤(C)]
添加剤(C)は、安定剤、滑剤、可塑剤、耐衝撃向上剤、発泡剤、充填剤、着色剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
添加剤(C)は、安定剤、滑剤、可塑剤、耐衝撃向上剤、発泡剤、充填剤、着色剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
基材を保護するために耐候性を付与する観点から、添加剤(C)として紫外線吸収剤を用いることが好ましい。該紫外線吸収剤の分子量は、300以上が好ましく、400以上がより好ましい。該分子量が300以上である場合、射出成形金型内で真空成形又は圧空成形を施す際に紫外線吸収剤が揮発しにくく、金型汚れが発生しにくい。
紫外線吸収剤としては、分子量400以上のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、分子量400以上のトリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。
紫外線吸収剤としては、分子量400以上のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、分子量400以上のトリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。
分子量400以上のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、市販品では、例えば、「チヌビン234」(商品名、チバガイギー社製)、「アデカスタブLA−31」(商品名、(株)ADEKA製)が挙げられる。分子量400以上のトリアジン系紫外線吸収剤としては、市販品では、例えば、「チヌビン1577」(商品名、チバガイギー社製)が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
該紫外線吸収剤の添加量は、耐候性の観点から、アクリルゴム粒子(A−1)と熱可塑性重合体(A−2)との合計100質量部に対して、0〜20質量部が好ましく、1〜5質量部がより好ましい。
該紫外線吸収剤の添加量は、耐候性の観点から、アクリルゴム粒子(A−1)と熱可塑性重合体(A−2)との合計100質量部に対して、0〜20質量部が好ましく、1〜5質量部がより好ましい。
また、耐候性をより向上させる観点から、ヒンダードアミン系の光安定剤等のラジカル捕捉剤を紫外線吸収剤と併用することが好ましい。
該ラジカル捕捉剤としては、市販品では、例えば、「アデカスタブLA−57」、「アデカスタブLA−62」、「アデカスタブLA−67」、「アデカスタブLA−63」、「アデカスタブLA−68」(以上いずれも商品名、(株)ADEKA製);「サノールLS−770」、「サノールLS−765」、「サノールLS−292」、「サノールLS−2626」、「サノールLS−1114」、「サノールLS−744」(以上いずれも商品名、三共ライフテック(株)製)が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
該ラジカル捕捉剤の添加量は、耐ブリードアウト性の観点から、アクリルゴム粒子(A−1)と熱可塑性重合体(A−2)との100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましく、0.2〜5質量部がより好ましい。
該ラジカル捕捉剤としては、市販品では、例えば、「アデカスタブLA−57」、「アデカスタブLA−62」、「アデカスタブLA−67」、「アデカスタブLA−63」、「アデカスタブLA−68」(以上いずれも商品名、(株)ADEKA製);「サノールLS−770」、「サノールLS−765」、「サノールLS−292」、「サノールLS−2626」、「サノールLS−1114」、「サノールLS−744」(以上いずれも商品名、三共ライフテック(株)製)が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
該ラジカル捕捉剤の添加量は、耐ブリードアウト性の観点から、アクリルゴム粒子(A−1)と熱可塑性重合体(A−2)との100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましく、0.2〜5質量部がより好ましい。
[反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)]
反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)は、反応性基含有アクリル樹脂(B−1)と、(B−1)以外のアクリルゴム粒子(B−2)との合計100質量%に対して、(B−1)を10〜100質量%、(B−2)を0〜90質量%含有し、更に、(B−1)と(B−2)との合計100質量部に対して、熱可塑性重合体(A−2)を0〜20質量部、添加剤(C)を0〜20質量部含有する。
更に、(イ):反応性基含有アクリル樹脂(B−1)がアミノ基又はメチロール基に対する反応性基を有する単量体単位を含有し、アクリル樹脂組成物(B)100質量%に対する反応性基を有する単量体単位の含有率が3質量%以上であるか、(ロ):反応性基含有アクリル樹脂(B−1)が水酸基を有する単量体単位を含有し、アクリル樹脂組成物(B)の水酸基価が15〜300mgKOH/gであればよい。
アクリル樹脂組成物(B)としては、例えば、特許文献2に記載されているアクリル樹脂組成物(B)が挙げられる。
反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)は、反応性基含有アクリル樹脂(B−1)と、(B−1)以外のアクリルゴム粒子(B−2)との合計100質量%に対して、(B−1)を10〜100質量%、(B−2)を0〜90質量%含有し、更に、(B−1)と(B−2)との合計100質量部に対して、熱可塑性重合体(A−2)を0〜20質量部、添加剤(C)を0〜20質量部含有する。
更に、(イ):反応性基含有アクリル樹脂(B−1)がアミノ基又はメチロール基に対する反応性基を有する単量体単位を含有し、アクリル樹脂組成物(B)100質量%に対する反応性基を有する単量体単位の含有率が3質量%以上であるか、(ロ):反応性基含有アクリル樹脂(B−1)が水酸基を有する単量体単位を含有し、アクリル樹脂組成物(B)の水酸基価が15〜300mgKOH/gであればよい。
アクリル樹脂組成物(B)としては、例えば、特許文献2に記載されているアクリル樹脂組成物(B)が挙げられる。
[反応性基含有アクリル樹脂(B−1)]
反応性基含有アクリル樹脂(B−1)は、共重合成分としてアミノ基又はメチロール基に対する反応性基を有する単量体単位を含有すればよい。
以下、「反応性基含有アクリル樹脂(B−1)」を、単に「アクリル樹脂(B−1)」と記すこともある。
反応性基含有アクリル樹脂(B−1)は、共重合成分としてアミノ基又はメチロール基に対する反応性基を有する単量体単位を含有すればよい。
以下、「反応性基含有アクリル樹脂(B−1)」を、単に「アクリル樹脂(B−1)」と記すこともある。
アクリル樹脂(B−1)は、例えば、反応性基を有する単量体単位、芳香族ビニル単量体単位、他の単量体単位を含有することができる。アクリル樹脂(B−1)としては、例えば、特許文献2に記載されているアクリル樹脂(B−1)が挙げられる。
反応性基含有アクリル樹脂(B−1)は、アミノ基又はメチロール基に対する反応性基を有する単量体単位を含有するために、メチロールメラミン及びその誘導体を含む材料、具体的には、メラミン化粧板のメラミン樹脂又は、その前駆体と接触させた状態で加熱反応させることで、メラミン化粧板と接着することができる。
前記アミノ基又はメチロール基に対する反応性基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、酸無水物基、イミド基、エポキシ基が挙げられる。反応性基含有アクリル樹脂(B−1)は、これらの反応性基を1種有していてもよく、2種以上有していてもよい。
前記反応性基の反応温度は、触媒の有無やpH値等により異なるが、50〜200℃が好ましく、110〜170℃がより好ましい。メラミン化粧板は、通常110〜170℃の温度で作製されるため、反応温度が110〜170℃であれば、本発明の積層フィルムをメラミン基材と積層して加熱することで、メラミン化粧板の作製と同時に本発明の積層フィルムをメラミン基材と充分に接着させることができる。
前記反応性基の反応温度は、触媒の有無やpH値等により異なるが、50〜200℃が好ましく、110〜170℃がより好ましい。メラミン化粧板は、通常110〜170℃の温度で作製されるため、反応温度が110〜170℃であれば、本発明の積層フィルムをメラミン基材と積層して加熱することで、メラミン化粧板の作製と同時に本発明の積層フィルムをメラミン基材と充分に接着させることができる。
反応性基を有する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等の水酸基を有する単量体;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロイルオキシアルキルカルボン酸、(メタ)アクリロイルオキシ芳香族カルボン酸等のカルボキシル基を有する単量体;(メタ)アクリル酸アミノアルキルエステル等のアミノ基を有する単量体;(メタ)アクリル酸アルキルアミドアルキルエステル等のアミド基を有する単量体;無水マレイン酸等の酸無水物単量体;マレイミド、アルキルマレイミド等のマレイミド単量体;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有単量体が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中では、接着性の観点から、反応性基として水酸基、カルボキシル基、酸無水物基、又はエポキシ基を有する単量体が好ましい。
また、酸無水物等の加水分解性部位を有さず、乳化重合、懸濁重合等の水系重合において効率的に重合体を製造することができることから、反応性基として水酸基、カルボキシル基、又はエポキシ基を有する単量体がより好ましい。
また、溶融成形時の架橋防止の観点から、反応性基として水酸基を有する単量体が更に好ましい。
また、酸無水物等の加水分解性部位を有さず、乳化重合、懸濁重合等の水系重合において効率的に重合体を製造することができることから、反応性基として水酸基、カルボキシル基、又はエポキシ基を有する単量体がより好ましい。
また、溶融成形時の架橋防止の観点から、反応性基として水酸基を有する単量体が更に好ましい。
反応性基として水酸基を有する単量体としては、具体的には、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−1−メチルエチル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシ−1−メチルエチル、アクリル酸ヒドロキシブチルが好ましい。
反応性基を有する単量体の使用量としては、反応性基含有アクリル樹脂(B−1)に対し3〜100質量%が好ましい。また、使用量は、接着性と副反応防止の観点から、3〜80質量%がより好ましい。
使用量が3質量%以上である場合、接着性がより良好となる。また、使用量が80質量%以下である場合、非反応性モノマーを20質量%以上併用することで、反応性基による副反応を抑制することができる。
また、反応性基を有する単量体が水溶性である場合、非水溶性モノマーを併用することで水への溶解を抑制することができ、乳化重合、懸濁重合等の水系重合において効率的に重合体を製造することができる。
使用量が3質量%以上である場合、接着性がより良好となる。また、使用量が80質量%以下である場合、非反応性モノマーを20質量%以上併用することで、反応性基による副反応を抑制することができる。
また、反応性基を有する単量体が水溶性である場合、非水溶性モノマーを併用することで水への溶解を抑制することができ、乳化重合、懸濁重合等の水系重合において効率的に重合体を製造することができる。
[アクリルゴム粒子(B−2)]
アクリルゴム粒子(B−2)は、反応性基含有アクリル樹脂(B−1)以外のアクリルゴム粒子であり、内層としての弾性共重合体(b−1)を含む層上に、外層としての硬質重合体(b−2)を含む層が形成された2層以上の多層構造を有するアクリルゴム粒子であることが好ましい。
例えば、アクリルゴム粒子(A−1)と同じものが挙げられる。
アクリルゴム粒子(B−2)は、反応性基含有アクリル樹脂(B−1)以外のアクリルゴム粒子であり、内層としての弾性共重合体(b−1)を含む層上に、外層としての硬質重合体(b−2)を含む層が形成された2層以上の多層構造を有するアクリルゴム粒子であることが好ましい。
例えば、アクリルゴム粒子(A−1)と同じものが挙げられる。
[熱可塑性重合体(A−2)]
熱可塑性重合体(A−2)としては、(B−1)及び(B−2)以外であれば、アクリル樹脂組成物(A)の調製に用いられる熱可塑性重合体(A−2)と同様のものを用いることができる。
熱可塑性重合体(A−2)としては、(B−1)及び(B−2)以外であれば、アクリル樹脂組成物(A)の調製に用いられる熱可塑性重合体(A−2)と同様のものを用いることができる。
[添加剤(C)]
添加剤Cとしては、アクリル樹脂組成物(A)の調製に用いられる添加剤(C)と同様のものを用いることができる。
添加剤Cとしては、アクリル樹脂組成物(A)の調製に用いられる添加剤(C)と同様のものを用いることができる。
[アクリル樹脂積層フィルム]
アクリル樹脂積層フィルムの厚さは、10〜100μmが好ましく、20〜75μmがより好ましく、25〜60μmが更に好ましい。積層フィルムの厚さをこれらの範囲内にすると、フィルムの剛性が適度となるのでフィルムのラミネート性、二次加工性が良好となる。また、フィルムの製膜性が安定して、積層フィルムの製造が容易となる。
アクリル樹脂積層フィルムの厚さは、10〜100μmが好ましく、20〜75μmがより好ましく、25〜60μmが更に好ましい。積層フィルムの厚さをこれらの範囲内にすると、フィルムの剛性が適度となるのでフィルムのラミネート性、二次加工性が良好となる。また、フィルムの製膜性が安定して、積層フィルムの製造が容易となる。
アクリル樹脂層(I)の厚さは、5〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。アクリル樹脂層(I)がより厚い場合、得られるメラミン化粧板の耐水性が良好となり、アクリル樹脂層(I)がより薄い場合、単位面積あたりの質量の点で、経済的に有利である。
アクリル樹脂層(II)の厚さは、1〜30μmが好ましくい、3〜20μmがより好ましく、4〜10μmが更に好ましい。耐水白化性の観点から、アクリル樹脂層(II)は薄い方が好ましく、接着性の観点からは、アクリル樹脂層(II)は厚い方が好ましい。但し、アクリル樹脂層(II)を構成するアクリル樹脂組成物(B)がアクリルゴムを含まず、靭性に劣る場合、アクリル樹脂層(II)が10μmを超えると接着性が低下する場合がある。
厚さがこれらの範囲内である場合、充分な耐水白化性と接着性を確保することができ、工業的利用価値が高い積層フィルムが得られる。
厚さがこれらの範囲内である場合、充分な耐水白化性と接着性を確保することができ、工業的利用価値が高い積層フィルムが得られる。
本発明の積層フィルムを製造する方法としては、生産性の観点から、フィードブロックダイ又はマルチマニホールドダイを介した共押出法により、アクリル樹脂層(I)及び(II)の積層構造を形成する方法が好ましい。また、アクリル樹脂層(I)及び(II)を、それぞれTダイを用いた溶融押出法等によりフィルム状に成形して、その2種のフィルムを熱ラミネート法により積層する方法を用いることもできる。更に、一方のアクリル樹脂層をフィルム状にし、その後他方のアクリル樹脂層を溶融押出法により積層する押出ラミネーション法を用いることもできる。溶融押出を行なう場合には、表面欠陥の原因となる核や不純物を取り除くために、200メッシュ以上のスクリーンメッシュで溶融状態にある樹脂組成物を濾過しながら押出することもできる。
[積層体]
アクリル樹脂積層フィルムを各種の基材の表面に積層して、アクリル樹脂積層フィルムを表面に有する積層体を得ることができる。基材としては、例えば、樹脂成形品、木工製品、金属成形品が挙げられる。
本発明で用いる積層フィルムは、アクリル樹脂層(II)に反応性基を含有しているので、樹脂成形品を構成する基材樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂及びこれらの複合樹脂が挙げられる。
中でも、本発明で用いる積層フィルムとの接着性の相性という観点から、メラミン樹脂が好ましい。
アクリル樹脂積層フィルムを各種の基材の表面に積層して、アクリル樹脂積層フィルムを表面に有する積層体を得ることができる。基材としては、例えば、樹脂成形品、木工製品、金属成形品が挙げられる。
本発明で用いる積層フィルムは、アクリル樹脂層(II)に反応性基を含有しているので、樹脂成形品を構成する基材樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂及びこれらの複合樹脂が挙げられる。
中でも、本発明で用いる積層フィルムとの接着性の相性という観点から、メラミン樹脂が好ましい。
[メラミン化粧板]
本発明のメラミン化粧板は、本発明の積層フィルムが、アクリル樹脂層(I)、アクリル樹脂層(II)、メラミン基材の順序となるように積層されている。
本発明の積層フィルムは優れた接着性を有し、各種の基材に接着することができる。特に、本発明の積層フィルムはメラミン樹脂に対して優れた接着性を示すため、メラミン化粧板表面保護用フィルムとして好適に使用できる。
本発明のメラミン化粧板は、本発明の積層フィルムが、アクリル樹脂層(I)、アクリル樹脂層(II)、メラミン基材の順序となるように積層されている。
本発明の積層フィルムは優れた接着性を有し、各種の基材に接着することができる。特に、本発明の積層フィルムはメラミン樹脂に対して優れた接着性を示すため、メラミン化粧板表面保護用フィルムとして好適に使用できる。
メラミン化粧板は、机、カウンター等の水平面、壁等の垂直面に使用されており、その構成、製造方法については、化粧板ハンドブック(新建材研究所、昭和48年発行)等に詳しく記載されている。
これらのメラミン化粧板は、例えば、化粧板用の化粧紙にメラミン樹脂を含浸させ、乾燥したメラミン樹脂含浸紙と、芯材層である樹脂含浸コア紙とを積層し、更に必要に応じて、化粧紙の柄を保護する目的で、オーバーレイ紙にメラミン樹脂を含浸させ、乾燥したメラミン樹脂含浸オーバーレイ紙と、反りを抑制する目的で最下層にバランス紙とを積層し、熱圧成形することによって得られる。
これらのメラミン化粧板は、例えば、化粧板用の化粧紙にメラミン樹脂を含浸させ、乾燥したメラミン樹脂含浸紙と、芯材層である樹脂含浸コア紙とを積層し、更に必要に応じて、化粧紙の柄を保護する目的で、オーバーレイ紙にメラミン樹脂を含浸させ、乾燥したメラミン樹脂含浸オーバーレイ紙と、反りを抑制する目的で最下層にバランス紙とを積層し、熱圧成形することによって得られる。
メラミン樹脂含浸紙としては、例えば、化粧板用の化粧紙にメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含浸させ、乾燥した樹脂含浸紙を用いることができる。
樹脂含浸コア紙としては、クラフト紙、不織布、織布等に、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂又はこれらの混合物を主成分とする樹脂液と、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等の無機充填材とを含むスラリーを含浸させ、乾燥した化粧板用のコア紙を使用できる。
樹脂含浸コア紙としては、クラフト紙、不織布、織布等に、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂又はこれらの混合物を主成分とする樹脂液と、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等の無機充填材とを含むスラリーを含浸させ、乾燥した化粧板用のコア紙を使用できる。
熱圧成形は、例えば、樹脂含浸コア紙及びメラミン樹脂含浸紙(メラミン基材)と、本発明の積層フィルムとを積層し、温度110〜170℃、圧力5〜10MPa、時間10〜90分の条件で行なうことができる。
本発明の積層フィルムをメラミン基材に貼合する際には、アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)をメラミン基材側に向けて接するようにして、熱融着させることが好ましい。この方法によれば、接着剤及び粘着剤を用いることなく貼合を行なうことができる。
貼合は連続的又は非連続的に行なうことができ、例えば、熱プレス法による非連続貼合法により行なうことができる。特に、メラミン化粧板を作成する際、メラミン基材と本発明の積層フィルムを積層して熱圧成形すれば、メラミン化粧板作製と同時に積層フィルムを積層することができ、工程数が削減できるため有利である。この熱圧成形の際、エンボス金型で熱圧成形すれば、積層フィルム上に意匠を付与することができ、工程数が削減できるため有利である。
貼合は連続的又は非連続的に行なうことができ、例えば、熱プレス法による非連続貼合法により行なうことができる。特に、メラミン化粧板を作成する際、メラミン基材と本発明の積層フィルムを積層して熱圧成形すれば、メラミン化粧板作製と同時に積層フィルムを積層することができ、工程数が削減できるため有利である。この熱圧成形の際、エンボス金型で熱圧成形すれば、積層フィルム上に意匠を付与することができ、工程数が削減できるため有利である。
一方、本発明の積層フィルムを使用せず、例えばアクリル樹脂層(I)からなるフィルムを使用した場合、メラミン基材との接着性が低いため、接着剤やプライマーの使用が必要であり、コストが高くなり、生産性が大きく低下する。これに対して本発明の積層フィルムを用いる場合、接着剤やプライマーの使用が不要であるため、工数の削減が可能であり、コストが削減できるため、工業的に有利である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に制限されない。実施例において「部」は「質量部」を表す。また、実施例における各種物性の測定は、以下の方法に従って実施した。
(1)エンボス形状付与性
アクリル樹脂積層フィルムのアクリル樹脂層(I)面側に鉄製のエンボス金型(算術平均粗さRa:6μm)を、アクリル樹脂層(II)面側にメラミン基材を重ね合せ、温度100〜140℃、時間1〜20分、圧力0.1MPa〜4MPaの条件で熱プレスしてメラミン化粧板を作製した。
エンボス形状付与性は、アクリル樹脂積層フィルムの表面の艶消し状態を、コニカミノルタ(株)製 KONICA MINOLTA UNI GLOSS 60 型式:GM−60を用いて測定した60°での光沢度により、以下の基準で評価した。
○:光沢度10未満;艶が充分に消えており、エンボス金型の凹凸が転写されている。
△:光沢度10以上、15未満;艶があるが、エンボス金型の凹凸が転写されている。
×:光沢度15以上;艶があり、エンボス金型の凹凸が転写されていない。
アクリル樹脂積層フィルムのアクリル樹脂層(I)面側に鉄製のエンボス金型(算術平均粗さRa:6μm)を、アクリル樹脂層(II)面側にメラミン基材を重ね合せ、温度100〜140℃、時間1〜20分、圧力0.1MPa〜4MPaの条件で熱プレスしてメラミン化粧板を作製した。
エンボス形状付与性は、アクリル樹脂積層フィルムの表面の艶消し状態を、コニカミノルタ(株)製 KONICA MINOLTA UNI GLOSS 60 型式:GM−60を用いて測定した60°での光沢度により、以下の基準で評価した。
○:光沢度10未満;艶が充分に消えており、エンボス金型の凹凸が転写されている。
△:光沢度10以上、15未満;艶があるが、エンボス金型の凹凸が転写されている。
×:光沢度15以上;艶があり、エンボス金型の凹凸が転写されていない。
(2)貯蔵弾性率(E’)
積層フィルムから切り出した幅6mm及び長さ20mmの試験片を、セイコーインスツル(株)製 EXSTAR DMS6100を用いて、引張モードで昇温速度2℃/分及び測定周波数0.1Hzの条件で測定した。
積層フィルムから切り出した幅6mm及び長さ20mmの試験片を、セイコーインスツル(株)製 EXSTAR DMS6100を用いて、引張モードで昇温速度2℃/分及び測定周波数0.1Hzの条件で測定した。
<原材料等>
樹脂組成物(A1):特許文献2に記載の樹脂組成物(A1)を用いた。
樹脂組成物(A2):特許文献2に記載の樹脂組成物(A6)を用いた。
樹脂組成物(B1):特許文献2に記載の樹脂組成物(B1)を用いた。
樹脂組成物(A1):特許文献2に記載の樹脂組成物(A1)を用いた。
樹脂組成物(A2):特許文献2に記載の樹脂組成物(A6)を用いた。
樹脂組成物(B1):特許文献2に記載の樹脂組成物(B1)を用いた。
<実施例1>
アクリル樹脂層(I)用の樹脂組成物(A2)、アクリル樹脂層(II)用の樹脂組成物(B1)を80℃で一昼夜乾燥した。
シリンダー温度を240℃に設定した30mmφの押出し機で樹脂組成物(B1)を可塑化した。また、シリンダー温度を240℃に設定した400メッシュのスクリーンメッシュを設けた40mmφの押出し機で樹脂組成物(A2)を可塑化した。
次いで、250℃に設定した2種2層用フィードブロックダイで、アクリル樹脂層(I)側が鏡面冷却ロールに接するようにして、樹脂組成物(A2)及び(B1)を、厚さ50μmの積層フィルムに製膜した。アクリル樹脂層(I)及び(II)の厚さはそれぞれ45μm及び5μmであった。
アクリル樹脂層(I)用の樹脂組成物(A2)、アクリル樹脂層(II)用の樹脂組成物(B1)を80℃で一昼夜乾燥した。
シリンダー温度を240℃に設定した30mmφの押出し機で樹脂組成物(B1)を可塑化した。また、シリンダー温度を240℃に設定した400メッシュのスクリーンメッシュを設けた40mmφの押出し機で樹脂組成物(A2)を可塑化した。
次いで、250℃に設定した2種2層用フィードブロックダイで、アクリル樹脂層(I)側が鏡面冷却ロールに接するようにして、樹脂組成物(A2)及び(B1)を、厚さ50μmの積層フィルムに製膜した。アクリル樹脂層(I)及び(II)の厚さはそれぞれ45μm及び5μmであった。
更に、この積層フィルムのアクリル樹脂層(I)面側に、鉄製のエンボス金型(算術平均粗さRa:6μm)を、アクリル樹脂層(II)面側にメラミン基材を重ね合せ、温度100℃、時間5分、圧力0.1MPaの条件でプレスしてメラミン化粧板を作製した。
評価結果を表1に示す。
評価結果を表1に示す。
<実施例2>
プレス条件を温度100℃、時間5分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間5分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<実施例3>
プレス条件を温度100℃、時間3分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間3分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<実施例4>
プレス条件を温度100℃、時間20分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間20分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<実施例5>
プレス条件を温度140℃、時間20分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度140℃、時間20分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<実施例6>
アクリル樹脂層(I)用の樹脂組成物(A1)、アクリル樹脂層(II)用の樹脂組成物(B1)を80℃で一昼夜乾燥した。
シリンダー温度を240℃に設定した30mmφの押出し機で樹脂組成物(B1)を可塑化した。また、シリンダー温度を240℃に設定した400メッシュのスクリーンメッシュを設けた40mmφの押出し機で樹脂組成物(A1)を可塑化した。
次いで、250℃に設定した2種2層用フィードブロックダイで、アクリル樹脂層(I)側が鏡面冷却ロールに接するようにして、樹脂組成物(A1)及び(B1)を、厚さ50μmの積層フィルムに製膜した。アクリル樹脂層(I)及び(II)の厚さはそれぞれ45μm及び5μmであった。
アクリル樹脂層(I)用の樹脂組成物(A1)、アクリル樹脂層(II)用の樹脂組成物(B1)を80℃で一昼夜乾燥した。
シリンダー温度を240℃に設定した30mmφの押出し機で樹脂組成物(B1)を可塑化した。また、シリンダー温度を240℃に設定した400メッシュのスクリーンメッシュを設けた40mmφの押出し機で樹脂組成物(A1)を可塑化した。
次いで、250℃に設定した2種2層用フィードブロックダイで、アクリル樹脂層(I)側が鏡面冷却ロールに接するようにして、樹脂組成物(A1)及び(B1)を、厚さ50μmの積層フィルムに製膜した。アクリル樹脂層(I)及び(II)の厚さはそれぞれ45μm及び5μmであった。
更に、この積層フィルムのアクリル樹脂層(I)面側に、鉄製のエンボス金型(算術平均粗さRa:6μm)を、アクリル樹脂層(II)面側にメラミン基材を重ね合せ、温度115℃、時間5分、圧力1.5MPaの条件でプレスしてメラミン化粧板を作製した。
<実施例7>
プレス条件を温度100℃、時間5分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例6と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間5分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例6と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<実施例8>
プレス条件を温度100℃、時間3分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例6と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間3分、圧力4MPaで行なったこと以外は、実施例6と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<比較例1>
プレス条件を温度100℃、時間1分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度100℃、時間1分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
<比較例2>
プレス条件を温度115℃、時間1分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
プレス条件を温度115℃、時間1分、圧力1.5MPaで行なったこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム及びメラミン化粧板を作製した。
表1より、実施例1〜6はエンボス加工温度での貯蔵弾性率(E’)が好ましい範囲にあり、エンボス加工条件が、条件(1)と(2)を共に満たしているため、エンボス形状付与性が良好であった。
実施例7、8はエンボス加工条件が、条件(1)と(2)を共に満たしているが、エンボス加工温度での貯蔵弾性率(E’)が「より好ましい上限(100MPa以下)」を超えているため、エンボス形状付与性が若干劣っていた。
一方、比較例1及び2では、エンボス加工条件が、条件(2)の範囲外であるため、エンボス形状付与性が劣っていた。
実施例7、8はエンボス加工条件が、条件(1)と(2)を共に満たしているが、エンボス加工温度での貯蔵弾性率(E’)が「より好ましい上限(100MPa以下)」を超えているため、エンボス形状付与性が若干劣っていた。
一方、比較例1及び2では、エンボス加工条件が、条件(2)の範囲外であるため、エンボス形状付与性が劣っていた。
Claims (5)
- 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層した、アクリル樹脂積層フィルムの製造方法であって、
下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与するアクリル樹脂積層フィルムの製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。 - 前記反応性基が水酸基である、請求項1に記載の製造方法。
- 反応性基不含有アクリル樹脂組成物(A)からなるアクリル樹脂層(I)と、反応性基含有アクリル樹脂組成物(B)からなるアクリル樹脂層(II)とを積層したアクリル樹脂積層フィルムを、基材上に積層した、積層体の製造方法であって、
アクリル樹脂積層フィルムを基材上に積層した後に、下記条件(1)及び(2)を共に満たす条件でエンボス金型によりエンボス形状を付与する積層体の製造方法;
<条件(1)>
エンボス加工温度Tが下記式を満たす条件
80℃≦T(℃)≦200℃、
<条件(2)>
エンボス加工時間tが下記式を満たす条件
加工圧力が4MPa未満の場合:3分≦t(分)≦150分
加工圧力が4MPa以上の場合:1分≦t(分)≦150分。 - 前記積層体が化粧板である、請求項3に記載の製造方法。
- 前記化粧板がメラミン化粧板である、請求項4に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016089985A JP2017196814A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016089985A JP2017196814A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017196814A true JP2017196814A (ja) | 2017-11-02 |
Family
ID=60237018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016089985A Pending JP2017196814A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017196814A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246365A1 (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 共和レザー株式会社 | 合成樹脂表皮材及びその製造方法 |
WO2022130952A1 (ja) * | 2020-12-17 | 2022-06-23 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧シートの製造方法 |
WO2022210029A1 (ja) | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、成形体及びフィルム |
-
2016
- 2016-04-28 JP JP2016089985A patent/JP2017196814A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246365A1 (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 共和レザー株式会社 | 合成樹脂表皮材及びその製造方法 |
JP2020196214A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 共和レザー株式会社 | 合成樹脂表皮材及びその製造方法 |
CN113748014A (zh) * | 2019-06-04 | 2021-12-03 | 共和皮革株式会社 | 合成树脂表皮材料及其制造方法 |
CN113748014B (zh) * | 2019-06-04 | 2023-07-28 | 共和皮革株式会社 | 合成树脂表皮材料及其制造方法 |
US11965286B2 (en) | 2019-06-04 | 2024-04-23 | Kyowa Leather Cloth Co., Ltd. | Synthetic resin skin material and manufacturing method thereof |
WO2022130952A1 (ja) * | 2020-12-17 | 2022-06-23 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧シートの製造方法 |
WO2022210029A1 (ja) | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、成形体及びフィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4958552B2 (ja) | フッ化ビニリデン系樹脂フィルム | |
MX2013004565A (es) | Sistemas y metodos y aparatos para grabado en relieve directo de una lamina de polimero fundido. | |
CN106170514B (zh) | 丙烯酸类树脂组合物、丙烯酸类树脂薄膜及成型体 | |
US10550235B2 (en) | Acrylic resin composition, method for producing same, and acrylic resin film | |
JP6413765B2 (ja) | アクリル樹脂積層フィルム及びその製造方法、並びにメラミン化粧板 | |
JP5332274B2 (ja) | 艶消し積層フィルム | |
JP2017196814A (ja) | アクリル樹脂積層フィルム積層にエンボス形状を付与する方法 | |
JP6078258B2 (ja) | 透明多層シート | |
WO2004058495A1 (ja) | 樹脂被覆金属板、樹脂被覆金属板用の意匠シート及び樹脂被覆金属板の製造方法 | |
JP5644507B2 (ja) | アクリル樹脂フィルムにエンボス形状を付与する方法 | |
JP2013063537A (ja) | フッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム、フッ化ビニリデン系樹脂加飾積層フィルム、積層シート、積層体、化粧材用積層シート状物及び車両用成形体 | |
JPH10237261A (ja) | 艶消しアクリルフィルムおよびアクリルフィルムを積層した艶消し成形品 | |
JP2015160874A (ja) | 艶消しフィルム用樹脂組成物、艶消しフィルム、艶消し積層フィルム、艶消し加飾フィルム、積層シート、及び積層成形品 | |
KR102374802B1 (ko) | 적층 필름 및 적층 성형품 | |
JP2002292808A (ja) | アクリル系樹脂積層フィルム及びそれを用いた積層成形品 | |
JP4695246B2 (ja) | アクリル樹脂フィルムの製造方法、積層シートおよび積層射出成形品 | |
JP7427954B2 (ja) | 床材 | |
CN111670211B (zh) | 热塑性树脂膜及其制造方法 | |
WO1999006485A1 (fr) | Pellicule en resine acrylique et film stratifie contenant cette pellicule | |
JP7362729B2 (ja) | 積層フィルム | |
WO2022130952A1 (ja) | 化粧シート及び化粧シートの製造方法 | |
WO2022210029A1 (ja) | 樹脂組成物、成形体及びフィルム | |
JP2003342389A (ja) | アクリルフィルム及び該フィルムを積層した積層品 | |
WO2020138498A1 (ja) | 加飾フィルム用のベースフィルムおよびそれを含む加飾フィルム | |
JP6506948B2 (ja) | 積層フィルム |