JP2017195166A - コネクタの防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易防水型のコネクタの防水構造において、既存のコネクタハウジングを用いて簡単かつ安価に実施できるものとする。【解決手段】コネクタハウジングの少なくとも端子挿入側面の全面に吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーが接着固定され、該防水カバーは容易に折り曲げられる柔軟性を有し、該防水カバーにはキャビテイと対応した位置にスリットからなる電線挿通部が設けられ、前記スリットを捲って電線端末の端子接続部が前記キャビテイ内に挿入係止されると共に前記スリットで分けられた分割片が捲られて電線外周面に密着されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明はコネクタの防水構造に関し、詳しくは、自動車に配索されるワイヤハーネス端末の端子が挿入係止されるコネクタの端子収容室内へコネクタハウジング外面および電線の外面を伝っての浸水が生じるのを簡単確実に防止するものである。
自動車のエンジンルーム等の浸水領域に配置されるコネクタとして防水コネクタが用いられている。この種の防水コネクタは、防水仕様としたコネクタハウジングに防水ゴム栓を端子接続部の後端に装着した電線端末の端子が挿入され、構造が複雑且つ大型化すると共にコスト高になる問題がある。これに対して、エンジンルーム等の浸水領域ではないが、水がかかる恐れがある箇所には、簡単小型で且つ安価な簡易防水コネクタが用いられている。
自動車に配索するワイヤハーネス用の電線として軽量化の観点から、近時、アルミ電線が用いられている。該アルミ電線では端子接続部でアルミニウム系金属からなる芯線が露出し、該芯線に水滴がかかると腐食が発生しやすい。よって、水がかかりにくく簡易防水コネクタが用いられる領域でも、アルミ電線と端子を接続するコネクタでは、コネクタ内部への浸水を確実に防止する必要がある。そのため、簡易防水コネクタと接続するアルミ電線では、端子接続部を防食処理したり、スポンジ等の吸水材を取り付けて腐食が発生しないようにしている。
しかしながら、防食処理を行うと端子接続部が膨らむため、従来のコネクタのキャビテイに挿入できず、新たなコネクタを起工する必要がありコスト高になる。また、スポンジ等の吸水材を端子に簡単に巻き付け固定できないと共にキャビテイ内に挿入できず、かつ、スポンジ等は破れやすく、破れて破片で導通不良が発生する恐れもある。
前記問題に対して、本出願人は特開2015−204135号公報(特許文献1)で図8(A)(B)に示すコネクタの防水構造を提供している。
該コネクタ100は、コネクタハウジング101に設けられた複数のキャビテイ102の端子挿通口を一括して閉鎖するゴムまたはエラストマーからなる防水用弾性シート110を備え、該防水用弾性シート110を1本の固定ピン130を用いて空きキャビテイに挿入係止して取り付けている。該防水用弾性シート110に設けられている複数の円形の電線挿通穴112に電線150の先端の端子接続部を通し、端子をキャビテイ102内に挿入して被係止部に係止している。
また、本出願人は先に特開2015−220161号公報(特許文献2)および実開昭61−197669号(特許文献3)で吸水材を用いてキャビテイ内への浸水を防止するコネクタの防水構造を提供している。即ち、前記特許文献2では図9(A)に示すようにコネクタ100のキャビテイ102に挿入する電線150の端末に吸水性ポリマーからなるシート160を巻き付けている。前記特許文献3では図9(B)に示すように、コネクタ100のキャビテイ102内に挿入する電線150の端末に吸水性膨潤材料からなるシール部材170を装着している。
特開2015−204135号公報 特開2015−220161号公報 実開昭61−197669号
前記特許文献1で提供しているコネクタでは、平板形状の防水用弾性シート110を1本の固定ピン130を1つの空きキャビテイに挿入係止して取り付けるだけであるため、該防水用弾性シート110の全外周縁をコネクタハウジング101の端子挿入側端面の全外面に密接保持することは困難である。特に、固定ピン130を挿入係止する空きキャビテイが端子挿入側面の中央に位置する場合、防水用弾性シート110の周縁がコネクタハウジングの端子挿入側外面の周縁に密着保持されず、図8(B)に示すように隙間200が発生する可能性がある。さらに、空きキャビテイが無い場合には、適用できない。
さらにまた、防水用弾性シート110に予め設ける円形の電線挿通穴112の内周面が電線150の外周面に密着しないと、隙間200が発生することになる。このように、隙間200が少しでも発生すると、コネクタ100に落下した水滴Mがコネクタハウジング101の上壁外面109を伝い、また、電線150の外周面に沿って、キャビテイ102内に浸水し、キャビテイ内に位置する端子接続部で露出するアルミ芯線に水が付着し、腐食が発生する恐れがある。
前記特許文献2および特許文献3では、コネクタ100に端末の端子を挿入する全電線150に1本づつの吸水性を有するシート160またはシール部材170を取り付ける必要があり、作業手数がかかりコスト高になる。かつ、これらシート160およびシール部材170の外面と各キャビテイの内面との間に隙間があると、挿入側開口から侵入する水が、シート160、シール部材170と接触することなくキャビテイ内部に浸水する恐れもある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、特許文献2、3のように電線1本づつに防水材を取り付けるのではなく、特許文献1のように一括で防水を図りながら、特許文献1の問題点を解消し、簡単・確実かつ安価にコネクタのキャビテイ内への浸水を防止し、キャビテイ内にアルミ電線端末に接続した端子が挿入されても腐食発生を防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、コネクタハウジングの少なくとも端子挿入側面の全面に吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーが接着固定され、該防水カバーは容易に折り曲げられる柔軟性を有し、該防水カバーにはキャビテイと対応した位置にスリットからなる電線挿通部が設けられ、前記スリットを捲って電線端末の端子接続部が前記キャビテイ内に挿入係止されると共に前記スリットで分けられた分割片が捲られて電線外周面に密着されることを特徴とするコネクタの防水構造を提供している。
コネクタハウジング自体は汎用されている簡単な構造で安価な非防水のコネクタを用い、該コネクタの吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーを接着固定して端子挿入側面を覆っている。このように、防水カバーを接着固定するだけで既存の非防水コネクタを簡易防水コネクタとしている。
前記防水カバーは長方形又は正方形の矩形状であると共に、防水カバーの大きさはコネクタハウジングの端子挿入側面の大きさより一回り大きく、該防水カバーの4隅に切り込みがあり、切り込みで分割された外周の4辺が折り曲げられて、コネクタハウジングの上下左右の外周壁の端子挿入側に連続する外面に固着されることが好ましい。
なお、防水カバーをコネクタハウジングに接着固定するまでは、接着剤を塗布した一面に剥離紙を貼付しておくことが好ましい。
前記防水カバーのコネクタハウジングへの固着側となる一面に接着剤が塗布されており、該接着剤で前記コネクタハウジングの端子挿入側面の外周枠、仕切枠および/または前記上下左右の外周壁の外面に固着されることが好ましい。
なお、小型コネクタでは端子挿入側面の外周枠および仕切枠が細幅であるため、前記外周壁に接着する4辺を大きくし、これら4辺だけを接着剤でコネクタハウジングに固着してもよい。
前記のように、本発明では、吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーをコネクタハウジングの端子挿入側面に接着固定しているため、防水カバーとコネクタハウジングとの間に隙間が発生することはなく、防水機能を高めることができる。かつ、固定ピン等の固定部材が不要であり、接着剤が予め塗布された防水カバーのみでコネクタハウジングに固定でき、部品コストおよび作業コストを低減できる。
さらに、防水カバーに設ける電線挿通部を、円形穴ではなく、スリットとし、電線挿入時に電線端末に接続した端子でスリットを押し拡き、スリットによる分割片を捲って押し込み、分割片を電線の外周面に密着させている。これにより、電線の外周面に付着した水滴がコネクタのキャビテイ内に浸水しようとしても、分割片に接触して吸水され、キャビテイ内への浸水を防止できる。また、コネクタハウジングの外面から防水カバーの外面を伝って電線挿通部に侵入しようとする水滴も、電線外周面に密着している防水カバーの分割片と接触して吸水される。
前記防水カバーが含有する吸水性ポリマーとして周知の合成ポリマー(ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系、ポリアクリル系)、セルロース系、デンプン系等からなる粉末状、フィルム状、繊維状等のものが用いられる。
前記吸水性ポリマーを含有するシートは吸水性ポリマーの粉末を接着性樹脂粉末と混合した吸水性樹脂をシート状に成形したもの、前記吸水性樹脂を不織布基材の間または不織布基材の表面に塗布したシート等からなり、表面に水滴が付着すると吸収する機能を有するシートであればよい。
該吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーは、自重の50倍以上の水分を吸収保持でき、かつ、一度吸水した水分は外圧で放出しない高い保水力を有するものとしている。
前記電線挿通部とするスリットは1本、互いに中央部で交差させる2本〜4本のスリットが好ましい。2本のスリットを交差させると十字状のスリットとなり分割片は4枚となる。3本は60度間隔で交差するスリットとなり分割片は6枚、4本は45度間隔で交差するスリットとなり分割片は8枚となる。挿通する電線が大径の場合はスリットの本数が多い方が好ましい。また、1本のスリットの場合は両端にそれぞれ円弧状スリットを設けることが好ましい。
前記のように、防水カバーに設ける電線挿通部を円形穴ではなく、スリットとし、電線挿入時に電線端末に接続した端子でスリットを押し拡き、スリットによる分割片を捲って押し込み、分割片を電線の外周面に密着させている。これにより、電線の外周面に付着した水滴が電線を伝ってコネクタのキャビテイ内に浸水しようとしても、分割片と接触して吸水され、端子接続部への浸水を防止できる。また、コネクタハウジングの外面から防水カバーの外面を伝って電線挿通部に侵入しようとする水滴も、電線外周面に密着している防水カバーの分割片と接触して吸水される。
電線が挿通されない場合には空きキャビテイと対応する位置のスリットは開かれず、スリットによる分割端面同士が接触して浸水が生じる開口とならない。
なお、空きキャビテイと対応する箇所には、電線挿通部となるスリットを設けず、電線を挿通する箇所のみスリットを設けておいてもよい。
防水カバーの電線挿通部をスリットで形成しているため、電線サイズが相違しても、スリットによる分割片の捲れ度合いが相違するだけで隙間が生じにくい。よって、電線サイズ毎にスリットを区別して設ける必要はなく、防水カバーの共用性を高めることができる。
前記コネクタに接続する電線は浸水により腐食が発生しやすいアルミ電線であり、該コネクタはエンジンルーム等の浸水領域ではなく、車室内等の比較的水がかからない領域に配置するものとしている。
前記コネクタのコネクタハウジングに前記防水カバーを接着固定して簡易防水タイプとしながら、防水カバーの電線挿通部をスリットとしているため、挿通する電線の外周面にスリットによる分割片が捲れて密着し、該分割片が吸水性を有するためコネクタ内への浸水を確実に防止できる。その結果、コネクタのキャビテイ内に収容されるアルミ電線の端子接続部に露出するアルミ芯線に水が付着して腐食が発生するのを確実に防止できる。
前記吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーを連続材として設けておき、コネクタのサイズに応じて切断して用いてもよい。
上述したように、本発明のコネネクの防水構造は、汎用されている小型かつ安価の非防水のコネクタハウジングを用い、該コネクタの端子挿入側面に吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーを接着固定して、既存の非防水コネクタを簡易防水コネクタとしている。このように、防水カバーをコネクタハウジングの端子挿入側面に接着固定しているため、防水カバーとコネクタハウジングとの間に隙間が発生することはなく、防水機能を高めることができる。かつ、固定ピン等の固定部材が不要であり、接着剤が予め塗布された防水カバーのみでコネクタハウジングに固定でき、部品コストおよび作業コストを低減できる。
さらに、前記防水カバーに設ける電線挿通部をスリットで形成し、電線挿入時に電線端末に接続した端子でスリットを押し拡き、スリットによる分割片を捲って押し込み、分割片を電線の外周面に密着させている。これにより、電線の外周面を伝って侵入する水滴は防水カバーの分割片に接触して吸水され浸水を防止できる。
このように、防水カバーとコネクタハウジングとの間に隙間が発生して浸水経路となることは防止でき、コネクタハウジング内に収容する端子がアルミ芯線と圧着していても、腐食が発生するのを防止できる。
本発明の第1実施形態を示し、(A)は電線挿通前の斜視図、(B)は電線挿通後の斜視図、(C)は(B)の断面図である。 前記実施形態で用いる防水カバーを示し、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 前記防水カバーに設ける電線挿通部のスリットを示し、(A)は正面図、(B)はスリットで分割された分割片が捲られて電線の外周面に密着している状態を示す図面、(C)は(B)のC−C線断面図である。 (A)は前記防水カバーの電線挿通部に小径電線を挿通した状態を示す断面図、(B)は前記防水カバーの電線挿通部に大径電線を挿通した状態を示す断面図である。 第1実施形態の防水カバーの変形例を示す図面である。 (A)〜(D)に前記防水カバーの電線挿通部を形成するスリットを変えた第2〜第5変形例を示す図面である。 第2実施形態を示し、(A)は防水カバーの正面図、(B)防水カバーをコネクタハウジング2に接着固定した状態を示す断面図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 (A)(B)はそれぞれ他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
コネクタ1は簡易防水コネクタであり、既存の非防水コネクタハウジング2の端子挿入側面を吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバー10で覆い、該防水カバー10に切り込んだスリットを電線挿通部20としている。
該コネクタ1は自動車に配索するワイヤハーネスが接続される。該ワイヤハーネスを構成する電線3は芯線をアルミニウム系金属で形成したアルミ電線からなり、該アルミ電線の端末に圧着接続した端子5がコネクタ1に挿入係止される。
アルミ電線は芯線3aを絶縁被覆3bで被覆しており、電線端末で絶縁被覆3bを剥離して芯線3aを露出させ、銅合金からなる端子5と圧着接続しており、該端子接続箇所3xではアルミニウム系金属の芯線3aが銅系金属の端子5上に露出している。コネクタ1は浸水領域ではない車室側に配置されるが、車室内に発生しうる飲料水のこぼれや、車室内への雨や洗浄水の吹き込みで浸水が発生する可能性があり、端子接続箇所3xではアルミニウムと銅との異種金属が接触するため、水滴が付着すると腐食が発生しやすい。よって、コネクタ1に防水カバー10を取り付けてキャビテイ内への浸水発生を防止している。
コネクタハウジング2は、前記のように、既存の汎用されている非防水型であり、矩形状の上下左右の外周壁2a内に格子状に仕切壁2bが設けられ、本実施形態のコネクタ1は上下2段で各段6列のキャビテイ(端子収容室)4が並設されている。各キャビテイ4内に下壁から端子係止用の係止突起6が突設され、先端の係止爪6aが挿入する電線端末の端子5の被係止部5aに係止されるものである。
吸水性ポリマー含有シートからなる吸水性の防水カバー10は、前記した周知の吸水性ポリマーを接着性樹脂と混合してシート状に成形したものであり、表面に接触する水分を吸収保持する機能を有する。かつ、容易に屈折および捲れる柔軟性を有すると共に、外部干渉材により破損しない靭性を有するものとしている。
該防水カバー10はコネクタハウジング2の端子挿入側面2fより一回り大きい長方形としている。その四隅に傾斜した切り込み10sを設け、該切り込み10sにより分割されて図2(A)の一点鎖線に沿って折り曲げられる4辺の折曲片10a〜10dを設けている。これら外周の分割された4つの折曲片10a〜10dはコネクタハウジング2の上下左右の4辺の外周壁2aの端子挿入側の外面に接着固定されるものとしている。
外周の折曲片10a〜10dで囲まれた内部には、コネクタハウジング2の上下左右12個のキャビテイ4と対応した箇所にスリット21からなる電線挿通部20を設けている。スリット21は2本設け、中央で交差させて十字状としている。この2本のスリット21により4枚の円弧状の分割片22(22a〜22d)を放射状に設けている。スリット21の長さは図3に示すように、分割片22の先端側が捲れ、捲れた分割片22および捲れなかった部分が電線3の外周面に密着できる程度としている。
前記防水カバー10のコネクタハウジング接着側となる一面10xの全面に接着剤18を塗布している。よって、防水カバー10をコネクタハウジング2の端子挿入側面2fにかぶせ、外周の4つの折曲片10a〜10dを折り曲げてコネクタハウジング2の上下左右の外周壁2aの外面に当接するだけで、防水カバー10がコネクタハウジング2に接着固定される。その際、コネクタハウジング2の端子挿入側面2fにかぶせている防水カバー10を端子挿入側面2fの外枠および仕切枠に押し付けると、図1(C)に示すように、接着剤18で接着固定される。このように、防水カバー10はコネクタハウジング2の端子挿入側面2fおよび直交する外周壁2aの外面に接着剤18で強固に固定され、防水カバー10とコネクタハウジング2との間に浸水が生じる隙間は発生しない。
防水カバー10の接着剤18を塗布した面に剥離紙を貼付しておき、コネクタハウジング2に接着する際に剥離している。なお、防水カバー10をコネクタハウジングに取り付ける作業時に接着剤を塗布してもよい。
図1(A)に示すように、コネクタハウジング2に防水カバー10を接着固定した状態で、ワイヤハーネスの電線3を端子接続側から電線挿通部20のスリット21を押し広げて挿通させ、図1(C)に示すように、コネクタ1のキャビテイ4内に端子5を挿入係止している。
なお、電線3を防水カバー10のスリット21を押し広げて挿通させ、該電線3の端末の端子5をコネクタのキャビテイ4に挿入係止した後に、防水カバー10をコネクタハウジング2側へ移動させ、外周を折り曲げて折曲片10a〜10dとしてコネクタハウジングの外周壁2aに押し当て、かつ、端子挿入側面2fに防水カバー10を押し合てて接着剤18でコネクタハウジング2に接着固定してもよい。
前記電線挿通部20では、図3(B)(C)に拡大して示すように、電線3によりスリット21が押し拡げられると、スリットにより分割された4つの分割片22の先端側が捲れ、捲れた部分22kおよび捲れなかった部分22iが電線3の外周全面に密着する。よって、外部から電線3の外周を伝って又はコネクタハウジング2の外面から電線3の外周面に落下して、キャビテイ4内に侵入しようとする水滴は、電線3の外面に接触する分割片22と接触して吸水される。これにより、キャビテイ4内のアルミ芯線と銅系端子との接触部に水滴が付着して腐食が発生するのを防止できる。
かつ、コネクタ1に接続する電線3のサイズが相違しても対応できる。
即ち、図4(A)に示す小径電線3Sでは防水カバー10のスリットによる分割片22の捲れ部分が少ないだけで、該電線3Sの外周全面を分割片22と接触させることができる。
一方、図4(B)に示す大径電線3Lでは防水カバー10のスリットによる分割片22が大きく捲れ、捲れた部分を該電線3Lの外周全面と接触させることができる。
図5の第1変形例に示すように、防水カバー10の外周の4つの折曲片10a〜10dにのみ接着剤18を図中クロス斜線で示すように塗布しておき、コネクタハウジング2の外周壁2aの外面に接着固定してもよい。
図6(A)〜(D)に防水カバー10の電線挿通部20を形成するスリットを変えた第2〜第5変形例を示す。
図6(A)に示す第2変形例では、3本のスリット21の中央部を交差させている。即ち、60度間隔で交差するスリットとし、6枚の分割片22を放射状に設けている。
図6(B)の第3変形例では、4本のスリット21を45度間隔で交差させ、8枚の分割片22を設けている。大径の電線を挿通する場合には、スリットの本数を多くして分割片22を多くすると、電線の外周面に捲れた分割片22を添わせやすくなる。
図6(C)に示す第4変形例では、1本のスリット21を設けている。この1本のスリット21では電線3と接する部分が捲れることになる。
図6(D)に示す第5変形例では、1本のスリット21の両端に円弧状のスリット21cを連続させている。該構成とすると、2つの分割片22が電線の外周面に沿って捲れやすくなる。
図7(A)(B)に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、防水カバー10−Bをコネクタハウジング2の端子挿入側面2fと同形状とし、外周に折曲片を設けていない。
該防水カバー10−Bの一面全体に接着剤18を塗布し、コネクタハウジング2の端子挿入側面2fの外枠2f1と仕切枠2f2の表面に接着固定している。
該防水カバー10−Bにスリットからなる電線挿通部を設けている等、他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
コネクタに用いる防水カバーは、コネクタハウジングのサイズに合わせて形成しても良いが、多種類のサイズのコネクタに切断して用いることができる形成用シートを予め設けておき、該形成用シートをコネクタのサイズに応じて切断して用いてもよい。該形成用シートは、電線挿通部となるスリットを上下左右に所要間隔をあけて予め設けているだけである。
このように、切断して防水カバーとする形成用シートを設けておくと、コネクタの上下の段数および左右の列数が相違する多様なコネクタに対応させることができる。
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
2a 外周壁
2b 仕切壁
2f 端子挿入側面
3 電線
4 キャビテイ
5 端子
10 防水カバー
10a〜10d 折曲片
18 接着剤
20 電線挿通部
21 スリット
22 分割片

Claims (3)

  1. コネクタハウジングの少なくとも端子挿入側面の全面に吸水性ポリマー含有シートからなる防水カバーが接着固定され、該防水カバーは容易に折り曲げられる柔軟性を有し、該防水カバーにはキャビテイと対応した位置にスリットからなる電線挿通部が設けられ、前記スリットを捲って電線端末の端子接続部が前記キャビテイ内に挿入係止されると共に前記スリットで分けられた分割片が捲られて電線外周面に密着されることを特徴とするコネクタの防水構造。
  2. 前記防水カバーは長方形又は正方形の矩形状であると共に、防水カバーの大きさはコネクタハウジングの端子挿入側面の大きさより一回り大きく、該防水カバーの4隅に切り込みがあり、切り込みで分割された外周の4辺が折り曲げられて、コネクタハウジングの上下左右の外周壁の端子挿入側に連続する外面に接着固定されている請求項1に記載のコネクタの防水構造。
  3. 前記電線挿通部とするスリットは1本、互いに中央部で交差させる2本〜4本のスリットからなる請求項1または請求項2に記載のコネクタの防水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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